JPH11292896A - 新規生理活性ペプチド - Google Patents

新規生理活性ペプチド

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JPH11292896A
JPH11292896A JP10017797A JP1779798A JPH11292896A JP H11292896 A JPH11292896 A JP H11292896A JP 10017797 A JP10017797 A JP 10017797A JP 1779798 A JP1779798 A JP 1779798A JP H11292896 A JPH11292896 A JP H11292896A
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JP
Japan
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peptide
cholesterol
pro
leu
arg
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Application number
JP10017797A
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English (en)
Inventor
Masaaki Yoshikawa
正明 吉川
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、血中コレステロール上昇抑制作用
を示す新規生理活性ペプチドを得る。 【解決手段】 X−Leu−Pro−Leu−Pro−
Arg(但し、XはLeu、Ile、Met、Phe、
Trpのいずれか1つである。)なる新規生理活性ペプ
チド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血中コレステロー
ル(総コレステロール、ヘパリン沈殿コレステロール)
の上昇を抑制するのに有用な新規ペプチドに関するもの
であり、医薬品などに利用可能である。
【0002】
【従来の技術】近年、日本においても食生活が、高蛋
白、高脂肪の食物を過剰に摂取する欧米型の食生活に移
行しており、若年層を中心に血中コレステロール値の上
昇傾向が顕著となり、喫煙開始年齢の低下などとも相俟
って、虚心性心疾患が増加している。高コレステロール
血症は、虚心性心疾患の主要な危険因子として位置づけ
られているが、その危険性は特に血漿中のLDLコレス
テロール濃度と関係が深いため、LDLコレステロール
の濃度によって危険度を3段階に分類することも行われ
ている。一方、単にLDLコレステロール値だけに注目
するのではなく、HDLコレステロールの濃度の低下を
含めて問題にする考え方もあり、(LDLコレステロー
ル/HDLコレステロール)値により虚心性心疾患の発
生危険度を評価する方法やヘパリン沈殿コレステロール
(=LDLコレステロール+VLDLコレステロール)
濃度の低下を評価する方法も知られている。
【0003】虚心性心疾患は遺伝等の先天的な要因もあ
る一方で、高血圧、高コレステロール血症糖尿病、肥
満、喫煙等の生活習慣、食生活に関する要因に負う面が
大きく、その予防及び治療に種々の対策が提案されてい
る。近年、機能性食品素材を摂取して、上記のような成
人病を予防あるいは治療しようとする試みがなされてい
る。機能性ペプチドについても様々な報告があり、本発
明者も特開平7−258288号公報で、米の蛋白質に
含まれる機能性ペプチドが抗オピオイド活性、ファゴサ
イトーシス活性、インターロイキン−1産生促進活性を
もつことを開示している。そこで該ペプチドについて血
中コレステロール上昇抑制作用について検討してみた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米の蛋
白質由来のペプチド及びそのフラグメントペプチドにつ
いては、血中コレステロール上昇抑制作用は示さなかっ
た。そこで該ペプチドの誘導体についても検討し、血中
コレステロール上昇抑制作用を示すペプチドを鋭意探索
した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、米の蛋白質
由来のペプチドの誘導体について探索した結果、下記一
般式(1)で示される新規生理活性ペプチドが血中コレ
ステロール上昇抑制作用を示すことを見いだし本発明を
完成した。 X−Pro−Leu−Pro−Arg・・・(1) (但し、XはLeu、Ile、Met、Phe、Trp
のいずれか1つである。)
【0006】該ペプチドは、ペプチド合成の常套手段を
適用して合成することによって製造することができる。
上記でいうProはプロリン、Leuはロイシン、Ar
gはアルギニン、Ileはイソロイシン、Metはメチ
オニン、Pheはフェニルアラニン、Trpはトリプト
ファンを示す。かかるアミノ酸はいずれもL−体であ
る。
【0007】本発明のペプチドは、ペプチド合成法で取
得でき、ペプチド合成に通常用いられる方法、即ち液相
法または固相法でペプチド結合の任意の位置で二分され
る2種のフラグメントの一方に相当する反応性カルボキ
シル基を有する原料と、他方のフラグメントに相当する
反応性アミノ基を有する原料とを2-(1H-Benzotriazole-
1-yl)-1,1,3,3-tetramethyluronium hexafluorophospha
te(HBTU)等の活性エステルを用いた方法、カルボ
ジイミドを用いた方法等を用いて縮合させ、生成する縮
合物が保護基を有する場合、その保護基を除去させるこ
とによっても製造し得る。
【0008】この反応工程において反応に関与すべきで
ない官能基は、保護基により保護される。アミノ基の保
護基としては、例えばベンジルオキシカルボニル(B
z)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、p−ビ
フェニルイソプロピロオキシカルボニル、9−フルオレ
ニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)等が挙げられ
る。カルボキシル基の保護基としては例えばアルキルエ
ステル、ベンジルエステル等を形成し得る基が挙げられ
るが固相法の場合は、C末端のカルボキシル基はクロロ
トリチル樹脂、クロルメチル樹脂、オキシメチル樹脂、
P−アルコキシベンジルアルコール樹脂等の担体に結合
している。縮合反応は、カルボジイミド等の縮合剤の存
在下にあるいはN−保護アミノ酸活性エステルまたはペ
プチド活性エステルを用いて実施する。
【0009】縮合反応終了後、保護基は除去されるが、
固相法の場合はさらにペプチドのC末端と樹脂との結合
を切断する。更に、本発明のペプチドは通常の方法に従
い精製される。例えばイオン交換クロマトグラフィー、
逆相液体クロマトグラフィー、アフィニティークロマト
グラフィー等が挙げられる。合成したペプチドの合成は
エドマン分解法でC−末端からアミノ酸配列を読み取る
プロティンシークエンサー、GC−MS等で分析され
る。
【0010】本発明のペプチドは、医薬として有用であ
り、また本発明のペプチドの配列をもつ蛋白質を(分解
して)食品として摂取することも可能である。またコレ
ステロール低下の作用機作を研究するための医薬品開発
のためのリード物質としても用いられるが、以下医薬品
として用いる場合について説明する。本発明で使用する
ペプチドの投与経路としては、経口投与、非経口投与、
直腸内投与のいずれでもよいが、経口投与が好ましい。
本発明のペプチドの投与量は化合物の種類、投与方法、
患者の症状・年令等により異なるが、通常1回0.1〜
1000mg、好ましくは1〜100mgを1日当たり
1〜3回である。本発明のペプチドは通常、製剤用担体
と混合して調製した製剤の形で投与される。製剤用担体
としては、製剤分野において常用され、かつ本発明のペ
プチドと反応しない物質が用いられる。
【0011】具体的には、例えば乳糖、ブドウ糖、マン
ニット、デキストリン、シクロデキストリン、デンプ
ン、庶糖、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケ
イ酸アルミニウム、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチル
セルロースカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロ
ース、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、軽質無水ケ
イ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、トラガン
ト、ベントナイト、ビーガム、酸化チタン、ソルビタン
脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリ
ン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセ
ロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物油、
ロウ、流動パラフィン、白色ワセリン、フルオロカーボ
ン、非イオン界面活性剤、プロピレングリコール、水等
が挙げられる。
【0012】剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒
剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、坐剤、軟膏、クリーム
剤、ゲル剤、貼付剤、吸入剤、注射剤等が挙げられる。
これらの製剤は常法に従って調製される。尚、液体製剤
にあっては、用時、水又は他の適当な媒体に溶解又は懸
濁する形であってもよい。また錠剤、顆粒剤は周知の方
法でコーティングしてもよい。注射剤の場合には、本発
明のペプチドを水に溶解させて調製されるが、必要に応
じて生理食塩水あるいはブドウ糖溶液に溶解させてもよ
く、また緩衝剤や保存剤を添加してもよい。
【0013】これらの製剤は、本発明のペプチドを0.
01重量%以上、好ましくは0.5〜70重量%の割合
で含有することができる。これらの製剤はまた、治療上
価値ある他の成分を含有していてもよい。
【0014】
【実施例】次に実例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。なお実施例中「%」とあるのは断りのない限り重
量基準を意味する。 実施例1 〔ペプチドの合成〕 市販のFmoc−Arg(Pmc)−Alko樹脂(置
換率0.5meq/g)0.8gをPS3型ペプチド合
成機(Protein Technologies社製)の反応槽に分取し、
以下のように合成を行った。尚、Pmcとは2,2,
5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルフォニル
基を示す。まず、上記の樹脂を反応容器に入れて、1m
molのFmoc−Proと、活性化剤として、1mm
olのHBTUを10mlの0.4M N−メチルモル
フォリンを含むジメチルフォルムアミドに溶解したもの
を反応槽に加え、室温にて20分撹拌反応させた。得ら
れた樹脂を20%ピペリジンを含むジメチルフォルムア
ミド20ml中で、Fmoc基を除去し、ついで上記の
Fmoc−Proをカップリングさせた方法と同様にC
末端から順次Fmoc−アミノ酸をカップルさせて、L
eu−Pro−Leu−Pro−Arg(Pmc)樹脂
を得た。該樹脂を10mlの脱保護液(82容量%トリ
フルオロ酢酸、5容量%チオアニソール、3容量%エタ
ンジチオール、2容量%エチルメチルスルフィド、3容
量%フェノール、5容量%水)中で室温にて4時間撹拌
し、ペプチドを樹脂から遊離させた。
【0015】ここに40mlの冷エーテルを添加し、ペ
プチドを沈殿させ、さらに冷エーテルにて3回洗浄し粗
ペプチドを得た。これをODSカラム(Cosmosi
l5C18−AR,20×250mm)による逆相クロマ
トグラフィーにより0.1重量%トリフルオロ酢酸を含
むアセトニトリルの直線的濃度勾配にて展開、精製し、
Leu−Pro−Leu−Pro−Argの配列を有す
るペプチドを得た。尚、本品をプロテインシーケンサー
(アプライド バイオシステムズ社製477A型)によ
り分析して、上記の組成であることを確認した。
【0016】<血中コレステロールの測定>血中コレス
テロールの測定は、マウスにペプチドを与えた群と与え
なかった群について、総コレステロール及びヘパリン沈
殿コレステロールを測定した。 (試験群)ICR種マウス(雄4週齢、体重約20〜2
4g、1群8匹)に高コレステロール食(蔗糖15%、
食塩2%、椰子油10%、コレステロール0.6%、コ
ール酸0.2%。塩化コリン0.3%、標準飼料71.
9%)を3日間与えた。本発明のペプチドを、上記3日
間の飼育中、2日目と3日目の実験開始と同時刻に、5
0mg/kgとなるような重量を生理食塩水に溶かし
て、ゾンデ針で経口投与した(合計100mg/kg投
与)。なおペプチド投与中も高コレステロール食を与
え、2回目のペプチド投与後24時間絶食させた後、心
臓採血法により血液を採取した。回収した血液を37℃
で30分間インキュベーションした後、3000gで1
0分間遠心し上澄みに血清を得た。得られた血清を酵素
法により処理し、総コレステロール及びヘパリン沈殿コ
レステロールの濃度を測定キット(和光純薬工業株式会
社製、コレステロール E−テストワコー及びHDLコ
レステロール沈殿試薬セット)により600nmの吸光
度を測定することにより測定した。
【0017】(コントロール群)ICR種マウス(雄4
週齢、体重約20〜24g、1群8匹)に、高コレステ
ロール食(蔗糖15%、食塩2%、椰子油10%、コレ
ステロール0.6%、コール酸0.2%。塩化コリン
0.3%、標準飼料71.9%)で3日間飼育し、24
時間絶食させた後、心臓採血法により血液を採取し、同
様にして総コレステロール及びヘパリン沈殿コレステロ
ールの濃度を求めた。 (評価)試験群とコントロール群の総コレステロール及
びヘパリン沈殿コレステロールの濃度の平均値を求め、
降下率(%)を算出した。なお降下率(%)はコントロ
ール群の平均値から試験群の平均値を引いた値をコント
ロール群の平均値で割って百分率で表した。さらに試験
群(8匹)とコントロール群(8匹)との総コレステロ
ール及びヘパリン沈殿コレステロールの濃度の降下率
(%)の有意差を検定した。降下値が大きい程、また有
意水準(P)が高い程、上昇抑制作用が大きいことを示
す。
【0018】実施例2〜5、比較例1、2 実施例1で最終ステップのFmocアミノ酸をFmoc
−Ile、Fmoc−Met、Fmoc−Phe、Fm
oc−Trp、Fmoc−Tyr(tBu)、Fmoc
−Valを同モル用いて実施例1と同様にして表1に示
すペプチドを合成し、プロティンシークエンサーで配列
を確認した。尚、tBuは三級ブチル基を示す。これら
のペプチドについても実施例1と同様に評価し、結果を
表2に示した。
【0019】
【表1】ペプチド配列 実施例1 Leu−Pro−Leu−Pro−Arg 実施例2 Ile−Pro−Leu−Pro−Arg 実施例3 Met−Pro−Leu−Pro−Arg 実施例4 Phe−Pro−Leu−Pro−Arg実施例5 Trp−Pro−Leu−Pro−Arg 比較例1 Tyr−Pro−Leu−Pro−Arg比較例2 Val−Pro−Leu−Pro−Arg Tyr:チロシン、Val:バリン
【0020】
【表2】 降下率(%) 投与量 総コレステロ ヘパリン沈殿 (mg/kg) ール コレステロール 実施例1 100 25.0±3.5* 33.0±4.3* 実施例2 100 17.0±3.2* 24.7±5.0* 実施例3 100 15.4±4.0* 22.0±4.9* 実施例4 100 20.3±2.5** 23.2±4.5* 実施例5 100 15.5±3.0* 29.7±6.6* 比較例1 100 1.6±5.4 11.1±8.5 比較例2 100 7.0±6.2 5.6±9.0 ヘパリン沈殿コレステロール=LDLコレステロール+VLDLコレステロール *P<0.05 **P<0.01
【0021】
【発明の効果】本発明の新規生理活性ペプチドは血中コ
レステロール上昇抑制作用を示し、医薬品として有用な
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される新規生理活
    性ペプチド。 X−Pro−Leu−Pro−Arg・・・(1) (但し、XはLeu、Ile、Met、Phe、Trp
    のいずれか1つである。)
JP10017797A 1998-01-14 1998-01-14 新規生理活性ペプチド Pending JPH11292896A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151581A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 伊藤ハム株式会社 脂質代謝改善剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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