JPH11301907A - ロール紙の正逆回転装置 - Google Patents

ロール紙の正逆回転装置

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JPH11301907A
JPH11301907A JP10785398A JP10785398A JPH11301907A JP H11301907 A JPH11301907 A JP H11301907A JP 10785398 A JP10785398 A JP 10785398A JP 10785398 A JP10785398 A JP 10785398A JP H11301907 A JPH11301907 A JP H11301907A
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JP
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roll paper
paper
roller
cutter
cut
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JP10785398A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Minaminaka
和良 南中
Tadanobu Chikamoto
忠信 近本
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タック紙用のロール紙2を印字部12及び裁
断部15において、送り出し方向及び巻き戻し方向に弛
みを発生させずに搬送する。 【解決手段】 ロール2の巻回部2aを左右一対のシャ
ーシフレーム6,6間にて回転自在に支持し、横軸9に
て上下揺動可能なアーム10,10の先端に軸支した押
圧駆動ローラ11を巻回部2aの外周面に押圧させる一
方、裁断部15より搬送下流側に配置した押圧ローラ2
0と駆動ローラ19にてロール紙2の先端側を挟持し、
第1駆動モータの正回転又は逆回転により歯車伝動機構
22を介して押圧駆動ローラ11と駆動ローラ19とを
同期して同方向に回転させて、ロール紙2を送り出し方
向又は巻き戻しする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を送り出
しながら印刷し、ラベル等のタック紙の形状に裁断する
タック紙製造装置等に使用するロール紙の正逆回転装置
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラベルシートや、型紙シート、ストリッ
プコートシート等の被裁断物をロール紙として供給し、
このロール紙を搬送しながらハーフカット状態及び全カ
ット状態で平面視略矩形状等の任意の方向に切断するに
際して、裁断用カッタをロール紙の搬送方向(送り出し
方向)に対して直交する横方向にのみ往復移動可能に構
成した場合に、例えば、ロール紙の搬送方向(送り出し
方向)と逆方向にカットするには、ロール紙自体を巻き
戻すように移動させなければならない。
【0003】そのための、従来のロール紙の搬送手段は
裁断用カッタを挟んで搬送下流側と、搬送上流側とに、
ピンチローラと駆動ローラとからなる対の搬送手段を配
置して、この両搬送手段を同期させて正回転及び逆回転
させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両搬送
手段を逆回転させたときには、ロール紙の巻回部分は静
止したままであるから、前記逆回転によりロール紙の巻
回部分が不用意に弛んでしまい、次回の正回転のとき
に、ロール紙を直線状に搬送できず、蛇行したり、横ず
れが発生してしまうという問題があった。
【0005】これに代えてロール紙の巻回部分の支持軸
(中心軸)を正回転及び逆回転させるように駆動する場
合には、前記支持軸を一定回転数で回転駆動すると、ロ
ール紙の巻回半径が大きいときには搬送速度(ひいては
ロール紙の送り出し等の周速度)が大きく、ロール紙の
巻回半径が小さいときには前記周速度(搬送速度)も小
さくなるというように、変動してしまい、ロール紙表面
への印刷作業や裁断の範囲を制御することが困難になる
という問題があった。
【0006】本発明は、ロール紙の巻き戻し及び送り出
しのライン搬送速度を一定にし、且つロール紙の巻回部
分に不用意な弛みが発生しないようにしたロール紙の搬
送装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のロール紙の正逆回転装置
は、タック紙用等のロール紙の巻回部を回転自在に支持
するロール紙支持部と、送り出されたロール紙の表面に
印字する印字部と、前記印字されたロール紙を所定の形
状に裁断する裁断部とを備え、前記裁断部よりもロール
紙の搬送下流側に駆動ローラとピンチローラとからなる
搬送ローラ対を配置する一方、前記ロール紙の巻回部支
持部には、当該ロール紙の巻回部の外周面に押圧する押
圧駆動ローラをロール紙の巻回部の半径方向に移動可能
に設け、前記駆動ローラと押圧駆動ローラとを同期させ
て正逆回転するように構成したものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のロール紙の正逆回転装置において、1つの正逆
回転可能な駆動モータから伝動機構を介して前記駆動ロ
ーラ及び押圧駆動ローラに同じ方向への回転力を伝達す
るように構成したものである。そして、請求項3に記載
の発明は、請求項2に記載のロール紙の正逆回転装置に
おいて、前記押圧駆動ローラは、前記ロール紙の下方に
配置されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について、図面を参照しながら詳述する。図1は本発
明を適用するタック紙の印刷装置1の平面図、図2は側
断面図、図3はカッタホルダの昇降機構部の側面図、図
4はタック紙のためのロール紙の斜視図、図5はカッタ
ホルダの側断面図、図7はハーフカットする場合のカッ
タの要部拡大側面図である。
【0010】タック紙の印刷装置1に使用する被裁断物
としてのロール紙2は、図4に示すように、表面に印刷
可能な帯状の記録紙3の裏面に感圧接着剤等の粘着剤を
塗布し、この粘着剤層を帯状の離型紙4の表面に付着さ
せたもので、通常、このロール紙2は紙管5に巻回して
ある。なお、記録紙3は普通紙の他、光沢紙や合成樹脂
フィルムもあり得る。
【0011】タック紙の印刷装置1における左右両側の
シャーシフレーム6,6の一側には、前記紙管5ごとロ
ール紙2を交換可能で、且つロール紙2の紙管5を回転
自在に軸支できる構造の左右一対の支持手段7a,7b
が配置されている。この場合前記左右一対の支持手段7
a,7bを各シャーシフレーム6,6の外側から差し込
んで紙管5の両端内径部に挿入してロール紙2の巻回部
2aを回転可能に支持し、ロール紙2の交換時には、前
記左右一対の支持手段7a,7bを各シャーシフレーム
6,6の外側に抜き出せば良い。
【0012】前記一対のシャーシフレーム6,6間を連
結する連結フレーム8には、横軸9を介して左右一対の
揺動アーム10,10が支持されており、この一対の揺
動アーム10,10の先端に回転自在に支持される押圧
駆動ローラ11は、前記ロール紙2の巻回部2aの下側
から外周面に当接するように、図示しない付勢ばねによ
り揺動アーム10,10を上向き回動付勢されている。
そして、押圧駆動ローラ11は、後述する歯車伝動機構
22を介して回転駆動し、ロール紙2を印字ヘッド13
とプラテンローラ14等とからなる印字部12の方向に
搬送し(送り出し)、また、後述するハーフカットのた
めに巻き戻すことができるように構成されている。本実
施例では、前記印字ヘッド13は前記ロール紙2の幅寸
法にほぼ等しい横長のライン型サーマルヘッドを使用
し、記録紙3として感熱紙を使用する。
【0013】印字ヘッド13の他の実施例として、イン
クジェット式のものや、インクリボンを介してドットピ
ンもしくはサーマルヘッドにより印字するタイプのもの
を利用しても良い。前記印字部12よりも、ロール紙2
の搬送下流側には、下面に裁断部ベッド16と、その上
方にてロール紙2の幅方向に往復移動可能なカッタホル
ダ17とからなる裁断部15が配置される。この裁断部
15には、前記裁断部ベッド16よりも搬送下流側に、
駆動ローラ19と、付勢ばね21により下向き回動付勢
された揺動レバー18の先端に支持された押圧するピン
チローラ20とからなる搬送ローラ対が配置されてい
る。
【0014】前記一方のシャーシフレーム6(実施例で
は図1の搬送方向右側のシャーシフレーム6)の内側に
固定した正逆回転可能なステップモータ等の第1駆動モ
ータ23から、前記シャーシフレーム6の外側に配置し
た複数の歯車群からなる第1歯車伝動部22aを介して
伝動軸24を駆動させ、この駆動軸24から、前記一方
の揺動アーム10に配置された第2歯車伝動部22bを
介して押圧駆動ローラ11を駆動させる。他方、前記第
1駆動モータ23から第3歯車伝動部22cを介してプ
ラテンローラ14及び駆動ローラ19を同じ方向に回転
駆動させる。
【0015】なお、前記第1駆動モータ23が正回転
(図2において反時計回り回転)するとき、押圧駆動ロ
ーラ11は時計回りに回転し、プラテンローラ14及び
駆動ローラ19は反時計回りに回転させることにより、
ロール紙2の巻回部2aを反時計回りに回転させて紙を
送り出す方向に搬送する。逆に、前記第1駆動モータ2
3が逆回転(図2において時計回り回転)するとき、押
圧駆動ローラ11は反時計回りに回転し、プラテンロー
ラ14及び駆動ローラ19を時計回り回転させることに
より、ロール紙2の巻回部2aを時計回りに回転させて
紙を巻き戻すものである。
【0016】他方、前記カッタホルダ17をロール紙2
の搬送方向に対して直交する幅方向に往復移動可能なら
しめるため、当該カッタホルダ17を固定したキャリッ
ジ26は左右のシャーシフレーム6、6に装着された一
対のプーリ27,27に巻回したタイミングベルト28
の一箇所に連結されており、シャーシフレーム6(実施
例では図1の搬送方向右側のシャーシフレーム6)の外
側に固定した正逆回転可能なステップモータ等の第2駆
動モータ29から、複数の平歯車とベベルギヤ等からな
る第4歯車伝動部30を介して動力伝達し、前記一方の
プーリ27を駆動させるものである。
【0017】さらに、図1及び図3に示すように、キャ
リッジ26の基端は、左右のシャーシフレーム6、6に
固定された主ガイド軸31に摺動自在に被嵌され、該キ
ャリッジ26の中途部に摺動可能に貫通させた補助ガイ
ド軸32の両側部は、左右のシャーシフレーム6、6に
設けた回動アーム33,33に取付けられており、補助
ガイド軸32の一端に連結する作動リンク34を介して
第1電磁ソレノイド35の出力軸35aに連結し、図示
しない付勢ばねにてカッタホルダ17の下端(カッタが
突出する側)が裁断部ベッド16の上面に押圧するよう
に付勢されている。そして、他方のシャーシフレーム6
の外面に設けた第1電磁ソレノイド35がON(励磁)
するとき、出力軸35aが図3において上向きに移動す
るように突出し、作動リンク34、回動アーム33及び
補助ガイド軸32を介してキャリッジ26を上向き回動
させてカッタホルダ17の下端が被裁断物であるロール
紙2の上面から離れるよう構成されている。
【0018】なお、前記揺動アーム18も図示しない第
2電磁ソレノイドにて上下揺動させることができる。次
に、裁断用カッタの昇降調節装置の構成について説明す
る。第1実施例として図5及び図6に示すカッタホルダ
17における下部の案内筒部17a内には、丸棒状のカ
ッタ軸40が上下位置のベアリング41,42を介して
昇降動及び軸心回りに回動可能に嵌挿されている。該カ
ッタ軸40の下端には、図7に示すような裁断用のカッ
タ(切断刃)43が一体的に設けられている。実施例に
おいて、また、カッタ軸40の軸線40aに対してカッ
タ43の切先43aはカッタ軸40の進行方向(矢印で
示す)に対して下流側に距離L1だけずれている。そし
て、カッタ軸40の上端面(水平面)の軸中心に荷重を
作用させて被裁断物に押しつけるように構成されてい
る。従って、前記切先43aのずれにより、被裁断物で
あるロール紙2に対するカッタ軸の進行方向が左右に変
わるとき、カッタ43の刃43bの向きを常に進行方向
に向かうようにすることができるものである。他の実施
例として、別体のカッタ(切断刃)を着脱可能(交換可
能)に装着しても良い。
【0019】図5及び図6に示すように、前記案内筒部
17aの上に連設された中空ケース部17bとその上側
を覆う蓋部17cとで囲まれた室44内に、前記カッタ
軸40の上端面(水平端面)を臨ませる。また、前記室
44内には、カッタ軸40の下降量を選択するための選
択手段としての、大径の第1鋼球45と小径の第2鋼球
46とを、作動手段としての水平支持体47の支持凹所
に各々下端を下に露出させて脱落不能の状態にて適宜距
離L2だけ離して支持させる。この水平支持体47の上
面に前記第1鋼球45及び第2鋼球46を各々上下動不
能に被嵌するようにカバー体48を合わせてネジ49に
て固定する。
【0020】また、前記作動手段としての水平支持体4
7は平面視略矩形の板状に形成され、水平支持体47の
両端がカッタホルダ17の外に突出するように中空ケー
ス部17bの対向する側面に切欠き形成された案内溝5
0a,50bに臨ませている。前記カバー体48の上面
には凸湾曲部51が形成され、蓋部17cに螺合させた
調節ネジ52の半球状下端部が前記カバー体48の上面
に当接するように構成されている。なお、前記作動手段
としての水平支持体47、ひいては選択手段としての選
択手段としての、大径の第1鋼球45と小径の第2鋼球
46と設置の上下位置(高さ)調節のための調節ネジ5
2が不用意に回動しないように、蓋部17cの上面に
は、ストッパーねじリング53が配置されている。
【0021】さらに、前記カバー体48の左右両側から
下向きに凸湾曲状に延びた一対の弾性バネ片54,5
4、55,55が、中空ケース部17bの底面に摺動可
能に押圧されている。なお、前記案内筒部17aの下端
には被裁断物であるロール紙2の表面に摺接する摺接カ
バー56が螺着されている。次に、タック紙の印刷装置
1の動作について説明する。ロール紙2を印刷装置1の
所定箇所にセットし、該ロール紙2の先端を印字部12
の近傍に位置させておき、図示しない電源を投入する。
図示しないパーソナルコンピュータ(パソコン)等の外
部装置もしくは印刷装置1で予め作成された文字、記号
画像等の画像データが、印刷装置1におけるコントロー
ラ内の記憶部(メモリ)に伝送された後、印刷開始の指
令を受けると、第1駆動モータ23が正回転し、巻回部
2aを下側から外周面に押圧している押圧駆動ローラ1
1を正回転させてロール紙2をプラテンローラ14と印
字ヘッド13との間に前進させながら、前記画像データ
を展開して文字の場合にはキャラクタデータをサーマル
ヘッドである印字ヘッド13に送り、所定の発熱素子を
駆動して感熱紙である記録紙3に文字56(図4参照)
等を印字する。ロール紙2の先端が裁断部15における
ピンチローラ箇所に到達すると、駆動ローラ19と押圧
ローラ20とにより挟まれたロール紙2が図2の左方向
に搬送される。
【0022】図4に示すように、ロール紙2を幅方向に
切断して搬送方向の前端側の断片として切り離す場合に
は、第1電磁ソレノイド35をOFFにして、カッタホ
ルダ17の摺接カバー57が記録紙3の表面に当接し、
図示しない付勢ばねにて下向きに押圧した状態にて、後
述するように、カッタ43を全カット位置まで下降させ
て記録紙3と離型紙4とを同時に裁断する。また、記録
紙3の部分のみを所定の略矩形や楕円形等の平面形状の
タック紙3a(図4参照)となるように裁断するには、
カッタ43をハーフカット位置まで下降して、カッタホ
ルダ17とロール紙2とを相対的にXY方向に移動させ
て裁断するのである。
【0023】従って、ロール紙2の搬送方向と平行状に
ハーフカットもしくは全カットで裁断するときには、先
ず、第2駆動モータ29を作動させてキャリッジ26を
図4のX方向(左右方向)に沿わせて所定位置に、カッ
タ43の切先43aが位置するようにし、次いで、第1
駆動モータ23を正回転もしくは逆回転させてロール紙
2をY方向(前後方向)に搬送させる。ロール紙2の搬
送方向に対して斜めや円弧状にハーフカット線58もし
くは全カットで裁断するときには、第1駆動モータ23
と第2駆動モータ29とを同時に作動させる。ロール紙
2の搬送方向に対して直交する方向に裁断するには、第
1駆動モータ23は停止し、第2駆動モータ29のみを
作動させて、キャリッジ26を図4のX方向(左右方
向)に移動させれば良い。
【0024】上述のように、押圧駆動ローラ11はロー
ル紙2の巻回部2aの外周面に押圧して回転駆動するの
で、押圧駆動ローラ11の回転速度を一定にすれば、巻
回部2aの直径の大小に拘らず一定の周速度にて送り出
し、巻き戻し搬送することができる。また、押圧駆動ロ
ーラ11はロール紙2の巻回部2aを下側から押圧する
から、シャーシフレーム6,6の上側からロール紙2を
交換すれば、押圧駆動ローラ11が交換作業の邪魔にな
ることがないのである。
【0025】さらに、第1駆動モータ23を駆動させる
と、ピンチローラ対における駆動ローラ19と前記巻回
部2aに対する押圧駆動ローラ11とが同期して同じ方
向に回転するので、両ローラ19,11の回転周速度を
同じになるように設定しておけば、ロール紙2の送り出
し、巻き戻し搬送時に途中が弛むことがないのである。
【0026】次に、前記カッタホルダ17の移動によ
る、ハーフカット及び全カットのために、カッタ43の
高さを調節する動作について説明する。例えば最初に図
5に示すように、選択手段としての大径の第1鋼球45
がカッタ軸40の上端を押しているように、作動体とし
ての水平支持体47の左端が大きく突出している位置に
セットする。この状態は、全カット位置であり、図13
に示すように、カッタ43の切先43aが裁断用ベッド
16の表面まで届くように大きく下降しており、離型紙
4と記録紙3とを一挙に裁断できる状態である。この状
態で、第2駆動モータ29を正回転させて、タイミング
ベルト28を介して図5及び図6の左方向にカッタホル
ダ17を移動させ、図5等に示すように左のシャーシフ
レーム6に前記水平支持体47の前進方向の先端(左
端)を押し当て、カッタホルダ17に対して水平支持体
47を相対的に右移動させれば、大径の第1鋼球45は
カッタ軸40の上端から外れ、代わりに小径の第2鋼球
46がカッタ軸40の上端を押圧することになり、第1
鋼球45と第2鋼球46との半径の差だけカッタ軸43
が上昇して、図11及び図12に示すようなハーフカッ
ト位置に選択できることになる。
【0027】この場合、弾性バネ片54,55により、
支持体47及びカバー体48は上方向に付勢されるが、
カバー体48の上面は調節ネジ52にてカッタ軸43の
最大上昇高さが規制されているから、全カット及びハー
フカットの深さがばらつくことがない。ハーフカット位
置から全カット位置に変更するには、図5において、カ
ッタホルダ17を右移動させ、右のシャーシフレーム6
に前記水平支持体47の前進方向の先端(右端)を押し
当て、カッタホルダ17に対して水平支持体47を相対
的に左移動させれば、小径の第2鋼球46がカッタ軸4
0の上端から外れ、代わりに大径の第1鋼球45がカッ
タ軸40の上端を押圧することになり、第1鋼球45と
第2鋼球46との半径の差だけカッタ軸43が下降して
全カット位置に選択できることになる。
【0028】なお、上述のように、カッタ軸43の昇降
を選択するとき、水平支持体47の左右移動につれて、
カバー体48の上面の凸湾曲部51の箇所を調節ネジ5
2の下端が乗り越えるクリック抵抗により、不用意に水
平支持体47が左右にずれないから、選択した高さが不
用意に変動しないのである。また、水平支持体47の左
右移動の最大量を規制するため、図6に示すごとく、水
平支持体47の左移動及び右移動の最大位置でカバー体
48の前端面(後端面)が中空ケース部17bの内壁面
に当接して移動を規制するように構成しても良い。
【0029】また、ロール紙2を裁断しない場合には、
当該ロール紙2が通過しない、裁断用ベッド16の片隅
にカッタホルダ17を待機させておけば良いし、第1電
磁ソレノイド35をON(励磁)させて、カッタホルダ
17全体を断用ベッド16の上面から大きく離れるよう
に浮かせておいても良いのである。本発明は、ロール紙
2によるタック紙の印刷装置1ばかりでなく、厚紙を所
定の平面視形状にて外形を全カットする一方、その全カ
ットされた内部の適宜位置をハーフカットして折曲げて
包装箱等を作成するための裁断装置等にも適用できるこ
とはいうまでもない。
【0030】またカッタホルダがキャリッジにて移動す
る代わりに被裁断物を搭載した裁断用ベッドが水平面で
XY方向に移動するようにしても良いのである。
【0031】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明のロール紙の正逆回転装置は、タック紙用等のロ
ール紙の巻回部を回転自在に支持するロール紙支持部
と、送り出されたロール紙の表面に印字する印字部と、
前記印字されたロール紙を所定の形状に裁断する裁断部
とを備え、前記裁断部よりもロール紙の搬送下流側に駆
動ローラとピンチローラとからなる搬送ローラ対を配置
する一方、前記ロール紙の巻回部支持部には、当該ロー
ル紙の巻回部の外周面に押圧する押圧駆動ローラをロー
ル紙の巻回部の半径方向に移動可能に設け、前記駆動ロ
ーラと押圧駆動ローラとを同期させて正逆回転するよう
に構成したものである。
【0032】この構成によれば、押圧駆動ローラはロー
ル紙の巻回部の外周面に押圧して回転駆動するので、押
圧駆動ローラの回転速度を一定にすれば、前記巻回部の
直径の大小に拘らず一定の周速度にて送り出し、巻き戻
し搬送することができる。従って、印字部の制御、及び
ロール紙の搬送方向に対して交叉する斜め方向等の裁断
方向の制御が容易にできるという効果を奏する。
【0033】また、駆動モータを正回転又は逆回転駆動
させると、ピンチローラ対における駆動ローラと前記巻
回部に対する押圧駆動ローラとが同期して同じ方向に回
転するので、両ローラの回転周速度を同じになるように
設定しておけば、ロール紙の送り出し、巻き戻し搬送時
に途中が弛むことがないという効果を奏するのである。
【0034】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のロール紙の正逆回転装置において、1つの正逆
回転可能な駆動モータから伝動機構を介して前記駆動ロ
ーラ及び押圧駆動ローラに同じ方向への回転力を伝達す
るように構成したものであるから、駆動モータの設置個
数を減少させて製造コストを低減できる。そして、請求
項3に記載の発明は、請求項2に記載のロール紙の正逆
回転装置において、前記押圧駆動ローラは、前記ロール
紙の下方に配置されているものであるから、この押圧駆
動ローラにてロール紙の巻回部を下側から押圧するか
ら、シャーシフレームの上側からロール紙を交換すれ
ば、押圧駆動ローラが交換作業の邪魔になることがない
という効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置の概略平面図である。
【図2】印刷装置の概略側面図である。
【図3】カッタホルダ全体の昇降装置である。
【図4】ロール紙の裁断の作用説明図である。
【図5】カッタの昇降調節装置の側断面図である。
【図6】図5のVI−VI線平断面図である。
【図7】カッタによる被裁断物をハーフカットにする状
態の要部拡大側面図である。
【図8】図7の VIII −VIII線矢視図である。
【図9】カッタによる被裁断物を全カットにする状態の
要部拡大側面図である。
【符号の説明】
2 被裁断物としてのロール紙 2a 巻回部 6,6 シャーシフレーム 9 横軸 10,10 揺動アーム 11 押圧駆動ローラ 12 印字部 13 印字ヘッド 14 プラテンローラ 15 裁断部 16 裁断用ベッド 17 カッタホルダ 19 駆動ローラ 20 押圧ローラ 22 歯車伝動機構 22a 第1歯車伝動部 22b 第2歯車伝動部 22c 第3歯車伝動部 23 第1駆動モータ 26 キャリッジ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ロール紙の正逆回転装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を送り出
しながら印刷し、ラベル等のタック紙の形状に裁断する
タック紙製造装置等に使用するロール紙の正逆回転装置
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラベルシートや、型紙シート、ストリッ
プコートシート等の被裁断物をロール紙として供給し、
このロール紙を搬送しながらハーフカット状態及び全カ
ット状態で平面視略矩形状等の任意の方向に切断するに
際して、裁断用カッタをロール紙の搬送方向(送り出し
方向)に対して直交する横方向にのみ往復移動可能に構
成した場合に、例えば、ロール紙の搬送方向(送り出し
方向)と逆方向にカットするには、ロール紙自体を巻き
戻すように移動させなければならない。
【0003】そのための、従来のロール紙の搬送手段は
裁断用カッタを挟んで搬送下流側と、搬送上流側とに、
ピンチローラと駆動ローラとからなる対の搬送手段を配
置して、この両搬送手段を同期させて正回転及び逆回転
させるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両搬送
手段を逆回転させたときには、ロール紙の巻回部分は静
止したままであるから、前記逆回転によりロール紙の巻
回部分が不用意に弛んでしまい、次回の正回転のとき
に、ロール紙を直線状に搬送できず、蛇行したり、横ず
れが発生してしまうという問題があった。
【0005】これに代えてロール紙の巻回部分の支持軸
(中心軸)を正回転及び逆回転させるように駆動する場
合には、前記支持軸を一定回転数で回転駆動すると、ロ
ール紙の巻回半径が大きいときには搬送速度(ひいては
ロール紙の送り出し等の周速度)が大きく、ロール紙の
巻回半径が小さいときには前記周速度(搬送速度)も小
さくなるというように、変動してしまい、ロール紙表面
への印刷作業や裁断の範囲を制御することが困難になる
という問題があった。
【0006】本発明は、ロール紙の巻き戻し及び送り出
しのライン搬送速度を一定にし、且つロール紙の巻回部
分に不用意な弛みが発生しないようにしたロール紙の搬
送装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明のロール紙の正逆回転装置
は、タック紙用等のロール紙の巻回部を回転自在に支持
するロール紙支持部と、送り出されたロール紙の表面に
印字する印字部と、前記印字されたロール紙を所定の形
状に裁断する裁断部とを備え、前記裁断部よりもロール
紙の搬送下流側に駆動ローラとピンチローラとからなる
搬送ローラ対を配置する一方、前記ロール紙の巻回部支
持部には、当該ロール紙の巻回部の外周面に押圧する押
圧駆動ローラをロール紙の巻回部の半径方向に移動可能
に設け、前記駆動ローラと押圧駆動ローラとを同期させ
て正逆回転するように構成したものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のロール紙の正逆回転装置において、1つの正逆
回転可能な駆動モータから伝動機構を介して前記駆動ロ
ーラ及び押圧駆動ローラに同じ方向への回転力を伝達す
るように構成したものである。そして、請求項3に記載
の発明は、請求項2に記載のロール紙の正逆回転装置に
おいて、前記押圧駆動ローラは、前記ロール紙の下方に
配置されているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について、図面を参照しながら詳述する。図1は本発
明を適用するタック紙の印刷装置1の平面図、図2は側
断面図、図3はカッタホルダの昇降機構部の側面図、図
4はタック紙のためのロール紙の斜視図、図5はカッタ
ホルダの側断面図、図7はハーフカットする場合のカッ
タの要部拡大側面図である。
【0010】タック紙の印刷装置1に使用する被裁断物
としてのロール紙2は、図4に示すように、表面に印刷
可能な帯状の記録紙3の裏面に感圧接着剤等の粘着剤を
塗布し、この粘着剤層を帯状の離型紙4の表面に付着さ
せたもので、通常、このロール紙2は紙管5に巻回して
ある。なお、記録紙3は普通紙の他、光沢紙や合成樹脂
フィルムもあり得る。
【0011】タック紙の印刷装置1における左右両側の
シャーシフレーム6,6の一側には、前記紙管5ごとロ
ール紙2を交換可能で、且つロール紙2の紙管5を回転
自在に軸支できる構造の左右一対の支持手段7a,7b
が配置されている。この場合前記左右一対の支持手段7
a,7bを各シャーシフレーム6,6の外側から差し込
んで紙管5の両端内径部に挿入してロール紙2の巻回部
2aを回転可能に支持し、ロール紙2の交換時には、前
記左右一対の支持手段7a,7bを各シャーシフレーム
6,6の外側に抜き出せば良い。
【0012】前記一対のシャーシフレーム6,6間を連
結する連結フレーム8には、横軸9を介して左右一対の
揺動アーム10,10が支持されており、この一対の揺
動アーム10,10の先端に回転自在に支持される押圧
駆動ローラ11は、前記ロール紙2の巻回部2aの下側
から外周面に当接するように、図示しない付勢ばねによ
り揺動アーム10,10を上向き回動付勢されている。
そして、押圧駆動ローラ11は、後述する歯車伝動機構
22を介して回転駆動し、ロール紙2を印字ヘッド13
とプラテンローラ14等とからなる印字部12の方向に
搬送し(送り出し)、また、後述するハーフカットのた
めに巻き戻すことができるように構成されている。本実
施例では、前記印字ヘッド13は前記ロール紙2の幅寸
法にほぼ等しい横長のライン型サーマルヘッドを使用
し、記録紙3として感熱紙を使用する。
【0013】印字ヘッド13の他の実施例として、イン
クジェット式のものや、インクリボンを介してドットピ
ンもしくはサーマルヘッドにより印字するタイプのもの
を利用しても良い。前記印字部12よりも、ロール紙2
の搬送下流側には、下面に裁断部ベッド16と、その上
方にてロール紙2の幅方向に往復移動可能なカッタホル
ダ17とからなる裁断部15が配置される。この裁断部
15には、前記裁断部ベッド16よりも搬送下流側に、
駆動ローラ19と、付勢ばね21により下向き回動付勢
された揺動レバー18の先端に支持された押圧するピン
チローラ20とからなる搬送ローラ対が配置されてい
る。
【0014】前記一方のシャーシフレーム6(実施例で
は図1の搬送方向右側のシャーシフレーム6)の内側に
固定した正逆回転可能なステップモータ等の第1駆動モ
ータ23から、前記シャーシフレーム6の外側に配置し
た複数の歯車群からなる第1歯車伝動部22aを介して
伝動軸24を駆動させ、この駆動軸24から、前記一方
の揺動アーム10に配置された第2歯車伝動部22bを
介して押圧駆動ローラ11を駆動させる。他方、前記第
1駆動モータ23から第3歯車伝動部22cを介してプ
ラテンローラ14及び駆動ローラ19を同じ方向に回転
駆動させる。
【0015】なお、前記第1駆動モータ23が正回転
(図2において反時計回り回転)するとき、押圧駆動ロ
ーラ11は時計回りに回転し、プラテンローラ14及び
駆動ローラ19は反時計回りに回転させることにより、
ロール紙2の巻回部2aを反時計回りに回転させて紙を
送り出す方向に搬送する。逆に、前記第1駆動モータ2
3が逆回転(図2において時計回り回転)するとき、押
圧駆動ローラ11は反時計回りに回転し、プラテンロー
ラ14及び駆動ローラ19を時計回り回転させることに
より、ロール紙2の巻回部2aを時計回りに回転させて
紙を巻き戻すものである。
【0016】他方、前記カッタホルダ17をロール紙2
の搬送方向に対して直交する幅方向に往復移動可能なら
しめるため、当該カッタホルダ17を固定したキャリッ
ジ26は左右のシャーシフレーム6、6に装着された一
対のプーリ27,27に巻回したタイミングベルト28
の一箇所に連結されており、シャーシフレーム6(実施
例では図1の搬送方向右側のシャーシフレーム6)の外
側に固定した正逆回転可能なステップモータ等の第2駆
動モータ29から、複数の平歯車とベベルギヤ等からな
る第4歯車伝動部30を介して動力伝達し、前記一方の
プーリ27を駆動させるものである。
【0017】さらに、図1及び図3に示すように、キャ
リッジ26の基端は、左右のシャーシフレーム6、6に
固定された主ガイド軸31に摺動自在に被嵌され、該キ
ャリッジ26の中途部に摺動可能に貫通させた補助ガイ
ド軸32の両側部は、左右のシャーシフレーム6、6に
設けた回動アーム33,33に取付けられており、補助
ガイド軸32の一端に連結する作動リンク34を介して
第1電磁ソレノイド35の出力軸35aに連結し、図示
しない付勢ばねにてカッタホルダ17の下端(カッタが
突出する側)が裁断部ベッド16の上面に押圧するよう
に付勢されている。そして、他方のシャーシフレーム6
の外面に設けた第1電磁ソレノイド35がON(励磁)
するとき、出力軸35aが図3において上向きに移動す
るように突出し、作動リンク34、回動アーム33及び
補助ガイド軸32を介してキャリッジ26を上向き回動
させてカッタホルダ17の下端が被裁断物であるロール
紙2の上面から離れるよう構成されている。
【0018】なお、前記揺動アーム18も図示しない第
2電磁ソレノイドにて上下揺動させることができる。次
に、裁断用カッタの昇降調節装置の構成について説明す
る。第1実施例として図5及び図6に示すカッタホルダ
17における下部の案内筒部17a内には、丸棒状のカ
ッタ軸40が上下位置のベアリング41,42を介して
昇降動及び軸心回りに回動可能に嵌挿されている。該カ
ッタ軸40の下端には、図7に示すような裁断用のカッ
タ(切断刃)43が一体的に設けられている。実施例に
おいて、また、カッタ軸40の軸線40aに対してカッ
タ43の切先43aはカッタ軸40の進行方向(矢印で
示す)に対して下流側に距離L1だけずれている。そし
て、カッタ軸40の上端面(水平面)の軸中心に荷重を
作用させて被裁断物に押しつけるように構成されてい
る。従って、前記切先43aのずれにより、被裁断物で
あるロール紙2に対するカッタ軸の進行方向が左右に変
わるとき、カッタ43の刃43bの向きを常に進行方向
に向かうようにすることができるものである。他の実施
例として、別体のカッタ(切断刃)を着脱可能(交換可
能)に装着しても良い。
【0019】図5及び図6に示すように、前記案内筒部
17aの上に連設された中空ケース部17bとその上側
を覆う蓋部17cとで囲まれた室44内に、前記カッタ
軸40の上端面(水平端面)を臨ませる。また、前記室
44内には、カッタ軸40の下降量を選択するための選
択手段としての、大径の第1鋼球45と小径の第2鋼球
46とを、作動手段としての水平支持体47の支持凹所
に各々下端を下に露出させて脱落不能の状態にて適宜距
離L2だけ離して支持させる。この水平支持体47の上
面に前記第1鋼球45及び第2鋼球46を各々上下動不
能に被嵌するようにカバー体48を合わせてネジ49に
て固定する。
【0020】また、前記作動手段としての水平支持体4
7は平面視略矩形の板状に形成され、水平支持体47の
両端がカッタホルダ17の外に突出するように中空ケー
ス部17bの対向する側面に切欠き形成された案内溝5
0a,50bに臨ませている。前記カバー体48の上面
には凸湾曲部51が形成され、蓋部17cに螺合させた
調節ネジ52の半球状下端部が前記カバー体48の上面
に当接するように構成されている。なお、前記作動手段
としての水平支持体47、ひいては選択手段としての選
択手段としての、大径の第1鋼球45と小径の第2鋼球
46と設置の上下位置(高さ)調節のための調節ネジ5
2が不用意に回動しないように、蓋部17cの上面に
は、ストッパーねじリング53が配置されている。
【0021】さらに、前記カバー体48の左右両側から
下向きに凸湾曲状に延びた一対の弾性バネ片54,5
4、55,55が、中空ケース部17bの底面に摺動可
能に押圧されている。なお、前記案内筒部17aの下端
には被裁断物であるロール紙2の表面に摺接する摺接カ
バー56が螺着されている。次に、タック紙の印刷装置
1の動作について説明する。ロール紙2を印刷装置1の
所定箇所にセットし、該ロール紙2の先端を印字部12
の近傍に位置させておき、図示しない電源を投入する。
図示しないパーソナルコンピュータ(パソコン)等の外
部装置もしくは印刷装置1で予め作成された文字、記号
画像等の画像データが、印刷装置1におけるコントロー
ラ内の記憶部(メモリ)に伝送された後、印刷開始の指
令を受けると、第1駆動モータ23が正回転し、巻回部
2aを下側から外周面に押圧している押圧駆動ローラ1
1を正回転させてロール紙2をプラテンローラ14と印
字ヘッド13との間に前進させながら、前記画像データ
を展開して文字の場合にはキャラクタデータをサーマル
ヘッドである印字ヘッド13に送り、所定の発熱素子を
駆動して感熱紙である記録紙3に文字56(図4参照)
等を印字する。ロール紙2の先端が裁断部15における
ピンチローラ箇所に到達すると、駆動ローラ19と押圧
ローラ20とにより挟まれたロール紙2が図2の左方向
に搬送される。
【0022】図4に示すように、ロール紙2を幅方向に
切断して搬送方向の前端側の断片として切り離す場合に
は、第1電磁ソレノイド35をOFFにして、カッタホ
ルダ17の摺接カバー57が記録紙3の表面に当接し、
図示しない付勢ばねにて下向きに押圧した状態にて、後
述するように、カッタ43を全カット位置まで下降させ
て記録紙3と離型紙4とを同時に裁断する。また、記録
紙3の部分のみを所定の略矩形や楕円形等の平面形状の
タック紙3a(図4参照)となるように裁断するには、
カッタ43をハーフカット位置まで下降して、カッタホ
ルダ17とロール紙2とを相対的にXY方向に移動させ
て裁断するのである。
【0023】従って、ロール紙2の搬送方向と平行状に
ハーフカットもしくは全カットで裁断するときには、先
ず、第2駆動モータ29を作動させてキャリッジ26を
図4のX方向(左右方向)に沿わせて所定位置に、カッ
タ43の切先43aが位置するようにし、次いで、第1
駆動モータ23を正回転もしくは逆回転させてロール紙
2をY方向(前後方向)に搬送させる。ロール紙2の搬
送方向に対して斜めや円弧状にハーフカット線58もし
くは全カットで裁断するときには、第1駆動モータ23
と第2駆動モータ29とを同時に作動させる。ロール紙
2の搬送方向に対して直交する方向に裁断するには、第
1駆動モータ23は停止し、第2駆動モータ29のみを
作動させて、キャリッジ26を図4のX方向(左右方
向)に移動させれば良い。
【0024】上述のように、押圧駆動ローラ11はロー
ル紙2の巻回部2aの外周面に押圧して回転駆動するの
で、押圧駆動ローラ11の回転速度を一定にすれば、巻
回部2aの直径の大小に拘らず一定の周速度にて送り出
し、巻き戻し搬送することができる。また、押圧駆動ロ
ーラ11はロール紙2の巻回部2aを下側から押圧する
から、シャーシフレーム6,6の上側からロール紙2を
交換すれば、押圧駆動ローラ11が交換作業の邪魔にな
ることがないのである。
【0025】さらに、第1駆動モータ23を駆動させる
と、ピンチローラ対における駆動ローラ19と前記巻回
部2aに対する押圧駆動ローラ11とが同期して同じ方
向に回転するので、両ローラ19,11の回転周速度を
同じになるように設定しておけば、ロール紙2の送り出
し、巻き戻し搬送時に途中が弛むことがないのである。
【0026】次に、前記カッタホルダ17の移動によ
る、ハーフカット及び全カットのために、カッタ43の
高さを調節する動作について説明する。例えば最初に図
5に示すように、選択手段としての大径の第1鋼球45
がカッタ軸40の上端を押しているように、作動体とし
ての水平支持体47の左端が大きく突出している位置に
セットする。この状態は、全カット位置であり、図13
に示すように、カッタ43の切先43aが裁断用ベッド
16の表面まで届くように大きく下降しており、離型紙
4と記録紙3とを一挙に裁断できる状態である。この状
態で、第2駆動モータ29を正回転させて、タイミング
ベルト28を介して図5及び図6の左方向にカッタホル
ダ17を移動させ、図5等に示すように左のシャーシフ
レーム6に前記水平支持体47の前進方向の先端(左
端)を押し当て、カッタホルダ17に対して水平支持体
47を相対的に右移動させれば、大径の第1鋼球45は
カッタ軸40の上端から外れ、代わりに小径の第2鋼球
46がカッタ軸40の上端を押圧することになり、第1
鋼球45と第2鋼球46との半径の差だけカッタ軸4
が上昇して、図11及び図12に示すようなハーフカッ
ト位置に選択できることになる。
【0027】この場合、弾性バネ片54,55により、
支持体47及びカバー体48は上方向に付勢されるが、
カバー体48の上面は調節ネジ52にてカッタ軸4
最大上昇高さが規制されているから、全カット及びハー
フカットの深さがばらつくことがない。ハーフカット位
置から全カット位置に変更するには、図5において、カ
ッタホルダ17を右移動させ、右のシャーシフレーム6
に前記水平支持体47の前進方向の先端(右端)を押し
当て、カッタホルダ17に対して水平支持体47を相対
的に左移動させれば、小径の第2鋼球46がカッタ軸4
0の上端から外れ、代わりに大径の第1鋼球45がカッ
タ軸40の上端を押圧することになり、第1鋼球45と
第2鋼球46との半径の差だけカッタ軸4が下降して
全カット位置に選択できることになる。
【0028】なお、上述のように、カッタ軸4の昇降
を選択するとき、水平支持体47の左右移動につれて、
カバー体48の上面の凸湾曲部51の箇所を調節ネジ5
2の下端が乗り越えるクリック抵抗により、不用意に水
平支持体47が左右にずれないから、選択した高さが不
用意に変動しないのである。また、水平支持体47の左
右移動の最大量を規制するため、図6に示すごとく、水
平支持体47の左移動及び右移動の最大位置でカバー体
48の前端面(後端面)が中空ケース部17bの内壁面
に当接して移動を規制するように構成しても良い。
【0029】また、ロール紙2を裁断しない場合には、
当該ロール紙2が通過しない、裁断用ベッド16の片隅
にカッタホルダ17を待機させておけば良いし、第1電
磁ソレノイド35をON(励磁)させて、カッタホルダ
17全体を断用ベッド16の上面から大きく離れるよ
うに浮かせておいても良いのである。本発明は、ロール
紙2によるタック紙の印刷装置1ばかりでなく、厚紙を
所定の平面視形状にて外形を全カットする一方、その全
カットされた内部の適宜位置をハーフカットして折曲げ
て包装箱等を作成するための裁断装置等にも適用できる
ことはいうまでもない。
【0030】またカッタホルダがキャリッジにて移動す
る代わりに被裁断物を搭載した裁断用ベッドが水平面で
XY方向に移動するようにしても良いのである。
【0031】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1に記載
の発明のロール紙の正逆回転装置は、タック紙用等のロ
ール紙の巻回部を回転自在に支持するロール紙支持部
と、送り出されたロール紙の表面に印字する印字部と、
前記印字されたロール紙を所定の形状に裁断する裁断部
とを備え、前記裁断部よりもロール紙の搬送下流側に駆
動ローラとピンチローラとからなる搬送ローラ対を配置
する一方、前記ロール紙の巻回部支持部には、当該ロー
ル紙の巻回部の外周面に押圧する押圧駆動ローラをロー
ル紙の巻回部の半径方向に移動可能に設け、前記駆動ロ
ーラと押圧駆動ローラとを同期させて正逆回転するよう
に構成したものである。
【0032】この構成によれば、押圧駆動ローラはロー
ル紙の巻回部の外周面に押圧して回転駆動するので、押
圧駆動ローラの回転速度を一定にすれば、前記巻回部の
直径の大小に拘らず一定の周速度にて送り出し、巻き戻
し搬送することができる。従って、印字部の制御、及び
ロール紙の搬送方向に対して交叉する斜め方向等の裁断
方向の制御が容易にできるという効果を奏する。
【0033】また、駆動モータを正回転又は逆回転駆動
させると、ピンチローラ対における駆動ローラと前記巻
回部に対する押圧駆動ローラとが同期して同じ方向に回
転するので、両ローラの回転周速度を同じになるように
設定しておけば、ロール紙の送り出し、巻き戻し搬送時
に途中が弛むことがないという効果を奏するのである。
【0034】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のロール紙の正逆回転装置において、1つの正逆
回転可能な駆動モータから伝動機構を介して前記駆動ロ
ーラ及び押圧駆動ローラに同じ方向への回転力を伝達す
るように構成したものであるから、駆動モータの設置個
数を減少させて製造コストを低減できる。そして、請求
項3に記載の発明は、請求項2に記載のロール紙の正逆
回転装置において、前記押圧駆動ローラは、前記ロール
紙の下方に配置されているものであるから、この押圧駆
動ローラにてロール紙の巻回部を下側から押圧するか
ら、シャーシフレームの上側からロール紙を交換すれ
ば、押圧駆動ローラが交換作業の邪魔になることがない
という効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置の概略平面図である。
【図2】印刷装置の概略側面図である。
【図3】カッタホルダ全体の昇降装置の側面図である。
【図4】ロール紙の裁断の作用説明図である。
【図5】カッタの昇降調節装置の側断面図である。
【図6】図5のVI−VI線平断面図である。
【図7】カッタによる被裁断物をハーフカットにする状
態の要部拡大側面図である。
【図8】図7の VIII −VIII線矢視図である。
【図9】カッタによる被裁断物を全カットにする状態の
要部拡大側面図である。
【符号の説明】 2 被裁断物としてのロール紙 2a 巻回部 6,6 シャーシフレーム 9 横軸 10,10 揺動アーム 11 押圧駆動ローラ 12 印字部 13 印字ヘッド 14 プラテンローラ 15 裁断部 16 裁断用ベッド 17 カッタホルダ 19 駆動ローラ 20 押圧ローラ 22 歯車伝動機構 22a 第1歯車伝動部 22b 第2歯車伝動部 22c 第3歯車伝動部 23 第1駆動モータ 26 キャリッジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タック紙用等のロール紙の巻回部を回転
    自在に支持するロール紙支持部と、送り出されたロール
    紙の表面に印字する印字部と、前記印字されたロール紙
    を所定の形状に裁断する裁断部とを備え、 前記裁断部よりもロール紙の搬送下流側に駆動ローラと
    ピンチローラとからなる搬送ローラ対を配置する一方、
    前記ロール紙の巻回部支持部には、当該ロール紙の巻回
    部の外周面に押圧する押圧駆動ローラをロール紙の巻回
    部の半径方向に移動可能に設け、前記駆動ローラと押圧
    駆動ローラとを同期させて正逆回転するように構成した
    ことを特徴とするロール紙の正逆回転装置。
  2. 【請求項2】 1つの正逆回転可能な駆動モータから伝
    動機構を介して前記駆動ローラ及び押圧駆動ローラに同
    じ方向への回転力を伝達するように構成したことを特徴
    とする請求項1に記載のロール紙の正逆回転装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧駆動ローラは、前記ロール紙の
    下方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載
    のロール紙の正逆回転装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017218285A (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 沖電気工業株式会社 ロール状媒体給送装置
CN108481378A (zh) * 2018-05-11 2018-09-04 江苏众立生包装科技有限公司 一种接装纸用切纸机

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