JPH11310218A - 中空成形容器 - Google Patents

中空成形容器

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JPH11310218A
JPH11310218A JP11686798A JP11686798A JPH11310218A JP H11310218 A JPH11310218 A JP H11310218A JP 11686798 A JP11686798 A JP 11686798A JP 11686798 A JP11686798 A JP 11686798A JP H11310218 A JPH11310218 A JP H11310218A
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JP
Japan
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polycarbonate resin
solution
methylene chloride
hollow molded
molded container
Prior art date
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JP11686798A
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English (en)
Inventor
Toshimasa Tokuda
俊正 徳田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱安定性に優れ、且つ耐湿熱劣化性の改善さ
れたポリカーボネート樹脂製の中空容器を提供する。 【解決手段】 構造粘性指数が1.2〜1.35である
ポリカーボネート樹脂であって、該ポリカーボネート樹
脂中に残存する二価フェノールの量が10ppm以下で
あるポリカーボネート樹脂より形成された中空成形容
器。また、中空成形容器が乳製品ボトル、清涼飲料水ボ
トルまたは水ボトルであるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形容器に関
する。さらに詳しくは、構造粘性指数が比較的小さく、
樹脂中に残存する二価フェノールの量が極めて少ないポ
リカーボネート樹脂を、ブロー成形、押出成形、圧縮成
形、発泡成形等の方法で成形して得られる熱安定性に優
れ、耐湿熱劣化性の改善されたポリカーボネート樹脂製
の中空成形容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジニアリングプラスチックと
して広く用いられているポリカーボネート樹脂は、透明
性、寸法安定性、耐衝撃性がすぐれているために、中空
成形容器、殊に5ガロンのミネラルウォーター用の中空
容器として用いられている。
【0003】ところが、かかるポリカーボネート樹脂を
中空成形容器に押出ブロー成形や延伸ブロー成形等の方
法で成形する際に、熱履歴を受け中空成形容器の色味が
黄色くなる場合がある。また、中空成形容器を回収して
再使用するために、水あるいはアルカリ濃度1〜4重量
%のアルカリ水溶液で、温度60〜80℃、洗浄時間2
〜7分の洗浄が行われているが、かかる洗浄を行った中
空成形容器に内容物を充填し、これを取り扱う際に落下
等により強い衝撃を受けると破損するなどの問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱安
定性に優れ、耐湿熱劣化性の改善されたポリカーボネー
ト樹脂製の中空成形容器を提供することにある。本発明
者はこの目的を達成せんとして鋭意研究を重ねた結果、
ポリカーボネート樹脂中に残存する二価フェノールの量
を特定量以下としたポリカーボネート樹脂から形成され
る中空成形容器は、その熱安定性、耐湿熱劣化性が著し
く向上することを見出し、本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、構造粘性指数が1.2〜1.35であるポリカーボ
ネート樹脂であって、該ポリカーボネート樹脂中に残存
する二価フェノールの量が10ppm以下であるポリカ
ーボネート樹脂より形成された中空成形容器が提供され
る。
【0006】ポリカーボネート樹脂の溶融特性は、式Q
=K・PN[式中、Qは溶融樹脂の流動量(mL/se
c)、Kは定数、Pは圧力(kg/cm2)、Nは構造
粘性指数]から求められる。N=1のときはニュートン
流動性を示し、Nが大きくなるほど非ニュートン流動性
が大きくなる。本発明のポリカーボネート樹脂はNが
1.2〜1.35の値を示すものである。
【0007】本発明で使用されるポリカーボネート樹脂
は、二価フェノールとカーボネート前駆物質を溶液法ま
たは溶融法で反応させて得られるものである。ここで用
いる二価フェノールの代表的な例としては、例えばハイ
ドロキノン、レゾルシノール、4,4’−ビフェノー
ル、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通
称ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン、4,4’−(p−フェニレンジイソ
ブロピリデン)ジフェノール、4,4’−(m−フェニ
レンジイソプロピリデン)ジフェノール、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロ
ヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)オキシド、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ケトン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エステ
ル、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)スルフィド、9,9−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン等が挙げ
られる。これらは単独で用いても、二種以上併用しても
よい。なかでも2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンが好ましい。
【0008】カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カーボネートエステルまたはハロホルメート等
が使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネ
ートまたは二価フェノールのジハロホルメート等が挙げ
られる。
【0009】上記二価フェノールとカーボネート前駆体
を溶液法または溶融法によって反応させてポリカーボネ
ート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触媒、末
端停止剤、二価フェノールの酸化防止剤等を使用しても
よい。またポリカーボネート樹脂は芳香族または脂肪族
の二官能性カルボン酸を共重合したポリエステルカーボ
ネート樹脂であってもよく、また、得られたポリカーボ
ネート樹脂の2種以上を混合した混合物であってもよ
い。
【0010】溶液法による反応は、通常二価フェノール
とホスゲンとの反応であり、酸結合剤および有機溶媒の
存在下に反応させる。酸結合剤としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物
またはピリジン等のアミン化合物が用いられる。有機溶
媒としては、例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素が用いられる。また、反応促進のた
めに例えばトリエチルアミン、テトラ−n−ブチルアン
モニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウム
ブロマイド等の第三級アミン、第四級アンモニウム化合
物、第四級ホスホニウム化合物等の触媒を用いることが
でき、末端停止剤として、例えばフェノール、p−te
rt−ブチルフェノール、p−クミルフェノールおよび
イソオクチルフェノール等の単官能フェノール類を使用
することができる。その際、反応温度は通常0〜40
℃、反応時間は10分〜5時間程度、反応中のpHは9
以上に保つのが好ましい。
【0011】溶融法による反応は、通常二価フェノール
とカーボネートエステルとのエステル交換反応であり、
不活性ガスの存在下に二価フェノールとカーボネートエ
ステルとを加熱しながら混合して、生成するアルコール
またはフェノールを留出させる方法により行われる。反
応温度は生成するアルコールまたはフェノールの沸点等
により異なるが、通常120〜350℃の範囲である。
反応後期には系を10〜0.1Torr程度に減圧して
生成するアルコールまたはフェノールの留出を容易にさ
せる。反応時間は通常1〜4時間程度である。また、重
合速度を速めるために通常エステル化反応、エステル交
換反応に使用される重合触媒を用いることができる。
【0012】カーボネートエステルとしては、置換され
ていてもよい炭素数6〜10のアリール基、アラルキル
基あるいは炭素数1〜4のアルキル基などのエステルが
挙げられる。具体的にはジフェニルカーボネート、ジト
リルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネー
ト、m―クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネー
ト、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジメチルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート
などが挙げられ、なかでもジフェニルカーボネートが好
ましい。
【0013】本発明のポリカーボネート樹脂の分子量
は、粘度平均分子量(M)で15,000〜50,00
0が好ましく、18,000〜45,000がより好ま
しく、20,000〜40,000がさらに好ましい。
本発明でいうポリカーボネート樹脂の分子量は、塩化メ
チレン100mLにポリカーボネート樹脂0.7gを2
0℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηsp)を次式に
挿入して求めた粘度平均分子量である。 ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]
は極限粘度) [η]=1.23×10-40.83c=0.7
【0014】本発明において、ポリカーボネート樹脂中
に残存する二価フェノールの量は10ppm以下であ
り、8ppm以下がより好ましい。二価フェノールの残
存量が10ppmを越えると、熱安定性に劣り、耐湿熱
性が十分でなく、中空成形容器の機械的強度が低下し好
ましくない。
【0015】本発明においてポリカーボネート樹脂中に
残存する二価フェノールの量を10ppm以下とする方
法としては、ポリカーボネート樹脂の有機溶媒溶液とア
ルカリ水溶液とを混合、攪拌し、有機溶媒溶液中の二価
フェノールをアルカリ水溶液へ抽出する方法が好ましく
採用できる。
【0016】かかるポリカーボネート樹脂の有機溶媒溶
液は、溶液法においては、反応終了後の有機相をそのま
まあるいは適当な濃度に調整して使用することができ、
溶融法においては得られたポリカーボネート樹脂を有機
溶媒に溶解して使用することができる。有機溶媒溶液中
のポリカーボネート樹脂の濃度は、5〜35重量%が好
ましく、5〜20重量%がより好ましい。この濃度範囲
のポリカーボネート樹脂の有機溶媒溶液を使用すると、
二価フェノールの抽出が効率的に行われ、二価フェノー
ルの量が低減されたポリカーボネート樹脂を得られ易く
好ましい。有機溶媒としては、例えば塩化メチレン、ク
ロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素が好ましく、特に
塩化メチレンが好ましく用いられる。
【0017】また、アルカリ水溶液としては、水酸化ナ
トリウム水溶液が好ましく用いられ、好ましくは0.1
〜5重量%濃度、より好ましくは0.3〜4重量%濃度
の水酸化ナトリウム水溶液が用いられる。かかる濃度範
囲の水酸化ナトリウム水溶液を用いると、二価フェノー
ルの抽出が効率的に行われ、二価フェノールの量が低減
されたポリカーボネート樹脂を得られ易く好ましい。ま
た、使用される水酸化ナトリウム水溶液と有機溶媒溶液
との割合は、水酸化ナトリウム水溶液/有機溶媒溶液
(容量比)で表して0.1〜10の範囲が好ましく、
0.2〜2の範囲がより好ましい。かかる容量比でポリ
カーボネート樹脂の有機溶媒溶液とアルカリ水溶液とを
混合、攪拌すると、二価フェノールの抽出が効率的に行
われ、二価フェノールの量が低減されたポリカーボネー
ト樹脂を得られ易く好ましい。
【0018】ポリカーボネート樹脂の有機溶媒溶液とア
ルカリ水溶液とを混合、攪拌する方法としては、例え
ば、攪拌翼を回転することにより攪拌を行う方式(槽の
中心軸と攪拌軸とを一致させるもの、攪拌軸を傾斜させ
るもの、槽の側壁に攪拌軸を設けるもの等)、槽を揺動
させることにより攪拌を行う方式、ポンプにより槽内の
液を循環させる方式等が用いられる。混合攪拌した後、
静置して有機溶媒溶液相とアルカリ水溶液相を分液さ
せ、有機溶媒相を取り出すことができる。
【0019】また、ポリカーボネート樹脂の有機溶媒溶
液とアルカリ水溶液とを混合、攪拌し、二価フェノール
の抽出が行われた有機溶媒溶液相を取り出す他の方法と
して、遠心抽出装置を用いる方法が採用される。かかる
遠心抽出装置のなかで、分散相の形成と、遠心分離処理
を同一装置で連続して行える交流遠心抽出装置が好まし
く、具体的には、(株)日立製作所製ウルトレックスE
P−02や川崎エンジニアリング(株)製KCC遠心抽
出機等の多孔板付遠心抽出機が挙げられる。また、好ま
しくは300G以上、より好ましくは700G以上の遠
心力によって、遠心抽出処理を行うことが好ましい。
【0020】アルカリ水溶液で処理したポリカーボネー
ト樹脂の有機溶媒溶液は、次いで、塩酸と混合攪拌した
後、水洗を繰り返して水溶性不純物を除去する。かくし
て得られるポリカーボネート樹脂の有機溶媒溶液は、通
常、粉粒化されて、ペレット化される。
【0021】本発明では、殊に溶液法において溶剤とし
て好適に使用される塩化メチレンが、得られるポリカー
ボネート樹脂中に残存しないことが好ましく、具体的に
はポリカーボネート樹脂中に残存する塩化メチレンの量
が好ましくは5ppm以下、より好ましくは1ppm以
下であることが望ましい。塩化メチレンの量がかかる範
囲内であると、本発明の中空成形容器を継続して成形し
た場合に成形金型の鏡面を腐食することがなく好まし
い。
【0022】塩化メチレンの量を低減する方法として
は、ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を粉粒化
する工程において、例えばポリカーボネート樹脂の塩化
メチレン溶液と固形化溶媒とを剪断力付与作用を有する
攪拌下に供給し、加熱攪拌してポリカーボネート樹脂粉
粒体を得る方法、ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン
溶液と固形化溶媒とを予め混合したものあるいはポリカ
ーボネート樹脂の塩化メチレン溶液と固形化溶媒とをそ
れぞれ別々に、造粒槽中の温水に供給して有機溶媒を除
去する粉粒化方法が用いられる。ポリカーボネート樹脂
の塩化メチレン溶液と固形化溶媒とをそれぞれ別々に、
造粒槽中の温水に供給して有機溶媒を除去する粉粒化方
法は、得られるポリカーボネート樹脂粉粒体の比表面積
を所定の範囲に制御し易く、また、ポリカーボネート樹
脂の塩化メチレン溶液と固形化溶媒との混合装置が不要
であり、好ましく採用される。ポリカーボネート樹脂の
塩化メチレン溶液を造粒槽に供給するにあたって、かか
る溶液を滴下あるいは噴霧しても良い。
【0023】かかる固形化溶媒としては、ヘプタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、酢酸エチル、ベンゼン、トル
エン、アセトン等が挙げられ、ヘプタン、ヘキサン、酢
酸エチルが好ましく、特にヘプタンが好ましい。固形化
溶媒の使用量は、ポリカーボネート樹脂に対する重量比
で0.5〜1.3の範囲が好ましく、0.7〜1.2の
範囲がより好ましい。この範囲では、得られるポリカー
ボネート樹脂粉粒体の粘着性が小さく互いにくっついた
塊となり難く、また、破砕強度が大きくなり微粉になり
難く好ましい。
【0024】造粒時の温水の温度は40℃〜70℃が好
ましく、42℃〜50℃がより好ましい。また、温水の
量は、ポリカーボネート樹脂に対して重量比で1.0〜
20の範囲が好ましい。
【0025】造粒槽における攪拌は上記温度を維持しな
がら加熱雰囲気下、粒子径を小さくするために剪断力を
持つものが好ましく採用され、このような作用を有する
攪拌翼としてはパドル翼、ヘリカル翼、ニーダー等が挙
げられ、具体的には神鋼パンテック(株)製フルゾー
ン、住友重機(株)製マックスブレンド等の攪拌効率の
良い攪拌翼が好ましく使用される。得られるポリカーボ
ネート樹脂粉粒体は、通常、次いで粉砕し、乾燥され
る。粉砕は湿式粉砕機を用いることが好ましく、スーパ
ークリーンミル、ハンマーミル、グローミル、ホモミッ
クラインミル等が好ましく用いられる。乾燥には熱風乾
燥機、スチーム乾燥機等が好ましく用いられるがいずれ
も防爆タイプが望ましい。かくして得られたポリカーボ
ネート樹脂粉粒体は、好ましくは少なくとも1カ所以上
のベント口を有する押出機を用いて溶融混練しペレット
化される。押出機は一軸でも二軸でもよいが、二軸押出
機が好ましい。
【0026】また、塩化メチレンの量を低減する他の方
法として、ポリカーボネート樹脂粉粒体を押出機でペレ
ット化する際、ベント付き二軸押出機を用いてベント部
を通過する前に、ポリカーボネート樹脂に不活性物質を
添加し、この不活性物質をベント部で脱気する。ベント
付き押出機としてはベント部が二カ所以上設けられてい
る多段ベント付き押出機が好ましく、ベント数と不活性
物質の注入箇所を共に2ヵ所以上設けたものが好まし
い。不活性物質としては、水、窒素、炭酸ガスおよびヘ
プタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の低沸点炭化水素
類が挙げられ、なかでも水、窒素、炭酸ガス、ヘプタン
が好ましく、特に水が好ましい。不活性物質の添加量は
ポリカーボネート樹脂粉粒体に対して0.2〜4重量%
が好ましく、この範囲の量の不活性物質を添加すると、
脱気効果が優れ、塩化メチレンが低減され易く好まし
い。
【0027】本発明において、得られたポリカーボネー
ト樹脂ペレットは、中空成形容器に成形される。該中空
成形容器の成形には、先ず第一の金型でプレフォームを
射出成形し、次いで第二の金型で所定温度に加熱しなが
ら空気あるいは不活性ガスを用いてブロー成形される方
法が好ましく採用される。プレフォームの加熱温度はポ
リカーボネート樹脂の二次転移温度より30℃以上高
く、ポリカーボネート樹脂の融点程度までの範囲が好ま
しい。空気あるいは不活性ガスの吹き込み圧力は中空容
器を偏肉なく均一に成形できる圧力であればよく、2k
gf/cm2〜8kgf/cm2程度が好ましい。
【0028】本発明で得られる中空成形容器としては、
乳製品、清涼飲料水、水等のボトル、カップなどが挙げ
られ、好ましくは乳製品ボトル、清涼飲料水ボトル、水
ボトルであり、特に好ましくは水ボトルである。かかる
中空成形容器の厚みは、0.07〜10mmであり、好
ましくは0.07〜5mmであり、より好ましくは0.
1〜2mmである。この範囲の厚みは、外部圧力により
変形し難く、製品全体の重量も重くなり過ぎず適当であ
り好ましい。ここで云う厚みは、胴部の厚みであり、一
般に口栓部や底部のコーナーでは、この胴部の厚みより
厚くなっている。
【0029】また、本発明の中空成形容器には、その外
側または内側にポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ
ブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレー
ト樹脂、ポリブチレンナフタレート樹脂等のポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂等のポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂等の
熱可塑性樹脂層を設けてもよく、その外側に擦過防止の
ハードコート層、印刷層を設けてもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明をさ
らに説明する。なお実施例中の部は重量部であり、%は
重量%である。なお、評価は下記の方法によった。
【0031】(1)粘度平均分子量:ポリカーボネート
樹脂0.7gを塩化メチレン100mlに溶解し、20
℃にて測定した。
【0032】(2)MFR:JIS K 7210に準
拠し温度280℃、荷重2.16kgfにて測定した。
【0033】(3)構造粘性指数:構造粘性指数Nは、
ポリカーボネート樹脂ペレットを高化式フローテスター
(島津製作所(株)製)のシリンダーに入れ、温度を2
80℃に一定にして、加えた圧力P(100〜180k
g/cm2)とそれぞれの溶融樹脂の流出量Q(mL/
sec)を測定し、それぞれの値を両対数グラフにプロ
ットして得られる回帰直線の勾配から求めた。
【0034】(4)二価フェノール(ビスフェノール
A)の残存量:ポリカーボネート樹脂3gを塩化メチレ
ン30mlに溶解し攪拌下にアセトニトリル270ml
を滴下後、30mlまで濃縮し、析出物を濾過後、アセ
トニトリルを加え50mlに定容し、水/アセトニトリ
ル系グラジエント溶離液を用いたHPLCにて270n
mの波長で測定した。
【0035】(5)塩化メチレンの残存量:ヘッドスペ
ース法(250℃、2時間)により、FID−GCにて
測定した。
【0036】(6)熱安定性:試料ペレットを120℃
で5時間乾燥した後射出成形機(住友重機(株)製SG
−150)を用い、シリンダー温度340℃で10分間
滞留させたものとさせないものの試験片(縦70mm、
横50mm、厚み2mm)をそれぞれ作成し、その色相
の変化(△E)を測定した。色相の変化は、JIS Z
−8730に従い、色差計(日本電色(株)製モデルZ
−1001DP)を用いて、それぞれのL、a、b値を
測定して、次式により算出した。
【0037】
【数1】
【0038】(7)湿熱劣化性:試料ペレットを120
℃で5時間乾燥した後射出成形機(住友重機(株)製S
G−150)を用いシリンダー温度300℃で試験片
(縦70mm、横50mm、厚み2mm)を成形し、9
5℃の熱水中に24時間浸漬した後、取り出した試験片
10枚を顕微鏡にて観察し発生したボイド数を試験片1
枚当たりの数で示した。
【0039】(8)中空容器落下テスト:1.3mm厚
の5ガロンの水ボトルを210℃で射出延伸ブロー成形
し、95℃の熱水中に24時間浸漬した後、水を満たし
て6mの高さから地上に落下させ、破壊状況を観察し
た。完全に破壊した場合を×、ひび割れ程度を△、割れ
なかった場合を○とした。
【0040】[実施例1]温度計、攪拌機、還流冷却器
付き反応器にイオン交換水219.4部、48%水酸化
ナトリウム水溶液40.2部、ハイドロサルファイト
0.12部を仕込み、攪拌下にビスフェノールA57.
5部を溶解した後、塩化メチレン181部を加えて、2
0〜25℃でホスゲン28.3部を約40分かけて吹き
込み反応させポリカーボネートオリゴマーを得た。この
反応混合液の温度を30℃にした後p−tert−ブチ
ルフェノール1.24部と48%水酸化ナトリウム水溶
液7.2部を加えて乳化後、トリエチルアミンを0.0
64部加えて1時間攪拌して反応を完結させた。反応終
了後、塩化メチレン246部を加えて希釈して、ポリカ
ーボネート樹脂14重量%濃度の塩化メチレン溶液とし
た後、多孔板付遠心抽出機(川崎エンジニアリング
(株)製KCC遠心抽出機)を用いて0.5%水酸化ナ
トリウム水溶液を流量1000ml/min、有機相を
流量1000ml/minの速度で供給し、3500r
pmの条件で処理した後、有機相を塩酸酸性とし、その
後水洗を繰り返し、水相の導電率がイオン交換水と殆ど
同じになったところで塩化メチレンを蒸発してポリカー
ボネート樹脂パウダーを得た。このパウダーを乾燥後、
トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホス
ファイトを300ppm、ステアリン酸モノグリセライ
ドを450ppm加えて、水添箇所とその直後にベント
口を設けた二軸押出機にてポリカーボネート樹脂に対し
て1重量%のイオン交換水を添加しながらベント口から
10mmHgの減圧度で吸引して押出しペレット化し
た。得られたペレットの粘度平均分子量は23,000
(比粘度は0.418)、MFRは9.5g/10mi
n、構造粘性指数は1.28であった。このペレット中
のビスフェノールAは5ppm、塩化メチレンは0.8
ppmであった。得られたペレットを射出成形して試験
片を作成し、熱安定性および湿熱劣化性を評価した。ま
た、水ボトルを射出延伸ブロー成形し、得られた水ボト
ルを湿熱処理し落下テストを行った。これらの結果を表
1に示した。また、水ボトルを約1ヶ月の間に300,
000ショット成形した後、金型表面の錆具合を観察し
たところ、鏡面部分に曇りは生じていなかった。
【0041】[実施例2]実施例1と同様にして合成し
たポリカーボネート樹脂14重量%濃度の塩化メチレン
溶液を実施例1と同様の多孔板付き遠心抽出機に流量1
000ml/minの速度で、1.0%水酸化ナトリウ
ム水溶液を流量500ml/minの速度で供給し、3
500rpmの条件で処理した後、実施例1と同様にし
て水洗し、ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を
得た。次に、滴下ノズル、排出口、脱揮口を備えたジャ
ケット付100L攪拌槽に、板状バッフルを備えたフル
ゾーン攪拌翼(神鋼パンテック(株)製)を装着し、イ
オン交換水80Lと平均粒径0.6mmのビスフェノー
ルAから得られたポリカーボネート樹脂パウダー5kg
を仕込み、均一に攪拌しながら45℃に内温を保ちつ
つ、得られたポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液
を3.5kg/min、ヘプタンを490g/min、
45℃の温水を2.5kg/minの速度で定量供給し
造粒した。得られたポリカーボネート樹脂粉粒体のスラ
リーは排出口よりオーバーフローにて定量的に取り出し
た。排出された粉粒体スラリーを湿式粉砕し、145℃
で3時間乾燥した後、実施例1と同様にしてイオン交換
水を添加しながら押出しペレット化した。このペレット
中のビスフェノールAは4ppm、塩化メチレンは0.
5ppmであった。このものを射出成形して熱安定性お
よび湿熱劣化性を評価した。また、水ボトルを射出延伸
ブロー成形し、得られた水ボトルを湿熱処理し落下テス
トを行った。これらの結果を表1に示した。また、水ボ
トルを約1ヶ月の間に300,000ショット成形した
後、金型表面の錆具合を観察したところ、鏡面部分に曇
りは生じていなかった。
【0042】[実施例3]撹拌機及び蒸留塔を備えた反
応器に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン50部、ジフェニルカーボネート49.2部及び触媒
として水酸化ナトリウム0.00001部とテトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド0.0016部を仕込み、
窒素置換した。この混合物を150℃まで加熱して撹拌
しながら溶解させた。次いで、減圧度を30Torrと
して200℃まで加熱しながら1時間で大半のフェノー
ルを留去し、更に270℃まで温度を上げ、減圧度を1
Torrとして3時間重合反応を行ないポリカーボネー
ト樹脂を得た。このポリカーボネート樹脂を塩化メチレ
ンに溶解してポリカーボネート樹脂10重量%濃度の塩
化メチレン溶液とし、この溶液を実施例1と同様に遠心
抽出機で処理し、パウダー化し、このパウダーに実施例
1と同様の添加剤を加え、実施例1と同様にして押出し
ペレット化した。得られたペレットの分子量は24,1
00(比粘度は0.437)、MFRは6.0g/10
min、構造粘性指数は1.30であった。このペレッ
ト中のビスフェノールAは6ppm、塩化メチレンは
0.7ppmであった。得られたペレットを射出成形し
て試験片を作成し、熱安定性および湿熱劣化性を評価し
た。また、水ボトルを射出延伸ブロー成形し、得られた
水ボトルを湿熱処理し落下テストを行った。これらの結
果を表1に示した。また、水ボトルを約1ヶ月の間に3
00,000ショット成形した後、金型表面の錆具合を
観察したところ、鏡面部分に曇りは生じていなかった。
【0043】[比較例1]実施例1において、反応終了
後のポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を水酸化
ナトリウムを用いた遠心抽出機での処理を行わず、塩酸
酸性としてその後水洗し、また、二軸押出機の代わりに
単軸押出機を用いて、イオン交換水は添加せずベントか
らの脱気のみ行った以外は実施例1と同様にしてペレッ
トを得た。このペレット中のビスフェノールAは27p
pm、塩化メチレンは35ppmであった。このものを
射出成形して熱安定性および湿熱劣化性を評価した。ま
た、水ボトルを射出延伸ブロー成形し、得られた水ボト
ルを湿熱処理し落下テストを行った。これらの結果を表
1に示した。また、水ボトルを約1ヶ月の間に300,
000ショット成形した後、金型表面の錆具合を観察し
たところ、鏡面部分にやや曇りの生じているとこらが見
られた。
【0044】[比較例2]実施例1において、0.5%
水酸化ナトリウム水溶液を6%水酸化ナトリウム水溶液
に代え、6%水酸化ナトリウム水溶液の流量を500m
L/minとする以外は実施例1と同様にしてペレット
を得た。このペレット中のビスフェノールAは25pp
m、塩化メチレンは0.9ppmであった。このものを
射出成形して熱安定性および湿熱劣化性を評価した。ま
た、水ボトルを射出延伸ブロー成形し、得られた水ボト
ルを湿熱処理し落下テストを行った。これらの結果を表
1に示した。また、水ボトルを約1ヶ月の間に300,
000ショット成形した後、金型表面の錆具合を観察し
たところ、鏡面部分に曇りは生じていなかった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂製の中空
容器は残存する二価フェノールが著しく少なく、熱安定
性に優れ、且つ湿熱劣化性にも優れたものであり、その
工業的効果は格別のものがある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造粘性指数が1.2〜1.35である
    ポリカーボネート樹脂であって、該ポリカーボネート樹
    脂中に残存する二価フェノールの量が10ppm以下で
    あるポリカーボネート樹脂より形成された中空成形容
    器。
  2. 【請求項2】 中空成形容器が乳製品ボトル、清涼飲料
    水ボトルまたは水ボトルである請求項1記載の中空成形
    容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001342248A (ja) * 2000-06-01 2001-12-11 Teijin Ltd 芳香族ポリカーボネートの製造方法
WO2007123240A1 (ja) * 2006-04-25 2007-11-01 Toyo Seikan Kaisha, Ltd. 収納飲食品の香味保持性に優れるポリエステル樹脂容器及びその製造方法
US10544259B2 (en) 2015-08-31 2020-01-28 Sabic Global Technologies B.V. Polycarbonate with low chlorine content and a method of making and analyzing the same

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