JPH11314503A - ラジアルタイヤ - Google Patents
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Abstract
耐フレッティング性及び耐BES 性を改善して耐久性等に
優れたラジアルタイヤを提供することにある。 【解決手段】 カーカス層のタイヤ半径方向外側にタイ
ヤ赤道面に対して5〜20°のコード角度でスチールコー
ドが配列された複数のベルトプライ層により補強され、
スチールコードを構成するスチールフィラメントの、炭
素含有量、線径及び曲げ剛性、スチールコードの引張強
力、及びスチールコードを隣接コード間隙Gの適正化を
図ると共に、スチールコードが1〜3本のスチールフィ
ラメントよりなるコア1と、このコア1を取りまく6〜
9本のスチールフィラメントから構成された単一のシー
ス2との2層撚り構造を有し、該コア1の撚り方向と該
シース2の撚り方向とが同一方向であることを特徴とす
るラジアルタイヤ。
Description
特にトラック・バス用ラジアルタイヤに関するものであ
る。
には、タイヤの赤道面に対して比較的小さな角度で傾斜
するスチールコード配列を有するコード層をコードが互
いに交差する向きの積層とした少なくとも3層のゴム引
きコード布のベルトおよび上記赤道面に対して実質的に
直交するコード配列になる少なくとも1層のゴム引きコ
ード布より成るカーカスボディ補強したラジアルタイヤ
がある。
素に用いたタイヤは、ベルト端のセパレーション(BES)
が生じて更生不能及び安全上の問題が生じることがあ
る。本発明者らは上記の問題の発生メカニズムについて
検討した結果、タイヤの走行によるベルト層の繰返し変
形、特にサイドフォース発生時のベルト層面内での変形
が生じたとき、ベルト層端部のコード端周辺でゴムに亀
裂が生じ、これが成長して隣接するコードの亀裂とつな
がり、セパレーションに至ることが分かった。
との関係を検討した結果、ベルト層を補強するスチール
コード単体の曲げ剛性及び隣接するコードの間隙が、BE
S の大きさや発生時間に大きな影響を及ぼすことを見い
出した。
は、コード端の亀裂の成長に影響し、隣接コード間隙は
亀裂のつながり易さに影響する。そこで、このような B
ESの発生を防止するために、先に本発明者らは実開昭61
−206695号公報にてスチールコードを構成する各素線径
を 0.32 〜0.42mmにすることよりコード単体の曲げ剛性
を大きくすることを示している。
案によるスチールコードは、ゴム浸透性を良くする為に
中心基本構造(以下「コア」と称する)と同軸層(以下
「シース」と称する)の撚り方向とを逆にしている為、
コアの素線とシースの素線とが点接触をし、耐フレッテ
ィング疲労性に改良の余地を残している。
し、耐ベルト端セパレーション性(耐BES性)が改善
され、タイヤの耐久性及び更生性が改善された空気入り
ラジアルタイヤを提供することにある。
ッティング疲労は、コードが逆撚りであるために素線が
点接触をし、局所的に面圧が高くなり、コード変形時の
相対動きも大きくなることが原因であると考えられる。
このため、本発明者らは、コアとシースとを同方向で撚
ることで耐フレッティング疲労性を改良できると考え
た。しかしながら、同方向撚り構造ではゴム浸透性が悪
く、またコアが抜け易く、走行により飛出してタイヤチ
ューブに突き刺さり、パンクさせる危険性がある。この
問題を解決するためには、コアまで十分にゴムを浸透さ
せ、移動しないようにする必要がある。
を重ねた結果、スチールコードのコアとシースとを同方
向で撚ると同時に、スチールコードを構成する素線の曲
げ剛性の総和およびスチールコードの引張り強力を所定
の範囲に設定することにより上記目的を達成し得ること
を見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発
明は、実質的にラジアル方向にコードが配列されたカー
カス層のタイヤ半径方向外側にタイヤ赤道面に対して5
〜20°のコード角度でスチールコードが配列された複数
のベルトプライ層により補強されたラジアルタイヤにお
いて、(イ) 該スチールコードを構成するスチールフィ
ラメントは、炭素含有量が0.80〜0.85重量%であり、
(ロ) 該スチールコードが1〜3本のスチールフィラメ
ントよりなるコアと、このコアを取りまく6〜9本のス
チールフィラメントから構成された単一のシースとの2
層撚り構造を有し、該コアの撚り方向と該シースの撚り
方向とが同一方向であり、(ハ)該スチールコードを構
成するスチールフィラメントの線径が0.20 〜0.5mmで、
この構成するスチールフィラメントの曲げ剛性が次式、
i は各スチールフィラメントの直径を示し、また、式中
の数値1.3 は撚りによるフリクションの影響を加味した
係数であり、さらに、式中の数値 20000は鉄のヤング率
であり、単位はkg/mm2 とする。)で算出される該スチ
ールコードの曲げ剛性Bとして100kg・mm2 以上であり、
(ニ)かつ該スチールコードの引張強力S (kgf)が次
式、
る関係を満し、(ホ)該スチールコードを隣接コード間
隙Gが 0.6〜2.0mm の範囲内となるように該ベルトプラ
イ層に配列したことを特徴とするラジアルタイヤに関す
るものである。
具体的に説明する。先ず、本発明においては、コードの
対称性、内圧保持性及び素線抜け防止の観点から、コア
を1〜3本のスチールフィラメントより構成し、このコ
アの周囲に6〜9の本スチールフィラメントから成るシ
ースを配列する。コアのスチールフィラメントが4本以
上となると対称性が保ちにくくなり、コード変形の際の
応力の分配が均一ではなくなり、耐疲労性の低下を招く
結果となる。また、シースにおいてスチールフィラメン
トが6本未満であると、内圧保持に必要な強力を得よう
とする場合にフィラメント径を大きくしなければなら
ず、やはり耐疲労性の低下を招く。一方、シースのスチ
ールフィラメントが9本を超えると内部へのゴム浸透性
が悪くなり、素線抜けの危険性が生じてくる。
強度を得るためには、スチールフィラメントの抗張力を
高める必要があり、そのためには炭素含有率を0.80 〜
0.85重量%にする必要がある。
のシースとの2層撚り構造を有し、コアとシースの撚り
方向が同一であることを要するが、これはフレッティン
グによるコード疲労を防ぐためである。かかるスチール
コードは、シースの外側に該シースと逆方向に撚り合わ
されたスパイラルを有しても同様の効果が得られる。
曲げ剛性Bを100 kg・mm2 以上としたのは、Bが 100kg
・mm2 未満では走行によるコード亀裂の成長が大きく、
耐BES性を改良するという本発明の効果が得られない
からである。
引張強力Sが次式、
条件を満すことにより初めてタイヤの内圧が十分に保持
されるからである。重荷重でかつ悪路で使用されるトラ
ック・バス用タイヤに適用する場合は次式、
ド間隙Gが 0.6〜2.0 mmの範囲内となるようにベルトプ
ライ層に配列する必要がある。Gが 0.6mmに満たない
と、隣接するコード周囲の亀裂がつながり易く、BES
を起こし易くなる。一方、Gが2.0を超えるとベルトの
剛性が低下してタイヤの操縦性および耐摩耗性が悪くな
る。尚、Gは次式、
の直径を示す)によって表わすことができる。
には、コアへのゴム浸透性を十分なものとするためにシ
ースのスチールフィラメントを6〜8本とし、コアのス
チールフィラメント径Dc とシースのスチールフィラメ
ント径Ds との比を以下のように設定し、シースのスチ
ールフィラメント間に隙間を保つようにするのが好まし
い。
0.20 mm以上とするのが好ましいが、0.44mmを超えると
耐疲労性が悪化し、好ましくない。また、有効に強度を
得るためにはシースの撚ピッチPs を 12 mm以上とする
のが好ましいが、22mmを超えるとコードの性状が悪くな
り、工場作業性の低下を来すことになる。更に、コアと
シースとの張力負担のバランスを保ち、有効な強力を得
るためにはPs とコアの撚ピッチPc との比が次式、
の場合には、コードの対称性維持のためにシースのスチ
ールフィラメントは9本であるのが好ましく、またコア
へのゴムの浸透性を十分なものとするためには次式、
ためには次式、
効な強力を得るためには次式、
〜8図に示す。第1図は同一径の3本のスチールフィラ
メントより成るコア1と、それよりも小さい径で同一径
の9本のスチールフィラメントより成るシース2との2
層撚り構造を有するスチールコードを示す。第2図は同
一径の2本のスチールフィラメントより成るコア1と、
それよりも大きい径で同一径の6本のスチールフィラメ
ントより成るシース2との2層撚り構造を有するスチー
ルコードを示す。第3図は全て同一径のスチールフィラ
メントであって、2本のスチールフィラメントより成る
コア1と7本のスチールフィラメントより成るシース2
との2層撚り構造を有するスチールコードを示す。
ントより成るコア1と、それよりも小さい径で同一径の
8本のスチールフィラメントより成るシース2との2層
撚り構造を有するスチールコードを示す。第5〜8図
は、夫々第1〜4図に示すスチールコードにスパイラル
3を設けたスチールコードを示す。
9図に示す如きサイズ 1000 R 20のトラック・バス用ラ
ジアルタイヤ4を試作し、ゴム浸透性、フレッティング
深さ及び耐BES性につき評価した。尚、図中、5はビ
ード部、6はサイドウォール部、7はショルダー部、8
はトレッド部、9はビードワイヤ、10はカーカス層、11
はベルト部である。かかる試作タイヤのベルト部11のコ
ード打込み数は内圧保持性能上必要な5cm当たりの強度
5500kgで設定した。
り出したコードのシーススチールフィラメントを除去し
てコアだけとし、拡大写真撮影により表面のゴム被覆割
合を測定し、60%以上をA、35〜60%をB、35%未満を
Cとして評価した。一般的な使用方法ではB以上、過酷
な条件での使用ではA以上が必要であり、それ以下だと
コア飛出し、カット部からの水の侵入によるセパレーシ
ョンを起こしやすくなる。
した。先ず、実地で10万 km 走行させた。タイヤからベ
ルト層のコードを引き抜き、次にゴムを溶媒で溶解して
除去し、フィラメント一本ずつにほぐした。そのほぐし
た各フィラメントについて強力を測定することにより得
られるフィラメントの破断面を真上から見られるように
顕微鏡にセットし、拡大写真をとり、拡大写真に方眼紙
をかぶせフレッティングの生じていない部分のふちに合
わせて円を描き、第10図に示すフレッティングの生じな
い非摩滅部分12に対しフレッティングを生じた部分13の
h量をμm 単位で測定したものをコード10本分平均した
値をフレッティング量とした。
フレッティング量の少ない方が大きくなるように指数表
示したのが第1表に示す耐フレッティング性である。耐
BES性は、実地走行後のタイヤを解剖し、ベルト端で
亀裂がつながったりしたものは不可 (×)とすること
により評価した。得られた結果を第1表に併記する。
本発明のラジアルタイヤにおいては、ベルト補強用スチ
ールコードのゴム浸透性が良好でかつ耐フレッティング
性も大幅に改善され、しかも耐BES 性にも優れているこ
とから、耐久性及び更生性に優れた効果を発揮する。
の断面図である。
である。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 実質的にラジアル方向にコードが配列さ
れたカーカス層のタイヤ半径方向外側にタイヤ赤道面に
対して5〜20°のコード角度でスチールコードが配列さ
れた複数のベルトプライ層により補強されたラジアルタ
イヤにおいて、(イ) 該スチールコードを構成するスチ
ールフィラメントは、炭素含有量が0.80〜0.85重量%で
あり、(ロ) 該スチールコードが1〜3本のスチールフ
ィラメントよりなるコアと、このコアを取りまく6〜9
本のスチールフィラメントから構成された単一のシース
との2層撚り構造を有し、該コアの撚り方向と該シース
の撚り方向とが同一方向であり、(ハ)該スチールコー
ドを構成するスチールフィラメントの線径が0.20 〜0.5
mmで、この構成するスチールフィラメントの曲げ剛性が
次式、 【数1】 (式中、Bi は各スチールフィラメントの曲げ剛性、D
i は各スチールフィラメントの直径を示し、また、式中
の数値1.3 は撚りによるフリクションの影響を加味した
係数であり、さらに、式中の数値 20000は鉄のヤング率
であり、単位はkg/mm2 とする。)で算出される該スチ
ールコードの曲げ剛性Bとして 100kg・mm 2 以上であ
り、(ニ)かつ該スチールコードの引張強力S (kgf)が
次式、 【数2】S≧ 110×( 0.6 +D) (式中のDはスチールコードの直径を示す)で表わされ
る関係を満し、(ホ)該スチールコードを隣接コード間
隙Gが 0.6〜2.0mm の範囲内となるように該ベルトプラ
イ層に配列したことを特徴とするラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 該スチールコードが該シースの外側に該
シースと逆方向に撚りあわされたスパイラルを有する請
求項1記載のラジアルタイヤ。 - 【請求項3】 該スチールコードの引張強力S(kgf)が
次式、 【数3】S≧ 130× (0.6 +D) で表わされる関係を満す請求項1記載のラジジルタイ
ヤ。 - 【請求項4】 該スチールコードの該コアが2本のスチ
ールフィラメント、該シースが6〜8本のスチールフィ
ラメントよりなり、 該コアのスチールフィラメント径をDc, 撚ピッチをP
c, 該シースのスチールフィラメント径をDs, 撚ピッ
チをPs としたとき夫々次式、 【数4】0.20≦Dc ≦ 0.44 (mm), 12≦Ps ≦ 22 (mm), 1.0 ≦Ps /Pc ≦ 4.0(mm) で表わされる関係を満す請求項1記載のラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項5】 該スチールコードの該シースのスチール
フィラメント本数が6 のとき次式、 【数5】 で表わされる関係を満す請求項4記載のラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項6】 該スチールコードの該シースのスチール
フィラメント本数が7のとき次式、 【数6】 で表わされる関係を満す請求項4記載のラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項7】 該スチールコードの該シースのスチール
フィラメント本数が8のとき次式、 【数7】 で表わされる関係を満す請求項4記載のラジアルタイ
ヤ。 - 【請求項8】 該スチールコードの該コアが3本のスチ
ールフィラメント、該シースが9本のスチールフィラメ
ントよりなり、該コアのスチールフィラメント径をDc,
撚ピッチをPc 、該シースのスチールフィラメント径
をDs, 撚ピッチをPs としたとき夫々次式、 【数8】 で表わされる関係を満す請求項1記載のラジアルタイ
ヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11098396A JPH11314503A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11098396A JPH11314503A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | ラジアルタイヤ |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1126684A Division JP3045732B2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | ラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11314503A true JPH11314503A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=14218687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11098396A Pending JPH11314503A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11314503A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100763761B1 (ko) | 2006-02-20 | 2007-10-04 | 주식회사 효성 | 꼬임방향이 동일한 2층연 구조의 고강도 스틸 코드 |
| WO2008035646A1 (en) * | 2006-09-22 | 2008-03-27 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Radial tire for heavy load |
| EP3495165A4 (en) * | 2016-08-05 | 2019-06-12 | Bridgestone Corporation | TIRE |
| CN110329008A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-10-15 | 青岛双星轮胎工业有限公司 | 一种全钢子午线轿车轮胎胎体的帘布 |
-
1999
- 1999-04-06 JP JP11098396A patent/JPH11314503A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100763761B1 (ko) | 2006-02-20 | 2007-10-04 | 주식회사 효성 | 꼬임방향이 동일한 2층연 구조의 고강도 스틸 코드 |
| WO2008035646A1 (en) * | 2006-09-22 | 2008-03-27 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Radial tire for heavy load |
| EP3495165A4 (en) * | 2016-08-05 | 2019-06-12 | Bridgestone Corporation | TIRE |
| CN110329008A (zh) * | 2019-06-26 | 2019-10-15 | 青岛双星轮胎工业有限公司 | 一种全钢子午线轿车轮胎胎体的帘布 |
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| Date | Code | Title | Description |
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