JPH11315522A - 磯場構造体、人工磯及びその造成方法 - Google Patents
磯場構造体、人工磯及びその造成方法Info
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- JPH11315522A JPH11315522A JP13738898A JP13738898A JPH11315522A JP H11315522 A JPH11315522 A JP H11315522A JP 13738898 A JP13738898 A JP 13738898A JP 13738898 A JP13738898 A JP 13738898A JP H11315522 A JPH11315522 A JP H11315522A
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Abstract
息・生育空間として必要な条件を備え、情操教育や生物
学習の空間、親水空間等多目的に機能する人工磯を、周
辺景観と調和し、外力に対する強度を有する構造体を使
用して迅速に構築する技術を提供する。 【解決手段】 人工磯は、表面に磯生物の生息・生育に
適した溝、孔、亀裂、窪み等の複雑な凹凸が設けられた
貯水可能な水密構造のタイドプールを有する。このプー
ルは、満潮時には水没し干潮時には露出するよう、潮間
帯内に設置する。このように、プールの表面に形成され
ている凹凸と貯水性及び潮の干満による水没と露出を繰
り返し、多種多様な磯生物の生息・生育空間を創出でき
る。タイドプールは、底部と縁部を構成するいろいろな
タイプのモジュールにより自由に水密に連結して複雑な
形状をつくることができるため、多様な大きさ・形状の
タイドプールを人工磯場整備の目的に従って、自由に設
計することができる。
Description
方法に関し、また、人工的な磯場構造体及び磯場構造体
形成用のモジュールに関する。
連続させて生物が自由に行き来する空間として磯場があ
る。磯場は、様々な形状の複雑な物理環境にあり、ヒジ
キ等の海藻類、フジツボ等の付着動物、或いは蟹類等の
移動性動物といった多くの生物が生息し、多様な生態系
を作り出している。特に、磯場には、満潮時に到来した
海水の一部が干潮時にとり残されて、タイドプール(潮
だまり)が形成されることがあるが、このタイドプール
は干潮時でも貯水性があり、海水中に棲む魚類や大型の
海藻類なども生息・生育することから、タイドプールを
有する磯場は、より豊かな生物相を呈している。
いる磯場は、磯生物にとっては言うまでもなく重要な場
所であるが、多様な生態系を観察できるという点で、人
間にとっても非常に有用な場所である。特に、子供達に
とっては、生物学の好適な教材を提供してくれる情操教
育や生物学習の場所として、また、親水空間としても重
要である。
施設の建設をはじめとする海岸線の開発が進み、沿岸構
造物や護岸等によって天然の磯場が減少してきている。
そこで、最近では、減少傾向にある天然磯の代替とし
て、人工磯の造成例が増えつつある。
背後や突堤の一部等に、割石、天然石、小石等を敷き並
べて、人工的な磯場を造成していた。しかし、従来の人
工磯は、タイドプールを形成できるような構成ではな
く、潮が引くと荒涼とした石砂漠のようなものが多く、
景観や親水性の上でも満足できるものではなかった。
置することも行われているが、内面が水泳プールのよう
に平滑であり、天然のタイドプールのように多様な生態
系を形成することは困難であった。
生息環境としての配慮がなされたものではなく、空間構
成が単調なものばかりであったということについては、
次のような事情がある。磯生物の生息環境に配慮して、
より自然の条件に近い人工磯を造成しようとすると、そ
の造成工事は複雑とならざるを得ないが、不安定な磯場
においてそのような複雑な造成工事を行うとすれば、工
事そのものが大規模化してしまい、施工期間の長期化を
招くばかりか、施工費用も高くなってしまうという問題
がある。より具体的には、磯場は常に波が打ち寄せ、ま
た、時間によっては海水中に没してしまうという、非常
に不安定な場所であるため、そのような場所で複雑な造
成工事を行うとすれば、まず、区域全体を鋼矢板等で囲
み、波と海水を排除したうえで施工を行わなければなら
ない。
きた人工磯は、前述したような、いずれも簡単な工事で
造成できるようなものに限られていたのである。
を解決すべくなされたものであって、磯場における多様
な生態系を人工的に形成できる磯場構造体及びそのよう
な磯場構造体を簡単に形成することができるモジュー
ル、並びに、かかる磯場構造体を用いた人工磯及びその
造成方法を提供するものである。
め、本発明による磯場構造体形成用のモジュールは、略
盤状に形成されるとともに、表面に数mmから数cmオ
ーダーの凹凸及び/又は亀裂及び/又は数cmから数十
cmオーダーの突起を有することを特徴としている。
尚、モジュールの裏面は、施工の必要上、略平坦とする
ことが好ましい。また、このモジュールは、通常、プレ
キャストのものを用いるが、必要に応じて手作りするこ
ともできる。
ジュールを繋ぎ合わせ組み立てて構成したことを特徴と
している。この場合、磯場構造体の形成に用いられるモ
ジュールは、天然磯場に実在する岩の表面形状を転写し
たり模写したコンクリートでつくられたものであって、
施工上の構造強度、波浪に対する安定性及び施工性の観
点から適正な規格のものであることが好ましい。
結して形成する際に、各モジュール間にシール材を介在
させることによって、水密構造とすることが好ましく、
また、この磯場構造体は、所定形状の底部とその外縁上
に立ち上げられた縁部を有するように形成されることが
好ましい。即ち、磯場構造体を底部と縁部とからなるプ
ールのような形状に形成するとともに、シール材を用い
て水密構造とすることによって、内側に海水を貯留する
ことができるよう構成し、これによって、常時海水を必
要とする水棲動物や海藻類等の磯生物の生息・生育に適
した環境を創出することができる。
て、深さ数cmから1m、径が数cmから数十mのタイ
ドプールを形成するよう構成することが好ましい。これ
によって、タイドプールが形成される天然の磯場と同様
に、豊かな生物相を呈する人工磯を造成することが可能
となる。
適宜載置すれば、より天然の磯場に近い磯生物の生育・
生息空間を実現することができる。
または複数個を水際線の高潮線と低潮線の間(潮間帯)
に設置するとともに、その周囲に岩、擬岩、割石、砂
利、砂の少なくとも1種を設置することを特徴としてい
る。尚、この人工磯に用いられる磯場構造体として、水
密構造であって、所定形状の底部とその外縁上に立ち上
げられた縁部を有するように構成したものを採用すれ
ば、潮の干満作用によって人工磯内にタイドプールを形
成することができる。即ち、磯場構造体を潮間帯に設置
すると、その磯場構造体は、満潮時には海水に浸ること
になる一方、干潮時には海面上に露呈することになる
が、この時、磯場構造体が底部と縁部を有するプールの
ような形状に、かつ、水密的に構成されたものであれ
ば、その内側には満潮時に到来した海水が溜まって、磯
生物の生息・生育環境として重要な条件であるタイドプ
ールが形成されることになる。
の表面に磯生物の生息・生育に適した溝、孔、窪み等か
らなる凹凸や亀裂、若しくは突起が設けられることが好
ましく、これによって、移動性動物や固着性動物、海藻
類などの磯生物が生息・生育するために必要な条件をよ
り豊富に備えた構造物とすることができる。
れることが好ましく、また、タイドプールの形成が可能
な磯場構造体を設置する場合は、それらの水面(磯場構
造体によって形成されるタイドプールの水面)が、互い
に異なる高さとなるように磯場構造体をそれぞれ配置す
ることが好ましい。これによって、潮の干満という一日
のサイクルの中で、海中に浸っている時間と露呈してい
る時間の割合を各磯場構造体毎にそれぞれ異ならしめる
ことができ、磯生物にとってより多様な生息・生育環境
を提供することができる。
磯は、天然の海岸に新たな磯場として設置しても良い
し、防波堤の背後、突堤の一部あるいは埋立護岸前面に
設置することもできる。そして、構造的強度や波浪に対
する安定性を確保することにより、いろいろな場所で、
景観的、生態的、親水的空間としての新たな空間の創出
が可能となる。
類のモジュールを組み合わせ、シール材を介在させて各
モジュールを連結することにより、水密構造で、任意形
状の底部とその外周縁上に立ち上げられた縁部を有し、
内側に海水を溜めることができる磯場構造体を組み立
て、当該磯場構造体をその水面(内側に許容最大限の海
水を溜めた場合における海水の水面)が潮間帯に位置す
るように設置することを特徴としており、この場合、当
該磯場構造体の周辺に石若しくは岩を適宜設置し、景観
にも配慮することが好ましい。
合、天然磯場に実在する岩の表面形状を転写あるいは模
写することによって、天然磯場の岩と同様の表面形状を
有するマスター型を予めつくっておき、これを複製し
て、現場で使用するモジュールを複数種類製作し、用意
しておくことが好ましい。
材により、天然磯場に実在する岩あるいは岩盤の表面形
状を転写することである。まず、複数の雌型を製作し、
それらの雌型から前記の岩あるいは岩盤と同様の表面形
状を有する岩ピースを製作し、その岩ピースを組み合わ
せ、目地を埋めて、モジュールのマスター型を製作す
る。このマスター型から再度転写材により二次雌型をつ
くり、これによりマスター型と同じ形状のモジュールを
製作する。
ルタルを吹き付けて造形するハンドカービング法等によ
り、天然磯場の岩や岩盤の表面形状に似せてマスター型
を製作する方法である。また、転写によって製作した岩
ピースと、模写による方法とを組み合わせてマスター型
をつくることもできる。
れば、人工磯を造成しようとする現場においてすべての
作業を行うのではなく、工場や現地ヤード等で予め製作
しておいたモジュールを組み立てることによって、磯生
物の生息・生育に適した複雑な表面形状を有する磯場構
造体を簡単に作ることができるので、現場において区域
全体を鋼矢板等で囲むなどして海水を排除する必要はな
く、その結果、工期の短縮化と工費の低減化を図ること
ができる。
明による磯場構造体、人工磯及びその造成方法の実施形
態を説明する。図1は、水際に造成された人工磯1の一
実施形態の外観を示す斜視図である。この人工磯1に
は、5つの磯場構造体2(2a,2b,2c,2d,2
e)が設置されており、各磯場構造体2の周囲には、多
数の被覆石23(天然石、割石など)が設置されてい
る。
断面図である。この図中、一点鎖線4は、高潮線(満潮
時の海水の水位/H.W.L.)を示しており、一点鎖
線5は、低潮線(干潮時の海水の水位/L.W.L.)
を示している。この人工磯1に設置されている磯場構造
体2a,2b,2cは、底部21とその外周縁上に立ち
上げられた縁部22によってそれぞれ盆状に形成される
とともに、水密的な構造となっている。また、各磯場構
造体2a,2b,2cは、生息する生物の生態や人の安
全性に配慮して様々な水深のものを用意する。尚、本実
施形態においては、磯場構造体2a,2b,2cはコン
クリート製であるが、水密的な構造とすることができる
ものであれば、他の材料、例えば、FRP(強化プラス
チック)などによって成型されたものでもよい。
ようにそれぞれ盆状に形成され、水密的な構造となって
いるので、内側に海水を溜めることができるようになっ
ている。図2中の二点鎖線3aは、磯場構造体2aに許
容最大限の海水を溜めた場合における海水の水面(以
下、単に「水面」という。)、点線3bは、磯場構造体
2bの水面、点線3cは、磯場構造体2cの水面であ
る。本実施形態においては、磯場構造体2a,2b,2
cは、いずれもそれらの水面3a,3b,3cが、高潮
線4と低潮線5との間、即ち、潮間帯8に位置するよう
に設置されている。
いずれも満潮時には海中に没してしまうが、干潮時には
海面上に露呈することになる。そして、露呈した場合に
は、満潮時に被った海水が各磯場構造体2の内側に溜ま
り、タイドプールを形成することになる。従って、天然
のタイドプールと同様に、磯生物に好適な生息・生育環
境を提供することができる。また、各磯場構造体2間に
は、流路を形成することもできる。
水面3a,3b,3cが、それぞれ異なる高さとなるよ
う配置されている。従って、潮の干満という一日のサイ
クルの中で、海中に浸っている時間と露呈している時間
の割合を各磯場構造体毎にそれぞれ異ならしめることが
でき、磯生物にとってより多様な生息・生育環境を提供
することができる。
した磯場構造体2d,2eも、磯場構造体2a,2b,
2cと同様に、底部とその外周縁上に立ち上げられた縁
部によってそれぞれ盆状に形成されるとともに、水密構
造となっており、また、それらの水面が潮間帯に、か
つ、各水面が互いに異なる高さとなるように、それぞれ
設置されており、全体としてより多様な生物の生息・生
育環境を形成できる。
aの拡大図であり、この図からも明らかなように、磯場
構造体2aの表面には、様々な大きさ、形状の凹凸や亀
裂、若しくは突起15が設けられている。例えば、底部
21には、小さな生物が入り込めるような溝18或いは
くさび形溝19などが形成されており、また、縁部22
には、その一部を磯場構造体2aの内側へ張り出させる
ことによってオーバーハング35が形成されているほ
か、窪み16、亀裂17、甌穴20などが形成されてい
る。これらは、カメノテ、イソギンチャク等の付着生物
の付着箇所となったり、蟹類、巻き貝、ウニ類等の移動
性生物の好適な隠れ場、産卵場となる。
慮し、砂25、礫26等、様々な粒径のものが設置され
ている。また、海藻類の食害生物である植食性の匍匐動
物は、2〜3mm程度の粗度があると移動が困難となる
ので、海藻類を多く着生させたい区域には、適度な粗度
を配置することによって、匍匐動物の進入を防ぐことが
できる。
石23(図1、図2参照)は、干潮時にも水中である部
分は海藻類に配慮して南向きの傾斜部とすることが望ま
しい。また、干潮時に干出する部分はオーバーハング等
で日陰を形成すると海藻類が乾燥せずに着生が可能とな
る。また、被覆石23の表面には、磯場構造体2と同様
に、移動性動物のすみか、隠れ場となるように対象生物
の体の大きさに合った溝、孔、窪みなどの凹凸や亀裂を
付したり、干出部には保水性を高めるため、2〜3mm
程度の粗度を付けることが好ましい。
の空間構成を複雑にし、様々な微地形を配置することに
より、人工磯に生息・生育する生物種を多くし、多様な
生態系を形成することができる。
及び安全柵28を設けた、本発明の他の実施例の説明図
である。タイドプールを有する磯場は、生物相が豊かで
多様な生態系を形成している。従って、磯場生物を観察
する絶好のポイントである。しかし、磯場は一般にごつ
ごつとした複雑な形状を呈しているため歩きにくく、ま
た、藻類が付着した岩の表面は滑りやすく危険である。
そこで、本実施例においては、人工磯1内に歩行路27
を設けることによって、人が外部より人工磯1内の磯場
構造体2まで安全にアクセスできるようになっている。
このため、歩行路27は、他の被覆石23に比べて大き
さや形状を揃えた石を、他の被覆石23を敷設した部分
よりも一段高くなるように敷設して形成することが好ま
しい。また、天端が平坦な大きめの石を飛び石のように
敷設しても良い。
の周囲に安全柵28が設けられているので、幼児が磯場
構造体2内へ転落するなどの事故を極力回避することが
できる。
実施例について説明する。現場における造成工事の前
に、水密構造で、内側に海水を溜めることができる磯場
構造体を簡単に組み立てることができるモジュールを次
のような方法によって製作する。まず、天然磯場の岩の
表面形状を転写材を用いて転写することにより、モジュ
ールの原型となるマスター型を製作する。
に、天然の磯場にて、磯生物の生息に適した溝63、く
さび形溝62、孔65等の凹凸や亀裂、若しくは突起を
有する岩(或いは岩盤)61の表面に、剥離剤を塗布
し、続いて表面転写材64を塗布する。そして、所定時
間をおいて硬化させてからこれを脱型し、図6に示すよ
うな、天然の岩の様々な表面形状を写し取った雌型66
を複数作製する。尚、この表面転写材64としては、溝
や亀裂等の奥深くまで入り込んだ材料が、硬化後におい
ても簡単に脱型できるように、シリコンゴムなどの弾性
材料を用いることが好ましい。
打設して、天然磯場の岩と同様の表面形状を有する薄板
状の岩ピースや、断面L字型の岩ピース等を複数種類製
作する。更にこれらの岩ピース67(薄板状岩ピース6
7a,断面L字型岩ピース67b)を図7に示すように
適宜組み合わせ、目地68を継ぐことによって、図8に
示すような、表面に天然磯場の岩と同様の表面形状を有
するコンクリート製のマスター型70(70a〜70
e)を製作する。
表面形状を転写材を用いて転写することによってマスタ
ー型を製作したが、天然磯場の岩の表面形状を転写する
のではなく、ハンドカービング法等により、天然磯場の
岩の表面形状を模写することによってマスター型を製作
しても良い。ハンドカービング法によってマスター型を
製作する場合は、図9に示すように、鉄骨80を組み、
鉄筋81を配設して、マスター型70の大まかな外観形
状を定め、下地金網82を取り付け、これにモルタル8
3を吹き付け、天然磯場の岩の表面形状を模写して造形
する。
70の表面全体に、再度シリコンゴムなどの表面転写材
を塗布し、硬化させ、脱型して、二次雌型を作製する。
そして、この二次雌型を元に、マスター型70の複製と
してのモジュールを作製する。
ルを製作する手順の説明図であり、この図を用いてモジ
ュールの作製手順を簡単に説明すると、まず、コーティ
ング材74を塗布した二次雌型72の天地を逆にして、
これを鋼製枠76内に設置し、その上方に各モジュール
の基盤となるべき整型的な部分の鋼製型枠73を載置
し、これをモジュール成型用の全体型枠71とする。
尚、鋼製枠76と二次雌型72の隙間を充填材75で埋
めることによって、型枠71内にコンクリート77を投
入した場合に、コンクリート77の重量による二次雌型
72の変形を回避することができる。そして、型枠71
内に補強鉄筋78及び吊筋79を配設した後、コンクリ
ート77を投入し、所定養生後、脱型する。
うな、屈折した縁部22を有するモジュール50a,5
0b、直線状の縁部22を有するモジュール50c,5
0d、また、縁部を有しない、磯場構造体の底部形成用
のモジュール50eなど、様々な形状のモジュール50
を製作する。尚、各モジュール50は、他のモジュール
との接合面51の横幅寸法を統一することが好ましい
が、縁部22の高さ寸法については、様々な高さのもの
を製作しておくことが好ましい。このようにして製作し
たモジュール50は、あらゆる組み合わせが可能であ
り、様々な水深、大きさ、形状のものを形成することが
できる。
をいくつか連結して所定の大きさの底部を形成し、その
外周に縁部22を有するモジュール50a,50b,5
0c,50dを配置してそれぞれ連結することによっ
て、図12に示すような磯場構造体2を形成することが
できる。また、縁部22を有するモジュール50a等
を、外周だけでなく、底部の内側にも配置することによ
って、図13に示すような島部40を有する磯場構造体
2を形成することもできるほか、図14に示すように、
磯場構造体2内に、周囲よりも一段深い部分(深み)4
1を設けることも可能である。
のモジュール50をいくつでも製作でき、また、モジュ
ール50の組み合わせを変えることによって、様々な水
深、大きさ、形状の磯場構造体を形成することができる
ので、一つの人工磯内に複数の磯場構造体を造成する場
合でも、天然磯場に赴いて雌型66を採取してくる工
程、及びこれらを基にマスター型70を形成する工程
は、1回で十分である。更に、本実施例においては、前
述の通り雌型66から一度マスター型70を形成し、こ
れを母型として二次雌型72を製作することとしている
ので、複数回の使用によって二次雌型72が劣化してし
まった場合でも、マスター型70に基づき簡単に複製す
ることができる。
法によって予め製作しておいたモジュール50を用い
て、次のようにして行う。まず、図2に示されているよ
うに、人工磯1を造成しようとする地盤7上に捨て石3
0を投入し、マウンド29を形成する。マウンド29の
天端は、適宜間詰めし、均した上で、水面3が潮間帯8
に位置するように磯場構造体2を設置する。そして、磯
場構造体2の周辺に被覆石23(及び岩、擬岩等)を適
宜配設して造成を完了する。
モジュール50を適宜組み合わせ、図15に示すよう
に、各モジュール間を止水ゴムなどのシール材31を介
在させて連結プレート33を各モジュールに渡してボル
ト止めし、その上に埋戻しのモルタル34を用いて目地
を埋め、隣接するモジュールの表面と連続するように造
形すれば、水密構造の磯場構造体を簡単に、しかも十分
な強度をもって形成することができる。
法によれば、磯場構造体の施工に際し、人工磯を造成す
る現地においてすべての作業を行うのではなく、工場や
現場ヤード等で予め製作しておいたモジュールを組み立
てることによって、磯場に実在する岩等と同様の表面形
状を有する水密構造の磯場構造体を簡単に作ることがで
きるので、その結果、工期の短縮化と工費の低減化を図
ることができる。
によって、人工磯内にタイドプールを形成することがで
き、このタイドプールを形成する磯場構造体の表面に
は、磯生物の生息に適した凹凸、亀裂、突起が設けられ
ているので、多種多様な磯生物の生息・生育環境を再形
成することができる。
数の磯場構造体を人工磯内に配置することによって、潮
の干満という一日のサイクルの中で、海中に浸っている
時間と露呈している時間の割合を各磯場構造体毎にそれ
ぞれ異ならしめることができ、磯生物にとってより多様
な生息環境を提供することができる。
ば、人工磯を造成する現地においてすべての作業を行う
のではなく、工場で予め製作しておいたモジュールを現
地で組み立てることによって、磯生物の生息に適した複
雑な表面形状を有する水密構造の磯場構造体を簡単に作
ることができるので、工期の短縮化と工費の低減化を図
ることができる。
観を示す斜視図。
66の製作方法の説明図。
66の一例を示す斜視図。視図。
ター型70の製作方法の一例の説明図。
ター型70の一例を示す斜視図。
ター型70の製作方法の他の一例の説明図。
ジュールの製作手順の説明図。
ジュール50の例を示す図。
場構造体2の一例を示す図。
場構造体2の他の例を示す図。
場構造体2の他の例を示す図。
ジュール50の連結構造の例を示す一部切欠斜視図。
Claims (8)
- 【請求項1】 略盤状であって、磯場生物の生息・生育
空間としてその一面の表面に数mmから数cmオーダー
の凹凸及び/又は亀裂及び/又は数cmから数十cmオ
ーダーの突起を有するモジュール。 - 【請求項2】 請求項1に記載のモジュールを繋ぎ合わ
せ組み立てて構成した磯場構造体。 - 【請求項3】 モジュールが天然磯場の岩の表面形状を
転写又は模写したコンクリートで作られたものであるこ
とを特徴とする請求項2に記載の磯場構造体。 - 【請求項4】 シール材を介在させてモジュールを連結
することにより、所定の底部形状とその外縁上に立ち上
げられた縁部を有する水密構造のプール形状に組み上げ
たことを特徴とする請求項2または3に記載の磯場構造
体。 - 【請求項5】 形状が潮の干満に応じて、深さ数cmか
ら1m、径が数cmから数十mのタイドプールを形成す
るよう構成した請求項2から4のいずれかに記載の磯場
構造体。 - 【請求項6】 磯場構造体の底部表面に砂、石、岩を設
置して磯生物の生息・生育空間を構成したことを特徴と
する請求項2から5の何れかに記載の磯場構造体。 - 【請求項7】 磯場構造体の1個または複数個を水際線
の高潮線と低潮線の間(潮間帯)に設置し、周囲に岩、
擬岩、割石、砂利、砂の少なくとも1種を設置して磯生
物の生息・生育空間を実現する親水性人工磯。 - 【請求項8】 複数種類のモジュールを組み合わせ、シ
ール材を介在させて各モジュールを連結することによ
り、任意形状の底部とその外周縁上に立ち上げられた縁
部を有する水密構造のプール形状の磯場構造体を組み立
て、当該構造体をその水面が潮間帯に位置するように設
置したことを特徴とする人工磯の造成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13738898A JPH11315522A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 磯場構造体、人工磯及びその造成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13738898A JPH11315522A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 磯場構造体、人工磯及びその造成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11315522A true JPH11315522A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=15197525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13738898A Pending JPH11315522A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 磯場構造体、人工磯及びその造成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11315522A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111485530A (zh) * | 2020-05-19 | 2020-08-04 | 中交上海航道勘察设计研究院有限公司 | 一种用于潮间带生态修复的潮汐池及其构建方法 |
| CN112962527A (zh) * | 2021-04-08 | 2021-06-15 | 中交上海航道勘察设计研究院有限公司 | 一种海岸潮间带生态修复工程布置方法 |
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1998
- 1998-05-06 JP JP13738898A patent/JPH11315522A/ja active Pending
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