JPH1129746A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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JPH1129746A
JPH1129746A JP20240197A JP20240197A JPH1129746A JP H1129746 A JPH1129746 A JP H1129746A JP 20240197 A JP20240197 A JP 20240197A JP 20240197 A JP20240197 A JP 20240197A JP H1129746 A JPH1129746 A JP H1129746A
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JP
Japan
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vinyl monomer
weight
containing vinyl
meth
coating composition
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Application number
JP20240197A
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English (en)
Inventor
Takaaki Fujiwa
高明 藤輪
Kiyotaka Ikami
清隆 井神
Tomio Ozaki
富夫 尾崎
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1129746A publication Critical patent/JPH1129746A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐候性、使用時までの保存安定性等
に優れ、かつ多孔質基材及び上塗り塗料双方との密着性
にも優れる水性塗料組成物を提供する。 【解決手段】 ビニル系共重合体(A)のエマルション
と水溶性珪酸塩(B)とを、固形分重量比で(A):
(B)=10:1〜1:10の配合割合で含む。共重合
体(A)は、アミド結合含有ビニルモノマー(アクリル
アミドなど)0.1〜20モル%と、このモノマーと共
重合可能なビニル系モノマー((メタ)アクリル酸エス
テル、スチレンなど)80〜99.9モル%との共重合
体である。共重合体(A)と水溶性珪酸塩(B)の相溶
性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性塗料組成物に
関し、より詳しくは、珪酸カルシウム板やALC板など
の多孔質板の表面処理剤として、又は下塗り剤として特
に優れる水性塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】珪酸カルシウム板、ALC板、フレキシ
ブルボード、石膏スラグパーライト、木片セメント板、
プレキャストコンクリート板などの窯業系サイディング
基材や、モルタル、コンクリート基材等の無機質系多孔
質基材は、耐久性向上及び美観のために通常表面塗装が
施される。
【0003】この塗装に際しては、塗料を直接基材へ塗
布すると基材への付着性が不良となるので、基材に下塗
り塗装を施す。従って、この目的に用いられるプライマ
ーには、耐水性、耐候性、使用時までの保存安定性等に
優れることはもちろん、基材及び上塗り塗料双方との密
着性が良好であることが必要である。
【0004】このような目的のプライマーとして、従来
より、水溶性珪酸塩と合成樹脂とを含む水性組成物が知
られている。例えば、特開昭61−238860号公報
には、式M2 O・xSiO2 (Mはアルカリ金属、xは
2.0〜4.5の値)で表される水溶性珪酸塩と、アク
リル系合成樹脂エマルション及び/又は水溶液とを含む
組成物が記載されており、アクリル樹脂としては、アク
リル酸エステル共重合体、スチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体等が記載されている。
【0005】また、特開平7−102241号公報に
は、アクリルエマルション樹脂と式Li2 O・nSiO
2 (nは3〜8の値)で示される珪酸リチウムとを含む
組成物が記載されている。同号公報の実施例によれば、
アクリル樹脂として、メチルメタクリレート/ブチルア
クリレート共重合体が用いられている。
【0006】また、特開平2−308887公報には、
カルボキシル基及びアルコキシシリル基を有するビニル
共重合体のエマルション(A)と珪酸リチウム(B)と
を、固形分重量比で(A):(B)=40:60〜9
0:10の割合で含む組成物が記載されている。
【0007】しかしながら、これら公報記載の組成物で
は、いずれも使用時までの保存安定性が悪く、多孔質基
材との密着性が不十分であるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を解決し、耐水性、耐候性、
使用時までの保存安定性等に優れ、かつ多孔質基材及び
上塗り塗料双方との密着性にも優れる水性塗料組成物を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、アミド結合を有するビニルモノマーをビニル共
重合体のモノマー成分として用いることによって、上記
目的を達成できることを見出だし、本発明を完成するに
至った。
【0010】すなわち、本発明の水性塗料組成物は、ア
ミド結合を有するビニルモノマー(a)0.1〜20モ
ル%と、前記アミド結合含有ビニルモノマーと共重合可
能なビニル系モノマー(b)80〜99.9モル%との
共重合体(A)のエマルション及び/又は水溶液と、 一般式 M2 O・xSiO2 (式中、Mは周期律表第1A族に属するアルカリ金属を
表し、xは2.0〜7.5の値を表す。)で表される水
溶性珪酸塩(B)とを、固形分重量比で、(A):
(B)=10:1〜1:10の配合割合で含む。以下、
本発明について詳しく説明する。
【0011】まず、ビニル共重合体成分(A)について
説明する。このビニル共重合体(A)は、アミド結合を
有するビニルモノマー(a)0.1〜20モル%と、前
記アミド結合含有ビニルモノマーと共重合可能なビニル
系モノマー(b)80〜99.9モル%との共重合体で
ある。
【0012】アミド結合を有するビニルモノマー(a)
としては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、α−エチルアクリルアミド; N,N−ジメチルア
クリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミドなどのN−置換(メタ)アクリルアミ
ド; メチレンビスアクリルアミド、メチレンビスメタ
クリルアミドなどのN−置換(メタ)アクリルアミド2
量体; N−ビニルピロリドン等が挙げられる。これら
のうち、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリル
アミド等が入手容易である点、これらアミド結合含有ビ
ニルモノマー以外のビニル系モノマー(b)との共重合
性が良好である点から好ましい。また、これらのうちの
1種を用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
【0013】ビニル共重合体(A)の構成成分としてア
ミド結合含有ビニルモノマー(a)を用いることによっ
て、ビニル共重合体(A)と水溶性珪酸塩(B)との相
溶性が非常に高められる。これは、このアミド結合含有
ビニルモノマー(a)のアミド基が珪酸塩(B)と水素
結合を形成するためと考えられる。
【0014】従って本発明において、ビニル共重合体
(A)中のアミド結合含有ビニルモノマー(a)と後述
するビニル系モノマー(b)との組成は、ビニル共重合
体(A)と水溶性珪酸塩(B)との相溶性が高められる
程度にすることが必要であり、アミド結合含有ビニルモ
ノマー(a)0.1〜20モル%、共重合可能なビニル
系モノマー(b)80〜99.9モル%である。アミド
結合含有ビニルモノマー(a)が0.1モル%よりも小
さいと、ビニル共重合体(A)と水溶性珪酸塩(B)と
の相溶性向上効果が少なく、得られる塗料組成物の保存
安定性が良くない。一方、20モル%よりも大きくなる
と、塗料組成物を塗膜化したときの塗膜の耐水性が悪く
なる。これら両モノマー(a)及び(b)の好ましい組
成はモノマー(a)0.3〜10モル%、モノマー
(b)90〜99.7モル%である。
【0015】前記アミド結合含有ビニルモノマー(a)
と共重合可能なビニル系モノマー(b)は、(メタ)ア
クリル酸エステル(b−1)、スチレン又はスチレン誘
導体(b−2)、(メタ)アクリロニトリル(b−
3)、カルボキシル基含有ビニルモノマー(b−4)、
ヒドロキシル基含有ビニルモノマー(b−5)及びシリ
ル基含有ビニルモノマー(b−6)からなる群から選ば
れる少なくとも1種を含むことが好ましい。
【0016】このような(メタ)アクリル酸エステル
(b−1)としては、アルキル基の炭素数が1〜12、
好ましくは1〜8の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルが挙げられる。より具体的には、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)
アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸
ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソ
オクチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等が挙げ
られる。これらのうち、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル
等が入手容易である点、他のビニル系モノマーとの共重
合性が良好である点から好ましい。また、これらのうち
の1種を用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
2種以上を併用することによって、上塗り塗料との相溶
性が向上し、密着性をより高める場合が多い。この(メ
タ)アクリル酸エステル(b−1)は、ビニル共重合体
(A)の主たる構成成分である。
【0017】スチレン又はスチレン誘導体(b−2)と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、p−tert−ブ
チルスチレン、ビニルトルエン、モノクロルスチレン等
が挙げられる。これらのうち、スチレン、α−メチルス
チレン等が入手容易である点、他のビニル系モノマーと
の共重合性が良好である点から好ましい。これらのうち
の1種を用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
このスチレン又はスチレン誘導体(b−2)は、ビニル
共重合体(A)において耐アルカリ性向上や親疎水性バ
ランス調節の作用がある。
【0018】カルボキシル基含有ビニルモノマー(b−
4)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マレイン
酸、マレイン酸の半エステル化物、フマル酸、フマル酸
の半エステル化物、イタコン酸、イタコン酸の半エステ
ル化物、クロトン酸、ケイ皮酸等のα,β−不飽和カル
ボン酸; さらには、カルボキシエチル(メタ)アクリ
レートやカルボキシプロピル(メタ)アクリレートなど
のカルボキシアルキル(メタ)アクリレート; フタル
酸モノヒドロキシエチルアクリレートやコハク酸モノヒ
ドロキシエチルアクリレートなどのジカルボン酸とモノ
ヒドロキシアルキルアクリレートとのエステル等が挙げ
られる。これらのうち、アクリル酸、メタクリル酸等が
入手容易である点、他のビニル系モノマーとの共重合性
が良好である点から好ましい。これらのうちの1種を用
いても良いし、2種以上を併用してもよい。このカルボ
キシル基含有ビニルモノマー(b−4)は、ビニル共重
合体(A)において保存安定性を向上せしめる作用があ
る。
【0019】ヒドロキシル基含有ビニルモノマー(b−
5)としては、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等
が挙げられる。これらのうちの1種を用いても良いし、
2種以上を併用してもよい。このヒドロキシル基含有ビ
ニルモノマー(b−5)は、ビニル共重合体(A)にお
いて保存安定性を向上せしめる作用がある。
【0020】シリル基含有ビニルモノマー(b−6)と
しては、例えば、ジビニルジメトキシシラン、ジビニル
ジ−β−メトキシエトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリス−β−メトキシエトキシシラン、
γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエト
キシシラン等が挙げられる。これらのうち、γ−(メ
タ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン等が
入手容易である点、アルコキシシラン基の安定性の点か
ら好ましい。これらのうちの1種を用いても良いし、2
種以上を併用してもよい。このシリル基含有ビニルモノ
マー(b−6)は、ビニル共重合体(A)において耐水
性の向上作用がある。
【0021】本発明において、ビニル系モノマー(b)
は、上記の各モノマーのうち、(メタ)アクリル酸エス
テル(b−1)と、スチレン又はスチレン誘導体(b−
2)とを含むことがより好ましい。
【0022】すなわち、ビニル共重合体(A)は、アミ
ド結合含有ビニルモノマー(a)と、(メタ)アクリル
酸エステル(b−1)と、スチレン又はスチレン誘導体
(b−2)と、さらに必要に応じて(メタ)アクリロニ
トリル(b−3)、カルボキシル基含有ビニルモノマー
(b−4)、ヒドロキシル基含有ビニルモノマー(b−
5)及びシリル基含有ビニルモノマー(b−6)から選
ばれる補助的モノマー成分とから形成されたものである
ことがより好ましい。
【0023】この場合に、例えば、(メタ)アクリル酸
エステル(b−1)は、ビニル共重合体(A)を構成す
る全モノマー中60モル%以上の量で、スチレン又はス
チレン誘導体(b−2)は、ビニル共重合体(A)を構
成する全モノマー中30モル%以下の量で含まれること
が好ましい。(メタ)アクリロニトリル(b−3)、カ
ルボキシル基含有ビニルモノマー(b−4)、ヒドロキ
シル基含有ビニルモノマー(b−5)、シリル基含有ビ
ニルモノマー(b−6)などの補助的モノマー成分は、
ビニル共重合体(A)におけるビニル系モノマー(b)
の総量が80〜99.9モル%となるように、適宜選択
することができる。
【0024】さらに、ビニル系モノマー(b)として、
必要に応じて上記の他に、塩化ビニル、酢酸ビニル、ブ
タジエンなどを、本発明の目的を損なわない範囲の量で
用いることもできる。
【0025】本発明において、ビニル共重合体(A)
は、公知の方法により得ることができる。すなわち、少
なくとも1種のアミド結合含有ビニルモノマー(a)と
少なくとも1種の共重合可能なビニル系モノマー(b)
とを、常法により乳化剤存在下に乳化重合させることに
より得ることができる。例えば、複数種のビニル系モノ
マー(b)のプレエマルション化を行い、このプレエマ
ルション液をアミド結合含有ビニルモノマー(a)のエ
マルション液又は水溶液に滴下して乳化重合させること
ができる。
【0026】本発明において、ビニル共重合体(A)の
重量平均分子量は、特に限定されるものではないが、5
万〜100万程度、好ましくは20万〜80万程度であ
る。また、共重合体(A)のガラス転移点温度は、特に
限定されるものではないが、一般に60℃以下、好まし
くは−30℃〜+60℃程度である。また、フィルム引
張り強度の観点から、最低造膜温度約15℃以上が好ま
しい。エマルション共重合体(A)の粒子径は、共重合
体(A)及び水溶性珪酸塩(B)の使用時までの混合安
定性と、塗布後の皮膜状態の相溶性との兼ね合いから、
0.01〜1μm程度が適切であり、0.03〜0.8
μmが好ましい。
【0027】次に、一般式 M2 O・xSiO2 (式
中、Mは周期律表第1A族に属するアルカリ金属を表
し、xは2.0〜7.5の値を表す。)で表される水溶
性珪酸塩(B)について説明する。
【0028】水溶性珪酸塩(B)におけるアルカリ金属
Mとしては、Li、Na、Kが好ましい。また、水溶性
珪酸塩(B)におけるxは2.0〜7.5の値である。
xが2.0未満であると得られる塗料組成物の耐水性が
劣り、一方、xが7.5を超えると得られる塗料組成物
の基材への密着性が劣る。好ましいxの値は2.0〜
4.5である。
【0029】また、本発明において、水溶性珪酸塩
(B)は完全な水溶液形態であることが好ましい。コロ
イド状のものなどは、基材への浸透性や密着性が劣る。
また、水溶性珪酸塩(B)の2種以上を併用することも
可能である。
【0030】本発明の塗料組成物においては、ビニル共
重合体(A)のエマルション及び/又は水溶液と水溶性
珪酸塩(B)とを、固形分重量比で、(A):(B)=
10:1〜1:10の配合割合で含む。ビニル共重合体
(A)配合量がこの範囲よりも大きいと、上塗り塗料と
の密着性は良くなるが、無機質基材との密着性が悪くな
る。一方、ビニル共重合体(A)配合量がこの範囲より
も小さいと、無機質基材との密着性は良くなるが、上塗
り塗料との密着性が悪くなる。より適切な配合割合は、
ビニル共重合体(A)のモノマー成分によっても異なる
が、(A):(B)=1:5〜5:1であり、より好ま
しい配合割合は、(A):(B)=1:5〜1:1であ
る。
【0031】本発明の塗料組成物は、ビニル共重合体
(A)のエマルション及び/又は水溶液と水溶性珪酸塩
(B)とを混合することによって得られる。この混合の
際に、メチルセルソルブ、カルビトール、トリエチレン
グリコール、テキサノール等の造膜助剤を用いてもよ
い。また、塗料組成物には、必要に応じて、消泡剤、増
粘剤、凍結安定剤、湿潤剤、顔料、水溶性樹脂、浸透助
剤などの公知の添加剤を配合しても良い。
【0032】本発明の塗料組成物によれば、ビニル共重
合体(A)がモノマー成分としてアミド結合含有ビニル
モノマー(a)を含むので、このアミド結合含有ビニル
モノマー(a)のアミド基と珪酸塩(B)との水素結合
形成によって、ビニル共重合体(A)と水溶性珪酸塩
(B)との相溶性が非常に高められる。従って、本発明
の塗料組成物は、使用時までの保存安定性に非常に優れ
る。
【0033】また、ビニル共重合体(A)と水溶性珪酸
塩(B)との相溶性が非常に良いために、基材への塗布
時や皮膜形成状態のいずれにおいても塗料組成物の均質
状態を保つことができる。その結果、基材との密着性が
非常に良好であり、かつ上塗り塗料との密着性も良好で
ある。本発明の塗料組成物は、特にプライマーとしての
使用に適している。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 [実施例1]ビニル系モノマー(b)として、メタクリ
ル酸メチル(MMA)135.5重量部、アクリル酸n
−ブチル(BA)78.2重量部、スチレン(ST)3
2.5重量部、アクリル酸(AA)3.1重量部、及び
メタクリル酸n−ブチル(BMA)53.1重量部を混
合し、このモノマー混合物を、アクアロンHS1025
(第一工業製薬製)22.4重量部を脱イオン水12
0.4重量部に溶解した水溶液中に滴下することによ
り、プレエマルション化を行った。
【0035】一方、攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、
窒素導入管及び温度計を備えた2リツトルの反応容器
に、脱イオン水206.8重量部を入れて、これにアク
アロンHS1025の1.4重量部及びアミド結合含有
ビニルモノマー(a)としてのアクリルアミド1.4重
量部を攪拌しながら加えて溶解した。
【0036】この反応容器に、前記プレエマルションの
うちの15重量%を滴下して、反応容器を85℃まで加
熱した。反応容器が85℃になった時点で、脱イオン水
9.0重量部に過硫酸カリウム(KPS)0.1重量部
を溶解した水溶液を滴下して、30分間初期重合を行っ
た。30分後、前記プレエマルションの残りの85重量
%、及び脱イオン水27.4重量部にKPS 0.5重
量部を溶解した水溶液を3時間かけて滴下し、さらに3
時間熟成を行った。
【0037】冷却後、反応物に25%アンモニア水2.
1重量部を添加して、水系エマルションを得た。この水
系エマルションは、固形分濃度44重量%、pH8.
2、30℃でのB型粘度計による粘度860cpであっ
た。
【0038】次に、この水系エマルション85重量部
に、珪酸ソーダ(x=4、濃度30重量%)375重量
部を混合し、脱イオン水540重量部で希釈して、目的
の水系コーティング組成物を得た。この水系コーティン
グ組成物は、固形分濃度15重量%、pH11、30℃
でのB型粘度計による粘度5cpであった。
【0039】得られた水系コーティング組成物につい
て、次のようにして、保存安定性試験及び密着性試験を
行った。 (保存安定性試験)水系コーティング組成物を密閉容器
に入れ、この密閉容器を50℃の熱風乾燥機中で7日間
放置した。放置後の組成物の状態を目視により評価し
た。 ○:変化なし △:やや増粘 ×:グリッツ発生
【0040】(密着性試験)1m×1mの大きさの珪酸
カルシウム板を切削加工して、10cm間隔に幅1c
m、深さ4mmの溝を形成した。この珪酸カルシウム板
基材を100℃で8分間予熱後、水系コーティング組成
物をスプレーにて80g/m2 (wet量)塗布し、4
0秒放置後、この上にアレスアクアグロス(関西ペイン
ト製水性アクリル壁用塗料)の20%水希釈物を110
g/m2 (wet量)塗布し、100℃で4分間乾燥さ
せた。得られた塗材を室温で24時間放置後、JIS
A 5422に規定された塗膜の密着性試験を行い、塗
膜剥離率(%)を求め、密着性を評価した。また、60
℃温水に24時間浸漬後の密着性試験も行った。
【0041】[実施例2]ビニル系モノマー(b)とし
て、メタクリル酸メチル(MMA)130.4重量部、
アクリル酸n−ブチル(BA)78.2重量部、スチレ
ン(ST)10.7重量部、アクリル酸(AA)1.0
重量部、メタクリル酸n−ブチル(BMA)17.6重
量部、及びγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン(A−174)を1.5重量部混合し、このモノマ
ー混合物を、アクアロンHS1025の22.4重量部
を脱イオン水120.4重量部に溶解した水溶液中に滴
下することにより、プレエマルション化を行った。
【0042】一方、攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、
窒素導入管及び温度計を備えた2リツトルの反応容器
に、脱イオン水206.8重量部を入れて、これにアク
アロンHS1025の1.4重量部及びアミド結合含有
ビニルモノマー(a)としてのアクリルアミド1.4重
量部を攪拌しながら加えて溶解した。
【0043】この反応容器に、前記プレエマルションの
うちの15重量%を滴下して、反応容器を85℃まで加
熱した。反応容器が85℃になった時点で、脱イオン水
9.0重量部に過硫酸カリウム(KPS)0.1重量部
を溶解した水溶液を滴下して、30分間初期重合を行っ
た。30分後、前記プレエマルションの残りの85重量
%、及び脱イオン水27.4重量部にKPS 0.5重
量部を溶解した水溶液を3時間かけて滴下し、さらに3
時間熟成を行った。
【0044】冷却後、反応物に25%アンモニア水2.
1重量部を添加して、水系エマルションを得た。この水
系エマルションは、固形分濃度44重量%、pH8.
3、30℃でのB型粘度計による粘度860cpであっ
た。
【0045】次に、この水系エマルション85重量部
に、珪酸ソーダ(x=4、濃度30重量%)375重量
部を混合し、脱イオン水540重量部で希釈して、目的
の水系コーティング組成物を得た。この水系コーティン
グ組成物は、固形分濃度15重量%、pH11、30℃
でのB型粘度計による粘度5cpであった。得られた水
系コーティング組成物について、実施例1と同様の保存
安定性試験及び密着性試験を行った。
【0046】[実施例3]ビニル系モノマー(b)とし
て、メタクリル酸メチル(MMA)135.5重量部、
アクリル酸n−ブチル(BA)78.2重量部、スチレ
ン(ST)32.5重量部、アクリル酸(AA)3.1
重量部、及びメタクリル酸n−ブチル(BMA)53.
1重量部を混合し、このモノマー混合物を、アクアロン
HS1025の22.4重量部を脱イオン水120.4
重量部に溶解した水溶液中に滴下することにより、プレ
エマルション化を行った。
【0047】一方、攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、
窒素導入管及び温度計を備えた2リツトルの反応容器
に、脱イオン水206.8重量部を入れて、これにアク
アロンHS1025の1.4重量部及びアミド結合含有
ビニルモノマー(a)としてのN,N−ジメチルアクリ
ルアミド1.4重量部を攪拌しながら加えて溶解した。
【0048】この反応容器に、前記プレエマルションの
うちの15重量%を滴下して、反応容器を85℃まで加
熱した。反応容器が85℃になった時点で、脱イオン水
9.0重量部に過硫酸カリウム(KPS)0.1重量部
を溶解した水溶液を滴下して、30分間初期重合を行っ
た。30分後、前記プレエマルションの残りの85重量
%、及び脱イオン水27.4重量部にKPS 0.5重
量部を溶解した水溶液を3時間かけて滴下し、さらに3
時間熟成を行った。
【0049】冷却後、反応物に25%アンモニア水2.
1重量部を添加して、水系エマルションを得た。この水
系エマルションは、固形分濃度44重量%、pH8.
3、30℃でのB型粘度計による粘度130cpであっ
た。
【0050】次に、この水系エマルション85重量部
に、珪酸ソーダ(x=4、濃度30重量%)375重量
部を混合し、脱イオン水540重量部で希釈して、目的
の水系コーティング組成物を得た。この水系コーティン
グ組成物は、固形分濃度15重量%、pH11、30℃
でのB型粘度計による粘度5cpであった。得られた水
系コーティング組成物について、実施例1と同様の保存
安定性試験及び密着性試験を行った。
【0051】[実施例4]実施例1において、アクリル
アミドの添加量を45重量部とした以外は実施例1と同
様にして水系エマルションを得た。そして、実施例1と
同様にして水系コーティング組成物を得た。得られた水
系コーティング組成物について、実施例1と同様の保存
安定性試験及び密着性試験を行った。
【0052】[比較例1〜3]実施例1において、アク
リルアミドの添加量をそれぞれ0重量部(無添加)[比
較例1]、0.1重量部[比較例2]、95.3重量部
[比較例3]とした以外は実施例1と同様にして水系エ
マルションを得た。そして、実施例1と同様にして水系
コーティング組成物を得た。得られた水系コーティング
組成物について、実施例1と同様の保存安定性試験及び
密着性試験を行った。
【0053】[比較例4]実施例1において得られた水
系エマルション単独のものについて、実施例1と同様の
保存安定性試験及び密着性試験を行った。
【0054】[比較例5]実施例1で用いた珪酸ソーダ
単独のものについて、実施例1と同様の保存安定性試験
及び密着性試験を行った。
【0055】以上の実施例1〜4及び比較例1〜5の結
果を、表1に示す。表1より、実施例1〜4では、保存
安定性に優れ、また珪酸カルシウム板基材の平面部及び
切削加工部(溝部)のいずれにおいても実用上十分な密
着性が得られた。
【0056】一方、比較例1では、アクリルアミドを用
いていないので、保存安定性がかなり劣り、切削加工部
の密着性にも劣る。比較例2ではアクリルアミドを少量
用いたので、比較例1に比べ、保存安定性、切削加工部
の密着性がかなり改善されているが、実用上問題があ
る。比較例3ではアクリルアミドの量が多すぎるので、
60℃温水浸漬後の平面部の密着性が劣化した。
【0057】
【発明の効果】本発明の水性塗料組成物は、上述のよう
に構成されているので、ビニル共重合体(A)と水溶性
珪酸塩(B)との相溶性が高く、使用時までの保存安定
性に非常に優れる。また、ビニル共重合体(A)と水溶
性珪酸塩(B)との相溶性が良いために、基材への塗布
時や皮膜形成状態のいずれにおいても塗料組成物の均質
状態を保つことができ、その結果、基材との密着性が非
常に良好であり、かつ上塗り塗料との密着性も良好であ
る。従って、本発明の水性塗料組成物は、多孔質板の表
面処理剤として、又はプライマーとして特に有用であ
る。
【0058】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミド結合を有するビニルモノマー
    (a)0.1〜20モル%と、前記アミド結合含有ビニ
    ルモノマーと共重合可能なビニル系モノマー(b)80
    〜99.9モル%との共重合体(A)のエマルション及
    び/又は水溶液と、 一般式 M2 O・xSiO2 (式中、Mは周期律表第1A族に属するアルカリ金属を
    表し、xは2.0〜7.5の値を表す。)で表される水
    溶性珪酸塩(B)とを、固形分重量比で、(A):
    (B)=10:1〜1:10の配合割合で含む、水性塗
    料組成物。
  2. 【請求項2】 前記アミド結合含有ビニルモノマーと共
    重合可能なビニル系モノマー(b)が、(メタ)アクリ
    ル酸エステル、スチレン又はスチレン誘導体、(メタ)
    アクリロニトリル、カルボキシル基含有ビニルモノマ
    ー、ヒドロキシル基含有ビニルモノマー及びシリル基含
    有ビニルモノマーからなる群から選ばれる少なくとも1
    種のモノマーを含む、請求項1に記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記アミド結合含有ビニルモノマーと共
    重合可能なビニル系モノマー(b)が、(メタ)アクリ
    ル酸エステルと、スチレン又はスチレン誘導体とを含
    む、請求項1又は2項に記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】 アミド結合含有ビニルモノマー(a)
    が、アクリルアミド、メタクリルアミド、α−エチルア
    クリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,
    N−ジメチルメタクリルアミド、N−メチルアクリルア
    ミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチロールア
    クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、メチ
    レンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミ
    ド及びN−ビニルピロリドンからなる群から少なくとも
    1種選ばれる、請求項1〜3項のうちのいずれか1項に
    記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】 共重合体(A)におけるアミド結合含有
    ビニルモノマー(a)が0.3〜10モル%である、請
    求項1〜4項のうちのいずれか1項に記載の塗料組成
    物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215491A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Aica Kogyo Co Ltd 表面強化用組成物及びその表面強化方法
JP2010188327A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Sk Kaken Co Ltd 塗装方法
JP2010240643A (ja) * 2009-03-16 2010-10-28 Sk Kaken Co Ltd 塗装方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215491A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Aica Kogyo Co Ltd 表面強化用組成物及びその表面強化方法
JP2010188327A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Sk Kaken Co Ltd 塗装方法
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