JPH11314263A - 熱可塑性樹脂シートの製膜装置および製膜方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂シートの製膜装置および製膜方法

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JPH11314263A
JPH11314263A JP10184226A JP18422698A JPH11314263A JP H11314263 A JPH11314263 A JP H11314263A JP 10184226 A JP10184226 A JP 10184226A JP 18422698 A JP18422698 A JP 18422698A JP H11314263 A JPH11314263 A JP H11314263A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
resin sheet
roll
refrigerant
forming
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Withdrawn
Application number
JP10184226A
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English (en)
Inventor
Junji Fujii
淳司 藤井
Akira Funaki
章 船木
Masahiro Kubo
昌宏 久保
Junichi Teragaki
順一 寺垣
Kosaburo Matsuzawa
幸三郎 松澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製膜速度を上げても加工を確実に行うことが
できる熱可塑性樹脂シートの製膜装置および製膜方法を
提供する。 【解決手段】 押出された溶融熱可塑性樹脂を回転する
一対の冷却ロール10,12間で加圧冷却して所用膜厚
に形成する製膜装置において、前記一方のロール10
は、両側に軸部14を有するロール本体38と、ロール
本体38の両側外周部にO−リング42を介して隙間D
を設けて気密に配置された金属弾性スリーブ44と、前
記両軸部14の中心を貫通して開口された一対の冷媒流
路46と、中心を各冷媒流路46に連通し外端を前記ロ
ール本体38の両側外周に開口して両冷媒流路と隙間D
に連通させた多数の流通穴48を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂シー
トの製膜装置およびこれを用いた熱可塑性樹脂シートの
製膜方法に関する。特に、ロール間を通過するシートの
薄肉化および冷却速度の向上を図ったものに関する。な
お、一般には膜厚が厚いものをシートと称し、薄いもの
をフィルムと定義されているが、本発明では膜厚が薄い
フィルムもシートと一括して呼称する。
【0002】
【背景支術】たとえば、食品包装用シート、ブリスター
容器、蓋などの二次加工に用いられる厚さ0.5〜0.
1mm程度の薄肉シートは、PPなど結晶性の熱可塑性
樹脂からなるもので、その製膜は機械精度や押出し技術
の向上にも関わらず、現在では非常に困難であるとされ
ている。
【0003】製膜方法としては、エアナイフ法と、タッ
チロール法があるが、エアナイフ法では光沢や、透明性
において満足する製品ができにくい。また、タッチロー
ル法は、溶融樹脂を金属ロール間で加圧冷却し、表面光
沢を付与する方法であり、金属ロール同士は線接触であ
るため、0.6mm以上のシートの製膜には有効である
ものの、薄肉シートになるほど押出変動の影響を強く受
け、ロールたわみによる光沢むらや、ニップ過多による
バンク不良の発生により生産歩留りが低い。
【0004】この改良のために、従来のタッチロール法
では金属ロールとラバーロールの組合わせが一般に用い
られている。図9は、従来の金属ロール80とラバーロ
ール81の組合わせにより加工を行う際の一般的状況を
示している。図において、溶融シート82を金属ロール
80とラバーロール81との間に挟み込んでシート82
に各ロール80,81を押付けることにより、金属ロー
ル80の表面の光沢やエンボスをシート82に転写す
る。この際、ラバーロール81は、弾性変形し、シート
82を間に挟んだ状態における金属ロール80とラバー
ロール81との接触部分84は、面接触となる。
【0005】この構成では、ラバーロール81の弾性変
形により接触部分84は面接触となり、十分な転写を得
ることができる。しかし、この構成では、シート82の
ラバーロール81に接触する面が粗面になる。また、ラ
バーロール81の温度が上昇してシート82が巻き付き
やすくシート82の剥離不良が起きるという問題があっ
た。さらに、ラバーロール81の耐久性、耐熱性が大き
な問題となっていた。
【0006】そこで、本出願人は、先に特開平9−76
365号公報に示す金属表面弾性ロールを開発した。こ
の金属表面弾性ロールは、その表面側より、薄い表面金
属筒、弾性体、中管材、内管材を備えた重層構造のもの
で、加圧力が生ずると弾性体を弾性変形しつつ表面金属
筒が変形し、これによって、ラバーロールと同一の機能
である面接触機能を付加したもので、金属ロールと組合
わせて用いることにより光沢むら、バンク不良を解消で
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造にあっては、表面金属筒の内側が弾性体層であり、弾
性体として伝熱性の低いラバーを用いているため、樹脂
との接触面の熱拡散が不十分であるなど、熱的問題が未
解決であり、このため製膜速度に制限が生じ、生産効率
を上げられないという問題が生じていた。
【0008】勿論、伝熱性を向上するために使用するラ
バーに金属粉を分散させたり、弾性体の層厚を可及的に
薄くするなどしているが、いずれも弾性変形しろを小さ
くするものであるため、この種の工夫にも限界があっ
た。
【0009】本発明の目的は、先の本出願人の開発した
金属表面弾性ロールの利点である被接触物との面接触が
可能で、かつ、被接触物の粗面化や剥離不良を防止でき
る利点を享有しつつ、さらに製膜速度を上げても加工を
確実に行うことができ、しかも、経済的に製膜できる熱
可塑性樹脂シートの製膜装置およびこの製膜装置を用い
た製膜方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性樹脂シ
ートの製膜装置は、押出された溶融熱可塑性樹脂を回転
する一対の冷却ロール間で加圧冷却して所用膜厚に形成
するとともに、前記ロールの表面性に応じた表面艶付を
行うようにした熱可塑性樹脂シートの製膜装置におい
て、前記ロールのうち、少なくとも一方のロールは、両
側に回転軸を有するロール本体と、このロール本体の両
側外周部に封止体を介して隙間を設けて気密に配置され
た金属弾性スリーブと、前記両回転軸の中心を貫通して
開口された一対の冷媒流路と、中心を各冷媒流路に連通
し外端を前記ロール本体の両側外周に開口して両冷媒流
路と前記隙間とを連通させる流通穴とを備えた弾性ロー
ルとしたことを特徴とする。
【0011】従って、本発明の製膜装置にあっては、前
記ロール同士が圧接した際に弾性ロールの隙間内部を流
れる冷媒を圧しつつ金属弾性スリーブの接触面を弾性変
形させ、樹脂との接触を面接触とする。また、樹脂との
接触による表面温度上昇は冷媒によって直ちに奪われ
る。
【0012】ところで、上記構成において、弾性ロール
のロール本体と金属弾性スリーブとの隙間に冷媒を流通
させるに際しては、冷媒をポンプなどで圧送しながら前
記隙間に流通させて行ってもよい。つまり、弾性ロール
の冷媒入口側となる一方の冷媒流路側を正圧とし、冷媒
出口側(他方の冷媒流路側)との差圧をもって行っても
よい。ただ、このようにすると、弾性ロールのロール本
体と金属弾性スリーブとの隙間内では、冷媒の圧送圧力
が作用し、しかも、製膜時の金属弾性スリーブの弾性変
形によって、ロール本体と金属弾性スリーブとの両側シ
ール部、つまり、封止体との接合部に対する応力および
その方向が高速で変化するため、そこからの液漏れ(冷
媒漏れ)が危惧される。
【0013】そこで、本発明の熱可塑性樹脂シートの製
膜装置は、押出された溶融熱可塑性樹脂を回転する一対
の冷却ロール間で加圧冷却して所用膜厚に形成するとと
もに、前記ロールの表面性に応じた表面艶付を行うよう
にした熱可塑性樹脂シートの製膜装置において、前記ロ
ールのうち、少なくとも一方のロールは、両側に回転軸
を有するロール本体と、このロール本体の両側外周部に
封止体を介して隙間を設けて気密に配置された金属弾性
スリーブと、前記両回転軸の中心を貫通して開口された
一対の冷媒流路と、中心を各冷媒流路に連通し外端を前
記ロール本体の両側外周に開口して両冷媒流路と前記隙
間とを連通させる流通穴とを備えた弾性ロールとし、前
記一方の冷媒流路に冷媒供給部を接続し、他方の冷媒流
路に吸引手段を接続したことを特徴とする。
【0014】ここで、冷媒供給部としては、たとえば、
冷却水を貯蔵した冷却水タンクなどを用いることができ
る。この場合、他方の冷媒流路に吸引手段が接続されて
いるから、冷却水に高い圧力を加える必要がなく、冷却
水の圧力は1kg/cm2以上かつ10kg/cm2以下でよ
い。また、吸引手段としては、他方の冷媒流路側を負圧
にできるものであればよく、たとえば、真空ポンプなど
を用いることができる。従って、吸引手段によって他方
の冷媒流路を吸引すると、その他方の冷媒流路側が負圧
になるので、一方の冷媒流路側との差圧によって、冷媒
を弾性ロールのロール本体と金属弾性スリーブとの隙間
に流通させることができる。つまり、冷媒は、冷媒供給
部から一方の冷媒流路、一方の流通穴、隙間、他方の流
通穴を通って、他方の冷媒流路へ吸引される。このと
き、ロール本体と金属弾性スリーブとの隙間での冷媒圧
力は低圧に維持されているから、ロール本体と金属弾性
ロールとの両側シール部からの冷媒漏れを防ぐことがで
きる。このことは、ロール本体と金属弾性ロールとの両
側シール部のシール構造を高度にしなくてもよい利点が
ある
【0015】ロール本体と金属弾性ロールとの両側シー
ル部の構造、つまり、封止体は、ロール本体と金属弾性
スリーブとの間の隙間を気密にできるものであれば、特
に問わないが、弾性封止体が好ましい。とりわけ、封止
体の構造を、前記ロール本体の両側端面に設けられた押
圧プレートと、この押圧プレートと前記ロール本体の両
側端面との間に介装され押圧プレートの押圧によって弾
性変形して前記ロール本体と金属弾性スリーブとの両側
開口端を封止するラバープレートとを含んで構成すれ
ば、押圧プレートを押圧したとき、ラバープレートが弾
性変形して、ロール本体と金属弾性スリーブとの両側開
口端を封止するので、ロール本体と金属弾性スリーブと
の両側シール部を確実にシールすることができる。よっ
て、冷媒漏れを確実に防止できる。この際、ラバープレ
ートは、JIS A硬度(ゴムの硬さ試験(JIS K−
6301)の3つある中の1つの試験法)で30度未
満、望ましくは25度以下のウレタンゴムが好ましい。
このような硬度の低いウレタンゴムを用いると、冷媒漏
れを完全に防止できる。硬度が30度以上では、冷媒封
止が十分でないばかりでなく、溶融熱可塑性樹脂のニッ
プ時に硬すぎて変形が難しく、金属弾性スリーブとロー
ル本体とが接触できず、結果として、ニップ不足(シー
トの外観不良)を起こす原因となる。
【0016】また、金属弾性スリーブは、単層構造でも
よいが、径方向で多層構造に形成するのが好ましい。層
構成としては2層以上であれば任意で、また、全体の肉
厚は0.5mm以下が好ましい。このようにすれば、弾
性機能を維持しつつ繰り返し曲げ疲労に対する耐久性を
改善できる。一般に、金属弾性スリーブは、ニップ力を
過大にかけたり、シート偏肉が極端に悪い場合、曲げ疲
労によりクラックが発生しやすく、その結果、内部の冷
媒漏れなどが生じることが考えられるが、金属弾性スリ
ーブを多層構造とすることで、これらの問題も回避でき
る。また、金属弾性スリーブの材料としては、金属であ
ればとくに問わないが、マルエージング鋼とすれば、高
い強度と靭性が得られる。なお、マルエージング鋼に
は、Crを含有させて耐食性を付与したマルエージングス
テンレス鋼を含む。
【0017】また、本発明の弾性ロールを、前記ロール
本体の外周部が弾性体層により覆われている構成とする
ことで、金属弾性スリーブが隙間しろを越えて弾性変形
すると、この弾性層も変形させつつ変形するため、高加
圧による弾性変形しろを十分に確保できる。
【0018】本発明の熱可塑性樹脂シートの製膜方法
は、押出された溶融熱可塑性樹脂を回転する一対の冷却
ロール間で加圧冷却して所用膜厚に形成するとともに、
前記ロールの表面性に応じた表面艶付を行うようにした
熱可塑性樹脂シートの製膜方法において、前記一対のロ
ールは、両側に回転軸を有するロール本体と、このロー
ル本体の両側外周部に封止体を介して隙間を設けて気密
に配置された金属弾性スリーブと、前記両回転軸の中心
を貫通して開口された一対の冷媒流路と、中心を各冷媒
流路に連通し外端を前記ロール本体の両側外周に開口し
て両冷媒流路と前記隙間とを連通させる流通穴とを備え
た弾性ロールと、金属製ロールとを組合わせて用い、前
記冷媒流路および流通穴を通じて前記金属弾性スリーブ
とロール本体との隙間に冷媒を流通させながら、両ロー
ルを圧接しつつ回転させることで、前記金属弾性スリー
ブの熱可塑性樹脂シートとの接触面を冷媒圧力に抗して
弾性変形させて、熱可塑性樹脂シートと面接触させるこ
とを特徴とする。
【0019】従って、本発明の製膜方法にあっては、両
ロール間を通過した熱可塑性樹脂シートのメルトウエッ
ブは、ニップ区間が長く、かつ、金属弾性スリーブが薄
いことにより熱を急速に奪われつつ製膜され、また、ロ
ール側の熱も冷媒によって急速に奪われるため、製膜速
度を上げてもロールに対する付着がない。また、弾性ロ
ールの弾性が回転軸の撓みを吸収するため、不良なく薄
膜を製造することができる。
【0020】上記製膜方法において、前記弾性ロールの
一方の冷媒流路から冷媒を供給するとともに、他方の冷
媒流路から吸引して、前記金属弾性スリーブとロール本
体との隙間に冷媒を流通させることが望ましい。この
際、前記金属弾性スリーブとロール本体との隙間内にお
いて冷媒圧力が1kg/cm2以上かつ10kg/cm2以下に
設定されていることが望ましい。このようにすると、冷
媒は、一方の冷媒流路、一方の流通穴、隙間、他方の流
通穴を通って、他方の冷媒流路へ吸引される。このと
き、ロール本体と金属弾性スリーブとの隙間では、冷媒
圧力が低圧に維持されているから、好ましくは、1kg/
cm2以上かつ10kg/cm2以下に設定されているから、
ロール本体と金属弾性スリーブとの両端側シール部のシ
ール構造を高度にしなくても、それらのシール部からの
冷媒漏れを防ぐことができる。
【0021】また、本発明の製膜方法において、封止体
は、弾性封止体がよく、とりわけ、ロール本体の両側端
面に設けられた押圧プレートと、この押圧プレートと前
記ロール本体の両側端面との間に介装され押圧プレート
の押圧によって弾性変形して前記ロール本体と金属弾性
スリーブとの両側開口端を封止するラバープレートとを
含む構成が好ましい。この際、ラバープレートは、JI
S A硬度で30度未満、望ましくは25度以下のウレ
タンゴムが好ましい。また、金属弾性スリーブも、径方
向で多層構造になっているのが好ましい。また、金属弾
性スリーブの材料としては、マルエージング鋼が好適で
ある。
【0022】また、本発明の製膜方法では、前記ロール
が双方とも弾性ロールであることにより、冷却効率がさ
らに向上し、また、ロール側では圧接による弾性変形し
ろを2倍に確保できることから、加工時における融通性
も倍加する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。 (第1実施形態)図1は本発明方法が適用される製膜装
置の全体図、図2、図3は同製膜装置に用いるロールの
構造を示す断面図および分解斜視図である。図1におい
て、製膜装置は、Tダイ(図示省略)から押出された溶
融熱可塑性樹脂を回転する一対の冷却ロール10,12
の間を通過させることでこれを加圧冷却して所用膜厚に
形成するとともに、その両面に両ロール10,12の表
面性に応じた表面艶付を行うものである。
【0024】両ロール10,12のうち、一方のロール
10は本発明の機能を備えた弾性ロールであり、他方の
ロール12は通常の金属ロールである。両ロール10,
12の両側回転軸14,16はそれぞれ軸受部18,2
0に軸受され、また、回転軸14,16の軸受部18,
20からの一方の突出端はそれぞれを反転駆動する駆動
用モータ22,24に連結されている。他方のロール1
2の軸受部20は、ガイド28に沿ってスライド可能と
され、これによりニップ圧の調整ができるようになって
いる。
【0025】前記弾性ロール10の両側回転軸14は、
後述するが中空であって、それぞれロータリジョイント
30を介して熱交換機32に接続されている。この熱交
換機32の管路中に配置した循環用ポンプ34により、
冷媒は弾性ロール10内に循環され、弾性ロール10で
得た熱を熱交換機32で放熱し、再び低温となって弾性
ロール10側に循環供給される。
【0026】なお、図1においては2つのモータ22,
24で両ロール10,12を独立駆動しているが、1個
のモータで両者を連繋させて反転駆動することも可能で
あることは勿論である。また、冷媒は熱交換機32、ポ
ンプ34を通じて閉ループで弾性ロール10との間を循
環させたが、水などを冷媒として用いる場合には、開ル
ープとし、上流側から下流側に向けて順次冷媒を流通さ
せる構成も採用することができることは勿論である。
【0027】前記弾性ロール10は、図2、3に詳細に
示すように、両端中心に前記回転軸14を一体に突出形
成し、かつ、両側縁部外周に固定用突起部36を一体に
突出形成した中実円柱形の金属製ロール本体38と、ロ
ール本体38の両側端面にビスなどを介して固定される
これよりやや径の大きなエンドプレート39と、ロール
本体38の両突起部36間にあって、ロール本体38の
外周に嵌合固着されてこれの外周を覆う弾性体層として
の弾性筒40と、エンドプレート39と両突起部36と
の間にあって、ロール本体38の外周に嵌合された弾性
封止体としての一対のO−リング42と、両O−リング
42に両端内周を気密に嵌合された前記エンドプレート
39の外径と同一内径で薄肉の金属弾性スリーブ44と
から構成されている。このO−リング42の径に応じて
金属弾性スリーブ44とロール本体38との間に隙間D
が形成されている。
【0028】前記各回転軸14の中心には前記ロータリ
ジョイント30を介して前記熱交換機32に連通する冷
媒流路46が貫通形成されている。この冷媒流路46の
先端はロール本体38の両端部近傍において、その外周
から中心位置に向けて穿孔された多数の流通穴48に連
通され、ロール本体38の外周を覆う弾性筒40に同じ
く開けられた多数の流通穴50を通じて、前記隙間Dに
連通されている。従って、図2の矢印方向で示すごと
く、冷媒は一方の冷媒流路46→各流通穴48,50→
隙間Dを流れ、他方側の各流通穴48,50→冷媒流路
46を通じて熱交換機32側に循環し、金属弾性スリー
ブ44を冷却する。
【0029】前記金属弾性スリーブ44は、伝熱性のあ
る略円筒状のものであればよく、望ましくはシームレス
タイプの薄肉パイプが好ましい。たとえば、弾性ロール
10を艶付け加工に用いる場合には、ステンレス(SU
S)製とし、シームレス表面で、表面粗度5S以下の鏡
面とすればよい。弾性ロール10をエンボス加工に用い
る場合にはニッケル製の電鋳表面エンボス平板の対向二
辺を溶接して円筒状に形成したものとすればよい。ま
た、その厚みは、0.1mm以上3mm以下が好まし
く、より好ましくは0.3mmがよい。厚みが1mmを
超えると、弾性変形しにくくなり、また0.1mmを下
回ると冷媒圧力により膨張し、シール性が保持できなく
なるからである。
【0030】前記弾性筒40およびO−リング42は、
シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、ネオプレン
ゴムなどの耐熱ゴムであって、JIS A硬度40〜1
00度、耐冷媒性能を持ったものを好適に用いることが
できる。また、弾性筒40の厚みは特に限定されるもの
でないが、10mm程度あれば十分である。
【0031】前記ロール10内に流通される冷媒として
は、気体、液体のいずれであってもよく、要は冷却機能
を持つ圧縮または非圧縮性の流体であればいずれの冷媒
も使用できる。
【0032】図4(a),(b)は以上の製膜装置によ
る製膜加工の状況を示している。図において、(a)は
ニップ圧F1により両ロール10、12を圧接しつつ製
膜を行うもので、両ロール10,12の圧接位置で、弾
性ロール10は、ロール12の押圧力によりその表面の
金属弾性スリーブ44がO−リング42および内部を流
通する冷媒の圧力に抗して弾性変形して凹み、この結
果、この間を通過する樹脂シート26のメルトウエッブ
に対し、接触面長さL1×金属弾性スリーブ44の長さ
分の面接触となる。
【0033】この接触位置において冷媒の冷却作用によ
り樹脂シート26は冷却され、速やかに両ロール10,
12から離間し、引取り方向に移送される。圧接位置を
離れた金属弾性スリーブ44は順次その弾性により、円
弧状に回復する。これと同時に樹脂シート26から奪っ
た熱は直ちに冷媒により熱交換され、金属弾性スリーブ
44は常時その表面を低温に保たれ、温度上昇による不
具合を解消できることになる。また、それ故、両ロール
10,12の回転数を上げて製膜速度を高めても、製品
不良を防止できることになる。
【0034】また、(b)は(a)よりさらに高いニッ
プ圧F2により両ロール10,12を圧接した状態を示
し、この場合には、接触面長さL2は前記接触面長さL
1より大となり、さらに大きな面接触を得られる。この
場合には金属弾性スリーブ44の圧接位置はさらに大き
く凹み、この結果、弾性筒40も凹み、その弾性変形し
ろを十分に確保しつつ、その押圧力により樹脂シート2
6のさらなる薄肉化を可能とする。
【0035】(第2実施形態)図5は本発明の第2実施
形態を示すものである。図において、両ロールとも図
2,3に示す構造の弾性ロールである以外は第1実施形
態と同じであり、その同一箇所には同一符号を付し、説
明は省略する。本実施形態においては、製膜時におい
て、両ロール10,10ともその圧接面である金属弾性
スリーブ44が互いに弾性変形することにより、前記第
1実施形態に比べて2倍の変形しろを得、また冷却効果
も倍加すると同時に、圧接位置では平板状に変形するた
め、各金属弾性スリーブ44が圧接面から離れ、弾性復
帰するときの回復がスムーズに行える。なお、この変形
しろが大きいことは、溶融樹脂の樹種に応じて加圧度合
を多様化できることになり、さらに多様な膜厚に形成す
ることが可能となる。
【0036】(第3実施形態)図6は本発明の第3実施
形態を示すものである。図において、弾性ロール10内
に冷媒を流通させる冷媒供給構造が第1実施形態と異な
るのみであり、その同一箇所には同一符号を付し、説明
は省略する。第1実施形態においては、冷媒を循環用ポ
ンプ34によって圧送しながら、弾性ロール10のロー
ル本体38と金属弾性スリーブ44との隙間D内に流通
させているため、その隙間D内の冷媒圧力によって、ロ
ール本体38と金属弾性スリーブ44との両側シール
部、つまり、弾性封止体としてのO−リング42の接合
部からの液漏れ(冷媒漏れ)が危惧される。
【0037】そこで、本実施形態では、前記弾性ロール
10の一方の冷媒流路に冷媒供給部61が接続され、他
方の冷媒流路に吸引手段62が接続されている。具体的
には、一方の冷媒流路46を有する一方の回転軸14
(図6の上方)に取り付けたロータリジョイント30に
冷媒供給部61が接続され、他方の冷媒流路46を有す
る他方の回転軸14((図6の下方)に取り付けたロー
タリジョイント30に吸引手段62が接続されている。
【0038】ここで、冷媒供給部61としては、適当な
大きさで所定量の水を冷却した状態で貯留する冷却水タ
ンクを用いている。これにより、冷却水タンクからは、
冷却水が常圧のままロータリジョイント30を介して、
弾性ロール10の一方の冷媒流路46から隙間D内に供
給されるようになっている。なお、タンクからの水(常
温)を熱交換機で冷却して供給するようにしてもよい。
また、吸引手段62としては、真空ポンプを用いてい
る。この場合、弾性ロール10の金属弾性スリーブ44
とロール本体38との隙間D内における水圧(冷媒圧
力)が1kg/cm2以上かつ10kg/cm2以下になるよう
に、吸引力が設定されている。なお、吸引した水を冷媒
供給部61へ循環して再使用するようにしてもよい。
【0039】従って、第3実施形態では、吸引手段62
によって弾性ロール10の他方の冷媒流路を吸引する
と、その他方の冷媒流路側が負圧になるので、一方の冷
媒流路側との差圧によって、冷媒を弾性ロール10のロ
ール本体38と金属弾性スリーブ44との隙間D内に流
通させることができる。つまり、冷媒は、冷媒供給部6
1から一方の冷媒流路46、一方の流通穴48,50、
隙間D、他方の流通穴50,48を通って、他方の冷媒
流路46へ吸引される。このとき、ロール本体38と金
属弾性スリーブ44との隙間Dでの冷媒圧力は1kg/c
2以上かつ10kg/cm2以下に維持されているから、
ロール本体38と金属弾性スリーブ44との両側シール
部のシール構造を高度にしなくても、それらのシール部
からの冷媒漏れを防ぐことができる。よって、高度なシ
ール構造が必要ないから経済的にできるとともに、長期
に渡り耐久性を維持することができる。
【0040】以上の各実施形態においては、封止体とし
て、O−リング42を用いたが、O−リング42の場
合、ニップ圧力を過大にかけたり、高速回転(50m/
min以上)すると、内部の冷媒漏れが危惧される。そ
こで、この点の対策としては、図7に示す構造が好まし
い。これは、ロール本体38の両側端面に設けられた押
圧プレート71と、この押圧プレート71と前記ロール
本体38の両側端面との間に介装されたラバープレート
72と、このラバープレート72を間に挟んで押圧プレ
ート71をロール本体38の両側端面に締め付け固定す
る締め付けねじ73とを含む構成である。
【0041】押圧プレート71は、金属材料によって、
外径が金属弾性スリーブ44の外径と略等しい円盤状に
形成され、かつ、前記ラバープレート72と接する面が
中心部分が肉厚になったテーパ面71Aに形成されてい
る。前記ラバープレート72は、シリコンゴム、フッ素
ゴム、ウレタンゴム、ネオプレンゴムなどの耐熱ゴムで
あって、JIS A硬度で30未満、かつ、耐冷媒性能
を持ったものを用いている。とりわけ、JIS A硬度
で30度未満、望ましくは25度以下のウレタンゴムを
用いれば、冷媒漏れを封止する上で効果的である。形状
は、外径が金属弾性スリーブ44の外径と略等しい円盤
状に形成され、かつ、前記押圧プレート71と接する面
が中心部分が肉薄になったテーパ面72Aに形成され、
さらに、外周部に前記金属弾性スリーブ44の両側部分
を嵌合する嵌合段部72Bが形成されている。
【0042】この構成において、押圧プレート71を締
め付けると、ラバープレート72が弾性変形して、ロー
ル本体38と金属弾性スリーブ44との両側開口端を封
止する。このとき、ラバープレート72には、押圧プレ
ート71のテーパ面71Aによって、厚みを薄くする方
向の力(ロール本体38の軸方向の力)と外径を拡大す
る方向の力(ロール本体38の径方向の力)とが働くの
で、ロール本体38と金属弾性スリーブ44との両側シ
ール部を確実にシールすることができる。よって、高速
回転および高ニップ下での冷媒漏れを確実に防止でき
る。
【0043】また、上記各実施形態においては、金属弾
性スリーブ44を単層構造としたが、径方向で多層構造
になるように形成してもよい。たとえば、図8に示すよ
うに、内側の内筒44Aと、外側の外筒44Bとを隙間
なくはめ合わせた2層構造でもよい。つまり、内筒44
Aの外径と外筒44Bの内径とが実質的に等しい寸法で
嵌合し、全体の厚みが0.5mm以下の構造でもよい。
【0044】これらを製造する方法としては、特開平9
−267222号公報に示された方法が好適である。ま
ず、薄板状の金属材料(とくに、マルエージング鋼が好
適)を環状に連続させた継ぎ目のないシームレス素材を
コアに装着し、そのコアを加熱膨張させてコアの外周面
をシームレス素材の内周面に圧着し、この状態でシーム
レス素材の外周面を切削して、所定厚みで所定外径を有
する内筒44Aと、所定厚みで所定内径(内筒44Aの
外径と等しい内径)を有する外筒44Bとを得、これを
互いに嵌合して2層構造の金属弾性スリーブ44を製造
する。
【0045】一般に、金属弾性スリーブは、ニップ力を
過大にかけたり、シート偏肉が極端に悪い場合、曲げ疲
労によりクラックが発生しやすく、その結果、内部の冷
媒漏れなどが生じることが考えられるが、金属弾性スリ
ーブを多層構造とすることで、これらの問題も回避でき
る。つまり、繰り返し曲げ疲労に対する耐久性を改善で
きる。
【0046】なお、金属弾性スリーブ44の多層構造に
ついては、2層構造に限らず、3層以上でもよい。さら
に、異なる金属材料の組み合わせでもよい。また、この
構造の場合、ロール本体38と金属弾性スリーブ44と
の両端側シール部のシール構造についても、基本的には
図7に示す構造と同じであるため、その構造と同じ効果
が期待できる。つまり、ロール本体38と金属弾性スリ
ーブ44との両側シール部を確実にシールすることがで
き、よって、高速回転および高ニップ下での冷媒漏れを
確実に防止できる。
【0047】
【実施例】(実施例1)第1実施形態に基づいて、弾性
ロールを次のような条件で実際に製造した。まず、直径
150mmのロール本体の表面に10mm厚硬度45゜
のシリコンラバーをライニングし、冷媒流路および流通
穴を穿孔し、O−リングをロール本体両側外周に嵌め、
さらにその外周に金属弾性スリーブを嵌合固定した。金
属弾性スリーブは0.3mm厚SUS製のもので、その
金属弾性スリーブ内周とシリコンラバーとの隙間距離は
3mmであった。ついで、この弾性ロールの冷媒流路に
水圧10kg/cm2の圧力を加えて隙間部分のシール性を
確認後、図1に示す製膜装置に組込み、金属ロールと組
合わせ、製膜作業を行った。
【0048】この製膜作業の条件は以下の通り: Tダイからの押出し樹脂・・・PP(融点161℃、平
均分子量 Mw 431,000 Mn65,000Mw/Mn=6.
6) 押出し温度・・・260℃ メルトウエッブのニップ幅・・・5mm 冷媒・・・入口温度15℃の水、水圧3kg/cm2 製膜速度:30m/min以上 この結果、両面光沢があり、透明性の高い300μm厚
のシートが不良個所なく得られた。
【0049】(比較例1)上記実施例1と同一寸法であ
って、特開平9−76365号公報に示す金属表面弾性
ロール、すなわち、金属弾性スリーブの内周に弾性体層
が密着したロールと、金属ロールとの組合わせにより、
前記と同一条件で溶融押出されるPPを製膜したとこ
ろ、300μm厚みのシートで、製膜速度が5m/mi
n以上になると、ロール温度が上昇し、メルトウエッブ
の冷却が困難であり、これ以上の製膜速度、厚みでは、
製膜が不可能であることが確認された。
【0050】(実施例2)上記実施例1において、O−
リングの代わりに、図7に示すラバープレートおよび押
圧プレートを用いた。ラバープレートは、JIS A硬
度25度である。製膜作業の条件は、製膜速度:50m
/min、ニップ圧力:50kg/cm(線圧)とした以
外は、実施例1と同条件である。結果は、内部の冷媒漏
れもなく、両面光沢があり、透明性の高い300μm厚
のシートが不良個所なく得られた。
【0051】(比較例2)上記実施例1記載のO−リン
グを封止体として用いた以外は、実施例2と同条件で製
膜したところ、金属弾性スリーブの端面より内部の冷媒
漏れが認められた。
【0052】(実施例3)上記実施例1において、次の
条件のものを用いた。 ・金属弾性スリーブ:外径176.6mm、内径17
6.0mm、幅1,000mm、材質SUS630、 ただし、内筒:外径176.30mm(公差+0〜−
0.04mm)厚み0.15mm 外筒:内径176.30mm(公差+0.04〜−0m
m)厚み0.15mm ・シール構造:O−リングの代わりに、図8に示すラバ
ープレートおよび押圧プレートを用いた。ラバープレー
トは、JIS A硬度25度である。 ・製膜条件 :製膜速度:50m/min、ニップ圧
力:100kg/cm(線圧)とした以外は、実施例1と
同条件である。 ・結果 :両面光沢があり、透明性の高い300μ
m厚のシートが不良個所なく得られ、かつ、10,00
0,000回転運転した時点においても、金属弾性スリ
ーブにはクラックなどの異常が発生しなかった。
【0053】(比較例3)実施例3において使用したも
のと同一材質のスリーブで、外径176.6mm、内径
176.0mmの単層構造の金属弾性スリーブを使用し
て、実施例3と同一条件で製膜したところ、20000
00回転運転した時点において、金属弾性スリーブ上の
シート端部と接触する部分に小さなクラックが発生し
た。
【0054】
【発明の効果】本発明の製膜装置によれば、次の効果が
ある。 ロール同士が圧接した際に弾性ロールの隙間内部を流
れる冷媒および弾性封止体を圧しつつ金属弾性スリーブ
の接触面を弾性変形させ、樹脂との接触を面接触とする
ため、ニップ過多によるバンク不良などを防止できる。 表面近くに冷媒が通過するので過度の表面温度上昇が
なく、表面温度上昇に伴う不具合を一掃できる。 ロール本体の外周部が弾性体層により覆われている構
成とすることで、金属弾性スリーブが隙間しろを越えて
弾性変形すると、この弾性層も変形させつつ変形するた
め、高加圧による弾性変形しろを十分に確保できる。 弾性ロール内に冷媒を流通させるに際して、ロールの
一方側に冷媒供給部を接続するとともに、他方側に吸引
手段を接続する構成とすることで、簡単かつ経済的なシ
ール構造で冷媒漏れを防ぐことができる。 封止体を、ラバープレートおよび押圧プレートで構成
することで、冷媒漏れを確実に防ぐことができる。 金属弾性スリーブを多層構造とすることで、繰り返し
曲げ疲労強度を改善できる。
【0055】また、本発明の製膜方法によれば、次の効
果がある。 両ロール間を通過した熱可塑性樹脂シートのメルトウ
エッブは高いニップ圧力によってロール間に挟まれ、か
つ、熱を急速に奪われつつ製膜され、また、ロール側の
熱も冷媒によって急速に奪われるため、従来より薄膜の
製造が可能になるとともに、製膜速度を上げてもロール
に対する付着がない。従って、本発明方法は、薄膜を確
実に加工でき、製膜速度向上に伴い生産効率が向上し、
また、速度向上に伴う歩留りの低下も防止できる。 ロールが双方とも弾性ロールとすることにより、冷却
効率がさらに向上し、また、ロール側では圧接による弾
性変形しろを2倍に確保できることから、加工時におけ
る融通性も倍加する。 弾性ロール内に冷媒を流通させるに際して、ロールの
一方から冷媒を供給するとともに、他方側から吸引する
ことにより、冷媒を漏れることなく隙間内に流通させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される第1実施形態の製膜装置の
全体を示す説明図である。
【図2】同上実施形態の弾性ロールの縦断面図である。
【図3】同上弾性ロールの分解斜視図である。
【図4】(a),(b)は同上弾性ロールを用いた製膜
状況を示す図1のIV−IV断面図である。
【図5】同上弾性ロール同士を組合わせた第2実施形態
を示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の製膜装置の全体を示す
説明図である。
【図7】封止体の他の構成を示す図である。
【図8】金属弾性スリーブの他の構成を示す図である。
【図9】従来の一形態を示す構成図である。
【符号の説明】
10 弾性ロール 12 金属ロール 14,16 回転軸 38 ロール本体 40 弾性筒(弾性体層) 42 O−リング(弾性封止体) 44 金属弾性スリーブ 44A 内筒 44B 外筒 46 冷媒流路 48,50 流通穴 61 冷媒供給部 62 吸引手段 71 押圧プレート 72 ラバープレート D 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松澤 幸三郎 東京都足立区弘道2−27−2 株式会社松 澤製作所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出された溶融熱可塑性樹脂を回転する
    一対の冷却ロール間で加圧冷却して所用膜厚に形成する
    とともに、前記ロールの表面性に応じた表面艶付を行う
    ようにした熱可塑性樹脂シートの製膜装置において、 前記ロールのうち、少なくとも一方のロールは、両側に
    回転軸を有するロール本体と、このロール本体の両側外
    周部に封止体を介して隙間を設けて気密に配置された金
    属弾性スリーブと、前記両回転軸の中心を貫通して開口
    された一対の冷媒流路と、中心を各冷媒流路に連通し外
    端を前記ロール本体の両側外周に開口して両冷媒流路と
    前記隙間とを連通させる流通穴とを備えた弾性ロールと
    したことを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜装置。
  2. 【請求項2】 押出された溶融熱可塑性樹脂を回転する
    一対の冷却ロール間で加圧冷却して所用膜厚に形成する
    とともに、前記ロールの表面性に応じた表面艶付を行う
    ようにした熱可塑性樹脂シートの製膜装置において、 前記ロールのうち、少なくとも一方のロールは、両側に
    回転軸を有するロール本体と、このロール本体の両側外
    周部に封止体を介して隙間を設けて気密に配置された金
    属弾性スリーブと、前記両回転軸の中心を貫通して開口
    された一対の冷媒流路と、中心を各冷媒流路に連通し外
    端を前記ロール本体の両側外周に開口して両冷媒流路と
    前記隙間とを連通させる流通穴とを備えた弾性ロールと
    し、 前記一方の冷媒流路に冷媒供給部を接続し、他方の冷媒
    流路に吸引手段を接続したことを特徴とする熱可塑性樹
    脂シートの製膜装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の熱可塑
    性樹脂シートの製膜装置において、前記封止体は、弾性
    封止体であることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製
    膜装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の熱可塑
    性樹脂シートの製膜装置において、前記封止体は、前記
    ロール本体の両側端面に設けられた押圧プレートと、こ
    の押圧プレートと前記ロール本体の両側端面との間に介
    装され押圧プレートの押圧によって弾性変形して前記ロ
    ール本体と金属弾性スリーブとの両側開口端を封止する
    ラバープレートとを含んで構成されていることを特徴と
    する熱可塑性樹脂シートの製膜装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の熱可塑性樹脂シートの
    製膜装置において、前記ラバープレートは、JIS A
    硬度が30度未満のウレタンゴムで形成されていること
    を特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    熱可塑性樹脂シートの製膜装置において、前記金属弾性
    スリーブは、径方向で多層構造に形成されていることを
    特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    熱可塑性樹脂シートの製膜装置において、前記金属弾性
    スリーブは、マルエージング鋼で形成されていることを
    特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    熱可塑性樹脂シートの製膜装置において、前記ロール本
    体の外周部が弾性体層により覆われていることを特徴と
    する熱可塑性樹脂シートの製膜装置。
  9. 【請求項9】 押出された溶融熱可塑性樹脂を回転する
    一対の冷却ロール間で加圧冷却して所用膜厚に形成する
    とともに、前記ロールの表面性に応じた表面艶付を行う
    ようにした熱可塑性樹脂シートの製膜方法において、 前記一対のロールは、両側に回転軸を有するロール本体
    と、このロール本体の両側外周部に封止体を介して隙間
    を設けて気密に配置された金属弾性スリーブと、前記両
    回転軸の中心を貫通して開口された一対の冷媒流路と、
    中心を各冷媒流路に連通し外端を前記ロール本体の両側
    外周に開口して両冷媒流路と前記隙間とを連通させる流
    通穴とを備えた弾性ロールと、金属製ロールとを組合わ
    せて用い、 前記冷媒流路および流通穴を通じて前記金属弾性スリー
    ブとロール本体との隙間に冷媒を流通させながら、両ロ
    ールを圧接しつつ回転させることで、前記金属弾性スリ
    ーブの熱可塑性樹脂シートとの接触面を冷媒圧力に抗し
    て弾性変形させて、熱可塑性樹脂シートと面接触させる
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の熱可塑性樹脂シート
    の製膜方法において、前記弾性ロールの一方の冷媒流路
    から冷媒を供給するとともに、他方の冷媒流路から吸引
    して、前記金属弾性スリーブとロール本体との隙間に冷
    媒を流通させることを特徴とする熱可塑性樹脂シートの
    製膜方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の熱可塑性樹脂シー
    トの製膜方法において、前記金属弾性スリーブとロール
    本体との隙間内において冷媒圧力が1kg/cm2以上かつ
    10kg/cm2以下に設定されていることを特徴とする熱
    可塑性樹脂シートの製膜方法。
  12. 【請求項12】 請求項9〜請求項11のいずれかに記
    載の熱可塑性樹脂シートの製膜方法において、前記封止
    体は、弾性封止体であることを特徴とする熱可塑性樹脂
    シートの製膜方法。
  13. 【請求項13】 請求項9〜請求項11のいずれかに記
    載の熱可塑性樹脂シートの製膜方法において、前記封止
    体は、前記ロール本体の両側端面に設けられた押圧プレ
    ートと、この押圧プレートと前記ロール本体の両側端面
    との間に介装され押圧プレートの押圧によって弾性変形
    して前記ロール本体と金属弾性スリーブとの両側開口端
    を封止するラバープレートとを含んで構成されているこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の熱可塑性樹脂シー
    トの製膜方法において、前記ラバープレートは、JIS
    A硬度が30度未満のウレタンゴムで形成されている
    ことを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜方法。
  15. 【請求項15】 請求項9〜請求項14のいずれかに記
    載の熱可塑性樹脂シートの製膜方法において、前記金属
    弾性スリーブは、径方向で多層構造に形成されているこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜方法。
  16. 【請求項16】 請求項9〜請求項15のいずれかに記
    載の熱可塑性樹脂シートの製膜方法において、前記金属
    弾性スリーブは、マルエージング鋼で形成されているこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂シートの製膜方法。
  17. 【請求項17】 請求項9に記載のロールが、双方とも
    弾性ロールであることを特徴とする熱可塑性樹脂シート
    の製膜方法。
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