JPH11310775A - 冷凍機用流体組成物 - Google Patents

冷凍機用流体組成物

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JPH11310775A
JPH11310775A JP10120189A JP12018998A JPH11310775A JP H11310775 A JPH11310775 A JP H11310775A JP 10120189 A JP10120189 A JP 10120189A JP 12018998 A JP12018998 A JP 12018998A JP H11310775 A JPH11310775 A JP H11310775A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭素数3〜5の弗化炭化水素を使用した
場合に適した冷凍機用流体組成物を提供する。 【解決手段】 (A)炭素数3〜5の弗化炭化水素を少
なくとも一種含む冷媒、及び(B)(a)ポリビニルエ
ーテル、(b)ポリオールエステル、(c)ポリアルキ
レングリコールから選ばれる少なくとも一種の含酸素系
合成油で、40℃における動粘度が5〜500mm2
s、全酸価が0.1mgKOH/g以下である基油、を
含有する冷凍機用流体組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍機用流体組成物
に関し、さらに詳しくは、HFC−254fa等を冷媒
として用いる冷凍機の流体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在ターボ冷凍機は冷凍容量が大きいの
で、百貨店,事務所,ホテル,劇場などの大規模な空調
器に使用されている。冷媒としては、成層圏のオゾン層
破壊効果が小さいHCFC−123(1,1−ジクロロ
−2,2,2−トリフルオロエタン)が使用されている
が、HCFC冷媒は将来全廃される予定である。このた
め、HCFC−123の代替冷媒として、オゾン層を破
壊しないHFC−245fa(1,1,1,3,3−ペ
ンタフルオロプロパン)等の炭素数3〜5で塩素を含ま
ない弗化炭化水素化合物が検討されている。しかし、そ
れに対応する冷凍機油が見出されていないのが現状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたもので、冷媒として、炭素数3〜5の弗化炭
化水素を使用した場合に適した冷凍機用流体組成物を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、特定の含酸素系合成油を基油として使用する
ことにより、上記本発明の目的を効果的に達成しうるこ
とを見出し本発明を完成したものである。すなわち、本
発明は、(A)炭素数3〜5の弗化炭化水素を少なくと
も一種含む冷媒、及び(B)(a)ポリビニルエーテ
ル、(b)ポリオールエステル、(c)ポリアルキレン
グリコールから選ばれる少なくとも一種の含酸素系合成
油で、40℃における動粘度が5〜500mm2 /s、
全酸価が0.1mgKOH/g以下である基油、を含有
することを特徴とする冷凍機用流体組成物を提供するも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。先ず、本発明の冷凍機用流体組成物にお
いて、(A)成分の冷媒として、炭素数3〜5の弗化炭
化水素が使用される。中でも、蒸気圧の点で、炭素数3
のものが好適に使用され、例えば、HFC−236ca
(1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン)、HFC−236cb(1,1,1,2,2,3−
ヘキサフルオロプロパン)、HFC−245ca(1,
1,2,2−テトラフルオロプロパン)、HFC−24
5fa(1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパ
ン)、HFC−227ea(1,1,1,2,3,3,
3−ヘプタフルオロプロパン)、HFC−227ca
(1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパ
ン)、HFC−236ea(1,1,1,2,3,3−
ヘキサフルオロプロパン)、HFC−236fa(1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン)などを
挙げることができる。炭素数3のものの中で、安全性の
点で、HFC−245faが好ましい。
【0006】次に、本発明の冷凍機用流体組成物におい
て、(B)成分の基油として、(a)ポリビニルエーテ
ル、(b)ポリオールエステル、(c)ポリアルキレン
グリコールから選ばれる少なくとも一種の含酸素系合成
油が使用される。前記(a)のポリビニルエーテルとし
ては、例えば一般式(I)
【0007】
【化1】
【0008】(式中、R1 〜R3 はそれぞれ水素原子又
は炭素数1〜8の炭化水素基を示し、それらはたがいに
同一でも異なっていてもよく、R4 は炭素数1〜10の
二価の炭化水素基又は炭素数2〜20の二価のエーテル
結合酸素含有炭化水素基、R5は炭素数1〜20の炭化
水素基、aはその平均値が0〜10の数を示し、R1
5 は構成単位毎に同一でもそれぞれ異なっていてもよ
く、またR4 Oが複数ある場合には、複数のR4 Oは同
一でも異なっていてもよい。)で表される構成単位を有
するポリビニルエーテル系化合物(1)が挙げられる。
また、上記一般式(I)で表される構成単位と、下記一
般式(II)
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R6 〜R9 は、それぞれ水素原子
又は炭素数1〜20の炭化水素基を示し、それらはたが
いに同一でも異なっていてもよく、またR6 〜R9 は構
成単位毎に同一でもそれぞれ異なっていてもよい。)で
表される構成単位とを有するブロック又はランダム共重
合体からなるポリビニルエーテル化合物(2)も使用す
ることができる。また、上記ポリビニルエーテル系化合
物(1)とポリビニルエーテル系化合物(2)との混合
物からなるポリビニルエーテル系化合物(3)も使用す
ることができる。
【0011】前記一般式(I)におけるR1 〜R3 はそ
れぞれ水素原子又は炭素数1〜8、好ましくは1〜4の
炭化水素基を示す。ここで炭化水素基とは、具体的には
メチル基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル
基,各種ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシル基,
各種ヘプチル基,各種オクチル基のアルキル基、シクロ
ペンチル基,シクロヘキシル基,各種メチルシクロヘキ
シル基,各種エチルシクロヘキシル基,各種ジメチルシ
クロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニル基,
各種メチルフェニル基,各種エチルフェニル基,各種ジ
メチルフェニル基のアリール基、ベンジル基,各種フェ
ニルエチル基,各種メチルベンジル基のアリールアルキ
ル基を挙げることができる。なお、これらのR1 〜R3
としては、特に水素原子が好ましい。
【0012】一方、一般式(I)中のR4 は、炭素数1
〜10、好ましくは2〜10の二価の炭化水素基又は炭
素数2〜20の二価のエーテル結合酸素含有炭化水素基
を示すが、ここで炭素数1〜10の二価の炭化水素基と
は、具体的にはメチレン基;エチレン基;フェニルエチ
レン基;1,2−プロピレン基;2−フェニル−1,2
−プロピレン基;1,3−プロピレン基;各種ブチレン
基;各種ペンチレン基;各種ヘキシレン基;各種ヘプチ
レン基;各種オクチレン基;各種ノニレン基;各種デシ
レン基の二価の脂肪族基、シクロヘキサン;メチルシク
ロヘキサン;エチルシクロヘキサン;ジメチルシクロヘ
キサン;プロピルシクロヘキサンなどの脂環式炭化水素
に2個の結合部位を有する脂環式基、各種フェニレン
基;各種メチルフェニレン基;各種エチルフェニレン
基;各種ジメチルフェニレン基;各種ナフチレン基など
の二価の芳香族炭化水素基、トルエン;キシレン;エチ
ルベンゼンなどのアルキル芳香族炭化水素のアルキル基
部分と芳香族部分にそれぞれ一価の結合部位を有するア
ルキル芳香族基、キシレン;ジエチルベンゼンなどのポ
リアルキル芳香族炭化水素のアルキル基部分に結合部位
を有するアルキル芳香族基などを挙げることができる。
これらの中で炭化数2〜4の脂肪族基が特に好ましい。
【0013】また、炭素数2〜20の二価のエーテル結
合酸素含有炭化水素基の具体例としては、メトキシメチ
レン基;メトキシエチレン基;メトキシメチルエチレン
基;1,1−ビスメトキシメチルエチレン基;1,2−
ビスメトキシメチルエチレン基;エトキシメチルエチレ
ン基;(2−メトキシエトキシ)メチルエチレン基;
(1−メチル−2−メトキシ)メチルエチレン基などを
好適に挙げることができる。なお、一般式(I)におけ
るaはR4 Oの繰り返し数を示し、その平均値が0〜1
0、好ましくは0〜5の範囲の数である。R4 Oが複数
ある場合には、複数のR4 Oは同一でも異なっていても
よい。
【0014】さらに、一般式(I)におけるR5 は炭素
数1〜20、好ましくは1〜10の炭化水素基を示す
が、この炭化水素基とは、具体的にはメチル基,エチル
基,n−プロピル基,イソプロピル基,各種ブチル基,
各種ペンチル基,各種ヘキシル基,各種ヘプチル基,各
種オクチル基,各種ノニル基,各種デシル基のアルキル
基、シクロペンチル基,シクロヘキシル基,各種メチル
シクロヘキシル基,各種エチルシクロヘキシル基,各種
プロピルシクロヘキシル基,各種ジメチルシクロヘキシ
ル基などのシクロアルキル基、フェニル基,各種メチル
フェニル基,各種エチルフェニル基,各種ジメチルフェ
ニル基,各種プロピルフェニル基,各種トリメチルフェ
ニル基,各種ブチルフェニル基,各種ナフチル基などの
アリール基、ベンジル基,各種フェニルエチル基,各種
メチルベンジル基,各種フェニルプロピル基,各種フェ
ニルブチル基のアリールアルキル基などを挙げることが
できる。
【0015】このポリビニルエーテル系化合物(1)
は、前記一般式(I)で表される構成単位を有するもの
であるが、その繰り返し数(重合度)は、所望する動粘
度に応じ適宜選択すればよい。また、該ポリビニルエー
テル系化合物は、その炭素/酸素モル比が4.2〜7.
0の範囲にあるものが好ましい。該モル比が4.2未満
では、吸湿性が高くなる場合があり、また7.0を超え
ると、冷媒との相溶性が低下する場合がある。
【0016】また、ポリビニルエーテル系化合物(2)
は、前記一般式(I)で表される構成単位と前記一般式
(II)で表される構成単位とを有するプロック又はラン
ダム共重合体からなるものであって、該一般式(II)に
おいて、R6 〜R9 は、それぞれ水素原子又は炭素数1
〜20の炭化水素基を示し、それらはたがいに同一でも
異なっていてもよい。ここで、炭素数1〜20の炭化水
素基としては、上記一般式(I)におけるR5 の説明に
おいて例示したものと同じものを挙げることができる。
なお、R6 〜R9 は構成単位毎に同一でもそれぞれ異な
っていてもよい。
【0017】該一般式(I)で表される構成単位と一般
式(II)で表される構成単位とを有するブロックまたは
ランダム共重合体からなるポリビニルエーテル系化合物
(2)の重合度は、所望する動粘度に応じて適宜選択す
ればよい。また、このポリビニルエーテル系化合物は、
その炭素/酸素モル比が4.2〜7.0の範囲にあるも
のが好ましい。該モル比が4.2未満では、吸湿性が高
くなる場合があり、また7.0を超えると、冷媒との相
溶性が低下する場合がある。
【0018】さらに、ポリビニルエーテル化合物(3)
は、前記ポリビニルエーテル系化合物(1)と前記ポリ
ビニルエーテル系化合物(2)との混合物からなるもの
であるが、その混合割合については特に制限はない。本
発明に用いられるポリビニルエーテル系化合物(1)及
び(2)は、それぞれ対応するビニルエーテル系モノマ
ーの重合、及び対応するオレフィン性二重結合を有する
炭化水素モノマーと、対応するビニルエーテル系モノマ
ーとの共重合により製造することができる。ここで用い
ることができるビニルエーテル系モノマーは、下記一般
式(III)
【0019】
【化3】
【0020】(式中、R1 〜R5 及びaは、前記と同じ
である。)で表されるものである。このビニルエーテル
系モノマーとしては、上記ポリビニルエーテル系化合物
(1),(2)に対応する各種のものがあるが、例えば
ビニルメチルエーテル;ビニルエチルエーテル;ビニル
−n−プロピルエーテル;ビニル−イソプロピルエーテ
ル;ビニル−n−ブチルエーテル;ビニル−イソブチル
エーテル;ビニル−sec−ブチルエーテル;ビニル−
tert−ブチルエーテル;ビニル−n−ペンチルエー
テル;ビニル−n−ヘキシルエーテル;ビニル−2−メ
トキシエチルエーテル;ビニル−2−エトキシエチルエ
ーテル;ビニル−2−メトキシ−1−メチルエチルエー
テル;ビニル−2−メトキシ−2−メチルエチルエーテ
ル;ビニル−3,6−ジオキサヘプチルエーテル;ビニ
ル−3,6,9−トリオキサデシルエーテル;ビニル−
1,4−ジメチル−3,6−ジオキサヘプチルエーテ
ル;ビニル−1,4,7−トリメチル−3,6,9−ト
リオキサデシルエーテル;ビニル−2,6−ジオキサ−
4−ヘプチルエーテル;ビニル−2,6,9−トリオキ
サ−4−デシルエーテル;1−メトキシプロペン;1−
エトキシプロペン;1−n−プロポキシプロペン;1−
イソプロポキシプロペン;1−n−ブトキシプロペン;
1−イソブトキシプロペン;1−sec−ブトキシプロ
ペン;1−tert−ブトキシプロペン;2−メトキシ
プロペン;2−エトキシプロペン;2−n−プロポキシ
プロペン;2−イソプロポキシプロペン;2−n−ブト
キシプロペン;2−イソブトキシプロペン;2−sec
−ブトキシプロペン;2−tert−ブトキシプロペ
ン;1−メトキシ−1−ブテン;1−エトキシ−1−ブ
テン;1−n−プロポキシ−1−ブテン;1−イソプロ
ポキシ−1−ブテン;1−n−ブトキシ−1−ブテン;
1−イソブトキシ−1−ブテン;1−sec−ブトキシ
−1−ブテン;1−tert−ブトキシ−1−ブテン;
2−メトキシ−1−ブテン;2−エトキシ−1−ブテ
ン;2−n−プロポキシ−1−ブテン;2−イソプロポ
キシ−1−ブテン;2−n−ブトキシ−1−ブテン;2
−イソブトキシ−1−ブテン;2−sec−ブトキシ−
1−ブテン;2−tert−ブトキシ−1−ブテン;2
−メトキシ−2−ブテン;2−エトキシ−2−ブテン;
2−n−プロポキシ−2−ブテン;2−イソプロポキシ
−2−ブテン;2−n−ブトキシ−2−ブテン;2−イ
ソブトキシ−2−ブテン;2−sec−ブトキシ−2−
ブテン;2−tert−ブトキシ−2−ブテンなどが挙
げられる。これらのビニルエーテル系モノマーは公知の
方法により製造することができる。また、オレフィン性
二重結合を有する炭化水素モノマーは、下記一般式(I
V)
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R6 〜R9 は前記と同じであ
る。)で表されるものであり、該モノマーとしては、例
えばエチレン,プロピレン,各種ブテン,各種ペンテ
ン,各種ヘキセン,各種ヘプテン,各種オクテン,ジイ
ソブチレン,トリイソブチレン,スチレン,各種アルキ
ル置換スチレンなどを挙げることができる。本発明に用
いられるポリビニルエーテル系化合物としては、次の末
端構造を有するもの、すなわちその一つの末端が、一般
式(V)又は(VI)
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R10〜R12は、それぞれ水素原子
又は炭素数1〜8の炭化水素基を示し、R10〜R12はた
がいに同一でも異なっていてもよく、R15〜R18は、そ
れぞれ水素原子又は炭素数1〜20の炭化水素基を示
し、R15〜R18はたがいに同一でも異なっていてもよ
い。R13は炭素数1〜10の二価の炭化水素基又は炭素
数2〜20の二価のエーテル結合酸素含有炭化水素基、
14は炭素数1〜20の炭化水素基、bはその平均値が
0〜10の数を示し、R13Oが複数ある場合には、複数
のR13Oは同一でも異なっていてもよい。)で表され、
かつ残りの末端が下記一般式(VII)又は(VIII)
【0025】
【化6】
【0026】(式中、R19〜R21は、それぞれ水素原子
又は炭素数1〜8の炭化水素基を示し、R19〜R21はた
がいに同一でも異なっていてもよく、R24〜R27は、そ
れぞれ水素原子又は炭素数1〜20の炭化水素基を示
し、R24〜R27はたがいに同一でも異なっていてもよ
い。R22は炭素数1〜10の二価の炭化水素基又は炭素
数2〜20の二価のエーテル結合酸素含有炭化水素基、
23は炭素数1〜20の炭化水素基、cはその平均値が
0〜10の数を示し、R22Oが複数ある場合には、複数
のR22Oは同一でも異なっていてもよい。)で表される
構造を有するもの、及びその一つの末端が、上記一般式
(V)又は(VI)で表され、かつ残りの末端が下記一般
式(IX)
【0027】
【化7】
【0028】(式中、R28〜R30は、それぞれ水素原子
又は炭素数1〜8の炭化水素基を示し、それらはたがい
に同一でも異なっていてもよい。)で表される構造を有
するものが好ましい。このようなポリビニルエーテル系
化合物の中で、特に次に挙げるものが本発明の冷凍機用
流体組成物の基油として好適である。
【0029】(1)その一つの末端が一般式(V)又は
(VI)で表され、かつ残りの末端が一般式(VII)又は
(VIII)で表される構造を有し、一般式(I)における
1 〜R 3 が共に水素原子、aが0〜4の数、R4 が炭
素数2〜4の二価の炭化水素基及びR5 が炭素数1〜2
0の炭化水素基であるもの。 (2)一般式(I)で表される構成単位のみを有するも
のであって、その一つの末端が一般式(V)で表され、
かつ残りの末端が一般式(VII)で表される構造を有し、
一般式(I)におけるR1 〜R3 が共に水素原子、aが
0〜4の数、R4が炭素数2〜4の二価の炭化水素基及
びR5 が炭素数1〜20の炭化水素基であるもの。
【0030】(3)その一つの末端が一般式(V)又は
(VI)で表され、かつ残りの末端が一般式(IX)で表さ
れる構造を有し、一般式(I)におけるR1 〜R3 が共
に水素原子、aが0〜4の数、R4 が炭素数2〜4の二
価の炭化水素基及びR5 が炭素数1〜20の炭化水素基
であるもの。 (4)一般式(I)で表される構成単位のみを有するも
のであって、その一つの末端が一般式(V)で表され、
かつ残りの末端が一般式(VIII)で表される構造を有
し、一般式(I)におけるR1 〜R3 が共に水素原子、
aが0〜4の数、R 4 が炭素数2〜4の二価の炭化水素
基及びR5 が炭素数1〜20の炭化水素基であるもの。
また、本発明においては、前記一般式(I)で表される
構成単位を有し、その一つの末端が一般式(V)で表さ
れ、かつ残りの末端が一般式(X)
【0031】
【化8】
【0032】(式中、R31〜R33は、それぞれ水素原子
又は炭素数1〜8の炭化水素基を示し、それらはたがい
に同一でも異なっていてもよく、R34及びR36はそれぞ
れ炭素数2〜10の二価の炭化水素基を示し、それらは
たがいに同一でも異なっていてもよく、R35及びR37
それぞれ炭素数1〜10の炭化水素基を示し、それらは
たがいに同一でも異なっていてもよく、d及びeはそれ
ぞれその平均値が0〜10の数を示し、それらはたがい
に同一でも異なっていてもよく、また複数のR34Oがあ
る場合には複数のR34Oは同一でも異なっていてもよい
し、複数のR36Oがある場合には複数のR36Oは同一で
も異なっていてもよい。)で表される構造を有するポリ
ビニルエーテル系化合物も使用することができる。さら
に、本発明においては、下記一般式(XI)又は(XII)
【0033】
【化9】
【0034】(式中、R38は炭素数1〜8の炭化水素基
を示す。)で表される構成単位からなり、かつ重量平均
分子量が300〜3,000(好ましくは300〜2,
000)であって、片方の末端が一般式(XIII)又は
(XIV)
【0035】
【化10】
【0036】(式中、R39は炭素数1〜3のアルキル
基、R40は炭素数1〜8の炭化水素基を示す。)で表さ
れる構造を有するアルキルビニルエーテルの単独重合物
又は共重合物からなるポリビニルエーテル系化合物も使
用することができる。また、下記一般式(XV)
【0037】
【化11】
【0038】(式中、R41は炭素数1〜3の分子内にエ
ーテル結合を有するもしくは有しない炭化水素基を示
す。)で表される構成単位(A)と下記一般式(XVI)
【0039】
【化12】
【0040】(式中、R42は炭素数3〜20の分子内に
エーテル結合を有するもしくは有しない炭化水素基を示
す。)で表される構成単位(B)とを有するポリビニル
エーテル系化合物〔但し、構成単位(A)のR41及び
(B)のR42は同一ではない〕が好適に使用される。R
41が炭素数1〜3のアルキル基、R42が炭素数3〜20
のアルキル基の場合がより好適に使用され、特にR41
メチル基又はエチル基、R42が炭素数3〜6のアルキル
基の場合のポリビニルエーテル系化合物場合が好適で、
中でもR41がエチル基、R42がイソブチル基の場合のポ
リビニルエーテル化合物が最適で、その場合構成単位
(A)と構成単位(B)との割合は、モル比で95:5
〜50:50の範囲が好ましく、95:5〜70:30
の範囲がより好ましい。
【0041】該ポリビニルエーテル系化合物は、前記し
たモノマーをラジカル重合,カチオン重合,放射線重合
などによって製造することができる。例えばビニルエー
テル系モノマーについては、以下に示す方法を用いて重
合することにより、所望の粘度の重合物が得られる。重
合の開始には、ブレンステッド酸類,ルイス酸類又は有
機金属化合物類に対して、水,アルコール類,フェノー
ル類,アセタール類又はビニルエーテル類とカルボン酸
との付加物を組み合わせたものを使用することができ
る。
【0042】ブレンステッド酸類としては、例えばフッ
化水素酸,塩化水素酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硝
酸,硫酸,トリクロロ酢酸,トリフルオロ酢酸などが挙
げられる。ルイス酸類としては、例えば三フッ化ホウ
素,三塩化アルミニウム,三臭化アルミニウム,四塩化
スズ,二塩化亜鉛,塩化第二鉄などが挙げられ、これら
のルイス酸類の中では、特に三フッ化ホウ素が好適であ
る。また、有機金属化合物としては、例えばジエチル塩
化アルミニウム,エチル塩化アルミニウム,ジエチル亜
鉛などが挙げられる。
【0043】これらと組み合わせる水,アルコール類,
フェノール類,アセタール類又はビニルエーテル類とカ
ルボン酸との付加物は任意のものを選択することができ
る。ここで、アルコール類としては、例えばメタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロパノール,ブ
タノール,イソブタノール,sec−ブタノール,te
rt−ブタノール,各種ペンタノール,各種ヘキサノー
ル,各種ヘプタノール,各種オクタノールなどの炭素数
1〜20の飽和脂肪族アルコール、アリルアルコールな
どの炭素数3〜10の不飽和脂肪族アルコールなどが挙
げられる。
【0044】ビニルエーテル類とカルボン酸との付加物
を使用する場合のカルボン酸としては、例えば酢酸;プ
ロピオン酸;n−酪酸;イソ酪酸;n−吉草酸;イソ吉
草酸;2−メチル酪酸;ピバル酸;n−カプロン酸;
2,2−ジメチル酪酸;2−メチル吉草酸;3−メチル
吉草酸;4−メチル吉草酸;エナント酸;2−メチルカ
プロン酸;カプリル酸;2−エチルカプロン酸;2−n
−プロピル吉草酸;n−ノナン酸;3,5,5−トリメ
チルカプロン酸;カプリル酸;ウンデカン酸などが挙げ
られる。
【0045】また、ビニルエーテル類は重合に用いるも
のと同一のものであってもよいし、異なるものであって
もよい。このビニルエーテル類と該カルボン酸との付加
物は、両者を混合して0〜100℃程度の温度で反応さ
せることにより得られ、蒸留などにより分離し、反応に
用いることができるが、そのまま分離することなく反応
に用いることもできる。
【0046】ポリマーの重合開始末端は、水,アルコー
ル類,フェノール類を使用した場合は水素が結合し、ア
セタール類を使用した場合は水素又は使用したアセター
ル類から一方のアルコキシ基が脱離したものとなる。ま
たビニルエーテル類とカルボン酸との付加物を使用した
場合には、ビニルエーテル類とカルボン酸との付加物か
らカルボン酸部分由来のアルキルカルボニルオキシ基が
脱離したものとなる。
【0047】一方、停止末端は、水,アルコール類,フ
ェノール類,アセタール類を使用した場合には、アセタ
ール,オレフィン又はアルデヒドとなる。またビニルエ
ーテル類とカルボン酸との付加物の場合は、ヘミアセタ
ールのカルボン酸エステルとなる。このようにして得ら
れたポリマーの末端は、公知の方法により所望の基に変
換することができる。この所望の基としては、例えば飽
和の炭化水素,エーテル,アルコール,ケトン,ニトリ
ル,アミドなどの残基を挙げることができるが、飽和の
炭化水素,エーテル及びアルコールの残基が好ましい。
【0048】一般式(III)で表されるビニルエーテル系
モノマーの重合は、原料や開始剤の種類にもよるが、−
80〜150℃の間で開始することができ、通常は−8
0〜50℃の範囲の温度で行うことができる。また、重
合反応は反応開始後10秒から10時間程度で終了す
る。この重合反応における分子量の調節については、前
記一般式(III)で表されるビニルエーテル系モノマーに
対し、水,アルコール類,フェノール類,アセタール類
及びビニルエーテル類とカルボン酸との付加物の量を多
くすることで平均分子量の低いポリマーが得られる。さ
らに上記ブレンステッド酸類やルイス酸類の量を多くす
ることで平均分子量の低いポリマーが得られる。
【0049】この重合反応は、通常溶媒の存在下に行わ
れる。該溶媒については、反応原料を必要量溶解し、か
つ反応に不活性なものであればよく特に制限はないが、
例えばヘキサン,ベンゼン,トルエンなどの炭化水素
系、及びエチルエーテル,1,2−ジメトキシエタン,
テトラヒドロフランなどのエーテル系の溶媒を好適に使
用することができる。なお、この重合反応はアルカリを
加えることによって停止することができる。重合反応終
了後、必要に応じて通常の分離・精製方法を施すことに
より、目的とする一般式(I)で表される構成単位を有
するポリビニルエーテル系化合物が得られる。
【0050】本発明に用いるポリビニルエーテル系化合
物は、前記したように炭素/酸素モル比が4.2〜7.
0の範囲にあるのが好ましいが、原料モノマーの炭素/
酸素モル比を調節することにより、該モル比が前記範囲
にあるポリマーを製造することができる。すなわち、炭
素/酸素モル比が大きいモノマーの比率が大きければ、
炭素/酸素モル比の大きなポリマーが得られ、炭素/酸
素モル比の小さいモノマーの比率が大きければ、炭素/
酸素モル比の小さなポリマーが得られる。
【0051】また、上記ビニルエーテル系モノマーの重
合方法で示したように、開始剤として使用する水,アル
コール類,フェノール類,アセタール類及びビニルエー
テル類とカルボン酸との付加物と、モノマー類との組合
せによっても可能である。重合するモノマーより炭素/
酸素モル比が大きいアルコール類,フェノール類などを
開始剤として使用すれば、原料モノマーより炭素/酸素
モル比の大きなポリマーが得られ、一方、メタノールや
メトキシエタノールなどの炭素/酸素モル比の小さなア
ルコール類を用いれば、原料モノマーより炭素/酸素モ
ル比の小さなポリマーが得られる。
【0052】さらに、ビニルエーテル系モノマーとオレ
フィン性二重結合を有する炭化水素モノマーとを共重合
させる場合には、ビニルエーテル系モノマーの炭素/酸
素モル比より炭素/酸素モル比の大きなポリマーが得ら
れるが、その割合は、使用するオレフィン性二重結合を
有する炭化水素モノマーの比率やその炭素数により調節
することができる。
【0053】前記(b)のポリオールエステルとして
は、少なくとも2個の水酸基を含む多価ヒドロキシ化合
物のカルボン酸エステルが挙げられ、例えば一般式(XV
II) R43〔OCOR44f ・・・(XVII) (式中、R43は炭化水素基、R44は水素原子又は炭素数
1〜22の炭化水素基、fは2〜6の整数を示し、複数
の−OCOR44は同一でも異なっていてもよい。)で表
されるものを用いることができる。
【0054】上記一般式(XVII) において、R43は炭化
水素基を示し、直鎖状,分岐鎖状のいずれでもよく、好
ましくは炭素数2〜10のアルキル基である。R44は水
素原子又は炭素数1〜22の炭化水素基であり、好まし
くは炭素数2〜16のアルキル基である。上記一般式
(XVII)で表されるポリオールエステルは、一般式(XV
III) R43(OH)f ・・・(XVIII) (式中、R43及びfは前記と同じである。)で表される
多価アルコールと、一般式(XIX) R44COOH ・・・(XIX) (式中、R44は前記と同じである。)で表されるカルボ
ン酸又はそのエステルや酸ハライドなどの反応性誘導体
とを反応させることにより得ることができる。
【0055】上記一般式(XVIII)で表される多価アルコ
ールとしては、好ましくは、例えばエチレングリコー
ル,プロピレングリコール,ブチレングリコール,ネオ
ペンチルグリコール,トリメチロールエタン,トリメチ
ロールプロパン,グリセリン,ペンタエリスリトール,
ジペンタエリスリトール,ソルビトールなどを挙げるこ
とができる。一方、(XIX)で表されるカルボン酸として
は、好ましくは、例えばプロピオン酸,酪酸,ピバリン
酸,吉草酸,カプロン酸,ヘプタン酸,3−メチルヘキ
サン酸,2−エチルヘキサン酸,カプリル酸,ペラルゴ
ン酸,デカン酸,ラウリル酸,ミリスチン酸,パルミチ
ン酸などを挙げることができる。
【0056】前記(c)のポリアルキレングリコールと
しては、下記の一般式(XX) R45−〔(OR46g −OR47h ・・・(XX) (式中、R45は水素原子,炭素数1〜10のアルキル
基,炭素数2〜10のアシル基又は結合部2〜6個を有
する炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基、R46は炭素数
2〜4のアルキレン基、R47は水素原子,炭素数1〜1
0のアルキル基又は炭素数2〜10のアシル基、hは1
〜6の整数、gはg×hの平均値が6〜80となる数を
示す。)で表される化合物を挙げることができる。
【0057】上記一般式(XX)において、R45,R47
おけるアルキル基は直鎖状,分岐鎖状,環状のいずれで
あってもよい。該アルキル基の具体例としては、メチル
基,エチル基,n−プロピル基,イソプロピル基,各種
ブチル基,各種ペンチル基,各種ヘキシル基,各種ヘプ
チル基,各種オクチル基,各種ノニル基,各種デシル
基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基などを挙げる
ことができる。このアルキル基の炭素数が10を超える
と冷媒との相溶性が低下し、相分離を生じる場合があ
る。好ましいアルキル基の炭素数は1〜6である。
【0058】また、R45,R47における該アシル基のア
ルキル基部分は直鎖状,分岐鎖状,環状のいずれであっ
てもよい。該アシル基のアルキル基部分の具体例として
は、上記アルキル基の具体例として挙げた炭素数1〜9
の種々の基を同様に挙げることができる。該アシル基の
炭素数が10を超えると冷媒との相溶性が低下し、相分
離を生じる場合がある。好ましいアシル基の炭素数は2
〜6である。
【0059】R45及びR47が、いずれもアルキル基又は
アシル基である場合には、R45とR 47はたがいに同一で
も異なっていてもよい。さらにhが2以上の場合には、
1分子中の複数のR47は同一でも異なっていてもよい。
45が結合部位2〜6個を有する炭素数1〜10の脂肪
族炭化水素基である場合、この脂肪族炭化水素基は鎖状
のものでも環状のものであってもよい。結合部位2個を
有する脂肪族炭化水素基としては、例えばエチレン基,
プロピレン基,ブチレン基,ペンチレン基,ヘキシレン
基,ヘプチレン基,オクチレン基,ノニレン基,デシレ
ン基,シクロペンチレン基,シクロヘキシレン基などを
挙げることができる。また、結合部位3〜6個を有する
脂肪族炭化水素基としては、例えばトリメチロールプロ
パン,グリセリン,ペンタエリスリトール,ソルビトー
ル;1,2,3−トリヒドロキシシクロヘキサン;1,
3,5−トリヒドロキシシクロヘキサンなどの多価アル
コールから水酸基を除いた残基を挙げることができる。
【0060】この脂肪族炭化水素基の炭素数が10を超
えると冷媒との相溶性が低下し、相分離が生じる場合が
ある。好ましい炭素数は2〜6である。前記一般式(X
X)中のR46は炭素数2〜4のアルキレン基であり、繰
り返し単位のオキシアルキレン基としては、オキシエチ
レン基,オキシプロピレン基,オキシブチレン基を挙げ
ることができる。1分子中のオキシアルキレン基は同一
であってもよいし、2個以上のオキシアルキレン基が含
まれていてもよいが、1分子中に少なくともオキシプロ
ピレン単位を含むものが好ましく、特にオキシアルキレ
ン単位中に50モル%以上のオキシプロピレン単位を含
むものが好適である。なお、2個以上のオキシアルキレ
ン基が含まれる場合はランダム共重合体でもブロック共
重合体でもよい。
【0061】前記一般式(XX)中のhは1〜6の整数
で、R45の結合部位の数に応じて定められる。例えばR
45がアルキル基やアシル基の場合、hは1であり、R45
が結合部位2,3,4,5及び6個を有する脂肪族炭化
水素基である場合、hはそれぞれ2,3,4,5及び6
となる。また、gはg×hの平均値が6〜80となる数
であり、g×hの平均値が前記範囲を逸脱すると本発明
の目的は十分に達せられない場合がある。
【0062】前記一般式(XX)で表されるポリアルキレ
ングリコールは、末端に水酸基を有するポリアルキレン
グリコールを包含するものであり、該水酸基の含有量が
全末端基に対して、50モル%以下になるような割合で
あれば、含有していても好適に使用することができる。
この水酸基の含有量が50モル%を超えると吸湿性が増
大し、粘度指数が低下する場合がある。
【0063】一般式(XX)で表されるポリアルキレング
リコールとしては、ポリオキシプロピレングリコールジ
メチルエーテル,ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レングリコールモノメチルエーテル,ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレングリコールジメチルエーテル,
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールモ
ノブチルエーテル,ポリオキシプロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、さらにはポリオキシプロピレングリ
コールジアセテートなどが、経済性及び効果の点で好適
である。
【0064】以上の含酸素系合成油の基油は、40℃に
おける動粘度が5〜500mm2 /s(好ましくは10
〜300mm2 /s)、全酸価が0.1mgKOH/g
以下であることが必要である。粘度が高すぎると、相溶
性の低下、動力損失が大きくなり、一方粘度が低すぎる
と、潤滑不良やシール漏れを起こすために好ましくな
い。また、全酸価が0.1mgKOH/gを超えると、
金属材料を腐食したり、油の劣化変質の原因となるので
好ましくない。
【0065】さらに、基油として上記の含酸素系合成油
に、冷媒との二層分離温度が5℃以下となるように鉱油
やポリα−オレフィン系合成油(PAO)等を混合して
もよい。本発明の冷凍機用流体組成物の基油には、必要
に応じ公知の各種添加剤、例えばリン酸エステルや亜リ
ン酸エステルなどの潤滑性向上剤;フェノール系酸化防
止剤、アミン系酸化防止剤、さらにはフェニルグリシジ
ルエーテル,シクロヘキセンオキシド,エポキシ化大豆
油などのエポキシ化合物などの酸捕捉剤;ベンゾトリア
ゾール,ベンゾトリアゾールなどの銅不活性化剤;シリ
コーン油や弗化シリコーン油などの消泡剤などを、それ
ぞれ0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%の範囲で適宜配合することができる。なお、その配合
量の基準は、基油と添加剤の和である。本発明の冷凍機
用流体組成物において、冷媒と基油の配合割合は、冷媒
/基油(重量比)は0.1以上であり、好ましくは1以
上である。
【0066】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 〔実施例1〜8及び比較例1,2〕第1表に示す種類の
基油と冷媒(HFC−245fa)との冷凍機用流体組
成物について、二層分離試験及びシールドチューブ試験
を以下に示す要領で行い、性能を評価した。その結果を
第1表に示す。 (1)二層分離試験 試料の油/冷媒(HFC−245fa)=1/9(重量
比)の組成物3gを耐圧ガラス管に封入し、油と冷媒が
分離する温度を測定した。 (2)シールドチュ−ブ試験 ガラス管に触媒Fe/Cu/Alを入れ、冷媒(HFC
−245fa)/試料の油/水=1g/4g/2,00
0wtppmの割合で充填し、封管した。175℃で3
0日間保持した後、油外観、触媒外観、全酸価の増加量
を求めた。
【0067】
【表1】
【0068】〔注〕 ・基油の種類 1:ポリオキシプロピレングリコールジメチルエーテル 動粘度68mm2 /s(40℃),数平均分子量1,4
50 全酸価0.01mgKOH/g 2:ポリオキシプロピレン(A)・ポリオキシエチレン
(B)グリコールモノメチルエーテルランダム共重合
体,A単位/B単位(モル比)=7/3 動粘度72mm2 /s(40℃),数平均分子量1,5
00 全酸価0.01mgKOH/g 3:ポリオキシプロピレングリコールモノn−ブチルエ
ーテル 動粘度32mm2 /s(40℃),数平均分子量770 全酸価0.01mgKOH/g 4:ポリオキシプロピレン(A)・ポリオキシエチレン
(B)グリコールモノn−ブチルエーテルランダム共重
合体,A単位/B単位(モル比)=1/1 動粘度120mm2 /s(40℃),数平均分子量2,
300 全酸価0.01mgKOH/g 5:ポリビニルエチルエーテル,動粘度120mm2
s(40℃),数平均分子量900,全酸価0.01m
gKOH/g
【0069】6:ポリビニルエチルエーテル(A)・ポ
リビニルイソブチルエーテル(B)ランダム共重合体,
A単位/B単位(モル比)=8/2 動粘度74mm2 /s(40℃),数平均分子量730 全酸価0.01mgKOH/g 7:ヒンダードエステル(ペンタエリスリトールと2−
エチルヘキサン酸,3,5,5−トリメチルヘキサン酸
のエステル) 動粘度68mm2 /s(40℃),全酸価0.01mg
KOH/g 8:ヒンダードエステル(ペンタエリスリトールとカプ
リル酸,ペラルゴン酸のエステル),動粘度113mm
2 /s(40℃) 全酸価0.01mgKOH/g 9:コンプレックスエステル(トリメチロールプロパン
とアジピン酸のエステル),動粘度130mm2 /s
(40℃),全酸価0.01mgKOH/g 10:パラフィン系鉱油,動粘度68mm2 /s(40
℃) 全酸価0.01mgKOH/g
【0070】〔実施例9〜16、比較例3,4及び参考
例1〕第2表に示す種類の基油と添加剤を混合した冷凍
機油組成物と冷媒(HFC−245fa)との冷凍機用
流体組成物について、シールドチューブ試験及び耐焼付
性試験を以下に示す要領で行い、性能を評価した。その
結果を第2表に示す。 (1)シールドチュ−ブ試験 前記に同じ。 (2)耐焼付性試験 ASTM D3233に準拠したFALEX試験法を用
いて評価し焼付荷重(Lbs)を求めた。
【0071】
【表2】
【0072】〔注〕 ・基油の種類 前記に同じ。 ・添加剤の種類 A:トリクレジルホスフェート(TCP) B:トリフェニルホスファイト C:1−ドデセンオキサイド D:2−エチルヘキシルグリシジルエーテル
【0073】
【発明の効果】本発明の冷凍機用流体組成物は、優れた
潤滑性能を有し、HFC−245fa冷媒に適したもの
であり、ターボ冷凍機に有効に利用できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)炭素数3〜5の弗化炭化水素を少
    なくとも一種含む冷媒、及び(B)(a)ポリビニルエ
    ーテル、(b)ポリオールエステル、(c)ポリアルキ
    レングリコールから選ばれる少なくとも一種の含酸素系
    合成油で、40℃における動粘度が5〜500mm2
    s、全酸価が0.1mgKOH/g以下である基油、を
    含有することを特徴とする冷凍機用流体組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分の冷媒が、HFC−245f
    aである請求項1記載の冷凍機用流体組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分の冷媒と(B)成分の基油の
    割合は、(A)/(B)(重量比)が0.1以上である
    請求項1又は2記載の冷凍機用流体組成物。
  4. 【請求項4】 冷凍機がターボ冷凍機である請求項1〜
    3のいずれかに記載の冷凍機用流体組成物。
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