JPH11307041A - イオン化装置 - Google Patents
イオン化装置Info
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- JPH11307041A JPH11307041A JP10129616A JP12961698A JPH11307041A JP H11307041 A JPH11307041 A JP H11307041A JP 10129616 A JP10129616 A JP 10129616A JP 12961698 A JP12961698 A JP 12961698A JP H11307041 A JPH11307041 A JP H11307041A
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- ionization chamber
- electron
- chamber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CI/EIの動作切換を簡単に行う。
【解決手段】 CI用の第1イオン化室1とEI用の第
2イオン化室9を小径の連通口5を介して隣接して設け
る。前者は密閉度が高く、後者は密閉度が低く分析室1
7と同程度の真空度になる。CI動作時には、反応ガス
導入口3から導入した反応ガスを熱電子によりイオン化
し、試料ガス導入口2から導入した試料ガスを化学反応
によりイオン化する。発生したイオンは連通口5、イオ
ン出射口10を通過し分析室17内に出る。EI動作時
には試料ガス導入口2、連通口5を通って試料ガスが第
2イオン化室9に導入され、熱電子との衝突によりイオ
ン化される。これにより、フィラメント7、12のオン
/オフ制御と反応ガスの導入制御のみでCI/EI切換
が行える。
2イオン化室9を小径の連通口5を介して隣接して設け
る。前者は密閉度が高く、後者は密閉度が低く分析室1
7と同程度の真空度になる。CI動作時には、反応ガス
導入口3から導入した反応ガスを熱電子によりイオン化
し、試料ガス導入口2から導入した試料ガスを化学反応
によりイオン化する。発生したイオンは連通口5、イオ
ン出射口10を通過し分析室17内に出る。EI動作時
には試料ガス導入口2、連通口5を通って試料ガスが第
2イオン化室9に導入され、熱電子との衝突によりイオ
ン化される。これにより、フィラメント7、12のオン
/オフ制御と反応ガスの導入制御のみでCI/EI切換
が行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば質量分析装
置等に用いられるイオン化装置に関する。
置等に用いられるイオン化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】質量分析装置は、真空雰囲気の分析室内
に配設されたイオン化室内で分析対象である試料分子を
イオン化し、該イオンをイオン化室内から取り出して質
量分析器に導入し、該イオンを質量数(質量/電荷比)
に応じて分離して検出する構成を有している。イオン化
には様々な方法が用いられているが、最も一般的なもの
は電子衝撃イオン化法(EI)と化学イオン化法(C
I)である。
に配設されたイオン化室内で分析対象である試料分子を
イオン化し、該イオンをイオン化室内から取り出して質
量分析器に導入し、該イオンを質量数(質量/電荷比)
に応じて分離して検出する構成を有している。イオン化
には様々な方法が用いられているが、最も一般的なもの
は電子衝撃イオン化法(EI)と化学イオン化法(C
I)である。
【0003】EIでは、フィラメントにより生成した熱
電子を加速してガス状の試料分子に衝突させる。する
と、試料分子から電子が放出され、該試料分子はイオン
化される。一般に、EIにより発生したイオンは過剰な
内部エネルギをもつため、開裂を生じてフラグメントイ
オンを発生し易い。このため、開裂状態を調べることに
より元の分子の構造を得る目的で特に有用なイオン化法
である。
電子を加速してガス状の試料分子に衝突させる。する
と、試料分子から電子が放出され、該試料分子はイオン
化される。一般に、EIにより発生したイオンは過剰な
内部エネルギをもつため、開裂を生じてフラグメントイ
オンを発生し易い。このため、開裂状態を調べることに
より元の分子の構造を得る目的で特に有用なイオン化法
である。
【0004】一方、CIでは、イオン化室内にメタン、
イソブタン等の反応ガスを導入し、この反応ガス分子に
熱電子を衝突させて反応ガスイオン(例えばCH5 +、C
4H9 +等)を多量に発生させる。そして、この反応ガス
イオン雰囲気中に試料分子を導入し、化学反応を生じさ
せることにより試料分子をイオン化する。この方法で
は、イオン化が比較的穏やかに行なわれるため、過剰な
内部エネルギをもたない安定した分子イオンが多く生成
される。このため、分子量の情報を得る目的で特に有用
なイオン化法である。
イソブタン等の反応ガスを導入し、この反応ガス分子に
熱電子を衝突させて反応ガスイオン(例えばCH5 +、C
4H9 +等)を多量に発生させる。そして、この反応ガス
イオン雰囲気中に試料分子を導入し、化学反応を生じさ
せることにより試料分子をイオン化する。この方法で
は、イオン化が比較的穏やかに行なわれるため、過剰な
内部エネルギをもたない安定した分子イオンが多く生成
される。このため、分子量の情報を得る目的で特に有用
なイオン化法である。
【0005】このように、EIとCIとではそれぞれ異
なる特徴をもつため、分析の目的に応じて両者が使い分
けられている。一般にCIでは、反応ガスをイオン化室
に導入して比較的高い圧力下(0.1〜1[Torr]程
度)でイオン化を行うので、イオン化室内と比較的高い
真空度に維持される分析室内との真空度の差が大きい。
このため、イオン化室の密閉度が高い(つまりコンダク
タンスが小さい)ように、例えばイオン化室と分析室と
を連通するイオン通過口の開口面積は狭くされる。これ
に対し、EIでは、イオン化室内の真空度は分析室の真
空度とほぼ同程度に維持されるため、イオン化室の密閉
度は低い(つまりコンダクタンスが大きい)ように、上
記イオン通過口の開口面積は広くされる。
なる特徴をもつため、分析の目的に応じて両者が使い分
けられている。一般にCIでは、反応ガスをイオン化室
に導入して比較的高い圧力下(0.1〜1[Torr]程
度)でイオン化を行うので、イオン化室内と比較的高い
真空度に維持される分析室内との真空度の差が大きい。
このため、イオン化室の密閉度が高い(つまりコンダク
タンスが小さい)ように、例えばイオン化室と分析室と
を連通するイオン通過口の開口面積は狭くされる。これ
に対し、EIでは、イオン化室内の真空度は分析室の真
空度とほぼ同程度に維持されるため、イオン化室の密閉
度は低い(つまりコンダクタンスが大きい)ように、上
記イオン通過口の開口面積は広くされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにCIとEI
とではイオン化室の構造が相違するため、従来の一般的
な質量分析装置では、イオン化法を変更する際には、真
空を破り(つまり大気圧に戻し)イオン化室自体を交換
するようにしていた。このようなイオン化室の交換作業
は使用者にとって面倒な作業であるのみならず、一旦真
空を破ってしまうと次に分析を開始するために再び元の
真空状態に回復させるまでに時間を要し、分析効率が悪
くなるという問題もある。
とではイオン化室の構造が相違するため、従来の一般的
な質量分析装置では、イオン化法を変更する際には、真
空を破り(つまり大気圧に戻し)イオン化室自体を交換
するようにしていた。このようなイオン化室の交換作業
は使用者にとって面倒な作業であるのみならず、一旦真
空を破ってしまうと次に分析を開始するために再び元の
真空状態に回復させるまでに時間を要し、分析効率が悪
くなるという問題もある。
【0007】そこで、従来より、真空状態を破ることな
くイオン化室の交換が行える方法が提案されている。例
えば、特開昭57−202054号公報には、真空を維
持したまま、外部より交換可能なイオン化室(イオン
源)の特殊な構造が開示されている。また、実開昭62
−129760号公報には、CI用の内筒をEI用の外
筒に対して回転可能に設けて真空雰囲気中で両者を切換
え可能にした構造が開示されている。
くイオン化室の交換が行える方法が提案されている。例
えば、特開昭57−202054号公報には、真空を維
持したまま、外部より交換可能なイオン化室(イオン
源)の特殊な構造が開示されている。また、実開昭62
−129760号公報には、CI用の内筒をEI用の外
筒に対して回転可能に設けて真空雰囲気中で両者を切換
え可能にした構造が開示されている。
【0008】しかしながら、これまで提案されている方
法はいずれも構造が複雑であるため、高価で且つ信頼性
に乏しく、しかも交換や切換え作業を伴うため、分析効
率の低下は避けられないものであった。
法はいずれも構造が複雑であるため、高価で且つ信頼性
に乏しく、しかも交換や切換え作業を伴うため、分析効
率の低下は避けられないものであった。
【0009】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、簡単な構造でもっ
て、しかも面倒な作業なしにCIとEIの切換えが可能
なイオン化装置を提供することにある。
のであり、その目的とするところは、簡単な構造でもっ
て、しかも面倒な作業なしにCIとEIの切換えが可能
なイオン化装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明は、化学イオン化と電子衝撃イオン化
とを選択的に行うためのイオン化装置であって、 a)試料導入口と、第1の電子入射口と、反応ガス導入口
と、連通口とを有する第1のイオン化室と、 b)前記第1の電子入射口にイオン化用の電子を送り込む
ための第1の電子生成手段と、 c)前記連通口を介して前記第1のイオン化室と連通し、
イオン出射口と、第2の電子入射口とを有する第2のイ
オン化室と、 d)前記第2の電子入射口にイオン化用の電子を送り込む
ための第2の電子生成手段と、 を備え、前記第1のイオン化室の密閉度が第2のイオン
化室の密閉度よりも高くなるように前記各開口の面積が
決められて成ることを特徴としている。
に成された本発明は、化学イオン化と電子衝撃イオン化
とを選択的に行うためのイオン化装置であって、 a)試料導入口と、第1の電子入射口と、反応ガス導入口
と、連通口とを有する第1のイオン化室と、 b)前記第1の電子入射口にイオン化用の電子を送り込む
ための第1の電子生成手段と、 c)前記連通口を介して前記第1のイオン化室と連通し、
イオン出射口と、第2の電子入射口とを有する第2のイ
オン化室と、 d)前記第2の電子入射口にイオン化用の電子を送り込む
ための第2の電子生成手段と、 を備え、前記第1のイオン化室の密閉度が第2のイオン
化室の密閉度よりも高くなるように前記各開口の面積が
決められて成ることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るイオン化装置は、例
えば質量分析装置の分析室内に配設され、該分析室は真
空ポンプによって真空排気される。このイオン化装置で
CI動作を行う際には、試料導入口を介して試料ガス
を、反応ガス導入口を介して反応ガスを、第1の電子入
射口を介して第1の電子生成手段により生成した電子
を、それぞれ第1のイオン化室に導入する。第1のイオ
ン化室は密閉度が高いため、導入された反応ガスや試料
ガスは該室内に留まり、外側との圧力差は維持される。
えば質量分析装置の分析室内に配設され、該分析室は真
空ポンプによって真空排気される。このイオン化装置で
CI動作を行う際には、試料導入口を介して試料ガス
を、反応ガス導入口を介して反応ガスを、第1の電子入
射口を介して第1の電子生成手段により生成した電子
を、それぞれ第1のイオン化室に導入する。第1のイオ
ン化室は密閉度が高いため、導入された反応ガスや試料
ガスは該室内に留まり、外側との圧力差は維持される。
【0012】導入された電子が反応ガスに衝突すること
により反応ガスイオンが発生し、該反応ガスイオンとの
化学反応により試料分子はイオン化される。このように
して第1のイオン化室内で発生したイオンは、連通口及
び第2のイオン化室を通過し、イオン出射口から分析室
内に飛び出す。連通口を通過したイオンがそのままの軌
跡を保ってイオン出射口から出るようにするためには、
連通口の延長線上にイオン出射口が開口する構成として
おく。
により反応ガスイオンが発生し、該反応ガスイオンとの
化学反応により試料分子はイオン化される。このように
して第1のイオン化室内で発生したイオンは、連通口及
び第2のイオン化室を通過し、イオン出射口から分析室
内に飛び出す。連通口を通過したイオンがそのままの軌
跡を保ってイオン出射口から出るようにするためには、
連通口の延長線上にイオン出射口が開口する構成として
おく。
【0013】一方、EI動作を行う際には、第1の電子
生成手段に代わって第2の電子生成手段を動作させ、反
応ガスの導入を停止する。第2のイオン化室の密閉度は
低いため、該室内の真空度は外側の分析室内の真空度と
同程度になる。これにより、試料導入口を介して第1の
イオン化室に流れ込んだ試料ガスは、連通口を介して第
2のイオン化室へ導入される。この試料ガスに第2の電
子入射口を介して送り込まれた電子が衝突し、試料ガス
分子はイオン化されイオン出射口から分析室内に飛び出
す。
生成手段に代わって第2の電子生成手段を動作させ、反
応ガスの導入を停止する。第2のイオン化室の密閉度は
低いため、該室内の真空度は外側の分析室内の真空度と
同程度になる。これにより、試料導入口を介して第1の
イオン化室に流れ込んだ試料ガスは、連通口を介して第
2のイオン化室へ導入される。この試料ガスに第2の電
子入射口を介して送り込まれた電子が衝突し、試料ガス
分子はイオン化されイオン出射口から分析室内に飛び出
す。
【0014】なお、通常、第1及び第2の電子生成手段
は熱電子を発生させるフィラメントとすることができ
る。したがって、電子生成手段を動作させる際にはフィ
ラメントに電流を供給し、動作を停止するときには該電
流の供給を停止すればよい。
は熱電子を発生させるフィラメントとすることができ
る。したがって、電子生成手段を動作させる際にはフィ
ラメントに電流を供給し、動作を停止するときには該電
流の供給を停止すればよい。
【0015】
【発明の効果】このように本発明に係るイオン化装置に
よれば、真空雰囲気である周囲との圧力差を維持するこ
とができる密閉度の高いCI用の第1のイオン化室と、
周囲と圧力をほぼ同一にすることができる密閉度の低い
EI用のイオン化室とを並設し、両者を連通した構成と
しているので、複雑な交換又は切換機構を設けることな
く、簡単にCIとEIとの切換えを行うことができる。
このため、装置のコストが低くて済み、故障も少ない。
また、CI/EIの切換えに際し使用者は簡単な操作を
行えばよいので、面倒な手間も要さず分析作業の効率の
改善が図れる。
よれば、真空雰囲気である周囲との圧力差を維持するこ
とができる密閉度の高いCI用の第1のイオン化室と、
周囲と圧力をほぼ同一にすることができる密閉度の低い
EI用のイオン化室とを並設し、両者を連通した構成と
しているので、複雑な交換又は切換機構を設けることな
く、簡単にCIとEIとの切換えを行うことができる。
このため、装置のコストが低くて済み、故障も少ない。
また、CI/EIの切換えに際し使用者は簡単な操作を
行えばよいので、面倒な手間も要さず分析作業の効率の
改善が図れる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係るイオン化装置の一実施例
を図1及び図2により説明する。図1は本実施例のイオ
ン化装置の構成を示す概略構成図、図2はCI及びEI
動作時の様子を示す図である。このイオン化装置は、例
えば質量分析装置の分析室17内に配設されており、分
析時には、該分析室17は図示しない真空ポンプによる
真空排気によって高真空状態に維持される。
を図1及び図2により説明する。図1は本実施例のイオ
ン化装置の構成を示す概略構成図、図2はCI及びEI
動作時の様子を示す図である。このイオン化装置は、例
えば質量分析装置の分析室17内に配設されており、分
析時には、該分析室17は図示しない真空ポンプによる
真空排気によって高真空状態に維持される。
【0017】図1に示すように、本実施例のイオン化装
置は、相対的に小さな容積のCI用の第1イオン化室1
と、それに隣接し連通口5のみを介して連通している相
対的に大きな容積のEI用の第2イオン化室9とから構
成されている。第1イオン化室1の壁面には、図示しな
い試料ガス導入管が接続された試料ガス導入口2と、反
応ガス導入管4が接続された反応ガス導入口3と、第1
フィラメント7により生成された熱電子が送り込まれる
第1電子入射口6とが設けられている。また、第1イオ
ン化室1内の連通口5の対面側近傍には、イオンに反発
力を付与するための第1電極8が配設されている。
置は、相対的に小さな容積のCI用の第1イオン化室1
と、それに隣接し連通口5のみを介して連通している相
対的に大きな容積のEI用の第2イオン化室9とから構
成されている。第1イオン化室1の壁面には、図示しな
い試料ガス導入管が接続された試料ガス導入口2と、反
応ガス導入管4が接続された反応ガス導入口3と、第1
フィラメント7により生成された熱電子が送り込まれる
第1電子入射口6とが設けられている。また、第1イオ
ン化室1内の連通口5の対面側近傍には、イオンに反発
力を付与するための第1電極8が配設されている。
【0018】一方、第2イオン化室9の壁面には、上記
連通口5のほかに、第2フィラメント12により生成さ
れた熱電子が送り込まれる第2電子入射口11と、分析
室と連通するイオン出射口10と、第2電子入射口11
の対面側に開口する電子出射口13とが設けられてい
る。イオン出射口10は連通口5とほぼ一直線上に開口
しており、また、第2イオン化室9内において連通口5
のある壁面近傍にはイオンに反発力を付与するための第
2電極15が配設されている。この第2電極15には連
通口5に対応して開口が形成されている。更に、電子出
射口13の外側には電子捕集用のトラップ電極14が配
設されている。なお、分析室17内において、イオン出
射口10の外側にはイオンの加速及び収束を行うための
イオンレンズ16が配置されており、更にその前方には
図示しない質量分析器(例えば四重極フィルタ等)が設
けられている。
連通口5のほかに、第2フィラメント12により生成さ
れた熱電子が送り込まれる第2電子入射口11と、分析
室と連通するイオン出射口10と、第2電子入射口11
の対面側に開口する電子出射口13とが設けられてい
る。イオン出射口10は連通口5とほぼ一直線上に開口
しており、また、第2イオン化室9内において連通口5
のある壁面近傍にはイオンに反発力を付与するための第
2電極15が配設されている。この第2電極15には連
通口5に対応して開口が形成されている。更に、電子出
射口13の外側には電子捕集用のトラップ電極14が配
設されている。なお、分析室17内において、イオン出
射口10の外側にはイオンの加速及び収束を行うための
イオンレンズ16が配置されており、更にその前方には
図示しない質量分析器(例えば四重極フィルタ等)が設
けられている。
【0019】上記構成では、分析室17内の真空度は通
常10-3[Torr]以下に維持されており、イオン出射口1
0、第2電子入射口11及び電子出射口13は大きな径
(例えば10mm程度)となっているため第2イオン化
室9内の真空度は分析室17内と同程度になる。一方、
第1電子入射口6の径は0.2〜0.4mm程度、連通
口5の径は0.3〜1.0mm程度と小径となってお
り、これにより第1イオン化室1の密閉度は第2イオン
化室9に比べて遥かに高くなっている。その結果、第1
イオン化室1内に所定流量の反応ガスを導入したとき、
第1イオン化室1内の真空度を0.1〜1[Torr]程度
のCIに適したものとすることができる。
常10-3[Torr]以下に維持されており、イオン出射口1
0、第2電子入射口11及び電子出射口13は大きな径
(例えば10mm程度)となっているため第2イオン化
室9内の真空度は分析室17内と同程度になる。一方、
第1電子入射口6の径は0.2〜0.4mm程度、連通
口5の径は0.3〜1.0mm程度と小径となってお
り、これにより第1イオン化室1の密閉度は第2イオン
化室9に比べて遥かに高くなっている。その結果、第1
イオン化室1内に所定流量の反応ガスを導入したとき、
第1イオン化室1内の真空度を0.1〜1[Torr]程度
のCIに適したものとすることができる。
【0020】図2(a)によりCIの場合の動作を以下
に説明する。この場合、反応ガス導入管4に設けた図示
しないバルブ(又はフローコントローラ)を開放して所
定流量の反応ガス(メタンガス等)を第1イオン化室1
へ導入する。また、第1フィラメント7に加熱電流を供
給し、第1電極8には0〜10V程度の正電圧V1を印
加しておく。また、第2電極15にも適宜の電圧V2を
印加しておく。この印加電圧V1、V2は、外側のイオン
レンズ16の印加電圧V3とともに、後述のようにイオ
ンが通過するのに適切な電圧に予め設定される。
に説明する。この場合、反応ガス導入管4に設けた図示
しないバルブ(又はフローコントローラ)を開放して所
定流量の反応ガス(メタンガス等)を第1イオン化室1
へ導入する。また、第1フィラメント7に加熱電流を供
給し、第1電極8には0〜10V程度の正電圧V1を印
加しておく。また、第2電極15にも適宜の電圧V2を
印加しておく。この印加電圧V1、V2は、外側のイオン
レンズ16の印加電圧V3とともに、後述のようにイオ
ンが通過するのに適切な電圧に予め設定される。
【0021】第1フィラメント7により発生した熱電子
は小径の第1電子入射口6を介して第1イオン化室1に
送り込まれ、反応ガスの分子はこの熱電子と衝突して反
応ガスイオンとなる。その反応ガスイオン雰囲気中に試
料ガス導入口2から試料分子が導入されると、化学反応
が生じて試料分子はイオン化される。発生した正イオン
は、第1電極8に印加されている同極性の電圧による反
発力によって連通口5方向へ進む運動エネルギを付与さ
れ、図2中に点線矢印で示すように、連通口5、第2イ
オン化室9を通過して、イオン出射口10から分析室1
7内に飛び出す。このとき、第2電極15の印加電圧が
高いと第1イオン化室1内で発生したイオンが第2イオ
ン化室9へ入り込みにくくなるため、電圧V1、V2はこ
のようなことも考慮して決めておく必要がある。
は小径の第1電子入射口6を介して第1イオン化室1に
送り込まれ、反応ガスの分子はこの熱電子と衝突して反
応ガスイオンとなる。その反応ガスイオン雰囲気中に試
料ガス導入口2から試料分子が導入されると、化学反応
が生じて試料分子はイオン化される。発生した正イオン
は、第1電極8に印加されている同極性の電圧による反
発力によって連通口5方向へ進む運動エネルギを付与さ
れ、図2中に点線矢印で示すように、連通口5、第2イ
オン化室9を通過して、イオン出射口10から分析室1
7内に飛び出す。このとき、第2電極15の印加電圧が
高いと第1イオン化室1内で発生したイオンが第2イオ
ン化室9へ入り込みにくくなるため、電圧V1、V2はこ
のようなことも考慮して決めておく必要がある。
【0022】分析室17内に出射されたイオンはイオン
レンズ16により加速及び収束された後に、例えば四重
極質量フィルタ等の質量分析器に導入され、イオンはそ
の質量(厳密には質量数)毎に分離されて検出される。
レンズ16により加速及び収束された後に、例えば四重
極質量フィルタ等の質量分析器に導入され、イオンはそ
の質量(厳密には質量数)毎に分離されて検出される。
【0023】なお、第1イオン化室1内に導入された電
子(及びイオン化に伴って分子から放出された電子)の
多くは第1イオン化室1の壁面に接触する。そこで、第
1イオン化室1に流れる電流に基づいて第1フィラメン
ト7に供給する電流を制御することにより、イオン化を
最良の状態にすることができる。
子(及びイオン化に伴って分子から放出された電子)の
多くは第1イオン化室1の壁面に接触する。そこで、第
1イオン化室1に流れる電流に基づいて第1フィラメン
ト7に供給する電流を制御することにより、イオン化を
最良の状態にすることができる。
【0024】次に、図2(b)によりEIの場合の動作
を説明する。この場合、反応ガス導入管4に設けた図示
しないバルブを閉鎖する。また、第2フィラメント12
に加熱電流を供給する一方、第1フィラメント7には加
熱電流を供給せず、また第2電極15には0〜10V程
度の正電圧を印加しておく。
を説明する。この場合、反応ガス導入管4に設けた図示
しないバルブを閉鎖する。また、第2フィラメント12
に加熱電流を供給する一方、第1フィラメント7には加
熱電流を供給せず、また第2電極15には0〜10V程
度の正電圧を印加しておく。
【0025】すなわち、第1イオン化室1内ではイオン
化は行われず、第2イオン化室9内のほうが圧力が低い
ため、試料ガス導入口2を介して第1イオン化室1に導
入された試料ガスは連通口5を通ってそのまま第2イオ
ン化室9に流れ込む。第2フィラメント12により発生
した熱電子は第2電子入射口11を介して第2イオン化
室9に送り込まれ、試料分子は熱電子との衝突によりイ
オン化される。発生した正イオンは、第2電極15に印
加されている同極性の電圧による反発力によってイオン
出射口10方向への運動エネルギを付与され、イオン出
射口10から分析室17内に飛び出す。
化は行われず、第2イオン化室9内のほうが圧力が低い
ため、試料ガス導入口2を介して第1イオン化室1に導
入された試料ガスは連通口5を通ってそのまま第2イオ
ン化室9に流れ込む。第2フィラメント12により発生
した熱電子は第2電子入射口11を介して第2イオン化
室9に送り込まれ、試料分子は熱電子との衝突によりイ
オン化される。発生した正イオンは、第2電極15に印
加されている同極性の電圧による反発力によってイオン
出射口10方向への運動エネルギを付与され、イオン出
射口10から分析室17内に飛び出す。
【0026】なお、第2イオン化室9内に導入された電
子(及びイオン化に伴って分子から放出された電子)の
多くは電子出射口13を通過してトラップ電極14に到
達する。そこで、トラップ電極14に流れる電流に基づ
いて第2フィラメント12に供給する電流を制御するこ
とにより、イオン化を最良の状態にすることができる。
勿論、上記CIの場合と同様に、電子出射口13を設け
ずに第2イオン化室9に流れる電流を基に制御を行って
もよい。また、逆にCIにおいてトラップ電極を利用す
ることも可能であるが、電子出射口を設けると第1イオ
ン化室1の密閉度が低くなってしまい、加えて、小径の
電子出射口を設けても電子が通過しにくいので実際的に
はトラップ電極に流れる電流が小さく、制御が困難であ
る。
子(及びイオン化に伴って分子から放出された電子)の
多くは電子出射口13を通過してトラップ電極14に到
達する。そこで、トラップ電極14に流れる電流に基づ
いて第2フィラメント12に供給する電流を制御するこ
とにより、イオン化を最良の状態にすることができる。
勿論、上記CIの場合と同様に、電子出射口13を設け
ずに第2イオン化室9に流れる電流を基に制御を行って
もよい。また、逆にCIにおいてトラップ電極を利用す
ることも可能であるが、電子出射口を設けると第1イオ
ン化室1の密閉度が低くなってしまい、加えて、小径の
電子出射口を設けても電子が通過しにくいので実際的に
はトラップ電極に流れる電流が小さく、制御が困難であ
る。
【0027】なお、上記説明は第1イオン化室1におい
て正イオンを発生させることを前提としていたが、反応
ガスの流量等の条件を適宜に変えることにより負イオン
を多く発生させることもできる。この場合、第1電極8
に負極性の電圧を印加することにより、イオン出射口1
0から負イオンを取り出すことができる。
て正イオンを発生させることを前提としていたが、反応
ガスの流量等の条件を適宜に変えることにより負イオン
を多く発生させることもできる。この場合、第1電極8
に負極性の電圧を印加することにより、イオン出射口1
0から負イオンを取り出すことができる。
【0028】また、上記実施例では、CI動作時に連通
口5を通過したイオンは直進してイオン出射口10から
飛び出るようにしていたが、第2イオン化室9内でイオ
ンの進行方向を曲げるための偏向手段を設ける構成とす
れば、連通口5とイオン出射口10とを一直線上に設け
る必要はなく、ずらして設けることも可能である。
口5を通過したイオンは直進してイオン出射口10から
飛び出るようにしていたが、第2イオン化室9内でイオ
ンの進行方向を曲げるための偏向手段を設ける構成とす
れば、連通口5とイオン出射口10とを一直線上に設け
る必要はなく、ずらして設けることも可能である。
【0029】更に、上記実施例は一例であって、本発明
の趣旨の範囲で適宜修正や変更を行なえることは明らか
である。
の趣旨の範囲で適宜修正や変更を行なえることは明らか
である。
【図1】 本発明によるイオン化装置の一実施例の概略
構成図。
構成図。
【図2】 本実施例のイオン化装置におけるCI動作時
の状態図(a)及びEI動作時の状態図(b)。
の状態図(a)及びEI動作時の状態図(b)。
1…第1イオン化室 2…試料ガス導入口 3…反応ガス導入口 4…反応ガス導入管 5…連通口 6…第1電子入射口 7…第1フィラメント(第1の電子生成手段) 9…第2イオン化室 10…イオン出射口 11…第2電子入射口 12…第2フィラメント(第2の電子生成手段) 8、15…電極
Claims (1)
- 【請求項1】 化学イオン化と電子衝撃イオン化とを選
択的に行うためのイオン化装置であって、 a)試料導入口と、第1の電子入射口と、反応ガス導入口
と、連通口とを有する第1のイオン化室と、 b)前記第1の電子入射口にイオン化用の電子を送り込む
ための第1の電子生成手段と、 c)前記連通口を介して前記第1のイオン化室と連通し、
イオン出射口と、第2の電子入射口とを有する第2のイ
オン化室と、 d)前記第2の電子入射口にイオン化用の電子を送り込む
ための第2の電子生成手段と、 を備え、前記第1のイオン化室の密閉度が前記第2のイ
オン化室の密閉度よりも高くなるように前記各開口の面
積が決められて成ることを特徴とするイオン化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10129616A JPH11307041A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | イオン化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10129616A JPH11307041A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | イオン化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11307041A true JPH11307041A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=15013882
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10129616A Pending JPH11307041A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | イオン化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11307041A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2394830A (en) * | 2002-08-19 | 2004-05-05 | Jeol Ltd | Electrospray mass spectrometer |
| JP2007213934A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Hitachi Ltd | 質量分析装置及び質量分析方法 |
| WO2007102204A1 (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-13 | Shimadzu Corporation | 質量分析装置 |
| JP2007258025A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Shimadzu Corp | イオン化装置 |
| JP2009036739A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-19 | Hitachi Ltd | 質量分析装置及び質量分析方法 |
| JP2010027622A (ja) * | 2009-10-30 | 2010-02-04 | Canon Anelva Corp | 質量分析装置 |
| WO2017154062A1 (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 株式会社島津製作所 | ガスクロマトグラフ質量分析装置 |
| CN110379698A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-10-25 | 上海集成电路研发中心有限公司 | 一种具有双离化室的离子源 |
| JP2022058545A (ja) * | 2018-05-11 | 2022-04-12 | レコ コーポレイション | イオン源及び質量分析計 |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP10129616A patent/JPH11307041A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US7375316B2 (en) | 2006-02-08 | 2008-05-20 | Hitachi, Ltd. | Mass spectrometer and mass spectrometry |
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| US7420180B2 (en) | 2006-02-08 | 2008-09-02 | Hitachi, Ltd. | Mass spectrometer and mass spectrometry |
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| US8253097B2 (en) | 2007-08-06 | 2012-08-28 | Hitachi, Ltd. | Mass spectrometer and method of mass spectrometry |
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| WO2017154062A1 (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 株式会社島津製作所 | ガスクロマトグラフ質量分析装置 |
| JPWO2017154062A1 (ja) * | 2016-03-07 | 2018-07-26 | 株式会社島津製作所 | ガスクロマトグラフ質量分析装置 |
| US10794878B2 (en) | 2016-03-07 | 2020-10-06 | Shimadzu Corporation | Gas chromatograph mass spectrometer |
| JP2022058545A (ja) * | 2018-05-11 | 2022-04-12 | レコ コーポレイション | イオン源及び質量分析計 |
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