JPH11288268A - グランドピアノのフレームの取付装置 - Google Patents

グランドピアノのフレームの取付装置

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JPH11288268A
JPH11288268A JP10103589A JP10358998A JPH11288268A JP H11288268 A JPH11288268 A JP H11288268A JP 10103589 A JP10103589 A JP 10103589A JP 10358998 A JP10358998 A JP 10358998A JP H11288268 A JPH11288268 A JP H11288268A
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Manabu Arimori
学 有森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な構成で、フレームをバック組立品に上
下方向に精度良く取り付けることができる、グランドピ
アノのフレームの取付装置を提供する。 【解決手段】 バック組立品1の外周に沿う位置に所定
の高さまで複数のフレームベース設置穴14が形成さ
れ、フレームベース設置穴14に対応するフレームFの
複数の位置に複数のボルト孔10が形成され、フレーム
ベース設置穴14の深さよりも大きな所定の高さを有
し、ボルト孔12を形成した複数のフレームベース11
であって、フレームベース設置穴14にそれぞれ隙間嵌
めされ、積揚2に固定される複数のフレームベース11
と、フレームベース11にフレームFを載せた状態で、
ボルト孔10、12に上方からそれぞれ通され、積揚2
に対して締め付けられることによりフレームFを固定す
る複数の取付ねじ9と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積揚、支柱や響板
などを組み立てたベース組立品にフレームを取り付ける
ためのグランドピアノのフレームの取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グランドピアノのフレームは、積揚や支
柱などとともにバック機構を構成し、フレームに取り付
けた弦の張力を支持する役割などを果たすものであり、
従来一般的に、図5および図6に示すようにして、バッ
ク組立品に取り付けられている。このバック組立品1
は、積揚2、図示しない支柱および奥框3などを一体に
組み立てた後、その上面を覆うように、長駒4や短駒5
を取り付けた響板6を接着したものである。
【0003】フレームFを取り付けるにはまず、バック
組立品1の上面の外周に沿う所定の複数の個所に、3個
の穴7a、7b、7aを1組とする複数組の穴7を、例
えば三つ目ドリルにより響板6の上面から積揚2まで形
成する。1組の穴7のうち、両側の穴7a、7aは、ダ
ボ穴であり、その径は、ダボ8よりも若干小さい13m
m程度であり、深さは、積揚2の下面を基準する積揚2
の所定の高さA1として設定される。一方、中央の穴7
bは、取付ねじ9の下穴であり、その径および深さは、
取付ねじ9による締付けが可能な値に設定される。次い
で、各ダボ穴7aに所定長さの木製のダボ8を底まで打
ち込んだ後、ダボ8の上にフレームFを載せ、フレーム
Fにあらかじめ形成したボルト孔10および下穴7bに
取付ねじ9を通し、締め付けることによって、バック組
立品1にフレームFが取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のフレームFの取付方法では、ダボ8がダボ穴7bに
打ち込まれるため、その衝撃によりダボ8が積揚2にめ
り込みやすい。また、この衝撃による積揚2の割れを確
実に防止すべく、細いダボ8を使用せざるを得ないた
め、その打込み時や取付ねじ9の締付け時にダボ8の単
位面積あたりに作用する荷重が大きくなり、ダボ8が積
揚2に一層めり込みやすくなる。さらに、ダボ穴7bの
径も小さいため、その底面を正確な平坦面に仕上げるの
が難しい。以上の結果、ダボ8の下端の設置高さA1が
不正確になり、したがって、その上に載せられるフレー
ムFの高さA2の精度も低くなってしまい、例えば、そ
の後の駒圧の調整が困難になるなどの不具合が生じる。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、単純な構成で、フレームをバッ
ク組立品に上下方向に精度良く取り付けることができ
る、グランドピアノのフレームの取付装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、積揚を含むバック組立品にフレームを取
り付けるためのグランドピアノのフレームの取付装置で
あって、バック組立品の上面の外周に沿う複数の位置に
積揚の所定の高さまで複数のフレームベース設置穴が形
成されるとともに、これら複数のフレームベース設置穴
に対応するフレームの複数の位置に複数のボルト孔が形
成され、フレームベース設置穴の深さよりも大きな所定
の高さを有し、上下方向に貫通するボルト孔を形成した
複数のフレームベースであって、複数のフレームベース
設置穴にそれぞれ隙間嵌めされ、積揚に固定される複数
のフレームベースと、これら複数のフレームベースにフ
レームを載せた状態で、このフレームの複数のボルト孔
と複数のフレームベースのボルト孔とに上方からそれぞ
れ通され、積揚に対して締め付けられることによりフレ
ームを固定する複数の取付ねじと、を備えていることを
特徴としている。
【0007】この取付装置によれば、フレームは、ベー
ス組立品に次のようにして取り付けられる。すなわち、
ベース組立品の上面の外周に沿う複数の位置に、積揚の
所定の高さまで複数のフレームベース設置穴を形成する
とともに、これらに対応する複数のボルト孔をフレーム
にあらかじめ形成する。そして、各フレームベース設置
穴に所定高さのフレームベースを隙間嵌めして、その底
面すなわち積揚に固定した後、ベース組立品から上方に
突出したフレームベースの上にフレームを載せ、フレー
ムおよびフレームベースのボルト孔に取付ねじを通し、
積揚に対して締め付けて固定することによって、フレー
ムをベース組立品に取り付ける。
【0008】このように、本発明の取付装置では、従来
のダボに代え、フレームベースを用いてフレームが取り
付けられる。このフレームベースは、ダボの場合と異な
り、フレームベース設置穴に打ち込まずに隙間嵌めされ
る。また、フレームベースを打ち込まないことから、積
揚が割れるおそれが無くなるので、フレームベースの断
面積をダボよりも大きくすることが可能になる。その結
果、取付ねじの締付け時にフレームベースの単位面積あ
たりに作用する荷重が小さくなり、フレームの取付時に
おけるフレームベースの積揚へのめり込みがほとんど無
くなる。
【0009】また、フレームベース設置穴の寸法も大き
くなるため、その底面を正確な平坦面に仕上げるのが容
易になることで、フレームベース設置穴の底面高さも正
確になる。その結果、フレームベース設置穴の底面高さ
とフレームベースの高さとの和として定まるフレームの
高さが正確になり、フレームをバック組立品に上下方向
に精度良く取り付けることができる。
【0010】この場合、フレームベースは、ボルト孔の
両側に上下方向に貫通する一対のタッカー孔を有し、下
面の積揚への接着と、タッカー孔を介して積揚に打ち込
まれたタッカーとによって、積揚に固定されていること
が好ましい。
【0011】この構成では、フレームベースが、接着と
タッカーによって、積揚に強固に固定されるので、フレ
ームの取付後のピアノの製造工程において、フレームに
振動が加わったり、フレームを起こしたりした場合など
においても、フレームを精度良く取り付けた状態を安定
して維持することができる。
【0012】これらの場合、フレームベース設置穴が、
積揚の外周に沿って延びる長穴で構成され、フレームベ
ースが、このフレームベース設置穴と相似的な平面形状
を有していることが好ましい。
【0013】この構成では、幅の狭い積揚に、その長さ
方向に延びる、比較的大きな面積のフレームベース設置
穴を形成できるので、その底面を正確な平坦面に仕上げ
やすくなる。また、フレームベースの断面積も大きく確
保できるので、積揚へのめり込み量がさらに少なくな
り、以上の結果、フレームの上下方向の取付精度をさら
に高めることができる。さらに、フレームベースの断面
積が大きくなることで、タッカー孔を形成する場合、そ
のスペースを容易に確保することができる。
【0014】これらの場合、フレームベースが樹脂の成
形品で構成されていることが好ましい。
【0015】この構成では、フレームベースを、ABS
などの樹脂の成形品によって、安価に製造でき、また、
フレームベースの高さ精度も良好に得ることができる。
また、フレームベースのボルト孔やタッカー孔も成形と
同時に容易に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明で
は、すでに説明した従来のグランドピアノの構成要素と
同じものについては、同じ符号を用いるものとする。
【0017】図1〜図4は、本発明を適用したグランド
ピアノのフレームの取付装置を示している。この取付装
置は、前述した従来のダボ8に代え、フレームベース1
1を用いて、フレームFをベース組立品1に取り付ける
ものである。
【0018】図2および図3に示すように、このフレー
ムベース11は、直線部とその両側の半円形部から成る
細長い平面形状を有し、例えば、その長さLは50m
m、幅Dは15mmであり、また、高さBは12mmで
ある。フレームベース11は、例えば、ABSなどから
成る樹脂の成形品で構成されている。フレームベース1
1の中央にはボルト孔12が、その両側にはこれよりも
小径の上下一対のタッカー孔13、13が、いずれも上
下方向に貫通して形成されており、タッカー孔13は座
ぐり孔になっている。フレームベース11が細長い平面
形状を有していることから、このようなタッカー孔13
のスペースは容易に確保できる。
【0019】一方、ベース組立品1は、従来と同様、積
揚2、図示しない支柱および奥框3などを一体に組み立
てた後、その上面を覆うように、長駒4や短駒5などを
取り付けた響板6を接着したものであり、いずれも木質
材で構成されている。バック組立品1の上面には、その
外周の奥部から右手前側の部分にわたる複数の所定の位
置に、複数のフレームベース設置穴14が形成されてい
る。
【0020】図3に示すように、各フレームベース設置
穴14は、フレームベース11の平面形状と相似形で且
つこれよりも若干大きな長穴で構成され(L1>L)、
積揚2の外周に沿って延びるように形成されており、そ
れにより、フレームベース11がフレームベース設置穴
14に隙間嵌めされるようになっている。このような長
穴形状のフレーム設置穴11は、例えばNC機をベース
組立品1の外周に沿って移動させることによって、容易
に形成できる。また、フレームベース設置穴14の深さ
は、フレームベース11の高さよりも小さいとともに、
積揚2の下面を基準として定められ、積揚2の下面から
フレームベース設置穴14の底面までの高さが、所定の
高さAになるように形成されている(図4参照)。ま
た、フレームベース設置穴14の底面には、NC機によ
って、取付ねじ9の下穴14aが下方に延びるように形
成されている。
【0021】また、フレームFは鋳造品で構成されてお
り、その外周には、フレームベース設置穴14に対応す
る複数の位置に、従来と同様の複数のボルト孔10が、
NC機によって形成されている。
【0022】以上の構成により、フレームFは、ベース
組立品1に、図3および図4に示すようにして取り付け
られる。まず、フレームベース11の下面に接着剤Gを
塗布した後、各フレームベース設置穴14に隙間嵌めす
るとともに、各タッカー孔13にナイロン製のタッカー
15を挿入し、例えばエアガンで打ち込むことによっ
て、フレームベース11をフレームベース設置穴14の
底面すなわち積揚2に固定する。この状態では、フレー
ムベース11は、その高さとフレームベース設置穴14
の深さとの間の前述した関係により、ベース組立品1か
ら上方に突き出した状態になる。次に、突出したフレー
ムベース11の上にフレームFを載せた後、フレームF
およびフレームベース11のボルト孔10、12に取付
ねじ9を通し、積揚2に対して締め付けて固定すること
によって、フレームFをベース組立品1に取り付ける。
【0023】以上のように、本実施形態によれば、フレ
ームベース11は、従来のダボ8の場合と異なり、フレ
ームベース設置穴14に打ち込まずに隙間嵌めされる。
また、フレームベース11を打ち込まないことから、積
揚2が割れるおそれが無くなるので、フレームベース1
1の断面積をより大きく設定することが可能になり、実
施形態では、細長いフレームベース11が積揚2に沿う
ように設置されている。その結果、取付ねじ9の締付け
時にフレームベース11の単位面積あたりに作用する荷
重が小さくなり、フレームFの取付時におけるフレーム
ベース11の積揚2へのめり込みがほとんど無くなる。
【0024】また、フレームベース設置穴14も積揚2
に沿って形成されているため、NC機を積揚2に沿って
移動させるだけで、その底面を正確な平坦面に容易に仕
上げることができ、フレームベース設置穴14の底面高
さAも正確になる。以上の結果、フレームFの高さが、
フレームベース11の取付状況に影響されることなく、
正確なフレームベース設置穴14の底面高さAとフレー
ムベース11の高さBとの単純な和(A+B)として、
正確に定まり、したがってフレームFをバック組立品1
に上下方向に精度良く取り付けることができる。
【0025】また、フレームベース11を、接着とタッ
カー15によって、積揚2に強固に固定できるので、フ
レームFの取付後のピアノの製造工程において、フレー
ムFに振動が加わったり、フレームFを起こしたりした
場合などにおいても、フレームFを精度良く取り付けた
状態を安定して維持することができる。さらに、フレー
ムベース11を、ABSなどの樹脂の成形品で構成して
いるので、安価であり、ボルト孔12やタッカー孔13
も成形と同時に容易に形成できるとともに、フレームベ
ース11の高さ精度も良好に得ることができる。
【0026】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、フレームベース11を樹脂の成
形品で構成し、タッカー15はナイロン製のものを用い
ているが、これらの材質を他の適当なものに変更するこ
とはもちろん可能であり、例えば、フレームベース11
として木製のものを、タッカーとして鉄製のものを用い
てもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構
成等を適宜、変更することが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のグランド
ピアノのフレームの取付装置は、単純な構成で、フレー
ムをバック組立品に上下方向に精度良く取り付けること
ができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるグランドピアノのフ
レームの取付装置の取付前の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】フレームベースの(a)平面図、および(b)
その線II−IIに沿う断面図である。
【図3】フレームベースおよびフレームベース設置穴の
斜視図である。
【図4】フレームの取付後の断面図である。
【図5】従来の取付装置の、図1に対応する斜視図であ
る。
【図6】従来の取付装置の取付後の断面図である。
【符号の説明】
1 ベース組立品 2 積揚 9 取付ねじ 10 フレームのボルト孔 11 フレームベース 12 フレームベースのボルト孔 13 タッカー孔 14 フレームベース設置穴 15 タッカー F フレーム G 接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積揚を含むバック組立品にフレームを取
    り付けるためのグランドピアノのフレームの取付装置で
    あって、 前記バック組立品の上面の外周に沿う複数の位置に前記
    積揚の所定の高さまで複数のフレームベース設置穴が形
    成されるとともに、これら複数のフレームベース設置穴
    に対応する前記フレームの複数の位置に複数のボルト孔
    が形成され、 前記フレームベース設置穴の深さよりも大きな所定の高
    さを有し、上下方向に貫通するボルト孔を形成した複数
    のフレームベースであって、前記複数のフレームベース
    設置穴にそれぞれ隙間嵌めされ、前記積揚に固定される
    複数のフレームベースと、 これら複数のフレームベースに前記フレームを載せた状
    態で、このフレームの前記複数のボルト孔と前記複数の
    フレームベースの前記ボルト孔とに上方からそれぞれ通
    され、前記積揚に対して締め付けられることにより前記
    フレームを固定する複数の取付ねじと、 を備えていることを特徴とするグランドピアノのフレー
    ムの取付装置。
  2. 【請求項2】 前記フレームベースは、前記ボルト孔の
    両側に上下方向に貫通する一対のタッカー孔を有し、下
    面の前記積揚への接着と、前記タッカー孔を介して前記
    積揚に打ち込まれたタッカーとによって、前記積揚に固
    定されていることを特徴とする、請求項1に記載のグラ
    ンドピアノのフレームの取付装置。
  3. 【請求項3】 前記フレームベース設置穴が、前記積揚
    の外周に沿って延びる長穴で構成され、前記フレームベ
    ースが、このフレームベース設置穴と相似的な平面形状
    を有していることを特徴とする、請求項1または2に記
    載のグランドピアノのフレームの取付装置。
  4. 【請求項4】 前記フレームベースが樹脂の成形品で構
    成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のグランドピアノのフレームの取付装置。
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