JPH11311343A - 緊急遮断弁装置 - Google Patents

緊急遮断弁装置

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JPH11311343A
JPH11311343A JP11716398A JP11716398A JPH11311343A JP H11311343 A JPH11311343 A JP H11311343A JP 11716398 A JP11716398 A JP 11716398A JP 11716398 A JP11716398 A JP 11716398A JP H11311343 A JPH11311343 A JP H11311343A
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valve
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tank
connection port
emergency
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Shingo Yokota
伸五 横田
Hiroshi Yokota
博 横田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】流路の切り換えを自動的に確実に行う。 【解決手段】流路を切り換える緊急遮断弁装置におい
て、弁箱cが本管上流側接続口1a、本管下流側接続口
1b、タンク入口側接続口2a、タンク出口側接続口2
b及び中間流路を備え、本管上流側接続口1aとタンク
入口側接続口2aとは、第1開閉弁4aを介して連通さ
れ、本管下流側接続口とタンク出口側接続口とは、第2
開閉弁4bを介して連通され、第1開閉弁4a及び第2
開閉弁4bは、通常時にはタンク入口側接続口とタンク
出口側接続口とを連通し、緊急時には中間流路を連通さ
せ、タンク入口側接続口とタンク出口側接続口とを塞止
する。なお、タンク入口側接続口を開口するときには、
開閉弁の弁体を中間流路中に介在させることにより、中
間流路を絞ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等の緊急事態
発生時に生活用水や消火用水等を確保する緊急用貯水設
備等に主として用いられる緊急遮断弁装置に関する。な
お、本明細書において、「水」の語は流体を総称的に代
表するものとする。
【0002】
【従来の技術】地震等の発生時に、水道の本管の破壊に
伴う水の流出・逸失を防止し、生活用水や消火用水等を
確保する目的から、本管に隣接した貯水用のタンクを設
け、そのタンクの入口と出口に接続された2本の配水管
を本管に接続することにより、通常時はタンクを水道の
流路としてタンク内の水の滞留による腐敗を防止すると
共に、緊急時にはタンクと本管とを遮断してタンク内の
水を残留させる緊急用貯水設備が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の緊急用貯水
設備の配水経路を切り換える装置としては、例えば図1
3に例示したものがある。これは、本管から分岐された
2本の配水管をタンクTの入口と出口の接続口2a;2
bに夫々接続し、これら配水管の間の本管中に緊急解放
弁73を、又、配水管には緊急遮断弁71;72を夫々
設け、通常時は緊急解放弁73を閉じると共に緊急遮断
弁71;72を開いて水をタンクTを通して下流に流
し、又、地震発生時には緊急遮断弁71;72を閉じて
タンクTに水を確保すると共に、緊急解放弁73を開い
て下流への水の供給を継続して火災発生等に備えること
ができるようにされている。
【0004】ところが、上記の緊急用貯水設備では、1
個の緊急解放弁73と2個の緊急遮断弁71;72を設
ける必要があるため、コストが高くなる上、維持管理が
大変であり、又、広い設置スペースを要し、更には、3
個の弁の開閉を同時もしくは所定の順に行う必要がある
ので操作も複雑になるという問題がある。
【0005】一方、この問題を解決することを謳ったも
のとして、図14に例示したような4方バタフライ弁8
1も提案されている。これは直交する2つの円形の弁座
83;84に対して弁体82を回動させることによっ
て、前記図13の3個の弁によるものと同様の配水経路
の切り換え機能を果たさせるものである。
【0006】ところが、上記の4方バタフライ弁81の
場合は、機構としてはコンパクトであるが、実際の製作
に当たっては、直交する2つの弁座83;84のどちら
に対しても十分に密封できるように弁体82を着座させ
るためには、必然的に加工及び組立において高い精度が
要求されることとなり、そのためにコストも高くなると
いう問題がある。又、閉鎖作動時には必然的に弁体82
と弁座83;84との間のシール部で強い摺動摩擦を伴
うので、シール部材の耐久性にも問題がある。
【0007】そのほかにも、同軸上に設けた複数のリフ
ト弁体を複数の弁座に対して進退させて4方切り換えを
行うなど、各種の4方弁の機構が提案されているが、い
ずれも互いに固着された複数の弁体を複数の弁座に同時
に着座させるという技術的思想に立脚しているので、製
作精度を相当に上げない限り、各弁の閉鎖時のシール性
能を同時達成することが難しいという問題を残したまま
である。
【0008】本発明は、簡潔で合理的な構造によって、
これらの技術的問題点を抜本的に解決し、設計・製作・
維持管理が容易でコストが低廉であり、流路の切り換え
を自動的に且つ確実に行うと共に、容易なシール手段に
よる高度なシール性能も備え、大型化しても問題を生じ
ない、高性能且つ経済的な緊急遮断弁装置を得ることを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、本管に並列的に付設されたタンクと該本
管との間に介設されて、通常時には本管上流側の流体を
タンクを経由させて本管下流側に流し、緊急時にはタン
ク内の流体を本管から遮断すると共に本管上流側の流体
をタンクを経由させずに直接本管下流側に流すように、
流路を切り換える緊急遮断弁装置において、弁箱が本管
上流側接続口と、本管下流側接続口と、タンク入口側接
続口と、タンク出口側接続口を備え、該本管上流側接続
口と本管下流側接続口は中間流路を介して連通され、該
本管上流側接続口とタンク入口側接続口は第1開閉弁を
介して連通され、該本管下流側接続口とタンク出口側接
続口は第2開閉弁を介して連通され、該第1開閉弁と第
2開閉弁は、通常時には共に該タンクから離れる方向に
作動して該タンク入口側接続口とタンク出口側接続口の
夫々を開口し、緊急時には共に該タンクに向かう方向に
作動して該タンク入口側接続口とタンク出口側接続口の
夫々を閉鎖し、該第1開閉弁が該タンク入口側接続口を
開口するときには、該第1開閉弁の弁体が該中間流路中
に介在して該中間流路を絞るよう構成されたことを主な
特徴としている。
【0010】本発明においては、前記第1開閉弁と第2
開閉弁が、共に駆動装置によって開閉駆動される構成で
あってもよい。又、前記第1開閉弁が駆動装置によって
開閉駆動されると共に、前記第2開閉弁が常に弁閉鎖方
向に付勢される構成であってもよい。又、前記駆動装置
が、前記開閉弁を一方向に付勢する付勢手段と、該開閉
弁を該付勢手段の付勢方向とは逆の方向に強制的に移動
させる操作手段を備えた構成であってもよい。又、前記
駆動装置が、所定圧力値を境とする前記本管流体圧力の
増減に伴って、前記開閉弁を開閉駆動する構成であって
もよい。又、前記駆動装置が、所定流量値を境とする前
記本管流体流量の増減に伴って、前記開閉弁を開閉駆動
する構成であってもよい。
【0011】又、前記駆動装置が、容器内に密封的且つ
進退自在に収容された受圧板を備え、該受圧板の前後に
作用する前記本管流体圧力と所定圧力手段との対向作用
力のバランスによって、前記開閉弁を開閉駆動する構成
であってもよい。又、前記駆動装置にパイロット弁装置
が付設され、該パイロット弁装置は、前記本管流体圧力
と所定圧力手段との対向作用力のバランスによって、該
駆動装置への該本管流体圧力の導入通路を開閉制御する
構成であってもよい。又、前記駆動装置にパイロット弁
装置が付設され、該パイロット弁装置は、前記本管中に
設けられたオリフィスの前後差圧と所定圧力手段との対
向作用力のバランスによって、該駆動装置への該本管流
体圧力の導入通路を開閉制御する構成であってもよい。
【0012】又、前記開閉弁を所定の開閉位置において
保持・解放する係止機構が付設されてもよい。又、前記
係止機構が、所定圧力値を境とする前記本管流体圧力の
増減、所定流量値を境とする前記本管流体流量の増減、
検知器による緊急状態検知信号の有無のいずれかに伴っ
て、前記開閉弁の所定位置の保持・解放作動を行う構成
であってもよい。
【0013】これらの構成によって、本発明の緊急遮断
弁装置においては、通常時には、第1開閉弁と第2開閉
弁は共にタンクから離れる方向に作動してタンク入口側
接続口とタンク出口側接続口の夫々を開口しているの
で、本管上流側の水はタンクを経由して本管下流側に流
れている。従って、タンク内の滞留による水の腐敗は防
止されている。
【0014】又、このとき、第1開閉弁の弁体が本管上
流側接続口と本管下流側接続口の間にある中間流路の断
面積の大部分を塞ぐような状態で介在しているので、中
間流路内の流れは絞られてその圧力は低下しており、従
って第1開閉弁と第2開閉弁の両弁体は、開弁方向の流
れに押されるままとなって開弁位置を安定的に保ってい
る。
【0015】一方、地震等の発生時に、本管が破壊され
る等の緊急事態に至った場合は、それによって本管内の
圧力が異常に低下したり、流量が異常に増加したりする
が、このとき、その圧力の異常低下や流量の異常増加等
に伴って駆動装置が働き、第1開閉弁と第2開閉弁が共
にタンクに向かう方向に作動してタンク入口側接続口と
タンク出口側接続口の夫々を閉鎖する。これによって、
タンクと本管とを遮断しタンク内の水を残留させて生活
用水の確保ができると共に、本管上流側の水をタンクを
経由させずに直接本管下流側に流して下流への水の供給
を継続し、火災発生等に備えることができる。
【0016】又、このとき、タンクの内圧力はその圧力
源であった本管から遮断されるのでその圧力は低下して
おり、従って第1開閉弁と第2開閉弁の両弁体は、中間
流路を経由する本管の流れ、即ち両開閉弁にとっては弁
閉鎖方向の流れに押されるままとなって閉鎖位置を安定
的に保とうとする傾向にあり、従って両開閉弁の閉鎖時
のシール性が、若干の付勢力を追加する程度で容易に達
成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示した図面に基づ
き本発明をより詳細に説明する。なお、各図において共
通する部分には共通の図面符号を付してある。図1及び
図2は、本発明の第1実施例を示したものであり、図1
が通常時の状態、図2が緊急時の状態を示す。本緊急遮
断弁装置の弁箱Cは、本管上流側接続口1aと、本管下
流側接続口1bと、タンク入口側接続口2aと、タンク
出口側接続口2bを備えている。本管上流側接続口1a
と本管下流側接続口1bは中間流路gを介して連通さ
れ、本管上流側接続口1aとタンク入口側接続口2aは
第1開閉弁Aを介して連通され、本管下流側接続口1b
とタンク出口側接続口2bは第2開閉弁Bを介して連通
されている。
【0018】第1開閉弁Aは、第1弁軸5aによって枢
支された第1弁体4aがタンク入口側接続口2a上に設
けられた第1弁座3aに対して離接し、同様に、第2開
閉弁Bは、第2弁軸5bによって枢支された第2弁体4
bがタンク出口側接続口2b上に設けられた第2弁座3
bに対して離接する。本実施例においては両開閉弁A;
Bの弁形式は共にスイング型のものが適用されており、
両弁体4a;4bは、共にタンクTから離れる方向に作
動したときに開弁し、タンクTに向かう方向に作動した
ときに弁閉鎖するよう、共に両弁座3a;3bよりも本
管側に位置させてある。なお、両弁体4a;4bと両弁
座3a;3bとの間には従来周知の各種シール手段が施
工可能である。
【0019】そして、第1開閉弁Aがタンク入口側接続
口2aを開口するときには、その弁体4aが本管上流側
接続口1aと本管下流側接続口1bの間にある中間流路
gの断面積の大部分を塞ぐような状態で介在して中間流
路gを絞るよう構成されている。両弁体4a;4bはそ
の背面側即ち弁座3a;3bの反対側にある受け部6
a;6bにおいてリンク腕7a;7bに夫々連結され、
リンク腕7a;7bの他端はまとめて駆動棒8、ひいて
は駆動装置Dに連結されている。
【0020】駆動装置Dは、両弁体4a;4bを弁閉鎖
方向に付勢する付勢部材14と、両弁体4a;4bを付
勢部材14の付勢方向とは逆の方向に強制的に移動させ
る操作手段を備えている。即ち、駆動棒8は、軸受15
に進退自在に支持され、付勢部材14によって常に両弁
体4a;4bの弁閉鎖方向に付勢されると共に、その一
端が遊び運動部(切欠き部)を有する連結部材10;1
1を介してハンドル軸12に連結されている。ハンドル
軸12は、回り止めが施された上でねじ部12tを介し
てハンドル13に連結され、ハンドル13の回動操作に
より軸方向に進退するようになっており、ハンドル軸1
2の先端に装着された連結部材11がその切欠き部の内
側の範囲内に連結部材10を包み込んで、該連結部材1
0を装着している駆動棒8の運動範囲を規制し、外部か
らの操作で駆動棒8を強制的に移動させられる構造とな
っている。この仕組みによって、両弁体4a;4bを付
勢部材14の付勢力に拘わらず強制的に開弁させること
ができる。
【0021】更に、両弁体4a;4bを開弁位置におい
て保持・解放する係止機構Hが付設されている。この係
止機構Hにおいては、駆動棒8上の係止部9が、通常時
は係止ピン23に引掛っており、検知器Sによる緊急状
態検知信号に伴って係止ピン23が図の右方向に変移し
たときに係止状態から解放されて、駆動棒8が弁閉鎖方
向に動くことが可能となるものである。係止機構Hの係
止ピン23の駆動方法については、シリンダー・ピスト
ン等による気圧・液圧式、モーターによる電動式、ソレ
ノイドによる電磁式等、各種周知の方式が適用可能であ
る。又、検知器Sは、緊急状態発生に伴って本管内圧力
が所定圧力値を下回るか、もしくは本管内流量が所定流
量値を上回ったことを検知するものでもよいし、設備仕
様によってはその他の緊急時の環境変化、例えば地震に
よる振動とか火災による温度上昇などを検知するもので
あってもよく、その検知信号の伝達方式も、機械的なも
の、電気信号によるもの等、各種周知の方式が適用可能
である。
【0022】本発明の緊急遮断弁装置の作動態様につい
て、この第1実施例を示した図1及び図2に基づいて説
明する。なお、この図1及び図2のものにおいては、弁
箱C内の構造が左右対称の構造となっているので、本管
流れ方向が図の右方向でも左方向でも使用可能である
が、以下、本管流れ方向が図の左方向と仮定して説明す
る。
【0023】この緊急遮断弁装置を通常通水状態に設定
するためには、まず、ハンドル13を回動操作してハン
ドル軸12を図の上方向に引き上げて行くと、いずれは
遊び運動部(切欠き部)を有する連結部材11;10間
の遊び間隙が解消され係合して駆動棒8を引き上げ、両
弁体4a;4bを付勢部材14の付勢力に抗しつつ強制
的に開弁する。そして、両弁体4a;4bが全開位置に
達したときに、係止機構Hの係止ピン23を図の左方向
に進出させて駆動棒8上の係止部9と係合させると、両
弁体4a;4bは付勢部材14による弁閉鎖方向への付
勢力を溜めたまま開弁状態に保持される。この状態に達
した後に、ハンドル13を逆方向に回動操作してハンド
ル軸12を図の下方向に下げて行くと、連結部材11;
10が互いに遊び間隙を有する状態、即ち緊急時の両弁
体4a;4bの弁閉鎖運動を妨げない状態が確保できる
こととなる。その結果として、図1に示した通常時にお
いては、両弁体4a;4bは弁座3a;3bを夫々開口
しているので、本管上流側の水は、1a→2a→T→2
b→1bの経路で、タンクTを経由して本管下流側に流
れている。従って、タンクT内の滞留による水の腐敗は
防止されている。
【0024】又、このとき、第1弁体4aが本管上流側
接続口1aと本管下流側接続口1bの間にある中間流路
gの断面積の大部分を塞ぐような状態で介在しているの
で、本管上流側接続口1aから中間流路g内に向かう流
れは絞られて、両弁体4a;4bの背面側即ち中間流路
g側の圧力は低下しており、従って両弁体4a;4b
は、共に開弁方向の流れに押されるままとなって開弁位
置を安定的に保っている。同時に、第1弁体4aに邪魔
され絞られつつ1a→g→1bの経路で流れる小さな流
れは、その中間流路g内の滞留も防止している。
【0025】一方、地震等の発生時に、本管が破壊され
る等の緊急事態に至った場合は、それによって本管内の
圧力が異常に低下したり、流量が異常に増加したりす
る。このとき、本装置の検知器Sが、その圧力の異常低
下や流量の異常増加等を検知し、それに伴って係止機構
Hが解除され、付勢部材14の付勢力が駆動棒8を両弁
体4a;4bの弁閉鎖方向即ち図の下方向に駆動し、そ
して、図2に示したように、第1弁体4aが第1弁座3
aに、第2弁体4bが第2弁座3bに、夫々着座し、タ
ンク入口側接続口2aとタンク出口側接続口2bの夫々
を閉鎖する。これによって、タンクTと本管とを遮断し
タンクT内の水を残留させて生活用水の確保ができると
共に、本管上流側の水をタンクTを通すことなく1a→
g→1bの経路で直接本管下流側に流して下流への水の
供給を継続し、火災発生等に備えることができる。
【0026】又、このとき、タンクTの内圧力はその圧
力源であった本管から遮断されるのでその圧力は低下し
ており、従って両弁体4a;4bは、中間流路gを経由
する本管の流れ、即ち両弁体4a;4bにとっては弁閉
鎖方向の流れに押されるままとなって閉鎖位置を安定的
に保とうとする傾向にあり、従って両弁体4a;4bの
閉鎖時のシール性が容易に達成できる。又、このように
本管の流れによって両弁体4a;4bが閉鎖位置を安定
的に保とうとする傾向があるということは、両弁体4
a;4bを弁閉鎖方向に付勢する付勢部材14の力も軽
少なものでよいことをも意味するものである。例えばタ
ンクTの位置が本管に比べて左程高くない場合には、万
一本管の圧力が消失した場合のタンクT内の残留水の自
重による自然溢水を防ぐ程度の軽少なものでよいし、両
弁体4a;4bの自重による付勢力のみで足りる仕様条
件の場合には、付勢部材14を省略することさえも可能
である。逆に、タンクTが本管に比べて高い位置に置か
れている場合のように、残留水の圧力が高い場合には、
付勢部材14の力をそれに応じて強めるなど、施設現場
の状況に応じて適宜な調整を行えばよいことは言うまで
もない。
【0027】そして、本管下流側の修理が完了した後に
通常通水状態に戻すためには、再び前述の開弁操作を行
えばよい。即ち、ハンドル13を回動操作して両弁体4
a;4bを付勢部材14の付勢力に抗しつつ強制的に開
弁し、開弁位置で係止機構Hと係合させて開弁状態に保
持すればよい。
【0028】本発明はこのように、簡潔な構造で流路の
切り換えを自動的に且つ確実に行うことができる上、第
1弁体4aの開弁時の中間流路gの閉塞度合は、漏れを
容認するものであって、密閉でなくてよい(勿論密閉と
なるよう形成しても何ら差し支えないが)ので、製作精
度の要求が厳しくなく、設計・製作・維持管理が容易で
コストも低廉である。又、本発明においては、両弁体4
a;4bが開弁位置、閉弁位置いずれにあるときでも、
そのときの流れの力(動圧)を巧みに利用して、自動的
にその位置を保とうとする傾向を持っているので、弁閉
鎖及び弁座3a;3bとのシール性維持のための付勢手
段はコンパクトなものでよく、更に、両弁体4a;4b
の前後の偏圧(静圧差)は少ない構造になっており、両
弁体4a;4bの駆動のための力は少なくて済むので、
各作動部材の強度に対する要求も厳しくなく、駆動装置
Dもコンパクトに形成できるという、格段の特長を有し
ている。
【0029】なお、両弁体4a;4bを強制的に移動さ
せる操作手段については、本図に例示したものの他に
も、ハンドル軸12のねじ部12tを弁箱C側のねじ部
に単純に螺合して、回動しながら上下進退する構造とし
てもよく、又、ハンドル13を手動操作する代りに、ア
クチュエーターを取付けて自動化する等、各種周知の従
来技術が適用可能である。又、遊び運動部を有する連結
部材10;11についても、本図に例示したような切欠
き部を介した連結方式の他にも、各種周知の方式が適用
可能であることは言うまでもない。
【0030】図3は、本発明の第2実施例を示したもの
であり、通常時の状態を示す。この実施例は、第1実施
例のものにおける第2弁体4bを、駆動装置Dによる駆
動からは切り離して独立させ、付勢部材16によって常
に弁閉鎖方向に付勢させたものである。この場合、第2
弁体4bは、通常時は本管上流側から1a→2a→T→
2b→1bの経路で流れる流れに押され、付勢部材16
の付勢力に抗して開弁状態を保っており、緊急時には、
第1弁体4aによって切り換えられて1a→g→1bの
経路で流れる流れに押され、且つ付勢部材16による付
勢力も付加されるので、安定的に閉鎖状態を保てるもの
であり、このため、本管の流れ方向が図の左方向への流
れに限定される点を除けば第1実施例のものと同じ作用
効果を得られる。なお、付勢部材16の取付けリンク位
置を按配することにより、第2弁体4bへの付勢力を、
その弁開時には最小として損失抵抗を減らし、弁閉鎖時
には最大としてシール性を更に向上させることもでき
る。その他の構成及び作動態様は第1実施例と同様なの
で詳説は省略する。
【0031】図4は、本発明の第3実施例を示したもの
であり、通常時の状態を示す。この実施例は、第1実施
例における弁体4a;4bの各弁軸5a;5bをシール
しつつ弁箱Cの外部に延設し、弁箱Cの外部で駆動装置
Dに連結したものである。この場合でも、弁軸5a;5
bまわりの部材には、弁体4a;4b前後の静圧差によ
る異常な捻りモーメントはかからないこともあって、弁
軸5a;5bまわりの構造はコンパクトである。なお、
弁軸5a;5bにカウンターウェイト17を付設するな
ど、別途に弁体4a;4bを弁閉鎖方向に付勢すること
により、付勢部材14の付勢力を補いつつ弁体4a;4
bの着座シール性をより向上させることができること
も、本図には示されている。このカウンターウェイト1
7に代えてばね等を適用してもよいことは勿論である。
弁体4a;4bの弁閉鎖付勢力については、仕様条件に
よって、本図のように付勢部材14とカウンターウェイ
ト17を併用してもよいし、いずれか一方のみを利用し
てもよい。その他の構成及び作動態様は第1実施例と同
様なので詳説は省略する。
【0032】図5は、本発明の第4実施例を示したもの
であり、通常時の状態を示す。この実施例は、第1実施
例のものにおける係止機構Hの一例として、所定圧力値
を境とする本管内圧力の増減に伴って、係止ピン23を
進退駆動するシリンダー・ピストン構造を適用したもの
である。即ち、シリンダー部21内にシール部材を介し
て密封的且つ進退自在に収容された受圧板22を備え、
受圧板22の前後に作用する本管内圧力と所定圧力手段
との対向作用力のバランスによって、係止ピン23を進
退駆動する仕組みとなっている。この受圧板22の一方
の側(係止ピン23を係止部9に向けて押す側)にはシ
リンダー部21との間に圧力室iが形成され、他方の側
は大気に連通されると共に所定圧力手段としての付勢部
材24によって付勢されている。この付勢部材24は付
勢力調整部25によってその作動圧力を調整することが
できる。圧力室iは、通常時は開かれている開閉弁31
を備えた連通路31tにより本管に連通されると共に、
通常時は閉じられている開閉弁32を介して大気に連通
されている。
【0033】その作動を見ると、図5に示した通常時に
は、本管圧力水は開閉弁31及び連通路31tを経由し
て圧力室iに至り、受圧板22にかかる圧力室iの内圧
は付勢部材24の力に勝って、係止ピン23を図の左方
向に押している。従って両開閉弁A;Bは開弁状態のま
ま係止機構Hによって係止保持されている。一方、緊急
事態となって、圧力室iの内圧(即ち本管内圧力)が異
常に低下した場合は、付勢部材24の力が圧力室iの内
圧に勝って、係止ピン23を図の右方向に駆動し、係止
機構Hは解除されて両開閉弁A;Bは弁閉鎖し、タンク
Tは本管から遮断される。
【0034】次いで、本管が修理作業のために水抜きさ
れた場合には、圧力室iの内圧は更に低下し、係止ピン
23は依然として図の右方向に押されたままの状態であ
る。本管修理完了後にタンクT経由の通常流路に復帰さ
せるためには、ハンドル13の回動操作により両開閉弁
A;Bを強制的に引き上げるが、そのときは、それまで
開いていた開閉弁31を閉じ、それまで閉じていた開閉
弁32を開いて、圧力室iを大気に開放し、付勢部材2
4によって係止ピン23を図の右方向に寄せさせたまま
にしておく。そして、両開閉弁A;Bを全開状態まで引
き上げて、係止部9が係止ピン23を通過した後に、再
び開閉弁32を閉じ、開閉弁31を開いて圧力室iに本
管内圧力を導入し、係止ピン23を図の左方向に寄せさ
せて係止部9と係合させる。この操作により、本緊急遮
断弁装置は通常状態に復帰することとなる。なお、通常
の通水時にも拘わらず緊急遮断させたい事情(例えば点
検など)が発生したときには、この開閉弁31を閉じ、
開閉弁32を開いて、係止機構Hを解除し両開閉弁A;
Bを強制的に弁閉鎖させることもできる。その他の構成
及び作動態様は第1実施例と同様なので詳説は省略す
る。
【0035】図6は、本発明の第5実施例を示したもの
であり、通常時の状態を示す。この実施例は、第1実施
例のものにおける駆動装置Dに、容器内に密封的且つ進
退自在に収容された受圧板を備えさせ、該受圧板の前後
に作用する本管内圧力と所定圧力手段との対向作用力の
バランスによって、両開閉弁A;Bを開閉駆動するよう
構成させたものである。即ち、弁箱Cに隣接した容器の
シリンダー部41にシール部材を介して密封的且つ進退
自在に収容された受圧板42を備え、該受圧板42に駆
動棒8を進退駆動させる。この受圧板42の一方の側
(駆動棒8を開弁方向に向けて押す側)にはシリンダー
部41との間に圧力室jが形成され、他方の側は大気に
連通されると共に所定圧力手段としての付勢部材44に
よって付勢されている。この付勢部材44は付勢力調整
部45によってその作動圧力を調整することができる。
圧力室jは、通常時は開かれている開閉弁33を備えた
連通路33tにより本管に連通されると共に、通常時は
閉じられている開閉弁34を介して大気に連通されてい
る。なお、受圧板42の受圧面積は、確実な作動のため
には両開閉弁A;Bの弁体の合計受圧面積よりも大きく
しておくことが望ましい。
【0036】その作動を見ると、図6に示した通常時に
は、本管圧力水は開閉弁33及び連通路33tを経由し
て圧力室jに至り、受圧板42にかかる圧力室jの内圧
は付勢部材44の力に勝って、駆動棒8を図の上方向に
駆動し、両開閉弁A;Bを全開状態まで引き上げてい
る。一方、緊急事態となって、圧力室jの内圧(即ち本
管内圧力)が異常に低下した場合は、付勢部材44の力
が圧力室jの内圧に勝って、駆動棒8を図の下方向に駆
動し、両開閉弁A;Bが閉鎖してタンクTは本管から遮
断される。次いで、本管が修理作業のために水抜きされ
た場合には、圧力室jの内圧は更に低下し、駆動棒8は
図の下方向に押され、タンクTは本管から遮断されたま
まである。
【0037】さて、本管修理完了後に再び通水されると
きに、自動的に両開閉弁A;Bが通常開弁状態に復帰す
るようにしたいのであれば、開閉弁33を開いたまま、
開閉弁34を閉じたままとしておけばよく、通水再開に
伴う本管内圧力の復帰により圧力室jの内圧が上昇し、
両開閉弁A;Bは自動的に開弁することとなる。しか
し、実際の使用においては、本管修理完了後も周囲の安
全が確認される迄はタンクTを本管から遮断した緊急状
態のままで維持しておきたい場合もある(例えば、タン
クT内が通水再開直後の汚い本管水に汚染されるのを防
ぎたい場合など)。そして、本図の構成は、かかる要請
に応えることをも可能としている。即ち、本管の修理作
業中は、それまで開いていた開閉弁33を閉じ、それま
で閉じていた開閉弁34を開いて、圧力室jを大気に開
放し、付勢部材44の付勢力によって両開閉弁A;Bを
閉鎖してタンクTを本管から遮断したままにしておく。
次に、修理が完了して通水が再開されるときも、開閉弁
33;34をそのままの状態にしておけば、タンクTは
本管から遮断されたままである。そして、通常状態に復
帰してもよいと判断されたときに、再び開閉弁34を閉
じ、開閉弁33を開いて圧力室jに本管内圧力を導入
し、両開閉弁A;Bを全開状態まで引き上げさせる。こ
の操作によりはじめて、本緊急遮断弁装置は通常状態に
復帰することとなり、タンクT内の清浄度の保護等に極
めて有効である。
【0038】一方、通常の通水時にも拘わらず緊急遮断
させたい事情(例えば点検など)が発生したときには、
この開閉弁33を閉じ、開閉弁34を開いて、圧力室j
を大気に開放し、両開閉弁A;Bを強制的に弁閉鎖させ
ることもできる。なお、本図中の開閉弁35付き連通路
35tは、万一タンクT側と本管側の差圧が大きくなっ
て両開閉弁A;Bが開きにくくなった場合に、タンクT
と本管流路を連通して両開閉弁A;Bを開きやすくする
ために備えたバイパス通路を例示したもので、通常時は
開閉弁35は閉じておく。この開閉弁35付き連通路3
5tは、必要とされない仕様の場合には省略してもよ
い。その他の構成及び作動態様は第1実施例と同様なの
で詳説は省略する。
【0039】図7は、本発明の第6実施例を示したもの
であり、通常時の状態を示す。この実施例は、第5実施
例のものの駆動装置Dにおいて、圧力室jを弁箱C内に
一体化して本管流路と常時連通させると共に、緊急事態
発生後の両開閉弁A;Bの閉鎖状態を保持させるための
仕組みとして、開閉弁33;34の操作の代わりに係止
機構Hを採用したものである。即ち、両開閉弁A;Bが
閉鎖した時点で係止機構Hの係止ピン23と係止部9が
係合して、機械的に両開閉弁A;Bを閉鎖状態に保持す
るものであり、本管の修理が完了して通水を再開した後
に、係止ピン23を図の右方向に引っ張って係合を解除
すれば、圧力室jの働きによって両開閉弁A;Bが自動
的に開弁する。この係合の解除は、図示例のように手動
で行ってもよいし、アクチュエーターを取付けて遠隔操
作してもよいことは言うまでもない。その他の構成及び
作動態様は第5実施例と同様なので詳説は省略する。
【0040】図8は、本発明の第7実施例を示したもの
であり、通常時の状態を示す。この実施例は、第5実施
例のものの両開閉弁A;Bの弁形式を、弁軸5a;5b
に枢支されて回動する弁体4a;4bを備えたスイング
型から、弁軸5a;5bの軸線方向に進退する弁体4
a;4bを備えたリフト型に置き換えたものである。こ
の実施例においても、通常時には第1弁体4aが中間流
路gの断面積の大部分を塞ぐような状態で介在して中間
流路gを絞るよう構成されている。その他の構成及び作
動態様は第5実施例と同様なので詳説は省略する。
【0041】図9は、本発明の第8実施例を示したもの
であり、通常時の状態を示す。この実施例は、第7実施
例のものにおける第2弁体4bを、駆動装置Dによる駆
動からは切り離して独立させ、付勢部材16によって常
に弁閉鎖方向に付勢させたものである。この場合、第2
弁体4bは、通常時は本管上流側から1a→2a→T→
2b→1bの経路で流れる流れに押され、付勢部材16
の付勢力に抗して開弁状態を保っており、緊急時には、
第1弁体4aによって切り換えられて1a→g→1bの
経路で流れる流れに押され、且つ付勢部材16による付
勢力も付加されるので、安定的に閉鎖状態を保てるもの
である。なお、第1弁体4aについては、通常時に中間
流路gの断面積の大部分を塞ぐように形成する必要があ
るが、第2弁体4bについては、通常時に中間流路gの
断面積の大部分を塞ぐように形成する必要はない(勿論
そのように形成しても何ら差し支えないが)ことも図示
してある。
【0042】更に、この実施例は、第7実施例のものの
駆動装置Dにおいて、圧力室jを弁箱C内に一体化して
本管流路と常時連通させると共に、緊急事態発生後の第
1開閉弁Aの閉鎖状態を保持させるための仕組みとし
て、開閉弁33;34の操作の代わりに係止機構Hを採
用している。その他の構成及び作動態様は第7実施例と
同様なので詳説は省略する。
【0043】図10は、本発明の第9実施例を示したも
のであり、通常時の状態を示す。この実施例は、第7実
施例のものにおける両開閉弁A;Bの弁軸5a;5bが
同一線上に並ぶように、流路構造を変更(それに伴って
圧力室jの配置等も変更)すると同時に、第8実施例の
ものにおけるように、第2弁体4bを駆動装置Dによる
駆動からは切り離して独立させ、付勢部材16によって
常に弁閉鎖方向に付勢させたものである。なお、この実
施例の駆動装置Dにおいては、緊急事態発生後の両開閉
弁A;Bの閉鎖状態を保持させるための仕組みとして、
開閉弁33;34の操作と係止機構Hを併用した例を示
しているが、これはいずれか一方の方式のみでもよいこ
とは言うまでもない。その他の構成及び作動態様は前述
の各実施例と同様なので詳説は省略する。
【0044】図11は、本発明の第10実施例を示した
ものであり、通常時の状態を示す。この実施例は、第9
実施例のものにおける駆動装置Dを、本管内圧力の変化
を検知して作動する方式から、本管内流量の変化を検知
して作動する方式のものに置き換えたものであり、その
ため、駆動装置Dには更にパイロット弁装置Pが付設さ
れ、該パイロット弁装置Pが、本管中に設けられたオリ
フィス58の前後差圧と所定圧力手段との対向作用力の
バランスによって、駆動装置Dへの本管圧力水の導入通
路を開閉制御する仕組みとなっている。
【0045】パイロット弁装置Pは、弁箱51の中に弁
座53a;53bを備え、弁体54が進退して該弁座5
3a;53bの開口部を開閉することによって、駆動装
置Dの圧力室jへの圧力水の供給を制御する。52は受
圧板、52sはシール部材、55は弁体54を受圧板5
2と一体的に組み合わせる弁軸を示す。受圧板52の一
方の側(弁軸55を図の左方向に押す側)には圧力室m
が形成され、他方の側には圧力室nが形成され、そし
て、所定圧力手段として、弁軸55を図の右方向に付勢
する付勢部材56が装着されている。その作用力は付勢
力調整部57で調整でき、それによりパイロット弁装置
Pの作動流量が調整できる。圧力室mは連通路61tに
よりオリフィス58の前面(上流側)の流路に連通さ
れ、圧力室nは連通路62tによりオリフィス58の後
面(下流側)の流路に連通されている。両弁座53a;
53bの中間の室は、通常時は開かれている開閉弁64
を備えた連通路64tにより圧力室jに連通されてい
る。又、弁座53bを挟んだ反対側の室は連通路63t
を介して本管に連通され、弁座53aを挟んだ反対側の
室は連通路65tにより大気に連通されると共に通常時
は閉じられている開閉弁65を介して圧力室jに連通さ
れている。
【0046】その作動を見ると、通常時には、パイロッ
ト弁装置Pの付勢部材56の力が受圧板52前後の圧力
室m;nの差圧、即ちオリフィス58の前後差圧に勝っ
ているので、弁軸55は図の右方向に押され、弁体54
は弁座53aの開口部を閉じると共に弁座53bの開口
部を開いている。このため、本管圧力水は、連通路63
t→弁座53b開口部→連通路64tの経路で圧力室j
に至り、従って、駆動装置Dにおいては、受圧板42に
かかる圧力室jの内圧が付勢部材44の力に勝って、駆
動棒8を図の左方向に押し、第1開閉弁Aを開弁させて
いる。そして、これに伴いタンクTを経由する本管の流
れが、第2開閉弁Bも押し開けている。
【0047】一方、緊急事態となって、本管内の流量が
異常に増大した場合は、パイロット弁装置Pの受圧板5
2前後の圧力室m;nの差圧、即ちオリフィス58の前
後差圧が付勢部材56の力に勝つので、弁軸55は図の
左方向に押され、弁体54は弁座53b開口部を閉じる
と共に弁座53a開口部を開く。その結果、連通路63
t→弁座53b開口部の経路での圧力室jへの本管圧力
水の流入は阻止される一方、圧力室jの残留水は連通路
64t→弁座53a開口部→連通路65tの経路で大気
に放出され、圧力室jの内圧が低下する。従って、駆動
装置Dにおいては、付勢部材44の力が圧力室jの内圧
に勝って、駆動棒8を図の右方向に駆動し、第1開閉弁
Aを閉じ、それに伴い第2開閉弁Bも閉じて、タンクT
は本管から遮断される。
【0048】次いで、本管が修理作業のために水抜きさ
れて本管圧力水の水圧そのものが消失した場合にも、付
勢部材44の力が圧力室jの内圧に勝っており、駆動棒
8は図の右方向に押され、タンクTは本管から遮断され
たままである。なお、このとき、オリフィス58の前後
差圧は消失するので、パイロット弁装置Pのみは前記の
通常時の状態に復帰する。
【0049】本管の修理作業中は、それまで開いていた
開閉弁64を閉じ、それまで閉じていた開閉弁65を開
いて、圧力室jを大気に開放し、付勢部材44の付勢力
によって第1開閉弁Aを閉鎖させ、タンクTを本管から
遮断したままにしておく。そして、修理完了後に通常状
態に復帰するためには、再び開閉弁65を閉じ、開閉弁
64を開いて圧力室jに本管圧力水を導入し、駆動棒8
を図の左方向に駆動し、第1開閉弁Aを開弁させ、それ
に伴い第2開閉弁Bも開弁させる。この操作により、本
緊急遮断弁装置は通常状態に復帰することとなる。な
お、本図には、緊急事態発生後の第1開閉弁Aの閉鎖状
態を保持させるための仕組みとして、開閉弁64;65
の操作の代わりに係止機構Hを用いてもよいことも図示
されている。その他の構成及び作動態様は第9実施例と
同様なので詳説は省略する。
【0050】図12は、本発明の第11実施例を示した
ものであり、通常時の状態を示す。この実施例は、第1
0実施例のものにおける駆動装置Dを、本管内流量の変
化を検知して作動する方式から、本管内圧力の変化を検
知して作動する方式のものに置き換えたものであり、そ
のため、パイロット弁装置Pが、本管内圧力と所定圧力
手段との対向作用力のバランスによって、駆動装置Dへ
の本管圧力水の導入通路を開閉制御する仕組みとなって
いる。即ち、第10実施例のものと異なるところは、パ
イロット弁装置Pにおいては、受圧板52の一方の側
(弁軸55を図の右方向に押す側)には連通路62tに
より本管流路に連通された圧力室nが形成され、他方の
側は大気に開放されると共に所定圧力手段として付勢力
調整部57で作用力(パイロット弁装置Pの作動圧力)
を調整できる付勢部材56が装着されていること、及
び、駆動装置Dにおいては、受圧板42を挟んだ圧力室
jの反対側の室を大気とは遮断してタンク入口側接続口
2aと常時連通させてある点である。なお、この駆動装
置Dの受圧板42の受圧面積は、第1開閉弁Aの弁体4
aの受圧面積よりも大きく設定してあるものとする。
【0051】その作動を見ると、通常時には、パイロッ
ト弁装置Pの圧力室nの内圧、即ち本管内圧力が付勢部
材56の力に勝っているので、弁軸55は図の右方向に
押され、弁体54は弁座53aの開口部を閉じると共に
弁座53bの開口部を開いている。このため、本管圧力
水は、連通路63t→弁座53b開口部→連通路64t
の経路で圧力室jに至り(通常時は開閉弁64は開か
れ、開閉弁65は閉じられている)、従って、駆動装置
Dにおいては、受圧板42と第1弁体4aの受圧面積差
に伴う前後圧力差によって、駆動棒8を図の左方向に押
し、第1開閉弁Aを開弁させている。そして、これに伴
いタンクTを経由する本管の流れが、第2開閉弁Bも押
し開けている。
【0052】一方、緊急事態となって、本管内の圧力が
異常に低下した場合は、パイロット弁装置Pの付勢部材
56の力が圧力室nの内圧に勝つので、弁軸55は図の
左方向に押され、弁体54は弁座53b開口部を閉じる
と共に弁座53a開口部を開く。その結果、連通路63
t→弁座53b開口部の経路での圧力室jへの本管圧力
水の流入は阻止される一方、圧力室jの残留水は連通路
64t→弁座53a開口部→連通路65tの経路で大気
に放出され、圧力室jの内圧が低下する。従って、駆動
装置Dにおいては、付勢部材44の力が受圧板42と第
1弁体4aの前後圧力差に勝って、駆動棒8を図の右方
向に駆動し、第1開閉弁Aを閉じ、それに伴い第2開閉
弁Bも閉じて、タンクTは本管から遮断される。
【0053】次いで、本管が修理作業のために水抜きさ
れて本管圧力水の水圧が消失した場合にも、付勢部材4
4の力によって、駆動棒8は図の右方向に押され、タン
クTは本管から遮断されたままである。なお、このと
き、パイロット弁装置Pにおいては弁軸55は図の左方
向に押されたままとなる。
【0054】本管の修理作業中は、それまで開いていた
開閉弁64を閉じ、それまで閉じていた開閉弁65を開
いて、圧力室jを大気に開放し、付勢部材44の付勢力
によって第1開閉弁Aを閉鎖させ、タンクTを本管から
遮断したままにしておく。そして、修理完了後に通常状
態に復帰するためには、再び開閉弁65を閉じ、開閉弁
64を開いて圧力室jに本管圧力水を導入し、駆動棒8
を図の左方向に駆動し、第1開閉弁Aを開弁させ、それ
に伴い第2開閉弁Bも開弁させる。この操作により、本
緊急遮断弁装置は通常状態に復帰することとなる。その
他の構成及び作動態様は第10実施例と同様なので詳説
は省略する。
【0055】以上説明した通り、本発明の緊急遮断弁装
置は画期的な作用効果を生み出すが、更に、本発明の趣
旨の範囲内で、種々構造的変化を加えたり従来技術を援
用して、実施上の要請に応えることが可能である。
【0056】例えば、駆動装置Dについては、図6〜図
12には特に本管内の水圧を利用したものを例示した
が、これに限らず、同じ作用をするものであれば、他の
駆動方式、例えば電動式、気圧式、液圧式等を適宜選択
してよい。又、緩徐に駆動させたい場合は、適宜ダンパ
ーやダッシュポット等の制動装置を付設してもよい。検
知器Sについては、電気的センサー、機械的センサー等
を適宜選択してよく、その検知器Sの設置箇所について
も、本管上流側でも下流側でもよい。係止機構Hについ
ては、第1開閉弁A及び第2開閉弁Bを所定の位置によ
り確実に保持させるための、電気的もしくは機械的なロ
ック装置や、そのロックの解除手段等の従来技術を併用
してもよい。
【0057】各シール部のシール方法については、Oリ
ング、パッキン、シールリング、ダイヤフラム、ベロー
ズ等を用いるとか、あるいはメタルタッチのままとする
等、仕様に応じて適宜に選択してよい。各付勢部材につ
いては、各図にはコイルばねを例示したが、その他の形
状のばねや、他の弾性部材を用いたり、重力を利用した
り、気圧、液圧装置等を適用してもよい。
【0058】第1開閉弁A及び第2開閉弁Bの弁形式に
ついては、スイング型とリフト型のものを例示したが、
本発明の技術的思想はその他の弁形式(例えばボール弁
やバタフライ弁等)にも適用可能であることは言うまで
もない。又、弁体と弁座の当接面の形状をコーン状や曲
面状にしたり、弁閉鎖直前の小水量時のハンチングを防
止するために弁体又は弁座に櫛歯状突起を設ける等の従
来技術を援用してもよい。図1〜図7に示したスイング
型の開閉弁A;Bについては、その弁体4a;4bを弁
部と腕部の2節に分割・連結し、その連結部に若干の動
きを許す形として、容易な製作手段によって着座時の弁
座3a;3bとの密着性を更に向上させることもでき
る。
【0059】各連通路に設けられる開閉弁31;32;
33;34;35;64;65については、いずれも開
閉機能を有するものであれば形式を問わず、例えばゲー
ト弁、玉型弁、ボール弁、リフト弁、コック等適宜に選
択できることは勿論である。又、例えば図10における
開閉弁33;34や図11及び図12における開閉弁6
4;65などは、一体化して三方弁形式にまとめてもよ
く、更に適宜にアクチュエーターを付設して遠隔操作と
したり、自動化を計ることもできる。
【0060】各実施例の緊急遮断弁装置本体、及びその
駆動装置Dやパイロット弁装置Pにおける弁体、弁座、
受圧板、圧力室、連通路配管等の構成要素の配設順序
(位置関係)は一例を示したものであって、この配設順
序に限定するものではない。そのほか、本発明の趣旨の
範囲内で種々設計変更が可能であり、本発明は、上記の
実施例に限定されるものではない。
【0061】
【発明の効果】本発明は、以上のように、簡潔で合理的
な構造によって、従来の緊急遮断弁装置における技術的
問題点を抜本的に解決し、流路の切り換えを自動的に且
つ確実に行うと共に、流路切り換え用の開閉弁部分が、
開閉いずれの位置にあるときでもそのときの流れの力を
巧みに利用して自動的にその位置を保とうとする傾向を
持っており、且つその駆動のための力も少なくて済むの
で、該開閉弁の弁閉鎖付勢手段や駆動装置がコンパクト
に形成でき、設計・製作・維持管理が容易で、コストが
低廉であり、更には、容易なシール手段による高度なシ
ール性能も備え、大型化しても問題を生じない、高性能
且つ経済的な緊急遮断弁装置を得たものであり、実施効
果の顕著さは従来技術と比較して極めて大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緊急遮断弁装置の第1実施例の縦断面
図であり、通常時の状態を示したものである。
【図2】本発明の緊急遮断弁装置の第1実施例の縦断面
図であり、緊急時の状態を示したものである。
【図3】本発明の緊急遮断弁装置の第2実施例の縦断面
図であり、通常時の状態を示したものである。
【図4】本発明の緊急遮断弁装置の第3実施例の側面図
(一部縦断面図)であり、通常時の状態を示したもので
ある。
【図5】本発明の緊急遮断弁装置の第4実施例の縦断面
図であり、通常時の状態を示したものである。
【図6】本発明の緊急遮断弁装置の第5実施例の縦断面
図であり、通常時の状態を示したものである。
【図7】本発明の緊急遮断弁装置の第6実施例の縦断面
図であり、通常時の状態を示したものである。
【図8】本発明の緊急遮断弁装置の第7実施例の縦断面
図であり、通常時の状態を示したものである。
【図9】本発明の緊急遮断弁装置の第8実施例の縦断面
図であり、通常時の状態を示したものである。
【図10】本発明の緊急遮断弁装置の第9実施例の縦断
面図であり、通常時の状態を示したものである。
【図11】本発明の緊急遮断弁装置の第10実施例の縦
断面図であり、通常時の状態を示したものである。
【図12】本発明の緊急遮断弁装置の第11実施例の縦
断面図であり、通常時の状態を示したものである。
【図13】従来技術の緊急遮断弁装置の一例を示した側
面図である。
【図14】従来技術の緊急遮断弁装置の一例を示した縦
断面図である。
【符号の説明】
A…第1開閉弁 B…第2開閉弁 C…弁箱 D
…駆動装置 H…係止機構 P…パイロット弁装置 S…検知器
T…タンク g…中間流路 i…圧力室 j…圧力室 m…圧
力室 n…圧力室 1a…本管上流側接続口 1b…本管下流側接続口 2a…タンク入口側接続口 2b…タンク出口側接続
口 3a…第1弁座 3b…第2弁座 4a…第1弁体
4b…第2弁体 5a…第1弁軸 5b…第2弁軸 6a…受け部
6b…受け部 7a…リンク腕 7b…リンク腕 8…駆動棒 9…係止部 10…連結部材 11
…連結部材 12…ハンドル軸 12t…ねじ部 13…ハンド
ル 14…付勢部材 15…軸受 16…付勢部材 17…カウンターウ
ェイト 21…シリンダー部 22…受圧板 23…係止ピ
ン 24…付勢部材 25…付勢力調整部 31…開閉弁 31t…連通路 32…開閉弁
33…開閉弁 33t…連通路 34…開閉弁 35…開閉弁
35t…連通路 41…シリンダー部 42…受圧板 44…付勢部
材 45…付勢力調整部 51…パイロット弁箱 52…パイロット受圧板
52s…シール部材 53a…パイロット弁座 53b…パイロット弁座
54…パイロット弁体 55…パイロット弁軸 56…付勢部材 57…付
勢力調整部 58…オリフィス 61t…連通路 62t…連通
路 63t…連通路 64…開閉弁 64t…連通路 65…開閉弁
65t…連通路 71…緊急遮断弁 72…緊急遮断弁 73…緊急
開放弁 81…4方バタフライ弁 82…弁体 83…弁座
84…弁座

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本管に並列的に付設されたタンクと該本
    管との間に介設されて、通常時には本管上流側の流体を
    タンクを経由させて本管下流側に流し、緊急時にはタン
    ク内の流体を本管から遮断すると共に本管上流側の流体
    をタンクを経由させずに直接本管下流側に流すように、
    流路を切り換える緊急遮断弁装置において、弁箱が本管
    上流側接続口と、本管下流側接続口と、タンク入口側接
    続口と、タンク出口側接続口を備え、該本管上流側接続
    口と本管下流側接続口は中間流路を介して連通され、該
    本管上流側接続口とタンク入口側接続口は第1開閉弁を
    介して連通され、該本管下流側接続口とタンク出口側接
    続口は第2開閉弁を介して連通され、該第1開閉弁と第
    2開閉弁は、通常時には共に該タンクから離れる方向に
    作動して該タンク入口側接続口とタンク出口側接続口の
    夫々を開口し、緊急時には共に該タンクに向かう方向に
    作動して該タンク入口側接続口とタンク出口側接続口の
    夫々を閉鎖し、該第1開閉弁が該タンク入口側接続口を
    開口するときには、該第1開閉弁の弁体が該中間流路中
    に介在して該中間流路を絞るよう構成されたことを特徴
    とする緊急遮断弁装置。
  2. 【請求項2】 前記第1開閉弁と第2開閉弁が、共に駆
    動装置によって開閉駆動されることを特徴とする、請求
    項1に記載の緊急遮断弁装置。
  3. 【請求項3】 前記第1開閉弁が駆動装置によって開閉
    駆動されると共に、前記第2開閉弁が常に弁閉鎖方向に
    付勢されていることを特徴とする、請求項1に記載の緊
    急遮断弁装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動装置が、前記開閉弁を一方向に
    付勢する付勢手段と、該開閉弁を該付勢手段の付勢方向
    とは逆の方向に強制的に移動させる操作手段を備えたこ
    とを特徴とする、請求項2又は3に記載の緊急遮断弁装
    置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置が、所定圧力値を境とする
    前記本管流体圧力の増減に伴って、前記開閉弁を開閉駆
    動することを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記
    載の緊急遮断弁装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動装置が、所定流量値を境とする
    前記本管流体流量の増減に伴って、前記開閉弁を開閉駆
    動することを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記
    載の緊急遮断弁装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動装置が、容器内に密封的且つ進
    退自在に収容された受圧板を備え、該受圧板の前後に作
    用する前記本管流体圧力と所定圧力手段との対向作用力
    のバランスによって、前記開閉弁を開閉駆動することを
    特徴とする、請求項2〜6のいずれかに記載の緊急遮断
    弁装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動装置にパイロット弁装置が付設
    され、該パイロット弁装置は、前記本管流体圧力と所定
    圧力手段との対向作用力のバランスによって、該駆動装
    置への該本管流体圧力の導入通路を開閉制御することを
    特徴とする、請求項7に記載の緊急遮断弁装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動装置にパイロット弁装置が付設
    され、該パイロット弁装置は、前記本管中に設けられた
    オリフィスの前後差圧と所定圧力手段との対向作用力の
    バランスによって、該駆動装置への該本管流体圧力の導
    入通路を開閉制御することを特徴とする、請求項7に記
    載の緊急遮断弁装置。
  10. 【請求項10】 前記開閉弁を所定の開閉位置において
    保持・解放する係止機構が付設されたことを特徴とす
    る、請求項1〜9のいずれかに記載の緊急遮断弁装置。
  11. 【請求項11】 前記係止機構が、所定圧力値を境とす
    る前記本管流体圧力の増減、所定流量値を境とする前記
    本管流体流量の増減、検知器による緊急状態検知信号の
    有無のいずれかに伴って、前記開閉弁の所定位置の保持
    ・解放作動を行うことを特徴とする、請求項10に記載
    の緊急遮断弁装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012251504A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Isuzu Motors Ltd 内燃機関の過給補助方法及び内燃機関
CN109990134A (zh) * 2017-12-29 2019-07-09 沈瑜越 一种用于流体流动通道的智能切断阀

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