JPH11304804A - 過酸化活性物質検出用組成物 - Google Patents

過酸化活性物質検出用組成物

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JPH11304804A
JPH11304804A JP14203198A JP14203198A JPH11304804A JP H11304804 A JPH11304804 A JP H11304804A JP 14203198 A JP14203198 A JP 14203198A JP 14203198 A JP14203198 A JP 14203198A JP H11304804 A JPH11304804 A JP H11304804A
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JP
Japan
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iron
iii
complex
ascorbic acid
sample
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JP14203198A
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Kanki Kagawa
環樹 香川
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Arkray Inc
Original Assignee
KDK Corp
Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料中のアスコルビン酸などの還元性物質によ
る影響を排除できる過酸化活性物質検出用組成物を提供
すること。 【解決手段】 有機ヒドロパーオキシド、色原体、およ
び一般式: [(OOC−X−COO)Fe]3− [式中、Xはアリーレン基(arylene)であ
る。]で表される鉄(III)錯体を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体試料中のアス
コルビン酸などの還元性物質による影響を排除できる過
酸化活性物質検出用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】液体試料中のヘモグロビンといった過酸
化活性を有する物質を検出または定量する場合、試料中
に存在するアスコルビン酸などは強還元剤として作用す
るので、過酸化活性物質の測定に種々の悪影響を与える
ことが知られている。このようなアスコルビン酸などの
還元性物質の影響を回避する為に、金属イオンを酸化剤
として用いる技術が開発されてきている。
【0003】まず、ザ・ジャーナル・オブ・ジ・アメ
リカン・ケミカル・ソサエティ(J.Am.Chem.
Soc),89,4176(1967)と、同89,7
104(1967);90,3386(1968)で
は、鉄及び銅キレートの存在下、pHによるアスコルビ
ン酸の酸化の動的研究を記載しており、金属イオンがア
スコルビン酸を酸化することを明らかにしている。しか
し、は測定系でのアスコルビン酸の挙動を研究したも
のではない。
【0004】特公昭63−39871号公報では、ア
スコルビン酸塩の悪影響を避ける為に、分析用組成物に
水銀(II)サルコシネートを加えている。しかし、有
機ヒドロパーオキシド及び指示薬を含む反応系中へこの
水銀錯体を配合すると、指示薬と金属錯体が反応して偽
陽性を生じてしまう。また、水銀錯体は有害な水銀を含
むので好ましくない。
【0005】特公昭63−67139号公報は、アス
コルビン酸の妨害作用に抵抗する化合物として、コバル
ト(III)錯体を開示している。しかし、有機ヒドロ
パーオキシド及び指示薬を含む反応系中へこのコバルト
錯体を配合すると、指示薬と金属錯体が反応して偽陽性
を生じてしまう。
【0006】特開平2−286099号公報は、アス
コルビン酸の妨害を低減する為に、銅(II)錯体を生
成する水溶性ポリマーからなる第一酸化体及び無機酸化
体、有機過酸化物または有機N−ハロ誘導体から選択さ
れる第二の酸化体を包含する系を提案している。しかし
銅(II)錯体の酸化速度は遅く、有効な手段ではな
い。
【0007】特公平1−41223号公報は、体液成
分測定においてアスコルビン酸を消去する為に、式:R
NCHCOOHまたはRNXNRCH
COOHで表される化合物の鉄2価もしくは3価の錯
体、またはグルコン酸の鉄2価若しくは3価の錯体を添
加することを提案している。
【0008】特公平4−18630号公報は、過酸化
活性物質検出用組成物に、ポリカルボキシアルキルアミ
ン誘導体の3価の鉄キレートを含ませることを提案して
いる。
【0009】特開平6−148168号公報には、
式:[(OOC−X−COO)Fe]M(式中、X
は−(CH)−(ここで、nは0〜5の整数)で表さ
れるアルキレン基(alkylene)またはアリル基
(allyl)であり、Mは一価のカチオンである。)
で表される鉄(III)錯体が、本出願人により開示さ
れている。
【0010】またその他の方法として、カナダ特許第
844564号は、グルコース応答性試薬で含浸した多
孔性部分の他部分に、尿中に存在するアスコルビン酸を
吸着することが出来るイオン交換物質を含む尿試料を受
理する付加部分を有する試験材を提案している。しか
し、イオン交換物質を有するこの試験材は、複雑な構造
をしている上に、分析時間が従来の分析法よりかかると
いう欠点がある。
【0011】特公昭56−39198号公報および米
国特許第4168205号は、試験紙の処方にアスコル
ビン酸オキシダーゼを配合することにより、アスコルビ
ン酸の影響を排除している。この方法は非常に有効では
あるが、アスコルビン酸の妨害を除去するためには多量
のアスコルビン酸オキシダーゼを必要とするために、不
経済である。また、アスコルビン酸オキシダーゼは、ア
スコルビン酸とは反応するが他の還元性物質とは反応し
ないし、その上非常に不安定な酵素である。
【0012】また、▲10▼特公平1−15280号公
報では、還元性妨害物質の影響を避ける為に試料を沃素
酸あるいは沃素酸塩で処理している。しかし、還元性物
質と反応して生成する遊離沃素が、多くの指示薬を酸化
してしまい、偽陽性を示す。また、沃素酸塩も指示薬を
酸化し、バックグラウンドの着色が生じる。
【0013】本出願人は、▲11▼特開平6−1481
68号公報中に、一般式:[(OOC−X−COO)
Fe]M(式中、Xは−(CH)−(ここで、nは
0〜5の整数)で表されるアルキレン基(alkyle
ne)またはアリル基(allyl)であり、Mは一価
のカチオンである。)で表される鉄(III)錯体を開
示している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
伴うそれぞれの欠点を解決するための、従来にはない構
造の錯体を含有する過酸化活性物質検出用組成物を提供
しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機ヒドロパ
ーオキシド、色原体、および一般式: [(OOC−X−COO)Fe]3− [式中、Xはアリーレン基(arylene)であ
る。]で表される鉄(III)錯体を含有することを特
徴とする過酸化活性物質検出用組成物を提供する。
【0016】一般に、銅(II)及び鉄(III)イオ
ンは、その酸化能力によってアスコルビン酸をデヒドロ
アスコルビン酸に酸化することが知られている。銅(I
I)イオンは、鉄(III)イオンに比べてその酸化反
応の速度が遅いため、アスコルビン酸による妨害を除去
する能力が鉄(III)イオンに比べて乏しい。そこ
で、体液成分の測定におけるアスコルビン酸の妨害を克
服するためには、鉄(III)イオン化合物を使用する
ことが望ましいと考えられる。
【0017】鉄(III)イオン化合物は多種類存在す
るが、一般的な水溶性の鉄(III)イオン化合物(た
とえば塩化鉄等)を用いた場合、鉄(III)イオンは
低pHにおいても水溶液中に存在する水分子と速やかに
反応してアコ鉄(III)錯体を形成する。このアコ鉄
(III)錯体の酸化還元電位は0.77Vと非常に高
いため、体液成分の測定に用いられる酸化還元系指示薬
と反応してしまい、偽陽性を示す。そのため、上記のよ
うな単なる鉄(III)イオン化合物は好ましくない。
【0018】ところが、本発明の一般式で表される新規
の鉄(III)錯体は、体液成分の測定試薬に存在して
も偽陽性結果を生じることなしに、試料中のアスコルビ
ン酸などの還元性物質の妨害を克服することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一般式中のXはアリーレ
ン基(arylene)、すなわち二価の芳香族炭化水
素である。本発明の一般式で表される新規の鉄(II
I)錯体の好ましい例は、Xがフェニレン基のフタル酸
鉄(III)錯体であり、この化合物を例にとって説明
すると、尿中の潜血を検出する試験紙の場合、試験紙作
成時の含浸溶液中にフタル酸鉄(III)錯体が1mm
ol/l以上、好ましくは10〜100mmol/l含
まれるのが良い。また、その測定系のpHは、3〜8、
好ましくは5〜7が良い。
【0020】本出願人は、特開平6−148168号公
報中に、一般式:[(OOC−X−COO)Fe]M
(式中、Xは−(CH)−(ここで、nは0〜5の
整数)で表されるアルキレン基(alkylene)ま
たはアリル基(allyl)であり、Mは一価のカチオ
ンである。)で表される鉄(III)錯体を開示した。
しかし本願鉄(III)錯体は、この特開平6−148
168号開示の錯体と比較しても、より強力に還元性物
質の影響を除去できる。
【0021】本願発明で使用される鉄(III)錯体
は、一般式:[(OOC−X−COO)Fe]M
(式中、Mは一価のカチオンである。)で表される様
な電解質状態でもよいし、例えばフタル酸塩と鉄化合物
(例えば塩化鉄)を水溶液中で混合して錯体を形成させ
たものを使用してもよい。
【0022】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0023】尿中潜血の検出用試験片 1.試験片の作製 ワットマン社製濾紙(3mmChr;20×20cm)
に後述の組成の溶液1を含浸し、60℃で20分間乾燥
させた。さらに溶液2を含浸し、50℃で15分間乾燥
させた。得られた試験紙を両面テープを用いてポリエチ
レンテレフタレート(PET)シートに貼り、最終的に
5×5mmの試験紙部分を先端に有する短冊状の試験片
を作成した。また、同様にしてフタル酸鉄(III)錯
体を含まない試験片を作製した。
【0024】フタル酸鉄(III)錯体は、緩衝液中
で、塩化鉄(III)六水和物とフタル酸二ナトリウム
とを混合することにより形成される。以下の分量によ
り、26mmol/l相当量のフタル酸鉄(III)錯
体を含有する含浸溶液が調製できる。溶液1 : 塩化鉄(III)六水和物 0.70g フタル酸二ナトリウム 1.64mg 3Mトリス−マロン酸緩衝液(pH6.5) 36.6ml ラウリル硫酸ナトリウム 300mg クメンヒドロパーオキシド 4ml 精製水 9.4ml エタノール 50ml 総計 100ml溶液2 3,3,5’,5’−テトラメチルベンチジン 2g 6−メトキシキノリン 1ml 20%ポリビニルピロリドン・エタノール溶液 30ml トルエン 69ml 総計 100ml
【0025】2.試料 プール尿に人血ヘモグロビンおよびアスコルビン酸を表
1に示す濃度で添加、溶解させ、試験尿溶液を調製し
た。
【0026】3.測定 試験尿溶液中に試験片を漬け、一定時間反応させた後、
高速分光光度計CMS−35FS(株式会社村上色彩技
術研究所製)を用い、640nmの反射率を測定した。
【0027】結果を表1にまとめた。反射率値が小さい
ほど着色が濃いことを示し、大きいほど着色が失われて
いることを示す。着色が失われているということは、ア
スコルビン酸の影響を受けていることを示す。
【0028】
【表1】
【0029】フタル酸鉄(III)錯体を含む含まない
に係わらず、アスコルビン酸を含まない状態では両試験
片ともに、人血ヘモグロビン0.08mg/dl含有試
験尿溶液によって良好に青色に発色した。しかし、その
試験尿溶液にアスコルビン酸を20mg/dl添加する
と、フタル酸鉄(III)錯体の含浸されていない試験
片の場合、青色の発色はほとんど失われた。
【0030】一方、フタル酸鉄(III)錯体が含まれ
た試験片ではほとんどアスコルビン酸の影響はなく、さ
らには、アスコルビン酸75mg/dl含有という高濃
度の場合においても良好な青色発色が認められた。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願発明を
用いると、試料中の高濃度の還元性物質を良好に排除で
きる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ヒドロパーオキシド、色原体、およ
    び一般式: [(OOC−X−COO)Fe]3− [式中、Xはアリーレン基(arylene)であ
    る。]で表される鉄(III)錯体を含有することを特
    徴とする、過酸化活性物質検出用組成物。
  2. 【請求項2】 Xがフェニレン基である、特許請求の範
    囲第1項に記載の過酸化活性物質検出用組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020500305A (ja) * 2016-10-28 2020-01-09 シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド 尿試料中のアスコルビン酸の検出
CN111115671A (zh) * 2018-10-31 2020-05-08 中国石油化工股份有限公司 一种氢氧化铝中铁杂质的脱除方法
CN112945948A (zh) * 2021-02-03 2021-06-11 迪瑞医疗科技股份有限公司 含有氮氧自由基类化合物作为稳定剂在制备尿潜血试纸中的应用

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US11262350B2 (en) 2016-10-28 2022-03-01 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Detection of ascorbic acid in a urine sample
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