JPH11297177A - 接点開閉装置 - Google Patents

接点開閉装置

Info

Publication number
JPH11297177A
JPH11297177A JP9195698A JP9195698A JPH11297177A JP H11297177 A JPH11297177 A JP H11297177A JP 9195698 A JP9195698 A JP 9195698A JP 9195698 A JP9195698 A JP 9195698A JP H11297177 A JPH11297177 A JP H11297177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
spring
force
movable
movable structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9195698A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimihide Nakatsu
公秀 中津
Munehisa Takeda
宗久 武田
Shigeharu Otsuka
重治 大塚
Takaaki Mori
高明 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP9195698A priority Critical patent/JPH11297177A/ja
Publication of JPH11297177A publication Critical patent/JPH11297177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、駆動手段に必要な駆動力を小さく
し、駆動手段への投入電力を小さくすることを目的とす
るものである。 【解決手段】 クロスバー35に対して閉成方向への力
を作用させる磁石ユニット32をベース14とクロスバ
ー35との間に設け、クロスバー35に対して作用する
開成方向への力に磁石ユニット32による付勢力をほぼ
釣り合わせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、接点開閉装置に
関し、特に可動接触子を駆動する機構の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の接点開閉装置の一例の初
期状態を示す断面図、図12は図11の可動鉄心の移動
距離と、可動鉄心に作用する吸引力と反抗力との合力と
の関係の概略を示す関係図である。
【0003】図11において、1は取付台1a、ハウジ
ング1b、上ストッパ1cを有するベース、2,3はそ
れぞれベース1内に設けられている励磁コイル及び固定
鉄心、4は固定鉄心3に対向してベース1内に設けられ
ている可動鉄心、5は可動鉄心4に連結されている絶縁
材製のクロスバー、6はクロスバー5の上部の窓5aに
図の上下方向へ摺動自在に保持されている可動接触子で
あり、この可動接触子6の両端には、可動接点6aが取
り付けられている。
【0004】7は可動接触子6に接触圧力を付与する主
接点ばねであり、この主接点ばね7は、圧縮コイルばね
により構成されており、初期状態では予圧をかけて取り
付けられている。8は端子板9に電気的に接続され、か
つ固定されている固定接触子であり、この固定接触子8
の一端には、可動接点6aが接離する固定接点8aが取
り付けられている。また、端子板9には、外部回路(図
示せず)を接続するための端子ねじ9aが設けられてい
る。10は固定鉄心3と可動鉄心4との間に設けられて
いる引外しばねである。
【0005】次に、図12において、X軸は可動鉄心4
の初期状態からの移動距離、Y軸は吸引力、反抗力、a
は引外しばね10及び主接点ばね7の反抗力の合力、b
は固定鉄心3と可動鉄心4との間に励磁される吸引力、
cは可動接点6aと固定接点8aとが当接する位置、d
は可動接点6aと固定接点8aとの閉成動作が完了する
位置、eは初期状態での引外しばね10の反抗力、fは
可動接点6aと固定接点8aとが当接した瞬間の引外し
ばね10の反抗力、gはfの次の瞬間に主接点ばね7の
予圧がかかった瞬間の引外しばね10及び主接点ばね7
の反抗力の合力、hは可動接点6aと固定接点8aとの
閉成動作が完了した状態での吸引力である。
【0006】次に、動作について説明する。可動接点6
aと固定接点8aとを閉じるためには、引外しばね10
の反抗力e以上の吸引力を発生させるだけの電力を、初
期状態の励磁コイル2に印加する必要がある。励磁コイ
ル2にそれだけの電力が印加されると、発生磁束により
固定鉄心3と可動鉄心4との間に吸引力が生じる。この
吸引力によって、可動鉄心4とクロスバー5との結合体
は、引外しばね10の反抗力eに抗して図11の下方へ
移動する。
【0007】可動鉄心4とクロスバー5との結合体がc
まで移動すると、可動接点6aと固定接点8aとが当接
する。当接した瞬間の引外しばね10の反抗力はfであ
るが、次の瞬間に主接点ばね7の予圧がかかるため、反
抗力は引外しばね10及び主接点ばね7の反抗力の合力
gになる。
【0008】図11の開状態における鉄心間隙は、接点
間隙より大きく構成されているので、可動接点6aと固
定接点8aとの接触開始位置よりもさらに下方へクロス
バー5が移動する。その際に主接点ばね7は圧縮され、
その反抗力により可動接触子6が付勢されて、主接点力
が得られる。そして、可動鉄心4がdまで移動し固定鉄
心3に衝突した時点で、可動接点6aと固定接点8aと
の閉成動作が完了し、この状態が保持される。このと
き、吸引力はhに保持される。
【0009】一方、励磁コイル2の電力を取り除くと、
可動鉄心4と固定鉄心3との間の磁気吸引力は消滅し、
主接点ばね7及び引外しばね10の反抗力により、可動
鉄心4とクロスバー5との結合体が図11の上方へ移動
される。この結合体が図12のcまで移動すると接点が
開離する。その後、可動鉄心4とクロスバー5との結合
体は、引外しばね10の反抗力のみによって移動され、
上ストッパ1cに押し付けられて停止する。結合体が停
止した時点で、可動接点6aと固定接点8aとの開成動
作は完了する。
【0010】ここで、図11の初期状態では、固定鉄心
3と可動鉄心4との距離が最大になっており、当然のこ
とながら可動接点6aと固定接点8aとの距離も最大に
なっている。このため、可動接点6aと固定接点8aと
を閉じようとすると、励磁コイル2に十分大きな電力を
印加し、可動鉄心4とクロスバー5との結合体を引外し
ばね10の反抗力eに抗して移動させるだけの吸引力を
発生させる必要がある。
【0011】また、可動接点6aと固定接点8aとの閉
成動作が完了した状態dでは、主接点ばね7及び引外し
ばね10の変位が共に最大になるため、発生するばね力
はaに示すように最大になる。しかし、この状態では、
固定鉄心3と可動鉄心4とは衝突して密着しており、両
者の距離=0となっているので、吸引力は最大になる。
このため、必要な吸引力hは、初期状態程度の大きな電
力を励磁コイル2に印加しなくても得ることができる。
【0012】このように、固定鉄心3に併設された励磁
コイル2に電力を印加して励磁し、空隙を隔てて配置さ
れた可動鉄心4を吸引する方式では、空隙長が大きくな
ると、固定鉄心3と可動鉄心4との間に働く吸引力が非
線形的に低下するため、初期状態で励磁コイル2に大き
な電力を印加する必要がある。しかし、固定鉄心3と可
動鉄心4とが衝突して密着し、可動接点6aと固定接点
8aとの閉成動作が完了した状態では、主接点ばね7と
引外しばね10との反抗力が最大になるものの、初期状
態に比べれば非常に小さな印加電力で必要な吸引力hを
得ることができる。
【0013】逆に言えば、励磁コイル2に印加する電力
を一定とすると、最も大きな吸引力が必要な初期状態の
電力を常に印加せざるを得ず、閉成動作が完了した状態
では、過大な吸引力が発生していることになる。
【0014】例えば、従来の接点開閉装置である三菱電
機(株)製の電磁開閉器MS―Kシリーズの技術資料集
に掲載されているJIS規格C8325−1977交流
電磁開閉器で定められたAC3級を満足する電磁開閉器
で、フレームサイズ=125と呼ばれているものでは、
励磁コイル2に印加される電圧がAC220V、60H
zの場合、初期状態から可動鉄心4とクロスバー5との
結合体を移動させるためには、励磁コイル2に印加され
る初期電力は270W程度が必要である。一方、可動接
点6aと固定接点8aとの閉成動作が完了し、保持され
た状態dでは、励磁コイル2に印加される電力は2W程
度で済む。このように、初期状態と、閉成動作が完了し
た状態とでは、励磁コイル2に必要な印加電力には大き
な差がある。
【0015】このため、従来の接点開閉装置では、主接
点ばね7の変位が最大になる直前、即ち図12のdの直
前にリミットスイッチで内蔵回路(共に図示せず)に切
り換え、AC220Vを10%程度に降圧し、さらに全
波整流してDCを作り、励磁コイル2に印加される電力
=2W程度をDCで得るようにしている。DCで保持す
るのは、固定鉄心3と可動鉄心4とが60Hzで振動、
衝突することによって発生するうなり音をなくすためで
ある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の接点開閉装置においては、初期状態で固定鉄心
3と可動鉄心4との距離が最大になっているため、可動
接点6aと固定接点8aとを閉じようとすると、励磁コ
イル2に大きな電力を印加する必要があるという問題点
があった。また、DCで保持するためには、リミットス
イッチや内蔵回路が必要であり、部品点数が増加すると
いう問題点もあった。さらに、リミットスイッチの動作
開始点のばらつきが大きく、リミットスイッチの作動が
早過ぎて、DC低電力に切り換わるのが早過ぎ、可動接
点6aと固定接点8aとの閉成動作が完了できなくなる
恐れもあった。
【0017】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、可動接点と固
定接点とを閉じる際に必要な電力を低減することがで
き、また部品点数を減少させて構造を簡単にすることが
できる接点開閉装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る接
点開閉装置は、ベースと、このベースに設けられ、固定
接点を有している固定接触子と、ベースに往復動可能に
設けられている可動構造体と、この可動構造体の往復動
方向へ往復動可能に可動構造体に設けられ、固定接点に
接離する可動接点を有している可動接触子と、可動構造
体と可動接触子との間に与圧された状態で設けられ、閉
成時に可動接点に主接点力を与える主接点ばねと、ベー
スに設けられ、可動構造体を閉成方向へ移動させる駆動
手段と、ベースと可動構造体との間に設けられ、可動接
点から固定接点を開離させる引外し手段と、ベースと可
動構造体との間に設けられ、可動構造体に対して閉成方
向への力を作用させる付勢手段とを備えたものである。
【0019】請求項2の発明に係る接点開閉装置は、駆
動手段により往復動されるロッドと、可動接触子及び主
接点ばねが設けられロッドに対して可動構造体の往復動
方向へ変位可能なフレームと、ロッドに設けられ、ロッ
ドに対するフレームの閉成方向への相対変位を規制する
内部力発生ばねストッパと、この内部力発生ばねストッ
パとフレームとの間に設けられ、ロッドとフレームとの
相対変位に対応したばね力を発生する内部力発生ばねと
を有する可動構造体を用いたものである。
【0020】請求項3の発明に係る接点開閉装置は、フ
レームの閉成方向への移動を規制する閉成ストッパをベ
ースに設けたものである。
【0021】請求項4の発明に係る接点開閉装置は、ベ
ースと可動構造体との間に設けられ、可動構造体の閉成
方向への変位の途中から可動構造体に対して開成方向へ
のばね力を作用させる釣合ばねを備えたものである。
【0022】請求項5の発明に係る接点開閉装置は、互
いに異なるタイミングで可動構造体にばね力を作用させ
る複数の釣合ばねを備えたものである。
【0023】請求項6の発明に係る接点開閉装置は、可
動構造体及びベースのいずれか一方に設けられている永
久磁石と、可動構造体及びベースのいずれか他方に設け
られ、永久磁石の磁力により吸引される吸着部材とを有
する磁石ユニットを、付勢手段として用いたものであ
る。
【0024】請求項7の発明に係る接点開閉装置は、可
動接点が固定接点に接触した瞬間に可動構造体に作用す
る主接点ばねの予圧をキャンセルするキャンセル力を可
動構造体に作用させるキャンセル機構を備えたものであ
る。
【0025】請求項8の発明に係る接点開閉装置は、互
いに異なる条件でキャンセル力を作用させる複数のキャ
ンセル機構を備えたものである。
【0026】請求項9の発明に係る接点開閉装置は、キ
ャンセル力を磁気的に発生するキャンセル機構を用いた
ものである。
【0027】請求項10の発明に係る接点開閉装置は、
可動構造体及びベースのいずれか一方に設けられている
永久磁石と、可動構造体及びベースのいずれか他方に設
けられ、永久磁石の磁力により吸引される吸着部材とを
有するキャンセル機構を用いたものである。
【0028】請求項11の発明に係る接点開閉装置は、
ベースと、このベースに設けられ、固定接点を有してい
る固定接触子と、ベースに往復動可能に設けられている
可動構造体と、この可動構造体の往復動方向へ往復動可
能に可動構造体に設けられ、固定接点に接離する可動接
点を有している可動接触子と、可動構造体と可動接触子
との間に与圧された状態で設けられ、閉成時に可動接点
に主接点力を与える主接点ばねと、ベースに設けられ、
可動構造体を閉成方向へ移動させる駆動手段と、ベース
と可動構造体との間に設けられ、可動接点から固定接点
を開離させる引外し手段と、可動接点が固定接点に接触
した瞬間に可動構造体に作用する主接点ばねの予圧をキ
ャンセルするキャンセル力を可動構造体に作用させるキ
ャンセル機構とを備えたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。図1はこの発明の実施の形態の一例
による接点開閉装置の初期状態の断面図、図2は図1の
II−II線断面図、図3は図1のIII−III線断
面図、図4は図3のIV−IV線断面図である。なお、
図1は図2のI−I線断面図に相当するものである。
【0030】図において、11は閉成ストッパ11aが
設けられている取付台、12は取付台11上に固定され
ているハウジング、13はハウジング12内に固定され
ている開成ストッパ、14は取付台11、ハウジング1
2及び開成ストッパ13を有するベースである。15は
開成ストッパ13に固定されている複数の端子板、16
は各端子板15にそれぞれ電気的に接続され、かつ固定
されている固定接触子であり、これらの固定接触子16
には、それぞれ固定接点16aが設けられている。
【0031】17はベース14の上方に固定されている
駆動手段であり、この駆動手段17としては、DCリニ
アモータが使用されている。18は駆動手段17を貫通
し駆動手段17により図1の上下方向へ往復摺動される
2本のロッドであり、これらのロッド18の下端部は、
ベース14内に挿入されている。また、駆動手段17内
には、ロッド18を案内する軸受機構(図示せず)が設
けられている。
【0032】19は図2の上下方向へ往復動可能にベー
ス14内に設けられ、閉成ストッパ11a及び開成スト
ッパ13に接離するフレームであり、このフレーム19
には、図1の左右方向へ貫通したばね収容部19a及び
3つの窓19bが設けられている。20はばね収容部1
9a内でロッド18の下端部に固定されている内部力発
生ばねストッパ、21は内部力発生ばねストッパ20と
フレーム19との間に設けられ、ロッド18に対してフ
レーム19を図2の下方へ付勢しフレーム19を内部力
発生ばねストッパ20の上面に当接させる複数の内部力
発生ばねであり、これらの内部力発生ばね21には、初
期状態で撓みが発生しない程度の予圧が与えられてい
る。
【0033】22は取付台11とフレーム19との間に
設けられ、フレーム19を上方へ付勢してフレーム19
を開成ストッパ13に当接させる引外し手段としての複
数の引外しばね、23はフレーム19の窓19bにそれ
ぞれ図2の上下方向へ摺動可能に設けられている複数の
可動接触子であり、これらの可動接触子23の両端部に
は、固定接点16aに接離する可動接点23aがそれぞ
れ設けられている。24は窓19b内にそれぞれ設けら
れ、可動接触子23に主接点力を与える主接点ばねであ
り、これらの主接点ばね24は、予圧された状態で窓1
9b内に設けられている。
【0034】25はベース14に固定されている小形永
久磁石、26はロッド18に固定され、小形永久磁石2
5により吸引される小形吸着部材、27A,27Bは小
形永久磁石25及び小形吸着部材26を有するキャンセ
ル機構である。
【0035】28は内部力発生ばねストッパ20に連結
されており、ロッド18と一体に図2の上下方向へ往復
動する釣合ばねストッパ、29は釣合ばねストッパ28
に固定されている永久磁石、30は永久磁石29の両端
部に固定されている磁性体製のヨーク、31は取付台1
1内の底部に固定されている磁性体製の吸着部材、32
は永久磁石29、ヨーク30及び吸着部材31を有する
付勢手段としての磁石ユニットである。
【0036】33,34は取付台11内の底部にそれぞ
れ立設されている第1及び第2釣合ばねであり、これら
第1及び第2釣合ばね33は、ケーシング33a,34
a、このケーシング33a,34aの端部に出没可能に
設けられ、釣合ばねストッパ28が当接する当接部材3
3b,34b、及びケーシング33a,34a内に設け
られ、当接部材33b,34bを突出方向へ付勢するば
ね本体33c,34cをそれぞれ有している。また、図
4に示すように、初期状態では、第1釣合ばね33の当
接部材33bの高さが、第2釣合ばね34の当接部材3
4bの高さよりも高くなっている。
【0037】なお、この実施の形態の可動構造体である
クロスバー35は、ロッド18、フレーム19、内部力
発生ばねストッパ20及び内部力発生ばね21から構成
されている。
【0038】次に、動作について説明する。初期状態で
は、クロスバー35は、従来のものと同様に引外しばね
22の反抗力によって開成ストッパ13に押し付けられ
静止している。しかし、この実施の形態では、磁石ユニ
ット32で構成された磁石ユニット32が設けられてい
るので、初期状態でも、永久磁石29と吸着部材31と
の間にはヨーク30を介して磁気吸引力が作用してい
る。このため、従来の図12の引外しばね10の反抗力
eに相当する力は、磁石ユニット32の磁気吸引力Fm
と自重(図1の上下方向を天地として使用する場合)と
の和に打ち勝ってクロスバー35を開成ストッパ13に
押し付けるだけの大きさである。
【0039】この状態で、駆動手段17が引外しばね2
2の反抗力e以上の駆動力を発生すると、クロスバー3
5は、図1及び図2の下方へ移動する。駆動手段17
は、DCリニアモータであるので、投入電力が一定なら
ば発生する駆動力は可動接点23aと固定接点16aと
の距離に依存することなく常に一定である。
【0040】しかし、可動接点23aと固定接点16a
との閉成動作を完了させるためには、駆動手段17は、
主接点ばね24及び引外しばね22の反抗力に打ち勝つ
駆動力を発生しなければならない。従来の接点開閉装置
では、閉成動作完了時の主接点ばね7及び引外しばね1
0の反抗力の合計は、7.6kgf=74.5Nであ
る。
【0041】ここで、リニアモータにより1W当たり得
られる推力は、非常に効率が高いものでも5N/W程
度、通常の効率のものではその半分以下である。つま
り、仮にこの高効率リニアモータを用いたとしても必要
な投入電力は15W程度となってしまい、従来例と比較
すると、初期状態の投入電力は6%程度に削減される
が、閉成動作完了時の投入電力は逆に7倍程度に増加し
悪化してしまう。
【0042】これに対し、駆動手段17への投入電力
を、従来例の閉成動作完了時の励磁コイル2に印加され
る電力=2W程度に抑えるためには、主接点ばね24及
び引外しばね22の反抗力を低下させるのが最も容易な
方法である。しかし、主接点ばね24のばね力を低下さ
せると、可動接点23aと固定接点16aとの接触時に
両者の間に生ずる電磁反発力によってハンチングが起
き、アークが発生し、その熱によって接点の摩耗を異常
に早めてしまう。また、最悪の場合には、可動接点23
a及び固定接点16aが溶着して離れなくなり、開成動
作を行うことができなくなる。
【0043】また、引外しばね22のばね力を低下させ
ると、クロスバー35をその自重に打ち勝って初期状態
に戻すことができなくなり、やはり開成動作を行うこと
ができなくなってしまう。従って、主接点ばね24及び
引外しばね22の反抗力を低下させることは難しい。
【0044】そこで、主接点ばね24及び引外しばね2
2の反抗力を従来並に確保しながら、従来例の閉成動作
完了時並の投入電力を達成するには、主接点ばね24及
び引外しばね22の反抗力とほぼ同じ大きさの力を反対
方向へ向けて加え、クロスバー35に作用する力を、ほ
ぼ釣り合わせるようなかたちで小さくすればよい。この
場合、クロスバー35には、合力としては小さな力しか
加わっていないので、駆動手段17への投入電力を、従
来の閉成動作完了時の投入電力並にすることができる。
【0045】このように、クロスバー35にかかる力を
ほぼ釣り合わせるため、この実施の形態では、キャンセ
ル機構27A,27B、磁石ユニット32、第1釣合ば
ね33及び第2釣合ばね34が用られている。
【0046】力が発生する方向を見ると、磁石ユニット
32は常に閉成方向、即ち図2の下向きに力を発生す
る。第1釣合ばね33及び第2釣合ばね34は、開成方
向、即ち図2の上向きに力を発生する。キャンセル機構
27A,27Bについては、小形吸着部材26が小形永
久磁石25と正対するまでは、閉成方向、即ち図2の下
向きの吸引力を発生する。この下向きの吸引力は、小形
吸着部材26が小形永久磁石25の上端面付近にあると
きに最大になり、その後徐々に減少してゆき、小形吸着
部材26が小形永久磁石25と正対するときに0にな
る。
【0047】この後、小形吸着部材26が小形永久磁石
25の下端面付近に進むに従って、今度は開成方向、即
ち図2の上向きの吸引力が発生する。この上向きの吸引
力は、小形吸着部材26が小形永久磁石25の下端面付
近にあるときに最大になり、その後徐々に減少してゆ
く。
【0048】また、フレーム19が閉成ストッパ11a
に当たって停止するまでは、内部力発生ばね21は殆ど
縮むことがないため、ロッド18及びフレーム19は、
概ね一体となって移動する。この後、フレーム19が閉
成ストッパ11aに当たって停止した後は、ロッド18
だけが移動するため、内部力発生ばね21にはロッド1
8の変位に応じた大きなばね力が発生する。この大きな
ばね力は、内部力発生ばねストッパ20を介して磁石ユ
ニット32の駆動力と釣り合うため、ロッド18に大き
なばね力が反力として加わることはない。このため、駆
動手段17が、ロッド18をベース14に向かって移動
させるのに必要な駆動力は、閉成ストッパ11aに当た
って停止するまでと同じになる。
【0049】一方、内部力発生ばね21に発生した大き
なばね力は、反力としてフレーム19にも伝わる。フレ
ーム19は静止して動けないため、この力によって、フ
レーム19は閉成ストッパ11aに強く押しつけられる
ことになる。その結果、衝撃力のような突発的な外乱が
加わっても、フレーム19が動くことがなく、従って主
接点力が変化せず、可動接点23aの固定接点16aか
らの開離が防止される。また、閉成方向へのフレーム1
9の変位を閉成ストッパ11aにより規制しているた
め、主接点ばね24の変位を一定にすることができ、主
接点力を安定させることができる。
【0050】次に、図5〜図10はそれぞれ図1の接点
開閉装置のロッド18の移動距離に対する変化の解析結
果を示したグラフであり、図5はロッド18上端に作用
する力、図6は主接点ばね24のばね力、図7はキャン
セル機構27A,27Bが発生するキャンセル力、図8
は第1釣合ばね33のばね力、図9は第2釣合ばね34
のばね力、図10は閉成ストッパ11aにかかる内部力
発生ばね21のばね力に対する反力である。
【0051】まず、駆動手段17により初期状態のクロ
スバー35が図1及び図2の下方へ移動される。このと
き、必要な駆動力は、例えば図11に示した従来の接点
開閉装置における引外しばね10の初期状態での反抗力
=2kgf=19.6Nである。仮に、高効率リニアモ
ータを用いるとすれば、必要な投入電力は4W程度であ
り、従来例の閉成動作完了時並の投入電力を達成してい
る。
【0052】ここで、図5の実線は、第1釣合ばね3
3、第2釣合ばね34及びキャンセル機構27A,27
Bによる力の釣合わせを一切行わない無補正の場合を示
している。図5のグラフの縦軸は、ロッド18上端での
力の釣合の結果を示しており、0では磁気吸引力とばね
力とがちょうど釣り合っており、プラス方向では磁気吸
引力、即ち図2の下向きの力が強く、マイナス方向では
ばね力、即ち図2の上向きの力が強いことを示してい
る。無補正の場合は、磁石ユニット32の磁気吸引力
と、自重と、主接点ばね24、引外しばね22及び内部
力発生ばね21のばね力との釣合の結果を示しているこ
とになる。
【0053】図5のiからjまでは、可動接点23aと
固定接点16aとが接触するまでである。ここでは、引
外しばね22の変位が増加し、図2の上方向にばね力が
線形的に徐々に増加してゆく。また、磁石ユニット32
については、ロッド18の移動に伴って永久磁石29及
びヨーク30が吸着部材31に近づくので、図2の下方
向に磁気吸引力が非線形的に徐々に増加してゆく。
【0054】この状態での磁石ユニット32の磁気吸引
力は、その増加量が小さいので、ほぼ線形的に増加す
る。このため、ばね力と磁気吸引力とは、図5のiから
jに示すようにほぼ釣り合う。従って、駆動手段17へ
の投入電力は、従来例の閉成動作完了時並でよいことに
なる。なお、フレーム19が閉成ストッパ11aに当接
して停止するmまでは、内部力発生ばね21は殆ど縮む
ことがなく、クロスバー35のフレーム19とロッド1
8とは、概ね一体となって移動する。
【0055】図5のjでは、可動接点23aと固定接点
16aとの接触が開始される。このため、jからkで
は、主接点ばね24の予圧が急激に立ち上がり、釣合を
示す線はマイナス側に急激に振れる。この後、kからl
の区間の前半では、引外しばね22及び主接点ばね24
のばね力の増加分と、磁石ユニット32の磁気吸引力の
増加分とがほぼ釣り合うため、釣合を示す線はほぼ水平
な直線となる。しかし、kからlの区間の後半になる
と、磁石ユニット32の磁気吸引力が非線形的に急速に
増加するため、釣り合いを示す線は徐々にプラス側に振
れる。また、lからmの区間については、kからlの区
間の後半と同様である。
【0056】図5のmにおいてフレーム19が閉成スト
ッパ11aに当接して停止すると、ここから先はロッド
18だけが移動し続ける。また、この時点で引外しばね
22及び主接点ばね24の変位量も増加しなくなるの
で、ここから先の引外しばね22及び主接点ばね24の
ばね力は一定である。mからロッド18が停止するまで
は、内部力発生ばね21のばね力と磁石ユニット32の
磁気吸引力との釣合になるが、やはり磁石ユニット32
の磁気吸引力が非線形的に急速に増加するため、釣合を
示す線はプラス側に振れる。
【0057】この区間では、内部力発生ばね21に発生
したばね力は、反力としてフレーム19にも伝わり、こ
の力によって、フレーム19はベース14の閉成ストッ
パ11aに強く押し付けられる。この力は、衝撃力のよ
うな突発的な外乱に対抗してフレーム19を保持するよ
うに働くので、可動接点23aと固定接点16aとの開
離を防ぐことができる。
【0058】このように、第1釣合ばね33、第2釣合
ばね34及びキャンセル機構27A,27Bによる力の
釣合わせを一切行わなければ、ロッド18が停止したと
きには、磁気吸引力の方が16kgf=157N程度大
きくなっている。このため、可動接点23aと固定接点
16aとを開離させるために駆動手段17に必要な投入
電力は31W程度になってしまい、従来例の閉成動作完
了時並の投入電力では開成動作を行うことができない。
【0059】そこで、実施の形態に示す接点開閉装置で
は、第1釣合ばね33、第2釣合ばね34及びキャンセ
ル機構27A,27Bを用い、j以降の力の釣合をと
り、従来例の閉成動作完了時並の投入電力で開閉動作を
行えるようにした。以下では、力の釣合をとったときの
動作について説明する。
【0060】上述したように、図5及び図6のjからk
の区間では、可動接点23aと固定接点16aとが接触
を開始するため、主接点ばね24の予圧が急激に立ち上
がる。この部分で力の釣合をとるためには、キャンセル
機構27A,27Bが用いられる。即ち、図2の下向き
に急速に立ち上がるキャンセル力(磁気吸引力)がロッ
ド18に加えられる。
【0061】この実施の形態では、条件の異なる2組の
キャンセル機構27A,27Bが用いられている。そし
て、これらのキャンセル機構27A,27Bは、大きさ
の異なる(ロッド18の変位量に対して作用する範囲の
異なる)キャンセル力、即ちnarrow、wideで
示す2通りのキャンセル力を同時に発生する。これら2
通りのキャンセル力は、図7のjからk、さらに先の区
間で同時に加えられ、これにより主接点ばね24の予圧
による急激な立ち上がり部分だけではなく、その後の水
平部分の力の釣合も同時にとることが可能となる。な
お、キャンセル力を加える時間、キャンセル力の大きさ
等の条件は、キャンセル機構27A,27Bの小形吸着
部材26及び小形永久磁石25の厚さ、長さ、ギャップ
の大きさ、磁石の種類等を変化させることによって最適
化を図ることができる。
【0062】また、磁気吸引力を用いたキャンセル機構
27A,27Bでは、原理的に小形吸着部材26が、小
形永久磁石25と正対した後に、反対方向、即ち図2の
上方向の吸引力を発生する。しかし、最適化されたna
rrow、wideの2通りのキャンセル力が同時に加
えられ合成されることにより、narrowの反対方向
の吸引力の影響が低減される。また、図7のl以降には
wideの反対方向の吸引力がそのまま残るが、この区
間は磁石ユニット32の磁気吸引力の非線形的な増加が
急速に大きくなってくる区間であり、しかもwideの
反対方向の吸引力が磁石ユニット32の磁気吸引力をキ
ャンセルする方向に働くので、ロッド18上端での力の
釣合をとるためには好ましい。
【0063】このように、キャンセル機構27A,27
Bを用いて力の釣合をとることによって、jからlの区
間ではばね力の方が少なくとも1kgf=9.8N程度
大きい状態にすることができる。このとき、駆動手段1
7に必要な投入電力は2W程度であり、従来例の閉成動
作完了時並の投入電力で閉成動作を行うことができる。
【0064】次に、図5のlからmは、磁石ユニット3
2の磁気吸引力が非線形的に急速に大きくなる区間であ
る。この区間で力の釣合をとるためには、図8に示すよ
うな特性を持った第1釣合ばね33のばね力を図2の上
向きにロッド18に加え、磁石ユニット32の磁気吸引
力をキャンセルすればよい。
【0065】このように、第1釣合ばね33のばね力を
用いて力の釣合をとることにより、lからmの区間では
ばね力の方が少なくとも0.5kgf=4.9N程度大
きい状態にすることができる。このとき、駆動手段17
に必要な投入電力は1W程度であり、従来例の閉成動作
完了時並の投入電力で閉成動作を行うことができる。
【0066】次に、図5のmからロッド18が停止する
までの区間は、内部力発生ばね21のばね力と、磁石ユ
ニット32の磁気吸引力との釣合になるが、やはり磁石
ユニット32の磁気吸引力の非線形的な増加がに急速に
大きくなる区間である。この区間で力の釣合をとるため
には、図9に示すような特性を持った第2釣合ばね34
のばね力を図2の上向きにロッド18に加え、磁石ユニ
ット32の磁気吸引力をキャンセルすればよい。
【0067】このように、第2釣合ばね34のばね力を
用いて力の釣合をとることにより、mからロッド18が
停止するまでの区間ではばね力の方が少なくとも0.1
kgf=1N程度大きい状態にすることができる。この
とき、駆動手段17に必要な投入電力は0.2W程度で
あり、従来例の閉成動作完了時並の投入電力で閉成動作
を行うことができる。
【0068】この場合でも、第2釣合ばね34のばね力
をロッド18に加えているので、内部力発生ばね21に
発生したばね力の一部は、第2釣合ばね34のばね力の
分だけキャンセルされる。しかし、内部力発生ばね21
に発生したばね力の残りは、図10に示すように反力と
してフレーム19に伝わり、この力によってフレーム1
9は閉成ストッパ11aに強く押し付けられる。この力
は、衝撃力のような突発的な外乱に対抗してフレーム1
9を保持するように働くので、可動接点23aの固定接
点16aからの開離を防ぐことができる。
【0069】以上のように、磁石ユニット32、第1釣
合ばね33、第2釣合ばね34及びキャンセル機構27
A,27Bを用い、クロスバー35に作用する力をほぼ
釣り合わせることによって、従来例の閉成動作完了時並
の投入電力、即ち2W程度の電力を駆動手段17に投入
するだけで、可動接点23a及び固定接点16aの閉成
動作を行うことが可能になる。
【0070】なお、上記実施の形態では、第1及び第2
釣合ばね33,34として圧縮ばねを用いたものを示し
たが、これに限定されるものではなく、例えば板ばねを
組み合わせたもの、非線形特性を示す円錐ばね、竹の子
ばね、又はこれらの組み合わせなどであってもよい。
【0071】また、上記実施の形態では、図2の左側が
N極、右側がS極に着磁された永久磁石29を磁石ユニ
ット32に用いたが、所定の磁気吸引力が得られるなら
ば、着磁状態はこれに限定されるものではなく、例えば
図2の上がN極、下がS極に着磁されていてもよい。さ
らに、ヨーク30の形状、寸法、材料及び取付位置等に
ついても、所定の磁気吸引力が得られる範囲で変更が可
能である。
【0072】さらに、上記実施の形態では、ロッド18
側の可動部材を磁石29及びヨーク30とし、ベース1
4側の固定部材を吸着部材31としたが、逆に配置して
もよく、可動部を軽量化して動作特性を改善することが
できる。
【0073】さらにまた、上記実施の形態では、急激に
立ち上がる1つの力と釣り合わせるために2組のキャン
セル機構27A,27Bを設けたが、1つのキャンセル
機構で複数の急激に立ち上がる力と釣り合わせてもよ
く、力を釣り合わせることが可能であるならば、キャン
セル機構をどのように組み合せてもよい。
【0074】また、上記実施の形態では、ロッド18、
第1及び第2釣合ばね33,34、及び内部力ばね21
の材料について特に限定していないが、磁石ユニット3
2やキャンセル機構27A,27Bの磁気回路に悪影響
を及ぼさないものであれば、どのような材料を用いても
よく、必ずしも非磁性材料を用いる必要はない。
【0075】さらに、上記実施の形態では、磁石ユニッ
ト32のヨーク30と吸着部材31とが直接吸着する
が、ヨーク30及び吸着部材31の少なくともいずれか
一方の吸着面に、例えば非磁性体のシート等を貼り付け
てもよく、これにより着磁ばらつきや表面粗さのばらつ
き等による磁気吸引力のばらつきの影響を低減すること
ができる。
【0076】さらにまた、上記実施の形態では、ベース
14内に固定した釣合ばね33,34により釣合ばねス
トッパ28を受けるようにしたが、釣合ばねのうちの少
なくとも1つを釣合ばねストッパ28側に固定してベー
ス14に接離させるようにしてもよい。
【0077】また、上記実施の形態では、ベース14と
釣合ばねストッパ28との間に釣合ばね33,34を設
けたが、釣合ばねのうちの少なくとも1つをフレーム1
9とベース14との間に設けてもよい。この場合、釣合
ばねは、ベース14側に固定してもフレーム19側に固
定してもよい。また、釣合ばねのうちの少なくとも1つ
を内部力発生ばねストッパ20とベース14との間に設
けてもよい。この場合、釣合ばねは、ベース14側に固
定しても内部力発生ばねストッパ20側に固定してもよ
い。
【0078】さらに、上記実施の形態では、全ての内部
力発生ばね24に与圧をかけて配置したが、少なくとも
1つの内部力発生ばねを与圧をかけずに配置してもよ
い。この場合、与圧をかけない内部力発生ばねは、ロッ
ド18側に固定してもフレーム19側に固定してもよ
い。
【0079】さらにまた、上記実施の形態では、駆動手
段17としてDCリニアモータを用いたが、所定の性能
が得られ、寸法的制約、コスト等を満足するものであれ
ば、例えばプランジャなど、他のどのようなものを用い
てもよい。また、変位拡大機構や減速機構等を併用して
もよい。
【0080】また、上記実施の形態では、磁気回路を用
いた方式のキャンセル機構27A,27Bを示したが、
所定のキャンセル力が得られるものであれば、他のどの
ような方式を用いてもよい。さらに、付勢手段も磁石ユ
ニット32に限定されるものではない。さらにまた、可
動構造体はクロスバー35に限定されるものではない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
接点開閉装置は、可動構造体に対して閉成方向への力を
作用させる付勢手段をベースと可動構造体との間に設け
たので、可動構造体に対して作用する開成方向への力に
付勢手段による付勢力をほぼ釣り合わせて、駆動手段に
必要な駆動力を小さくすることができ、駆動手段への投
入電力を小さくすることができる。
【0082】請求項2の発明の接点開閉装置は、ロッ
ド、フレーム、内部力発生ばねストッパ及び内部力発生
ばねにより可動構造体を構成したので、ロッドとフレー
ムとの相対変位に対応して発生したばね力を内部力とし
て内部力発生ばねに蓄えることができ、これにより衝撃
力のような突発的な外乱に対してフレームを強固に保持
することができ、可動接点と固定接点との開離を防ぐこ
とができる。
【0083】請求項3の発明の接点開閉装置は、フレー
ムの閉成方向への移動を規制する閉成ストッパをベース
に設けたので、主接点ばねの変位を一定にでき、一定の
主接点力を得ることができる。
【0084】請求項4の発明の接点開閉装置は、可動構
造体の閉成方向への変位の途中から可動構造体に対して
開成方向へのばね力を作用させる釣合ばねをベースと可
動構造体との間に設けたので、付勢手段による付勢力が
非線形的に変化する場合にも、可動構造体に作用する合
力を安定させることができ、駆動手段への投入電力を小
さく保つことができる。
【0085】請求項5の発明の接点開閉装置は、ばね力
の作用タイミングの異なる複数の釣合ばねを設けたの
で、付勢手段による付勢力の非線形的な変化に対して、
より確実に対応することができる。
【0086】請求項6の発明の接点開閉装置は、永久磁
石と吸着部材とを有する磁石ユニットを付勢手段として
用いたので、電力を消費せずに非線形的な付勢力を可動
構造体に作用させることができる。また、電気配線等が
不要であるため、部品点数が少なく、信頼性に優れ、コ
ストも低減できる。
【0087】請求項7の発明の接点開閉装置は、可動接
点が固定接点に接触した瞬間に可動構造体に作用する主
接点ばねの予圧をキャンセルするキャンセル力を可動構
造体に作用させるキャンセル機構を設けたので、駆動手
段に必要な駆動力を小さくすることができ、駆動手段へ
の投入電力を小さくすることができる。
【0088】請求項8の発明の接点開閉装置は、互いに
異なる条件でキャンセル力を作用させる複数のキャンセ
ル機構を用いたので、駆動手段に必要な駆動力を小さく
することができ、駆動手段への投入電力を小さくするこ
とができる。
【0089】請求項9の発明の接点開閉装置は、キャン
セル力を磁気的に発生するキャンセル機構を用いたの
で、電力を消費せずにキャンセル力を得ることができ
る。また、電気配線等が不要であるため、部品点数が少
なく、信頼性に優れ、コストも低減できる。
【0090】請求項10の発明の接点開閉装置は、永久
磁石と吸着部材とを有するキャンセル機構を用いたの
で、簡単な構造でより確実にキャンセル力を発生させる
ことができる。
【0091】請求項11の発明の接点開閉装置は、可動
接点が固定接点に接触した瞬間に可動構造体に作用する
主接点ばねの予圧をキャンセルするキャンセル力を可動
構造体に作用させるキャンセル機構を設けたので、駆動
手段に必要な駆動力を小さくすることができ、駆動手段
への投入電力を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の一例による接点開閉
装置の初期状態の断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面図である。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 図1のロッドの変位量とロッド上端に作用す
る力との関係を示す関係図である。
【図6】 図1のロッドの変位量と主接点ばねのばね力
との関係を示す関係図である。
【図7】 図1のロッドの変位量とキャンセル機構が発
生するキャンセル力との関係を示す関係図である。
【図8】 図1のロッドの変位量と第1釣合ばねのばね
力との関係を示す関係図である。
【図9】 図1のロッドの変位量と第2釣合ばねのばね
力との関係を示す関係図である。
【図10】 図1のロッドの変位量と閉成ストッパにか
かる内部力発生ばねのばね力に対する反力との関係を示
す関係図である。
【図11】 従来の接点開閉装置の一例の初期状態を示
す断面図である。
【図12】 図11の可動鉄心の移動距離と、可動鉄心
に作用する吸引力と反抗力との合力との関係の概略を示
す関係図である。
【符号の説明】
11a 閉成ストッパ、14 ベース、16 固定接触
子、16a 固定接点、17 駆動手段、18 ロッ
ド、19 フレーム、20 内部力発生ばねストッパ、
21 内部力発生ばね、22 引外しばね(引外し手
段)、23 可動接触子、23a 可動接点、24 主
接点ばね、25 小形永久磁石、26 小形吸着部材、
27A,27B キャンセル機構、29 永久磁石、3
1 吸着部材、32 磁石ユニット(付勢手段)、33
第1釣合ばね、34 第2釣合ばね、35 クロスバ
ー(可動構造体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 高明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、 このベースに設けられ、固定接点を有している固定接触
    子と、 上記ベースに往復動可能に設けられている可動構造体
    と、 この可動構造体の往復動方向へ往復動可能に上記可動構
    造体に設けられ、上記固定接点に接離する可動接点を有
    している可動接触子と、 上記可動構造体と上記可動接触子との間に与圧された状
    態で設けられ、閉成時に上記可動接点に主接点力を与え
    る主接点ばねと、 上記ベースに設けられ、上記可動構造体を閉成方向へ移
    動させる駆動手段と、 上記ベースと上記可動構造体との間に設けられ、上記可
    動接点から上記固定接点を開離させる引外し手段と、 上記ベースと上記可動構造体との間に設けられ、上記可
    動構造体に対して閉成方向への力を作用させる付勢手段
    とを備えていることを特徴とする接点開閉装置。
  2. 【請求項2】 可動構造体は、駆動手段により往復動さ
    れるロッドと、可動接触子及び主接点ばねが設けられ上
    記ロッドに対して上記可動構造体の往復動方向へ変位可
    能なフレームと、上記ロッドに設けられ、上記ロッドに
    対する上記フレームの閉成方向への相対変位を規制する
    内部力発生ばねストッパと、この内部力発生ばねストッ
    パと上記フレームとの間に設けられ、上記ロッドと上記
    フレームとの相対変位に対応したばね力を発生する内部
    力発生ばねとを有していることを特徴とする請求項1記
    載の接点開閉装置。
  3. 【請求項3】 ベースには、フレームの閉成方向への移
    動を規制する閉成ストッパが設けられている請求項2記
    載の接点開閉装置。
  4. 【請求項4】 ベースと可動構造体との間に設けられ、
    上記可動構造体の閉成方向への変位の途中から上記可動
    構造体に対して開成方向へのばね力を作用させる釣合ば
    ねを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれかに記載の接点開閉装置。
  5. 【請求項5】 互いに異なるタイミングで可動構造体に
    ばね力を作用させる複数の釣合ばねを備えていることを
    特徴とする請求項4記載の接点開閉装置。
  6. 【請求項6】 可動構造体及びベースのいずれか一方に
    設けられている永久磁石と、上記可動構造体及び上記ベ
    ースのいずれか他方に設けられ、上記永久磁石の磁力に
    より吸引される吸着部材とを有する磁石ユニットが付勢
    手段として用いられていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の接点開閉装置。
  7. 【請求項7】 可動接点が固定接点に接触した瞬間に可
    動構造体に作用する主接点ばねの予圧をキャンセルする
    キャンセル力を上記可動構造体に作用させるキャンセル
    機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項6のいずれかに記載の接点開閉装置。
  8. 【請求項8】 互いに異なる条件でキャンセル力を作用
    させる複数のキャンセル機構を備えていることを特徴と
    する請求項7記載の接点開閉装置。
  9. 【請求項9】 キャンセル力を磁気的に発生するキャン
    セル機構を用いたことを特徴とする請求項7又は請求項
    8に記載の接点開閉装置。
  10. 【請求項10】 キャンセル機構は、可動構造体及びベ
    ースのいずれか一方に設けられている永久磁石と、上記
    可動構造体及び上記ベースのいずれか他方に設けられ、
    上記永久磁石の磁力により吸引される吸着部材とを有し
    ていることを特徴とする請求項9記載の接点開閉装置。
  11. 【請求項11】 ベースと、 このベースに設けられ、固定接点を有している固定接触
    子と、 上記ベースに往復動可能に設けられている可動構造体
    と、 この可動構造体の往復動方向へ往復動可能に上記可動構
    造体に設けられ、上記固定接点に接離する可動接点を有
    している可動接触子と、 上記可動構造体と上記可動接触子との間に与圧された状
    態で設けられ、閉成時に上記可動接点に主接点力を与え
    る主接点ばねと、 上記ベースに設けられ、上記可動構造体を閉成方向へ移
    動させる駆動手段と、 上記ベースと上記可動構造体との間に設けられ、上記可
    動接点から上記固定接点を開離させる引外し手段と、 上記可動接点が上記固定接点に接触した瞬間に上記可動
    構造体に作用する上記主接点ばねの予圧をキャンセルす
    るキャンセル力を上記可動構造体に作用させるキャンセ
    ル機構とを備えていることを特徴とする接点開閉装置。
JP9195698A 1998-04-03 1998-04-03 接点開閉装置 Pending JPH11297177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9195698A JPH11297177A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 接点開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9195698A JPH11297177A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 接点開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11297177A true JPH11297177A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14041033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9195698A Pending JPH11297177A (ja) 1998-04-03 1998-04-03 接点開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11297177A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007087632A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電磁開閉装置
CN101599392A (zh) * 2008-06-05 2009-12-09 通用电气公司 无需工具的接触块

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007087632A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電磁開閉装置
CN101599392A (zh) * 2008-06-05 2009-12-09 通用电气公司 无需工具的接触块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100516546B1 (ko) 전자 조작 장치
CN101231923B (zh) 抵抗电动斥力的电磁继电器
US8289111B2 (en) Electromagnetic contactor
US9368294B2 (en) Solenoid operated device
US20040066097A1 (en) Linear motor and linear-motor based compressor
CN102881519B (zh) 电磁接触器的辅助接点单元
EP2648203A1 (en) Latching relay
CN216624126U (zh) 一种使用可靠的继电器
JP2003031087A (ja) 電力用開閉装置
US8237527B2 (en) Bistable permanent magnetic actuator
US20130207752A1 (en) Magnetic actuator with a non-magnetic insert
CN113628932A (zh) 一种相控接触器及其永磁机构
EP2259281A2 (en) Electromagnetic contactor
JPH11297177A (ja) 接点開閉装置
JP2016509461A5 (ja)
JP2016509461A (ja) 並進機構に作用する加速ユニットを含む磁気装置
JP2024546624A (ja) 継電器
CN112103143B (zh) 一种储能型快速通断磁保持继电器
CN101252058B (zh) 电磁开关装置
CN1930762B (zh) 具有振荡电枢部件和弹簧的线性驱动单元
JPH0547930B2 (ja)
JP4531005B2 (ja) 電磁操作方式開閉器
JPH0737460A (ja) 遮断器投入用の電磁石装置
CN120824164A (zh) 继电器的磁路结构及继电器
JPS6046027B2 (ja) プリンタ装置