JPH11286093A - 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム - Google Patents
金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムInfo
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- JPH11286093A JPH11286093A JP8996198A JP8996198A JPH11286093A JP H11286093 A JPH11286093 A JP H11286093A JP 8996198 A JP8996198 A JP 8996198A JP 8996198 A JP8996198 A JP 8996198A JP H11286093 A JPH11286093 A JP H11286093A
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Abstract
ト後の保味保香性が改善され、しかも巻取り性に優れた
金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルムを提供す
る。 【解決手段】 特定融点の共重合ポリエチレンテレフタ
レートからなる層(A)と、共重合ポリエステルからな
る層(B)とを積層してなる積層フィルムであって、層
(A)を構成するポリマーのDSC測定におけるガラス
転移温度(Tg)および積層フィルムの損失弾性率の最
高温ピーク温度(Te)が下記式(1)および(2)を
満足し、層(A)側および層(B)側の表面粗さ(R
a)がそれぞれ15nm以下および15nm以上である
ことを特徴とする金属板貼合せ成形加工用ポリエステル
フィルム。 Tg≧78 … (1) Te−Tg≦30 … (2) (ここで、Tgは290℃加熱溶融−急冷後のDSC測
定におけるガラス転移温度(℃)、Teはフィルムの損
失弾性率の最高温ピーク温度(℃)である。)
Description
工用ポリエステルフィルムに関し、更に詳しくは金属板
と貼合せて絞り加工などの製缶加工をする際優れた成形
加工性を示し、かつ耐熱性、耐レトルト性、保味保香
性、耐衝撃性などに優れた金属缶、例えば飲料缶、食品
缶などを製造し得る金属板貼合せ成形加工用ポリエステ
ルフィルムに関する。
に塗装が施されているが、最近、工程簡素化、衛生性向
上、公害防止などの目的で、有機溶剤を使用せずに防錆
性を得る方法の開発が進められ、その一つとして熱可塑
性フィルムによる被覆が試みられている。
ル、アルミニウム等の金属板に熱可塑性樹脂フィルムを
ラミネートした後、絞り加工等により製缶する方法の検
討が進められている。
加工性、耐熱性、耐衝撃性、保味保香性などの点で、共
重合ポリエステルフィルムが適していることが次第に明
らかになりつつある。しかしながら、このポリエステル
フィルムは緑茶類など極めて微妙な味わいが重要な飲
料、さらには無味無臭が要求されるミネラルウォーター
を内容物とした場合、必ずしも十分な保味保香性を示さ
ず、臭気や味に対する変化が感知される。
は、特定量のアルカリ金属元素とゲルマニウム元素を含
有する共重合ポリエステルからなる、フレーバー性を向
上せしめた金属板成形加工用ポリエステルフィルムが提
案されている。しかし、このフィルムを用いた場合、コ
ールドパックシステムのような内容物をつめた段階で熱
のかからない工程では優れた保味保香性を示すが、レト
ルト処理のような内容物をつめた段階で熱処理が行われ
る工程においては、必ずしも十分な保味保香性が得られ
ない。
る従来技術の問題点を解消し、共重合ポリエステルフィ
ルムが持っている優れた成形加工性、耐衝撃性、耐熱
性、耐レトルト性を保持しながら、保味保香性、特にレ
トルト処理後の保味保香性を改善し、さらには、巻取り
性の向上した金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィ
ルムを提供することにある。
を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、共重合ポリエステ
ルの中でもエチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とし、ある特定の融点を有する共重合ポリエステルを
用い、特定のガラス転移温度、動的粘弾性を有する層
と、特定の融点を有する共重合ポリエステルからなる層
とを積層した2層構造の積層フィルムとすることによ
り、保味保香性、特にレトルト処理後の保味保香性が顕
著に改善され、しかも巻取り性も向上することを見出
し、本発明に至った。
ートを主たる繰り返し単位とする融点が210〜245
℃の共重合ポリエステルからなる層(A)と、融点が2
10〜245℃の共重合ポリエステルからなる層(B)
とを積層してなる積層フィルムであって、層(A)を構
成する共重合ポリエステルのDSC測定におけるガラス
転移温度(Tg)および積層フィルムの損失弾性率の最
高温ピーク温度(Te)が下記式(1)および(2)を
満足し、積層フィルムの層(A)側表面の表面粗さ(R
a)が15nm以下、かつ、積層フィルムの層(B)側
表面の表面粗さ(Ra)が15nm以上であることを特
徴とする金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム
である。
定におけるガラス転移温度(℃)、Teはフィルムの損
失弾性率の最高温ピーク温度(℃)である。)
は、2,6−ナフタレンジカルボン酸であることが好ま
しく、さらに、該フィルムをイオン交換水で121℃、
2時間抽出処理したときの抽出量が0.5mg/inc
h2以下であることが好ましい。
重合ポリエステルとしては、優れた耐熱性、耐衝撃性、
耐レトルト性を保持しながら、保味保香性、特にレトル
ト処理後の保味保香性を改善することができることか
ら、エチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とす
る共重合ポリエステル、すなわち共重合ポリエチレンテ
レフタレートを使用する。
たるジカルボン酸成分としてテレフタル酸、および主た
るグリコール成分としてエチレングリコールからなる実
質的に線状となる共重合ポリエステルである。
重合成分としては、ジカルボン酸成分でもジオール成分
でもよい。
酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の如
き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカル
ボン酸等が例示でき、またジオール成分としては1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール等の如き脂肪族ジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール、ビスフ
ェノールAの如き芳香族ジオールが例示できる。これら
は単独または二種以上を使用することができる。
が、結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ま
しくは215〜240℃の範囲になる割合である。融点
が210℃未満では耐熱性が劣ることになる。一方、融
点が245℃を超えると、ポリマーの結晶性が大きすぎ
て成形加工性が損なわれる。
は、Du Pont Instruments 910
DSCを用い、昇温速度20℃/分で融解ピークを求
める方法による。なおサンプル量は20mgとする。
の固有粘度(オルトクロロフェノール、35℃)は0.
52〜1.50であることが好ましく、さらに好ましく
は0.57〜1.00、特に好ましくは0.60〜0.
80である。この固有粘度が0.52未満の場合には耐
衝撃性が不足することがあり好ましくない。他方、固有
粘度が1.50を超える場合には、成形加工性が損なわ
れることがある。
する共重合ポリエステルのDSC測定におけるガラス転
移温度(Tg)および積層フィルムの損失弾性率の最高
温ピーク温度(Te)が下記式(1)および(2)を満
足する必要がある。
定におけるガラス転移温度(℃)、Teはフィルムの損
失弾性率の最高温ピーク温度(℃)である。)
熱性が劣るようになりレトルト後の保味保香性が悪化す
る。このため、共重合ポリエステルの共重合成分として
は、少なくとも1成分に、共重合成分の割合を増加させ
たときにガラス転移温度が変化しないか、もしくは上昇
するような成分を用いることが好ましい。共重合成分の
割合を増加させたときにガラス転移温度を上昇させるよ
うな成分としては、ジカルボン酸成分として2,6−ナ
フタレンジカルボン酸が、ジオール成分としては1,4
−シクロヘキサンジメタノールが好ましく例示できる。
定用パンに20mgのフィルムサンプルを入れ、290
℃加熱ステージ上で5分間加熱溶融後、すばやく試料パ
ンを氷の上に敷いたアルミ箔上で急冷固化し、Du P
ont Instruments 910 DSCを用
い、昇温速度20℃/分でガラス転移点を求める方法に
よる。
と、フィルムの分子配向性や結晶性が高くなりすぎるた
めに成形加工性が著しく低下する。Teの値は共重合成
分および共重合量にもよるが、製膜条件により、特に二
軸延伸の倍率、延伸温度、熱固定温度で調整する方法が
好ましく挙げられる。
て測定周波数10Hz、動的変位±25×10-4cmに
て求められる。
ポリエステルとしては、エチレンテレフタレートを主た
る繰り返し単位とする共重合ポリエステルが代表例とし
て挙げられる。
共重合成分としては、ジカルボン酸成分でもジオール成
分でもよい。
酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の如
き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカル
ボン酸等が例示でき、またジオール成分としては1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール等の如き脂肪
族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールの如
き脂環族ジオール、ビスフェノールAの如き芳香族ジオ
ールが例示できる。これらは単独または二種以上を使用
することができる。これらの中、2,6−ナフタレンジ
カルボンが好ましい。
が、結果としてポリマー融点が210〜245℃、好ま
しくは215〜240℃の範囲になる割合である。融点
が210℃未満では耐熱性が劣ることになる。一方、融
点が245℃を超えると、ポリマーの結晶性が大きすぎ
て成形加工性が損なわれる。
ステルの融点測定は、Du Pont Instrum
ents 910 DSCを用い、昇温速度20℃/分
で融解ピークを求める方法による。なおサンプル量は2
0mgとする。
テルの固有粘度(オルトクロロフェノール、35℃)は
0.52〜0.80であることが好ましく、さらに好ま
しくは0.54〜0.70、特に好ましくは0.57〜
0.65である。この固有粘度が0.52未満の場合に
は耐衝撃性が不足することがあり好ましくない。他方、
固有粘度が0.80を超える場合には、成形加工性が損
なわれることがある。
ポリエステルおよび層(B)を構成する共重合ポリエス
テルは、その製法により限定されることはないが、テレ
フタル酸、エチレングリコールおよび共重合成分をエス
テル化反応させ、ついで得られた反応生成物を目的とす
る重合度になるまで重縮合反応させて共重合ポリエステ
ルとする方法、あるいはテレフタル酸ジメチルエステ
ル、エチレングリコールおよび共重合成分をエステル交
換反応させ、ついで得られた反応生成物を目的とする重
合度になるまで重縮合反応させて共重合ポリエステルと
する方法を好ましく挙げることができる。また、上記の
方法(溶融重合)により得られた共重合ポリエステル
は、必要に応じて固相状態での重合方法(固相重合)に
より、さらに重合度の高いポリマーとすることができ
る。
て、酸化防止剤、熱安定剤、粘度調整剤、可塑剤、色相
改良剤、滑剤、核剤、紫外線吸収剤などの添加剤を加え
ることができる。
(A)側の表面は、その表面粗さ(Ra)が15nm以
下であることが必要であり、好ましくは1〜15nm、
さらに好ましくは2〜10nmである。層(A)は、金
属缶に貼合せた場合、缶の内容物と接する側に位置する
層であり、この表面粗さ(Ra)を15nm以下とする
ことにより、内容物の保味保香性を向上することができ
る。なお、この表面粗さ(Ra)が1nm未満の場合
は、フィルム表面に傷がつき易くなるので、避けるのが
望ましい。
下にするには、層(A)を構成する共重合ポリエステル
に添加する滑剤の平均粒径、添加量を適宜選択すればよ
い。
が、無機系が好ましい。無機系滑剤としては、シリカ、
アルミナ、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム等が例示でき、有機系滑剤としてはシリコーン樹脂粒
子、架橋ポリスチレン粒子等が例示できる。特に、耐ピ
ンホール性の点で好ましい滑剤は、粒径比(長径/短
径)が1.0〜1.2である単分散の滑剤である。この
ような滑剤としては、真球状シリカ、真球状シリコーン
樹脂粒子、真球状架橋ポリスチレン粒子等が例示でき
る。
は、平均粒径1.5μmのシリカであれば0.04重量
%以下、平均粒径0.8μmのシリカであれば0.25
重量%以下添加すればよい。また、添加量が0.2重量
%のときは、シリカの平均粒径を0.70μm以下に、
添加量が0.05重量%のときは、シリカの平均粒径を
1.3μm以下にすればよい。
が15nm以上であることが必要である。この表面粗さ
(Ra)が15nm未満であると、積層フィルムの取扱
性(巻取り性)が悪化するので不適当である。
せた場合、金属缶に接着される側の層であり、缶の内容
物と直接接することがないので、表面粗さ(Ra)が1
5nm以上であっても内容物の味を悪くするようなこと
はない。
添加する前記充填剤の平均粒径、添加量を、前記の範囲
内で適宜選択することによって、所望の表面粗さ(R
a)を得ることができる。
IS―B0601に準じて求めた中心線平均粗さであ
り、フィルム表面粗さ曲線からその中心線の方向に測定
長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線を
X軸とし、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線をY=
f(x)で表わしたとき、次の式で与えられる値(R
a:nm)をフィルム表面粗さとして定義する。
個測定し、値の大きい方から1個を除いた4個の平均値
としてRaを表わす。
(B)を積層した構造であり、かかる積層構造のフィル
ムは、例えば、それぞれの層を構成する共重合ポリエス
テルを別々に溶融して、共押出しし、固化前に積層融着
させた後、二軸延伸、熱固定する方法、それぞれの層を
構成する共重合ポリエステルを別々に溶融して、押出し
してフィルムを製造し、未延伸状態または延伸後、両者
を積層する方法などにより製造することができる。
は、1.500〜1.540であることが好ましく、
1.505〜1.530であることがさらに好ましい。
屈折率が1.500未満であると成形加工性が不十分に
なることがあり、他方1.540を超えると非晶に近い
構造となるため、耐熱性が低下することがある。
折計の接眼側に偏光板アナライザーを取り付け、単色光
NaD線で測定する。マウント液はヨウ化メチレンを用
い、測定温度は25℃である。
が6〜75μmである。更に10〜75μm、特に15
〜50μmであることが好ましい。厚みが6μm未満で
は加工時に破れなどが生じやすくなり、一方75μmを
超えるものは過剰品質であって不経済である。
みTBの比(TA/TB)は、0.02〜1.5、さらに
0.04〜0.67、特に0.04〜0.25が好まし
い。具体的には、例えば厚みが20μmの積層フィルム
の場合、層(A)の厚みを0.5〜15μm、好ましく
は1〜10μm、さらに好ましくは1〜4μmとする。
品缶または飲料缶に用いられるものであるから、該フィ
ルムより溶出あるいは飛散する物質が少ないほど良い
が、それらの物質を全くなくすことは実質的に不可能で
ある。そこで、食品缶または飲料缶用途に使用するため
には、例えばイオン交換水で121℃、2時間抽出した
ときのフィルム1平方インチ当りの抽出量が0.5mg
以下であることが好ましく、0.1mg以下であること
が更に好ましい。
ガラス転移温度を高くすればよい。フィルムのガラス転
移温度は該フィルムを構成するポリマーのガラス転移温
度と配向度によって決まるが、配向度を上げると成形加
工性が悪化するので、ポリマー(共重合ポリエステル)
のガラス転移温度をできるだけ高くするのが好ましい。
板、特に製缶用金属板としては、ブリキ、ティンフリー
スチール、アルミニウム等の板が適切である。金属板へ
のポリエステルフィルムの貼合せは、例えば下記、
の方法で行うことができる。 金属板をフィルムの融点以上に加熱しておいてフィ
ルムを貼合せた後冷却し、金属板に接するフィルムの表
層部(薄層部)を非晶化して密着させる。 フィルムに予め接着剤層をプライマーコートしてお
き、この面と金属板を貼合せる。接着剤層としては公知
の樹脂接着剤、例えばエポキシ系接着剤、エポキシ−エ
ステル系接着剤、アルキッド系接着剤等を用いることが
できる。
り合わせる際には、層(B)の側を金属板に貼り合わせ
るようにする。
は、必要に応じて層(A)と層(B)の間に他の追加の
層を積層してもよい。
なお、フィルムの特性は下記の方法で測定した。 (1)共重合ポリエステルの固有粘度 オルトクロロフェノール中、35℃で測定する。
SCを用い、昇温速度20℃/分で融解ピークを求める
方法による。なおサンプル量は20mgとする。
度(Tg) DSC測定用パンに20mgのフィルムサンプルを入
れ、290℃加熱ステージ上で5分間加熱溶融後、すば
やく試料パンを氷の上に敷いたアルミ箔上で急冷固化
し、Du Pont Instruments 910
DSCを用い、昇温速度20℃/分でガラス転移点を
求める方法による。
ク温度(Te) 動的粘弾性測定装置を用いて測定周波数10Hz、動的
変位±25×10-4cmにて損失弾性率を求め、このと
きの最高温ピーク温度をもって示す。
RDER SE−30C)を用いて、触針半径2μm、
測定圧0.03g、カットオフ値0.25mmの条件で
測定する。
際、滑り不良によって発生するロール表面の小突起を観
察し、下記の基準で評価した。 ◎:小突起は全く認められない。 ○:多少小突起が認められるが、取扱い上特に問題はな
い。 ×:小突起が多数発生し、取扱い性が悪化する。
25mmのティンフリースチールの両面に貼合せ、水冷
した後150mm径の円板状に切り取り、絞りダイスと
ポンチを用いて4段階で深絞り加工し、55mm径の側
面無継目容器(以下、缶と略す)を作成した。この缶に
ついて以下の観察および試験を行い、各々下記の基準で
評価した。
断が認められない。 △:フィルムの缶上部に白化が認められる。 ×:フィルムの一部にフィルム破断が認められる。 深絞り加工性−2 ○:異常なく加工され、缶内フィルム面の防錆性試験
(1%NaCl水溶液を缶内に入れ、電極を挿入し、缶
体を陽極にして6Vの電圧をかけた時の電流値を測定す
る。以下、ERV試験と略す)において0.2mA以下
を示す。 ×:フィルムに異常はないが、ERV試験では電流値が
0.2mAを超えており、通電箇所を拡大観察するとフ
ィルムの粗大滑剤を起点としたピンホール状の割れが認
められる。
却した後、各テストにつき10個ずつを高さ30cmか
ら塩ビタイル床面に落とした後、缶内のERV試験を行
った結果、 ○:全10個について0.2mA以下であった。 △:1〜5個について0.2mAを超えていた。 ×:6個以上について0.2mAを超えているか、ある
いは落下後既にフィルムのひび割れが認められた。
た後、前述の耐衝撃性評価を行った結果、 ○:全10個について0.2mA以下であった。 △:1〜5個について0.2mAを超えていた。 ×:6個以上について0.2mAを超えているか、ある
いは200℃×5分間加熱後既にフィルムのひび割れが
認められた。
器で120℃、1時間レトルト処理を行い、しかる後、
50℃で30日間保存した。得られた缶を各テストにつ
き10個ずつ高さ50cmから塩ビタイル床面に落とし
た後、缶内のERV試験を行った。 ○:全10個について0.2mA以下であった。 △:1〜5個について0.2mAを超えていた。 ×:6個以上について0.2mAを超えているか、ある
いは落下後既にフィルムのひび割れが認められた。
し、常温下(20℃)30日間保管する。その浸漬液を
用いて30人のパネラーにて試飲テストを行い、比較用
のイオン交換水と比較し、下記基準で評価した。 ◎:30人中3人以下が比較液と比べて味、香りの変化
を感じた。 〇:30人中4人〜6人が比較液と比べて味、香りの変
化を感じた。 △:30人中7人〜9人が比較液と比べて味、香りの変
化を感じた。 ×:30人中10人以上が比較液と比べて味、香りの変
化を感じた。
し、蒸気滅菌器で120℃、1時間レトルト処理を行
い、しかる後、常温下(20℃)30日間保管する。そ
の浸漬液を用いて30人のパネラーにて試飲テストを行
い、比較用のイオン交換水と比較し、下記基準で評価し
た。 ◎:30人中3人以下が比較液と比べて味、香りの変化
を感じた。 〇:30人中4人〜6人が比較液と比べて味、香りの変
化を感じた。 △:30人中7人〜9人が比較液と比べて味、香りの変
化を感じた。 ×:30人中10人以上が比較液と比べて味、香りの変
化を感じた。
に示す共重合成分を共重合した共重合ポリエチレンテレ
フタレート(固有粘度0.64、粒径比1.1、平均粒
径0.3μmの真球状シリカを0.1重量%含有)が層
(A)、同じく表1に示す成分を共重合した共重合ポリ
エチレンテレフタレート(固有粘度0.64、粒径比
1.1、平均粒径1.5μmの真球状シリカを0.1重
量%含有)が層(B)となるように、それぞれ別々に乾
燥した後、280℃で溶融し、互いに隣接したダイから
共押出しし、積層・融着させた後、急冷固化して未延伸
フィルムを得た。次いで、この未延伸フィルムを表1に
示す温度および倍率で縦延伸した後、表1に示す温度お
よび倍率で横延伸し、更に170℃で熱固定して二軸延
伸積層フィルムを得た。
(A)のみからなる二軸延伸フィルム(厚み20μm)
を作成した。
(A)、層(B)の厚みはそれぞれ4μm、16μm、
層(A)、層(B)の表面粗さはそれぞれ5nm、23
nmであった。また、層(A)の共重合ポリエステルの
ガラス転移温度(Tg)、屈折率、積層フィルムの損失
弾性率の最高ピーク温度(Te)およびイオン交換水抽
出量を表2に、評価結果を表3に示す。
(A)、層(B)の共重合ポリエステルの融点がいずれ
も210〜245℃である本発明の場合(実施例1〜
8)は、良好な結果が得られたが、どちらかの融点が2
10℃未満の場合(比較例1、3)は、耐熱性が劣り、
レトルト処理後の保味保香性が悪く、245℃を超える
場合(比較例2、4)は、成形加工性が不良であった。
また、層(B)を設けない単層フィルム(比較例5)は
巻取り性が劣っていた。
施例2において、それぞれ表4に示すように共重合比を
変更した層(A)の共重合ポリエステルを溶融押出し
し、急冷固化して得た未延伸フィルムを、それぞれ表4
に示す条件で延伸、熱固定して二軸延伸積層フィルムを
得た。
(A)、層(B)の厚みはそれぞれ4μm、16μmで
あった。また、層(A)の共重合ポリエステルのガラス
転移温度(Tg)、屈折率、積層フィルムの損失弾性率
の最高ピーク温度(Te)およびイオン交換水抽出量を
表5に、評価結果を表6に示す。
が78℃以上、かつTe−Tgが30℃以下の本発明の
場合(実施例9〜10)は、良好な結果が得られたが、
Tgが78℃未満の場合(比較例6)は、耐熱性が劣
り、レトルト後の保味保香性が悪く、Te−Tgが30
℃を超える場合(比較例7)は、成形加工性が低下し
た。
実施例2において、層(A)および層(B)に含まれる
真球状シリカの平均粒径および含有量を表7に示すよう
にそれぞれ変更した二軸延伸フィルムを得た。
(A)、層(B)の厚みはそれぞれ4μm、16μmで
あった。また、層(A)の共重合ポリエステルのガラス
転移温度(Tg)、屈折率、積層フィルムの損失弾性率
の最高ピーク温度(Te)およびイオン交換水抽出量は
実施例2と同じ値を示した。得られたフィルムの表面粗
さ(Ra)を表7、評価結果を表8に示す。
(B)の表面粗さが15nm以上である本発明の場合
(実施例11〜12)は、良好な結果が得られたが、層
(A)の表面粗さが15nmを超える場合(比較例8)
は、保味保香性があまり向上せず、層(B)の表面粗さ
が15nm未満の場合(比較例9)は、巻取り性が不十
分であった。
ステルフィルムは、金属板と貼合わせた後製缶加工、例
えば深絞り加工して金属缶を成形するにあたり、共重合
ポリエステルが持っている優れた成形加工性、耐熱性、
耐衝撃性、耐レトルト性を保持しながら、保味保香性、
特にレトルト後の保味保香性が改善され、しかも巻取り
性が向上したものであり、金属容器用フィルムとして極
めて有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主たる繰り返
し単位とする融点が210〜245℃の共重合ポリエス
テルからなる層(A)と、融点が210〜245℃の共
重合ポリエステルからなる層(B)とを積層してなる積
層フィルムであって、層(A)を構成する共重合ポリエ
ステルのDSC測定におけるガラス転移温度(Tg)お
よび積層フィルムの損失弾性率の最高温ピーク温度(T
e)が下記式(1)および(2)を満足し、積層フィル
ムの層(A)側表面の表面粗さ(Ra)が15nm以
下、かつ、積層フィルムの層(B)側表面の表面粗さ
(Ra)が15nm以上であることを特徴とする金属板
貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム。 【数1】 Tg≧78 … (1) Te−Tg≦30 … (2) (ここで、Tgは290℃加熱溶融−急冷後のDSC測
定におけるガラス転移温度(℃)、Teはフィルムの損
失弾性率の最高温ピーク温度(℃)である。) - 【請求項2】 層(A)を構成する共重合ポリエステル
の共重合成分が2,6−ナフタレンジカルボン酸である
請求項1記載の金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフ
ィルム。 - 【請求項3】 層(B)を構成する共重合ポリエステル
の共重合成分が2,6−ナフタレンジカルボン酸である
請求項1記載の金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフ
ィルム。 - 【請求項4】 フィルムをイオン交換水で121℃、2
時間抽出処理したときの抽出量が0.5mg/inch
2以下である請求項1〜3のいずれかに記載の金属板貼
合せ成形加工用ポリエステルフィルム。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8996198A JP3626592B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP8996198A JP3626592B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11286093A true JPH11286093A (ja) | 1999-10-19 |
| JP3626592B2 JP3626592B2 (ja) | 2005-03-09 |
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ID=13985295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8996198A Expired - Fee Related JP3626592B2 (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 金属板貼合せ成形加工用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3626592B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007111098A1 (ja) | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | 透明バリア性シート及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-04-02 JP JP8996198A patent/JP3626592B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007111098A1 (ja) | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | 透明バリア性シート及びその製造方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3626592B2 (ja) | 2005-03-09 |
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