JPH11315573A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH11315573A
JPH11315573A JP5676799A JP5676799A JPH11315573A JP H11315573 A JPH11315573 A JP H11315573A JP 5676799 A JP5676799 A JP 5676799A JP 5676799 A JP5676799 A JP 5676799A JP H11315573 A JPH11315573 A JP H11315573A
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JP
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water
cleaning
cleaning liquid
air
discharge
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JP5676799A
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English (en)
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Noboru Niihara
登 新原
Akemi Takeshita
朱美 竹下
Kozo Fujita
幸三 藤田
Takahiro Ohashi
隆弘 大橋
Minoru Sato
稔 佐藤
Minoru Furukouji
実 古小路
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物の所定の部位を洗浄する際に、一の洗
浄で異なる物理量の洗浄水を得ることを目的とする。 【解決手段】 ノズル装置26に供給された気泡混入後
の洗浄水は、ビデ流路45の途中の第一分岐部48で第
二ビデ噴出流路51に分岐する。この第二ビデ噴出流路
51とビデ流路45とのなす角は、第一ビデ噴出流路5
0とビデ流路45とのなす角よりも小さく設けられてい
る。このため、第一分岐部48を通過する洗浄水に遠心
分離現象が生じ、洗浄水に含まれる気泡の大半が第一ビ
デ噴出流路50へ分岐する。この結果、ノズル装置26
は、第二ビデ噴出孔53から気泡を大量に含む洗浄水で
ある第二吐水54を噴出し、第一ビデ噴出孔52から気
泡をほとんど含まない洗浄水である第一吐水57を噴出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄装置、シャワー
吐水装置、水栓装置およびこれらの装置を備えた機器に
関し、詳しくは、吐出口とこの吐水口に洗浄液を導入す
る導入路とを備えこの吐出口から対象物の所定の部位に
向けて洗浄液を吐出し、対象物を洗浄する各種装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、洗浄装置として、種々のものが提
案されている。この洗浄装置は、一般には、洗浄する対
象(以下、洗浄対象と略す)ごとに製品化されており、
その種類には、例えば、食器等の物を洗浄対象とする食
器洗浄装置や、人体の局部を洗浄対象とする局部洗浄装
置などがある。
【0003】このような洗浄装置では、多種多様な性質
を持つ洗浄水が吐出される。例えば、洗浄水の水勢や水
温,洗浄水への空気の混入量などを好みのパラメータに
設定すれば、設定通りの洗浄水が洗浄ノズルから人体の
局部に向けて噴出される。これにより、局部の汚れを確
実かつ快適に落とすことができる。なお、産業用機器な
どでは、洗浄水に代えて専用の洗浄液が用いられること
もあった。
【0004】このように、近年では、人体局部の洗浄を
行なうに当たり、単なる洗浄水ではなく、空気を混入さ
せた洗浄水が用いられつつある。例えば、特開昭56−
70338号や特開平5−33377号等では、洗浄水
の噴出ノズルと当該ノズルに洗浄水を供給する配管系
と、この配管流路を流れる洗浄水に気泡を混入させる気
泡混入装置とを備え、気泡を含む洗浄水を噴出する技術
が提案されている。こうすることで、噴出される洗浄水
の洗浄力を高めたり、ソフトな洗浄感を与えている。
【0005】また、特開平8−128096号では、洗
浄水内への気泡の混入率が高いほど気泡の破裂による刺
激感が高まることから、肛門洗浄時とビデ洗浄時の空気
混合比率を違えたり、肛門洗浄時よりもビデ洗浄時の空
気混合比率を低くする技術が提案されている。このよう
に、洗浄される対象に応じて、適度な強さの洗浄水を得
ることで、使用感をより高めることを実現している。
【0006】また、特開平10−18391号では、空
気混入に空気ポンプ等を用い、このポンプから送られた
空気を管路に連結した分岐管から当該管路内に導き入
れ、洗浄水に大量の空気を混入させる技術が提案されて
いる。こうすることで、洗浄水のみで噴出させた場合に
比べ、噴出洗浄水の流速の増大化をもたらしてその運動
量を増大させ(空気混入比と洗浄水の運動量との関係を
記載した図29を参照)、少量の洗浄水で心地よい体感
と高い洗浄力を得るようにしている。また、洗浄水を少
量とすることで、節水をも可能としている。
【0007】このように空気を混入した洗浄水で局部の
洗浄を行う場合、エジェクター式のように空気の混入量
が少ないときには、空気のサスペンション効果により、
使用者にソフトな使用感を与える。一方、空気ポンプ等
を使用して洗浄水中に空気を大量に混入した場合には、
洗浄水の持つ運動量が増大し、刺激感の強いハードな洗
浄を実現することができる。この場合には、さらに、洗
浄水の節水にも寄与する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の洗浄装置では、一様の物理量をもつ洗浄液が、吐水口
から吐出されるに過ぎず、洗浄水が洗浄対象に当たる範
囲においては、単一の強さや温度の洗浄水が得られるに
過ぎなかった。従って、一の洗浄対象を、異なる強さや
温度の洗浄水で洗いたい場合には、時を置いて強さや温
度の設定を変更しなければならなかった。
【0009】一方、洗浄が必要となる対象には、対象自
体の性質が、対象の一部においては強度や耐熱度が弱い
ものや、対象の汚れ方が、対象の一部においては顕著な
もの等、様々なものがある。特に、五感を有する人や動
物が洗浄対象となる場合には、吐水される範囲のうちの
デリケートな部分についてはソフトに洗いたい、あるい
は汚れがちな部分については多量の水で洗いたい、とい
うようなケースは多々あると考えられる。
【0010】例えば、女性の局部を洗浄するビデ洗浄の
場合を例にとると、ビデ用洗浄水における気泡の混入量
は、お尻用洗浄水よりも少量に設定されている。これ
は、生理時等には、多量の水でたっぷり洗浄したいとい
う事情を考慮したことによる。しかし、これでは、ビデ
洗浄時の節水を図ることができない。
【0011】一方、節水を主眼として、洗浄水中に一様
に大量の空気を混入すれば、洗いたい部分に十分な水が
供給されず、また、女性の局部のうちの刺激に弱い部分
にまで刺激感の強い洗浄水が供給されてしまう。
【0012】そこで、本願発明の洗浄装置は、一の洗浄
で、洗浄対象の性質に応じて異なった物理量の洗浄水を
得ることを目的として、以下の構成を採った。
【0013】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の洗浄装置は、洗浄液の吐出口と、該吐出口に洗浄
液を導入する導入路とを備え、前記吐出口から、対象物
の所定の部位に向けて洗浄液を吐出して洗浄を行なう洗
浄装置であって、前記洗浄液の有する所定の物理量を、
該洗浄液の吐出流路断面内で偏った状態に分布させて、
前記対象物に向けて吐出する分布吐出手段を備えたこと
を要旨とする。
【0014】ここで、洗浄液が有する所定の物理量に
は、例えば、洗浄液の空気混入率,混入空気径や洗浄液
の速度,脈動,圧力,水量,流水断面積,温度等を考え
ることができる。
【0015】本発明の洗浄装置によれば、吐出口から対
象物の所定の部位に向けて洗浄液を吐出し、洗浄を行な
う。この際、分布吐出手段が、洗浄液の有する所定の物
理量を、洗浄液の吐出流路断面内で偏った状態に分布さ
せて、対象物に向けて吐出する。従って、洗浄される対
象物の所定の部位において、物理量が分布した状態の洗
浄液を得ることが可能となり、装置の取扱いの簡便化や
使用感の向上を実現することができる。
【0016】ここで、洗浄液は、人体や物等の対象物の
洗浄に役立つ液体であればよい。この洗浄液を水とすれ
ば、種々の対象物に幅広く適用することができる。
【0017】吐出口を所定の距離離間して複数備え、分
布吐出手段を、該複数の吐出口から洗浄液をそれぞれ吐
出すると共に、該吐出口毎に洗浄液の有する物理量を異
ならせることにより、複数の吐出口から吐出される洗浄
液全体における分布を実現する手段とすることも好適で
ある。この構成によれば、吐出口毎に異なった物理量を
有する洗浄液を吐出するので、吐出前における物理量の
相違を確実に作り出すことができる。
【0018】所定の距離の値は、洗浄される対象物に応
じて定めることができる。例えば、洗浄される対象が人
体の場合には、2箇所に異なる刺激が与えられたとき、
この刺激を1箇所に与えられた刺激であると感知し得る
2箇所間の距離を勘案して、所定の距離を定めることが
考えられる。こうすれば、洗浄の際に、使用者が違和感
を覚えることがない。
【0019】また、複数の吐出口から吐出された洗浄液
同士を分離したまま、対象物の所定の部位に到達させる
構成としてもよい。この構成を採れば、洗浄液は、他の
吐出口から吐出される洗浄液の影響を受けることなく、
吐出口からの吐出時における物理量に従って対象物の所
定の部位に到達する。従って、対象物への到達前に複数
の洗浄液が互いに影響を受け合うことがなく、洗浄液の
物理量が分布する状態を、確実に作り出すことができ
る。
【0020】吐出口として、径が略同一である複数の吐
出口を備え、複数の吐出口からそれぞれ吐出される洗浄
液の流水断面積を異なる面積とすることで、複数の吐出
口から吐出される洗浄液全体における物理量の分布を実
現する構成とすることもできる。この構成を採れば、単
一の大きさの吐出口しか設けられない場合であっても、
対象物への洗浄液の到達範囲を変えることができる。こ
の場合において、径の異なる複数の吐出口を備える構成
とすれば、簡単な構成で、吐出される洗浄液の流水断面
積を異なる面積とすることができる。
【0021】吐出される洗浄液において分布される所定
の物理量を、洗浄液に付与する制御手段を備えること
も、吐出時における洗浄液の物理量の値を調整可能とす
る点で望ましい。
【0022】制御手段を、吐出口に導入される洗浄液に
空気を混入する空気混入機構を備え、混入された空気の
状態を所定の物理量とする手段とすれば、吐出される洗
浄液を、様々な刺激感や洗浄力に調整可能となり、好適
である。混入された空気の状態としては、例えば、混入
された空気の比率、径、体積等が考えることができる。
【0023】分布吐出手段を、洗浄液の流路に設けら
れ、洗浄液に混入された空気を分離する遠心分離機構に
より、洗浄液における空気混入率を偏らせ、物理量の分
布を実現する手段とすることも可能である。この構成に
よれば、洗浄液の吐出に必要な要素である流路を利用し
て、簡易に空気混入率を制御することができる点で好適
である。例えば、吐出口を、洗浄液の流動方向に径の大
きな略長円形状として形成し、遠心分離機構による混入
空気の分離を、吐出口の長径方向に異なる強さで行なわ
せるような構成が考えられる。
【0024】吐出口を所定の距離離間して複数備え、複
数の吐出口から吐出される各洗浄液について、混入され
る空気に関する物理量をそれぞれ設定することにより、
複数の吐出口から吐出される洗浄液全体における前記混
入空気の分布を実現する構成としてもよい。この構成に
よれば、吐出口毎に異なった空気の混入状態を有する洗
浄液を吐出するので、吐出前における空気に関する物理
量の相違を確実に作り出すことができる。
【0025】例えば、空気混入機構を、複数の吐出口の
うちの少なくとも一つに連なる管路に配置することで、
複数の吐出口から吐出される洗浄液全体における前記混
入空気の分布を実現する構成を考えることができる。こ
のような構成によれば、空気が混入した後の洗浄液を、
混入状態の異なる洗浄液に分ける必要がなく、混入され
る空気に関する物理量の異なった洗浄液を簡単に生成す
ることができる。
【0026】また、複数の吐出口を、開口面積が異なる
少なくとも2種類の吐出口として形成し、開口面積が大
きい吐出口ほど気泡混入率の高い洗浄液を吐出させる構
成とすることも、洗浄液の節約に寄与する度合いが高く
なる点で望ましい。
【0027】また、複数の吐出口を、吐出口に洗浄液を
導入する導入路における洗浄液の流動方向に、所定の距
離離間して配置する構成としても差し支えない。こうす
れば、混入される空気に関する物理量の異なった洗浄液
を、導入路での洗浄液の流れを妨げることなく、簡便に
得ることができる。
【0028】複数の吐出口から吐出される洗浄液におけ
る空気混入率を異ならせる遠心分離機構を備え、該遠心
分離機構を、空気が混入された洗浄液を導入路内に導入
する導入管路と、該導入管路から所定の角度をもって分
岐されて複数の吐出口の各々に連通し、角度に応じて混
入された空気の割合の異なる洗浄液を、吐出口に送出す
る複数の分岐路とから構成することも好適である。この
構成を採れば、洗浄液の導入路の経路を変更するだけ
で、空気混入率の異なる洗浄液を各吐出口に供給するこ
とができる。
【0029】この構成において、複数の分岐路が導入管
路となす角を各々設定することにより、空気混入率を異
ならせ、複数の吐出口から吐出された洗浄液全体におけ
る分布を実現することも、空気混入率の異なる洗浄液
を、非常に簡便に作り出すことができる点で好適であ
る。
【0030】制御手段を、空気混入機構を配置する位置
により、洗浄液の空気混入率を設定する手段とすること
も、導入路を複雑な構造とすることなく空気混入率を設
定可能となる点で好適である。
【0031】洗浄液に空気を強制的に混入する空気混入
機構として加圧ポンプを備え、制御手段を、該加圧ポン
プを駆動して、洗浄液の空気混入率または混入空気径の
少なくとも一方を制御するポンプ制御手段とすること
も、十分な空気混入量を得ることにより節水率を高める
点で望ましい。
【0032】空気混入機構として、導入路内の洗浄液の
流路に臨み、空気の通過が可能な孔を有する開孔体を備
え、制御手段を、開孔体が備える孔の態様により洗浄液
の混入空気径を制御する手段とすれば、洗浄液に混入さ
れる空気径を、空気を混入する時点において制御可能と
なり、好適である。
【0033】また、制御手段を、複数の吐出口に至るま
での洗浄液の流速を、各吐出口に応じて変化させること
により、洗浄液の空気混入径を制御する手段とすること
も可能である。こうすれば、空気が混入される際に洗浄
水によって空気が断ち切られる態様や空気が混入された
後に導入路内でに生じる空気の合一化の程度を調整可能
となり、吐出される洗浄液の空気混入径を制御すること
ができる。
【0034】さらに、制御手段を、空気混入機構により
空気が混入された後における洗浄液の流路の長さを、複
数の各吐出口に応じて変化させることにより、前記洗浄
液の空気混入径を制御する手段としてもよい。この構成
によっても、空気が混入された後に導入路内でに生じる
空気の合一化の程度を調整可能となり、吐出される洗浄
液の空気混入径を制御することができる。
【0035】制御手段を、物理量として所定周波数の脈
動を、洗浄液に付与する手段とすることも、洗浄される
範囲において分布した種々の刺激を得られる点で好適で
ある。
【0036】複数の各吐出口の位置を、吐出される洗浄
液の吐出方向において異ならせて、各吐出口から吐出さ
れる洗浄液における所定の物理量を異ならせることによ
り、複数の吐出口から吐出される洗浄液全体における物
理量の分布を実現する構成とすることも可能である。こ
の吐出口の位置により異なるものとされる所定の物理量
として、洗浄液の速度,圧力,流体断面積,温度などを
考えることができる。
【0037】複数の各吐出口に至るまでの洗浄液の水勢
を各々調整することにより、複数の吐出口から吐出され
る洗浄液が有する物理量を相違させ、所定の物理量の分
布を実現することも可能である。所定の物理量として
は、例えば、洗浄液の流水断面積を考えることができ
る。
【0038】洗浄液における所定の物理量として、洗浄
液の空気混入率,混入空気径,速度,脈動,圧力,水
量,流水断面積,温度のうちの2以上を、偏った状態に
分布させる手段としてもよい。こうすれば、より多様な
性質をもつ洗浄液を、対象物に分布させることができ
る。
【0039】吐出口を、長軸と短軸を備える孔とすれ
ば、洗浄液の所定の物理量を偏った状態に分布させた状
態を、該孔内において作り出すことができる。また、複
数の吐出口のうち、少なくとも一の吐出口と他の一の吐
出口とを異形形状とすれば、吐出される洗浄液の速度,
水量,圧力や流水断面積などを吐出口ごとに異ならせる
ことができる。
【0040】対象物の所定の部位以外の他の部位に向け
て洗浄液を吐出し、対象物の所定の部位以外の他の部位
を洗浄する洗浄手段を備えることも、洗浄装置を多目的
に利用可能となる点で望ましい。この場合において、洗
浄手段が、前記対象物の所定の部位に向かう洗浄液とは
異なる物理量の洗浄液を吐出することも、洗浄部位の性
質の相違に対応できる点で好適である。
【0041】前記吐出口の他に、前記対象物の他の部位
に向けて洗浄液を吐出する吐出口を備えることも、洗浄
装置の構成部品を共通化し、部品点数を削減する点で望
ましい。
【0042】前記対象物の他の部位に向けて吐出される
洗浄液が有する所定の物理量と前記対象物の所定の部位
に向かって吐出される洗浄液が有する所定の物理量とを
相関して変化させる構成としてもよい。この構成によれ
ば、対象物の所定の部位と他の部位との性質が類似する
場合には、一方の洗浄液の物理量の調整により、他方の
洗浄液の物理量も連関して調整される。従って、使用者
による調整のための煩雑な操作が不要となり、記憶の錯
誤に基づく意に反した物理量での洗浄液の吐出を防止す
ることができる。
【0043】本発明の局部洗浄装置は、洗浄液の吐出口
と、該吐出口に洗浄液を導入する導入路とを備え、前記
吐出口から、人体の局部に向けて該洗浄液を吐出して洗
浄を行なう局部洗浄装置であって、前記洗浄液の有する
所定の物理量を、該洗浄液の吐出流路断面内で偏った状
態に分布させて、前記局部に向けて吐出する分布吐出手
段を備えたことを要旨とする。かかる構成を備えること
で、局部を洗浄する場合において、一回の洗浄で、異な
った物理量の洗浄液を得ることが可能となり、装置の使
用感をより向上することができる。
【0044】本発明のシャワー吐水装置は、吐出口と、
該吐出口に水を供給する水路とを備え、前記吐出口から
前記水を吐出・散布するシャワー吐水装置であって、該
散布される水の有する所定の物理量を、該水の吐出流路
断面内で偏った状態に分布させて、吐出・散布する分布
吐出手段を備えたことを要旨とする。かかる構成を備え
ることで、人体や物に水を供給する場合において、一回
の供給で、異なった物理量の水を得ることが可能とな
り、装置の使用感をより向上することができる。このシ
ャワー吐水装置を備えた機器として発明を把握した場合
にも、上記と同様の効果を奏する。なお、香料や洗浄
液,薬品等が混入された水を散布する構成としても差し
支えない。
【0045】本発明の洗面装置は、吐出口と、該吐出口
に水を供給する水路とを備え、前記吐出口から水を、人
体の頭部や顔部などの洗浄部位に吐出・散布する洗面装
置であって、該散布される水の有する所定の物理量を、
該水の吐出流路断面内で偏った状態に分布させて、吐出
・散布する分布吐出手段を備えたことを要旨とする。か
かる構成を備えることで、人体の頭部や顔部を洗浄する
場合において、一回の洗浄で、異なった物理量の水を得
ることが可能となり、装置の使用感をより向上すること
ができる。なお、香料や洗浄液,薬品等が混入された水
を散布する構成としても差し支えない。
【0046】本発明の水栓装置は、吐出口と、該吐出口
に水を供給する水路と、該水路を開閉するバルブとを備
え、該バルブの開栓に伴って、前記吐出口から水を吐出
する水栓装置であって、該散布される水の有する所定の
物理量を、該水の吐出流路断面内で偏った状態に分布さ
せて、吐出する分布吐出手段を備えたことを要旨とす
る。かかる構成を備えることで、対象物を洗浄する場合
において、一回の洗浄で、異なった物理量の水を得るこ
とが可能となり、装置の使用感をより向上することがで
きる。この水栓装置を備えた機器として発明を把握した
場合にも、上記と同様の効果を奏する。なお、香料や洗
浄液,薬品等が混入された水を散布する構成としても差
し支えない。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき説明する。まず、局部洗浄装置10としての実施形
態を第1実施例として説明する。図1は、第1実施例と
しての局部洗浄装置10の概略構成を表わしたブロック
図、図2は、この局部洗浄装置10の制御系を電子制御
装置24を中心に表わしたブロック図である。図示する
ように、この局部洗浄装置10は、洗浄水を一旦貯留し
て予め温水化し、この温水化した洗浄水を人体局部に噴
出するいわゆる貯湯式のものである。
【0048】局部洗浄装置10は、洗浄水タンクとして
機能する熱交換器12を備え、圧力調整機能を有する電
磁止水弁14を経由して、図示しない水道管から洗浄水
の供給を受ける。熱交換器12は、図示するように貯湯
式であることから、洗浄水の温度変化や温調むらを低減
できる利点がある。勿論、熱交換器12を、小型で連続
出湯が可能な瞬間式や、温度制御の煩雑な瞬間式熱交換
器の後段に温度安定化のために緩衝容器を持つような、
貯湯式と瞬間式の長所を兼ね備えるセミ貯湯式としても
差し支えない。
【0049】この熱交換器12は、貯留した洗浄水を適
温に温水化するためのヒーター16と、貯留洗浄水の水
位を検知するための満水水位センサ18および下限水位
センサ20と、洗浄水温度を検出する温度センサ22と
を有する。このヒーター16は、電子制御装置24から
の制御信号を受けてオン/オフし、各センサは、電子制
御装置24に検出信号を出力する。電子制御装置24
は、CPU、ROM、RAM等を有する論理演算回路と
して構成され、局部洗浄装置10における種々の制御を
実行する。その一例として、電子制御装置24は、温度
センサ22の検出した洗浄水温度に基づいてヒーター1
6をオン/オフ制御し、貯留洗浄水を適温に維持する。
また、電子制御装置24は、満水水位センサ18および
下限水位センサ20からの水位信号の入力状態に応じて
ヒーター16や電磁止水弁14を制御し、空炊き防止や
水位維持を図る。
【0050】局部洗浄装置10は、熱交換器12からノ
ズル装置26に至るまでの洗浄水供給系に、熱交換器1
2の側から、バキュームブレーカ28と水流路切替部3
0とを有する。バキュームブレーカ28は、管路を大気
開放することで、ノズル装置26の側からの洗浄水の逆
流を防止する。水流路切替部30は、操作部35による
吐水モード(例えば、おしり洗浄やビデ洗浄,ノズルの
清掃等)やノズルの位置、吐水量、水勢等の設定に基づ
いて、ノズル水路26aの管路開放と開度調整(流量調
整)を行ない、その下流のノズル装置26に洗浄水を流
し込む。つまり、ノズル装置26への洗浄水の供給・停
止は、最上流の電磁止水弁14により実行され、この水
流路切替部30により供給洗浄水の流量が調整される。
【0051】また、局部洗浄装置10は、ノズル装置2
6から噴出される洗浄水を気泡混入の洗浄水とするた
め、空気供給系として空気ポンプ32と空気流路切替部
34とを有する。空気ポンプ32は、電子制御装置24
からの制御信号に基づいて駆動し、空気流路切替部34
に空気を圧送する。この空気ポンプ32としては、約5
0000〜10000Pa(約0.5〜1.0kgfc
m2 )程度の圧送能力で定常運転できるものであれば良
く、ローリングポンプ、ベーンポンプ、ロータリーポン
プ、リニアポンプ等の種々のタイプのものを採用でき
る。
【0052】空気流路切替部34は、電子制御装置24
からの制御信号に基づいてノズルエアー流路34aの管
路開放と開度調整(流量調整)を行ない、その下流のノ
ズル装置26に空気ポンプ32からの空気を送り込む。
第1実施例では、ノズル装置26に送り込む空気量(流
量)の調整は、空気流路切替部34が備える弁体の開度
調整と空気ポンプ32の回転制御とを併用して行なうよ
うにした。
【0053】この空気流路切替部34と水流路切替部3
0は、ステッピングモータを駆動源として有し、回転位
置を電源オフ後にも保持するいわゆる自己保持型の弁構
成を有する。そして、この両切替部34,30は、上記
したそれぞれの管路の管路開放並びに流量調整を電子制
御装置24からの制御信号に基づいて実施する。
【0054】なお、水流路切替部30及び空気流路切替
部34はそれぞれモーターにより駆動されているが、両
者の作動は関連付けられて行われるので一つのモーター
により駆動してもよい。とくにモーター回転に対する一
軸駆動を行なうと、使用モーター数が削減できるととも
に小型化にも適している。
【0055】局部洗浄装置10は、ノズル装置26を進
退駆動させるため、ノズル駆動モータ33を有する。ノ
ズル駆動モータ33は、図示しないプーリ、ベルト等を
有する駆動伝達機構を介してノズル装置26と係合され
ている。ノズル駆動モータ33は、電子制御装置24か
らの制御信号により正逆回転駆動して、ノズル装置26
を図示しない本体ケーシング内の待機位置からお尻洗浄
位置或いはその前方のビデ洗浄位置に進出させたり、両
洗浄位置から待機位置に退避させる。
【0056】また、ノズル駆動モータ33の動力によ
り、ノズルの位置調整やマッサージ洗浄等も可能とな
り、局部洗浄装置10の使用感を更に高めることができ
る。なお、ノズルの駆動はこの方式に限らず水道圧や空
気ポンプや水ポンプの圧力を駆動源として使用してもよ
いし、固定式であっても構わない。
【0057】この他、局部洗浄装置10は、使用者に操
作されその使用意図を電気信号に変換して電子制御装置
24に出力する操作部72並びにリモートコントローラ
35と、図示しない便座に使用者が着座したことを検出
する着座センサ36と、主電源の操作部である電源投入
部38と、洗浄後の人体局部を乾燥させる図示しない乾
燥装置等(図2を参照)を有する。操作部72とリモー
トコントローラ35は、使用者の操作により局部洗浄に
付随する種々の指令を電子制御装置24に出力するため
の各種の操作ボタンを備える。この場合、操作部72は
本体ケーシングに設置され、電子制御装置24と有線に
てデータを送受信する。リモートコントローラ35は、
赤外線等の光信号を介して電子制御装置24とデータを
送受信する。電源投入部38は主電源の操作部であり、
通常は着座センサ36により使用を自動的に検知して、
待機状態を解除するようにしている。
【0058】第1実施例では、本体ケーシング側の操作
部72で総ての操作ができるよう、この操作部72に、
以下のボタンを設けた。即ち、局部の洗浄を開始するた
めのお尻洗浄ボタン72aやビデ洗浄ボタン72b、停
止ボタン72c、温風の吹き出しを開始するための乾燥
ボタン72d、水勢に強弱の変化をつけて洗浄水を噴出
しつつ局部洗浄を行なうマッサージボタン72e、ノズ
ル装置26を前後動させながら洗浄水を噴出して局部洗
浄を行なうムーブボタン72f等の動作指令ボタンと、
水勢の強弱を設定する水勢設定ボタン72g、洗浄水の
温度を調節する吐水温設定ボタン72h、ノズル装置2
6の位置を前後方向へ移動するノズル位置調節ボタン7
2i、便座温度を調節する便座温度設定ボタン72j、
空気と洗浄水との割合を設定する混合比設定ボタン72
l、気泡量のレベルを設定する気泡径設定ボタン72m
等の動作設定ボタンと、温水洗浄便座全体の運転状態を
設定する運転入/切ボタン72n等を設けている。な
お、この操作部72は、上記した局部洗浄以外の機能に
関して、脱臭状態を設定する図示しない脱臭ボタンと、
室内暖房のオン,オフを設定する図示しない室内暖房ボ
タンと、便座ヒータや室内暖房ヒータへの通電時期を設
定する図示しないタイマ予約ボタンとをも備えている。
【0059】その一方、リモートコントローラ35は、
上記のボタンのうちその使用頻度が高いボタン、即ちお
尻洗浄ボタン72a、ビデ洗浄ボタン72b、停止ボタ
ン72c、乾燥ボタン72d、マッサージボタン72
e、ムーブボタン72fの動作指令ボタンと、水勢設定
ボタン72g、ノズル位置調節ボタン72i、混合比設
定ボタン72l、気泡径設定ボタン72mの動作設定ボ
タンを備えている(図示省略)。また、操作部72とこ
のリモートコントローラ35は、出力装置として、これ
らの各種操作ボタンによる操作の結果をランプや液晶に
よって表示する表示部73を、上記各ボタンと共に備え
る。なお、リモートコントローラ35と電子制御装置2
4は、光信号の送受信部(図示省略)を有する。
【0060】上記のリモートコントローラ35が操作さ
れて局部洗浄装置10が動作する様子を、お尻洗浄を例
として簡単に説明する。なお、操作部72のボタンが操
作された場合も同様である。リモートコントローラ35
のお尻洗浄ボタン72aが操作されると、リモートコン
トローラ35は、お尻洗浄開始信号を光信号送受信部か
ら電子制御装置24に送信する。電子制御装置24は、
この信号を受けて、種々の制御対象機器に制御信号を送
る。つまり、電磁止水弁14には管路を開く旨の制御信
号を、空気ポンプ32には空気圧送並びに圧送空気量
(ポンプ回転数)を行なう旨の制御信号を、水流路切替
部30と空気流路切替部34とには管路開放並びに流量
調整量(管路開放量)に関する制御信号を、ノズル駆動
モータ33にはノズル装置26をお尻洗浄位置まで進出
させる旨の制御信号をそれぞれ送信する。
【0061】電磁止水弁14等の上記の各制御対象機器
は対応する制御信号に基づいて駆動する。よって、ノズ
ル装置26は、待機位置からお尻洗浄位置まで進出す
る。洗浄水供給系では、熱交換器12に洗浄水が流れ込
み、その分の熱交換器内の洗浄水(温水洗浄水)が、こ
の熱交換器12からバキュームブレーカ28と水流路切
替部30を経てノズル装置26に流れ込む。
【0062】また、空気供給系では、空気ポンプ32の
圧送した空気が空気流路切替部34を経てノズル装置2
6に流れ込む。この後、洗浄水に気泡状の空気が分散混
合した気泡流としての洗浄水がノズル装置26から噴出
され、この洗浄水によりお尻洗浄が行なわれる。
【0063】なお、空気ポンプ32を圧送空気量が可変
するように構成並びに制御したり、空気ポンプ32を設
けることなく、空気流路切替部34における管路の開閉
により、ノズル装置26に空気を供給することもでき
る。また、空気ポンプ32を定常運転とし、空気流路切
替部34にて空気量調整を行なうようにすることもでき
る。
【0064】このようにしてお尻洗浄を行なう際、電子
制御装置24は、洗浄水の水勢の強弱やマッサージ洗浄
の入/切等のお尻洗浄機能に関する現在の設定状態を検
出すして、検出された設定状態に関する情報を流量調整
量(管路開放量)として水流路切替部30に送信する。
当該情報を受け取った水流路切替部30は、設定水勢と
なるように管路開度を調節する。この場合、空気混入を
行なっていることから、空気混入率ηを考慮した管路開
度とされる。
【0065】また、電子制御装置24は、設定水勢、即
ち水流路切替部30による流量調整に基づいた空気の流
量調整量(管路開放量)の制御信号を、空気ポンプ32
および空気流路切替部34に送信する。空気ポンプ32
と空気流路切替部34は、空気混入率が値ηとなるよ
う、圧送空気量を調整する。
【0066】なお、空気ポンプ32の可変制御を通して
空気混入率ηを調整する場合は、設定された水勢に基づ
く空気の流量調整量(混入空気量)の制御信号を空気ポ
ンプ32に送信し、当該ポンプを駆動制御する。また、
空気ポンプ32を定常運転とし空気流路切替部34によ
る空気量調整を通して空気混入率ηを調整する場合は、
設定水勢に基づいた空気の流量調整量(混入空気量)の
制御信号を空気流路切替部34に送信し、当切替部34
の調整弁を駆動制御する。
【0067】そして、リモートコントローラ35の停止
ボタン72cが操作されると、リモートコントローラ3
5は、停止信号を電子制御装置24に送信するので、電
子制御装置24は、上記各機器を元の状態に復帰させお
尻洗浄を終了する。これにより、洗浄水並びに空気の供
給は停止してノズル装置26は待機位置に退避し、局部
洗浄装置10は、次回以降の局部洗浄に備える。
【0068】次に、局部洗浄装置10が備えるノズル装
置26について説明する。図3は、ノズル装置26の構
成を示す一部断面図、図4は、ノズル装置26に設けら
れた空気混入体60を示す説明図であり、図5は、ノズ
ル装置26の移動の様子を示す説明図である。
【0069】図示するように、ノズル装置26は、内部
に洗浄水導入管路を有するノズル本体40と、その先端
に着脱可能なノズルヘッド42と、ノズル本体基部側に
位置して気泡混合並びに洗浄水切替を行なうための気泡
混合・切替機構部44とを有する。ノズル本体40およ
びノズルヘッド42は、その軸線方向に沿って2系統の
洗浄水導入管路を有し、小径の側の管路をお尻洗浄のた
めのお尻流路43とし、大径の側の流路をビデ洗浄のた
めのビデ流路45とする。即ち、局部洗浄装置10は、
お尻洗浄とビデ洗浄とを共用する1つのノズル装置26
を備え、部品の共通化を図っている。勿論、お尻洗浄
用、ビデ洗浄用として別々のノズル装置26を設ける構
成としても差し支えない。
【0070】第1実施例では、お尻流路43の径を約
1.9mmと、ビデ流路45の径を約2.6mmとして
いる。また、この両流路は、長短とされているが、この
流路を通過する洗浄水速度を考慮するとほぼ同一流路長
と仮定でき、第1実施例では約95mmである。
【0071】ノズルヘッド42は、その先端に一つのお
尻噴出孔49と大小二つのビデ噴出孔53,52を備
え、ノズルヘッド42の内部には、お尻噴出孔49とお
尻流路43とを連通するためのお尻噴出流路47と、ビ
デ噴出孔52,53とビデ流路45とを連通するための
ビデ噴出流路50,51が、形成されている。このビデ
噴出流路50,51の詳細については後述する。ノズル
ヘッド42は、シールリング46を介してノズル本体4
0先端に水密に取り付けられる。
【0072】気泡混合・切替機構部44は、ノズル本体
40に水密に固定されるケーシング55を備える。この
ケーシング55は、その底部のモータ連結体56でノズ
ル駆動モータ33の動力を受け、ノズル本体40を上記
した待機位置、お尻洗浄位置およびビデ洗浄位置に進退
させる。ケーシング55の内部には、その周壁に沿って
図中上下に摺動する空気室形成体58が水密に組み込ま
れており、この空気室形成体58は、その内部に空気混
入体60を備える。この空気混入体60の断面を図4に
示す。
【0073】空気混入体60は、ノズル本体40の側の
支持体61とその反対側の支持体62とで、空気室形成
体58の内壁から隙間を隔てて保持されている。また、
空気室形成体58は、図示する上端側に空気室切替部6
3を備え、その下端側のケーシングとの間の間隙に、ス
プリング64を備える。そして、支持体62は、上記の
水流路切替部30と接続され、その内部の洗浄水導入路
65から、空気混入体60中央を貫通する貫通孔66に
洗浄水を導き入れる。
【0074】その一方、空気室切替部63は、上記の空
気流路切替部34を介して空気ポンプ32と接続されて
おり、その内部に形成された空気導入路67から、空気
室形成体58と空気混入体60との間の間隙に、空気ポ
ンプ32からの空気を導き入れる。なお、本実施例で
は、空気ポンプ32として、流量調節の容易なローリン
グ式のポンプが接続されており、十分な空気の混入を可
能としている。
【0075】空気混入体60に導かれた空気は貫通孔6
6に導かれ、この貫通孔66における洗浄水のせん断力
により洗浄水内に空気が混入される。十分に混合され均
一化された空気を大量に含む高速の洗浄水は、支持体6
1中央の貫通孔68を経て、上記のお尻流路43又はビ
デ流路45のいずれかに流れ込み、お尻洗浄或いはビデ
洗浄に供せられる。
【0076】このように洗浄水および空気が導かれる空
気混入体60には、洗浄水に接する面に多数の独立した
開孔が設けられており、この開孔から微細な気泡が分散
して洗浄水に混入される。この結果、洗浄水と大量の気
泡とが十分に混合されるとともに、洗浄水中における気
泡の割合も均一化され、空気の運動量を洗浄水へ確実に
伝達することができる。また、空気を混入することで、
洗浄水の速度等の運動量を損なってしまうことがない。
なお、空気混入体60としては、樹脂、ガラス、金属等
の加熱溶融性粉体を加熱成形したものや、セラミック、
あるいは繊維等を略格子状に編んだものが好適である。
【0077】このようなノズル装置26の構成におい
て、ノズルヘッド42や空気混入体60を取り外し可能
に構成することも、メンテナンスが容易となる点で望ま
しい。また、ノズル駆動モータ33を用い、使用者の駆
動信号入力に応じてノズル装置26を通常の洗浄動作状
態と異なる位置に進出し、取り外しや掃除が可能な構造
としてもよい。
【0078】このように気泡が混入された洗浄水につ
き、その供給先を切り替える仕組みを図5に示す。気泡
混合・切替機構部44は、空気室切替部63を下方に押
し下げるための遮蔽ブロック69を有する。この遮蔽ブ
ロック69は、ノズル装置26が上記した待機位置およ
びお尻洗浄位置に位置する場合には、図5(A)に示す
ように、空気室切替部63と干渉しない位置に設置され
ている。よって、お尻洗浄ボタン72aが操作されてノ
ズル装置26がお尻洗浄位置を採る場合には、空気室形
成体58は、スプリング64の付勢力を受けて上方の初
期位置(図の左方側)にある。この状態では、支持体6
1の貫通孔68とケーシング55のお尻側貫通孔70と
が対向するので、気泡混入済み洗浄水は、ノズル本体4
0におけるお尻流路43を通過し、お尻噴出孔49から
噴出される。
【0079】その一方、ビデ洗浄ボタン72bが操作さ
れてノズル装置26がお尻洗浄位置より前方のビデ洗浄
位置まで前進すると、空気室切替部63は、このノズル
前進の間に遮蔽ブロック69と接触し、図5(B)に示
すように、遮蔽ブロック69により下方に押し下げられ
る。よって、ノズル装置26がビデ洗浄位置を採る場合
には、空気室形成体58は、スプリング64の付勢力に
抗して上記の初期位置から流路切替位置(図の右方側)
に移動する。この状態では、支持体61の貫通孔68と
ケーシング55のビデ側貫通孔71とが対向するので、
気泡混入済み洗浄水は、ノズル本体40におけるビデ流
路45、ビデ噴出流路50,51を通過し、ビデ噴出孔
52,53から噴出される。なお、ノズル装置26がビ
デ洗浄位置から待機位置に復帰すると、空気室形成体5
8はスプリング64の付勢力を受けて初期位置に復帰
し、次回のお尻洗浄・ビデ洗浄に備える。
【0080】次に、気泡混合・切替機構部44において
洗浄水に空気が混合される様子を、図6を参照しつつ説
明する。図6に示すように、空気混入体60は、洗浄水
導入路65に連続した管路を形成し、当該管路を流れる
洗浄水に接する面、即ち管路壁面全周に、多数の独立開
孔を備える。よって、空気導入路67から空気室82に
圧送された空気は、空気混入体60の上記の各独立開孔
から管路内に送られ、各開孔箇所にて膨らむ。この場
合、空気室82は、圧送された空気の圧力変動や圧力分
布を吸収する緩衝領域として機能するので、空気は、著
しい速度差を生じることなく空気混入体60を通過す
る。そして、上記した空気の膨らみは、それぞれの開孔
で洗浄水の流れから受けるせん断力により断ち切られて
気泡となり、それぞれ個別に洗浄水に混入する。
【0081】このように構成された局部洗浄装置10で
は、多種多様な性質を持つ洗浄水がノズル装置26から
噴出される。例えば、混合比設定ボタン72lの設定に
応じて気泡混入率の高い洗浄水や低い洗浄水が、気泡径
設定ボタン72lの設定に応じて混入された気泡径の大
きい洗浄水や小さい洗浄水が、ノズル装置26から噴出
される。また、水勢設定ボタン72gの設定に応じて、
流水断面積,圧力や噴出速度の異なる洗浄水が、マッサ
ージボタン72eの設定に応じて、水量や脈動の異なる
洗浄水が、吐水温設定ボタン72hの設定に応じて高温
や低温の洗浄水が、それぞれノズル装置26から噴出さ
れる。さらに、混合比設定ボタン72lや気泡径設定ボ
タン72lの設定が、噴出される洗浄水の速度,脈動,
圧力,水量,流水断面積,温度等に影響を与える場合も
ある。このように洗浄水の性質は、気泡混入率,混入気
泡径,速度,脈動,圧力,水量,流水断面積,温度など
の物理量の相違によって定められる。
【0082】第1実施例の局部洗浄装置10では、上記
物理量の値が分布した状態の洗浄水を、局部において得
ることができる。このための構成につき、以下に説明す
る。
【0083】まず、気泡混入率の値が分布した状態の洗
浄水を局部に得るための構成につき、図7から図10を
用いて説明する。図7は、ノズル装置26における、ビ
デ洗浄のための洗浄水管路と、この管路を通過したビデ
洗浄水が、局部59aに向かって噴出し、局部59aに
到達する様子を示す説明図である。なお、図7に示した
ノズル装置26は、図3に示したのと同じものであり、
図7では、説明の便宜上、お尻洗浄のための洗浄水管路
についての図示を省略している。
【0084】図7に示すように、ノズル装置26は、そ
の先端のノズルヘッド42部に、第一ビデ噴出孔52、
第二ビデ噴出孔53という大小二つのビデ噴出孔を備え
る。これらの二つのビデ噴出孔52,53は、ビデ流路
45を洗浄水が流れる方向にずらして配置されており、
その径は、第一ビデ噴出孔52については、ビデ流路4
5よりも小径の1.6mm、第二ビデ噴出孔53につい
ては、ビデ流路45とほぼ同径の2.6mmとされてい
る。なお、ビデ噴出孔及びお尻噴出孔は、それぞれ複数
の開孔で構成されていてもよく、被洗浄部の大きさや幅
等に応じて定めることが望ましい。
【0085】ノズルヘッド42の内部には、第一ビデ噴
出孔52と第二ビデ噴出孔53とビデ流路45とを連通
する第一ビデ噴出流路50,第二ビデ噴出流路51が形
成されている。従って、気泡混合・切替機構部44によ
って空気が混入されたビデ流路45における洗浄水は、
まず第一分岐部48において第二ビデ噴出流路51に分
岐し、分岐されなかった洗浄水が第一ビデ噴出流路50
に流れ込む。なお、ビデ噴出流路50,51の径は、第
一ビデ噴出流路50については2.6mm、第二ビデ噴
出流路51については2.6mm、とされている。
【0086】ビデ流路45と第二ビデ噴出流路51との
角度は、ビデ流路45と第一ビデ噴出流路50との角度
よりも小さな角度とされている。さらに、このビデ噴出
流路50,51とビデ流路45との角度は、局部59a
に到達するまでの間に洗浄水同士が干渉せず、しかも、
洗浄水が局部59aに到達したときに、各洗浄水が局部
59aにおいて分布するような角度に設定されている。
【0087】このような、ノズル装置26からビデ用洗
浄水が噴出される様子について説明する。図7に示すよ
うに、ノズル装置26のビデ流路45には、空気が混入
された洗浄水が供給される。この洗浄水は、第一分岐部
48から第二ビデ噴出流路51に分岐されるが、この分
岐の際に、第一分岐部48において遠心力が生じる。こ
の遠心力(慣性力)の作用により、洗浄水内の空気は第
一分岐部48の方向に向かう。この結果、第一分岐部4
8において、洗浄水から空気が分離される。
【0088】即ち、空気を大量に含んだ洗浄水は、ビデ
流路45から第一分岐部48に流入する際に遠心力を受
け、この遠心力により洗浄水に含まれる気泡の大部分
が、角度の小さい第二ビデ噴出流路51方向に分離され
る。この結果、ビデ流路45とのなす角の小さい第二ビ
デ噴出流路51側に、空気を大量に含む吐水が流れ込
み、ビデ流路45とのなす角の大きい第一ビデ噴出流路
50側に、空気を全く含まないか空気混入率が低い吐水
が流れ込む。
【0089】密度の小さい空気を大量に含む吐水は、第
一分岐部48で曲げられて第二ビデ噴出流路51を通過
し、第二ビデ噴出孔53より被洗浄部である局部59a
に向けて噴出される。第一分岐部48で分離された後の
空気を少量含む吐水は、第一ビデ噴出流路50を通過
し、第一ビデ噴出孔52に至り、局部59aに向けて噴
出される。
【0090】即ち、第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴
出流路51においては、洗浄水の気泡混入率が流路5
0,51ごとに異なる状態となっている。換言すれば、
ノズル装置26から噴出される洗浄水の全体は、その噴
出前において、気泡混入率が分布した状態とされてい
る。このため、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔5
3からは、それぞれ第一吐水57,第二吐水54という
異なった気泡混入率を有する2本の洗浄水が噴出され
る。
【0091】既述したように、ビデ噴出流路50,51
とビデ流路45との角度は、局部59aに到達するまで
の間に第一吐水57と第二吐水54とが干渉せず、しか
も、局部59aに到達したときに、第一吐水57と第二
吐水54とが局部59aにおいて分布するように設定さ
れている。従って、図7に示すように、第一ビデ噴出孔
52から噴出された第一吐水57が、局部59aの一部
の範囲に到達し、これ以外の局部59aの範囲には、第
二ビデ噴出孔53から噴出された第二吐水54が到達す
る。局部59aに到達した第一吐水57と第二吐水54
は、局部59aへの衝突後の吐水の運動量により衝突点
の周縁に広がり、この結果、洗浄水は、局部59aの全
体にわたって到達する。
【0092】なお、第一吐水57および第二吐水54が
局部59aに到達する範囲は、第一ビデ噴出孔52,第
二ビデ噴出孔53の径や位置等を変えることにより、自
由に決定することができる。図8は、図7の第二ビデ噴
出孔53の開孔位置を第一ビデ噴出孔52に若干近づけ
た場合において、第一吐水57,第二吐水54が局部5
9aに到達したときの様子を示す。この場合には、第一
吐水57と第二吐水54とは、ほぼ隣接した状態で局部
59aに衝突する。従って、局部59aへの衝突後の吐
水の広がりによって、第一吐水57と第二吐水54は、
局部59aへの到達後に重なり合う。
【0093】以上のような構成を採る局部洗浄装置10
は、空気が混入されたビデ用洗浄水から、混入された空
気を遠心分離機構により分離し、ビデ用洗浄水を、気泡
を大量に含む第二吐水54と気泡を少量含むか全く含ま
ない第一吐水57とに分ける。従って、ノズル装置26
における既存の構成であるビデ流路45やビデ噴出流路
50,51を利用して、簡易にかつ低いコストで、噴出
されるビデ用洗浄水の物理量を制御することができる。
【0094】以上のような構成を採る局部洗浄装置10
によれば、第一ビデ噴出孔52および第二ビデ噴出孔5
3からそれぞれ異なる気泡混入率の洗浄水を噴出する。
従って、局部を洗浄する場合において、洗浄水の節水と
快適な使用感をともに実現することができる。また、噴
出される洗浄水には気泡が混入されているので、洗浄力
も担保される。このような2種類の洗浄水の噴出を、第
1実施例ではビデ洗浄に適用したので、水の濡れや重み
といった感触を女性の局部に付与することができ、大量
の水でたっぷり洗っている使用感を使用者に与えること
ができる。
【0095】さらに、局部洗浄装置10は、噴出前の流
路50,51において、洗浄水の気泡混入率の分布状態
を作り出し、ノズル装置26から噴出される洗浄水の全
体についての気泡混入率を偏った状態とする。このた
め、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔53から、そ
れぞれ第一吐水57,第二吐水54という異なった気泡
混入率を有する2本の洗浄水が噴出され、女性の局部5
9aに、気泡混入率が分布した状態の洗浄水が到達す
る。即ち、気泡を大量に含む第二吐水54と気泡を少量
含むか全く含まない第一吐水57を、両者が分布した状
態で女性の局部に向けて吐出する。従って、局部を洗浄
する場合において、一回の洗浄で、異なった気泡混入率
の洗浄水を局部に得ることが可能となり、装置の使用感
をより向上することができる。
【0096】また、ビデ流路45と第一ビデ噴出流路5
0とのなす角と,ビデ流路45と第二ビデ噴出流路51
とのなす角とが異なるように設定することで、容易に遠
心分離の効果を得ることができ、非常に簡便に節水と快
適な使用感といった相反する要求を同時に満たすことが
できる。また、管路により流れを誘導することで急拡大
や急縮小を防げるので、必要以上に流れの速度を変化さ
せることがなく、このため圧力損失が低く気泡の干渉や
合一を防止でき、節水や使用感のさらなる向上を図るこ
とができる。
【0097】また、第一ビデ噴出孔52と第二ビデ噴出
孔53とを、ビデ流路45を洗浄水が流れる方向にずら
して配置する。このため、第一分岐部48において遠心
分離された後の気泡をほとんど含まない吐水は、洗浄水
の流れに従って、ビデ流路45下流側の第一ビデ噴出孔
52に向かって流れる。従って、気泡の含有量が異なる
洗浄水を、非常に簡便に得ることができる。
【0098】さらに、空気を大量に含む吐水を吐出する
第二ビデ噴出孔53よりも、空気を全く含まないか空気
混入率の低い吐水を吐出する第一ビデ噴出孔52の面積
を小さくした。従って、節水率が高くかつ使用感に優れ
た吐水を得ることができる。即ち、空気を大量に含む吐
水を噴出するビデ噴出孔53と、空気を全く含まないか
空気混入率の低い吐水を噴出するビデ噴出孔52との開
孔の面積を違えたので、この面積比によって、洗浄水の
刺激感、節水率、使用感を目的に応じて調整することが
できる。例えば、節水や刺激感を優先する場合はビデ噴
出孔53をビデ噴出孔52よりも大きな面積とし、水量
感を優先する場合はビデ噴出孔52をビデ噴出孔53よ
りも小さな面積とすればよい。
【0099】また、空気ポンプ32によって強制的に空
気を混入するので、第二ビデ噴出孔53から噴出される
第二吐水54に十分に空気を混入することが可能とな
り、より節水率を高めることが可能となる。この効果
は、後述するビデ噴出孔を1つだけ設けた場合にも妥当
する。また、空気ポンプ32からの空気の混入量につい
ては、混合比設定ボタン72lの操作によって任意に設
定可できるので、使用者による刺激感のコントロールも
可能となる。
【0100】なお、第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴
出流路51を平行にしてもよいが、この角度は、使用感
や節水率等を勘案して定めることが望ましい。ビデ流路
45と第二ビデ噴出流路51とのなす角や曲率、洗浄水
の通過流速の値によって空気の分離効率が変化し、第一
分岐部48において吐水に与えられる遠心力の作用が異
なるからである。例えば、ビデ流路45と第二ビデ噴出
流路51とのなす角を小さくすると、空気の分離効率が
低下するため、第一ビデ噴出流路50へ流入する空気量
は低下する。第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴出流路
51を平行にした場合の例を、図9に示す。
【0101】図9に示すノズル装置26では、第一ビデ
噴出流路50とビデ流路45とのなす角、および第二ビ
デ噴出流路51とビデ流路45とのなす角は、ともに8
4度前後に設定されており、略平行である。一方、ビデ
流路45の第一分岐部48には、多少の曲率が設けられ
ている。これにより、洗浄水の流れの剥離や洗浄水内に
おける気泡の合一を防止することが可能となる。
【0102】なお、以上は2つの開孔を設けた場合を例
としたが、3つ以上の開孔を設けた場合であってもよ
い。かかる場合の構成としては、例えば、空気がより多
く混入された空気混入率の高い洗浄水が吐出される開孔
部の開孔面積の和と、空気混入率がより低いか全く空気
を含まない洗浄水が吐出される開孔部の開孔面積の和よ
りも大きくする構成が考えられる。この構成によって
も、節水効果を最大限に高めながら使用感の向上を図る
ことができる。
【0103】次に、気泡混入率の値が分布した状態の洗
浄水を局部に得るための他の構成を、図10を参照しつ
つ説明する。図10は、ノズル装置26Aの断面構成を
示す説明図である。このノズル装置26Aは、空気混入
をお尻噴出孔49やビデ噴出孔53の近傍で行なう点に
特徴がある。このノズル装置26Aは、お尻洗浄用に第
一お尻噴出孔及び第二お尻噴出孔(図示せず)を、ビデ
洗浄用に第一ビデ噴出孔52および第二ビデ噴出孔53
を有する。第一お尻噴出孔と第二お尻噴出孔は、ノズル
装置26Aにおいて独立したお尻流路とそれぞれ接続さ
れている。第一お尻噴出孔は、約2.5mmとされてい
るのでソフト感のある洗浄をもたらし、第二お尻噴出孔
は、これより小さい約1.9mmとされ、ハード感のあ
る洗浄をもたらす。よって、第二お尻噴出孔によれば、
いわゆる浣腸効果により排便を促すことができる。
【0104】2本のビデ噴出流路50,51と洗浄水導
入路65との角度は、局部59aに到達するまでの間に
第一ビデ噴出孔52および第二ビデ噴出孔53から噴出
する洗浄水同士が干渉せず、しかも、洗浄水が局部59
aに到達したときに、各洗浄水が局部59aにおいて分
布するように設定されている。
【0105】このノズル装置26Aでは、空気混入体6
0を噴出孔基部に有する。即ち、図10にビデ噴出孔5
2,53を例に採って示すように、洗浄水導入路65に
洗浄水を供給し、空気導入路67に空気を供給する。洗
浄水導入路65は分岐され、一方の洗浄水は第一ビデ噴
出孔52からそのまま噴出される。また、第二ビデ噴出
孔53の側では、空気導入路67からの空気が空気混入
体60により気泡状態で分散混合されて気泡流の洗浄水
とされ、この洗浄水が噴出される。この際の空気混入の
様子は既述したとおりである。空気混入体60は、洗浄
水に接する面に多数の規則的な独立開孔を有する樹脂加
熱焼結体60aが備えられており、空気の混入、微細
化、混合が同時に行われる。
【0106】吐水中に混入された空気は、洗浄水のせん
断力により微細化され、吐水中に均一に分散し混合され
る。この過程で、剛体に近く変形しにくい微細な気泡
は、確実に洗浄水に運動量を伝達することで洗浄水の高
速化を実現し、より少ない空気量で大幅な節水化が可能
となる。よって、第二ビデ噴出孔53からは、洗浄水へ
の空気の分散混合により確実に運動量が増えた状態で、
洗浄水が噴出される。なお、お尻用洗浄水について、同
様の構成を採ってもよい。
【0107】また、空気を動力源としてエネルギー増幅
装置としても機能するので、低水圧地域においても十分
な洗浄水量が確保できる。さらに、使用感の低下も少な
い等の効果があり低水圧対応も可能であるし、水圧力源
に水道圧力ではなく水ポンプを使用した場合には、水ポ
ンプの小型化も可能である。
【0108】この噴出された2種類の洗浄水は、ビデ噴
出流路50,51とビデ流路45との角度方向にそれぞ
れ噴出するので、互いに干渉することなく、しかも、双
方の洗浄水が分布するように局部59aに到達する。即
ち、気泡を含む洗浄水と気泡を含まない洗浄水が、両者
が分布した状態で女性の局部に到達する。
【0109】なお、空気混入体60を第一ビデ噴出流路
50,第二ビデ噴出流路51の双方に装着し、開孔5
2,53の大きさや数等を相違させることにより空気混
入率を異なる構成とすることも可能である。こうすれ
ば、洗浄水の空気混入率を、開孔ごとに自由に設定する
ことができるので、節水、刺激感、快適な使用感、水の
濡れや重みの感触といった洗浄水にまつわる多種多様な
要求に、柔軟に対応することができる。
【0110】以上説明したノズル装置26では、空気導
入路67を第一ビデ噴出流路50のみに連通し、この連
通する位置に空気混入体60を配置する。これにより、
複数のビデ噴出流路50,51のうちの第二ビデ噴出流
路51のみに気泡を大量に含む洗浄水が流れる。従っ
て、空気を大量に含む気液二相流から空気を分離する機
構を設けることなく、気泡を大量に含む洗浄水と気泡を
全く含まない洗浄水とを簡単に生成することができる。
また、空気の分離機構を別に有しないことで、乱れの発
生が少なくなり、気泡混入後の気液二相流を、ビデ噴出
流路50,51から安定した状態で吐出することができ
る。この結果、騒音の発生や吐水の飛び散りの少ない快
適な洗浄が可能となる。
【0111】さらに、局部洗浄装置10は、噴出前の流
路50,51において、気泡を含む洗浄水と気泡を含ま
ない洗浄水とが分布する状態を作り出し、ノズル装置2
6から噴出される洗浄水の全体についての気泡混入率を
偏った状態とする。このため、第一ビデ噴出孔52,第
二ビデ噴出孔53から、それぞれ異なった気泡混入率を
有する2本の洗浄水が噴出され、女性の局部59aに、
気泡混入率が分布した状態の洗浄水が到達する。従っ
て、このような構成によっても、一回の洗浄で、異なっ
た気泡混入率の洗浄水を局部に得ることが可能となり、
装置の使用感をより向上することができる。
【0112】なお、以上は、ビデ噴出孔52,53とい
う複数の噴出孔を備える場合を例としたが、ビデ噴出孔
が単数の場合であっても、空気混入体60を配置する位
置により、気泡混入率を制御することができる。例え
ば、円形のビデ噴出孔の先端に、半円形で中空の多孔体
を嵌め込み、この多孔体に空気を混入する。こうすれ
ば、多孔体の中空部を通過した洗浄水と通過しない洗浄
水が1のビデ噴出孔から噴出されるので、局部において
気泡混入率が分布した状態の洗浄水を得ることができ
る。
【0113】次に、混入気泡径の値が分布した状態の洗
浄水を局部に得るための構成につき、図11から図13
を参照しつつ説明する。図11は、混入気泡径の異なる
ビデ洗浄水を噴出するノズル装置26Kの断面を示す説
明図である。ノズル装置26Kは、ビデ用洗浄水の流路
として、第一流路45c,第二流路45dという2系統
の流路を備える。この第一流路45c,第二流路45d
は、各流路の洗浄水に空気混入体60p,60qにより
空気を混入する気泡混入部44aを経て、それぞれ第一
ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔53に連通されてい
る。
【0114】ここで、空気混入体によって生成される気
泡径を、洗浄水の気泡混入部44aに流れ込む流速に応
じて測定した結果を、図12のグラフに示す。図12に
示すように、生成される気泡径は、洗浄水の速度により
その大きさが異なる。
【0115】即ち、気泡生成直後の気泡径は、流れ込む
洗浄水の速度に依存して変化し、洗浄水の速度が大きけ
れば気泡径は小さくなり、洗浄水流速が小さければ気泡
径は大きくなる。これは次のように説明できる。つま
り、洗浄水の速度が増大するほど気泡断ち切りに関与す
るせん断力は大きくなるので、洗浄水の速度が増大する
ほど気泡は速やかに生成される。一方、洗浄水の速度が
小さいときは、気泡に作用するせん断力も小さいので、
気泡はゆっくりと生成される。
【0116】例えば、図11において、第二流路45d
における洗浄水の速度v2を、第一流路45cにおける
洗浄水の速度v1の値よりも小さな値に設定しておけ
ば、空気混入体60qにより生成される気泡径は、空気
混入体60pにより生成される気泡径よりも大きくな
る。
【0117】ここで、洗浄水の速度v1,v2を異なる
値とするためには、洗浄水が空気混入体60p,60q
を通過するときの管路の断面積h3,h4を、第一流路
45cと第二流路45dとで異なる値とすればよい。例
えば、図11において、第一流路45c,第二流路45
dにそれぞれ供給される洗浄水の流量が同じである場合
には、管路断面積h4の値を管路断面積h3の値よりも
大きくすればよい。管路断面積の拡大に伴って洗浄水の
流速は低下するため、空気混入体60qを通過する部分
の洗浄水の流速は、空気混入体60pを通過する部分の
流速よりも遅くなる。
【0118】このように、気泡混入部44aにおける洗
浄水の速度を変化させることにより、生成される気泡径
を制御することが可能となる。また、洗浄水の速度v
1,v2を変えることができない場合には、第一流路4
5c,第二流路45dにおける洗浄水の流量を変化させ
ることにより、生成される気泡径を制御することができ
る。即ち、第二流路45dにおける洗浄水の水量を第一
流路45cよりも少なくすれば、空気混入体60q近辺
での気泡の断ち切りに関与するせん断力は、空気混入体
60p近辺よりも小さくなる。このため、空気混入体6
0qにより生成される気泡径は、空気混入体60pで生
成されるものよりも大きくなる。
【0119】また、せん断力の効果が同一であれば、生
成される気泡径は空気混入体60p,60qの洗浄水に
接した面の開孔面積に概略比例するので、これを利用し
て気泡径を制御してもよい。例えば、図11において、
空気混入体60qの穴の大きさを、空気混入体60pよ
りも大きくすればよい。こうすれば、第二流路45dに
おいては大径の気泡を、第一流路45cにおいては小径
の気泡を得ることができ、洗浄水に混入される気泡径を
制御することが可能となる。
【0120】以上説明したように、気泡混入部44aに
おける洗浄水の速度v1,v2や洗浄水の流量,空気混
入体60p,60qの開孔面積を、第一流路45cと第
二流路45dとで異なる値とすることにより、洗浄水に
空気を混入する時点において、混入される空気径を制御
可能となる。この結果、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ
噴出孔53から、混入気泡径の異なった洗浄水を噴出す
ることができる。
【0121】次に、気泡混入部44aによって既に気泡
が混入された洗浄水につき、該洗浄水に含まれる気泡径
を制御する方法について説明する。図13に示すグラフ
は、気泡混入部44aの気泡の生成位置とこの位置から
所定の距離だけ離れた位置の2点において、管路内の気
泡の滞留時間に応じて気泡径を測定した結果を示す。な
お、図13における縦軸は、管路内における滞留により
成長した気泡径Dを生成時の気泡径Dbで除算した気泡
径成長比を表わした対数軸である。
【0122】図13に示すように、滞留時間が増すとと
もに気泡合一の機会が増して気泡は成長する。即ち、洗
浄水に含まれる気泡は、洗浄水中で互いに接触し合一し
ながら流れ、気泡生成から時間が経過するほど大径化す
る。
【0123】従って、小さな気泡径を含む洗浄水を吐出
させる場合には、洗浄水管路を短くしたり、管路径を小
さくして洗浄水の速度を早める等により、滞留時間を小
さくし、迅速に開孔から吐出させることが望ましい。一
方、大きな気泡径を含む洗浄水を吐出させる場合は、洗
浄水管路を長くするか管路径を大きくするなどして、滞
留時間を大きくすることが望ましい。
【0124】例えば、第二流路45dにおける気泡混入
後の洗浄水の滞留時間を第一流路45cよりも大きくす
るためには、図11において、空気混入体60qの終端
から第二ビデ噴出孔53に至るまでの流路の距離l2の
値を、空気混入体60pの終端から第一ビデ噴出孔52
に至るまでの流路の距離l1よりも大きな値に設定すれ
ばよい。また、空気混入体60qの終端から第二ビデ噴
出孔53に至るまでの第二流路45dの流路径h2の値
を、空気混入体60pの終端から第一ビデ噴出孔52に
至るまでの第一流路45cの流路径h1よりも大きな値
に設定してもよい。上記いずれの場合においても、気泡
混入後の洗浄水が流路において滞留する時間は、第一流
路45cよりも第二流路45dの方が長くなる。従っ
て、第二流路45dの方が気泡の合一化が進み、第二ビ
デ噴出孔53から混入気泡径の大きい洗浄水が噴出され
る。
【0125】ノズル装置26Kでは、以上の手法を用い
て洗浄水に混入される気泡径を制御し、噴出前の流路4
5c,45dにおいて、洗浄水の混入気泡径の分布状態
を作り出す。この結果、図11に示すように、第一ビデ
噴出孔52,第二ビデ噴出孔53から、それぞれ第一吐
水57,第二吐水54という異なった混入気泡径を有す
る2本の洗浄水が噴出され、女性の局部59aに、混入
気泡径が分布した状態の洗浄水が到達する。従って、局
部を洗浄する場合において、一回の洗浄で、異なった気
泡混入径の洗浄水を局部に得ることが可能となり、装置
の使用感をより向上することができる。
【0126】このような気泡径の大小は、使用感に大き
な影響を与える。即ち、気泡径が大きいときにはソフト
な感触を、気泡径が小さいときにはハードな感触を与え
る。従って、好みの使用感が得られるように、ビデ流路
45や貫通孔66の断面積を定めることが望ましい。例
えば、ソフトな使用感が好まれるビデ洗浄等においては
洗浄水の速度を低く、よりハードな洗浄が好まれるおし
り洗浄等においては洗浄水の速度を高く設定すること等
が考えられる。これにより、気泡径の制御に連動して、
装置10の使用感を制御することが可能となる。
【0127】以上のように構成された局部洗浄装置10
によれば、空気を大量に含む第二吐水54と、空気をほ
とんど含まない第一吐水57をそれぞれ生成し、これら
を被洗浄部に衝突させる。従って、水の重みや濡れの感
触に基づく快適な使用感を維持しつつ、節水を図ること
が可能となる。また、気泡による適度な刺激感も同時に
与えることができる。なお、局部の汚れを落とすには、
局部への衝突時の洗浄水が十分な運動エネルギーを有し
ていることが必要となるが、第1実施例の局部洗浄装置
10によれば、十分な量の気泡を含んだ第二吐水54が
局部に噴出されるので、十分な洗浄力が保証される。
【0128】また、ノズル装置26に、ビデ洗浄用とし
て、第一ビデ噴出孔52と第二ビデ噴出孔53という複
数の開孔を備えたので、気泡を大量に含む第二吐水54
と気泡を少量含むか全く含まない第一吐水57とを独立
して得ることができる。従って、気液二相流の安定性に
優れ、安定した状態で洗浄水を吐出することが可能であ
り、騒音や不快な飛び散りを防止することができる。ま
た、開孔を適当に配置することにより洗浄部位にあわせ
た広範囲の洗浄が可能となる。
【0129】次に、洗浄水の流水断面積の値が分布した
状態の洗浄水を局部に得るための構成につき、図14お
よび図15を用いて説明する。図14は、ノズル装置2
6の開口部86に弾性体74を装着したときの断面を示
す説明図であり、図15は、流水断面積の異なるビデ洗
浄水が、局部59aに到達したときの様子を示す説明図
である。
【0130】図14に示すように、ノズルヘッド42の
の開口部86には、シール材(図示せず)を介して弾性
体74が装着されている。この弾性体74は、その下部
にスカート形状の幅広部87が一体として成形されてお
り、その中心には内径が1.6mmの貫通孔(幅可変流
路76)が形成されている。
【0131】弾性体74を装着したノズル装置26のビ
デ流路45に、洗浄水を供給した場合の作用について説
明する。一定の水勢でビデ流路45に送り込まれた洗浄
水は、直接に若しくはノズルヘッド42の内壁に反射し
て、幅広部87を押圧する。この押圧力により、幅可変
流路76の内径が狭められ、幅可変流路76における圧
力は、ビデ流路45よりも低圧となる。この圧力の低下
と流路76の断面積の減少に伴って、幅可変流路76か
ら噴出される洗浄水の流水断面積は大きくなる。この場
合、送り込まれた洗浄水の水勢を強めれば、幅可変流路
76における圧力はさらに低圧となり、噴出される洗浄
水の流水断面積も、より大きくなる。
【0132】この弾性体74を装着したノズル装置26
から洗浄水が噴出される様子を、図15を参照しつつ説
明する。図15に示すように、ノズルヘッド42には、
2つのビデ用洗浄水の噴出口が設けられている。その1
つは、幅可変流路76と同じ内径の第一ビデ噴出孔52
であり、他の1つは、開口部86に装着された弾性体7
4の幅可変流路76である。即ち、幅可変流路76は、
第二ビデ噴出孔53aとして機能する。
【0133】なお、第二ビデ噴出孔53aと第一ビデ噴
出孔52との距離や噴出孔52,53aの向きは、局部
59aの位置や範囲に応じて自由に決定することができ
る。図15の例の場合には、噴出孔52,53aの向き
を、ビデ流路45に対して垂直方向としている。
【0134】ビデ流路45から送り込まれた洗浄水は、
第一ビデ噴出孔52から第一吐水57として、幅可変流
路76から第二吐水54として、それぞれ噴出される
が、この際、洗浄水の水勢に伴う幅可変流路76の弾性
変形により、幅可変流路76内の洗浄水の水圧は、第一
ビデ噴出孔52付近の洗浄水の水圧よりも低い状態とな
る。換言すれば、ノズル装置26から噴出される洗浄水
の全体は、その噴出前において、圧力が偏った状態とさ
れている。このため、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴
出孔53からは、それぞれ第一吐水57,第二吐水54
という異なった流水断面積を有する2本の洗浄水が噴出
され、女性の局部59aに、流水断面積が分布した状態
の洗浄水が到達する。
【0135】以上のような構成によれば、ノズル装置2
6の開口部86に、側面に幅広部87を、中心部に幅可
変流路76を形成した弾性体74を装着し、ビデ流路4
5を流れる洗浄水の水勢に応じて幅可変流路76内の水
圧を変動し、この変動の程度に応じて第二ビデ噴出孔5
3aから噴出される洗浄水の流水断面積を決定する。従
って、水勢の強く設定されている場合であっても、流水
断面積が拡大されることで、局部への洗浄水の当たりが
ソフトとなる。
【0136】なお、弾性体74の幅可変流路76や幅広
部87の形状等は、用途や目的に応じて決定すればよ
い。なお、上記構成では、第一ビデ噴出孔52の径と幅
可変流路76の終端の径を略同一としているが、第二ビ
デ噴出孔53aから噴出される第二吐水54の流水断面
積は、弾性体74の作用により第一ビデ噴出孔52から
噴出される第一吐水57の流水断面積よりも大きくな
る。この結果、ビデ洗浄水を局部59aに分布させるこ
とができる。
【0137】また、洗浄水の水勢に応じ、幅可変流路7
6における水圧のみならず流路76の形状も変動する。
この形状の変動の程度によって、洗浄水の空気混入率,
混入空気径,速度,脈動,圧力,水量等を制御すること
も可能である。
【0138】以上、弾性体74の弾性作用により洗浄水
の流水断面積を制御する構成について説明したが、これ
以外の方法によって、噴出される洗浄水の流水断面積を
制御することも可能である。例えば、第一ビデ噴出孔5
2と第二ビデ噴出孔53とを異なった面積や形状に形成
し、噴出される洗浄水の断面積や幅方向の形状を各孔の
形状によって規制することにより、洗浄水の流水断面積
を制御することも可能である。
【0139】また、第一ビデ噴出孔52から局部59a
までの距離を、第二ビデ噴出孔53から局部59aまで
の距離とは異なる距離とし、各孔52,53から噴出さ
れた後の洗浄水が局部59aに到達するまでに消費する
運動エネルギーの量に差を設けることにより、洗浄水の
流水断面積を制御することも可能である。
【0140】次に、洗浄水の速度の値が分布した状態の
洗浄水を局部に得るための構成について説明する。この
構成の一例を図16に示す。図16に示すように、ノズ
ル装置26は、1のビデ流路45と、このビデ流路45
と第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔53とを連通す
る第一ビデ噴出流路50,第二ビデ噴出流路51を備え
る。第二ビデ噴出流路51の径は、ビデ流路45と同径
で、第一ビデ噴出流路50よりも大径とされており、第
一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔53の径は、それぞ
れ第一ビデ噴出流路50,第二ビデ噴出流路51と同径
とされている。
【0141】第二ビデ噴出流路51とビデ流路45との
なす角および第一ビデ噴出流路50とビデ流路45との
なす角は、局部59aに到達するまでの間に洗浄水同士
が干渉せず、しかも、洗浄水が局部59aに到達したと
きに、各洗浄水が局部59aにおいて分布するような角
度に設定されている。
【0142】このビデ流路45に、水勢設定ボタン72
gの設定に基づく一定の水勢の洗浄水が送り込まれる
と、この洗浄水は、それぞれ第一ビデ流路45aと第二
ビデ流路45bに分岐される。分岐された洗浄水と流路
との接触面積は、第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴出
流路51とで異なるため、第二ビデ噴出流路51におけ
る洗浄水の流速は、第一ビデ噴出流路50よりも遅くな
る。このため、第一ビデ噴出孔52からは流速の速い第
一吐水57が、第二ビデ噴出孔53からは流速の遅い第
二吐水54がそれぞれ噴出され、第一吐水57,第二吐
水54は、それぞれ局部59aの前部,後部に到達す
る。
【0143】このように、第一ビデ噴出孔52と第二ビ
デ噴出孔53とを異なる断面積で形成することで、噴出
される洗浄水の速度を制御することができ、1の洗浄
で、速度の異なる洗浄水を局部59aにおいて分布させ
ることが可能となる。
【0144】また、上記の構成に替えて、ビデ用洗浄水
の流路として、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔5
3のそれぞれに通じる独立した2本のビデ流路を設け、
第二ビデ噴出孔53に通じるビデ流路の管径を、第一ビ
デ噴出孔52に通じるビデ流路よりも大径とする構成と
してもよい。こうすれば、水勢設定ボタン72gの設定
に基づいて、同じ水勢の洗浄水が2本のビデ流路に供給
された場合であっても、2本のビデ流路の断面積の相違
により、第一ビデ噴出孔52からは流速の速い洗浄水
が、第二ビデ噴出孔53からは流速の遅い洗浄水がそれ
ぞれ噴出され、上記と同様の効果が得られる。
【0145】また、局部洗浄装置10のように、洗浄対
象の位置が概ね一定である場合には、第一ビデ噴出孔5
2から洗浄対象、即ち局部59aまでの距離を、第二ビ
デ噴出孔53から局部59aまでの距離とは異なる距離
としてもよい。こうすれば、各孔52,53から同じ水
勢で噴出された2つの洗浄水は、各孔52,53から局
部59aまでの距離の相違により、局部59aへの到達
までに異なる量の運動エネルギーを消費する。これによ
り、局部59aに到達する洗浄水の速度に差が生じ、上
記と同様の効果が得られる。
【0146】以上説明した図16のノズル装置26の構
成によれば、洗浄水の圧力の値が分布した状態の洗浄水
を局部に得ることもできる。即ち、図16に示すノズル
装置26では、第二ビデ噴出流路51の径は、ビデ流路
45と同径であり、第一ビデ噴出流路50の径は、ビデ
流路45よりも小径とされている。従って、ビデ流路4
5に、一定の水勢の洗浄水が送り込まれ、この洗浄水
が、それぞれ第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴出流路
51に分岐されると、第一ビデ噴出流路50はビデ流路
45よりも小径であるため、第一ビデ噴出流路50に進
入した洗浄水の圧力は、進入前と比べて上昇する。よっ
て、第一ビデ噴出流路50における洗浄水の圧力は、第
二ビデ噴出流路51よりも高くなる。この結果、第一ビ
デ噴出孔52からは圧力の高い第一吐水57が、第二ビ
デ噴出孔53からは圧力の低い第二吐水54がそれぞれ
噴出され、第一吐水57,第二吐水54は、それぞれ局
部59aの前部,後部に到達する。
【0147】このように、第一ビデ噴出流路50と第二
ビデ噴出流路51とを異なる断面積で形成することで、
噴出される洗浄水の圧力を制御することができ、1の洗
浄で、圧力の異なる洗浄水を局部59aにおいて分布さ
せることが可能となる。
【0148】次に、洗浄水の脈動の値が分布した状態の
洗浄水を局部に得るための構成につき、図17から図1
9を用いて説明する。図17は、振動周波数変更装置7
7の断面構成を示す説明図、図18は、振動周波数変更
装置77をノズル装置26に装着したときの洗浄水の振
動周波数の測定結果を示すグラフ、図19は、脈動の異
なるビデ洗浄水が、局部59aに到達したときの様子を
示す説明図である。
【0149】図17に示すように、振動周波数変更装置
77は、洗浄水の装置77内部への進入を許容する進入
口83と、進入口83から進入した洗浄水の水勢を受け
て回転する回転体84と、脈動が付与された水を進出す
る進出口85を備える。回転体84は4つの隅部84a
を備える。この回転体84が回転すると、4つの隅部8
4aが、進入口83からの水の入口および進出口85か
らの水の出口を一時的に閉塞する。この入口および出口
の一時的な閉塞により、脈動が付与された水が進出口8
5から進出される。なお、洗浄水に与える脈動の大き
さ、即ち、進出口85から進出する洗浄水の振動周波数
の値は、回転体84の回転数に応じて自由に設定するこ
とができる。
【0150】この振動周波数変更装置77をノズル装置
26に装着したときの洗浄水の振動周波数の測定結果を
図18のグラフに示す。このグラフは、振動周波数変更
装置77の振動周波数によって振動強度が変化する様子
について、実験した結果を示す。この実験により、「振
動周波数変更装置77の振動周波数が、それぞれ15ヘ
ルツ、30ヘルツ、45ヘルツ、60ヘルツ、75ヘル
ツ、90ヘルツのときに、振動強度がピーク値となる」
という結果を得た。
【0151】このような振動周波数変更装置77をノズ
ル装置26に装着したときに、ビデ用洗浄水が噴出され
る様子を図19に示す。ビデ流路45の第一分岐部48
の上側には、振動周波数変更装置77が装着されてい
る。この振動周波数変更装置77は、進入口83をビデ
流路45の上流側に、進出口85を第二ビデ噴出流路5
1に向けて装着される。なお、第二ビデ噴出流路51と
ビデ流路45とのなす角および第一ビデ噴出流路50と
ビデ流路45とのなす角は、局部59aに到達するまで
の間に洗浄水同士が干渉せず、しかも、洗浄水が局部5
9aに到達したときに、各洗浄水が局部59aにおいて
分布するような角度に設定されている。
【0152】このように構成されたノズル装置26に洗
浄水を供給すると、ビデ流路45を流れる洗浄水は、進
入口83に到達したときに、振動周波数変更装置77内
に進入する洗浄水と、進入しない洗浄水とに区分され、
装置77内に進入した洗浄水は、全て第二ビデ噴出流路
51に供給される。このため、第二ビデ噴出孔53から
は、装置77により付与された振動周波数をもつ第二吐
水54が噴出され、第一ビデ噴出孔52からは、自然発
生的な振動周波数しかもたない第一吐水57が噴出され
る。この結果、第一ビデ噴出孔52からは脈動の小さい
第一吐水57が、第二ビデ噴出孔53からは脈動の大き
い第二吐水54がそれぞれ噴出され、第一吐水57,第
二吐水54は、それぞれ局部59aの前部,後部に到達
する。
【0153】例えば、振動周波数変更装置77におい
て、回転体84の回転数を、進出口85からの洗浄水の
振動周波数が30ヘルツとなるように設定した場合に
は、図19に示したように洗浄水の振動強度が大きくな
るため、第二ビデ噴出孔53からビート感の強い第二吐
水54が噴出される。
【0154】このように、第二ビデ噴出孔53に通じる
流路に振動周波数変更装置77を設置することにより、
第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴出流路51との間に
おいて、洗浄水の振動周波数が異なる状態となる。即
ち、噴出前の流路50,51において、洗浄水の振動周
波数の分布状態を作り出し、ノズル装置26から噴出さ
れる洗浄水の全体についての振動周波数を偏った状態と
する。このため、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔
53から、それぞれ第一吐水57,第二吐水54という
異なった脈動を有する2本の洗浄水が噴出され、女性の
局部59aに、脈動が分布した状態の洗浄水が到達す
る。従って、1の洗浄により、局部の前後で異なる刺激
を得ることができる。
【0155】なお、上記構成では、振動周波数変更装置
77を1つのみ設けたが、複数も受ける構成としてもよ
い。例えば、第一分岐部48よりも下流側に他の振動周
波数変更装置77を設ければ、ビート感の非常に強い第
二吐水54と、ビート感のやや強めの第一吐水57を同
時に得ることができる。
【0156】また、洗浄水に脈動を発生させる方法は、
振動周波数変更装置77以外の他の方法を用いてもよ
い。例えば、洗浄水の流路にプランジャーポンプを設け
てもよいし、水流路切替部30のノズル流量調整板が回
転する態様を電子制御装置24により制御する構成とし
てもよい。
【0157】次に、洗浄水の水量の値が分布した状態の
洗浄水を局部に得るための構成につき、図20を参照し
つつ説明する。図20は、水量の異なるビデ洗浄水が、
局部59aに到達したときの様子を示す説明図である。
【0158】図20に示すように、ノズル装置26は、
1のビデ流路45と、このビデ流路45と第一ビデ噴出
孔52,第二ビデ噴出孔53とを連通する第一ビデ噴出
流路50,第二ビデ噴出流路51を備える。第二ビデ噴
出流路51の径は、第一ビデ噴出流路50よりも大径と
され、第二ビデ噴出孔53の径は、第一ビデ噴出孔52
よりも大径とされている。また、第一ビデ噴出流路50
と第二ビデ噴出流路51との流路長は、略同一とされて
いる。
【0159】第二ビデ噴出流路51とビデ流路45との
なす角および第一ビデ噴出流路50とビデ流路45との
なす角は、局部59aに到達するまでの間に洗浄水同士
が干渉せず、しかも、洗浄水が局部59aに到達したと
きに、各洗浄水が局部59aにおいて分布するような角
度に設定されている。
【0160】このビデ流路45に、同じ水勢で十分な水
量の洗浄水が送り込まれると、この洗浄水は、それぞれ
第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴出流路51に分岐さ
れる。この2つ流路50,51の流路径の相違から、第
二ビデ噴出流路51の断面積は、第一ビデ噴出流路50
よりも大きくなる。このため、第二ビデ噴出流路51か
ら一度に吐出される洗浄水の水量は、第一ビデ噴出流路
50よりも多くなる。この結果、第一ビデ噴出孔52か
らは水量の少ない第一吐水57が、第二ビデ噴出孔53
からは水量の多い第二吐水54がそれぞれ噴出され、第
一吐水57,第二吐水54は、それぞれ局部59aの前
部,後部に到達する。
【0161】このように、第一ビデ噴出孔52と第二ビ
デ噴出孔53とを異なった面積や形状に形成し、噴出さ
れる洗浄水の断面積や幅方向の形状を、各噴出孔52,
53の形状によって規定することにより、洗浄水の水量
を制御することも可能である。
【0162】次に、洗浄水の温度の値が分布した状態の
洗浄水を局部に得るための構成につき、図21を参照し
つつ説明する。図21は、温度の異なるビデ洗浄水が、
局部59aに到達したときの様子を示す説明図である。
【0163】図21に示すように、ノズル装置26のノ
ズルヘッド42には、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴
出孔53とビデ流路45とをそれぞれ連通する第一ビデ
噴出流路50,第二ビデ噴出流路51が形成されてい
る。第二ビデ噴出流路51には、その側壁周に沿って円
筒型のヒータ88が装着されている。このヒータ88
は、抵抗の大きい金属からなり、電子制御装置24によ
る発熱制御を可能としている。サーモスタット等の発熱
制御に必要な構成部材は、ノズルヘッド42のヒータ8
8近傍に埋め込まれている。
【0164】電子制御装置24は、ビデ洗浄の実行指示
を受け取ったときに発熱制御を開始し、ヒータ88への
通電を行なう。便座への着座を検知して、着座とともに
ヒータ88への予備通電を行なう構成としてもよい。
【0165】第二ビデ噴出流路51とビデ流路45との
なす角および第一ビデ噴出流路50とビデ流路45との
なす角は、局部59aに到達するまでの間に洗浄水同士
が干渉せず、しかも、洗浄水が局部59aに到達したと
きに、各洗浄水が局部59aにおいて分布するような角
度に設定されている。
【0166】このビデ流路45に、洗浄水が送り込まれ
ると、この洗浄水は、それぞれ第一ビデ噴出流路50と
第二ビデ噴出流路51に分岐される。第二ビデ噴出流路
51に分岐した洗浄水は、ヒータ88の熱によって暖め
られ、所定の温度とされる。一方、第一ビデ噴出流路5
0に分岐した洗浄水は、分岐前と同じ温度のままであ
る。
【0167】吐水温設定ボタン72hにより設定された
温度が36度である場合を例にとると、まず、ビデ流路
45および第一ビデ噴出流路50には、熱交換器12に
より36度の温水が供給される。一方、第二ビデ噴出流
路51では、ビデ流路45から供給された36度の温水
が、ヒータ88によってさらに暖められ、ヒータ88を
通過したときに38度の温水が生成される。
【0168】この結果、第一ビデ噴出孔52からは低温
の第一吐水57が、第二ビデ噴出孔53からは高温の第
二吐水54がそれぞれ噴出され、第一吐水57,第二吐
水54は、それぞれ局部59aの前部,後部に到達す
る。
【0169】このように、第二ビデ噴出流路51にヒー
タ88を設置し、第一ビデ噴出流路50から噴出される
洗浄水の温度と第二ビデ噴出流路51に流れ込む洗浄水
の温度とを異なる値とすることにより、温度の異なる第
一吐水57と第二吐水54とが局部59aにおいて分布
する。従って、1の洗浄により、局部の前後で異なる刺
激を得ることができる。
【0170】なお、上記の構成では、円筒型のヒータ8
8を第二ビデ噴出流路51の内側に装着したが、ノズル
ヘッド42が熱伝導性の良好な材質であれば、第二ビデ
噴出流路51の外側に埋設しても差し支えない。また、
第二ビデ噴出流路51の周囲を巻き付ける態様のニクロ
ム線を、ノズルヘッド42の第二ビデ噴出流路51の外
側に埋め込む構成や、内側に装着する構成としてもよ
い。
【0171】また、第一ビデ噴出流路50と第二ビデ噴
出流路51の双方にヒータ88を設置しても差し支えな
い。さらに、ビデ噴出孔が1つの場合には、ビデ噴出孔
に至るまでの洗浄水流路の内周に沿って半円筒型のヒー
タ88を装着すればよい。こうすれば、噴出孔から噴出
する途中の洗浄水に、ヒータ88に触れる側と触れない
側とで温度差が生じるので、局部59aにおいて洗浄水
の温度が分布する状態を作り出すことができる。
【0172】また、第一ビデ噴出孔52から局部59a
までの距離を、第二ビデ噴出孔53から局部59aまで
の距離とは異なる距離とし、各孔52,53からの噴出
後の洗浄水が、局部59aへの到達までに大気に奪われ
る熱量に差を設けることにより、洗浄水の温度を制御す
ることも可能である。
【0173】以上、洗浄水の気泡混入率,混入気泡径,
速度,脈動,圧力,水量,流水断面積,温度という各物
理量を、2通りの値に制御し、この値で局部59aに分
布させる構成について説明した。なお、これらの物理量
のうちの2以上の要素を独立して制御することも可能で
ある。例えば、図13のように、ビデ流路45に第一分
岐部48を設けるとともに、この第一分岐部48よりも
上流側のビデ流路45に気泡分散体83を(図示せず)
を設ければ、第一ビデ噴出流路50や第二ビデ噴出流路
51の角度により気泡混入率を、流速の変化により混入
気泡径を、それぞれ任意の値に調整することが可能とな
る。また、図21のように、ビデ流路45に第一分岐部
48を設けるとともに、第二ビデ噴出流路51の側壁に
ヒータ88を設ければ、第一ビデ噴出流路50や第二ビ
デ噴出流路51の角度により気泡混入率を、セラミック
ヒータ88の作動により第一吐水57と第二吐水54と
の温度差を、それぞれ任意の値に調整することが可能と
なる。
【0174】なお、第一ビデ噴出孔52から噴出される
第一吐水57が局部59aに到達する位置と、第二ビデ
噴出孔53から噴出される第二吐水52が局部59aに
到達する位置との距離は、離れていても差し支えない。
この点につき、図22を参照しつつ説明する。図22
は、複数の刺激を人体に与えたときの刺激間の距離と、
複数の刺激である旨の認知率との関係を示すグラフであ
る。このグラフは、被験者を対象とした感応試験の結果
を示したものであり、横軸は、人体の複数の場所に異な
る刺激を与えたときの場所間の距離を、縦軸は、異なる
刺激であると認知した人の割合を百分率で示している。
図22に示すように、刺激間の距離が10mm以下の場
合には、異なる複数の刺激を与えても、これを複数の刺
激ではなく1の刺激であると認知することがわかる。
【0175】従って、上述した洗浄水の物理量を局部5
9aに分布させるための各構成においては、第一吐水5
7が局部59aに到達する位置と、第二吐水52が局部
59aに到達する位置との距離が約10mm以下となる
ように、ビデ噴出流路50,51やビデ噴出孔52,5
3の角度や位置を定めることも好適である。こうすれ
ば、刺激の相違による違和感は、確実に除去される。
【0176】人体表面の感覚器官は、近接した複数の刺
激を与えた場合には、刺激が複数であると感じるよりも
広範囲に刺激を受けていると認識しやすい。特に、女性
のビデ洗浄に使用した場合は、お尻洗浄に比べて被洗浄
部が広範囲であることも考慮すると、複数の吐水を接触
干渉させずに近接したそれぞれ別の部位に衝突させるこ
とにより、幅広くかつ柔らかく洗浄している感触を与え
るとともに、有効洗浄範囲自体も拡大すること
【0177】なお、上記の10mm以下という値は、異
なる刺激による違和感を除去するための理想値に過ぎ
ず、使用目的等に応じて10mm以上の値としても差し
支えない。例えば,広範囲の汚れを落とすことを目的と
する場合には、その範囲に合わせてビデ噴出流路50,
51やビデ噴出孔52,53の角度や位置を定めればよ
い。
【0178】以上、2つの噴出孔を設けたノズル装置2
6について説明したが、噴出孔を3つ以上設けた場合で
あっても、洗浄水の物理量を分布させることが可能であ
る。この例を図23に示す。図23は、3つのビデ噴出
孔52,53b,53cを設けたノズル装置26Bを示
す説明図である。
【0179】ノズル装置26Bの先端には、第一ビデ噴
出孔52,第二ビデ噴出孔53b,第三ビデ噴出孔53
cという同径の3つの開孔が設けられており、各噴出孔
52,53b,53cは、それぞれ第一ビデ噴出流路5
0,第二ビデ噴出流路51,第三ビデ噴出流路51cに
よりビデ流路45と連通されている。
【0180】ビデ流路45と第二ビデ噴出流路51,第
三ビデ噴出流路51cとの角度は、ビデ流路45と第一
ビデ噴出流路50との角度よりも小さな角度とされてい
る。さらに、このビデ噴出流路50,51,51cとビ
デ流路45との角度は、局部59aに到達するまでの間
に洗浄水同士が干渉せず、しかも、洗浄水が局部59a
に到達したときに、各洗浄水が局部59aにおいて分布
するような角度に設定されている。
【0181】このような、ノズル装置26においてビデ
流路45に気泡が混入された洗浄水が供給されると、図
7において既に説明したと同様に、ビデ流路45とビデ
噴出流路51,51cとの分岐部である第一分岐部4
8,第二分岐部48cで、遠心分離現象が生じる。この
結果、第一ビデ噴出孔52からは空気を少量含む吐水が
局部59aの一部の範囲に到達し、これ以外の局部59
aの範囲には、第二ビデ噴出孔53b,第三ビデ噴出孔
53cからは空気を大量に含んだ吐水が到達する。ま
た、このように噴出孔の位置を分散させることにより、
幅広い洗浄が可能となる。
【0182】なお、上記構成では、各噴出孔52,53
b,53cを同径としたが、勿論、異なる径としてもよ
い。また、第二ビデ噴出孔53b,第三ビデ噴出孔53
c開孔の開孔面積の和を、第一ビデ噴出孔52に比較し
て大きくなるように設定すれば、空気を大量に含んだ吐
水の寄与が大きく、節水率を高くすることができる。
【0183】以上、複数の噴出孔を設けたノズル装置2
6について説明したが、噴出孔が1つの場合であって
も、洗浄水の物理量を分布させることが可能である。こ
のような構成につき、図24を参照しつつ説明する。図
24は、1つのビデ噴出孔52aを設けたノズル装置2
6Cを示す説明図である。
【0184】ノズル装置26Cは、ビデ用洗浄水を噴出
するための孔として、第一ビデ噴出孔52aのみを備え
る。この第一ビデ噴出孔52aは、長軸と短軸を有する
略楕円形状に形成されている。ビデ流路45は、その斜
め上方に位置する第一ビデ噴出孔52と、所定の曲率を
有する流路で接続されている。
【0185】このような、ノズル装置26Cにおいてビ
デ流路45に気泡が混入された洗浄水が供給されると、
ビデ流路45の曲率により、ビデ流路45のカーブ部4
5fで遠心分離現象が生じる。このため、空気を含んだ
洗浄水はカーブ部45fで、空気を大量に含む洗浄水と
空気をほとんど含まない洗浄水に分離される。
【0186】さらに、カーブ部45fでの遠心分離によ
り、洗浄水中の空気は、カーブ部45fにおける略楕円
の断面の内径側に集約される。従って、第一ビデ噴出孔
52aの内径側からは、空気を大量に含んだ洗浄水が得
られ、第一ビデ噴出孔52aの外径側からは空気をあま
り含まない洗浄水が得られ、第一ビデ噴出孔52aから
は、気泡混入率の異なる洗浄水が分布した状態で吐出さ
れる。この結果、空気を少量含む吐水が局部59aの一
部の範囲に到達し、これ以外の局部59aの範囲には、
空気を大量に含んだ吐水が到達する。
【0187】以上の構成によれば、第一ビデ噴出孔52
aを長軸と短軸を備える楕円形状とし、第一ビデ噴出孔
52aとビデ流路45とをカーブ部45fを介して連通
する。これにより、第一ビデ噴出孔52aにおいて、洗
浄水の気泡混入率を分布させた状態を作り出し、この物
理量の分布状態を維持しつつ、局部59aに洗浄水を供
給する。従って、局部59aにおいて洗浄水の気泡混入
率を分布させることができる。
【0188】また、管路を複数設けることなく、気泡混
入率の異なる洗浄水を得ることができるので、非常に簡
便な構造で使用感と節水との両立を図ることができる。
【0189】ノズル装置26に噴出孔が複数設けられて
いる場合には、噴出孔ごとに独立した流路を設ける構成
としてもよい。この例を図25に示す。図25は、独立
した2つのビデ流路を設けたノズル装置26Dを示す説
明図である。
【0190】図25に示すように、ノズル装置26Dに
は、第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔53,第三ビ
デ噴出孔53dという3つの噴出孔が設けられており、
第一ビデ噴出孔52,第二ビデ噴出孔53は、第一ビデ
噴出流路50,第二ビデ噴出流路51により第一流路4
5aと、第三ビデ噴出孔53dは、第三ビデ噴出流路5
1dにより第二流路45bと、それぞれ連通されてい
る。即ち、ノズル装置26Dは、二経路の洗浄水吐出機
構を有している。第一ビデ噴出流路50,第二ビデ噴出
流路51と第一流路45aとの角度や第二ビデ噴出流路
51の曲率は、図9のノズル装置26と同じである。
【0191】このような、ノズル装置26Dにおいて第
一流路45a,第二流路45bに気泡が混入された洗浄
水が供給されると、第三ビデ噴出孔53dには、第三ビ
デ噴出流路51dから空気を含んだかあるいは空気を含
まない洗浄水が供給される。一方、第二ビデ噴出孔53
には、第二ビデ噴出流路51の第一分岐部48におい
て、遠心分離現象が生じるため、空気を大量に含んだ洗
浄水が供給され、第一ビデ噴出孔52には、空気を少量
含む洗浄水が供給される。即ち、第一ビデ噴出孔52,
第二ビデ噴出孔53からは、節水効果が高く刺激感の強
い吐水と刺激感が弱く使用感を向上させる吐水とが独立
して噴出される。
【0192】このように一つのノズル装置26Dに遠心
分離機構を有する洗浄水噴出機構と遠心分離機構を有さ
ない機構とを同時に設ければ、刺激感、使用感、節水、
洗浄範囲等を使用者が選択でき望ましい。なお、本形状
においては開孔がノズル中心軸よりもずれているため、
噴出孔52,53,53d周辺の管路を傾ける等して吐
水方向のずれを補正してもよい。
【0193】以上に説明したノズル装置26,26A,
26B,26C,26D,26Kを、第1実施例の局部
洗浄装置10に採用すれば、ノズル装置26に設けられ
た1以上のビデ噴出孔からの洗浄水の噴出前の流路にお
いて、洗浄水が有する気泡混入率,混入気泡径,速度,
脈動,圧力,水量,流水断面積,温度などの物理量の分
布状態を作り出し、ノズル装置26から噴出される洗浄
水の全体についての物理量を偏った状態として、この異
なる物理量の洗浄水を女性の局部59aに向けて噴出す
る。この結果、女性の局部59aに、物理量が分布した
状態の洗浄水が到達する。即ち、1回のビデ洗浄ボタン
72bの操作により、洗浄水の物理量の値が異なる洗浄
水をビデ噴出孔から噴出し、この物理量の相違を維持し
たまま局部に当てるのである。従って、女性の局部を、
物理量が分布した状態の洗浄水で洗浄することが可能と
なり、装置10の取扱いの簡便化や使用感の向上を実現
することができる。
【0194】例えば、ビデ用洗浄水における物理量の分
布を、局部の前後の位置の違いに応じた分布としておけ
ば、1回のビデ洗浄において、一旦洗浄水が噴出された
後、さらに使用者が混合比設定ボタン72lや水勢設定
ボタン72g等を操作して、気泡混入率や速度等を調整
し直す必要がない。また、ビデ洗浄のために、局部の前
後の位置の違いに応じた別々のノズル装置26を設ける
必要がない。特に、ビデ洗浄の場合には、洗浄する位置
によっては、刺激感が弱く、かつ水の重みや濡れの感触
を与える洗浄水が必要となるので、洗浄水の物理量を分
布させることの意義は大きい。
【0195】また、ノズル装置26にビデ噴出孔52,
53という複数の開孔を備え、これらの各開孔から洗浄
水が噴出されるので、気泡混入率等が分布した状態を、
容易に作り出すことができる。また、開孔を設ける位置
によって有効洗浄範囲を容易に拡大することも可能とな
る。
【0196】また、上述したノズル装置26,26A,
26B,26D,26Kによれば、第一ビデ噴出孔52
から噴出された第一吐水57と第二ビデ噴出孔53から
噴出された第二吐水54とを非接触としつつ、女性の局
部に到達させる。従って、各吐水57,54はそれぞれ
独立して局部に到達し、吐水が局部に届く前に、一方の
吐水が他方の吐水に干渉しまたは接触することで、吐水
の物理量が変化してしまうことがない。この結果、女性
の局部において物理量が分布した状態を、確実に作り出
すことができる。
【0197】また、第一ビデ噴出孔52および第二ビデ
噴出孔53からそれぞれ噴出された第一吐水57および
第二吐水54が、吐水間の距離が10mm以下の状態で
局部に到達する。従って、使用者は、第一吐水57およ
び第二吐水54からの別々の刺激を1の刺激であると感
知するので、ビデ洗浄の際、物理量の異なる洗浄水を受
けたことにより、使用者が違和感を覚えることがない。
【0198】以上説明した実施例は、人体を洗浄し、刺
激感を与える洗浄用途において特に好適であり、節水化
と使用感の向上を同時に図ることができるので、シャワ
ー、手洗い器、洗髪器、洗顔器、全身洗浄機、水栓とし
て用いることができるのは無論である。
【0199】また、本実施例の局部洗浄装置10は、節
水と使用感といった相反する要求を同時に満たすことが
できるので、空気を大量に含む吐水と空気を少量含むか
または全く含まない吐水との流量比を制御する流量比制
御手段を設け、使用者が任意にあるいは目的に応じてこ
れらの流量比を変えることができるようにすれば望まし
い。
【0200】以上、本発明を局部洗浄装置10のノズル
装置26に適用した第1実施例について説明した。な
お、上記第1実施例において説明した各構成は例示に過
ぎず、これ以外の構成を用いて、気泡混入率,混入気泡
径,速度,脈動,圧力,水量,流水断面積,温度などの
洗浄水の物理量を、局部に分布させた状態局部に到達さ
せることも可能である。
【0201】例えば、図24に示した略楕円形状の第一
ビデ噴出孔52に加えて、これと類似する形状の第二ビ
デ噴出孔53を設け、各孔内において洗浄水の物理量の
分布状態を噴出前に作り出し、この分布状態のまま局部
に向けて噴出する構成としても差し支えない。
【0202】また、上記実施例では、異なる2値の物理
量を有する洗浄水が、局部において分布する構成とした
が、異なる3値以上にわたる物理量が分布する構成や、
同じ値の物理量が局部の異なる場所に分布する構成とし
ても差し支えない。
【0203】また、上記実施例では、1ないし3個のビ
デ噴出孔を設けた場合について説明したが、4個以上で
あってもよい。また、2以上のビデ噴出孔は、同軸上,
異軸上のいずれに配列してもよく、流水方向とは垂直方
向に配列しても差し支えない。また、1のビデ噴出孔の
周縁に他のビデ噴出孔を配置することも可能である。
【0204】なお、図3に示したように、第1実施例の
ノズル装置26は、二つのビデ噴出孔52,53に加え
て、肛門用の洗浄水を噴出するためのお尻噴出孔49を
備えている。このように、お尻噴出孔49を併設するこ
とで、以下の効果をも奏する。
【0205】まず、第一ビデ噴出孔52および第二ビデ
噴出孔53とお尻噴出孔49とは孔の数,形状,開孔面
積がそれぞれ異なる。従って、肛門と女性の局部には、
互いに異なった圧力,断面積,水量,速度の洗浄水が到
達する。従って、肛門および女性の局部の粘膜の特性や
知覚の程度の相違に応じて、おしり用洗浄水,ビデ用洗
浄水の物理量を決定することが可能となる。
【0206】また、電磁止水弁14の開弁により、熱交
換器12内で暖められた温水は、水道圧に押されて水流
路切替部30に流れ込む。この流れ込んだ温水をノズル
装置26に送り込む水勢は、水勢設定ボタン72gの設
定に基づいて、お尻流路43およびビデ流路45ともに
同じ勢いに調整される。このため、お尻流路43の水勢
が強まれば、ビデ流路45の水勢も強まる。水勢が変化
すれば、これに伴って、洗浄水の速度や圧力,流水断面
積が変化し、洗浄水の速度が変われば、気泡混入径も変
化する(図12を参照)。
【0207】従って、お尻用洗浄水の速度や圧力,流水
断面積の変化に伴って、ビデ用洗浄水の速度や圧力,流
水断面積も同様に変化する。また、お尻用洗浄水の速度
の変化によりお尻洗浄水への気泡混入径が変化し、これ
に伴って、ビデ用洗浄水への気泡混入径も同様に変化す
る。即ち、一方の洗浄水の物理量の調整により、他方の
洗浄水の物理量も連関して調整される。このような構成
により、使用者による調整のための煩雑な操作が不要と
なり、記憶の錯誤に基づく意に反した物理量での洗浄水
の噴出を防止することができる。
【0208】次に、本発明をシャワー装置90に適用し
た場合を、以下に第2実施例として説明する。図26
は、第2実施例としてのシャワー装置90の断面構成を
示す説明図である。このシャワー装置90は、操作ハン
ドルを有する水栓本体(図示せず)とホース90aを用
いて接続され、ホース90aの内部には、ホース90a
と一体として成形された水供給管94が形成されてい
る。水栓本体の操作ハンドルをオンにすると、水栓本体
で混合された湯水を水供給管94に送り込み、湯水をシ
ャワーヘッドから噴出する。シャワーヘッドの先端に
は、湯水を吐水するための所定数の穴を有する分散板9
3が装着されている。
【0209】このような吐水機構に加えて、シャワー装
置90は、吐水前の湯水に空気を混入する空気混入機構
を備える。この空気混入機構は、ホース90aと一体と
して形成された空気供給管95、空気供給管95と接続
された空気室92、空気室92と接続された気泡分散機
構91からなる。この空気混入機構に関連して、シャワ
ー装置90には、周辺部材として、空気供給管95に空
気を圧送する空気ポンプ(図示せず)、空気ポンプの作
動を準備可能な状態とするための気泡スイッチ(図示せ
ず)が接続されている。ホース90a内部の水供給管9
4と空気供給管95は、ホース90aと一体として成形
されている。
【0210】分散板93と水供給管94との間に圧入さ
れた気泡分散機構91は、図27に示すように、多孔体
91aと湯水や空気の漏れを防止するためのシール材9
1bを備える。多孔体91aは、多数の微細な孔を有す
る円柱状の部材であり、その両側の側面には、空気室9
2が接続されている。この空気室92から空気を圧入す
ることにより、多孔体91aの微細な孔を空気が通過す
る。また、多孔体91aには、分散板93の穴と同数の
通水路91cが設けられており、この通水路91cを通
して湯水の分散板93への通過を可能とする。
【0211】このような構成のシャワー装置90によ
り、空気が混入された湯水が吐出される様子を説明す
る。気泡スイッチがオンの状態で操作ハンドルがオンに
されると、電子制御装置24の制御により空気ポンプの
作動が開始され、空気ポンプからの空気が空気供給管9
5,空気室92,多孔体91aへと圧送される。これと
同時に、混合された湯水が水供給管94を通じて通水路
91cに供給される。これにより、通水路91cを通過
途中の湯水に、空気室92からの空気が多孔体91aの
微細な孔を通して混入される。
【0212】このとき、多孔体91a内に圧入された空
気の圧力は、空気室92が多孔体91aの両側の側面と
接続されていることから、多孔体91aの空気室92と
の接続面に近い位置ほど高く、空気室92から離れた位
置となるほど低くなる。即ち、多孔体91aの内部にお
いて、空気の圧力が分布した状態となる。
【0213】このため、空気室92に近い両端部付近の
通水路91cにおいては、空気の圧力が高いために、多
数の気泡が湯水に混入される。他方、空気室92から離
れた中央部付近の通水路91cにおいては、空気の圧力
が低いために、少数の気泡が湯水に混入される。
【0214】この結果、分散板93の各穴から、気泡混
入率の異なる湯水が噴出され、気泡混入率の高い湯水か
ら低い湯水までが分布した状態のシャワー吐水を得るこ
とができる。即ち、分散板93の各穴は、各穴からの吐
水が交差しないような角度で設けられているので、分散
板93から噴出された湯水は、噴出されたときの気泡混
入率の分布状態を維持したまま、洗浄対象である人体に
到達する。
【0215】このような第2実施例のシャワー装置90
によれば、気泡混入率が分布した状態の湯水を、一度に
人体に得ることができる。従って、多量の水を用いるこ
となく、刺激感や洗浄力の高いシャワー吐水を得ること
が可能となる。
【0216】次に、本発明を吐水ヘッド97に適用した
場合を、以下に第3実施例として説明する。図28は、
第3実施例としての吐水ヘッド97の断面構成を示す説
明図である。この吐水ヘッド97は、各種水栓金具の吐
水部先端に固定ネジを用いて着脱可能に装着されてお
り、水栓金具のバルブの開栓に伴い、水栓金具からの水
を、吐水ヘッド97と一体として形成された水供給管9
4に流入して、吐水部98から吐水する。なお、吐水ヘ
ッド97を装着する方法は、この方法に限るものではな
く、水栓金具の吐水部先端の材質や形状に応じて他の方
法を用いてもよい。例えば、締付リング等を用いて、水
栓金具の吐水部先端から延出するホース等の先端に装着
可能としても差し支えない。
【0217】このような吐水機構に加えて、吐水ヘッド
97は、吐水前の水に空気を混入する空気混入機構を備
える。この空気混入機構は、吐水ヘッド97と一体とし
て成形された空気供給管95、この空気供給管95と接
続された気泡分散機構91からなる。この空気混入機構
に関連して、吐水ヘッド97には、周辺部材として、空
気供給管95に空気を圧送する空気ポンプ(図示せ
ず)、空気ポンプの作動を準備可能な状態とするための
気泡スイッチ(図示せず)が接続されている。
【0218】気泡分散機構91は、多数の微細な孔を有
する円柱状の多孔体91gを備えており、この多孔体9
1gには、多孔体91gを貫通する所定数の通水路91
hが設けられている。多孔体91gは、空気供給管95
の途中の水供給管94と交差する部位に、通水路91h
の向きが水の流路と平行となるように装着されている。
【0219】このような構成の吐水ヘッド97から、空
気が混入され水が吐出される様子を説明する。気泡スイ
ッチがオンの状態でバルブが開栓されると、電子制御装
置24の制御により空気ポンプの作動が開始され、空気
ポンプからの空気が空気供給管95から多孔体91gへ
と圧送される。これと同時に、混合された湯水が水供給
管94を通じて通水路91hに供給される。これによ
り、通水路91hを通過途中の湯水に、空気供給管95
からの空気が多孔体91gの微細な孔を通して混入され
る。
【0220】このとき、多孔体91g内に圧入された空
気の圧力は、多孔体91gの始端99aに近い位置ほど
高く、終端99bに近い位置ほど低くなり、多孔体91
aの内部において、空気の圧力が分布した状態となる。
多孔体91gは、水供給管94の流路を跨いで配置され
ているので、始端99aに近接した通水路91hにおい
ては、空気の圧力が高いために、多数の気泡が湯水に混
入される。他方、終端99bに近接した通水路91hに
おいては、空気の圧力が低いために、少数の気泡が湯水
に混入される。
【0221】この結果、吐水部98から、気泡混入率の
異なる湯水が噴出され、気泡混入率の高い湯水から低い
湯水までが分布した状態の吐水を得ることができる。即
ち、第3実施例の吐水ヘッド97によれば、気泡混入率
が分布した状態の湯水を、一度に人体に得ることができ
るので、多量の水を用いることなく、刺激感や洗浄力の
高い吐水を得ることが可能となる。
【0222】なお、上記した第2,第3実施例におい
て、多孔体91a,91gに設けられる通水路91c,
91hの数や大きさは、装置の使用条件に併せて任意に
設定することができる。また、吐水への空気混入率を、
操作スイッチにより予め設定可能としても差し支えな
い。
【0223】また、第2,第3実施例では、気泡スイッ
チがオンの状態で操作ハンドルやバルブをオンにしたと
きに、空気ポンプの作動を開始する構成としているが、
空気ポンプが作動するタイミングや作動する状態につい
て、上記以外の構成を採ってもよい。例えば、操作ハン
ドルのオン/オフと気泡スイッチの入/切とを独立して
制御する構成としてもよい。また、気泡スイッチを入れ
たときに、空気ポンプが予備的に作動するような構成と
してもよい。こうすれば、空気供給管95内への水の逆
流を確実に防止することができる。
【0224】なお、第2,第3実施例では、シャワー装
置90、吐水ヘッド97を例として説明したが、これら
を種々の機器に装着すれば、上述した効果と同様の効果
を得ることができる。例えば、洗面化粧台、洗面カウン
ター、ユニットバス、システムキッチン,便器等の水廻
り機器に装着することが考えられる。また、上記のシャ
ワー装置90のシャワーヘッド部や吐水ヘッド97を機
器の筐体に設け、筐体の裏側からシャワーヘッド部や吐
水ヘッド97に水や空気を供給するような構成としても
よい。
【0225】以上、本発明が実施される形態を、局部洗
浄装置10,シャワー装置90,吐水ヘッド97を例と
して説明した。本発明はこうした実施例に何等限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々なる様態で実施し得ることは勿論であり、吐水
可能な装置であれば、本発明を実施することが可能であ
る。例えば、眼球洗浄用水栓の吐水口や、食器洗浄機の
温水噴出口、散水機や如雨露の吐水口などに採用しても
よい。
【0226】なお、洗浄される対象は、人体のみに限る
ものではなく、車や食器,動植物等の人体以外を洗浄す
るものであってもよい。この場合においては、物理量の
異なる吐水が対象に衝突するときの吐水間の距離の値
は、洗浄される対象物の形状や性質に応じて適当な値と
すればよい。
【0227】また、上記実施例では、水や湯を噴出する
場合について説明したが、水や湯に限らず、液体を噴出
する装置であれば、本発明を適用することが可能であ
り、また、本発明を液体の吐出方法や液体の吐出口とし
て把握することもできる。例えば、化粧品の吐出口やス
プレーの噴射口、エステティック機器や医療機器におけ
る液体の吐出口等において、一回の吐出口の使用によ
り、吐出される液体が、その物理量が分布した状態で対
象物に到達するような構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての局部洗浄装置10の概略構
成を表わしたブロック図である。
【図2】この局部洗浄装置10の制御系をリモートコン
トローラを中心に表わしたブロック図である。
【図3】ノズル装置26の概略構成を示す一部断面図で
ある。
【図4】空気混入体60を示す説明図である。
【図5】このノズル装置26の移動の様子を示す説明図
である。
【図6】気泡混合・切替機構部44において洗浄水に空
気が混合される様子を示す説明図である。
【図7】ノズル装置26における、ビデ洗浄のための洗
浄水管路と、この管路を通過したビデ洗浄水が、局部5
9aに向かって噴出し、局部59aに到達する様子を示
す説明図である。
【図8】気泡混入率の異なるビデ洗浄水が、局部59a
に到達したときの様子を示す説明図である。
【図9】ノズル装置26における、他の洗浄水管路を示
す説明図である。
【図10】気泡混入率が分布した状態の洗浄水を局部5
9aに当てるための他の構成を示す説明図である。
【図11】混入気泡径の異なるビデ洗浄水を噴出するノ
ズル装置26Kの断面を示す説明図である。
【図12】空気混入体60により分散混合される気泡に
ついて、生成直後の気泡径と洗浄水流速との関係を示す
グラフである。
【図13】空気混入体60にて得られた気泡流の洗浄水
について、管路内滞留時間と気泡成長の関係を示すグラ
フである。
【図14】ノズル装置26の開口部86に弾性体74を
装着したときの断面を示す説明図である。
【図15】流水断面積の異なるビデ洗浄水が、局部59
aに到達したときの様子を示す説明図である。
【図16】速度または圧力の異なるビデ洗浄水が、局部
59aに到達したときの様子を示す説明図である。
【図17】振動周波数変更装置77の断面構成を示す説
明図である。
【図18】振動周波数変更装置77をノズル装置26に
装着したときの洗浄水の振動周波数の測定結果を示すグ
ラフである。
【図19】脈動の異なるビデ洗浄水が噴出されて、局部
59aに到達したときの様子を示す説明図である。
【図20】水量の異なるビデ洗浄水が、局部59aに到
達したときの様子を示す説明図である。
【図21】温度の異なるビデ洗浄水が、局部59aに到
達したときの様子を示す説明図である。
【図22】複数の刺激を人体に与えたときの刺激間の距
離と、複数の刺激である旨の認知率との関係を示すグラ
フである。
【図23】3つのビデ噴出孔52,53b,53cを設
けたノズル装置26Bを示す説明図である。
【図24】1つのビデ噴出孔52aを設けたノズル装置
26Cを示す説明図である。
【図25】独立した2つの流路を設けたノズル装置26
Dを示す説明図である。
【図26】第2実施例としてのシャワー装置90の断面
構成を示す説明図である。
【図27】気泡分散機構91の構成を示す説明図であ
る。
【図28】第3実施例としての吐水ヘッド97の断面構
成を示す説明図である。
【図29】洗浄水への空気混入比と洗浄水の運動量との
関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10…局部洗浄装置 12…熱交換器 14…電磁止水弁 16…ヒーター 18…満水水位センサ 20…下限水位センサ 22…温度センサ 24…電子制御装置 26,26A,26B,26C,26D,26K…ノズ
ル装置 26a…ノズル水路 28…バキュームブレーカ 30…水流路切替部 32…空気ポンプ 33…ノズル駆動モータ 34…空気流路切替部 34a…ノズルエアー流路 35…リモートコントローラ 36…着座センサ 38…電源投入部 40…ノズル本体 42…ノズルヘッド 43…お尻流路 44…気泡混合・切替機構部 44a…気泡混入部 45…ビデ流路 45a,45c…第一流路 45b,45d…第二流路 45f…カーブ部 46…シールリング 47…お尻噴出流路 48…第一分岐部 48c…第二分岐部 49…お尻噴出孔 50…第一ビデ噴出流路 51…第二ビデ噴出流路 51c,51d…第三ビデ噴出流路 52,52a…第一ビデ噴出孔 53,53a,53b…第二ビデ噴出孔 53c,53d…第三ビデ噴出孔 54…第二吐水 55…ケーシング 56…モータ連結体 57…第一吐水 58…空気室形成体 59…人体 59a…局部 60,60p,60q…空気混入体 60a…樹脂加熱焼結体 61,62…支持体 63…空気室切替部 64…スプリング 65…洗浄水導入路 66…貫通孔 67…空気導入路 68…貫通孔 69…遮蔽ブロック 70…お尻側貫通孔 71…ビデ側貫通孔 72…操作部 72a…お尻洗浄ボタン 72b…ビデ洗浄ボタン 72c…停止ボタン 72d…乾燥ボタン 72e…マッサージボタン 72f…ムーブボタン 72g…水勢設定ボタン 72h…吐水温設定ボタン 72i…ノズル位置調節ボタン 72j…便座温度設定ボタン 72l…混合比設定ボタン 72m…気泡径設定ボタン 72n…運転入/切ボタン 73…表示部 74…弾性体 75…水圧センサ 76…幅可変流路 77…振動周波数変更装置 78…蓋 82…空気室 83…進入口 84…回転体 85…進出口 86…開口部 87…幅広部 88…ヒータ 90…シャワー装置 90a…ホース 91…気泡分散機構 91a,91g…多孔体 91b…シール材 91c,h…通水路 92…空気室 93…分散板 94…水供給管 95…空気供給管 96…Oリング 97…吐水ヘッド 98…吐水部 99a…始端 99b…終端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 幸三 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 大橋 隆弘 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐藤 稔 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 古小路 実 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液の吐出口と、該吐出口に洗浄液を
    導入する導入路とを備え、前記吐出口から、対象物の所
    定の部位に向けて洗浄液を吐出して洗浄を行なう洗浄装
    置であって、 前記洗浄液の有する所定の物理量を、該洗浄液の吐出流
    路断面内で偏った状態に分布させて、前記対象物に向け
    て吐出する分布吐出手段を備えた洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液は水である請求項1記載の洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の洗浄装
    置であって、 前記洗浄液に空気を混入する空気混入手段を備え、 前記分布吐出手段は、前記所定の物理量として、洗浄液
    の空気混入率または混入空気径の少なくとも一方を分布
    させた状態で、前記洗浄液を吐出する手段である洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 前記分布吐出手段は、前記所定の物理量
    として、洗浄液の速度,脈動,圧力,水量,流水断面
    積,温度のうちの少なくとも一つを分布させた状態で、
    前記洗浄液を吐出する手段である請求項1または請求項
    2に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の洗浄装置であって、 前記吐出口を所定の距離離間して複数備え、 前記分布吐出手段は、前記複数の吐出口から前記洗浄液
    をそれぞれ吐出すると共に、該吐出口毎に前記洗浄液の
    有する物理量を異ならせることにより、複数の吐出口か
    ら吐出される洗浄液全体における前記分布を実現する手
    段である洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記分布到達手段は、前記複数の吐出口
    から吐出された前記洗浄液同士を分離したまま、前記対
    象物の所定の部位に到達させる手段である請求項5に記
    載の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の洗浄装置であって、 前記吐出口として、径が略同一である複数の吐出口を備
    え、 前記分布吐出手段は、該複数の吐出口からそれぞれ吐出
    される洗浄液の流水断面積を前記物理量とし、該流水断
    面積を異なる面積とすることで、前記複数の吐出口から
    吐出される洗浄液全体における物理量の分布を実現する
    手段であるに記載の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記吐出口として、前記径が略同一の複
    数の吐出口に代えて、径の異なる複数の吐出口を備えた
    請求項7に記載の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記吐出される洗浄液において分布され
    る前記所定の物理量を、前記洗浄液に付与する制御手段
    を備える請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の洗
    浄装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記吐出口に導入さ
    れる洗浄液に空気を混入する空気混入機構を備え、該混
    入された空気の状態を前記所定の物理量とする請求項9
    に記載の洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記分布吐出手段は、前記洗浄液の流
    路に設けられ、前記洗浄液に混入された空気を分離する
    遠心分離機構により、洗浄液における空気混入率を偏ら
    せ、前記物理量の分布を実現する手段である請求項10
    に記載の洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記吐出口は、前記洗浄液の流動方向
    に径の大きな略長円形状として形成され、前記遠心分離
    機構による混入空気の分離を、該吐出口の長径方向に異
    なる強さで行なわせる請求項11記載の洗浄装置。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記吐出口を所定の距離離間して複数備え、 前記分布吐出手段は、前記複数の吐出口から吐出される
    各洗浄液について、前記混入される空気に関する物理量
    をそれぞれ設定することにより、前記複数の吐出口から
    吐出される洗浄液全体における前記混入空気の分布を実
    現する手段である洗浄装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記分布吐出手段は、前記空気混入機構を、前記複数の
    吐出口のうちの少なくとも一つに連なる管路に配置する
    ことで、前記複数の吐出口から吐出される洗浄液全体に
    おける前記混入空気の分布を実現する手段である洗浄装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記複数の吐出口は、開口面積が異なる少なくとも2種
    類の吐出口として形成され、 前記分布吐出手段は、開口面積が大きい吐出口ほど気泡
    混入率の高い洗浄液を吐出させる手段である洗浄装置。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記複数の吐出口は、該吐出口に洗浄液を導入する導入
    路における洗浄液の流動方向に、前記所定の距離離間し
    て配置された洗浄装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記分布吐出手段は、前記複数の吐出口から吐出される
    洗浄液における空気混入率を異ならせる遠心分離機構を
    備え、 該遠心分離機構は、 前記導入路内に、前記空気が混入された洗浄液を導入す
    る導入管路と、 該導入管路から所定の角度をもって分岐されて前記複数
    の吐出口の各々に連通し、該角度に応じて前記混入され
    た空気の割合の異なる洗浄液を、前記吐出口に送出する
    複数の分岐路とからなる洗浄装置。
  18. 【請求項18】 前記分布吐出手段は、前記複数の分岐
    路が前記導入管路となす角を各々設定することにより、
    前記空気混入率を異ならせ、前記複数の吐出口から吐出
    された洗浄液全体における前記分布を実現する請求項1
    7に記載の洗浄装置。
  19. 【請求項19】 請求項10に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記制御手段は、前記空気混入機構を配置する位置によ
    り、前記洗浄液の空気混入率を設定する手段である洗浄
    装置。
  20. 【請求項20】 請求項10に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記制御手段は、 前記洗浄液に空気を強制的に混入する前記空気混入機構
    としての加圧ポンプと、 該加圧ポンプを駆動して、前記洗浄液の空気混入率また
    は混入空気径の少なくとも一方を制御するポンプ制御手
    段とを備えた洗浄装置。
  21. 【請求項21】 請求項10に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記制御手段は、前記空気混入機構として、前記導入路
    内の洗浄液の流路に臨み、空気の通過が可能な孔を有す
    る開孔体を備え、前記開孔体が備える孔の態様により、
    前記洗浄液の混入空気径を制御する手段である洗浄装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項10に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記吐出口を複数備え、 前記制御手段は、前記吐出口に至るまでの洗浄液の流速
    を、各吐出口に応じて変化させることにより、前記洗浄
    液の空気混入径を制御する手段である洗浄装置。
  23. 【請求項23】 請求項10に記載の洗浄装置であっ
    て、 前記吐出口を複数備え、 前記制御手段は、前記空気混入機構により空気が混入さ
    れた後における洗浄液の流路の長さを、各吐出口に応じ
    て変化させることにより、前記洗浄液の空気混入径を制
    御する手段である洗浄装置。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は、前記物理量として所
    定周波数の脈動を、前記洗浄液に付与する手段である請
    求項9に記載の洗浄装置。
  25. 【請求項25】 請求項4に記載の洗浄装置であって、 前記吐出口を複数備え、 前記分布吐出手段は、該各吐出口の位置を、前記吐出さ
    れる洗浄液の吐出方向において異ならせて、前記各吐出
    口から吐出される洗浄液における前記所定の物理量を異
    ならせることにより、前記複数の吐出口から吐出される
    洗浄液全体における前記物理量の分布を実現する手段で
    ある洗浄装置。
  26. 【請求項26】 前記吐出口の位置により異なるものと
    される前記所定の物理量は、洗浄液の速度,圧力,流体
    断面積,温度のうちの1以上である請求項25に記載の
    洗浄装置。
  27. 【請求項27】 請求項4に記載の洗浄装置であって、 前記吐出口を複数備え、 前記分布吐出手段は、前記各吐出口に至るまでの洗浄液
    の水勢を各々調整することにより、該複数の吐出口から
    吐出される洗浄液が有する物理量を相違させ、前記所定
    の物理量の分布を実現する洗浄装置。
  28. 【請求項28】 前記所定の物理量は、洗浄液の流体断
    面積である請求項27に記載の洗浄装置。
  29. 【請求項29】 前記分布吐出手段は、前記洗浄液にお
    ける所定の物理量として、洗浄液の空気混入率,混入空
    気径,速度,脈動,圧力,水量,流水断面積,温度のう
    ちの2以上を、偏った状態に分布させる手段である請求
    項1に記載の洗浄装置。
  30. 【請求項30】 前記吐出口は、長軸と短軸を備える孔
    である請求項1に記載の洗浄装置。
  31. 【請求項31】 前記複数の吐出口のうち、少なくとも
    一の吐出口と他の一の吐出口とを異形形状とした請求項
    5に記載の洗浄装置。
  32. 【請求項32】 前記対象物の所定の部位以外の他の部
    位に向けて洗浄液を吐出し、前記対象物の前記所定の部
    位以外の他の部位を洗浄する洗浄手段を備えた請求項1
    ないし請求項6のいずれかに記載の洗浄装置。
  33. 【請求項33】 前記洗浄手段は、前記対象物の所定の
    部位に向かう洗浄液とは異なる物理量の洗浄液を吐出す
    る手段である請求項32に記載の洗浄装置。
  34. 【請求項34】 前記吐出口の他に、前記対象物の他の
    部位に向けて洗浄液を吐出する吐出口を備えた請求項3
    2に記載の洗浄装置。
  35. 【請求項35】 前記対象物の他の部位に向けて吐出さ
    れる洗浄液が有する所定の物理量と前記対象物の所定の
    部位に向かって吐出される洗浄液が有する所定の物理量
    とを相関して変化させる請求項32ないし請求項34の
    いずれかに記載の洗浄装置。
  36. 【請求項36】 洗浄液の吐出口と、該吐出口に洗浄液
    を導入する導入路とを備え、前記吐出口から、人体の局
    部に向けて該洗浄液を吐出して洗浄を行なう局部洗浄装
    置であって、 前記洗浄液の有する所定の物理量を、該洗浄液の吐出流
    路断面内で偏った状態に分布させて、前記局部に向けて
    吐出する分布吐出手段を備えた局部洗浄装置。
  37. 【請求項37】 吐出口と、該吐出口に水を供給する水
    路とを備え、前記吐出口から水を吐出・散布するシャワ
    ー吐水装置であって、 該散布される水の有する所定の物理量を、該水の吐出流
    路断面内で偏った状態に分布させて、吐出・散布する分
    布吐出手段を備えたシャワー吐水装置。
  38. 【請求項38】 請求項37記載のシャワー吐水装置を
    備えた機器。
  39. 【請求項39】 吐出口と、該吐出口に水を供給する水
    路とを備え、前記吐出口から水を、人体の頭部や顔部な
    どの洗浄部位に吐出・散布する洗面装置であって、 該散布される水の有する所定の物理量を、該水の吐出流
    路断面内で偏った状態に分布させて、吐出・散布する分
    布吐出手段を備えた洗面装置。
  40. 【請求項40】 吐出口と、該吐出口に水を供給する水
    路と、該水路を開閉するバルブとを備え、該バルブの開
    栓に伴って、前記吐出口から水を吐出する水栓装置であ
    って、 該散布される水の有する所定の物理量を、該水の吐出流
    路断面内で偏った状態に分布させて、吐出する分布吐出
    手段を備えた水栓装置。
  41. 【請求項41】 請求項40記載の水栓装置を備えた機
    器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154144A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Toto Ltd 衛生洗浄装置
JP2012207367A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Toto Ltd 衛生洗浄装置
JP2018091057A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 東芝ライフスタイル株式会社 便座装置
CN108360614A (zh) * 2018-02-28 2018-08-03 李常德 一种水龙头

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