JPH11310569A - 活性型ビタミンd誘導体 - Google Patents

活性型ビタミンd誘導体

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JPH11310569A
JPH11310569A JP11858098A JP11858098A JPH11310569A JP H11310569 A JPH11310569 A JP H11310569A JP 11858098 A JP11858098 A JP 11858098A JP 11858098 A JP11858098 A JP 11858098A JP H11310569 A JPH11310569 A JP H11310569A
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JP
Japan
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compound
derivative
group
added
active vitamin
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JP11858098A
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English (en)
Inventor
Yoji Tachibana
陽二 橘
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Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な活性型ビタミンD誘導体と、これを有
効成分とする医薬の提供。 【解決手段】 この新規な活性型ビタミンD誘導体は、
次の一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4のうちの1つはCOR
5を、他の1つは水酸基を、そして残りの2つは水素原
子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R5は水酸
基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す)で示さ
れ、カルシウム上昇作用が弱く、副作用が小さいにも拘
わらず強い分化誘導作用を示し、優れた骨量改善作用、
分化誘導作用、免疫調整作用を有する医薬としての効果
が期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた骨量改善作
用、分化誘導作用、免疫調整作用を有する新規な活性型
ビタミンD誘導体とその製造方法およびこの新規な活性
型ビタミンD誘導体を有効成分とする医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】活性型ビタミンD誘導体には著しい骨量
改善作用および分化誘導・免疫調整作用等を有するもの
が知られており活発に研究されている(Endocrine Re
v., 16,200(1995)等参照)。 しかしながら、これ等の
化合物はには副作用として血中カルシウム上昇作用に基
づく高カルシウム血症を生じるものがあることが知られ
ている。
【0003】
【本発明が解決しようする課題】したがって、骨量改善
作用および分化誘導・免疫調整作用等を有しながらなお
血中カルシウム上昇作用に基づく高カルシウム血症が生
じることのない、活性型ビタミンD誘導体を見いだすこ
とが求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した課
題の解決のために鋭意研究した結果、下記する本発明の
化合物が血中カルシウム上昇作用という副作用が弱いに
も関わらず強い骨量改善作用、分化誘導作用、免疫調整
作用を有することを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち本発明は、次の一般式(I)
【化4】 (式中、R1、R2、R3およびR4のうちの1つはCOR
5を、他の1つは水酸基を、そして残りの2つは水素原
子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R5は水酸
基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す)で示され
る活性型ビタミンD誘導体に関する。
【0006】さらに、本発明は上記一般式(I)の活性
型ビタミンD誘導体において、R1がメチル基、R2が水
素原子、R3がメトキシカルボニル基、R4が水酸基であ
る活性型ビタミンD誘導体に関する。さらに、本発明は
上記一般式(I)の活性型ビタミンD誘導体において、
1が水酸基、R2がメトキシカルボニル基、R3がメチ
ル基、R4が水素原子である活性型ビタミンD誘導体に
関する。さらに、また本発明は上記一般式(I)の活性
型ビタミンD誘導体において、R1がメトキシカルボニ
ル基、R2が水素原子、R3がメチル基、R4が水酸基で
ある活性型ビタミンD誘導体に関する。
【0007】本発明はまた、一般式(II)
【化5】 (式中、R1、R2、R3およびR4のうちの1つはCOR
5を、他の1つは水酸基を、そして残りの2つは水素原
子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R5は水酸
基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す)で示され
る活性型ビタミンD誘導体前駆体を紫外線照射に付し、
次いで熱異性化することよりなる、一般式(I)
【化6】 (式中、R1、R2、R3およびR4は上記した意味を有す
る)で示される活性型ビタミンD誘導体の製造方法に関
する。
【0008】また、本発明は、上記一般式(I)の活性
型ビタミンD誘導体を有効成分とする医薬、特にその医
薬が骨量改善薬、分化誘導薬、免疫調整薬である医薬に
関する。
【0009】上記一般式(I)の活性型ビタミンD誘導
体において、R1、R2、R3、R4に示される炭素数1〜
4のアルコキシ基はメチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられるが、
メチル基が好ましい。
【0010】上記一般式(I)の活性型ビタミンD誘導
体において、R5に示される炭素数1〜4のアルコキシ
基は、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピオキシ基、
i−プロピオキシ基等が挙げられるが、メトキシ基が好
ましい。
【0011】本発明のこれらの活性型ビタミンD誘導体
はいずれも新規化合物であり、種々の側鎖部を構成する
ことになるスルホン誘導体と1α位に水酸基を有するス
テロイド誘導体とのカップリングを行い、次いで必要な
側鎖部の修飾を行い、得られた前駆体ステロイド化合物
を紫外線照射に付し、次いで熱異性化することによって
製造されるものである。
【0012】このようにして得られた一般式(I)の活
性型ビタミンD誘導体の24及び25位の立体配置はR
体でもS体でもあるいはそれらの混合物でもよい。
【0013】以下に本発明の活性型ビタミンD誘導体の
製造方法を、具体的に反応スキーム1〜3に基づいて説
明することにする。
【0014】まず、本発明の活性型ビタミンD誘導体の
一つである(25R)−1α,3β,25−トリヒドロキ
シ−9,10−セコエルゴスタ−5Z,7E,10(1
9)−トリエン−26−カルボン酸メチルエステル(以
下「化合物(I−a)」と呼ぶ)は次の反応スキーム1
に示される工程により製造することができる。
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】この反応スキーム1に示されるように、フ
ェニルスルホン誘導体(III)(Bull. Chem. Soc. Jp
n., 63, 2233(1990)参照)を出発原料とし、これを脱水
して得られる化合物(IV)をエポキシ化し、次いで加水
分解して得られるジオール(V)をアセトナイド化し、
得られる(R)体(VI)と(S)体(VII)のアセトナ
イドの混合物から(R)体(VI)を分離し、これを加水
分解し得られるジオールをトリメチルシリル基で保護し
てフェニルスルホン誘導体(VIII)を得ることができ
る。一方、上記アセトナイドの混合物から分離した
(S)体(VII)のアセトナイドは同様にして加水分解
し得られるジオールをトリメチルシリル基で保護してフ
ェニルスルホン誘導体(IX)を得ることができる。
【0018】このフェニルスルホン誘導体(VIII)とス
テロイドの22−ヨード体の4−フェニル−1,2,4−
トリアゾリン−3,4−ジオン(以下「PTAD」とい
う)付加体(X)(Bull. Chem. Soc. Jpn.,62, 2599
(1989)参照)とをカップリングさせ、次いで還元して得
られる化合物(XI)の側鎖の酸化により得られたカルボ
キシル基のメチルエステル化、PTADの解裂、水酸基
の保護基の脱離を順次行って得られた5,7−ジエン体
である化合物(XII)について、紫外線照射、熱異性化
することにより目的の化合物(I−a)を得ることがで
きる。
【0019】またこの化合物(I−a)に対応する25
位エピマーは化合物(VIII)の代わりに化合物(IX)を
用いることにより製造することが出来る。さらにまたこ
の化合物(I−a)に対応する24位エピマ−は化合物
(III)のエナンチオマ−を出発原料に使用することに
より同様に製造することが可能である。
【0020】また本発明の活性型ビタミンD誘導体の他
の一つである(24S)−1α,3β,24−トリヒドロ
キシ−9,10−セコエルゴスタ−5Z,7E−トリエン
−28−カルボン酸メチルエステル(以下「化合物(I
−b)」と呼ぶ)は、次の反応スキーム2に示される工
程により製造することができる。
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】この反応スキーム2に示されるように、メ
チルフェニルスルホンとアリルアルコールから得られる
エポキシド誘導体を用いて文献記載の方法で得られるス
ルホン誘導体(XIII)(J. Org. Chem., 58, 1496(199
3)参照)を選択的に脱水し、次いで生成したオレフィ
ン誘導体(XIV))を水素添加して得られる化合物(X
V)をステロイドの22−ヨード体のPTAD付加体
(X)とカップリングさせ、次いで還元することにより
生成する化合物(XVI)の側鎖ヒドロキシルメチル基を
オレフィンに変換して化合物(XVII)とし、これをエ
ポキシ化、加水分解して化合物(XVIII)を得、そして
化合物(XVIII)の側鎖を酸化し、酸化により得られた
カルボキシル基のメチルエステル化、PTADの解裂、
水酸基の保護基の脱離を順次行ない、得られた異性体混
合物(XIX)および(XX)を分離し、化合物(XIX)
を紫外線照射、熱異性化して合成される。24位エピマ
ーは化合物(XIX)の代わりに化合物(XX)を用いて
同様に製造することが可能である。
【0024】また、本発明の活性型ビタミンD誘導体の
別の一つである(24S)−1α,3β,25−トリヒド
ロキシ−9,10−セコエルゴスタ−5Z,7E,10
(19)−トリエン−28−カルボン酸メチルエステル
(以下「化合物(I−c)」と呼ぶ)は次の反応スキー
ム3に示される工程により製造することができる。
【0025】
【化11】
【0026】この反応スキーム3に示されるように、ス
ルホン誘導体(XXI)をステロイドの22−ヨード体の
PTAD付加体(X)とカップリングさせ、次いで還元
することにより生成する化合物(XXV)の側鎖を酸化
し、酸化により得られたカルボキシル基のメチルエステ
ル化によって化合物(XXIV)を得、さらにPTADの
解裂、水酸基の保護基の脱離を順次行い5,7−ジエン
体である化合物(XXV)とし、これを紫外線照射、熱
異性化して製造することができる。24位エピマーは化
合物(XXI)の代わりに化合物(XXII)を用いて同
様に製造することが可能である。
【0027】このようにして得られた本発明の活性型ビ
タミンD誘導体は医薬、具体的には、骨量改善薬、分化
誘導薬、または免疫調整薬としての用途のために用いら
れる。
【0028】さらにより具体的には骨量改善薬として骨
粗鬆症等の治療に、分化誘導薬として癌等の治療に、免
疫調整薬として癌、自己免疫疾患等の治療または臓器移
植の際に用いられる。
【0029】活性型ビタミンD誘導体の骨量改善作用、
分化誘導作用および免疫調整作用は、それぞれの作用の
メカニズムは不明であるが、それぞれの作用の強さに正
の相関関係がある。また、本発明の活性型ビタミンD誘
導体は、1,25−ジヒドロキシビタミンD3レセプター
に対する結合性が弱く、副作用である血中カルシウム濃
度の上昇が弱い。
【0030】これら本発明の活性型ビタミンD誘導体
は、経口的に、または非経口的に投与され得るが、通常
成人に対しては、1日あたり0.01μg〜1000μ
g、好ましくは0.1μg〜100μgの量で投与される。
【0031】本化合物の製剤化に当たっては、種々の剤
形に製剤化することが可能であって、例えば、錠剤、顆
粒剤、散剤、液剤例えば注射剤などの剤形が可能であ
る。
【0032】以下に本発明の活性型ビタミンD誘導体の
合成例、本発明の活性型ビタミンD誘導体の作用および
効果を示す試験例および本発明の活性型ビタミンD誘導
体の製剤例を実施例によってを示すが、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0033】
【実施例】実施例1 (1) (2R,3R)−ジメチル−4−フェニルスルホ
ニル−1,2−ブタンジオールジトリメチルシリルエ−
テル[化合物(VIII)] 化合物(III)10.0gをエ−テル300mlに溶解し、
メタンスルホニルクロライド10.0gを0℃で加え
た。トリエチルアミン100mlを同温度で滴下して加え
た後、室温で一夜攪拌した。10%塩酸、ブラインで洗
浄後、乾燥、濃縮して化合物(IV)を得た。得られた化
合物(IV)8.2gをクロロホルム150mlに溶解し、
m−クロロ過安息香酸(以下、「m−CPBA」とい
う)8.0gを加え室温で2時間反応させた。5%炭酸
カリウム、ブラインで洗浄後、濃縮した。濃縮物をテト
ラヒドロフラン(以下「THF」という)100mlに溶
かし、0.5N 硫酸60mlを加え、室温で一夜攪拌し
た。酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸水素ナトリウム、ブ
ラインで洗浄した。濃縮物をアセトン100mlに溶解
し、p−トルエンスルホン酸100mgを加え室温で30
分間攪拌した。酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄後、
濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ−で精
製し、化合物(VI)を3.7g及び化合物(VII)を3.
3g得た。化合物(VI)3.7gを90%エタノール3
0mlに溶かし、ピリジニウム−p−トルエンスルホナー
ト(以下「PPTS」という)700mgを加え、30分
間加熱還流した。酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄
後、濃縮した。残留物をジメチルホルムアミド(以下
「DMF」という)15mlに溶解し、塩化トリメチル
シリル5.0gおよびイミダゾール10.0gを加えて5
0℃で1時間加熱攪拌した。酢酸エチルで抽出、ブライ
ンで洗浄後、濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィーで精製し、化合物(VIII)を3.5g得た。1 H−NMR(CDCl3):1.13(3H,d),1.22
(3H,s),2.18(1H,m),3.38(2H,m),
4.11(2H,m),7.60−7.95(5H,m)。
【0034】(2) (25R)−1α,3β,25−トリ
ヒドロキシエルゴスタ−5,7−ジエン−26−カルボ
ン酸メチルエステル[化合物(XII)] 化合物(VIII)10.0gをTHF100mlに溶解し、
−40℃に冷却した。1.6M n−ブチルリチウム
(以下、「n−BuLi」という)20ml、1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン(以下「DMI」とい
う)5mlを加え30分間攪拌した。化合物(X)10.
0gのTHF溶液50mlを同温度で加えた後、0℃で2
時間、室温で1時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水
を加え、酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄後、濃縮し
た。残留物をメタノ−ル100ml溶解し、リン酸1水素
ナトリウム5g、5%ナトリウム−水銀アマルガム60
gを加え一夜室温で攪拌した。水銀を分離し、反応液を
酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄後、濃縮した。残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、化合物
(XI)を12.0g得た。得られた化合物(XI)12.0
gをジクロロメタン200mlに溶解し、トリエチルアミ
ン40mlを加えた。Py・SO3 25gのジメチルスル
ホキシド(以下「DMSO」という)200ml溶液を滴
下して加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルで抽
出、ブラインで洗浄後、濃縮した。残留物にt−ブタノ
ール200ml、2−メチル−2−ブテン30mlを加え、
リン酸二水素ナトリウム7gと亜塩素酸ナトリウム7g
の水溶液50mlを滴下して加えた。室温で1時間攪拌
後、酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄後、乾燥し、濃
縮した。残留物にメタノール100mlを加え、反応液の
色が淡黄色になるまでトリメチルシリルジアゾメタンの
ヘキサン溶液を加えた。酢酸エチルで抽出、ブラインで
洗浄後、濃縮した。残留物5.5gをキシレン50mlに
溶かし、1,8−アザビシクロ[5.4.0]−ウンデセ
ン(以下「DBU」という)5gを加え、1時間加熱還
流した。クロロホルムで抽出、ブラインで洗浄後、濃縮
した。残留物3.8gを90%エタノール50mlに溶解
し、p−トルエンスルホン酸150mgを加え、80℃で
4時間加熱した。クロロホルムで抽出、ブラインで洗浄
後、濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで
精製し、化合物(XII)を1.8g得た。1 H−NMR(CDCl3):0.64(3H,s),0.96
(6H,m),1.22(3H,s),1.41(3H,s),
3.82(3H,s),3.85(1H,m),3.98(1
H,m),5.39(1H,m),5.58(1H,m)。
【0035】(3) (25R)−1α,3β,25−トリ
ヒドロキシ−9,10−セコエルゴスタ−5Z,7E,1
0(19)−トリエン−26−カルボン酸メチルエステ
ル[化合物(I−a)] 5,7−ジエン化合物(XII)200mgをTHF500ml
に溶解し、高圧水銀灯(450W)で10分間紫外線照
射した。反応液を濃縮し、残留物にエタノール10mlを
加え1時間加熱還流し熱異性化を行なった。エタノール
を濃縮し、残留物をHPLCで精製し、化合物(I−
a)を21mg得た。1 H−NMR(CDCl3):0.54(3H,s),0.90
(3H,d),0.94(3H,d),1.20(3H,s),
4.23(1H,m),4.44(1H,m),5.01(1
H,m),5.34(1H,m),6.02,6.39(各1
H,ABq)。
【0036】実施例2 (1) 3−メチル−2−(スルホニルメチル)−1−ブ
タノール トリメチルシリルエ−テル[化合物(X
V)] 化合物(XIII)50gをピリジン250mlに溶解し、
ベンゾイルクロライド30gを室温で加え、一夜攪拌し
た。酢酸エチルで抽出、10%塩酸、ブラインで洗浄
後、乾燥し、濃縮した。濃縮物63gをエーテル200
0mlに溶解し、メタンスルホニルクロリド50gを滴下
して加え、0℃で1時間反応させた。トリエチルアミン
500mlを0℃で加えた後、室温で1夜攪拌した。ブラ
インで洗浄、乾燥し、濃縮した。残留物56gをエタノ
ール200mlに溶解し、10%KOHエタノール溶液1
50mlを加え、室温で1時間攪拌した。水を加え、酢酸
エチルで抽出、ブラインで洗浄後、乾燥、濃縮し、化合
物(XIV)を得た。得られた化合物(XIV)30gをメ
タノール300mlに溶解し、10%パラジウム−炭素3
gを加えた。水素気流下で出発原料がなくなるまで反応
させた。パラジウム−炭素を濾別し、メタノールを留去
した。残留物30gをDMF 150mlに溶かし、イミ
ダゾール15g、トリメチルシリルクロリド15gを加
え、50℃で1時間反応させた。酢酸エチルで抽出、ブ
ラインで洗浄後、溶媒を濃縮した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィーで精製し、化合物(XV)を36g得
た。1 H−NMR(CDCl3) δ:0.83−0.86(6
H,m,3−CH3,4−CH3),1.86(1H,m,
3−H),2.02(1H,m,2−H),3.05−3.2
6(2H,m,CH2SO2Ph),3.65−3.71(2
H,m,CH2OSi),7.60−7.96(5H,m,
65)。
【0037】(2) (24S)−1α,3β,24−トリ
ヒドロキシ−9,10−セコエルゴスタ−5Z,7E,1
0(19)トリエン−28−カルボン酸 メチルエステ
ル[化合物(I−b)] 化合物(XV)30gをTHF200mlに溶解し、1.
6M n−BuLi80mlを−40℃で加え、同温度で
30分間攪拌した。DMI 12mlを加えた後、−40
℃で化合物(X)40gを溶解したTHF溶液300ml
を滴下して加えた。−20℃で2時間、室温で1時間攪
拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチ
ルで抽出、ブラインで洗浄後、濃縮した。残留物65g
をTHF150mlに溶解し、メタノール150mlを加え
た。リン酸1水素ナトリウム10g、5%ナトリウム−
水銀アマルガム200gを加え、一夜攪拌した。水銀を
分離後、メタノールを濃縮、酢酸エチルで抽出した。ブ
ラインで洗浄後、濃縮し、化合物(XVI)を得た。この
化合物(XVI)は精製しないまま次の反応に用いた。こ
の化合物(XVI)42gをピリジン150mlに溶解し、
トシルクロリド30gを加え、室温で一夜攪拌した。ク
ロロホルムで抽出、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ブ
ラインで洗浄後、濃縮した。残留物をアセトン500ml
に溶かし、NaI 60gを加え、4時間加熱還流し
た。クロロホルムで抽出、5%Na2SO 3液、ブライン
で洗浄後、濃縮した。 濃縮物35gをベンゼン350m
lに溶かし、DBU 25gを加え30分間加熱還流し
た。ブラインで洗浄後、乾燥し、 濃縮後、シリカゲル
クロマトラフィーで精製し、化合物(XVII)を得た。
精製された化合物(XVII)25gをメタノール350m
lに溶かし、p−トルエンスルホン酸1.5gを加え室温
で1時間攪拌した。酢酸エチルで抽出、ブラインで洗
浄、乾燥後、濃縮した。残留物をピリジン150mlに溶
かし、無水酢酸150mlを加え、90−100℃で8時
間加熱、攪拌した。酢酸エチルで抽出、10%塩酸、飽
和炭酸水素ナトリウム水、ブラインで洗浄後、濃縮し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し
た。精製物20gをクロロホルム200mlに溶かし、m
−CPBA 20gを加え、室温で一夜攪拌した。5%
2CO 3液、ブラインで洗浄し、濃縮した。残留物20
gをTHF300mlに溶解し、0.1N 硫酸200mlを
加え、55−60℃で5時間攪拌した。酢酸エチルで抽
出、飽和炭酸水素ナトリウム水、ブラインで洗浄後、濃
縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー精製し、
化合物(XVIII)を得た。化合物(XVIII)8.0gを
ジクロロメタン100mlに溶かし、トリエチルアミン4
0mlを加えた。Py・SO3 20gを溶解したDMSO
200ml溶液を滴下して加え、室温で1時間攪拌した。
酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄後、濃縮した。残留
物にt−ブタノール100ml、2−メチル−2−ブテン
25mlを加え、リン酸二水素ナトリウム5gと亜塩素酸
ナトリウム5gを溶解した水溶液40mlを滴下して加え
た。室温で1時間攪拌後、酢酸エチルで抽出、ブライン
で洗浄後、乾燥し、濃縮した。残留物にメタノール10
0mlを加え、反応液の色が淡黄色になるまでトリメチル
シリルジアゾメタンのヘキサン溶液を加えた。酢酸エチ
ルで抽出、ブラインで洗浄後、濃縮した。残留物5.5
gをキシレン25mlに溶解し、DBU 5mlを加え、1
時間加熱還流した。クロロホルムで抽出、ブラインで洗
浄後、濃縮した。残留物に10%水酸化カリウム−メタ
ノール水溶液100mlを加え、一夜室温で攪拌した。ク
ロロホルムで抽出、ブラインで洗浄後、乾燥し、濃縮し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、
5,7−ジエン化合物(XIX)を1.1gとその24位エ
ピマーの化合物(XX)を1.0g得た。化合物(XI
X)200mgをTHF500mlに溶解し、高圧水銀灯
(450W)で10分間紫外線を照射した。反応液を濃
縮し、残留物にエタノール10mlを加え1時間加熱還流
し、熱異性化を行った。エタノールを濃縮し、残留物を
HPLCで精製し、化合物(I−b)を20mg得た。1 H−NMR(CDCl3):0.56(3H,s),0.90
−1.04(12H,m),3.81(3H,s),4.14
(1H,m),4.36(1H,m),4.92(1H,m),
5.29(1H,m),6.02,6.40(各1H,AB
q)。
【0038】実施例3 (24S)−1α,3β,25−トリヒドロキシ−9,1
0−セコエルゴスタ−5Z,7E,10(19)−トリエ
ン−28−カルボン酸 メチルエステル[化合物(I−
c)] 化合物(XXI)10.0gをTHF100mlに溶解
し、−40℃に冷却した。1.6M n−BuLi 20m
l、DMI 5mlを加え30分間攪拌した。化合物(X)
10.0gを溶解したTHF溶液50mlを同温度で加え
た後、0℃で2時間、室温で1時間攪拌した。飽和塩化
アンモニウム水を加え、酢酸エチルで抽出、ブラインで
洗浄後、濃縮した。残留物をメタノール100mlに溶解
し、リン酸1水素ナトリウム 5g、5%ナトリウム−
水銀アマルガム60gを加え一夜室温で攪拌した。水銀
を分離し、反応液を酢酸エチルで抽出、ブラインで洗浄
後、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー
で精製し、化合物(XXIII)13.5gを得た。この化
合物(XXIII)13.5gをジクロロメタン 200ml
に溶かし、トリエチルアミン50mlを加えた。Py・S
3 30gを溶解したDMSO 250ml溶液を滴下し
て加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルで抽出し、
ブラインで洗浄後、濃縮した。残留物にt−ブタノール
200ml、2−メチル−2−ブテン35mlを加え、リン
酸二水素ナトリウム10gと亜塩素酸ナトリウム10g
を溶解した水溶液70mlを滴下して加えた。室温で1時
間攪拌後、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄後、乾
燥し、濃縮した。残留物にメタノール100mlを加え、
反応液の色が淡黄色になるまでトリメチルシリルジアゾ
メタンのヘキサン溶液を加えた。酢酸エチルで抽出、ブ
ラインで洗浄後、濃縮した。濃縮し得られた化合物(X
XIV)6.5gをキシレン50mlに溶解し、DBU5g
を加え、1時間加熱還流した。クロロホルムで抽出ブラ
インで洗浄後、濃縮した。残留物3.6gを90%エタ
ノール50mlに溶解し、p−トルエンスルホン酸150
mgを加え、80oで4時間加熱した。クロロホルムで抽
出し、ブラインで洗浄後、濃縮し、残留物をシリカゲル
クロマトグラフィーで精製し、5,7−ジエン化合物
(XXV)を1.5g得た。5,7−ジエン化合物(XX
V)200mgをTHF 500mlに溶解し、高圧水銀灯
(450W)で10分間紫外線を照射した。反応液を濃
縮し、残留物にエタノール10mlを加え1時間、加熱還
流し、熱異性化を行った。エタノールを濃縮し、残留物
をHPLCで精製し、化合物(I−c)を21mg得た。1 H−NMR(CDCl3):0.55(3H,s),0.91
(3H,d),1.18,1.20(各3H,s),4.22
(1H,m),4.43(1H,m),5.00(1H,m),
5.33(1H,m),6.01,6.40(各1H,AB
q)。
【0039】次に本発明の化合物の薬理効果を実施例に
よって示す。 実施例 4 化合物(I−a)、化合物(I−b)および化合物(I
−c)の1,25−ジヒドロキシビタミンD3レセプター
に対する結合性 本発明の活性型ビタミンD誘導体の1,25−ジヒドロ
キシビタミンD3レセプター(以下、「VDR」とい
う)に対する結合性を以下に示すレセプターラジオイム
ノアッセイ法(RRA法)で検討した。化合物(I−
a)、化合物(I−b)および化合物(I−c)ならび
に1,25−ジヒドロキシビタミンD3(既知化合物であ
り活性型ビタミンD3の一つ、以下「1,25(OH)2
3」という)を以下のように測定した。すなわち、上
記の活性型ビタミンD誘導体をそれぞれ16384pg/
20μlとなるようにエタノールで調整し、次いで、そ
れぞれのエタノール溶液を順に倍々の濃度に希釈し、
0.25pg/μlの濃度まで17段階の濃度の溶液を調
整した。活性型ビタミンD誘導体それぞれについて各濃
度のエタノール溶液20μlを3mlの小試験管に取り、
VDR溶液(*1)(0.5ml)を加えて混合した後、
20℃で1時間放置した。次にアッセイトレサー(3
−1,25(OH)2VD315,000dpm/25μlをエ
タノールに溶かしたもの)25μlを加え、さらに20
℃で1時間放置した。0.05(w/v)%デキシトラン−
0.5(w/v)%活性炭を水に懸濁させた液を200μl
加え、良く混合した後、氷水中で30分間放置した。3
000rpmで10分間遠心分離してVDRに結合してい
ない3H−1,25(OH)2VD3を除いた後、上澄み0.
5mlに液体シンチレーター3mlを加えて放射能を測定
し、VDRに結合した活性型ビタミンD誘導体の濃度と
放射能の相関曲線を作成した。上記相関曲線より、放射
能が活性型ビタミンD誘導体が存在しないときの1/2と
なる場合の活性型ビタミンD誘導体の濃度(B/Bo
0.5)を算出し、基準とした1,25(OH)2VD3のB
/Bo 0.5における濃度を1としたときに、化合物
(I−a)、化合物(I−b)および化合物(I−c)
の濃度をVDRに対する相対結合能とした。 *1 ウシ胸腺VDR(ヤマサ醤油社製)の凍結乾燥粉
末25mgを40mlのリン酸緩衝液(0.5Mリン酸緩衝
液pH7.5)に溶解したもの。
【0040】
【表1】
【0041】実施例5 化合物(I−a)、化合物(I−b)および化合物(I
−c)の分化誘導作用活性 ヒト骨髄性白血病細胞(HL−60)の分化誘導の指標
として化合物(I−a)、化合物(I−b)および化合
物(I−c)のNBT還元能を測定した。HL−60細
胞を10%FBSを含むRPMI−1640培地で2×
105 cell/mlとなるように調整し、種々の濃度の活性
型ビタミンD誘導体を添加し4日間培養した。遠心によ
り細胞を回収し、上澄みを除いた後、0.2%NBT
(ニトロブルテトラゾリウム)、200ng/ml TPA
(phorbol 12−myristate13−acetate)を添加し3
7℃で20分間インキュベートした。NBTが還元され
て青く染まった細胞(以下「NBT還元能陽性細胞」と
いう)数を測定し、全細胞数に対する割合(%)を算出
した。結果を表2に示した。
【0042】
【表2】
【0043】実施例4および実施例5より本発明の活性
型ビタミンD誘導体は、分化誘導活性は既知化合物の活
性型ビタミンD3と同程度であるにもかかわらず、VD
Rとの相対結合能が1/5〜1/10と弱く、副作用である
血中カルシウム上昇作用が弱い。すなわち、本発明の活
性型ビタミンD誘導体は副作用が小さく、優れた骨量改
善薬、分化誘導薬、免疫調整薬として用いられ得る。
【0044】次に本発明の化合物の製剤例を示す。 上記した各成分を均一に混和し、直打用粉末とした。こ
れをロータリー式打錠機で一錠250mgの錠剤1000
錠を調製した。
【0045】製剤例 2 注射剤の調製 化合物(I−b) 1mg ポリソルベート 200ml プロピレングリコール 800ml 塩化ナトリウム 20g 水酸化ナトリウム 適量 注射水 適量 上記した各成分を均一に混和し、全量を3000mlとし
た。得られた溶液を無菌操作によりアンプルに3mlずつ
分注し、アンプルを溶閉した。
【0046】 上記した成分中の化合物(I−c)を少量のエタノール
に溶解し、全体を均一に混和し、顆粒機にかけて顆粒剤
を調製した。これを1カプセル当たり0.5g封入した
カプセル200個を調製した。
【0047】
【発明の効果】本発明によって、新規な活性型ビタミン
D誘導体が提供される。このビタミンD誘導体は実施例
4および実施例5から見られるように、カルシウム上昇
作用が弱いにも拘わらず強い分化誘導作用を示し、優れ
た骨量改善作用、分化誘導作用、免疫調整作用を有する
医薬としての効果が期待される。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4のうちの1つはCOR
    5を、他の1つは水酸基を、そして残りの2つは水素原
    子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R5は水酸
    基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す)で示され
    る活性型ビタミンD誘導体。
  2. 【請求項2】 R1がメチル基、R2が水素原子、R3
    メトキシカルボニル基、R4が水酸基である請求項1記
    載の活性型ビタミンD誘導体。
  3. 【請求項3】 R1が水酸基、R2がメトキシカルボニル
    基、R3がメチル基、R4が水素原子である請求項1記載
    の活性型ビタミンD誘導体。
  4. 【請求項4】 R1がメトキシカルボニル基、R2が水素
    原子、R3がメチル基、R4が水酸基である請求項1記載
    の活性型ビタミンD誘導体。
  5. 【請求項5】 一般式(II) 【化2】 (式中、R1、R2、R3およびR4のうちの1つはCOR
    5を、他の1つは水酸基を、そして残りの2つは水素原
    子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R5は水酸
    基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す)で示され
    る活性型ビタミンD誘導体前駆体を紫外線照射に付し、
    次いで熱異性化することよりなる、一般式(I) 【化3】 (式中、R1、R2、R3およびR4は上記した意味を有す
    る)で示される活性型ビタミンD誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4記載の活性型ビタミンD誘
    導体を有効成分とする医薬。
  7. 【請求項7】 骨量改善薬である請求項6記載の医薬。
  8. 【請求項8】 分化誘導薬である請求項6記載の医薬。
  9. 【請求項9】 免疫調整薬である請求項6記載の医薬。
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