JPH11287776A - 液体の純度監視方法 - Google Patents

液体の純度監視方法

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JPH11287776A JP10852098A JP10852098A JPH11287776A JP H11287776 A JPH11287776 A JP H11287776A JP 10852098 A JP10852098 A JP 10852098A JP 10852098 A JP10852098 A JP 10852098A JP H11287776 A JPH11287776 A JP H11287776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分を含むIPAのように、引火性の液体で
あっても安全に測定できると共に、分極が生じるような
液体であっても連続的に正確な測定ができ、かつ、構成
が極めて簡素になる液体の純度監視方法を提供する。 【解決手段】 電極6間に存在する液体の抵抗率を測定
するセンサ部2に、前記電極6に直列接続される基準抵
抗Rsと、基準抵抗Rsと電極の接続部Pにおける電圧
を高インピーダンスVxhから低インピーダンスVxl
に変換して出力する増幅器7とを設け、この増幅器7の
出力電圧Vxlとセンサ部2に印加した基準電圧Vsの
比から液体の抵抗率を測定し、この抵抗率を基に液体の
純度を監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性の液体や引
火性の液体の抵抗率を測定することにより液体の純度を
監視する方法であって、例えばイソプロピルアルコール
(以下、IPAという)などの液体の純度監視方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体ウェハの製造過程にお
いて、ウェハをとりわけ水分をよく吸収する絶縁性の液
体であるIPAで洗浄し乾燥する作業が行われる。この
ウェハの洗浄用に用いるIPAは高純度であることが要
求されるが、洗浄に伴って次第に水分を主体とする不純
物によって汚染され、その純度が悪くなることは避けら
れない。そこで、IPAの純度を連続的に測定し、常に
高純度のIPAによってウェハを洗浄できるようにする
ことが望ましい。
【0003】そして、IPAの純度の測定は、本来絶縁
性を有するIPAの絶縁抵抗によって監視することが行
われている。高絶縁の液体(例えば電気絶縁油など)の
体積抵抗率を測定する手法は、JIS C2101に定
められた方法があり、IPA溶液の場合、実開昭63−
167248号に記載されている手法が提案されてい
る。
【0004】図3は上述した絶縁抵抗の測定を行う一般
的な体積抵抗率計10の一例を示す図である。図3にお
いて、11は高絶縁の液体に浸漬されたセンサ部、6は
センサ部11を構成する電極であり、円柱状の内部電極
6aとこの内部電極6aを中に入れた円筒状の外部電極
6bとからなる。12はセンサ部11とケーブル13を
介して接続される絶縁抵抗の測定装置本体であり、Rs
は電極6に直列に接続された既知の抵抗値を有する基準
抵抗、Vdcは電極6と抵抗Rsに直流の電圧を印加す
る電圧源、14は基準抵抗Rsの両端に生じる分圧電圧
を測定する電圧計を有して測定対象の液体の抵抗率を演
算する信号処理部、15は演算結果を出力する表示部で
ある。
【0005】すなわち、直流電圧源Vdcによって印加
する電圧に対して基準抵抗Rsに加わる電圧を測定する
ことにより、電極6a,6b間の液体の抵抗率Rxを比
によって計算するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した装
置の場合、電極6と基準抵抗Rsの接続部分を構成する
配線13aに高インピーダンスの信号が出力されるた
め、これらの部材6,13,Rs,14の配置や絶縁特
性に極めて高い要求があった。そこで、従来は配線4a
の部分の全体を外界と遮断するシールド13sを設け、
このシールド13sを直流電圧源Vdcの基準電圧と接
続するようにしていた。つまり、完全なシールド13s
を設けたケーブル13やコネクタ13bなど各部を構成
する部材は高価にならざるを得ず、製造過程に多大のコ
ストが掛かっていた。また、高インピーダンスとなるケ
ーブル13を延ばすことはトラブルの原因となってい
た。
【0007】加えて、水分を含んだIPAは電解質液体
の性質も有するために、この溶液に直流電圧を印加する
と電極と溶液の境界に電気二重層と呼ばれる容量性の領
域が発生し、これを一般に分極と呼んでいる。この分極
の発生により、見かけ上の抵抗率が上昇するために、正
確な抵抗の測定を行うことができなかった。JISC2
101に示された方法では、分極の問題を考慮に入れ
て、基準電圧Vdcを印加した後1分後の値を測定する
ことが開示されているが、これは変動する測定値の一点
を測定するだけであるので正確な値であるとはいえなか
った。また、連続的な測定を行うことができないという
欠点もあった。
【0008】また、分極の問題を回避するために、抵抗
率が小さい液体に対しては、交流電圧を印加することが
一般的に行われているが、既に詳述したように配線13
aにはシールド13sを設けており、配線4aが絶縁物
で囲まれているので、配線13aには大きな浮遊容量が
ある。これに加えて、基準抵抗Rsの値も大きいため
に、浮遊容量と基準抵抗Rsによる時定数が大きくな
り、交流電圧に対する応答が悪くなるので、抵抗率が大
きな液体の測定には交流電圧を用いることができなかっ
た。
【0009】さらに、IPAのような引火性の液体を安
全に測定するためには、爆発の危険を避けるために、セ
ンサ部に安全性を考慮された構成であることが求められ
る。一般的な方法として、ツェナバリアのような電圧お
よび電流の制限器が使用される本質安全防爆構造があ
る。ところが、従来のような構成では、配線13aが高
インピーダンスであるので、ツェナバリア内での漏洩内
部抵抗が無視できない大きさとなるために、ツェナバリ
アのような電流や電圧の制限器を取り付けることができ
なかった。
【0010】本発明はこのような実情を考慮に入れてな
されたものであって、水分を含むIPAのように、引火
性の液体であっても安全に測定できると共に、分極が生
じるような溶液であっても連続的に正確な測定ができ、
かつ、構成が極めて簡素になる液体の純度監視方法を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の液体
の純度監視方法は、電極間に存在する液体の抵抗率を測
定するセンサ部に、前記電極に直列接続される基準抵抗
と、基準抵抗と電極の接続部における電圧を高インピー
ダンスから低インピーダンスに変換して出力する増幅器
とを設け、この増幅器の出力電圧とセンサ部に印加した
基準電圧の比から液体の抵抗率を測定し、この抵抗率を
基に液体の純度を監視することを特徴とする。
【0012】本発明の液体の純度監視方法によれば、基
準抵抗と電極の接続部における電圧をセンサ部内で低イ
ンピーダンスに変換して出力するので、センサ部の出力
信号に不要なノイズが重畳することがなく、常に正確な
測定を行える。また、高インピーダンスの部分がごくわ
ずかであるので、この部分に浮遊容量が生じることがな
く、回路の時定数を小さくでき、基準電圧を交流にする
ことも可能となる。
【0013】また、測定対象の液体が絶縁性の液体であ
り、この液体に含まれる水分を主体とする不純物による
絶縁抵抗の低下を、液体に浸漬したセンサ部に交流の基
準電圧を印加して測定してもよい。このように構成する
ことにより、水溶液のような極を生じさせる液体であっ
ても、その抵抗率を連続的かつ正確に測定できる。
【0014】さらに、測定対象の液体が引火性の液体で
あり、この液体に浸漬したセンサ部に電流および電圧の
制限器を介して基準電圧を供給してもよい。この場合、
制限器によって十分の安全性を確保できる。
【0015】前記センサ部に供給する基準電圧を直流ま
たは交流に切換える手段を設けた場合には、測定対象で
ある液体の性質に合わせて、最適な方法で液体の純度を
連続的に監視できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の第1実施例の
構成を示す図である。図1に示す回路図において、1は
本発明の液体の純度監視方法を実施するIPA溶液の純
度監視装置、2は純度監視装置1のセンサ部、3はこの
センサ部2とケーブル4を介して接続される純度監視装
置本体、5はケーブル4に介在してセンサ部2に供給す
る電流および電圧に制限を設ける例えばツェナダイオー
ドやヒューズなどを用いたツェナバリア(電流および電
圧の制限器)である。センサ部2は測定対象であるIP
Aに浸漬されるものであり、ケーブル4は例えば数m〜
数十mの長さを有するものである。
【0017】センサ部2内には従来の抵抗率計10と同
様の構成を持った外部電極6bと内部電極6aを有する
電極6、基準抵抗Rs、および両者6,Rsの接続部P
の電圧Vxhを高インピーダンスにて非反転入力して同
電位の低インピーダンスにて出力電圧Vxlを出力する
差動増幅器7(高インピーダンスから低インピーダンス
に変換して出力する増幅器の一例で、本例ではボルテー
ジフォロア接続のOPアンプ)を有する。
【0018】図2はセンサ部2の構成を概略的に示す断
面図であり、図示するように、電極6は円柱状の導体か
らなる内部電極6aと、この内部電極6aと同芯円状に
配置されたほゞ円筒状の導体からなる外部電極6bと、
外部電極6bに対する内部電極6aの位置を固定する縁
物からなる保持体6cとからなっている。また、外部電
極6bの基部にはIPAの流通孔6dを形成しており、
前記保持体6cが流通孔6dの形成された部分に位置す
る内部電極6aの表面を覆うようにして、測定対象の液
体に対して正確な面積および距離で接触できるようにし
ている。
【0019】上記構成の電極6は導体からなるセンサ部
2のカバー体2aによって保持されており、このカバー
体2aの内部に形成された水密な空間Aに、前記基準抵
抗RsおよびOPアンプ7を配置した回路基板2bを有
している。したがって、電極6、基準抵抗RsおよびO
Pアンプ7の接続部Pは可及的に短くなるように配置し
ているので、この接続部Pの配線による浮遊容量が生じ
ることを可及的に抑えることができる。また、回路基板
2b全体が導体からなるカバー体2aによって覆い尽く
されているので、高インピーダンスの接続部Pに不要な
ノイズが重畳することがなくなる。
【0020】そして、内部電極6aに接続された基準抵
抗Rsの他端、前記接続部Pをインピーダンス変換した
OPアンプ7の出力、および外部電極6bはそれぞれ、
ケーブル4のコネクタ4aを介して、図1に示す各配線
4b,4c,4dに接続されており、電気的に純度監視
装置本体3に接続される。
【0021】一方、図1に示すように、純度監視装置本
体3はそれぞれ既知の基準電圧Vsの交流電源Vacま
たは直流電源Vdcを選択的に配線4bに供給するスイ
ッチSと、配線4c,4d間の電位差Vxlを測定する
電圧計を有し基準電圧Vsに対する電圧Vxl(すなわ
ち電圧Vxh)の比から電極6間に位置するIPAの抵
抗率およびこれに対応するIPAの濃度を演算する信号
処理部8と、演算したIPAの濃度を表示する表示部9
とを有している。なお、前記信号処理部8によるIPA
の抵抗Rxの演算は下記の式1によって行うことができ
る。 Rx=Vxl×Rs/(Vs−Vxl) … 式1
【0022】上述のように構成することにより、直列接
続された電極6と基準抵抗Rsの両端に接続される配線
4b,4d間には、普通出力インピーダンスが小さい直
流または交流の基準電源Vac又はVdcが接続され、
配線4cには外部電極6bと内部電極6a間に発生する
分圧電圧VxhをOPアンプ7により低インピーダンス
に変換した出力電圧Vxlが供給されるので、各配線4
b〜4dは何れも低インピーダンスとなる。
【0023】したがって、ケーブル4の間に防爆用のツ
ェナバリア5を設けても、バリアの漏洩内部抵抗が無視
できるので、Vxlを測定演算することにより、測定対
象のIPAが持つ抵抗値Rxが正確に求められる。つま
り引火性の液体であってもその抵抗率を連続的に測定す
ることができる。
【0024】また、センサ部2の出力インピーダンスが
低いためセンサ部2と純度監視装置本体3との間を接続
するケーブル4を長く延ばしても、ケーブル容量による
時定数をほとんど全く無視することができる。さらに、
既に詳述したように接続部Pを構成する配線による浮遊
容量が極めて小さいので、接続部Pの浮遊容量と抵抗R
x,Rsによる時定数も小さくなる。
【0025】すなわち、測定対象が水分を含んだIPA
のように分極が生じるような溶液であるときに、交流電
圧を印加して測定することができ、分極による影響がな
い正確な抵抗率を連続的に安定して測定できる。さら
に、交流測定または直流測定をスイッチSによって容易
に切り換えることができるので、IPAに限られずあら
ゆる測定対象の液体の抵抗率を測定することができる。
【0026】また、センサ部2の出力インピーダンスが
低いためケーブル4のシールドや、コネクタや配線4b
〜4dの被覆の絶縁性など、各部材2〜5に対する要求
が少なくなり、高精度の純度監視装置1をより安価にて
形成できる。
【0027】なお、上述の例は本発明の液体の純度監視
方法を実施する純度監視装置1の単なる一例を開示する
ものであり、上述した純度監視装置1の構成に限定する
ものではない。したがって、例えば電流および電圧の制
限器5を省略したり、これを純度監視装置本体3内に内
蔵させてもよい。また、純度監視装置本体3の基準電圧
Vsを交流または直流の電源に固定してもよい。さら
に、増幅器としてOPアンプ7を用いるものに限られ
ず、その他のFETなどの増幅器を使用してもよい。そ
して、本例では電極6の両端にかかる電圧Vxh(Vx
l)と基準電圧Vsを比較することによりIPA溶液の
抵抗Rxを測定しているが、基準抵抗Rsの両端にかか
る電圧を測定してもよい。
【0028】さらには、上述の例では、センサ部2に設
けた電極を円筒状の外部電極6bと、円柱状の内部電極
6bとしているが、本発明は電極6の形状を限定するも
のでないことは言うまでもない。例えば、平板状の電極
6であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の液体の純
度監視方法によれば、高インピーダンスの部分がごくわ
ずかであるので、この部分に容量が生じることがないの
で、回路の時定数を小さくでき、分極が生じるような液
体であっても基準電圧を交流にして正確に連続測定する
ことができる。また、センサ部の出力信号に不要なノイ
ズが重畳することがなく、常に正確な測定を行える。
【0030】さらに、センサ部の出力が低インピーダン
スであるので、これに電流および電圧の制限器を設ける
ことで、測定対象の液体が引火性の液体である場合にも
十分の安全性を確保できる。前記センサ部に供給する基
準電圧を直流または交流に切換える手段を設けた場合に
は、測定対象である液体の性質に合わせて、最適な方法
で液体の純度連続的に監視できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体の純度監視方法を実施する純度監
視装置の例を示す図である。
【図2】前記純度監視装置のセンサ部を示す断面図であ
る。
【図3】従来の体積抵抗率計の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…純度監視装置、2…センサ部、5…制限器、6…電
極、7…増幅器、P…接続部、Rs…基準抵抗、S…直
流または交流に切換える手段、Vxh(Vxl)…接続
部における電圧、Vs…基準電圧。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極間に存在する液体の抵抗率を測定す
    るセンサ部に、前記電極に直列接続される基準抵抗と、
    基準抵抗と電極の接続部における電圧を高インピーダン
    スから低インピーダンスに変換して出力する増幅器とを
    設け、この増幅器の出力電圧とセンサ部に印加した基準
    電圧の比から液体の抵抗率を測定し、この抵抗率を基に
    液体の純度を監視することを特徴とする液体の純度監視
    方法。
  2. 【請求項2】 測定対象の液体が絶縁性の液体であり、
    この液体に含まれる水分を主体とする不純物による絶縁
    抵抗の低下を、液体に浸漬したセンサ部に交流の基準電
    圧を印加して測定する請求項1に記載の液体の純度監視
    方法。
  3. 【請求項3】 測定対象の液体が引火性の液体であり、
    この液体に浸漬したセンサ部に電流および電圧の制限器
    を介して基準電圧を供給する請求項1または2に記載の
    液体の純度監視方法。
  4. 【請求項4】 前記センサ部に供給する基準電圧を直流
    または交流に切換える手段を設けた請求項1〜3の何れ
    かに記載の液体の純度監視方法。
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