JPH11289663A - 配電系統制御システム - Google Patents

配電系統制御システム

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JPH11289663A
JPH11289663A JP10093359A JP9335998A JPH11289663A JP H11289663 A JPH11289663 A JP H11289663A JP 10093359 A JP10093359 A JP 10093359A JP 9335998 A JP9335998 A JP 9335998A JP H11289663 A JPH11289663 A JP H11289663A
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弘幸 不動
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Masaru Yugawa
勝 湯川
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晴也 安部
Masao Shimamoto
正夫 嶋本
Takashi Hashimoto
隆 橋本
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配電系統の電圧分布及び無効電力分布を、電
力損失が最小になるように効率的に制御することができ
る配電系統制御システムを提供する。 【解決手段】 配電系統の各高圧配電線F1,F2の電
圧の変動幅を設定範囲に収めるように制御する配電系統
制御システムにおいて、中央装置1は、遺伝的アルゴリ
ズムを用いて各ローカル装置2における電圧値及び無効
電力値の調整量を初期ストリングとしてランダムに発生
し、潮流計算を行うニューラルネットワークを用いて、
初期ストリングの調整量に基づいて各検出位置における
電圧、無効電力を発生し、目的関数値の逆数を計算し、
そのより大きい複数の調整量のストリングを選択して選
択淘汰処理を実行し、選択されたストリングからランダ
ムに交叉点を決定して淘汰された修正ストリングを新た
に生成し、その集団から適応度のより低い複数のストリ
ングの中のストリング内でビット反転を行って突然変異
処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電系統の各部の
電圧及び無効電力を制御する配電系統制御システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に配電系統は、変電所に設置された
配電用変圧器につながる母線と、該母線に接続された複
数の高圧配電線とを備えており、各高圧配電線には電圧
降下を補償するための電圧調整器がローカル装置として
接続されている。
【0003】従来の配電系統では、系統の各部に設定し
た検出点で検出した電圧情報及び電流情報を全て監視装
置に集めて、系統の各部の情報の表示を行い、各部の状
態に基づいて人為的に電圧の調整を行うか否か、また調
整値の値の決定を行い、その結果を用いて、配電用変圧
器のタップを選択していた。また各高圧配電線に接続さ
れた電圧調整器には、配電系統の構成に基づいて予め定
められた整定値を手動設定しておき、各電圧調整器の設
置箇所で検出した高圧配電線の電圧を整定値に保つよう
に電圧調整器を制御していた。
【0004】近年の分散電源の連系要請の高まり等に伴
い、配電系統での電力品質の管理は、従来のような固定
した一方向の潮流やその緩慢な変動だけを想定した制御
システムでは、十分に対応できなくなることが予想され
る。また、地球温暖化の面より、従来にも増して省エネ
ルギ−の観点から系統の電力損失最小が要求されてい
る。すなわち、現状での配電系統の電圧調整は、主とし
て配電用変電所での負荷時電圧調整変圧器(以下、LR
T(Load Ratio Transformer)という。)により行われ
ており、長距離配電線の場合には、さらに線路途上に電
圧降下補償用のステップ電圧レギュレータ(以下、SV
R(Step Voltage Regulator)という。)を付加してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LRT
は、バンク単位で一括の電圧調整となり、配電線毎の負
荷特性等の影響で、また、SVRが付加された配電線で
も、SVRの調整タップ幅の粗さ等から、系統各部の電
圧は必ずしも最適値になっているとは限らない。また、
逆方向の潮流となる場合には制御できない。一方、電力
潮流に関しては、現状での無効電力調整は、主に高圧需
要家の静的なキャパシタ(SC(Static Capasitor)に
よるところが多く、軽負荷時にフェランチ効果による電
圧過昇を招くとともに、電力損失増加要因にもなってい
る。
【0006】上述のような、今後問題となることが予想
される要求に対応するためには、これまで以上に高度な
制御と系統全体の状態を把握した制御が必要となる。こ
のような目的から系統を最適状態に維持するためには、
少くとも1配電線全体を対象として、状態変動に応じて
その都度最適状態を求める必要がある。従って、これ
は、大規模状態変数の最適組み合わせを求める問題であ
り、高速に解を求める必要がある。
【0007】本発明の目的は、以上の問題点を解決し、
配電系統の電圧分布及び無効電力分布を、電力損失が最
小になるように、従来例に比較して効率的に制御するこ
とができる配電系統制御システムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の配電系統制御システムは、配電用変圧器に接続され
た母線と上記母線に接続された高圧配電線とを有する配
電系統の高圧配電線の電圧を制御する配電系統制御シス
テムにおいて、上記配電系統を統括してその動作を制御
する中央装置と、上記高圧配電線に設けられ、上記中央
装置からの制御信号に基づいて、上記高圧配電線の電圧
値及び無効電力値をそれぞれ所定の調整量で調整するロ
ーカル装置と、上記高圧配電線のローカル装置の設置箇
所から離れて設けられ、上記高圧配電線の電圧及び電流
をそれぞれ検出して上記中央装置に送信する検出装置と
を備え、上記中央装置は、上記検出装置によって検出さ
れた上記高圧配電線の電圧及び電流に基づいて、所定の
ニューラルネットワークを用いて上記高圧配電線の潮流
計算を行い、かつ遺伝的アルゴリズムを用いて上記ロー
カル装置の最適な調整量の組み合わせを計算して設定す
るように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る請求項2記載の配電系
統制御システムは、配電用変圧器に接続された母線と上
記母線に接続された複数の高圧配電線とを有する配電系
統の各高圧配電線の電圧の変動幅を設定範囲に収めるよ
うに制御する配電系統制御システムにおいて、上記配電
系統を統括してその動作を制御する中央装置と、上記各
高圧配電線に対して少なくとも1つ設けられ、上記中央
装置からの制御信号に基づいて、上記各高圧配電線の電
圧値及び無効電力値をそれぞれ所定の調整量で調整する
ローカル装置と、上記各高圧配電線のローカル装置の設
置箇所から離れた少なくとも1つの検出位置で上記高圧
配電線の電圧及び電流をそれぞれ検出する電圧センサ及
び電流センサを備え、検出された電圧値及び電流値の検
出データを上記中央装置に送信する検出装置とを備え、
上記中央装置は、遺伝的アルゴリズムを用いて上記各ロ
ーカル装置における電圧値及び無効電力値の調整量を初
期ストリングとしてランダムに発生する発生手段と、入
力層と、少なくとも1層の中間層と、出力層を備え、予
め所定の教師データに基づいて学習され、上記各ローカ
ル装置の電圧調整量及び位相調整量と、上記各検出装置
間の区間における所定の負荷有効電力及び負荷無効電力
と、上記配電用変圧器からの送出電圧及び送出位相とを
入力して、上記各検出位置における電圧値及び無効電力
値を出力することにより潮流計算を行うニューラルネッ
トワークを用いて、上記発生手段によって発生された初
期ストリングの調整量と、上記各検出装置間の区間にお
ける所定の負荷有効電力及び負荷無効電力と、上記配電
用変圧器からの送出電圧及び送出位相とに基づいて、上
記各検出位置における電圧値及び無効電力値を発生した
後、上記配電系統の電圧の最適化及び無効電力の最小化
を目的とし関数値が最小値で上記目的を達成する所定の
目的関数を用いて、その目的関数の関数値を計算する計
算手段と、上記計算手段によって計算された上記目的関
数の関数値の逆数を計算し、適応度を示すその逆数値の
より大きい複数の調整量のストリングを選択することに
より選択淘汰処理を実行する選択手段と、上記選択手段
によって選択された複数の調整量のストリングから、ラ
ンダムに交叉点を決定して淘汰された所定の個数分の修
正ストリングを新たに生成し、生成された修正ストリン
グの集団の中の上記適応度のより低い複数のストリング
の中のストリング内でビット反転を行うことにより突然
変異処理を実行する処理手段と、上記処理手段の処理の
後に上記計算手段を実行し、上記計算手段によって計算
された上記目的関数の関数値に基づいて所定の終了条件
を満たすか否かを判断し、満たさないとき上記選択手段
の処理を実行する一方、満たすときに上記計算手段によ
って計算された電圧と無効電力の調整量から算出した目
標電圧と目標無効電力とを上記ローカル装置に送信した
後、設定するように制御する制御手段とを備えたことを
特徴とする。また、請求項3記載の配電系統制御システ
ムは、請求項2記載の配電系統制御システムにおいて、
上記目的関数は、電圧の目的関数と、無効電力の目的関
数との、重み係数による線形結合で表され、上記電圧の
目的関数は、所定の目標値からの上記中央装置のニュー
ラルネットワークによる電圧予測値の差の2乗値を、所
定の目標値からの上記検出装置による電圧検出値の差の
2乗値で除算してなり、上記無効電力の目的関数は、上
記中央装置のニューラルネットワークによる無効電力予
測値の2乗値を、上記検出装置による無効電力検出値の
2乗値で除算してなることを特徴とする。さらに、請求
項4記載の配電系統制御システムは、請求項2又は3記
載の配電系統制御システムにおいて、上記検出データ
は、所定の時間における平均値データであることを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0011】図1は、本発明に係る一実施形態である配
電系統制御システムの構成を示すブロック図である。図
1において、SSは配電用変電所に設置された配電用変
圧器であり、Bは変圧器SSの二次側に接続された母線
であり、F1、F2、…は母線Bに接続された高圧配電
線である。図示してないが、高圧配電線F1、F2、…
にはそれぞれ変圧器を介して図示しない低圧配電線が接
続されている。
【0012】1は配電系統を統括する中央装置で、この
中央装置1は例えば配電用変電所に設けられている。本
実施形態においては、高圧配電線F1、F2、…のそれ
ぞれの電圧調整と無効電力の調整とを行うためにローカ
ル装置2が各高圧配電線に対して少なくとも1つ設けら
れている。各高圧配電線F1、F2、…にはまた、ロー
カル装置2から離れた少なくとも1つの箇所に設定され
た検出点で高圧配電線の3相の電圧及び電流を検出する
検出装置3が設けられている。また、中央装置1と各ロ
ーカル装置2及び検出装置3との間で通信を行うため
に、データ通信回線4が設けられている。中央装置1側
には、各ローカル装置2及び検出装置3から中央装置1
に送信されてくるデータの受信と中央装置1から各ロー
カル装置2へのデータの送信とを行うデータ送受信装置
5が設けられている。
【0013】各ローカル装置2は、電圧調整器及び無効
電力調整器を備えたローカル機器2Aと、ローカル機器
2Aの設置箇所の近傍に設定された検出点で対応する高
圧配電線F1,F2の電圧及び電流をそれぞれ検出する
内部電圧センサ2B及び内部電流センサ2Cと、ローカ
ル機器2Aを構成する電圧調整器及び無効電力調整器を
制御する機器制御装置2Dと、電圧調整器及び無効電力
調整器の制御目標値の設定処理と中央装置1との間の通
信とを行う通信制御及び制御目標設定装置2Eとを備え
ている。内部電圧センサ2Bは例えば計器用変圧器から
なり、内部電流センサ2Cは変流器からなる。
【0014】ここで、ローカル機器2Aの電圧調整器と
しては周知の負荷時電圧調整器(LRT)を用いること
ができる。また、無効電力調整器としては、分路リアク
トルや電力用コンデンサをスイッチを介して線路に選択
的に接続するようにしたものや、同期調相機などを用い
ることができる。通信制御及び制御目標設定装置2E
は、内部電圧センサ2B及び内部電流センサ2Cがそれ
ぞれ検出した電圧情報及び電流情報とローカル装置2の
状態を示す状態情報とを、データ通信回線4を介して中
央装置1に送信する送信機と、中央装置1から送信され
てくる信号を受信する受信機とを備えた通信装置と、対
応する高圧配電線の電圧及び無効電力のそれぞれの制御
目標値である電圧制御目標値及び無効電力制御目標値を
設定する制御目標設定装置とを備える。また、機器制御
装置2Dは、対応する高圧配電線の各部の電圧及び無効
電力をそれぞれ制御目標設定装置が設定した電圧制御目
標値及び無効電力制御目標値に保つように電圧調整器及
び無効電力調整器を制御する。
【0015】検出装置3は、その設置箇所における高圧
配電線の電圧及び電流をそれぞれ検出する電圧センサ3
A及び電流センサ3Bと、これらのセンサ3A及び3B
がそれぞれ検出した電圧情報及び電流情報をデータ通信
回線4を介して中央装置1のデータ送受信装置5に送出
する通信子局3Cとを備える。電圧センサ3Aは例えば
計器用変圧器からなり、電流センサ3Bは変流器からな
る。
【0016】中央装置1は、以下の処理を実行する。 (a)配電系統の系統情報(検出機器のアドレス及び接
続、VSの入切、ローカル装置の種類)を把握する。 (b)ローカル装置2及び検出装置3からの検出データ
をもとに、各検出位置での負荷電流等の予測を行い、イ
ンピーダンスマップと検出情報から各検出位置の電圧を
算出する。 (c)ローカル装置2及び検出装置3に対するポーリン
グによりそれらの装置2,3から検出データを収集し、
電圧逸脱、無効電力の増加等のチェックを行う。 (d)詳細後述する遺伝的アルゴリズム及びニューラル
ネットワークを用いて、最適状態にするためのローカル
装置2の決定、及び調整量の算出を行う。 (e)検出データ及び系統情報に基づいて、インピーダ
ンスマップを作成する。 (f)インピーダンスマップと検出情報を使用して潮流
計算を行い、各ローカル装置2の位置での電圧と無効電
力の各目標値を算出する。 (g)インピーダンスマップを使用して潮流計算を行
い、算出した調整量の確認後、ローカル装置2に対して
マクロ指令を出す。
【0017】また、ローカル装置2の通信制御及び制御
目標設定装置2Eは、以下の処理を実行する。 (1)自己の電圧センサ3A及び電流センサ3Bから線
間電圧及び相電流を入力し、入力された検出情報を平均
化して所定の時間での時間的な平均値を計算する。 (2)中央装置1からのポーリングに対して、現時点で
平均化している最新の情報(電圧、電流、無効電力)と
現在の調整量を応答として返信する。 (3)現在の調整量を常時監視し、調整幅に対して裕度
があるかどうかの判定を行い、ポーリング応答で中央装
置1に返信する。 (4)中央装置1からのマクロ指令(目標値)に対して
調整量を算出し、対応の可否の判定を行う。 (5)ローカル機器2Aの設定目標値を決定して、機器
制御装置2Dに検出情報とともに渡す。
【0018】さらに、検出装置3の通信用子局3Cは、
以下の処理を実行する。 (1)自己の電圧センサ3A及び電流センサ3Bから線
間電圧及び相電流を入力し、入力された検出情報を平均
化して所定の時間での時間的な平均値を計算する。 (2)中央装置1からのポーリングに対して、現時点で
平均化している最新の情報(電圧、電流、無効電力)を
応答として返信する。
【0019】次いで、当該配電系統制御システムの具体
例について説明する。このシステムは、配電自動化シス
テムにより系統各部の状態を把握し、それに基づき系統
各部に分散配置した線路調整装置を制御するものであ
る。検討対象となる中央装置部を含むシステムの概念を
図2に示す。当該システムは、全体の制御を司る中央装
置1、変電所のLRT目標補正部90と、配電線に施設
する線路調整機器としてのインバータ制御されたレギュ
レータ(以下、ICR(Inverter Controlled Regulato
r)という。)91と、サイリスタ制御されたリアクト
ル(以下、TCR(Thyristor Controlled Reactor)と
いう。)92及び配電線の要所に施設し電圧及び電流及
び力率情報を逐次取り込むセンサ93により構成され、
これらは配電自動化伝送路94で連携されている。本構
成において、LRT目標補正部90は電圧調整継電器9
5によって制御されているLRT96の出力電圧を適宜
増減するバンク一括の電圧制御機能を有する。また、I
CR91は設置点における電圧調整機能および電源側線
路の無効電力補償機能を有し、TCR92は主としてS
Cによる過補償を改善するための遅れ無効電力注入機能
を有する。なお、これらの機器91,92,96は中央
装置1から制御目標値(LRT目標補正部90は電圧補
正目標値、ICR91は電圧及び無効電力制御目標値、
TCR92は無効電力制御目標値)を受信し、この目標
値に追随するよう自身でフィ−ドバック制御が行われる
ものである。従って、中央装置1では、配電系として最
適な電圧及び無効電力制御を実現させるための目標値を
生成し、ICR91やTCR92等の個々のロ−カル機
器2に対して指令することが重要な役割となる。
【0020】次いで、電圧及び無効電力制御方法につい
て説明する。電圧及び無効電力制御の最適化は組み合わ
せ最適化問題となる。本実施形態では、遺伝的アルゴリ
ズム(以下、GAという。)とニューラルネットワーク
(以下、NNという。)とを用いて、当該配電系統にお
ける電圧及び無効電力制御の最適最適解を高速で求め
る。
【0021】図3及び図4は、図1の中央装置1によっ
て実行される中央装置処理を示すフローチャートであ
る。図3において、まず、ステップS1において、系統
情報及び、ローカル装置2及び検出装置3からの対象系
統の検出データの入力及び保存を行う。次いで、ステッ
プS2において入力した検出データよりローカル装置2
の調整裕度、規定電圧幅を逸脱している箇所の有無を確
認する。さらに、ステップS3において上記データで裕
度無し又は逸脱箇所有りか否かが判断され、YESのと
きステップS7に進む一方、NOのときステップS4に
進む。ステップS4において各検出位置での無効電力が
増加し、又は電圧が下限値でないかが判断され、NOの
とき調整する必要がないのでステップS1に戻る一方、
YESのときステップS5に進む。ステップS5におい
て目標とする電圧、無効電力に対する現状の状態の適正
度を判断し、ステップS6において不適正であるか否か
が判断され、不適正でないとき(NO)調整する必要が
ないのでステップS1に戻る一方、不適正であるとき
(YES)ステップS7において対象ローカル装置2の
指定を行う。すなわち、系統構成より制御対象となるロ
ーカル装置2を決定(GAにおけるストリング数を決
定)して、図4のステップS11に進む。
【0022】図4の中央装置処理において、ステップS
11からステップS15まではGA及びNNを用いた調
整量決定のための制御処理であり、特に、ステップS1
2においてNNを用いる。図4のステップS11におい
て初期ストリング(調整量)集団の生成処理を行い、潮
流計算用のデータ群を生成し、すなわち、対象ローカル
装置2の各調整量を調整幅内でランダムに発生させ、調
整量集団を規定数生成する。次いで、ステップS12に
おいて適応度計算処理を実行し、対象系統のローカル装
置2が与えられた調整量で動作した場合の各検出位置で
の電圧V及び無効電力Qを潮流計算により算出(すなわ
ち、規定数の組み合わせデータが算出)し、算出された
電圧V及び無効電力Qに基づいて後述する総合的な目的
関数(又は評価関数)f(x)の関数値を計算する。こ
こでは、調整量と潮流分布の関係を予めNNに対して学
習させておき、調整量をNNを用いて推論方法で高速で
求める。そして、ステップS13において終了条件を満
足するか否かが判断され、満足するときは(YES)ス
テップS16に進む一方、満足しないときは(NO)ス
テップS14において選択淘汰処理を実行して、求めら
れた各目的関数f(x)の逆数を算出し、適応度を示す
その逆数値の大きい順に選択され、そのときの所定の複
数の調整量を適応度の高いストリングとして選択する。
次いで、ステップS15において交叉及び突然変異処理
を実行し、選択された調整量からランダムに交叉点を決
め淘汰された所定の個数分の調整量集団(修正ストリン
グ)を新たに生成する。そして、生成された集団の中の
適応度の低い所定の複数のストリングの中のストリング
内でビット反転を行い、突然変異処理を行った後、ステ
ップS12に戻って、適応度計算処理を実行する。
【0023】ステップS13で所定の終了条件を満足す
るならば、ステップS16において対象ローカル装置2
の各調整量を決定し、ステップS17においてGA及び
NNで求めた機器ごとの調整量を元に従来の潮流計算で
算出した目標電圧と目標無効電力とを、ロ−カル機器の
目標値として送信してよいか従来の潮流計算法(厳密解
を求める方法)を用い最終確認することにより、配電系
統のマクロシミュレーションで調整量の妥当性を確認し
た後、ステップS18では、上記ステップS16で決定
した調整量を含むマクロ指令をデータ通信回線4を介し
てローカル装置2の通信制御及び制御目標設定装置2E
に送信した後、図3のステップS1に戻る。
【0024】図7は、図1の中央装置1によって実行さ
れる中央装置割り込み処理を示すフローチャートであ
る。図7において、まず、ステップS41において当該
配電系統での系統変更があるか否かが判断され、ステッ
プS42においてローカル装置2及び検出装置3からの
新たな検出データがあるか否かが判断される。ステップ
S41でYESであるときは、ステップS51からステ
ップS58までの処理を実行する一方、ステップS42
でYESであるときは、ステップS61からステップS
66までの処理を実行する。
【0025】ステップS51において系統情報を入力
し、ステップS52において開閉器の入/切情報を入力
し、ステップS53において検出データを入力する。次
いで、ステップS54において上記の情報をもとにイン
ピーダンスマップを作成する。そして、ステップS55
においてインピーダンスマップ及び検出データに基づい
て潮流計算を行い、学習データを作成して、ステップS
56において学習データに基づいてNNを学習して更新
した後、ステップS41に戻る。
【0026】また、ステップS61において系統情報を
入力し、ステップS62において開閉器の入/切情報を
入力し、ステップS63において検出データを入力す
る。次いで、ステップS64において上記の情報をもと
にインピーダンスマップを作成し、ステップS65にお
いてインピーダンスマップ及び検出データに基づいて潮
流計算を行い、学習データを作成する。さらに、ステッ
プS66において作成された学習データに基づいてNN
500の学習を行ってNN500を更新した後、ステッ
プS41に戻る。なお、ステップS61からS66まで
の処理は、例えば、周期的に新たな検出データが入力さ
れる毎に実行するように構成してもよい。
【0027】次いで、ステップS54及びS64におけ
るインピーダンスマップの作成処理について説明する。
この処理は、入力した系統情報、及び各検出位置からの
検出データ(電圧、電流、無効電力)に基づいて、検出
位置間のインピーダンスを算出し、潮流計算に使用す
る。ここで、インピーダンスマップの作成は、系統変更
情報入力時、検出データ入力時に算出する。また、イン
ピーダンスマップは系統情報より検出機器の位置関係を
認識し、それから入力した検出データを元に各検出機器
間のインピーダンスを算出する。
【0028】さらに、ステップS57及びS65におけ
る潮流計算によるニューラルネットワークの学習データ
作成処理について述べる。この処理では、検出データ入
力時にインピーダンスマップを作成し、そのインピーダ
ンスマップと検出データを使用して潮流計算を行い、各
検出位置での電圧、無効電力を算出する。
【0029】次いで、検出データとして入力した各ロー
カル装置2の調整量(入力)と潮流計算で算出した電
圧、無効電力(出力において教師データ)を元にネット
ワークの追加学習を行う。
【0030】次いで、電圧及び無効電力の最適化問題の
定式化について述べる。配電用変電所のバンク単位での
電圧及び無効電力の最適化の実現を図る問題は、調整量
の組み合わせ最適化問題として考えられ、以下のように
定式化できる。すなわち、系統電圧の最適化及び無効電
力の最小化を目的とし、電圧の目的関数と無効電力の目
的関数とからなる次式で定義される総合的な目的関数f
(x)を用いる。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、mはバンク当たりの配電線数、a
及びbは重み係数、V(x)は電圧の目的関数、Q
(x)は無効電力の目的関数である。このうち、重み係
数a、bは配電線の事情を勘案して配電線ごとに決定さ
れるべき性格のものであるが、本実施形態では、検出情
報から配電線の状態を把握して、重み係数a,bの値を
図8のように自動的に選択する。
【0033】図8中の重み係数の選択は以下のようにし
ている。 (I)検出点で1箇所でも電圧逸脱があれば電圧逸脱時
の重み係数とする。及び全検出点が「通常時状態」であ
っても、状態ST1及びST3の傾向にあれば電圧と無
効電力を調整すべき状態と考えられるので、重み係数a
及びbとも0.5を採用する。また、電圧の目的関数V
(x)は次式のように定義した。
【0034】
【数2】
【0035】ここで、Viはロ−カル機器2の動作前の
各検出電圧、Vcは中央装置1のNNで算出したロ−カ
ル機器2が動作した場合の検出点の電圧予測値である。
Voは配電線単位で決めるべき目標値(固定値)である
が、本実施形態では、各検出電圧が6300〜6900
Vの範囲を逸脱している場合には6600Vとし、逸脱
していない場合には6400Vとしている。また、無効
電力の目的関数Q(x)は次式のように定義した。
【0036】
【数3】
【0037】ここで、iは1配電線の検出数、Qiはロ
−カル機器2の動作前の各検出無効電力、Qcは中央装
置1のNNで算出したロ−カル機器2が動作した場合の
検出点の無効電力予測値である。
【0038】次いで、制約条件について述べる。まず、
電圧上下限値の制約条件では、配電線の送出電圧と検出
箇所の電圧は各々次式を満たさなければならない。ここ
で、送出電圧はLRTのタップ調整範囲内、検出箇所の
電圧は需要家の端子電圧を101±6Vとする電圧でな
ければならない。
【0039】
【数4】Vfmin≦Vf≦Vfmax
【数5】Vsmin≦Vs≦Vsmax
【0040】ここで、Vfは高圧配電線(フィーダ)の
電圧、Vfmaxは当該電圧の最大値、Vfminは当
該電圧の最小値である。また、Vsは検出電圧、Vsm
axは当該検出電圧の最大値、Vsminは当該検出電
圧の最小値である。
【0041】次いで、ICR91の調整量の制約条件で
は、電圧調整量及び無効電力調整量は各々次式のよう
に、ICR91の仕様から決まる調整能力の範囲を越え
てはならない。
【0042】
【数6】VICRmin≦VICR≦VICRmax
【数7】QICRmin≦QICR≦QICRmax
【0043】ここで、VICRはICR91の電圧調整
値、VICRmaxはその上限値、VICRminはその下限
値である。また、QICRはICR91の無効電力(位
相)調整値、QICRmaxはその上限値、QICRminは
その下限値である。
【0044】さらに、TCR92の調整量の制約条件で
は、無効電力調整量は次式のように、TCR92の仕様
から決まる調整能力の範囲を越えてはならない。
【0045】
【数8】QTCR≦QTCRmax
【0046】ここで、QTCRはTCR92の無効電力調
整値、QTCRmaxはその上限値である。
【0047】次いで、GAとNN500との組み合わせ
による定式化について述べる。遺伝的アルゴリズム(G
A)では、ストリング長が短く、ストリング操作によっ
て死滅ストリングを生成しにくい方法が求められる。一
方、ICR91は電圧調整と位相調整を行い、TCR9
2の無効電力調整は実際的にはTCR91の設置点の力
率角を調整することから、位相調整を行うことになるの
で、本実施形態では、上記条件を満足するストリング表
現として、以下に示す電圧調整量のストリング表現と位
相調整量のストリング表現を用いる。
【0048】電圧調整量のストリング表現において、I
CR91の制御可能電圧調整量は±330Vであること
より、最小制御可能電圧幅を5V/ステップとして、5
Vを1ビットとして表現すると、330Vは2進数で1
000010となり7ビットで表される。ここで、±の
符号を1ビットとして考えると調整量の変化を図9のよ
うにストリング表現できる。この場合、電圧調整幅は最
大330Vであるため、これを越えるようなストリング
は致死遺伝子とする。
【0049】また、位相調整量のストリング表現におい
て、ICR91とTCR92の制御可能位相調整量は±
5度とし、最小制御可能位相幅を0.1度/ステップと
すれば、0.1度を1ビットとして表現すると、5度は
2進数で110010となり6ビットで表される。ここ
で、±の符号を1ビットとして考えると調整量の変化を
図10のようにストリング表現できる。この場合、位相
調整幅は最大5度であるため、これを越えるようなスト
リングは致死遺伝子とする。
【0050】さらに、ストリング長について説明する。
ストリングの生成は配電線単位で実施する。この場合、
当該配電線のロ−カル機器2の台数によりストリング長
が異なることになる。このため、ロ−カル機器2の最大
台数を設定しておき、対象となる機器の種類及び台数に
よってストリング長を変える方法を採用した。図11に
ICR3台、TCR3台の場合のストリング長の例を示
す。
【0051】初期ストリングの生成方法においては、各
ロ−カル機器2の調整量の各ビットに対して、ランダム
に2進数の0又は1を割り振る。調整幅を超えるような
致死遺伝子が生成された場合には、再度割り振りを行い
N個のストリングを生成する。なお、現在運用されてい
る調整量は最適解ではないものの、準最適解と考えられ
ることから初期ストリング集団の1つに入れておくこと
とした。
【0052】次いで、適用するニューラルネットワーク
(NN)500の構成について説明する。ストリング
(調整量)情報とGAでは対象としない情報(各検出点
での有効電力及び無効電力、送出電圧、送出位相)をN
N500の処理部へ送り、あらかじめ対象配電線の環境
を学習(覚え)させたネットワ−クを持つNN500の
処理部で確率的潮流計算(通常の潮流計算と同レベルの
出力を短時間に推論する方法)を実施し、その演算結果
(各検出点での電圧及び無効電力)をGA処理部に出力
させることとしている。NN500には学習機能を有す
るバックプロパゲ−ションモデルを用い、中間層数は1
層とし配電線ごとに1つのネットワ−クを構成し、中間
ユニット数は後述の検証結果により決定することとし
た。ICR、TCR各3台を設置した8区間配電線での
NN500の構成例を図15に示す。なお、本実施形態
では、中間層200を1層としているが、本発明はこれ
に限らず、複数層設けてもよい。
【0053】図15のNN500において、NN500
は、入力層100と中間層200と出力層300とを備
えて構成される。入力層100は、27個の入力層ユニ
ット101−1乃至101−27を備え、中間層200
は、複数M個の中間層ユニット201−1乃至201−
Mを備え、出力層300は、28個の出力層ユニット3
01−1乃至301−28を備える。ここで、各入力層
ユニット101−1乃至101−27には、下記のデー
タが入力される。 (a)ICRV1乃至ICRV3:3台のICR91の電圧
調整量、 (b)ICRQ1乃至ICRQ3:3台のICR91の無効
電力(位相)調整量、 (c)TCRQ1乃至TCRQ3:3台のICR91の無効
電力(位相)調整量、 (d)P1乃至P8:各検出装置3間の区間における負荷
有効電力(固定値)、 (e)Q1乃至Q8:各検出装置3間の区間における負荷
無効電力(固定値)、 (f)Vs:配電用変電所からの送出電圧(中央装置に
より検出される。)、及び (g)θs:配電用変電所からの送出位相(中央装置に
より検出される。)。
【0054】次いで、入力層ユニット101−1乃至1
01−17はそれぞれ入力されたデータをM分配して各
中間層ユニット201−1乃至201−Mに出力する。
そして、中間層ユニット201−1乃至201−Mはそ
れぞれ、入力される27個のデータに対して所定の重み
係数で線形結合で重み付けされたデータを28分配して
出力層ユニット301−1乃至301−28に出力す
る。さらに、出力層ユニット301−1乃至301−2
8はそれぞれ入力されるM個のデータを加算して下記の
データを出力する。 (a)VC1乃至VC14:各検出位置における電圧値、及
び (b)QC1乃至QC14:各検出位置における無効電力
値。
【0055】ここで、各中間層ユニット201−1乃至
201−Mの出力yは、応答関数をa(x)、リンク荷
重をwiとすると次式で表わすことができる。
【0056】
【数9】 y=a(x) =w1・ICRV1+w2・ICRV2+w3・ICRV3+w4
・ICRQ1+…+w25・Q8+w26・Vs+w27・θs
【0057】次いで、適応度関数について述べる。NN
500からの出力データ(各検出位置における電圧値及
び無効電力値)に基づいて、数1を用いて、目的関数f
(x)を求め、GAでの評価は次式による適応度関数g
(x)を用いて行う。
【0058】
【数10】g(x)=1/f(x)
【0059】さらに、GAでは、世代を重ねるにつれ評
価値の上昇が飽和する特性を持っているため、次のいず
れかの条件が成立した場合に終了とする。 (条件1)設定された計算時間に達した場合。 (条件2)最大評価値が規定する世代数にわたって更新
されなかった場合。
【0060】また、GAの選択淘汰処理においては、前
世代集団中で適応度の高いストリングを次世代に規定個
数残し、そのうちの数個はエリ−トとして突然変異禁止
のフラグを立てる。この場合、適応度の高いストリング
が無条件で次世代に残る反面、エリ−トストリングが集
団中に急速に広まり局所解に陥る可能性があるので、後
述の突然変異処理でこれを回避している。すなわち、エ
リート保存戦略をとり、集団中でもっとも適応度の高い
個体をそのまま次世代に残す方法を採用している。適応
度の高い個体が無条件で次の世代に残る反面、そのエリ
ート個体が集団中に急速に広まり局所解に陥る恐れが出
てくる。実際のエリート保存戦略は、エリート個体に対
する突然変異は禁止であるが。本実施形態では、任意に
設定された個体以外は突然変異を可能にする。
【0061】また、GAの交叉処理においては、選択さ
れたストリングの中からランダムに2つのストリング選
び、電圧及び位相調整量ごとに交叉点をランダムに決
め、各々1点交叉を行い生成されたストリングのうち致
死遺伝子を除外して規定個数のストリングを生成する。
交叉の例を図12に示す。また、図14は、GAにおけ
るストリングの多点交叉の一例を示す図であり、図14
に示すように、各ローカル装置2の各調整量ごとに1点
交叉を行う。
【0062】さらに、GAの突然変異処理において、突
然変異は各ストリング位置の数値の変換である。このた
め、電圧及び位相調整量ごとに突然変異を起こす任意の
ロ−カル機器2をランダムに選び、調整量の任意のビッ
トをビット反転させる方法をとる。図13に突然変異の
例を示す。
【0063】次いで、遺伝的アルゴリズム(GA)の適
用方法について説明する。以下のような入力データに対
して、GAにより目的関数f(x)が最小となるような
ローカル装置2の調整量を算出し(NN500は、GA
処理内部の適応度計算処理で使用する。)最適な調整量
を出力する。 (A)GAの入力データ (a)対象ローカル装置2:最適化を行う対象ローカル
装置2である。但し、ICR91の場合,電圧調整量の
み最適化するのか、位相調整も行うのかの情報を含む。 (b)目的関数の重み係数:目的関数f(x)の重み係
数a,bである。 (c)目標電圧:目的関数f(x)を求める際の目標電
圧である。 ここで、以下の入力情報は、同一時間におけるデータで
なければならない。 (a)各ローカル装置2の調整量の初期値:各ローカル
装置2の現在における調整量である。 (b)インピーダンスマップ:各検出装置3間の区間に
おける現在のインピーダンスである。 (c)第1の検出装置3のV、I、Q:現在の第1の検
出装置3における電流、電圧、無効電力の測定値であ
る。 (2)出力データ (a)最適化を行ったローカル装置2の調整量:入力さ
れたデータにおける最適な各ローカル装置2に対する調
整量である。
【0064】本実施形態のGAにおいては、以下のよう
に先験情報を利用している。規定電圧を逸脱していない
場合、現在運用されている各ローカル装置2の調整量は
最適解ではないものの、ある程度良い解であるといえ、
最適解もその調整量の付近にあるはずである。これを利
用して、初期生成個体に現在運用されている各ローカル
装置2の調整量を反映させて探索空間を絞り込み計算時
間を短縮する方法を用いる。なお、規定電圧を逸脱して
いる場合には以下の手法を用いない。
【0065】ここで、初期生成方法(初期状態の反映)
においては、初期生成個体のうちの1つに、調整量の初
期値(現在運用されている調整量)をそのまま反映した
個体を入れる。現在運用されている調整量は最適解では
ないものの、ある程度良い解であるといえるため(規定
電圧幅を逸脱していない場合)、初期生成に反映させる
ことにより効率の良い探索をすることをできるという利
点を有する。
【0066】図5は、図4のサブルーチンである適応度
計算処理(ステップS12)を示すフローチャートであ
る。図5に示すように、まず、ステップS21において
パラメータnに1を代入し、ステップS22においてn
番目の個体の遺伝子内容から各ローカル装置2の調整量
を求める。次いで、ステップS23においてその調整量
における各検出位置での電圧値V及び無効電力値Qをニ
ューラルネットワーク500を用いて求める。そして、
ステップS24において目的関数f(x)の算出すると
ともに、適応度関数を算出する。さらに、ステップS2
5においてパラメータnが個体数に達したか否かが判断
され、達していないときは(NO)ステップS26にお
いてパラメータnを1だけインクリメントしてステップ
S22に戻って上記の処理を繰り返す。一方、ステップ
S25でnが個体数に達しているときは(YES)元の
メインルーチンに戻る。
【0067】図6は、図4のサブルーチンである選択淘
汰処理(ステップS14)を示フローチャートである。
図6に示すように、選択淘汰処理においては、ステップ
S31において前世代の集団の中から、適応度の高い個
体を規定個選択する。次いで、ステップS32において
エリート個体として、適応度の高い数個体に対し、突然
変異禁止のフラグを立てる。そして、元のメインルーチ
ンに戻る。
【0068】GAの終了判定においては、上記目的関数
f(x)の逆数g(x)=1/f(x)を適応度を示す
目的関数として用い、予め設定された計算終了時間に達
したら計算を終了する。また以下の条件を終了時間前に
満たした場合、その時点で終了する。GAで計算をする
と、世代を重ねるにつれて指数関数に反比例するように
目的関数の評価値の上昇の度合いが鈍くなってゆき、最
終的には何世代計算させようとも評価値が変化しなくな
ってくる。これを利用して、「最大評価値が規定世代更
新されなかったら」、最適解に達したものとして計算を
終了する。なお、最適解が規定電圧幅を越えていても致
死遺伝子とはしない。計算結果として、対象ローカル装
置2の調整量を出力する。
【0069】次いで、初期のNN500の学習方法につ
いて説明する。まず、インピーダンスマップの作成を行
う。図16は、図1の配電系統制御システムで用いるあ
る負荷状態におけるインピーダンスマップの生成処理を
示すブロック図である。図16に示すように、当該生成
処理では、検出データと、各ローカル装置2の調整量か
ら現在の負荷状態におけるインピーダンスマップを作成
する。ここで、1日、数回の検出を行い、数パターンか
のインピーダンスマップを作成する。次いで、各インピ
ーダンスマップにおける学習データを作成する。図17
は、図1の配電系統制御システムで用いる各調整量にお
けるセンサにおける電圧値V及び無効電力値Qの計算処
理を示すブロック図である。図17に示すように、各イ
ンピーダンスマップに対して、各ローカル装置2を一様
になるようなパターンで変化させたときの、各検出装置
3における電圧値V及び無効電力値QをNN500で構
成された従来技術の潮流シミュレータで求める。この電
圧値V及び無効電力値Qを学習データとして用いる。以
上説明したように、調整量が一様になるようパターンを
設定し、出力された電圧値V及び無効電力値Qを学習デ
ータとする。
【0070】従来技術の潮流シミュレータは、NN50
0と同様の入力データに基づいて、公知の電気回路の解
析法であるアドミッタンス行列に基づくニュートンラプ
ソン法を用いて潮流計算を行って、NN500と同様の
出力データを計算する装置である。この潮流シミュレー
タは、NN500の学習のときに用いるのみならず、図
4のステップS17の処理において用いる。
【0071】図18は、図15のニューラルネットワー
ク(NN)500の学習方法を示すブロック図である。
上記で作成された学習データを基に学習を行う。なお、
NN500の学習は高圧配電線単位で別々に行うものと
する。また、NN500の追加学習では、初期学習で学
習させたNN500だけでは、負荷の変動などに対処で
きないため最新の学習データをNN500に反映させる
必要がある。従って、追加学習を行っている(図7のス
テップS58及びS66参照。)。
【0072】図19は、図15のニューラルネットワー
ク(NN)500への学習データの取り入れ方法を示す
ブロック図である。図19に示すように、入力層100
の各入力層ユニット101−1乃至101−27に接続
されたシフトレジスタ401と、出力層300の各出力
層ユニット301−1乃至301−28に接続されたシ
フトレジスタ402を用いて、最新の学習データ(作成
方法は初期学習と同じである。)を取り入れ、逐次ネッ
トワークを学習させる方法を用いる。このとき、時間が
経つにつれて学習データが雪だるま式に増えていくの
で、古いデータから順番に学習データから破棄するよう
にする。ここで、学習データ数は一定に保つ。なお、新
規の学習データは、ローカル装置2の調整量を変化させ
た5〜10データで1組となっている。また、各入力デ
ータと、教師データは一対になっている。
【0073】次いで、規定電圧幅を短期間内に逸脱する
ことの確認処理について説明する。この処理では、以下
のように、電圧逸脱の確認を行う。 (1)各高圧配電線毎にインピーダンスマップ(各検出
装置3間の線路インピーダンス。)を確認する。 (2)各高圧配電線毎に、送出電圧(予測値)、線路イ
ンピーダンス、及び負荷電流(予測値)より、各検出位
置での電圧を図20に示すように算出する。
【0074】(計算例) (a)線路インピーダンスのみの場合
【数11】V2=V1:アドレス1の検出位置での電圧予
測値 (b)負荷有り(線路インピーダンス:Z1)の場合
【数12】V2=V1−I11
【数13】Z1=(r12+X121/2:アドレス1の検出
位置での電圧予測値
【0075】(3)上記計算により算出した各検出位置
での電圧値から、規定電圧幅を逸脱しているものはない
か確認する。 (4)全アドレス(全検出位置)確認後、逸脱箇所有り
と認識した高圧配電線がある場合、その対象高圧配電線
とアドレス、及び予測値(電圧、電流、インピーダン
ス:負荷Zは無効電力の予測値と合わせて算出する。)
をもって、マクロシミュレーション処理(図4のステッ
プS17)に進む。
【0076】次いで、図3のステップS7の対象ローカ
ル装置2又はLRT96の選定処理について説明する。
この処理は(a)検出データ及び予測より算出したデー
タから電圧、無効電力値をチェックした結果、ローカル
装置2の調整量を算出する場合と、(b)ローカル装置
2の調整量の算出処理において、ローカル装置2の選定
見直し要の場合の2通りが考えられる。 (A)初期設定の場合:初期設定においても、電圧逸脱
是正の場合とその他(裕度無し、又は無効電力増加、又
は電圧下限)の場合の2通りが考えられる。 (I)電圧逸脱是正の場合は、朝の就業開始、昼休み、
夕方の就業停止等に着目して、そのような比較的短時間
の負荷変動に対しても対応することを考えて早急に是正
するために、予め対象とするローカル装置2を限定す
る。まず、電圧逸脱点をアドレスより認識し、その逸脱
点より上位にある電圧調整機能を持つICR91を対象
ローカル装置2として各高圧配電線毎に限定する。電圧
逸脱点より上位にICR91がある場合、その高圧配電
線についてはLRT96選定として次の処理に進む。 (II)電圧逸脱是正以外の場合は、各高圧配電線毎にす
べてのローカル装置2を対象として認識する。
【0077】(B)初期設定以外の場合 (a)この処理は、一度、電圧逸脱是正のため、あるロ
ーカル装置2を限定して調整量を求めて電圧逸脱是正を
行おうとしたが、限定したローカル装置2のみでは是正
できないため、ローカル装置2を再選定する必要がある
場合で、電圧逸脱是正の場合に限定される。 (b)電圧逸脱是正のため、限定しているICR91よ
り上位にあるICR91を対象ローカル装置2として当
該高圧配電線に追加する。現在限定しているICR91
より上位にICR91がない場合、その高圧配電線はL
RT96選定として次の処理に進む。
【0078】次いで、目的関数が最小となるローカル装
置2の調整量を求める処理について説明する。この処理
は、前処理から各高圧配電線毎に目的関数及び対象ロー
カル装置2が決定され、その条件下で、目的関数が最小
となるローカル装置2の調整量を求めるものである。 (1)各対象高圧配電線毎に目的関数を最小とするロー
カル装置2の調整量を求める。 (2)対象ローカル装置2としてLRT96が選定され
ていない場合は、対象ローカル装置2の調整量をランダ
ムに設定し、その調整量での各検出位置の電圧と無効電
力をNN500を用いて求める。上記値より目的関数f
(x)を算出し、終了条件を満足するまでローカル装置
2の調整量の更新を行って目的関数f(x)を算出す
る。終了条件を満足した時点で、その時のローカル装置
調整量をf(x)をGAによる最小とする解とする。 (3)目的関数f(x)を最小とするローカル装置2の
調整量が求まった時点で、その時の各検出位置での電圧
を確認し、規定電圧幅を逸脱している部分がないかチェ
ックする。ここで電圧逸脱がない場合は、対象高圧配電
線における対象ローカル装置2の調整量を決定する。電
圧逸脱がある場合は、対象ローカル装置2の見直しを行
うためローカル装置2の選定処理に進む。 (4)対象ローカル装置2としてLRT96が選定され
ている場合は、補正電圧を算出し、その補正電圧で補正
した場合の送出電圧を求め、送出電圧が現状よりどれだ
け変化するか認識する。それより、そのLRT96に接
続されている高圧配電線の各検出電圧がどう変化するか
算出する。そこで、電圧逸脱箇所が新たに発生しないか
確認する。発生しない場合は、制約条件(送出電圧)を
変更し、マクロシミュレーション処理を行う。発生する
場合は、現状問題の無い高圧配電線を悪くすることにな
るため、LRT96の補正は行わず、制御不能箇所(電
圧逸脱を回避できない区間)として認識して、上記
(1)及び(2)の処理を実施する。そして、電圧逸脱
区間が制御不能箇所であれば、そのまま対象ローカル装
置2の調整量を決定する。
【0079】さらに、簡素化した系統で潮流計算し、求
めた調整量でローカル装置2が動作した場合の各検出位
置での電圧、無効電力を求め、そのデータは改善されて
いるか否かを確認する処理(図4のステップS17)に
ついて説明する。 (1)この処理では、前処理で決定した対象高圧配電線
毎のローカル装置2の調整量と、先に作成している対象
高圧配電線の系統図(インピーダンスマップ)をもとに
潮流計算を行い、各検出位置での電圧及び無効電力を算
出する。 (2)この結果と検出データより、下記の目的関数(改
善率の平均)を算出し、電圧及び無効電力の改善率が5
0%以下の場合データは改善されていると判断する。改
善率がどちらか一方でも50%を越えている場合は、改
善率の悪い方を認識して、再度調整量の計算をやり直
す。 (I)電圧の目的関数fv(x):
【0080】
【数14】
【0081】ここで、 Vi:各検出位置での検出データ(電圧)、 Vf:潮流計算で算出した各検出位置での電圧、 Vo:目標電圧、 n:検出数。 (II)無効電力の目的関数fq(x):
【0082】
【数15】
【0083】ここで、 Qi:各検出位置での検出データ(無効電力値)、 Qf:潮流計算で算出した各検出位置での無効電力値、 Qo:目標無効電力、 n:検出数。
【0084】図21は、図1の配電系統制御システムで
用いる平均化処理における特異データの処理方法を示す
グラフである。本実施形態の配電系統制御システムにお
いて、中央装置1は各ローカル装置2及び検出装置3の
センサ(以下、センサという。)からデータを取り込
み、その内容を把握しながら系統の最適化制御を行う
が、高圧配電線F1,F2に点在するローカル装置2及
び検出装置3から同時にデータを入力することができな
いため、入力時に時間差が発生する。この時間差をどう
扱うかについて説明する。具体的には、中央装置1から
のポーリングにて各センサのデータを収集する際、最初
に収集した検出データと、最後に収集した検出データと
では、時間差があるため、単純に同一として扱うことは
できない。従って、本実施形態では、この検出データを
同時間に収集したと見なせるよう時間的な平均化処理を
行う。例えば、収集した検出データを同時間のデータと
見なすために、収集時間誤差を1%以下にすると仮定し
た場合、ポーリング周期の100倍の時間で、各検出機
器にて検出データを平均し、その平均値のデータを収集
することにより、同時間(時間誤差1%以内)の検出デ
ータとして扱う。ただし、検出したデータが、前回検出
データより一定幅を越えた場合は、特異データとし、そ
のデータは破棄する。
【0085】さらに、図3のステップS5及びS6の処
理について説明する。遠隔監視機能より最適化処理要求
があった場合にも、NN500の誤差の影響で現状より
悪くする可能性があるため、以下の適正条件(電圧の適
正条件と無効電力の適正条件)が成立する場合には、現
状がほぼ最適であると判断し、最適化処理、すなわち、
図3のステップS7以降の処理を実行しない(ステップ
S6でNO)ことを確認する。
【0086】
【数16】
【数17】
【0087】ここで、 60:NN500が有する各検出点での電圧の誤差
(V)、 100:NN500が有する各検出点での無効電力の誤
差(kVar)、 Vi:現状の各検出位置での電圧Vo、 Vo:目標電圧, Qi:現状の各検出位置での無効電力、 n:検出数。 すなわち、数16及び数17によって示される適正条件
は、各検出装置3によって検出された現在の上記各検出
位置における電圧値又は無効電力値と、その所定の目標
値との差の総和が所定のしきい値以上であることであ
る。
【0088】
【実施例】以上のように構成された図1の配電系統制御
システムの動作の検証を行うため、本発明者は以下のシ
ミュレーションを行った。
【0089】まず、NN500による潮流計算機能の単
体検証について説明する。NN500ではそのネットワ
−クの構造により、目的関数の算出精度が大きく左右さ
れるため、ネットワ−クの構造をいかに決定するかが問
題となる。このため、中間ユニット数をパラメ−タとし
て構造についての検討及び検証を実施した。
【0090】図22は、図1の配電系統制御システムの
シミュレーションを行う検証用配電系統の構成を示すブ
ロック図である。検証用配電系統は図22に示すとおり
で、ユニット数は入力層35、出力層24である。中間
ユニット数は30、40、50の3種類とした。また、
学習デ−タと評価デ−タについては、送出電圧は690
0Vとし、各区間負荷は25〜50Aの範囲で1Aステ
ップ、負荷力率は0.4〜0.9のの範囲で0.01ス
テップ、ICR91の電圧調整量は±330Vの範囲で
5Vステップ、ICR91及びTCR92の位相調整量
は±5度の範囲で0.1度ステップで各々乱数による値
を求めた。これらのデ−タを入力値として従来の潮流計
算を実行し、得られた各検出位置での電圧及び無効電力
値を学習デ−タとし、学習回数は100、200、40
0の3パタ−ンとした。また、評価デ−タ(従来の潮流
計算で求めたデ−タ)も学習デ−タと同様の方法で生成
した。
【0091】NN500の評価は、従来の潮流計算結果
による評価デ−タを真値とし、NN500で算出した各
検出位置での電圧及び無効電力と従来の潮流計算結果に
よる評価デ−タとの誤差によった。電圧の許容誤差は6
600Vの1%相当の60Vであり、無効電力の許容誤
差は評価デ−タの作成条件下で発生する最大無効電力の
10%相当の300kvarとした。
【0092】また、NN500の学習打ち切り誤差の決
定においては、NN500による潮流計算機能の単体検
証に先駆け、学習打ち切り誤差を事前に決定するため、
中間ユニット数30、学習デ−タ数100での逐次学習
法による学習開始後の平均二乗誤差を求めた。この場
合、平均二乗誤差は次式に示す定義とした。
【0093】
【数18】
【0094】図23は、図1の配電系統制御システムの
シミュレーション結果におけるニューラルネットワーク
(NN)500の学習曲線を示すグラフである。学習開
始後の平均二乗誤差は、図23に示すとおりで、学習打
ち切り誤差は進行が緩慢となる15分相当(学習回数6
000回)の0.0002に設定した。
【0095】次いで、単体検証結果について説明する、
NN500と従来の潮流計算に異なるデ−タを96個入
力し、それぞれが算出した各検出位置での電圧及び無効
電力の差を上述の評価基準を使用して評価した。学習回
数100、200の場合には、中間ユニット数30、4
0、50の全てにおいて評価基準値に達せず、両者とも
機能が満足できないことが判明した。しかし、学習回数
200の場合は、100の場合に対して電圧及び無効電
力の両算出精度とも向上した。学習回数400の場合に
は、中間ユニット数30、40、50の全てにおいて評
価基準値をほぼ達成するが、中間ユニット数30の場合
が40、50の場合に比べ良好な結果となっている。
【0096】図24は、図1の配電系統制御システムの
シミュレーション結果であって、中間ユニット数が30
であるときの単体検証結果である電圧の誤差範囲に対す
るデータ数を示すグラフであり、図25は、図1の配電
系統制御システムのシミュレーション結果であって、中
間ユニット数が30であるときの単体検証結果である無
効電力の誤差範囲に対するデータ数を示すグラフであ
る。また、図26は、図1の配電系統制御システムのシ
ミュレーションにおける実験の入力条件を示す表であ
る。
【0097】すなわち、図24及び図25に中間ユニッ
ト数30での単体検証結果の例を示す。また、図26の
ように入力条件を同一とした場合、従来の潮流計算の出
力値とNN潮流計算の出力値との比較は図27に示す。
図27に示すように、NN500による潮流計算機能が
実用可能レベルであることがわかる。さらに、従来の潮
流計算手法で、ICR91の機能を付加すれば1配電線
当たり1回の処理速度は約30sであるのに対し、NN
500では10ms以下と高速に算出できることも確認
できた。従って、実質的にリアルタイムな動作を行うこ
とができる。
【0098】次いで、GA機能の検証について説明す
る。GAのパラメ−タとして1配電線当たりのストリン
グ数を100及び200の2種類とし、選択淘汰率を5
0%として、世代による目的関数の値と収束度から適切
なストリング数を選択することとした。図28及び図2
9はそれぞれ、図1の配電系統制御システムのシミュレ
ーションにおける検証配線系統のうちの配電系統FF
1,FF2を示すブロック図である。すなわち、検証用
配電系統は図28及び図29に示すとおりで、配電線当
たりのICR設置数は配電系統1の場合が2台、配電系
統2の場合が3台とし、各点の負荷は図30に示すとお
りとした。また、この検証を行うにあたって、図4のス
テップS12におけるNN500による適応度計算処理
においても図30の固定負荷値を用い、ロ−カル機器2
の調整量のみを乱数にて作成し学習デ−タ数400で事
前学習を行わせた。
【0099】図28及び図29に示す配電系統FF1及
びFF2を対象に、ストリング数100および200で
100世代まで実施した目的関数の変化は図31のとお
りである。図31から明らかなように、目的関数の最終
収束値は両者とも同一であるが、ストリング数200の
場合の方が100の場合に比べ収束する世代数が少ない
ことから、ストリング数は200を選定することとし
た。また、配電系統FF1及びFF2ともに全ての検出
位置において、電圧及び無効電力とも現状より改善され
た。なお、ストリング数は200での配電系統FF1の
電圧の目的関数の平均値は0.47、無効電力の目的関
数の平均値は0.92、配電系統FF2の電圧の目的関
数の平均値は0.49、無効電力の目的関数の平均値は
0.48であった。
【0100】さらに、GA及びNN機能の総合検証につ
いて説明する。GA及びNN機能の総合検証は、GA及
びNN機能を搭載した中央装置1と模擬ロ−カル機器2
とをデータ通信回線4を介して回線接続して、中央装置
1からのポ−リングフレ−ム及び目標値指令フレ−ムに
対して、模擬ロ−カル機器2からの計測フレ−ムを返信
させ、これらのデ−タの送受信によりGA及びNN機能
を確認した。
【0101】このときの検証条件としては、配電系統
は、図29の検証用配電系統FF2に対応させ、負荷パ
タ−ンは図30の検証用配電系統FF2のものを使用し
た。この場合の初期条件は、「検出位置で電圧が下限値
を逸脱」とした。また、目標電圧は6650V、電圧下
限許容値は6300Vとし、GAの終了条件は非更新世
代数300とした。
【0102】図32は、図1の配電系統制御システムの
シミュレーションにおける検証前後の電圧の改善効果を
示すグラフであり、図33は、図1の配電系統制御シス
テムのシミュレーションにおける検証前後の無効電力の
改善効果を示すグラフである。図32及び図33から明
らかなように、検証前後の各検出位置での電圧および無
効電力を示している。電圧及び無効電力ともにGA及び
NNの最適化機能が効果的に働いており、システムの妥
当性が確認できた。
【0103】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、NN500とGAを用いて配電系統制御システムを
構成したので、数ケ所の検出データに基づいて配電系統
全体の電圧及び無効電力を、従来例に比較して、効率的
にかつ適応的でより高精度で、しかも高速でリアルタイ
ムに調整することができ、これによって、系統全体の電
力損失を最小にすることができる。また、NN500と
GAを用いて得られた調整量の結果に基づいて、従来の
確定的潮流計算方法により制御の確実性を確認した後、
各ローカル装置2を制御しているので、より高精度で確
実に配電系統の制御を行うことができる。さらに、各ロ
ーカル装置2及び検出装置3のセンサからの検出データ
は一定時間の平均データを使用して、これに基づいてN
N500とGAによる配電系統制御を行うので、各セン
サ間、並びに中央装置1と各センサ間の時間的誤差を小
さくすることができ、より高精度で確実に配電系統の制
御を行うことができる。
【0104】また、本実施形態によれば、NN500を
用いて当該配電系統の潮流計算を実行しているので、複
雑な配電系統の相互影響の潮流シミュレーションを実現
することができ、従来例に比較して、より高精度で、し
かも高速でリアルタイムに実行することができ、これに
よって、系統全体の電力損失を最小にすることができ
る。さらに、本実施形態によれば、NN500とGAに
よる調整量の計算の前に、現在の配電系統が所定の適正
条件を満足しているときに、NN500とGAによる調
整量の計算を行わずに、現状を維持するように構成した
ので、NN500による誤差による影響を最小限にし
て、現状の配電系統の状態を悪化させる処理を回避する
ことにより、誤制御を防止し、制御効率を向上させるこ
とができる。
【0105】なお、本装置は配電系統だけでなく、もち
ろん種々の制御装置を有するあらゆる回路網の潮流計算
又は状態計算に適用できるものである。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る請求項
1記載の配電系統制御システムによれば、配電用変圧器
に接続された母線と上記母線に接続された高圧配電線と
を有する配電系統の高圧配電線の電圧を制御する配電系
統制御システムにおいて、上記配電系統を統括してその
動作を制御する中央装置と、上記高圧配電線に設けら
れ、上記中央装置からの制御信号に基づいて、上記高圧
配電線の電圧値及び無効電力値をそれぞれ所定の調整量
で調整するローカル装置と、上記高圧配電線のローカル
装置の設置箇所から離れて設けられ、上記高圧配電線の
電圧及び電流をそれぞれ検出して上記中央装置に送信す
る検出装置とを備え、上記中央装置は、上記検出装置に
よって検出された上記高圧配電線の電圧及び電流に基づ
いて、所定のニューラルネットワークを用いて上記高圧
配電線の潮流計算を行い、かつ遺伝的アルゴリズムを用
いて上記ローカル装置の最適な調整量の組み合わせを計
算して設定するように制御する制御手段を備える。従っ
て、検出データに基づいて配電系統全体の電圧及び無効
電力を、従来例に比較して、効率的にかつ適応的でより
高精度で、しかも高速でリアルタイムに調整することが
でき、これによって、系統全体の電力損失を最小にする
ことができる。
【0107】また、本発明に係る請求項2記載の配電系
統制御システムによれば、配電用変圧器に接続された母
線と上記母線に接続された複数の高圧配電線とを有する
配電系統の各高圧配電線の電圧の変動幅を設定範囲に収
めるように制御する配電系統制御システムにおいて、上
記配電系統を統括してその動作を制御する中央装置と、
上記各高圧配電線に対して少なくとも1つ設けられ、上
記中央装置からの制御信号に基づいて、上記各高圧配電
線の電圧値及び無効電力値をそれぞれ所定の調整量で調
整するローカル装置と、上記各高圧配電線のローカル装
置の設置箇所から離れた少なくとも1つの検出位置で上
記高圧配電線の電圧及び電流をそれぞれ検出する電圧セ
ンサ及び電流センサを備え、検出された電圧値及び電流
値の検出データを上記中央装置に送信する検出装置とを
備え、上記中央装置は、遺伝的アルゴリズムを用いて上
記各ローカル装置における電圧値及び無効電力値の調整
量を初期ストリングとしてランダムに発生する発生手段
と、入力層と、少なくとも1層の中間層と、出力層を備
え、予め所定の教師データに基づいて学習され、上記各
ローカル装置の電圧調整量及び位相調整量と、上記各検
出装置間の区間における所定の負荷有効電力及び負荷無
効電力と、上記配電用変圧器からの送出電圧及び送出位
相とを入力して、上記各検出位置における電圧値及び無
効電力値を出力することにより潮流計算を行うニューラ
ルネットワークを用いて、上記発生手段によって発生さ
れた初期ストリングの調整量と、上記各検出装置間の区
間における所定の負荷有効電力及び負荷無効電力と、上
記配電用変圧器からの送出電圧及び送出位相とに基づい
て、上記各検出位置における電圧値及び無効電力値を発
生した後、上記配電系統の電圧の最適化及び無効電力の
最小化を目的とし関数値が最小値で上記目的を達成する
所定の目的関数を用いて、その目的関数の関数値を計算
する計算手段と、上記計算手段によって計算された上記
目的関数の関数値の逆数を計算し、適応度を示すその逆
数値のより大きい複数の調整量のストリングを選択する
ことにより選択淘汰処理を実行する選択手段と、上記選
択手段によって選択された複数の調整量のストリングか
ら、ランダムに交叉点を決定して淘汰された所定の個数
分の修正ストリングを新たに生成し、生成された修正ス
トリングの集団の中の上記適応度のより低い複数のスト
リングの中のストリング内でビット反転を行うことによ
り突然変異処理を実行する処理手段と、上記処理手段の
処理の後に上記計算手段を実行し、上記計算手段によっ
て計算された上記目的関数の関数値に基づいて所定の終
了条件を満たすか否かを判断し、満たさないとき上記選
択手段の処理を実行する一方、満たすときに上記計算手
段によって計算された電圧と無効電力の調整量から算出
した目標電圧と目標無効電力とを上記ローカル装置に送
信した後、設定するように制御する制御手段とを備え
る。従って、数ケ所の検出データに基づいて配電系統全
体の電圧及び無効電力を、従来例に比較して、効率的に
かつ適応的でより高精度で、しかも高速でリアルタイム
に調整することができ、これによって、系統全体の電力
損失を最小にすることができる。
【0108】また、請求項3記載の配電系統制御システ
ムによれば、請求項2記載の配電系統制御システムにお
いて、上記目的関数は、電圧の目的関数と、無効電力の
目的関数との、重み係数による線形結合で表され、上記
電圧の目的関数は、所定の目標値からの上記中央装置の
ニューラルネットワークによる電圧予測値の差の2乗値
を、所定の目標値からの上記検出装置による電圧検出値
の差の2乗値で除算してなり、上記無効電力の目的関数
は、上記中央装置のニューラルネットワークによる無効
電力予測値の2乗値を、上記検出装置による無効電力検
出値の2乗値で除算してなる。従って、数ケ所の検出デ
ータに基づいて配電系統全体の電圧及び無効電力を、従
来例に比較して、効率的にかつ適応的でより高精度で、
しかも高速でリアルタイムに調整することができ、これ
によって、系統全体の電力損失を最小にすることができ
る。また、上記目的関数をより簡単な形式で表現してい
るので、目的関数の計算も簡単になる。
【0109】さらに、請求項4記載の配電系統制御シス
テムによれば、請求項2又は3記載の配電系統制御シス
テムにおいて、上記検出データは、所定の時間における
平均値データである。従って、数ケ所の検出データに基
づいて配電系統全体の電圧及び無効電力を、従来例に比
較して、効率的にかつ適応的でより高精度で、しかも高
速でリアルタイムに調整することができ、これによっ
て、系統全体の電力損失を最小にすることができる。ま
た、上記検出データとして平均値データを用いることに
より、各検出装置間、並びに中央装置と各検出装置間の
時間的誤差を小さくすることができ、より高精度で確実
に配電系統の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施形態である配電系統制御
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の配電系統制御システムの具体例の一例
を示すブロック図である。
【図3】 図1の中央装置1によって実行される中央装
置処理の第1の部分を示すフローチャートである。
【図4】 図1の中央装置1によって実行される中央装
置処理の第2の部分を示すフローチャートである。
【図5】 図4のサブルーチンである適応度計算処理を
示すフローチャートである。
【図6】 図4のサブルーチンである選択淘汰処理を示
すフローチャートである。
【図7】 図1の中央装置1によって実行される中央装
置割り込み処理を示すフローチャートである。
【図8】 図1の配電系統制御システムで用いる目的関
数における重み係数の設定表を示す図である。
【図9】 図1の配電系統制御システムで用いる電圧調
整量のストリング表現の一例を示す図である。
【図10】 図1の配電系統制御システムで用いる位相
調整量のストリング表現の一例を示す図である。
【図11】 図1の配電系統制御システムで用いるスト
リングの個体の一例を示す図である。
【図12】 図1の配電系統制御システムで用いるスト
リングの交叉の一例を示す図である。
【図13】 図1の配電系統制御システムで用いるスト
リングの突然変異の一例を示す図である。
【図14】 図1の配電系統制御システムで用いるスト
リングの多点交叉の一例を示す図である。
【図15】 図1の配電系統制御システムで用いるニュ
ーラルネットワーク(NN)500の構成を示すブロッ
ク図である。
【図16】 図1の配電系統制御システムで用いるある
負荷状態におけるインピーダンスマップの生成処理を示
すブロック図である。
【図17】 図1の配電系統制御システムで用いる各調
整量におけるセンサにおける電圧値V及び無効電力値Q
の計算処理を示すブロック図である。
【図18】 図15のニューラルネットワーク(NN)
500の学習方法を示すブロック図である。
【図19】 図15のニューラルネットワーク(NN)
500への学習データの取り入れ方法を示すブロック図
である。
【図20】 図1の配電系統制御システムにおける負荷
予測からの電圧算出例を示す図である。
【図21】 図1の配電系統制御システムで用いる平均
化処理における特異データの処理方法を示すグラフであ
る。
【図22】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションを行う検証用配電系統の構成を示すブロック図で
ある。
【図23】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ション結果におけるニューラルネットワーク(NN)5
00の学習曲線を示すグラフである。
【図24】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ション結果であって、中間ユニット数が30であるとき
の単体検証結果である電圧の誤差範囲に対するデータ数
を示すグラフである。
【図25】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ション結果であって、中間ユニット数が30であるとき
の単体検証結果である無効電力の誤差範囲に対するデー
タ数を示すグラフである。
【図26】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションにおける実験の入力条件を示す表である。
【図27】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ション結果であって、配電系統亘長に対する電圧及び無
効電力を示すグラフである。
【図28】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションにおける検証配線系統のうちの配電系統FF1を
示すブロック図である。
【図29】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションにおける検証配線系統のうちの配電系統FF2を
示すブロック図である。
【図30】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションにおける検証配線系統のうちの配電系統FF1及
びFF2における各負荷点の負荷値を示す表である。
【図31】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションにおけるストリング数の評価曲線を示すグラフで
ある。
【図32】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションにおける検証前後の電圧の改善効果を示すグラフ
である。
【図33】 図1の配電系統制御システムのシミュレー
ションにおける検証前後の無効電力の改善効果を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1…中央装置、 2…ローカル装置、 2A…ローカル機器、 2B…電圧センサ、 2C…電流センサ、 2D…機器制御装置、 2E…通信制御及び制御目標設定装置、 3…検出装置、 3A…電圧センサ、 3B…電流センサ、 3C…通信子局、 4…データ通信回線、 5…データ送受信装置、 90…LRT目標補正部、 91…ICR、 92…TCR、 93…センサ、 94…配電自動化用伝送路、 95…電圧調整継電器、 96…LRT, 100…入力層、 101−1乃至101−27…入力層ユニット、 200…中間層、 201−1乃至201−M…中間層ユニット、 300…出力層、 301−1乃至301−28…出力層ユニット、 401,402…シフトレジスタ、 SS…配電用変圧器、 B…母線、 F1,F2…高圧配電線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02J 3/16 H02J 3/16 (72)発明者 湯川 勝 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 安部 晴也 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 嶋本 正夫 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 橋本 隆 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電用変圧器に接続された母線と上記母
    線に接続された高圧配電線とを有する配電系統の高圧配
    電線の電圧を制御する配電系統制御システムにおいて、 上記配電系統を統括してその動作を制御する中央装置
    と、 上記高圧配電線に設けられ、上記中央装置からの制御信
    号に基づいて、上記高圧配電線の電圧値及び無効電力値
    をそれぞれ所定の調整量で調整するローカル装置と、 上記高圧配電線のローカル装置の設置箇所から離れて設
    けられ、上記高圧配電線の電圧及び電流をそれぞれ検出
    して上記中央装置に送信する検出装置とを備え、 上記中央装置は、 上記検出装置によって検出された上記高圧配電線の電圧
    及び電流に基づいて、所定のニューラルネットワークを
    用いて上記高圧配電線の潮流計算を行い、かつ遺伝的ア
    ルゴリズムを用いて上記ローカル装置の最適な調整量の
    組み合わせを計算して設定するように制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする配電系統制御システム。
  2. 【請求項2】 配電用変圧器に接続された母線と上記母
    線に接続された複数の高圧配電線とを有する配電系統の
    各高圧配電線の電圧の変動幅を設定範囲に収めるように
    制御する配電系統制御システムにおいて、 上記配電系統を統括してその動作を制御する中央装置
    と、 上記各高圧配電線に対して少なくとも1つ設けられ、上
    記中央装置からの制御信号に基づいて、上記各高圧配電
    線の電圧値及び無効電力値をそれぞれ所定の調整量で調
    整するローカル装置と、 上記各高圧配電線のローカル装置の設置箇所から離れた
    少なくとも1つの検出位置で上記高圧配電線の電圧及び
    電流をそれぞれ検出する電圧センサ及び電流センサを備
    え、検出された電圧値及び電流値の検出データを上記中
    央装置に送信する検出装置とを備え、 上記中央装置は、 遺伝的アルゴリズムを用いて上記各ローカル装置におけ
    る電圧値及び無効電力値の調整量を初期ストリングとし
    てランダムに発生する発生手段と、 入力層と、少なくとも1層の中間層と、出力層を備え、
    予め所定の教師データに基づいて学習され、上記各ロー
    カル装置の電圧調整量及び位相調整量と、上記各検出装
    置間の区間における所定の負荷有効電力及び負荷無効電
    力と、上記配電用変圧器からの送出電圧及び送出位相と
    を入力して、上記各検出位置における電圧値及び無効電
    力値を出力することにより潮流計算を行うニューラルネ
    ットワークを用いて、上記発生手段によって発生された
    初期ストリングの調整量と、上記各検出装置間の区間に
    おける所定の負荷有効電力及び負荷無効電力と、上記配
    電用変圧器からの送出電圧及び送出位相とに基づいて、
    上記各検出位置における電圧値及び無効電力値を発生し
    た後、上記配電系統の電圧の最適化及び無効電力の最小
    化を目的とし関数値が最小値で上記目的を達成する所定
    の目的関数を用いて、その目的関数の関数値を計算する
    計算手段と、 上記計算手段によって計算された上記目的関数の関数値
    の逆数を計算し、適応度を示すその逆数値のより大きい
    複数の調整量のストリングを選択することにより選択淘
    汰処理を実行する選択手段と、 上記選択手段によって選択された複数の調整量のストリ
    ングから、ランダムに交叉点を決定して淘汰された所定
    の個数分の修正ストリングを新たに生成し、生成された
    修正ストリングの集団の中の上記適応度のより低い複数
    のストリングの中のストリング内でビット反転を行うこ
    とにより突然変異処理を実行する処理手段と、 上記処理手段の処理の後に上記計算手段を実行し、上記
    計算手段によって計算された上記目的関数の関数値に基
    づいて所定の終了条件を満たすか否かを判断し、満たさ
    ないとき上記選択手段の処理を実行する一方、満たすと
    きに上記計算手段によって計算された電圧と無効電力の
    調整量から算出した目標電圧と目標無効電力とを上記ロ
    ーカル装置に送信した後、設定するように制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする配電系統制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 上記目的関数は、電圧の目的関数と、無
    効電力の目的関数との、重み係数による線形結合で表さ
    れ、上記電圧の目的関数は、所定の目標値からの上記中
    央装置のニューラルネットワークによる電圧予測値の差
    の2乗値を、所定の目標値からの上記検出装置による電
    圧検出値の差の2乗値で除算してなり、上記無効電力の
    目的関数は、上記中央装置のニューラルネットワークに
    よる無効電力予測値の2乗値を、上記検出装置による無
    効電力検出値の2乗値で除算してなることを特徴とする
    請求項2記載の配電系統制御システム。
  4. 【請求項4】 上記検出データは、所定の時間における
    平均値データであることを特徴とする請求項2又は3記
    載の配電系統制御システム。
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