JPH11314536A - 車速制御装置 - Google Patents

車速制御装置

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JPH11314536A
JPH11314536A JP10122181A JP12218198A JPH11314536A JP H11314536 A JPH11314536 A JP H11314536A JP 10122181 A JP10122181 A JP 10122181A JP 12218198 A JP12218198 A JP 12218198A JP H11314536 A JPH11314536 A JP H11314536A
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Hiroyuki Ashizawa
裕之 芦沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジントルクが飽和した状況においても車速
を安定に制御する。 【解決手段】エンジントルクが飽和状態にあって無断変
速機の変速比で目標駆動力を達成している時には、制御
対象モデルのむだ時間要素を無断変速機の過渡特性に応
じた値に変更する。これにより、目標駆動力に対する実
駆動力の遅れが大きくなった場合でも、車速制御系の安
定余裕が十分に確保され、車速などのハンチングの発生
を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の走行速度を制
御する装置に関し、特に無断変速機付き車両の車速制御
性能を改善するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】目標駆動力を入力とし実車
速を出力とする制御対象の車両を、積分要素とむだ時間
要素の積の形の数式化モデルで表し、この数式化モデル
により車速を推定するとともに、車速推定値と実車速と
に基づいて走行抵抗などの外乱を推定し、この外乱によ
り目標駆動力を補正するようにした車速制御装置が知ら
れている(例えば、特開平8−207619号公報参
照)。
【0003】また、無断変速機付き車両に対して、目標
車速を維持するために必要な駆動力を達成するエンジン
トルクと変速比の組み合わせの中から、最適燃費を達成
できる組み合わせを算出してエンジンと無断変速機を制
御するようにした制御アルゴリズムが提案されている
(例えば、自動車技術学会誌 vol.48,No.10,1994)。
この制御アルゴリズムによれば、目標駆動力と車速とに
基づいてエンジンの出力を求め、予め設定されたエンジ
ン定常特性マップ上において、エンジン回転速度および
エンジントルクに対する最適燃費運転線と等出力線との
交点により、エンジン回転速度とエンジントルクを決定
するとともに、無断変速機の変速比を決定している。
【0004】しかしながら、後者の制御アルゴリズムに
よれば、エンジンの定常特性マップによりエンジントル
クと変速比を求めて駆動軸トルクを制御しており、エン
ジンの過渡特性がまったく考慮されていない。そのた
め、例えば急な登坂路や降坂路での定速走行時のように
すでにエンジントルクが飽和している状況では、駆動軸
トルクが変速比によって達成されるので、駆動軸トルク
の過渡特性は変速比の過渡特性に依存する。この変速比
の過渡特性はエンジンの過渡特性に比べて遅いため、登
坂路や降坂路の定速走行では目標駆動軸トルクに対する
実駆動軸トルクの遅れが大きくなる。
【0005】図8および図9は、駆動力(駆動軸トル
ク)、エンジントルクおよび変速比の指令値に対する実
際値の変化を示す図であり、図8はエンジントルクが飽
和していない場合を、図9はエンジントルクがすでに飽
和している場合の特性を示す。これらの図から明らかな
ように、エンジントルクがすでに飽和している場合に
は、実変速比の指令値に対する応答遅れによって駆動軸
トルクの応答が遅れている。
【0006】一方、前者の車速制御装置では、有段式変
速機を前提としたものであり、駆動軸トルクの遅れはエ
ンジンの遅れのみと仮定して車速制御系(車両モデル)
を設計している。このため、駆動軸トルクの遅れが制御
系設計の際に仮定した値よりも著しく大きくなった場合
には、安定余裕がなくなって車速ハンチングなどが発生
するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、エンジントルクが飽和し
た状況においても車速を安定に制御することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1の発明
は、目標車速を設定する車速設定手段と、実車速を検出
する車速検出手段と、実車速を目標車速に一致させるた
めの目標駆動力を演算する駆動力演算手段と、目標駆動
力を操作量とし実車速を制御量とする制御対象の数式化
モデルを用いて、目標駆動力と実車速により車両に加わ
る外乱を推定する外乱推定手段と、外乱推定値により目
標駆動力を補正する駆動力補正手段と、目標駆動力補正
値を達成するための目標エンジントルクと目標エンジン
回転速度とを演算するエンジン制御指令値演算手段と、
目標エンジントルクに応じてエンジントルクを制御する
エンジントルク制御手段と、エンジン回転速度が目標エ
ンジン回転速度に一致するように無断変速機の変速比を
制御する変速比制御手段とを備えた車速制御装置に適用
される。そして、エンジントルクの飽和状態を検出する
エンジントルク飽和検出手段と、エンジントルク飽和検
出手段でエンジントルクの飽和状態が検出されると、制
御対象の数式化モデルに含まれるむだ時間要素を変更す
る制御対象モデル変更手段とを備えることにより、上記
目的を達成する。 (2)請求項2の車速制御装置は、制御対象モデル変更
手段によって、エンジントルクの飽和状態が検出される
と、むだ時間要素を無断変速機の過渡特性に応じた値に
変更するようにしたものである。 (3)請求項3の車速制御装置は、エンジントルク飽和
検出手段によって、スロットル開度、エンジン回転速
度、燃焼モード、エンジン冷却水温度、エンジンへの燃
料カットの有無に基づいてエンジントルクの飽和状態を
検出するようにしたものである。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、エンジントルクが飽和
状態にあって無断変速機の変速比で目標駆動力を達成し
ている時には、制御対象モデルのむだ時間要素を無断変
速機の過渡特性に応じた値に変更するようにしたので、
目標駆動力に対する実駆動力の遅れが大きくなった場合
でも、車速制御系の安定余裕が十分に確保され、車速な
どのハンチングの発生を抑制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は一実施の形態の構成を示す
図である。車速制御コントローラーAは車速制御を行
い、エンジントルクコントローラーBはエンジン10の
トルクを制御する。また、変速比コントローラーCはベ
ルト式無断変速機11の変速比を制御する。コントロー
ラーA、B、Cはそれぞれマイクロコンピューターと通
信回路などを備え、相互に通信を行いながら目標車速を
達成するための目標駆動軸トルクを求め、目標駆動軸ト
ルクに基づいてエンジン10のトルクと無断変速機11
の変速比を制御する。
【0011】車速制御コントローラーAにはセットスイ
ッチ1、アクセラレートスイッチ2、コーストスイッチ
3、キャンセルスイッチ4、ブレーキスイッチ5、クラ
ンク角センサー6などが接続される。セットスイッチ1
は、現在の車速を目標車速に設定して車速制御を開始す
るためのスイッチである。アクセラレートスイッチ2は
設定車速を増加するためのスイッチ、コーストスイッチ
3は設定車速を低減するためのスイッチである。キャン
セルスイッチ4は定速走行制御を解除するためのスイッ
チ、ブレーキスイッチ5はフットブレーキが操作された
時に作動するスイッチである。このブレーキスイッチ5
が作動したら、キャンセルスイッチ4が操作された場合
と同様に定速走行制御を解除する。クランク角センサー
6はエンジン回転速度に応じた周期のパルス列信号を出
力する。車速コントローラーAは、クランク角センサー
6からのパルス列信号の周期とパルス数を計測して、エ
ンジン10の回転速度を検出する。
【0012】エンジントルクコントローラーBには車速
センサー7、アクセルセンサー8などが接続される。車
速センサー7は無断変速機11の出力軸に取り付けら
れ、車速に応じた周期のパルス列信号を出力する。エン
ジンコントローラーBは、車速センサー7からのパルス
列信号の周期とパルス数を計測して、車速(出力軸回転
速度)を検出する。アクセルセンサー8はポテンショ型
センサーであり、乗員の加速意志としてアクセルペダル
の踏み込み量を検出する。
【0013】変速比コントローラーCには上述した車速
センサー7とアクセルセンサー8の他に、プライマリー
回転速度センサー9が接続される。プライマリー回転速
度センサー9は、ベルト式無断変速機11のプライマリ
ー・プーリーの回転速度を検出する。
【0014】エンジン10は、スロットルアクチュエー
ターによる吸入空気と、インジェクターによる燃料噴射
と、点火プラグによる点火時期の制御によって、エンジ
ントルクを調節することができる。ベルト式無断変速機
11は、プライマリー・プーリーとセカンダリー・プー
リーの半径を油圧機構で可変することによって変速比を
無段階に調節することができる。
【0015】図2は、車速制御コントローラーAの車速
制御を示すフローチャートである。このフローチャート
により、一実施の形態の動作を説明する。車速制御コン
トローラーAは所定の周期、例えば10mSごとにこの
制御プログラムを実行する。ステップ1において、マイ
クロコンピューターのインプットキャプチャー機能によ
り計測した車速パルス幅(n周期)の逆数から実車速を
求める。続くステップ2では、キャンセルスイッチ4と
ブレーキスイッチ5の操作を確認し、いずれかのスイッ
チが操作されてON状態にある時は自動車速制御ASCD
がキャンセルされたと判断してステップ6へ進み、そう
でなければステップ3へ進む。ステップ6では、ASC
Dのキャンセルにともなって各種のフラグや変数などを
初期化し、処理を終了する。
【0016】一方、ASCDがキャンセルされていない
時は、ステップ3でセットスイッチ1の操作を確認す
る。セットスイッチ1が操作されてON状態にある時は、
乗員に目標車速Vsprの設定意志があると判断してステ
ップ4へ進み、そうでなければステップ7へ進む。ステ
ップ4では目標車速Vsprに現在の車速Vspを設定し、
続くステップ5でASCD作動フラグをセットし処理を
終了する。
【0017】ASCDのキャンセル操作および目標車速
Vsprの設定操作がない時は、ステップ7でASCD作
動フラグを確認し、セットされている時は自動車速制御
中(ASCD作動中)であると判断してステップ8へ進
み、そうでなければステップ6へ進む。ステップ6で
は、上述したように各種のフラグや変数などを初期化し
て処理を終了する。
【0018】ASCD作動中の時は、ステップ8でアク
セラレートスイッチ2の操作を確認する。アクセラレー
トスイッチ2がON状態にある時は加速制御モードと判断
し、現在の目標車速Vsprに所定値ΔVを加算して車両
を加速する。そして、アクセラレートスイッチ2がOFF
状態になった直後の実車速Vspを目標車速Vsprに設定
する。続くステップ9ではコーストスイッチ3の操作を
確認する。コーストスイッチ3がON状態にある時は減速
モードと判断し、現在の目標車速Vsprから所定値ΔV
を減算して車両を減速する。そして、コーストスイッチ
3がOFF状態になった直後の実車速Vspを目標車速Vspr
に設定する。
【0019】ステップ10において、エンジントルクコ
ントローラーBと通信を行い、エンジントルク飽和フラ
グを確認する。エンジントルクコントローラーBは、ス
ロットル開度、エンジン回転速度、燃焼モード、エンジ
ン冷却水温、燃料カット状況などに基づいて、エンジン
トルクの飽和と正トルクか負トルクかを判断し、エンジ
ントルク飽和フラグのセット、リセットを行う。
【0020】ステップ11では、実車速Vspを目標車速
Vsprに一致させるための最終目標駆動力y1を演算す
る。最終目標駆動力y1の演算は、図3に示すように、
線形制御手法であるモデルマッチング手法と近似ゼロイ
ング手法による車速フィードバック補償器を用いて行な
う。車速フィードバック補償器に組み込まれた制御対象
の数式化モデルは、目標駆動力を操作量とし車速を制御
量として車両をモデル化することにより、相対的に応答
性の速いエンジンやトルクコンバータの過渡特性、およ
びトルクコンバータの非線形定常特性を省略することが
できる。そして、予め計測されたエンジン非線形特性デ
ータマップを用いて目標駆動力に実駆動力が一致するよ
うな目標スロットル開度を算出し、スロットル開度をサ
ーボコントロールすることにより、エンジンの非線形な
特性を線形化することができる。したがって、目標駆動
力を入力とし車速を出力とする数式化モデルは積分特性
となり、補償器ではこの車両モデルの伝達特性をパルス
伝達関数P(z-1)とおくことができる。
【0021】(z-1)は遅延演算子であり、(z-1)を乗ず
ると1サンプリング周期前の値となる。同様に、(z-n)
は遅延演算子の一般的な表現であり、(z-n)を乗ずると
nサンプリング周期前の値となる。なお、”-1”、”-
n”は代数学における”乗べき”のべき数であり、厳密
には上付文字で表すべきであるが、この明細書では上付
文字の見づらさをなくすためにそれぞれ(z-1)、(z-n)
と表現する。
【0022】図3は、離散時間系で表した一実施の形態
の車速フィードバック補償器を示す。C1(z-1)、C2
(z-1)は近似ゼロイング手法による外乱推定器であり、
外乱やモデル化誤差による影響を抑制する。さらに、C
3(z-1)はモデルマッチング手法による補償器であり、
目標車速Vsprを入力とし実車速Vspを出力とした場合
の制御対象の応答特性を、予め定めた一次遅れとむだ時
間要素を持つ規範モデルH(z-1)の特性に一致させる。
【0023】制御対象の伝達特性は、パワートレインの
遅れであるむだ時間を考慮する必要がある。目標駆動力
を入力とし実車速を出力とする制御対象のパルス伝達関
数P(z-1)は、次式に示す積分要素P1(z-1)とむだ時
間要素P2(z-1)(=z-n)の積で表わすことができ
る。
【数1】 P1(z-1)=T・(z-1)/{M・(1−(z-1))} ここで、Tはサンプリング周期(この実施形態では10
msec)、Mは平均車重である。
【0024】このとき、補償器C1(z-1)は次式で表わ
される。
【数2】C1(z-1)=(1−γ)・(z-1)/(1−γ・
(z-1)), γ=exp(−T/Tb) すなわち、補償器C1(z-1)は時定数Tbのローパスフ
ィルタである。
【0025】さらに、補償器C2(z-1)はC1/P1と
して次式で表わされる。
【数3】C2(z-1)=M・(1−γ)・(1−(z-1))
/{T・(1−γ・(z-1))} なお、補償器C2は車両モデルの逆系にローパスフィル
タをかけたものであり、この補償器C2に実車速Vspを
入力することによって実車速Vspに応じた駆動力、すな
わちパワートレインの駆動力から走行抵抗などの外乱を
差し引いた駆動力を逆算することができる。
【0026】また、制御対象のむだ時間を無視して、規
範モデルH(z-1)を時定数Taの1次ローパスフィル
タと仮定すると、補償器C3は次のような定数となる。
【数4】 C3=K={1−exp(−T/Ta)}・M/T
【0027】モデルマッチング補償器C3(z-1)に相当
する部分の演算を行ない、実車速Vspから目標車速Vsp
rまで加速するための目標駆動力y4を求める。データ
y(k)は今回のサンプリング時点における駆動力、デー
タy(k-1)は1サンプリング周期前の駆動力を表わすも
のとすると、
【数5】y4(k)=K・{Vspr(k)−Vsp(k)}
【0028】次に、外乱推定器の一部のロバスト補償器
C2(z-1)に相当する部分の演算を行ない、実車速Vsp
に応じた駆動力、すなわちパワートレインの駆動力から
走行抵抗などの外乱を差し引いた駆動力y3を逆算す
る。
【数6】y3(k)=γ・y3(k-1)+(1−γ)・M・
{Vsp(k)−Vsp(k-1)}/T
【0029】目標駆動力y4を走行抵抗推定値Frで補
正して最終目標駆動力y1(k)を求める。
【0030】上述したように、駆動力y3(k)は実車速
Vspに応じた駆動力、すなわちパワートレインの駆動力
から走行抵抗などの外乱を差し引いた駆動力である。一
方、補償器C1はローパスフィルターであるから、駆動
力y2(k)は目標駆動力y1をローパスフィルター処理
した駆動力である。この駆動力y2(k)に遅延演算子(z
-n)を乗じた駆動力y2(k-n)は駆動力y2(k)のnサン
プリング周期前の値であり、パワートレインの遅れ(む
だ時間)を考慮したパワートレインの現在の実駆動力と
見なすことができる。したがって、現在のパワートレイ
ンの駆動力y2(k-n)から、走行抵抗などの外乱を差し
引いた実車速分の駆動力y3(k)を減じれば、走行抵抗
などの外乱Frを推定することができる。さらに、目標
駆動力y4(k)を走行抵抗推定値Frで補正し、外乱混
入による駆動力不足を補償するための最終目標駆動力y
1(k)を求める。
【数7】 このように、近似ゼロイング手法で構成された外乱推定
器は、制御対象モデルの出力と実際の制御対象の出力と
の差に基づいて走行抵抗などの外乱を正確に推定するこ
とができる。
【0031】ここで、駆動力y2(k-n)におけるnに、
エンジントルクの飽和、不飽和に応じて異なる値を設定
する。すなわち、エンジントルクが飽和していない場合
には、nに、エンジントルクが飽和していない状態での
駆動軸トルクの遅れに相当する値を設定し、
【数8】y1(k)=y4(k)−y3(k)+y2(k-n1) とする。
【0032】また、エンジントルクが飽和している場合
には、nに、エンジントルクが飽和している状態での駆
動軸トルクの遅れに相当する値(変速比の過渡特性に相
当する値)を設定し、
【数9】y1(k)=y4(k)−y3(k)+y2(k-n2) とする。
【0033】さらに、外乱推定器の一部であるローパス
フィルタとしての補償器C1(z-1)に相当する部分の演
算を行なう。
【数10】 y2(k)=γ・y2(k-1)+(1−γ)・y5(k-1)
【0034】最終目標駆動力y1(k)に基づいて目標駆
動トルクTorを演算する。
【数11】Tor=y1・Rt 数式11において、Rtはタイヤの有効半径である。
【0035】ふたたび図2へ戻って車速制御の説明を続
けると、ステップ12で目標駆動軸トルクTorの符号を
判定し、正の時はステップ13へ進み、負の時はステッ
プ14へ進む。目標駆動軸トルクTorが正の時は、ステ
ップ13で、目標駆動軸トルクTorと最適燃費とを両立
させるためのエンジン10の運転点を求める。まず、次
式により目標出力Lを算出する。
【数12】 L=Tor・Vspr/Rt または L=y1/Vspr
【0036】次に、図4に示すエンジン特性図を用い
て、目標出力L(正値)を達成しつつ燃料消費率が最低
となる運転点、すなわち等出力線と等燃費線との交点を
連ねた最適燃費線上にある点を検索する。実際には、出
力値(正値)に対応した目標とするエンジン運転点、す
なわち等出力線と最適燃費線との交点で決まる目標エン
ジン回転速度Nerを予めマップに記憶しておき、目標出
力L(正値)により表引き演算する。
【0037】一方、目標駆動トルクTorの値が負の時
は、ステップ14で、負の目標駆動軸トルク指令値Tor
を、スロットル全閉且つ燃料カット状態で実現するエン
ジン10の運転点を求める。まず、次式により目標出力
Lを求める。
【数13】L=Tor・Vspr/Rt または L=y1
・Vspr
【0038】次に、図5に示すエンジン特性図を用い
て、目標出力L(負値)を、燃料カット且つスロットル
全閉状態で実現するエンジン運転点を求める。実際に
は、出力値(負値)に対応した目標とするエンジン運転
点、すなわち等出力線と、燃料カット且つスロットル全
閉時のエンジントルク線との交点で決まる目標エンジン
回転速度Nerを予めマップに記憶しておき、目標出力L
(負値)により表引き演算する。
【0039】ステップ15では、無断変速機11が取り
得る変速比範囲や、エンジンなどで決まるエンジン回転
速度制限を、目標エンジン回転速度Nerに施す。ステッ
プ16で、目標変速比Gcvtrと目標エンジントルクTer
を求める。
【数14】Gcvtr=Ner・Rt/Vsp/Gf, Ter=Tor/Gcvt/Gf 数式14において、Gfはファイナル減速比、Gcvtは実
変速比である。
【0040】ステップ17では、エンジントルクコント
ローラーBへ目標エンジントルクTerを出力し、変速比
コントローラーCへ目標変速比Gcvtrを出力する。エン
ジントルクコントローラーBは、エンジン10のトルク
が目標値Terとなるように、スロットルアクチュエータ
ーと燃料噴射装置を制御する。また、変速比コントロー
ラーCは、変速比が目標値Gcvtrとなるように無断変速
機11を制御する。
【0041】図6は従来の車速制御装置による車速制御
結果を示すタイムチャート、図7は本発明の一実施の形
態による車速制御結果を示すタイムチャートである。こ
れらの図は、エンジントルクが飽和状態にあるような急
な勾配の登坂路を車速100km/hで定速走行する場
合の、目標駆動トルクTorと実駆動トルクTo、目標エ
ンジントルクTerと実エンジントルクTe、目標変速比
Gcvtrと実変速比Gcvt、スロットル開度TVO、目標
車速Vsprと実車速Vsp、道路勾配koubai、むだ時間t
d、加速度Accelerationを示す。なお、このシミュレー
ションにおける駆動軸トルクの過渡特性は一次遅れ特性
とし、エンジントルクが飽和していない場合の駆動軸ト
ルクの過渡特性Gv1(s)を、
【数15】Gv1(s)=exp(-0.1s)/(0.1s+1), エンジントルクが飽和している場合の駆動軸トルクの過
渡特性Gv2(s)を、
【数16】Gv2(s)=exp(-0.3s)/(0.8s+1) と仮定した。なお、上記数式15,16において、sは
ラプラス演算子である。
【0042】これらの図から明らかなように、従来の装
置ではむだ時間tdを0.1sに固定しているので、車
速Vspが設定値Vsprに達するまでにハンチングが発生
している。これに対し一実施の形態によれば、登坂路走
行時にエンジントルクが飽和したらむだ時間tdを1.
0sに切り換えるので、車速制御系の安定余裕が確保さ
れ、ハンチングを発生することなく、車速Vspがスムー
ズに設定値Vsprに収束している。
【0043】このように、エンジントルクが飽和状態に
あって無断変速機の変速比で目標駆動力(目標駆動トル
ク)を達成している時には、制御対象の数式化モデルの
むだ時間要素を無断変速機の過渡特性に応じた値に変更
するようにしたので、目標駆動力(目標駆動軸トルク)
に対する実駆動力の遅れが大きくなった場合でも、車速
制御系の安定余裕が十分に確保され、車速などのハンチ
ングの発生を抑制することができる。
【0044】以上の一実施の形態の構成において、セッ
トスイッチ1および車速制御コントローラーAが車速設
定手段を、車速センサー7が車速検出手段を、車速制御
コントローラーAが駆動力演算手段、外乱推定手段、駆
動力補正手段、エンジン制御指令値演算手段および制御
対象モデル変更手段を、エンジントルクコントローラー
Bがエンジントルク制御手段およびエンジントルク飽和
検出手段を、変速比コントローラーCが変速比制御手段
をそれぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 一実施の形態の車速制御を示すフローチャー
トである。
【図3】 離散時間系で表した一実施の形態の車速フィ
ードバック補償器を示す図である。
【図4】 エンジントルクが正の場合のエンジン特性図
である。
【図5】 エンジントルクが負の場合のエンジン特性図
である。
【図6】 従来の車速制御装置による車速制御結果を示
す図である。
【図7】 一実施の形態の車速制御結果を示す図であ
る。
【図8】 従来の車速制御装置によるエンジントルクが
飽和していない時の駆動軸トルクと変速比の応答特性を
示す図である。
【図9】 従来の車速制御装置によるエンジントルクが
飽和している時の駆動軸トルクと変速比の応答特性を示
す図である。
【符号の説明】
A 車速制御コントローラー B エンジントルクコントローラー C 変速比コントローラー 1 セットスイッチ 2 アクセラレートスイッチ 3 コーストスイッチ 4 キャンセルスイッチ 5 ブレーキスイッチ 6 クランク角センサー 7 車速センサー 8 アクセルセンサー 9 プライマリー回転速度センサー 10 エンジン 11 ベルト式無断変速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 61/02 F16H 61/02 // F16H 59:16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標車速を設定する車速設定手段と、 実車速を検出する車速検出手段と、 前記実車速を前記目標車速に一致させるための目標駆動
    力を演算する駆動力演算手段と、 目標駆動力を操作量とし実車速を制御量とする制御対象
    の数式化モデルを用いて、前記目標駆動力と前記実車速
    により車両に加わる外乱を推定する外乱推定手段と、 前記外乱推定値により前記目標駆動力を補正する駆動力
    補正手段と、 前記目標駆動力補正値を達成するための目標エンジント
    ルクと目標エンジン回転速度とを演算するエンジン制御
    指令値演算手段と、 前記目標エンジントルクに応じてエンジントルクを制御
    するエンジントルク制御手段と、 エンジン回転速度が前記目標エンジン回転速度に一致す
    るように無断変速機の変速比を制御する変速比制御手段
    とを備えた車速制御装置において、 エンジントルクの飽和状態を検出するエンジントルク飽
    和検出手段と、 前記エンジントルク飽和検出手段でエンジントルクの飽
    和状態が検出されると、前記制御対象の数式化モデルに
    含まれるむだ時間要素を変更する制御対象モデル変更手
    段とを備えることを特徴とする車速制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車速制御装置において、 前記制御対象モデル変更手段は、エンジントルクの飽和
    状態が検出されると、前記むだ時間要素を前記無断変速
    機の過渡特性に応じた値に変更することを特徴とする車
    速制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車速制御
    装置において、 前記エンジントルク飽和検出手段は、スロットル開度、
    エンジン回転速度、燃焼モード、エンジン冷却水温度、
    エンジンへの燃料カットの有無に基づいてエンジントル
    クの飽和状態を検出することを特徴とする車速制御装
    置。
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