JPH11287712A - 照明光分光特性推定方法及び装置、並びに分光特性推定プログラムを記録した情報記録媒体 - Google Patents

照明光分光特性推定方法及び装置、並びに分光特性推定プログラムを記録した情報記録媒体

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JPH11287712A
JPH11287712A JP3126699A JP3126699A JPH11287712A JP H11287712 A JPH11287712 A JP H11287712A JP 3126699 A JP3126699 A JP 3126699A JP 3126699 A JP3126699 A JP 3126699A JP H11287712 A JPH11287712 A JP H11287712A
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浩一 飯野
Toru Mihashi
徹 三橋
Takehiro Morohara
雄大 諸原
Takaya Tanaka
貴也 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専用の測定機器を用いずに、空間内の特定の位
置を照射する照明光の分光特性を、測定対象とする位置
に設置した標準板を撮像した画像を解析することにより
推定する方法及び装置を提供する。 【解決手段】分光反射率が異なる複数の色票を同一平面
上に配した標準板を撮像系により撮像した画像データか
ら前記標準板上の各色票に対応する撮像応答値を抽出し
て目的変数とし、前記標準板上の各色票の分光反射率と
前記撮像系の分光感度特性とを用いて説明変数を作成
し、最適化法を施すことにより得られた最適解から、前
記標準板を照射する照明光の分光特性を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間内の特定の位
置に配した複数の色票をデジタルスチルカメラやデジタ
ルビデオカメラなどのカメラで撮影することによって得
られた画像から、その位置を照射する照明光の分光特性
を算出する照明光分光推定装置に関する。
【0002】推定される照明光の分光特性は、環境照明
の分析を行う環境調査や、同一の照明下で同一のカメラ
により撮影したシーンや被写体の画像データの色や明る
さを校正するカラー画像処理に用いられる。
【0003】
【従来の技術】照明光の特性の測定機器として、以下の
ものが存在する。 (a)簡易的に照明の特性を得ることができる測定機器
やセンサーがあり、またそれらと撮像系や表示系の画像
処理機器とが一体化したものがあり、また撮像系にその
機能を持たせたものがある。しかし、これらはいずれも
一つの分光透過率を持つ標準透過面を透過した光または
一つの分光反射率を持つ標準反射面から反射した光を測
定することにより、照明光の特性を低次元の推定値で得
るものであり、一般には一次元から三次元で表される輝
度,照度,色温度,色彩値などが得られる。
【0004】(b)照明光の分光特性を推定しようとす
る場合、分光放射計と呼ばれる高精度な分光測定専用の
測定機器を用いる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)(b)に挙
げる測定機器は、それぞれ以下の問題を有する。(a)
の簡易的なセンサーや測定機器より得られた低次元の推
定値からは、多次元の値である分光特性を精度良く推定
することが困難であった。特に、分光特性に輝線を持つ
人工光源による照明光など、分光特性が波長による急な
変化を持つ照明光は、推定結果に誤差が大きく、またこ
の推定結果を照明光の分光特性として応用した処理を行
った場合、その処理結果の誤差が大きくなるといった傾
向があった。
【0006】また、(b)の高精度な分光放射計は、一
般的に、高価、測定時間が長い、重い、大きい、測定デ
ータを処理する装置とのインターフェイスが必要、とい
った問題がある。また、これらと撮像系との一体化は価
格、重量、サイズ、需要などの観点から合理的ではな
い。そのために、照明光の分光特性の測定データを容易
に取得して応用することは困難である。
【0007】本発明は上述した問題を解決するためにな
されたものであり、専用の測定機器を用いずに、撮像系
を利用して照明光の分光特性を推定する方法およびその
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による照明光分光
特性推定方法は、分光反射率が異なる複数の色票を同一
平面上に配した標準板を空間内の特定位置に設置して、
撮像系により撮像した画像データが与えられたとき、前
記標準板を照射する照明光の分光特性を最適化法を用い
て推定する方法であって、前記画像データから前記標準
板上の各色票に対応する撮像応答値を抽出して、目的変
数とする目的変数抽出ステップと、前記目的変数抽出ス
テップの前後いずれかの順序で、前記標準板上の各色票
の分光反射率と前記撮像系の分光感度特性とから説明変
数を作成する説明変数作成ステップと、前記目的変数と
前記説明変数とを用いて最適化法を施すことにより、前
記標準板を照射する照明光の分光特性を表す最適解を得
る分析ステップ、とを含むことを特徴とする。
【0009】また、請求項2の記載の照明光分光特性推
定方法は、目的とする分光特性の表現形式へ前記最適解
を変換して、前記標準板を照射する照明光の分光特性を
表す値を得る変換ステップ、を更に含むことを特徴とす
る。
【0010】また、上記方法を実現する請求項3に記載
の照明光分光特性推定装置は、空間内の特定位置を照射
する照明光の分光特性を推定する装置であって、分光反
射率が異なる複数の色票を同一平面上に配し、色票の分
光反射率が既知である標準板と、光学系への入射光に対
する撮像結果の分光感度特性と階調特性とが既知であ
り、画像データを画像ファイルに記録する機能を持つ撮
像手段と、前記撮像手段により撮像された前記標準板の
撮像画像から照明光の分光特性を算出する解析手段、と
を具備することを特徴とする。
【0011】前記解析手段においては、前記撮像手段の
分光感度特性データと、前記撮像手段の階調特性データ
と、前記標準板の各色票表面の分光反射率データ、とを
備え、これらに基づいて、前記撮像手段により撮像され
た前記標準板の撮像画像に対応して、前記標準板を照射
した照明光の分光特性を算出する。
【0012】請求項4に記載の照明光分光特性推定装置
は、前記撮像手段の露光条件を設定する設定手段と、前
記設定手段により設定された特定の露光条件と、前記設
定手段により特定の露光条件に設定された前記撮像手段
で撮像された前記標準板の撮像画像、とから照明光の分
光特性を算出する解析手段、とを具備することを特徴と
する。
【0013】前記解析手段においては、前記撮像手段に
より撮像された前記標準板の撮像画像と、前記設定手段
により設定された露光条件とに対応して、前記標準板を
照射した照明光の分光特性を算出する。
【0014】請求項5に記載の照明光分光特性推定装置
は、単一段階の撮像条件に設定された前記撮像手段では
前記標準板上の全ての色票を適正なダイナミックレンジ
内で撮像できない場合は、前記設定手段により複数段階
の異なる露光条件に設定された前記撮像手段により得ら
れる複数の画像のうちのいずれかに前記標準板上の全て
の色票が適正なダイナミックレンジ内に撮像された複数
の画像と、前記設定手段により設定された複数段階の異
なる露光条件と、から前記標準板上の全ての色票が適正
なダイナミックレンジ内に表現される一枚の画像データ
を作成する画像合成手段と、前記画像合成手段により作
成された画像データと、前記設定手段により設定された
複数の異なる露光条件と、から照明光の分光特性を算出
する解析手段、とを具備することを特徴とする。
【0015】前記解析手段においては、前記画像合成手
段により作成された画像データと、前記設定手段により
設定された複数の異なる露光条件とに対応して、前記標
準板を照射した照明光の分光特性を算出する。
【0016】請求項6の発明は、分光反射率が異なる複
数の色票を同一平面上に配した標準板を空間内の特定位
置に設置して、撮像系により撮像した画像データが入力
され場合に、前記標準板を照射する照明光の分光特性を
最適化法を用いて推定するプログラムを記録した情報記
録媒体であって、前記画像データから前記標準板上の各
色票に対応する撮像応答値を抽出して、目的変数とする
目的変数抽出処理と、前記目的変数抽出ステップの前後
いずれかの順序で、前記標準板上の各色票の分光反射率
と前記撮像系の分光感度特性とから説明変数を作成する
説明変数作成処理と、前記目的変数と前記説明変数とを
用いて最適化法を施すことにより、前記標準板を照射す
る照明光の分光特性を表す最適解を得る分析処理、とを
含むことを特徴とする照明光の分光特性を推定するプロ
グラムを記録した情報記録媒体である。
【0017】請求項7の発明は、目的とする分光特性の
表現形式へ前記最適解を変換して、前記標準板を照射す
る照明光の分光特性を表す値を得る変換処理、を更に含
むことを特徴とする請求項1記載の照明光の分光特性を
推定するプログラムを記録した情報記録媒体である。
【0018】<作用>空間内の測定対象とする位置に標
準板を設置し、空間内の測定点とする位置から撮像手段
を用いて標準板を撮影することによって得られる画像
を、解析手段において、撮像手段の分光感度特性データ
と撮像手段の階調特性データと標準板の各色票表面の分
光反射率データとに基づいて解析することにより、空間
内の測定対象とする位置の照明光の分光特性データを得
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】1.構成 以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る照明光分光特性推定
装置の構成を示す説明図である。
【0020】同図において、1は空間内の測定対象位置
に測定位置の方向へ向けて設置する標準板であり、その
表面上には分光反射率が異なるn個の色票を配列してい
る。それぞれの色票の表面の反射特性は、拡散性が高
く、同一色票内で一様である。
【0021】なお、照明光の分光特性は場所・時間によ
って変わる場合があるが、照明状態が著しく変わらなけ
れば、一つの位置で、1回だけ色票を撮影しておけばよ
い。
【0022】2は、RGBの3チャンネル型式の光セン
サーが検出した電位信号を処理して、各画素のRGB階
調値をカラー画像データとして画像ファイルに記録する
撮像手段であり、撮像手段の露光条件であるシャッター
スピードと絞り値を制御して各露光条件を画像データと
共に画像ファイルに記録する設定手段とを兼ね備えたデ
ジタルスチルカメラ(以下、デジタルカメラと呼ぶ)が
用いられる。(ディジタル)カメラは、請求項に記載し
た「装置」の一部としても、あるいは、必要な手段(解
析手段など)を備えることにより、「装置」そのもので
あるとしても、いずれでもよい。
【0023】3は、撮像手段で得られた標準板の画像フ
ァイルを入力〜解析して、照明光の分光特性データを所
定のバンド数pで出力する解析手段であり、計算機(コ
ンピュータ)が用いられる。
【0024】請求項に記した「プログラムを記録した情
報記録媒体」の媒体の例としては、フロッピーディス
ク、CD−ROM,DVD−ROM,MOなどの磁気、
光、光磁気などを利用したディスク状の情報記録媒体の
他、カード状、チップ状などの情報記録媒体なども使用
でき、特に形態や種類は問わない。請求項に記した最適
化法の一例としては重回帰分析が、最適解の一例として
は偏回帰係数が挙げられる。
【0025】2.動作 2−1.全体動作 以下、図面を参照してこの発明の実施形態の全体動作に
ついて説明する。図2は、本実施形態に係る照明光分光
特性推定装置を用いた全体の動作フローを示すブロック
図である。
【0026】(ブロック図のs1)ユーザが、標準板1
を測定対象位置に設置し、デジタルカメラ2を、その撮
像範囲内で標準板1が適切な大きさに撮像されるような
測定位置に設置し、標準板1の法線方向とデジタルカメ
ラ2の撮像系の光軸とが一致するように、標準板1とデ
ジタルカメラ2の方向を調整する。
【0027】(ブロック図のs2)ユーザが、標準板1
の表面から反射する光がデジタルカメラ2の適性露光範
囲に収まるように、デジタルカメラ2の露光条件である
シャッタースピードと絞り値を設定する。
【0028】(ブロック図のs3)ユーザが、デジタル
カメラ2のシャッターを切り、デジタルカメラ2が撮像
を行い、画像データと露光条件を画像ファイルに記録す
る。
【0029】(ブロック図のs4)ユーザが、デジタル
カメラ2に記録された画像ファイルを計算機3へ入力す
る。
【0030】(ブロック図のs5)ユーザが、計算機3
のモニターへ画像ファイル中の画像データを表示させ、
観察して、画像内の表示板が占めている位置を指定す
る。
【0031】(ブロック図のs6)計算機3が、計算機
3内にあらかじめ記録されているデジタルカメラ2の分
光感度データと、デジタルカメラ2の階調特性データ
と、標準板1の各色票面の分光反射率データと、標準板
1の各色票の配列データとに基づいて、画像ファイル内
に記録された標準板の画像データと、画像ファイル内に
記録された標準板撮像時のデジタルカメラ2の露光条件
とに対応して解析処理を施し、標準板1を照射した照明
光の分光特性データを出力する。
【0032】(ブロック図のs7)計算機3が、解析処
理で出力される分光特性データを計算機3のモニターに
表示する。
【0033】2−2.解析処理 以下、本実施形態における解析手段が行なう処理につい
て、図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0034】(フローチャートのs8)デジタルカメラ
2で標準板1を含むシーンを撮影した画像データが記載
されたファイルを、通信線で接続されたデジタルカメラ
2から入力し、計算機3へ記録する。
【0035】(フローチャートのs9)標準板1の画像
データをモニターへ表示し、撮影された画像内の標準板
の位置をユーザに指定させ、この指定位置とあらかじめ
標準板内のn個の色票の位置を記録した配列データとを
対応させ、各色票内で中心位置付近のある一定領域内の
画素について階調値R,G,Bそれぞれの平均値を計算
し、n個の色票に対応した階調値dRi,dGi,dBi(i
:色票番号)から構成される下記に示す3 ×n個の階
調値データを得る。
【0036】
【数1】
【0037】(フローチャートのs10)全色票に対応
した階調値データDを、あらかじめ使用するデジタルカ
メラ2へ入射する光の測色値とデジタルカメラが出力す
る階調値との非線形な関係を関数F(x)として記録し
た階調特性データによって、0〜1の範囲に標準化され
測色値に線形なn個の色票に対応した応答値IRi
Gi,IBiから構成される下記に示す3 ×n個の線形応
答値データへ変換する。
【0038】
【数2】
【0039】(フローチャートのs11)標準板1を撮
影した際にデジタルカメラ2で設定した露光条件である
シャッタースピードと絞り値とを、画像データが記録さ
れたファイルから読み込み、これらから標準板撮像時の
露光量eを求める。
【0040】(フローチャートのs12)あらかじめ使
用するデジタルカメラ2へ入射する光の分光放射輝度と
デジタルカメラが出力するR,G,B各チャンネルの線
形な応答値との関係を露光量eの関数G(e)として記
録した分光感度データとを用いて、使用したデジタルカ
メラ2の標準板1撮影時の露光条件における撮像系の
R,G,B各チャンネルごとの分光感度特性を、所定の
バンド数pで等間隔な波長幅で表現するように補間し、
p個の波長帯域における分光感度値SRj,SGj,S
Bj(j:波長番号)から構成される下記に示すSR ,S
G ,SB を決定する。
【0041】
【数3】
【0042】(フローチャートのs13)あらかじめ標
準板内の全色票の分光反射率を記録した分光反射率デー
タを、所定のバンド数pで等間隔な波長幅で表現するよ
うに補間し、p個の波長帯域におけるn個の色票に対応
した分光感度Wijから構成される下記に示すp×n次元
のWを作成する。
【0043】
【数4】
【0044】分光反射率W(λ)である特定の色票に対
して、分光感度S(λ)である撮像系の線形応答Lは、
色票を照射する照明光の分光放射輝度をE(λ)とする
と、下記の関係が成り立つ。
【0045】
【数5】
【0046】ここで、Δλは、対象とする全波長帯域間
を所定のバンド数pで等間隔に分割した場合の波長帯域
幅で、ここでは(700−400)/(p−1)とす
る。
【0047】標準板1を照射する照明光の分光放射輝度
をp個のバンド数で表現すると下記のようになり、
【0048】
【数6】
【0049】上記(数5)の関係を、n個の全色票と
R,G,Bの全チャンネルの合計3 ×n個の線形応答値
との関係に適用するために、下記に示すp×3n次元の
説明変数行列Cを作成する。
【0050】
【数7】
【0051】(フローチャートのs14)下記(数8)
に示す目的変数のサンプルの関係から、目的変数のサン
プルを数8、説明変数のサンプルをC、最適解をE、定
数項を0とする最適化法を行うことにより、未知であっ
た照明光の分光放射輝度Eの推定値をp個のバンド数で
得て、この数値をユーザに示す。
【0052】ただし、p個のバンド数で分光放射輝度を
得るためには、最低(p+2)/3以上の数の色票が必
要である。
【0053】
【数8】
【0054】3.変形例 以上、本発明の一実施形態を説明したが、その他に下記
のような変形例が考えられる。
【0055】(a)解析手段が出力する照明光の分光特
性としては、分光放射輝度である必要はなく、分光放射
密度などの各種分光分布を解析し、出力してもよい。
【0056】(b)解析手段において、標準板を撮影し
た際の露光条件を使用しなくても、相対分光放射輝度な
ど照明光の相対的な分光特性を解析し、出力することが
できる。
【0057】(c)解析手段が出力する照明光の分光特
性を利用して、CIE1931表色系のX,Y,Zなど
の色彩値で照明光の特性を出力してもよい。
【0058】(d)標準板の画像の中で、色票によって
は反射光が撮像系のダイナミックレンジ外にあるため
に、画像データが0もしくは飽和している場合があれ
ば、より適切な推定結果を出力するために、解析手段に
おいて、色票部のサンプリング対象から除外してもよ
い。
【0059】(e)標準板の画像の中で、色票によって
は反射光が撮像系のダイナミックレンジ外にあるため
に、画像データが0もしくは飽和している場合があれ
ば、同一の撮像手段によって複数の異なる露光条件で撮
像した複数の異なる画像とを適切に合成することによっ
て、ダイナミックレンジを拡大した合成画像を画像デー
タとして解析手段で用いてもよい。
【0060】(f)出力する分光特性のバンド数と、標
準板上の色票の数とは固定ではなく、適正な推定精度を
得られる範囲内であれば、必要に応じて選択することが
できる。
【0061】(g)標準板上の色票の分光反射率の組み
合わせは、用途や目的に応じて推定精度を高めるために
最適化してもよい。
【0062】(h)解析手段において、分光感度は露光
条件によらず固定とし、色票の線形応答値の方を露光条
件によって適切に補正して、解析してもよい。
【0063】(i)標準板の画像データには撮像系のノ
イズ成分が含まれているため、画像データもしくは色票
部をサンプリングした後の各種分析値から、ノイズ成分
を除去もしくは低減する処理を解析手段の中に組み込ん
でもよい。
【0064】(j)解析手段において入力する露光条件
は、画像データを含むファイルから入力せずに、デジタ
ルカメラから直接入力したり、ユーザに入力させてもよ
い。
【0065】(k)解析手段において使用する標準板の
指定位置は、ユーザに入力させなくても、画像データ内
を自動分析し標準板の指定位置を検出する処理を解析手
段の中へ組み込んでもよい。
【0066】(l)撮像系はデジタルスチルカメラでは
なくても、デジタルビデオカメラやフィルム撮影用カメ
ラとイメージスキャナとを利用するなど、画像データを
取得できるならば異なる機器を用いてもよい。
【0067】(m)解析手段は計算機ではなくても、独
立した専用の装置を設けたり、デジタルカメラの中に撮
像系と一体で組み込んでもよい。
【0068】(n)推定した照明光の分光特性をユーザ
に直接表示せず、その他の用途に利用しても良い。
【0069】(o)推定した照明光の分光特性を、カラ
ーマネージメントシステムなどのカラー画像処理に利用
してもよい。
【0070】(p)推定した照明光の分光特性を、撮像
された物体表面の分光反射率などの反射特性を推定する
のに用いてもよい。
【0071】(q)本実施例における設定手段は撮像手
段と一体となったデジタルカメラであるが、設定手段が
撮像手段とは一体である必要はなく、計算機に装備され
ることも考えられる。
【0072】(r)解析手段において使用する標準板の
各色票の配列データは必ずしもあらかじめ解析手段が保
持している必要はなく、標準板の分光反射率データなど
のその他の情報から各色票の配列を自動的に判別しても
よい。
【0073】(s)本実施例において施す最適化法で
は、目的変数となる階調値は撮像系の階調特性データに
基づいて線形化されているが、階調値の線形化は行わず
に、撮像系の階調特性データを重回帰式へ組み込むこと
により非線形な最適化法を行ってもよい。
【0074】(t)解析手段が出力する照明光の分光特
性は、本実施例の解析手段における最適化法の結果と同
一である必要はなく、適当なバンド数や波長範囲や単位
による表現形式に変換して出力してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空間内の測定対象とする位置に標準板を設置し、空間内
の測定点とする位置から撮像手段を用いて標準板を撮影
することによって得られる画像を、解析手段において、
撮像手段の分光感度特性データと撮像手段の階調特性デ
ータと標準板の各色票表面の分光反射率データとに基づ
いて解析することにより、空間内の測定対象とする位置
の照明光の分光特性を、専用の測定機器を用いずに推定
する方法および装置が提供される。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明光分光特性推定装置の構成の一例
を示す説明図。
【図2】上記装置の全体の動作フローを示すブロック
図。
【図3】上記装置における解析手段が行う処理を説明す
るフローチャート。
【符号の説明】
1…標準板 2…撮像手段(デジタルカメラ) 3…解析手段(計算機)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸原 雄大 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 田中 貴也 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分光反射率が異なる複数の色票を同一平面
    上に配した標準板を空間内の特定位置に設置して、撮像
    系により撮像した画像データが与えられたとき、前記標
    準板を照射する照明光の分光特性を最適化法を用いて推
    定する方法であって、 前記画像データから前記標準板上の各色票に対応する撮
    像応答値を抽出して、目的変数とする目的変数抽出ステ
    ップと、 前記目的変数抽出ステップの前後いずれかの順序で、前
    記標準板上の各色票の分光反射率と前記撮像系の分光感
    度特性とから説明変数を作成する説明変数作成ステップ
    と、 前記目的変数と前記説明変数とを用いて最適化法を施す
    ことにより、前記標準板を照射する照明光の分光特性を
    表す最適解を得る分析ステップ、とを含むことを特徴と
    する照明光分光特性推定方法。
  2. 【請求項2】目的とする分光特性の表現形式へ前記最適
    解を変換して、前記標準板を照射する照明光の分光特性
    を表す値を得る変換ステップ、を更に含むことを特徴と
    する請求項1記載の照明光分光特性推定方法。
  3. 【請求項3】空間内の特定位置を照射する照明光の分光
    特性を推定する装置であって、 分光反射率が異なる複数の色票を同一平面上に配し、色
    票の分光反射率が既知である標準板と、 光学系への入射光に対する撮像結果の分光感度特性と階
    調特性とが既知であり、画像データを画像ファイルに記
    録する機能を持つ撮像手段と、 前記撮像手段により撮像された前記標準板の撮像画像か
    ら照明光の分光特性を算出する解析手段、とを具備する
    ことを特徴とする照明光分光特性推定装置。
  4. 【請求項4】前記撮像手段の露光条件を設定する設定手
    段と、 前記設定手段により設定された特定の露光条件と、前記
    設定手段により特定の露光条件に設定された前記撮像手
    段で撮像された前記標準板の撮像画像、とから照明光の
    分光特性を算出する解析手段、とを具備することを特徴
    とする請求項3記載の照明光分光特性推定装置。
  5. 【請求項5】単一段階の撮像条件に設定された前記撮像
    手段では前記標準板上の全ての色票を適正なダイナミッ
    クレンジ内で撮像できない場合は、前記設定手段により
    複数段階の異なる露光条件に設定された前記撮像手段に
    より得られる複数の画像のうちのいずれかに前記標準板
    上の全ての色票が適正なダイナミックレンジ内に撮像さ
    れた複数の画像と、前記設定手段により設定された複数
    段階の異なる露光条件と、から前記標準板上の全ての色
    票が適正なダイナミックレンジ内に表現される一枚の画
    像データを作成する画像合成手段と、 前記画像合成手段により作成された画像データと、前記
    設定手段により設定された複数の異なる露光条件と、か
    ら照明光の分光特性を算出する解析手段、とを具備する
    ことを特徴とする請求項4記載の照明光分光特性推定装
  6. 【請求項6】分光反射率が異なる複数の色票を同一平面
    上に配した標準板を空間内の特定位置に設置して、撮像
    系により撮像した画像データが入力され場合に、前記標
    準板を照射する照明光の分光特性を最適化法を用いて推
    定するプログラムを記録した情報記録媒体であって、 前記画像データから前記標準板上の各色票に対応する撮
    像応答値を抽出して、目的変数とする目的変数抽出処理
    と、 前記目的変数抽出ステップの前後いずれかの順序で、前
    記標準板上の各色票の分光反射率と前記撮像系の分光感
    度特性とから説明変数を作成する説明変数作成処理と、 前記目的変数と前記説明変数とを用いて最適化法を施す
    ことにより、前記標準板を照射する照明光の分光特性を
    表す最適解を得る分析処理、とを含むことを特徴とする
    照明光の分光特性を推定するプログラムを記録した情報
    記録媒体。
  7. 【請求項7】目的とする分光特性の表現形式へ前記最適
    解を変換して、前記標準板を照射する照明光の分光特性
    を表す値を得る変換処理、を更に含むことを特徴とする
    請求項1記載の照明光の分光特性を推定するプログラム
    を記録した情報記録媒体。
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