JPH11289669A - 電力系統の安定化装置 - Google Patents
電力系統の安定化装置Info
- Publication number
- JPH11289669A JPH11289669A JP10193498A JP10193498A JPH11289669A JP H11289669 A JPH11289669 A JP H11289669A JP 10193498 A JP10193498 A JP 10193498A JP 10193498 A JP10193498 A JP 10193498A JP H11289669 A JPH11289669 A JP H11289669A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- generator
- phase angle
- internal voltage
- equivalent generator
- main system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tests Of Circuit Breakers, Generators, And Electric Motors (AREA)
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 予め外部リアクタンスを設定する必要がなく
運用上の支障を解消する。 【解決手段】 演算部3では、主系統の等価発電機Sの
内部電圧VS大きさを予め想定する想定値VSAとして固
定値を定める。そして、この固定値と定常時に検出部2
によって測定された各種測定量とに基づいて所定演算を
実行し、定常時の主系統等価発電機Sの内部電圧VSAを
算出する。さらに、この固定値と故障除去後の各種測定
量とに基づいて所定演算を実行し、故障発生後の主系統
の等価発電機Sの位相角δSを算出する。
運用上の支障を解消する。 【解決手段】 演算部3では、主系統の等価発電機Sの
内部電圧VS大きさを予め想定する想定値VSAとして固
定値を定める。そして、この固定値と定常時に検出部2
によって測定された各種測定量とに基づいて所定演算を
実行し、定常時の主系統等価発電機Sの内部電圧VSAを
算出する。さらに、この固定値と故障除去後の各種測定
量とに基づいて所定演算を実行し、故障発生後の主系統
の等価発電機Sの位相角δSを算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の送電線
故障等によって複数の発電機が脱調する現象を検出し、
一部の発電機を電力系統から解列することにより、残り
の発電機を安定化する電力系統の安定化装置に関する。
故障等によって複数の発電機が脱調する現象を検出し、
一部の発電機を電力系統から解列することにより、残り
の発電機を安定化する電力系統の安定化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、電力系統の安定化装置を適用
する電力系統図である。
する電力系統図である。
【0003】図において、電力系統1内には、監視対象
とする特定の発電機群G1と主系統51とが電源線50
を介して接続され、また、主系統51にはその他の多数
の発電機群G2〜Gnが接続されている。電力系統1の電
源線50の各部には、変流器52と変成器53が配置さ
れ、電力系統の安定化装置5へ接続している。電力系統
の安定化装置5は、検出部2と演算部3と制御部4とか
ら構成されている。
とする特定の発電機群G1と主系統51とが電源線50
を介して接続され、また、主系統51にはその他の多数
の発電機群G2〜Gnが接続されている。電力系統1の電
源線50の各部には、変流器52と変成器53が配置さ
れ、電力系統の安定化装置5へ接続している。電力系統
の安定化装置5は、検出部2と演算部3と制御部4とか
ら構成されている。
【0004】検出部2は、電力系統1の例えば電源線5
0で故障が発生した場合、発電機群G1がその他の発電
機群G2〜Gnに対して脱調する現象を検出するために、
発電機群G1近端の測定点Rで測定した電圧VR *と電流
IR *、電圧と電流の積で求まる有効電力Pを時々刻々と
測定する。演算部3は、検出部2で得られた電気量を用
いて監視対象の発電機群G1が将来脱調するかどうかを
予測する。さらに、演算の結果、脱調すると予測した場
合には脱調現象を防止するのに必要な発電機解列(又は
遮断)台数(通称、電源制限量または略して電制量)を
求める。制御部4は、演算部3によって求めた解列台数
情報を基に遮断器開放指令を出力し、監視対象の発電機
群G1の一部を求めた台数だけ高速に解列する。これに
よって、残りの監視対象の発電機の脱調を未然に防止し
ている。
0で故障が発生した場合、発電機群G1がその他の発電
機群G2〜Gnに対して脱調する現象を検出するために、
発電機群G1近端の測定点Rで測定した電圧VR *と電流
IR *、電圧と電流の積で求まる有効電力Pを時々刻々と
測定する。演算部3は、検出部2で得られた電気量を用
いて監視対象の発電機群G1が将来脱調するかどうかを
予測する。さらに、演算の結果、脱調すると予測した場
合には脱調現象を防止するのに必要な発電機解列(又は
遮断)台数(通称、電源制限量または略して電制量)を
求める。制御部4は、演算部3によって求めた解列台数
情報を基に遮断器開放指令を出力し、監視対象の発電機
群G1の一部を求めた台数だけ高速に解列する。これに
よって、残りの監視対象の発電機の脱調を未然に防止し
ている。
【0005】ここで、演算部3は、初期状態算出手段3
1、事故判定手段32、位相角推定手段33、脱調判定
手段34、制御量決定手段35で構成され、これらの各
手段の概要を以下に示す。なお、各手段の詳細な説明
は、参考文献(電学論B,112巻7号,平成4年7
月,P593〜601「電源系統の事故波及防止システ
ムの方式と構成」)にて説明されている。
1、事故判定手段32、位相角推定手段33、脱調判定
手段34、制御量決定手段35で構成され、これらの各
手段の概要を以下に示す。なお、各手段の詳細な説明
は、参考文献(電学論B,112巻7号,平成4年7
月,P593〜601「電源系統の事故波及防止システ
ムの方式と構成」)にて説明されている。
【0006】まず、演算部3で扱う電力系統のモデルに
ついて説明する。
ついて説明する。
【0007】電力系統の安定化装置5では、図14に示
した測定点Rを基準に監視対象とする特定の発電機群G
1と主系統に属するその他の発電機群G2〜Gnとをそれ
ぞれ1台の等価発電機モデルで表し、図15に示すよう
な監視対象側等価発電機Gと主系統側等価発電機Sとの
等価2機系統モデルで考える。
した測定点Rを基準に監視対象とする特定の発電機群G
1と主系統に属するその他の発電機群G2〜Gnとをそれ
ぞれ1台の等価発電機モデルで表し、図15に示すよう
な監視対象側等価発電機Gと主系統側等価発電機Sとの
等価2機系統モデルで考える。
【0008】ここで、測定点Rと各等価発電機間のイン
ピーダンスは、測定点Rから主系統側を見たときの外部
リアクタンスXs,監視対象側を見た発電機の内部リア
クタンスXgと発電機用変圧器のリアクタンスXtを合計
した等価リアクタンスXGである。
ピーダンスは、測定点Rから主系統側を見たときの外部
リアクタンスXs,監視対象側を見た発電機の内部リア
クタンスXgと発電機用変圧器のリアクタンスXtを合計
した等価リアクタンスXGである。
【0009】また、等価2機系統モデルにおいて、測定
点Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電機G,Sの内部電
圧VG *,VS *との位相関係は、図16に示すようにな
る。ここで、監視対象側等価発電機の内部電圧の位相角
δGはVG *とVR *,主系統側等価発電機の内部電圧の位
相角δSはVR *とVS *間の各位相角差を示す。
点Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電機G,Sの内部電
圧VG *,VS *との位相関係は、図16に示すようにな
る。ここで、監視対象側等価発電機の内部電圧の位相角
δGはVG *とVR *,主系統側等価発電機の内部電圧の位
相角δSはVR *とVS *間の各位相角差を示す。
【0010】なお、図14に示した測定点Rで時々刻々
と測定した電流IR *の時系列的変化は、VG *とVS *の間
の位相角差の変化を反映する。また、VG *,VR *,VS *
間の関係は、故障発生前と故障除去後においても成立す
るので、故障発生後の等価発電機G,Sの位相角δG,
δSの変化を時々刻々と観測することで、各等価発電機
間の相対的な動揺を把握することができる。
と測定した電流IR *の時系列的変化は、VG *とVS *の間
の位相角差の変化を反映する。また、VG *,VR *,VS *
間の関係は、故障発生前と故障除去後においても成立す
るので、故障発生後の等価発電機G,Sの位相角δG,
δSの変化を時々刻々と観測することで、各等価発電機
間の相対的な動揺を把握することができる。
【0011】次に、演算部3の各手段の処理を説明す
る。
る。
【0012】初期状態算出手段31は、故障発生前の定
常時の等価発電機G,Sの内部電圧VG *,VS *の算出
と、有効電力Pの初期設定を行っている。
常時の等価発電機G,Sの内部電圧VG *,VS *の算出
と、有効電力Pの初期設定を行っている。
【0013】具体的には、図17に示すように、故障発
生前に検出部2により測定した測定点Rの電圧VR *,電
流IR *と予め設定した等価リアクタンスXG(発電機の
内部リアクタンスXgと発電機用変圧器のリアクタンス
Xtの合計値)と外部リアクタンスXSを用いて、
(1),(2)式から求めている(A1,A2)。この
VG *とVS *は、後述する脱調判定手段34により用いら
れる。
生前に検出部2により測定した測定点Rの電圧VR *,電
流IR *と予め設定した等価リアクタンスXG(発電機の
内部リアクタンスXgと発電機用変圧器のリアクタンス
Xtの合計値)と外部リアクタンスXSを用いて、
(1),(2)式から求めている(A1,A2)。この
VG *とVS *は、後述する脱調判定手段34により用いら
れる。
【0014】VG *=VR *+jXG・IR * …(1) VS *=VR *−jXS・IR * …(2)
【0015】ここで、V*,I*は複素数であり、大きさ
と位相を持ったベクトル量である。jは虚数であること
を示す。
と位相を持ったベクトル量である。jは虚数であること
を示す。
【0016】また、検出部2によって測定した有効電力
Pを用いて、故障発生前の定常時に測定した有効電力P
を発電機の機械入力に相当する一定の値として扱った定
常時の有効電力PMと設定する(A3)。
Pを用いて、故障発生前の定常時に測定した有効電力P
を発電機の機械入力に相当する一定の値として扱った定
常時の有効電力PMと設定する(A3)。
【0017】事故判定手段32は、電力系統1での故障
発生と故障除去を判定する。
発生と故障除去を判定する。
【0018】具体的には、図18に示すように初期状態
算出部31で設定した定常時の有効電力PMと検出部2
で測定した時々刻々と変化する有効電力Pを用いて、定
常時の有効電力PMと時々刻々と変化する有効電力Pと
の差分がある設定値以上となる場合に、電力系統で故障
が発生したと判定する(B1〜B4)。一方、故障発生
後も時々刻々と測定した有効電力Pがある設定値以上に
回復した場合に、故障が除去されたと判定する(B5,
B6)。
算出部31で設定した定常時の有効電力PMと検出部2
で測定した時々刻々と変化する有効電力Pを用いて、定
常時の有効電力PMと時々刻々と変化する有効電力Pと
の差分がある設定値以上となる場合に、電力系統で故障
が発生したと判定する(B1〜B4)。一方、故障発生
後も時々刻々と測定した有効電力Pがある設定値以上に
回復した場合に、故障が除去されたと判定する(B5,
B6)。
【0019】位相角推定手段33は、故障発生後の等価
発電機G,Sの位相角δG,δSの推定と将来時点の等価
発電機G,Sの位相角δG’,δS’の予測を行ってい
る。
発電機G,Sの位相角δG,δSの推定と将来時点の等価
発電機G,Sの位相角δG’,δS’の予測を行ってい
る。
【0020】具体的には、図19に示すように等価発電
機Gの位相角δGの推定は、事故判定手段32において
故障発生と判定した場合に、故障発生後に検出部2によ
り測定した有効電力Pを用いて、(3)〜(6)式から
求めている(C1)。以下、時間変化を示す量には
(t)で記す。
機Gの位相角δGの推定は、事故判定手段32において
故障発生と判定した場合に、故障発生後に検出部2によ
り測定した有効電力Pを用いて、(3)〜(6)式から
求めている(C1)。以下、時間変化を示す量には
(t)で記す。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、Mは等価発電機Gの慣性、P0は
故障発生前の定常時の等価発電機Gの出力=初期状態算
出部31で設定した定常時の有効電力PM,ω(t)は
等価発電機Gの角速度である。
故障発生前の定常時の等価発電機Gの出力=初期状態算
出部31で設定した定常時の有効電力PM,ω(t)は
等価発電機Gの角速度である。
【0023】一方、等価発電機Sの内部電圧の位相角δ
Sの推定は、事故判定手段32において故障除去と判定
した場合に、故障除去後に検出部2で測定した測定点R
の電圧VR *電流IR *と予め設定された外部リアクタンス
XSを用いて前記(2)式から求めている(C2)。
Sの推定は、事故判定手段32において故障除去と判定
した場合に、故障除去後に検出部2で測定した測定点R
の電圧VR *電流IR *と予め設定された外部リアクタンス
XSを用いて前記(2)式から求めている(C2)。
【0024】さらに、将来時点の等価発電機G,Sの位
相角δG’,δS’の予測は、発電機は慣性が大きいため
角速度ω及び位相角δは滑らかに変動するので、過去数
点の角速度ω又は位相角δを通る曲線を2次式から求
め、その延長上の点として将来を予測している(C
3)。
相角δG’,δS’の予測は、発電機は慣性が大きいため
角速度ω及び位相角δは滑らかに変動するので、過去数
点の角速度ω又は位相角δを通る曲線を2次式から求
め、その延長上の点として将来を予測している(C
3)。
【0025】脱調判定手段34は、監視対象の発電機が
脱調するかどうかを判定する安定度判定を故障除去後に
行う。
脱調するかどうかを判定する安定度判定を故障除去後に
行う。
【0026】具体的には、故障発生前では、初期状態算
出手段31によって求められた時々刻々と変化する故障
発生前のVG *とVS *等を用いて図16に示す関係から故
障発生前の等価発電機G,Sの位相角δGと位相角δSを
求める。そして、この位相角δGと位相角δSとから等価
発電機G,Sの位相角差δGSを求めて、予め設定したし
きい値δlimitと比較して判定する。また、故障発生後
には、位相角推定手段33で求めた等価発電機G,Sの
位相角δG’,δS’の予測値を用いて、予測したある将
来時点の等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’の位相
角差δGS’が、発散傾向を示し、且つ、予め設定したし
きい値δlimit以上の値ならば脱調と判定し、それ以外
では安定と判定する。
出手段31によって求められた時々刻々と変化する故障
発生前のVG *とVS *等を用いて図16に示す関係から故
障発生前の等価発電機G,Sの位相角δGと位相角δSを
求める。そして、この位相角δGと位相角δSとから等価
発電機G,Sの位相角差δGSを求めて、予め設定したし
きい値δlimitと比較して判定する。また、故障発生後
には、位相角推定手段33で求めた等価発電機G,Sの
位相角δG’,δS’の予測値を用いて、予測したある将
来時点の等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’の位相
角差δGS’が、発散傾向を示し、且つ、予め設定したし
きい値δlimit以上の値ならば脱調と判定し、それ以外
では安定と判定する。
【0027】ここで、脱調判定手段34と後述する制御
量決定手段35で使用するしきい値δlimitは、事前の
オフラインの安定度シミュレーションによって得た安定
と不安定なケースの位相角差δGSの分布を用いた学習に
よって求める。従来の安定化装置で用いている学習の方
法を以下に示す。なお、しきい値δlimitの求め方の詳
細な説明は、参考文献(電学論B,104巻8号,昭和
59年8月,P489〜496「電源系統の動揺把握を
基にしたオンライン高速安定化方式とアルゴリズム」)
にて説明されている。
量決定手段35で使用するしきい値δlimitは、事前の
オフラインの安定度シミュレーションによって得た安定
と不安定なケースの位相角差δGSの分布を用いた学習に
よって求める。従来の安定化装置で用いている学習の方
法を以下に示す。なお、しきい値δlimitの求め方の詳
細な説明は、参考文献(電学論B,104巻8号,昭和
59年8月,P489〜496「電源系統の動揺把握を
基にしたオンライン高速安定化方式とアルゴリズム」)
にて説明されている。
【0028】制御量決定手段35は、脱調判定手段34
により脱調と判定された場合に、監視対象発電機の脱調
を防止するのに必要な発電機の解列台数を決定する。
により脱調と判定された場合に、監視対象発電機の脱調
を防止するのに必要な発電機の解列台数を決定する。
【0029】具体的には、まず、ある時点T0におい
て、将来時点tPより短い将来時点tCにおいて監視対象
とする発電機群n台のうちm台を解列したときの将来時
点tPの位相角差δGS’(tP)を予測する。予測方法の
具体的説明は、前記した参考文献で説明されている。
て、将来時点tPより短い将来時点tCにおいて監視対象
とする発電機群n台のうちm台を解列したときの将来時
点tPの位相角差δGS’(tP)を予測する。予測方法の
具体的説明は、前記した参考文献で説明されている。
【0030】次に、将来時点tPの予測した位相角差δ
GS’(tP)と予め設定したしきい値δlimitを用いて、
両者を次のように比較する。すなわち、(m−1)台を
解列したときの位相角差δGS’(tP)がしきい値δ
limit以上となる、つまり脱調するが、m台を解列した
ときの位相角差δGS’(tP)はしきい値δlimit以下と
なる、つまり安定となるならば、m台を解列する台数と
決定する。
GS’(tP)と予め設定したしきい値δlimitを用いて、
両者を次のように比較する。すなわち、(m−1)台を
解列したときの位相角差δGS’(tP)がしきい値δ
limit以上となる、つまり脱調するが、m台を解列した
ときの位相角差δGS’(tP)はしきい値δlimit以下と
なる、つまり安定となるならば、m台を解列する台数と
決定する。
【0031】従来の電力系統の安定化装置5では、ま
ず、いろいろな故障ケースを設定し、事前のオフライン
の安定度シミュレーションを行い、故障発生後のある特
定時点の位相角差δGSと発電機の解列台数mの関係を求
める。そして、得られた位相角差δGSと解列台数mの分
布を用いて、しきい値δlimitを決定している。具体的
には、図20に示すように以下のステップでしきい値δ
limitを求める。
ず、いろいろな故障ケースを設定し、事前のオフライン
の安定度シミュレーションを行い、故障発生後のある特
定時点の位相角差δGSと発電機の解列台数mの関係を求
める。そして、得られた位相角差δGSと解列台数mの分
布を用いて、しきい値δlimitを決定している。具体的
には、図20に示すように以下のステップでしきい値δ
limitを求める。
【0032】(step1) 発電機の解列なし(m=
0)の状態で各故障ケースごとの安定度シミュレーショ
ンを実施する。図20に示した例では(○,△,□)は
安定、(○,△,□)の黒塗りマークは不安定(脱調)
を示している。 (step2) 不安定となった故障ケースのうち最小
の位相角差δGSをしきい値δlimitとする。図20に示
した例では、故障ケース2の位相角差δGSに対応してδ
(1)をしきい値δlimitとする。 (step3) 不安定となった故障ケースについて、
位相角差δGS<しきい値δlimitとなるような台数mを
解列したときの安定度シミュレーションを実施する。図
20に示した例では、故障ケース1,2に対してそれぞ
れ1台解列した安定度シミュレーションを実施する。 (step4) 再び脱調したケースがあれば、更に解
列台数mを増加するようにしきい値δlimitを更新す
る。図20に示した例では、故障ケース1に対して解列
台数m=2と増加するように、しきい値δlimit=δ
(2)と更新する。
0)の状態で各故障ケースごとの安定度シミュレーショ
ンを実施する。図20に示した例では(○,△,□)は
安定、(○,△,□)の黒塗りマークは不安定(脱調)
を示している。 (step2) 不安定となった故障ケースのうち最小
の位相角差δGSをしきい値δlimitとする。図20に示
した例では、故障ケース2の位相角差δGSに対応してδ
(1)をしきい値δlimitとする。 (step3) 不安定となった故障ケースについて、
位相角差δGS<しきい値δlimitとなるような台数mを
解列したときの安定度シミュレーションを実施する。図
20に示した例では、故障ケース1,2に対してそれぞ
れ1台解列した安定度シミュレーションを実施する。 (step4) 再び脱調したケースがあれば、更に解
列台数mを増加するようにしきい値δlimitを更新す
る。図20に示した例では、故障ケース1に対して解列
台数m=2と増加するように、しきい値δlimit=δ
(2)と更新する。
【0033】以上の方法で求めた解列台数が制御部4へ
渡され、この解列台数情報を基に制御部4において遮断
器の開放指令が出力され、実際に監視対象の発電機の一
部を解列する。これにより、残りの監視対象発電機の脱
調を未然に防止している。
渡され、この解列台数情報を基に制御部4において遮断
器の開放指令が出力され、実際に監視対象の発電機の一
部を解列する。これにより、残りの監視対象発電機の脱
調を未然に防止している。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電力系
統の安定化装置5では、次の問題がある。
統の安定化装置5では、次の問題がある。
【0035】第1には、主系統側等価発電機Sの内部電
圧の位相角δSを求める際に外部リアクタンスXSを使用
しており、事前に外部リアクタンスXSを求めて設定し
ておく必要があり、運用上の問題が大きい。
圧の位相角δSを求める際に外部リアクタンスXSを使用
しており、事前に外部リアクタンスXSを求めて設定し
ておく必要があり、運用上の問題が大きい。
【0036】例えば、初期状態算出手段31及び位相角
推定手段33は、(2)式によって外部リアクタンスX
Sを用いて主系統側等価発電機Sの内部電圧の位相角δS
を求めている。ところが、外部リアクタンスXSは電力
系統の構成が変化するとその値は変動する。このため、
系統構成が変化した場合に外部リアクタンスXSを変更
せずに用いると位相角推定の誤差要因となる。この誤差
要因を除くためには、系統構成が変わるたびに外部リア
クタンスXSの設定を変更すればよいが、送電線や機器
の定期点検等により頻繁に系統構成は変わることが予想
されるので、その都度、設定を変更するのは系統運用者
にとって負担となることが予想される。
推定手段33は、(2)式によって外部リアクタンスX
Sを用いて主系統側等価発電機Sの内部電圧の位相角δS
を求めている。ところが、外部リアクタンスXSは電力
系統の構成が変化するとその値は変動する。このため、
系統構成が変化した場合に外部リアクタンスXSを変更
せずに用いると位相角推定の誤差要因となる。この誤差
要因を除くためには、系統構成が変わるたびに外部リア
クタンスXSの設定を変更すればよいが、送電線や機器
の定期点検等により頻繁に系統構成は変わることが予想
されるので、その都度、設定を変更するのは系統運用者
にとって負担となることが予想される。
【0037】第2には、安定度判定と発電機の解列台数
を決定する際に用いる各しきい値δlimitも事前に求め
て設定しておく必要があり、運用上の問題がある。
を決定する際に用いる各しきい値δlimitも事前に求め
て設定しておく必要があり、運用上の問題がある。
【0038】このしきい値δlimitも系統構成の変化、
需要(潮流断面)の変化により変わるので、系統条件が
変化した場合にそのまま用いると、不要な発電機遮断
(解列)やまた逆の不足遮断(解列)となる場合が考え
られる。ところが、従来の電力系統の安定化装置5では
しきい値δlimitを決めるためにオフラインでの安定度
シミュレーションを多数実施する必要があり、頻繁なし
きい値δlimitの設定変更は、系統運用者に膨大な作業
量を伴わせることが予想される。
需要(潮流断面)の変化により変わるので、系統条件が
変化した場合にそのまま用いると、不要な発電機遮断
(解列)やまた逆の不足遮断(解列)となる場合が考え
られる。ところが、従来の電力系統の安定化装置5では
しきい値δlimitを決めるためにオフラインでの安定度
シミュレーションを多数実施する必要があり、頻繁なし
きい値δlimitの設定変更は、系統運用者に膨大な作業
量を伴わせることが予想される。
【0039】第3には、将来時点の等価発電機G,Sの
角位相角δG,δSの予測は、過去の位相角又は角速度の
動揺状態を用いて、過去数点の位相角又は角速度を通る
曲線を2次式から求めて将来の位相角を予測するので、
現象の遅いケースに対して的確に対応することができな
いという問題がある。
角位相角δG,δSの予測は、過去の位相角又は角速度の
動揺状態を用いて、過去数点の位相角又は角速度を通る
曲線を2次式から求めて将来の位相角を予測するので、
現象の遅いケースに対して的確に対応することができな
いという問題がある。
【0040】すなわち、従来の手段では、数百ミリ秒程
度先の予測となり、約1秒以降に脱調するような現象の
遅いケースに対しては、発見が遅れ発電機の解列台数が
多くなることが予想される。
度先の予測となり、約1秒以降に脱調するような現象の
遅いケースに対しては、発見が遅れ発電機の解列台数が
多くなることが予想される。
【0041】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、系統運用者の負担を軽減すべく、系統条件
の変化の影響を受けない位相角の推定及びしきい値の設
定と、脱調現象の遅いケースにおいても、脱調の早期発
見と発電機の解列台数の最小化を可能とする位相角の推
定の各手段を有した電力系統の安定化装置を提供するこ
とを目的としている。
れたもので、系統運用者の負担を軽減すべく、系統条件
の変化の影響を受けない位相角の推定及びしきい値の設
定と、脱調現象の遅いケースにおいても、脱調の早期発
見と発電機の解列台数の最小化を可能とする位相角の推
定の各手段を有した電力系統の安定化装置を提供するこ
とを目的としている。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、監視
対象とする発電機群とその他の主系統側の発電機群の2
つの発電機群の間の電力系統に送電線故障等が発生した
際の現象を主系統等価発電機と監視対象等価発電機とに
よる等価2機系統モデルにおける動揺現象としてとら
え、監視対象とする発電機群近端の測定点の電圧と電流
と有効電力等の各種測定量を測定する検出部と、この検
出部により得られた各種測定量を用いて故障発生前の定
常時の主系統等価発電機と監視対象等価発電機との各内
部電圧の推定と有効電力の初期設定を行うと共に、電力
系統での故障発生と故障除去の判定を実行し、故障発生
と判定された場合に、故障発生後の主系統等価発電機と
監視対象等価発電機との各位相角の推定により将来時点
の各位相角の予測を行い、さらに、予測された将来時点
の各位相角としきい値とに基づいて監視対象の発電機が
脱調するか否かを判定し、脱調と判定された場合に、将
来時点の各位相角としきい値とに基づいて監視対象の発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する各演算を実行する演算部と、この演算部によって
決定された解列台数の情報に基づいて、監視対象の発電
機群の内の一部を解列する制御部とにより構成する電力
系統の安定化装置において、演算部は、主系統等価発電
機の内部電圧の大きさを予め想定する想定値を定め、こ
の想定値と各種測定量とに基づいて所定演算を実行し、
主系統等価発電機の位相角を算出する手段を設けるよう
にしたものである。この手段によれば、主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を推定する際に、外部リアクタン
スを使用せずに想定値に基づいて位相角を推定でき、従
来において必要であった外部リアクタンスの事前設定が
不要となる。従って、系統構成が代わる度に外部リアク
タンスを設定変更する不都合が解消でき、運用者の負担
を低減でき、運用性や保守性に優れる。
対象とする発電機群とその他の主系統側の発電機群の2
つの発電機群の間の電力系統に送電線故障等が発生した
際の現象を主系統等価発電機と監視対象等価発電機とに
よる等価2機系統モデルにおける動揺現象としてとら
え、監視対象とする発電機群近端の測定点の電圧と電流
と有効電力等の各種測定量を測定する検出部と、この検
出部により得られた各種測定量を用いて故障発生前の定
常時の主系統等価発電機と監視対象等価発電機との各内
部電圧の推定と有効電力の初期設定を行うと共に、電力
系統での故障発生と故障除去の判定を実行し、故障発生
と判定された場合に、故障発生後の主系統等価発電機と
監視対象等価発電機との各位相角の推定により将来時点
の各位相角の予測を行い、さらに、予測された将来時点
の各位相角としきい値とに基づいて監視対象の発電機が
脱調するか否かを判定し、脱調と判定された場合に、将
来時点の各位相角としきい値とに基づいて監視対象の発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する各演算を実行する演算部と、この演算部によって
決定された解列台数の情報に基づいて、監視対象の発電
機群の内の一部を解列する制御部とにより構成する電力
系統の安定化装置において、演算部は、主系統等価発電
機の内部電圧の大きさを予め想定する想定値を定め、こ
の想定値と各種測定量とに基づいて所定演算を実行し、
主系統等価発電機の位相角を算出する手段を設けるよう
にしたものである。この手段によれば、主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を推定する際に、外部リアクタン
スを使用せずに想定値に基づいて位相角を推定でき、従
来において必要であった外部リアクタンスの事前設定が
不要となる。従って、系統構成が代わる度に外部リアク
タンスを設定変更する不都合が解消でき、運用者の負担
を低減でき、運用性や保守性に優れる。
【0043】請求項2の発明は、請求項1記載の電力系
統の安定化装置において、主系統等価発電機の内部電圧
の大きさを予め想定する想定値として固定値を定め、こ
の固定値と定常時に検出部によって測定された各種測定
量とに基づいて所定演算を実行し、定常時の主系統等価
発電機の内部電圧を算出する手段と、この固定値と故障
除去後の各種測定量とに基づいて所定演算を実行し、故
障発生後の主系統等価発電機の位相角を算出する手段を
設けるようにしたものである。この手段によれば、想定
値として予め設定した固定値を用いるので、想定値を多
数設定する必要がなく想定値の設定が簡素化できるの
で、運用者の負担を低減でき、運用性や保守性に優れ
る。
統の安定化装置において、主系統等価発電機の内部電圧
の大きさを予め想定する想定値として固定値を定め、こ
の固定値と定常時に検出部によって測定された各種測定
量とに基づいて所定演算を実行し、定常時の主系統等価
発電機の内部電圧を算出する手段と、この固定値と故障
除去後の各種測定量とに基づいて所定演算を実行し、故
障発生後の主系統等価発電機の位相角を算出する手段を
設けるようにしたものである。この手段によれば、想定
値として予め設定した固定値を用いるので、想定値を多
数設定する必要がなく想定値の設定が簡素化できるの
で、運用者の負担を低減でき、運用性や保守性に優れ
る。
【0044】請求項3の発明は、請求項1記載の電力系
統の安定化装置において、系統運用上あり得る範囲の主
系統等価発電機の内部電圧の大きさを想定する想定値を
複数定め、これらの想定値と定常時に検出部によって測
定された測定点の電圧、電流とを用いて主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を各想定値に対応して所定演算に
より求め、求めた複数の位相角の中から適切な想定値を
選び出す手段と、この手段により選び出された想定値と
定常時に検出部により測定された各種測定量とに基づい
て所定演算によって定常時の主系統等価発電機の内部電
圧を算出する手段と、想定値と故障除去後の各種測定量
とに基づいて所定演算により、故障発生後の主系統等価
発電機の位相角を算出する手段を設けるようにしたもの
である。この手段によれば、運用上あり得る範囲で複数
の想定値を用いて主系統等価発電機の位相角が得られる
ような想定値を選択するので、必ず位相角を推定でき、
電力系統状態を正確に、確実に把握できる。
統の安定化装置において、系統運用上あり得る範囲の主
系統等価発電機の内部電圧の大きさを想定する想定値を
複数定め、これらの想定値と定常時に検出部によって測
定された測定点の電圧、電流とを用いて主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を各想定値に対応して所定演算に
より求め、求めた複数の位相角の中から適切な想定値を
選び出す手段と、この手段により選び出された想定値と
定常時に検出部により測定された各種測定量とに基づい
て所定演算によって定常時の主系統等価発電機の内部電
圧を算出する手段と、想定値と故障除去後の各種測定量
とに基づいて所定演算により、故障発生後の主系統等価
発電機の位相角を算出する手段を設けるようにしたもの
である。この手段によれば、運用上あり得る範囲で複数
の想定値を用いて主系統等価発電機の位相角が得られる
ような想定値を選択するので、必ず位相角を推定でき、
電力系統状態を正確に、確実に把握できる。
【0045】請求項4の発明は、主系統等価発電機の内
部電圧の大きさを予め想定する想定値として、故障発生
前に検出部により測定された測定点の電圧の大きさに所
定の調整量を加えて想定値を定め、この想定値と故障発
生前の定常時に検出部によって測定された各種測定量と
に基づいて所定演算により故障発生前の定常時の主系統
等価発電機の内部電圧を算出する手段と、想定値と故障
除去後の各種測定量とに基づいて所定演算により、故障
発生後の主系統等価発電機の位相角を算出する手段を設
けるようにしたものである。この手段によれば、調整量
を用いて想定値を設定できるので、必ず主系統等価発電
機の位相角を推定でき、電力系統状態を確実に把握でき
る。また、調整量を予め設定しておくので、系統状態が
変化しても想定値を自動で設定でき、運用者の負担を低
減でき、信頼性が高く運用性に優れた装置となる。
部電圧の大きさを予め想定する想定値として、故障発生
前に検出部により測定された測定点の電圧の大きさに所
定の調整量を加えて想定値を定め、この想定値と故障発
生前の定常時に検出部によって測定された各種測定量と
に基づいて所定演算により故障発生前の定常時の主系統
等価発電機の内部電圧を算出する手段と、想定値と故障
除去後の各種測定量とに基づいて所定演算により、故障
発生後の主系統等価発電機の位相角を算出する手段を設
けるようにしたものである。この手段によれば、調整量
を用いて想定値を設定できるので、必ず主系統等価発電
機の位相角を推定でき、電力系統状態を確実に把握でき
る。また、調整量を予め設定しておくので、系統状態が
変化しても想定値を自動で設定でき、運用者の負担を低
減でき、信頼性が高く運用性に優れた装置となる。
【0046】請求項5の発明は、請求項1記載の電力系
統の安定化装置において、主系統等価発電機の内部電圧
の大きさを想定する想定値として予め固定値を定め、こ
の固定値と故障発生前の定常時の各種測定量とに基づい
て所定演算により主系統等価発電機の内部電圧の位相角
を推定して内部電圧を仮定する手段と、この手段により
仮定された内部電圧と各種測定量とから外部リアクタン
スを推定する手段と、この手段により推定された外部リ
アクタンスと各種測定量とから故障発生前の定常時の主
系統等価発電機の内部電圧を算出する手段と、固定値と
故障除去後の各種測定量とに基づいて所定演算を行って
主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定して内部電
圧を仮定する手段と、この手段により仮定された内部電
圧と各種測定量とから外部リアクタンスを推定する手段
と、この手段により推定された外部リアクタンスと各種
測定量とから故障発生後の主系統等価発電機の内部電圧
の位相角を算出する手段とを設けるようにしたものであ
る。この手段によれば、予め設定した固定値を想定値と
して用いて外部リアクタンスを推定しているので、従来
において必要であった外部リアクタンスの事前設定が不
要となり、系統構成が変わる度に外部リアクタンスを設
定変更する不都合が解消でき、運用者の負担を低減で
き、運用性や保守性に優れた装置となる。
統の安定化装置において、主系統等価発電機の内部電圧
の大きさを想定する想定値として予め固定値を定め、こ
の固定値と故障発生前の定常時の各種測定量とに基づい
て所定演算により主系統等価発電機の内部電圧の位相角
を推定して内部電圧を仮定する手段と、この手段により
仮定された内部電圧と各種測定量とから外部リアクタン
スを推定する手段と、この手段により推定された外部リ
アクタンスと各種測定量とから故障発生前の定常時の主
系統等価発電機の内部電圧を算出する手段と、固定値と
故障除去後の各種測定量とに基づいて所定演算を行って
主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定して内部電
圧を仮定する手段と、この手段により仮定された内部電
圧と各種測定量とから外部リアクタンスを推定する手段
と、この手段により推定された外部リアクタンスと各種
測定量とから故障発生後の主系統等価発電機の内部電圧
の位相角を算出する手段とを設けるようにしたものであ
る。この手段によれば、予め設定した固定値を想定値と
して用いて外部リアクタンスを推定しているので、従来
において必要であった外部リアクタンスの事前設定が不
要となり、系統構成が変わる度に外部リアクタンスを設
定変更する不都合が解消でき、運用者の負担を低減で
き、運用性や保守性に優れた装置となる。
【0047】請求項6の発明は、請求項1記載の電力系
統の安定化装置において、系統運用上あり得る範囲の主
系統等価発電機の内部電圧の大きさを想定する想定値を
複数定め、これらの想定値と故障発生前の定常時に検出
部によって測定された各種測定量とを用いて、主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を各想定値に対応して所定
演算により求め、求めた位相角の中から適切な想定値を
選び出す手段と、この手段により選び出された想定値と
故障発生前の定常時の各種測定量とに基づいて所定演算
を行って主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定し
て内部電圧を仮定する手段と、この手段により仮定され
た内部電圧と各種測定量とから外部リアクタンスを推定
する手段と、この手段により推定された外部リアクタン
スと各種測定量とから故障発生前の定常時の主系統等価
発電機の内部電圧を算出する手段と、想定値と故障除去
後の各種測定量とに基づいて所定演算を行って主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を推定して内部電圧を仮定
する手段と、この手段により仮定された内部電圧と各種
測定量とから外部リアクタンスを推定する手段と、この
手段により推定された外部リアクタンスと故障除去後の
各種測定量とから故障発生後の主系統等価発電機の内部
電圧の位相角を算出する手段とを設けるようにしたもの
である。この手段によれば、運用上あり得る範囲で主系
統等価発電機の位相角が得られるよな想定値を選択し、
外部リアクタンスを推定するので、必ず外部リアクタン
スを推定でき、電力系統の初期状態を確実に把握できる
ので、信頼性の高い装置となる。
統の安定化装置において、系統運用上あり得る範囲の主
系統等価発電機の内部電圧の大きさを想定する想定値を
複数定め、これらの想定値と故障発生前の定常時に検出
部によって測定された各種測定量とを用いて、主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を各想定値に対応して所定
演算により求め、求めた位相角の中から適切な想定値を
選び出す手段と、この手段により選び出された想定値と
故障発生前の定常時の各種測定量とに基づいて所定演算
を行って主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定し
て内部電圧を仮定する手段と、この手段により仮定され
た内部電圧と各種測定量とから外部リアクタンスを推定
する手段と、この手段により推定された外部リアクタン
スと各種測定量とから故障発生前の定常時の主系統等価
発電機の内部電圧を算出する手段と、想定値と故障除去
後の各種測定量とに基づいて所定演算を行って主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を推定して内部電圧を仮定
する手段と、この手段により仮定された内部電圧と各種
測定量とから外部リアクタンスを推定する手段と、この
手段により推定された外部リアクタンスと故障除去後の
各種測定量とから故障発生後の主系統等価発電機の内部
電圧の位相角を算出する手段とを設けるようにしたもの
である。この手段によれば、運用上あり得る範囲で主系
統等価発電機の位相角が得られるよな想定値を選択し、
外部リアクタンスを推定するので、必ず外部リアクタン
スを推定でき、電力系統の初期状態を確実に把握できる
ので、信頼性の高い装置となる。
【0048】請求項7の発明は、請求項1記載の電力系
統の安定化装置において、主系統等価発電機の内部電圧
の大きさを想定する想定値として故障発生前に検出部に
より測定された電圧の大きさに所定の調整量を加えて想
定値を定め、この想定値と故障発生前の定常時の各種測
定量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発電機の
内部電圧の位相角を推定して内部電圧を仮定する手段
と、この手段により仮定された内部電圧と各種測定量と
から外部リアクタンスを推定する手段と、この手段によ
り推定された外部リアクタンスと各種測定量とから故障
発生前の定常時の主系統等価発電機の内部電圧を算出す
る手段と、想定値と故障除去後の各種測定量とに基づい
て所定演算を行って主系統等価発電機の内部電圧の位相
角を推定して内部電圧を仮定する手段と、この手段によ
り仮定された内部電圧と各種測定量とから外部リアクタ
ンスを推定する手段と、この手段により推定された外部
リアクタンスと各種測定量とから故障発生後の主系統等
価発電機の内部電圧を算出する手段とを設けるようにし
たものである。この手段によれば、調整量を用いて想定
値を設定できるので、必ず外部リアクタンスを推定で
き、電力系統の状態を確実に把握できる。また、調整量
を予め設定しておくので、系統状態が変化しても想定値
を自動で設定できるので、従来において必要であった多
数のオフライン計算による設定が不要となり、運用者の
負担を低減でき、信頼性が高く運用性に優れた装置とな
る。
統の安定化装置において、主系統等価発電機の内部電圧
の大きさを想定する想定値として故障発生前に検出部に
より測定された電圧の大きさに所定の調整量を加えて想
定値を定め、この想定値と故障発生前の定常時の各種測
定量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発電機の
内部電圧の位相角を推定して内部電圧を仮定する手段
と、この手段により仮定された内部電圧と各種測定量と
から外部リアクタンスを推定する手段と、この手段によ
り推定された外部リアクタンスと各種測定量とから故障
発生前の定常時の主系統等価発電機の内部電圧を算出す
る手段と、想定値と故障除去後の各種測定量とに基づい
て所定演算を行って主系統等価発電機の内部電圧の位相
角を推定して内部電圧を仮定する手段と、この手段によ
り仮定された内部電圧と各種測定量とから外部リアクタ
ンスを推定する手段と、この手段により推定された外部
リアクタンスと各種測定量とから故障発生後の主系統等
価発電機の内部電圧を算出する手段とを設けるようにし
たものである。この手段によれば、調整量を用いて想定
値を設定できるので、必ず外部リアクタンスを推定で
き、電力系統の状態を確実に把握できる。また、調整量
を予め設定しておくので、系統状態が変化しても想定値
を自動で設定できるので、従来において必要であった多
数のオフライン計算による設定が不要となり、運用者の
負担を低減でき、信頼性が高く運用性に優れた装置とな
る。
【0049】請求項8の発明は、監視対象とする発電機
群とその他の主系統側の発電機群の2つの発電機群の間
の電力系統に送電線故障等が発生した際の現象を主系統
等価発電機と監視対象等価発電機とによる等価2機系統
モデルにおける動揺現象としてとらえ、監視対象とする
発電機群近端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各種
測定量を測定する検出部と、この検出部により得られた
各種測定量を用いて故障発生前の定常時の主系統等価発
電機と監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有効
電力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生と
故障除去の判定を実行し、故障発生と判定された場合
に、故障発生後の主系統等価発電機と監視対象等価発電
機との各位相角の推定により将来時点の各位相角の予測
を行い、さらに、予測された将来時点の各位相角としき
い値とに基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを
判定し、脱調と判定された場合に、将来時点の各位相角
としきい値とに基づいて監視対象の発電機の脱調を防止
するのに必要な発電機の解列台数を決定する各演算を実
行する演算部と、この演算部によって決定された解列台
数の情報に基づいて、監視対象の発電機群の内の一部を
解列する制御部とにより構成する電力系統の安定化装置
において、演算部は、主系統等価発電機の故障除去後の
外部リアクタンスと定常時の検出部により測定された各
種測定量とに基づいて所定演算によって主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を算出する第1位相角算出手段
と、監視対象等価発電機の外部リアクタンスと定常時の
各種測定量とに基づいて所定の演算によって監視対象等
価発電機の内部電圧の位相角を算出する第2位相角算出
手段と、主系統等価発電機の内部電圧の位相角と監視対
象等価発電機の内部電圧の位相角との位相角差に基づい
て所定演算によって脱調判定するしきい値を算出する手
段を有する脱調判定手段を設けるようにしたものであ
る。この手段によれば、脱調判定に用いるしきい値を自
動的に設定するため、従来のように系統構成や条件が変
わる度にしきい値を求めるための多数のオフライン計算
を行う必要がなく、また、正確な実情に沿った安定判定
ができ、運用者の負担を低減できる。
群とその他の主系統側の発電機群の2つの発電機群の間
の電力系統に送電線故障等が発生した際の現象を主系統
等価発電機と監視対象等価発電機とによる等価2機系統
モデルにおける動揺現象としてとらえ、監視対象とする
発電機群近端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各種
測定量を測定する検出部と、この検出部により得られた
各種測定量を用いて故障発生前の定常時の主系統等価発
電機と監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有効
電力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生と
故障除去の判定を実行し、故障発生と判定された場合
に、故障発生後の主系統等価発電機と監視対象等価発電
機との各位相角の推定により将来時点の各位相角の予測
を行い、さらに、予測された将来時点の各位相角としき
い値とに基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを
判定し、脱調と判定された場合に、将来時点の各位相角
としきい値とに基づいて監視対象の発電機の脱調を防止
するのに必要な発電機の解列台数を決定する各演算を実
行する演算部と、この演算部によって決定された解列台
数の情報に基づいて、監視対象の発電機群の内の一部を
解列する制御部とにより構成する電力系統の安定化装置
において、演算部は、主系統等価発電機の故障除去後の
外部リアクタンスと定常時の検出部により測定された各
種測定量とに基づいて所定演算によって主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を算出する第1位相角算出手段
と、監視対象等価発電機の外部リアクタンスと定常時の
各種測定量とに基づいて所定の演算によって監視対象等
価発電機の内部電圧の位相角を算出する第2位相角算出
手段と、主系統等価発電機の内部電圧の位相角と監視対
象等価発電機の内部電圧の位相角との位相角差に基づい
て所定演算によって脱調判定するしきい値を算出する手
段を有する脱調判定手段を設けるようにしたものであ
る。この手段によれば、脱調判定に用いるしきい値を自
動的に設定するため、従来のように系統構成や条件が変
わる度にしきい値を求めるための多数のオフライン計算
を行う必要がなく、また、正確な実情に沿った安定判定
ができ、運用者の負担を低減できる。
【0050】請求項9の発明は、請求項8記載の電力系
統の安定化装置において、脱調判定手段の第1位相角算
出手段は、主系統等価発電機の内部電圧の大きさを予め
想定値として固定値、あるいは、故障発生前の定常時に
検出部により測定された電圧の大きさに所定の調整を加
えて想定値を定める手段と、この手段によって定められ
た想定値と故障除去後の各種測定量とに基づいて判定演
算を行って主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定
して内部電圧を仮定する手段と、この手段により仮定さ
れた内部電圧と各種測定量とから故障除去後の外部リア
クタンスを推定する手段と、この手段により推定された
故障除去後の外部リアクタンスと定常時の各種測定量と
に基づいて所定演算を行って、主系統等価発電機の内部
電圧の位相角を算出する手段とを設けるようにしたもの
である。この手段によれば、故除去後の測定値から外部
リアクタンスを推定するので、オフライン計算を行って
外部リアクタンスを設定することなくしきい値を求める
ことができ、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用
や保守に優れた装置とすることができる。
統の安定化装置において、脱調判定手段の第1位相角算
出手段は、主系統等価発電機の内部電圧の大きさを予め
想定値として固定値、あるいは、故障発生前の定常時に
検出部により測定された電圧の大きさに所定の調整を加
えて想定値を定める手段と、この手段によって定められ
た想定値と故障除去後の各種測定量とに基づいて判定演
算を行って主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定
して内部電圧を仮定する手段と、この手段により仮定さ
れた内部電圧と各種測定量とから故障除去後の外部リア
クタンスを推定する手段と、この手段により推定された
故障除去後の外部リアクタンスと定常時の各種測定量と
に基づいて所定演算を行って、主系統等価発電機の内部
電圧の位相角を算出する手段とを設けるようにしたもの
である。この手段によれば、故除去後の測定値から外部
リアクタンスを推定するので、オフライン計算を行って
外部リアクタンスを設定することなくしきい値を求める
ことができ、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用
や保守に優れた装置とすることができる。
【0051】請求項10の発明は、請求項8記載の電力
系統の安定化装置において、脱調判定手段の第1位相角
算出手段は、系統運用上あり得る範囲の主系統等価発電
機の内部電圧の大きさを想定する想定値を複数定め、こ
れらの想定値と故障発生前の定常時に検出部によって測
定された各種測定量とを用いて、主系統等価発電機の内
部電圧の位相角を各想定値に対応して所定演算により求
め、求めた位相角の中から適切な想定値を選び出す手段
と、この手段により選び出された想定値と故障除去後の
各種測定量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発
電機の内部電圧の位相角を推定して内部電圧を仮定する
手段と、この手段により仮定された内部電圧と各種測定
量とから故障除去後の外部リアクタンスを推定する手段
と、この手段により推定された故障除去後の外部リアク
タンスと定常時の各種測定量とに基づいて所定演算を行
って、主系統等価発電機の内部電圧の位相角を算出する
手段とを設けるようにしたものである。この手段によれ
ば、運用上あり得る範囲の等価発電機の位相角が得られ
るような想定値を選択するので、様々な動揺現象につい
ても位相角差及びしきい値を確実に算出でき、かつ、実
際の系統現象に近い系統状態を推定でき、信頼性の高い
装置とすることができる。
系統の安定化装置において、脱調判定手段の第1位相角
算出手段は、系統運用上あり得る範囲の主系統等価発電
機の内部電圧の大きさを想定する想定値を複数定め、こ
れらの想定値と故障発生前の定常時に検出部によって測
定された各種測定量とを用いて、主系統等価発電機の内
部電圧の位相角を各想定値に対応して所定演算により求
め、求めた位相角の中から適切な想定値を選び出す手段
と、この手段により選び出された想定値と故障除去後の
各種測定量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発
電機の内部電圧の位相角を推定して内部電圧を仮定する
手段と、この手段により仮定された内部電圧と各種測定
量とから故障除去後の外部リアクタンスを推定する手段
と、この手段により推定された故障除去後の外部リアク
タンスと定常時の各種測定量とに基づいて所定演算を行
って、主系統等価発電機の内部電圧の位相角を算出する
手段とを設けるようにしたものである。この手段によれ
ば、運用上あり得る範囲の等価発電機の位相角が得られ
るような想定値を選択するので、様々な動揺現象につい
ても位相角差及びしきい値を確実に算出でき、かつ、実
際の系統現象に近い系統状態を推定でき、信頼性の高い
装置とすることができる。
【0052】請求項11の発明は、請求項8記載の電力
系統の安定化装置において、脱調判定手段の第1位相角
算出手段は、過去の時間帯において、複数の主系統等価
発電機の外部リアクタンスを想定する手段と、この手段
により想定された複数の外部リアクタンス毎に所定演算
を行い得られた主系統等価発電機の内部電圧の内で電力
系統の運用範囲内のもののみ選び出し、選び出された内
部電圧の内で時間帯で変化の最も小さい内部電圧を特定
する手段と、この手段で特定された内部電圧に対応する
故障除去後の外部リアクタンスと定常時の前記各種測定
量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発電機の位
相角を算出する手段を設けるようにしたものである。こ
の手段によれば、故障除去後の主系統等価発電機の内部
電圧の変化分が小さい内部電圧による位相角を用いてし
きい値が自動設定できるので、実際の系統現象に近い状
態の位相角による脱調判定ができ、装置の信頼性を向上
できる。
系統の安定化装置において、脱調判定手段の第1位相角
算出手段は、過去の時間帯において、複数の主系統等価
発電機の外部リアクタンスを想定する手段と、この手段
により想定された複数の外部リアクタンス毎に所定演算
を行い得られた主系統等価発電機の内部電圧の内で電力
系統の運用範囲内のもののみ選び出し、選び出された内
部電圧の内で時間帯で変化の最も小さい内部電圧を特定
する手段と、この手段で特定された内部電圧に対応する
故障除去後の外部リアクタンスと定常時の前記各種測定
量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発電機の位
相角を算出する手段を設けるようにしたものである。こ
の手段によれば、故障除去後の主系統等価発電機の内部
電圧の変化分が小さい内部電圧による位相角を用いてし
きい値が自動設定できるので、実際の系統現象に近い状
態の位相角による脱調判定ができ、装置の信頼性を向上
できる。
【0053】請求項12の発明は、請求項8乃至請求項
11記載のいずれかの電力系統の安定化装置において、
得られたしきい値に対して一定の調整値、あるいは、監
視対象等価発電機の容量等の条件により定めた調整値に
よって増減する補正を行い、補正後のしきい値を脱調判
定するしきい値とする脱調判定手段を設けるようにした
ものである。この手段によれば、得られたしきい値に対
して所定の位相余裕分を補正するので、複数の発電所に
設置されている複数の装置の間で脱調判定のしきい値を
異なるようにすることができ、協調を取った安定化制御
により必要以上の解列を防止できる。また、複数の装置
の間で各装置の監視対象とする発電機の容量に応じて脱
調判定のしきい値を異なるようにすることができ、協調
を取った安定化制御により必要以上の解列を防止するこ
とができる。
11記載のいずれかの電力系統の安定化装置において、
得られたしきい値に対して一定の調整値、あるいは、監
視対象等価発電機の容量等の条件により定めた調整値に
よって増減する補正を行い、補正後のしきい値を脱調判
定するしきい値とする脱調判定手段を設けるようにした
ものである。この手段によれば、得られたしきい値に対
して所定の位相余裕分を補正するので、複数の発電所に
設置されている複数の装置の間で脱調判定のしきい値を
異なるようにすることができ、協調を取った安定化制御
により必要以上の解列を防止できる。また、複数の装置
の間で各装置の監視対象とする発電機の容量に応じて脱
調判定のしきい値を異なるようにすることができ、協調
を取った安定化制御により必要以上の解列を防止するこ
とができる。
【0054】請求項13の発明は、監視対象とする発電
機群とその他の主系統側の発電機群の2つの発電機群の
間の電力系統に送電線故障等が発生した際の現象を主系
統等価発電機と監視対象等価発電機とによる等価2機系
統モデルにおける動揺現象としてとらえ、監視対象とす
る発電機群近端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各
種測定量を測定する検出部と、この検出部により得られ
た各種測定量を用いて故障発生前の定常時の主系統等価
発電機と監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有
効電力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生
と故障除去の判定を実行し、故障発生と判定された故障
発生後の主系統等価発電機と監視対象等価発電機との各
位相角の推定により将来時点の各位相角の予測を行い、
さらに、予測された将来時点の各位相角としきい値とに
基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを判定し、
脱調と判定された場合に、将来時点の各位相角としきい
値とに基づいて監視対象の発電機の脱調を防止するのに
必要な発電機の解列台数を決定する各演算を実行する演
算部と、この演算部によって決定された解列台数の情報
に基づいて、監視対象の発電機群の内の一部を解列する
制御部とにより構成する電力系統の安定化装置におい
て、演算部は、主系統等価発電機の故障除去後の外部リ
アクタンスと想定する解列台数と定常時の検出部により
測定された各種測定量とに基づいて所定演算によって主
系統等価発電機の内部電圧の位相角と監視対象等価発電
機の内部電圧の位相角との位相角差を算出する手段と、
この手段によって算出された位相角差に基づいて所定演
算によって解列台数を決めるしきい値を算出する手段を
有する制御量決定手段を設けるようにしたものである。
この手段によれば、解列台数の算出に用いるしきい値を
自動的に設定することが可能なため、系統構成や系統状
態が変わる度にしきい値を求めるための多数のオフライ
ン計算を行う必要がないので、運用者の負担を低減でき
る。
機群とその他の主系統側の発電機群の2つの発電機群の
間の電力系統に送電線故障等が発生した際の現象を主系
統等価発電機と監視対象等価発電機とによる等価2機系
統モデルにおける動揺現象としてとらえ、監視対象とす
る発電機群近端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各
種測定量を測定する検出部と、この検出部により得られ
た各種測定量を用いて故障発生前の定常時の主系統等価
発電機と監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有
効電力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生
と故障除去の判定を実行し、故障発生と判定された故障
発生後の主系統等価発電機と監視対象等価発電機との各
位相角の推定により将来時点の各位相角の予測を行い、
さらに、予測された将来時点の各位相角としきい値とに
基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを判定し、
脱調と判定された場合に、将来時点の各位相角としきい
値とに基づいて監視対象の発電機の脱調を防止するのに
必要な発電機の解列台数を決定する各演算を実行する演
算部と、この演算部によって決定された解列台数の情報
に基づいて、監視対象の発電機群の内の一部を解列する
制御部とにより構成する電力系統の安定化装置におい
て、演算部は、主系統等価発電機の故障除去後の外部リ
アクタンスと想定する解列台数と定常時の検出部により
測定された各種測定量とに基づいて所定演算によって主
系統等価発電機の内部電圧の位相角と監視対象等価発電
機の内部電圧の位相角との位相角差を算出する手段と、
この手段によって算出された位相角差に基づいて所定演
算によって解列台数を決めるしきい値を算出する手段を
有する制御量決定手段を設けるようにしたものである。
この手段によれば、解列台数の算出に用いるしきい値を
自動的に設定することが可能なため、系統構成や系統状
態が変わる度にしきい値を求めるための多数のオフライ
ン計算を行う必要がないので、運用者の負担を低減でき
る。
【0055】請求項14の発明は、請求項13記載の電
力系統の安定化装置において、制御量決定手段は、主系
統等価発電機の内部電圧の大きさを予め想定値として固
定値、あるいは、故障発生前の定常時に検出部により測
定された電圧の大きさに所定の調整を加えて想定値を定
める手段と、この手段によって定められた想定値と故障
除去後の各種測定量とに基づいて判定演算を行って主系
統等価発電機の内部電圧の位相角を推定して内部電圧を
仮定する手段と、この手段により仮定された内部電圧と
各種測定量とから故障除去後の外部リアクタンスを推定
する手段と、この手段により推定された故障除去後の外
部リアクタンスと定常時の各種測定量とに基づいて所定
演算を行って、主系統等価発電機の内部電圧の位相角と
監視対象等価発電機の内部電圧の位相角との位相角差を
算出する手段とを設けるようにしたものである。この手
段によれば、故障除去後の測定値から外部リアクタンス
を推定するので、オフライン計算を行って予め外部リア
クタンスを設定することなくしきい値を求めることがで
き、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用や保守に
優れた装置とすることができる。
力系統の安定化装置において、制御量決定手段は、主系
統等価発電機の内部電圧の大きさを予め想定値として固
定値、あるいは、故障発生前の定常時に検出部により測
定された電圧の大きさに所定の調整を加えて想定値を定
める手段と、この手段によって定められた想定値と故障
除去後の各種測定量とに基づいて判定演算を行って主系
統等価発電機の内部電圧の位相角を推定して内部電圧を
仮定する手段と、この手段により仮定された内部電圧と
各種測定量とから故障除去後の外部リアクタンスを推定
する手段と、この手段により推定された故障除去後の外
部リアクタンスと定常時の各種測定量とに基づいて所定
演算を行って、主系統等価発電機の内部電圧の位相角と
監視対象等価発電機の内部電圧の位相角との位相角差を
算出する手段とを設けるようにしたものである。この手
段によれば、故障除去後の測定値から外部リアクタンス
を推定するので、オフライン計算を行って予め外部リア
クタンスを設定することなくしきい値を求めることがで
き、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用や保守に
優れた装置とすることができる。
【0056】請求項15の発明は、請求項13記載の電
力系統の安定化装置において、制御量決定手段は、系統
運用上あり得る範囲の主系統等価発電機の内部電圧の大
きさを想定する想定値を複数定め、これらの想定値と故
障発生前の定常時に検出部によって測定された各種測定
量とを用いて、主系統等価発電機の内部電圧の位相角を
各想定値に対応して所定演算により求め、求めた位相角
の中から適切な想定値を選び出す手段と、この手段によ
り選び出された想定値と故障除去後の各種測定量とに基
づいて所定演算を行って主系統等価発電機の内部電圧の
位相角を推定して内部電圧を仮定する手段と、この手段
により仮定された内部電圧と各種測定量とから故障除去
後の外部リアクタンスを推定する手段と、この手段によ
り推定された故障除去後の外部リアクタンスと定常時の
各種測定量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発
電機の内部電圧の位相角と監視対象等価発電機の内部電
圧の位相角との位相角差を算出する手段とを設けるよう
にしたものである。この手段によれば、故障除去後の様
々な動揺現象についてもしきい値を算出でき、かつ、実
際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、信頼性
の高い装置とすることができる。
力系統の安定化装置において、制御量決定手段は、系統
運用上あり得る範囲の主系統等価発電機の内部電圧の大
きさを想定する想定値を複数定め、これらの想定値と故
障発生前の定常時に検出部によって測定された各種測定
量とを用いて、主系統等価発電機の内部電圧の位相角を
各想定値に対応して所定演算により求め、求めた位相角
の中から適切な想定値を選び出す手段と、この手段によ
り選び出された想定値と故障除去後の各種測定量とに基
づいて所定演算を行って主系統等価発電機の内部電圧の
位相角を推定して内部電圧を仮定する手段と、この手段
により仮定された内部電圧と各種測定量とから故障除去
後の外部リアクタンスを推定する手段と、この手段によ
り推定された故障除去後の外部リアクタンスと定常時の
各種測定量とに基づいて所定演算を行って主系統等価発
電機の内部電圧の位相角と監視対象等価発電機の内部電
圧の位相角との位相角差を算出する手段とを設けるよう
にしたものである。この手段によれば、故障除去後の様
々な動揺現象についてもしきい値を算出でき、かつ、実
際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、信頼性
の高い装置とすることができる。
【0057】請求項16の発明は、請求項13記載の電
力系統の安定化装置において、制御量決定手段は、過去
の時間帯において、複数の主系統等価発電機の外部リア
クタンスを想定する手段と、この手段により想定された
複数の外部リアクタンス毎に所定の演算を行い得られた
主系統等価発電機の内部電圧の内で電力系統の運用範囲
内のもののみ選び出し、選び出された内部電圧の内で時
間帯で変化の最も小さい内部電圧を特定する手段と、こ
の手段で特定された内部電圧に対応する故障除去後の外
部リアクタンスと想定する解列台数と定常時の各種測定
量とに基づいて所定演算によって主系統等価発電機の内
部電圧の位相角と監視対象等価発電機の内部電圧の位相
角との位相角差を算出する手段を設けるようにしたもの
である。この手段によれば、故障除去後の測定値から外
部リアクタンスを推定し、オフライン計算を行って予め
外部リアクタンスを設定することなくしきい値を求める
ことができるので、系統状態の変化に柔軟に対応可能
な、運用性や保守性に優れ、また、より実際の系統現象
に近い系統状態を推定できるので、従来の装置より信頼
性を向上させることができる。
力系統の安定化装置において、制御量決定手段は、過去
の時間帯において、複数の主系統等価発電機の外部リア
クタンスを想定する手段と、この手段により想定された
複数の外部リアクタンス毎に所定の演算を行い得られた
主系統等価発電機の内部電圧の内で電力系統の運用範囲
内のもののみ選び出し、選び出された内部電圧の内で時
間帯で変化の最も小さい内部電圧を特定する手段と、こ
の手段で特定された内部電圧に対応する故障除去後の外
部リアクタンスと想定する解列台数と定常時の各種測定
量とに基づいて所定演算によって主系統等価発電機の内
部電圧の位相角と監視対象等価発電機の内部電圧の位相
角との位相角差を算出する手段を設けるようにしたもの
である。この手段によれば、故障除去後の測定値から外
部リアクタンスを推定し、オフライン計算を行って予め
外部リアクタンスを設定することなくしきい値を求める
ことができるので、系統状態の変化に柔軟に対応可能
な、運用性や保守性に優れ、また、より実際の系統現象
に近い系統状態を推定できるので、従来の装置より信頼
性を向上させることができる。
【0058】請求項17の発明は、請求項13乃至請求
項16記載のいずれかの電力系統の安定化装置におい
て、制御量決定手段は、得られたしきい値に基づいて演
算された解列台数に対して予想演算の結果、監視対象等
価発電機と主系統等価発電機の周波数偏差が予測範囲を
越える場合に、予め設定した一定の解列台数を追加補正
し、あるいは、周波数偏差が予測範囲を越える場合に予
測範囲に入るように解列台数を補正するようにしたもの
である。この手段によれば、算出された解列台数に対し
て、従来の周波数偏差が予測範囲を越えるとき解列台数
を補正するので、より安定度の向上が期待できる。
項16記載のいずれかの電力系統の安定化装置におい
て、制御量決定手段は、得られたしきい値に基づいて演
算された解列台数に対して予想演算の結果、監視対象等
価発電機と主系統等価発電機の周波数偏差が予測範囲を
越える場合に、予め設定した一定の解列台数を追加補正
し、あるいは、周波数偏差が予測範囲を越える場合に予
測範囲に入るように解列台数を補正するようにしたもの
である。この手段によれば、算出された解列台数に対し
て、従来の周波数偏差が予測範囲を越えるとき解列台数
を補正するので、より安定度の向上が期待できる。
【0059】請求項18の発明は、監視対象とする発電
機群とその他の主系統側の発電機群の2つの発電機群の
間の電力系統に送電線故障等が発生した際の現象を主系
統等価発電機と監視対象等価発電機とによる等価2機系
統モデルにおける動揺現象としてとらえ、監視対象とす
る発電機群近端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各
種測定量を測定する検出部と、この検出部により得られ
た各種測定量を用いて故障発生前の定常時の主系統等価
発電機と監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有
効電力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生
と故障除去の判定を実行し、故障発生と判定された故障
発生後の主系統等価発電機と監視対象等価発電機との各
位相角の推定により将来時点の各位相角の予測を行い、
さらに、予測された将来時点の各位相角としきい値とに
基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを判定し、
脱調と判定された場合に、将来時点の各位相角としきい
値とに基づいて監視対象の発電機の脱調を防止するのに
必要な発電機の解列台数を決定する各演算を実行する演
算部と、この演算部によって決定された解列台数の情報
に基づいて、監視対象の発電機群の内の一部を解列する
制御部とにより構成する電力系統の安定化装置におい
て、主系統等価発電機を無限大母線として把え、監視対
象等価発電機と無限大母線とによる1機対無限大母線モ
デルを用いて、主系統等価発電機側の故障発生前の位相
角を故障除去後の位相角に擬制し、モデルによって監視
対象等価発電機の位相角を演算し、得られた位相角と擬
制された位相角とから故障発生後の位相角差を演算する
ようにしたものである。この手段によれば、主系統等価
発電機を無限大母線として把えて故障発生前の主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相角と擬
制したので、早期に主系統等価発電機の内部電圧の位相
角を算出することができる。
機群とその他の主系統側の発電機群の2つの発電機群の
間の電力系統に送電線故障等が発生した際の現象を主系
統等価発電機と監視対象等価発電機とによる等価2機系
統モデルにおける動揺現象としてとらえ、監視対象とす
る発電機群近端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各
種測定量を測定する検出部と、この検出部により得られ
た各種測定量を用いて故障発生前の定常時の主系統等価
発電機と監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有
効電力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生
と故障除去の判定を実行し、故障発生と判定された故障
発生後の主系統等価発電機と監視対象等価発電機との各
位相角の推定により将来時点の各位相角の予測を行い、
さらに、予測された将来時点の各位相角としきい値とに
基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを判定し、
脱調と判定された場合に、将来時点の各位相角としきい
値とに基づいて監視対象の発電機の脱調を防止するのに
必要な発電機の解列台数を決定する各演算を実行する演
算部と、この演算部によって決定された解列台数の情報
に基づいて、監視対象の発電機群の内の一部を解列する
制御部とにより構成する電力系統の安定化装置におい
て、主系統等価発電機を無限大母線として把え、監視対
象等価発電機と無限大母線とによる1機対無限大母線モ
デルを用いて、主系統等価発電機側の故障発生前の位相
角を故障除去後の位相角に擬制し、モデルによって監視
対象等価発電機の位相角を演算し、得られた位相角と擬
制された位相角とから故障発生後の位相角差を演算する
ようにしたものである。この手段によれば、主系統等価
発電機を無限大母線として把えて故障発生前の主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相角と擬
制したので、早期に主系統等価発電機の内部電圧の位相
角を算出することができる。
【0060】請求項19の発明は、請求項18記載の電
力系統の安定化装置において、演算によって得られた事
故発生後の位相角差に基づいて所定演算によって脱調判
定、あるいは、解列台数決定の各しきい値を算出するよ
うにしたものである。この手段によれば、主系統等価発
電機を無限大母線として把えて、故障発生前の主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相角とし
て擬制したので、脱調する発電機を早期に特定するだけ
でなく、あるいは、適切な発電機の解列台数も求めら
れ、電力系統の安定度向上が期待でき、より安定度の高
い装置となる。
力系統の安定化装置において、演算によって得られた事
故発生後の位相角差に基づいて所定演算によって脱調判
定、あるいは、解列台数決定の各しきい値を算出するよ
うにしたものである。この手段によれば、主系統等価発
電機を無限大母線として把えて、故障発生前の主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相角とし
て擬制したので、脱調する発電機を早期に特定するだけ
でなく、あるいは、適切な発電機の解列台数も求めら
れ、電力系統の安定度向上が期待でき、より安定度の高
い装置となる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0062】本発明による電力系統の安定化装置は、従
来の電力系統の安定化装置と同様の系統構成としている
ので、図14を参照して本発明に係わる電力系統の安定
化装置の構成図として説明する。
来の電力系統の安定化装置と同様の系統構成としている
ので、図14を参照して本発明に係わる電力系統の安定
化装置の構成図として説明する。
【0063】監視対象とする特定の発電機群G1は電源
線を介して主系統51と接続し、主系統51にはその他
の発電機群G2〜Gnを接続しており、各発電機は電力を
電力系統1に供給している。主系統51には、その他の
発電機群G2〜Gnが多数含まれている。電力系統1の電
源線50の各部には、変流器52と変成器53が配置さ
れ、電力系統の安定化装置5へ接続している。電力系統
の安定化装置5は、検出部2と演算部3と制御部4とか
ら構成されている。
線を介して主系統51と接続し、主系統51にはその他
の発電機群G2〜Gnを接続しており、各発電機は電力を
電力系統1に供給している。主系統51には、その他の
発電機群G2〜Gnが多数含まれている。電力系統1の電
源線50の各部には、変流器52と変成器53が配置さ
れ、電力系統の安定化装置5へ接続している。電力系統
の安定化装置5は、検出部2と演算部3と制御部4とか
ら構成されている。
【0064】検出部2は、例えば、電源線50で故障が
発生した場合、発電機群G1が主系統51に属するその
他の発電機群G2〜Gnに対して脱調する現象を検出する
ために、発電機群G1近端の測定点Rで測定した電圧VR
*と電流IR *、電圧と電流の積で求まる有効電力Pを時
々刻々と測定する。
発生した場合、発電機群G1が主系統51に属するその
他の発電機群G2〜Gnに対して脱調する現象を検出する
ために、発電機群G1近端の測定点Rで測定した電圧VR
*と電流IR *、電圧と電流の積で求まる有効電力Pを時
々刻々と測定する。
【0065】演算部3は、検出部2で得られた電気量を
用いて監視対象の発電機群G1が将来脱調するかどうか
を予測する。さらに、演算の結果、脱調すると予測した
場合には脱調現象を防止するのに必要な発電機解列(又
は遮断)台数(通称、電源制限量または略して電制量)
を求める。制御部4は、演算部3によって求めた解列台
数情報を基に遮断器開放指令を出力し、監視対象の発電
機群G1の一部を求めた台数だけ高速に解列する。
用いて監視対象の発電機群G1が将来脱調するかどうか
を予測する。さらに、演算の結果、脱調すると予測した
場合には脱調現象を防止するのに必要な発電機解列(又
は遮断)台数(通称、電源制限量または略して電制量)
を求める。制御部4は、演算部3によって求めた解列台
数情報を基に遮断器開放指令を出力し、監視対象の発電
機群G1の一部を求めた台数だけ高速に解列する。
【0066】演算部3は、初期状態手段31と事故判定
手段32と位相角推定手段33と脱調判定手段34と制
御量決定手段35で構成されている。初期状態算出手段
31は、故障発生前の定常時の各等価発電機の内部電圧
の推定と有効電力Pの初期設定をする。事故判定手段3
2は、電力系統での故障発生と故障除去の判定をする。
位相角推定手段33は、故障発生後の各等価発電機の位
相角の推定と将来時点の位相角の予測を行う。脱調判定
手段34は、位相角推定手段33の予測結果を基に、監
視対象の発電機が脱調するかどうかを判定する。制御量
決定手段35は、脱調判定手段34において脱調と判定
された場合に、監視対象の発電機の脱調を防止するのに
必要な発電機の解列台数を決定する。
手段32と位相角推定手段33と脱調判定手段34と制
御量決定手段35で構成されている。初期状態算出手段
31は、故障発生前の定常時の各等価発電機の内部電圧
の推定と有効電力Pの初期設定をする。事故判定手段3
2は、電力系統での故障発生と故障除去の判定をする。
位相角推定手段33は、故障発生後の各等価発電機の位
相角の推定と将来時点の位相角の予測を行う。脱調判定
手段34は、位相角推定手段33の予測結果を基に、監
視対象の発電機が脱調するかどうかを判定する。制御量
決定手段35は、脱調判定手段34において脱調と判定
された場合に、監視対象の発電機の脱調を防止するのに
必要な発電機の解列台数を決定する。
【0067】次に、第1実施の形態乃至第7実施の形態
に係わる電力系統の安定化装置について説明する。
に係わる電力系統の安定化装置について説明する。
【0068】まず、検出部2は図14に示すように、監
視対象とする発電機群G1と主系統51とを接続する電
源線50上の発電機近端の測定点Rに設置された測定機
器を介して、測定点Rの電圧(母線電圧)VR *と電流I
R *(電源線電流)、発電機電流IG *,VR *とIR *の積で
求まる有効電力Pを常時測定し、これらを演算部3へ渡
す。
視対象とする発電機群G1と主系統51とを接続する電
源線50上の発電機近端の測定点Rに設置された測定機
器を介して、測定点Rの電圧(母線電圧)VR *と電流I
R *(電源線電流)、発電機電流IG *,VR *とIR *の積で
求まる有効電力Pを常時測定し、これらを演算部3へ渡
す。
【0069】演算部3では、測定点Rを基準に監視対象
とする特定の発電機群G1と主系統に属するその他の発
電機群G2〜Gnとをそれぞれ1台の等価発電機モデルで
表す図15に示すような監視対象発電機側の等価発電機
Gと主系統側の等価発電機Sとの等価2機系統モデルで
考え、検出部2で測定した各種電気量を用いて、等価発
電機Gが将来脱調するかどうかを予測し、脱調すると予
測した場合には脱調を防止するのに必要な発電機解列台
数を求め、求めた解列台数情報を制御部4へ渡す。
とする特定の発電機群G1と主系統に属するその他の発
電機群G2〜Gnとをそれぞれ1台の等価発電機モデルで
表す図15に示すような監視対象発電機側の等価発電機
Gと主系統側の等価発電機Sとの等価2機系統モデルで
考え、検出部2で測定した各種電気量を用いて、等価発
電機Gが将来脱調するかどうかを予測し、脱調すると予
測した場合には脱調を防止するのに必要な発電機解列台
数を求め、求めた解列台数情報を制御部4へ渡す。
【0070】ここで、図15に示す測定点Rと各等価発
電機間のインピーダンスは、測定点Rから主系統側を見
たときの外部リアクタンスXsがあり、また、監視対象
側を見たときの発電機の内部リアクタンスXgと発電機
用変圧器のリアクタンスXtを合計した等価リアクタン
スXGがある。
電機間のインピーダンスは、測定点Rから主系統側を見
たときの外部リアクタンスXsがあり、また、監視対象
側を見たときの発電機の内部リアクタンスXgと発電機
用変圧器のリアクタンスXtを合計した等価リアクタン
スXGがある。
【0071】次に、第1実施の形態について説明する。
【0072】まず、初期状態算出部31による故障発生
前の定常時の等価発電機Gの内部電圧VG *と等価発電機
Sの内部電圧VG *の推定と、有効電力Pの初期設定を行
う。故障発生前の定常時の等価発電機Gの内部電圧VG *
の推定は、図1に示す処理のように検出部2で測定した
測定点Rの電圧VR *,電流IR *と予め設定した等価リア
クタンスXG(発電機の内部リアクタンスXgと発電機用
変圧器のリアクタンスXtの合計値)を用いて、(1.
1)式から求める(A1)。
前の定常時の等価発電機Gの内部電圧VG *と等価発電機
Sの内部電圧VG *の推定と、有効電力Pの初期設定を行
う。故障発生前の定常時の等価発電機Gの内部電圧VG *
の推定は、図1に示す処理のように検出部2で測定した
測定点Rの電圧VR *,電流IR *と予め設定した等価リア
クタンスXG(発電機の内部リアクタンスXgと発電機用
変圧器のリアクタンスXtの合計値)を用いて、(1.
1)式から求める(A1)。
【0073】VG *=VR *+jXG・IR * …(1.1) ここで、V*,I*は複素数であり、大きさと位相を持っ
たベクトル量である。jは虚数であることを示す。
たベクトル量である。jは虚数であることを示す。
【0074】一方、第1実施の形態として、故障発生前
の定常時の等価発電機Sの内部電圧VS *の推定は、第1
実施の形態として、検出部2にて測定した測定点Rの電
圧VR *,電流IR *と等価発電機Sの内部電圧の大きさの
想定値VSAを用いて、次の(1.2)〜(1.4)式か
ら推定して求める。
の定常時の等価発電機Sの内部電圧VS *の推定は、第1
実施の形態として、検出部2にて測定した測定点Rの電
圧VR *,電流IR *と等価発電機Sの内部電圧の大きさの
想定値VSAを用いて、次の(1.2)〜(1.4)式か
ら推定して求める。
【0075】以下、本方式をVS設定法と呼び、次にVS
設定法について詳細に説明する。
設定法について詳細に説明する。
【0076】電力系統1の主系統側には多数の発電機
(電圧源)が接続されているので、故障発生前の定常時
の主系統側の電圧は定格電圧を保持し、また、故障除去
後も大きく変動することなく定格電圧近傍の値を保持す
るので、等価発電機Sの内部電圧の大きさ|VS *|は、
常に一定の想定値VSA(例えば、1.0[P.U.](定格電
圧))として、(1.2)式のように与える。
(電圧源)が接続されているので、故障発生前の定常時
の主系統側の電圧は定格電圧を保持し、また、故障除去
後も大きく変動することなく定格電圧近傍の値を保持す
るので、等価発電機Sの内部電圧の大きさ|VS *|は、
常に一定の想定値VSA(例えば、1.0[P.U.](定格電
圧))として、(1.2)式のように与える。
【0077】|VS *|=VSA …(1.2) ここで、VS *は複素数であり、大きさと位相を持ったベ
クトル量である。
クトル量である。
【0078】検出部2において測定した測定点Rの電圧
VR *,電流IR *と等価発電機G,Sの内部電圧VG *,V
S *の位相関係は、図16に示したような関係が、故障発
生前と故障除去後においても成立するので、IR *とVS *
間の位相角差δ2は(1.3)式で求めることができ
る。
VR *,電流IR *と等価発電機G,Sの内部電圧VG *,V
S *の位相関係は、図16に示したような関係が、故障発
生前と故障除去後においても成立するので、IR *とVS *
間の位相角差δ2は(1.3)式で求めることができ
る。
【0079】
【数2】
【0080】ここで、等価発電機Sの内部電圧VR *とI
R *間の位相角差δ1は、VR *,IR *共に測定値で既知で
あり既存の演算方法を用いれば求められる。等価発電機
Sの内部電圧VS *の大きさ|VS *|は、(1.2)式の
通り常に一定の値である。|VR *|は測定点Rの電圧の
大きさである。V*は複素数であることを示す。
R *間の位相角差δ1は、VR *,IR *共に測定値で既知で
あり既存の演算方法を用いれば求められる。等価発電機
Sの内部電圧VS *の大きさ|VS *|は、(1.2)式の
通り常に一定の値である。|VR *|は測定点Rの電圧の
大きさである。V*は複素数であることを示す。
【0081】等価発電機Sの内部電圧の位相角δSは、
VR *とVS *間の位相角差、つまり、VR *とIR *間の位相
角差δ1とIR *とVS *間の位相角差δ2を合計した値であ
るので、(1.4)式で求めることができる。
VR *とVS *間の位相角差、つまり、VR *とIR *間の位相
角差δ1とIR *とVS *間の位相角差δ2を合計した値であ
るので、(1.4)式で求めることができる。
【0082】δS=δ1+δ2 …(1.4) 以上の手順により、時々刻々と測定した測定点Rの電圧
VR *,電流IR *と(1.2)〜(1.4)式から故障発
生前の定常時の等価発電機Sの内部電圧VS *を求める。
VR *,電流IR *と(1.2)〜(1.4)式から故障発
生前の定常時の等価発電機Sの内部電圧VS *を求める。
【0083】次に、図1に示すように故障発生前の定常
時の有効電力PをPMとして設定する。(A3)。
時の有効電力PをPMとして設定する。(A3)。
【0084】次に、事故判定手段32によって、図18
に示す処理と同様に、有効電力PMと時々刻々と変化す
る有効電力Pとの差分がある設定値以上の場合に故障発
生と判定され、有効電力Pがある設定値以上に回復した
とき故障除去が判定される。
に示す処理と同様に、有効電力PMと時々刻々と変化す
る有効電力Pとの差分がある設定値以上の場合に故障発
生と判定され、有効電力Pがある設定値以上に回復した
とき故障除去が判定される。
【0085】次に、位相角推定手段33では、図2に示
す処理を行い、まず、故障発生後の等価発電機Gの位相
角δSを前記(3)〜(6)式を用いて求める(C
1)。さらに、故障発生後の等価発電機Sの位相角δS
を想定値に基づいて(1.2)〜(1.4)式を用いて
求める(C2a)。そして、将来時点の各等価発電機
G,Sの各位相角δG’,δS’を予測する(C3)。
す処理を行い、まず、故障発生後の等価発電機Gの位相
角δSを前記(3)〜(6)式を用いて求める(C
1)。さらに、故障発生後の等価発電機Sの位相角δS
を想定値に基づいて(1.2)〜(1.4)式を用いて
求める(C2a)。そして、将来時点の各等価発電機
G,Sの各位相角δG’,δS’を予測する(C3)。
【0086】このように第1実施の形態によれば、等価
発電機Sの内部電圧の位相角δSを推定する際に、外部
リアクタンスXsを使用せずに位相角δSを推定できるの
で、従来において必要であった外部リアクタンスXsの
事前設定が不要となり、運用者の負担を低減でき、運用
性や保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供でき
る。
発電機Sの内部電圧の位相角δSを推定する際に、外部
リアクタンスXsを使用せずに位相角δSを推定できるの
で、従来において必要であった外部リアクタンスXsの
事前設定が不要となり、運用者の負担を低減でき、運用
性や保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供でき
る。
【0087】次に、第2実施の形態について説明する。
【0088】第2実施の形態による電力系統の安定化装
置5では、初期状態算出手段31によって検出部2にお
いて測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電
機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAを予め設定した固
定値として用いて、前記(1.2)〜(1.4)式から
故障発生前の等価発電機Sの内部電圧を求めるものであ
る。例えば、事前に想定値VSAを1.10[P.U.]固定と
設定しておく。
置5では、初期状態算出手段31によって検出部2にお
いて測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電
機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAを予め設定した固
定値として用いて、前記(1.2)〜(1.4)式から
故障発生前の等価発電機Sの内部電圧を求めるものであ
る。例えば、事前に想定値VSAを1.10[P.U.]固定と
設定しておく。
【0089】また、位相角推定手段33によって等価発
電機Sの内部電圧VS *を想定値VSAとして固定値を用い
故障発生後の等価発電機Sの位相角δSを前記(1.
2)〜(1.4)式を用いて求める。
電機Sの内部電圧VS *を想定値VSAとして固定値を用い
故障発生後の等価発電機Sの位相角δSを前記(1.
2)〜(1.4)式を用いて求める。
【0090】このように第2実施の形態によれば、予め
設定した固定値を想定値VSAとして用いるので、想定値
VSAを多数設定する必要がなく想定値の設定が簡素化で
きるので、運用者の負担を低減でき、運用性や保守性に
優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
設定した固定値を想定値VSAとして用いるので、想定値
VSAを多数設定する必要がなく想定値の設定が簡素化で
きるので、運用者の負担を低減でき、運用性や保守性に
優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
【0091】次に、第3実施の形態を説明する。
【0092】まず、初期状態算出手段31では、図3に
示す処理を行い、故障発生前の定常時の等価発電機Gの
内部電圧VG *を前記(1.1)式によって求める(A
1)。
示す処理を行い、故障発生前の定常時の等価発電機Gの
内部電圧VG *を前記(1.1)式によって求める(A
1)。
【0093】次に、系統運用上あり得る範囲で等価発電
機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAiを複数設定する
((1.5)式)。すなわち、電力系統1の電圧は、定
格電圧を基準に常にある範囲内となるように運用される
ので、例えば、運用範囲が定格電圧1.00[P.U.]近辺
の0.90〜1.10[P.U.]の範囲であるとすると、
0.90〜1.10[P.U.]までの間で0.01[P.U.]刻
み(0.90,0.91, …,1.09,1.10
[P.U.])で想定値VSAiを設定する(A4)。
機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAiを複数設定する
((1.5)式)。すなわち、電力系統1の電圧は、定
格電圧を基準に常にある範囲内となるように運用される
ので、例えば、運用範囲が定格電圧1.00[P.U.]近辺
の0.90〜1.10[P.U.]の範囲であるとすると、
0.90〜1.10[P.U.]までの間で0.01[P.U.]刻
み(0.90,0.91, …,1.09,1.10
[P.U.])で想定値VSAiを設定する(A4)。
【0094】 α≦VSAi≦β(i=1,…,n) …(1.5) ここで、α,βは想定値VSAiの想定範囲を示す値。n
は想定値VSAiの総数。
は想定値VSAiの総数。
【0095】上記の条件内で複数設定した等価発電機S
の内部電圧の大きさの想定値VSAiと検出部2において
測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記
(1.2)〜(1.4)式から等価発電機Sの内部電圧
の位相角δSを推定する(A5)。そして、上記計算で
δSiの解があるVSAiを抽出し、保存する(A6)。さ
らに、位相角δSの解が求まった複数の想定値VSAiの中
から最小の想定値VSAiを選出して、想定値VSAとして
決定する((1.6)式)(A7)。
の内部電圧の大きさの想定値VSAiと検出部2において
測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記
(1.2)〜(1.4)式から等価発電機Sの内部電圧
の位相角δSを推定する(A5)。そして、上記計算で
δSiの解があるVSAiを抽出し、保存する(A6)。さ
らに、位相角δSの解が求まった複数の想定値VSAiの中
から最小の想定値VSAiを選出して、想定値VSAとして
決定する((1.6)式)(A7)。
【0096】例えば、前記のように0.90〜1.10
[P.U.]までの間で0.01[P.U.]刻みで複数設定した想
定値VSAiを用いて、VS設定法を用いて位相角δSの演
算を行い、0.90,0.91[P.U.]では位相角δSの
解が無し((1.2)式で|VR *|・COSδ1>|VS
*|の時、解無し)であるが、0.92〜1.10[P.
U.]の想定値では解が求まった場合、解が求まった想定
値の中で最小の0.92[P.U.]を想定値VSAとして決定
する(A7)。
[P.U.]までの間で0.01[P.U.]刻みで複数設定した想
定値VSAiを用いて、VS設定法を用いて位相角δSの演
算を行い、0.90,0.91[P.U.]では位相角δSの
解が無し((1.2)式で|VR *|・COSδ1>|VS
*|の時、解無し)であるが、0.92〜1.10[P.
U.]の想定値では解が求まった場合、解が求まった想定
値の中で最小の0.92[P.U.]を想定値VSAとして決定
する(A7)。
【0097】 VSA=Min(VSA1,VSA2…VSAm) …(1.6)
【0098】ここで、VSAmは、演算にて位相角δSの解
が求まった想定値。mは、解の求まった想定値の総数。
が求まった想定値。mは、解の求まった想定値の総数。
【0099】上記条件で設定した等価発電機Sの内部電
圧の大きさの想定値VSAと検出部2において測定した測
定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記(1.2)
〜(1.4)式から等価発電機Sの内部電圧の位相角δ
Sを求めてVS *を求める(A2a)。
圧の大きさの想定値VSAと検出部2において測定した測
定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記(1.2)
〜(1.4)式から等価発電機Sの内部電圧の位相角δ
Sを求めてVS *を求める(A2a)。
【0100】次に、位相角推定手段33では、図2と同
様の処理により故障発生後の等価発電機Gの位相角δG
を前記(3)〜(6)式を用いて求める。
様の処理により故障発生後の等価発電機Gの位相角δG
を前記(3)〜(6)式を用いて求める。
【0101】そして、故障発生後の等価発電機Sの位相
角δSを想定値VSAを用いて前記(1.2)〜(1.
4)式によって求める。そして、将来時点の各等価発電
機G,Sの各位相角δG’,δS’を予測する。
角δSを想定値VSAを用いて前記(1.2)〜(1.
4)式によって求める。そして、将来時点の各等価発電
機G,Sの各位相角δG’,δS’を予測する。
【0102】このように第3実施の形態によれば、運用
上あり得る範囲で等価発電機Sの位相角δSが得られる
ような想定値VSAを選択するので、必ず位相角δSを推
定でき、電力系統の初期状態を確実に把握できるので、
信頼性の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
上あり得る範囲で等価発電機Sの位相角δSが得られる
ような想定値VSAを選択するので、必ず位相角δSを推
定でき、電力系統の初期状態を確実に把握できるので、
信頼性の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
【0103】次に、第4実施の形態について説明する。
【0104】まず、初期状態算出手段31によって、故
障発生前に検出部2において測定した測定点Rの電圧の
大きさ|VR *|に予め設定した調整量Vadjを加えて、
(1.7)式のように等価発電機Sの内部電圧の大きさ
の想定値VSAとするこの場合、想定値VSAが常に測定点
Rの電圧の大きさ|VR *|より大きな値となるような、
調整量Vadjを設定する。例えば、発電機近端の測定点
Rの電圧の大きさ|VR *|は、定格電圧1.00[P.U.]
近傍の値となるので、想定値VSAがこれより常に大きな
値となるように、調整量Vadjを例えば、+0.20[P.
U.]と設定する。
障発生前に検出部2において測定した測定点Rの電圧の
大きさ|VR *|に予め設定した調整量Vadjを加えて、
(1.7)式のように等価発電機Sの内部電圧の大きさ
の想定値VSAとするこの場合、想定値VSAが常に測定点
Rの電圧の大きさ|VR *|より大きな値となるような、
調整量Vadjを設定する。例えば、発電機近端の測定点
Rの電圧の大きさ|VR *|は、定格電圧1.00[P.U.]
近傍の値となるので、想定値VSAがこれより常に大きな
値となるように、調整量Vadjを例えば、+0.20[P.
U.]と設定する。
【0105】VSA=|VS *|±Vadj …(1.7)
【0106】上記条件で設定した等価発電機Sの内部電
圧の大きさの想定値VSAと検出部2において測定した測
定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記(1.2)
〜(1.4)式から等価発電機Sの内部電圧VS *を推定
する。これによって、上記のように、想定値VSAが常に
測定点Rの電圧の大きさ|VR *|より大きな値となるよ
うな、調整量Vadjを設定すれば、(1.2)式で|VR
*|・COSδ1>|VS *|とならないので、常に位相角
δSを求めることができる。
圧の大きさの想定値VSAと検出部2において測定した測
定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記(1.2)
〜(1.4)式から等価発電機Sの内部電圧VS *を推定
する。これによって、上記のように、想定値VSAが常に
測定点Rの電圧の大きさ|VR *|より大きな値となるよ
うな、調整量Vadjを設定すれば、(1.2)式で|VR
*|・COSδ1>|VS *|とならないので、常に位相角
δSを求めることができる。
【0107】次に、位相角推定手段33によって想定値
VSAと故障除去後の測定点の電圧VR *,電流IR *を用い
て、前記(1.2)〜(1.4)式によって故障除去後
の等価発電機Sの内部電圧VS *の位相角δSを求める。
VSAと故障除去後の測定点の電圧VR *,電流IR *を用い
て、前記(1.2)〜(1.4)式によって故障除去後
の等価発電機Sの内部電圧VS *の位相角δSを求める。
【0108】このように第4実施の形態によれば、調整
量Vadjを用いて想定値VSAを設定できるので、必ず位
相角δSを推定でき、電力系統の初期状態を確実に把握
できる。また、調整量Vadjを予め設定しておくので、
系統状態が変化しても想定値VSAを自動で設定できるの
で、運用者の負担を低減でき、信頼性が高く運用性に優
れた電力系統の安定化装置を提供できる。
量Vadjを用いて想定値VSAを設定できるので、必ず位
相角δSを推定でき、電力系統の初期状態を確実に把握
できる。また、調整量Vadjを予め設定しておくので、
系統状態が変化しても想定値VSAを自動で設定できるの
で、運用者の負担を低減でき、信頼性が高く運用性に優
れた電力系統の安定化装置を提供できる。
【0109】次に、第5実施の形態について説明する。
【0110】第5実施の形態は、等価発電機Sの内部電
圧の大きさの想定値VSAを予め設定した固定値として用
いて、外部リアクタンスXsを推定し、推定した外部リ
アクタンスXsと測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用い
て、等価発電機Sの内部電圧の位相角δSを時々刻々と
推定するものである。
圧の大きさの想定値VSAを予め設定した固定値として用
いて、外部リアクタンスXsを推定し、推定した外部リ
アクタンスXsと測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用い
て、等価発電機Sの内部電圧の位相角δSを時々刻々と
推定するものである。
【0111】具体的には、初期状態算出手段31による
処理が図4に示すように実行され、まず、検出部2によ
って測定された電圧VR *,電流IR *とにより前記(1.
1)式に基づいて等価発電機Gの内部電圧VG *が求めら
れる(A1)。
処理が図4に示すように実行され、まず、検出部2によ
って測定された電圧VR *,電流IR *とにより前記(1.
1)式に基づいて等価発電機Gの内部電圧VG *が求めら
れる(A1)。
【0112】次に、初期状態算出手段31には、検出部
2において測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *と等
価発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAを予め設定
した固定値として用いて、前記(1.2)〜(1.4)
式から等価発電機Sの内部電圧の位相角δSYを推定する
(A5)。例えば、事前に想定値VSAを1.10[P.U.]
固定と設定しておく。
2において測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *と等
価発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAを予め設定
した固定値として用いて、前記(1.2)〜(1.4)
式から等価発電機Sの内部電圧の位相角δSYを推定する
(A5)。例えば、事前に想定値VSAを1.10[P.U.]
固定と設定しておく。
【0113】推定した位相角δSYと等価発電機Sの内部
電圧の大きさの想定値VSAを用いて、等価発電機Sの内
部電圧VS *を(1.8)式のように仮定する(A8)。
電圧の大きさの想定値VSAを用いて、等価発電機Sの内
部電圧VS *を(1.8)式のように仮定する(A8)。
【0114】VS * =VSA∠δSY …(1.8)
【0115】仮定した等価発電機Sの内部電圧VS *と検
出部2において測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *
を用いて、(1.9)式を変形した(1.10)式から
外部リアクタンスXsを推定する(A9)。
出部2において測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *
を用いて、(1.9)式を変形した(1.10)式から
外部リアクタンスXsを推定する(A9)。
【0116】
【数3】
【0117】ここで、V*,I*は複素数であり、大きさ
と位相を持ったベクトル量である。jは虚数であること
を示す。
と位相を持ったベクトル量である。jは虚数であること
を示す。
【0118】(1.10)式で推定した外部リアクタン
スXsと外部リアクタンスXs推定後に検出部2において
時々刻々と測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用
いて、(1.9)式より等価発電機Sの内部電圧VS *を
求める(A10)。
スXsと外部リアクタンスXs推定後に検出部2において
時々刻々と測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用
いて、(1.9)式より等価発電機Sの内部電圧VS *を
求める(A10)。
【0119】そして、故障発生前の定常時の有効電力P
をPMとして設定する(A3)。
をPMとして設定する(A3)。
【0120】次に、事故判定手段32によって故障が発
生したと判定されると位相角推定手段33による図5に
示す処理がされる。すなわち、故障発生後の等価発電機
Gの内部電圧VG *の位相角δGを故障発生後に測定した
有効電力Pを用いて前記(3)〜(6)式から求める
(C1)。
生したと判定されると位相角推定手段33による図5に
示す処理がされる。すなわち、故障発生後の等価発電機
Gの内部電圧VG *の位相角δGを故障発生後に測定した
有効電力Pを用いて前記(3)〜(6)式から求める
(C1)。
【0121】続いて、故障発生後の等価発電機Sの内部
電圧VS *の位相角δSを(1.2)〜(1.4)式から
求める(C2a)。そして、等価発電機Sの内部電圧V
S *を前記(1.8)式のように定める(C4)。
電圧VS *の位相角δSを(1.2)〜(1.4)式から
求める(C2a)。そして、等価発電機Sの内部電圧V
S *を前記(1.8)式のように定める(C4)。
【0122】さらに、図6に示すように内部電圧VS *と
故障除去後のVR *とIR *を用いて(1.10)式より外
部リアクタンスXsを推定する(C5)。そして、推定
された外部リアクタンスXsと内部電圧VS *と故障除去
後の測定値VR *,IR *を用いて前記(1.9)式から内
部電圧の位相角δSを求める(C6)。そして、将来時
点の等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’を求める
(C3)。
故障除去後のVR *とIR *を用いて(1.10)式より外
部リアクタンスXsを推定する(C5)。そして、推定
された外部リアクタンスXsと内部電圧VS *と故障除去
後の測定値VR *,IR *を用いて前記(1.9)式から内
部電圧の位相角δSを求める(C6)。そして、将来時
点の等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’を求める
(C3)。
【0123】このように第5実施の形態によれば、予め
設定した固定値を想定値VSAとして用いて外部リアクタ
ンスXsを推定しているので、従来において必要であっ
た外部リアクタンスXsの事前設定が不要となり、運用
者の負担が低減でき、運用性や保守性に優れた電力系統
の安定化装置を提供できる。
設定した固定値を想定値VSAとして用いて外部リアクタ
ンスXsを推定しているので、従来において必要であっ
た外部リアクタンスXsの事前設定が不要となり、運用
者の負担が低減でき、運用性や保守性に優れた電力系統
の安定化装置を提供できる。
【0124】次に、第6実施の形態について説明する。
【0125】第6実施の形態は、系統運用上あり得る範
囲で等価発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAiを
複数設定し、設定した各想定値を用いて等価発電機Sの
内部電圧の位相角δSを演算にて求めて、位相角δSの解
が求まった想定値VSAの中から適切な想定値VSAを選出
し、選出した想定値VSAを用いて外部リアクタンスXs
を推定し、推定した外部リアクタンスXsを用いて、等
価発電機Sの内部電圧の位相角δSを時々刻々と推定す
るものである。
囲で等価発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAiを
複数設定し、設定した各想定値を用いて等価発電機Sの
内部電圧の位相角δSを演算にて求めて、位相角δSの解
が求まった想定値VSAの中から適切な想定値VSAを選出
し、選出した想定値VSAを用いて外部リアクタンスXs
を推定し、推定した外部リアクタンスXsを用いて、等
価発電機Sの内部電圧の位相角δSを時々刻々と推定す
るものである。
【0126】具体的には、図7及び図8に示すように初
期状態算出手段31が処理を実行し、まず、故障発生前
の定常時の等価発電機Gの内部電圧VG *を前記(1.
1)式から求め設定する(A1)。続いて、等価発電機
Sの内部電圧の想定値VSAを第3実施の形態と同様に前
記(1.5)式で決定する(A4)。
期状態算出手段31が処理を実行し、まず、故障発生前
の定常時の等価発電機Gの内部電圧VG *を前記(1.
1)式から求め設定する(A1)。続いて、等価発電機
Sの内部電圧の想定値VSAを第3実施の形態と同様に前
記(1.5)式で決定する(A4)。
【0127】決定した想定値VSAと検出部2において測
定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記
(1.2)〜(1.4)式から主系統等価発電機Sの内
部電圧の位相角δSを推定する(A5)。
定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記
(1.2)〜(1.4)式から主系統等価発電機Sの内
部電圧の位相角δSを推定する(A5)。
【0128】上記計算でδSiの解があるVSAiを抽出
し、保存する(A6)。そして、保存した(解の求まっ
た)VSAiの中から(1.6)式から最小のものを抽出
しVSAを設定する(A7)。
し、保存する(A6)。そして、保存した(解の求まっ
た)VSAiの中から(1.6)式から最小のものを抽出
しVSAを設定する(A7)。
【0129】続いて、図8に示す初期状態算出手段31
の処理によって等価発電機Sの内部電圧の位相角δSYが
(1.2)〜(1.4)式から求められる(A11)。
推定した位相角δSYと等価発電機Sの内部電圧の大きさ
の想定値VSAを用いて、等価発電機Sの内部電圧VS *を
前記(1.8)式のように仮定する(A8)。
の処理によって等価発電機Sの内部電圧の位相角δSYが
(1.2)〜(1.4)式から求められる(A11)。
推定した位相角δSYと等価発電機Sの内部電圧の大きさ
の想定値VSAを用いて、等価発電機Sの内部電圧VS *を
前記(1.8)式のように仮定する(A8)。
【0130】仮定した等価発電機Sの内部電圧VS *と検
出部2において測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *
を用いて、(1.10)式から外部リアクタンスXsを
推定する。前記(1.10)式で推定した外部リアクタ
ンスXsと外部リアクタンスXs推定後に検出部2におい
て時々刻々と測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を
用いて、(1.9)式より等価発電機Sの内部電圧VS *
を求める(A10)。
出部2において測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *
を用いて、(1.10)式から外部リアクタンスXsを
推定する。前記(1.10)式で推定した外部リアクタ
ンスXsと外部リアクタンスXs推定後に検出部2におい
て時々刻々と測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を
用いて、(1.9)式より等価発電機Sの内部電圧VS *
を求める(A10)。
【0131】事故判定手段32によって故障発生と判定
されると図5に示す第5実施の形態の位相角推定手段3
3の処理と同様に位相角推定手段33によって外部リア
クタンスを推定して、これから故障発生後の等価発電機
Sの内部電圧の位相角δSを求め、さらに、将来時点の
等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’を求める。
されると図5に示す第5実施の形態の位相角推定手段3
3の処理と同様に位相角推定手段33によって外部リア
クタンスを推定して、これから故障発生後の等価発電機
Sの内部電圧の位相角δSを求め、さらに、将来時点の
等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’を求める。
【0132】このように第6実施の形態によれば、運用
上あり得る範囲で等価発電機Sの位相角δSが得られる
ような想定値VSAを選択し、外部リアクタンスを推定す
るので、必ず外部リアクタンスXsを推定でき、電力系
統の初期状態を確実に把握できるので、信頼性の高い電
力系統の安定化装置を提供できる。
上あり得る範囲で等価発電機Sの位相角δSが得られる
ような想定値VSAを選択し、外部リアクタンスを推定す
るので、必ず外部リアクタンスXsを推定でき、電力系
統の初期状態を確実に把握できるので、信頼性の高い電
力系統の安定化装置を提供できる。
【0133】次に、第7実施の形態について説明する。
【0134】第7実施の形態は、測定点Rの電圧の大き
さ|VR *|に予め設定した調整量Vadjを加えて、等価
発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAとして定め、
想定値VSAから外部リアクタンスXsを推定し、推定し
た外部リアクタンスXsを用いて、等価発電機Sの内部
電圧の位相角δSを推定するものである。
さ|VR *|に予め設定した調整量Vadjを加えて、等価
発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAとして定め、
想定値VSAから外部リアクタンスXsを推定し、推定し
た外部リアクタンスXsを用いて、等価発電機Sの内部
電圧の位相角δSを推定するものである。
【0135】具体的には、初期状態算出部31において
等価発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAを第4実
施の形態に係わる電力系統の安定化装置と同様の方法に
より設定する。設定した等価発電機Sの内部電圧の大き
さの想定値VSAと検出部2において測定した測定点Rの
電圧VR *,電流IR *を用いて、前記(1.2)〜(1.
4)式から等価発電機Sの内部電圧の位相角δSを推定
する。なお、想定値VSAが常に測定点Rの電圧の大きさ
|VR *|より大きな値となるような、調整量Vadjを設
定すれば、(1.2)式で|VR *|・COSδ1>|VS
*|とならないので、常に位相角δSを求めることができ
る。
等価発電機Sの内部電圧の大きさの想定値VSAを第4実
施の形態に係わる電力系統の安定化装置と同様の方法に
より設定する。設定した等価発電機Sの内部電圧の大き
さの想定値VSAと検出部2において測定した測定点Rの
電圧VR *,電流IR *を用いて、前記(1.2)〜(1.
4)式から等価発電機Sの内部電圧の位相角δSを推定
する。なお、想定値VSAが常に測定点Rの電圧の大きさ
|VR *|より大きな値となるような、調整量Vadjを設
定すれば、(1.2)式で|VR *|・COSδ1>|VS
*|とならないので、常に位相角δSを求めることができ
る。
【0136】推定した位相角δSと等価発電機Sの内部
電圧の大きさの想定値VSAを用いて、等価発電機Sの内
部電圧VS *を前記(1.8)式のように仮定する。仮定
した等価発電機Sの内部電圧VS *と検出部2において測
定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記
(1.10)式から外部リアクタンスXsを推定する。
さらに、前記(1.10)式で推定した外部リアクタン
スXsと外部リアクタンスXs推定後に検出部2において
時々刻々と測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用
いて、前記(1.9)式より等価発電機Sの内部電圧V
S *を推定する。
電圧の大きさの想定値VSAを用いて、等価発電機Sの内
部電圧VS *を前記(1.8)式のように仮定する。仮定
した等価発電機Sの内部電圧VS *と検出部2において測
定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用いて、前記
(1.10)式から外部リアクタンスXsを推定する。
さらに、前記(1.10)式で推定した外部リアクタン
スXsと外部リアクタンスXs推定後に検出部2において
時々刻々と測定した測定点Rの電圧VR *,電流IR *を用
いて、前記(1.9)式より等価発電機Sの内部電圧V
S *を推定する。
【0137】次に、有効電力Pの初期設定は、検出部2
で測定した有効電力Pを用いて、故障発生前の定常時に
測定した有効電力Pを発電機の機械入力に相当する一定
の値として扱った定常時の有効電力PMと設定する。
で測定した有効電力Pを用いて、故障発生前の定常時に
測定した有効電力Pを発電機の機械入力に相当する一定
の値として扱った定常時の有効電力PMと設定する。
【0138】以上の定常時の等価発電機G,Sの内部電
圧VG *,VS *及び内部電圧VS *を推定する際に求めた外
部リアクタンスXsの推定結果を脱調判定手段34及び
制御量決定手段35へ渡すと共に、定常時の有効電力P
Mを事故判定手段32及び位相角推定手段33へ渡す。
圧VG *,VS *及び内部電圧VS *を推定する際に求めた外
部リアクタンスXsの推定結果を脱調判定手段34及び
制御量決定手段35へ渡すと共に、定常時の有効電力P
Mを事故判定手段32及び位相角推定手段33へ渡す。
【0139】事故判定手段32は、初期状態算出部31
で設定した定常時の有効電力PMと検出部2で測定した
時々刻々と変化する有効電力Pを用いて、定常時の有効
電力PMと時々刻々と変化する有効電力Pとの差分があ
る設定値以上となる場合に、電力系統で故障が発生した
判定し、故障発生後も時々刻々と測定した有効電力Pが
ある設定値以上に回復した場合に、故障が除去されたと
判定する。この判定結果を位相角推定手段33へ渡す。
で設定した定常時の有効電力PMと検出部2で測定した
時々刻々と変化する有効電力Pを用いて、定常時の有効
電力PMと時々刻々と変化する有効電力Pとの差分があ
る設定値以上となる場合に、電力系統で故障が発生した
判定し、故障発生後も時々刻々と測定した有効電力Pが
ある設定値以上に回復した場合に、故障が除去されたと
判定する。この判定結果を位相角推定手段33へ渡す。
【0140】位相角推定手段33は、故障発生後の等価
発電機G,Sの位相角δG,δSの推定と将来時点の等価
発電機G,Sの位相角δG’,δS’の予測を事故判定手
段32の判定結果を基に演算を開始する。
発電機G,Sの位相角δG,δSの推定と将来時点の等価
発電機G,Sの位相角δG’,δS’の予測を事故判定手
段32の判定結果を基に演算を開始する。
【0141】まず、等価発電機Gの位相角δGの推定
は、事故判定手段32において故障発生と判定した場合
に、故障発生後に検出部2で測定した有効電力Pを用い
て、(3)〜(6)式から推定する。なお、位相角δG
の推定は、故障除去後も継続して行う。
は、事故判定手段32において故障発生と判定した場合
に、故障発生後に検出部2で測定した有効電力Pを用い
て、(3)〜(6)式から推定する。なお、位相角δG
の推定は、故障除去後も継続して行う。
【0142】一方、等価発電機Sの位相角δSの推定
は、事故判定手段32において故障除去と判定した場合
に、初期状態算出手段31で説明した方法で推定する。
は、事故判定手段32において故障除去と判定した場合
に、初期状態算出手段31で説明した方法で推定する。
【0143】将来時点の等価発電機G,Sの位相角
δG’,δS’の予測は、発電機は慣性が大きいため角速
度ω及び位相角δは滑らかに変動するので、過去数点の
角速度ω又は位相角δを通る曲線を2次式から求め、そ
の延長上の点として予測する。この予測結果を脱調判定
手段34へ渡す。なお、予測方法の詳細な説明は、参考
文献(電学論B,112巻7号,平成4年7月,P59
3〜601「電源系統の事故波及防止システムの方式と
構成」)にて説明されているので、ここでは省略する。
δG’,δS’の予測は、発電機は慣性が大きいため角速
度ω及び位相角δは滑らかに変動するので、過去数点の
角速度ω又は位相角δを通る曲線を2次式から求め、そ
の延長上の点として予測する。この予測結果を脱調判定
手段34へ渡す。なお、予測方法の詳細な説明は、参考
文献(電学論B,112巻7号,平成4年7月,P59
3〜601「電源系統の事故波及防止システムの方式と
構成」)にて説明されているので、ここでは省略する。
【0144】このように第7実施の形態によれば、調整
量Vadjを用いて想定値VSAを設定できるので、必ず外
部リアクタンスXsを推定でき、電力系統の初期状態を
確実に把握できる。また、調整量Vadjを予め設定して
おくので、系統状態が変化しても想定値VSAを自動で設
定できるので、従来において必要であったオフライン計
算によるパラメータ設定が不要となり、運用者の負担を
低減でき、信頼性が高く運用性に優れた電力系統の安定
化装置を提供できる。
量Vadjを用いて想定値VSAを設定できるので、必ず外
部リアクタンスXsを推定でき、電力系統の初期状態を
確実に把握できる。また、調整量Vadjを予め設定して
おくので、系統状態が変化しても想定値VSAを自動で設
定できるので、従来において必要であったオフライン計
算によるパラメータ設定が不要となり、運用者の負担を
低減でき、信頼性が高く運用性に優れた電力系統の安定
化装置を提供できる。
【0145】脱調判定手段34は、位相角推定手段33
で求めた等価発電機G,Sの位相角の予測値δG’,
δS’を用いて、予測したある将来時点の等価発電機
G,Sの位相角δG’,δS’の位相角差δGS’が、発散
傾向を示し、且つ、予め設定したしきい値δlimit以上
の値ならば等価発電機Gが脱調すると判定し、それ以外
では安定と判定する。
で求めた等価発電機G,Sの位相角の予測値δG’,
δS’を用いて、予測したある将来時点の等価発電機
G,Sの位相角δG’,δS’の位相角差δGS’が、発散
傾向を示し、且つ、予め設定したしきい値δlimit以上
の値ならば等価発電機Gが脱調すると判定し、それ以外
では安定と判定する。
【0146】制御量決定手段35は、脱調判定手段34
において脱調と判定された場合に起動され、監視対象発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する。
において脱調と判定された場合に起動され、監視対象発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する。
【0147】具体的には、まず、ある時点T0におい
て、将来時点tPより短い将来時点tCにおいて監視対象
とする発電機群n台のうちm台を解列したときの将来時
点tPの位相角差δGS’(tP)を予測する。予測方法
の詳細な説明は、前記の参考文献にて説明されているの
で、ここでは省略する。次に、予測した位相角差δGS’
(tP)と予め設定したしきい値δlimitを用いて、両者
を次のように比較して、(m−1)台を解列したときの
位相角差δGS’(tP)がしきい値δlimit以上となる、
つまり脱調するが、m台を解列したときの位相角差
δGS’(tP)はしきい値δlimit以下となる、つまり安
定となるならば、m台を解列する台数と決定する。この
解列台数を制御部4へ渡す。なお、検出部2で測定した
発電機電流IG *を用いて、電流IG *が0(ゼロ)の発電
機は停止又は既に解列されているものとみなし、解列台
数を求める際に対象から外す。
て、将来時点tPより短い将来時点tCにおいて監視対象
とする発電機群n台のうちm台を解列したときの将来時
点tPの位相角差δGS’(tP)を予測する。予測方法
の詳細な説明は、前記の参考文献にて説明されているの
で、ここでは省略する。次に、予測した位相角差δGS’
(tP)と予め設定したしきい値δlimitを用いて、両者
を次のように比較して、(m−1)台を解列したときの
位相角差δGS’(tP)がしきい値δlimit以上となる、
つまり脱調するが、m台を解列したときの位相角差
δGS’(tP)はしきい値δlimit以下となる、つまり安
定となるならば、m台を解列する台数と決定する。この
解列台数を制御部4へ渡す。なお、検出部2で測定した
発電機電流IG *を用いて、電流IG *が0(ゼロ)の発電
機は停止又は既に解列されているものとみなし、解列台
数を求める際に対象から外す。
【0148】制御部4は、演算部3の制御量決定手段3
5で求めた発電機の解列台数を基に、解列する監視対象
の発電機が接続されている遮断器に対して、開放指令を
出力し、監視対象の発電機の一部を電力系統より解列す
ることで、残りの監視対象の発電機の脱調を未然に防止
する。
5で求めた発電機の解列台数を基に、解列する監視対象
の発電機が接続されている遮断器に対して、開放指令を
出力し、監視対象の発電機の一部を電力系統より解列す
ることで、残りの監視対象の発電機の脱調を未然に防止
する。
【0149】次に、本発明の第8実施の形態乃至第12
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0150】まず、初期状態算出部31は、故障発生前
の定常時における等価発電機Gの内部電圧VG *及び等価
発電機Sの内部電圧VS *の推定と、有効電力Pの初期設
定を行う。
の定常時における等価発電機Gの内部電圧VG *及び等価
発電機Sの内部電圧VS *の推定と、有効電力Pの初期設
定を行う。
【0151】定常時の等価発電機Gの内部電圧VG *は、
検出部2で測定した定常時における測定点Rの電圧
VR *,電流IR *と予め設定した等価リアクタンスXGを
用いて(2.1)式で推定する。なお、等価リアクタン
スXGは測定点Rから等価発電機Gの内部電圧VG *まで
のリアクタンスを表し、発電機の内部リアクタンスXg
と発電機用変圧器のリアクタンスXtの和であり予め設
定しておく。
検出部2で測定した定常時における測定点Rの電圧
VR *,電流IR *と予め設定した等価リアクタンスXGを
用いて(2.1)式で推定する。なお、等価リアクタン
スXGは測定点Rから等価発電機Gの内部電圧VG *まで
のリアクタンスを表し、発電機の内部リアクタンスXg
と発電機用変圧器のリアクタンスXtの和であり予め設
定しておく。
【0152】VG *=VR *+jXG・IR * …(2.1)
【0153】ここで、V*,I*は複素数であり、大きさ
と位相を持ったベクトル量である。jは虚数であること
を示す。
と位相を持ったベクトル量である。jは虚数であること
を示す。
【0154】同様に、定常時の等価発電機Sの内部電圧
VS *は(2.2)式で推定する。なお、外部リアクタン
スXS0は故障発生前の定常時における測定点Rから等価
発電機Sの内部電圧までの外部リアクタンスを表す。
VS *は(2.2)式で推定する。なお、外部リアクタン
スXS0は故障発生前の定常時における測定点Rから等価
発電機Sの内部電圧までの外部リアクタンスを表す。
【0155】VS *=VR *−jXS0・IR * …(2.2)
【0156】有効電力Pの初期設定は、定常時に検出部
2で測定した有効電力Pを発電機の機械入力に相当する
値として有効電力PMと設定する。
2で測定した有効電力Pを発電機の機械入力に相当する
値として有効電力PMと設定する。
【0157】事故判定手段32は、初期状態算出部31
で設定した有効電力PMと検出部2で測定した時々刻々
と変化する有効電力Pを用いて、定常時の有効電力PM
と時々刻々と変化する有効電力Pとの差分がある設定値
以上となる場合に、電力系統で故障が発生したと判定
し、故障発生後も時々刻々と測定した有効電力Pがある
設定値以上に回復した場合に、故障が除去されたと判定
する。
で設定した有効電力PMと検出部2で測定した時々刻々
と変化する有効電力Pを用いて、定常時の有効電力PM
と時々刻々と変化する有効電力Pとの差分がある設定値
以上となる場合に、電力系統で故障が発生したと判定
し、故障発生後も時々刻々と測定した有効電力Pがある
設定値以上に回復した場合に、故障が除去されたと判定
する。
【0158】位相角推定手段33は、故障発生後の等価
発電機G,Sの位相角δG,δSの推定と将来時点の等価
発電機G,Sの位相角δG’,δS’の予測を行う。
発電機G,Sの位相角δG,δSの推定と将来時点の等価
発電機G,Sの位相角δG’,δS’の予測を行う。
【0159】すなわち、事故判定手段32において故障
が除去されたと判定した場合、位相角推定手段33は、
時々刻々と変化する等価発電機G,Sの位相角δG,δS
を検出部2で測定した電圧VR *,電流IR *を用いて
(2.1)式,(2.3)式でそれぞれ求める。(2.
3)式において、Xsは故障除去後の系統状態における
外部リアクタンスである。
が除去されたと判定した場合、位相角推定手段33は、
時々刻々と変化する等価発電機G,Sの位相角δG,δS
を検出部2で測定した電圧VR *,電流IR *を用いて
(2.1)式,(2.3)式でそれぞれ求める。(2.
3)式において、Xsは故障除去後の系統状態における
外部リアクタンスである。
【0160】VS *=VR *−jXS・IR * …(2.3)
【0161】同時に、過去数点の位相角δG,δSを通る
曲線をそれぞれ求め、その曲線の延長上の点として将来
時点における等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’を
予測する。これは、発電機は慣性が大きいため角速度ω
及び位相角δは滑らかに変動することによる。
曲線をそれぞれ求め、その曲線の延長上の点として将来
時点における等価発電機G,Sの位相角δG’,δS’を
予測する。これは、発電機は慣性が大きいため角速度ω
及び位相角δは滑らかに変動することによる。
【0162】等価発電機G,Sの位相角δG,δSの予測
値δG’,δS’から、将来時点における位相角差δGS’
を(2.4)式で求め、予測結果を脱調判定手段34へ
渡す。
値δG’,δS’から、将来時点における位相角差δGS’
を(2.4)式で求め、予測結果を脱調判定手段34へ
渡す。
【0163】δGS’=δG’+δS’ …(2.4)
【0164】脱調判定手段34は、位相角推定手段33
で予測した将来時点の等価発電機G,Sの内部電圧の位
相角差δGS’が、しきい値δlimitを超えるならば監視
対象とする等価発電機Gが脱調すると判定し、それ以外
では安定と判定する。つまり、δGS’>δlimitならば
脱調、δGS’≦δlimitならば安定と判定する。
で予測した将来時点の等価発電機G,Sの内部電圧の位
相角差δGS’が、しきい値δlimitを超えるならば監視
対象とする等価発電機Gが脱調すると判定し、それ以外
では安定と判定する。つまり、δGS’>δlimitならば
脱調、δGS’≦δlimitならば安定と判定する。
【0165】まず、第8実施の形態について説明する。
【0166】第8実施の形態の電力系統の安定化装置5
の脱調判定手段34では、故障除去後の外部リアクタン
スXsと定常時に検出部2により測定された各種測定量
を用いて脱調判定に用いるしきい値δlimitを自動的に
設定するものである。
の脱調判定手段34では、故障除去後の外部リアクタン
スXsと定常時に検出部2により測定された各種測定量
を用いて脱調判定に用いるしきい値δlimitを自動的に
設定するものである。
【0167】具体的には、定常時における測定点Rの電
圧VR *,電流IR *と故障除去後の外部リアクタンスXS
を用いて(2.3)式から求めた等価発電機Sの内部電
圧の位相角δSと等価発電機Gの内部電圧位相角δGとを
用いて、等価発電機Sの内部電圧の位相角差δGS0を
(2.5)式で求め、(2.6)式により脱調判定のし
きい値δlimitを求める。
圧VR *,電流IR *と故障除去後の外部リアクタンスXS
を用いて(2.3)式から求めた等価発電機Sの内部電
圧の位相角δSと等価発電機Gの内部電圧位相角δGとを
用いて、等価発電機Sの内部電圧の位相角差δGS0を
(2.5)式で求め、(2.6)式により脱調判定のし
きい値δlimitを求める。
【0168】δGS0=δG+δS …(2.5) δlimit=180−δGS0 …(2.6)
【0169】ここで、単位はdegreeである。
【0170】なお、(2.6)式は、図9に示す故障除
去後の系統状態における位相角差δGSと有効電力Pの関
係(P−δ曲線)からも導かれる。この関係は(2.
7)式で与えられる。図9において、δGS0を故障除去
後の系統状態における安定平衡点の位相角差とするとδ
limitは不安定平衡点の位相角差であり、位相角差がδ
limitよりも大きくなったとき発電機が脱調すると判断
できる。
去後の系統状態における位相角差δGSと有効電力Pの関
係(P−δ曲線)からも導かれる。この関係は(2.
7)式で与えられる。図9において、δGS0を故障除去
後の系統状態における安定平衡点の位相角差とするとδ
limitは不安定平衡点の位相角差であり、位相角差がδ
limitよりも大きくなったとき発電機が脱調すると判断
できる。
【0171】
【数4】
【0172】このように第8実施の形態によれば、脱調
判定に用いるしきい値δlimitを自動的に設定するた
め、しきい値δlimitを求めるための多数のオフライン
計算を行う必要がないので、運用者の負担を低減でき
る。
判定に用いるしきい値δlimitを自動的に設定するた
め、しきい値δlimitを求めるための多数のオフライン
計算を行う必要がないので、運用者の負担を低減でき
る。
【0173】次に、第9実施の形態について説明する。
【0174】第9実施の形態の脱調判定手段34では、
等価発電機Sの内部電圧の大きさが固定値になるように
求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しき
い値δlimitを算出するものである。
等価発電機Sの内部電圧の大きさが固定値になるように
求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しき
い値δlimitを算出するものである。
【0175】具体的には、故障除去後の等価発電機Sの
内部電圧の位相角δSを、検出部2にて測定した測定点
Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電機Sの内部電圧の大
きさの想定値VSAを用いて、次の(2.8)〜(2.1
0)式から推定する。なお、本方式は第1実施の形態で
述べたVS設定法と同様の方式であるが、ここでは脱調
判定のためのしきい値δlimitを算出するために用い
る。
内部電圧の位相角δSを、検出部2にて測定した測定点
Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電機Sの内部電圧の大
きさの想定値VSAを用いて、次の(2.8)〜(2.1
0)式から推定する。なお、本方式は第1実施の形態で
述べたVS設定法と同様の方式であるが、ここでは脱調
判定のためのしきい値δlimitを算出するために用い
る。
【0176】電力系統1の主系統側には多数の発電機
(電圧源)が接続されているので、定常時の主系統側の
電圧は定格電圧を保持し、また、故障除去後も大きく変
動することなく定格電圧近傍の値を保持するので、等価
発電機Sの内部電圧の大きさ|VS *|は、常に一定の想
定値VSA(例えば、1.0[P.U.](定格電圧))とし
て、(2.8)式で与える。
(電圧源)が接続されているので、定常時の主系統側の
電圧は定格電圧を保持し、また、故障除去後も大きく変
動することなく定格電圧近傍の値を保持するので、等価
発電機Sの内部電圧の大きさ|VS *|は、常に一定の想
定値VSA(例えば、1.0[P.U.](定格電圧))とし
て、(2.8)式で与える。
【0177】|VS *|=VSA …(2.8)
【0178】ここで、V*は複素数であり、大きさと位
相を持ったベクトル量である。
相を持ったベクトル量である。
【0179】検出部2において測定した測定点Rの電圧
VR *,電流IR *と等価発電機G,Sの内部電圧VG *,V
S *の位相関係は、図16に示した関係が、故障発生前と
故障除去後においても成立するので、IR *とVS *と間の
位相角差δ2は次の(2.9)式で求めることができ
る。
VR *,電流IR *と等価発電機G,Sの内部電圧VG *,V
S *の位相関係は、図16に示した関係が、故障発生前と
故障除去後においても成立するので、IR *とVS *と間の
位相角差δ2は次の(2.9)式で求めることができ
る。
【0180】
【数5】
【0181】ここで、VR *とIR *間の位相角差δ1は、
VR *,IR *共に測定値で既知であり既存の演算方法を用
いれば求められる。等価発電機Sの内部電圧の大きさ|
VS *|は(2.8)式で与えられるので常に一定値であ
る。|VR *|は測定点Rの電圧の大きさである。V*は
複素数であることを示す。
VR *,IR *共に測定値で既知であり既存の演算方法を用
いれば求められる。等価発電機Sの内部電圧の大きさ|
VS *|は(2.8)式で与えられるので常に一定値であ
る。|VR *|は測定点Rの電圧の大きさである。V*は
複素数であることを示す。
【0182】等価発電機Sの内部電圧の位相角δSはVR
*とVS *間の位相角差、つまり、VR *とIR *間の位相角
差δ1とIR *とVS *間の位相角差δ2を合計した値である
ので、(2.10)式で求めることができる。
*とVS *間の位相角差、つまり、VR *とIR *間の位相角
差δ1とIR *とVS *間の位相角差δ2を合計した値である
ので、(2.10)式で求めることができる。
【0183】δS=δ1+δ2 …(2.10)
【0184】上記手順により、時々刻々と測定した測定
点Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電機Sの内部電圧の
大きさの想定値VSAから等価発電機Sの内部電圧の位相
角δSを推定する。このとき、各時点において(2.
3)式が成り立つので、(2.3)式を用いて時々刻々
と変化する外部リアクタンスXsを計算することができ
る。
点Rの電圧VR *,電流IR *と等価発電機Sの内部電圧の
大きさの想定値VSAから等価発電機Sの内部電圧の位相
角δSを推定する。このとき、各時点において(2.
3)式が成り立つので、(2.3)式を用いて時々刻々
と変化する外部リアクタンスXsを計算することができ
る。
【0185】時々刻々と変化する故障除去後の外部リア
クタンスXsの平均値を定常時の外部リアクタンスXsと
して、(2.3)式に代入して安定平衡点に対応する位
相角δSを推定する。このとき、電圧VR *,電流IR *は
定常時の値を用いる。推定した安定平衡点に対応する位
相角δSと位相角δGを用いて(2.5)式,前記(2.
6)式からしきい値δlimitを算出する。
クタンスXsの平均値を定常時の外部リアクタンスXsと
して、(2.3)式に代入して安定平衡点に対応する位
相角δSを推定する。このとき、電圧VR *,電流IR *は
定常時の値を用いる。推定した安定平衡点に対応する位
相角δSと位相角δGを用いて(2.5)式,前記(2.
6)式からしきい値δlimitを算出する。
【0186】このように第9実施の形態によれば、故障
除去後の測定値から外部リアクタンスXsを推定するの
で、オフライン計算を行って予め外部リアクタンスXs
を設定することなくしきい値δlimitを求めることがで
きるので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性
や保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
除去後の測定値から外部リアクタンスXsを推定するの
で、オフライン計算を行って予め外部リアクタンスXs
を設定することなくしきい値δlimitを求めることがで
きるので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性
や保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
【0187】また、電力系統の安定化装置の脱調判定手
段34では、等価発電機Sの内部電圧の大きさが測定点
の電圧の大きさよりも大きな値の一定値になるように求
めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しきい
値δlimitを算出するようにしてもよい。
段34では、等価発電機Sの内部電圧の大きさが測定点
の電圧の大きさよりも大きな値の一定値になるように求
めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しきい
値δlimitを算出するようにしてもよい。
【0188】前記の(2.9)式では、測定点の電圧の
大きさよりも想定値VSAが小さい場合に解が得られない
場合があるので、想定値VSAを測定点の電圧の大きさよ
りも大きな値に設定する。
大きさよりも想定値VSAが小さい場合に解が得られない
場合があるので、想定値VSAを測定点の電圧の大きさよ
りも大きな値に設定する。
【0189】このように本実施の形態によれば、故障除
去後の様々な動揺現象についても、位相角差及びしきい
値δlimitを算出できるので、信頼性の高い電力系統の
安定化装置を提供できる。
去後の様々な動揺現象についても、位相角差及びしきい
値δlimitを算出できるので、信頼性の高い電力系統の
安定化装置を提供できる。
【0190】次に、第10実施の形態について説明す
る。
る。
【0191】第10実施の形態の電力系統の安定化装置
の脱調判定手段34では、系統運用上あり得る範囲で主
系統側等価発電機の内部電圧の大きさの想定値を複数設
定し、設定した各想定値と測定した電圧,電流を用いて
主系統側等価発電機の内部電圧の位相角を演算にて求
め、位相角の解が求まった想定値の中から適切な想定値
を選出して求めた主系統側等価発電機の内部電圧の位相
角を用いて、脱調判定に用いるしきい値δlimitを算出
するものである。
の脱調判定手段34では、系統運用上あり得る範囲で主
系統側等価発電機の内部電圧の大きさの想定値を複数設
定し、設定した各想定値と測定した電圧,電流を用いて
主系統側等価発電機の内部電圧の位相角を演算にて求
め、位相角の解が求まった想定値の中から適切な想定値
を選出して求めた主系統側等価発電機の内部電圧の位相
角を用いて、脱調判定に用いるしきい値δlimitを算出
するものである。
【0192】具体的には、第3実施の形態で記載した方
法により前記(2.8)式における等価発電機Sの内部
電圧の大きさの想定値VSAを求め、その想定値を用いて
求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しき
い値δlimitを算出する。
法により前記(2.8)式における等価発電機Sの内部
電圧の大きさの想定値VSAを求め、その想定値を用いて
求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しき
い値δlimitを算出する。
【0193】このように第10実施の形態によれば、運
用上あり得る範囲で等価発電機Sの位相角δSが得られ
るような想定値VSAを選択するので、故障除去後の様々
な動揺現象についても位相角差及びしきい値δlimitを
確実に算出でき、かつ、実際の系統現象に近い系統状態
を推定でき、信頼性の高い電力系統の安定化装置を提供
できる。
用上あり得る範囲で等価発電機Sの位相角δSが得られ
るような想定値VSAを選択するので、故障除去後の様々
な動揺現象についても位相角差及びしきい値δlimitを
確実に算出でき、かつ、実際の系統現象に近い系統状態
を推定でき、信頼性の高い電力系統の安定化装置を提供
できる。
【0194】次に、第11実施の形態について説明す
る。
る。
【0195】第11実施の形態による電力系統の安定化
装置の脱調判定手段34では、故障除去後における等価
発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さくなるよう
に求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角δSを用い
て、しきい値δlimitを算出するものである。
装置の脱調判定手段34では、故障除去後における等価
発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さくなるよう
に求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角δSを用い
て、しきい値δlimitを算出するものである。
【0196】本実施の形態は、複数の外部リアクタンス
Xsと電圧VR *,電流IR *を用いて推定し、推定した各
外部リアクタンスXsを用いて故障除去後の系統状態に
おける安定平衡点に対応する位相角δSを算出する。こ
の時、電圧VR *,電流IR *は定常時の値を用いる。算出
した位相角δSと位相角δGを用いて前記(2.5)式,
前記(2.6)式からしきい値δlimitを算出する。
Xsと電圧VR *,電流IR *を用いて推定し、推定した各
外部リアクタンスXsを用いて故障除去後の系統状態に
おける安定平衡点に対応する位相角δSを算出する。こ
の時、電圧VR *,電流IR *は定常時の値を用いる。算出
した位相角δSと位相角δGを用いて前記(2.5)式,
前記(2.6)式からしきい値δlimitを算出する。
【0197】外部リアクタンスXsの推定処理について
説明する。すなわち、外部リアクタンスXsの推定処理
では、図10に示す処理がされ、n個のXsの想定値i
=1〜nについて繰返される(D1)。まず、i=1と
設定される。さらに、時刻tについてtK−TS時刻が設
定される(D2)。これにより、図示(2,3a)式の
処理が実行され、tK時刻まで繰返し行われる(D
3)。
説明する。すなわち、外部リアクタンスXsの推定処理
では、図10に示す処理がされ、n個のXsの想定値i
=1〜nについて繰返される(D1)。まず、i=1と
設定される。さらに、時刻tについてtK−TS時刻が設
定される(D2)。これにより、図示(2,3a)式の
処理が実行され、tK時刻まで繰返し行われる(D
3)。
【0198】 VSi *(t)=VR *(t)−jXSi・IR *(t) …(2.3a)
【0199】次に、得られた|VS(t)*|の最大値をV
Smaxと設定し、|VS(t)*|の最小値をVSminと設定し
両者の差分をΔVSiと保存する(D4)。続いて、i=
2から繰返しnまで処理が行われ、ΔVSiが最小のXSi
を最小の外部リアクタンスXsと推定する(D5,D
6)。(2.3a)式で表される等価発電機Sの内部電
圧VS *は、発電機の内部インピーダンスの背後電圧と想
定するので、VS *の大きさVSは数百ミリ秒程度の短時
間ではその変化分は小さい。したがって、故障除去後の
時間帯において測定した電圧VR *,電流IR *を用いて
(2.3a)式でを計算したとき、大きさVS *の変化が
小さくなるXsが現実のモデルを表すのに適していると
いえる。
Smaxと設定し、|VS(t)*|の最小値をVSminと設定し
両者の差分をΔVSiと保存する(D4)。続いて、i=
2から繰返しnまで処理が行われ、ΔVSiが最小のXSi
を最小の外部リアクタンスXsと推定する(D5,D
6)。(2.3a)式で表される等価発電機Sの内部電
圧VS *は、発電機の内部インピーダンスの背後電圧と想
定するので、VS *の大きさVSは数百ミリ秒程度の短時
間ではその変化分は小さい。したがって、故障除去後の
時間帯において測定した電圧VR *,電流IR *を用いて
(2.3a)式でを計算したとき、大きさVS *の変化が
小さくなるXsが現実のモデルを表すのに適していると
いえる。
【0200】図10に示す処理について図11に示すタ
イミングで説明する。
イミングで説明する。
【0201】図11によれば、現在時刻tKから過去tK
−Tsの間(時間幅Ts)において、いくつかのXsを想
定して順次VS *を計算し、最もVS *の変化量ΔVSが小
さくなるXsを選択する。図11に示す例ではVS *が最
も一定なのはXsがXs2のとき(VS(Xs2))なので、
時刻tKにおいて系統インピーダンスとして値Xs2を得
る。
−Tsの間(時間幅Ts)において、いくつかのXsを想
定して順次VS *を計算し、最もVS *の変化量ΔVSが小
さくなるXsを選択する。図11に示す例ではVS *が最
も一定なのはXsがXs2のとき(VS(Xs2))なので、
時刻tKにおいて系統インピーダンスとして値Xs2を得
る。
【0202】なお、Xsは動揺開始後の時間帯の観測量
を用いて推定し、その後は一定値とする。
を用いて推定し、その後は一定値とする。
【0203】推定した外部リアクタンスXSを前記
(2.3)式に代入して定常時の位相角δSを算出し、
定常時の位相角δSと位相角δGを用いて(2.5)式,
(2.6)式からしきい値δlimitを算出する。
(2.3)式に代入して定常時の位相角δSを算出し、
定常時の位相角δSと位相角δGを用いて(2.5)式,
(2.6)式からしきい値δlimitを算出する。
【0204】このように第11実施の形態によれば、故
障除去後の測定値から外部リアクタンスXsを推定する
ので、オフライン計算を行って予め外部リアクタンスX
sを設定することなくしきい値δlimitを求めることがで
きるので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性
や保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
障除去後の測定値から外部リアクタンスXsを推定する
ので、オフライン計算を行って予め外部リアクタンスX
sを設定することなくしきい値δlimitを求めることがで
きるので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性
や保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
【0205】なお、電力系統の安定化装置の脱調判定手
段34では、故障除去後における等価発電機Sの内部電
圧の大きさの変化分が小さく、かつ、等価発電機Sの内
部電圧の大きさが電力系統の運用制約範囲内なるように
求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しき
い値δlimitを算出するようにしてもよい。
段34では、故障除去後における等価発電機Sの内部電
圧の大きさの変化分が小さく、かつ、等価発電機Sの内
部電圧の大きさが電力系統の運用制約範囲内なるように
求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、しき
い値δlimitを算出するようにしてもよい。
【0206】基本的には、第11実施の形態に係わる電
力系統の安定化装置と同様の方法により、故障除去後に
おける等価発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さ
くなるように求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を
用いて、しきい値δlimitを算出する。
力系統の安定化装置と同様の方法により、故障除去後に
おける等価発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さ
くなるように求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を
用いて、しきい値δlimitを算出する。
【0207】ただし、推定された外部リアクタンスXs
を用いて定常時の等価発電機Sの内部電圧を計算したと
き、次の(2.11)式の条件が成立しない場合には、
(2.11)式の条件が成立するように外部リアクタン
スXsを補正し、補正された外部リアクタンスXsを用い
てしきい値δlimitを算出する。なお、VSAmin,V
SAmaxは電力系統の運用制約値を参考に予め設定してお
く。
を用いて定常時の等価発電機Sの内部電圧を計算したと
き、次の(2.11)式の条件が成立しない場合には、
(2.11)式の条件が成立するように外部リアクタン
スXsを補正し、補正された外部リアクタンスXsを用い
てしきい値δlimitを算出する。なお、VSAmin,V
SAmaxは電力系統の運用制約値を参考に予め設定してお
く。
【0208】VSAmin<VS<VSAmax …(2.11)
【0209】このように本実施の形態によれば、より実
際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、信頼性
の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、信頼性
の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
【0210】次に、第12実施の形態について説明す
る。
る。
【0211】第12実施の形態に係わる電力系統の安定
化装置の脱調判定手段34では、設定されたしきい値δ
limitに対して、予め設定した位相余裕分を補正し、補
正した後のしきい値δlimitを用いて脱調判定を行うも
のである。
化装置の脱調判定手段34では、設定されたしきい値δ
limitに対して、予め設定した位相余裕分を補正し、補
正した後のしきい値δlimitを用いて脱調判定を行うも
のである。
【0212】第12実施の形態は、第8実施の形態乃至
第11実施の形態の手段によるしきい値δlimitに対し
て、(2.12)式に示すように位相余裕分δADJで補
正し、補正後のしきい値δlimit2を用いて脱調判定を行
う。
第11実施の形態の手段によるしきい値δlimitに対し
て、(2.12)式に示すように位相余裕分δADJで補
正し、補正後のしきい値δlimit2を用いて脱調判定を行
う。
【0213】 δlimit2=δlimit+δADJ …(2.12)
【0214】このように第12実施の形態によれば、電
力系統の安定化装置が電力系統の複数の発電所に設置さ
れている場合に、複数の安定化装置の間で脱調検出の感
度を違えることができるため、協調を取った安定化制御
により必要以上の解列を防止できる。
力系統の安定化装置が電力系統の複数の発電所に設置さ
れている場合に、複数の安定化装置の間で脱調検出の感
度を違えることができるため、協調を取った安定化制御
により必要以上の解列を防止できる。
【0215】なお、脱調判定手段34では、設定された
しきい値δlimitに対して、予め設定した位相余裕分を
等価発電機Gの容量に応じて補正し、補正した後のしき
い値δlimit2を用いて脱調判定を行うようにしてもよ
い。
しきい値δlimitに対して、予め設定した位相余裕分を
等価発電機Gの容量に応じて補正し、補正した後のしき
い値δlimit2を用いて脱調判定を行うようにしてもよ
い。
【0216】この手段によれば、第8実施の形態乃至第
11実施の形態のしきい値δlimitに対して、(2.1
3)式に示すように位相余裕分δADJ(P0)を補正し、
補正後のしきい値δlimit2を用いて脱調判定を行う。
11実施の形態のしきい値δlimitに対して、(2.1
3)式に示すように位相余裕分δADJ(P0)を補正し、
補正後のしきい値δlimit2を用いて脱調判定を行う。
【0217】 δlimit2=δlimit+δADJ(P0) …(2.13) ただし、 δADJ(P0)=δADJ0+K・P0 …(2.14)
【0218】ここで、δADJ0は予め設定した位相余裕
分、Kは予め設定した係数、Poは定常時の有効電力P
である。
分、Kは予め設定した係数、Poは定常時の有効電力P
である。
【0219】この実施の形態によれば、本発明に係わる
電力系統の安定化装置が電力系統の複数の発電所に設置
されている場合に、複数の安定化装置の間で各安定化装
置の監視対象とする発電機の容量に応じて脱調検出の感
度を違えることができるため、協調を取った安定化制御
により必要以上の解列を防止できる。
電力系統の安定化装置が電力系統の複数の発電所に設置
されている場合に、複数の安定化装置の間で各安定化装
置の監視対象とする発電機の容量に応じて脱調検出の感
度を違えることができるため、協調を取った安定化制御
により必要以上の解列を防止できる。
【0220】次に、第13実施の形態乃至第17実施の
形態について説明する。
形態について説明する。
【0221】制御量決定手段35は、脱調判定手段34
において脱調と判定された場合に起動され、監視対象発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する。
において脱調と判定された場合に起動され、監視対象発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する。
【0222】具体的には、ある時点t0において、将来
時点tPより短い将来時点tCにおいて監視対象とする発
電機群のn台の発電機のうちm台を解列したときの将来
時点tPの位相角差δGS’(tP)を予測し、予測した位
相角差δGS’(tP)としきい値δlimit’と比較する。
監視対象とする発電機群n台のうち(m−1)台を解列
したときの位相角差δGS’(tP)がしきい値を超える
が、m台を解列したときの位相角差δGS’(tP)はし
きい値以下となるならば、m台を解列する台数と決定
し、この解列台数を制御部4へ渡す。
時点tPより短い将来時点tCにおいて監視対象とする発
電機群のn台の発電機のうちm台を解列したときの将来
時点tPの位相角差δGS’(tP)を予測し、予測した位
相角差δGS’(tP)としきい値δlimit’と比較する。
監視対象とする発電機群n台のうち(m−1)台を解列
したときの位相角差δGS’(tP)がしきい値を超える
が、m台を解列したときの位相角差δGS’(tP)はし
きい値以下となるならば、m台を解列する台数と決定
し、この解列台数を制御部4へ渡す。
【0223】ここで、遮断台数を算出するためのしきい
値δlimit’は、脱調判定のためのしきい値δlimitを、
将来時点tCにおいて監視対象とする発電機群のn台の
発電機のうちm台を解列したと想定して補正した値であ
る。
値δlimit’は、脱調判定のためのしきい値δlimitを、
将来時点tCにおいて監視対象とする発電機群のn台の
発電機のうちm台を解列したと想定して補正した値であ
る。
【0224】第13実施の形態に係わる電力系統の安定
化装置の制御量決定手段35では、遮断台数を求めるた
めに用いるしきい値δlimit’を(2.15)式で求め
る。なお、(2.15)式は、図9に示す位相角差
δGS’と有効電力Pの関係(Pδ曲線)から導かれる。
化装置の制御量決定手段35では、遮断台数を求めるた
めに用いるしきい値δlimit’を(2.15)式で求め
る。なお、(2.15)式は、図9に示す位相角差
δGS’と有効電力Pの関係(Pδ曲線)から導かれる。
【0225】 δlimit’=180−δGS0’ …(2.15)
【0226】ここで、単位はdegreeである。
【0227】(2.15)式においてδGS0’はn台の
発電機のうちm台を解列したと想定して補正した定常時
の位相角である。さらに、解列後の機械入力PM’は
(2.16)式で表されるので、出力PがPM’と一致
するときの位相差δGS0’は(217)式で計算できる。
(2.16)式,(2.17)式において、等価発電機
G,Sの内部電圧の大きさVG,VS、および、機械入力
PMは定常時の値、Xsは設定した外部リアクタンスであ
る。
発電機のうちm台を解列したと想定して補正した定常時
の位相角である。さらに、解列後の機械入力PM’は
(2.16)式で表されるので、出力PがPM’と一致
するときの位相差δGS0’は(217)式で計算できる。
(2.16)式,(2.17)式において、等価発電機
G,Sの内部電圧の大きさVG,VS、および、機械入力
PMは定常時の値、Xsは設定した外部リアクタンスであ
る。
【0228】
【数6】
【0229】このように第13実施の形態によれば、解
列台数の算出に用いるしきい値δlimit’を自動的に設
定することが可能なため、しきい値δlimit’を求める
ための多数のオフライン計算を行う必要がなく、運用者
の負担を低減できる。
列台数の算出に用いるしきい値δlimit’を自動的に設
定することが可能なため、しきい値δlimit’を求める
ための多数のオフライン計算を行う必要がなく、運用者
の負担を低減できる。
【0230】第14実施の形態は、等価発電機Sの内部
電圧の大きさが一定値になるように求めた等価発電機S
の内部電圧の位相角を用いて、しきい値δlimit’を算
出するものである。
電圧の大きさが一定値になるように求めた等価発電機S
の内部電圧の位相角を用いて、しきい値δlimit’を算
出するものである。
【0231】具体的には、第9実施の形態と同様に推定
した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機のう
ちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角δ
GS0’を前記(2.16)式,(2.17)式により計
算し、その結果を用いて(2.15)式でしきい値δ
limit’を求める。
した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機のう
ちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角δ
GS0’を前記(2.16)式,(2.17)式により計
算し、その結果を用いて(2.15)式でしきい値δ
limit’を求める。
【0232】この第14実施の形態によれば、故障除去
後の測定値から外部リアクタンスXsを推定するので、
オフライン計算を行って予め外部リアクタンスXsを設
定することなくしきい値δlimitを求めることができる
ので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性や保
守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
後の測定値から外部リアクタンスXsを推定するので、
オフライン計算を行って予め外部リアクタンスXsを設
定することなくしきい値δlimitを求めることができる
ので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性や保
守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
【0233】また、第14実施の形態による電力系統の
安定化装置の制御量決定手段35では、等価発電機Sの
内部電圧の大きさが測定点の電圧VR *の大きさよりも大
きな値の一定値になるように求めた等価発電機Sの内部
電圧の位相角を用いて、しきい値δlimit’を算出する
ようにしてもよい。
安定化装置の制御量決定手段35では、等価発電機Sの
内部電圧の大きさが測定点の電圧VR *の大きさよりも大
きな値の一定値になるように求めた等価発電機Sの内部
電圧の位相角を用いて、しきい値δlimit’を算出する
ようにしてもよい。
【0234】具体的には、推定した外部リアクタンスX
sを用いて、n台の発電機のうちm台を解列したと想定
して補正した定常時の位相角δGS0’を(2.16)
式,(2.17)式により計算し、その結果を用いて
(2.15)式でしきい値δlimit’を求める。この実
施の形態によれば、故障除去後の様々な動揺現象につい
ても、位相角差及びしきい値δlimitを算出できるの
で、信頼性の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
sを用いて、n台の発電機のうちm台を解列したと想定
して補正した定常時の位相角δGS0’を(2.16)
式,(2.17)式により計算し、その結果を用いて
(2.15)式でしきい値δlimit’を求める。この実
施の形態によれば、故障除去後の様々な動揺現象につい
ても、位相角差及びしきい値δlimitを算出できるの
で、信頼性の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
【0235】次に、第15実施の形態について説明す
る。
る。
【0236】第15実施の形態による電力系統の安定化
装置は、系統運用上あり得る範囲で主系統側等価発電機
の内部電圧の大きさの想定値を複数設定し、設定した各
想定値と測定した電圧,電流を用いて主系統側等価発電
機の内部電圧の位相角を演算にて求め、位相角の解が求
まった想定値の中から適切な想定値を選出して求めた主
系統側等価発電機の内部電圧の位相角を用いて、しきい
値δlimit’を算出するものである。
装置は、系統運用上あり得る範囲で主系統側等価発電機
の内部電圧の大きさの想定値を複数設定し、設定した各
想定値と測定した電圧,電流を用いて主系統側等価発電
機の内部電圧の位相角を演算にて求め、位相角の解が求
まった想定値の中から適切な想定値を選出して求めた主
系統側等価発電機の内部電圧の位相角を用いて、しきい
値δlimit’を算出するものである。
【0237】具体的には、第10実施の形態と同様に推
定した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機の
うちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角
δGS0’を前記(2.16)式,前記(2.17)式に
より計算し、その結果を用いて(2.15)式でしきい
値δlimit’を求める。
定した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機の
うちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角
δGS0’を前記(2.16)式,前記(2.17)式に
より計算し、その結果を用いて(2.15)式でしきい
値δlimit’を求める。
【0238】この第15実施の形態によれば、故障除去
後の様々な動揺現象についても、位相角差及びしきい値
δlimitを算出でき、かつ、実際の系統現象に近い系統
状態を推定できるので、信頼性の高い電力系統の安定化
装置を提供できる。
後の様々な動揺現象についても、位相角差及びしきい値
δlimitを算出でき、かつ、実際の系統現象に近い系統
状態を推定できるので、信頼性の高い電力系統の安定化
装置を提供できる。
【0239】次に、第16実施の形態について説明す
る。
る。
【0240】第16実施の形態による電力系統の安定化
装置の制御量決定手段35では、故障除去後における等
価発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さくなるよ
うに求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、
しきい値δlimit’を算出するものである。
装置の制御量決定手段35では、故障除去後における等
価発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さくなるよ
うに求めた等価発電機Sの内部電圧の位相角を用いて、
しきい値δlimit’を算出するものである。
【0241】具体的には、第11実施の形態と同様に推
定した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機の
うちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角
δGS0’を(2.16)式,(2.17)式により計算
し、その結果を用いて(2.15)式でしきい値δ
limit’を求める。
定した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機の
うちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角
δGS0’を(2.16)式,(2.17)式により計算
し、その結果を用いて(2.15)式でしきい値δ
limit’を求める。
【0242】この第16実施の形態によれば、故障除去
後の測定値から外部リアクタンスXsを推定するので、
オフライン計算を行って予め外部リアクタンスXsを設
定することなくしきい値δlimit’を求めることができ
るので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性や
保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
後の測定値から外部リアクタンスXsを推定するので、
オフライン計算を行って予め外部リアクタンスXsを設
定することなくしきい値δlimit’を求めることができ
るので、系統状態の変化に柔軟に対応可能な、運用性や
保守性に優れた電力系統の安定化装置を提供できる。
【0243】第16実施の形態による電力系統の安定化
装置の制御量決定手段35では、故障除去後における等
価発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さく、か
つ、等価発電機Sの内部電圧の大きさが電力系統の運用
制約範囲内なるように求めた等価発電機Sの内部電圧の
位相角を用いて、しきい値δlimit’を算出するように
してもよい。
装置の制御量決定手段35では、故障除去後における等
価発電機Sの内部電圧の大きさの変化分が小さく、か
つ、等価発電機Sの内部電圧の大きさが電力系統の運用
制約範囲内なるように求めた等価発電機Sの内部電圧の
位相角を用いて、しきい値δlimit’を算出するように
してもよい。
【0244】具体的には、第11実施の形態と同様に推
定した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機の
うちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角
δGS0’を(2.16)式,(2.17)式により計算
し、その結果を用いて(2.15)式でしきい値δ
limit’を求める。
定した外部リアクタンスXsを用いて、n台の発電機の
うちm台を解列したと想定して補正した定常時の位相角
δGS0’を(2.16)式,(2.17)式により計算
し、その結果を用いて(2.15)式でしきい値δ
limit’を求める。
【0245】このように本実施の形態によれば、より実
際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、信頼性
の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、信頼性
の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
【0246】次に、第17実施の形態について説明す
る。
る。
【0247】第17実施の形態による電力系統の安定化
装置の制御量決定手段35では、算出された解列台数に
対して、将来時点における各等価発電機の周波数偏差が
予め設定した範囲を超える場合に、予め設定した一定の
解列台数を追加するものである。
装置の制御量決定手段35では、算出された解列台数に
対して、将来時点における各等価発電機の周波数偏差が
予め設定した範囲を超える場合に、予め設定した一定の
解列台数を追加するものである。
【0248】具体的には、将来時点における等価発電機
G,Sの周波数の予測値ωG,ωSについて(2.18)
の関係式が不成立のとき、算出された解列台数を(2.
19)式に示すように補正する。
G,Sの周波数の予測値ωG,ωSについて(2.18)
の関係式が不成立のとき、算出された解列台数を(2.
19)式に示すように補正する。
【0249】ωG−ωS<ε …(2.18) m=mOLD+i …(2.19)
【0250】ここで、ε,iは予め設定した値、mold
は算出された解列台数である。
は算出された解列台数である。
【0251】なお、将来時点における等価発電機G,S
の周波数の予測値ωG,ωSは、例えば、将来時点におけ
る複数時点の等価発電機G,Sの位相角δG,δSを求め
その微少な単位時間ΔTあたりの変化分として(2.2
0)式,(2.21)式でそれぞれ算出する。
の周波数の予測値ωG,ωSは、例えば、将来時点におけ
る複数時点の等価発電機G,Sの位相角δG,δSを求め
その微少な単位時間ΔTあたりの変化分として(2.2
0)式,(2.21)式でそれぞれ算出する。
【0252】ωG=ΔδG/ΔT …(2.20) ωS=ΔδS/ΔT …(2.21)
【0253】この第17実施の形態によれば、より安定
化効果の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
化効果の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
【0254】なお、第17実施の形態による電力系統の
安定化装置の制御量決定手段35では、算出された解列
台数に対して、将来時点における各等価発電機の周波数
偏差が予め設定した範囲を超える場合に、周波数偏差が
予め設定した範囲内になるように解列台数を補正するよ
うにしてもよい。
安定化装置の制御量決定手段35では、算出された解列
台数に対して、将来時点における各等価発電機の周波数
偏差が予め設定した範囲を超える場合に、周波数偏差が
予め設定した範囲内になるように解列台数を補正するよ
うにしてもよい。
【0255】具体的には、将来時点における等価発電機
G,Sの周波数の予測値ωG,ωSについて(2.18)
の関係式が不成立のとき、算出された解列台数を(2.
19)式に示すように補正する。そして、補正された解
列台数を想定して再度将来時点における等価発電機の周
波数偏差を予測する。この処理を、(2.18)の関係
式が成立するまで繰り返す。
G,Sの周波数の予測値ωG,ωSについて(2.18)
の関係式が不成立のとき、算出された解列台数を(2.
19)式に示すように補正する。そして、補正された解
列台数を想定して再度将来時点における等価発電機の周
波数偏差を予測する。この処理を、(2.18)の関係
式が成立するまで繰り返す。
【0256】この実施の形態によれば、より安定化効果
の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
の高い電力系統の安定化装置を提供できる。
【0257】次に、本発明の第18実施の形態及び第1
9実施の形態について説明する。
9実施の形態について説明する。
【0258】初期状態算出部31は、故障発生前の定常
時における等価発電機Gの内部電圧VG *及び等価発電機
Sの内部電圧VS *の推定と、有効電力Pの初期設定を行
う。
時における等価発電機Gの内部電圧VG *及び等価発電機
Sの内部電圧VS *の推定と、有効電力Pの初期設定を行
う。
【0259】定常時の等価発電機Gの内部電圧V
G0 *は、検出部2で測定した定常時における測定点Rの
電圧VR *,電流IR *と予め設定した等価リアクタンスX
Gを用いて(3.1)式で推定する。なお、等価リアク
タンスXGは測定点Rから等価発電機Gの内部電圧まで
のリアクタンスを表し、発電機の内部リアクタンスXg
と発電機用変圧器のリアクタンスXtの和であり予め設
定しておく。
G0 *は、検出部2で測定した定常時における測定点Rの
電圧VR *,電流IR *と予め設定した等価リアクタンスX
Gを用いて(3.1)式で推定する。なお、等価リアク
タンスXGは測定点Rから等価発電機Gの内部電圧まで
のリアクタンスを表し、発電機の内部リアクタンスXg
と発電機用変圧器のリアクタンスXtの和であり予め設
定しておく。
【0260】 VG0 *=VG0∠δG0=VR *+jXG・IR * …(3.1)
【0261】ここで、V*,I*は複素数であり、大きさ
と位相を持ったベクトル量である。VG0は電圧の大きさ
を表すスカラ量であり、δG0は定常時における測定点R
の電圧VR *を基準とした位相角を表す。jは虚数である
ことを示す。
と位相を持ったベクトル量である。VG0は電圧の大きさ
を表すスカラ量であり、δG0は定常時における測定点R
の電圧VR *を基準とした位相角を表す。jは虚数である
ことを示す。
【0262】同様に、定常時の等価発電機Sの内部電圧
VS0 *は(3.2)式で推定する。なお、外部リアクタン
スXs0は、故障発生前の測定点Rから等価発電機Sの内
部電圧までのリアクタンスを表し、固定値として設定し
ておくか、もしくは、第5実施の形態乃至第7実施の形
態の手法により求めたXs0を用いる。
VS0 *は(3.2)式で推定する。なお、外部リアクタン
スXs0は、故障発生前の測定点Rから等価発電機Sの内
部電圧までのリアクタンスを表し、固定値として設定し
ておくか、もしくは、第5実施の形態乃至第7実施の形
態の手法により求めたXs0を用いる。
【0263】 Vs0 *=Vs0∠δs0=VR *−jXS0・IR * …(3.2)
【0264】ここで、V*,I*は複素数であり、大きさ
と位相を持ったベクトル量である。VS0は電圧の大きさ
を表すスカラ量であり、δS0は定常時における測定点R
の電圧VR *を基準とした位相角を表す。jは虚数である
ことを示す。
と位相を持ったベクトル量である。VS0は電圧の大きさ
を表すスカラ量であり、δS0は定常時における測定点R
の電圧VR *を基準とした位相角を表す。jは虚数である
ことを示す。
【0265】有効電力Pの初期設定は、定常時に検出部
2で測定した有効電力Pを発電機の機械入力に相当する
値として有効電力PMと設定する。
2で測定した有効電力Pを発電機の機械入力に相当する
値として有効電力PMと設定する。
【0266】事故判定手段32は、初期状態算出部31
で設定した定常時の有効電力PMと検出部2で測定した
時々刻々と変化する有効電力Pを用いて、定常時の有効
電力PMと時々刻々と変化する有効電力Pe(t)との差
分がある設定値以上となる場合に、電力系統で故障が発
生した判定し、故障発生後も時々刻々と測定した有効電
力Pがある設定値以上に回復した場合に、故障が除去さ
れたと判定されるまで、(3.3)式を用いて、等価発
電機Gの位相角δG(t)を計算する。
で設定した定常時の有効電力PMと検出部2で測定した
時々刻々と変化する有効電力Pを用いて、定常時の有効
電力PMと時々刻々と変化する有効電力Pe(t)との差
分がある設定値以上となる場合に、電力系統で故障が発
生した判定し、故障発生後も時々刻々と測定した有効電
力Pがある設定値以上に回復した場合に、故障が除去さ
れたと判定されるまで、(3.3)式を用いて、等価発
電機Gの位相角δG(t)を計算する。
【0267】
【数7】
【0268】ここで、δG0は、故障発生前の等価発電機
Gの位相角であり、Mは、等価発電機Gの慣性定数を表
す。
Gの位相角であり、Mは、等価発電機Gの慣性定数を表
す。
【0269】この判定結果と、等価発電機Gの位相角δ
Gを位相角推定手段33へ渡す。
Gを位相角推定手段33へ渡す。
【0270】第18実施の形態による電力系統の安定化
装置では、位相角推定手段33において、等価発電機S
を故障発生前の位相角δS0で固定した無限大母線と置
き、図12に示すような、等価発電機Gと無限大母線M
による1機対無限大母線モデルを用いて位相角δGの予
測を行う。これは、測定点Rから見た等価発電機Sは、
100機以上に及ぶ発電機群であり、等価発電機Gより
も慣性定数が巨大であることから、故障除去後において
は、ほとんど位相角が変化しないものと考えられるため
である。
装置では、位相角推定手段33において、等価発電機S
を故障発生前の位相角δS0で固定した無限大母線と置
き、図12に示すような、等価発電機Gと無限大母線M
による1機対無限大母線モデルを用いて位相角δGの予
測を行う。これは、測定点Rから見た等価発電機Sは、
100機以上に及ぶ発電機群であり、等価発電機Gより
も慣性定数が巨大であることから、故障除去後において
は、ほとんど位相角が変化しないものと考えられるため
である。
【0271】このモデルを用いることにより、有効電力
Pe(t)は、(3.4)式で表される。
Pe(t)は、(3.4)式で表される。
【0272】
【数8】
【0273】なお、外部リアクタンスXsは故障除去後
の測定点Rから等価発電機Sの内部電圧までのリアクタ
ンスを表し、固定値としておくか、もしくは、第5実施
の形態乃至第7実施の形態の手段により求めたXsを用
いる。前記(3.4)式と(3.3)式を繰り返し計算
することにより、1〜2秒までの等価発電機Gの位相角
変動δG(t)が計算可能となる。そして、この位相角
変動δG(t)の最大値δGmaxと、固定されている故障
発生前の位相角δS0の値を脱調判定手段34へ渡す。
の測定点Rから等価発電機Sの内部電圧までのリアクタ
ンスを表し、固定値としておくか、もしくは、第5実施
の形態乃至第7実施の形態の手段により求めたXsを用
いる。前記(3.4)式と(3.3)式を繰り返し計算
することにより、1〜2秒までの等価発電機Gの位相角
変動δG(t)が計算可能となる。そして、この位相角
変動δG(t)の最大値δGmaxと、固定されている故障
発生前の位相角δS0の値を脱調判定手段34へ渡す。
【0274】すなわち、図13に示すように位相変動δ
G(t)と有効電力Pe(t)の時系列のデータにおい
て、現時点tKの位相変動δG(t)が(3.3)式によ
り得られると、このδG(t)から(3.4)式により
現時点tKの有効電力Pe(t)が得られる(図示矢
印)。
G(t)と有効電力Pe(t)の時系列のデータにおい
て、現時点tKの位相変動δG(t)が(3.3)式によ
り得られると、このδG(t)から(3.4)式により
現時点tKの有効電力Pe(t)が得られる(図示矢
印)。
【0275】次に、現時点tKに微小時間Δtを加え
て、次の時点tK+Δtにおいて(3.3)式に代入さ
れる(図示矢印)。これにより、(3.4)式によって
次の時点(t+Δt)の有効電力Pe(t+Δt)が得
られる。この繰返しがされて、約1〜2秒の等価発電機
Gの位相変動δG(t)が得られる。
て、次の時点tK+Δtにおいて(3.3)式に代入さ
れる(図示矢印)。これにより、(3.4)式によって
次の時点(t+Δt)の有効電力Pe(t+Δt)が得
られる。この繰返しがされて、約1〜2秒の等価発電機
Gの位相変動δG(t)が得られる。
【0276】脱調判定手段34は、位相角推定手段33
で求めた等価発電機Gの位相角変動の最大値δGmaxと、
固定されている故障発生前の位相角δS0の値から、等価
発電機G,Sの最大位相角差δGS0を求め、このδGS0が
しきい値δlimit以上の値ならば等価発電機Gが脱調す
ると判定し、それ以外では安定と判定する。
で求めた等価発電機Gの位相角変動の最大値δGmaxと、
固定されている故障発生前の位相角δS0の値から、等価
発電機G,Sの最大位相角差δGS0を求め、このδGS0が
しきい値δlimit以上の値ならば等価発電機Gが脱調す
ると判定し、それ以外では安定と判定する。
【0277】制御量決定手段35は、脱調判定手段34
において脱調と判定された場合に起動され、監視対象発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する。解列台数に応じて、測定点から監視対象発電機
側を見た等価リアクタンスXG、及び、等価発電機Gの
慣性定数Mが変化するため、(3.3)式、及び(3.
4)式中の該当変数を変化させて、将来時点迄の位相角
δG’の最大値を求めて、将来時点迄の最大位相角差δ
GS0’を予測する。
において脱調と判定された場合に起動され、監視対象発
電機の脱調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決
定する。解列台数に応じて、測定点から監視対象発電機
側を見た等価リアクタンスXG、及び、等価発電機Gの
慣性定数Mが変化するため、(3.3)式、及び(3.
4)式中の該当変数を変化させて、将来時点迄の位相角
δG’の最大値を求めて、将来時点迄の最大位相角差δ
GS0’を予測する。
【0278】次に、予測した最大位相角差δGS0’とし
きい値δlimitを用いて、両者を次のように比較して、
(m−1)台を解列(遮断)したときの最大位相角差δ
GS0’がしきい値δlimit以上となる、つまり脱調する
が、m台を解列したときの位相角差δGS0’はしきい値
δlimit以下となる、つまり安定となるならば、m台を
解列する台数と決定する。この解列台数を制御部4へ渡
す。
きい値δlimitを用いて、両者を次のように比較して、
(m−1)台を解列(遮断)したときの最大位相角差δ
GS0’がしきい値δlimit以上となる、つまり脱調する
が、m台を解列したときの位相角差δGS0’はしきい値
δlimit以下となる、つまり安定となるならば、m台を
解列する台数と決定する。この解列台数を制御部4へ渡
す。
【0279】このように第18実施の形態によれば、脱
調する発電機を早期に発見するだけで無く、適切な発電
機の解列台数も求められるため、電力系統の安定度向上
が期待できる。
調する発電機を早期に発見するだけで無く、適切な発電
機の解列台数も求められるため、電力系統の安定度向上
が期待できる。
【0280】ここで、脱調判定手段34と制御量決定手
段35で使用するしきい値δlimitは、事前のオフライ
ンの安定度シミュレーションによって得た安定と不安定
なケースの位相角差δGSの分布を用いた学習によって求
めるか、もしくは、第8実施の形態乃至第12実施の形
態による手段により求める。なお、オフラインによるし
きい値δlimitの求め方の詳細な説明は、参考文献(電
学論B,104巻8号,昭和59年8月,P489〜4
96「電源系統の動揺把握を基にしたオンライン高速安
定化方式とアルゴリズム」)にて説明されているので、
ここでは省略する。
段35で使用するしきい値δlimitは、事前のオフライ
ンの安定度シミュレーションによって得た安定と不安定
なケースの位相角差δGSの分布を用いた学習によって求
めるか、もしくは、第8実施の形態乃至第12実施の形
態による手段により求める。なお、オフラインによるし
きい値δlimitの求め方の詳細な説明は、参考文献(電
学論B,104巻8号,昭和59年8月,P489〜4
96「電源系統の動揺把握を基にしたオンライン高速安
定化方式とアルゴリズム」)にて説明されているので、
ここでは省略する。
【0281】制御部4は、演算部3の制御量決定手段3
5で求めた発電機の解列台数を基に、解列する監視対象
の発電機が接続されている遮断器に対して、開放指令を
出力し、監視対象の発電機の一部を電力系統より解列す
ることで、残りの監視対象の発電機の脱調を未然に防止
する。
5で求めた発電機の解列台数を基に、解列する監視対象
の発電機が接続されている遮断器に対して、開放指令を
出力し、監視対象の発電機の一部を電力系統より解列す
ることで、残りの監視対象の発電機の脱調を未然に防止
する。
【0282】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定す
る際に、外部リアクタンスを使用せずに想定値に基づい
て位相角を推定でき、従来において必要であった外部リ
アクタンスの事前設定が不要となる。従って、系統構成
が代わる度に外部リアクタンスを設定変更する不都合が
解消でき、運用者の負担を低減でき、運用性や保守性に
優れる。
よれば、主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定す
る際に、外部リアクタンスを使用せずに想定値に基づい
て位相角を推定でき、従来において必要であった外部リ
アクタンスの事前設定が不要となる。従って、系統構成
が代わる度に外部リアクタンスを設定変更する不都合が
解消でき、運用者の負担を低減でき、運用性や保守性に
優れる。
【0283】また、請求項2の発明によれば、想定値と
して予め設定した固定値を用いるので、想定値を多数設
定する必要がなく想定値の設定が簡素化できるので、運
用者の負担を低減でき、運用性や保守性に優れる。
して予め設定した固定値を用いるので、想定値を多数設
定する必要がなく想定値の設定が簡素化できるので、運
用者の負担を低減でき、運用性や保守性に優れる。
【0284】また、請求項3の発明によれば、運用上あ
り得る範囲で複数の想定値を用いて主系統等価発電機の
位相角が得られるような想定値を選択するので、必ず位
相角を推定でき、電力系統状態を正確に、確実に把握で
きる。
り得る範囲で複数の想定値を用いて主系統等価発電機の
位相角が得られるような想定値を選択するので、必ず位
相角を推定でき、電力系統状態を正確に、確実に把握で
きる。
【0285】また、請求項4の発明によれば、調整量を
用いて想定値を設定できるので、必ず主系統等価発電機
の位相角を推定でき、電力系統状態を確実に把握でき
る。また、調整量を予め設定しておくので、系統状態が
変化しても想定値を自動で設定でき、運用者の負担を低
減でき、信頼性が高く運用性に優れた装置となる。
用いて想定値を設定できるので、必ず主系統等価発電機
の位相角を推定でき、電力系統状態を確実に把握でき
る。また、調整量を予め設定しておくので、系統状態が
変化しても想定値を自動で設定でき、運用者の負担を低
減でき、信頼性が高く運用性に優れた装置となる。
【0286】また、請求項5の発明によれば、予め設定
した固定値を想定値として用いて外部リアクタンスを推
定しているので、従来において必要であった外部リアク
タンスの事前設定が不要となり、系統構成が変わる度に
外部リアクタンスを設定変更する不都合が解消でき、運
用者の負担を低減でき、運用性や保守性に優れた装置と
なる。
した固定値を想定値として用いて外部リアクタンスを推
定しているので、従来において必要であった外部リアク
タンスの事前設定が不要となり、系統構成が変わる度に
外部リアクタンスを設定変更する不都合が解消でき、運
用者の負担を低減でき、運用性や保守性に優れた装置と
なる。
【0287】また、請求項6の発明によれば、運用上あ
り得る範囲で主系統等価発電機の位相角が得られるよな
想定値を選択し、外部リアクタンスを推定するので、必
ず外部リアクタンスを推定でき、電力系統の初期状態を
確実に把握できるので、信頼性の高い装置となる。
り得る範囲で主系統等価発電機の位相角が得られるよな
想定値を選択し、外部リアクタンスを推定するので、必
ず外部リアクタンスを推定でき、電力系統の初期状態を
確実に把握できるので、信頼性の高い装置となる。
【0288】また、請求項7の発明によれば、調整量を
用いて想定値を設定できるので、必ず外部リアクタンス
を推定でき、電力系統の状態を確実に把握できる。ま
た、調整量を予め設定しておくので、系統状態が変化し
ても想定値を自動で設定できるので、従来において必要
であった多数のオフライン計算による設定が不要とな
り、運用者の負担を低減でき、信頼性が高く運用性に優
れた装置となる。
用いて想定値を設定できるので、必ず外部リアクタンス
を推定でき、電力系統の状態を確実に把握できる。ま
た、調整量を予め設定しておくので、系統状態が変化し
ても想定値を自動で設定できるので、従来において必要
であった多数のオフライン計算による設定が不要とな
り、運用者の負担を低減でき、信頼性が高く運用性に優
れた装置となる。
【0289】また、請求項8の発明によれば、脱調判定
に用いるしきい値を自動的に設定するため、従来のよう
に系統構成や条件が変わる度にしきい値を求めるための
多数のオフライン計算を行う必要がなく、また、正確な
実情に沿った安定判定ができ、運用者の負担を低減でき
る。
に用いるしきい値を自動的に設定するため、従来のよう
に系統構成や条件が変わる度にしきい値を求めるための
多数のオフライン計算を行う必要がなく、また、正確な
実情に沿った安定判定ができ、運用者の負担を低減でき
る。
【0290】また、請求項9の発明によれば、故除去後
の測定値から外部リアクタンスを推定するので、オフラ
イン計算を行って外部リアクタンスを設定することなく
しきい値を求めることができ、系統状態の変化に柔軟に
対応可能な、運用や保守に優れた装置とすることができ
る。
の測定値から外部リアクタンスを推定するので、オフラ
イン計算を行って外部リアクタンスを設定することなく
しきい値を求めることができ、系統状態の変化に柔軟に
対応可能な、運用や保守に優れた装置とすることができ
る。
【0291】また、請求項10の発明によれば、運用上
あり得る範囲の等価発電機の位相角が得られるような想
定値を選択するので、様々な動揺現象についても位相角
差及びしきい値を確実に算出でき、かつ、実際の系統現
象に近い系統状態を推定でき、信頼性の高い装置とする
ことができる。
あり得る範囲の等価発電機の位相角が得られるような想
定値を選択するので、様々な動揺現象についても位相角
差及びしきい値を確実に算出でき、かつ、実際の系統現
象に近い系統状態を推定でき、信頼性の高い装置とする
ことができる。
【0292】また、請求項11の発明によれば、故障除
去後の主系統等価発電機の内部電圧の変化分が小さい内
部電圧による位相角を用いてしきい値が自動設定できる
ので、実際の系統現象に近い状態の位相角による脱調判
定ができ、装置の信頼性を向上できる。
去後の主系統等価発電機の内部電圧の変化分が小さい内
部電圧による位相角を用いてしきい値が自動設定できる
ので、実際の系統現象に近い状態の位相角による脱調判
定ができ、装置の信頼性を向上できる。
【0293】また、請求項12の発明によれば、得られ
たしきい値に対して所定の位相余裕分を補正するので、
複数の発電所に設置されている複数の装置の間で脱調判
定のしきい値を異なるようにすることができ、協調を取
った安定化制御により必要以上の解列を防止できる。ま
た、複数の装置の間で各装置の監視対象とする発電機の
容量に応じて脱調判定のしきい値を異なるようにするこ
とができ、協調を取った安定化制御により必要以上の解
列を防止することができる。
たしきい値に対して所定の位相余裕分を補正するので、
複数の発電所に設置されている複数の装置の間で脱調判
定のしきい値を異なるようにすることができ、協調を取
った安定化制御により必要以上の解列を防止できる。ま
た、複数の装置の間で各装置の監視対象とする発電機の
容量に応じて脱調判定のしきい値を異なるようにするこ
とができ、協調を取った安定化制御により必要以上の解
列を防止することができる。
【0294】また、請求項13の発明によれば、解列台
数の算出に用いるしきい値を自動的に設定することが可
能なため、系統構成や系統状態が変わる度にしきい値を
求めるための多数のオフライン計算を行う必要がないの
で、運用者の負担を低減できる。
数の算出に用いるしきい値を自動的に設定することが可
能なため、系統構成や系統状態が変わる度にしきい値を
求めるための多数のオフライン計算を行う必要がないの
で、運用者の負担を低減できる。
【0295】また、請求項14の発明によれば、故障除
去後の測定値から外部リアクタンスを推定するので、オ
フライン計算を行って予め外部リアクタンスを設定する
ことなくしきい値を求めることができ、系統状態の変化
に柔軟に対応可能な、運用や保守に優れた装置とするこ
とができる。
去後の測定値から外部リアクタンスを推定するので、オ
フライン計算を行って予め外部リアクタンスを設定する
ことなくしきい値を求めることができ、系統状態の変化
に柔軟に対応可能な、運用や保守に優れた装置とするこ
とができる。
【0296】また、請求項15の発明によれば、故障除
去後の様々な動揺現象についてもしきい値を算出でき、
かつ、実際の系統現象に近い系統状態を推定できるの
で、信頼性の高い装置とすることができる。
去後の様々な動揺現象についてもしきい値を算出でき、
かつ、実際の系統現象に近い系統状態を推定できるの
で、信頼性の高い装置とすることができる。
【0297】また、請求項16の発明によれば、故障除
去後の測定値から外部リアクタンスを推定し、オフライ
ン計算を行って予め外部リアクタンスを設定することな
くしきい値を求めることができるので、系統状態の変化
に柔軟に対応可能な、運用性や保守性に優れ、また、よ
り実際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、従
来の装置より信頼性を向上させることができる。
去後の測定値から外部リアクタンスを推定し、オフライ
ン計算を行って予め外部リアクタンスを設定することな
くしきい値を求めることができるので、系統状態の変化
に柔軟に対応可能な、運用性や保守性に優れ、また、よ
り実際の系統現象に近い系統状態を推定できるので、従
来の装置より信頼性を向上させることができる。
【0298】また、請求項17の発明によれば、算出さ
れた解列台数に対して、従来の周波数偏差が予測値を越
えるとき解列台数を補正するので、より安定度の向上が
期待できる。
れた解列台数に対して、従来の周波数偏差が予測値を越
えるとき解列台数を補正するので、より安定度の向上が
期待できる。
【0299】また、請求項18の発明によれば、主系統
等価発電機を無限大母線として把えて故障発生前の主系
統等価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相角
と擬制したので、早期に主系統等価発電機の内部電圧の
位相角を算出することができる。
等価発電機を無限大母線として把えて故障発生前の主系
統等価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相角
と擬制したので、早期に主系統等価発電機の内部電圧の
位相角を算出することができる。
【0300】また、請求項19の発明によれば、主系統
等価発電機を無限大母線として把えて、故障発生前の主
系統等価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相
角として擬制したので、脱調する発電機を早期に特定す
るだけでなく、あるいは、適切な発電機の解列台数も求
められ、電力系統の安定度向上が期待でき、より安定度
の高い装置となる。
等価発電機を無限大母線として把えて、故障発生前の主
系統等価発電機の内部電圧の位相角を故障発生後の位相
角として擬制したので、脱調する発電機を早期に特定す
るだけでなく、あるいは、適切な発電機の解列台数も求
められ、電力系統の安定度向上が期待でき、より安定度
の高い装置となる。
【図1】本発明の第1実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の初期状態算出手段の処理を示すフローチャート
である。
化装置の初期状態算出手段の処理を示すフローチャート
である。
【図2】本発明の第1実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の位相角推定手段の処理を示すフローチャートで
ある。
化装置の位相角推定手段の処理を示すフローチャートで
ある。
【図3】本発明の第3実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の初期状態算出手段の処理を示すフローチャート
である。
化装置の初期状態算出手段の処理を示すフローチャート
である。
【図4】本発明の第5実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の初期状態算出手段の処理を示すフローチャート
である。
化装置の初期状態算出手段の処理を示すフローチャート
である。
【図5】本発明の第5実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の位相角推定手段の処理を示す前半のフローチャ
ートである。
化装置の位相角推定手段の処理を示す前半のフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第5実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の位相角推定手段の処理を示す後半のフローチャ
ートである。
化装置の位相角推定手段の処理を示す後半のフローチャ
ートである。
【図7】本発明の第6実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の初期状態算出手段の処理を示す前半のフローチ
ャートである。
化装置の初期状態算出手段の処理を示す前半のフローチ
ャートである。
【図8】本発明の第6実施の形態を示す電力系統の安定
化装置の初期状態算出手段の処理を示す後半のフローチ
ャートである。
化装置の初期状態算出手段の処理を示す後半のフローチ
ャートである。
【図9】本発明の第8実施の形態を示す電力系統の安定
化装置に備える脱調判定手段のしきい値を算出するため
の説明図である。
化装置に備える脱調判定手段のしきい値を算出するため
の説明図である。
【図10】本発明の第9実施の形態を示す電力系統の安
定化装置に備える脱調判定手段のしきい値を算出するた
めの外部リアクタンスの推定の処理のフローチャートで
ある。
定化装置に備える脱調判定手段のしきい値を算出するた
めの外部リアクタンスの推定の処理のフローチャートで
ある。
【図11】図10に対応するタイミングを説明する説明
図である。
図である。
【図12】本発明の第18実施の形態を適用する一機対
無限大母線モデルの系統図である。
無限大母線モデルの系統図である。
【図13】本発明の第18実施の形態を示す位相角変動
曲線の説明図である。
曲線の説明図である。
【図14】従来例及び本発明を適用する電力系統の安定
化装置の系統構成図である。
化装置の系統構成図である。
【図15】従来例及び本発明を適用する等価2機系統モ
デルを示す説明図である。
デルを示す説明図である。
【図16】測定値と等価発電機モデルの状態量を示すベ
クトル図である。
クトル図である。
【図17】従来の電力系統の安定化装置に備える初期状
態算出手段の処理を示すフローチャートである。
態算出手段の処理を示すフローチャートである。
【図18】従来の電力系統の安定化装置に備える事故判
定手段の処理を示すフローチャートである。
定手段の処理を示すフローチャートである。
【図19】従来の電力系統の安定化装置に備える位相角
推定手段の処理を示すフローチャートである。
推定手段の処理を示すフローチャートである。
【図20】従来の電力系統の安定化装置に備える制御量
決定手段の処理を示す説明図である。
決定手段の処理を示す説明図である。
1 電力系統 2 検出部 3 演算部 4 制御部 5 電力系統の安定化装置 31 初期状態算出部 32 事故判定手段 33 位相角推定手段 34 脱調判定手段 35 制御量決定手段 50 電源線 51 主系統 52 変流器 53 変成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小俣 和也 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 石原 祐二 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 三浦 祥吾 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 金子 武 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内
Claims (19)
- 【請求項1】 監視対象とする発電機群とその他の主系
統側の発電機群の2つの発電機群の間の電力系統に送電
線故障等が発生した際の現象を主系統等価発電機と監視
対象等価発電機とによる等価2機系統モデルにおける動
揺現象としてとらえ、前記監視対象とする発電機群近端
の測定点の電圧と電流と有効電力等の各種測定量を測定
する検出部と、この検出部により得られた各種測定量を
用いて故障発生前の定常時の前記主系統等価発電機と前
記監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有効電力
の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生と故障
除去の判定を実行し、故障発生と判定された場合に故障
発生後の前記主系統等価発電機と前記監視対象等価発電
機との各位相角の推定により将来時点の各位相角の予測
を行い、さらに、予測された将来時点の各位相角としき
い値とに基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを
判定し、脱調と判定された場合に、前記将来時点の各位
相角としきい値とに基づいて前記監視対象の発電機の脱
調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決定する各
演算を実行する演算部と、この演算部によって決定され
た解列台数の情報に基づいて、前記監視対象の発電機群
の内の一部を解列する制御部とにより構成する電力系統
の安定化装置において、前記演算部は、前記主系統等価
発電機の内部電圧の大きさを予め想定する想定値を定
め、この想定値と各種測定量とに基づいて所定演算を実
行し、前記主系統等価発電機の位相角を算出する手段を
設けることを特徴とする電力系統の安定化装置。 - 【請求項2】 前記主系統等価発電機の内部電圧の大き
さを予め想定する想定値として固定値を定め、この固定
値と定常時に前記検出部によって測定された各種測定量
とに基づいて所定演算を実行し、定常時の前記主系統等
価発電機の内部電圧を算出する手段と、この固定値と故
障除去後の各種測定量とに基づいて所定演算を実行し、
故障発生後の前記主系統等価発電機の位相角を算出する
手段を設けることを特徴とする請求項1記載の電力系統
の安定化装置。 - 【請求項3】 系統運用上あり得る範囲の前記主系統等
価発電機の内部電圧の大きさを想定する想定値を複数定
め、これらの想定値と定常時に前記検出部によって測定
された測定点の電圧、電流とを用いて前記主系統等価発
電機の内部電圧の位相角を各想定値に対応して所定演算
により求め、求めた前記複数の位相角の中から適切な想
定値を選び出す手段と、この手段により選び出された想
定値と定常時に前記検出部により測定された各種測定量
とに基づいて所定演算によって定常時の前記主系統等価
発電機の内部電圧を算出する手段と、前記想定値と故障
除去後の各種測定量とに基づいて所定演算により、故障
発生後の前記主系統等価発電機の位相角を算出する手段
を設けることを特徴とする請求項1記載の電力系統の安
定化装置。 - 【請求項4】 前記主系統等価発電機の内部電圧の大き
さを予め想定する想定値として、故障発生前に前記検出
部により測定された測定点の電圧の大きさに所定の調整
量を加えて想定値を定め、この想定値と故障発生前の定
常時に前記検出部によって測定された各種測定量とに基
づいて所定演算により故障発生前の定常時の前記主系統
等価発電機の内部電圧を算出する手段と、前記想定値と
故障除去後の各種測定量とに基づいて所定演算により、
故障発生後の前記主系統等価発電機の位相角を算出する
手段を設けることを特徴とする請求項1記載の電力系統
の安定化装置。 - 【請求項5】 前記主系統等価発電機の内部電圧の大き
さを想定する想定値として予め固定値を定め、この固定
値と故障発生前の定常時の各種測定量とに基づいて所定
演算により前記主系統等価発電機の内部電圧の位相角を
推定して前記内部電圧を仮定する手段と、この手段によ
り仮定された前記内部電圧と前記各種測定量とから外部
リアクタンスを推定する手段と、この手段により推定さ
れた外部リアクタンスと前記各種測定量とから故障発生
前の定常時の前記主系統等価発電機の内部電圧を算出す
る手段と、前記固定値と故障除去後の各種測定量とに基
づいて所定演算を行って前記主系統等価発電機の内部電
圧の位相角を推定して前記内部電圧を仮定する手段と、
この手段により仮定された前記内部電圧と前記各種測定
量とから外部リアクタンスを推定する手段と、この手段
により推定された外部リアクタンスと前記各種測定量と
から故障発生後の前記主系統等価発電機の内部電圧の位
相角を算出する手段とを設けることを特徴とする請求項
1記載の電力系統の安定化装置。 - 【請求項6】 系統運用上あり得る範囲の前記主系統等
価発電機の内部電圧の大きさを想定する想定値を複数定
め、これらの想定値と故障発生前の定常時に前記検出部
によって測定された各種測定量とを用いて、前記主系統
等価発電機の内部電圧の位相角を各想定値に対応して所
定演算により求め、求めた前記位相角の中から適切な想
定値を選び出す手段と、この手段により選び出された想
定値と故障発生前の定常時の前記各種測定量とに基づい
て所定演算を行って前記主系統等価発電機の内部電圧の
位相角を推定して前記内部電圧を仮定する手段と、この
手段により仮定された内部電圧と前記各種測定量とから
外部リアクタンスを推定する手段と、この手段により推
定された外部リアクタンスと前記各種測定量とから故障
発生前の定常時の前記主系統等価発電機の内部電圧を算
出する手段と、前記想定値と故障除去後の各種測定量と
に基づいて所定演算を行って前記主系統等価発電機の内
部電圧の位相角を推定して前記内部電圧を仮定する手段
と、この手段により仮定された内部電圧と前記各種測定
量とから外部リアクタンスを推定する手段と、この手段
により推定された外部リアクタンスと故障除去後の前記
各種測定量とから故障発生後の前記主系統等価発電機の
内部電圧の位相角を算出する手段とを設けることを特徴
とする請求項1記載の電力系統の安定化装置。 - 【請求項7】 前記主系統等価発電機の内部電圧の大き
さを想定する想定値として故障発生前に前記検出部によ
り測定された電圧の大きさに所定の調整量を加えて想定
値を定め、この想定値と故障発生前の定常時の各種測定
量とに基づいて所定演算を行って前記主系統等価発電機
の内部電圧の位相角を推定して前記内部電圧を仮定する
手段と、この手段により仮定された内部電圧と前記各種
測定量とから外部リアクタンスを推定する手段と、この
手段により推定された外部リアクタンスと前記各種測定
量とから故障発生前の定常時の前記主系統等価発電機の
内部電圧を算出する手段と、前記想定値と故障除去後の
各種測定量とに基づいて所定演算を行って前記主系統等
価発電機の内部電圧の位相角を推定して前記内部電圧を
仮定する手段と、この手段により仮定された内部電圧と
前記各種測定量とから外部リアクタンスを推定する手段
と、この手段により推定された外部リアクタンスと前記
各種測定量とから故障発生後の前記主系統等価発電機の
内部電圧を算出する手段とを設けることを特徴とする請
求項1記載の電力系統の安定化装置。 - 【請求項8】 監視対象とする発電機群とその他の主系
統側の発電機群の2つの発電機群の間の電力系統に送電
線故障等が発生した際の現象を主系統等価発電機と監視
対象等価発電機とによる等価2機系統モデルにおける動
揺現象としてとらえ、前記監視対象とする発電機群近端
の測定点の電圧と電流と有効電力等の各種測定量を測定
する検出部と、この検出部により得られた各種測定量を
用いて故障発生前の定常時の前記主系統等価発電機と前
記監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有効電力
の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生と故障
除去の判定を実行し、故障発生と判定された場合に故障
発生後の前記主系統等価発電機と前記監視対象等価発電
機との各位相角の推定により将来時点の各位相角の予測
を行い、さらに、予測された将来時点の各位相角としき
い値とに基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを
判定し、脱調と判定された場合に、前記将来時点の各位
相角としきい値とに基づいて前記監視対象の発電機の脱
調を防止するのに必要な発電機の解列台数を決定する各
演算を実行する演算部と、この演算部によって決定され
た解列台数の情報に基づいて、前記監視対象の発電機群
の内の一部を解列する制御部とにより構成する電力系統
の安定化装置において、前記演算部は、前記主系統等価
発電機の故障除去後の外部リアクタンスと定常時の前記
検出部により測定された各種測定量とに基づいて所定演
算によって前記主系統等価発電機の内部電圧の位相角を
算出する第1位相角算出手段と、前記監視対象等価発電
機の等価リアクタンスと定常時の前記各種測定量とに基
づいて所定の演算によって前記監視対象等価発電機の内
部電圧の位相角を算出する第2位相角算出手段と、前記
主系統等価発電機の内部電圧の位相角と前記監視対象等
価発電機の内部電圧の位相角との位相角差に基づいて所
定演算によって前記脱調判定する前記しきい値を算出す
る手段を有する脱調判定手段を設けることを特徴とする
電力系統の安定化装置。 - 【請求項9】 前記脱調判定手段の前記第1位相角算出
手段は、前記主系統等価発電機の内部電圧の大きさを予
め想定値として固定値、あるいは、故障発生前の定常時
に前記検出部により測定された電圧の大きさに所定の調
整を加えて想定値を定める手段と、この手段によって定
められた想定値と故障除去後の各種測定量とに基づいて
判定演算を行って前記主系統等価発電機の内部電圧の位
相角を推定して前記内部電圧を仮定する手段と、この手
段により仮定された前記内部電圧と前記各種測定量とか
ら故障除去後の外部リアクタンスを推定する手段と、こ
の手段により推定された故障除去後の外部リアクタンス
と定常時の前記各種測定量とに基づいて所定演算を行っ
て、前記主系統等価発電機の内部電圧の位相角を算出す
る手段とを設けることを特徴とする請求項8記載の電力
系統の安定化装置。 - 【請求項10】 前記脱調判定手段の第1位相角算出手
段は、系統運用上あり得る範囲の前記主系統等価発電機
の内部電圧の大きさを想定する想定値を複数定め、これ
らの想定値と故障発生前の定常時に前記検出部によって
測定された各種測定量とを用いて、前記主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を各想定値に対応して所定演算に
より求め、求めた前記位相角の中から適切な想定値を選
び出す手段と、この手段により選び出された想定値と故
障除去後の各種測定量とに基づいて所定演算を行って前
記主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定して前記
内部電圧を仮定する手段と、この手段により仮定された
内部電圧と前記各種測定量とから故障除去後の外部リア
クタンスを推定する手段と、この手段により推定された
故障除去後の外部リアクタンスと定常時の前記各種測定
量とに基づいて所定演算を行って、前記主系統等価発電
機の内部電圧の位相角を算出する手段とを設けることを
特徴とする請求項8記載の電力系統の安定化装置。 - 【請求項11】 前記脱調判定手段の第1位相角算出手
段は、過去の時間帯において、複数の前記主系統等価発
電機の外部リアクタンスを想定する手段と、この手段に
より想定された複数の外部リアクタンス毎に所定演算を
行い得られた前記主系統等価発電機の内部電圧の内で電
力系統の運用範囲内のもののみ選び出し、選び出された
前記内部電圧の内で前記時間帯で変化の最も小さい内部
電圧を特定する手段と、この手段で特定された前記内部
電圧に対応する故障除去後の外部リアクタンスと定常時
の前記各種測定量とに基づいて所定演算を行って前記主
系統等価発電機の位相角を算出する手段を設けることを
特徴とする請求項8記載の電力系統の安定化装置。 - 【請求項12】 前記得られた前記しきい値に対して一
定の調整値、あるいは、監視対象等価発電機の容量等の
条件により定めた調整値によって増減する補正を行い、
補正後のしきい値を前記脱調判定する前記しきい値とす
る脱調判定手段を設けることを特徴とする請求項8乃至
請求項11記載のいずれかの電力系統の安定化装置。 - 【請求項13】 監視対象とする発電機群とその他の主
系統側の発電機群の2つの発電機群の間の電力系統に送
電線故障等が発生した際の現象を主系統等価発電機と監
視対象等価発電機とによる等価2機系統モデルにおける
動揺現象としてとらえ、前記監視対象とする発電機群近
端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各種測定量を測
定する検出部と、この検出部により得られた各種測定量
を用いて故障発生前の定常時の前記主系統等価発電機と
前記監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有効電
力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生と故
障除去の判定を実行し、故障発生と判定された故障発生
後の前記主系統等価発電機と前記監視対象等価発電機と
の各位相角の推定により将来時点の各位相角の予測を行
い、さらに、予測された将来時点の各位相角としきい値
とに基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを判定
し、脱調と判定された場合に、前記将来時点の各位相角
としきい値とに基づいて前記監視対象の発電機の脱調を
防止するのに必要な発電機の解列台数を決定する各演算
を実行する演算部と、この演算部によって決定された解
列台数の情報に基づいて、前記監視対象の発電機群の内
の一部を解列する制御部とにより構成する電力系統の安
定化装置において、前記演算部は、前記主系統等価発電
機の故障除去後の外部リアクタンスと想定する解列台数
と定常時の前記検出部により測定された各種測定量とに
基づいて所定演算によって前記主系統等価発電機の内部
電圧の位相角と前記監視対象等価発電機の内部電圧の位
相角との位相角差を算出する手段と、この手段によって
算出された位相角差に基づいて所定演算によって前記解
列台数を決める前記しきい値を算出する手段を有する制
御量決定手段を設けることを特徴とする電力系統の安定
化装置。 - 【請求項14】 前記制御量決定手段は、前記主系統等
価発電機の内部電圧の大きさを予め想定値として固定
値、あるいは、故障発生前の定常時に前記検出部により
測定された電圧の大きさに所定の調整を加えて想定値を
定める手段と、この手段によって定められた想定値と故
障除去後の各種測定量とに基づいて判定演算を行って前
記主系統等価発電機の内部電圧の位相角を推定して前記
内部電圧を仮定する手段と、この手段により仮定された
前記内部電圧と前記各種測定量とから故障除去後の外部
リアクタンスを推定する手段と、この手段により推定さ
れた故障除去後の外部リアクタンスと定常時の前記各種
測定量とに基づいて所定演算を行って、前記主系統等価
発電機の内部電圧の位相角と前記監視対象等価発電機の
内部電圧の位相角との前記位相角差を算出する手段とを
設けることを特徴とする請求項13記載の電力系統の安
定化装置。 - 【請求項15】 前記制御量決定手段は、系統運用上あ
り得る範囲の前記主系統等価発電機の内部電圧の大きさ
を想定する想定値を複数定め、これらの想定値と故障発
生前の定常時に前記検出部によって測定された各種測定
量とを用いて、前記主系統等価発電機の内部電圧の位相
角を各想定値に対応して所定演算により求め、求めた前
記位相角の中から適切な想定値を選び出す手段と、この
手段により選び出された想定値と故障除去後の各種測定
量とに基づいて所定演算を行って前記主系統等価発電機
の内部電圧の位相角を推定して前記内部電圧を仮定する
手段と、この手段により仮定された内部電圧と前記各種
測定量とから故障除去後の外部リアクタンスを推定する
手段と、この手段により推定された故障除去後の外部リ
アクタンスと定常時の前記各種測定量とに基づいて所定
演算を行って前記主系統等価発電機の内部電圧の位相角
と前記監視対象等価発電機の内部電圧の位相角との前記
位相角差を算出する手段とを設けることを特徴とする請
求項13記載の電力系統の安定化装置。 - 【請求項16】 前記制御量決定手段は、過去の時間帯
において、複数の前記主系統等価発電機の外部リアクタ
ンスを想定する手段と、この手段により想定された複数
の外部リアクタンス毎に所定の演算を行い得られた前記
主系統等価発電機の内部電圧の内で電力系統の運用範囲
内のもののみ選び出し、選び出された前記内部電圧の内
で前記時間帯で変化の最も小さい内部電圧を特定する手
段と、この手段で特定された前記内部電圧に対応する故
障除去後の外部リアクタンスと想定する解列台数と定常
時の各種測定量とに基づいて所定演算によって前記主系
統等価発電機の内部電圧の位相角と前記監視対象等価発
電機の内部電圧の位相角との前記位相角差を算出する手
段を設けることを特徴とする請求項13記載の電力系統
の安定化装置。 - 【請求項17】 前記制御量決定手段は、前記得られた
前記しきい値に基づいて演算された解列台数に対して予
想演算の結果、前記監視対象等価発電機と主系統等価発
電機の周波数偏差が予測範囲を越える場合に、予め設定
した一定の解列台数を追加補正し、あるいは、前記周波
数偏差が予測範囲を越える場合に前記予測範囲に入るよ
うに解列台数を補正することを特徴とする請求項13乃
至請求項16記載のいずれかの電力系統の安定化装置。 - 【請求項18】 監視対象とする発電機群とその他の主
系統側の発電機群の2つの発電機群の間の電力系統に送
電線故障等が発生した際の現象を主系統等価発電機と監
視対象等価発電機とによる等価2機系統モデルにおける
動揺現象としてとらえ、前記監視対象とする発電機群近
端の測定点の電圧と電流と有効電力等の各種測定量を測
定する検出部と、この検出部により得られた各種測定量
を用いて故障発生前の定常時の前記主系統等価発電機と
前記監視対象等価発電機との各内部電圧の推定と有効電
力の初期設定を行うと共に、電力系統での故障発生と故
障除去の判定を実行し、故障発生と判定された故障発生
後の前記主系統等価発電機と前記監視対象等価発電機と
の各位相角の推定により将来時点の各位相角の予測を行
い、さらに、予測された将来時点の各位相角としきい値
とに基づいて監視対象の発電機が脱調するか否かを判定
し、脱調と判定された場合に、前記将来時点の各位相角
としきい値とに基づいて前記監視対象の発電機の脱調を
防止するのに必要な発電機の解列台数を決定する各演算
を実行する演算部と、この演算部によって決定された解
列台数の情報に基づいて、前記監視対象の発電機群の内
の一部を解列する制御部とにより構成する電力系統の安
定化装置において、前記主系統等価発電機を無限大母線
として把え、前記監視対象等価発電機と前記無限大母線
とによる1機対無限大母線モデルを用いて、前記主系統
等価発電機側の故障発生前の位相角を故障除去後の位相
角と擬制し、前記モデルによって前記監視対象等価発電
機の位相角を演算し、得られた位相角と前記擬制された
位相角とから故障発生後の位相角差を演算することを特
徴とする電力系統の安定化装置。 - 【請求項19】 前記演算によって得られた事故発生後
の前記位相角差に基づいて所定演算によって前記脱調判
定、あるいは、前記解列台数決定の前記各しきい値を算
出することを特徴とする請求項18記載の電力系統の安
定化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10193498A JPH11289669A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 電力系統の安定化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10193498A JPH11289669A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 電力系統の安定化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11289669A true JPH11289669A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14313752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10193498A Pending JPH11289669A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 電力系統の安定化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11289669A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101867179A (zh) * | 2010-06-02 | 2010-10-20 | 北京中恒博瑞数字电力科技有限公司 | 继电保护全网自动整定配合最优定值的方法 |
| KR101138590B1 (ko) * | 2010-12-22 | 2012-05-14 | 삼성전기주식회사 | 전원 모니터링 장치 |
| JP2015037378A (ja) * | 2013-08-16 | 2015-02-23 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電力システムにおける動揺角推定のためのシステムおよび方法 |
| KR20150073561A (ko) * | 2013-12-23 | 2015-07-01 | 엘지이노텍 주식회사 | 출력 전류 추정 장치 |
| JP2016082875A (ja) * | 2014-10-21 | 2016-05-16 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電力システムの揺動角を推定するためのシステムおよび方法 |
| JP2019201454A (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | 系統安定化装置 |
| CN114297560A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-04-08 | 山东大学 | 基于电压频率的广域在线失步解列断面搜索方法及系统 |
| EP4434130A4 (en) * | 2021-11-18 | 2025-10-08 | Abb Schweiz Ag | METHOD FOR DETERMINING A DEFECT IN AN ENERGY SYSTEM |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10193498A patent/JPH11289669A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101867179A (zh) * | 2010-06-02 | 2010-10-20 | 北京中恒博瑞数字电力科技有限公司 | 继电保护全网自动整定配合最优定值的方法 |
| KR101138590B1 (ko) * | 2010-12-22 | 2012-05-14 | 삼성전기주식회사 | 전원 모니터링 장치 |
| JP2015037378A (ja) * | 2013-08-16 | 2015-02-23 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電力システムにおける動揺角推定のためのシステムおよび方法 |
| KR20150073561A (ko) * | 2013-12-23 | 2015-07-01 | 엘지이노텍 주식회사 | 출력 전류 추정 장치 |
| JP2016082875A (ja) * | 2014-10-21 | 2016-05-16 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電力システムの揺動角を推定するためのシステムおよび方法 |
| JP2019201454A (ja) * | 2018-05-14 | 2019-11-21 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | 系統安定化装置 |
| EP4434130A4 (en) * | 2021-11-18 | 2025-10-08 | Abb Schweiz Ag | METHOD FOR DETERMINING A DEFECT IN AN ENERGY SYSTEM |
| CN114297560A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-04-08 | 山东大学 | 基于电压频率的广域在线失步解列断面搜索方法及系统 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Prakash et al. | A synchrophasor measurement based wide-area power system stabilizer design for inter-area oscillation damping considering variable time-delays | |
| CN101194404B (zh) | 电力系统中的阻尼机电振荡 | |
| US7006935B2 (en) | Synchronous vector measuring device | |
| US5483147A (en) | Decentralized excitation control for an electrical power utility system | |
| US12100963B2 (en) | Method for grid impedance and dynamics estimation | |
| US10466308B2 (en) | Fault level estimation method for power converters | |
| EP1381132B1 (en) | Power network parameter estimation | |
| KR100872273B1 (ko) | 전력시스템에서 시각동기 된 측정신호를 이용한 실시간과도안정도 판별과 고장파급방지법 | |
| JP4080952B2 (ja) | 周波数測定装置 | |
| Alinezhad et al. | On-line Thévenin impedance estimation based on PMU data and phase drift correction | |
| Torshizi et al. | An adaptive characteristic for overcurrent relays considering uncertainty in presence of distributed generation | |
| JP6128931B2 (ja) | 系統安定化装置 | |
| US5638297A (en) | Method of on-line transient stability assessment of electrical power systems | |
| CN114184843A (zh) | 用于估计一条或多条传输线路上的源阻抗的方法和设备 | |
| JP2001103669A (ja) | 電力系統の周波数安定化装置 | |
| JP2023541318A (ja) | 送電システムにおける故障位置決定 | |
| JPH11289669A (ja) | 電力系統の安定化装置 | |
| US20230231388A1 (en) | Linearized-trajectory predictive control for microgrid stability | |
| JP6305256B2 (ja) | 電力系統安定化システムおよび電力系統安定化方法 | |
| JP2619194B2 (ja) | 電力系統の安定化装置 | |
| JP7106348B2 (ja) | 系統安定化装置 | |
| US12372560B2 (en) | Providing a frequency of an electrical quantity in an electrical power system | |
| EP2835887A1 (en) | Short-circuit capacity observation method for power grid, and system thereof | |
| JP7530849B2 (ja) | 電力系統安定化装置および電力系統安定化方法 | |
| Nasab et al. | Adaptive Scheme for Stability Margin Estimation of Grid-Connected DFIG Based Wind Turbines |