JPH11297977A - 二次元画像検出器 - Google Patents

二次元画像検出器

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JPH11297977A
JPH11297977A JP10097031A JP9703198A JPH11297977A JP H11297977 A JPH11297977 A JP H11297977A JP 10097031 A JP10097031 A JP 10097031A JP 9703198 A JP9703198 A JP 9703198A JP H11297977 A JPH11297977 A JP H11297977A
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JP
Japan
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substrate
image detector
electrode
dimensional image
active matrix
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Pending
Application number
JP10097031A
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English (en)
Inventor
Osamu Teranuma
修 寺沼
Yoshihiro Izumi
良弘 和泉
Koichi Miyaji
弘一 宮地
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクティブマトリクス基板上に300℃以下
の低温でCdTeやCdZnTeなどの半導体材料を形
成することで、応答性がよく、動画像にも対応できる二
次元画像検出器を提供すること。 【解決手段】 格子状に配列された電極配線と、各格子
点毎に設けられた複数のスイッチング素子と、該スイッ
チング素子を介して前記電極配線に接続される画素電極
を含む電荷蓄積容量とからなる画素配列層と、前記画素
配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部と、前記
画素配列層および電極部の間に形成され、光導電性を有
する半導体層とを備えてなる二次元画像検出器におい
て、前記画素配列層を含むアクティブマトリクス基板
と、前記電極部および半導体層を含む対向基板とを備え
ており、前記アクティブマトリクス基板の画素配列層
と、前記対向基板の半導体層とが対向するように両基板
が配置されるとともに、該両基板は、導電性を有する液
晶性化合物によって電気的に接続されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線などの放射
線、可視光、赤外光などの画像を検出できる二次元画像
検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線の二次元画像検出器と
して、X線を感知して電荷(電子−正孔)を発生する半
導体センサーを二次元状に配置し、これらのセンサーに
それぞれ電気スイッチを設けて、各行毎に電気スイッチ
を順次オンにして各列毎にセンサーの電荷を読み出すも
のが知られている。このような二次元画像検出器は、例
えば、文献「D.L.Lee,et al.,"A New Digital Detector
for Projection Radiography",SPIE,2432,pp.237-249,
1995」、「L.S.Jeromin,et al.,"Application ofa-Si A
ctive-Matrix Technology in a X-Ray Detector Pane
l",SID 97 DIGEST,pp.91-94,1997」、および特開平6−
342098号公報などに具体的な構造や原理が記載さ
れている。
【0003】以下、前記従来の放射線二次元画像検出器
の構成と原理について説明する。
【0004】図8は、前記従来の放射線二次元画像検出
器の構造を模式的に示した図である。また、図9は、1
画素当たりの構成断面を模式的に示した図である。
【0005】前記放射線二次元画像検出器は、図8およ
び図9に示すように、ガラス基板51上にXYマトリク
ス状の電極配線(ゲート電極52とソース電極53)、
薄膜トランジスタ(TFT)54、電荷蓄積容量(C
s)55などが形成されたアクティブマトリクス基板を
備えている。また、このアクティブマトリクス基板上に
は、そのほぼ全面に、光導電膜56、誘電体層57およ
び上部電極58が形成されている。
【0006】前記電荷蓄積容量55は、Cs電極59
と、前記薄膜トランジスタ54のドレイン電極に接続さ
れた画素電極60とが、絶縁層61を介して対向してい
る構成である。
【0007】前記光導電膜56は、X線などの放射線が
照射されることで電荷(電子−正孔)が発生する半導体
材料が用いられるが、前記文献によれば、暗抵抗が高
く、X線照射に対して良好な光導電特性を示すアモルフ
ァスセレニウム(a−Se)が用いられている。この光
導電膜(a−Se)56は、真空蒸着法によって300
〜600μmの厚みで形成されている。
【0008】また、前記アクティブマトリクス基板は、
液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマ
トリクス基板を流用することが可能である。例えば、ア
クティブマトリクス型液晶表示装置(AMLCD)に用
いられるアクティブマトリクス基板は、アモルファスシ
リコン(a−Si)やポリシリコン(p−Si)によっ
て形成された薄膜トランジスタ(TFT)や、XYマト
リクス電極、電荷蓄積容量(Cs)を備えた構造になっ
ている。したがって、若干の設計変更を行うだけで、放
射線二次元検出器用のアクティブマトリクス基板として
利用することが容易である。
【0009】次に、前記構造の放射線二次元画像検出器
の動作原理について説明する。
【0010】前記a−Se膜などの光導電膜56に放射
線が照射されると、光導電膜56内に電荷(電子−正
孔)が発生する。図8および図9に示すように、光導電
膜56と電荷蓄積容量(Cs)55は電気的に直列に接
続された構造になっているので、上部電極58とCs電
極59間との間に電圧を印加しておくと、光導電膜56
で発生した電荷(電子−正孔)がそれぞれ+電極側と−
電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量(Cs)55
に電荷が蓄積される仕組みになっている。なお、光導電
膜56と電荷蓄積容量(Cs)55との間には、薄い絶
縁層からなる電子阻止層62が形成されており、これが
一方側からの電荷の注入を阻止する阻止型フォトダイオ
ードの役割を果たしている。
【0011】前記の作用で、電荷蓄積容量(Cs)55
に蓄積された電荷は、ゲート電極G1、G2、G3、
…、Gnの入力信号によって薄膜トランジスタ(TF
T)54をオープン状態にすることでソース電極S1、
S2、S3、…、Snより外部に取り出すことが可能で
ある。電極配線(ゲート電極52とソース電極53)、
薄膜トランジスタ(TFT)54、および電荷蓄積容量
(Cs)55などは、すべてXYマトリクス状に設けら
れているため、ゲート電極G1、G2、G3、…、Gn
に入力する信号を線順次に走査することで、二次元的に
X線の画像情報を得ることが可能となる。
【0012】なお、前記二次元画像検出器は、使用する
光導電膜56がX線などの放射線に対する光導電性だけ
でなく、可視光や赤外光に対しても光導電性を示す場合
は、可視光や赤外光の二次元画像検出器としても作用す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
放射線二次元検出器では、光導電膜56としてa−Se
を用いており、このa−Seは、アモルファス材料特有
の光電流の分散型伝導特性を有していることから応答性
が悪く、また、a−SeのX線に対する感度(S/N
比)が十分でないため、長時間X線を照射して電荷蓄積
容量(Cs)55を十分に充電してからでないと情報を
読み出すことができないといった欠点を持ち合わせてい
る。
【0014】また、X線の照射時に漏れ電流が原因で電
荷が電荷蓄積容量に蓄積することの防止、およびリーク
電流(暗電流)の低減や高電圧保護の目的で、光導電膜
(a−Se)56と上部電極58との間に誘電体層57
が設けられているが、この誘電体層57に残留する電荷
を1フレーム毎に除去するシーケンスを付加する必要が
あるため、前記放射線二次元検出器は静止画の撮影にし
か利用することができないといった問題を生じていた。
【0015】これに対し、動画に対応した画像データを
得るためには、a−Seの代わりに、結晶(もしくは多
結晶)材料で、かつX線に対する感度(S/N比)の優
れた光導電膜56を利用する必要がある。光導電膜56
の感度が向上すれば、短時間のX線照射でも電荷蓄積容
量(Cs)55を十分に充電できるようになり、また、
光導電膜56に高電圧を印加する必要がなくなるため、
誘電体層57自身も不要となる。
【0016】このような、X線に対する感度が優れた光
導電材料としては、CaTeやCdZnTeなどが知ら
れている。一般に、X線の光電吸収は吸収物質の実効原
子番号の5乗に比例するため、例えば、Seの原子番号
が34、CdTeの実効原子番号が50とすると、約
6.9倍の感度の向上が期待できる。ところが、前記放
射線二次元検出器の光導電膜として、a−Seの代わり
にCaTeやCdZnTeを利用しようとすると、以下
のような問題が生じる。
【0017】従来のa−Seの場合、成膜方法としては
真空蒸着法を用いることができ、この時の成膜温度は常
温で可能なため、上述のアクティブマトリクス基板上へ
の成膜が容易であった。これに対して、CdTeやCd
ZnTeの場合は、MBE法やMOCVD法による成膜
法が知られており、特に大面積基板への成膜を考慮する
とMOCVDが適した方法と考えられる。
【0018】しかしながら、MOCVD法でCdTeや
CdZnTeを成膜する場合、原料である有機カドミウ
ム(DMCd)の熱分解温度が約300℃、有機テルル
(DETeやDiPTe)の熱分解温度が各々約400
℃、約350℃であるため、成膜には約400℃の高温
が要求される。
【0019】一般に、アクティブマトリクス基板に形成
されている前述の薄膜トランジスタ(TFT)54は、
半導体層としてa−Si膜やp−Si膜を用いている
が、半導体特性を向上させるために300〜350℃程
度の成膜温度で水素(H2)を付加しながら成膜されて
いる。このようにして形成されるTFT素子の耐熱温度
は約300℃であり、TFT素子をこれ以上の高温に曝
すとa−Si膜やp−Si膜から水素が抜け出し半導体
特性が劣化してしまう。
【0020】したがって、上述のアクティブマトリクス
基板上に、MOCVD法を用いてCdTeやCdZnT
eを成膜することは、成膜温度の観点から事実上困難で
あった。
【0021】本発明は、上述したような問題点に臨みて
なされたものであって、その目的とするところは、アク
ティブマトリクス基板上に300℃以下の低温でCdT
eやCdZnTeなどの半導体材料を形成することで、
応答性がよく、動画像にも対応できる二次元画像検出器
を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の二次元画像検出
器は、格子状に配列された電極配線と、各格子点毎に設
けられた複数のスイッチング素子と、該スイッチング素
子を介して前記電極配線に接続される画素電極を含む電
荷蓄積容量とからなる画素配列層と、前記画素配列層の
ほぼ全面に対向して形成される電極部と、前記画素配列
層および電極部の間に形成され、光導電性を有する半導
体層とを備えてなる二次元画像検出器において、前記画
素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、前記電極
部および半導体層を含む対向基板とを備えており、前記
アクティブマトリクス基板の画素配列層と、前記対向基
板の半導体層とが対向するように両基板が配置されると
ともに、該両基板は、導電性を有する液晶性化合物によ
って電気的に接続されていることを特徴としており、そ
のことにより、上記目的は達成される。
【0023】なお、このときの前記半導体層は、放射線
に対して感度を有することが望ましい。
【0024】そして、この前記半導体層は、CdTeも
しくはCdZnTe化合物半導体であることがさらに望
ましい。
【0025】また、このときの前記液晶性化合物は、異
方導電性を有することが望ましい。
【0026】そして、この前記液晶性化合物は、ディス
コティックカラムナー相を示す配向状態であることがさ
らに望ましい。
【0027】また、前記対向基板の半導体層表面に、前
記アクティブマトリクス基板上に形成されている各画素
電極に対応して、複数の接続電極が形成されていること
が望ましい。
【0028】また、このときの前記対向基板は、光導電
性を有する半導体層自身が支持基板であることが望まし
い。
【0029】また、このときの前記対向基板は、検出す
る光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基
板上に光導電性を有する半導体膜が形成されていること
が望ましい。
【0030】以下、本発明の二次元画像検出器による作
用について説明する。
【0031】本発明の二次元画像検出器によれば、格子
状に配列された電極配線と、各格子点毎に設けられた複
数のスイッチング素子と、該スイッチング素子を介して
前記電極配線に接続される画素電極を含む電荷蓄積容量
とからなる画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面に
対向して形成される電極部と、前記画素配列層および電
極部の間に形成され、光導電性を有する半導体層とを備
えてなる二次元画像検出器において、前記画素配列層を
含むアクティブマトリクス基板と、前記電極部および半
導体層を含む対向基板とを備えており、前記アクティブ
マトリクス基板の画素配列層と、前記対向基板の半導体
層とが対向するように両基板が配置されるとともに、該
両基板は、導電性を有する液晶性化合物によって電気的
に接続されていることを特徴としていることにより、こ
れまで半導体の成膜温度とアクティブマトリクス基板の
耐熱温度との関係で、アクティブマトリクス基板上に直
接成膜することのできなかった半導体材料を画像検出器
として使用することが可能となっている。
【0032】また、このときの前記半導体層は、放射線
に対して感度を有していることにより、放射線に対する
二次元画像検出器を実現することが可能となっている。
【0033】そして、この前記半導体層として、CdT
eもしくはCdZnTe化合物半導体を用いていること
により、これまで用いられてきたa−Seからなる半導
体と比較して、放射線に対する感度が向上し、動画の撮
影が可能となっている。
【0034】また、このときの前記液晶性化合物は、異
方導電性を有していることにより、アクティブマトリク
ス基板と対向基板との間において各画素毎に絶縁壁を設
けなくても両基板電極間のみに限定した電気的接続が可
能となっており、隣接画素間の電気的絶縁性を確保する
ことが可能となっている。つまり、本発明における上述
した液晶性化合物はカラム軸方向に限定された異方導電
性を有することが望ましい。
【0035】そして、この前記液晶性化合物は、ディス
コティックカラムナー相を示す配向状態であることによ
り、上述したカラム軸方向に限定された異方導電性を有
する液晶性化合物を得ることが可能となっている。
【0036】なお、本発明では、上述した液晶性化合物
として室温付近で液晶となるものを使用することによ
り、製造過程において液晶充填などの処理を比較的低温
で行うことが可能となっており、また、上述した液晶性
化合物として室温付近で固体(結晶)となるものを使用
することにより、異方導電性を示す分子の層構造が液晶
と比較してより安定した状態を保つことができ、品質を
向上させることが可能となっている。
【0037】また、前記対向基板の半導体層表面に、前
記アクティブマトリクス基板上に形成されている各画素
電極に対応して、複数の接続電極が形成されていること
により、対向基板上の半導体の画素間が電気的に分離さ
れ、放射線や光線の入射によって半導体内で発生した電
荷が入射位置に対応した接続電極にのみ収集され、周囲
の画素に回り込むことなく電気的クロストークを抑制す
ることが可能となっている。
【0038】このとき、上述した複数の画素電極の面積
を、上述した複数の接続電極の面積よりも小さく形成す
ることにより、X線や光線の入射により発生した電荷を
効率よく収集することができるとともに、アクティブマ
トリクス基板と対向基板との貼り合わせ時に位置ずれが
生じたとしても隣接画素との電気的クロストークを抑制
することが可能となっている。
【0039】また、このときの前記対向基板は、光導電
性を有する半導体層自身を支持基板とすることにより、
ブリッジマン法やグラディエントフリーズ法、トラベル
ヒーティング法などによって得られる結晶性半導体基板
を容易に利用することが可能となっている。
【0040】また、このときの前記対向基板は、検出す
る光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基
板上に光導電性を有する半導体膜が形成されている構成
とすることにより、対向基板自身の強度を大幅に増強す
ることが可能となっている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て 図面を参照しながら詳細に説明する。
【0042】(実施の形態1)図1および図2は、本発
明の実施の形態1に係る二次元画像検出器を示したもの
であり、図1は、該二次元画像検出器の全体構成の概略
を示す断面図であり、図2は、その二次元画像検出器の
1画素当たりの構成を示す断面図である。
【0043】本実施の形態1における二次元画像検出器
は、図1に示すように、スイッチング素子としての薄膜
トランジスタ(TFT)5と画素電極14とが形成され
たアクティブマトリクス基板1と、接続電極6が形成さ
れた対向基板2とが、異方導電性を有する液晶性化合物
3を介して電気的に接続されることにより貼り合わされ
た構成となっている。
【0044】このアクティブマトリクス基板1は、液晶
表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマトリ
クス基板と同じプロセスで形成することが可能である。
具体的に説明すれば、図2に示すように、ガラス基板7
上に、XYマトリクス状の電極配線(ゲート電極8とソ
ース電極9)、薄膜トランジスタ(TFT)5、電荷蓄
積容量(Cs)4などにより画素配列層が構成されてい
る。
【0045】前記ガラス基板7には、無アルカリガラス
基板(例えばコーニング社製#7059や#1737)
を用い、その上にTaなどの金属膜からなるゲート電極
8を形成する。ゲート電極8は、Taなどをスパッタ蒸
着で約3000Å成膜した後、所望の形状にパターニン
グして得られる。この際、同時に電荷蓄積容量(Cs電
極)4も形成する。次に、SiNxやSiOxからなる
絶縁膜11を、CVD法で約3500Å成膜して形成す
る。この絶縁膜11は、前記薄膜トランジスタ(TF
T)5のゲート絶縁膜および電荷蓄積容量(Cs)4の
電極間の誘電層として作用する。なお、絶縁膜11とし
て、SiNxやSiOxだけでなく、ゲート電極8とC
s電極4とを陽極酸化した陽極酸化膜を併用してもよ
い。
【0046】次に、薄膜トランジスタ(TFT)5のチ
ャネル部となるa−Si膜(i層)12と、ソース・ド
レイン電極とのコンタクトを図るa−Si膜(n+層)
13とを、CVD法で各々約1000Å、約400Å成
膜した後、所望の形状にパターニングする。次に、Ta
やAlなどの金属膜からなるソース電極9と、ITOな
どの導電膜からなる画素電極14(ドレイン電極を兼
用)を形成する。このソース電極9と画素電極14と
は、前記金属膜をスパッタ蒸着で約3000Å成膜した
後、所望の形状にパターニングすることで得られる。
【0047】その後、画素電極14の開口部以外の領域
を絶縁保護する目的で、絶縁保護膜15を形成する。こ
の絶縁保護膜15は、SiNxやSiOxからなる絶縁
膜をCVD法で約6000Å成膜した後、所望の形状に
パターニングすることで得られる。なお、この絶縁保護
膜15には、無機の絶縁膜の他に、アクリルやポリイミ
ドなどの有機膜を使用することも可能である。このよう
にして、アクティブマトリクス基板1が形成される。
【0048】なお、ここでは、前記アクティブマトリク
ス基板1のTFT素子として、a−Siを用いた逆スタ
ガ構造のTFT5を用いたが、これに限定されるもので
はなく、p−Siを用いても良いし、スタガ構造にして
も良い。また、前記アクティブマトリクス基板1は、液
晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマト
リクス基板と同じプロセスで形成することが可能であ
る。
【0049】一方、対向基板2は、図2にも示すよう
に、X線などの放射線に対して光導電性を有する半導体
基板(光導電体基板)16を支持基板としている。ここ
では、CdTeもしくはCdZnTeといった化合物半
導体を用いる。前記半導体基板16の厚みは約0.5m
mである。この半導体基板16は、ブリッジマン法やグ
ラディエントフリーズ法、トラベルヒーティング法など
によって、容易に結晶基板を形成することが可能であ
る。前記半導体基板16の一方の面のほぼ全面に、Al
などのX線を透過しやすい金属によって上部電極17を
形成する。また、他方の面には、厚さ約1000ÅのA
lOxからなる絶縁層である電子阻止層18をほぼ全面
に形成した後、TaやAlなど金属膜をスパッタ蒸着で
約2000Å成膜し、所望の形状にパターニングするこ
とで接続電極6を形成する。前記接続電極6は、アクテ
ィブマトリクス基板1に形成された画素電極14と対応
する位置に形成される。
【0050】以上のようにして作製されたアクティブマ
トリクス基板1および対向基板2は、画素電極14およ
び接続電極6が画素毎に各々対向するようにして配置さ
れており、これら両基板の間隙には、図2にも示すよう
に、導電性を有する液晶性化合物3が存在している。こ
のときの導電性を有する液晶性化合物3は、アクティブ
マトリクス基板1と対向基板2とに形成された画素電極
14と接続電極6とを電気的に接続する役割を果たして
いる。
【0051】なお、このときに用いる液晶性化合物3が
等方的な導電性を有していると、この液晶性化合物3を
通じて隣接画素同士で電気的クロストークが生じてしま
うため、用いる液晶性化合物3としては、異方的な導電
性を有するものが適している。つまり、液晶性化合物3
が導電率の異方性を有していると、上下の基板方向に低
抵抗、面内方向に高抵抗となるように分子を配列させて
おくことにより、画素電極14と接続電極6とを電気的
に接続するとともに、隣接画素への電気的クロストーク
を防止することが可能となる。
【0052】以下に、本実施の形態1における二次元画
像検出器に用いる異方導電性を有する液晶性化合物3に
ついて、さらに詳細に説明する。
【0053】本実施の形態1における異方導電性を有す
る液晶性化合物3としては、ディスコティック液晶相、
なかでも円盤状分子が一次元にカラム状に積層したディ
スコティックカラムナー相を示す有機化合物を挙げるこ
とができる。このディスコティックカラムナー相は、隣
接する分子のπ電子共役系の重なりがカラム方向に最も
大きくなる配置となっており、一次元の電子移動が見ら
れるため、カラム軸方向のみに限定された異方導電性を
示すものである。
【0054】このような液晶性化合物としては、例え
ば、図3(a)〜(h)に示すようなものが挙げられる
(図中、Rは炭素原子数1〜20のアルキル基を表して
おり、Mは遷移金属原子を表す)。この中で特に有機金
属錯体は、錯体液晶中の遷移金属が電導度を高め、カラ
ム軸に沿って協同的な電導効果が在すると考えられ、高
い導通性が得られる。本実施の形態1では、図3中の
(a)において、R=n−C1225で表される液晶性化
合物を用いた。
【0055】なお、ディスコティックカラムナー相を示
す液晶性化合物の大半は、100℃以上の高温で液晶相
を形成し、室温以下で液晶相を形成するものはごく僅か
であるが、ディスコティックカラムナー層構造は極めて
結晶状態に近いものであり、液晶相と固体相との間での
秩序構造変化がほとんどないため、ディスコティックカ
ラムナー相、すなわち一次元カラム積層構造が保たれて
いれば、この化合物は最終的には固体(結晶)であって
も構わない。このような場合には、この液晶性化合物を
液晶相転移する温度にまで十分に加熱し、液晶状態のま
ま上下両基板間に充填した後、封止する。そして、この
化合物は冷却に伴い固体相への転移を起こすが、一次元
カラム積層構造による異方導電性は保持されている。ま
た、よく精製された材料で、極めて伝導率が小さい場合
には、必要に応じてヨウ素(I2)や塩化アルミニウム
(AlCl3)などを用いた化学ドーピングによりキャ
リア濃度を増加させ、伝導率を必要に応じて調整すると
よい。
【0056】次に、前記液晶性化合物3を用いて、アク
ティブマトリクス基板1と対向基板2とを貼り合わせる
際の具体的な方法について説明する。図4(a)〜
(d)は、両者の基板の貼り合わせプロセスを示す図面
である。なお、以下の工程は、全て真空チャンバー内に
て行った。
【0057】先ず、図4(a)に示すように、アクティ
ブマトリクス基板1上に、必要に応じて粒径5〜6μm
のプラスチック製スペーサー(図示せず)を散布した
後、150℃の高温で液晶状態にした液晶性化合物3を
ディスペンサー20を用いて滴下する。なお、このと
き、アクティブマトリクス基板1の基板サイズが大型の
場合には、液晶性化合物3を複数滴下することが望まし
い。また、室温で固体となる液晶性化合物3の場合に
は、加熱して液晶状態としてから滴下するとよい。
【0058】次に、図4(b)に示すように、対向基板
2の周辺部にUV硬化型のシール樹脂21を塗布した
後、図4(a)にて液晶性化合物3を滴下したアクティ
ブマトリクス基板1との貼り合わせを行う。
【0059】そして、図4(c)に示すように、上述の
シール樹脂21が大きく乱れない程度に、基板表面にシ
ェアリング処理を施す。これにより、ディスコティック
カラムナー相のカラム軸が基板面に対して垂直な構造が
得られる。
【0060】その後、図4(d)に示すように、アクテ
ィブマトリクス基板1の裏面側よりUV照射を行い、図
4(b)にて塗布したシール樹脂21を硬化させる。
【0061】このようにして、本実施の形態1における
二次元画像検出器は作製される。なお、シール樹脂21
は、シェアリング処理の後に、上下基板の周辺部外側か
ら形成してもよく、また、予めアクティブマトリクス基
板1側の周辺部に塗布しておいても構わない。
【0062】ここで、図2および図5を用いて、上述し
た二次元画像検出器の動作原理について説明する。図5
は、本実施の形態1における二次元画像検出器の1画素
当たりの等価回路を示す回路図である。
【0063】CdTeやCdZnTeからなる半導体基
板(光導電体基板)16にX線が入射すると、光導電効
果によりこの半導体基板16に電荷(電子−正孔)が発
生する。この時、電荷蓄積容量(Cs)4と半導体基板
16とは、画素電極14/液晶性化合物3/接続電極6
を介して直列に接続された構造になっているので、上部
電極17とCs電極4との間に電圧を印加しておくと、
半導体基板16内で発生した電荷(電子−正孔)がそれ
ぞれ+電極側と−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積
容量(Cs)4に電荷が蓄積される仕組みになってい
る。
【0064】なお、半導体基板16と接続電極6との間
には、薄い絶縁層からなる電子阻止層18が形成されて
おり、これが一方側からの電荷の注入を阻止するMIS
(Metal−Insulator−semicond
uctor)構造の阻止型フォトダイオードの役割を果
たしており、X線が入射しない時の暗電流の低減に寄与
している。すなわち、上部電極17側に正電圧を印加し
た場合、電子阻止層18は接続電極6から半導体基板
(光導電体)16への電子の注入を阻止する働きをす
る。なお、半導体基板(光導電体)16と上部電極17
との間にも絶縁層を設け、上部電極17から半導体基板
(光導電体)16への正孔の注入も阻止し、更なる暗電
流低減を図る場合もある。
【0065】この阻止型フォトダイオードの構造として
は、前記MIS構造の他にも、CdTe/CdSなどの
積層膜を用いたヘテロ接合構造、PIN接合構造、ショ
ットキー接合構造を用いることも、もちろん可能であ
る。
【0066】前記の作用により、電荷蓄積容量(Cs)
4に蓄積された電荷は、ゲート電極8の入力信号によっ
て薄膜トランジスタ(TFT)5をオープン状態にする
ことでソース電極9より外部に取り出すことが可能であ
る。電極配線(ゲート電極8とソース電極9)、薄膜ト
ランジスタ(TFT)5、電荷蓄積容量(Cs)4など
は、従来例の図7にも示すように、すべてXYマトリク
ス状に設けられているため、ゲート電極G1、G2、G
3、…、Gnに入力する信号を線順次に走査すること
で、二次元的にX線の画像情報を得ることが可能とな
る。このように、基本的な動作原理は、従来例に示した
画像検出器と同様である。
【0067】前記のごとく、本実施の形態1における二
次元画像検出器は、格子状の電極配線と各格子点毎に設
けられた複数の薄膜トランジスタ(TFT)5と複数の
画素電極14とが具備されたアクティブマトリクス基板
1と、光導電性を有する半導体基板16がほぼ全面に具
備された対向基板2とが、導電性を有する液晶性化合物
3により電気的に接続されている構成であることを特徴
としている。
【0068】したがって、従来の画像検出器のように、
光導電半導体を直接アクティブマトリクス基板上に成膜
する場合に問題となっていた、アクティブマトリクス基
板の耐熱性に起因する光導電体の成膜温度の制限が、本
実施の形態1の構成では緩和される。この結果、従来で
はアクティブマトリクス基板上に直接成膜できなかった
半導体材料を、容易に画像検出器に使用することが可能
になる。これに伴い、次にアクティブマトリクス基板の
耐熱性から液晶性化合物の液晶相転移および等方相転移
の温度が制限されることになる。しかしながら、通常ア
クティブマトリクス基板は、250℃程度の耐熱性を有
していることから、この温度以下でディスコティックカ
ラムナー相を示す液晶性化合物を適宜選択すればよく、
このことは、二次元画像検出器を実現するうえで全く障
害にはならない。
【0069】また、前記理由により、半導体基板(光導
電体基板)としてCdTeやCdZnTeを用いること
ができるため、従来のa−Seを用いた二次元画像検出
器に比べてX線に対する感度が向上するとともに、半導
体基板と上部電極間に誘電体層を設ける必要がなくな
り、動画に対応する画像データ、すなわち33msec
/framのレートで画像データを得ることが可能にな
った。
【0070】また、前記構造の二次元画像検出器は、半
導体基板の貼り合わせ面に、アクティブマトリクス基板
上に形成されている複数の画素電極に対応して各画素毎
に独立された接続電極が形成されている。これにより、
対向基板の半導体基板上の画素間が電気的に分離され、
放射線や光線の入射により半導体基板内で発生した電荷
が、入射位置に対応した接続電極にのみ収集され、周囲
の画素に回り込むことなく電気的クロストークが抑制さ
れる。
【0071】さらに、例えば図1にも示しているよう
に、対向基板2上に1画素内でできるだけ大きなサイズ
の接続電極6を形成し、各画素における画素電極14と
接続電極6との面積の関係を(画素電極面積)<(接続
電極面積)となるように構成することにより、X線や光
線の入射により半導体内で発生した電荷を効率良く収集
することができるとともに、アクティブマトリクス基板
1と対向基板2との貼り合わせ時に位置ずれが生じたと
しても、隣接画素との電気的クロストークを抑制するこ
とが可能となる。本実施の形態1では、画素電極14の
形状を一辺が約80μmのほぼ正方形とし、また、接続
電極6の形状を一辺が約120μmのほぼ正方形とする
ことで、上下基板の貼り合わせ時における位置ずれに対
して、±20μmのマージンを確保することが可能とな
った。
【0072】(実施の形態2)本発明に係る二次元画像
検出器に用いられるアクティブマトリクス基板は、図2
に示した構造に限定されるものではなく、上述した実施
の形態1で示した二次元画像検出器の他の構成について
以下に説明する。図6は、本発明の実施の形態2に係る
二次元画像検出器を示すものであり、該二次元画像検出
器の1画素当たりの構成を示す断面図である。
【0073】なお、本実施の形態2に係る二次元画像検
出器の構成は、図2に示した本実施の形態1に係る二次
元画像検出器の構成と類似しているため、図2で用いた
部材と同一の機能を有する部材については同一の部材番
号を付記し、その説明を省略する。
【0074】図6に示すように、本実施の形態2におけ
る二次元画像検出器は、本実施の形態1に係る二次元画
像検出器と同様に、ガラス基板7上にXYマトリクス状
の電極配線(ゲート電極8とソース電極9)、薄膜トラ
ンジスタ(TFT)5、電荷蓄積容量(Cs)4などが
形成されている。
【0075】このガラス基板7には、無アルカリガラス
基板(例えばコーニング社製#7059や#1737)
を用い、その上にTaなどの金属膜からなるゲート電極
8を形成する。ゲート電極8は、Taなどをスパッタ蒸
着で約3000Å成膜した後、所望の形状にパターニン
グして得られる。この際、同時に電荷蓄積容量電極(C
s電極)4も形成される。次に、SiNxやSiOxか
らなる絶縁膜11をCVD法で約3500Å成膜して形
成する。この絶縁膜11は、前記薄膜トランジスタ(T
FT)5のゲート絶縁膜および電荷蓄積容量(Cs)4
の電極間の誘電層として作用する。なお、絶縁膜11と
して、SiNxやSiOxだけでなく、ゲート電極8と
Cs電極4とを陽極酸化した陽極酸化膜を併用してもよ
い。
【0076】次に、薄膜トランジスタ(TFT)5のチ
ャネル部となるa−Si膜(i層)12と、ソース・ド
レイン電極とのコンタクトを図るa−Si膜(n+層)
13とをCVD法で各々約1000Å、約400Å成膜
した後、所望の形状にパターニングする。次に、Taや
Alなどの金属膜からなるソース電極9とドレイン電極
10とを形成する。このソース電極9とドレイン電極1
0とは、上記金属膜をスパッタ蒸着で約3000Å成膜
した後、所望の形状にパターニングすることで得られ
る。
【0077】その後、このアクティブマトリクス基板の
ほぼ全面を覆う形で、絶縁保護膜42を約3μmの厚み
でコートする。この絶縁保護膜42には、感光性を有す
る有機絶縁膜、例えばアクリル樹脂などを用いる。その
後、絶縁保護膜42をフォトリソグラフィ技術でパター
ニングし、所定の場所にスルーホール43を形成する。
次に、絶縁保護膜42の上に、Al、Ti、ITOなど
の導電膜からなる画素電極14をスパッタ蒸着法で約2
000Å成膜し、所望の形状にパターニングする。この
時、保護絶縁膜42に設けたスルーホール43を介し
て、画素電極14と薄膜トランジスタ(TFT)5のド
レイン電極10とを電気的に接続する。
【0078】そして、上述したような構造のアクティブ
マトリクス基板を、実施の形態1と同様に、X線に対し
て光導電性を有する半導体基板(光導電体基板)16を
支持基板とする対向基板2と、画素電極14と接続電極
6とが画素領域毎に各々が対向するように配置して、両
者の間隔に図6に示すような形態で異方導電性を有する
液晶性化合物3を存在させて貼り合わせることで、本実
施の形態2における二次元画像検出器は完成する。実施
の形態1に記載の二次元画像検出器と比較すると、アク
ティブマトリクス基板の構造が若干異なるだけで、二次
元画像検出器としての基本的な動作原理は同じである。
【0079】以上のように、本実施の形態2に係る二次
元画像検出器は、アクティブマトリクス基板のほぼ全表
面を有機絶縁膜からなる絶縁保護膜42で覆った構成と
なっているため、該絶縁保護膜42が下地基板(ガラス
基板7上にXYマトリクス状の電極配線やTFT5が形
成されている状態のもの)の平坦化効果をもたらす。す
なわち、図2に示した本実施の形態1の構成では、TF
T5やXYマトリクス状の電極配線によりアクティブマ
トリクス基板1の表面に1μm程度の凹凸が生じるが、
本実施の形態2では、図6に示すように、絶縁保護膜4
2によって下地基板の表面が平坦化されるため、アクテ
ィブマトリクス基板の表面の凹凸は約0.2μmに抑え
られる。
【0080】また、本実施の形態2の構成では、画素電
極14をTFT5や電極配線の上にオーバーラップさせ
た状態で形成させることができるため、画素電極14の
設計マージンを大きくとることができる。
【0081】(実施の形態3)本発明に係る二次元画像
検出器に用いられる対向基板は、図2に示した構造に限
定されるものではなく、上述した実施の形態1で示した
二次元画像検出器の他の構成について以下に説明する。
図7は、本発明の実施の形態3に係る二次元画像検出器
を示すものであり、該二次元画像検出器の1画素当たり
の構成を示す断面図である。
【0082】なお、本実施の形態3に係る二次元画像検
出器の構成は、図2に示した本実施の形態1に係る二次
元画像検出器の構成と類似しているため、図2で用いた
部材と同一の機能を有する部材については同一の部材番
号を付記し、その説明を省略する。
【0083】図7に示すように、ここで用いる対向基板
は、支持基板46と、該支持基板46上に成膜される半
導体膜(半導体層)47とによって主に構成されてい
る。具体的には、支持基板46としては、X線に対して
透過性を有する基板を用いる必要があり、ガラス、セラ
ミック、シリコン基板などを用いることができる。な
お、ここでは、X線と可視光の両者に対して透過性の優
れた、厚みが0.7〜1.1mmのガラス基板を用いて
いる。このような基板であれば、40〜100keVの
X線をほとんど透過する。
【0084】まず、支持基板46の一方の面のほぼ全面
に、Ti、Agなどの金属によって上部電極17を形成
する。但し、この二次元画像検出器を可視光による像の
検出に用いる場合には、前記上部電極17として可視光
に対して透明なITO電極を用いる。
【0085】次に、この上部電極17上に半導体膜47
として、MOCVD法を用いてCdTeやCdZnTe
の多結晶膜を約0.5mmの厚みで形成する。MOCV
D法は、大面積基板への成膜に適しており、原料である
有機カドミウム(ジメチルカドミウム[DMCd]な
ど)、有機テルル(ジエチルテルル[DETe]やジイ
ソプロピルテルル[DiPTe]など)、有機亜鉛(ジ
エチル亜鉛[DEZn]やジイソプロピル亜鉛[DiP
Zn]やジメチル亜鉛[DMZn]など)を用いて、4
00〜500℃の成膜温度で成膜が可能である。
【0086】更にその上に、AlOxの薄い絶縁層から
なる電子阻止層18を、ほぼ全面に形成した後、Taや
Alなど金属膜を約2000Å成膜し所望の形状にパタ
ーニングすることで接続電極6を形成する。この接続電
極6は、アクティブマトリクス基板1に形成された画素
電極14と対応する位置に形成するとよい。
【0087】前記構造の対向基板を、実施の形態1と同
様に、アクティブマトリクス基板1と、画素電極14と
接続電極6とが画素領域毎に各々が対向するように配置
して、両者の間隔に図7に示すような形態で異方導電性
を有する液晶性化合物3を存在させて貼り合わせること
で、本実施の形態2における二次元画像検出器は完成す
る。
【0088】これを実施の形態1に記載の二次元画像検
出器と比較すると、対向基板の構造が若干異なるだけ
で、その基本的な動作原理は同じである。
【0089】このような構造の対向基板を用いると、支
持基板46上に光導電性を有する半導体膜47を形成し
ているので、実施の形態1に記載の対向基板に比べて、
力学的強度を増すことが可能になる。したがって、対向
基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせる際
に、対向基板が割れにくくなり、プロセスマージンが増
大する。
【0090】また、この二次元画像検出器の使用目的を
X線による像の検出に限定すれば、X線を透過しやすい
金属基板を用いて、支持基板46と上部電極17とを兼
用させることも可能である。
【0091】なお、上述したような実施の形態1〜3で
は、主にX線(放射線)に対する二次元画像検出器の場
合について説明してきたが、使用する半導体(光導電
体)がX線などの放射線に対する光導電性だけでなく、
可視光や赤外光に対しても光導電性を示す場合は、可視
光や赤外光の二次元画像検出器として使用することも可
能である。ただし、この場合は、半導体(光導電体)か
らみて光入射側に配置される上部電極の材料としては、
ITOなどの可視光や赤外光を透過する透明電極を材料
として用いる必要がある。また、半導体(光導電体)の
厚みも、可視光、赤外光の吸収効率に応じて最適化する
必要がある。
【0092】
【発明の効果】本発明の二次元画像検出器によれば、格
子状に配列された電極配線と、各格子点毎に設けられた
複数のスイッチング素子と、該スイッチング素子を介し
て前記電極配線に接続される画素電極を含む電荷蓄積容
量とからなる画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面
に対向して形成される電極部と、前記画素配列層および
電極部の間に形成され、光導電性を有する半導体層とを
備えてなる二次元画像検出器において、前記画素配列層
を含むアクティブマトリクス基板と、前記電極部および
半導体層を含む対向基板とを備えており、前記アクティ
ブマトリクス基板の画素配列層と、前記対向基板の半導
体層とが対向するように両基板が配置されるとともに、
該両基板は、導電性を有する液晶性化合物によって電気
的に接続されていることを特徴としていることにより、
これまで半導体の成膜温度とアクティブマトリクス基板
の耐熱温度との関係で、アクティブマトリクス基板上に
直接成膜することのできなかった半導体材料を画像検出
器として使用することができるという効果を奏する。
【0093】また、このときの前記半導体層は、放射線
に対して感度を有していることにより、放射線に対する
二次元画像検出器を実現することができるという効果を
奏する。
【0094】そして、この前記半導体層として、CdT
eもしくはCdZnTe化合物半導体を用いていること
により、これまで用いられてきたa−Seからなる半導
体と比較して、放射線に対する感度が向上し、動画の撮
影ができるという効果を奏する。
【0095】また、このときの前記液晶性化合物は、異
方導電性を有していることにより、アクティブマトリク
ス基板と対向基板との間において各画素毎に絶縁壁を設
けなくても両基板電極間のみに限定した電気的接続が可
能となっており、隣接画素間の電気的絶縁性を確保する
ことが可能となっている。つまり、本発明における上述
した液晶性化合物はカラム軸方向に限定された異方導電
性を有することが望ましい。
【0096】そして、この前記液晶性化合物は、ディス
コティックカラムナー相を示す配向状態であることによ
り、上述したカラム軸方向に限定された異方導電性を有
する液晶性化合物を得ることができるという効果を奏す
る。
【0097】なお、本発明では、上述した液晶性化合物
として室温付近で液晶となるものを使用することによ
り、製造過程において液晶充填などの処理を比較的低温
で行うことが可能となり、また、上述した液晶性化合物
として室温付近で固体(結晶)となるものを使用するこ
とにより、異方導電性を示す分子の層構造が液晶と比較
してより安定した状態を保つことができ、品質を向上さ
せることが可能となる。
【0098】また、前記対向基板の半導体層表面に、前
記アクティブマトリクス基板上に形成されている各画素
電極に対応して、複数の接続電極が形成されていること
により、対向基板上の半導体の画素間が電気的に分離さ
れ、放射線や光線の入射によって半導体内で発生した電
荷が入射位置に対応した接続電極にのみ収集され、周囲
の画素に回り込むことなく電気的クロストークを抑制す
ることができるという効果を奏する。
【0099】このとき、上述した複数の画素電極の面積
を、上述した複数の接続電極の面積よりも小さく形成す
ることにより、X線や光線の入射により発生した電荷を
効率よく収集することができるとともに、アクティブマ
トリクス基板と対向基板との貼り合わせ時に位置ずれが
生じたとしても隣接画素との電気的クロストークを抑制
することが可能となる。
【0100】また、このときの前記対向基板は、光導電
性を有する半導体層自身を支持基板とすることにより、
ブリッジマン法やグラディエントフリーズ法、トラベル
ヒーティング法などによって得られる結晶性半導体基板
を容易に利用することが可能となる。
【0101】また、このときの前記対向基板は、検出す
る光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基
板上に光導電性を有する半導体膜が形成されている構成
とすることにより、対向基板自身の強度を大幅に増強す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1に係る二次元画
像検出器の全体構成の概略を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1に係る二次元画
像検出器の1画素当たりの構成の概略を示す断面図であ
る。
【図3】図3(a)〜(h)は、本発明の実施の形態1
に係る二次元画像検出器の液晶性化合物として用いるこ
とのできる代表的なディスコティック液晶の分子構造図
である。
【図4】図4(a)〜(d)は、本発明の実施の形態1
に係る二次元画像検出器におけるアクティブマトリクス
基板と対向基板との貼り合わせを示したプロセス図であ
る。
【図5】図5は、本発明の実施の形態1に係る二次元画
像検出器の1画素当たりの等価回路を示す図面である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態2に係る二次元画
像検出器の1画素当たりの構成の概略を示す断面図であ
る。
【図7】図7は、本発明の実施の形態3に係る二次元画
像検出器の1画素当たりの構成の概略を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、従来の二次元画像検出器の構造の模式
的に示した図面である。
【図9】図9は、従来の二次元画像検出器の1画素当た
りの構成の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板 2 対向基板 3 液晶性化合物 4 電荷蓄積容量電極 5 薄膜トランジスタ(TFT) 6 接続電極 7 ガラス基板 8 ゲート電極 9 ソース電極 10 ドレイン電極 11 絶縁膜 12 a−Si膜(i層) 13 a−Si膜(n+層) 14 画素電極 15 絶縁保護膜 16 半導体基板 17 上部電極 18 電子阻止層 20 ディスペンサー 21 シール樹脂 42 絶縁保護膜 43 コンタクトホール 46 支持基板 47 半導体膜(光導電膜) 51 ガラス基板 52 ゲート電極 53 ソース電極 54 薄膜トランジスタ(TFT) 55 電荷蓄積容量電極 56 光導電膜(Se) 57 誘電体層 58 上部電極 59 Cs電極 60 画素電極 61 絶縁膜 62 電子阻止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02F 1/136 500 G02F 1/136 500 H01L 27/14 H04N 5/32 29/786 H01L 27/14 K H04N 5/32 29/78 622

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子状に配列された電極配線と、各格子
    点毎に設けられた複数のスイッチング素子と、該スイッ
    チング素子を介して前記電極配線に接続される画素電極
    を含む電荷蓄積容量とからなる画素配列層と、 前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部
    と、 前記画素配列層および電極部の間に形成され、光導電性
    を有する半導体層とを備えてなる二次元画像検出器にお
    いて、 前記画素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、 前記電極部および半導体層を含む対向基板とを備えてお
    り、 前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と、前記対
    向基板の半導体層とが対向するように両基板が配置され
    るとともに、該両基板は、導電性を有する液晶性化合物
    によって電気的に接続されていることを特徴とする二次
    元画像検出器。
  2. 【請求項2】 前記半導体層が、放射線に対して感度を
    有することを特徴とする請求項1に記載の二次元画像検
    出器。
  3. 【請求項3】 前記半導体層が、CdTeもしくはCd
    ZnTe化合物半導体であることを特徴とする請求項2
    に記載の二次元画像検出器。
  4. 【請求項4】 前記液晶性化合物は、異方導電性を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至3に記載の二次元画像
    検出器。
  5. 【請求項5】 前記液晶性化合物は、ディスコティック
    カラムナー相を示す配向状態であることを特徴とする請
    求項1乃至4に記載の二次元画像検出器。
  6. 【請求項6】 前記対向基板の半導体層表面に、前記ア
    クティブマトリクス基板上に形成されている各画素電極
    に対応して、複数の接続電極が形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至5に記載の二次元画像検出器。
  7. 【請求項7】 前記対向基板は、光導電性を有する半導
    体層自身が支持基板であることを特徴とする請求項1乃
    至6に記載の二次元画像検出器。
  8. 【請求項8】 前記対向基板は、検出する光や放射線を
    透過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性
    を有する半導体膜が形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至6に記載の二次元画像検出器。
JP10097031A 1998-04-09 1998-04-09 二次元画像検出器 Pending JPH11297977A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011019102A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Hitachi Displays Ltd 光センサ回路、および光センサアレイ
JP2012074447A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Hitachi Displays Ltd 光センサ、および光センサアレイ

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