JPH11285729A - Uoe鋼管の製造方法 - Google Patents

Uoe鋼管の製造方法

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JPH11285729A
JPH11285729A JP8870498A JP8870498A JPH11285729A JP H11285729 A JPH11285729 A JP H11285729A JP 8870498 A JP8870498 A JP 8870498A JP 8870498 A JP8870498 A JP 8870498A JP H11285729 A JPH11285729 A JP H11285729A
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JP
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press
shaped steel
steel pipe
steel plate
upper die
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JP8870498A
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Inventor
Yoshihiro Hirose
好博 広瀬
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のOプレス法では、Oプレス機の能力増
強を行うことなく、高強度厚肉UOE鋼管を形状不良を
伴わずに製造することができない。 【解決手段】 突き合わせ部15a 、15b が上ダイス11の
最上部Aに位置するようにU形鋼板15を配置して1回目
のOプレスを行い、1回目のOプレス後にU形鋼板15を
中心軸回りに回転させることにより突き合わせ部15a 、
15b を上ダイス11の最下部Bの近傍に配置して2回目の
Oプレスを行い、さらに、2回目のOプレス後にU形鋼
板15を中心軸回りに回転させることにより突き合わせ部
15a 、15bを、1回目のOプレスを行った際の突き合わ
せ部15a 、15b の位置である上ダイス11の最上部Aに関
して、2回目のOプレスを行った際の突き合わせ部15a
、15b の位置と対称となる位置に配置して3回目のO
プレスを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、U形鋼板にOプレ
スを行ってUOE鋼管を製造する際に、UOE鋼管の寸
法精度を向上できるUOE鋼管の製造方法に関し、特に
高強度厚肉UOE鋼管を、Oプレス機の能力増強を行う
ことなく、高い寸法精度で製造することができるUOE
鋼管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、UOE鋼管は、主に石油
やガスのラインパイプに使用される、外径が400 〜1650
mmの大口径の溶接鋼管である。このUOE鋼管は、厚さ
6mm以上の厚鋼板を素材とし、強力なUプレス機により
冷間でU形鋼板とした後、Oプレス機でOプレスを行
い、その後に溶接を行われることにより、製造される。
【0003】図6(a) 〜図6(e) は、Oプレス機1によ
りU形鋼板2にOプレスが行われる状況を経時的に示す
模式図である。図6(a) 〜図6(e) に示すように、U形
鋼板2は、Oプレス機1の上ダイス1aおよび下ダイス1b
により略円形にプレスされ、両端面2a、2b同士を突き合
わされて、内外面からサブマージ・アーク溶接を行うこ
とにより、製造される。
【0004】従来、このUOE鋼管の肉厚は、殆ど、1
インチ(25.4mm)以下であり、Oプレス機1のプレス能力
もこれに見合った能力しか付与されていなかった。しか
し、近年、輸送力増強や効率向上を目的として、ライン
パイプの高圧操業が指向されるようになってきた。その
ため、1.5 インチ(38.1mm)までの厚肉のUOE鋼管が要
求されるようになってきた。また、UOE鋼管の強度に
ついても、従来のX65 グレード (降伏強度YS:450MPa以
上) からX100グレード (降伏強度YS:700MPa以上) へと
高強度化する傾向にある。このように、厚肉であって高
強度のUOE鋼管を製造しようとすると、従来から用い
られてきたUプレス機やOプレス機では、プレス能力が
不足するため、形状不良が発生してしまう。
【0005】図7は、Oプレス後溶接前におけるUOE
鋼管3の一例の断面図である。UOE鋼管3の形状不良
としては、同図に示すように、突き合わせ部3a、3bの
開き距離であるシームギャップg、突き合わせ部3a、
3bの局部的形状不良であるピーキングp、 (最大外径
−最小外径)/公称外径により算出される真円度、Oプ
レス機におけるUO管の肩部に相当する位置Sに発生す
る平坦な形状不良等がある。
【0006】ここで、Uプレス機に関しては、より大き
なプレス能力を有するUプレス機を導入することによ
り、プレス能力の不足に対応することができるが、Uプ
レス機よりも著しく大きなプレス能力が要求されるOプ
レス機に関しては、既に約50000 トンもの巨大なプレス
機が導入されている。このため、既設のOプレス機を更
新してより大きなプレス能力を有するOプレス機を導入
することは、コスト面および設備面から、現実には不可
能である。
【0007】そこで、既設のOプレス機を用いて高強度
厚肉UOE鋼管を製造する発明が種々提案されている。
例えば、特開昭54−41260 号公報には、Oプレス機を用
いてU形鋼板の長手方向への複数の部分毎に順次Oプレ
スを行う発明が、特開平8−294727号公報には、C成形
の成形条件を最適に設定することによる発明が、同9−
94611 号公報には、Oプレス後溶接前にUO管の外面を
扁平変形拘束治具で拘束しながら加圧する発明が、さら
に、同9−239447号公報には、C成形時のC曲げ領域の
長さを板厚の3.5 倍以上とする発明が、それぞれ提案さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭54−41
260 号公報により提案された発明では、U形鋼板の突き
合わせ部の形状が長手方向に関して一定になり難いた
め、UOE鋼管の寸法精度や溶接品質が低下してしま
う。また、Oプレス荷重がU形鋼板の長手方向への一部
の狭い範囲に集中するため、長手方向へのプレス荷重制
御を非常に厳格に行う必要があり、プレス荷重を正確に
制御できないと、Oプレス機の加圧部を損傷するといっ
た大事故につながるおそれがある。
【0009】また、特開平8−294727号公報や同9−23
9447号公報により提案された発明は、Oプレスでの成形
能力を抜本的に改善するものではないため、UOE鋼管
の肉厚が増加するとOプレス能力が不足する。
【0010】さらに、特開平9−94611 号公報により提
案された発明は、溶接時における変形をできるだけ抑制
するものであるため、Oプレスにおけるプレス能力を補
強することはできない。
【0011】このように、従来の技術のいずれによって
も、Oプレス機の能力増強を行うことなく、UOE鋼管
の寸法精度を向上すること、特に高強度厚肉UOE鋼管
を高い寸法精度で製造することは不可能であった。
【0012】ここに、本発明の目的は、既設のOプレス
機を用いて寸法精度を改善することができるUOE鋼管
の製造方法を提供することであり、より具体的には、例
えばシームギャップ、ピーキング、真円度および肩部形
状不良等を、いずれも改善することができる高強度厚肉
UOE鋼管の製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】通常、Oプレスは、図6
(a) 〜図6(e) に示すように、U形鋼板2がダイスの孔
型から外れて設備損傷等の重大な事態に至ることを防止
するため、U形鋼板2の突き合わせ部2a、2bを上ダイス
1aの最上部に位置させて、行われる。そこで、本発明者
は、既設のOプレス機によりこのようにしてU形鋼板2
にOプレスが行われる状況を詳細に検討した。
【0014】その結果、本発明者は、Oプレス時におけ
るU形鋼板2の突き合わせ部2a、2bの近傍へ作用する圧
縮荷重は、上ダイス1aおよび下ダイス1bに対する突き合
わせ部2a、2bの相対位置で著しい差があり、突き合わせ
部2a、2bの近傍に作用する圧縮荷重は、突き合わせ部2
a、2bが上ダイス1aの最上部または下ダイス1bの最下部
にあるときに最小となり、また、突き合わせ部2a、2bが
上ダイス1aの最下部または下ダイス1bの最上部にあると
きに最大となることを知見した。
【0015】そこで、本発明者はさらに検討を重ねた結
果、Oプレスの際には突き合わせ部2a、2bの位置を上ダ
イス1aの最上部に固定する従来の技術とは根本的に異な
り、突き合わせ部2a、2bが上ダイス1aの最上部に位置す
るようにして1回目のOプレスを行い、この突き合わせ
部2a、2bが上ダイス1aの最下部に位置するようにU形鋼
板を回転させてから2回目のOプレスを行うことによ
り、既設のOプレス機のプレス能力を何ら増強すること
なく、突き合わせ部2a、2bに作用する圧縮荷重を大幅に
増加することができ、これにより、突き合わせ部2a、2b
の形状精度を著しく改善できることを知見した。
【0016】また、本発明者は、このようにして2回目
のOプレスを行った後に、1回目のOプレスの際の突き
合わせ部2a、2bの位置から同じ距離だけ、U形鋼板2を
反対方向へ回転させて、3回目のOプレスを行うことに
より、得られるUOE鋼管の真円度を向上できることを
知見した。
【0017】本発明者は、これらの知見に基づいてさら
に検討を重ねた結果、U形鋼板に複数回のOプレスを行
うとともに、Oプレスの間にU形鋼板を回転させて、ダ
イスに対するU形鋼板の突き合わせ部の位置を変更する
ことにより、プレス後のシームギャップを低減するとと
もに荷重不足のための両肩部の絞り不足が解消され、U
OE鋼管の形状精度を向上できることを知見して、本発
明を完成した。
【0018】ここに、本発明の要旨とするところは、U
形鋼板にOプレスを行ってUOE鋼管を製造する際に、
Oプレスが複数回に分けて行われるとともに、複数回の
Oプレスそれぞれにおけるダイスに対するU形鋼板の突
き合わせ部の位置が変更されることを特徴とするUOE
鋼管の製造方法である。
【0019】上記の本発明にかかるUOE鋼管の製造方
法では、突き合わせ部の位置の変更は、複数回のOプレ
スの間でU形鋼板を中心軸回りに回転させることによ
り、行われる。
【0020】これらの本発明にかかるUOE鋼管の製造
方法では、突き合わせ部が上ダイスの最上部、または
その近傍に位置するようにU形鋼板を配置して、1回目
のOプレスが行われること、突き合わせ部が上ダイス
の最下部、下ダイスの最上部またはこれらの近傍に位置
するようにU形鋼板を配置して、2回目の前記Oプレス
が行われること、突き合わせ部が、1回目のOプレス
を行った際の突き合わせ部の位置に関して、2回目のO
プレスを行った際の突き合わせ部の位置と対称となる位
置となるように、U形鋼板を配置して、3回目のOプレ
スが行われることが、例示される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるUOE鋼管
の製造方法の実施形態を、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0022】図1(a) 〜図1(f) は、本実施形態の製造
方法を経時的かつ模式的に示す説明図である。また、図
2は、図1(a) を詳細に示す説明図である。図2に示す
ように、所定の成品外径を得るために、上ダイス11に上
インサートライナ13を組み込むとともに、下ダイス12に
下インサートライナ14を組み込む。そして、U形鋼板15
を上インサートライナ13および下インサートライナ14間
に挿入して、上部から荷重Pを加えることにより、Oプ
レスを行って、U形鋼板15をO形にプレス成形する。な
お、図1(a) 〜図1(f) では、説明の便宜上、上インサ
ートライナ13および下インサートライナ14は、省略して
いる。
【0023】このOプレス成形では、上部からの荷重P
がU形鋼板15の周方向に圧縮荷重として非常に偏って分
布する。図3は、図2におけるU形鋼板15の周方向位置
A、B、CおよびDに関して分布する引張荷重の一例を
示すグラフである。図3に示すグラフでは、U形鋼板15
の突き合わせ部15a 、15b が上ダイス11の最上部である
位置Aにある場合を0度とし、下ダイス12の最下部であ
る位置Cにある場合を180 度とし、上ダイス11の最下部
である位置Bまたは下ダイス12の最上部である位置Dに
ある場合を90度または270 度として、示してある。
【0024】図3にグラフで示すように、U形鋼板15の
周方向位置に関して分布する圧縮荷重は、0度の位置A
または180 度の位置Cで略最小となり、90度または270
度の位置BまたはDで略最大となるように、連続的に変
化する。
【0025】このため、図2に示すようにU形鋼板15を
配置してOプレスを行うと、U形鋼板15の突き合わせ部
15a 、15b に加わる圧縮荷重は、その他の部分に加わる
圧縮荷重よりも小さくなるため、図7に示すピーキング
pが発生すると考えられる。また、OプレスにおけるU
形鋼板15の変形パターンは、図6(c) に示すように、左
右の肩部が最後に円弧状に変形するため絞り不足とな
る。このため、図7に示すシームギャップg、真円度低
下さらには肩部Sの形状不良等が発生する。
【0026】これらの形状不良は、UOE鋼管が高強度
で厚肉になればなるほどOプレス能力の上限を超えるた
めに、大きくなると考えられる。
【0027】そこで、本実施形態では、図3にグラフを
用いて例示した、U形鋼板15における圧縮荷重の分布を
利用して、U形鋼板15の周方向に均等なOプレスを行
う。すなわち、図1(a) および図1(b) に示すように、
従来のOプレスと同様に、突き合わせ部15a 、15b が上
ダイス11の最上部Aに位置するようにU形鋼板15を配置
して1回目のOプレスを行い、図1(c) および図1(d)
に示すように、1回目のOプレス後に、例えばパイプ回
転ローラを用いてU形鋼板15を中心軸回りに左へ回転さ
せることにより突き合わせ部15a 、15b を上ダイス11の
最下部Bの近傍に配置して2回目のOプレスを行い、さ
らに、図1(e) および図1(f) に示すように、2回目の
Oプレス後に、同様にパイプ回転ローラを用いてU形鋼
板15を中心軸回りに反対方向へ回転させることにより突
き合わせ部15a 、15b を、1回目のOプレスを行った際
の突き合わせ部15a 、15b の位置である上ダイス11の最
上部Aに関して、2回目のOプレスを行った際の突き合
わせ部15a 、15b の位置と対称となる位置に配置して3
回目のOプレスを行う。
【0028】以下、1回目のOプレス〜3回目のOプレ
スについて、順次説明する。 (1回目のOプレス)図1(a) および図1(b) に示す1回
目のOプレスによりU形鋼板15に粗成形が行われ、略円
形に成形される。しかし、この1回目のOプレス後に
は、前述したように、突き合わせ部15a 、15b の近傍へ
の圧縮荷重の不足により、ピーキング、シームギャップ
g、真円度低下さらには肩部Sの平坦な形状不良等が発
生している。
【0029】(2回目、3回目のOプレス)2回目のOプ
レスにより、突き合わせ部15a 、15b の近傍への圧縮荷
重が1回目のOプレスよりも大幅に増加し、突き合わせ
部15a 、15b のピーキングと肩部の形状不良とがともに
顕著に改善される。しかし、この2回目のOプレスにお
いて作用する圧縮荷重は、突き合わせ部15a 、15b に均
等に作用せず非対称であるため、U形鋼板15の板厚や強
度が増加すると、突き合わせ部15a 、15b の目違い(オ
フセット) を生じることがある。
【0030】そこで、本実施形態では、図1(e) および
図1(f) に示すように、突き合わせ部15a 、15b を、2
回目のOプレスにおける突き合わせ部15a 、15b と対称
となる位置に配置させて、3回目のOプレスを行う。こ
れにより、突き合わせ部15a、15b を左右対称にOプレ
スすることができ、Oプレス後のU形鋼板15の真円度を
向上することができる。
【0031】図4(a) は本実施形態の2回目のOプレス
におけるU形鋼板15の配置を模式的に示す説明図であ
り、図4(b) は3回目のOプレスにおけるU形鋼板15の
配置を模式的に示す説明図である。
【0032】このように、本実施形態では、U形鋼板15
にOプレスを行ってUOE鋼管を製造する際に、Oプレ
スを3回に分けて行うとともに、3回のOプレスそれぞ
れにおけるダイスに対するU形鋼板15の突き合わせ部15
a 、15b の位置を変更すること、具体的には、図4(a)
および図4(b) における角度θを0度として1回目のO
プレスを行い、次に、図4(a) に示すようにU形鋼板15
を角度θだけ回転させてから2回目のOプレスを行い、
さらに、図4(b) に示すようにU形鋼板15を逆方向に角
度2θだけ回転させて3回目のOプレスを行う。
【0033】これにより、1回目のOプレスでは最小の
圧縮荷重しか受けない突き合わせ部15a 、15b を、2回
目、3回目のOプレスにより最大に近い圧縮荷重を付加
することができ、突き合わせ部15a 、15b の近傍におけ
る圧縮荷重不足による絞り不足 (ピーキング) を低減す
るとともに、両肩部の絞り不足を解消し、良好な寸法形
状を得ることができる。
【0034】2回目、3回目のOプレスにおける突き合
わせ部15a 、15b の位置が、図3にグラフで示すように
90度または270 度の位置に近いほど、突き合わせ部15a
、15b の近傍に作用する圧縮荷重が大きくなるため、
角度θはできるだけ90度に近い値とすることが望まし
い。しかし、突き合わせ部15a 、15b が上ダイス11か
ら、上ダイス11および下ダイス12間に設けられる外径調
整用ギャップへ外れてしまうと、設備損傷等の重大な問
題を生じてしまうため、角度θはダイスから外れない範
囲でできるだけ大きな値とすることが、望ましい。この
角度θは、U形鋼板15の板厚や強度等を勘案して適宜
設定すればよい。
【0035】このように、本実施形態によれば、2回目
および3回目のOプレスにより、突き合わせ部15a 、15
b に最大の荷重を均等に加えることにより、圧縮荷重不
足による絞り不足 (ピーキング) を低減するとともに両
肩部の絞り不足を解消することができ、これによりUO
E鋼管の形状寸法精度を極めて顕著に向上することがで
きる。
【0036】
【実施例】さらに、本発明にかかるUOE鋼管の製造方
法を、実施例を参照しながらより具体的に説明する。
【0037】Oプレスを3回に分けて行う本発明法と1
回で行う従来法とのそれぞれにより、外径:36インチ、
肉厚:20mm、長さ:12m であって降伏強度:970MPa、引
張強度:1040MPa である高強度厚肉のUOE鋼管のOプ
レスまでを行って、試料No.1〜No.4を得た。
【0038】そして、これらの試料No.1〜No.4につい
て、ピーキング (直径方向100mm の間における真円との
偏差) 、肩部曲率比R/R0 (R:実測半径、R0: 真円時半
径) 、縦および横間の外径差、およびシームギャップ
(長手方向平均値) を測定した。表1に、Oプレス条件
および試験結果をまとめて示す。
【0039】
【表1】
【0040】試料No.1は、突き合わせ部を上ダイスの最
上部に配置させて1回でOプレスを行った従来例であ
る。この試料No.1は、ピーキング、肩部曲率比、外径差
およびシームギャップがいずれも大きく、成品形状が極
めて悪いことがわかる。また、この試料No.1に溶接およ
び拡管を行ってUOE鋼管を製造すると、シームギャッ
プが大きいために溶接後の突き合わせ部に大きな残留応
力が発生し、溶接部に欠陥が存在する場合には長手方向
に破断するおそれがあることがわかった。また、拡管に
より寸法形状を修正しても局部的なピーキング等は修正
し切れず、端面同士を突き合わせて現地周溶接を行う場
合に、端面合わせにかなりの時間を要し、現地周溶接の
作業性の低下も著しいことがわかった。
【0041】これに対し、試料No.2〜試料No.4は、いず
れもOプレスを3回に分けて行うとともに2回目、3回
目のOプレスでは角度θだけU形鋼板を回転させた本発
明例である。図5は、試料No.1〜試料No.4について、ピ
ーキングおよびシームギャップに及ぼす、2回目のOプ
レスの際の角度θの影響を示すグラフである。
【0042】表1および図5に示すグラフから、角度θ
が大きいほどシームギャップ(mm)、およびピーキング(m
m/100mm スパン) を含む形状改善効果の改善効果は大き
くなるが、角度θが30度程度であっても、角度θが0度
である場合に比較すると、顕著な改善効果が得られるこ
とがわかる。
【0043】また、表1および図5に示すグラフから、
2回目、3回目のOプレスの際に角度θをできるだけ90
°に近づけたほうが肩部曲率比、外径差およびシームギ
ャップが改善されるが、ピーキングに関しては、2回
目、3回目のOプレスの際の角度θを60°としたほうが
改善効果が大きいことがわかる。
【0044】これは、角度θを60°程度とすると、U形
鋼板の両肩部がほぼ真横になるため、この部分に充分な
圧縮荷重が付加され、肩部のR部が真円時の半径に接近
し、形状全体が良好になるためであると考えられる。
【0045】
【変形形態】実施形態および実施例では、Oプレスを3
回に分けて行う場合を例にとったが、本発明にかかるU
OE鋼管の製造方法はかかる態様に限定されるものでは
なく、5回または7回以上にOプレスを分けて行うこと
としてもよい。これにより、よりUOE鋼管の形状精度
を向上することができる。
【0046】また、実施形態および実施例では、2回目
のOプレスにおける突き合わせ部の位置と3回目のOプ
レスにおける突き合わせ部の位置とが、1回目のOプレ
スにおける突き合わせ部の位置に対して対称となる場合
を例にとったが、本発明にかかるUOE鋼管の製造方法
はかかる態様に限定されるものではなく、ほぼ対称とな
る位置であってもよい。このような場合にも、U形鋼板
の板厚や強度によっては、充分な形状精度が得られる。
【0047】また、実施形態および実施例の説明では、
3回に分けた各Oプレスの間で、パイプ回転ローラを用
いることによりU形鋼板を回転させて、ダイスに対する
突き合わせ部の位置を変更したが、本発明にかかるUO
E鋼管の製造方法はかかる態様に限定されるものではな
く、適宜回転手段によりU形鋼板を回転させればよい。
【0048】また、実施形態および実施例の説明では、
突き合わせ部が上ダイスの最上部に位置するようにU形
鋼板を配置して1回目のOプレスを行い、突き合わせ部
が上ダイスの最下部の近傍に位置するようにU形鋼板を
配置して2回目のOプレスを行い、突き合わせ部が1回
目のOプレスを行った際の突き合わせ部の位置に関して
2回目のOプレスを行った際の突き合わせ部の位置と対
称となる位置となるようにU形鋼板を配置して3回目の
Oプレスを行う場合を例にとったが、本発明はにかかる
UOE鋼管の製造方法かかる態様には限定されない。
【0049】例えば、突き合わせ部を、1回目のOプレ
スでは上ダイスの最上部に配置し、2回目のOプレスで
は下ダイスの最上部の近傍に配置し、3回目のOプレス
では2回目と対称となる位置に配置する態様や、1回目
のOプレスでは上ダイスの最上部の近傍に配置し、2回
目のOプレスでは上ダイスの最上部の近傍に配置し、3
回目のOプレスでは2回目と対称となる位置に配置する
態様等といったように、様々な変形形態を例示できる。
【0050】すなわち、Oプレスを複数回に分けて行う
とともに複数回のOプレスそれぞれにおけるダイスに対
するU形鋼板の突き合わせ部の位置を変更する本発明に
より、1回目のOプレスにより充分な圧縮応力が作用し
なかった部分に、2回目および3回目のOプレスにより
充分な圧縮応力を作用させることにより、U形鋼板の幅
方向に充分な圧縮応力を均等に作用させればよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、既設のOプレス機を用いてUOE鋼管の寸法精度を
改善すること、より具体的には、既設のOプレス機を用
いて製造された高強度厚肉UOE鋼管に発生する、例え
ばシームギャップ、ピーキング、真円度および肩部形状
不良等の形状不良を、いずれも顕著に改善することが可
能となり、高圧操業に供されるUOE鋼管の破断を解消
できるとともに現地周溶接の作業性を顕著に改善するこ
とができる。かかる効果を有する本発明の意義は、極め
て著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜図1(f) は、実施形態の製造方法を
経時的かつ模式的に示す説明図である。
【図2】図1(a) を詳細に示す説明図である。
【図3】図2におけるU形鋼板の周方向位置に関して分
布する圧縮荷重の一例を示すグラフである。
【図4】図4(a) は本実施形態の2回目のOプレスにお
けるU形鋼板の配置を模式的に示す説明図であり、図4
(b) は3回目のOプレスにおけるU形鋼板の配置を模式
的に示す説明図である。
【図5】実施例の試料No.1〜試料No.4について、ピーキ
ングおよびシームギャップに及ぼす、2回目のOプレス
の際の角度θの影響を示すグラフである。
【図6】図6(a) 〜図6(e) は、Oプレス機によりU形
鋼板にOプレスが行われる状況を経時的に示す模式図で
ある。
【図7】Oプレス後溶接前におけるUOE鋼管の一例の
断面図である。
【符号の説明】
11 上ダイス 12 下ダイス 15 U形鋼板 15a 、15b 突き合わせ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U形鋼板にOプレスを行ってUOE鋼管
    を製造する際に、前記Oプレスは複数回に分けて行われ
    るとともに、複数回の前記Oプレスそれぞれにおけるダ
    イスに対する前記U形鋼板の突き合わせ部の位置が変更
    されることを特徴とするUOE鋼管の製造方法。
JP8870498A 1998-04-01 1998-04-01 Uoe鋼管の製造方法 Withdrawn JPH11285729A (ja)

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