JPH11296499A - モーメント法を用いたシミュレーション装置及び方法並びにプログラム記録媒体 - Google Patents

モーメント法を用いたシミュレーション装置及び方法並びにプログラム記録媒体

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JPH11296499A
JPH11296499A JP9415698A JP9415698A JPH11296499A JP H11296499 A JPH11296499 A JP H11296499A JP 9415698 A JP9415698 A JP 9415698A JP 9415698 A JP9415698 A JP 9415698A JP H11296499 A JPH11296499 A JP H11296499A
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JP
Japan
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current
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moment method
simultaneous
calculated
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Application number
JP9415698A
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English (en)
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Shinichi Otsu
信一 大津
Makoto Mukai
誠 向井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to DE19860051A priority patent/DE19860051A1/de
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B17/00Systems involving the use of models or simulators of said systems
    • G05B17/02Systems involving the use of models or simulators of said systems electric
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/36Circuit design at the analogue level
    • G06F30/367Design verification, e.g. using simulation, simulation program with integrated circuit emphasis [SPICE], direct methods or relaxation methods

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ノイズなどにより電子機器に流れる
ことになる電流をシミレートできるようにするシミュレ
ーション装置の提供を目的とする。 【解決手段】電子機器要素間の相互インピーダンスと波
源と各要素に流れる電流との関係を規定するモーメント
法の連立方程式を解くことで、その電流をシミュレート
する構成を採るときにあって、サンプリング周波数にお
ける相互インピーダンスを算出して、その算出値とサン
プリング周波数とから、相互インピーダンスを規定の近
似式で表現するときの近似係数を算出する手段と、モー
メント法の連立方程式にその近似式を代入したものをフ
ーリエ変換することで導出される連立微分方程式に対し
て、算出された近似係数と初期値とを設定することで連
立微分方程式を設定する手段と、設定された連立微分方
程式を解くことで、指定される要素に流れる時間領域電
流を算出する手段とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーメント法を使
って、電子機器に流れる電流や電子機器の放射する電磁
界強度をシミュレートするモーメント法を用いたシミュ
レーション装置及び方法と、そのシミュレーション装置
を実現するプログラムが格納されるプログラム記録媒体
とに関し、特に、時間領域でのシミュレーションを可能
にするモーメント法を用いたシミュレーション装置及び
方法と、そのシミュレーション装置を実現するプログラ
ムが格納されるプログラム記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に対する社会的規制として、一
定のレベル以上の不要な電波やノイズを放射してはなら
ないということがあり、各国の規格で厳しく規定される
ようになってきた。
【0003】このような電波規格を満足させるために、
シールド技術やフィルタ技術などのような種々の対策技
術が用いられるが、これらの対策技術の採用に当たっ
て、それらがどの程度電波を減少できるかを定量的にシ
ミュレートできるようにするシミュレーション技術の開
発が必要である。
【0004】また、電子機器に対する社会的規制とし
て、他の電子機器から放射される一定のレベル以下の電
波やノイズにより影響を受けてはならないということが
あり、各国の規格で厳しく規定されるようになってき
た。
【0005】このような電波規格を満足させるために、
電子機器がなぜ不要な電波やノイズを放射するのかと
か、電波やノイズによってなぜ電子機器が誤動作するの
かということを解明できるようにするシミュレーション
技術の開発が必要である。
【0006】この後者のシミュレーション技術を構築す
るためには、ノイズなどにより電子機器に流れることに
なる時間的に変化する電流や、電子機器の放射する時間
的に変化する電磁界強度をシミュレートするシミュレー
ション装置が必要となる。しかるに、このような時間的
に変化する電流や電磁界強度をシミュレートするシミュ
レーション装置は、実際には実用化されていない。以
下、その理由を説明する。
【0007】任意形状の物体から放射される電磁界強度
は、物体各部に流れる電流や磁流が分かると、公知の理
論式を用いて容易に計算することができる。この電流や
磁流は、理論的には、マックスウェルの電磁波方程式を
与えられた境界条件の下で解くことで得られる。
【0008】これを解くものとして、モーメント法があ
る。このモーメント法は、マックスウェルの電磁波方程
式から導かれる積分方程式の解法の1つで、物体を小さ
な要素に分割して電流や磁流の計算を行う手法であり、
3次元の任意形状物体を扱うことができる。このモーメ
ント法についての参考文献としては、「H.N.Wang, J.H.
Richmond and M.C.Gilreath:"Sinusoidal reaction for
mulation for radiation and scattering from cond-uc
ting surface" IEEE TRANSACTIONS ANTENNAS PROPAGATI
ON vol.AP-23 1975 」がある。
【0009】一方、電子機器がなぜ不要な電波やノイズ
を放射するのかとか、電波やノイズによってなぜ電子機
器が誤動作するのかということを解明するためには、時
間領域の解析が必要である。なぜならば、電子機器を誤
動作させるものの多くがパルス状のノイズであり、更
に、電子機器の誤動作は内部のICなどの素子の異常動
作によることが多く、この素子の異常動作を確認するた
めには時間的に観測する必要があるからである。
【0010】現状の有力な時間領域解析法として、有限
差分法がある。しかしながら、この有限差分法では、時
間領域の解析は可能であるものの、伝送線路やケーブル
や筐体などのような広範囲な領域からなる電子機器を取
り扱うことは困難である。
【0011】すなわち、有限差分法では、解析対象やそ
の周辺の3次元空間を離散化する必要があることから、
ケーブル端末処理部などの微小部分に合わせて細かく離
散化すると、筐体やケーブルを含む空間が広範囲である
ため、膨大な離散化数となってコンピュータの内部メモ
リ容量をオーバーしてしまうからである。逆に、ケーブ
ルや筐体な構造に合わせて大まかに離散化すると、メカ
ニズム上重要な役割を果たすケーブル端末処理部などの
効果が解析不可能となる。
【0012】更に、有限差分法では、離散化の座標系と
しては直交座標系が一般的である。ところが、メカニズ
ム上重要な役割を果たすケーブルやケーブル端末処理部
は円筒状の要素からなり、かつ、装置の筐体は任意形状
をしている。このことから、解析対象をどのように離散
化したらよいのか難しい問題が存在する。
【0013】この点、モーメント法にはそのような問題
がなく、伝送線路やケーブルや筐体などのような広範囲
な領域からなる電子機器を取り扱うのに適している。す
なわち、モーメント法は、境界要素法の一種であり境界
面のみを2次元的に離散化するだけでよく、更に、離散
化間隔をかなり自由に決定でき、微小部分は細かく、ケ
ーブルや筐体などは大きく離散化できることで、有限要
素法や有限差分法に比べて離散化数が極端に少なくて済
むからである。また、離散化の形状も任意のものが採用
できるので、どのように離散化したらよいのかといった
問題もない。
【0014】そこで、モーメント法を用いて、時間的に
変化するノイズ電流やノイズ電圧や電磁界の放射強度を
シミュレートしていくという構成を採ることが考えられ
る。すなわち、時間的に変化する波源が与えられるとき
に、それを周波数領域に変換し、モーメント法を用い
て、その変換した周波数領域で、ノイズ電流やノイズ電
圧や電磁界の放射強度をシミュレートして、それを時間
領域に逆変換していくという方法を採ることが考えられ
る。
【0015】しかしながら、この方法も、従来技術に従
っていたのでは実現不可能である。それは、モーメント
法は、周波数が与えられると、メッシュ化された要素間
の相互インピーダンスや相互アドミッタンスや相互リア
クションを算出して、それを使って連立方程式を解くこ
とで実行されることになるが、時間領域から周波数領域
に変換するときに、かなりな数の周波数に変換され、そ
れらの各周波数毎に相互インピーダンスなどの計算を実
行しなければならないことから、膨大な処理時間が必要
となるからである。
【0016】すなわち、モーメント法で電磁界の放射強
度を算出する場合には、図9の処理フローに示すよう
に、メッシュ化されたシミュレーション対象の電子機器
の構造情報を読み込むと、計算対象の周波数の中から未
処理の周波数を1つ選択し、その周波数について、メッ
シュ化された要素間の相互インピーダンスや相互アドミ
ッタンスや相互リアクションを所定の計算処理によって
求め、その求めた相互インピーダンスなどと構造情報で
指定される波源とをモーメント法の連立方程式に代入
し、それを解くことで各要素に流れる電流や磁流を求め
て、それらを使って、各観測点毎に、電磁界の放射強度
を算出していく処理を行っていくことになるが、この相
互インピーダンスや相互アドミッタンスや相互リアクシ
ョンの算出と連立方程式の求解とに非常な時間がかか
り、しかも、それを周波数領域の各周波数について計算
しなければならないことから、実用的な時間では実行で
きない場合がある。
【0017】なお、相互インピーダンスは、ある要素の
電流が誘起する電界と、他の要素の電流との間の関係を
表し、相互アドミッタンスは、ある要素の磁流が誘起す
る磁界と、他の要素の磁流との間の関係を表し、相互リ
アクションは、ある要素の電流(磁流)が誘起する電界
(磁界)と、他の要素の磁流(電流)との間の関係を表
す。金属には電流が流れ、誘電体の表面には電流及び磁
流が流れる。
【0018】以上に説明したことから分かるように、ノ
イズなどにより電子機器に流れることになる時間的に変
化する電流や、電子機器の放射する時間的に変化する電
磁界強度をシミュレートするシミュレーション装置は、
現在、プリント板やケーブルや筐体を含む装置レベルの
解析までは実用化されていないというのが実情である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するために、本発明者は、先に出願の特願平9-90412
号で、相互インピーダンスや相互アドミッタンスや相互
リアクションを近似式を使って極めて高速に算出する構
成を採って、時間的に変化する波源が与えられるとき
に、それを周波数に変換し、モーメント法を用いて、そ
の変換した周波数領域で電流や磁流や電磁界強度をシミ
ュレートして、それを時間領域に逆変換していくこと
で、電子機器がなぜ不要な電波やノイズを放射するのか
とか、電波やノイズによってなぜ電子機器が誤動作する
のかということを解明することを実現する発明を開示し
た。
【0020】この発明では、周波数をf、波数をk(=
2πf/c、cは光速)、要素間の基本距離をr0 で表
すならば、モーメント法で分割する要素iと要素jとの
間の相互インピーダンスZijを、 Zij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] というようにエクスポーネンシャルと周波数の巾乗の多
項式で近似し、相互アドミッタンスYijを、 Yij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] というようにエクスポーネンシャルと周波数の巾乗の多
項式で近似し、相互リアクションBijを、 Bij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f+b1f3+b2f5+b3f7+b4f9+・・)] というようにエクスポーネンシャルと周波数の巾乗の多
項式で近似する構成を採っている。
【0021】そして、先ず最初に、いくつかのサンプリ
ング周波数について、正確な計算手法に従って、相互イ
ンピーダンスZijや相互アドミッタンスYijや相互リア
クションBijを計算し、それを上記の近似式に代入する
ことで、それらの夫々に対して、係数ap,p を求める
連立方程式を作成して、それを解くことで係数ap, p
を求める。そして、その後、サンプリング周波数以外の
周波数が与えられるときには、その係数ap,p により
規定される上記の近似式を使って、相互インピーダンス
ijや相互アドミッタンスYijや相互リアクションBij
を計算することで、モーメント法の高速処理を実現する
ものである。
【0022】この発明を使うと、相互インピーダンスZ
ijや相互アドミッタンスYijや相互リアクションBij
極めて高速に計算できることで、モーメント法を極めて
高速に実行できるようになることから、時間的に変化す
る波源が与えられるときに、それを周波数領域に変換
し、モーメント法を用いて、その変換した周波数領域で
電流や電圧や電磁界の放射強度をシミュレートして、そ
れを時間領域に逆変換していくという方法を用いること
が実用上可能になる。
【0023】これにより、電子機器がなぜ不要な電波や
ノイズを放射するのかとか、電波やノイズによってなぜ
電子機器が誤動作するのかということを解明できるよう
になる。
【0024】この先に出願した特願平9-90412号で開示
した発明では、フーリエ変換して、モーメント法を適用
し、その結果を逆フーリエ変換していくという方法に従
って、時間領域でのシミュレーションを実現するという
方法を採ったが、これ以外の方法でも、時間領域でのシ
ミュレーションを実現することは可能である。
【0025】このようなことを背景にして、本発明は、
この先に出願した特願平9-90412号で開示した発明とは
異なる観点に立って、上述の近似式を使いつつ、ノイズ
などにより電子機器に流れることになる時間的に変化す
る電流や、電子機器の放射する時間的に変化する電磁界
強度をシミュレートできるようにする新たなモーメント
法を用いたシミュレーション装置及び方法の提供と、そ
のシミュレーション装置を実現するプログラムが格納さ
れる新たなプログラム記録媒体の提供とを目的するもの
である。
【0026】この本発明の詳細な説明に入る前に、上述
の相互インピーダンスZijや相互アドミッタンスYij
相互リアクションBijの近似式の導出について説明す
る。この近似式は、本発明者が先に出願した特願平7-2
98062 号で開示したものである。
【0027】相互インピーダンスZijの近似式について
説明するために、図10に示すようなモノポールを考え
る。図中、太線はモノポールを示し、点線は後述する展
開関数J1,2 の形状を示す。ここで、モノポールと
モノポールとの傾きをφ1とし、モノポールとモノ
ポールとの傾きをφ2 とする。
【0028】相互インピーダンスZijの一般式は、図1
1(a)に図示する数式で表される。ここで、ωは角周
波数、rは距離、ρ1 =(−1/jω)×〔∂J1 /∂
t〕、ρ2 =(−1/jω)×〔∂J2 /∂t〕であ
る。また、面積Sを用いているのは、モノポールの形状
が面状である場合も考慮しているからである。また、J
1 及びJ2 は、モノポール上の電流分布の形状を表す。
なお、図10では、便宜上、展開関数を点線により三角
形状に表してあるが、以下の説明における展開関数は正
弦波状電流である。
【0029】区分正弦波モーメント法において、図10
のモノポール〜の展開関数は、次のように表すこと
ができる。ここで、d1はモノポールの長さ、d2はモノ
ポールの長さ、d3はモノポールの長さ、d4はモノポ
ールの長さである。
【0030】 電流モノポール J1=sink(z-z0)/sinkd1 電流モノポール J1=sink(z2-z)/sinkd2 電流モノポール J2=sink(t-t0)/sinkd3 電流モノポール J2=sink(t2-t)/sinkd4 これらの展開関数を用いて、先ず、モノポールとモノ
ポールの相互インピーダンスZ13と、モノポールと
モノポールの相互インピーダンスZ14を求める。この
相互インピーダンスZ13及びZ14は、図11(b)に図
示する数式のように表される。
【0031】ここで、モノポール間の距離r=(z2+t2
−2ztcosφ+h2)1/2 を考慮すると、これらの相互イン
ピーダンスZ13及びZ14の係数部は、図12(a)に図
示する数式のように表される。なお、α= cμ/4πであ
る。
【0032】更に、モノポール間の距離rは、一方のモ
ノポールの端点と他方のモノポールの端点との間の距離
をr0 で表すならば、 r=r0+d ここで、r0=(z1 2+t1 2−2z1t1cosφ+h2)1/2 である。また、各モノポールの長さdが波長λに対して
充分小さければ、 d=r−r0<<λ となる。
【0033】これから、相互インピーダンスZ13及びZ
14は、図12(b)に図示する数式のように表される。
ここで、A1=sinkd1sinkd3である。この数式を簡潔な形
にするために、z−z0=u、t−t0=v、w=−t+t2
とおく。また、モノポールが短いものとして、 sinku≒ku−(ku)3/6 cosku≒1−(ku)2/2 という多項式近似を行うと、相互インピーダンスZ13
実数部R1 は、図13に図示する数式のように変換さ
れ、最終的には図14に図示する数式のように表され
る。なお、e-jkr0 については表記を省略してある。
【0034】ここで、k 4 などの項の係数をP1〜P8に書
き換えると、この数式は、 R1=[α/A1][(P1k4−P2k6+P3k8−P4k10)cosφ1−P5k2
+P6k4−P7k6+P8k8] のように表される。
【0035】更に、「A1=sinkd1sinkd3≒d1d3k2」とい
う近似式を使い、先に表記を省略したe-jkr0 を入れる
と、相互インピーダンスZ13の実数部R1 は、 R1=[αe-jkr0/(d1d3k2)][(P1k4−P2k6+P3k8−P4k10)cosφ1 −P5k2+P6k4−P7k6+P8k8] =[αe-jkr0/(d1d3)][(P1k2−P2k4+P3k6−P4k8)cosφ1 −P5+P6k2−P7k4+P8k6] と表される。
【0036】一方、相互インピーダンスZ13の虚数部I
1 は、図15に図示する数式のように表され、これか
ら、最終的には図16に図示する数式のように表され
る。なお、e-jkr0 については表記を省略してある。
【0037】ここで、k3 などの項の係数をQ1〜Q8に書
き換えると、この数式は、 I1=[α/A1][(Q1k3−Q2k5+Q3k7−Q4k9)cosφ1−Q5k+
Q6k3−Q7k5+Q8k7] のように表される。
【0038】更に、「A1=sinkd1sinkd2≒d1d2k2」とい
う近似式を使い、先に表記を省略したe-jkr0 を入れる
と、相互インピーダンスZ13の虚数部I1 は、 I1=[αe-jkr0/(d1d2k2)][(Q1k3−Q2k5+Q3k7−Q4k9)cosφ1 −Q5k+Q6k3−Q7k5+Q8k7] =[αe-jkr0/(d1d3)][(Q1k−Q2k3+Q3k5−Q4k7)cosφ1 −Q5/k+Q6k−Q7k3+Q8k5] と表される。
【0039】これから、相互インピーダンスZ13は、 Z13=R1+jI1 =[αe-jkr0/(d1d3)][(P1k2−P2k4+P3k6−P4k8)cosφ1 −P5+P6k2−P7k4+P8k6] +j[αe-jkr0/(d1d3)][(Q1k−Q2k3+Q3k5−Q4k7)cosφ1 −Q5/k+Q6k−Q7k3+Q8k5] と表される。
【0040】相互インピーダンスZ14についても、同様
にして求めることができる。下記に、相互インピーダン
スZ14を示す。 Z14=[αe-jkr0/(d1d4)][(R1k2−R2k4+R3k6−R4k8)cosφ2 −R5+R6k2−R7k4+R8k6] +j[αe-jkr0/(d1d4)][(S1k−S2k3+S3k5−S4k7)cosφ2 −S5/k+S6k−S7k3+S8k5] このようにして、相互インピーダンス(Z13+Z14
は、下記に示すように、波数kの多項式により表すこと
ができる。
【0041】Z13+Z14=e-jkr0[(C0+C1k2+C2k4+C
3k6+C4k8+・・)+j(C5k-1+C6k+C7k3+C8k5+C9k7
+・・)] モノポールとモノポールの相互インピーダンスをZ
23、モノポールとモノポールの相互インピーダンス
をZ24で表すならば、相互インピーダンス(Z 23
24)についても同様にして求めることができ、従っ
て、相互インピーダンス(Z13+Z14+Z23+Z24
も、上式と同様に、波数kの多項式により表すことがで
きる。
【0042】すなわち、相互インピーダンスZijは、 Zij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] というように近似できるのである。相互アドミッタンス
ijについては、上述した相互インピーダンスZijと同
様にして周波数の多項式で近似できることが証明でき、
かつ、その近似式も相互インピーダンスZijの近似式と
全く同一であるので、その証明は省略する。
【0043】すなわち、相互アドミッタンスYijは、 Yij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] というように近似できるのである。
【0044】次に、相互リアクションBijが周波数の多
項式で近似できることについて説明する。相互リアクシ
ョンBijの近似式について説明するために、図17に示
すようなモノポールを考える。図中、太線はモノポール
を示し、点線は展開関数の形状を示す。
【0045】電流源による磁界について考える。ここ
で、単位ベクトルは、図18(a)に図示するように表
すことができる。区分正弦波モーメント法において、図
17のモノポール〜の展開関数は、次のように表す
ことができる。ここで、d1はモノポールの長さ、d2
モノポールの長さ、d3はモノポールの長さ、d4はモ
ノポールの長さである。
【0046】 電流モノポール J1=sink(z-z0)/sinkd1 電流モノポール J2=sink(z2-z)/sinkd2 磁流モノポール M3=sink(t-t0)/sinkd3 磁流モノポール M4=sink(t2-t)/sinkd4 電流源がz座標にのみ存在する場合、電磁界は円対称
(φ座標に無関係)となり、Hφのみが存在する。この
Hφは、図18(b)に図示する数式により表されるこ
とになる。
【0047】図17において、ワイヤ#2の接戦方向の
磁界成分は、Ht =(−h/ρ)×Hφsinφであるか
ら、相互リアクションBijは、図18(c)に図示する
数式のように表される。
【0048】この数式に、図19に図示する条件を代入
すると、相互リアクションBijは、図20(a)に図示
する数式のように表される。更に、モノポール間の距離
rは、上述したように、 r=(z2+t2−2ztcosφ+h2)1/2=r0+d と表現でき、また、各モノポールの長さdが波長λに対
して充分小さければ、 d=r−r0<<λ となるので、相互リアクションBijは、図20(b)に
図示する数式で表すことができる。
【0049】これから、モノポールとモノポールと
の間の相互リアクションB13と、モノポールとモノポ
ールとの間の相互リアクションB14は、図21に図示
する数式のように表される。
【0050】この数式を簡潔な形にするために、z−z0
=u 、t−t0=v 、w=−t+t2とおく。また、モノポ
ールが短いものとして、 sinku≒ku−(ku)3/6 cosku≒1−(ku)2/2 という多項式近似を行うと、相互リアクションB13の右
辺第2項は、図22に図示する数式のように変換され、
最終的には図23に図示する数式のように表される。
【0051】ここで、k 2 などの項の係数をP1〜P8に書
き換えると、この数式は、 P1k2+P2k4+P3k6+P4k8+j(P5k3+P6k5+P7k7+P8k9) と表される。
【0052】同様にして、相互リアクションB13の右辺
第1項も、図24に図示する数式のように変換され、最
終的には図25に図示する数式のように表される。ここ
で、k 2 などの項の係数をQ1〜Q8に書き換えると、この
数式は、 Q1k4+Q2k6+Q3k8+Q4k10+j(Q5k3+Q6k5+Q7k7+Q8k9) と表される。
【0053】これから、相互リアクションB13は、 B13=[h1sinφ1/(4πsinkd1sinkd3)]e-jkr0× [P1k2+P2k4+P3k6+P4k8+j(P5k3+P6k5+P7k7+P8k9) +Q1k4+Q2k6+Q3k8+Q4k10+j(Q5k3+Q6k5+Q7k7+Q8k9)] のように表される。
【0054】更に、「sinkd1sinkd3≒d1d3k2」という近
似式を使うと、相互リアクションB13は、 B13=[h1sinφ1/(4πd1d3)]e-jkr0 × [P1+(P2+Q1)k2+(P3+Q2)k4+(P4+Q3)k6+Q4k8 +j[(P5+Q5)k+(P6+Q6)k3+(P7+Q7)k5+(P8+Q8)k7]] =e-jkr0[R1+R2k2+R3k4+R4k6+R5k8 +j(R6k+R7k3+R8k5+R9k7)] と表される。
【0055】相互リアクションB14についても、同様に
して求めることができる。下記に相互リアクションB14
を示す。 B14=e-jkr0[S1+S2k2+S3k4+S4k6+S5k8+j(S6k+S
7k3+S8k5+S9k7)] このようにして、相互リアクション(B13+B14)は、
下記に示すように、波数kの多項式により表すことがで
きる。
【0056】B13+B14=e-jkr0[C1+C2k2+C3k4+C4
k6+C5k8+j(C6k+C7k3+C8k5+C9k7)] モノポールとモノポールの相互リアクションB23
モノポールとモノポールの相互リアクションをB24
で表すならば、相互リアクション(B23+B24)につい
ても同様にして求めることができ、従って、相互インピ
ーダンス(B13+B14+B23+B24)も、上式と同様
に、波数kの多項式により表すことができる。
【0057】すなわち、相互リアクションBijは、 Bij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f+b1f3+b2f5+b3f7+b4f9+・・)] というように近似できるのである。
【0058】このようにして、要素iと要素jとの間の
相互インピーダンスZijは、 Zij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] というように周波数の巾乗の多項式で近似でき、相互ア
ドミッタンスYijは、 Yij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] というように周波数の巾乗の多項式で近似でき、相互リ
アクションBijは、 Bij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f+b1f3+b2f5+b3f7+b4f9+・・)] というように周波数の巾乗の多項式で近似できることに
なる。
【0059】上述したように、本発明は、この近似式を
使いつつ、ノイズなどにより電子機器に流れることにな
る時間的に変化する電流や、電子機器の放射する時間的
に変化する電磁界強度をシミュレートできるようにする
新たなモーメント法を用いたシミュレーション装置及び
方法の提供と、そのシミュレーション装置を実現するプ
ログラムが格納される新たなプログラム記録媒体の提供
とを目的するものである。
【0060】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備するシミュレーシ
ョン装置であって、ノイズなどにより電子機器に流れる
ことになる時間的に変化する電流や、電子機器の放射す
る時間的に変化する電磁界強度をシミュレートするも
の、2は構造データファイルであって、シミュレーショ
ン装置1の処理対象となる電子機器の構造情報を格納す
るもの、3は出力データファイルであって、シミュレー
ション装置1の算出したシミュレーション結果を格納す
るものである。
【0061】本発明のシミュレーション装置1は、入力
手段10と、分割手段11と、算出手段12と、設定手
段13と、計算手段14と、作業メモリ15と、消去手
段16と、第2の計算手段17と、出力手段18とを備
える。
【0062】この入力手段10は、構造データファイル
2に格納されるシミュレーション対象の電子機器の構造
情報を入力する。分割手段11は、入力手段10の入力
する電子機器を要素に分割する。
【0063】算出手段12は、電子機器の持つ誘電体を
考慮しないときには、サンプリング周波数における要素
間の相互インピーダンスを算出して、その算出値とサン
プリング周波数とから、相互インピーダンスをエクスポ
ーネンシャルと巾乗形式の近似式で表現するときの近似
係数を算出する。一方、電子機器の持つ誘電体を考慮す
るときには、サンプリング周波数における要素間の相互
インピーダンス/相互アドミッタス/相互リアクション
を算出して、その算出値とサンプリング周波数とから、
相互インピーダンス/相互アドミッタス/相互リアクシ
ョンをエクスポーネンシャルと巾乗形式の近似式で表現
するときの近似係数を算出する。
【0064】設定手段13は、モーメント法の連立方程
式に算出手段12の導出する近似式を代入したものをフ
ーリエ変換することで導出される連立微分方程式に対し
て、算出手段12の算出する近似係数と初期値とを設定
することでその連立微分方程式を設定する。
【0065】計算手段14は、電子機器の持つ誘電体を
考慮しないときには、設定手段13の設定する連立微分
方程式を解くことで、指定される要素に流れる時間領域
の電流を算出するか、あるいは、その電流の導出を可能
とする時間領域の関数値を算出して、それからその電流
を算出する。一方、電子機器の持つ誘電体を考慮すると
きには、設定手段13の設定する連立微分方程式を解く
ことで、指定される要素に流れる時間領域の電流及び磁
流を算出するか、あるいは、その電流及び磁流の導出を
可能とする時間領域の関数値を算出して、それからその
電流及び磁流を算出する。
【0066】作業メモリ15は、設定手段13の設定す
る設定値や、計算手段14の算出する算出値を格納す
る。消去手段16は、作業メモリ15に格納される不要
なデータを消去する。
【0067】第2の計算手段17は、電子機器の持つ誘
電体を考慮しないときには、計算手段14により算出さ
れる各要素に流れる電流を使って、観測点に生ずる時間
領域の電界又は磁界のいずれか一方又は双方を算出す
る。一方、電子機器の持つ誘電体を考慮するときには、
計算手段14により算出される各要素に流れる電流及び
磁流を使って、観測点に生ずる時間領域の電界又は磁界
のいずれか一方又は双方を計算する。
【0068】出力手段18は、計算手段14の算出する
算出結果と、第2の計算手段17の算出する算出結果を
出力データファイル3に出力する。ここで、本発明のシ
ミュレーション装置1の持つ機能は具体的にはプログラ
ムで実現されるものであり、このプログラムは、フロッ
ピィディスクなどに格納されたり、サーバなどのディス
クなどに格納され、それらからシミュレーション装置1
にインストールされてメモリ上で動作することで、本発
明を実現することになる。
【0069】このように構成される本発明のシミュレー
ション装置1では、電子機器の持つ誘電体を考慮しない
ときには、算出手段12は、サンプリング周波数におけ
る要素間の相互インピーダンスを算出して、その算出値
とサンプリング周波数とから、相互インピーダンスをエ
クスポーネンシャルと角周波数の巾乗形式の近似式で表
現するときの近似係数を算出する。
【0070】例えば、要素mと要素nとの間の相互イン
ピーダンスZmnを、 Zmn=exp[-jωrmn/c] ×[amn0−amn2(jω)2+amn4(jω)4−amn6(jω)6・・・ −amn-1/(jω)+amn1(jω)−amn3(jω)3+amn5(jω)5・・・] 但し、ω:角周波数、c:光速、rmn:要素mと要素n
との間の距離 amnx:近似係数(xはωの次数を示す) と近似するときの近似係数amn(m=nも含む)を算出
する。
【0071】この算出手段12の算出処理を受けて、設
定手段13は、モーメント法の連立方程式にこの近似式
を代入したものをフーリエ変換することで導出される連
立微分方程式に対して、算出手段12の算出する近似係
数と初期値とを設定することでこの連立微分方程式を設
定する。
【0072】モーメント法の連立方程式に上記の相互イ
ンピーダンスZmnの近似式を代入したものをフーリエ変
換すると、要素数をNとするならば、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t) −amm3qm 4(t)+amm4qm 5(t) ・・・] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c) +amn3qn 4(t−rmn/c)−amn4qn 5(t−rmn/c)・・・] 但し、m=1〜N、vm(t):要素mの持つ波源 Σ* :「n=m」を除いた「n=1〜N」についての総
和演算 qm(t):電流im(t)に対応したチャージ(im=[d/dt]qm) qm n(t):qm(t)のn階微分 という連立微分方程式が得られるので、設定手段13
は、この連立微分方程式に対して、算出手段12の算出
する近似係数amn(m=nも含む)と、「qn y(t)(y=
0,1,2・・)」の初期値とを設定することで、この連立
微分方程式を設定するのである。
【0073】この設定手段13の設定処理を受けて、計
算手段14は、この連立微分方程式を解くことにより、
左辺の「qm(t)、qm 1(t)、qm 2(t)・・」を求めること
で、指定される要素に流れる時間領域の電流(qm 1(t))
を算出したり、あるいは、指定される要素に流れる時間
領域の電流の導出を可能とする時間領域の関数値(q
m(t)やqm 2(t)など)を算出して、それからその電流を算
出する。
【0074】そして、この計算手段14の算出処理を受
けて、第2の計算手段17は、計算手段14により算出
される各要素に流れる電流を使って、観測点に生ずる時
間領域の電界や磁界を公知の電磁理論式に従って算出す
る。
【0075】この処理構成を採るときに、計算手段14
は、算出値を作業メモリ15に格納するとともに、次の
タイムステップの算出の際に、作業メモリ15に格納し
た過去の算出値を参照していくことになるが、消去手段
16は、「qm(t)、qm 1(t)・・・」を解くのに必要とな
る作業メモリ15に格納される過去のデータの「qn(t−
rmn/c)、qn 1(t−rmn/c)、・・・」の内、rm(max)(r
mnの最大値)の伝搬時間が経過することで不要となった
データを消去していくことで、作業メモリ15のメモリ
容量の削減を図る処理を行う。
【0076】このように、本発明のシミュレーション装
置1によれば、ノイズなどにより電子機器に流れること
になる時間的に変化する電流や、電子機器の放射する時
間的に変化する電磁界強度をシミュレートできるように
なる。これにより、電子機器がなぜ不要な電波やノイズ
を放射するのかとか、電波やノイズによってなぜ電子機
器が誤動作するのかということを解明できるようにな
る。
【0077】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図2に、本発明を具備するシミュレ
ーション装置1の一実施例を図示する。
【0078】本発明を具備するシミュレーション装置1
は、フロッピィディスクや回線などを介してインストー
ルされるシミュレーションプログラム100を展開し
て、このシミュレーションプログラム100を使って、
構造データファイル2からシミュレーションの対象とな
る電子機器の構造情報を読み込んで要素に分割し、作業
メモリ200を利用しつつ、モーメント法を使って各要
素に流れる電流や磁流をシミュレートするとともに、そ
のシミュレートした電流や磁界を使って観測点の電界や
磁界をシミュレートして、それを出力データファイル3
に格納する処理を行うものである。
【0079】先ず最初に、シミュレーションプログラム
100の解く時間領域の電流に関する連立微分方程式に
ついて説明する。上述したように、分割した要素iと要
素jとの間の相互インピーダンスZijは、 Zij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] と近似できる。
【0080】この近似式を、f=ω/2π、k=2πf
/cに従って変形するとともに、近似係数の添字を、巾
乗値及び要素間が分かるような形に書き改めると、 Zij=exp[-jωrij/c]×[(aij0+aij2ω2+aij4ω4+a
ij6ω6+・・)+j(aij-1ω-1+aij1ω+aij3ω3+aij5
ω5+・・)] と表せる。更に、これを変形すると、 Zij=exp[-jωrij/c] ×[aij0−aij2(jω)2+aij4(jω)4−aij6(jω)6・・・ −aij-1/(jω)+aij1(jω)−aij3(jω)3+aij5(jω)5・・・] と表せる一方、モーメント法によると、分割した要素に
対して、図3に示す連立方程式が成立する。
【0081】この連立方程式において、m行目の式は、 Zm11+Zm22+Zm33+・・+Zmmm+・・+Z
mNN=Vm と表せる。ここで、Ip は要素p(p=1〜N)に流れ
る電流、Vm は要素mに加わる波源である。但し、Ip
は正確には「Ip(ω)exp(jωt)」、Vmは正確には
「Vm(ω)exp(jωt)」である。
【0082】これから、 [am10−am12(jω)2+am14(jω)4・・・ −am1-1/(jω)+am11(jω)−am13(jω)3・・・] exp[-jωrm1/c]I1 +[am20−am22(jω)2+am24(jω)4・・・ −am2-1/(jω)+am21(jω)−am23(jω)3・・・] exp[-jωrm2/c]I2 +[am30−am32(jω)2+am34(jω)4・・・ −am3-1/(jω)+am31(jω)−am33(jω)3・・・] exp[-jωrm3/c]I2 : +[amm0−amm2(jω)2+amm4(jω)4・・・ −amm-1/(jω)+amm1(jω)−amm3(jω)3・・・] exp[-jωrmm/c]Im : +[amN0−amN2(jω)2+amN4(jω)4・・・ −amN-1/(jω)+amN1(jω)−amN3(jω)3・・・] exp[-jωrmN/c]IN =Vm が成立する。但し、Ip は正確には「Ip(ω)exp(jω
t)」、Vm は正確には「Vm(ω)exp(jωt)」であ
る。
【0083】この式をフーリエ変換すると、 [−am1-1/s+am10+am11s−am12s2−am13s3+am14s4・・]i1(t−rm1/c) +[−am2-1/s+am20+am21s−am22s2−am23s3+am24s4・・]i2(t−rm2/c) +[−am3-1/s+am30+am31s−am32s2−am33s3+am34s4・・]i3(t−rm3/c) : +[−amm-1/s+amm0+amm1s−amm2s2−amm3s3+amm4s4・・]im(t−rmm/c) : +[−amN-1/s+amN0+amN1s−amN2s2−amN3s3+amN4s4・・]iN(t−rmN/c) =vm(t) が成立する。ここで、sと1/sは演算子であり、「s→
d/dt」、「1/s →∫」を表している。
【0084】この式において、rmmは要素mと要素mと
の距離を表しており、その値はゼロである。このことを
考慮し、上式のim を含む項を除く左辺の全ての項を右
辺に移行すると、上式は、 [−amm-1/s+amm0+amm1s−amm2s2−amm3s3+amm4s4・・・]im(t) =vm(t) +[am1-1/s−am10−am11s+am12s2+am13s3−am14s4・・]i1(t−rm1/c) +[am2-1/s−am20−am21s+am22s2+am23s3−am24s4・・]i2(t−rm2/c) +[am3-1/s−am30−am31s+am32s2+am33s3−am34s4・・]i3(t−rm3/c) : +[amN-1/s−amN0−amN1s+amN2s2+amN3s3−amN4s4・・]iN(t−rmN/c) と整理される。
【0085】この式は、mが1〜Nの任意の整数に対し
て成立するので、「Σ* 」を「n=m」を除いた「n=
1〜N」についての総和演算とするならば、結局、m=
1〜Nに対して、 [−amm-1/s+amm0+amm1s−amm2s2−amm3s3+amm4s4・・・]im(t) =vm(t)+Σ*[amn-1/s−amn0−amn1s+amn2s2 +amn3s3−amn4s4・・・]in(t−rmn/c) が成立する。
【0086】この式において、波源vm(t)は既知であ
り、近似係数amn(ammも含む)は求めることができ、
現時刻tに対して「(t−rmn/c)」は過去の時間となるこ
とから、「in(t−rmn/c)」も既知である。これから、こ
の式の右辺は既知となる。従って、左辺のim(t)、すな
わち、要素mに流れる時間的に変化する電流を解くこと
ができる。
【0087】これを解くために、電流im(t)に対応した
チャージをqm(t)で表すならば、qm(t)=im(t)/s 」と
なり、これを上式に代入すると、m=1〜Nに対して、 [−amm-1+amm0s+amm1s2−amm2s3−amm3s4+amm4s5・・・]qm(t) =vm(t)+Σ*[amn-1−amn0s−amn1s2+amn2s3 +amn3s4−amn4s5・・・]qn(t−rmn/c) が成立する。
【0088】更に、「qm(t)」のn階微分を「qm n(t) 」
で表すと、この式は、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t) −amm3qm 4(t)+amm4qm 5(t) ・・・] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c) +amn3qn 4(t−rmn/c)−amn4qn 5(t−rmn/c)・・・] となる。
【0089】上述したことから分かるように、この式の
右辺の「qn(t−rmn/c)」と、「qn 1(t−rmn/c)」と、「q
n 2(t−rmn/c)」・・・とは、要素m以外の要素のチャー
ジと、そのチャージの微分(電流となる)と、そのチャ
ージの2次以上の高次微分とに関しての現時刻から「r
mn/c」時間前の値であり、現時刻からみれば既知であ
る。そして、vm(t)は波源の時間領域の関数であるので
既知であるとともに、近似係数amn(ammも含む)は求
めることができる。
【0090】これから、この式の右辺は既知となり、左
辺の「qm(t)」、「qm 1(t)」、「qm 2(t)」・・・は、通
常の連立微分方程式として解くことができる。例えば、
「大野(監修);数値計算ハンドブック, P.193,オーム
社(1990)」に記載されるような手法に従って解くこと
ができるのである。
【0091】すなわち、この連立微分方程式を解くこと
で、要素mについての時間領域での「qm(t)」、「q
m 1(t)」、「qm 2(t)」・・を求めることができることに
なる。ここで、この式の高次の微分項は、近似度に応じ
て除去できるものであり、解析しようとする最高周波数
の波長λに対して、モノポールの長さを0.05λ以下にと
れば、第3次微分までで十分な精度がでる。この場合に
は、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t)] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c)] という、近似係数「amn-1,mn0,mn1,mn2(m=n
も含む)」を用いる連立微分方程式を解くことになる。
【0092】次に、シミュレーションプログラム100
の実行する図4及び図5の処理フローに従って、本発明
について詳細に説明する。シミュレーションプログラム
100は、シミュレーション要求が発行されると、図4
及び図5の処理フローに示すように、先ず最初に、ステ
ップ1で、構造データファイル2からシミュレーション
の対象となる電子機器の構造情報を読み込み、続くステ
ップ2で、読み込んだ構造情報をメッシュ化することで
要素に分割する。
【0093】続いて、ステップ3で、分割した要素mと
要素nとの間の相互インピーダンスZmn(m=nを含
む)を、 Zmn=exp[-jωrmn/c] ×[amn0−amn2(jω)2+amn4(jω)4−amn6(jω)6・・・ −amn-1/(jω)+amn1(jω)−amn3(jω)3+amn5(jω)5・・・] と近似するときの近似係数を求める。
【0094】図6に、この近似係数の算出処理の詳細な
処理フローを図示する。この図6の処理フローに示すよ
うに、図4及び図5の処理フローのステップ3で近似係
数の算出処理に入ると、先ず最初に、ステップ30で、
シミュレーション対象となる周波数範囲を設定し、続く
ステップ31で、その周波数の中から、サンプリング周
波数を設定する。このとき設定するサンプリング周波数
の個数は、どの近似度までの近似係数を求めるかで決め
られる。
【0095】例えば、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t)] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c)] という連立微分方程式を解くときには、近似係数「a
mn-1,mn0,mn1,mn2」を求める必要があるので、後
述することから分かるようにサンプリング周波数を2点
設定することになる。
【0096】続いて、ステップ32で、設定したサンプ
リング周波数の中から、未選択のサンプリング周波数を
1つ選択し、続くステップ33で、全サンプリング周波
数を選択したのか否かを判断して、全サンプリング周波
数を選択していないことを判断するとき、すなわち、ス
テップ32でサンプリング周波数を1つ選択できたこと
を判断するときには、ステップ34に進んで、正確な計
算手法に従って、要素mと要素nとの間の相互インピー
ダンスZmnを算出してから、ステップ32に戻る。
【0097】一方、ステップ33で、全サンプリング周
波数を選択したことを判断するときには、ステップ35
に進んで、ステップ34で算出した相互インピーダンス
mnを上記の近似式に代入することで、近似係数を求め
る連立方程式を作成して、それを解くことで近似係数を
求める。
【0098】例えば、近似係数「amn-1,mn0,mn1,
mn2(m=nも含む)」を求めるべく、2点のサンプ
リング周波数(角周波数ωs1,ωs2)を設定するときに
は、要素mと要素nとの間の相互インピーダンスZ
mns1),mns2)として、正確な計算手法に従っ
て、 Zmns1)=αmns1)+jβmns1) Zmns2)=αmns2)+jβmns2) を求めると、 αmns1)=exp[-jωs1rmn/c][amn0+amn2ωs1 2] αmns2)=exp[-jωs2rmn/c][amn0+amn2ωs2 2] βmns1)=exp[-jωs1rmn/c][amn-1s1+amn1ωs1] βmns2)=exp[-jωs2rmn/c][amn-1s2+amn1ωs2] という連立方程式を作成し、それを解くことで、近似係
数「amn-1,mn0,mm1 ,mm2」を求めるのである。
【0099】以下、説明の便宜上、シミュレーションプ
ログラム100は、第3次微分までを考慮する [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t)] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c)] という連立微分方程式を解くことを想定する。従って、
このステップ3では、近似係数「amn-1,mn0,mn1,
mn2(m=nも含む)」を求めることになる。この求
めた近似係数は作業メモリ200に格納する。
【0100】このようにして、図4及び図5の処理フロ
ーのステップ3で、分割した要素mと要素nとの間の相
互インピーダンスZmn(m=nを含む)の近似式の近似
係数を求めると、続いて、ステップ4で、解析ポイント
(要素や観測点)を設定するとともに、その解析ポイン
ト(要素)に流れる時間領域の電流を算出するのか、そ
の解析ポイント(要素)に溜まる時間領域のチャージを
算出するのか、その解析ポイント(観測点)に生ずる時
間領域の電磁界強度を算出するのかといった解析種別を
設定する。
【0101】続いて、ステップ5で、解析時間T、タイ
ムステップ数S、タイムステップdt(=T/S)を設
定する。続いて、ステップ6で、ステップ2で分割した
各要素毎に、最も遠い要素との間の距離Rmax を検出し
て、その距離の伝搬時間を「Rmax /c(cは光速)」
に従って計算する。
【0102】上述したように、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t)] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c)] という連立微分方程式を解くには、現時刻から「rmn
c」時間前の値である「qn(t−rmn/c)」、「qn 1(t−rmn
/c)」、「qn 2(t−rmn/c)」、「qn 3(t−rmn/c)」を用い
ることになるため、これらの過去のデータを作業メモリ
200に保持しておく必要がある。
【0103】一方、各要素に流れる時間領域の電流を求
めれば、電磁気的耐性(イミュニティ)を評価すること
が可能であり、観測点に生ずる電磁界を算出することが
可能である。これから、この実施例では、この連立微分
方程式を解くことで求まる各要素についての「qm 1(t)
(m=1〜N)」の全時系列データを保持しておく構成
を採る。
【0104】しかるに、「qm(t)(m=1〜N)」や、
「qm 2(t)(m=1〜N)」や、「qm 3(t)(m=1〜
N)」については、全ての過去データを保持しておく必
要はない。保持しなけれはならない最も時間的に前の過
去データは、rmnの最大値の伝搬時間により規定される
ことになる。すなわち、図7に示すように、要素mから
最も離れた要素として要素aがあり、それより近い要素
として要素bや要素cがある場合に、要素mについて
は、要素mと要素aとの間の距離rmaの伝搬時間「r ma
/c」で決められる過去のデータを保持しておけば、要
素bや要素cに必要となる過去のデータは保持できるこ
とになる。
【0105】これから、このステップ5では、「qm(t)
(m=1〜N)」や、「qm 2(t)(m=1〜N)」や、
「qm 3(t)(m=1〜N)」について、どこまでの過去の
データを保持しておけばよいのかを知るために、ステッ
プ2で分割した各要素毎に、最も遠い要素との間の距離
max を検出して、その距離の伝搬時間を「Rmax
c」に従って計算するのである。この計算により求まる
過去のデータだけを保持することにより、作業メモリ2
00の使用量を必要最小限に抑えることが可能になる。
【0106】続いて、ステップ7で、各要素毎に、チャ
ージ「qm(t)(m=1〜N)」と、そのチャージの1次
微分「qm 1(t)(m=1〜N)」と、そのチャージの2次
微分「qm 2(t)(m=1〜N)」と、そのチャージの3次
微分「qm 3(t)(m=1〜N)」についての初期値を設定
して、作業メモリ200に格納する。すなわち、上述の
連立微分方程式を解くのに必要となる「qm(0)(m=1
〜N)」、「qm 1(0)(m=1〜N)」、「qm 2(0)(m=
1〜N)」、「qm 3(0)(m=1〜N)」を設定して、作
業メモリ200に格納するのである。
【0107】続いて、ステップ8で、タイムステップ数
を管理する変数Iに初期値“0”を設定し、続くステッ
プ9で、変数Iの値がタイムステップ数の最大値Sに到
達したのか否かを判断する。
【0108】この判断処理に従って、変数Iの値がタイ
ムステップ数の最大値Sに到達していないことを判断す
るときには、ステップ10に進んで、現時刻tとして
「t=dt×I」を設定し、続くステップ11で、要素
を指定する変数mに初期値“1”を設定する。
【0109】続いて、ステップ12で、変数mの値が要
素数Nを超えたのか否かを判断して、超えていないこと
を判断するときには、ステップ13に進んで、変数mの
指定する要素mを解析対象として、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t)] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c)] という連立微分方程式を解くのに必要となる既知のデー
タ(現時刻tの状態を示すデータなど)を作業メモリ2
00から読み出して、この連立微分方程式を設定するこ
とで、“t+dt”における「qm(t)」、「qm 1(t)」、
「qm 2(t)」、「qm 3(t)」を求めるための連立微分方程式
を設定する。
【0110】例えば、最初に、このステップ13に入る
ときには、「変数I=0」であることで、「t=0」と
なっているので、作業メモリ200から、 「qm(0)」,「qm 1(0)」,「qm 2(0)」,「qm 3(0)」 と、 「qn(0−rmn/c)=qn(0)」, 「qn 1(0−rmn/c)=q
n 1(0)」 「qn 2(0−rmn/c)=qn 2(0)」,「qn 3(0−rmn/c)=q
n 3(0)」 但し、n≠m と、 「amn-1」,「amn0」,「amn1」,「amn2」 但し、n=mも含むと、波源vm(t)とを読み出し、こ
れに従って、“t+dt”における「qm(t)」、「q
m 1(t)」、「qm 2(t)」、「qm 3(t)」を求めるための連立
微分方程式を設定するのである。
【0111】続いて、ステップ14で、「大野(監
修);数値計算ハンドブック, P.193,オーム社(199
0)」に記載されるような手法に従って、ステップ13
で設定した微分方程式を解くことで、“t+dt”にお
ける「qm(t)」、「qm 1(t)」、「qm 2(t)」、「qm 3(t)」
を求める。
【0112】続いて、ステップ15で、ステップ14で
求めた「qm(t)」、「qm 1(t)」、「q m 2(t)」、「q
m 3(t)」を作業メモリ200に保存してから、続くステ
ップ16で、変数mの値を1つイククリメントして、次
の要素を処理対象とすべくステップ12に戻る。
【0113】このようにして、各要素に対して、ステッ
プ13ないしステップ15の処理を施していくことで、
時刻“t+dt”における各要素のチャージと、そのチ
ャージの1次微分である電流と、そのチャージの2次以
上の高次微分の値とを算出していくと、ステップ12
で、変数mの値が要素数Nを超えることを判断すること
になるので、これを判断するときには、ステップ17に
進んで、作業メモリ201に保持されている不要となっ
た過去のデータを消去する。
【0114】すなわち、上述したように、この実施例で
は、「qm 1(t)(m=1〜N)」については全ての過去デ
ータを保持しておくのに対して、「qm(t)(m=1〜
N)」や、「qm 2(t)(m=1〜N)」や、「qm 3(t)(m
=1〜N)」については、「t−Rmax /c」時間前ま
での過去データを保持することでメモリ容量の削減を図
る構成を採るので、このステップ17では、それよりも
時間的に前のものとなる過去のデータを消去し、連立微
分方程式を解くのに必要となるものだけを保持するよう
に処理するのである。
【0115】続いて、ステップ18で、変数Iの値を1
つインクリメントして、タイムステップdtの時間が経
過する次の時刻における「qm(t)」、「qm 1(t)」、「qm 2
(t)」、「qm 3(t)」を求めるべく、ステップ9に戻る。
【0116】このようにして、各要素に対して、ステッ
プ10ないしステップ18の処理を繰り返していくこと
で、タイムステップdtの時間経過していく毎の「q
m(t)」、「qm 1(t)」、「qm 2(t)」、「qm 3(t)」を求めて
いくと、ステップ9で、解析時間Tの終了を判断するこ
とになるので、これを判断するときには、ステップ19
に進んで、ステップ4で設定した設定情報の指示に従っ
て、解析ポイントとなる要素の時間領域の電流や、時間
領域のチャージを出力データファイル3に出力したり、
解析ポイントとなる観測点の時間領域の電磁界を算出し
て出力データファイル3に出力して、処理を終了する。
【0117】すなわち、解析ポイントとなる要素pに流
れる時間領域の電流の出力が指示されているときには、
「qp(t)=ip(t)/s 」であることを考慮して、作業メモ
リ200から、解析ポイントとなる要素pの「qp 1(t)」
の時系列データ qp 1(0), qp 1(dt), qp 1(2dt), ・・・・ qp 1(Sdt) を読み出して、出力データファイル3に出力するのであ
る。
【0118】また、解析ポイントとなる要素pに流れる
時間領域のチャージの出力が指示されているときには、
作業メモリ200から、解析ポイントとなる要素pの
「qp(t)」の時系列データ qp(0), qp(dt), qp(2dt), ・・・・ qp(Sdt) を読み出して、出力データファイル3に出力するのであ
る。
【0119】また、解析ポイントとなる観測点に生ずる
時間領域の電磁界強度の出力が指示されているときに
は、作業メモリ200から、全要素の「qm 1(t)」の時系
列データ q1 1(0), q1 1(dt), q1 1(2dt), ・・・・ q1 1(Sdt) q2 1(0), q2 1(dt), q2 1(2dt), ・・・・ q2 1(Sdt) q3 1(0), q3 1(dt), q3 1(2dt), ・・・・ q3 1(Sdt) : qN 1(0), qN 1(dt), qN 1(2dt), ・・・・ qN 1(Sdt) を読み出すことで、各要素に流れる時間領域の電流を読
み出し、それを使って観測点に発生する電磁界強度を公
知の電磁理論式に従って算出して、出力データファイル
3に出力するのである。
【0120】このようにして、本発明のシミュレーショ
ン装置1は、電子機器に対する波源の影響を時間領域で
シミュレートできるようになることから、電子機器がな
ぜ不要な電波やノイズを放射するのかとか、電波やノイ
ズによってなぜ電子機器が誤動作するのかということを
解明できるようになる。
【0121】この実施例では、相互インピーダンスのみ
を考慮する図3に図示したモーメント法の連立方程式を
解くことを想定したが、本発明は、誘電体の存在を考慮
する図8に図示するモーメント法の連立方程式を解く場
合にも、そのまま適用できる。
【0122】すなわち、図8中に示す相互アドミッタス
ijは、上述したように、 Yij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f-1+b1f+b2f3+b3f5+b4f7+・・)] と近似でき、また、相互リアクションBijは、上述した
ように、 Bij=e-jkr0[(a0+a1f2+a2f4+a3f6+a4f8+・・)
+j(b0f+b1f3+b2f5+b3f7+b4f9+・・)] と近似できることから、相互インピーダンスZijに対し
て適用した上述の方法に従って本発明を実現できるので
ある。
【0123】この図8に図示するモーメント法の連立方
程式を解く場合には、誘電体の存在を考慮することで、
誘電体の表面に流れる電流と、誘電体の表面に流れる磁
流とが考慮されることになる。
【0124】ここで、図8に図示する数式中、Ic,n
金属に流れる電流、Id,nは誘電体の表面に流れる電
流、Mnは誘電体の表面に流れる磁流、肩付き文字0は
空気中での値、肩付き文字dは誘電体中での値、添字c
は金属、添字dは誘電体を表している。
【0125】なお、上述した実施例では、巾乗値及び要
素間が分かるような形で相互インピーダンスZijの近似
式を、 Zij=exp[-jωrij/c] ×[aij0−aij2(jω)2+aij4(jω)4−aij6(jω)6・・・ −aij-1/(jω)+aij1(jω)−aij3(jω)3+aij5(jω)5・・・] と表したが、上記の相互アドミッタスYijの近似式は、
この記述形式に従うと、 Yij=exp[-jωrij/c] ×[aij0−aij2(jω)2+aij4(jω)4−aij6(jω)6・・・ −aij-1/(jω)+aij1(jω)−aij3(jω)3+aij5(jω)5・・・] と表されることになる。また、上記の相互相互リアクシ
ョンBijは、この記述形式に従うと、 Bij=exp[-jωrij/c] ×[aij0−aij2(jω)2+aij4(jω)4−aij6(jω)6・・・ +aij1(jω)−aij3(jω)3+aij5(jω)5−aij7(jω)7・・・] と表されることになる。
【0126】図示実施例に従って本発明について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、この実施例では、各要素に流れる時間領域の電流を
求めれば、電磁気的耐性(イミュニティ)を評価するこ
とが可能であり、観測点に発生する電磁界を算出するこ
とが可能であることを考慮して、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t)] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c)] という連立微分方程式を解くことで求まる各要素につい
ての「qm 1(t)」の全ての過去データを保持しておく構成
を採ったが、「qm 1(t)」に代えて、「qm(t)」や、「qm 2
(t)」や、「qm 3(t)」を保持する構成を採って、それか
ら各要素に流れる時間領域の電流を求める方法を採って
もよい。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノイズなどにより電子機器に流れることになる時間的に
変化する電流や、電子機器の放射する時間的に変化する
電磁界強度をシミュレートできるようになる。これによ
り、電子機器がなぜ不要な電波やノイズを放射するのか
とか、電波やノイズによってなぜ電子機器が誤動作する
のかということを解明できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例である。
【図3】モーメント法の連立方程式の説明図である。
【図4】シミュレーションプログラムの実行する処理フ
ローである。
【図5】シミュレーションプログラムの実行する処理フ
ローである。
【図6】近似係数算出処理の説明図である。
【図7】保存する過去のデータの説明図である。
【図8】モーメント法の連立方程式の説明図である。
【図9】モーメント法の説明図である。
【図10】近似式の導出の説明図である。
【図11】近似式の導出の説明図である。
【図12】近似式の導出の説明図である。
【図13】近似式の導出の説明図である。
【図14】近似式の導出の説明図である。
【図15】近似式の導出の説明図である。
【図16】近似式の導出の説明図である。
【図17】近似式の導出の説明図である。
【図18】近似式の導出の説明図である。
【図19】近似式の導出の説明図である。
【図20】近似式の導出の説明図である。
【図21】近似式の導出の説明図である。
【図22】近似式の導出の説明図である。
【図23】近似式の導出の説明図である。
【図24】近似式の導出の説明図である。
【図25】近似式の導出の説明図である。
【符号の説明】
1 シミュレーション装置 2 構造データファイル 3 出力データファイル 10 入力手段 11 分割手段 12 算出手段 13 設定手段 14 計算手段 15 作業メモリ 16 消去手段 17 第2の計算手段 18 出力手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器を要素に分割し、要素間の相互
    インピーダンスを算出して、該相互インピーダンスと波
    源と各要素に流れる電流との関係を規定するモーメント
    法の連立方程式を解くことで、各要素に流れる電流をシ
    ミュレートするモーメント法を用いたシミュレーション
    装置において、 サンプリング周波数における相互インピーダンスを算出
    して、その算出値とサンプリング周波数とから、相互イ
    ンピーダンスをエクスポーネンシャルと巾乗形式の近似
    式で表現するときの近似係数を算出する算出手段と、 モーメント法の連立方程式に上記近似式を代入したもの
    をフーリエ変換することで導出される連立微分方程式に
    対して、上記近似係数と初期値とを設定することで該連
    立微分方程式を設定する設定手段と、 上記設定手段の設定する連立微分方程式を解くことで、
    指定される要素に流れる時間領域の電流を算出するか、
    あるいは、該電流の導出を可能とする時間領域の関数値
    を算出して、それから該電流を算出する計算手段とを備
    えることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモーメント法を用いたシ
    ミュレーション装置において、 計算手段により算出される各要素に流れる電流を使っ
    て、観測点に生ずる時間領域の電界又は磁界のいずれか
    一方又は双方を算出する第2の計算手段を備えること
    を、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のモーメント法を用
    いたシミュレーション装置において、 算出手段は、要素mと要素nとの間の相互インピーダン
    スZmnを、 Zmn=exp[-jωrmn/c] ×[amn0−amn2(jω)2+amn4(jω)4−amn6(jω)6・・・ −amn-1/(jω)+amn1(jω)−amn3(jω)3+amn5(jω)5・・・] 但し、ω:角周波数、c:光速、rmn:要素mと要素n
    との間の距離 amnx:近似係数(xはωの次数を示す) と近似するときの近似係数amnを算出することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のモーメント法を用いたシ
    ミュレーション装置において、 設定手段は、要素数をNとするならば、 [−amm-1qm(t)+amm0qm 1(t)+amm1qm 2(t)−amm2qm 3(t) −amm3qm 4(t)+amm4qm 5(t) ・・・] =vm(t)+Σ*[amn-1qn(t−rmn/c)−amn0qn 1(t−rmn/c) −amn1qn 2(t−rmn/c)+amn2qn 3(t−rmn/c) +amn3qn 4(t−rmn/c)−amn4qn 5(t−rmn/c)・・・] 但し、m=1〜N、vm(t):要素mの持つ波源 Σ* :「n=m」を除いた「n=1〜N」についての総
    和演算 qm(t):電流im(t)に対応したチャージ(im=[d/dt]qm) qm n(t):qm(t)のn階微分 という連立微分方程式を設定することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のモーメント法を用いたシ
    ミュレーション装置において、 qm y(t)(y=0,1・・)を解くのに必要となる過去のデ
    ータのqn y(t−rmn/c)(y=0,1,2・・)の内、rmn(ma
    x)(rmnの最大値)の伝搬時間が経過することで不要と
    なったデータをメモリから消去する消去手段を備えるこ
    とを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  6. 【請求項6】 電子機器を要素に分割し、要素間の相互
    インピーダンス、相互アドミッタス及び相互リアクショ
    ンを算出して、それらと波源と各要素に流れる電流及び
    磁流との関係を規定するモーメント法の連立方程式を解
    くことで、各要素に流れる電流及び磁流をシミュレート
    するモーメント法を用いたシミュレーション装置におい
    て、 サンプリング周波数における相互インピーダンス、相互
    アドミッタス及び相互リアクションを算出して、その算
    出値とサンプリング周波数とから、相互インピーダン
    ス、相互アドミッタス及び相互リアクションをエクスポ
    ーネンシャルと巾乗形式の近似式で表現するときの近似
    係数を算出する算出手段と、 モーメント法の連立方程式に上記近似式を代入したもの
    をフーリエ変換することで導出される連立微分方程式に
    対して、上記近似係数と初期値とを設定することで該連
    立微分方程式を設定する設定手段と、 上記設定手段の設定する連立微分方程式を解くことで、
    指定される要素に流れる時間領域の電流及び磁流を算出
    するか、あるいは、該電流及び磁流の導出を可能とする
    時間領域の関数値を算出して、それから該電流及び磁流
    を算出する計算手段とを備えることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のモーメント法を用いたシ
    ミュレーション装置において、 計算手段により算出される各要素に流れる電流及び磁流
    を使って、観測点に生ずる時間領域の電界又は磁界のい
    ずれか一方又は双方を計算する第2の計算手段を備える
    ことを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載のモーメント法を用
    いたシミュレーション装置において、 算出手段は、要素mと要素nとの間の相互インピーダン
    スZmnを、 Zmn=exp[-jωrmn/c] ×[amn0−amn2(jω)2+amn4(jω)4−amn6(jω)6・・・ −amn-1/(jω)+amn1(jω)−amn3(jω)3+amn5(jω)5・・・] 但し、ω:角周波数、c:光速、rmn:要素mと要素n
    との間の距離 amnx:近似係数(xはωの次数を示す) と近似するときの近似係数amnを算出することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項6又は7記載のモーメント法を用
    いたシミュレーション装置において、 算出手段は、要素mと要素nとの間の相互アドミッタス
    mnを、 Ymn=exp[-jωrmn/c] ×[amn0−amn2(jω)2+amn4(jω)4−amn6(jω)6・・・ −amn-1/(jω)+amn1(jω)−amn3(jω)3+amn5(jω)5・・・] 但し、ω:角周波数、c:光速、rmn:要素mと要素n
    との間の距離 amnx:近似係数(xはωの次数を示す) と近似するときの近似係数amnを算出することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項6又は7記載のモーメント法を
    用いたシミュレーション装置において、 算出手段は、要素mと要素nとの間の相互リアクション
    mnを、 Bmn=exp[-jωrmn/c] ×[amn0−amn2(jω)2+amn4(jω)4−amn6(jω)6・・・ +amn1(jω)−amn3(jω)3+amn5(jω)5−amn5(jω)7・・・] 但し、ω:角周波数、c:光速、rmn:要素mと要素n
    との間の距離 amnx:近似係数(xはωの次数を示す) と近似するときの近似係数amnを算出することを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション装
    置。
  11. 【請求項11】 電子機器を要素に分割し、要素間の相
    互インピーダンスを算出して、該相互インピーダンスと
    波源と各要素に流れる電流との関係を規定するモーメン
    ト法の連立方程式を解くことで、各要素に流れる電流を
    シミュレートするモーメント法を用いたシミュレーショ
    ン方法において、 サンプリング周波数における相互インピーダンスを算出
    して、その算出値とサンプリング周波数とから、相互イ
    ンピーダンスをエクスポーネンシャルと巾乗形式の近似
    式で表現するときの近似係数を算出する第1の処理過程
    と、 モーメント法の連立方程式に上記近似式を代入したもの
    をフーリエ変換することで導出される連立微分方程式に
    対して、上記近似係数と初期値とを設定することで該連
    立微分方程式を設定する第2の処理過程と、 第2の処理過程で設定する連立微分方程式を解くこと
    で、指定される要素に流れる時間領域の電流を算出する
    か、あるいは、該電流の導出を可能とする時間領域の関
    数値を算出して、それから該電流を算出する第3の処理
    過程とを備えることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション方
    法。
  12. 【請求項12】 電子機器を要素に分割し、要素間の相
    互インピーダンス、相互アドミッタス及び相互リアクシ
    ョンを算出して、それらと波源と各要素に流れる電流及
    び磁流との関係を規定するモーメント法の連立方程式を
    解くことで、各要素に流れる電流及び磁流をシミュレー
    トするモーメント法を用いたシミュレーション方法にお
    いて、 サンプリング周波数における相互インピーダンス、相互
    アドミッタス及び相互リアクションを算出して、その算
    出値とサンプリング周波数とから、相互インピーダン
    ス、相互アドミッタス及び相互リアクションをエクスポ
    ーネンシャルと巾乗形式の近似式で表現するときの近似
    係数を算出する第1の処理過程と、 モーメント法の連立方程式に上記近似式を代入したもの
    をフーリエ変換することで導出される連立微分方程式に
    対して、上記近似係数と初期値とを設定することで該連
    立微分方程式を設定する第2の処理過程と、 第2の処理過程で設定する連立微分方程式を解くこと
    で、指定される要素に流れる時間領域の電流及び磁流を
    算出するか、あるいは、該電流及び磁流の導出を可能と
    する時間領域の関数値を算出して、それから該電流及び
    磁流を算出する第3の処理過程とを備えることを、 特徴とするモーメント法を用いたシミュレーション方
    法。
  13. 【請求項13】 電子機器を要素に分割し、要素間の相
    互インピーダンスを算出して、該相互インピーダンスと
    波源と各要素に流れる電流との関係を規定するモーメン
    ト法の連立方程式を解くことで、各要素に流れる電流を
    シミュレートするモーメント法を用いたシミュレーショ
    ン装置の実現に用いられるプログラムが格納されるプロ
    グラム記録媒体であって、 サンプリング周波数における相互インピーダンスを算出
    して、その算出値とサンプリング周波数とから、相互イ
    ンピーダンスをエクスポーネンシャルと巾乗形式の近似
    式で表現するときの近似係数を算出する算出処理と、 モーメント法の連立方程式に上記近似式を代入したもの
    をフーリエ変換することで導出される連立微分方程式に
    対して、上記近似係数と初期値とを設定することで該連
    立微分方程式を設定する設定処理と、 上記設定処理の設定する連立微分方程式を解くことで、
    指定される要素に流れる時間領域の電流を算出するか、
    あるいは、該電流の導出を可能とする時間領域の関数値
    を算出して、それから該電流を算出する計算処理とをコ
    ンピュータに実行させるプログラムが格納されること
    を、 特徴とするプログラム記録媒体。
  14. 【請求項14】 電子機器を要素に分割し、要素間の相
    互インピーダンス、相互アドミッタス及び相互リアクシ
    ョンを算出して、それらと波源と各要素に流れる電流及
    び磁流との関係を規定するモーメント法の連立方程式を
    解くことで、各要素に流れる電流及び磁流をシミュレー
    トするモーメント法を用いたシミュレーション装置の実
    現に用いられるプログラムが格納されるプログラム記録
    媒体であって、 サンプリング周波数における相互インピーダンス、相互
    アドミッタス及び相互リアクションを算出して、その算
    出値とサンプリング周波数とから、相互インピーダン
    ス、相互アドミッタス及び相互リアクションをエクスポ
    ーネンシャルと巾乗形式の近似式で表現するときの近似
    係数を算出する算出処理と、 モーメント法の連立方程式に上記近似式を代入したもの
    をフーリエ変換することで導出される連立微分方程式に
    対して、上記近似係数と初期値とを設定することで該連
    立微分方程式を設定する設定処理と、 上記設定処理の設定する連立微分方程式を解くことで、
    指定される要素に流れる時間領域の電流及び磁流を算出
    するか、あるいは、該電流及び磁流の導出を可能とする
    時間領域の関数値を算出して、それから該電流及び磁流
    を算出する計算処理とをコンピュータに実行させるプロ
    グラムが格納されることを、 特徴とするプログラム記録媒体。
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