JPH1131045A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH1131045A
JPH1131045A JP18702197A JP18702197A JPH1131045A JP H1131045 A JPH1131045 A JP H1131045A JP 18702197 A JP18702197 A JP 18702197A JP 18702197 A JP18702197 A JP 18702197A JP H1131045 A JPH1131045 A JP H1131045A
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Katsuhide Hasegawa
勝英 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト、かつ小型化を実現するとともに、
使い勝手のよい座標入力装置を提供する。 【解決手段】 一対の圧電素子102X、102Yの一
方の側面の電極102XB、102YBを導電部材10
6で一体化したセンサユニットと、その一対の圧電素子
102X、102Yの他方の側面の電極102XA、1
02YAを増幅器またはドライバ105に電気的に接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝搬体を伝搬する
振動を検出して指示座標を検出する座標入力装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の座標入力装置としては、以下に説
明するものが知られている。つまり、ペン態様の位置指
示具から超音波振動を発生させ板状の伝搬体に接触させ
る。次に、その板状の伝搬体の四隅に配した圧電素子か
らなる各センサに到達する位置指示具から発生された超
音波振動の到達時刻を各センサが検出して、位置指示具
が指示する位置から各センサまでの距離を算出する。そ
して、三角測量の要領で位置指示具が指示する座標を検
出する。
【0003】このような超音波振動を発生する位置指示
具を用いた座標入力装置の構成の一例について、図9を
用いて説明する。図9は従来の座標入力装置の構成を示
す平面図である。図9では、座標入力装置の平面図を示
しており、特に、座標入力装置の4隅に設けられている
センサユニット10A〜10Dを確認できるように、座
標入力装置の上蓋を取り除いた状態を示している。
【0004】図9において、1は装置全体のシャーシ、
2はガラスからなる伝搬体、3は入力可能範囲、4は制
御回路、5は位置指示具であるペン、6はペン5と制御
回路4を接続する電線である。実際にペン5より座標を
入力する場合には、ペン5内に設けられた加振用圧電素
子(不図示)により、ペン5のガラス2に対する接触点
20から超音波21が広がる。そして、4個のセンサユ
ニット10A〜10Dが、ペン5から発生された超音波
の到達時刻を計測する。センサは、最少2個あれば座標
を算出可能であるが、この例では、入力面全面にわたっ
て充分な感度と精度を確保するために4個のセンサを使
用している。
【0005】次に、センサユニット10A〜10Dの詳
細な構成について、図10、図11を用いて説明する
が、センサユニット10A〜10Dは、すべて同一機能
を有するので、ここでは、センサユニット10Aについ
てのみ説明する。図10は従来のセンサユニットの拡大
平面図であり、図11は従来のセンサユニットの側面図
である。
【0006】102は圧電素子であり、ペン5が発生す
る超音波を効率良く検出できるようにその形状が定めら
れている。圧電素子102は、軸方向に矢印(図11参
照)のように分極され、検出用の電極102A、102
Bが金属メッキにより形成されている。一方の電極10
2Aは、増幅器105に板バネ103により直接接続さ
れている。もう一方の電極102Bは、伝搬体2に印刷
等により設けられた導電材からなる薄い電極パターン1
01に導電性接着剤により接着されている。また、この
電極パターン101に板バネ104を接触させることに
より増幅器105に接続されている。
【0007】この電極パターン101は、伝搬体2から
圧電素子102に効率良く超音波のエネルギーを伝達さ
せるため、圧電素子102の片側の電極面を伝搬体にで
きるだけ密着させることと電気的な接続を行うことを両
立するような方法で設けられている。例えば、伝導性の
介在物をできるだけ薄く形成する手段として、カーボン
粉や金属粉を混入した樹脂を印刷後、焼成する方法によ
って、薄く密着性の良好な導電膜である電極パターン1
01が設けられる。
【0008】電極パターン101及び電極102Aと増
幅器105との接続が板バネ104、103によって行
うのは、圧電素子102が安定して効率良く振動を検出
するための拘束条件、即ち、圧電素子102の固定方法
や質量、応力状態等を一定にすることができるからであ
る。この拘束条件を満足しながら電極パターン101及
び電極102Aと増幅器105とを接続する方法として
は、電線で半田付けする方法もあるが、この場合は半田
の量の管理等の工程管理が困難であり、実用的ではな
い。
【0009】また、電極パターン101及び電極102
Aと増幅器105との接続は、電極パターン101に圧
電素子102を接着してから行う必要があるので、伝搬
体2の大きさを扱う設備が必要である。そのため、簡単
な組み立て方法で電極パターン101及び電極102A
と増幅器105とを接続できることが望ましく、この点
も、板バネ104、103による接続は実現することが
できる。加えて、伝搬体2はガラスであり、シャーシ1
は樹脂(金属でもよい)であるのが一般的であり、それ
ぞれ熱膨張係数が異なる。そのため、温度湿度の変化に
よりわずかながら相対位置が変化する。これを吸収でき
るという点でも、板バネ104、103による接続は有
効である。
【0010】ところで、よく知られているように板状の
伝搬体を伝達する弾性波の中で、板波と呼ばれるものは
板全体が振動を伝搬する。そのため、伝搬体の表面にユ
ーザの手や原稿などが接触する可能性があるような座標
入力装置では、振動の減衰が小さい板波を用いた座標の
検出方法が好適である。また、この板波は、傷や汚れが
伝搬体に付着した場合などにも影響されることが少な
く、表面波にくべて都合がよい。
【0011】さて、この板波には、周波数と厚さの積に
よって変化する各種のモードが存在するが、比較的小さ
な積の領域の基本モードとしては、速度の大きく異なる
二つのモードの振動(S0波とA0波)がある。そし
て、座標入力装置では、どちらのモードを検出するかわ
かっていないと座標を検出することができない。例え
ば、板厚が1.5ミリ、周波数が500kHzのガラス
製の伝搬体では、S0波は約5000m/sec、A0
波は約2500m/secとなる。ここで、振動を検出
した場合のセンサユニットからの出力は、A0波の方
が、S0波に比べて数倍大きい。そのため、予め定めた
レベル以上のセンサユニットからの出力を用いること
で、A0波のみを用いた座標の検出が行える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の座標入力装置の構成では、下記のような問題点があ
った。第1に、電極パターン101は伝搬体2の四隅に
直接形成しなければならないため、その形成装置は伝搬
体2の大きさのものを扱えるものが必要であった。その
ため、大きなサイズの伝搬体2を扱うには非常に大型で
高価なものが必要であった。同様に、その電極パターン
101に対する焼成を行う装置も伝搬体2の大きさを扱
えるものが必要であった。
【0013】また、わずかでも大きさの異なる座標入力
装置を製造する場合には、センサ部10A〜10Dその
ものは共通部品を使えるにもかかわらず、電極パターン
101の形成は伝搬体2の大きさに合わせて別の設備な
いし治工具等の段取り替えが必要である。そのため、異
なるサイズの座標入力装置を製造するには、その製造コ
ストが高くなることは免れず、製品のサイズの種類を増
やすのに支障があった。
【0014】さらに、増幅器105との接続に板バネ1
03、104の接触圧を利用しているが、また、圧電素
子の振動特性を損なわぬため、また脆いセラミックであ
る圧電素子を傷つけぬためにあまり大きな接触圧をかけ
られず、環境変化、経時変化などにより接触不良が発生
するおそれがあった。そのため、高価な金メッキを用い
ても信頼性が充分とは言えなかった。
【0015】第2に、センサユニットが検出する座標
は、A0波の方がS0波に比べて数倍大きいことを利用
して、A0波のみを用いた座標検出を行っているが、こ
のために温度や湿度などの環境条件や最小必要筆圧、最
大許容筆圧、ペンの傾き許容範囲などの使用条件が所定
範囲に制限されていた。そのため、この所定範囲外で
は、座標の入力ができないだけばかりでなく、場合によ
ってはS0波を検出してしまい、誤差の大きい座標を検
出してしまうことがあった。
【0016】第3に、伝搬体2の周囲の側面からの反射
波によって波形が歪んで、検出精度が悪化するのを防止
するため、伝搬体2の外形は入力範囲より大きくする必
要があった。また、反射波の影響を軽減するために、全
般体2の周囲に振動吸収部材を張り付けねばならず、必
然と座標入力装置の大型化を招き、かつデザイン上の制
約も招いていた。
【0017】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、低コスト、かつ小型化を実現するとともに、
使い勝手のよい座標入力装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による座標入力装置の構成は以下の構成を備
える。即ち、伝搬体を指示する指示装置から発生された
振動を検出して、該指示装置が指示する座標を検出する
座標入力装置であって、一対の圧電素子の一方の側面の
電極を導電部材で一体化した振動検出手段と、前記一対
の圧電素子の他方の側面の電極を増幅器またはドライバ
に電気的に接続する接続手段とを備える。
【0019】また、好ましくは、前記伝搬体は、少なく
とも第1の板波、第2の板波を含む2種類以上の板波を
伝搬する。また、好ましくは、前記一対の圧電素子の中
心間距離は、前記第1の板波、あるいは第2の板波の半
波長の略自然数倍である。このようにすることで、一対
の圧電素子が検出する振動に位相差が生じるため、例え
ば、第1の板波の半波長(例えば、第2の板波1波長に
相当)とした場合には、第2の板波に対しては同位相、
第1の板波に対しては逆位相の振動が各圧電素子に加わ
る。従って、圧電素子の分極方向を変えることで、第1
の板波、第2の板波のいずれか一方は足し合わされ、も
う一方は打ち消し合うようにでき、両者に対してゲイン
を大きく異ならせることが可能となるからである。これ
により、第1の板波、第2の板波のいずれか一方のみを
検出できる許容範囲が大幅に拡げることができる。
【0020】また、好ましくは、前記一対の圧電素子
は、前記伝搬体の入力範囲の中心方向に配置されてい
る。また、好ましくは、前記一対の圧電素子は、前記伝
搬体の入力範囲の中心から実質的に等距離の位置に配置
されている。このように配置することで、反射波に対す
るゲインを低くすることができるからである。
【0021】また、好ましくは、前記一対の圧電素子の
それぞれの分極方向は同一である。また、好ましくは、
前記一対の圧電素子のそれぞれの分極方向は互いに異な
る。また、好ましくは、前記一対の圧電素子間を補強す
る補強部材とを更に備える。
【0022】また、好ましくは、前記補強部材は、絶縁
体である。また、好ましくは、前記振動検出手段は、前
記導電部材を介して前記伝搬体に接着される。また、好
ましくは、前記一対の圧電素子間に対応する前記導電部
材の中央部は、前記伝搬体に対する接着面に対し空間を
有するように構成される。
【0023】また、好ましくは、前記一対の圧電素子
は、1つの圧電素子をスリットによって分断されること
で構成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。 (実施形態1)図1は本発明の実施形態1の座標入力装
置の構成を示す平面図である。図1では、座標入力装置
の平面図を示しており、特に、座標入力装置の4隅に設
けられているセンサユニット10A’〜10D’を確認
できるように、座標入力装置の上蓋を取り除いた状態を
示している。尚、図1において、図9に示した座標入力
装置の構成要素と同様の構成要素について、同じ参照番
号を付加し、その詳細については省略する。
【0025】次に、センサユニット10A’〜10D’
の詳細な構成について、図2、図3を用いて説明する
が、センサユニット10A’〜10D’は、すべて同一
機能を有するので、ここでは、センサユニット10A’
についてのみ説明する。図2は本発明の実施形態1のセ
ンサユニットの拡大平面図であり、図3は本発明の実施
形態1のセンサユニットの側面図である。
【0026】102X、102Yは一対の圧電素子であ
って、使用する波長の超音波を効率良く検出できるよう
にその形状が定められている。圧電素子102X、10
2Y、軸方向に矢印(図3参照)のように分極されてい
る。これら一対の圧電素子102X、102Yは、それ
ぞれの片側の電極面102XB、102YBに金属製の
板状部材106が固着されている。また、一対の圧電素
子102X、102Yは、樹脂製の補強部材107によ
り一体化された上で板状部材106側を伝搬体2上の所
定の位置に接着固定されている。
【0027】一対の圧電素子102X、102Yのそれ
ぞれのもう片側の電極面102XA、102YAは、増
幅器105に金属端子103X、103Yにより各々接
続されている。金属端子103X、103Yは、樹脂性
のホルダ104にて一定の間隔を保持するように固定さ
れている。これにより、一対の圧電素子102X、10
2Yを板状部材106、補強部材107で一体化する作
業を、スポット溶接や半田付け等の簡単な工程で実行す
ることができる。従って、これら圧電素子102X、1
02Y、板状部材106、補強部材107は、小さなユ
ニットとして各種サイズの伝搬体に使用可能な共通ユニ
ットとすることができる。
【0028】もちろん、このホルダ104にて保持され
た金属端子103X、103Yは、増幅器105側に予
め取り付けておいても構わないが、その場合は伝搬体2
に組み込むための結線作業の設備が必要となってしま
う。しかし、その場合でも本発明によって、一対の圧電
素子102X、102Yを用いて性能を改善する効果は
同様であることは言うまでもない。
【0029】尚、一対の圧電素子102X、102Yと
板状部材106を固着する方法としては、接着以外に溶
接や圧接、ロー付け等の方法でも可能である。また、補
強部材107は必ずしも必要ではなく、板状部材106
が充分な強度を有していれば、省略可能である。逆に、
補強部材107によって、一体化したのち、メッキやス
パッタ等の加工により板状部材106を形成するように
しても良い。補強部材107としては、樹脂以外に低融
点ガラス等の絶縁物を用いてもよい。また、形状が複雑
になるが、補強部材107とホルダ104を一体化し
て、部品点数を削減するようにしてもよい。また、本実
施形態1においては、補強部材107の上部を電極10
2XA、102YAより突出した形状とすることで、接
続用の板バネ103、104をガイドして、ショートし
ないようにしている。このため、補強部材107には絶
縁体しか使えないが、電極間をショートさせない形状と
すれば、金属を用いることも可能である。
【0030】この一体化の方法において、さらに補足す
るならば、一対の圧電素子102X、102Yに熱的、
化学的にダメージを与えない範囲で、各種の方法が可能
であることは言うまでもない。また、磁気ヘッド等を一
体化する際によく行われている方法のように、細長い棒
状の圧電素子の一対を一体化したのち、スライサーで切
り離すようにすれば、多数の部品を一度に得られるので
生産効率を高くすることができる。従って、従来の電極
パターンを形成する方法に比較してはるかに容易で安価
に生産することができる。
【0031】次に、一対の圧電素子102X、102Y
が検出する座標指示具からの波形について説明する。実
施形態1では、例えば、板厚1.5mmのガラスを伝搬
体2、周波数500kHzのペン5を用い、位相速度約
2500m/secのA0波を使って座標検出を行うも
のとする。また、この場合のS0波の位相速度は約50
00m/secであり、波長は約2倍となる。
【0032】このような条件において、一対の圧電素子
102X、102Yは、図3に示すように中心間距離を
A0波の約半波長となるように配置する。この配置にお
いて、一対の圧電素子102X、102Yの分極方向が
逆方向になるよう直列接続にすると、各圧電素子には物
理的にはA0波は逆位相、S0波は約90度位相差の振
動が伝わる。また、電気的にはA0波は約2倍になり、
S0波は約70%に抑圧される。これにより、従来に比
べて両者の出力電圧の比(感度差)が約2.8倍改善さ
れる。実際には、入力点が中心方向以外の場合、振動の
位相差が変わってしまうので、中心間距離は若干長めに
するほうがよく、その場合を考慮すると改善比は1.5
〜2倍程度となる。
【0033】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、検出電圧の出力比を改善することができる。そのた
め、例えば、座標指示具5の最大許容筆圧でのS0波の
振幅が変化しないとした場合のA0波の振幅を従来に比
べて1.5〜2倍程度にすることができ、この結果、ペ
ン5の最低許容筆圧の下限を50〜70%低くすること
ができる。もちろん、この拡がった許容範囲の部分を環
境や製造上のばらつきによる出力のばらつきに対するマ
ージンにあてることも可能である。このように、使用条
件の許容範囲の拡大、信頼性の向上、低コスト化等の多
大な効果を得ることができる。 (実施形態2)図4は本発明の実施形態2のセンサユニ
ットの構成を示す側面図である。
【0034】図4において、一対の圧電素子102X、
102Yの形状がS0波を効率よく検出できるように構
成したこと、分極方向が異なること以外は、実施形態1
の構成と同様である。このように、一対の圧電素子10
2X、102Yの分極方向を互いに異なるようにしてお
くと、A0波は抑圧されS0波が90度位相差で足し合
わされる。従って、実施形態2では、S0波を検出して
測距を行うことが可能になる。この場合、電気的にA0
波は従来に比べて約1/5程度まで抑圧されるので、S
0波との出力電圧の比(感度差)を向上することができ
る。つまり、使用条件の許容範囲を拡大することができ
る。 (実施形態3)図5は本発明の実施形態3のセンサユニ
ットの構成を示す側面図である。
【0035】図5において、一対の圧電素子102X、
102Yの中心間距離がS0波の半波長になっているこ
と、分極方向が異なること、補強部材107の高さが低
いこと以外は実施形態2の構成と同様である。この場
合、電気的にS0波は略2倍に強調され、A0波は抑圧
されることは明らかである。つまり、使用条件の許容範
囲を拡大することができる。また、補強部材107を図
5のように低くすることで、電極間をショートさせずに
済むので、補強部材107に金属を用いることができ
る。 (実施形態4)図6は本発明の実施形態4のセンサユニ
ットの構成を示す側面図である。
【0036】図6において、一対の圧電素子102X、
102Yの形状がA0波を効率よく検出できるように構
成したこと、分極方向が異なること、補強部材107に
固定された板状部材106とホルダ104に固定された
金属端子103X、103Yにて挟み込むことで、圧電
素子102X、102Yを一体化するようにしたこと以
外は、実施形態3と同様の構成である。この場合、A0
波は約2倍に強調され、S0波はかなり抑圧されるた
め、実施形態1に比べてより大きな改善が可能である。
但し、センサユニットの構成が大きくなるという不都合
もある。また、中心方向からはずれた場合の位相差の変
化も大きくなるので、実際の改善比は従来に比べて2〜
3倍程度である。
【0037】このように一対の圧電素子102X、10
2Yの中心間距離が比較的大きい場合には、補強部材1
07とホルダ104を用いて一体化の作業を容易にする
構成が有効である。また、板状部材106の中央部を図
6に示すように伝搬体2から離れるようにすることで、
特に、振動の減衰が問題となる場合にこれを回避する手
段として有効であり、また、板状部材106の補強にも
有効である。 (実施形態5)図7は本発明の実施形態5のセンサユニ
ットの構成を示す側面図である。
【0038】図7では、上述してきたような一対の圧電
素子102X、102Yを2個用いるのではなく、スリ
ットを設けることで一対の圧電素子102X、102Y
を構成している。また、言うまでもなくこの構成は上述
してきた各実施形態に対して適用可能である。この場
合、圧電素子の材料が余分に必要であるが、板状部材1
06が不要になるので、工程数を減らすことができる。
また、一対の圧電素子102X、102Yの中心間距離
が加工で決定されるため、高精度にしやすい利点があ
る。また、電極102B側に設けた窪みは、実施形態4
で述べた構成と同様、振動の減衰が問題となる場合にこ
れを回避する手段として有効であるが、なくてもよい。 (実施形態6)図8は本発明の実施形態6の座標入力装
置の構成を示す平面図である。
【0039】図8では、図1で示したように一対の圧電
素子102X、102Yを、入力面の中心方向に向けて
縦列に配置するのではなく、略横列に配置する。これ
は、ペン5からの直接波(A0波とS0波)の出力比を
改善するのではなく、周囲の端面からの反射波を抑圧す
ることを目的としている。この場合、直接波(図8中の
矢印201)は、ほぼ同位相で到着するため、実施形態
2、4で説明したような出力電圧の比の改善は得られな
い。しかしながら、伝搬体2の端部からの反射波(図8
中の矢印202)に対して、S0波あるいはA0波の少
なくとも一方を抑圧できるので、結果的に出力電圧の比
を従来に比べて改善することができる。これにより、反
射波のゲインを低くするために伝搬体2の外周部に振動
吸収部材を張り付ける等の装置の大型化を招く方法を用
いずに反射波のゲインを低くすることができる。その結
果、座標入力装置の小型化を実現でき、かつデザイン上
の制約をなくすことができる。
【0040】本発明の説明に用いた伝搬体2の厚さ、材
質は、上述した各実施形態で用いたものに限定されるも
のではなく、各種のものが使用できる。また、ペン5が
発生する周波数についても同様であるが、二つのモード
を有する板波のように、異なる波長成分のうちの一方を
検出して座標を検出する構成からなる座標入力装置であ
る場合に、本発明は特に有効である。
【0041】以上説明したように、本発明によれば、一
対の圧電素子の片側の電極を導電材からなる板状部材で
一体化した後、伝搬体に接着するようにしたので、伝搬
体に電極パターンを印刷することが不要となる。そのた
め、製造に必要な設備が簡単になり、かつ共通な部品を
異なる大きさの伝搬体に接着して使えるため、多種類の
製品を安価に生産することができる。
【0042】また、一対の圧電素子は直列接続状態とな
るので、増幅器で検出される電圧が足し合わされて一個
の圧電素子を用いるより大きな出力が得られるため、動
作を安定にすることができる。また、一対の圧電素子の
中心間距離を、A0波またはS0波の半波長の略自然数
倍とすることで、A0波かS0波のいずれか一方のみを
検出できる許容範囲を大幅に拡げることができる。その
結果、より軽い筆圧で入力できたり、ペンを傾けても誤
動作なく入力できる等の非常に使い勝手がよい座標入力
装置を実現することができる。その拡がった分の許容範
囲を、製造上のマージンに割り当てることも可能であ
り、その場合には低コスト化を実現することができる。
【0043】また、一対の圧電素子を入力範囲の中心方
向に対して横列に並べることによって、反射波の影響を
軽減して伝搬体の外径を小さくすることができる。その
結果、座標入力装置の小型化が可能になり、かつデザイ
ン上の制約も軽減することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低コスト、かつ小型化を実現するとともに、使い勝手の
よい座標入力装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の座標入力装置の構成を示
す平面図である。
【図2】本発明の実施形態1のセンサユニットの構成を
示す拡大図である。
【図3】本発明の実施形態1のセンサユニットの構成を
示す側面図である。
【図4】本発明の実施形態2のセンサユニットの構成を
示す側面図である。
【図5】本発明の実施形態3のセンサユニットの構成を
示す側面図である。
【図6】本発明の実施形態4のセンサユニットの構成を
示す側面図である。
【図7】本発明の実施形態5のセンサユニットの構成を
示す側面図である。
【図8】本発明の実施形態1の座標入力装置の構成を示
す平面図である。
【図9】従来の座標入力装置の構成を示す平面図であ
る。
【図10】従来のセンサユニットの構成を示す拡大平面
図である。
【図11】従来のセンサユニットの構成を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 伝搬体 3 入力可能範囲 4 制御回路 5 ペン 6 電線 10A〜10D センサユニット 102X、102Y 圧電素子 103X、103Y 金属端子 104 ホルダ 105 増幅器 106 板状部材 107 補強部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝搬体を伝搬する振動を検出して指示座
    標を検出する座標入力装置であって、 一対の圧電素子の一方の側面の電極を導電部材で一体化
    した振動検出手段と、 前記一対の圧電素子の他方の側面の電極を増幅器または
    ドライバに電気的に接続する接続手段とを備えることを
    特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記伝搬体は、少なくとも第1の板波、
    第2の板波を含む2種類以上の板波を伝搬することを特
    徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の圧電素子の中心間距離は、前
    記第1の板波、あるいは第2の板波の半波長の略自然数
    倍であることを特徴とする請求項2に記載の座標入力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記一対の圧電素子は、前記伝搬体の入
    力範囲の中心方向に配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の圧電素子は、前記伝搬体の入
    力範囲の中心から実質的に等距離の位置に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の圧電素子のそれぞれの分極方
    向は同一であることを特徴とする請求項1に記載の座標
    入力装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の圧電素子のそれぞれの分極方
    向は互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の座
    標入力装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の圧電素子間を補強する補強部
    材とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の座
    標入力装置。
  9. 【請求項9】 前記補強部材は、絶縁体であることを特
    徴とする請求項8に記載の座標入力装置。
  10. 【請求項10】 前記振動検出手段は、前記導電部材を
    介して前記伝搬体に接着されることを特徴とする請求項
    1に記載の座標入力装置。
  11. 【請求項11】 前記一対の圧電素子間に対応する前記
    導電部材の中央部は、前記伝搬体に対する接着面に対し
    空間を有するように構成されることを特徴とする請求項
    1に記載の座標入力装置。
  12. 【請求項12】 前記一対の圧電素子は、1つの圧電素
    子をスリットによって分断されることで構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
JP18702197A 1997-07-11 1997-07-11 座標入力装置 Withdrawn JPH1131045A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001057637A1 (fr) * 2000-01-31 2001-08-09 Touch Panel Systems K.K. Panneau a effleurement

Cited By (2)

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JPWO2001057637A1 (ja) * 2000-01-31 2004-01-08 タッチパネル・システムズ株式会社 タッチパネル

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