JPH11302261A - 5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体、その製法及び農園芸用の有害生物防除剤 - Google Patents

5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体、その製法及び農園芸用の有害生物防除剤

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JPH11302261A
JPH11302261A JP10773198A JP10773198A JPH11302261A JP H11302261 A JPH11302261 A JP H11302261A JP 10773198 A JP10773198 A JP 10773198A JP 10773198 A JP10773198 A JP 10773198A JP H11302261 A JPH11302261 A JP H11302261A
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良典 山中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、有害生物防除剤として有用で新規
な5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体
を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の5−ヨード−4−フェネチルア
ミノピリミジン誘導体は、次式(1) 【化1】 (式中、R1 はハロゲン原子、C2〜4のアシルオキシ
基或いは水酸基を表わし;R2 は水素原子、ハロゲン原
子、C1〜4のアルキル基、C1〜4のハロアルキル
基、C1〜4のアルコキシ基或いはC1〜4のハロアル
コキシ基を表わし;nは1〜3の整数を表わし;*は不
斉炭素原子を表す。)で示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農園芸用の有害生
物防除剤として有用である新規な5−ヨード−4−フェ
ネチルアミノピリミジン誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に近似した4−フェネチルアミノ
ピリミジン誘導体として、特開平7−258223号が
あるが、本発明のようなピリミジン環5位がヨード原子
で置換された4−フェネチルアミノピリミジン誘導体の
開示は認められない。従って、本発明の5−ヨード−4
−フェネチルアミノピリミジン誘導体は新規化合物であ
り、農園芸用の有害生物防除活性を有することも知られ
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、新規
な5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミジン誘導
体、その製法及びそれを有効成分とする農園芸用の有害
生物防除剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、新規な5−ヨード−
4−フェネチルアミノピリミジン誘導体が顕著な農園芸
用の殺虫,殺ダニ,殺線虫及び殺菌活性を有することを
見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は次の通りで
ある。第1の発明は、次式(1):
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1 はハロゲン原子、炭素原子数
2〜4個のアシルオキシ基或いは水酸基を表わし;R2
は水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のアル
キル基、炭素原子数1〜4個のハロアルキル基、炭素原
子数1〜4個のアルコキシ基或いは炭素原子数1〜4個
のハロアルコキシ基を表わし;nは1〜3の整数を表わ
し;*は不斉炭素原子を表す。)で示される5−ヨード
−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体に関するもの
である。第2の発明は、次式(2):
【0007】
【化5】 (式中、R1 及び*は、前記と同義である。)
【0008】で示されるピリミジン類と次式(3):
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R2 及びnは前記と同義であ
る。)で示されるフェネチルアミン類とを反応させるこ
とを特徴とする前記の式(1)で示される5−ヨード−
4−フェネチルアミノピリミジン誘導体の製法に関する
ものである。第3の発明は、前記の式(1)で示される
5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体を
有効成分とする農園芸用の有害生物防除剤に関するもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。前記の各化合物で表した各種の置換基は、次の通
りである。 〔R1 〕R1 は、ハロゲン原子、炭素原子数2〜4個の
アシルオキシ基或いは水酸基である。ハロゲン原子とし
ては塩素原子,ヨウ素原子,臭素原子,フッ素原子など
を挙げることができるが;塩素原子,フッ素原子が好ま
しい。炭素原子数2〜4個のアシルオキシ基としては、
直鎖状又は分岐状のアルキル基を有するものを挙げるこ
とができるが;アセチルオキシ基が好ましい。
【0012】〔R2 〕R2 は、水素原子、ハロゲン原
子、炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭素原子数1〜
4個のハロアルキル基、炭素原子数1〜4個のアルコキ
シ基或いは炭素原子数1〜4個のハロアルコキシ基であ
る。R2 におけるハロゲン原子として塩素原子,ヨウ素
原子,臭素原子,フッ素原子などを挙げることができる
が;塩素原子,フッ素原子が好ましい。炭素原子数1〜
4個のアルキル基としては、直鎖状又は分岐状のアルキ
ル基を挙げることができるが;メチル基が好ましい。炭
素原子数1〜4個のハロアルキル基としては、トリフル
オロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2
−フルオロエチル基などを挙げることができるが;さら
に好ましくは、トリフルオロメチル基である。
【0013】炭素原子数1〜4個のアルコキシ基として
は、直鎖状又は分岐状のものを挙げることができるが;
好ましくは、メトキシ基である。炭素原子数が1〜4個
のハロアルコキシ基としては、ジフルオロメトキシ基、
トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエ
トキシ基、2−フルオロエトキシ基などを挙げることが
できるが;さらに好ましくは、トリフルオロメトキシ
基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基である。R2
の置換位置としては、m−位及びp−位が好ましい。 〔n〕nは、1〜3の整数を表わすが;1又は2が好ま
しい。
【0014】本発明の化合物(1)はアミノ基を有して
いるので、これに由来する酸付加塩も本発明に含まれ
る。 酸付加塩を形成する酸としては、例えば、塩酸、
臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸;ギ酸、
シュウ酸、フマル酸、アジピン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、アコニット酸などのカルボン酸;メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸な
どのスルホン酸;サッカリンなどを挙げることができ
る。また、本発明の化合物(1)は*で示した不斉炭素
原子を含むので、これらに由来する個々の光学異性体、
ラセミ体、又はそれらの混合物のいずれも本発明に含ま
れる。
【0015】化合物(1)としては、前記の各種の置換
基を組み合わせたものを挙げることができるが、薬効の
面から好ましいものは、次の通りである。 (1)R1 がハロゲン原子であり、R2 が水素原子であ
る化合物(1)。 (2)R1 及びR2 がハロゲン原子であり、nが1であ
る化合物(1)。 (3)R1 が炭素原子数2〜4個のアシルオキシ基であ
り、R2 が水素原子である化合物(1)。 (4)R1 がハロゲン原子であり、R2 が炭素原子数1
〜4個のアルキル基であり、nが1である化合物
(1)。 (5)R1 がハロゲン原子であり、R2 が炭素原子数1
〜4個のアルコキシ基であり、nが1である化合物
(1)。 (6)R1 がハロゲン原子であり、R2 が炭素原子数1
〜4個のハロアルコキシ基であり、nが1である化合物
(1)。
【0016】〔化合物(1)の合成法〕前記の式(1)
で示される5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミジ
ン誘導体を製造する好ましい方法としては、第2の発明
として記載した合成法1の他に、次の4種の製法(合成
法2〜5)を挙げることができる。 (合成法2) 次式(1−1):
【0017】
【化7】
【0018】(式中、R2 ,n及び*は、前記と同義で
あり;R3 は塩素原子或いは臭素原子を表わす。)で示
される4−フェネチルアミノピリミジン誘導体〔化合物
(1−1)と称する。〕と次式(4):
【0019】
【化8】
【0020】(式中、R4 は低級アシルオキシ基を表
す。)で示される低級脂肪族カルボン酸とを反応させる
ことを特徴とする前記式(1)に於いてR1 が低級アシ
ルオキシ基で示される5−ヨード−4−フェネチルアミ
ノピリミジン誘導体〔化合物(1−2)と称する。〕の
製法。 (合成法3) 次式(1−2):
【0021】
【化9】
【0022】(式中、R2 ,R4 ,n及び*は、前記と
同義である。)で示される4−フェネチルアミノピリミ
ジン誘導体〔化合物(1−2)と次式(5):
【0023】
【化10】
【0024】(式中、Mはアルカリ金属を表わす。)で
示される無機塩基類とを反応させることを特徴とする前
記式(1)に於いてR 1 が水酸基で示される5−ヨード
−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体〔化合物(1
−3)と称する。〕の製法。 (合成法4) 次式(1−3):
【0025】
【化11】
【0026】(式中、R2 ,n及び*は、前記と同義で
ある。)で示される4−フェネチルアミノピリミジン誘
導体〔化合物(1−3)と称する。〕と次式(6):
【0027】
【化12】
【0028】で示されるフッ素化剤(ジエチルアミノサ
ルファートリフルオライド:DAST)とを反応させる
ことを特徴とする前記式(1)に於いてR1 がフッ素原
子で示される5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミ
ジン誘導体〔化合物(1−4)と称する。〕の製法。 (合成法5) 次式(1−1):
【0029】
【化13】
【0030】(式中、R2 ,R3 ,n及び*は、前記と
同義である。)で示される4−フェネチルアミノピリミ
ジン誘導体〔化合物(1−1)と称する。〕と次式
(7):
【0031】
【化14】
【0032】(式中、Mは前記と同義である。)とを、
反応させることを特徴とする前記式(1)に於いてR1
がフッ素原子で示される5−ヨード−4−フェネチルア
ミノピリミジン誘導体〔化合物(1−4)と称する。〕
の製法。
【0033】前記の本発明の化合物(1)の合成法1〜
5を、さらに詳細に述べる。 (合成法1)合成法1は、化合物(2)と化合物(3)
とを、溶媒中、塩基存在下で反応させて化合物(1)を
得る方法である。溶媒の種類としては、本反応に直接関
与しないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メチルナフタリン、石油エー
テル、リグロイン、ヘキサン、クロルベンゼン、ジクロ
ルベンゼン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロ
ルエチレンのような塩素化された又はされていない芳香
族、脂肪族、脂環式の炭化水素類;テトラヒドロフラ
ン、シオキサン、ジエチルエーテルなどのようなエーテ
ル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのような
ニトリル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのよう
なケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルフォキシド、スルフォラン、N,N−ジメチルイミ
ダゾリジノン、N−メチルピロリドンなどのような非プ
ロトン性極性溶媒;及び前記溶媒の混合物などを挙げる
ことができる。
【0034】溶媒の使用量は、化合物(2)が5〜80
重量%になるようにして使用することができるが;10
〜70重量%が好ましい。塩基の種類としては、特に限
定されず、有機及び無機塩基、例えばトリエチルアミン
のような第3級アミン、DBUなどの有機塩基、アルカ
リ金属及びアルカリ土類金属の水素化物、水酸化物、炭
酸塩、炭酸水素塩などの無機塩基を挙げることができる
が;トリエチルアミンのような有機塩基が好ましい。塩
基の使用量は、化合物(2)に対して1〜5倍モルであ
るが;1.2〜2.0倍モルが好ましい。
【0035】反応温度は、特に限定されないが、室温か
ら使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内であり;60〜
110℃が好ましい。反応時間は、前記の濃度、温度に
よって変化するが;通常0.5〜5時間である。原料化
合物の使用量は、化合物(2)に対して化合物(3)
が、1.0〜5倍モルであるが;1〜1.1倍モルが好
ましい。本発明で用いる化合物(2)は、特開平5−1
94417号公報の記載に準じて次式に示す方法で製造
することができる。
【0036】
【化15】
【0037】(式中、R3 ,R4 ,M及び*は、前記と
同義であり;DASTはジエチルアミノサルファートリ
フルオライドを表わす。) 化合物(8)は、例えば、ジャーナル・オブ・ケミカル
・ソサィエティ(JCS)3478〜3481(195
5)に記載の方法に準じて、次式に示す方法で製造でき
る。
【0038】
【化16】
【0039】化合物(3)は、市販品を使用するか、又
は次式に示す方法によって製造することができる。
【0040】
【化17】
【0041】(式中、R2 及びnは、前記と同義であ
る。) 以上のようにして製造された目的の化合物(1)は、反
応終了後、抽出、濃縮、ロ過などの通常の後処理を行
い、必要に応じて再結晶、各種クロマトグラフィーなど
の公知の手段で適宣精製することができる。
【0042】(合成法2)合成法2は、化合物(1−
1)と化合物(4)とを溶媒中で反応させて化合物(1
−2)(化合物(1)におけるR1 が炭素原子数2〜4
個のアシルオキシ基である化合物)を得る方法である。
溶媒の種類としては、合成法1に記載のエーテル類、ケ
トン類、N,N−ジメチルアセトアミドの様なアミド
類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、スルホラ
ン、ジメチルスルホキサイド;及び前記溶媒の混合物を
挙げることができるが;アミド類のN,N−ジメチルホ
ルムアミドが好ましい。溶媒の使用量は、化合物(1−
1)が5〜80重量%になるようにして使用することが
できるが;10〜70重量%が好ましい。塩基の種類と
しては、合成法1に記載の無機塩基を挙げることができ
るが;炭酸カリウムが好ましい。
【0043】塩基の使用量は、化合物(1−1)に対し
て1〜5倍モルであるが;2〜5倍モルが好ましい。反
応温度は、特に限定されないが、室温から使用する溶媒
の沸点以下の温度範囲内であり;60〜100℃が好ま
しい。反応時間は、前記の濃度、温度によって変化する
が;0.5〜8時間である。化合物(4)は、市販品を
使用することができる。以上のようにして製造された目
的の化合物(1−2)は、反応終了後、抽出、濃縮、ろ
過などの通常の後処理を行い、必要に応じて再結晶、各
種クロマトグラフィーなどの公知の手段で適宣精製する
ことができる。
【0044】(合成法3)合成法3は、化合物(1−
2)と化合物(5)とを溶媒中、反応させて化合物(1
−3)を得る方法である。溶媒の種類としては、合成法
1に記載したエーテル類、ケトン類、アミド類の他アル
コール類(メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノールなど)、水及び前記溶媒の混合物を挙げること
ができるが;アルコール類(メタノール、エタノール)
と水の混合物が好ましい。溶媒の使用量は、化合物(1
−2)が5〜80重量%になるようにして使用すること
ができるが;10〜70重量%が好ましい。
【0045】化合物(5)としては、市販品である合成
法1に記載の無機塩基を挙げることができるが;水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。塩基の使用量
は、化合物(1−2)に対して1〜2倍モルであるが;
1〜1.5倍モルが好ましい。反応温度は、0℃から室
温の温度範囲内であり;室温が好ましい。反応時間は、
前記の濃度、温度によって変化するが;0.5〜3時間
である。以上のようにして製造された目的の化合物(1
−3)は、反応終了後、抽出、濃縮、ろ過などの通常の
後処理を行い、必要に応じて再結晶、各種クロマトグラ
フィーなどの公知の手段で適宣精製することができる。
【0046】(合成法4)合成法4は、化合物(1−
3)と化合物(6)とを溶媒中あるいは無溶媒で反応さ
せ化合物(1−4)を得る方法である。溶媒の種類とし
ては、合成法1に記載した塩素化された又はされていな
い芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素類、エーテル類な
どを挙げることができるが;ジクロロメタンのような塩
素化された脂肪族炭化水素類が好ましい。溶媒の使用量
は、化合物(1−2)が5〜80重量%になるようにし
て使用することができるが;10〜70重量%が好まし
い。反応温度は、特に限定されないが、室温から使用す
る溶媒の沸点以下の温度範囲内であり;0℃〜室温が好
ましい。反応時間は、前記の濃度、温度によって変化す
るが;0.5〜1時間である。化合物(6)としては、
特に限定されないが’;市販品である前述のジエチルア
ミノサルファートリフルオライド(DAST)が好まし
い。化合物(6)の使用量は、化合物(1−2)に対し
て1〜2倍モルであるが;1〜1.5倍モルが好まし
い。以上のようにして製造された目的の化合物(1−
3)は、反応終了後、抽出、濃縮、ろ過などの通常の後
処理を行い、必要に応じて再結晶、各種クロマトグラフ
ィーなどの公知の手段で適宣精製することができる。
【0047】(合成法5)化合物(1−1)と化合物
(7)とを、溶媒中下で反応させ化合物(1−4)を得
る方法である。溶媒の種類としては、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドの様なア
ミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、スル
ホラン、ジメチルスルホキサイド;前記溶媒の混合物な
どを挙げることができる。溶媒の使用量は、化合物(1
−4)が5〜80重量%になるようにして使用すること
ができるが;10〜70重量%が好ましい。反応温度
は、特に限定されないが、室温から使用する溶媒の沸点
以下の温度範囲内であり;100〜120℃が好まし
い。反応時間は、前記の濃度、温度によって変化する
が;1〜15時間である。化合物(7)としては、市販
品であるフッ化カリウム、フッ化ナトリウム、セシウム
フルオライドなどを挙げることができるが、フッ化カリ
ウム、セシウムフルオライドが好ましい。化合物(7)
の使用量は、化合物(1−1)に対して1〜5倍モルで
あるが;1〜3倍モルが好ましい。以上のようにして製
造された目的の化合物(1−4)は、反応終了後、抽
出、濃縮、ろ過などの通常の後処理を行い、必要に応じ
て再結晶、各種クロマトグラフィーなどの公知の手段で
適宣精製することができる。
【0048】〔防除効果〕本発明の化合物(1)で防除
効果が認められる農園芸用有害生物としては、農園芸害
虫〔例えば、半翅目(ウンカ類、ヨコバイ類、アブラム
シ類、コナジラミ類など)、鱗翅目(ヨトウムシ類、コ
ナガ、ハマキムシ類、メイガ類、シンクイムシ類、モン
シロチョウなど)、鞘翅目(ゴミムシダマシ類、ゾウム
シ類、ハムシ類、コガネムシ類など)、ダニ目(ハダニ
科のミカンハダニ,ナミハダニなど、フシダニ科のミカ
ンサビダニなど)〕、線虫(ネコブセンチュウ、シスト
センチュウ、ネグサレセンチュウ、シンガレセンチュ
ウ、マツノザイセンチュウなど)、ネダニ、衛生害虫
(例えば、ハエ、カ、ゴキブリなど)、貯蔵害虫(例え
ば、コクヌストモドキ類、マメゾウムシ類など)、木材
害虫(例えば、イエシロアリ、ヤマトシロアリ、ダイコ
クシロアリなどのシロアリ類、ヒラタキクイムシ類、シ
バンムシ類、シンクイムシ類、カミキリムシ類、キクイ
ムシ類など)を挙げることができ、また、農園芸病原菌
(例えば、コムギ赤さび病、大麦うどんこ病、キュウリ
べと病、イネいもち病、トマト疫病など)を挙げること
ができる。
【0049】(有害生物防除剤)本発明の農園芸用の有
害生物防除剤は、特に、殺虫・殺ダニ及び殺線虫効果が
顕著であり、化合物(1)の1種以上を有効成分として
含有するものである。化合物(1)は、単独で使用する
こともできるが、通常は常法によって、担体、界面活性
剤、分散剤、補助剤、などを配合(例えば、粉剤、乳
剤、微粒剤、粒剤、水和剤、油性の懸濁液、エアゾール
などの組成物として調製する)して使用することが好ま
しい。
【0050】担体としては、例えば、タルク,ベントナ
イト,クレー,カオリン,ケイソウ土,ホワイトカーボ
ン,バーミキュライト,消石灰,ケイ砂,硫安,尿素な
どの固体担体;炭化水素(ケロシン,鉱油など)、芳香
族炭化水素(ベンゼン,トルエン,キシレンなど)、塩
素化炭化水素(クロロホルム,四塩化炭素など)、エー
テル類(ジオキサン,テトラヒドロフランなど)、ケト
ン類(アセトン,シクロヘキサノン,イソホロンな
ど)、エステル類(酢酸エチル,エチレングリコールア
セテート,マレイン酸ジブチルなど)、アルコール類
(メタノール,n−ヘキサノール,エチレングリコール
など)、極性溶媒(ジメチルホルムアミド,ジメチルス
ルホキシドなど)、水などの液体担体;空気,窒素,炭
酸ガス,フレオンなどの気体担体(この場合には、混合
噴射することができる)などを挙げることがでる。
【0051】本剤の動植物への付着,吸収の向上,薬剤
の分散,乳化,展着などの性能を向上させるために使用
できる界面活性剤や分散剤としては、例えば、アルコー
ル硫酸エステル類,アルキルスルホン酸塩,リグニンス
ルホン酸塩,ポリオキシエチレングリコールエーテルな
どを挙げることができる。そして、その製剤の性状を改
善するためには、例えば、カルボキシメチルセルロー
ス,ポリエチレングリコール,アラビアゴムなどを補助
剤として用いることができる。本剤の製造では、前記の
担体,界面活性剤,分散剤及び補助剤をそれぞれの目的
に応じて、各々単独で又は適当に組み合わせて使用する
ことができる。本発明の化合物(1)を製剤化した場合
の有効成分濃度は、乳剤では通常1〜50重量%,粉剤
では通常0.3〜25重量%,水和剤では通常1〜90
重量%,粒剤では通常0.5〜5重量%,油剤では通常
0.5〜5重量%,エアゾールでは通常0.1〜5重量
%である。これらの製剤を適当な濃度に希釈して、それ
ぞれの目的に応じて、植物茎葉,土壌,水田の水面に散
布するか、又は直接施用することによって各種の用途に
供することができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例によって具
体的に説明する。なお、これらは、本発明の範囲を限定
するものではない。 参考例1(化合物(2)の合成法) (1)4−クロロ−6−(1−クロロエチル)−5−ヨ
ードピリミジン(1)〔化合物(2-1)〕の合成 4−クロロ−6−エチル−5−ヨードピリミジン(5
g)をクロロホルム(100ml)に溶解し、室温撹拌
下に塩素ガスを吹き込んだ。反応終了後、窒素ガスを吹
き込み過剰の塩素ガスを除去後、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた油状物をシリカゲルカラム(ワコーゲルC
−200,トルエン:酢酸エチル=20:1溶出)で精
製することによって、淡黄色油状液体である目的化合物
を3.4g得た。
【0053】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.87〜1.90(3H,d)、5.44〜5.51
(1H,q)8.86(1H,s)
【0054】(2)6−(1−アセトキシエチル)−4
−クロロ−5−ヨードピリミジン〔化合物(2-4)〕の合
成 4−クロロ−6−(1−クロロエチル)−5−ヨードピ
リミジン(3.6g)をN,N−ジメチルホルムアミド
(70ml)に溶解し、酢酸カリウム(2.4g)と炭
酸カリウム(0.7g)を加え、約60℃で4時間加熱
撹拌した。反応終了後、反応混合物に水を加え、分離す
る油状物をトルエンで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−
200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製
することによって、無色結晶である目的物を1.0g得
た。
【0055】m.p.55〜58℃1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.57〜1.60(3H,d)、2.14(3H,
s) 5.99〜6.09(1H,q)、8.83(1H,
s)
【0056】(3)4−クロロ−6−(1−ヒドロキシ
エチル)−5−ヨードピリミジン〔化合物(2-6)〕の合
成 6−(1−アセトキシエチル)−4−クロロ−5−ヨー
ドピリミジン(1.0g)をエタノール(20ml)に
溶解し、撹拌下に1N−水酸化ナトリウム水溶液(20
ml)を滴下した。滴下後、更に1時間室温で撹拌し、
反応を完結した。次いで、減圧下溶媒を留去し、酢酸エ
チルで目的化合物を抽出し、水洗、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後に溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ト
ルエン:酢酸エチル=20:1溶出)で精製することに
よって、淡黄色油状液体である目的物を0.5g得た。
【0057】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.43〜1.46(3H,d)、4.13〜4.16
(1H,m) 5.09〜5.17(1H,q)、8.64(1H,
s)
【0058】(4)4−クロロ−6−(1−フルオロエ
チル)−5−ヨードピリミジン〔化合物(2-3)〕の合成 4−クロロ−6−(1−ヒドロキシエチル)−5−ヨー
ドピリミジン(0.5g)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、氷冷、撹拌下にジエチルアミノサルファ
ートリフルオライド(0.3g)を滴下し、さらに1時
間室温で撹拌して反応を完結した。反応混合物に冷水を
加え、ジクロロメタン層を分取し、水洗、無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。次いで、減圧下溶媒を留去し、得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−
200、クロロホルム溶出)で精製することによって、
淡黄色液体である目的物を0.4g得た。
【0059】1H−NMR(CDCl3,δppm) 1.63〜1.77(3H,d−d)、5.88〜6.
08(1H,d−q)8.70(1H,s)
【0060】(5)表1中のその他の化合物(2)の合
成 前記(1)〜(4)に記載の方法に準じて、表1中のその他の
化合物(2)を合成した。以上のように合成した化合物
(2)及びそれらの物性を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】(注)1 H−NMR(CDCl3 ,δppm) 2.06〜2.08(3H,d)、5.43〜5.51
(1H,q) 8.84(1H,s)
【0063】実施例1〔化合物(1)の合成法〕 (1)6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−
(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン〔化合物1〕
の合成 2−フェニルエチルアミン(0.6g)とトリエチルア
ミン(0.6g)をトルエン20mlに溶解し、4−ク
ロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミ
ジン(1.5g)を加え、3時間約60℃で加熱撹拌し
た。反応終了後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−
200,トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製
することによって、淡黄色結晶である目的物を1.1g
得た。
【0064】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.58〜1.71(3H,d−d)、2.92〜2.
97(2H,t) 3.74〜3.81(2H,q)、5.68〜5.73
(1H,m) 5.73〜5.95(1H,d−q)、7.18〜7.
35(5H,m) 8.48(1H,s)
【0065】(2)6−(1−クロロエチル)−5−ヨ
ード−4−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジン
〔化合物2〕の合成 2−フェニルエチルアミン(0.6g)とトリエチルア
ミン(0.6g)をトルエン20mlに溶解し、4−ク
ロロ−6−(1−クロロエチル)−5−ヨードピリミジ
ン(1.5g)を加え、3時間約60℃で加熱撹拌し
た。反応終了後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−
200,トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製
することによって、無色結晶である目的物を1.2g得
た。
【0066】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.82〜1.85(3H,d)、2.92〜2.97
(2H,t) 3.73〜3.83(2H,m)、5.28〜5.35
(1H,q) 5.41〜5.61(1H,m)、7.23〜7.37
(5H,m) 8.46(1H,s)
【0067】(3)6−(1−アセトキシエチル)−5
−ヨード−4−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジ
ン〔化合物3〕の合成 2−フェニルエチルアミン(0.6g)とトリエチルア
ミン(0.6g)をトルエン20mlに溶解し、4−ク
ロロ−6−(1−アセトキシエチル)−5−ヨードピリ
ミジン(1.7g)を加え、3時間約60℃で加熱撹拌
した。反応終了後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
−200,トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)で精
製することによって淡黄色液体である目的物を1.2g
得た。
【0068】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.50〜1.54(3H,d)、2.12(3H,
s) 2.92〜2.99(2H,m)、3.74〜3.82
(2H,m) 5.54〜5.70(1H,m)、5.82〜5.91
(1H,q) 7.26〜7.34(5H,m),8.55(1H,
s)
【0069】(4)6−(1−ヒドロキシエチル)−5
−ヨード−4−(2−フェニルエチルアミノ)ピリミジ
ン〔化合物4〕の合成 2−フェニルエチルアミン(0.6g)とトリエチルア
ミン(0.6g)をトルエン20mlに溶解し、4−ク
ロロ−6−(1−ヒドロキシエチル)−5−ヨードピリ
ミジン(1.4g)を加え、3時間約60℃で加熱撹拌
した。反応終了後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC
−200,トルエン:酢酸エチル=5:1溶出)で精製
することによって、淡黄色粘稠液体である目的物を1.
0g得た。
【0070】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.39〜1.44(3H,d)、2.92〜2.97
(2H,t) 3.73〜3.84(2H,m)、4.13〜4.20
(1H,m) 4.81〜4.87(1H,q)、5.41〜5.58
(1H,m) 7.22〜7.37(2H,m),8.40(1H,
s)
【0071】(5)6−(1−フルオロエチル)−5−
ヨード−4−[2−(4−フルオロフェニル)エチルア
ミノ]ピリミジン〔化合物5〕の合成 6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−[2−
(4−フルオロフェニル)エチルアミノ]ピリミジン
(2.0g)をN,N−ジメチルホルムアミド(30m
l)に溶解し、セシウムフルオライドア(1.5g)を
加え、120〜130℃で12時間加熱撹拌した。反応
終了後、水を加え、酢酸エチルで目的物を抽出し、水
洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後に減圧下溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=1
0:1溶出)で精製することによって、無色結晶である
目的物を1.3g得た。
【0072】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.59〜1.72(3H,d−d)、2.89〜2.
94(2H,t) 3.71〜3.79(2H,m)、5.41〜5.68
(1H,m) 5.68〜5.91(1H,d−q)、6.898〜
7.05(2H,m) 7.16〜7.22(2H,m)、8.48(1H,
s)
【0073】(6)6−(1−ブロモエチル)−5−ヨ
ード−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェニ
ル)エチルアミノ]ピリミジン〔化合物19〕の合成 2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ン1.0g)とトリエチルアミン(1.0g)をトルエ
ン(50ml)に溶解し、4−クロロ−6−(1−ブロ
モエチル)−5−ヨードピリミジン(1.8g)を加
え、約60℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、減圧
下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢
酸エチル=10:1溶出)で精製することによって、淡
黄色液体である目的物を1.6g得た。
【0074】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.81〜1.84(3H,d)、2.92〜2.97
(2H,t) 3.72〜3.79(2H,q)、5.30〜5.37
(1H,m) 5.50〜5.72(1H,m)、7.17〜7.27
(4H,m) 8.46(1H,s)
【0075】(7)6−(1−クロロエチル)−5−ヨ
ード−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェニ
ル)エチルアミノ]ピリミジン(化合物20)の合成 2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ン(1.0g)とトリエチルアミン(1.0g)をトル
エン(50ml)に溶解し、4−クロロ−6−(1−ク
ロロエチル)−5−ヨードピリミジン(1.5g)を加
え、約60℃で3時間加熱撹拌した。反応終了後、減圧
下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢
酸エチル=10:1溶出)で精製することによって、淡
黄色液体である目的物を1.3g得た。
【0076】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.81〜1.84(3H,d)、2.92〜2.97
(2H,t) 3.72〜3.80(2H,q)、5.28〜5.35
(1H,q) 5.56〜5.73(1H,m)、7.17〜7.27
(4H,m) 8.47(1H,s)
【0077】(8)6−(1−アセトキシアエチル)−
5−ヨード−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフ
ェニル)エチルアミノ]ピリミジン〔化合物21〕の合
成6−(1−クロロエチル)−5−ヨード−4−[2−
(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミノ]
ピリミジン(1.3g)をDMF(50ml)に溶解
し、酢酸カリウム(1.6g)と炭酸カリウム(1.1
g)を加え、約60℃で3時間加熱撹拌した。反応終了
後、水を加え分離する油状物を酢酸エチルで抽出した。
抽出液を水洗し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸
エチル=10:1溶出)で精製することによって、無色
粉状結晶である目的物を1.0g得た。
【0078】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.50〜1.53(3H,d)、2.16(3H,
s) 2.91〜2.95(2H,t)、3.70〜3.79
(2H,q) 5.50〜5.65(1H,m)、5.84〜5.91
(1H,q) 7.16〜7.27(4H,m)、8.42(1H,
s)
【0079】(9)6−(1−ヒドロキシエチル)−5
−ヨード−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]ピリミジン〔化合物22〕の合成 6−(1−アセトキシエチル)−5−ヨード−4−[2
−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ノ]ピリミジン(1.0g)をエタノール(20ml)
に溶解し、1N−水酸化ナトリウム水溶液(20ml)
を加え、室温で1時間撹拌した。反応終了後、水を加え
分離する油状物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗
し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチル=
1:1溶出)で精製することによって、淡黄色液体であ
る目的物を0.9g得た。
【0080】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.40〜1.45(3H,d)、2.93〜2.98
(2H,t) 3.73〜3.82(2H,q)、4.08〜4.16
(1H,m) 4.82〜4.89(1H,q)、5.48〜5.68
(1H,m) 7.17〜7.30(4H,m)、8.40(1H,
s)
【0081】(10)6−(1−フルオロエチル)−5
−ヨード−4−[2−(4−トリフルオロメトキシフェ
ニル)エチルアミノ]ピリミジン〔化合物23〕の合成 6−(1−ヒドロキシエチル)−5−ヨード−4−[2
−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エチルアミ
ノ]ピリミジン(0.9g)をジクロロメタン(20m
l)に溶解し、冷却撹拌下にジエチルアミノサルファー
トリフルオライド(0.3g)を滴下し、更に1時間撹
拌した。反応終了後、水を加えクロロメタン層を分取
し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−200,トルエン:酢酸エチ
ル=1:1溶出)で精製することによって、無色粉状結
晶である目的物を0.6g得た。
【0082】1H−NMR(CDCl3 ,δppm) 1.61〜1.70(3H,d−d)、2.92〜2.
98(2H,t) 3.73〜3.81(2H,m)、5.62〜5.66
(1H,m) 5.66〜5.91(1H,d−q)、7.16〜7.
28(4H,m) 8.48(1H,s)
【0083】(11)表2及び3中のその他の化合物
(1)の合成 前記(1)〜(10)に記載の方法に準じて、表2及び3中の
その他の化合物(1)を合成した。以上のように合成し
た化合物(1)及びそれらの物性を表2及び3に示す。
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】実施例2〔製剤の調製〕 (1)粒剤の調製 化合物(1)を5重量部、ベントナイト35重量部、タ
ルク57重量部、ネオレックスパウダー(商品名;花王
株式会社製)1重量部、及びリグニンスルホン酸ソーダ
2重量部を均一に混合し、次いで少量の水を添加して混
練した後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
【0087】(2)水和剤の調製 化合物(1)を10重量部、カオリン70重量部、ホワ
イトカーボン18重量部、ネオレックスパウダー(商品
名;花王株式会社製)1.5重量部、及びデモール(商
品名;花王株式会社製)0.5重量部を均一に混合し、
次いで粉砕して水和剤を得た。
【0088】(3)乳剤の調製 化合物(1)を20重量部及びキシレン70重量部に、
トキサノン(商品名;三洋化成工業製)10重量部を加
えて均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
【0089】(4)粉剤の調製 化合物(1)を粉5重量部、タルク50重量部及びカオ
リン45重量部を均一に混合して粉剤を得た。
【0090】実施例3〔効力試験〕 (1)サツマイモネコブセンチュウに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表2及び3に示す化合物
(1)の各水和剤を水で300ppmに希釈し、そのう
ち0.1mlを試験管にとり、サツマイモネコブセンチ
ュウ500頭を含む液0.9mlを加えた。次に、これ
らの試験管を25℃の低温室に放置し、2日後に顕微鏡
下で観察して殺線虫率を求めた。 この結果、化合物
1、5、9、13、17及び23が、100%の殺線虫
活性を示した。
【0091】(2)ナミハダニに対する試験 実施例2に準じて調製した表2及び3に示す化合物
(1)の各水和剤を界面活性剤を(0.01%)を含む
水で300ppmに希釈し、これらの各溶液中に15頭
のナミハダニ雌成虫を24時間寄生産卵させた後に成虫
を除去した各インゲン葉片(直径20mm)を10秒間
づつ浸漬した。次に,これらの各葉片を25℃の定温室
に放置し,3日後に各葉片における生死虫数を数えて殺
ダニ率を求めた.この結果、化合物1,5,9,13、
17及び23が、80%以上の殺ダニ活性を示した。
【0092】(3)コナガに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表2及び3に示す化合物
(1)の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水
で300ppmに希釈し、これら各薬液中にキャベツ葉
片(5cm×5cm)を30秒浸漬し、各プラスチック
カップに一枚ずつ入れて風乾した。次に、これらカップ
内に各々10頭のコナガ(3齢幼虫)を放って蓋をし、
25℃の定温室に放置し、2日後に各カップの生死虫数
を数えて死虫率を求めた。この結果、化合物1、3、
5、9、13、17及び23が、100%の殺虫活性を
示した。
【0093】(4)トビイロウンカに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表2及び3に示す化合物
(1)の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水
で300ppmに希釈し、これら各薬液中にイネ稚苗を
30秒浸漬し風乾後、それぞれのガラス円筒に挿入し
た。次に、これらガラス円筒に各々10頭のトビイロウ
ンカ(4齢幼虫)を放って多孔性の栓をし、25℃の定
温室に放置し、4日後に生死虫数を数えて死虫率を求め
た。この結果、化合物1、5、9、13、17及び23
が、100%の殺虫活性を示した。
【0094】(5)ツマグロヨコバイに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表2及び3に示す化合物
(1)の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水
で300ppmに希釈し、これら各薬液中にイネ稚苗を
30秒浸漬し風乾後、それぞれのガラス円筒に挿入し
た。次に、これらガラス円筒に各々10頭のツマグロヨ
コバイ(4齢幼虫)を放って多孔性の栓をし、25℃の
定温室に放置し、4日後に生死虫数を数えて死虫率を求
めた。この結果、化合物1、5、9、13、17及び2
3が、100%の殺虫活性を示した。
【0095】(6)ハスモンヨトウに対する効力試験 実施例2に準じて調製した表2及び3に示す化合物
(1)の各水和剤を界面活性剤(0.01%)を含む水
で500ppmに希釈し、これら各薬液中にダイズ本葉
を30秒浸漬し風乾後、プラスチックカップにいれ、各
々10頭のハスモンヨトウ(2齢幼虫)を放って蓋を
し、25℃の定温室に放置した。2日後に生死虫数を数
えて死虫率を求めた。この結果、化合物5、9及び23
が、100%の殺虫活性を示した。
【0096】(7)コムギ赤さび病に対する防除効力試
験(予防試験) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本ず
つコムギ(品種;コブシコムギ)を育成し、1.5葉期
の幼植物体に、実施例2に準じて調製した表2及び3で
示した物(1)の水和剤を、界面活性剤(0.01%)
を含む水で500ppmに希釈して、1鉢あたり20m
lで散布した。散布後、2日間ガラス温室で栽培し、次
いで、コムギ赤さび病菌の胞子懸濁液(7×104 胞子
/ml)を植物体に均一に噴霧接種した。接種後、1週
間ガラス温室内で育成し、第1葉に現れたコムギ赤さび
病病斑の程度を調査した。この結果、化合物1、5、
9、13、17、20及び23が、病斑面積20%以下
を示した。
【0097】
【発明の効果】本発明の新規な5−ヨード−4−フェネ
チルアミノピリミジン誘導体は、農園芸用の有害生物防
除剤として有用である。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 洋一 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(1): 【化1】 (式中、R1 はハロゲン原子、炭素原子数2〜4個のア
    シルオキシ基或いは水酸基を表わし;R2 は水素原子、
    ハロゲン原子、炭素原子数1〜4個のアルキル基、炭素
    原子数1〜4個のハロアルキル基、炭素原子数1〜4個
    のアルコキシ基或いは炭素原子数1〜4個のハロアルコ
    キシ基を表わし;nは1〜3の整数を表わし;*は不斉
    炭素原子を表す。)で示される5−ヨード−4−フェネ
    チルアミノピリミジン誘導体。
  2. 【請求項2】次式(2): 【化2】 (式中、R1 及び*は、前記と同義である。)で示され
    るピリミジン類と次式(3): 【化3】 (式中、R2 及びnは前記と同義である。)で示される
    フェネチルアミン類とを反応させることを特徴とする請
    求項1記載の式(1)で示される5−ヨード−4−フェ
    ネチルアミノピリミジン誘導体の製法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の式(1)で示される5−
    ヨード−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体を有効
    成分とする農園芸用の有害生物防除剤。
JP10773198A 1998-04-14 1998-04-17 5−ヨード−4−フェネチルアミノピリミジン誘導体、その製法及び農園芸用の有害生物防除剤 Expired - Fee Related JP3903585B2 (ja)

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