JPH11309649A - 刃具の欠損検出装置および方法ならびに欠損検出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

刃具の欠損検出装置および方法ならびに欠損検出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH11309649A
JPH11309649A JP12149098A JP12149098A JPH11309649A JP H11309649 A JPH11309649 A JP H11309649A JP 12149098 A JP12149098 A JP 12149098A JP 12149098 A JP12149098 A JP 12149098A JP H11309649 A JPH11309649 A JP H11309649A
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detecting
cutting tool
power spectrum
cutting
loss
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JP12149098A
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Inventor
Hiroo Ozeki
宏夫 大関
Ichiro Suda
一郎 須田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刃具の欠損を正確に検出することができる刃
具の欠損検出装置および方法ならびに欠損検出プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を得
ること。 【解決手段】 本発明は、刃具の切削トルクを検出する
トルク検出センサ2と、切削トルクデータDTに対して
FFT(高速フーリエ変換)を施すことにより切削トル
クの周波数毎のパワースペクトルを求めるFFT演算部
6と、刃具を回転駆動する主軸の回転数を検出する主軸
回転数検出部7と、パワースペクトルデータDpから、
主軸の回転数に同期した周波数を含む周波数範囲におけ
るパワースペクトルのピーク値Ppを検出するピーク値
検出部8と、ピーク値Ppが欠損判定パワースペクトル
しきい値Pkを越えたとき刃具の欠損を検出したことを
示す信号S1を出力する比較部10とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドリル等の欠損検
出に用いられる刃具の欠損検出装置および方法ならびに
欠損検出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平6−198547号公報には、ワ
ークを切削するときの切削トルクに着目してドリル等の
刃具の欠損を予知する回転式の刃具の欠損予知方法が開
示されている。この方法においては、新しい刃具でテス
トワークを試験的に切削したときの切削トルクおよび切
削送り動力の各パターンから、刃具が欠損に至る手前の
大きさの刃具欠損危険トルクおよび切削送り動力のしき
い値が設定される。上記切削トルクおよび切削送り動力
は、磁歪式トルクセンサおよびロードセルにより各々測
定される。そして、欠損予知を行う場合には、上記刃具
で実際に多数のワークを切削したときの各切削時の切削
トルクおよび切削送り動力がそれぞれ検出され、該切削
トルクおよび切削送り動力が刃具欠損危険トルクおよび
切削送り動力のしきい値を越えたとき、当該刃具の欠損
が予知される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
刃具の欠損予知方法では、或る種類の刃具を使用した切
削や或る切削条件にて切削を行う場合において、新しい
刃具の切削トルク(または切削送り動力)と、欠損した
刃具の切削トルクとにほとんど差異がみられないことが
ある。ここで、図6(a)は、ワークに対して1穴目の
加工をしたときの、0〜6秒までの切削トルクの挙動を
示す図である。ここで、1穴目の加工に用いられた刃具
は、新品であって欠損が生じていないものである。ま
た、図6(b)は、ワークに対して1080穴目の加工
をしたときの、0〜6秒までの切削トルクの挙動を示す
図である。ここで、1080目の加工に用いられた刃具
は、欠損が生じているものである。なお、図6(a)お
よび(b)に示す切削トルクは、工作機械の主軸に取り
付けられた磁歪式トルクセンサにより検出される。図6
(a)および(b)からわかるように、おおまかに見れ
ば、欠損が生じていない1穴目における切削トルク(図
6(a)参照)の挙動と、欠損が生じている1080穴
目における切削トルク(図6(b)参照)の挙動とにほ
とんど差異がみられない。
【0004】また、図7は、ワークに対する加工穴数と
平均トルクとの関係を示す図であり、上記平均トルク
は、加工を開始してから1秒後〜4秒後までの3秒間に
おける切削トルクの平均値をとったものである。ここ
で、加工穴数が841穴目において刃具に欠損が発生し
ているが、この図からわかるように、平均トルクには、
おおまかに見れば、加工穴数、刃具の欠損の有無にかか
わらずほとんど変化がみられない。従って、従来の刃具
の欠損予知方法においては、単に切削トルクが刃具欠損
危険トルク(しきい値)を越えたときに刃具の欠損を予
知するという、おおまかな予知方法が採用されているた
め、図6(a)および(b)に示すようなほんの僅かな
切削トルク変化をとらえることができない。このことか
ら、従来の刃具の欠損予知方法においては、刃具の欠損
を正確に予知することが実際に難しいと推察される。本
発明はこのような背景の下になされたもので、刃具の欠
損を正確に検出することができる刃具の欠損検出装置お
よび方法ならびに欠損検出プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ワークに対して加工を行う刃具と、前記刃具を回転
駆動する主軸と、前記主軸の回転数を検出する回転数検
出手段と、前記刃具の切削トルクを検出する切削トルク
検出手段と、前記切削トルク検出手段の検出結果に基づ
いて、前記切削トルクにおける周波数毎のパワースペク
トルを求めるパワースペクトル演算手段と、前記回転数
検出手段の検出結果に同期した周波数を含む所定範囲の
周波数範囲を設定し、該周波数範囲における前記パワー
スペクトルのピーク値を求めるピーク値算出手段と、前
記ピーク値と、前記刃具が欠損しているかを判定するた
めの欠損判定パワースペクトルしきい値とを比較し、前
記ピーク値が前記欠損判定パワースペクトルしきい値を
越えたとき、前記刃具が欠損していることを検出する欠
損検出手段とを具備することを特徴とする。また、請求
項2に記載の発明は、請求項1に記載の刃具の欠損検出
装置において、前記欠損検出手段の検出結果を報知する
報知手段を具備することを特徴とする。また、請求項3
に記載の発明は、請求項1または2に記載の刃具の欠損
検出装置において、前記欠損検出手段の検出結果に基づ
いて、前記刃具の欠損が検出されたとき、前記刃具の駆
動を停止させる駆動制御手段を具備することを特徴とす
る。また、請求項4に記載の発明は、ワークに対して加
工を行う刃具を回転駆動する主軸の回転数を検出する第
1の過程と、前記刃具の切削トルクを検出する第2の過
程と、前記第2の過程における検出結果に基づいて、前
記切削トルクにおける周波数毎のパワースペクトルを求
める第3の過程と、前記第1の過程における検出結果に
同期した周波数を含む所定範囲の周波数範囲を設定し、
該周波数範囲における前記パワースペクトルのピーク値
を求める第4の過程と、前記ピーク値と、前記刃具が欠
損しているかを判定するための欠損判定パワースペクト
ルしきい値とを比較し、前記ピーク値が前記欠損判定パ
ワースペクトルしきい値を越えたとき、前記刃具が欠損
していることを検出する第5の過程とを有することを特
徴とする。また、請求項5に記載の発明は、ワークに対
して加工を行う刃具と、前記刃具を回転駆動する主軸
と、前記主軸の回転数を検出する回転数検出手段と、前
記刃具の切削トルクを検出する切削トルク検出手段と、
前記切削トルク検出手段の検出結果に基づいて、前記切
削トルクにおける周波数毎のパワースペクトルを求める
パワースペクトル演算手段と、前記回転数検出手段の検
出結果に同期した周波数を含む所定範囲の周波数範囲を
設定し、該周波数範囲における前記パワースペクトルの
ピーク値を求めるピーク値算出手段と、前記ピーク値
と、前記刃具が欠損しているかを判定するための欠損判
定パワースペクトルしきい値とを比較し、前記ピーク値
が前記欠損判定パワースペクトルしきい値を越えたと
き、前記刃具が欠損していることを検出する欠損検出手
段としてコンピュータを機能させるための欠損検出プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。はじめに、本発明における発
明者の着眼点について図1〜図3を参照して説明する。
図1(a)および(b)は、刃具に欠損が発生した84
1穴目(図7参照)前後である、840穴目の加工およ
び842穴目の加工における切削トルクの挙動を示す図
である。すなわち、図1(a)は、欠損が生じていない
刃具における切削トルクを示す図であり、他方、図1
(b)は、欠損が生じた刃具における切削トルクを示す
図である。
【0007】ここで、図1(a)に示す切削トルクと図
1(b)に示す切削トルクとを比較すると、図1(b)
に示す切削トルクは、図1(a)に示す切削トルクに比
して、変動成分が多く含まれていることがわかる。つま
り、発明者は、図1(a)と図1(b)との比較結果か
ら、刃具に欠損が生じると切削トルクの変動が大きくな
ることを突き止めた。ここで、図1(a)および(b)
に示す切削トルクは、刃具を駆動する主軸に取り付けら
れた磁歪式トルクセンサにより検出され、切削トルクの
検出時における該主軸の回転数は、1300rpmであ
った。
【0008】さらに、発明者は、図1(a)および図1
(b)に各々示す切削トルクをFFT(高速フーリエ変
換)解析して、周波数毎のパワースペクトルを図2
(a)および(b)に示すように求めた。図2(a)
は、840穴目の加工における切削トルク(図1(a)
参照)のパワースペクトルを示す図であり、図2(b)
は、842穴目の加工における切削トルク(図1(b)
参照)のパワースペクトルを示す図である。ここで、図
2(a)に示すパワースペクトルと図2(b)に示すパ
ワースペクトルとを比較すると、図2(b)に示す2
1.7Hz付近のパワースペクトルのピーク値のみが特
に大きい値をとることがわかる。また、主軸の回転数が
1300rpmであることから、上記21.7Hz付近
の切削トルクの変動成分は、主軸の回転数(≒21.7
rps)に同期したものであることがわかる。
【0009】また、図3は、830穴目から860穴目
までの加工における、上記周波数21.7Hz付近の切
削トルクの変動成分のパワースペクトル(ピーク値)を
加工穴数毎にプロットしたものである。この図からわか
るように、841穴目以降の加工におけるパワースペク
トルのピーク値は、830穴目〜840穴目までの加工
におけるパワースペクトルのピーク値に比較して大きい
値をとる。
【0010】つまり、上述した事実から、発明者は、主
軸の回転数に同期した、切削トルクの変動成分のパワー
スペクトルのピーク値が、欠損が発生すると急激に増加
するという傾向に着目して、刃具の欠損を検出できる点
に着目したのである。以下に具体例について詳述する。
【0011】図4は本発明の一実施形態による刃具の欠
損検出装置の構成を示すブロック図である。この図にお
いて、1は、ワークに対して刃具(例えば、ドリル)を
用いてドリル加工を行う工作機械であり、トルク検出セ
ンサ2および制御部3を有している。トルク検出センサ
2は、図示しない刃具(ドリル)の切削トルクを検出
し、検出結果を切削トルク検出信号STとして出力す
る。制御部3は、工作機械1の各部を制御(刃具の駆動
制御等)する。
【0012】4は、切削トルク検出信号STを増幅する
センサアンプである。5は、A/D(アナログ/ディジ
タル)変換部であり、センサアンプ4により増幅された
切削トルク検出信号STをディジタルの切削トルクデー
タDTに変換する。6は、切削トルクデータDTに対して
FFT(高速フーリエ変換)を施すことにより、切削ト
ルクの周波数毎のパワースペクトル(図2(a)および
(b)参照)を求めるFFT演算部である。このFFT
演算部6は、演算結果をパワースペクトルデータDpと
して出力する。
【0013】7は、図示しない主軸の回転数を検出し
て、検出結果を主軸回転数データDnとして出力する主
軸回転数検出部である。上記主軸は、刃具(図示略)を
回転駆動する。8は、パワースペクトルデータDpか
ら、周波数範囲F1〜F2におけるパワースペクトルのピ
ーク値Ppを検出するピーク値検出部であり、該ピーク
値Ppのデータを出力する。ここで、上記周波数範囲F1
〜F2を定める周波数F1およびF2(>F1)は、主軸回
転数データDnから得られる主軸の回転数に同期した周
波数の前後に設定される。例えば、上記周波数F1およ
びF2は、図2(b)に示す周波数21.7Hzの前後
の値となるように設定される。
【0014】9は、欠損判定パワースペクトルしきい値
Pkのデータを記憶する記憶部である。上記欠損判定パ
ワースペクトルしきい値Pkは、ピーク値Ppと比較され
る値であり、刃具に欠損が生じているか否かを判定する
ためのしきい値である。10は、ピーク値Ppと欠損判
定パワースペクトルしきい値Pkとを比較する比較部で
あり、ピーク値Ppが欠損判定パワースペクトルしきい
値Pkを越えたとき、刃具の欠損を検出したことを示す
信号S1を出力する。11は、信号S1が入力されたと
き、刃具の欠損が検出されたことを示す欠損検出信号S
kを発生し、これを制御部3へ出力する。
【0015】次に、上述した一実施形態による刃具の欠
損検出装置の動作について図5に示すフローチャートを
参照しつつ説明する。図5に示すステップS1では、図
示しない設定部により、欠損判定パワースペクトルしき
い値Pk(図2(b)参照)が、記憶部9に設定され
る。
【0016】そして、今、制御部3の駆動制御により刃
具によるワークに対する加工が開始されると、主軸が駆
動されるとともに刃具が回転駆動され、欠損検出が開始
される(ステップS2)。これにより、主軸の回転数が
主軸回転数検出部7により検出され、主軸回転数検出部
7からは、上記回転数(例えば、1300rpm≒2
1.7rps)を示す主軸回転数データDnが出力さ
れ、ステップS3では、ピーク値検出部8は、主軸回転
数データDnを取り込んだ後、ステップS4へ進む。
【0017】ステップS4では、ピーク値検出部8は、
主軸回転数データDnから得られる主軸回転数(=2
1.7rps)に同期した周波数21.7Hz(図2
(b)参照)を認識する。次いで、ピーク値検出部8
は、上記周波数21.7Hzの前後の周波数F1および
F2(図2(b)参照)を設定する。
【0018】また、刃具の切削トルクは、トルク検出セ
ンサ2により検出され、トルク検出センサ2からは、上
記切削トルクに対応する切削トルク検出信号STが出力
される。そして、切削トルク検出信号STは、センサア
ンプ4により増幅された後、さらにA/D変換部5によ
り切削トルクデータDTに変換される。そして、ステッ
プS5では、FFT演算部6は、上記切削トルクデータ
DTを取り込んだ後、ステップS6へ進む。ステップS
6では、FFT演算部6は、切削トルクデータDTに対
してFFT演算を施すことにより、切削トルクのパワー
スペクトルを求める。今の場合、加工穴数が840以下
であって、かつ刃具に欠損が生じていないものとする
と、図2(a)に示すものと同様なパワースペクトルが
得られる。そして、FFT演算部6は、図2(a)に示
すものと同様なパワースペクトルに対応するパワースペ
クトルデータDpをピーク値検出部8へ出力する。
【0019】これにより、ステップS7では、ピーク値
検出部8は、図2(a)に示す周波数範囲F1〜F2にお
けるパワースペクトルのピーク値Ppを検出した後、ピ
ーク値Ppのデータを比較部10へ出力する。ステップ
S8では、比較部10は、図2(a)に示すピーク値P
pと欠損判定パワースペクトルしきい値Pkとを比較し
て、ピーク値Ppが欠損判定パワースペクトルしきい値
Pkを越えているか否かを判断する。今の場合、ピーク
値Ppが欠損判定パワースペクトルしきい値Pk以下であ
るため、ピーク値検出部8は、判断結果を「NO」とし
て、ステップS5へ戻り上述した動作を繰り返す。
【0020】そして、今、842穴目の加工が行われて
おり、かつ刃具に欠損が生じているものとすると、ステ
ップS6では、FFT演算部6は、842穴目の切削ト
ルクデータDTに対してFFT演算を施すことにより、
切削トルクのパワースペクトルを求める。今の場合に
は、図2(b)に示すものと同様なパワースペクトルが
得られる。そして、FFT演算部6は、図2(b)に示
すものと同様なパワースペクトルに対応するパワースペ
クトルデータDpをピーク値検出部8へ出力する。
【0021】これにより、ステップS7では、ピーク値
検出部8は、図2(b)に示す周波数範囲F1〜F2にお
けるパワースペクトルのピーク値Ppを検出した後、ピ
ーク値Ppのデータを比較部10へ出力する。ステップ
S8では、比較部10は、図2(b)に示すピーク値P
pと欠損判定パワースペクトルしきい値Pkとを比較し
て、ピーク値Ppが欠損判定パワースペクトルしきい値
Pkを越えているか否かを判断する。今の場合、ピーク
値Ppが欠損判定パワースペクトルしきい値Pkを越えて
いるため、比較部10は、判断結果を「YES」とし
て、信号S1を信号発生部11へ出力する。これによ
り、ステップS9では、信号発生部11は、刃具の欠損
を検出したことを示す欠損検出信号Skを制御部3へ出
力する。
【0022】これにより、制御部3は、ブザー、表示器
等により、刃具に欠損が生じていることを報知するとと
もに、危険を回避するために主軸(刃具)の回転や主軸
の送り等を停止させたり、場合によっては主軸を退避さ
せたりという制御を行う。
【0023】以上説明したように、上述した一実施形態
による刃具の欠損検出装置によれば、刃具の欠損に伴う
切削トルクの値の変化がわずかな場合においても、切削
トルクの変動成分に基づいて欠損判定を行っているの
で、刃具の欠損を正確に検出することができる。また、
上述した一実施形態による刃具の欠損検出装置によれ
ば、びびり振動の振動数と主軸の回転数とが異なるた
め、びびり振動の影響を受けることなく、刃具の欠損を
正確に検出することができる。
【0024】以上本発明の実施形態について詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるもので
はなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても本発明に含まれる。例えば、上述した一実施形態
による刃具の欠損検出装置においては、上述した機能を
実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク、
CD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、DVD−
ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録
して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュ
ータシステムに読み込ませて実行させることにより、刃
具の欠損検出をおこなってもよい。また、上記プログラ
ムは、フロッピーディスク、CD−ROM等の可搬媒体
や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるい
は一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプロ
グラムは、コンピュータにより読みとられて、動作の全
部あるいは一部が実行される。また、ここでいう記録媒
体は、光磁気ディスク等のようにプログラムを静的に記
録しているものに限らず、インターネットの専用線、電
話回線等の通信回線を通してプログラムを送信する場合
の通信回線のように、短時間の間、動的にプログラムを
保持しているもの、その場合のサーバやコンピュータ内
部のメモリのように、一定時間プログラムを保持してい
るものも含むものとする。
【0025】さらに、上述した一実施形態による刃具の
欠損検出装置においては、図4に示すFFT演算部6に
よるFFT演算により切削トルクの変動成分(パワース
ペクトル)を求める例について説明したが、上記FFT
演算に代えてウェーブレット変換を用いて切削トルクの
変動成分を求めるようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主軸の回転数に同期した周波数のパワースペクトル、す
なわち、切削トルクの変動成分に基づいて欠損判定を行
っているので、刃具の欠損に伴う切削トルクの値の変化
がわずかな場合であっても、刃具の欠損を正確に検出す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による刃具の欠損検出装
置における欠損検出原理を説明する時間−切削トルク特
性を示す図である。
【図2】 同一実施形態による刃具の欠損検出装置にお
ける欠損検出原理を説明する時間−パワースペクトル特
性を示す図である。
【図3】 同一実施形態による刃具の欠損検出装置にお
ける欠損検出原理を説明する加工穴数−パワースペクト
ル特性を示す図である。
【図4】 同一実施形態による刃具の欠損検出装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】 同一実施形態による刃具の欠損検出装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図6】 従来の刃具の欠損予知方法の問題点を説明す
る時間−切削トルク特性を示す図である。
【図7】 従来の刃具の欠損予知方法の問題点を説明す
る加工穴数−平均トルク特性を示す図である。
【符号の説明】 2 トルク検出センサ 3 制御部 5 A/D変換部 6 FFT演算部 7 主軸回転数検出部 8 ピーク値検出部 9 記憶部 10 比較部 11 信号発生部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに対して加工を行う刃具と、 前記刃具を回転駆動する主軸と、 前記主軸の回転数を検出する回転数検出手段と、 前記刃具の切削トルクを検出する切削トルク検出手段
    と、 前記切削トルク検出手段の検出結果に基づいて、前記切
    削トルクにおける周波数毎のパワースペクトルを求める
    パワースペクトル演算手段と、 前記回転数検出手段の検出結果に同期した周波数を含む
    所定範囲の周波数範囲を設定し、該周波数範囲における
    前記パワースペクトルのピーク値を求めるピーク値算出
    手段と、 前記ピーク値と、前記刃具が欠損しているかを判定する
    ための欠損判定パワースペクトルしきい値とを比較し、
    前記ピーク値が前記欠損判定パワースペクトルしきい値
    を越えたとき、前記刃具が欠損していることを検出する
    欠損検出手段と、 を具備することを特徴とする刃具の欠損検出装置。
  2. 【請求項2】 前記欠損検出手段の検出結果を報知する
    報知手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の
    刃具の欠損検出装置。
  3. 【請求項3】 前記欠損検出手段の検出結果に基づい
    て、前記刃具の欠損が検出されたとき、前記刃具の駆動
    を停止させる駆動制御手段を具備することを特徴とする
    請求項1または2に記載の刃具の欠損検出装置。
  4. 【請求項4】ワークに対して加工を行う刃具を回転駆動
    する主軸の回転数を検出する第1の過程と、 前記刃具の切削トルクを検出する第2の過程と、 前記第2の過程における検出結果に基づいて、前記切削
    トルクにおける周波数毎のパワースペクトルを求める第
    3の過程と、 前記第1の過程における検出結果に同期した周波数を含
    む所定範囲の周波数範囲を設定し、該周波数範囲におけ
    る前記パワースペクトルのピーク値を求める第4の過程
    と、 前記ピーク値と、前記刃具が欠損しているかを判定する
    ための欠損判定パワースペクトルしきい値とを比較し、
    前記ピーク値が前記欠損判定パワースペクトルしきい値
    を越えたとき、前記刃具が欠損していることを検出する
    第5の過程とを有することを特徴とする刃具の欠損検出
    方法。
  5. 【請求項5】 ワークに対して加工を行う刃具と、 前記刃具を回転駆動する主軸と、 前記主軸の回転数を検出する回転数検出手段と、 前記刃具の切削トルクを検出する切削トルク検出手段
    と、 前記切削トルク検出手段の検出結果に基づいて、前記切
    削トルクにおける周波数毎のパワースペクトルを求める
    パワースペクトル演算手段と、 前記回転数検出手段の検出結果に同期した周波数を含む
    所定範囲の周波数範囲を設定し、該周波数範囲における
    前記パワースペクトルのピーク値を求めるピーク値算出
    手段と、 前記ピーク値と、前記刃具が欠損しているかを判定する
    ための欠損判定パワースペクトルしきい値とを比較し、
    前記ピーク値が前記欠損判定パワースペクトルしきい値
    を越えたとき、前記刃具が欠損していることを検出する
    欠損検出手段としてコンピュータを機能させるための欠
    損検出プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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