JPH11314497A - マーク用生地シート、マーク及びマークの形成方法 - Google Patents

マーク用生地シート、マーク及びマークの形成方法

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JPH11314497A
JPH11314497A JP12356098A JP12356098A JPH11314497A JP H11314497 A JPH11314497 A JP H11314497A JP 12356098 A JP12356098 A JP 12356098A JP 12356098 A JP12356098 A JP 12356098A JP H11314497 A JPH11314497 A JP H11314497A
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JP
Japan
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mark
layer
short fiber
cloth
sheet
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JP12356098A
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Kazuhiko Azumaguchi
一彦 東口
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Tokyo Horaisha KK
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Tokyo Horaisha KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の形状のマークを効率良く、容易にかつ
簡便に、しかも耐久性良く被接着物に形成することが可
能なマーク用生地シートの提供。 【解決手段】 マークを形成する短繊維層と、該短繊維
層を固定する短繊維固定層と、溶融して被接着物に接着
するホットメルト層とをこの順に積層してなるマーク用
生地と、透明シート上に粘着層を有する基体とを有し、
前記粘着層に前記短繊維層が粘着してなることを特徴と
するマーク用生地シートである。マーク用生地がマーク
様に切断され、非マーク部分が基体から剥離除去された
後、該マーク用生地におけるホットメルト層が被接着物
に接するように配置された状態で加熱される態様が好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数字、文字、図形
等による多種多様なマークを少数ずつでも低コストで効
率よく、型を用いることなく容易にかつ簡便に、しかも
耐久性良く被接着物に形成するのに好適なマーク用生地
シート、並びに、前記マーク用生地シートを用いて得ら
れるマーク及び前記マーク用生地シートを用いたマーク
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ユニホーム等をはじめとする
各種衣類に数字、文字等によるロゴ、図形等のマークを
接着形成することが盛んである。このようなマークは、
マーク用生地シートを用いて接着形成されるが、従来に
おけるマーク用生地シートは、例えば、仮接着剤を塗布
してなる仮接着層を表面に有する台紙上に、静電吹付法
等によりマーク様に形成されると共に該仮接着層に仮接
着される短繊維層、該短繊維層を固定する短繊維固定
層、及び被接着物に溶融接着するホットメルト層をこの
順に積層してなる構造を有する。このマーク用生地シー
トを用いたマークの形成は、具体的には、以下のように
して行われる。即ち、前記ホットメルト層を衣服等の被
接着物に接するように配置し、前記台紙側から加熱して
該ホットメルト層を溶融させ該被接着物に接着させた
後、前記台紙を剥離する。すると、前記被接着物上に、
マーク様に形成された短繊維層が、前記短繊維固定層及
び前記ホットメルト層を介して接着され、マークが形成
される。
【0003】しかし、このような従来のマーク用生地シ
ートの場合、以下のような問題がある。即ち、前記台紙
が不透明であるため、該台紙側から前記マーク用生地シ
ートを加熱して該マーク生地用シートを前記被接着物に
接着する際、マーク様に形成された前記短繊維層を目視
することができない。このため、形成されるマークの位
置ずれ等が生ずるという問題がある。前記台紙を前記短
繊維層の形状に合わせて切断することも可能であるが、
煩雑であり、効率的でない。また、従来のマーク用生地
シートにおいては、前記短繊維層をはじめとする各層
を、高価な型を用いて静電吹付法等によりマーク様に形
成するので、生産性に劣り、低コストで生産しにくく、
多種多様なマークを少数ずつ生産するのに適さず、効率
的でないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、数字、文字、図形等による多
種多様なマークを少数ずつでも低コストで効率よく、型
を用いることなく容易にかつ簡便に、しかも耐久性良く
被接着物に形成するのに好適なマーク用生地シート、並
びに、前記マーク用生地シートを用いて得られるマーク
及び前記マーク用生地シートを用いたマークの形成方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。即ち、 <1> マークを形成する短繊維層と、該短繊維層を固
定する短繊維固定層と、溶融して被接着物に接着するホ
ットメルト層とをこの順に積層してなるマーク用生地
と、透明シート上に粘着層を有する基体とを有し、前記
粘着層に前記短繊維層が粘着してなることを特徴とする
マーク用生地シートである。 <2> マーク用生地が、基体における粘着層の全面に
粘着してなる前記<1>に記載のマーク用生地シートで
ある。 <3> マーク用生地がマーク様に切断され、該マーク
様部分を除いた部分の前記マーク用生地が基体から剥離
除去された後、該マーク様部分のマーク用生地における
ホットメルト層が被接着物に接するように配置された状
態で加熱される前記<1>又は<2>に記載のマーク用
生地シートである。 <4> ホットメルト層がフィルム状に形成された前記
<1>から<3>のいずれかに記載のマーク用生地シー
トである。 <5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のマー
ク用生地シートにおいて、マーク用生地がマーク様に切
断され、該マーク様部分を除いた部分の前記マーク用生
地が基体から剥離除去されてなることを特徴とするマー
クである。 <6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載のマー
ク用生地シートを用い、該マーク用生地シートにおい
て、マーク用生地をマーク様に切断し、該マーク様部分
を除いた部分の前記マーク用生地を粘着層から剥離除去
した後、該マーク様部分のマーク用生地におけるホット
メルト層が被接着物に接するように該マーク用生地シー
トを配置し、前記ホットメルト層を加熱により溶融させ
て前記被接着物に接着させ、その後、前記被接着物に接
着したマーク様部分のマーク用生地を前記粘着層から剥
離することを特徴とするマークの形成方法である。
【0006】前記<1>及び<2>に記載のマーク用生
地シートにおいては、透明シートとホットメルト層とが
表層として存在する。前記透明シート側から熱を加える
と、該熱が、前記粘着層、前記短繊維層、前記短繊維固
定層、前記ホットメルト層の順に伝えられ、前記被接着
物側から熱を加えると、前記被接着物、前記ホットメル
ト層の順に伝えられ、前記透明シート側及び前記被接着
物側から熱を加えると、該熱が、上述のそれぞれにおけ
るような順に伝えられる。該ホットメルト層は、熱によ
り溶融し、被接着物の表面にアンカー効果等により強固
に接着する。ここで、前記基体を前記短繊維層から引き
剥がす方向に引っ張ると、前記基体における粘着層と前
記短繊維層との界面において剥離が生じ、該基体が剥離
除去される。その結果、前記短繊維固定層に強固に保持
されたマーク様の前記短繊維層が、前記ホットメルト層
を介して被接着物に強固に接着され、該被接着物上に前
記短繊維層によるマークが接着形成される。こうして接
着形成されたマークは、洗濯等がなされても、前記短繊
維層が前記短繊維固定層に強固に保持されているので、
該短繊維層は劣化せず、耐久性に優れる。
【0007】前記<3>に記載のマーク用生地シートに
おいては、前記マーク用生地が所望のマーク様に切断さ
れ、該マーク様部分を除いた部分の前記マーク用生地が
基体から剥離除去される。このとき、マーク様部分のマ
ーク用生地における前記短繊維層は、前記基体における
前記粘着層に粘着しているだけなので、前記剥離除去は
容易に行われる。こうして、生産性良く、容易にかつ簡
便に、前記マーク用生地においてマークが形成される。
その結果、該マーク用生地シートは、透明な基体に、マ
ーク様に切断されたマーク用生地、即ちマークが粘着し
ている状態になる。このマーク用生地シートを、前記ホ
ットメルト層が被接着物に接するように配置し、前記透
明シート側から熱を加えると、該熱が、前記粘着層、前
記短繊維層、前記短繊維固定層、前記ホットメルト層の
順に伝えられ、前記被接着物側から熱を加えると、前記
被接着物、前記ホットメルト層の順に伝えられ、前記透
明シート側及び前記被接着物側から熱を加えると、該熱
が、上述のそれぞれにおけるような順に伝えられる。該
ホットメルト層は、熱により溶融し、被接着物の表面に
アンカー効果等により強固に接着する。ここで、前記基
体を前記短繊維層から引き剥がす方向に引っ張ると、前
記基体における粘着層と前記短繊維層との界面において
剥離が生じ、該基体が剥離除去される。その結果、前記
短繊維固定層に強固に保持されたマーク様の前記短繊維
層が、前記ホットメルト層を介して被接着物に強固に接
着され、該被接着物上に前記短繊維層によるマークが接
着形成される。こうして接着形成されたマークは、洗濯
等がなされても、前記短繊維層が前記短繊維固定層に強
固に保持されているので、該短繊維層は劣化せず、耐久
性に優れる。
【0008】前記<4>に記載のマーク用生地シートに
おいては、前記ホットメルト層が、フィルム状に形成さ
れているので、前記マーク用生地を切断が容易であり、
粉体のホットメルト接着剤を固着したホットメルト層の
場合に比べてカッターの刃を痛め難い。
【0009】前記<5>に記載のマークは、前記<1>
から<4>のいずれかに記載のマーク用生地シートにお
いて、マーク用生地がマーク様に切断され、該マーク様
部分を除いた部分の前記マーク用生地が基体から剥離除
去されてなり、被接着物上に接着形成される時まで、前
記基体に粘着した状態でしっかりと保持される。このた
め、該マークが、多数の文字、数字、図形等からなる複
雑なものであっても、個々の文字等は所望の配置のまま
安定に保持される。したがって、該マークを被接着物上
に配置する際、該マークを構成する個々の文字等を一つ
一つ配置する必要はなく、該マークを構成する文字等を
一度に配置することができる。その結果、マークの位置
ずれ等が生じない。また、前記基体が透明であるので、
前記マークは該基体の両面から目認することができる。
【0010】前記<6>に記載のマークの形成方法にお
いては、前記<1>から<4>のいずれかに記載のマー
ク用生地シートを用い、該マーク用生地シートにおい
て、マーク様にマーク用生地を切断し、該マーク様部分
を除いた部分の前記マーク用生地を基体から剥離除去す
る。その結果、生産性良く、容易にかつ簡便に、前記マ
ーク用生地においてマークが形成される。その後、該マ
ーク用生地におけるホットメルト層が被接着物に接する
ように該マーク用生地シートを配置する。このとき、該
マーク用生地シートは、透明な基体に、マーク様に切断
されたマーク用生地が、即ちマークが粘着している状態
にあるので、基体側からマーク用生地を透視することが
でき、その配置が容易である。次に、前記透明シート側
から熱を加えると、該熱が、前記粘着層、前記短繊維
層、前記短繊維固定層、前記ホットメルト層の順に伝え
られ、前記被接着物側から熱を加えると、前記被接着
物、前記ホットメルト層の順に伝えられ、前記透明シー
ト側及び前記被接着物側から熱を加えると、該熱が、上
述のそれぞれにおけるような順に伝えられる。すると、
前記熱により、前記ホットメルト層が溶融し、アンカー
効果等により前記被接着物に強固に接着する。ここで、
前記基体を前記被接着物に接着したマーク用生地から剥
離除去すると、前記被着物上にマーク様の前記短繊維層
が強固に接着した状態で残る。そして、前記被接着物上
に所望のマークが接着形成される。こうして接着形成さ
れたマークは、洗濯等がなされても、前記短繊維層が前
記短繊維固定層に強固に保持されているので、該短繊維
層は劣化せず、耐久性に優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】(マーク用生地シート)本発明の
マーク用生地シートは、基体とマーク用生地とを有して
なる。該マーク用生地シートの大きさは、目的、用途等
に応じて適宜選択することができ、その使用態様として
は、単板状の態様で使用してもよいし、ロール状に巻き
取られた態様で使用してもよく、目的に応じて適宜選択
した態様で使用することができる。
【0012】−基体− 前記基体は、透明シート上に粘着層を有する。
【0013】−−透明シート−− 前記透明シートとしては、耐熱性、可撓性、機械的強度
等を有していれば特に制限なく、目的に応じて適宜選択
することができるが、その素材としては、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。本
発明においては、前記素材の中でも、耐熱性、耐熱収縮
性等の点でポリエステルが好ましい。前記透明シートの
形状、大きさ、構造等については特に制限はなく、目的
に応じて適宜選択することができるが、その厚みとして
は、例えば、50〜200μm程度である。本発明にお
いて、前記透明シートは、前記マーク用生地を切断刃で
切断乃至裁断した場合でも、それ自身は切断されること
はない。
【0014】−−粘着層−− 前記粘着層としては、前記マーク用生地における前記短
繊維層を粘着することができる機能を有する限り特に制
限なく、目的に応じて公知の素材により形成することが
できる。前記素材の例としては、粘着剤、バインダー、
可塑剤、粘着付与剤など、これらの混合物などが好適に
挙げられる。
【0015】前記粘着剤としては、アクリル系共重合体
樹脂接着剤、該アクリル系共重合体樹脂接着剤に、ポリ
エチレングリコール、パラフィンエマルジョンを配合し
たものなどが挙げられる。これらは、市販品であっても
よいし、適宜調製したものであってもよい。前記バイン
ダーとしては、例えば、アクリル樹脂、ゴムなどが挙げ
られ、これらの中でもアクリル樹脂、特にアクリル共重
合体が好適に挙げられる。前記可塑剤としては、例え
ば、ミネラルオイル、液状ポリブテン、液状ポリアクリ
レート、フタル酸エステル、ラノリンなどが挙げられ
る。前記粘着付与剤としては、例えば、炭化水素、ロジ
ン誘導体、ポリテルペンなどが挙げられる。
【0016】前記粘着層は、例えば、以下のようにして
形成することができる。即ち、前記バインダー等の各成
分を、適宜選択した公知の溶剤に溶かして粘着層用塗工
液を調製する。そして、この粘着層用塗工液を前記感熱
記録層の一方の表面上に塗布し乾燥することにより形成
することができる。なお、前記粘着層用塗工液の塗布
は、公知の塗布方法を採用することができ、例えば、エ
アードクターコーター、ブレードコーター、ロッドコー
ター、ナイフコーター、スクイズコーター、リバースロ
ールコーター、バーコーターなどを用いて行うことがで
きる。前記粘着層用塗工液の乾燥は、一般に50〜18
0℃で5〜20分程度である。
【0017】前記粘着層の粘着力としては、マーク用生
地シートの運搬等の流通時、前記マーク用生地の切断乃
至裁断時等においては、前記透明シートと前記マーク用
生地との間に剥離を生ずることがなく、該透明シート上
にしっかりと該マーク用生地を粘着保持し、前記マーク
用生地の剥離除去の際に、即ち、前記マーク用生地を固
定した状態で前記透明シートを手で引っ張った際に初め
て前記透明シートと前記マーク用生地との間に剥離を生
ずることができる程度である。
【0018】−マーク用生地− 前記マーク用生地は、マークを形成する短繊維層と、該
短繊維層を固定する短繊維固定層と、溶融して被接着物
に接着するホットメルト層とをこの順に積層してなる。
前記マーク用生地は、前記基体におる前記粘着層の一部
に粘着していてもよいし、全面に粘着していてもよい。
【0019】本発明においては、前記マーク用生地をマ
ーク様に切断乃至裁断したものが、「マーク」と称し、
該マークには、前記基体に保持された状態のもの、即ち
前記粘着層を介して前記透明シートに粘着した状態のも
の、被接着物に接着された状態のもの、前記基体に保持
されてなく、しかも前記被接着物にも接着していない状
態のもの、等のいずれもが含まれる。本発明において
は、前記マーク用生地を所望の形状に裁断乃至切断する
ことにより、容易にマーク様にすることができる。な
お、本発明においては、場合により、前記マーク用生地
をはじめからマーク様に形成しておいてもよい。
【0020】−−短繊維層−− 前記短繊維層における短繊維としては、特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、
絹、木綿等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、アクリ
ル繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、テトロン繊
維等の合成繊維などが挙げられる。これらは、1種単独
で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記
短繊維は、目的に応じて各種の色に染色されている。前
記短繊維の長さとしては、特に制限はなく、本発明の目
的を害しない範囲で適宜選択することができ、通常、
0.3〜2.0mm程度である。前記短繊維のデニール
としては、特に制限はなく、本発明の目的を害しない範
囲で適宜選択することができ、通常、0.8〜3.0程
度である。前記短繊維層は、一方の表面が前記短繊維固
定層に強固に保持され、他方の表面が前記粘着層に粘着
される。
【0021】−−短繊維固定層−− 前記短繊維固定層としては、前記短繊維層、即ち前記短
繊維を、その脱落が生じないように強固に保持すると共
に、前記ホットメルト層の融点よりも高い融点を有して
いれば(換言すれば、前記被接着物にマークを形成する
際に溶融することがなければ)特に制限はなく、目的に
応じて適宜選択することができる。前記短繊維固定層の
素材としては、例えば、自己架橋型又は熱架橋型のエマ
ルジョンタイプのアクリル系合成樹脂、酢酸ビニル系合
成樹脂、又はこれらの共重合体等に公知の柔軟剤、架橋
剤等を添加したものなどが好適に挙げられる。該素材の
場合、乾燥すると架橋効果により前記短繊維を強固に固
定すると共に柔軟性を有する層を形成することができ、
また、前記ホットメルト層が溶融する際でも溶融するこ
とがない。
【0022】−−ホットメルト層−− 前記ホットメルト層としては、熱により溶融して被接着
物に強固に接着することができる限り特に制限はなく、
公知のホットメルト接着剤を用いて形成することができ
る。前記ホットメルト接着剤としては、例えば、ナイロ
ン等のポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、エチ
レン−酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、軟
質プラスチックなどが挙げられる。これらは、1種単独
で使用してもよいし、2種以上を併用してもよく、ま
た、市販品を好適に用いることができる。
【0023】前記ホットメルト層は、例えば、前記短繊
維固定層が乾燥する前にフィルム状、粉状又は粒状の前
記ホットメルト接着剤を該短繊維固定層の表面に配置し
て付着させることにより形成することができる。なお、
このとき、余分なホットメルト接着剤は、除去すること
ができる。前記ホットメルト層の厚みとしては、目的に
応じて適宜選択することができるが、該ホットメルト層
がフィルム状に形成される場合は、50〜200μm程
度である。
【0024】−マーク用生地シートの製造− 本発明のマーク用生地シートは、例えば、以下のように
して製造することができる。即ち、前記透明シート上に
前記粘着層用塗工液を塗布し乾燥して前記粘着層を形成
する。次に、前記粘着層の表面に前記短繊維を、帯電等
を利用した静電吹き付け法等にて敷設して前記短繊維層
を形成する。次に、前記短繊維層の表面に前記短繊維固
定層の素材を塗布し乾燥して前記短繊維固定層を形成す
る。そして、前記短繊維固定層が乾燥する前に前記ホッ
トメルト接着剤を該短繊維固定層の表面に散布して付着
させて前記ホットメルト層を形成する。以上により、本
発明のマーク用生地シートを製造することができる。
【0025】−被接着物− 前記被接着物としては、前記ホットメルト層が溶融し
て、アンカー効果等により接着することができる限り、
その材質等については特に制限はないが、布製であるの
が好ましく、例えば、Tシャツ、トレーナー、スポーツ
ウエア等の衣類、枕、布団等の寝具類、袋等の雑貨類な
どが挙げられる。これらの中でも、衣類が特に好適であ
る。
【0026】(マークの形成方法)本発明のマークの形
成方法は、切断工程と、加熱工程と、剥離工程とをこの
順に行う。
【0027】前記切断工程は、前記本発明のマーク用生
地シートを用い、該マーク用生地シートにおいて前記マ
ーク用生地を所望の形状に、即ちマーク様に切断乃至裁
断し、該マーク様部分以外の部分(非マーク部分)のマ
ーク用生地を前記粘着層から剥離除去することにより、
マーク様のマーク用生地を形成する工程(即ち、マーク
を形成する工程)である。前記マーク用生地の切断乃至
裁断は、公知のカッター、コンピュータ等の制御器の指
令に基づき所望の形状に切断可能なオートカッター等を
用いて行うことができる。前記マーク様部分以外の部分
(非マーク部分)のマーク用生地の前記粘着層からの剥
離除去は、手作業あるいは機械作業にて行うことができ
る。
【0028】この切断工程により、前記マーク用生地シ
ートにおける前記基体は切断乃至裁断されないが、前記
マーク用生地のみが切断乃至裁断された後、前記マーク
様部分以外の部分(非マーク部分)のマーク用生地が剥
離除去される。その結果、透明な前記基体における前記
粘着層に、マーク様の前記マーク用生地シート(即ち、
マーク)が粘着した状態のマーク用生地シート(なお、
上述の通り、本発明においては、該マーク用生地シート
自体をマークと称することもある。)が得られる。該マ
ーク用生地シートは、いずれの表面からも前記マーク用
生地によるマークを視認することができる。
【0029】前記加熱工程は、前記切断工程を施した前
記マーク用生地シートを、該マーク用生地における前記
ホットメルト層が前記被接着物に接するように該被接着
物上に配置し、該マーク用生地シートにおける前記ホッ
トメルト層に熱を加え、これを溶融させる工程である。
前記熱を加える方法としては、特に制限はないが、前記
マーク用生地シートの全面を直接あるいは間接的に、均
一に押圧しながら加熱する方法が好ましく、公知の衣料
用転写機、加熱加圧装置、加熱プレス機、アイロンなど
を用いて好適に行うことができる。
【0030】前記熱の温度としては、前記ホットメルト
層が溶融するのに十分な温度であればよく、通常120
℃以上である。前記加熱の時間としては、10〜60秒
程度が好ましい。前記加熱工程は、加圧下で行うのが好
ましく、その圧力としては、100〜250g/cm2
程度が好ましい。
【0031】前記加熱工程により、前記マーク用生地シ
ートにおける前記ホットメルト層が溶融し、該ホットメ
ルト層が前記被接着物に接着する。この加熱工程におい
ては、前記ホットメルト層が溶融した後、該ホットメル
ト層を冷却するのが好ましい。溶融した前記ホットメル
ト層は、自然に冷却されるため、特に冷却をしなくても
よいが、ここで公知の冷却装置等を用いて冷却すると、
前記加熱工程の時間を短縮することができる点で有利で
ある。
【0032】前記剥離工程は、前記加熱工程を施した前
記マーク用生地シートにおける前記基体を、前記基体に
接着した前記マーク用生地から引き剥がす方向に引っ張
り、該マーク用生地から剥離除去する工程である。この
剥離工程は、機械作業により行うこともできるが、手作
業により好適に行うことができる。前記剥離工程の結
果、前記マーク用生地のみが前記被接着物上に接着した
状態で残り、該被接着物上に前記マーク用生地によるマ
ークが接着形成される。
【0033】前記マークとしては、数字、文字、図形等
の単独からなる、あるいは任意の組合せによるもの、例
えば、背番号、チーム名のロゴ、シャツ等のデザイン用
図柄などが挙げられる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら
限定されるものではない。図1は、本発明のマーク用生
地シートの断面概略図である。図1に示すマーク用生地
シート1は、基体2とマーク用生地3とを積層してな
る。基体2は、透明シート4上に粘着層5を有してな
る。マーク用生地3は、短繊維層6と短繊維固定層7と
ホットメルト層8とをこの順に積層してなる。短繊維層
6は、粘着層5に粘着している。
【0035】図1のマーク用生地シート1は、以下のよ
うにして製造した。まず、ポリエステル製の透明シート
4上に、アクリル系共重合体樹脂接着剤を塗布し乾燥し
て粘着層5を形成した。次に、粘着層5の表面に短繊維
(平均長さ0.8mm、1.5デニール、レーヨン製)
を敷設して短繊維層6を形成した。短繊維層6の表面に
熱架橋型のエマルジョンタイプのアクリル系合成樹脂を
塗布し乾燥して短繊維固定層7を形成した。短繊維固定
層7が乾燥する前にホットメルト接着剤としてのフィル
ム状のポリアミドを短繊維固定層7の表面に付着させて
ホットメルト層8を形成した。
【0036】図2は、本発明のマーク用生地シートを用
い、本発明のマークの形成方法における切断工程を行っ
た後の状態を示す断面概略説明図である。図1に示す本
発明のマーク用生地シート1において、ホットメルト層
8側からカッターを用いてマーク用生地3を切断した。
このとき、基体2は切断されず、マーク用生地3のみが
切断された。そして、図2に示すように、非マーク部分
のマーク用生地3は基体2から剥離除去され、基体2上
にはマーク様のマーク用生地3が存在している。以上の
工程が前記切断工程である。
【0037】次に、前記切断工程を施したマーク用生地
シート1を、ホットメルト層8が被接着物である布地9
に接するように配置した。このとき、ホットメルト層8
とは反対側の最表面に位置する透明シート4は透明であ
るので、透明シート4側からマーク用生地3を透視する
ことができ、布地9に対し、形成するマークの位置がず
れないようにマーク用生地3を配置することができる。
そして、このマーク用生地シート1における透明シート
4側から、マーク用生地3を布地9に押圧しながら加熱
した。このとき、加熱による熱は、透明シート4、粘着
層5、短繊維層6、短繊維固定層7、ホットメルト層8
と順次伝達され、ホットメルト層8は、該熱により溶融
し、布地9にアンカー効果等により接着した。ホットメ
ルト層8を冷却し、常温にすると、該ホットメルト層8
は布地9に強固に接着した。以上の工程が前記加熱工程
である。
【0038】次に、前記加熱工程を施したマーク用生地
シート1における基体2を、図3に示すように、布地9
に接着したマーク用生地3から引き剥がした。図3は、
基体をマーク用生地から剥離除去している状態を説明す
るための概念図である。このとき、マーク用生地3にお
ける短繊維層6は、粘着層5に粘着しているだけなの
で、両者の界面において容易に剥離が生ずる。以上の工
程が前記剥離工程である。その結果、図4に示すよう
に、布地9の表面には、数字の「8」のマーク10が接
着形成された。図4は、本発明のマーク用生地シートを
用いて本発明のマークの形成方法に従ってマークを形成
した状態を説明するための概略説明図である。
【0039】本発明のマークの形成方法により接着形成
されたマーク10は、布地9にホットメルト層8を介し
て強固に接着しており、マーク10を形成する短繊維層
6は短繊維固定層8に強固に固定されているので、該布
地9を頻繁に洗濯等しても、短繊維層6が劣化し、短繊
維が脱落することがない。また、短繊維層6は、洗濯等
により伸縮しない短繊維固定層8に保持・固定されてい
るので、洗濯等を行っても伸縮することがない。
【0040】
【発明の効果】本発明によると、数字、文字、図形等に
よる多種多様なマークを少数ずつでも低コストで効率よ
く、型を用いることなく容易にかつ簡便に、しかも耐久
性良く被接着物に形成するのに好適なマーク用生地シー
ト、並びに、前記マーク用生地シートを用いて得られる
マーク及び前記マーク用生地シートを用いたマークの形
成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のマーク用生地シートの断面概
略図である。
【図2】図2は、本発明のマーク用生地シートを用い、
本発明のマークの形成方法における切断工程を行った後
の状態を示す断面概略説明図である。
【図3】図3は、基体をマーク用生地から剥離除去して
いる状態を説明するための概念図である。
【図4】図4は、本発明のマーク用生地シートを用いて
本発明のマークの形成方法に従ってマークを形成した状
態を説明するための概略説明図である。
【符号の説明】
1 マーク用生地シート 2 基体 3 マーク用生地 4 透明シート 5 粘着層 6 短繊維層 7 短繊維固定層 8 ホットメルト層 9 布地 10 マーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マークを形成する短繊維層と、該短繊維
    層を固定する短繊維固定層と、溶融して被接着物に接着
    するホットメルト層とをこの順に積層してなるマーク用
    生地と、透明シート上に粘着層を有する基体とを有し、
    前記粘着層に前記短繊維層が粘着してなることを特徴と
    するマーク用生地シート。
  2. 【請求項2】 マーク用生地が、基体における粘着層の
    全面に粘着してなる請求項1に記載のマーク用生地シー
    ト。
  3. 【請求項3】 マーク用生地がマーク様に切断され、該
    マーク様部分を除いた部分の前記マーク用生地が基体か
    ら剥離除去された後、該マーク様部分のマーク用生地に
    おけるホットメルト層が被接着物に接するように配置さ
    れた状態で加熱される請求項1又は2に記載のマーク用
    生地シート。
  4. 【請求項4】 ホットメルト層がフィルム状に形成され
    た請求項1から3のいずれかに記載のマーク用生地シー
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のマー
    ク用生地シートにおいて、マーク用生地がマーク様に切
    断され、該マーク様部分を除いた部分の前記マーク用生
    地が基体から剥離除去されてなることを特徴とするマー
    ク。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載のマー
    ク用生地シートを用い、該マーク用生地シートにおい
    て、マーク用生地をマーク様に切断し、該マーク様部分
    を除いた部分の前記マーク用生地を粘着層から剥離除去
    した後、該マーク様部分のマーク用生地におけるホット
    メルト層が被接着物に接するように該マーク用生地シー
    トを配置し、前記ホットメルト層を加熱により溶融させ
    て前記被接着物に接着させ、その後、前記被接着物に接
    着したマーク様部分のマーク用生地を前記粘着層から剥
    離することを特徴とするマークの形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110115409A (zh) * 2019-05-23 2019-08-13 广东溢达纺织有限公司 一种自粘型衬布
CN110115408A (zh) * 2019-05-23 2019-08-13 广东溢达纺织有限公司 一种自粘型热熔衬布
CN110122956A (zh) * 2019-05-23 2019-08-16 广东溢达纺织有限公司 一种自粘型热熔衬布
CN110122957A (zh) * 2019-05-23 2019-08-16 广东溢达纺织有限公司 一种自粘型热熔衬布
CN110122955A (zh) * 2019-05-23 2019-08-16 广东溢达纺织有限公司 一种自粘型热熔衬布

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