JPH11286418A - 水中油型毛髪化粧料 - Google Patents

水中油型毛髪化粧料

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JPH11286418A
JPH11286418A JP10362098A JP10362098A JPH11286418A JP H11286418 A JPH11286418 A JP H11286418A JP 10362098 A JP10362098 A JP 10362098A JP 10362098 A JP10362098 A JP 10362098A JP H11286418 A JPH11286418 A JP H11286418A
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wax
oil
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surfactant
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Takayuki Omura
孝之 大村
Yoshihiro Shiojima
義浩 塩島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整髪力に優れ、べたつき感が少なく、かつ毛
髪になめらかさ、くし通りのよさを付与することができ
る毛髪化粧料を提供することを目的とする。 【解決手段】 常温で固体ないし半固体のワックスを含
むワックス微粒子と、、多価アルコール母核にプロピレ
ンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付加重
合したポリエーテル化合物の一種または二種以上を含む
油粒子と、が別個に水中に分散した水中油型毛髪化粧
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中油型毛髪化粧
料、特にその使用感の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料には、毛髪に光沢やな
めらかさを与え、かつ良好なセット保持力を与える目的
で、樹脂とシリコーン油、高分子シリコーン、エステル
油、炭化水素油などの油分を可溶化、乳化、溶解したも
のとを併用したものや、多価アルコールを配合したもの
が多く用いられている。また、毛髪化粧料には、整髪力
を付与する目的で、ワックスが配合されることがある
が、塗布部分のべたつきが著しく、またギラツキ等を生
じることもあるため、各種エマルションとして用いるこ
とが多い。該組成物の例として、特開平3−2112、
特開平4−230616号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来の毛髪化粧料では、整髪力が不充分であり、後者の
ワックスの微細分散物を含有した毛髪化粧料において
は、ワックスのべたつき感、なめらかさに関する改善が
不充分であった。本発明は、前記従来技術の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、整髪力に優れるだけ
でなく、べたつき感が少なく、かつ毛髪になめらかさ、
くし通りのよさを付与することができる毛髪化粧料を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を行ったところ、ワックスの微
粒子と、多価アルコール母核にプロピレンオキサイド及
び/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエー
テル化合物を含む油粒子とが個々に存在する毛髪化粧料
は、整髪力に優れ、毛髪のなめらかさ、べたつき感のな
さ、くし通りの良さに関し、優れた特徴を持つことを見
いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
の水中油型毛髪化粧料は、常温で固体ないし半固体のワ
ックスを含むワックスの微粒子と、多価アルコール母核
にプロピレンオキサイド及び/またはエチレンオキサイ
ドが付加重合したポリエーテル化合物の一種または二種
以上を含む油粒子とが別個に水中に分散したことを特徴
とする。
【0005】また、本発明の水中油型毛髪化粧料におい
ては、界面活性剤として両性界面活性剤および/又は半
極性界面活性剤と、非イオン性界面活性剤を含むことが
好適である。また、本発明の水中油型毛髪化粧料におい
ては、多価アルコール母核にプロピレンオキサイド及び
/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエーテ
ル化合物が、以下のものであることが好適である。 (I)ペンタエリスリトール母核にプロピレンオキサイ
ド40〜80モルおよびエチレンオキサイド3〜10モ
ルが順次、付加重合したポリエーテル化合物。 (II)トリグリセリン以上のポリグリセリンにプロピレ
ンオキサイド20〜100モル付加重合したポリエーテ
ル化合物、または、プロピレンオキサイド40〜120
モルとエチレンオキサイド1〜20モルを付加重合した
ポリエーテル化合物。
【0006】また、本発明の水中油型毛髪化粧料におい
ては、多価アルコール母核にプロピレンオキサイド及び
/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエーテ
ル化合物の配合量が組成物全体に対して、1〜30重量
%であることが好適である。また、本発明の水中油型毛
髪化粧料においては、ワックス/(多価アルコール母核
にプロピレンオキサイド及び/またはエチレンオキサイ
ドが付加重合したポリエーテル化合物)の配合量比が
0.2〜10であることが好適である。また、本発明の
水中油型毛髪化粧料においては、高級脂肪酸を含むこと
が好適であるまた、本発明の水中油型化粧料において、
ワックスの微細分散物と、多価アルコール母核にプロピ
レンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付加
重合したポリエーテル化合物を含む乳化組成物を別々に
調製したものを混ぜ合わせ、調製する製造方法が好適で
ある。また、本発明の水中油型毛髪化粧料の製造方法に
おいては、用いられるワックス微細分散物中の全非イオ
ン界面活性剤の加重平均したHLBが6〜15であるこ
とが好適である。また、上記水中油型毛髪化粧料の製造
方法においては、用いられるワックス微細分散物中の両
性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面活性
剤)の配合量比が0.03〜0.5であることが好適で
ある。また、上記水中油型毛髪化粧料の製造方法におい
ては、用いられる乳化組成物に両性界面活性剤および/
又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸とを混合して得ら
れる複合体を配合するのが好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明は、ワックスの微細分散物で
あるワックスパーツと、多価アルコール母核にプロピレ
ンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付加重
合したポリエーテル化合物の一種または二種以上を含む
乳化組成物である乳化パーツを各々別々に調製したもの
を混ぜ合わせ、毛髪化粧料を調製するものである。そこ
で、ワックス微細分散物と多価アルコール母核にプロピ
レンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付加
重合したポリエーテル化合物を含む乳化組成物に分けて
説明することとする。
【0008】<ワックスの微細分散物>化粧料における
ワックスを微細分散させる従来技術としては、例えば特
開平3−2112、特開平4−230616、特開平5
−220383、特開平7−173025号などに示さ
れるものがある。しかしながら、これらに示されている
ものは、非イオン系又はアニオン系、あるいはカチオン
系界面活性剤を用いて微細分散物を調製するものであ
り、非イオン性界面活性剤では、皮膚刺激等安全性は良
好なものの、温度により、系のHLBが変化し、経時安
定性が損なわれる欠点がある。
【0009】また、非イオン性界面活性剤とアニオン界
面活性剤との組合せやアニオン界面活性剤単独、あるい
はカチオン性界面活性剤単独で微細分散物を調製する場
合においては、温度安定性は向上するものの、人によっ
ては皮膚刺激等に対して問題が生じることが考えられ
る。下記に記載するワックスの微細分散物は、広い温度
範囲で安定であり、かつ皮膚刺激がより少ない組成物で
ある。以下ワックスの微細分散物の各成分について記載
する。
【0010】固形ワックス 本発明においてワックスとは常温にて固形の油分を意味
し、具体的にはミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、
カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロ
ウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロ
ウ、モクロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキ
ビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキ
シル、還元ラノリン、ホホバロウ、硬質ラノリン、セラ
ックロウ、ビースワックス、マイクロクリスリンワック
ス、パラフィンワックス、POEラノリンアルコールエー
テル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステ
ロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコー
ル、脂肪酸グリセリド、硬化ヒマシ油、ワセリン、POE
水素添加ラノリンアルコールエーテル等がある。なお、
これらのワックスは混合して用いることが可能であり、
他の固形状あるいは液状油分などを混合しても常温にお
いて固形である範囲で使用可能である。
【0011】このような油性成分としては、次のような
ものが挙げられる。液体油脂としては、アボガド油、ツ
バキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコ
シ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ
油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペンタエ
リスリット、トリイソパルミチン酸グリセリン等があ
る。
【0012】固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、硬
化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化
油等がある。炭化水素油としては、流動パラフィン、オ
ゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、ス
クワラン等がある。
【0013】非イオン性界面活性剤 本発明において非イオン性界面活性剤が必須であり、好
適な非イオン性界面活性剤のHLBは6〜15、特に好
適なHLBは7〜14である。このような非イオン性界
面活性剤としては、POEソルビタンモノオレエート、
POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタン
テトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル
類、POEソルビットモノラウレート、POEソルビッ
トモノオレエート、POEソルビットペンタオレエー
ト、POEソルビットモノステアレートなどのPOEソ
ルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノステ
アレート、POEグリセリンモノイソステアレート、P
OEグリセリントリイソステアレートなどのPOEグリ
セリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、PO
Eジステアレート、POEジオレエート、ジステアリン
酸エチレングリコールなどのPOE脂肪酸エステル類、
POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、P
OEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、P
OE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノ
ールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオ
クチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテ
ル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキ
ルフェニルエーテル類、プルロニックなどのプルロニッ
ク類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエ
チレンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化
ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、
POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化
ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジ
エステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸などのPOE
ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロ
ウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸
ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミ
ド、脂肪酸イソプロパノールアミドなどのアルカノール
アミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、
POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂
肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド
縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、ト
リオレイルリン酸などが挙げられる。
【0014】また、非イオン性界面活性剤として、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル
を用いると、同じオキシエチレン鎖長のポリオキシエチ
レンアルキルエーテルと比較して、調製されたワックス
微細分散物の経時安定性がよく、経時で微細粒子の凝集
等による外観の変化(透明性の低下)や分散粒子のクリ
ーミングが改善されるのでより好適である。上記ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと
しては、
【化1】 および/または
【化2】 (ただし、Rは炭素数12〜24のアルキル基またはア
ルケニル基を表し、mは5≦m≦30、nは0<n≦5
の範囲にある)で表されるものが好適である。そして、
このようなポリオキシエチレンポリオキシプロピレンア
ルキルエーテルとしては、例えば、上記m、nの値が前
記範囲にあるPOE・POPセチルエーテル、POE・
POPベヘニルエーテル、POE・POP2−デシルテ
トラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテ
ル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリ
セリンエーテルなどが挙げられる。
【0015】両性界面活性剤および半極性界面活性剤 本発明において両性界面活性剤としては下記一般式
(1)〜(5)で示したものが、半極性界面活性剤とし
ては下記一般式(6)で示したものが例示される。 一般式(1):
【化3】 で表されるアミドベタイン型両性界面活性剤(市販品と
してレボン2000(三洋化成株式会社製)、アノンB
DF(日本油脂株式会社製)などが挙げられる)。 一般式(2):
【化4】 で表されるアミドスルホベタイン型両性界面活性剤(市
販品としてロンザイン−CS(ロンザ社製)、ミラタイ
ンCBS(ミラノール社製)などが挙げられる)。
【0016】一般式(3):
【化5】 で表されるベタイン型両性界面活性剤(市販品としてア
ノンBL(日本油脂株式会社製)、デハイントンAB−
30(ヘンケル社製)などが挙げられる)。 一般式(4):
【化6】 で表されるスルホベタイン型両性界面活性剤(市販品と
してロンザイン12CS(ロンザ社製)などが挙げられ
る)。
【0017】一般式(5):
【化7】 で表されるイミダゾリニウム型両性界面活性剤(市販品
としてオバゾリン662−N(東邦化学株式会社製)、
アノンGLM(日本油脂株式会社製)などが挙げられ
る)。 一般式(6):
【化8】 で表される第三級アミンオキサイド型半極性界面活性剤
(市販品としてユニセーフA−LM(日本油脂株式会社
製)、ワンダミンOX−100(新日本株式会社製)な
どが挙げられる)。
【0018】ただし、一般式(1)〜(6)で、R1
平均炭素原子数9〜21のアルキル基またはアルケニル
基が好ましく、より好ましくは平均炭素原子数11〜1
7のアルキル基またはアルケニル基、さらに好ましくは
平均炭素原子数11ないし13のアルキル基またはアル
ケニル基である。平均炭素原子数が9未満では親水性が
強すぎ、一方21を越えると水への溶解性が悪くなる。
2及びR3は平均炭素原子数10ないし18のアルキル
基またはアルケニル基を表す。pは2〜4の整数、qは
0〜3の整数、sは1または2の整数を表す。本発明に
おいては、これらの両性界面活性剤及び/または半極性
界面活性剤のうち任意の一種または二種以上が選ばれて
用いられる。
【0019】水系分散媒 本発明において、微細ワックス粒は水系分散媒中に分散
されることが好ましく、この水系分散媒としては、水を
単独で、或いは、水とエタノール、グリセリン、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、1,3−ブタンジオール、キシリトー
ル、ソルビトール、マルチト−ル、コンドロイチン硫
酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテ
ロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステア
レート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドン
カルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン
(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出液、セイヨウノ
コギリソウ抽出液、メリロート抽出液等が挙げられる。
【0020】微細分散物の調製 まず、本発明者らは下記のような試験を行い、ワックス
の微細分散組成物の調製を試みた。
【0021】
【表1】 ──────────────────────────────────── 試験例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 ──────────────────────────────────── カチオン性界面活性剤 塩化ステアリルシ゛メチルヘ゛ンシ゛ルアンモニウム 15 - - - 5 - - 10 - アニオン性界面活性剤 ラウリル硫酸ナトリウム - 15 - - - 5 - - 10 非イオン性界面活性剤 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル - - 15 - 10 10 10 - - 両性界面活性剤 ラウリルシ゛メチルアミノ酢酸ヘ゛タイン - - - 15 - - 5 5 5 ──────────────────────────────────── ワックス キャンデリラワックス 10 10 10 10 10 10 10 10 10 イオン交換水 75 75 75 75 75 75 75 75 75 ──────────────────────────────────── 外観 白濁 白濁 白濁 白濁 白濁 白濁 透明 白濁 白濁 ────────────────────────────────────
【0022】<製法>イオン交換水に前記非イオン性界
面活性剤及び両性界面活性剤を水に溶解し、80〜90
℃に加熱してキャンデリラワックスを添加し、1時間プ
ロペラ撹拌する。その後、氷冷し、組成物を得る。
【0023】<結果>上記表1より明らかなように、カ
チオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、両性界面活性剤ともに、各単独では乳化
組成物が白濁する傾向にあり、安定性も好ましくない
(試験例1〜4)。また、カチオン性乃至アニオン性界
面活性剤と非イオン性界面活性剤を組み合わせた場合
(試験例5,6)、あるいはカチオン性乃至アニオン性
界面活性剤と両性界面活性剤を組み合わせた場合(試験
例8,9)にも同様である。しかしながら、非イオン性
界面活性剤と両性界面活性剤を組み合わせた場合(試験
例7)には、乳化組成物の外観が透明となり、ワックス
の微細分散組成物が得られたことが示唆される。動的光
散乱法による測定の結果、この微細分散物の粒子径は約
30nmであった。
【0024】非イオン性界面活性剤の検討 次に本発明者らは非イオン性界面活性剤の至適HLBに
ついて検討を進めた。すなわち、下記組成を基本処方
に、非イオン性界面活性剤のHLBを変化させてその乳
化状態を検討した。 (両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面
活性剤)の配合重量比=約0.33) (両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面
活性剤)の配合重量比=0.1) 結果を次の表2に示す。
【0025】
【表2】 ──────────────────────────────────── 界面活性剤組成 HLB 乳化状態 基本処方 ──────────────────────────────────── POE(5)ヘ゛ヘニルエーテル 10% 5 分離 1 ──────────────────────────────────── POE(3)ステアリルエーテル 6% 6 クリーム状 1 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 4% ──────────────────────────────────── POE(3)ステアリルエーテル 4% 7 半透明な一液相 1 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 6% ──────────────────────────────────── POE(3)ステアリルエーテル 2% 8 透明な一液相 1 POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 8% ──────────────────────────────────── POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 10% 9 透明な一液相 1 ──────────────────────────────────── POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 9.25% 10 透明な一液相 1 POE(50)ラウリルエーテル 0.75% ──────────────────────────────────── POE(10)ヘ゛ヘニルエーテル 8.25% 11 半透明な一液相 1 POE(50)ラウリルエーテル 1.75% ──────────────────────────────────── POE(15)オレイルエーテル 13.5% 12 透明な一液相 2 ──────────────────────────────────── POE(20)ヘ゛ヘニルエーテル 13.5% 13 透明な一液相 2 ──────────────────────────────────── POE(20)ヘ゛ヘニルエーテル 6.75% 14 半透明な一液相 2 POE(30)ヘ゛ヘニルエーテル 6.75% ──────────────────────────────────── POE(30)ヘ゛ヘニルエーテル 13.5% 15 クリーム状 2 ────────────────────────────────────
【0026】前記表より明らかなように、両性界面活性
剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面活性剤)の重量
比が約0.33または0.1においては、非イオン性界
面活性剤のHLBが6〜15で均一な乳化系の形成が可
能であるが、特にHLBが7〜14で半透明乃至透明な
一液相が形成される。従って、本発明のワックス微細分
散物においては、非イオン性界面活性剤のHLBは6〜
15、特に半透明、透明系を得るためには7〜14であ
ることが理解される。
【0027】次に、本発明者らは非イオン性界面活性剤
の種類と分散状態について検討を進めた。まず、基本処
方1の組成における結果を次に示す。
【0028】
【表3】 ──────────────────────────────────── HLB: 5 6 7 8 9 10 11 ──────────────────────────────────── POE直鎖脂肪酸 C12(ラウリル) △ ○ ○ n=3 n=5 n=7 C16(セチル) △ ○ ○ n=5 n=7 n=9 C18(ステアリル) △ ○ △ n=6 n=8 n=10 C18(オレイル) △ ○ △ n=6 n=8 n=10 C20(アラキル) × ○ n=3 n=10 C22(ヘ゛ヘニル) × ○ n=5 n=10 ──────────────────────────────────── POE分岐脂肪酸 C18(イソステアリル) △ ○ n=5 n=10 C20(オクチルト゛テ゛シル) ○ n=10 C24(テ゛シルテトラテ゛シル) △ ○ n=10 n=15 ──────────────────────────────────── (n:POE付加モル数)
【0029】なお、前記表において、○は透明な一液相
を形成した状態を意味し、△は半透明乃至均一なクリー
ム状を、×は分離をそれぞれ表す。上記表より、基本処
方1、すなわち、両性界面活性剤/(両性界面活性剤+
非イオン性界面活性剤)の重量比が約0.33において
は、各非イオン性界面活性剤を単独で用いた場合には、
概ねHLBが9〜11で透明な一液相を形成し得ること
が理解される。つぎに、非イオン性界面活性剤の種類と
分散状態について、基本処方2の組成における結果を次
に示す。
【0030】
【表4】 ──────────────────────────────────── HLB: 12 13 14 15 ──────────────────────────────────── POE直鎖脂肪酸 C12(ラウリル) ○ n=15 C16(セチル) C18(ステアリル) ○ △ n=15 n=20 C18(オレイル) ○ n=15 C20(アラキル) ○ n=18 C22(ヘ゛ヘニル) ○ △ n=20 n=30 ──────────────────────────────────── POE分岐脂肪酸 C18(イソステアリル) ○ n=15 C20(オクチルト゛テ゛シル) ○ ○ n=16 n=20 C24(テ゛シルテトラテ゛シル) ○ △ n=20 n=15 ──────────────────────────────────── (n:POE付加モル数)
【0031】なお、前記表において、○は透明な一液相
を形成した状態を意味し、△は半透明乃至均一なクリー
ム状を、×は分離をそれぞれ表す。上記表より、基本処
方2、すなわち、両性界面活性剤/(両性界面活性剤+
非イオン性界面活性剤)の重量比が約0.1において
は、各非イオン性界面活性剤を単独で用いた場合には、
概ねHLBが12〜13で透明な一液相を形成し得るこ
とが理解される。したがって、前記表3〜4をまとめる
と、非イオン性界面活性剤の至適なHLB値は界面活性
剤の重量比によって異なるが、その至適HLBは概ね6
〜15ということができる。また、前記表2を参酌する
と、複数の非イオン性界面活性剤を組み合わせて用いる
ことも可能であり、そのときのHLBは加重平均に依存
する。
【0032】さらに、本発明者らはPOEコレステリ
ル、POEグリセリル、POE硬化ヒマシ油等について
検討を行ったが、これらの多鎖型非イオン性界面活性剤
単独では、透明な一液相を調製することは困難であっ
た。無論、これらの多鎖型非イオン性界面活性剤にあっ
ても他の非イオン性界面活性剤との組み合わせにより好
適な分散系を得ることは可能であるが、特にPOE直鎖
乃至POE分岐脂肪酸エーテルが好適に用いられる。
【0033】両性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の
相関 次に本発明者らは両性界面活性剤と非イオン性界面活性
剤との相関について検討を進めた。すなわち、下記基本
処方に基づき、アミドベタイン型両性界面活性剤(商品
名レボン2000SF)、非イオン性界面活性剤(PO
E(10)ベヘニルエーテル)の配合比、配合量を変化さ
せてワックス分散系を調製した。
【0034】結果を図1に示す。同図より明らかなよう
に、非イオン性界面活性剤としてHLB9のPOE(1
0)ベヘニルエーテルを用いた場合、界面活性剤比=両
性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面活性
剤)は0.3付近のところが極めて良好な比として存在
するが、その比の範囲は(両性界面活性剤+非イオン性
界面活性剤)の量が増加するにつれ広くなる傾向にあ
る。なお、当然のことながら、非イオン性界面活性剤の
HLB値を変化させることにより好ましい界面活性剤比
は異なる。そこで、図1に同様な組成で非イオン性界面
活性剤としてHLB13のPOE(20)ベヘニルエーテ
ルを用いた場合の結果を図2に示す。同図より明らかな
ように、非イオン性界面活性剤としてHLB13のPO
E(20)ベヘニルエーテルを用いた場合、界面活性剤比
=両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面
活性剤)は0.1付近のところが極めて良好な比として
存在するが、その比の範囲は概ね0.04〜0.17と
いえる。また、非イオン性界面活性剤としてHLB12
のPOE(15)ベヘニルエーテルを用いた場合の結果を
図3に、HLB15のPOE(30)ベヘニルエーテルを
用いた場合の結果を図4に示す。前記結果からわかるよ
うに、非イオン性界面活性剤のHLBにより界面活性剤
比=両性界面活性剤/(両性界面活性剤+非イオン性界
面活性剤)は異なるが、概ね0.03〜0.5が好まし
い。0.03未満では、系への非イオン性界面活性剤の
寄与が大きくなり、温度安定性が損なわれる。一方、
0.5を超えると、ワックスの微細分散物は得られにく
くなる。
【0035】次に本発明者らは、安全性および安定性に
ついて検討した。安全性 安全性については卵白アルブミン変性率から評価した。 <試験方法>水系高速液体クロマトグラフィを利用し、
卵白アルブミンpH緩衝溶媒に、試料濃度1%になるよ
うに試料を加えた場合の、卵白アルブミン変性率220
nmの吸収ピークを用いて測定した。 [(Ho−Hs)/Ho]×100 Ho:卵白アルブミンの220nm吸収ピークの高さ Hs:卵白アルブミン緩衝溶媒に試料を加えた時の22
0nm吸収ピークの高さ評価は以下の4段階評価で行っ
た。 ◎・・・皮膚刺激性が非常に少ない−卵白アルブミン変
性率30%未満 ○・・・皮膚刺激性が少ない−卵白アルブミン変性率3
0%以上60%未満 △・・・皮膚刺激性が中程度−卵白アルブミン変性率6
0%以上80%未満 ×・・・皮膚刺激性が強い−
卵白アルブミン変性率80%以上
【0036】結果を表5に示す。
【表5】 ──────────────────────────────────── 界 面 活 性 剤 評価 ──────────────────────────────────── ドデシル硫酸ナトリウム(アニオン性) △ ラウリルジメチルアンモニウムクロリド(カチオン性) × POE(20)ベヘニルエーテル(非イオン性) ◎ レボン2000SF(両性) ○ ドデシル硫酸ナトリウム+POE(20)ベヘニルエーテル ○ (1:1) レボン2000SF+POE(20)ベヘニルエーテル ◎ (1:1) ──────────────────────────────────── (レボン2000SF;三洋化成社製、アミノベタイン型両性界面活性剤)
【0037】上記の結果から両性界面活性剤と非イオン
性界面活性剤の組合せは、非イオン性界面活性剤と同レ
ベルで皮膚刺激性が少なく安全性が高い。従って、両界
面活性剤を併用したワックスの微細分散物は安全性が高
いことが示唆される。
【0038】安定性 以下に示す処方でワックスの微細分散物を調製し、50
℃、1週間の経時安定性を評価した。結果を表6に示
す。 <基本処方4> キャンデリラワックス 10% 界面活性剤 約10〜20% イオン交換水 残部
【0039】
【表6】 ──────────────────────────────────── 処 方 1 2 3 4 5 6 ──────────────────────────────────── キャンデリラワックス 10 10 10 10 10 10 POE(3)ステアリルエーテル 5 − − 7 10 − POE(10)ベヘニルエーテル − 10 15 − − 6.5 POE(20)ベヘニルエーテル − 1 − − − − POE(40)硬化ヒマシ油 10 − − 10 6 − レボン2000SF − − 1 − − 10 (有効分約30%) ソフダゾリンLHL−SF − − − 1 10 − (有効分約30%) イオン交換水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 ──────────────────────────────────── 界面活性剤量比 両性/(両性+非イオン性) − − 0.020 0.017 0.16 0.32 ──────────────────────────────────── 安定性(50℃、1週間) 分離 分離 分離 分離 変化 変化 なし なし ──────────────────────────────────── (ソフダゾリンLHL−SF;川研ファインケミカル社製、イミダゾリニウム型 両性界面活性剤)
【0040】上記表6より明らかなように、非イオン性
界面活性剤単独および界面活性剤比(前記規定)が0.
03未満では、経時安定性は損なわれる。一方、好まし
い界面活性剤比中の両性界面活性剤と非イオン性界面活
性剤の組合せでは安定性は良好であった。
【0041】<多価アルコール母核にプロピレンオキサ
イド及び/またはエチレンオキサイドが付加重合したポ
リエーテル化合物を含む乳化組成物>つぎに、本発明の
水中油型毛髪化粧料の2つ目のパーツである多価アルコ
ール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエチレン
オキサイドが付加重合したポリエーテル化合物を含む乳
化組成物について説明する。多価アルコール母核にプロ
ピレンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付
加重合したポリエーテル化合物の水中油型の乳化組成物
は、常法によるものあるいは、ワックスの微細分散物と
同様に皮膚への刺激のやさしさを考えるなら、特開平6
−65596号に示されるような両性界面活性剤および
/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸とを混合して得
られる複合体を利用して得られるものを使うことができ
る。
【0042】両性界面活性剤および/又は半極性界面活
性剤と、高級脂肪酸とを混合して得られる複合体 本発明の乳化パーツに用いられる両性界面活性剤および
/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸とを混合して得
られる複合体のうち、両性界面活性剤および/又は半極
性界面活性剤としては、前述のワックスの微細分散物の
調製に用いた界面活性剤を用いることができる。
【0043】高級脂肪酸 本発明の乳化パーツに用いられる両性界面活性剤および
/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸とを混合して得
られる複合体中の高級脂肪酸としては、例えば、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシス
テアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、イソステアリ
ン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン
酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げ
られる。
【0044】多価アルコール母核にプロピレンオキサイ
ド及び/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリ
エーテル化合物 本発明に用いられるポリエーテル化合物は、多価アルコ
ール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエチレン
オキサイドが付加重合したポリエーテル化合物である。
本発明において、好ましいポリエーテル化合物群は、
(I)グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリトー
ル、トリメチロールプロパン、マンニッタン、ソルビタ
ン、マンニット及びソルビットの如き末端水酸基数が3
〜6個の官能基を有するものに、プロピレンオキサイド
(以下POと略す)を20〜90モル付加重合、好まし
くは、50〜70モル付加重合せしめた主鎖に、エチレ
ンオキサイド(以下EOと略す)を1〜10モル付加重
合、好ましくは3〜7モル付加重合させたポリエーテル
化合物である。これらのうち、特に好ましいものは、ペ
ンタエリスリトール母核にプロピレンオキサイド40〜
80モルおよびエチレンオキサイド3〜10モルが順次
付加重合したものである。
【0045】(I)のポリエーテル化合物群において、
多価アルコール母核としたことは、PO付加箇所を3〜
6と多くすることをねらいとし、あくまでも適度な油性
を失わずに極性を増加する目的で選択したものである。
しかし、研究の結果、PO付加重合だけでは、洗髪性や
汚着要因を十分に解決せしめるだけの極性域までには達
せず、限定モル数のEO付加重合が不可欠であった。限
定EO付加、すなわち、1〜10モルとしたのは、10
モル以上ではセルロイド浸食性を生じるからである。
【0046】また、(I)のポリエーテル化合物群は、
コポリマー(共重合体)の分子構造、すなわち、ブロッ
ク重合体、ランダム重合体(サンドイッチ型も含む)が
あるが、研究の結果では、ブロック重合体の末端基がよ
り水溶性を有するため、洗髪性についてはランダム重合
体が、より油溶性を有するためと思われる。また、セル
ロイド浸食性については有意性は変わらなかった。な
お、多価アルコール母核にPOを20〜90モル付加重
合せしめた主鎖にEOを1〜10モル付加重合したポリ
エーテル化合物のリン酸エステルについても研究を行っ
たが、本発明に用いられるポリエーテル化合物と比較し
て、整髪保持性、使用性(手のべとつき)について好ま
しくないことが確認された。
【0047】また、一方の好ましいポリエーテル化合物
群として、(II)トリグリセリン以上のポリグリセリン
にプロピレンオキサイド20〜100モル付加重合した
ポリエーテル化合物、または、プロピレンオキサイド4
0〜120モルとエチレンオキサイド1〜20モルを付
加重合したポリエーテル化合物が挙げられる。
【0048】(II)の化合物群において、 ポリグリセリン:すなわち、トリグリセリン以上のポリ
グリセリン混合物で、末端水酸基を5個以上有するもの
に、POを20〜100モル付加重合、好ましくは、4
0〜80モル付加重合せしめたポリエーテル化合物また
はPO40〜120モルとEO1〜20モルを付加重
合、好ましくはEO3〜10モルとを付加重合せしめた
化合物である。これらのうち、特に好ましいものは、デ
カグリセリン母核にプロピレンオキサイド50〜90モ
ル付加重合したものである。
【0049】ポリグリセリンに対し、PO低モル付加で
は、セルロイド浸食性が強く、PO20モル以上の付加
により、セルロイド浸食性をなくすることができ、粘性
も適度になり、整髪剤油分として必要なら500〜15
00mPa・Sの粘度を示し、さらに、POを100モ
ルまで付加せしめても、ポリグリセリンのもつ末端水酸
基5〜8個の極性基が有効に働き、水分散性良好で、手
の汚れが水道水で簡単に洗い落とせることを特徴とする
化合物が得られる。なお、ポリグリセリンにPOを上記
最適PO付加すると化合物は油性となり、水分散性が劣
るが、さらにEOを1〜20モル付加することにより、
整髪力に優れ、セルロイド浸食性がなく、水溶解性が良
好な化合物を得ることができる。これは、ポリグリセリ
ンにEOを1〜20モル付加後、POを上記最適付加モ
ル数以上に付加重合させたものでも同様である。また、
これらのポリエーテル化合物のリン酸エステルについて
も研究を行ったが、本発明に用いられるポリエーテル化
合物と比較して、整髪保持性、脂溶性(手のべとつき)
について好ましくない事が確認された。
【0050】また、(II)のポリエーテル化合物は、コ
ポリマー(共重合体)の分子構造、すなわち、ブロック
重合体、ランダム重合体(サンドイッチ型も含む)があ
るが、研究の結果では、ブロック重合体の末端基がより
水溶性を有するため、洗髪性についてはランダム重合体
より優れていた。これは、ランダム重合体が、より油溶
性を有するためと思われる。また、セルロイド浸食性に
ついては有意性は変わらなかった。なお、多価アルコー
ル母核にPOを20〜90モル付加重合せしめた主鎖に
EOを1〜10モル付加重合したポリエーテル化合物の
リン酸エステルについても研究を行ったが、本発明に用
いられるポリエーテル化合物と比較して、整髪保持性、
使用性(手のべとつき)について好ましくないことが確
認された。
【0051】上記記載のポリエーテル化合物群を含め、
本発明の毛髪化粧料に用いられるポリエーテル化合物
は、いずれも製造は、従来の製造法に準ずればよいが、
一例を示せば、N2ガス中で、多価アルコールに粒状苛
性ソーダを混合し、POを反応温度100〜120℃、
内圧5〜7kg/cm2G下でゆっくり添加し、次にE
Oを付加すれば多価アルコールのプロピレンオキサイ
ド、エチレンオキサイド付加重合物を得る。かかるポリ
エーテル化合物は、例えば、特公昭55−10567号
に記載されている。
【0052】<多価アルコール母核にプロピレンオキサ
イド及び/またはエチレンオキサイドが付加重合したポ
リエーテル化合物の配合量>本発明に用いられる多価ア
ルコール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエチ
レンオキサイドが付加重合したポリエーテル化合物は、
一種または二種以上を混合しても良く、その配合量は1
〜30重量%が好適である。1重量%未満では本発明の
効果、特に整髪力の点で実感が得られず、30重量%を
超えるとべたつきを生じることがある。また、ワックス
/(多価アルコール母核にプロピレンオキサイド及び/
またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエーテル
化合物)の配合重量比で示すならば、0.2〜10が好
ましい。この比を外れると、本発明の優れた使用感を損
ねることがある。
【0053】なお、本発明の毛髪化粧料には、上記必須
構成成分の他に、目的に応じて本発明の効果を損なわな
い量的、質的範囲内で、通常、化粧料に配合される油
分、他の界面活性剤、セット剤樹脂、粘度調製剤、薬効
剤、防腐剤、紫外線吸収剤等を併用することができる。
【0054】例えば、流動パラフィン、イソパラフィ
ン、スクワラン、スクワレン、アジピン酸ジイソブチ
ル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ−2−エ
チルヘキシル、アジピン酸ジ−2−ヘキシルデシル、ア
ジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、イソステアリン
酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イ
ソステアリン酸エチル、イソステアリン酸オクチルドデ
シル、イソステアリン酸ブチル、イソステアリン酸ヘキ
シル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソノナ
ン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノ
ナン酸イソノニル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、
イソパルミチン酸オクチル、2−エチルヘキサン酸イソ
ステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、2−エ
チルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステ
アリル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸オクチルド
デシル、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、
オレイン酸イソデシル、オレイン酸エチル、オレイン酸
オレイル、オレイン酸デシル、カプリン酸セチル、カプ
リン酸モノグリセリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシ
ル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ミリスチル、ジメ
チルオクタン酸オクチルドデシル、ステアリン酸イソセ
チル、ステアリン酸エチル、ステアリン酸オクチル、ダ
イマー酸ジイソプロピル、テトライソステアリン酸ペン
タエリスリット、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエ
リスリット、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソステ
アリン酸ポリグリセリル、トリイソパルミチン酸グリセ
リル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリオク
タン酸トリメチロールプロパン、トリ(カプリル・カプ
リン酸)グリセリン、パルミチン酸イソステアリル、パ
ルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パル
ミチン酸2−ヘキシルデシル、ヒドロキシステアリン酸
イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸イソセチル、
ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、ヒドロキ
システアリン酸オクチルドデシル、ビバリン酸イソステ
アリル、ビバリン酸イソデシル、ビバリン酸2−オクチ
ルドデシル、ヒマシ油溶性脂肪酸メチル、プロピオン酸
アラキル、ヘキシルデカノール、2−ヘキシルデカン
酸、ホホバ油、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチ
ン酸イソセチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリス
チン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、
ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ブチル、ミンク油、
ミンク油脂肪酸エチル、ラウリン酸イソステアリル、ラ
ウリン酸ヘキシル等の炭化水素油、エステル油、あるい
は、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシ
ロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチル
トリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチル
ポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシ
ロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性
シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シ
リコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シ
リコーン等のシリコーン類は、乳化し、別のパーツとし
て調製し、前記記載のワックスの微細分散組成物と混合
することにより、配合が可能である。
【0055】また、粘度調製剤としては、ポリビニルピ
ロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース等の高分子化合物、ゼラチン、タラカントガム等の
天然ガム等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香
酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン
酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール等の配
合が可能である。また、セット剤樹脂としては、例え
ば、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピ
ロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ベタ
イン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート共重合体
等が挙げられる。
【0056】つぎに、ワックス微細分散物と多価アルコ
ール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエチレン
オキサイドが付加重合したポリエーテル化合物を含む乳
化組成物混合調製した後の本発明の水中油型毛髪化粧料
について記す。本発明の水中油型の乳化型毛髪化粧料
は、上記2つの組成物を混ぜ合わせることによって得ら
れるものであるが、混ぜ合わせた後の乳化組成物の安定
性は両者の配合比の影響は少ない。
【0057】<水中油型毛髪化粧料>本発明に用いられ
る多価アルコール母核にプロピレンオキサイド及び/ま
たはエチレンオキサイドが付加重合したポリエーテル化
合物は、1種または2種以上を混合してもよく、その配
合量は、1〜30重量%が好適である。1重量%未満で
は本発明の効果、特に整髪力の点で実感が得られないこ
とがあり、30重量%を超えるとべたつきを生じてくる
ことがある。
【0058】
【実施例】つぎに、本発明の具体的な実施例を示す。本
発明の水中油型乳化組成物は、前記述べたとおりワック
スの微細分散物と多価アルコール母核にプロピレンオキ
サイド及び/またはエチレンオキサイドが付加重合した
ポリエーテル化合物の乳化組成物を混合することにより
調製される。
【0059】一つ目のパーツとなるワックスの微細分散
物の調製法は、イオン交換水に前記非イオン性界面活性
剤および両性界面活性剤を水に溶解し、85〜95℃に
加熱して、前記固形ワックスを添加し、可溶か状態とな
るまでプロペラ攪拌する。その後、氷冷し、組成物を得
る。
【0060】二つ目のパーツとなる多価アルコール母核
にプロピレンオキサイド及び/またはエチレンオキサイ
ドが付加重合したポリエーテル化合物の水中油型の乳化
組成物は、常法あるいは特開平6−65596号に示さ
れるような両性界面活性剤および/または半極性界面活
性剤と、高級脂肪酸とを混合して得られる複合体を利用
して得られる。
【0061】次に、本発明の具体的な配合例を示す。な
お、配合量はすべて重量%である。本発明者らは、べた
つきがなく、なめらかさと、くし通りのよさに関して優
れた特徴をもつ毛髪化粧料を検討する過程で、以下のよ
うな実験をした。
【0062】そして、本発明の効果を調べるため以下の
毛髪化粧料を調製し、得られた実施例と比較例あるいは
試験例を試料として用い、「手のべたつき感」、「手ぐ
しの通りやすさ」、「なめらかさ」、「整髪力」につい
て評価した。評価方法は、つぎの通りである。
【0063】[手のべたつき感]手のひらに試料1gをと
り、30秒間手でこすった後、手のべたつき感を官能評
価をした。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0064】[手ぐしの通りやすさ]毛髪ストランド(4
g)に試料2gを塗布し、櫛で形を整え、その直後およ
び6時間後に手ぐしの通りやすさを評価した。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0065】[なめらかさ]毛髪ストランド(4g)に試
料2gを塗布し、櫛で形を整え、その直後および6時間
後に毛髪ストランドのなめらかさを官能評価した。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0066】[整髪力]毛髪ストランド(4g)に試料2
g塗布し、櫛で形を整える。次いで、そのストランドに
図5のようにドライヤーで送風し、ストランドの広がり
具合を目視により、評価した。 ◎:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、大き
く改善された ○:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
された △:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、やや
改善された −:ワックスの微細分散物のみのものと比較して、改善
されなかった、または劣っていた。
【0067】本発明の構成成分 本発明にかかる構成の組成物を試験例10をとし、多価
アルコール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエ
チレンオキサイドが付加重合したポリエーテル化合物の
構成を欠いたものを試験例11、ワックスを欠いた構成
のものを試験例12とした。なお、評価については、ワ
ックスの微細分散物のみのものとして試験例11を基準
とした。以下、同様である。
【0068】
【表7】 ──────────────────────────────────── 試験例10 試験例11 試験例12 ──────────────────────────────────── (ワックスパーツ) (1)カルナウバロウ 15.0 15.0 − (2)ホ゜リオキシエチレンヘ゛ヘニルエーテル(10EO) 10.0 10.0 10.0 (3)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチル カルホ゛キシメチル)-2-イミタ゛ソ゛リンナトリウム*1 5.0 5.0 5.0 (4)イオン交換水 70.0 70.0 − ──────────────────────────────────── (乳化パーツ) (1)ヘ゜ンタエリスリトール(PO)65モル(EO)4.5モル 付加物 30.0 − 30.0 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 5.0 5.0 (3)イソステアリン酸*2 1.0 1.0 1.0 (4)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチル カルホ゛キシメチル)-2-イミタ゛ソ゛リンナトリウム*1 5.0 5.0 5.0 (5)イオン交換水 59.0 89.0 59.0 ──────────────────────────────────── (セットローション) (1)ワックスパーツ 30.0 30.0 30.0 (2)乳化パーツ 69.8 69.8 69.8 (3)エチルパラベン 0.2 0.2 0.2 ──────────────────────────────────── 評価 手のべたつき感 ◎ − △ 手ぐしの通りやすさ (直 後) ◎ − ○ (6時間後) ◎ − − なめらかさ (直 後) ◎ − △ (6時間後) ◎ − △ 整髪力 (直 後) ◎ − − (6時間後) ◎ − − (12時間後) ◎ − − ──────────────────────────────────── *1:[商品名;オバゾリン662N脱塩品−SF,三洋化成(株)製](実分30% ) *2:[商品名;イソステアリン酸EX,高級アルコール(株)製]
【0069】<ワックスパーツの製法>(1)〜(4)
を約92℃で攪拌し、透明性を帯びた後、氷冷し、ワッ
クスの微細分散物を得た。 <乳化パーツの製法>(1)〜(4)および(5)の一
部をホモミキサーにより攪拌し、乳化を行った後、
(5)の残部を加え、乳化組成物を得た。 <セットローションの製法>上記2つの組成物および
(3)を上記表の割合で混ぜ合わせ、セットローション
を得た。
【0070】上記の結果より、ワックスの構成を欠いた
試験例12は、手のべたつき感のなさ、手ぐしの通りや
すさ、なめらかさの点では、そこそこの使用感が得られ
ることがわかるが、試験例11と比較してはるかに整髪
力に劣っていた。これに対して、本発明のワックスの微
細分散物と多価アルコール母核にプロピレンオキサイド
及び/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエ
ーテル化合物を配合した構成の試験例10は、手のべた
つき感のなさ、手ぐしの通りやすさ、なめらかさ、整髪
力すべての点で改善されており、しかもそれらの改善効
果が6時間も維持されているのがわかる。また、特に整
髪力においては、12時間後まで改善効果が維持できる
ことがわかる。
【0071】本発明の水中油型の毛髪化粧料は、ワック
スの微細分散物と多価アルコール母核にプロピレンオキ
サイド及び/またはエチレンオキサイドが付加重合した
ポリエーテル化合物を含む乳化組成物を別々に調製した
後、混ぜ合わせるものである。そこで、本発明にかかる
組成物の上記試験例10の組成物とほぼ同じ組成でワッ
クスパーツと乳化パーツに分けずに調製した組成物を試
験例13とした。本発明の水中油型毛髪化粧料と試験例
13との違いは、本発明では、多価アルコール母核にプ
ロピレンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが
付加重合したポリエーテル化合物のエマルション粒子と
ワックス分散粒子は別々に存在するが、試験例13の組
成物では、両者は同一の分散粒子を形成するという点で
ある。
【0072】 [試験例13] (1)カルナウバロウ 4.5 (2)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 3.0 (3)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)-2-イミタ゛ソ゛リン 5.0 ナトリウム*1 (4)ヘ゜ンタエリスリトール(PO)65モル(EO)4.5モル付加物 20.9 (5)1,3−ブチレングリコール 3.5 (6)イソステアリン酸*2 0.7 (7)イオン交換水 62.4
【0073】 − 評 価 − 手のべたつき感 △ 手ぐしの通りやすさ △(6時間後−、12時間後−) なめらかさ △(6時間後−、12時間後−) 整髪力 △(6時間後−、12時間後−)
【0074】<製法>(1)〜(5)と(6)の一部を
約95℃で攪拌混合し、ペンタエリスリトール(PO)6
5モル(EO)4.5モル付加物を含んだワックス微細分
散物を得、その後、(6)の全部を添加し、セットロー
ションを得た。
【0075】上記結果より、本発明の毛髪化粧料のべた
つき感のなさ、手ぐしの通りやすさ、なめらかさのよう
な優れた使用感は、ワックス分散粒子と多価アルコール
母核にプロピレンオキサイド及び/またはエチレンオキ
サイドが付加重合したポリエーテル化合物の粒子が別々
に存在していてこそ得られることが明らかである。
【0076】多価アルコール母核にプロピレンオキサイ
ド及び/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリ
エーテル化合物の配合量および配合重量比 つぎに、ワックス微細分散物(ワックスパーツ)と多価
アルコール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエ
チレンオキサイドが付加重合したポリエーテル化合物
(多価アルコールPO・EO付加物)を含む乳化組成物
(乳化パーツ)の配合の割合を変えることによって多価
アルコール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエ
チレンオキサイドが付加重合したポリエーテル化合物の
配合量並びにワックス/(多価アルコール母核にプロピ
レンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付加
重合したポリエーテル化合物)の配合重量比の検討を行
った。
【0077】
【表8】 ──────────────────────────────────── セットローション 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 試験例 14 15 16 17 18 19 20 ──────────────────────────────────── (ワックスパーツ) (1)カルナウバロウ 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 (2)ホ゜リオキシエチレン ヘ゛ヘニルエーテル(10EO) 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 (3)ヤシ油脂肪酸アミト゛ シ゛メチルアミノ酢酸ヘ゛タイン*3 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 (4)イオン交換水 70.0 70.0 70.0 70.0 70.0 70.0 70.0 ──────────────────────────────────── (乳化パーツ) (1)ヘ゜ンタエリスリトール(PO)65モル (EO)4.5モル付加物 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 (2)イソステアリン酸*2 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (3)2-ウンテ゛シル-N,N,N- (ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル) -2-イミタ゛ソ゛リンナトリウム*1 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 (4)イオン交換水 44.0 44.0 44.0 44.0 44.0 44.0 44.0 ──────────────────────────────────── (完成品) (1)ワックスパーツ 99.0 97.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 (内ワックス分) (14.85)(14.55)(10.5) (9.0) (7.5) (6.0) (4.5) (2)乳化パーツ 0.8 2.8 29.8 39.8 49.8 59.8 69.8 (内多価アルコール PO・EO付加物分) (0.4) (1.4) (14.9) (19.9) (24.9) (29.9) (34.9) (3)エチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 ──────────────────────────────────── 配合重量比 ワックス/(多価アルコール PO・EO付加物) 37.13 10.39 0.70 0.45 0.30 0.20 0.13 ──────────────────────────────────── 評価 手のべたつき感 △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ 手ぐしの通りやすさ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ なめらかさ △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 整髪力(直 後) △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ (6時間後) △ ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ (12時間後) − ○ ◎ ◎ ◎ ○ △ ──────────────────────────────────── *3;[商品名:レボン2000−SF、三洋化成(株)製]
【0078】上記結果より、多価アルコール母核にプロ
ピレンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付
加重合したポリエーテル化合物の好適な配合量は約1〜
約30重量%であることがわかる。また、好適なワック
ス/(多価アルコール母核にプロピレンオキサイド及び
/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエーテ
ル化合物)の配合重量比は、0.2〜10であることが
わかる。
【0079】従来技術との比較 つぎの本発明の実施例1〜3、および従来技術の一般的
な毛髪のセットを目的としたワックスを配合しない比較
例1〜3の毛髪化粧料を調製した。
【0080】実施例1.セットローション (ワックスパーツ) (1)カルナウバロウ 15.0 (2)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 10.0 (3)ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン(実分30%) 5.0 [商品名:レボン2000−SF,三洋化成(株)製] (4)イオン交換水 54.8
【0081】<ワックスパーツの製法>(1)〜(4)
を約95℃で攪拌混合し、透明性を帯びた後、氷冷し、
ワックスの微細分散物を得た。
【0082】 (乳化パーツ) (1)マンニットの(PO)20モル(EO)2モル付加物 30.0 (2)ポリグリセリン(平均分子量350)(PO)80モル(EO)10モル付加物 10.0 (3)1,3−ブチレングリコール 5.0 (4)イソステアリン酸*2 1.0 (5)2-ウンテ゛シルーN,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)-2-イミタ゛ソ゛リン ナトリウム(実分30%) 5.0 [商品名;オバゾリン662N脱塩品, 東邦化学(株)製] (6)イオン交換水 49.0
【0083】<乳化パーツの製法>(1)〜(5)およ
び(6)の一部をホモミキサーにより攪拌し、乳化を行
った後、(6)の残部を加え、乳化組成物を得た。
【0084】<セットローションの製法>上記2つの組
成物および(3)を下記の割合で混ぜ合わせ、シェイク
タイプのセットローションを得た。 (1)乳化パーツ 69.8 (2)ワックスパーツ 30.0 (3)メチルパラベン 0.2
【0085】実施例2.スタイリングムース (ワックスパーツ) (1)キャンデリラロウ 10.0 (2)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(20EO) 8.0 (3)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)-2-イミタ゛ソ゛リン ナトリウム(実分30%) 4.0 [商品名:オバゾリン662N脱塩品、東邦化学(株)製] (4)イオン交換水 78.0
【0086】<ワックスパーツの製法>(1)〜(4)
を約95℃で攪拌混合し、透明性を帯びた後、氷冷し、
ワックスの微細分散物を得た。
【0087】 (乳化パーツ) (1)イソパラフィン 15.0 (2)シ゛ク゛リセリンの(PO)30モル(EO)2モル付加物 5.0 (3)ソルヒ゛ットの(PO)60モル(EO)4モル付加物 5.0 (4)パルミチン酸オクチル 5.0 (5)プロピレングリコール 3.0 (6)ジメチルポリシロキサン20cs 10.0 (7)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 1.0 (8)オレイン酸 1.0 (9)ラウリルジメチル酢酸ベタイン(実分30%) 7.0 [商品名;アノンBL、日本油脂(株)製] (10)イオン交換水 38.0
【0088】<乳化パーツの製法>(1)〜(9)およ
び(10)の一部をホモミキサーにより攪拌し、乳化を行
った後、(10)の残部を加え、乳化組成物を得た。
【0089】<スタイリングムースの製法>上記2つの
組成物および(3)〜(6)を下記の割合で混ぜ合わ
せ、スタイリングムース原液を調製し、次いで、エアゾ
ール容器に入れ、弁をし、(7)を充填し、スタイリン
グムースを得た。 (1)ワックスパーツ 56.65 (2)乳化パーツ 20.0 (3)エタノール 3.0 (4)エチルパラベン 0.15 (5)フェノキシエタノール 0.2 (6)グリセリン 10.0 (7)液化石油ガス(LPG) 10.0
【0090】実施例3.スタイリングジェル (ワックスパーツ) (1)マイクロクリスタリンワックス 10.0 (2)ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 6.0 (3)2-ウンテ゛シル-N,N,N-(ヒト゛ロキシエチルカルホ゛キシメチル)-2-イミタ゛ソ゛リン ナトリウム(実分28%) 9.0 [商品名:ソフダゾリンLHL脱塩品、川研ファインケミカル(株)製] (4)イオン交換水 79.0
【0091】<ワックスパーツの製法>(1)〜(4)
を約95℃で攪拌混合し、透明性を帯びた後、氷冷し、
ワックスの微細分散物を得た。
【0092】 (乳化パーツ) (1)デカメチルシクロテトラシロキサン 3.0 (2)トリメチロールフ゜ロハ゜ンの(PO)40モル(EO)5モル 13.0 (3)イソステアリン酸−2−ヘキシルデシル 20.0 (4)プロピレングリコール 2.0 (5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40EO) 5.0 (6)イオン交換水 57.0
【0093】<乳化パーツの製法>(1)〜(5)及び
(6)の一部をホモミキサーにより攪拌し、乳化を行っ
た後、(6)の残部を加え、乳化組成物を得た。 <スタイリングジェルの製法>上記2つの組成物および
(3)〜(9)を下記の割合で混ぜ合わせ、スタイリン
グジェルを得た。 (1)ワックスパーツ 50.0 (2)乳化パーツ 10.0 (3)ジグリセリン 10.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.7 [商品名:ハイビスワコー104、和光純薬(株)製] (5)水酸化ナトリウム 0.2 (6)ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート 3.0 [商品名:ユカフォーマーSM、三菱化学(株)製] (7)エタノール 0.3 (8)メチルバラベン 0.1 (9)イオン交換水 24.0
【0094】 比較例1.セットローション (1)ポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 5.0 (2)ヘ゜ンタエリスリトールの(PO)90モル(EO)8モル付加物 5.0 (3)メチルパラベン 適 量 (4)香料 適 量 (5)エタノール 30.0 (6)イオン交換水 57.5 (7)水溶性ポリエーテルシリコーン 0.5 (8)グリセリン 2.0 <セットローションの製法>(5)に(1)〜(4)を
加えて均一に溶解する。これに、あらかじめ溶解してい
た水相部[(6)〜(8)の混合物]を加え、溶解する。
【0095】 比較例2.スタイリングムース (1)アクリル樹脂アルカノールアミン液(50%) 8.0 (2)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 適 量 (3)ジメチルポリシロキサン100cs 5.0 (4)ポリグリセリン(平均分子量350)(PO)80モル(EO)5モル付加物 5.0 (5)グリセリン 3.0 (6)香料 適 量 (7)メチルパラベン 適 量 (8)イオン交換水 60.0 (9)エタノール 15.0 (10)液化石油ガス 9.0
【0096】<スタイリングムースの製法>(3)と
(4)を(5)と(2)の溶解物に添加し、ホモミキサ
ーで均一に乳化する。これを他の成分の溶液に添加し、
ヘアムース原液を得た。充填は、エアゾール用缶に原液
を充填し、バルブ装着後、ガスを充填する。
【0097】 比較例3.スタイリングジェル (1)カルボキシビニルポリマー 0.7 (2)ポリビニルピロリドン 2.0 (3)グリセリン 適 量 (4)エタノール 20.0 (5)ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適 量 (6)香料 適 量 (7)キレート剤 適 量 (8)イオン交換水 77.3
【0098】<スタイリングジェルの製法>(1)を
(3)と一部の(8)で分散する。他の成分を残部の
(8)に溶解し、攪拌している(1)、(3)、(8)
の混合物に添加する。
【0099】このようにして得られた実施例品と比較品
を試料として用い、「手のべたつき感」、「手ぐしの通
りやすさ」、「なめらかさ」、「整髪力」について評価
した。評価方法は、前述の通りである。結果を次に示
す。
【0100】
【表9】 ──────────────────────────────────── 手のべたつ 手ぐしの なめらかさ 整髪力 き感 通りやすさ ──────────────────────────────────── 実施例1 直 後 ◎ ◎ ◎ ◎ 6時間後 ◎ ◎ ◎ 12時間後 ◎ ──────────────────────────────────── 実施例2 直 後 ○ ◎ ◎ ◎ 6時間後 ◎ ◎ ◎ 12時間後 ◎ ──────────────────────────────────── 実施例3 直 後 ○ ◎ ◎ ◎ 6時間後 ◎ ◎ ◎ 12時間後 ◎ ──────────────────────────────────── 比較例1 直 後 ○ △ △ − 6時間後 − − − 12時間後 − ──────────────────────────────────── 比較例2 直 後 △ ○ − − 6時間後 △ − − 12時間後 − ──────────────────────────────────── 比較例3 直 後 △ △ △ − 6時間後 − − − 12時間後 − ────────────────────────────────────
【0101】上記結果より、ワックスの微細分散物と多
価アルコール母核にプロピレンオキサイド及び/または
エチレンオキサイドが付加重合したポリエーテル化合物
を配合した実施例1〜3の毛髪化粧料は、手のべたつき
感が少なく、手ぐしの通りやすさ、なめらかさ、整髪力
にも優れていることがわかる。特にその優れた整髪力
は、12時間後も保持されていることがわかる。これに
対して、比較例1〜3の組成物は、手ぐしの通りやす
さ、なめらかさの効果の長時間の維持ができないことが
わかる。また、比較例1〜3の組成物は、ワックスが配
合されておらず、いずれも本発明より整髪力がはるかに
劣っていた。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる水中
油型毛髪化粧料は、ワックスの微細分散物と多価アルコ
ール母核にプロピレンオキサイド及び/またはエチレン
オキサイドが付加重合したポリエーテル化合物を主成分
をとする油粒子とが別個に水中に分散しているので、整
髪力に優れるだけでなく、なめらかさ、べたつき感のな
さ、くし通りの良さといった使用感にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるワックスの微細分散物におい
て、HLB9の非イオン性界面活性剤を用いた場合にお
ける、界面活性剤の組成とその量及び分散状態の関係を
示す説明図である。
【図2】本発明にかかるワックスの微細分散物におい
て、HLB13の非イオン性界面活性剤を用いた場合に
おける、界面活性剤の組成とその量及び分散状態の関係
を示す説明図である。
【図3】本発明にかかるワックスの微細分散物におい
て、HLB12の非イオン性界面活性剤を用いた場合に
おける、界面活性剤の組成とその量及び分散状態の関係
を示す説明図である。
【図4】本発明にかかるワックスの微細分散物におい
て、HLB15の非イオン性界面活性剤を用いた場合に
おける、界面活性剤の組成とその量及び分散状態の関係
を示す説明図である。
【図5】本発明における実施例、あるいは、比較例、試
験例における組成物の整髪試験の方法を示したものであ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で固体ないし半固体のワックスを含
    むワックス微粒子と、多価アルコール母核にプロピレン
    オキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付加重合
    したポリエーテル化合物の一種または二種以上を含む油
    粒子と、が別個に水中に分散した水中油型毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化粧料において、界面
    活性剤として両性界面活性剤および/又は半極性界面活
    性剤と、非イオン界面活性剤を含むことを特徴とする水
    中油型毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の化粧料におい
    て、多価アルコール母核にプロピレンオキサイド及び/
    またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエーテル
    化合物が、以下のものであることを特徴とする水中油型
    毛髪化粧料。 (I)ペンタエリスリトール母核にプロピレンオキサイ
    ド40〜80モルおよびエチレンオキサイド3〜10モ
    ルが順次、付加重合したポリエーテル化合物。 (II)トリグリセリン以上のポリグリセリンにプロピレ
    ンオキサイド20〜100モル付加重合したポリエーテ
    ル化合物、または、プロピレンオキサイド40〜120
    モルとエチレンオキサイド1〜20モルを付加重合した
    ポリエーテル化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料
    において、多価アルコール母核にプロピレンオキサイド
    及び/またはエチレンオキサイドが付加重合したポリエ
    ーテル化合物の配合量が、組成物全体に対して、1〜3
    0重量%であることを特徴とする水中油型毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料
    において、ワックス/(多価アルコール母核にプロピレ
    ンオキサイド及び/またはエチレンオキサイドが付加重
    合したポリエーテル化合物)の配合量比が0.2〜10
    であることを特徴とする水中油型毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料
    において、高級脂肪酸を含むことを特徴する水中油型毛
    髪化粧料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の化粧料
    において、ワックスの微細分散物と、多価アルコール母
    核にプロピレンオキサイド及び/またはエチレンオキサ
    イドが付加重合したポリエーテル化合物を含む乳化組成
    物を別々に調製したものを混ぜ合わせ、調製することを
    特徴とする水中油型毛髪化粧料の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の製造方法において、用
    いられるワックス微細分散物中の全非イオン界面活性剤
    の加重平均したHLBが6〜15であることを特徴とす
    る水中油型毛髪化粧料の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の製造方法にお
    いて、用いられるワックス微細分散物中の両性界面活性
    剤/(両性界面活性剤+非イオン性界面活性剤)の配合
    量比が0.03〜0.5であることを特徴とする水中油
    型毛髪化粧料の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の製造
    方法において、用いられる乳化組成物に両性界面活性剤
    および/又は半極性界面活性剤と、高級脂肪酸とを混合
    して得られる複合体を配合することを特徴とする水中油
    型毛髪化粧料の製造方法。
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