JPH11301934A - エレベータの制御装置 - Google Patents
エレベータの制御装置Info
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- JPH11301934A JPH11301934A JP10114596A JP11459698A JPH11301934A JP H11301934 A JPH11301934 A JP H11301934A JP 10114596 A JP10114596 A JP 10114596A JP 11459698 A JP11459698 A JP 11459698A JP H11301934 A JPH11301934 A JP H11301934A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】エレベータの始動時の乗り心地を良好に維持で
きるエレベータの制御装置を提供すること。 【解決手段】速度指令と実速度の偏差によって得られる
トルク指令と誘導電動機で発生している二次磁束からト
ルク電流指令を演算する。このトルク電流指令に基づき
誘導電動機及びPWMインバータが最高効率になる励磁
電流指令を決定する。この励磁電流指令の最小値をエレ
ベータの始動時において制限し新たな励磁電流指令を決
定し、トルク電流と励磁電流をそれぞれ制御する。
きるエレベータの制御装置を提供すること。 【解決手段】速度指令と実速度の偏差によって得られる
トルク指令と誘導電動機で発生している二次磁束からト
ルク電流指令を演算する。このトルク電流指令に基づき
誘導電動機及びPWMインバータが最高効率になる励磁
電流指令を決定する。この励磁電流指令の最小値をエレ
ベータの始動時において制限し新たな励磁電流指令を決
定し、トルク電流と励磁電流をそれぞれ制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの制御装
置の改良に関し、特にエレベータ駆動系の効率を改善す
ると共に良好な乗り心地を維持できるエレベータの制御
装置に関する。
置の改良に関し、特にエレベータ駆動系の効率を改善す
ると共に良好な乗り心地を維持できるエレベータの制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータの駆動系における効率を改善
するために、特開平9−233898 号公報には、エレベータ
駆動に必要なトルクを発生するトルク指令に基づいて、
誘導電動機の効率が最大になるようなトルク電流指令と
励磁電流指令とに分離し、かかる2指令に対応したそれ
ぞれの電流が過渡状態でも電動機内に流れるように制御
することが開示されている。
するために、特開平9−233898 号公報には、エレベータ
駆動に必要なトルクを発生するトルク指令に基づいて、
誘導電動機の効率が最大になるようなトルク電流指令と
励磁電流指令とに分離し、かかる2指令に対応したそれ
ぞれの電流が過渡状態でも電動機内に流れるように制御
することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ロープ式エレ
ベータの場合、つり合いおもりは、乗りかごに定員の半
分積載した時につり合うように設定されるため、巻上機
には定員の半分積載時の場合を除いて、アンバランスト
ルクが絶えず働いている。従って、エレベータ駆動にお
いて、電動機は、積載量に応じて変化するアンバランス
トルクと速度が速度指令に追従するために必要な加減速
トルクとを発生しなければならない。
ベータの場合、つり合いおもりは、乗りかごに定員の半
分積載した時につり合うように設定されるため、巻上機
には定員の半分積載時の場合を除いて、アンバランスト
ルクが絶えず働いている。従って、エレベータ駆動にお
いて、電動機は、積載量に応じて変化するアンバランス
トルクと速度が速度指令に追従するために必要な加減速
トルクとを発生しなければならない。
【0004】一方、エレベータの運転のうち、特に始動
時において良好な乗り心地を確保するためには、巻上機
のブレーキを開放と同時に、巻上機にかかるアンバラン
ストルクを相殺する起動補償トルクを電動機に発生させ
る必要がある。
時において良好な乗り心地を確保するためには、巻上機
のブレーキを開放と同時に、巻上機にかかるアンバラン
ストルクを相殺する起動補償トルクを電動機に発生させ
る必要がある。
【0005】上記従来例では、トルク指令に応じて電動
機の励磁分電流を大きくしていくことから、エレベータ
の始動時において起動補償トルクを発生するに必要な磁
束の確立が遅れ、アンバランストルクを十分に相殺する
ことができず、乗りかごの沈下あるいは飛出しが起こ
り、乗り心地が悪化する問題があった。
機の励磁分電流を大きくしていくことから、エレベータ
の始動時において起動補償トルクを発生するに必要な磁
束の確立が遅れ、アンバランストルクを十分に相殺する
ことができず、乗りかごの沈下あるいは飛出しが起こ
り、乗り心地が悪化する問題があった。
【0006】本発明の目的は、積載量によって変化する
アンバランストルクがいかような値であっても、エレベ
ータ始動時の乗り心地を良好に維持できるエレベータの
制御装置を提供することである。
アンバランストルクがいかような値であっても、エレベ
ータ始動時の乗り心地を良好に維持できるエレベータの
制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、励磁電流指
令をエレベータの運転状態に応じて補正すること、具体
的には、エレベータの始動時において励磁電流指令の最
小値を少なくとも乗りかごとつり合いおもりとの重量差
によって生じるアンバランストルクを打ち消すトルクが
発生できる値に制限することで解決される。
令をエレベータの運転状態に応じて補正すること、具体
的には、エレベータの始動時において励磁電流指令の最
小値を少なくとも乗りかごとつり合いおもりとの重量差
によって生じるアンバランストルクを打ち消すトルクが
発生できる値に制限することで解決される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施形態によるエレベ
ータの制御装置を示す。
ータの制御装置を示す。
【0010】図1において、交流電源10の交流はコン
バータ20によって直流に変換され、この直流電圧は平
滑コンデンサ30で平滑され、平滑された直流は更にP
WMインバータ40により可変電圧・可変周波数の交流
に変換される。この交流は誘導電動機(IM)60に供
給され、この誘導電動機60を可変速駆動する。誘導電
動機60で発生したトルクは電動機のロータ(回転子)
に直結された巻上機70に伝達され、巻上機70の綱車
の回転動作によってつり合いおもり80と乗りかご90
を連結しているロープを作動させ乗りかご90を昇降駆
動する。
バータ20によって直流に変換され、この直流電圧は平
滑コンデンサ30で平滑され、平滑された直流は更にP
WMインバータ40により可変電圧・可変周波数の交流
に変換される。この交流は誘導電動機(IM)60に供
給され、この誘導電動機60を可変速駆動する。誘導電
動機60で発生したトルクは電動機のロータ(回転子)
に直結された巻上機70に伝達され、巻上機70の綱車
の回転動作によってつり合いおもり80と乗りかご90
を連結しているロープを作動させ乗りかご90を昇降駆
動する。
【0011】エレベータはこのような機構を持つことか
ら、巻上機には、常につり合いおもりと乗りかごの重量
差がアンバランストルクとして加わる。このため、エレ
ベータが停止している状態では、かかるトルクにより綱
車が回転しないように(乗りかごが落下もしくは上昇し
ないように)巻上機に具備されるブレーキ(図示せず)に
より静止保持されている。
ら、巻上機には、常につり合いおもりと乗りかごの重量
差がアンバランストルクとして加わる。このため、エレ
ベータが停止している状態では、かかるトルクにより綱
車が回転しないように(乗りかごが落下もしくは上昇し
ないように)巻上機に具備されるブレーキ(図示せず)に
より静止保持されている。
【0012】従って、エレベータの始動に際して、良好
な乗り心地を確保するためには、巻上機70のブレーキ
の開放と同時に、巻上機70にかかるアンバランストル
クを相殺する起動補償トルクを電動機に発生し、乗りか
ごの沈下あるいは飛出しを抑制できることが望ましい。
な乗り心地を確保するためには、巻上機70のブレーキ
の開放と同時に、巻上機70にかかるアンバランストル
クを相殺する起動補償トルクを電動機に発生し、乗りか
ごの沈下あるいは飛出しを抑制できることが望ましい。
【0013】エレベータでは乗り心地が重要な要素であ
るため、これを加味して速度指令発生手段100は、速
度指令ωR を発生する。速度指令ωR は加減算手段11
0の加算側の端子に、電動機60の回転子に取り付けら
れた速度検出手段120から検出した電動機の回転子の
回転角速度ωM が加減算手段110の減算側の端子に入
力され、両者の偏差がとられ速度偏差を発生させる。速
度制御手段130は前記速度偏差に応じて誘導電動機6
0のトルク指令τR を発生する。トルク指令τR は加減
算手段140の加算側端子に入力される。
るため、これを加味して速度指令発生手段100は、速
度指令ωR を発生する。速度指令ωR は加減算手段11
0の加算側の端子に、電動機60の回転子に取り付けら
れた速度検出手段120から検出した電動機の回転子の
回転角速度ωM が加減算手段110の減算側の端子に入
力され、両者の偏差がとられ速度偏差を発生させる。速
度制御手段130は前記速度偏差に応じて誘導電動機6
0のトルク指令τR を発生する。トルク指令τR は加減
算手段140の加算側端子に入力される。
【0014】一方、加減算手段140の減算側端子には
発生トルク推定手段150から式(数1)を使って演算
して得られる現時点で電動機内部で発生している瞬時ト
ルクτM が入力される。
発生トルク推定手段150から式(数1)を使って演算
して得られる現時点で電動機内部で発生している瞬時ト
ルクτM が入力される。
【0015】
【数1】 τM=p・{M/(M+l2)}・φ2・It …(数1) 但し、p:誘導電動機の極対数、M:励磁インダクタン
ス、l2:漏れインダクタンス、φ2:二次磁束、It:
検出されたトルク電流 また、二次磁束φ2 は、式(数2)を基に二次磁束演算
手段160で演算することによって推定される現時点で
電動機内部で発生しているトルク発生に寄与する瞬時磁
束である。
ス、l2:漏れインダクタンス、φ2:二次磁束、It:
検出されたトルク電流 また、二次磁束φ2 は、式(数2)を基に二次磁束演算
手段160で演算することによって推定される現時点で
電動機内部で発生しているトルク発生に寄与する瞬時磁
束である。
【0016】
【数2】 φ2 =(M・Im)/(1+T2・s) …(数2) 但し、T2 :誘導電動機の二次時定数、s:ラプラス演
算子、Im :検出された励磁電流 式(数2)の励磁分電流Im は、励磁/トルク電流検出
手段170から検出される二次磁束φ2 を発生させるた
めに必要な励磁電流である。ここで、励磁電流Im ,ト
ルク電流It は、電流検出手段50,51,52によっ
て検出される三相一次電流iu ,iv ,iw から、上記
手段170で式(数3)の演算を基に求められる。
算子、Im :検出された励磁電流 式(数2)の励磁分電流Im は、励磁/トルク電流検出
手段170から検出される二次磁束φ2 を発生させるた
めに必要な励磁電流である。ここで、励磁電流Im ,ト
ルク電流It は、電流検出手段50,51,52によっ
て検出される三相一次電流iu ,iv ,iw から、上記
手段170で式(数3)の演算を基に求められる。
【0017】
【数3】 Im =(√2/√3)・{iu・cosθ1+iv・cos(θ1−2π/3) +iw・cos(θ1+2π/3)} It =−(√2/√3)・{iu・sinθ1+iv・sin(θ1−2π/3) +iw・sin(θ1+2π/3)} …(数3) ここで、式(数3)の位相θ1 は、加算手段180に入
力される前記回転角速度ωM と後述するすべり角周波数
ωs との和となる一次角周波数ω1 から、積分演算手段
190で式(数4)に基づいて演算される。
力される前記回転角速度ωM と後述するすべり角周波数
ωs との和となる一次角周波数ω1 から、積分演算手段
190で式(数4)に基づいて演算される。
【0018】
【数4】 θ1 =∫ω1dt …(数4) 上述の速度制御手段130で得られたトルク指令τR 及
び発生トルク推定手段150で得られた発生トルクτM
との偏差(トルク偏差)がトルク制御手段200に入力さ
れる。該トルク制御手段200は前記トルク偏差がゼロ
になるようにするための操作量(補償量)τ* を決定す
る。通常、該手段200はPI(比例+積分)要素で構
成される。
び発生トルク推定手段150で得られた発生トルクτM
との偏差(トルク偏差)がトルク制御手段200に入力さ
れる。該トルク制御手段200は前記トルク偏差がゼロ
になるようにするための操作量(補償量)τ* を決定す
る。通常、該手段200はPI(比例+積分)要素で構
成される。
【0019】前記操作量τ* はトルク電流指令演算手段
210に入力される。該手段210では、式(数5)に
基づいてトルク電流指令It *を演算する。
210に入力される。該手段210では、式(数5)に
基づいてトルク電流指令It *を演算する。
【0020】
【数5】 It *=(1/p)・{(M+l2)/M}・(τ*/φ2) …(数5) すべり角周波数演算手段220は、式(数6)に基づい
てすべり角周波数ωsを決定される。
てすべり角周波数ωsを決定される。
【0021】
【数6】 ωs =(M/T2)・(It */φ2) …(数6) トルク電流指令It *に対応した励磁電流指令ImRは、励
磁電流/トルク電流比決定手段230によって、次に述
べる手法により決定される。両者の関係は式(数7)の
誘導電動機での損失Lが最小になるように決定される。
磁電流/トルク電流比決定手段230によって、次に述
べる手法により決定される。両者の関係は式(数7)の
誘導電動機での損失Lが最小になるように決定される。
【0022】
【数7】 L=A・Im 2+B・It 2 …(数7) 但し、A=(R1+Rm),B=R1+R2・(M/
L2)2,L2 =M+l2 、R1 :一次抵抗、Rm :鉄損
抵抗、R2 :二次抵抗 ここで、与えられたトルクτを発生するのに必要な励磁
電流Im とトルク電流It の組み合わせを(It,Im)
とすると、トルクτはIt とIm と積に比例することか
ら、式(数8)を満足する上記の組み合わせは無数に存
在することになる。
L2)2,L2 =M+l2 、R1 :一次抵抗、Rm :鉄損
抵抗、R2 :二次抵抗 ここで、与えられたトルクτを発生するのに必要な励磁
電流Im とトルク電流It の組み合わせを(It,Im)
とすると、トルクτはIt とIm と積に比例することか
ら、式(数8)を満足する上記の組み合わせは無数に存
在することになる。
【0023】
【数8】 τ=Kτ・It・Im (Kτ:トルク比例定数) …(数8) そこで、ある与えられたトルクτを発生するのに、式
(数7)で与えられる電動機での損失Lが、最小になる
励磁電流Im とトルク電流It との比αmin (=Im/
It)は、次の式(数9)になる。
(数7)で与えられる電動機での損失Lが、最小になる
励磁電流Im とトルク電流It との比αmin (=Im/
It)は、次の式(数9)になる。
【0024】
【数9】 αmin=√[{R1+R2・(M/L2)2}/(R1+Rm)] …(数9) 従って、上記の損失Lを最小にする励磁電流Imとトル
ク電流It との比αminは、一次抵抗R1 ,二次抵抗R
2 ,励磁インダクタンスM,鉄損抵抗Rm の関数にな
る。ここで、一次抵抗R1 ,二次抵抗R2 は電動機内部
の温度,励磁インダクタンスMは励磁電流Im ,鉄損抵
抗Rm は一次角周波数ω1(≒電動機の電気角速度ωM )
によって変動する。このため、これら変動に応じて可変
にする必要がある。図1の実施例では、電流比αmin の
変動要因のうち支配的な鉄損抵抗Rmの変動を考慮し
て、一次角周波数ω1 による電流比αmin 補正の一例が
示されている。
ク電流It との比αminは、一次抵抗R1 ,二次抵抗R
2 ,励磁インダクタンスM,鉄損抵抗Rm の関数にな
る。ここで、一次抵抗R1 ,二次抵抗R2 は電動機内部
の温度,励磁インダクタンスMは励磁電流Im ,鉄損抵
抗Rm は一次角周波数ω1(≒電動機の電気角速度ωM )
によって変動する。このため、これら変動に応じて可変
にする必要がある。図1の実施例では、電流比αmin の
変動要因のうち支配的な鉄損抵抗Rmの変動を考慮し
て、一次角周波数ω1 による電流比αmin 補正の一例が
示されている。
【0025】図2に発生トルクを変えていった場合での
最高効率を与える励磁電流Im −トルク電流It ライン
を示す。図2からIm−Itラインは、速度と共に変化し
ていることが分かる。この変化に対応するためには、図
3に示すように速度ωM によって電流比αminを補正す
ればよい。図3の電流比の変化αminは、速度を変数と
した関数テーブルを予め用意しておけば実現できる。
最高効率を与える励磁電流Im −トルク電流It ライン
を示す。図2からIm−Itラインは、速度と共に変化し
ていることが分かる。この変化に対応するためには、図
3に示すように速度ωM によって電流比αminを補正す
ればよい。図3の電流比の変化αminは、速度を変数と
した関数テーブルを予め用意しておけば実現できる。
【0026】また、この補償は鉄損抵抗Rm の速度によ
る変動を補償するものであるから、速度を変数とした鉄
損抵抗Rm の関数テーブルを用意しておき、式(数9)
を逐次計算して電流比αminを求める方法でもよい。
る変動を補償するものであるから、速度を変数とした鉄
損抵抗Rm の関数テーブルを用意しておき、式(数9)
を逐次計算して電流比αminを求める方法でもよい。
【0027】以上のようにして得られた電流比にトルク
電流指令It *を乗じて励磁電流指令ImRを決定する。
電流指令It *を乗じて励磁電流指令ImRを決定する。
【0028】
【数10】 ImR=αmin・|It *| …(数10) 励磁電流制限手段270は、電動機の最高効率を狙って
得られた励磁電流指令ImRから、次の手法により、新た
な励磁電流指令Im *を決定する。
得られた励磁電流指令ImRから、次の手法により、新た
な励磁電流指令Im *を決定する。
【0029】エレベータの始動に際して、良好な乗り心
地を確保するためには、巻上機70のブレーキの開放と
同時に、巻上機70にかかるアンバランストルクを相殺
する起動補償トルクを電動機に発生し、乗りかごの沈下
あるいは飛出しを抑制できることが望ましい。
地を確保するためには、巻上機70のブレーキの開放と
同時に、巻上機70にかかるアンバランストルクを相殺
する起動補償トルクを電動機に発生し、乗りかごの沈下
あるいは飛出しを抑制できることが望ましい。
【0030】このためには、エレベータ始動時に励磁電
流がかかる起動補償トルクを瞬時に発生できる磁束を電
動機内部に確立しておく必要がある。そこで、励磁電流
制限手段270を用いて始動時の励磁電流を上記目的に
合う励磁電流に制限する。
流がかかる起動補償トルクを瞬時に発生できる磁束を電
動機内部に確立しておく必要がある。そこで、励磁電流
制限手段270を用いて始動時の励磁電流を上記目的に
合う励磁電流に制限する。
【0031】図4に励磁電流制限手段270の詳細図を
示す。励磁電流最小値指令演算手段271は、速度指令
ωR を参照し励磁電流最小値指令ImLMLを決定する。励
磁電流制限演算手段272は、次式に基づいて新たな励
磁電流指令Im *を決定する。
示す。励磁電流最小値指令演算手段271は、速度指令
ωR を参照し励磁電流最小値指令ImLMLを決定する。励
磁電流制限演算手段272は、次式に基づいて新たな励
磁電流指令Im *を決定する。
【0032】
【数11】 If ImR<ImLML Then Im *=ImLML Else Im *=ImR …(数11) 図5は速度指令ωR と励磁電流最小値指令ImLMLのオシ
ログラムである。エレベータ起動時において、励磁電流
最小値指令ImLMLは、通常、電動機の定格励磁電流値に
設定される。始動後は励磁電流最小値指令ImLMLを速度
指令ωR の増加とともに小さくする。このようにするこ
とで、電動機の最高効率を与える励磁電流指令ImRをそ
のまま励磁電流指令Im *として、電流制御手段240に
出力できる。
ログラムである。エレベータ起動時において、励磁電流
最小値指令ImLMLは、通常、電動機の定格励磁電流値に
設定される。始動後は励磁電流最小値指令ImLMLを速度
指令ωR の増加とともに小さくする。このようにするこ
とで、電動機の最高効率を与える励磁電流指令ImRをそ
のまま励磁電流指令Im *として、電流制御手段240に
出力できる。
【0033】図5のオシログラムでは、始動後、励磁電
流最小値指令ImLMLをゼロにまで小さくしていない。こ
れは、励磁電流がゼロになる(磁束がゼロ)ことによっ
て、式(数5),(数6)の演算過程でゼロの割り算が発
生するのを防ぐためであり、原理的には励磁電流最小値
指令ImLMLをゼロまで小さくしても良い。
流最小値指令ImLMLをゼロにまで小さくしていない。こ
れは、励磁電流がゼロになる(磁束がゼロ)ことによっ
て、式(数5),(数6)の演算過程でゼロの割り算が発
生するのを防ぐためであり、原理的には励磁電流最小値
指令ImLMLをゼロまで小さくしても良い。
【0034】電流制御手段240は、以上のように得ら
れたトルク電流指令It *と励磁電流指令Im *との組み合
わせに対応したトルク電流It と励磁電流Im が誘導電
動機60の内部に流れるように動作する。
れたトルク電流指令It *と励磁電流指令Im *との組み合
わせに対応したトルク電流It と励磁電流Im が誘導電
動機60の内部に流れるように動作する。
【0035】具体的には、前記励磁/トルク電流検出手
段170から得られたトルク電流It と励磁電流I
m が、それぞれトルク電流指令It *,励磁電流指令Im *
に一致するように各成分に対応した該電動機電圧指令V
q *,Vd *を演算する。
段170から得られたトルク電流It と励磁電流I
m が、それぞれトルク電流指令It *,励磁電流指令Im *
に一致するように各成分に対応した該電動機電圧指令V
q *,Vd *を演算する。
【0036】
【数12】 Vd *=R1・Im *−ω1・(l1+l2′)・Iq *+Vd Vq *=R1・Iq *−ω1・(M′+l1+l2′)・Id *+Vq …(数12) 但し、l2′=l2・{M/(M+l2)},M′=M・{M/(M+l2)} ここで、Vd は励磁電流指令Im *と励磁電流Im との偏
差をゼロにするように補償演算した値であり、Vq はト
ルク電流指令It *とトルク電流It との偏差をゼロにす
るように補償演算した値である。これら補償演算要素は
PI(比例+積分)で構成される。また、式(数12)
右辺の第1項及び第2項はd軸,q軸間での相互干渉が
生じるのを抑制するものである。
差をゼロにするように補償演算した値であり、Vq はト
ルク電流指令It *とトルク電流It との偏差をゼロにす
るように補償演算した値である。これら補償演算要素は
PI(比例+積分)で構成される。また、式(数12)
右辺の第1項及び第2項はd軸,q軸間での相互干渉が
生じるのを抑制するものである。
【0037】d軸電圧指令Vd *,q軸電圧指令Vq *の2
相を2相/3相変換手段250で3相の交流電圧指令v
u *,vv *,vw *に変換(励磁/トルク電流検出手段17
0の3相/2相変換の逆変換に対応)する。PWMパル
ス発生手段250は、交流電圧指令vu *,vv *,vw *に
応じたPWMパルスを出力し、PWMインバータ40を
制御して誘導電動機60を駆動する。
相を2相/3相変換手段250で3相の交流電圧指令v
u *,vv *,vw *に変換(励磁/トルク電流検出手段17
0の3相/2相変換の逆変換に対応)する。PWMパル
ス発生手段250は、交流電圧指令vu *,vv *,vw *に
応じたPWMパルスを出力し、PWMインバータ40を
制御して誘導電動機60を駆動する。
【0038】この結果、前記PWMインバータ40の端
子には上記トルク指令に対応したトルクが発生するよう
な端子電圧が発生する。
子には上記トルク指令に対応したトルクが発生するよう
な端子電圧が発生する。
【0039】なお、以上述べてきた実施例においては、
発生トルク推定手段150の出力を負帰還するトルク制
御手段200を設けているが、必ずしも、トルク制御手
段は必要ではなく、速度制御手段130の出力を直接、
トルク電流指令演算手段210に入力しても良い。
発生トルク推定手段150の出力を負帰還するトルク制
御手段200を設けているが、必ずしも、トルク制御手
段は必要ではなく、速度制御手段130の出力を直接、
トルク電流指令演算手段210に入力しても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータの始動時において励磁電流指令の最小値を少
なくとも乗りかごとつり合いおもりとの重量差によって
生じるアンバランストルクを打ち消すトルクが発生でき
る値に制限することができるので、エレベータ始動時に
おいて電動機にかかるアンバランストルクを打ち消すト
ルクを瞬時に発生できる。この結果、エレベータの始動
時において良好な乗り心地が得ることができる。
エレベータの始動時において励磁電流指令の最小値を少
なくとも乗りかごとつり合いおもりとの重量差によって
生じるアンバランストルクを打ち消すトルクが発生でき
る値に制限することができるので、エレベータ始動時に
おいて電動機にかかるアンバランストルクを打ち消すト
ルクを瞬時に発生できる。この結果、エレベータの始動
時において良好な乗り心地が得ることができる。
【図1】本発明の一実施形態であるエレベータの制御装
置のブロック図。
置のブロック図。
【図2】図1の電動機の速度を可変した時、電動機の最
高効率を与えるトルク電流と励磁電流との関係を説明す
る特性図。
高効率を与えるトルク電流と励磁電流との関係を説明す
る特性図。
【図3】本発明の電動機速度と電動機の最高効率を与え
る電流比との関係を説明する特性図。
る電流比との関係を説明する特性図。
【図4】本発明の励磁電流制限手段270の詳細ブロッ
ク図。
ク図。
【図5】本発明の速度指令と励磁電流最小値指令との関
係を説明する特性図。
係を説明する特性図。
10…交流電源、20…コンバータ、30…平滑コンデ
ンサ、40…PWMインバータ、50,51,52…電
流検出手段、60…誘導電動機、80…つり合いおも
り、90…乗りかご、100…速度指令発生手段、11
0,140…加減算手段、130…速度制御手段、15
0…発生トルク推定手段、160…二次磁束演算手段、
170…励磁/トルク電流検出手段、180…加算手
段、190…積分演算手段、200…トルク制御手段、
210…トルク電流指令演算手段、220…すべり角周
波数演算手段、230…励磁電流/トルク電流比決定手
段、240…電流制御手段、250…2相/3相変換手
段、260…PWMパルス発生手段、270…励磁電流
制限手段、271…励磁電流最小指令演算手段、272…
励磁電流制限演算手段。
ンサ、40…PWMインバータ、50,51,52…電
流検出手段、60…誘導電動機、80…つり合いおも
り、90…乗りかご、100…速度指令発生手段、11
0,140…加減算手段、130…速度制御手段、15
0…発生トルク推定手段、160…二次磁束演算手段、
170…励磁/トルク電流検出手段、180…加算手
段、190…積分演算手段、200…トルク制御手段、
210…トルク電流指令演算手段、220…すべり角周
波数演算手段、230…励磁電流/トルク電流比決定手
段、240…電流制御手段、250…2相/3相変換手
段、260…PWMパルス発生手段、270…励磁電流
制限手段、271…励磁電流最小指令演算手段、272…
励磁電流制限演算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紺谷 雅宏 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内 (72)発明者 光富 学 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内
Claims (2)
- 【請求項1】乗りかごとつり合いおもりとが巻上機を介
してつるべ式につながれるエレベータと、交流を直流に
変換するコンバータと、このコンバータの出力電圧を可
変電圧・可変周波数の交流に変換するPWMインバータ
と、このPWMインバータから給電される誘導電動機
と、この誘導電動機の速度指令を発生する手段と、前記
速度指令に前記誘導電動機の速度が追従するようにトル
ク指令を発生する速度制御手段と、誘導電動機の二次磁
束を推定する手段と、この二次磁束と前記トルク指令を
用いてトルク電流指令を発生する手段と、前記トルク電
流指令に応じて前記電動機の損失が最小になる励磁電流
指令を発生する手段と、前記トルク電流指令及び励磁電
流指令に応じたトルク電流及び励磁電流とが前記誘導電
動機に流れるように前記PWMインバータを制御する手
段を備え、前記誘導電動機によって乗りかごを昇降駆動
するエレベータの制御装置において、 前記励磁電流指令を発生する手段の出力をエレベータの
運転状態に応じて補正し新たな励磁電流指令として出力
する手段を設けたことを特徴とするエレベータの制御装
置。 - 【請求項2】請求項1における励磁電流指令を補正する
手段とは、エレベータの始動時において励磁電流指令の
最小値を少なくとも乗りかごとつり合いおもりとの重量
差によって生じるアンバランストルクを打ち消すトルク
が発生できる値に制限することを特徴とするエレベータ
の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10114596A JPH11301934A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | エレベータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10114596A JPH11301934A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | エレベータの制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11301934A true JPH11301934A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14641829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10114596A Pending JPH11301934A (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | エレベータの制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11301934A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016111856A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | 株式会社明電舎 | エレベータ制御装置 |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP10114596A patent/JPH11301934A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016111856A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | 株式会社明電舎 | エレベータ制御装置 |
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