JPH11286701A - ステライトNo.6焼結材及びステライトNo.6複合焼結材 - Google Patents
ステライトNo.6焼結材及びステライトNo.6複合焼結材Info
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性の向上、弁座面の耐エロージョン性
の向上 【解決手段】 ステライトNo.6粉末をメカニカルア
ロイング(MA)により混合粉砕し、放電プラズマ焼結
機を用いて、加熱温度950〜1050°C、加熱時間
3〜10分、成形圧力300〜1000kgf/cm2
の焼結条件で、放電プラズマ焼結(SPS焼結)を行
い、リング状のステライトNo.6焼結材を作製した。
そして、このリング状のステライトNo.6焼結材を弁
体1に適宜の手段で固着し、ステライトNo.6焼結材
によって弁体1の弁座面1aを構成した。
の向上 【解決手段】 ステライトNo.6粉末をメカニカルア
ロイング(MA)により混合粉砕し、放電プラズマ焼結
機を用いて、加熱温度950〜1050°C、加熱時間
3〜10分、成形圧力300〜1000kgf/cm2
の焼結条件で、放電プラズマ焼結(SPS焼結)を行
い、リング状のステライトNo.6焼結材を作製した。
そして、このリング状のステライトNo.6焼結材を弁
体1に適宜の手段で固着し、ステライトNo.6焼結材
によって弁体1の弁座面1aを構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐摩耗に優れたス
テライトNo.6焼結材及びステライトNo.6複合焼
結材に関する。
テライトNo.6焼結材及びステライトNo.6複合焼
結材に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ステライトは、コバル
トCoにクロムCr、タングステンWを添加したCo基
合金で、耐摩耗性に優れているため、例えば火力発電所
設備や原子力プラントの配管系における弁の摺動部分の
盛金に使用されている。盛金の材料としては、ステライ
トNo.6の溶接棒(ステライトNo.6粉末にバイン
ダを混合して成形体をつくり、真空焼結処理によって焼
結したもの)が使用され、ガス溶接、TIG溶接等によ
って弁座面などの摺動面に盛金して耐摩耗を向上させて
いる。
トCoにクロムCr、タングステンWを添加したCo基
合金で、耐摩耗性に優れているため、例えば火力発電所
設備や原子力プラントの配管系における弁の摺動部分の
盛金に使用されている。盛金の材料としては、ステライ
トNo.6の溶接棒(ステライトNo.6粉末にバイン
ダを混合して成形体をつくり、真空焼結処理によって焼
結したもの)が使用され、ガス溶接、TIG溶接等によ
って弁座面などの摺動面に盛金して耐摩耗を向上させて
いる。
【0003】しかしながら、従来のステライトNo.6
の溶接肉盛材ではエロージョンによる弁座面の損傷が発
生する場合があり、弁座部分からの液漏れの心配があっ
た。
の溶接肉盛材ではエロージョンによる弁座面の損傷が発
生する場合があり、弁座部分からの液漏れの心配があっ
た。
【0004】そこで、本発明は、従来のステライトN
o.6の溶接肉盛材よりもさらに耐摩耗性を高めたステ
ライトNo.6材を開発し、これを弁座面に適用するこ
とにより、耐エロージョン性を向上させ、弁座部分から
の液漏れの心配を解消しようとするものである。
o.6の溶接肉盛材よりもさらに耐摩耗性を高めたステ
ライトNo.6材を開発し、これを弁座面に適用するこ
とにより、耐エロージョン性を向上させ、弁座部分から
の液漏れの心配を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はステライトNo.6粉末をメカニカルアロ
イングにより混合粉砕し、焼結成形したステライトN
o.6焼結材を提供する。
め、本発明はステライトNo.6粉末をメカニカルアロ
イングにより混合粉砕し、焼結成形したステライトN
o.6焼結材を提供する。
【0006】ここで、「メカニカルアロイニング(以下
「MA」と略記する。)」は、機械的合金法とも呼ば
れ、溶解鋳造することなく、固相のまま金属を練り合わ
せて合金を作る、あるいは第2相を母相中に分散させる
技術である。具体的には、空気中あるいは非酸化性雰囲
気中で高速回転ボールミル(アトラクター)により強度
の塑性加工を粉体そのものに加え、金属粉末と金属粉末
(あるいは酸化物粉末)とを練り合わせて有効な混合状
態を達成するものである。MAによって粉末粒子がボー
ル間でミクロな変形を受けて薄片化し、また新生表面の
生成が進む。この清浄な新生表面は活性で凝着しやす
く、薄片化した粒子が互いに凝着し、さらに変形を受け
て微細化してゆく。このように、MAによって粉末粒子
の凝着と微細化が起こるため、次の段階での焼結成形を
より低い温度で、より低い圧力で行うことができ、また
焼結体のミクロ組織を緻密で均一なものとすることがで
きる。メカニカルアロイングにより混合粉砕したステラ
イトNo.6粉末を焼結成形するための手段として、放
電プラズマ焼結法を採用することができる。
「MA」と略記する。)」は、機械的合金法とも呼ば
れ、溶解鋳造することなく、固相のまま金属を練り合わ
せて合金を作る、あるいは第2相を母相中に分散させる
技術である。具体的には、空気中あるいは非酸化性雰囲
気中で高速回転ボールミル(アトラクター)により強度
の塑性加工を粉体そのものに加え、金属粉末と金属粉末
(あるいは酸化物粉末)とを練り合わせて有効な混合状
態を達成するものである。MAによって粉末粒子がボー
ル間でミクロな変形を受けて薄片化し、また新生表面の
生成が進む。この清浄な新生表面は活性で凝着しやす
く、薄片化した粒子が互いに凝着し、さらに変形を受け
て微細化してゆく。このように、MAによって粉末粒子
の凝着と微細化が起こるため、次の段階での焼結成形を
より低い温度で、より低い圧力で行うことができ、また
焼結体のミクロ組織を緻密で均一なものとすることがで
きる。メカニカルアロイングにより混合粉砕したステラ
イトNo.6粉末を焼結成形するための手段として、放
電プラズマ焼結法を採用することができる。
【0007】ここで、「放電プラズマ焼結(以下「SP
S」と略記する。)」は、圧粉体粒子間隙に直接パルス
状の電気エネルギーを投入し、火花放電により瞬時に発
生する高温プラズマ(放電プラズマ)の高エネルギーを
熱拡散・電界拡散などへ効果的に応用することで、低温
から2000°C以上の超高温領域においてこれまでの
焼結法に比べ200〜500°Cほど低い温度域で、昇
温・保持時間を含め、概ね5〜20分程度の短時間で焼
結、あるいは焼結接合を可能にする材料合成加工技術で
ある。SPS法は、熱効率に優れ、放電点の分散による
均熱加熱で均質・高品位の焼結体を容易に得ることがで
きる。また、粒成長の少ない焼結微細組織の制御が容易
であるばかりでなく、これまでの焼結法では難しかっ
た、ジルコニア、アルミナなどのセラミックス系複合材
料、金属系複合材料の焼結を容易に行うことができる。
S」と略記する。)」は、圧粉体粒子間隙に直接パルス
状の電気エネルギーを投入し、火花放電により瞬時に発
生する高温プラズマ(放電プラズマ)の高エネルギーを
熱拡散・電界拡散などへ効果的に応用することで、低温
から2000°C以上の超高温領域においてこれまでの
焼結法に比べ200〜500°Cほど低い温度域で、昇
温・保持時間を含め、概ね5〜20分程度の短時間で焼
結、あるいは焼結接合を可能にする材料合成加工技術で
ある。SPS法は、熱効率に優れ、放電点の分散による
均熱加熱で均質・高品位の焼結体を容易に得ることがで
きる。また、粒成長の少ない焼結微細組織の制御が容易
であるばかりでなく、これまでの焼結法では難しかっ
た、ジルコニア、アルミナなどのセラミックス系複合材
料、金属系複合材料の焼結を容易に行うことができる。
【0008】また、本発明は、ステライトNo.6粉末
にセラミックス粉末を所定量添加し、メカニカルアロイ
ングにより混合粉砕し、焼結成形したステライトNo.
6複合焼結材を提供する。セラミックスの種類は特に限
定されないが、WC又はCr3 C2 が好適であり、その
添加量は5体積%以上20体積%以下、好ましくは10
体積%以上20体積%以下、特に10体積%が好適であ
ることが実験により確認されている。
にセラミックス粉末を所定量添加し、メカニカルアロイ
ングにより混合粉砕し、焼結成形したステライトNo.
6複合焼結材を提供する。セラミックスの種類は特に限
定されないが、WC又はCr3 C2 が好適であり、その
添加量は5体積%以上20体積%以下、好ましくは10
体積%以上20体積%以下、特に10体積%が好適であ
ることが実験により確認されている。
【0009】ステライトNo.6粉末とセラミックス粉
末の混合物を焼結成形するための手段として、上述した
放電プラズマ焼結法を採用することができる。
末の混合物を焼結成形するための手段として、上述した
放電プラズマ焼結法を採用することができる。
【0010】本発明のステライトNo.6焼結材または
ステライトNo.6複合焼結材を用いて、弁体および弁
箱のうち少なくとも一方の弁座面を構成することによ
り、エロージョンによる弁座面の損傷を抑制し、弁座部
分からの液漏れの心配を解消することができる。
ステライトNo.6複合焼結材を用いて、弁体および弁
箱のうち少なくとも一方の弁座面を構成することによ
り、エロージョンによる弁座面の損傷を抑制し、弁座部
分からの液漏れの心配を解消することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
説明する。
【0012】ステライトNo.6粉末をメカニカルアロ
イング(MA)により混合粉砕し、図3に概念的に示す
放電プラズマ焼結機を用いて、加熱温度950〜105
0°C、加熱時間3〜10分、成形圧力300〜100
0kgf/cm2 の焼結条件で、放電プラズマ焼結(S
PS焼結)を行い、径が異なる2種類のリング状のステ
ライトNo.6焼結材(以下「SPS焼結材」とい
う。)を作製した。そして、これらリング状のSPS焼
結材を、それぞれ図1に示す弁体1、図2に示す弁箱2
に適宜の手段で固着し、SPS焼結材によって弁体1の
弁座面1a、弁箱2の弁座面2aを構成した。尚、この
実施形態では、図3に示す成形型として、焼結材に余分
な部位が生じないよう、ニアネットシェイプ部材のSP
S焼結が可能な黒鉛型を使用している。
イング(MA)により混合粉砕し、図3に概念的に示す
放電プラズマ焼結機を用いて、加熱温度950〜105
0°C、加熱時間3〜10分、成形圧力300〜100
0kgf/cm2 の焼結条件で、放電プラズマ焼結(S
PS焼結)を行い、径が異なる2種類のリング状のステ
ライトNo.6焼結材(以下「SPS焼結材」とい
う。)を作製した。そして、これらリング状のSPS焼
結材を、それぞれ図1に示す弁体1、図2に示す弁箱2
に適宜の手段で固着し、SPS焼結材によって弁体1の
弁座面1a、弁箱2の弁座面2aを構成した。尚、この
実施形態では、図3に示す成形型として、焼結材に余分
な部位が生じないよう、ニアネットシェイプ部材のSP
S焼結が可能な黒鉛型を使用している。
【0013】また、24時間メカニカルアロイング(M
A)したステライトNo.6粉末にセラミックス粉末を
所定量添加し、メカニカルアロイング(MA)により混
合粉砕し、図3に概念的に示す放電プラズマ焼結機を用
いて、加熱温度950〜1050°C、加熱時間3〜1
0分、成形圧力300〜1000kgf/cm2 の焼結
条件で、放電プラズマ焼結(SPS焼結)を行い、径が
異なる2種類のリング状のステライトNo.6複合焼結
材(以下「SPS複合焼結材」という。)を作製した。
そして、これらリング状のSPS複合焼結材を、それぞ
れ図1に示す弁体1、図2に示す弁箱2に適宜の手段で
固着し、SPS複合焼結材によって弁体1の弁座面1
a、弁箱2の弁座面2aを構成した。
A)したステライトNo.6粉末にセラミックス粉末を
所定量添加し、メカニカルアロイング(MA)により混
合粉砕し、図3に概念的に示す放電プラズマ焼結機を用
いて、加熱温度950〜1050°C、加熱時間3〜1
0分、成形圧力300〜1000kgf/cm2 の焼結
条件で、放電プラズマ焼結(SPS焼結)を行い、径が
異なる2種類のリング状のステライトNo.6複合焼結
材(以下「SPS複合焼結材」という。)を作製した。
そして、これらリング状のSPS複合焼結材を、それぞ
れ図1に示す弁体1、図2に示す弁箱2に適宜の手段で
固着し、SPS複合焼結材によって弁体1の弁座面1
a、弁箱2の弁座面2aを構成した。
【0014】
【実施例】[実施例1]ステライトNo.6粉末を24
時間MAし、加熱温度1050°C、加熱時間5mi
n、成形圧力500kgf/cm2 の焼結条件でSPS
焼結を行い、SPS焼結材を作製した。 [実施例2]24時間MAしたステライトNo.6粉末
にセラミックス粉末を所定量添加し、24時間MAによ
りステライト・セラミックス混合粉末を作製した。そし
て、加熱温度1050°C、加熱時間5min、成形圧
力500kgf/cm2 の焼結条件でSPS焼結を行
い、SPS複合焼結材を作製した。SPS複合焼結材
は、セラミックスの種類および添加量を変えて種々作製
した。使用したセラミックスはCr3 C2 、WC、Ti
C、TiN、ZrO2 であり、それぞれを単独でステラ
イトNo.6粉末に混合した。 [比較例1]MAを施していないステライトNo.6粉
末を用いて、加熱温度1050°C、加熱時間5mi
n、成形圧力500kgf/cm2 の焼結条件でSPS
焼結を行い、SPS焼結材(MAなし)を作製した。 [比較例2]市販のステライトNo.6溶接棒を用い
て、バルブ材(2.25Cr-1Mo鋼)にTIG溶接による1層
肉盛をした肉盛材(TIG溶接肉盛材)を作製した。 [評価] (1)常温HV硬さの測定 実施例1のSPS焼結材、実施例2のSPS複合焼結
材、比較例2のTIG溶接肉盛材について常温HV硬さ
を測定した。その結果を図5にまとめて示す。
時間MAし、加熱温度1050°C、加熱時間5mi
n、成形圧力500kgf/cm2 の焼結条件でSPS
焼結を行い、SPS焼結材を作製した。 [実施例2]24時間MAしたステライトNo.6粉末
にセラミックス粉末を所定量添加し、24時間MAによ
りステライト・セラミックス混合粉末を作製した。そし
て、加熱温度1050°C、加熱時間5min、成形圧
力500kgf/cm2 の焼結条件でSPS焼結を行
い、SPS複合焼結材を作製した。SPS複合焼結材
は、セラミックスの種類および添加量を変えて種々作製
した。使用したセラミックスはCr3 C2 、WC、Ti
C、TiN、ZrO2 であり、それぞれを単独でステラ
イトNo.6粉末に混合した。 [比較例1]MAを施していないステライトNo.6粉
末を用いて、加熱温度1050°C、加熱時間5mi
n、成形圧力500kgf/cm2 の焼結条件でSPS
焼結を行い、SPS焼結材(MAなし)を作製した。 [比較例2]市販のステライトNo.6溶接棒を用い
て、バルブ材(2.25Cr-1Mo鋼)にTIG溶接による1層
肉盛をした肉盛材(TIG溶接肉盛材)を作製した。 [評価] (1)常温HV硬さの測定 実施例1のSPS焼結材、実施例2のSPS複合焼結
材、比較例2のTIG溶接肉盛材について常温HV硬さ
を測定した。その結果を図5にまとめて示す。
【0015】実施例1のSPS焼結材(図5に「ステラ
イト単体」と示している。)のHV硬さは平均557で
あり、比較例2のTIG溶接肉盛材(HV硬さの平均4
34)と比較して、高い値を示した。実施例2のSPS
複合焼結材のHV硬さはさらに高い値を示し、Cr3 C
2 添加材とWC添加材では、添加量の増大に伴ってHV
硬さが大きくなった。一方、TiC添加材とTiN添加
材では、30vol%で最大硬さを示した後、40、5
0vol%では逆に硬さが低下した。
イト単体」と示している。)のHV硬さは平均557で
あり、比較例2のTIG溶接肉盛材(HV硬さの平均4
34)と比較して、高い値を示した。実施例2のSPS
複合焼結材のHV硬さはさらに高い値を示し、Cr3 C
2 添加材とWC添加材では、添加量の増大に伴ってHV
硬さが大きくなった。一方、TiC添加材とTiN添加
材では、30vol%で最大硬さを示した後、40、5
0vol%では逆に硬さが低下した。
【0016】(2)キャビテーション・エロージョン試
験 実施例1のSPS焼結材、実施例2のSPS複合焼結
材、比較例1のSPS焼結材(MAなし)、比較例2の
TIG溶接肉盛材について、キャビテーション・エロー
ジョン試験を行った。試験は、図4に概念的に示す試験
機を用いて、各試験片の体積減量を測定することにより
行った。そして、試験片の体積減量で耐キャビテーショ
ン・エロージョン性を評価した。
験 実施例1のSPS焼結材、実施例2のSPS複合焼結
材、比較例1のSPS焼結材(MAなし)、比較例2の
TIG溶接肉盛材について、キャビテーション・エロー
ジョン試験を行った。試験は、図4に概念的に示す試験
機を用いて、各試験片の体積減量を測定することにより
行った。そして、試験片の体積減量で耐キャビテーショ
ン・エロージョン性を評価した。
【0017】試験片の体積減量は、比較例2のTIG溶
接肉盛材が最も大きく、比較例1のSPS焼結材(MA
なし)、実施例1のSPS焼結材、実施例2のSPS複
合焼結材の順で小さくなった。ただ、実施例2のSPS
複合焼結材のうち、TiC添加材、TiN添加材、Zr
O2 添加材については、体積減量の顕著な減少効果は認
められなかった。
接肉盛材が最も大きく、比較例1のSPS焼結材(MA
なし)、実施例1のSPS焼結材、実施例2のSPS複
合焼結材の順で小さくなった。ただ、実施例2のSPS
複合焼結材のうち、TiC添加材、TiN添加材、Zr
O2 添加材については、体積減量の顕著な減少効果は認
められなかった。
【0018】実施例2のCr3 C2 添加材、WC添加材
について、添加量と体積減量との関係を図6および図7
に示す。Cr3 C2 添加材では10vol%以上20v
ol%以下の添加量、WC添加材では5vol%以上2
0vol%以下の添加量で体積減量の減少傾向が顕著で
あった。特に、双方とも10vol%の添加量で体積減
量が最も小さく、最適な複合材となっている。
について、添加量と体積減量との関係を図6および図7
に示す。Cr3 C2 添加材では10vol%以上20v
ol%以下の添加量、WC添加材では5vol%以上2
0vol%以下の添加量で体積減量の減少傾向が顕著で
あった。特に、双方とも10vol%の添加量で体積減
量が最も小さく、最適な複合材となっている。
【0019】図8は、キャビテーション・エロージョン
試験の結果をまとめたものである。実施例2のSPS複
合焼結材は、最適複合材としてのCr3 C2 10vol
%添加材、WC10vol%添加材の結果を示した。体
積減量はWC10vol%添加材が最も小さく、Cr3
C2 10vol%添加材と実施例1のSPS焼結材がほ
ぼ同程度になっている。これら実施例の焼結材と比較し
て、比較例1のSPS焼結材(MAなし)および比較例
2のTIG溶接肉盛材は体積減量が大きく、特にTIG
溶接肉盛材ではその傾向が顕著である。
試験の結果をまとめたものである。実施例2のSPS複
合焼結材は、最適複合材としてのCr3 C2 10vol
%添加材、WC10vol%添加材の結果を示した。体
積減量はWC10vol%添加材が最も小さく、Cr3
C2 10vol%添加材と実施例1のSPS焼結材がほ
ぼ同程度になっている。これら実施例の焼結材と比較し
て、比較例1のSPS焼結材(MAなし)および比較例
2のTIG溶接肉盛材は体積減量が大きく、特にTIG
溶接肉盛材ではその傾向が顕著である。
【0020】下記表1に、常温HV硬さ、体積減量の測
定結果をまとめて示す。
定結果をまとめて示す。
【0021】
【表1】
【0022】以上の試験結果より、実施例1のSPS焼
結材、実施例2のCr3 C2 添加材、WC添加材は良好
な耐キャビテーション・エロージョン性を有することが
理解できる。特に、WC10vol%添加材の場合、T
IG溶接肉盛材に対して、約1/9の体積減量であり、
Cr3 C2 10vol%添加材の場合、TIG溶接肉盛
材に対して、約1/5の体積減量であり、非常に良好な
耐キャビテーション・エロージョン性を示す。
結材、実施例2のCr3 C2 添加材、WC添加材は良好
な耐キャビテーション・エロージョン性を有することが
理解できる。特に、WC10vol%添加材の場合、T
IG溶接肉盛材に対して、約1/9の体積減量であり、
Cr3 C2 10vol%添加材の場合、TIG溶接肉盛
材に対して、約1/5の体積減量であり、非常に良好な
耐キャビテーション・エロージョン性を示す。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のステライ
トNo.6焼結材、ステライトNo.6複合焼結材は、
従来のステライトNo.6溶接肉盛材に比べて、高い耐
摩耗性を有し、良好な耐キャビテーション・エロージョ
ン性を示す。したがって、本発明のステライトNo.6
焼結材又はステライトNo.6複合焼結材を用いて、弁
体および弁箱のうち少なくとも一方の弁座面を構成する
ことにより、エロージョンによる弁座面の損傷を防止
し、弁座部分からの液漏れの心配を解消することができ
る。
トNo.6焼結材、ステライトNo.6複合焼結材は、
従来のステライトNo.6溶接肉盛材に比べて、高い耐
摩耗性を有し、良好な耐キャビテーション・エロージョ
ン性を示す。したがって、本発明のステライトNo.6
焼結材又はステライトNo.6複合焼結材を用いて、弁
体および弁箱のうち少なくとも一方の弁座面を構成する
ことにより、エロージョンによる弁座面の損傷を防止
し、弁座部分からの液漏れの心配を解消することができ
る。
【図1】弁体の断面図である。
【図2】弁箱の断面図である。
【図3】放電プラズマ焼結機の概念図である。
【図4】キャビテーション・エロージョン試験機の概念
図である。
図である。
【図5】HV硬さの試験結果を示す図である。
【図6】キャビテーション・エロージョン試験の結果を
示す図である。
示す図である。
【図7】キャビテーション・エロージョン試験の結果を
示す図である。
示す図である。
【図8】キャビテーション・エロージョン試験の結果を
示す図である。
示す図である。
1 弁体 1a 弁座面 2 弁箱 2a 弁座面
Claims (10)
- 【請求項1】 ステライトNo.6粉末をメカニカルア
ロイングにより混合粉砕し、焼結成形したステライトN
o.6焼結材。 - 【請求項2】 上記焼結成形が放電プラズマ焼結により
なされた請求項1記載のステライトNo.6焼結材。 - 【請求項3】 ステライトNo.6粉末にセラミックス
粉末を所定量添加し、メカニカルアロイングにより混合
粉砕し、焼結成形したステライトNo.6複合焼結材。 - 【請求項4】 上記セラミックスがWC又はCr3 C2
である請求項3記載のステライトNo.6複合焼結材。 - 【請求項5】 上記セラミックスの添加量が5体積%以
上20体積%以下である請求項3又は4記載のステライ
トNo.6複合焼結材。 - 【請求項6】 上記焼結成形が放電プラズマ焼結により
なされた請求項3、4又は5記載のステライトNo.6
複合焼結材。 - 【請求項7】 弁体および弁箱のうち少なくとも一方の
弁座面を請求項1又は2記載のステライトNo.6焼結
材で構成した弁構造。 - 【請求項8】 弁体および弁箱のうち少なくとも一方の
弁座面を請求項3、4、5又は6記載のステライトN
o.6複合焼結材で構成した弁構造。 - 【請求項9】 ステライトNo.6粉末をメカニカルア
ロイングにより混合粉砕し、放電プラズマ焼結によって
焼結成形するステライトNo.6焼結材の製造方法。 - 【請求項10】 ステライトNo.6粉末にセラミック
ス粉末を所定量添加し、メカニカルアロイングにより混
合粉砕し、放電プラズマ焼結によって焼結成形するステ
ライトNo.6複合焼結材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10091829A JPH11286701A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | ステライトNo.6焼結材及びステライトNo.6複合焼結材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10091829A JPH11286701A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | ステライトNo.6焼結材及びステライトNo.6複合焼結材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11286701A true JPH11286701A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14037505
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10091829A Withdrawn JPH11286701A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | ステライトNo.6焼結材及びステライトNo.6複合焼結材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11286701A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100495881B1 (ko) * | 2003-01-24 | 2005-06-16 | 한국야금 주식회사 | 방전 플라스마 소결법에 의한 알루미늄 마그네슘보라이드의 제조 방법 |
-
1998
- 1998-04-03 JP JP10091829A patent/JPH11286701A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100495881B1 (ko) * | 2003-01-24 | 2005-06-16 | 한국야금 주식회사 | 방전 플라스마 소결법에 의한 알루미늄 마그네슘보라이드의 제조 방법 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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