JPH1129701A - 難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びその成形材料 - Google Patents
難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びその成形材料Info
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- JPH1129701A JPH1129701A JP18501997A JP18501997A JPH1129701A JP H1129701 A JPH1129701 A JP H1129701A JP 18501997 A JP18501997 A JP 18501997A JP 18501997 A JP18501997 A JP 18501997A JP H1129701 A JPH1129701 A JP H1129701A
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Abstract
耐湿熱性、外観に優れ、しかも難燃性能にも優れる非ハ
ロゲン系難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂成形材料であ
るため、自動車用ケーブル、通信用ケーブル、車両用ケ
ーブル、鉱業用ケーブル、自動車内装材、各種車両内装
材、家屋の内装材等に幅広く適応できる。 【解決手段】 本発明は、熱可塑性ポリウレタン樹脂
(A)に非ハロゲン系難燃剤(B)を含有させてなる難
燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物において、非ハロ
ゲン系難燃剤(B)が、アルキル置換芳香族リン酸エス
テルであり、難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物の
200℃における剪断速度10〜103sec -1での溶融粘
度が103〜105ポイズであることを特徴とする難燃性
熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれを用いる成形
材料。
Description
タン樹脂と非ハロゲン系難燃剤とからなる非ハロゲン系
難燃性ポリウレタン樹脂組成物に関し、さらに詳しく
は、押出成形、射出成形、ブロー成形、カレンダー成形
等によって成形される非ハロゲン系の難燃性が要求され
る製品、例えば自動車用ケーブル、通信用ケーブル、車
両用ケーブル、鉱業用ケーブル、自動車内装材、各種車
両内装材、家屋の内装材等、火災によるハロゲンガスの
発生を嫌う用途に好ましく用いられるもので、特定の難
燃剤を用いて、組成物を特定の溶融粘度とすることで、
成形性、引張特性、耐熱老化性、耐湿熱性、外観等に優
れ、かつ難燃性能にも優れる非ハロゲン系の難燃性熱可
塑性ポリウレタン樹脂組成物及びそれを用いる成形材料
に関する。
Uと略記する)は柔軟性、引張特性、低温特性、耐油
性、耐屈曲疲労性、耐摩耗性等に優れるため、熱可塑性
エラストマーとしてスポーツシューズ底、スキーブー
ツ、各種ホース、チューブ、フィルム等に幅広く用いら
れている。しかしTPUは燃えやすく、難燃性が要求さ
れる製品には、種々の難燃剤を添加、配合して難燃性を
付与している。なかでも含ハロゲン系の難燃剤がTPU
の難燃化に一般的に用いられてきた。
焼時に生成するハロゲンガスの発生やダイオキシンの発
生問題等で、環境、安全の観点より使用を制限する動き
があり、実際に欧州等では一部規制が始まっている。特
に従来巾広く用いられてきたポリブロモジフェニルエー
テル系難燃剤は、ダイオキシンを生成する物質という観
点から、全面使用禁止といった動きも見られる。このよ
うな状況下に於いて、非ハロゲン系難燃性TPUの製品
化の要求が強まっている。非ハロゲン系難燃剤を用いて
難燃性TPUを得る方法は、以下の三通りに大別出来
る。
方法 水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムに代表される
金属水和物は、燃焼時に水が脱離して吸熱する性質を利
用して、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂の難燃
剤として一般に用いられている。例えば、特開平7-1
79682号公報には、TPUにハンタイト及びハイド
ロマグネサイトの混合物をロール混練後プレス成形する
方法が開示されている。しかし、この方法に従う限り
は、TPU100部につき130部もの無機物を添加し
なければならず、二本ロール及びプレスにより、試験片
の作成は可能であるが、より実用的な方法、例えば押出
機等を使用して、TPUにTPUと同量以上の無機物を
添加、混練することは不可能である。元来、金属水和物
等の無機化合物は、難燃化する樹脂に目的とする難燃性
能を付与するためには、難燃化する樹脂と同量以上程度
の添加量が必要であり、たとえバンバリーミキサー等の
密閉式混合機を使用したとしても、その大量添加によ
り、引張強度が極端に低下し、透明性は失われ、無機物
の凝集等により外観不良が著しく、また成形出来ないと
いった数々の致命的問題を抱えている。即ち、金属水和
物等の無機化合物を用いて実用性のある難燃TPUを得
ることは不可能であった。
ト、リン酸メラミン、硫酸メラミン等が知られている。
例えばTPUに対して唯一の難燃剤としてメラミンを配
合する方法が特開平5-98150号公報に開示されて
いる。この方法に従えば、TPU70部にメラミン30
部を配合することにより、UL94 V-0基準(垂直
燃焼試験で綿着火の発生なし)を満足する優れた難燃性
能を達成することは可能である。しかし、得られた難燃
TPUの引張強度はTPU単体の約1/3以下に低下
し、メラミンが融点250℃以上の真白色結晶であるこ
とから、TPU本来の透明性も全く失われ、実用的成形
品としては用いることができない。メラミンシアヌレー
ト、リン酸メラミン、硫酸メラミン等についても、難燃
剤として用いる特許は見られるが(例えば特開昭54-
85242号公報等)、難燃剤のブリード現象や難燃効
果について、定性的に言及しているのみであり、これら
の技術に従う限り、実用に耐えうる成形品が得られると
は到底考え難い。即ち、含窒素化合物によりTPUを難
燃化する方法は、実用レベルからはほど遠い段階にある
というのが現状である。
最も広く用いられている。代表的なリン系難燃剤として
は、赤リン、ポリリン酸アンモニウム、芳香族リンオリ
ゴマー、芳香族リン酸エステル等が知られている。赤リ
ンはリン元素単体を難燃剤として使用するため、少量の
添加で優れた難燃性能が期待できる。しかし、赤リンは
自然発火を起こしたり、TPUとの混練中に有毒なフォ
スフィンガスが発生したり、TPUを赤褐色に着色させ
る等の問題があり、実用上は全く使用できない。ポリリ
ン酸アンモニウムは、白色微粉末で取り扱いが容易な非
ハロゲン系難燃剤として知られており、例えば特開平5
-9376号公報には、TPUにポリリン酸アンモニウ
ム及び三酸化アンチモンを添加、配合する方法が開示さ
れている。この方法に従えば、確かに難燃性を付与する
ことは可能であるが、得られた難燃TPUの引張強度は
TPU単体の約1/3以下に低下し、実用成形材料とし
ては使用できない。さらに、ポリリン酸アンモニウム
は、添加、混合時にアンモニア臭を発生し、作業を著し
く困難にする。また、ポリリン酸アンモニウムを添加、
配合した難燃TPUは、溶融粘度が低下して成形しにく
く、さらには耐熱老化試験時にわずか1週間程度で黒褐
色に着色するといった致命的な欠点を有している。芳香
族リンオリゴマーは、例えば、揮発性が少ないという特
徴を有している反面、分子量が大きいが故に非常に高粘
度で粘稠な液体あり、取り扱いが困難である。その上、
芳香族リンオリゴマーを使用して難燃化したTPUは黄
色に着色をしており、また、耐湿熱性に劣るため実用材
料としては使用できない。芳香族リン酸エステルとして
は、トリフェニルフォスフェートや、種々のアルキル置
換芳香族リン酸エステル等が知られている。例えば、特
開平9-12775号公報には、1分子中の置換基由来
の炭素数が12から25である芳香族リン酸エステルを
含有する難燃剤が開示されている。該公報の難燃剤は、
滴下自己消火性でかつ、長期間連続成形を行っても金型
汚染が発生しないことを特徴としている。しかし、該公
報の難燃剤を添加して難燃化を行う熱可塑性樹脂として
は、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニ
ル系、ポリフェニレンエーテル系、ポリアミド系、ポリ
エステル系、ポリフェニレンスルフィド系、ポリカーボ
ネート系、ポリメタクリレート系熱可塑性樹脂が開示さ
れているが、該公報の難燃剤とTPUとの組成物が、難
燃性能のみならず成形性、引張特性、耐熱老化性、耐湿
熱性、外観等に優れるということは全く開示されていな
いし、示唆さえされていない。
品外観、成形性、引張特性、耐熱老化性、耐湿熱性等に
優れ且つ難燃性に優れた実用レベルでの非ハロゲン系難
燃性TPU及びその成形材料にある。TPUに一定量以
上の難燃剤を添加、混合すれば、目標の難燃性能を達成
できることは自明である。しかし、上述した如き従来の
方法に於いては、実用的なレベルでかつUL94 V-
0基準(垂直燃焼試験で綿着火の発生なし)を満足する
非ハロゲン系難燃性TPU組成物およびその成形材料は
知られておらず、また、実用レベルまで評価検討した特
許、文献等も見られないのである。
性TPU組成物のあらゆる問題点を解消し、TPU本来
の外観、透明性、成形性、引張物性、耐熱老化性、耐湿
熱性等を保持したまま、UL94 V-0基準(垂直燃
焼試験で綿着火の発生なし)を満足する優れた難燃性能
を有する非ハロゲン系難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂
組成物及びその成形材料にある。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、非ハロゲン系難
燃剤として、アルキル置換芳香族リン酸エステルを用い
た非ハロゲン系難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物
であって、かつ、特定の溶融粘度を有する組成物の場合
にTPU本来の外観、透明性、成形性、引張物性、耐熱
老化性、耐湿熱性等を保持したまま、UL94 V-0
基準(垂直燃焼試験で綿着火の発生なし)を満足する優
れた難燃性能を有するという驚くべき事実を見い出し本
発明を完成するに到った。さらには、本発明の非ハロゲ
ン系熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物は、耐熱老化試験
後の難燃性試験においても、UL94 V-0基準(垂
直燃焼試験で綿着火の発生なし)を満足する優れた難燃
性能を維持しているという、全く予期せぬ事実を見い出
し、本発明を完成するに至った。
(A)に非ハロゲン系難燃剤(B)を含有させてなる難
燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物において、非ハロ
ゲン系難燃剤(B)が、アルキル置換芳香族リン酸エス
テルであり、難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物の
200℃における剪断速度10〜103sec-1での溶融粘
度が103〜105ポイズであることを特徴とする難燃性
熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物、非ハロゲン系難燃剤
(B)が下記一般式(I)
いてもよいアルキル置換フェニル基を表し、1分子中の
アルキル置換基由来の炭素原子数が3〜36である)で
表されるアルキル置換芳香族リン酸エステルであるこ
と、好ましくは熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が、2
00℃における剪断速度10〜103sec-1での溶融粘度
が103〜105ポイズのものであること、好ましくは非
ハロゲン系難燃剤(B)の添加量が、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂(A)100重量部に対して、10〜80重量
部であることを特徴とする外観、透明性、成形性、引張
物性、耐熱老化性、耐湿熱性に優れた難燃性熱可塑性ポ
リウレタン樹脂組成物及びそれを用いる成形材料を提供
するものである。
タン樹脂(A)とは、ポリイソシアネート化合物(イソ
シアネート成分、好ましくはジイソシアネート化合物)
とポリヒドロキシル化合物(ポリオール成分、好ましく
は高分子ジオール)、更に必要により鎖伸長剤(脂肪族
グリコール、芳香族ジオールなどの低分子ジオール)を
も含む組成物を好ましくはNCO/OH=0.9〜1.1
/1の比率で反応して得られるものであって、200℃
における剪断速度10〜103sec-1での溶融粘度が10
3〜105ポイズのものが好ましく用いられる。
るポリイソシアネートとしては、芳香族ジイソシアネー
ト、脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネート
及びこれらのジイソシアネートの変性物が含まれる。こ
のようなジイソシアネートの具体例としては例えば特開
昭53−42234号公報記載のものが使用できる。例
えばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、キシレンジイソシアネート、シクロヘキ
サンジイソシアネート、ピリジンジイソシアネート、ト
ルイジンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニ
レンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフチレンジイソシアネート及びこれらの
混合物が挙げられる。
ヒドロキシル化合物としては、所謂ポリオールで、好ま
しくはポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリブタジエンジオール、ポリカーボネートジオー
ル及びこれらの混合物であり、これらのポリヒドロキシ
化合物の数平均分子量としては、好ましくは500〜5
000である。
多価アルコールと多塩基性カルボン酸の縮合物、ヒドロ
キシカルボン酸と多価アルコールとの縮合物等が挙げら
れ、多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピ
レングリコール、2,3−ブチレングリコール、1,4
−ブチレングリコール、2,2’−ジメチル−1,3−
プロパンジオール、ジエチレングリコール、1,5−ペ
ンタメチレングリコール、1,6−ヘキサメチレングリ
コール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘ
キサン−1,4−ジメタノール等のグリコールの単独あ
るいはこれらの混合物を挙げることができる。多塩基性
カルボン酸としては、コハク酸、マレイン酸、アジピン
酸、グルタン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタ
ル酸等の二塩基酸が挙げられる。ヒドロキシカルボン酸
と多価アルコールの縮合物としては、ヒマシ油、ヒマシ
油とエチレングリコール、プロピレングリコール等の反
応生成物も有用である。さらにポリエステルポリオール
としては、ε−カプロラクトン等のラクトンをグリコー
ル等の存在下で開環付加重合したポリカプロラクトンジ
オール類も用いることができる。このポリカプロラクト
ンジオール類としては、先に述べた多価アルコール類に
ε−カプロラクトン、δ−バレロラクトン、β−メチル
−δ−バレロラクトン等の一種又は二種以上を付加重合
させたものをいずれも使用できる。
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサ
イド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキサイドの
一種もしくは二種以上を、二個以上の活性水素を有する
化合物に付加重合せしめた生成物であり、例えばポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等を例示することができる。こ
こで二個以上の活性水素を有する化合物としては例えば
先に述べた多価アルコール、多塩基性カルボン酸の他、
エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のアミン
類、レゾルシン、ビスフェノール等の多価フェノール
類、ヒマシ油等が挙げられる。
ば、ポリブタジエンの末端に水酸基を有するものやアク
リロニトリルとスチレンの共重合体の末端に水酸基を有
するもの等が挙げられる。
6-ヘキサンジオール等のグリコール類とホスゲン、或
いはエチレンカーボネートとの反応生成物、それらと前
記酸成分とアルコール成分とを反応したものを等を例示
することができる。
ールなどの低分子ジオール)としては、前記した多価ア
ルコール類の2価アルコールが好ましく、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、トリメチレン
グリコール、1,4-ブチレングリコール、1,6-ヘキサ
ンジオールなどの脂肪族グリコール、ハイドロキノン、
レゾルシン、メチルハイドロキノン、フェニルハイドロ
キノンなどの芳香族ジオールを例示することができる。
中でも、エチレングリコール、1,4-ブチレングリコー
ル、1,6-ヘキサンジオールなどが好ましく使用でき
る。
とは、アルキル置換芳香族リン酸エステルであり、好ま
しくはフェニル基の一部がアルキル化された芳香族リン
酸エステルである。アルキル置換芳香族リン酸エステル
のアルキル基は、好ましくは直鎖であっても分岐してい
てもよい。また、環状であってもよいし一部不飽和であ
ってもよい。1分子中のアルキル置換基由来の炭素原子
数は3〜36なる範囲で任意である。また、アルキル基
のフェニル基上の置換位置はオルソ位、メタ位、パラ
位、特にこだわるものではない。
記一般式(I)
いてもよいアルキル置換フェニル基を表し、1分子中の
アルキル置換基由来の炭素原子数が3〜36である)で
表される化合物である。
具体例としては、イソプロピルフェニルジフェニルフォ
スフェート(アルキル置換基由来の炭素原子数3)、t
−ブチルフェニルジフェニルフォスフェート(同4)、
ビス(イソプロピルフェニル)フェニルフォスフェート
(同6)、ジイソプロピルフェニルジフェニルフォスフ
ェート(同6)、ビス(t−ブチルフェニル)フェニル
フォスフェート(同8)、ジt−ブチルフェニルジフェ
ニルフォスフェート(同8)、トリス(イソプロピルフ
ェニル)フォスフェート(同9)、ビス(ジイソプロピ
ルフェニル)フェニルフォスフェート(同12)、オク
チルフェニルジキシレニルフォスフェート(同12)、
トリt−ブチルフェニルジフェニルフォスフェート(同
12)、ビス(イソプロピルフェニル)ノニルフェニル
フォスフェート(同15)、ビス(ジt−ブチルフェニ
ル)フェニルフォスフェート(同16)、トリス(ヘキ
シルフェニル)フォスフェート(同18)、ビス(ノニ
ルフェニル)フェニルフォスフェート(同18)、ジオ
クチルフェニルジクレジルフォスフェート(同18)、
ビス(トリイソプロピルフェニル)フェニルフォスフェ
ート(同18)、トリス(ジt−ブチルフェニル)フォ
スフェート(同24)、ビス(トリt−ブチルフェニ
ル)フェニルフォスフェート(同24)、トリス(トリ
イソプロピルフェニル)フォスフェート(同27)、ト
リス(トリt−ブチルフェニル)フォスフェート(同3
6)等を挙げることができるが、中でもアルキル置換基
由来の炭素原子数6〜24のものが好ましい。これら
は、単一で用いてもよく、2種以上を任意の比率で組み
合わせて用いることもできる。
ン樹脂組成物の特性に変化を及ぼさない範囲で、上記以
外の、トリフェニルフォスフェートの如き芳香族リン酸
エステル、レゾルシノール-ビス(ジフェニルフォスフ
ェート)、ビスフェノールA-ビス(ジクレジルフォス
フェート)の如き縮合型リン酸エステル、レゾルシニル
ジフェニルフォスフェート、ビスフェノールA-ジフェ
ニルフォスフェート等の未反応のフェノール基を有する
リン酸エステル類を加えてもよい。
ル1分子中におけるアルキル置換基由来の炭素原子数が
3未満の場合は、揮発性が高く、成形加工時の揮発によ
る金型汚染の問題や揮発性に伴う難燃性能の不足、耐熱
老化試験後に難燃性能を維持できなくなるといった問題
が生じる。また、アルキル置換基由来の炭素原子数が3
6より大きい場合は、1分子中のリン含有量の低下に伴
う難燃性の不足といった問題が生じる。
ルからなる非ハロゲン系難燃剤(B)は、原料のフェノ
ール類に一部アルキル化フェノールを用いることによ
り、従来より広く用いられている芳香族リン酸エステ
ル、例えばトリフェニルフォスフェート等と全く同様に
安定に製造することが可能であり、その方法は、例え
ば、特公昭51-10236号公報、特公昭53-318
63号公報、特公昭63-61313号公報等により知
られている。具体的には、例えばオキシ塩化リン1モル
に対し3モルのフェノール類をルイス酸触媒存在下にエ
ステル化させる方法である。この際目的のアルキル置換
芳香族リン酸エステルが生成するための特定のフェノー
ル類の比率で、混合物のまま反応させてもよいし、フェ
ノール類の種類ごとに順次反応させてもよい。
エステルは、例えばレオフォス(味の素社製品)、フォ
スフレックス(アクゾノーベル社製品)のように市販さ
れているものを用いてもよい。これらの市販品は、ポリ
塩化ビニル用難燃性可塑剤、フェノール樹脂用難燃剤、
潤滑油の極圧添加剤等として一般に使用されている。
ルは、ポリウレタンフォームの難燃化に用いられるもの
もある。ポリウレタンフォームの難燃化にアルキル置換
芳香族リン酸エステルを用いる方法としては、例えば、
特公平2-51923号公報、特公平6-29313号公
報等により知られている。しかし、難燃性ポリウレタン
フォームは、難燃性を付与した発泡ポリウレタンの総称
であって、その用途は、ベッド、ソファー等のクッショ
ン材、表面に織布、不織布等の表地を接着したシートや
カバー等であり、成形方法及び要求される難燃性能、物
性、外観、耐熱老化性等の諸特性も、本発明の難燃性熱
可塑性ポリウレタン樹脂組成物とは全く異なる。また、
該公報に於いて熱可塑性ポリウレタンに関する記載も全
く見られない。
組成物におけるアルキル置換芳香族リン酸エステルから
なる非ハロゲン系難燃剤(B)の添加量は、熱可塑性ポ
リウレタン樹脂(A)100重量部に対して、10〜8
0重量部であり、好ましくは10〜50重量部、より好
ましくは15〜30重量部である。添加量が10重量部
未満であると難燃性能の不足により、UL 94 V-
0基準(垂直燃焼試験で綿着火の発生なし)を満足でき
ず、80重量部より多いと、溶融粘度が低下し、押出成
形時のドローダウン(垂れ)の問題や、射出成形時にバ
リやヒケが発生するといった問題が発生し、さらにはT
PU本来の物性、耐熱老化性等が損なわれる。
組成物の製造には、公知の種々の方法が適用できる。例
えばバンバリーミキサー等の密閉式混合機、二本ロール
等の解放式混練機、押出機等の連続的な混練機を用いる
ことができる。押出機の方が造粒等工業的生産を考えた
場合好ましい。
(B)を添加して、ヘンシェルミキサー等で混合した
後、押出機に供給し加圧しながら130〜250℃に加
熱して溶融混練押出を行い、押出物をペレット化又は粉
砕した後成形に供される。非ハロゲン系難燃剤(B)が
液状の場合は、液体用加圧注入ポンプを用いて溶融状態
のTPUに添加し混練押出を行ってもよい。
は、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)を製造する際、原
料であるイソシアネート成分または/及びポリオール成
分に添加混合した後反応を行い、本発明の難燃性熱可塑
性ポリウレタン樹脂組成物を得ることも可能である。
組成物の溶融粘度は、(株)東洋精機製作所製キャピロ
グラフ1Bで樹脂温度200℃の時、剪断速度10〜1
03sec-1における見かけ溶融粘度である。本発明の難燃
性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物は、103〜105ポ
イズの範囲の溶融粘度を有するものであることを特徴と
する。即ち、剪断速度10sec-1で103〜105ポイ
ズ、剪断速度103sec-1で103〜105ポイズの範囲を
示す組成物である。本発明の難燃性熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂組成物の溶融粘度が103ポイズより小さいと、
押出成形時に樹脂のドローダウン(垂れ)が発生し、目
的とする押出成形物の形状が実現できない。また、射出
成形時にバリが多く発生し、生産効率を低下させるとい
った問題が起こる。一方105ポイズより大きいと、押
出成形物の表面が凹凸状態になったり、押出機の樹脂圧
力が過大になり、機械上、押出が不可能となり、好まし
くない。
組成物には、必要に応じて発明の効果が維持される範囲
内において、他の難燃剤を加えることができる。例え
ば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機
水和物、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン等のアン
チモン系化合物、ほう酸亜鉛、ほう酸アンモニウム等の
ほう酸塩類、モリブデン酸アンモニウム等のモリブデン
化合物、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛等の金属
酸化物等である。
組成物には、必要に応じて発明の効果が維持される範囲
内において、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、滑
剤、安定剤、造核剤、顔料、染料、離型剤等の各種添加
剤を加えて成形材料とする。
組成物の成形には、射出成形、押出成形、中空成形、ブ
ロー成形、カレンダー成形等の成形方法が適用できる。
ポリウレタン樹脂組成物及び成形材料は、UL 94
V-0基準(垂直燃焼試験で綿着火の発生なし)を満足
する優れた難燃性能はもとより、TPU本来の外観、透
明性、引張物性、耐熱老化性、耐湿熱性、耐熱老化試験
後も優れた難燃性能を有しており、かくの如く厳しい性
能が要求される自動車用ケーブル、通信用ケーブル、鉱
業用ケーブル、自動車内装材、各種車両用内装材、家屋
の内装材等として巾広い用途に使用することができる。
具体的に説明する。ただし、以下の実施例及び比較例は
本発明を何ら制限するものではない。以下において、部
および%は特に断りのない限り重量基準であるものとす
る。難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物の難燃性
能、外観、透明性、成形性、引張物性、耐熱老化性、耐
湿熱性等の評価方法については、以下の通りである。
M60/210Aにて射出成形を行い、米国UL規格9
4V試験法(垂直燃焼試験)に準拠して、2mm厚さの
射出成形板で燃焼試験を行った。
滴下物による脱脂綿への着火なし V-2 接炎後の自燃時間が平均25秒以内で滴下物によ
る脱脂綿への着火あり 難燃性能の目標:V-0
ピログラフ1B(バレル径9.55mmφ)を用いて、
直径1mmφ、長さ10mmのキャピラリーにより20
0℃における剪断速度と溶融粘度の関係を測定した。
φ押出機を用いてチューブ成形を行い、内径6mmのチ
ューブを得た。
て評価し、外観は押出したチューブの表面外観(ブツの
有無、平滑性、光沢)を目視観察により評価した。結果
を○、×の二段階で示した。
滑性及び光沢がある。また、着色もない。 ×:成形性が不良、ブツが見られる、平滑性及び光沢が
ない、着色している。
60/210Aにて射出成形を行い、2mm厚の射出成
形板を得た。その射出成形板を目視で観察することによ
り、透明性を評価した。結果を○、×の二段階で示し
た。
M60/210Aにて射出成形を行い、2mm厚の射出
成形板を得た。その射出成形板からダンベル状試験片を
打ち抜き、JISK6311に準拠して引張強さ及び破
断時伸びを測定した。
0%以上 破断時伸びの目標値:TPU単体絶対値と同等以上
KM60/210Aにて射出成形を行い、2mm厚の射
出成形板を得た。その射出成形板からダンベル状試験片
を打ち抜き、100℃及び120℃のギヤーオーブンに
入れて14日間の耐熱老化試験を実施した後、JIS
K6311に準拠して引張強さ及び破断時伸びを測定し
た。また、耐熱老化試験後の試験片の着色の程度をJI
SZ8722に準拠して色差計により測定した。結果は
熱老化前後の黄変度(N値)で示した。
製射出成形機OKM60/210Aにて射出成形を行
い、得られた2mm厚さの射出成形板から燃焼試験片を
作成し、100℃及び120℃のギヤーオーブンに入れ
て14日間の耐熱老化試験を実施した後、米国UL規格
94V試験法(垂直燃焼試験)に準拠して燃焼試験を行
った。
滴下物による脱脂綿への着火なし V-2 接炎後の自燃時間が平均25秒以内で滴下物によ
る脱脂綿への着火あり 耐熱老化試験後の難燃性能の目標:V-0
M60/210Aにて射出成形を行い、2mm厚の射出
成形板を得た。その射出成形板からダンベル状試験片を
打ち抜き、80℃/湿度95%の恒温恒湿機に入れて1
4日間の耐湿熱試験を実施した後、JIS
伸びを測定した。 耐湿熱試験後の引張強さの目標値:保持率が原点の70
%以上 耐湿熱試験後の破断時伸びの目標値:原点以上
造> (合成例1)攪拌翼を備えた反応釜に2, 6-ジイソプ
ロピルフェノール712部、オキシ塩化リン614部及
び塩化アルミニウム2部を仕込み、攪拌しながら5時間
かけて150℃に加熱し、それから更に150℃で2時
間加熱した。反応混合物を分留して、2,6-ジイソプロ
ピルフェニルフォスフォジクロリテート400部を得
た。攪拌翼を備えた反応釜に、上記の2,6-ジイソプロ
ピルフェニルフォスフォジクロリテート400部、フェ
ノール280部及び塩化アルミニウム4部を仕込み、攪
拌しながら5時間かけて200℃に加熱し、その後さら
に200℃にて2時間加熱した。反応混合物を分留し
て、2,6-ジイソプロピルフェニルジフェニルフォスフ
ェート440部を得た。得られた2,6-ジイソプロピル
フェニルジフェニルフォスフェートは無色無臭の液体で
あった。これを「難燃剤1」と称する。
ノール66部、酸性白土触媒4部を仕込み、窒素気流下
140℃に加熱した。窒素の代わりにプロピレンを1リ
ットル/分の流量で攪拌しながら、反応が起きなくなる
まで通し続けた。得られたイソプロピル置換フェノール
生成物は、ジイソプロピルフェノール5%及びトリイソ
プロピルフェノール95%からなる混合物であった。上
記イソプロピル置換フェノール混合物220部、オキシ
塩化リン154部、塩化アルミニウム2部を攪拌翼を備
えた反応釜に仕込み、攪拌しながら5時間かけて150
℃に加熱し、その後150℃にてさらに2時間加熱し
た。フェノール200部を加えて3時間かけて200℃
に昇温し、それからさらに、200℃にて3時間加熱攪
拌した。得られた反応生成物を蒸留により精製し、ジイ
ソプロピル置換フェニルフォスフェート、トリイソプロ
ピル置換フェニルフォスフェートを含んだアルキル置換
芳香族リン酸エステル混合物を得た。得られたアルキル
置換芳香族リン酸エステル混合物は無色無臭の液体であ
った。これを「難燃剤2」と称する。
ノニルフェノール882部、フェノール188部、オキ
シ塩化リン306部及び塩化アルミニウム3部を仕込
み、攪拌しながら4時間かけて180℃に加熱し、それ
から更に180℃で4時間加熱した。反応混合物を分留
してビス(p-ノニルフェニル)フェニルフォスフェー
ト940部を得た。得られたビス(p-ノニルフェニ
ル)フェニルフォスフェートは無色無臭の液体であっ
た。これを「難燃剤3」と称する。
ノニルフェノール660部、オキシ塩化リン150部及
び塩化アルミニウム2部を仕込み、攪拌しながら4時間
かけて180℃に加熱し、それから更に180℃で4時
間加熱した。反応混合物を分留してトリス(p-ノニル
フェニル)フォスフェート640部を得た。得られたト
リス(p-ノニルフェニル)フォスフェートは無色無臭
の液体であった。これを「難燃剤4」と称する。
の製造> (実施例1)日本製鋼所社製44mmφ二軸押出機をバ
レル温度200℃(但しフィーダー部160℃)、ダイ
ス温度200℃に設定した。熱可塑性ポリウレタン樹脂
パンデックスT-8185(大日本インキ化学工業社
製)100部に「難燃剤1」25部を添加し、ヘンシェ
ルミキサーで混合した。得られた混合物を押出機に供給
して回転数120rpmにて押出を行い、冷却後ペレタ
イザーを通して120部の難燃性熱可塑性ポリウレタン
樹脂組成物を得た。該組成物を用いて、溶融粘度の測
定、成形性及び外観の評価、ならびに射出成形板によ
り、難燃性能、透明性、引張物性、耐熱老化性、耐湿熱
性等の評価を行った。結果を表2に示した。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部17
0℃)、ダイス温度205℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT-8190(大日本インキ
化学工業社製)100部にイソプロピル置換芳香族リン
酸エステル(味の素社製難燃剤:商品名レオフォス3
5)21部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合した。
得られた混合物を押出機に供給して回転数120rpm
にて押出を行い、冷却後ペレタイザーを通して115部
の難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を得た。該組
成物を用いて、溶融粘度の測定、成形性及び外観の評
価、ならびに射出成形板により、難燃性能、透明性、引
張物性、耐熱老化性、耐湿熱性等の評価を行った。結果
を表2に示した。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部16
0℃)、ダイス温度200℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT-8185(大日本インキ
化学工業社製)100部にターシャリーブチル置換フェ
ニルフォスフェート(アクゾノーベル社製難燃剤:商品
名フォスフレックス71B)21部を添加し、ヘンシェ
ルミキサーで混合した。得られた混合物を押出機に供給
して回転数120rpmにて押出を行い、冷却後ペレタ
イザーを通して115部の難燃性熱可塑性ポリウレタン
樹脂組成物を得た。該組成物を用いて、溶融粘度の測
定、成形性及び外観の評価、ならびに射出成形板によ
り、難燃性能、透明性、引張物性、耐熱老化性、耐湿熱
性等の評価を行った。結果を表2に示した。
1,4-ブチレングリコール43部、ポリテトラメチレン
グリコール(分子量1000)354部、イソプロピル
置換芳香族リン酸エステル(味の素社製難燃剤:商品名
レオフォス65)137部、ヒンダードフェノール系酸
化防止剤(チバガイギー社製:商品名イルガノックス1
010)2部を仕込み、95℃にて減圧脱水を1時間行
った。その混合物にメチレンジフェニルジイソシアネー
ト214部を添加して攪拌し、ウレタン化反応を行っ
た。バットに流し込んで固化させた後、160℃の炉内
にて10分間硬化させた。得られた塊状物を粉砕して、
ペレット状の難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を
得た。該組成物を用いて、溶融粘度の測定、成形性及び
外観の評価、ならびに射出成形板により、難燃性能、透
明性、引張物性、耐熱老化性、耐湿熱性等の評価を行っ
た。結果を表2に示した。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部17
0℃)、ダイス温度205℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT−8190(大日本インキ
化学工業社製)100部を押出機に供給し、液体用圧入
ポンプ(富士テクノ社製)を用いて26部の「難燃剤
2」を押出機に供給し、回転数120rpmにて押出を
行った。冷却後ペレタイザーを通して121部の難燃性
熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を得た。該組成物を用
いて、溶融粘度の測定、成形性及び外観の評価、ならび
に射出成形板により、難燃性能、透明性、引張物性、耐
熱老化性、耐湿熱性等の評価を行った。結果を表2に示
した。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部16
0℃)、ダイス温度200℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT-8185(大日本インキ
化学工業社製)100部に加温した芳香族リンオリゴマ
ー(大八化学工業社製難燃剤:商品名CR−747)2
2部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合した。得られ
た混合物を押出機に供給して回転数120rpmにて押
出を行い、冷却後ペレタイザーを通して118部の難燃
性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を得た。該組成物を
用いて、溶融粘度の測定、成形性及び外観の評価、なら
びに射出成形板により、難燃性能、透明性、引張物性、
耐熱老化性、耐湿熱性等の評価を行った。結果を表4に
示した。難燃性能がV-2と充分でなく、かつ、耐熱老
化試験後に黄色に着色し、さらに耐湿熱性に劣るもので
あった。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部16
0℃)、ダイス温度200℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT−8185(大日本インキ
化学工業社製)100部にポリリン酸アンモニウム(ヘ
キスト社製難燃剤:商品名ホスタフラムAP462)6
部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合した。得られた
混合物を押出機に供給して回転数120rpmにて押出
を行い、冷却後ペレタイザーを通して100部の難燃性
熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を得た。該組成物を用
いて、溶融粘度の測定、成形性及び外観の評価、ならび
に射出成形板により、難燃性能、透明性、引張物性、耐
熱老化性、耐湿熱性等の評価を行った。結果を表4に示
した。難燃性能がV-2と充分でなく、かつ、溶融粘度
が低いために成形性に劣り、透明性がなく、さらに耐熱
老化試験後、試験片は黒褐色に著しく着色した。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部17
0℃)、ダイス温度205℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT−8190(大日本インキ
化学工業社製)100部に「難燃剤3」40部を添加
し、ヘンシェルミキサーで混合した。得られた混合物を
押出機に供給して回転数120rpmにて押出を行い、
冷却後ペレタイザーを通して135部の難燃性熱可塑性
ポリウレタン樹脂組成物を得た。該組成物を用いて、溶
融粘度の測定、成形性及び外観の評価、ならびに射出成
形板により、難燃性能、透明性、引張物性、耐熱老化
性、耐湿熱性等の評価を行った。結果を表4に示した。
難燃性能はV-0と問題なかったが、溶融粘度が低いた
めに成形性に劣るものであった。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部17
0℃)、ダイス温度205℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT−8190(大日本インキ
化学工業社製)100部に「難燃剤4」48部を添加
し、ヘンシェルミキサーで混合した。得られた混合物を
押出機に供給して回転数120rpmにて押出を行い、
冷却後ペレタイザーを通して140部の難燃性熱可塑性
ポリウレタン樹脂組成物を得た。該組成物を用いて、溶
融粘度の測定、成形性及び外観の評価、ならびに射出成
形板により、難燃性能、透明性、引張物性、耐熱老化
性、耐湿熱性等の評価を行った。結果を表4に示した。
難燃性能はV-0と問題なかったが、溶融粘度が低いた
めに成形性に劣るものであった。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部16
0℃)、ダイス温度200℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT−8185(大日本インキ
化学工業社製)100部に水酸化アルミニウム(昭和電
工社製難燃剤:商品名ハイジライトH-42T)100
部を添加し、ヘンシェルミキサーで混合した。得られた
混合物を押出機に供給して回転数120rpmにて押出
を行ったが、ストランドが粘土状で引き取り不可能な
上、押出機の樹脂圧力が150kg/cm2以上に上昇
し、押出不能となったため、押出を途中で中止した。
軸押出機をバレル温度200℃(但しフィーダー部16
0℃)、ダイス温度200℃に設定した。熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂パンデックスT−8185(大日本インキ
化学工業社製)100部にメラミンシアヌレート(三菱
化学社製難燃剤:商品名MCA)30部を添加し、ヘン
シェルミキサーで混合した。得られた混合物を押出機に
供給して回転数120rpmにて押出を行ったが、ダイ
ヘッドのスクリーンにて目詰まりが発生し、ベント孔よ
り樹脂があふれだしたため、押出を途中で中止した。
デックスT−8185(大日本インキ化学工業社製)を
用いて、溶融粘度の測定、成形性及び外観の評価、なら
びに射出成形板により、難燃性能、透明性、引張物性、
耐熱老化性、耐湿熱性等の評価を行った。結果を表4に
示した。
可塑性ポリウレタン樹脂組成物はTPU本来の外観、透
明性、成形性、引張物性、耐熱老化性、耐湿熱性等を保
持したまま、UL94 V-0基準(垂直燃焼試験で綿
着火の発生なし)を満足する優れた難燃性能を有してい
ることは明らかである。
脂組成物は、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)に非ハロ
ゲン系難燃剤(B)を含有させてなる難燃性熱可塑性ポ
リウレタン樹脂組成物において、非ハロゲン系難燃剤
(B)としてアルキル置換芳香族リン酸エステルを含有
することを特徴とする難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂
組成物であり、かつ特定の溶融粘度を有することによ
り、TPU本来の外観、透明性、成形性、引張物性、耐
熱老化性、耐湿熱性等を保持したまま、優れた難燃性能
を有する非ハロゲン系難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂
組成物を提供でき、自動車用ケーブル、通信用ケーブ
ル、車両用ケーブル、鉱業用ケーブル、自動車内装材、
各種車両内装材、家屋の内装材等、火災によるハロゲン
ガスの発生を嫌う用途に使用できる。よって本発明の工
業的価値は極めて大きい。
度との関係を示した図示したものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)に非ハ
ロゲン系難燃剤(B)を含有させてなる難燃性熱可塑性
ポリウレタン樹脂組成物において、非ハロゲン系難燃剤
(B)が、アルキル置換芳香族リン酸エステルであり、
難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物の200℃にお
ける剪断速度10〜103sec-1での溶融粘度が103〜
105ポイズであることを特徴とする難燃性熱可塑性ポ
リウレタン樹脂組成物。 - 【請求項2】 非ハロゲン系難燃剤(B)が下記一般式
(I) 【化1】 (式中Ar1、Ar2、Ar3は同一であっても異なって
いてもよいアルキル置換フェニル基を表し、1分子中の
アルキル置換基由来の炭素原子数が3〜36である)で
表されるアルキル置換芳香族リン酸エステルであること
を特徴とする請求項1記載の難燃性熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂組成物。 - 【請求項3】 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が、2
00℃における剪断速度10〜103sec-1での溶融粘度
が103〜105ポイズのものであることを特徴とする請
求項1記載の難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。 - 【請求項4】 非ハロゲン系難燃剤(B)の添加量が、
熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)100重量部に対し
て、10〜80重量部であることを特徴とする請求項1
記載の難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の難燃性熱可
塑性ポリウレタン樹脂組成物からなることを特徴とする
成形材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18501997A JPH1129701A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びその成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18501997A JPH1129701A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びその成形材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1129701A true JPH1129701A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16163360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18501997A Pending JPH1129701A (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びその成形材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1129701A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006307092A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Nhk Spring Co Ltd | ポリウレタン発泡体からなる止水材 |
| DE102005060232A1 (de) * | 2005-12-14 | 2007-08-30 | Tesa Ag | Wickelband aus einer TPU-Folie |
| JP2014521827A (ja) * | 2011-08-19 | 2014-08-28 | エフアールエックス ポリマーズ、インク. | 非常に優れた耐火性を有する熱可塑性ポリウレタン |
| US20200002635A1 (en) * | 2018-06-29 | 2020-01-02 | Yi-yi Chen | Environmental-friendly fuel |
| JP2024076677A (ja) * | 2022-11-25 | 2024-06-06 | 信越ポリマー株式会社 | 熱可塑性ポリウレタンエラストマー組成物 |
-
1997
- 1997-07-10 JP JP18501997A patent/JPH1129701A/ja active Pending
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