JPH11291602A - 感熱複写法による立体書画の生成方法および生成装置 - Google Patents

感熱複写法による立体書画の生成方法および生成装置

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JPH11291602A
JPH11291602A JP12011198A JP12011198A JPH11291602A JP H11291602 A JPH11291602 A JP H11291602A JP 12011198 A JP12011198 A JP 12011198A JP 12011198 A JP12011198 A JP 12011198A JP H11291602 A JPH11291602 A JP H11291602A
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light
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light source
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JP12011198A
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Takakuni Hasegawa
貴訓 長谷川
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HASEGAWA KAGAKU KENKYUSHO KK
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HASEGAWA KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱面移動可能材料を用いた感熱複写法により
凸版印刷用原版のみならず立体書画の生成法及び装置を
提供する。 【解決手段】 光反射性に富んだ熱面移動可能材料の表
面に光吸収性微粒子を主成分とする感熱インクで、また
は、感熱インクで被覆された熱面移動可能材料の表面に
光反射性被覆材で書画の画像を描き、該画像面を高強度
の光源により、光非吸収性部材に対する該光源の照射の
耐久時間の閾値を基準とした照射時間で照射し、光吸収
性微粒子の露光部分を凹部として表現する。またその装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱複写法による凸
版用原版生成から発展させた立体書画の生成法に関する
もので、従来存在しなかった新しい手法を開拓したもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来感熱複写法は主として印刷用原版の
生成に採用されてきた技術である。感熱複写法を利用し
た印刷用原版で可能性のあるものとして、図5に示す原
画を熱可塑性樹脂フィルムの孔版用原版用材56に微細
な穿孔の集合59として画像表現した孔版と、図5bに
示す原画を厚み方向の高低差で表現した広義の凸版とが
ある。該広義の凸版は、画像を凸版刷用原版用材61に
凸部60で表現した凸版と、凹部で表現した凹版とがあ
る。
【0003】小型の孔版については既に実用化され最も
良く知られている家庭用孔版用製版器等が普及してい
る。又シルク印刷用原版、押印版にも実用されている。
原版の生成方法については、近赤外線を主成分とする閃
光照射方式で実用化された。
【0004】即ち、孔版用原版の場合、光吸収性微粒子
を主成分とする感熱インク(以後感熱インクと略称す
る。)で台紙に画像を描き、これを孔版用原版用材に密
着させて閃光照射し、該光吸収性微粒子と台紙の非画像
部分夫々の光吸収特性の差を利用して光吸収性微粒子に
のみ発熱させ、孔版用原版用材の該画像部に密着する部
分を溶融穿孔するものである。
【0005】所が、赤外線が豊富な高強度の白熱電球を
使用した場合、感熱インクで描かれた画像部と白紙の台
紙の光吸収性特性には余り差がないため、光吸収性微粒
子が該光線を吸収して発熱すると同様に白紙の台紙も発
熱する。この台紙の発熱の影響で孔版用材に生成される
画像の画質が劣化することが原因で実用化できなかっ
た。
【0006】一方赤外線より波長の短い近赤外線では、
光吸収性微粒子と白紙の光吸収特性に著しい差があるた
め、近赤外線を豊富に含む高強度の閃光電球が採用され
実用化されて現在に至っている。なお高強度の光線を使
用する理由は、光吸収性微粒子からの熱の拡散に伴う損
失を削減して効率よく版を生成するため、可及的短時間
に所要の熱量を与えるためである。
【0007】そして最近は、パーソナルコンピュータの
感熱式プリンタに広く使用されている図示しないサーマ
ルヘッドを用いて、ディジタルに穿孔製版をする方式が
パーソナルコンピュータ及び通信と連結して製版の効率
を上げ得ること、および画像を微少な点孔の集まりとし
て表現することに適しているために主流をなしている。
【0008】図6は公知の小型の孔版製版器の一例を示
す展開一部断面図である。図において50は閃光照射器
である。該閃光照射器50は本体51の中に放物面をし
た反射鏡53を収容し、該反射鏡53の焦点の位置に電
子閃光放電管52を配設している。この高強度の光源は
図示しないコンデンサに高圧電荷を充電し、前記電子閃
光放電管52より瞬時近赤外線に富む高強度の閃光を発
生させることが出来る。この光線の一部は、反射鏡53
により反射され平行光線となって残余の光線と共に閃光
照射器50の開口部の板ガラス55を通過して対象物を
照射する。
【0009】54は表面が平滑に仕上げられた台であ
る。該台54には感熱インクで画像59が描かれた台紙
58を乗せ、厚さ3μ程度の熱可塑性プラスチック製孔
版印刷用原版用材の透明なシート56(以下孔版用原版
用材56と略称する。)を重ね、その上面に閃光照射器
50の開口部の板ガラス55を当てて押圧し、該台紙5
8と孔版用原版用材56とを密着させて閃光照射する。
該光線は画像59の感熱インク中の光吸収性微粒子に吸
収されて該光吸収微粒子を発熱させ、密着する孔版用原
版用材56を溶融穿孔させ孔版用原版を生成する。
【0010】この小型の孔版製版器の構成を大型の製版
器に適用するには大容量のコンデンサ、大型の閃光電
球、広い面積を均等に照射できる反射鏡、原画と原版用
材を密着させるために強大な荷重に耐える板ガラス等を
必要とし、この方式で大型化するには多くの困難を伴
う。そのため未だ製品として実現していない。
【0011】またサーマルヘッドによる方法も大型製版
機としては機構が複雑となるため向いていない。
【0012】さらに広義の凸版については3μオーダの
厚みの熱可塑性樹脂フィルムを穿孔する孔版に比べ、同
じ熱可塑性の樹脂とはいえ、微細な気泡を包む薄い樹脂
膜(以下セルという。)が積層する高密度発泡体を、そ
の表面から数層のセルに亘って、その薄い樹脂膜を溶融
破壊するエネルギーは桁違いに大きくなる。このため光
吸収性微粒子に対する光エネルギー供給の観点からは、
瞬時にこの全エネルギーを与えることなく、所定の時間
にわたり継続して与える方が好ましい。
【0013】また前記孔版における如く、印刷用原版用
材と原画が別体で密着させ、かつ閃光照射器の板ガラス
で押圧する構成を凸版の製版機に適用した場合には、原
画の光吸収性微粒子が密着部分の印刷用原版用材表面の
セルを溶融浸食しても浸食部分に追従して更に次の層の
セルの溶融浸食を進めることが出来ないため十分な高低
差をもった画像表現ができないという問題がある。
【0014】また台紙、板ガラス等を光線が通過する際
透過損、乱反射、熱の伝達等により生成される原版の解
像度を損ねることにより、ただでさえ必要とする熱量を
確保することが困難であるという問題もある。
【0015】サーマルヘッドの凸版生成への適用を検討
すると、まず、熱容量が不足しており、面内に熱ドット
を生成する場合に適した構造であり、高低差で表現する
場合には不適当である。
【0016】このような状況で従来、感熱方式による広
義の凸版については実用に耐える適当な製版法が無く、
従って製版機も無かった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は先に(特願
平9−312803)において感熱インクで描かれた画
像59を凸版用原版用材の表面に鏡像として転写する、
または、直接感熱インクで画像59を描くことにより、
従来印刷用原版用材と画像59を重ねて密着させるため
に使用した板ガラス55や透明な台紙58を排除し、該
透明体を該照射光線が通過する際に生じる透過損失、熱
の伝達に伴う光吸収性微粒子の発熱効率の低下、反射及
び熱の伝達に伴う解像度の低下等の弊害を除き、該印刷
用原版用材の表面で光吸収性微粒子が光線を吸収して発
熱し、直接高密度発泡体の熱可塑性樹脂を溶融浸食して
小型の版を生成する製版法を提案した。
【0018】更に最近の材料の進歩に伴い微細な発泡セ
ルを有する発泡材料の表面が光反射性に優れており、赤
外線に富む500W級の内面反射鏡付きスポットライト
により4cm平方程度に集光した光線にも2〜4秒もの
照射時間に耐え、表面に熱的影響を残さない材料が生産
されている。この照射時間を該スッポットライトの該発
泡材料の表面に対する照射の耐久閾値と定義する(以下
この照射時間を照射の耐久閾値と略称する。)。
【0019】しかもこの照射の耐久閾値内の時間に、集
光光線は該発泡材料の表面の感熱インク中の光吸収性微
粒子を発熱させ接触する該発泡体の薄い樹脂膜を溶融浸
食しつつ該材料の厚み方向の新しいセルの表皮に移動を
続け、実用域の高低差を生成する事を確認した。
【0020】しかも前記薄い樹脂膜内は熱絶縁性の高い
空気であるため、樹脂膜を通して周囲に伝達する熱量は
極めて少ない。従って面方向への浸食域の拡大は殆んど
ない(以下この特性を熱面移動の特性、この特性を備え
た材料を熱面移動可能材料という。)。
【0021】この熱面移動の特性は、積雪の上と氷の上
に夫々熱した鉄板を置いた場合、鉄板と周囲の積雪と氷
との状況の比較で良く理解できる。積雪は水の結晶の堆
積であるため、その中に微細な空気の気泡を多量に含み
熱可塑性樹脂の発泡構造に近似している。一方氷は均質
な個体である。
【0022】積雪の上に置かれた加熱した鉄板は、直接
接触する雪の結晶を溶かし其の溶融した水はおおむね下
方に下がってゆく。雪の中に含まれる気泡は断熱性が高
いため鉄板の水平方向の周囲の雪への熱の伝播は軽微で
ある。従って該鉄板と同じ断面形状の凹部を生成して沈
んでいくことが観察できる。
【0023】一方氷上に置かれた鉄板は、接触する氷を
溶かし、その水が鉄板の周囲に溜まる。この水が熱源の
鉄板から周囲の氷へと熱を伝達する。また鉄板の下方の
氷にも熱が伝達する。このため鉄板は周囲と下方の氷に
熱影響を及ぼし鉄板を中心に周囲に薄い鍋底型の凹部を
生成して沈んでいくことが観察できる。
【0024】上記雪の例が熱面移動可能材料に近似する
性質である。しかも、光吸収性微粒子が熱面移動可能材
料の表面にあり高強度の光線の照射を受けて発熱し、前
記雪上の熱した鉄板と同様に、発泡樹脂のセルの薄い樹
脂膜を直接溶融浸食する。しかも該光吸収性微粒子は常
にその浸食面にあるため、再三の集光照射にも溶融浸食
の能力に衰えがない。また画像部の周囲への熱影響が少
ないため、熱影響部と非熱影響部の境界の鮮明な解像度
の良い画像が生成する。
【0025】本発明は上記知見を利用して従来実現して
いない凸版の生成法を提供しようとするものである。ま
た本発明は従来不可能であった感熱複写による凸版印刷
用原版の生成法に道を開くのみではなく篆刻文字を容易
に生成させ、さらに上記知見を発展させて、立体書画の
生成法という従来にない新しい美の表現手段を提供しよ
うとするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の手段は請
求項1に該当し、光反射性に優れた熱面移動可能材料の
表面に感熱インクで書画の画像を形成し、該熱面移動可
能材料の該書画の画像形成面を高強度の光線により、該
熱面移動可能材料表面の照射時間の閾値を基準にした照
射時間で照射し、該書画の画像部を凹部として表現する
ようにしている。
【0027】本発明の第一の手段によれば、熱面移動可
能材料の表面に形成された書画の画像は高強度の光源か
らの光線を、該熱面移動可能材料の表面照射時間の閾値
内の照射時間で照射を繰り返すことにより、該熱面移動
可能材料の非画像部に熱的影響を残すことなく該画像部
をその照射回数に応じた深さの凹部とすることが可能で
あり、解像度の良い立体書画の表現手段として新しい芸
術の表現手段の道を拓く可能性を秘めている。
【0028】また本発明の第二の手段は請求項2に該当
し、熱面移動可能材料の表面を感熱インクで被覆し、光
反射性被覆材で書画の画像を形成し、該画像面を高強度
の光源により、該光反射性被覆材の照射時間の閾値を基
準にした照射時間で照射し、感熱インクの部分を凹部と
して表現しようとしている。
【0029】本発明の第二の手段によれば。光反射性の
強い書画部分を残して感熱インクの部分が光り吸収性微
粒子の発熱により該熱面移動可能材料を溶融浸食して凹
部を形成し画像部分が凸部として残る立体書画を形成す
る。
【0030】本発明の第三の手段は請求項3に該当し、
請求項2で使用された感熱インクで被覆された熱面移動
可能材料に代えて光吸収性微粒子を混練して発泡整形さ
れた熱面移動可能材料を用いるようにしている。
【0031】本発明の第三の手段によれば、本発明の第
二の手段と同様に光反射性被覆材で形成した書画の画像
が凸部となって残り、光吸収性微粒子の露光部分は凹部
となる立体表現が可能である。
【0032】本発明の第四の手段は請求項4に該当し、
前記第一、第二および第三各手段では高強度の光源に持
続性光源を用いるようにしている。
【0033】本発明の第四の手段によれば、照射時間に
制約がないため、本発明の第一、第二および第三の各手
段で説明したように照射時間と回数の組み合わせを自由
に選択できるので、芸術表現の手段として極めて可能性
に富んでいる。
【0034】本発明の第五の手段は請求項5に該当し、
本発明の第一、第二および第三の各手段で用いる高強度
の光源は、時系列的に閃光光源に次いで持続性光源の複
合光源を照射するようにしている。
【0035】本発明の第五の手段によれば光反射性の材
料に対して熱影響の少ない閃光照射を最初に行うことに
より、画像部と非画像部との境界線を特に解像度の高い
鮮明な境界とすることができる。しかも、熱面移動可能
材料の特質として熱面は厚み方向へ順次移動するため、
持続性光源に切り替えても表面部の解像度を損ねる恐れ
はない。したがって特に解像度の良い凸版用原版等にお
いては好適な組み合わせである。
【0036】なお熱面移動可能材料の表面に形成する画
像に含まれる光吸収性微粒子の許容量の幅は広く、その
最低限の量は光線24を吸収して発熱した該光吸収性微
粒子が直接熱面移動可能材料の発泡体の薄い熱可塑性樹
脂膜に熱を伝えて、溶融浸食するに足る量でよく、その
量は極めて微量である。実際には画像として非画像部と
の間にコントラストを生じない程微量でも鮮明な画像表
現ができる。
【0037】その最大限は光吸収性微粒子をスチロール
樹脂に混練して発泡成形した熱面移動可能材料のように
表面が黒色を呈す程の濃度になっても溶融浸食の速度に
余り影響はない。要は、熱伝導性の乏しい光吸収微粒子
が堆積して光を吸収発熱した光吸収性微粒子がセルを包
む樹脂の薄膜から他の光吸収性微粒子により隔てらる状
態となることは好ましくない。
【0038】画像部に前記条件を満たすように光吸収性
微粒子を分布させる手段として粘着剤を塗布した台紙に
描いた画像を熱面移動可能材料の表面に転写する方法が
ある。 粘着材を塗布した台紙上に感熱インクで描かれ
た画像は光吸収性微粒子が堆積して台紙との間にコント
ラストを生じるため、その形状が鮮明に識別できるが、
その堆積した光吸収性微粒子の上部の表面を構成する層
のみを、該熱面移動可能材料の表面に転写するもので、
該粘着材が該熱面移動可能材料の表面に転写される光吸
収性微粒子の量を適正に制御してくれる。
【0039】高密度発泡体とはポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のオレフィン系合成樹脂や、塩化ビニール系合
成樹脂、ポリスチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン共
重合体合成樹脂等の広義のビニル系熱可塑性プラスチッ
クであって発泡倍率5〜50倍に発泡加工された気泡径
0.02〜0.5mmの独立気泡構造や、これに相当す
る連通気泡構造を有する材料及び木材、竹等の細胞構造
より成る材料、繊維等を束ねた構造材料を言う。
【0040】上記材料に共通する特性は、熱面移動可能
材料の特性を備えていることで、中実な材料に比べて著
しく少ない発熱量で画像を高低差で表現することが可能
であり、かつ画像の解像度を確保する上で重要な特性で
ある。
【0041】光吸収性微粒子とは、10μ以下の微粒子
で主として0.5μ〜10μの波長の光線を十分に吸収
し熱を発生するものならば良く例えば、顔料系ならカー
ボンブラックで代表される黒色顔料、臭化銀等の金属系
粒子も適している。
【0042】光吸収性微粒子を主成分とする感熱インク
とは、前記黒色顔料系感熱インクの他此処では鉛筆等の
固形のものも含める。
【0043】光反射性とは光を反射して表面に光の照射
に伴う熱的影響の少ない表面の状態を言う。一般に白色
の表面は近赤外線までの短い波長の光線には光反射性が
よいが、赤外線領域の波長の光線では光吸収性微粒子と
余り差はない。光反射性を高めるためには光反射性の優
れた材料を蒸着、または塗料として塗布することにより
表面の反射性を高めるのも良い方法である。
【0044】光反射性被覆材料とは、光反射性に優れた
表面状態を呈する紙、樹脂材料、塗料、金属等を指し感
熱インク等で描かれた画像の部分を覆い又は塗布するこ
とにより該被覆部分に光反射性を付与する目的で使用す
る材料である。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1は本発明の実施の形態の一例を
示す正面図である。図2は図1のA−A断面図である。
【0046】図において1は筐体である。該筐体1には
ドラム3がその円筒部2の中心軸4を水平にして両端を
ベアリング12,ベアリングΒ13により回転自在に支
持されている。該ベアリング12、べアリングB13は
筐体1に固定された支持部材に支持されている。
【0047】該ドラム3はその外周に多数の通気孔5を
もった円筒部2とその一端を端板6で封止し、他端に排
気口11を備えた端板9と、該端板6、9には該円筒部
2の中心軸4と一致する軸を有する回転軸7および端板
解放軸10が夫々外部に突出しており前記ベアリング1
2、ベアリングΒ13に支持されている。該円筒部2の
外周両端にはシール材8が固定されており該シール材8
の間には連通気泡の発泡樹脂より成るクッション材14
が巻き付け固定されており、連通気泡と該通気孔5を介
して該ドラム3の円筒部2の外周と内部とが連通してい
る。該シール材8とクッション材14の外径は略同じに
揃えてある。
【0048】前記ドラム3の閉止端側回転軸7の端に
は、筐体1に固定された支持台19に支持されたドラム
3の駆動モータ17が直結されている。また反対側の解
放端10には筐体1に固定された支持台20に支持され
た排気モータ18に駆動される排気ファン16が前記ド
ラム3の排気口11内で作動する様に配置されている。
【0049】筐体1内のドラム3の円筒部2の外側より
離れた位置に前記ドラム3の回転軸7、10の中心軸と
平行に該ドラム3の全長よりも長いフィードスクリュ2
1および案内22が設けられている。該フィードスクリ
ュ21はベアリング28、28を介して廻転自在に筐体
1に支持されており、案内22は該ベアリング28、2
8を介して筐体1に固定されている。
【0050】該フィードスクリュ21は案内台25の貫
通するネジ孔26に回転自在に螺合されており、該案内
22は該案内台25の摺動部27に摺動自在に連結され
ている。該案内台25には高強度の光源23がドラム3
の回転軸7の高さに支持されている。
【0051】前記フィードスクリュ21の一端にはフィ
ードスクリュモータ29が連結されている。該フィード
スクリュモータ29は筐体1に固定された支持台30に
支持されている。該フィードスクリュ21の駆動により
案内台25は高強度の光源23を前記ドラム3の一端か
ら円筒部2の中心軸4に沿って他端まで滑らかに移動さ
せることができる。該高強度の光源23の電力は筐体1
と案内台25との間を図示しないフレキシブルコードを
介して電線34、34に連結され図示しない電源より供
給される。
【0052】前記駆動モータ17とフィードスクリュモ
ータ29との間には、信号線32を介して制御器33が
設けられ該駆動モータ17の回転センサ31の信号を受
け該駆動モータ17と該フィードスクリュモータ29の
回転を夫々制御し所定の回転比となるようにしている。
駆動モータ17、フィードスクリュモータ29、排気モ
ータ18は共に図示しない電源より電線34、34を介
して電力を供給される。
【0053】集光光線24に照射されるドラム3の外周
面の近傍に吸引口35を設け前記案内台25の高強度の
光源23の外部に支持させている。該吸引口35と排気
ファン36の間には凸版用原版用材15の燃焼ガスの濾
過器37を介して連通管38で連結されている。該排気
ファン36も電線34、34を介して電力が供給され
る。
【0054】次に作用を説明する。図1および図2にお
いて、排気モータ18を駆動すると排気口11内で回転
する排気ファン16によりドラム3内は減圧されると同
時に円筒部2外の空気はクッション材14を通り通気孔
5から円筒部2内へ吸引される。
【0055】該クッション材14に非通気性又は通気抵
抗の高い紙等を巻き付ければ外部の大気圧とドラム内の
圧力の差で容易に固定する(以下吸引固定と略称す
る。)ことが出来る。なおシール材8は連通気泡のクッ
ション材14の側面から空気がドラム内部と連通するこ
と防止するため設けたものである。
【0056】この原理を利用して光反射性の高い表面特
性を持つ高密度発泡体の熱可塑性樹脂薄板製の凸版用原
版用材15としてポリエチレンに化学架橋を施し発泡倍
率30倍、平均気泡径0.2mmの独立発泡体(積水化
学工業株式会社の商品名ソフトロンボードCTW)の板
厚6mmの400×400mmの板の表面に感熱インク
で画像59を描きドラム3の円筒部2上の該クッション
材14の上に巻き付けて吸引固定した。
【0057】高強度の光源は、500Wの内面反射鏡付
きスポットライトにより照射長さ4×4cm平方に集光
した。またドラム3の周速は4cm/秒、高強度の光源
23は該ドラム3の回転軸7方向に4cm/ドラム3の
回転のピッチで送る(以下送り4cm/回転と略称す
る。)ことにより実用的な版を得ることが出来るという
結果を得ている。上記知見により本装置ではドラム3の
周速4cm/秒、送り4cm/回転となるようにフィー
ドスクリュモータ29の回転を制御した。
【0058】上記条件でドラム3を駆動モータ17で回
転させ、これに連動して高強度の光源23をドラム3の
一端から他端まで送り移動させた結果、熱面移動可能材
料の画像部分が溶融浸食されて陥没し、画像60が凹像
となって生成された。
【0059】凹版用原版用材15の状態は画像部と非画
像部の境界がくっきりとした境界を呈し凹陥部分は明瞭
であ極めて良好であり、しかも、非画像部は照射光線の
吸収によりある程度発熱しても該光線の通過後はドラム
の回転に伴う冷却効果により複数回照射を繰り返しても
その都度冷却されるため、熱の影響による収縮等の変異
はなく健全であった。なお、前記溶融陥没の際発生する
ガス成分は、吸引口35より吸引されて濾過器37に濾
過されて周囲に悪臭等環境を汚染する恐れはない。
【0060】図3は本発明の第二の実施態様を示す斜視
図、図4は図3のBーB断面図である。図3および図4
において立体書画生成機40は高強度の光源41に握り
42を備え、そのに握り42の後端から導線43が図示
しないスイッチを介して電源に連結されている。光源は
500Wの内面反射鏡付きスポットライトにより照射面
積4×4cmに集光した。
【0061】熱面移動可能材料45の上面の油分を丁寧
に除去し、感熱インク(市販の墨汁を使用。)で該画像
として文字46を描いた。該画像の払いの部分47は意
図的にかすれの部分を設けた。
【0062】ハンドル42を手に持ち該画像46の上に
かざして前記集光光44を凡そ4cm/秒の速度で移動
させながら全面を照射したところ、感熱インク中の光吸
収性微粒子は、該熱面移動可能材料45の厚み方向へ順
次移動する。こうして図4(a)の如く感熱インクで描
かれた文字のかすれの部分48、49も図4(b)に示
す如く凹部として他の文字部分と略同じ深さに溶融浸食
され該文字はかすれ部部分を含めて立体的に表現でき
た。
【0063】本発明の第三の実施の形態例として図3の
熱面移動可能材料45に換えてスチロール樹脂に光吸収
性微粒子としてカーボン微粒子を混練して発泡成形した
スチロール煉瓦黒と呼ばれる市販の材料を使用した。
【0064】該熱面移動可能材料の上面にはホワイトペ
ン(光反射性白色塗料)を使用して画像としての文字4
6を描いた。
【0065】該熱面移動可能材料の該画像の光反射性塗
料の照射時間の閾値の範囲で集光光44を当てることに
より、光吸収性微粒子を含む熱面移動可能材料の非画像
部は溶融浸食され画像としての文字46がかすれ部4
8、49を含めて凸部として生成された。
【0066】なお本発明の第一の実施の形態例において
は高強度の光源23は、一基として説明したが、一基と
限定する必要はなく必要に応じて複数基設けても良い。
【0067】排気ファン16はドラム3の解放端に設け
たが位置はこれに限定されるものではなく、ドラム3の
中を所要の圧力まで減圧できる減圧手段であればその取
り付け位置、形式、及び取り付け法を問わない。
【0068】ドラム3の回転に連動して高強度の光源2
3をドラム3の回転軸7に平行に移動させる例を説明し
たが、該高強度の光源23を固定し、ドラム3が回転と
同時に回転軸7の方向に移動させても良い。
【0069】孔版用の印刷原版用材に画像を形成する事
により孔版を生成することは、該原版用材の厚みが3μ
程度の薄い膜であることを考慮て照射時間を選定する条
件設定の問題である。
【0070】本発明の第二の実施の形態例において高強
度の光源には持続性光源のみを使用しているが、特に解
像度を高める必要のある場合には感熱インクで描かれた
画像部分以外に熱影響が極めて少ない高強度の閃光を最
初に使用して熱面移動可能材料の表面から画像部分を溶
融浸食させた後、持続性光源を使用することにより解像
度の高い画像表現ができる。この特性は凸版用原版に適
用して特に効果がある。
【0071】文字のはね、または押さえ部分のかすれ部
分が高低差で表現されたことから判るように、光吸収性
微粒子が相互に間隔を置いて分散している場合その分散
密度により熱影響が相異して高低差に差を生じる。すな
わち、分散の密な部分に比べて疎の部分が浅くなりさら
に疎の部分では溶融浸食の生じない部分が生ずる。
【0072】本発明の第三の実施例においては光反射性
塗料を用いたがこれは集光光44を遮り光吸収性微粒子
が光を吸収して発熱することを抑制すれば良く従ってア
ルミ箔の切り文字、等の被覆材料を用いてもよい。この
ように光反射性被覆材料であれば目的を達することが出
来る。等本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更は自由で
あることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。
【0074】凸版用原版用材に直接感熱インクの画像を
形成して、従来の印刷用原版用材と画像を描かれた台紙
との密着手段を不要としたため、ドラムの内部を減圧し
て大気圧により凸版用原版用材をドラムの円筒部の外周
に均等な荷重で固定するという凸版用原版用材のサイズ
に関係なく簡単な取り付け構造の製版機が可能となっ
た。
【0075】閃光照射に代えて連続的に照射可能な高強
度の白熱電球の集光光線を利用可能としたため、ドラム
の回転駆動と高強度の光源を該ドラムの回転軸方向へ相
対移動させる機構との組み合わせ及び其の連動制御とい
う簡単な構成で凸版用原版用材の全面を照射が可能とな
り版のサイズに拘束されない安価にして構造簡単な大型
製版機が可能となるという効果を奏する。
【0076】熱面移動可能材料の表面に直接画像を形成
することにより製版の効率を著しく向上することが出来
るという効果を奏する。ドラムの回転、ドラムの中心軸
方向へ光源を相対移動させる駆動を夫々手動で行うこと
により、版その物の照射時間の閾値を基準として照射時
間、照射回数を局部的に意図的に変えることにより立体
的な芸術表現の可能性を開拓出来た。
【0077】熱面移動可能材料の表面に感熱インクと光
反射性被覆材を併用し、さらに照射時間と照射回数との
組み合わせにより複雑な高低差と表面状態とを表現する
ことが可能になった。
【0078】複雑な高低差の表現も可能なことから視力
障害者の教材としても利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる製版機の概念図である。
【図2】図1のA−A矢断面図である。
【図3】本発明になる立体書画生成機の斜視図である。
【図4】図3のBーB断面図である。
【図5】a 孔版の例を示す正面斜視図である。 b 凸版の例を示す正面斜視図である。
【図6】従来の小型孔版製版器用閃光照射器の斜視展開
一部断面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 円筒部 3 ドラム 4 中心軸 5 通気孔 7 回転軸 10 端板解放端 11 排気口 12 ベアリング 13 ベアリングΒ 14 クッション材 15 凸版用原版用材 16、36 排気ファン 17 駆動モータ 18 排気モータ 19 支持台(駆動モータ) 20 支持台(排気モータ) 21 フィードスクリュ 22 案内 23 高強度の光源 24 集光光線 25 案内台 29 フィードスクリュモータ 31 回転センサ 33 制御器 35 吸引口 37 濾過器 38 連通管 41 高強度の光源 42 ハンドル 44 集光光線 45 熱面移動可能材料 46 書画の画像 47 (文字の)はらいの部分 48 (文字の)かすれた部分 49 (文字の)かすれた部分 50 閃光照射器 51 本体 52 電子閃光放電管 53 反射鏡 54 台 55 板ガラス 56 孔版印刷用原版用材 58 台紙 59 画像

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光反射性に優れた熱面移動可能材料の表
    面に感熱インクで書画の画像を形成し、該熱面移動可能
    材料の画像形成面を高強度の光源により、該熱面移動可
    能材料表面の照射時間の閾値を基準にした照射時間で照
    射し、該書画の画像部を凹部として表現することを特徴
    とする感熱複写法による立体書画の生成方法。
  2. 【請求項2】 熱面移動可能材料の表面を感熱インクで
    被覆し、光反射性被覆材で書画の画像を形成し、該画像
    面を高強度の光源により、該光反射性被覆材の照射時間
    の閾値を基準にした照射時間で照射し、感熱インクの部
    分を凹部として表現することを特徴とする感熱複写法に
    よる立体書画の生成方法。
  3. 【請求項3】 感熱インクで被覆された熱面移動可能材
    料に代えて光吸収性微粒子を混練して発泡加工された熱
    面移動可能材料である請求項2に記載の感熱複写法によ
    る立体書画の生成方法。
  4. 【請求項4】 高強度の光源は持続性光源であることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3記載の感熱複
    写法による立体書画の生成方法。
  5. 【請求項5】 高強度の光源は時系列的に閃光光源に次
    いで持続性光源の複合光源を用いることを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3記載の感熱複写法による立
    体書画等の生成方法。
  6. 【請求項6】 熱面移動可能材料と該熱面移動可能材料
    の表面に形成された画像面を照射可能な高強度の光源と
    を備えた立体書画等の生成装置
  7. 【請求項7】 熱面移動可能材料に形成された画像面を
    照射可能な該高強度の光源と該光源を案内するガイドを
    備えた感熱複写法による立体書画等の生成装置。
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