JPH11289199A - 電子部品認識装置 - Google Patents

電子部品認識装置

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JPH11289199A
JPH11289199A JP10103594A JP10359498A JPH11289199A JP H11289199 A JPH11289199 A JP H11289199A JP 10103594 A JP10103594 A JP 10103594A JP 10359498 A JP10359498 A JP 10359498A JP H11289199 A JPH11289199 A JP H11289199A
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恒史 赤石
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善紀 池田
Toshiaki Wada
俊明 和田
Takashi Yoshii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の機構を利用しつつ、認識対象部品の種
別等に応じて撮像位置を変更しても、吸着姿勢などを正
確に認識できる電子部品認識装置を提供する。 【解決手段】 装着ヘッドと、それに保持した電子部品
を撮像する部品認識カメラと、その電子部品を照明する
照明器具と、装着ヘッドを昇降させ、部品認識カメラの
焦点深度内で撮像位置を可変させるヘッド昇降機構と、
装着ヘッドを水平面内でXY方向に移動させるXY移動
機構と、XY移動機構を制御し、電子部品の中心を部品
認識カメラの視野中心に臨ませる制御手段と、撮像位置
を焦点深度内の第1位置、第2位置としたときの視野中
心の位置データを記憶する第1記憶手段、第2記憶手段
とを備え、制御手段は、電子部品を第1位置で撮像する
場合には、第1記憶手段の位置データに基づいて、第2
位置で撮像する場合には、第2記憶手段の位置データに
基づいてXY移動機構を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子部品装
着装置などに用いられる電子部品認識装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば電子部品装着装置における従来の
電子部品認識装置では、電子部品の装着に先立ち、基板
に装着するために装着(吸着)ノズルで吸着した電子部
品(認識対象部品)を、部品認識カメラの焦点が合う所
定の撮像位置(焦点位置)まで下降させ、反射照明から
の反射光または透過照明からの透過光によって、電子部
品の像を部品認識カメラで撮像して部品認識を行う。
【0003】この場合、電子部品認識装置では、画像認
識により、その認識対象部品の吸着姿勢(吸着位置や吸
着角度等)を、所定の位置データに基づく部品認識カメ
ラの座標系において、X・Y方向および角度θの値とし
て認識し、この電子部品認識装置を備えた電子部品装着
装置では、その認識結果に基づいてその吸着姿勢の補正
を行った後、その電子部品Sを基板に装着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の電
子部品認識装置では、部品認識カメラにおいて、認識対
象部品を焦点位置で撮像したときに最良の画像を得られ
るように、反射または透過の照明の配置を決定するが、
その認識対象部品の種類(部品種別)等によっては、そ
の照明からの光の角度では、部品認識に適した画像が得
られないものがある。
【0005】かといって、部品種別毎に専用の照明や焦
点位置の異なる部品認識カメラを設置するのでは、設備
コストが膨大となるばかりでなく、その物的スペースが
必要になって構造が複雑になると共に、それらの制御も
煩雑なものとなってしまう。
【0006】本発明は、既存の機構を利用しつつ、認識
対象部品の種別等に応じて撮像位置を変更しても、その
部品の吸着姿勢などを正確に認識できる電子部品認識装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品認識装
置は、電子部品を保持する装着ヘッドと、装着ヘッドに
保持した電子部品を下側から撮像する部品認識カメラ
と、撮像に際し電子部品を照明する照明器具と、装着ヘ
ッドを昇降させ、部品認識カメラの焦点深度内における
前記電子部品の撮像位置を可変させるヘッド昇降機構
と、装着ヘッドを水平面内においてXY方向に移動させ
るXY移動機構と、XY移動機構を制御し、電子部品の
部品中心を部品認識カメラの視野中心に臨ませる制御手
段と、前記撮像位置を前記焦点深度内の第1位置とした
ときの視野中心の位置データを記憶する第1記憶手段
と、前記撮像位置を前記焦点深度内の第2位置としたと
きの視野中心の位置データを記憶する第2記憶手段とを
備え、前記制御手段は、電子部品を前記第1位置で撮像
する場合には、前記第1記憶手段の位置データに基づい
て前記XY移動機構を制御し、前記第2位置で撮像する
場合には、前記第2記憶手段の位置データに基づいて前
記XY移動機構を制御することを特徴とする。
【0008】一般に、視野中心の位置が定まれば、その
データ(位置データ)に基づいて部品認識カメラの座標
系を定めることができるので、視野中心の適切な位置デ
ータを記憶しておき、その視野中心に合うように、認識
対象部品(を保持する装着ヘッド)の移動(位置)を制
御すれば、その位置データに基づく座標系において、適
切な撮像画像(のデータ)を得ることができ、その吸着
姿勢を認識できる。
【0009】しかし、部品種別等によりその認識対象部
品の撮像位置が異なる場合に、部品認識カメラの座標系
の基準とすべき位置データとして、一律に同じ位置デー
タを用いたのでは、その部品の吸着姿勢などを正確に認
識できない。この電子部品認識装置では、認識対象部品
の撮像位置に応じた位置データを用いるので、その部品
を移動させるXY移動機構を適切に制御でき、これによ
り、部品の吸着姿勢などを正確に認識できる。
【0010】また、第1位置も第2位置も、部品認識カ
メラの焦点深度内にあるので、認識可能な明確さで、電
子部品の画像を十分に認識でき、その部品認識カメラを
部品種別毎に設置する必要もない。そして、他の構成要
件、すなわち装着ヘッド、照明器具、ヘッド昇降機構、
XY移動機構なども、例えば電子部品装着装置などにお
ける既存の機構なので、それらを利用でき、これによ
り、機構(構造)等が複雑になることはない。
【0011】さらに、従来においても必要としていた基
準の位置データを、撮像位置に応じたものとするだけな
ので、制御が煩雑になることもない。したがって、この
電子部品認識装置では、既存の機構を利用しつつ、認識
対象部品の種別等に応じて撮像位置を変更しても、その
部品の吸着姿勢などを正確に認識できる。なお、一方の
撮像位置、すなわち、第1位置または第2位置が、部品
認識カメラの焦点位置であれば、それについては、既存
の位置データを利用できるので、既存の装置からの流用
性がさらに向上する。
【0012】請求項1の電子部品認識装置において、前
記位置データには、XY方向の偏位データが含まれ、こ
の偏位データは、前記撮像位置を前記部品認識カメラの
焦点位置としたときの視野中心の位置データに含まれる
偏位データを、前記電子部品の昇降における軸線と前記
部品認識カメラの光軸との間の角度の相違に基づく偏差
で補正したものであることが好ましい。
【0013】この電子部品認識装置では、位置データに
XY方向の偏位データを含むので、この位置データに基
づく部品認識カメラの座標系において、認識対象部品の
XY方向の位置偏差(偏位)を認識することができる。
また、この電子部品認識装置を適用した例えば電子部品
装着装置では、その認識結果に基づいて、吸着された認
識対象部品のXY方向のずれを検出して補正等をするこ
とができる。
【0014】また、撮像位置を部品認識カメラの焦点位
置としたときの視野中心の位置データに含まれる偏位デ
ータ、すなわち、従来における基準の位置データに含ま
れる偏位データを、電子部品の昇降における軸線と部品
認識カメラの光軸との間の角度の相違に基づく偏差で補
正するだけで、第1位置や第2位置における位置データ
の偏位データを得ることができる。したがって、認識対
象部品の種別等に応じて撮像位置を変更しても、既存の
機構ばかりでなく、既存の位置データをも利用できるの
で、既存の装置からの流用性がさらに向上する。
【0015】請求項1または2の電子部品認識装置にお
いて、前記位置データには、撮像における倍率データが
含まれることが好ましい。
【0016】この電子部品装着装置では、位置データに
撮像における倍率データを含むので、部品種別等により
認識対象部品の撮像位置が異なる場合、すなわち部品認
識カメラと認識対象部品との距離が異なっても、その相
違による偏差を認識できる。このため、この電子部品認
識装置を適用した例えば電子部品装着装置では、その認
識結果に基づいて、認識対象部品の例えばリード間、ピ
ン間、ハンダボール間のピッチなどを正確に認識して補
正等をすることができる。
【0017】また、請求項1ないし3のいずれかの電子
部品認識装置において、前記位置データには、水平面内
における回転角度データが含まれることが好ましい。
【0018】この電子部品装着装置では、位置データに
水平面内における回転角度データを含むので、この位置
データに基づく部品認識カメラの座標系において、認識
対象部品の吸着角度の偏差を認識することができる。ま
た、この電子部品認識装置を適用した例えば電子部品装
着装置では、その認識結果に基づいて、吸着された認識
対象部品の吸着角度のずれを検出して補正等をすること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る電子部品認識装置を適用した電子
部品装着装置について説明する。
【0020】図1は電子部品装着装置の平面図であり、
この電子部品装着装置1は、いわゆる多機能チップマウ
ンタであり、チップコンデンサやチップ抵抗などの回路
素子部品Spや、QFP(Quad Flat Package )などの
多リードパッケージ部品(多リード部品)Slなどの
他、単数または複数のベアチップを搭載したPGA(Pi
n Grid Array)やBGA(Ball Grid Array )などのエ
リアアレイパッケージ部品(グリッド部品)Sgなど、
各種の電子部品S(Sp、Sl、Sg)を実装できるよ
うに構成されている。
【0021】同図に示すように、電子部品装着装置1
は、機台2と、機台2の中央部に左右方向に延在するコ
ンベア部3と、機台2の前部(図示の下側)に配設した
第1部品供給部4aと、機台2の後部(図示の上側)に
配設した第2部品供給部4bと、機台2の前部に移動自
在に配設した第1XYステージ6aと、機台2の後部に
移動自在に配設した第2XYステージ6bとを備えてい
る。
【0022】第1XYステージ6aには、電子部品Sを
吸着および装置するための第1ヘッドユニット8aが、
同様に第2XYステージ6bには、第2ヘッドユニット
8bがそれぞれ搭載されている。各ヘッドユニット8
(8a、8b)には、支持部材10に取り付けるように
して、1台の基板認識カメラ11と2台の装着ヘッド1
2,12とが搭載されている。
【0023】また、機台2上には、コンベア部3を挟ん
で、各一対2組の部品認識ユニット60と、2台のノズ
ルストッカ14とが、それぞれ配設されている。この場
合、前部に位置する一対の部品認識ユニット60および
ノズルストッカ14は第1ヘッドユニット8aに対応
し、後部に位置する一対の部品認識ユニット60および
ノズルストッカ14は第2ヘッドユニット8bに対応し
ている。また、前部のノズルストッカ14の近傍には、
後述するダミー部品40を収容する偏位認識ユニット1
5が配設されている。
【0024】この電子部品装着装置1では、表面実装部
品などの小さい電子部品Sは、第1部品供給部4aおよ
び第2部品供給部4bから供給され、多ピンIC部品な
ど大きい電子部品Sは、図示しないトレイ形式の部品供
給部から供給される。また、基板は、コンベア部3によ
り左方から供給されて機台2中央に不動にセットされ、
右方に排出される。なお、通常、第1XYステージ6a
と第2XYステージ6bとは交互運転となる。
【0025】例えば、第1XYステージ6aを用いる電
子部品Sの実装では、第1XYステージ6aにより、第
1ヘッドユニット8aを第1部品供給部(他の部品供給
部でも可)4aに臨ませ、ヘッド昇降機構26により装
着ヘッド12を下降させて所望の電子部品Sを吸着す
る。
【0026】続いて装着ヘッド12を所定の位置まで上
昇させてから、電子部品Sを部品認識ユニット60の部
品認識カメラ13に臨ませ、同様にして装着ヘッド12
を降昇させて電子部品Sの吸着姿勢を認識し、更に第1
ヘッドユニット8aを基板の所定の位置まで移動させ、
同様に、基板認識カメラ11で基板位置と基板上の装着
位置を認識した後、電子部品Sを基板に装着する。
【0027】その際、部品認識カメラ13の認識結果に
基づいて、設計値(装着ヘッドのノズル位置)と吸着し
た電子部品Sの吸着姿勢(吸着位置や吸着角度等)との
間の偏差の補正が行われ、基板認識カメラ11の認識結
果に基づいて、設計値と基板位置および基板上の装着位
置との間の偏差の補正が行われる。
【0028】なお、この場合、画像認識により、その認
識対象部品の吸着姿勢を、部品認識カメラ13の座標系
におけるX・Y方向および角度θ(以下、角度θをZ方
向として表現する)の値として認識し、その認識結果に
基づいてその吸着姿勢の補正を行った後、その電子部品
Sを基板に装着する。
【0029】また、同様に、基板認識カメラ11による
位置の認識においても、基板認識カメラの座標系におけ
るX・Y・Z方向の値として認識し、その認識結果に基
づいて位置補正が行われる。
【0030】コンベア部3は、中央のセットテーブル1
6と、左側の搬入搬送路17と、右側の搬出搬送路18
とを有している。基板は、搬入搬送路17からセットテ
ーブル16に供給され、セットテーブル16で電子部品
Sの装着を受けるべく不動にかつ所定の高さにセットさ
れる。そして、電子部品Sの装着が完了した基板は、セ
ットテーブル16から搬出搬送路18を介して排出され
る。
【0031】この場合、搬入搬送路17には供給待機状
態の基板が有り、また搬出搬送路18には排出待機状態
の基板が有り(図示では省略)、これらの基板は順送り
で搬送される。なお、詳細は後述するが、セットテーブ
ル16における基板の突当端が装置全体の絶対基準座標
系の原点となる。
【0032】第1部品供給部4aおよび第2部品供給部
4bは、いずれも多数のテープカセット19を横並びに
配設したものである。各テープカセット19には、キャ
リアテープ(図示では省略)に装填された状態で電子部
品Sが収容され、電子部品Sはテープカセット19の先
端から1つずつ供給される。
【0033】通常の運転において、第1ヘッドユニット
8aが装着動作している場合には、第2部品供給部4b
でテープカセット19の交換作業が行われ、第2ヘッド
ユニット8bが装着動作している場合には、第1部品供
給部4aでテープカセット19の交換作業が行われる。
【0034】第1XYステージ6aおよび第2XYステ
ージ6bは、機台2の左右両端部に配設した一対のY軸
ガイドレール21に案内されて、前後方向(Y軸方向)
に移動するY動ビーム22を、それぞれ有している。
【0035】第1XYステージ6aのY動ビーム22
は、左部の図外のボールねじおよびこれを回転させるY
軸モータ(Yモータ:図2参照)により、Y軸方向(前
後方向)に進退する。同様に、第2XYステージ6bの
Y動ビーム22は、右部の図外のボールねじおよびこれ
を回転させるY軸モータ(Yモータ)により、Y軸方向
に進退する。
【0036】一方、両Y動ビーム22、22は全く同一
のものであり、それぞれX軸ガイドレール23を有し、
上記の駆動系と同様に、図外のボールねじおよびX軸モ
ータ(Yモータ:図2参照)の構成で、上記の各ヘッド
ユニット8a、8bをX軸方向(左右方向)に進退させ
る。このように、各ヘッドユニット8a、8bは、X軸
方向およびY軸方向、すなわち水平面内において移動自
在となっている。
【0037】各ヘッドユニット8(8a、8b)は、Y
動ビーム22によりX軸方向に移動する支持部材10
と、支持部材10に取り付けられたヘッド昇降機構26
と、ヘッド昇降機構26により必要に応じて昇降する2
個の装着ヘッド12と、両装着ヘッド12、12間に配
置した1個の基板認識カメラ11とを備えている。基板
認識カメラ11は、各基板の基準マークを認識するもの
であり、基準マークが電子部品Sの装着位置の基準とな
る。
【0038】次に、図2を参照して、この電子部品装着
装置1の制御ユニット100について説明する。なお、
この説明では第1XYステージ6a側についてのみ、ま
た、部品認識ユニット60やヘッドユニット8について
は1台についてのみ、説明する。
【0039】同図に示すように、制御ユニット100に
は、XYステージ6を介してヘッドユニット8をXY方
向に移動させるXモータ101およびYモータ102
と、装着ヘッド12に搭載したZモータ(回転)103
とが接続されている。Xモータ101、Yモータ102
およびZモータ103は、それぞれXモータドライバ1
04、Yモータドライバ105およびZモータドライバ
106を介して、これらを統括制御するCPU107に
接続されている。
【0040】同様に、ヘッドユニット8はヘッドユニッ
トドライバ108を介して、また、基板認識カメラ11
および部品認識カメラ13は、それぞれ基板画像処理部
111および部品画像処理部109を介して、CPU1
07に接続されている。また、同様に、後述の部品認識
照明61および偏位認識照明34は、それぞれ部品認識
照明ドライバ110および偏位認識照明ドライバ112
を介して、CPU107に接続されている。
【0041】また、CPU107にはメモリ120が接
続されており、メモリ120は、後述の焦点位置で認識
される電子部品Sのための第1データ領域121や、焦
点位置以外で認識される電子部品Sのための第2データ
領域122を有している。
【0042】これらには、各認識対象部品を認識し、か
つ、それらの認識結果を補正するための後述の位置デー
タ、すなわち、それぞれ、第1偏位(オフセット)デー
タ121dおよび第1倍率(ズーム)データ121z、
並びに、第2オフセットデータ122dおよび第2ズー
ムデータ122zが記憶されている。
【0043】また、メモリ120には、これらの他、基
板認識カメラ11の座標系の偏位を補正するためのオフ
セットデータや、上記の各モータ104、105、10
6や各認識カメラ11,13を制御するための設計値デ
ータなどが記憶されている。
【0044】各オフセットデータは、後述する偏位の算
出作業により更新され、CPU107は設計値データを
各オフセットデータで補正して、各モータ104、10
5、106や各認識カメラ11、13を制御する。な
お、各認識カメラ(CCDカメラ)11、13による撮
像対象物の認識は、撮像結果を各画像処理部111、1
09で二値化等の処理を行った後、これをCPU107
で演算処理することで、行われる。
【0045】部品認識ユニット60は、部品認識カメラ
13と部品認識照明61とを備えている。部品認識照明
61は、図3ないし図5に示すように、回路素子部品S
pや多リード部品Sl用の反射照明となるLED群61
aおよび透過照明となるLED群61b、並びに、グリ
ッド部品Sg用の照明となるLED群61gなどの、多
数のLEDを有するLEDアレイなどにより内周面が構
成されていて、認識対象となる電子部品Sの種類により
各LEDを選択点灯する。
【0046】一方、各装着ヘッド12は、ヘッド昇降機
構26により所定の範囲を昇降するようにヘッドユニッ
ト8に搭載され(図2参照)、ヘッド透過照明12a、
拡散板12b、拡散板12cを有する他、その下端部に
は、図外の真空吸引装置に接続された吸着ノズル25が
着脱自在に取り付けられている。なお、各装着ヘッド1
2には、吸着ノズル25を介して電子部品Sを水平面内
で回転させるモータ(図示省略)が組み込まれている。
【0047】例えば、図3に示すように、反射照明のL
ED群61aを利用した部品認識では、回路素子部品S
pや多リード部品Slなどの電子部品S(例えば図示の
Sa)を認識対象の電子部品(認識対象部品)として、
周囲のリードピンPlなどを認識するために、反射光L
aを電子部品Saに反射させる。
【0048】この場合、基板に装着するために吸着ノズ
ル25で吸着した電子部品(認識対象部品)Saを、部
品認識カメラ13の焦点が合う所定の撮像位置、すなわ
ち焦点面位置(焦点位置)Fpまで下降させ、反射照明
61lからの反射光Laによって、電子部品Saの像を
部品認識カメラ13で撮像して部品認識を行う。
【0049】また、例えば、図4に示すように、ヘッド
透過照明12aを利用した部品認識では、前述の図3と
同様の電子部品S(例えば図示のSb)を認識対象部品
として、その部品の陰影(シルエット)などを認識する
ために、電子部品Sbを焦点位置Fpまで下降させ、透
過光Lbによって、電子部品Sbの像を部品認識カメラ
13で撮像して部品認識を行う。
【0050】また、透過照明のLED群61bを利用し
た部品認識では、透過光Lcを拡散板12cに反射させ
ることによって、同様に、電子部品Scの部品認識を行
う。
【0051】これらの場合、前述の第1オフセットデー
タ121dに基づく部品認識カメラ13の座標系におい
て、画像認識により、その電子部品(認識対象部品)S
の吸着姿勢(吸着位置や吸着角度等)を、X・Y・Z方
向の値として認識し、その認識結果に基づいてその吸着
姿勢の補正を行った後、その電子部品Sを基板に装着す
る。
【0052】すなわち、一般に、視野中心の位置が定ま
れば、そのデータ(位置データ)に基づいて部品認識カ
メラの座標系を定めることができるので、上記の場合、
視野中心の適切な位置データを第1オフセットデータ1
21dとして記憶しておき、部品認識カメラ13の視野
中心に合うように、装着ヘッド12の移動(位置)を制
御することにより、第1オフセットデータ121dに基
づく座標系において、適切な撮像画像のデータを得るこ
とができ、その吸着姿勢を認識できる。
【0053】ところで、PGAやBGAなどのグリッド
部品Sgでは、その部品Sgの下面(エリア)に、(P
GAの)ピンや(BGAの)ハンダボール(以下「ハン
ダボール等」)Hbが網(グリッド)状に配設されてい
る(図6参照)ので、透過光による部品認識では、その
種別を認識することができない。また、多リード品Sl
等のようにその周辺の形態、すなわちリードPlの形態
(図7参照)によってその種別を認識することもできな
い。
【0054】また、グリッド部品Sgは、その種類によ
り、ハンダボール等Hbのピッチが異なる他、メタリッ
ク系のパッケージにおいては、反射光に対してハンダボ
ール等Hbのコントラストが取りにくく、さらに、ハン
ダボール等Hbが欠けていても、その背景のパッケージ
による反射(背面反射)によりそれを認識できない、な
どの問題があり、上述した多リード部品Sl等とは異な
る角度の光を電子部品S(Sg)に照射する必要があ
る。
【0055】そこで、この電子部品装着装置1では、認
識対象部品がグリッド部品Sgのときには、図5に示す
ように、他のLED群61a、61bより上方に配設し
たLED群61gをグリッド部品Sg用の照明として利
用し、背面反射の影響がより少ない照明光(反射光)L
g1によって、部品認識を行う。
【0056】また、認識対象の電子部品Sが特にBGA
などの場合、その種類によっては、相対的にさらに上方
の照明光の方が良いものもあり、この場合、同図に示す
ように、部品認識カメラ13の焦点深度Fd内の下端位
置まで、その電子部品Sgを下降させ、照明光Lg2に
よって、部品認識を行う。
【0057】しかし、上記の場合、すなわち部品種別等
によりその認識対象の電子部品Sの撮像位置が異なる場
合に、部品認識カメラ13の座標系の基準とすべき位置
データとして、撮像位置が焦点位置Fpの場合と同じ位
置データを用いたのでは、その部品の吸着姿勢(吸着位
置や吸着角度等)などを正確に認識できない。
【0058】例えば、上述のグリッド部品Sgなどで
は、ハンダボール等Hbのピッチのみが異なる別種の部
品が存在するので、各ピッチなどを正確に認識する必要
がある。上記の場合、部品認識カメラ13と認識対象部
品S(撮像位置)との距離が異なるため、各ハンダボー
ル等Hb間のピッチを正確に認識して補正するために
は、その撮像倍率をその補正に反映させる必要がある。
【0059】また、ヘッド昇降機構26により装着ヘッ
ド12を昇降させるときの、その昇降における軸線と部
品認識カメラ13の光軸との間に、角度のズレが生じ得
るので、その角度の相違に基づく偏差も補正に反映させ
る必要がある。
【0060】このため、電子部品装着装置1では、図2
で前述のように、メモリ120の第1データ領域121
内に、撮像位置を焦点位置Fpとしたときの位置データ
として、第1オフセットデータ121dの他、そのとき
の撮像倍率を示す第1ズームデータ121zを記憶して
いる。
【0061】また、同じくメモリ120の第2データ領
域122内には、図5で上述したグリッド部品Sg(特
にBGA)用の撮像位置の位置データ、すなわち撮像位
置を上述の焦点深度Fd内の下端位置としたときの位置
データとして、第2オフセットデータ122dおよびそ
のときの撮像倍率を示す第2ズームデータ121zを記
憶している。
【0062】なお、これらの位置データは、所定の基準
となる仕様に基づいて作製されて常備された後述のダミ
ー部品40(DSg:図6参照、DSl:図7参照)を
用いて、各撮像位置において撮像した画像から予め算出
して、上記のメモリ120内に格納されたものである。
すなわち、実際に部品認識カメラ13により撮像した結
果を、これらの位置データに基づいて適切に補正でき
る。
【0063】したがって、この電子部品装着装置1で
は、認識対象の電子部品Sの撮像位置に応じた位置デー
タを用いるので、その部品Sを移動させるXYステージ
6、ヘッドユニット8、ヘッド昇降機構26などを適切
に制御でき、これにより、部品の吸着姿勢などを正確に
認識して、その(吸着姿勢の)偏差を補正できる。
【0064】なお、上述の例では、多リード部品Sl用
の撮像位置を部品認識カメラ13の焦点位置としたが、
焦点深度Fd内であれば、他の位置、例えば焦点深度F
d内の上端位置などに定めても良い。
【0065】すなわち、例えば多リード部品Slの撮像
位置を焦点深度Fd内の第1位置、グリッド部品Sgの
撮像位置を焦点深度Fd内の第2位置とした場合、この
第1位置も第2位置も、部品認識カメラ13の焦点深度
Fd内にあるので、認識可能な明確さで、電子部品Sの
画像を十分に認識でき、その部品認識カメラ13を部品
種別毎に設置する必要もない。
【0066】また、上述のように、複数の撮像位置を設
定しても、装置の構成として既存のものとかけ離れた機
構等を要するわけではないので、すなわち上述の装着ヘ
ッド12や部品認識カメラ13はもちろんのこと、XY
ステージ6、ヘッドユニット8、ヘッド昇降機構26、
吸着ノズル25などの電子部品Sを移動させるための機
構も既存のものを利用できるので、機構(構造)等が複
雑になることはない。
【0067】さらに、従来においても必要としていた基
準の位置データを、撮像位置に応じたものとするだけな
ので、制御が煩雑になることもない。したがって、この
電子部品認識装置1では、既存の機構を利用しつつ、認
識対象部品Sの種別等に応じて撮像位置を変更しても、
その部品Sの吸着姿勢などを正確に認識できる。
【0068】なお、一方の撮像位置、すなわち、第1位
置または第2位置(上述の例では第1位置)が、部品認
識カメラ13の焦点位置Fpの場合、それについては、
既存の位置データ(第1オフセットデータ121d、第
1ズームデータ121z)を利用できるので、既存の装
置からの流用性がさらに向上する。
【0069】また、電子部品装着装置1では、前述のよ
うに、第1位置における位置データおよび第2位置にお
ける位置データに、それぞれ第1オフセットデータ12
1dおよび第2オフセットデータ122d、すなわちX
Y方向の偏位データを含むので、これらの位置データ
(偏位データ)に基づく部品認識カメラ13の座標系に
おいて、認識対象部品SのXY方向の位置偏差(偏位)
を認識することができ、その認識結果に基づいて、吸着
された認識対象部品SのXY方向のずれを検出して補正
等をすることができる。
【0070】以下、より具体的に、位置データやそれに
よる各種偏差の補正方法について、説明する。
【0071】まず、ヘッド昇降機構26により装着ヘッ
ド12を昇降させるときの、その昇降における軸線と部
品認識カメラ13の光軸との間の角度のズレによる偏差
は、例えば前述の図5において、部品認識カメラ13に
よって、装着ヘッド12に装着した吸着ノズル25を下
側から撮像することにより、焦点位置Fpにおける吸着
ノズル25の像と、別の撮像位置(例えば図5で前述の
焦点深度Fdの下端位置)における像とを比較すること
により、得ることができる。
【0072】このため、上記の第1オフセットデータ1
21dが定まれば、第2オフセットデータ122dは、
第1オフセットデータ121dを、上記の吸着ノズル2
5の撮像により得た偏差(データ)によって補正するこ
とにより、簡単に得ることができる。
【0073】また、前述と同様に、多リード部品Slの
撮像位置を焦点深度Fd内の第1位置、グリッド部品S
gの撮像位置を焦点深度Fd内の第2位置とした場合で
あっても、撮像位置を部品認識カメラ13の焦点位置F
pとしたときの視野中心の位置データに含まれるオフセ
ットデータ、すなわち、従来における基準の位置データ
に含まれるオフセットデータを、上記の吸着ノズル25
の撮像により得た偏差(電子部品Sの昇降における軸線
と部品認識カメラの光軸との間の角度の相違に基づく偏
差)で補正するだけで、第1位置や第2位置における位
置データの偏位データを得ることができる。
【0074】したがって、この場合、認識対象部品Sの
種別等に応じて撮像位置を変更しても、既存の機構ばか
りでなく、既存の位置データをも利用できるので、既存
の装置からの流用性がさらに向上する。なお、これらの
場合の基準となるオフセットデータの求め方については
後述する。
【0075】また、焦点位置Fpにおけるオフセットデ
ータでなくても、同じく焦点深度Fp内の撮像位置のオ
フセットデータの1つを求めることができれば、それを
基準として上記の方法(吸着ノズル25の撮像)によ
り、他の(第1や第2の)オフセットデータを求めるこ
とができる。そこで、以下では、これらを代表して単に
オフセットデータという。
【0076】次に、電子部品装着装置1では、前述のよ
うに、第1位置における位置データおよび第2位置にお
ける位置データに、それぞれ第1ズームデータ121z
および第2ズームデータ122z、すなわち撮像におけ
る倍率データを含むが、これらは、下記のダミー部品4
0(DSg、DSl)を用いて、各撮像位置において撮
像した画像から算出できる。
【0077】ダミー部品40は、所定の基準仕様に基づ
いて作製されている。まず、グリッド部品Sg対応のダ
ミー部品40(DSg)は、図6に示すように、方形の
ベース41(41g)と、ベース41(41g)の裏面
に描いた被撮像パターン42(42g)とで構成されて
いる。
【0078】また、多リード部品Sl対応のダミー部品
40(DSl)は、図7に示すように、隅部を面取りし
た方形のベース41(41l)と、ベース41(41
l)の裏面に描いた被撮像パターン42(42l)とで
構成されている。
【0079】ベース41(41g,41l)は、剛性を
考慮して1〜2mm厚程度のガラスで構成され、被撮像
パターン42(42g、42l)は、このベース41に
酸化クロムを蒸着して構成されている。
【0080】被撮像パターン42gは、グリッド状に配
設されたハンダボール等Hbに対応して、小さな丸(ボ
ール)状のパターン要素46を、所定のピッチでグリッ
ド状に等間隔で配設した構成となっている。
【0081】一方、被撮像パターン42lは、中心を同
一とする大パターン部43と、大パターン部43の中抜
き部分に描いた小パターン部44とで構成されている。
大小両パターン部43、44は、リード部品に似せた図
柄となっており、外周部にリードに相当する方形の多数
のパターン要素45を等間隔に並べ、全体として方形の
輪郭を有している。
【0082】そして、電子部品装着装置1では、予めこ
れらのダミー部品40(DSg、DSl)を用いて、各
撮像位置においてその像を撮像することによって、その
撮像した画像から、前述の第1ズームデータ121zお
よび第2ズームデータ122zを算出している。
【0083】すなわち、各ダミー部品40(DSg、D
Sl)のパターン要素46、45は所定の等間隔(ピッ
チ)で配設されているので、そのピッチと撮像画像上の
ピッチとの比から、その撮像倍率、すなわち、各ズーム
データ121z、122zを求めることができる。
【0084】なお、多リード部品DSl対応のダミー部
品DSlは、その大きさ(リード数)により2通りの電
子部品Sに対応できるように構成されている。すなわ
ち、例えば、多ピンICなどの電子部品Sを扱う場合に
は、その解像度を高めるべく部品認識カメラ13の撮像
倍率を大きくし、部品認識カメラ13の視野に被撮像パ
ターン42(42l)が適切に納まるように小パターン
部44を撮像対象とし、また逆の場合には、大パターン
部43を撮像対象とする。これにより、各認識カメラ1
1、13の解像度に合わせたパターン認識が可能にな
る。
【0085】また、各パターン部43,44を方形のパ
ターン要素45を並べて構成することにより、各パター
ン要素45を用いて、単一のパターン部43、44に対
し複数の認識が可能になる。このため、複数の認識結果
を平均化することにより、より正確なパターン認識が可
能になる。
【0086】これらの各ダミー部品40(DSg、DS
l)は、その被撮像パターン42(42g、42l)が
下側になるようにして、下記の偏差認識ユニット15の
ダミーストッカ31にストックされると共に、この姿勢
で吸着され且つ撮像される。
【0087】なお、これらの各ダミー部品40(DS
g、DSl)は、パターン要素の形態が異なるだけであ
り、また、それを用いて算出される各ズームデータ12
1z、122zも、以下の取扱いにおいては同様なの
で、オフセットデータと同様に、以下では、これらを代
表して、それぞれ単にダミー部品40、ズームデータと
いう。
【0088】上述のように、電子部品装着装置1では、
位置データに撮像におけるズーム(倍率)データを含む
ので、部品種別等により認識対象部品Sの撮像位置が異
なる場合、すなわち部品認識カメラ13と認識対象部品
Sとの距離が異なっても、その相違による偏差を認識で
き、その認識結果に基づいて、認識対象部品Sの例えば
リード間、ピン間、ハンダボール間のピッチなどを正確
に認識して補正等をすることができる。
【0089】また、前述のように、この電子部品装着装
置1では、位置データに水平面内における回転角度デー
タ(前述の角度「θ」すなわちZ方向として扱うデー
タ)を含むので、この位置データに基づく部品認識カメ
ラ13の座標系において、認識対象部品Sの吸着角度θ
の偏差(Z方向偏差)を認識することができ、その認識
結果に基づいて、吸着された認識対象部品Sの吸着角度
θのずれを検出して補正等をすることができる。
【0090】なお、この回転角度データ(Z方向のオフ
セットデータ)も、以下の取扱いにおいては前述のXY
方向のオフセットデータと同様なので、以下では、単に
オフセットデータの1要素として扱う。
【0091】次に、各種のオフセットデータの求め方と
それによる偏位補正の方法について説明する。
【0092】図1および図2に示すように、偏位認識ユ
ニット15は、ダミー部品40をストックするダミース
トッカ31と、ダミー部品40を撮像するためのバック
ライトプレート32とで構成されている。ダミーストッ
カ31の表面には、ダミー部品40が嵌り込む浅い溝が
形成され、浅い溝にダミー部品40が載置されている。
【0093】バックライトプレート32は、光を拡散透
過可能な載置台33と、載置台33の下側に配設したL
EDアレイなどから成る偏位認識照明34とで構成され
ている。詳細は後述するが、ダミー部品40を基板認識
カメラ11で撮像する場合には、載置台33上に載置し
たダミー部品40を偏位認識照明34で照明し、これを
上側から撮像する。
【0094】この偏位認識ユニット15は、基板を位置
認識する基板認識カメラ11の座標系と、電子部品Sを
位置認識する部品認識カメラ13の座標系との相互間の
偏差を補正するためのものであり、この補正は、装着ヘ
ッド12で移送したダミー部品40を、それぞれ基板認
識カメラ11および部品認識カメラ13で撮像し、これ
を認識することにより行われる。
【0095】また、この補正に先立ち、ダミー基板50
をセットテーブル16に導入し、ダミー基板50の所定
の部位を基板認識カメラ11で認識して、機台2の絶対
基準座標系に対する基板認識カメラ11の座標系の偏差
を補正するようにしている。
【0096】ダミー基板50は、図8に示すように方形
に形成され、基板として平均的な大きさを有している。
ダミー基板50の表面には、その中央に上記の小パター
ン部44と同様な認識パターン51が描かれ、また長手
方向に離れて一対の認識マーク52が描かれている。
【0097】一方、セットテーブル16に導入したダミ
ー基板50の搬送方向の先端は、セットテーブル16の
ストッパ(図示省略)に突き当てられ、機台2の絶対基
準座標系上でセットされている。
【0098】したがって、基板認識カメラ11で上記の
認識パターン51を認識することにより、絶対基準座標
系に対する基板認識カメラ11の座標系の補正が可能に
なり、また左右方向に離間した一対の認識マーク52を
それぞれ認識することにより、各XYステージ6の移動
角度ずれに基づく基板認識カメラ11の座標系の補正が
可能になる。
【0099】次に、基板認識カメラ11および部品認識
カメラ13の位置偏差(偏位)補正方法について、説明
する。この偏位補正方法では、まず、図8で前述のダミ
ー基板50を用いて、絶対基準座標系に対する基板認識
カメラ11の座標系の偏位の補正が行われると共に、絶
対基準座標系に対するY動ビーム22の移動座標系の角
度偏差の補正が行われる。その後、図6および図7で前
述のダミー部品40を用いて、基板認識カメラ11の座
標系に対する部品認識カメラ13の座標系の偏位の補正
が行われる。
【0100】絶対基準座標系に対する基板認識カメラ1
1の座標系の補正において、XYステージ6の移動に基
づく偏位(角度ずれ)を考慮しない状態では、基板認識
カメラ11で撮像したダミー基板50の認識パターン5
1をCPU107で認識すれば、この認識結果と設計値
とのずれ量(オフセットデータ)を持って、簡単に補正
が可能になる。したがって、ここでは、絶対基準座標系
に対するXYステージ6の移動角度ずれ、すなわち絶対
基準座標系に対するY動ビーム22の移動座標系に基づ
くもののみ説明する。
【0101】図9は、移動角度ずれのあるXYステージ
6と、セットテーブル16にセットされたダミー基板5
0とを示すイメージ図であり、ダミー基板50は、絶対
基準座標系(基板位置決め座標系)上で正確に位置決め
されている。
【0102】この場合、基板位置決めXY座標(PL-XY:
原点P0 )からみたY動ビーム22の駆動XY座標(BeamA
-XY)の設計寸法に対する位置ずれおよび角度ずれを調
整するためのオフセットデータを求め、このオフセット
データに基づいて、PL-XY 座標系を基準として補正を行
う。
【0103】なお、Y動ビーム(すなわちヘッドユニッ
ト8)22に搭載された基板認識カメラ11の走査座標
センターが、Y動ビーム(すなわちヘッドユニット8)
22の駆動XY座標の原点と一致する。
【0104】具体的には、ダミー基板50を基板位置決
めXY座標上に位置決めし、図10の動作フローで(基板
認識カメラ11の座標系(走査座標センター)の)オフ
セットデータを求める。
【0105】同図に示すように、まず、Y動ビーム(Y
ビーム)22に搭載された基板認識カメラ11を、その
センター位置(視野中心)が一方(右側)の認識マーク
52位置に合致するように、設計値に従って移動させる
(S1)。
【0106】ここで、基板認識カメラ11により認識マ
ーク52を撮像して、その認識を行う(S2)。そし
て、この認識結果(基板認識カメラ11の走査座標での
カメラセンターからみたマークセンター位置座標)をメ
モリ120に 「dx1,dy1」として、一時保存する(S
3)。
【0107】次に、基板認識カメラ11を、そのセンタ
ー位置(視野中心)が他方(左側)の認識マーク52位
置に合致するように、設計値に従って移動させる(S
4)。ここで、基板認識カメラ11により認識マーク5
2の認識を行う(S5)と共に、この認識結果(基板認
識カメラ11の走査座標でのカメラセンターからみたマ
ークセンター位置座標)をメモリ120に 「dx2,dy2」
として、一時保存する(S6)。
【0108】ここで、以下の計算式により基板認識カメ
ラ11の座標系のオフセットデータ(オフセット量)を
求める(S7)。 YビームのX(横)、Y(縦)オフセットを下記計
算式で求める。 dx1'= dx1 * COS(-(CAMA3 角度オフセット:基板認識カメラ) -dy1 * SIN(-(CAMA3 角度オフセット:基板認識カメラ) dy1'= dy1 * COS(-(CAMA3 角度オフセット:基板認識カメラ) +dy1 * SIN(-(CAMA3 角度オフセット:基板認識カメラ) 認識マークの1点目と2点目とのX方向ピッチをP
として(Y方向はゼロ)、Yビームの角度オフセットを
以下の計算式により求める。 dz= tan-1 { P * (dy1'-dy2')/P * ( P + (dx1'-dx
2'))} このようにして求めた「」および「」のオフセット
量をオフセットデータとしてメモリ120に記憶してお
き、このオフセットデータに基づいて設計値が補正され
る。
【0109】次に、基板認識カメラ11の座標系に対す
る部品認識カメラ13の座標系の補正について説明す
る。
【0110】この場合には、ダミー部品40をダミース
トッカ31から吸着した後、Yビーム22を上記のビー
ムオフセット[X(横)、Y(縦)、角度]を考慮し
て、PL-XY 座標系でみた部品認識カメラ13の設計位置
に移動させて認識を行う。そして、この認識結果を[Pr
ec_1x, Prec_1y, Prec_1z]とする。
【0111】次に、ダミー部品40の吸着姿勢をそのま
まの状態に保ち、Yビーム22をバックライトプレート
32の設計位置(オフセットなし)に移動(ビームオフ
セット考慮)させ、ダミー部品40をバックライトプレ
ート32に載置(装着)する。
【0112】次に、Yビーム22により基板認識カメラ
11をバックライトプレート32の設計位置に移動(ビ
ームオフセット考慮)させ、ダミー部品40を認識す
る。そして、この認識結果を[Prec_2x, Prec_2y, Pr
ec_2z]とする。すなわち、これにより、部品認識カメ
ラ13の座標系と、基板認識カメラ11の座標系との間
の編位が求められる。
【0113】具体的には、図11の動作フローに従って
部品認識カメラ13の座標系のオフセットデータを求め
る。なお、図11の動作フローの説明に用いるデータは
次の通りである(これらは全て基板位置決めXY座標系上
の値)。 ・ Bmoff_x : ビームオフセットX、Bmoff_y : ビー
ムオフセットY、Bmoff_z : ビームオフセット角度 ・ STK_X : ダミーストッカ設計位置X、 STK_Y : ダ
ミーストッカ設計位置Y ・ CAM_X : 部品認識カメラ設計位置X、 CAM_Y : 部
品認識カメラ設計位置Y ・ BLT_X : バックライトプレート設計位置X、 BLT_
Y : バックライトプレート設計位置Y ・ BM_X : ビーム原点設計位置X、 BM_Y : ビーム
原点設計位置Y ・ HD_X : ビームピボット点A0からのヘッド設計位置
X、 HD_Y : ビームピボット点A0からのヘッド設計位
置Y
【0114】図11を参照して説明すると、まず、Yビ
ーム22により装着ヘッド12をダミーストッカ31の
位置まで移動させ(S11)、ダミー部品40をダミー
ストッカ31から吸着する(S12)。この場合のYビ
ーム22の移動目的値(X、Y)は次のようになる。 X = (STK_X - (BM_X + HD_X + Bmoff_x)) * COS(Bmoff_z) -(STK_Y - (BM_Y + HD_Y + Bmoff_y)) * SIN(Bmoff_z) Y = (STK_Y - (BM_Y + HD_Y + Bmoff_y)) * COS(Bmoff_z) -(STK_X - (BM_X + HD_X + Bmoff_x)) * SIN(Bmoff_z)
【0115】次に、ダミー部品40をダミーストッカ3
1の位置から部品認識カメラ13の位置に移動させ(S
13)、これを部品認識カメラ13で認識する(S1
4)。なお、ここでは、例えば図5等で前述の焦点位置
Fpを撮像位置とする。
【0116】この場合のYビーム22の移動目的値
(X、Y)は次のようになる。 X = (CAM_X - (BM_X + HD_X + Bmoff_x)) * COS(Bmoff_z) -(CAM_Y - (BM_Y + HD_Y + Bmoff_y)) * SIN(Bmoff_z) Y = (CAM_Y - (BM_Y + HD_Y + Bmoff_y)) * COS(Bmoff_z) -(CAM_X - (BM_X + HD_X + Bmoff_x)) * SIN(Bmoff_z)
【0117】そして、この認識結果(部品認識カメラ1
3の走査座標でのカメラセンターからみた部品センター
位置座標)を[Prec_1x, Prec_1y, Prec_1z]とし
て、一時保存する(S15)。
【0118】次に、ダミー部品40を吸着した装着ヘッ
ド12をバックライトプレート32の位置に移動させ
(S16)、ダミー部品40をバックライトプレート3
2に載置する(S17)。この場合のYビーム22の移
動目的値(X、Y)は次のようになる。 X = (BLT_X - (BM_X + HD_X + Bmoff_x)) * COS(Bmoff_z) -(BLT_Y - (BM_Y + HD_Y + Bmoff_y)) * SIN(Bmoff_z) Y = (BLT_Y - (BM_Y + HD_Y + Bmoff_y)) * COS(Bmoff_z) -(BLT_X - (BM_X + HD_X + Bmoff_x)) * SIN(Bmoff_z)
【0119】次に、基板認識カメラ11をバックライト
プレート32の位置に移動させ(S18)、基板認識カ
メラ11でダミー部品40を認識する(S19)。その
際、偏位認識照明34を点灯しダミー部品40を照明す
る。この場合のYビーム22の移動目的値(X、Y)は
次のようになる。 X = (BLT_X - (BM_X + Bmoff_x)) * COS(Bmoff_z) -(BLT_Y - (BM_Y + Bmoff_y)) * SIN(Bmoff_z) Y = (BLT_Y - (BM_Y + Bmoff_y)) * COS(Bmoff_z) -(BLT_X - (BM_X + Bmoff_x)) * SIN(Bmoff_z) そして、この認識結果(基板認識カメラ11の走査座標
でのカメラセンターからみた部品センター位置座標)を
[Prec_2x, Prec_2y, Prec_2z]として、一時保存す
る(S20)。
【0120】次に、以下の計算式により部品認識カメラ
13の座標系のオフセットデータ(オフセット量)を求
める(S21)。 部品認識カメラのX(横)、Y(縦)、角度を下記
計算式で求める。Θ' = Prec_2z - Prec_1z + CAMA3
Z(角度) :基板認識カメラのオフセットとすると Rcnv_1x = Prec_1x * COS(-Θ' ) - Prec_1y * SIN(-Θ' ) Rcnv_1y = Prec_1y * COS(-Θ' ) + Prec_1x * SIN(-Θ' ) Rcnv_2x = Prec_2x * COS(-CAMA3 Z) - Prec_2y * SIN(-CAMA3 Z) Rcnv_2y = Prec_2y * COS(-CAMA3 Z) + Prec_2x * SIN(-CAMA3 Z) 求める部品認識カメラのオフセットX(横)、Y
(縦)、角度は、 Cmoff_x = Rcnv_2x - Rcnv_1x Cmoff_y = Rcnv_2y - Rcnv_1y Cmoff_z = Θ' = Prec_2z - Prec_1z + CAMA3 Z(角
度)
【0121】このようにして求めた、部品認識カメラ1
3の座標系のオフセット量をオフセットデータ(例えば
第1オフセットデータ121d)としてメモリ120
(の例えば第1データ領域121)に記憶しておき、
(さらに、それに基づいて前述の方法で、例えば第2オ
フセットデータ122dを求めて、第2データ領域12
2に記憶しておき、)この(これらの)オフセットデー
タに基づいて設計値が補正される。
【0122】オフセットデータを算出すると(S2
1)、次に、装着ヘッド12をバックライトプレート3
2の位置に移動させ(S22)、装着ヘッド12により
ダミー部品40を吸着する(S23)。続いて、装着ヘ
ッド12をバックライトプレート32からダミーストッ
カ31の位置に移動させ(S24)、ダミー部品40を
ダミーストッカ31に収容する(S25)。このように
して、ダミー部品40が元の位置に戻され、一連の補正
作業が終了する。
【0123】以上のように、本実施形態によれば、ダミ
ー基板50を用いて、絶対基準座標系に対する基板認識
カメラ11の座標系の偏位およびXYステージ6の角度
偏位(基板認識カメラ11のカメラ中心の軌跡)の補正
が行われ、その後ダミー部品40を用いて、基板認識カ
メラ11の座標系に対する部品認識カメラ13の座標系
の偏位の補正が行われるため、基板認識カメラ11の座
標系と部品認識カメラ13との間の偏位、およびこれら
認識カメラ11,13の座標系と絶対基準座標系との間
の偏位を、極めて正確に補正することができる。
【0124】特に、基板認識カメラ11の座標系と部品
認識カメラ13との間の偏位は、ダミー部品40をそれ
ぞれの認識カメラ11,13で認識することで検出可能
となるため、簡単かつ迅速に補正することができる。ま
た、専用のダミー部品40を用い、且つこれを照明して
撮像するようにしているので、ダミー部品40の認識も
正確に行われ、全体として補正を精度良く行うことがで
きる。したがって、電子部品Sを基板に高精度で且つ安
定して実装することができる。
【0125】
【発明の効果】上述のように、本発明の電子部品認識装
置によれば、既存の機構を利用しつつ、認識対象部品の
種別等に応じて撮像位置を変更しても、その部品の吸着
姿勢などを正確に認識できる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子部品装着装置の
平面図である。
【図2】電子部品装着装置の制御系を示すブロック図で
ある。
【図3】電子部品の部品認識の一例を示す断面模式図で
ある。
【図4】別の一例を示す、図3と同様の図である。
【図5】さらに別の一例として異なる撮像位置の一例を
示す、図3と同様の図である。
【図6】位置データを求めるために用いるダミー部品の
一例を示す平面図である。
【図7】別の一例を示す、図6と同様の図である。
【図8】実施形態の偏位補正に用いるダミー基板の平面
図である。
【図9】移動角度ずれのあるXYステージと、セットテ
ーブルにセットされたダミー基板とを示すイメージ図で
ある。
【図10】XYステージの移動角度ずれに基づく、基板
認識カメラの座標系の偏位を求める動作フローである。
【図11】絶対基準座標系とXYステージの移動角度ず
れとを考慮した状態で、基板認識カメラの座標系および
部品認識カメラの座標系の偏位を求める動作フローであ
る。
【符号の説明】
1 電子部品装着装置 6a 第1XYステージ 6b 第2XYステージ 8a 第1ヘッドユニット 8b 第2ヘッドユニット 11 基板認識カメラ 12 装着ヘッド 13 部品認識カメラ 25 吸着ノズル 26 ヘッド昇降機構 32 バックライトプレート 34 偏位認識照明 40 ダミー部品 45 パターン要素 46 パターン要素 50 ダミー基板 61 部品認識照明 100 制御ユニット 120 メモリ 121 第1データ領域 122 第2データ領域 S 電子部品
フロントページの続き (72)発明者 吉井 貴志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を保持する装着ヘッドと、 装着ヘッドに保持した電子部品を下側から撮像する部品
    認識カメラと、 撮像に際し電子部品を照明する照明器具と、 装着ヘッドを昇降させ、部品認識カメラの焦点深度内に
    おける前記電子部品の撮像位置を可変させるヘッド昇降
    機構と、 装着ヘッドを水平面内においてXY方向に移動させるX
    Y移動機構と、 XY移動機構を制御し、電子部品の部品中心を部品認識
    カメラの視野中心に臨ませる制御手段と、 前記撮像位置を前記焦点深度内の第1位置としたときの
    視野中心の位置データを記憶する第1記憶手段と、 前記撮像位置を前記焦点深度内の第2位置としたときの
    視野中心の位置データを記憶する第2記憶手段とを備
    え、 前記制御手段は、電子部品を前記第1位置で撮像する場
    合には、前記第1記憶手段の位置データに基づいて前記
    XY移動機構を制御し、前記第2位置で撮像する場合に
    は、前記第2記憶手段の位置データに基づいて前記XY
    移動機構を制御することを特徴とする電子部品認識装
    置。
  2. 【請求項2】 前記位置データには、XY方向の偏位デ
    ータが含まれ、この偏位データは、前記撮像位置を前記
    部品認識カメラの焦点位置としたときの視野中心の位置
    データに含まれる偏位データを、前記電子部品の昇降に
    おける軸線と前記部品認識カメラの光軸との間の角度の
    相違に基づく偏差で補正したものであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の電子部品認識装置。
  3. 【請求項3】 前記位置データには、撮像における倍率
    データが含まれることを特徴とする、請求項1または2
    に記載の電子部品認識装置。
  4. 【請求項4】 前記位置データには、水平面内における
    回転角度データが含まれることを特徴とする、請求項1
    ないし3のいずれかに記載の電子部品認識装置。
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