JPH11315828A - 組み合わせすべり軸受 - Google Patents

組み合わせすべり軸受

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JPH11315828A
JPH11315828A JP12603798A JP12603798A JPH11315828A JP H11315828 A JPH11315828 A JP H11315828A JP 12603798 A JP12603798 A JP 12603798A JP 12603798 A JP12603798 A JP 12603798A JP H11315828 A JPH11315828 A JP H11315828A
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journal bearing
bearing
bearing shell
journal
shell
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JP12603798A
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English (en)
Inventor
Akizo Morohoshi
彰三 諸星
Bunji Takahashi
文治 高橋
Akihiko Yano
昭彦 矢野
Hiroshi Yokota
宏 横田
Shunei Noguchi
俊英 野口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横型のターボ機械等の回転軸に適用されるジ
ャーナル軸受とスラスト軸受を一体構造とした組み合わ
せすべり軸受において、より簡便、簡素化した新規な構
成により、前記した回転軸の角度的な心外れ、即ち回転
軸の軸心が水平面から上下にずれて傾く現象に対して、
より適切に対処し得る様にしたものを提供することを課
題とする。 【解決手段】 凸状球面のジャーナル軸受シェル外周面
に摺接する凹状球面を有する軸受ハウジングで同ジャー
ナル軸受シェルを支持し、かつ、同ジャーナル軸受シェ
ル側端面にスラスト軸受を設けた組み合わせすべり軸受
において、ジャーナル軸受シェル外周の凸状球面の中心
点を含む水平面に配置した左右一対の調心ピンで前記軸
受ハウジングとジャーナル軸受シェルを連結し、この構
成により回転軸の軸心が水平面から上下にずれて傾くこ
とを許容できる様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横型のターボ機械
等の回転軸に適用されるジャーナル軸受とスラスト軸受
を一体構造とした組み合わせすべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】横型の大型ターボ機械用の回転軸には、
回転軸の自重を支持するジャーナル軸受とタービン翼で
発生する軸方向推力を支持するスラスト軸受を備える必
要がある。
【0003】これらジャーナル軸受とスラスト軸受は別
個に形成されるのが一般的であるが、軸長を短くするこ
とでよりコンパクトな構造とし、かつコスト低減を図る
方法として、ジャーナル軸受とスラスト軸受を組み合わ
せて一本化構造とした、組み合わせすべり軸受にするこ
とができる。
【0004】この種組み合わせすべり軸受の従来例とし
てまず第一に、実開昭59−194625号公報(マイ
クロフィルム)について概要を説明すると、ここには、
回転軸の一部に軸径よりも大きい直径の大径部を形成
し、同大径部の外周面にジャーナル軸受を備え、かつそ
の両端面(あるいは片端面)にスラスト軸受を備えたも
のが示されている。
【0005】つぎに第2の従来例として、特開昭56−
24221号公報について概要を説明すると、ここに
は、ジャーナル軸受とスラスト軸受を組み合わせた構造
としたことに加えて、回転軸の角度的な心外れを許容す
る軸受構造にしたものが示されている。
【0006】すなわち同第2の従来例のものにおいて
は、組み合わせ軸受を内部に含む軸受ケーシングが、長
方形断面のたわみ部材によって軸方向および軸直角方向
でそれぞれ支持されているので、たわみ部材のねじれお
よび曲げ変形が可能であり、回転軸の角度不整合を許容
するように軸受ケーシングの姿勢が変化することが可能
である。
【0007】更に第3の従来例として、特開平8−35
519号公報についてその概要を説明すると、ここに
は、ジャーナル軸受シェルの外周面を球面として回転自
在に支持することにより、回転軸の角度的な心外れを許
容できるようにしたものが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】横型の大型ターボ機械
用の回転軸においては、タービンから受ける大きな軸方
向推力による軸受支持部の変形や傾斜により、あるいは
また、回転軸を支持する複数の軸受が、同軸受と基礎間
の構造及び材質が各軸受部で異なり軸受部間で熱膨張差
が生じること等によって、回転軸の軸心が水平面から上
下にずれて傾く(回転軸が角度的な心外れを生じるこ
と)という不具合がある。
【0009】前記した従来例のうち、例えば第2、第3
例ではこのような不具合を解消する試みもなされている
が、何れのものも構造的に複雑で大がかりなものになる
傾向は否めないものであった。
【0010】本発明はこの様な背景の下において、より
簡便、簡素化した新規な構成により、前記した回転軸の
角度的な心外れ、即ち回転軸の軸心が水平面から上下に
ずれて傾く現象に対して、より適切に対処し得る様にし
た組み合わせすべり軸受を提供することを課題とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、ジャーナル軸受シェル外周
面を凸状球面とし、これに摺接する凹状球面を有する軸
受ハウジングで同ジャーナル軸受シェルを支持すると共
に、同ジャーナル軸受シェル側端面にスラスト軸受を形
成した組み合わせすべり軸受において、前記ジャーナル
軸受シェル外周の凸状球面の中心点を含む水平面に配置
した左右一対の調心ピンで前記軸受ハウジングとジャー
ナル軸受シェルを連結し、回転軸の軸心が水平面から上
下にずれて傾くことを許容可能にした組み合わせすべり
軸受を提供するものである。
【0012】すなわち本発明によれば、左右一対の調心
ピンをジャーナル軸受けシェル外周の凸状球面の中心点
を含む水平面に配置し、これにより軸受けハウジングと
ジャーナル軸受シェルとを連結しているので、ジャーナ
ル軸受シェルは調心ピンまわりに回動可能となり、回転
軸の軸心が水平面から上下にずれて傾くことを許容し、
回転軸がジャーナル軸受けシェルに片当たりすることな
くジャーナル軸受の正常機能を維持し、ジャーナル軸受
けが焼付いて異常摩耗等の損傷を生じることもなく、こ
の種軸受にとって厄介ないわゆる回転軸の角度的な心外
れを簡便、簡素な構成の下で適切に対処するものであ
る。
【0013】また本発明は、前記ジャーナル軸受シェル
外周面とこれに摺接する軸受ハウジングは、少なくとも
いずれか一方の摺接面に摺動部材を設けた組み合わせす
べり軸受を提供するものである。
【0014】すなわち本発明によれば、ジャーナル軸受
シェル外周面に当たる摺接面又はこれに摺接する軸受ハ
ウジングの摺接面、もしくはこれら両方の摺接面に摺動
部材を設けているので、ジャーナル軸受シェル外周面と
軸受ハウジングとの間の摩擦抵抗を低減し、かつ、回転
軸の軸心が水平面から上下にずれて傾いた場合であって
も調心作用を円滑に行うことができるようにしたもので
ある。
【0015】また本発明は、前記ジャーナル軸受シェル
外周面とこれに摺接する軸受ハウジングは、いずれか一
方の摺接面にグリースポケットと同グリースポケットを
囲む弾性シールを設けた組み合わせすべり軸受を提供す
るものである。
【0016】すなわち本発明によれば、ジャーナル軸受
シェル外周面に当たる摺接面又はこれに摺接する軸受ハ
ウジングの摺接面のどちらかにグリースポケットを設け
ると共に、このグリースポケットを囲んで弾性シールを
設けているので、ジャーナル軸受シェル外周面と軸受ハ
ウジングとの間の摩擦抵抗を低減し、回転軸の軸心が水
平面から上下にずれて傾いた場合であっても調心作用を
円滑に行うことができると共に、弾性シールによりグリ
ースポケットのグリースが系外へ漏出することも防止す
ることができるようにしたものである。
【0017】また本発明は、前記ジャーナル軸受シェル
外周面又は軸受ハウジングの内周面のいずれか一方に周
方向で複数に分割したパット状の摺動部材を設けた組み
合わせすべり軸受を提供するものである。
【0018】すなわち本発明によれば、ジャーナル軸受
シェル外周面か又はこれに摺接する軸受ハウジングの摺
接面のどちらかにパット状の摺動部材を配設し、かつこ
のパット状の摺動部材は周方向で複数に分割したもので
あるので、精密加工する摺接面が分割区間で不要となる
分、加工作業の容易化および低コスト化に連なるという
利点を有するものである。
【0019】また本発明は、前記ジャーナル軸受外周面
とこれに摺接する軸受ハウジングは、いずれか一方の摺
接面に潤滑油を供給する静圧ポケットを設けた組み合わ
せすべり軸受を提供するものである。
【0020】すなわち本発明によれば、ジャーナル軸受
シェル外周面か又はこれに摺接する軸受ハウジングの摺
接面のどちらかに静圧ポケットを設けているので、同静
圧ポケットに油膜等を形成することにより、ジャーナル
軸受シェルを軸受ハウジングから離して浮上させ、回転
軸の軸心が水平面から上下にずれて傾いた場合であって
もスムーズに追従対処することが可能となるものであ
る。
【0021】また本発明は、前記調心ピンはころがり軸
受を介して前記ジャーナル軸受シェルに支持された組み
合わせすべり軸受を提供するものである。
【0022】すなわち本発明によれば、ジャーナル軸受
シェルに支持される調心ピンは、ころがり軸受を介して
支持されることにより、ジャーナル軸受シェルと調心ピ
ンとの相互間の回転抵抗を低減でき、回転軸の軸心が水
平面から上下にずれて傾く、いわゆる回転軸の角度的な
心外れに対して適切に追従し対処することが可能となる
ものである。
【0023】また本発明は、前記調心ピンを支持するジ
ャーナル軸受シェルの支持部に給油孔を設けた組み合わ
せすべり軸受を提供するものである。
【0024】すなわち本発明によれば、ジャーナル軸受
シェルの調心ピン支持部に給油孔を介して給油すること
により、ジャーナル軸受シェルと調心ピンとの相互間の
回転抵抗を低減でき、回転軸の軸心が水平面から上下に
ずれて傾く、いわゆる回転軸の角度的な心外れに対して
スムーズに追従、対処することが可能となるものであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態について
図1乃至図4に基づいて説明する。1は回転軸を示し、
横型ターボ機械の軸に当たるが、説明の都合上ここでは
同ターボ機械の全体的構成は省略し、軸の一部のみを図
示するに止めている。
【0026】回転軸1の一部はジャーナル軸受シェル2
で囲まれており、ジャーナル軸受シェル2の内周面には
回転軸の自重を支持するジャーナル軸受面7が形成され
ている。
【0027】そしてジャーナル軸受面7の潤滑を行なう
ため、ジャーナル軸受シェル2の内周面には図示省略の
少なくとも一つの潤滑ポケットが形成されており、潤滑
用の油が供給される様になっている。
【0028】また、ジャーナル軸受シェル2は少なくと
も2つの以上に分割可能であり、分割面で分割すること
により組み立てと分解を行なうことができる構造であ
り、同ジャーナル軸受シェル2及び前記ジャーナル軸受
面7の全体的な概略構造は、一般的な公知技術によって
設計されている。
【0029】すなわち図2にも示す様に、ジャーナル軸
受シェル2は回転軸の軸心を含む水平面で2分割されて
おり、同ジャーナル軸受シェル2の外周面11には、凸
状の球面が形成されている。
【0030】この球面は連続する一つの球面で形成され
ているが、これはまた、複数個に分割された球面で形成
しても良く、要するにこの凸状球面は、凹状球面を有す
る上部に配置の軸受ハウジング3aと,下部に配置の軸
受ハウジング3bによって支持されていれば良い。
【0031】これに加えて本実施の形態では、ジャーナ
ル軸受シェル2の外周の凸状球面の中心点を含む水平面
と、回転軸受の軸心と直交する面である鉛直面との交差
線上のジャーナル軸受シェル外周面11には、左右一対
の円筒穴15が設けられており、この円筒穴15に一端
を内挿される調心ピン9を介して軸受ハウジング3bに
連結している。
【0032】図3には連結状態を示し、図4(a)、
(b)には具体的な構造の形状を示す様に、調心ピン9
は円筒部分13と直方体部分14で構成されており、円
筒部分13がジャーナル軸受シェル2と連結し、直方体
部分14が軸受ハウジング3bと連結している。
【0033】この構造と配列により、ジャーナル軸受シ
ェル2は軸受ハウジング3a、3bの凹状球面の中心点
を中心とし、かつ回転軸受1の軸心を含む鉛直面内の全
方向に、自由に回転することが可能となっている。
【0034】ただし、回転自由といっても過大な傾斜で
は回転軸1が軸受ハウジング3a、3bに接触するの
で、これはあくまで横型のターボ機械用回転軸で生じる
回転軸の心外れを許容するに十分自由であるという意味
である。
【0035】また、本実施の形態では、前記ジャーナル
軸受機能部分に止まらず、ジャーナル軸受シェル2の片
側あるいは両側の端面12には、環状のスラスト軸受4
を設けている。
【0036】スラスト軸受4は、一般に常用されるテー
パーランド形スラスト軸受等の構成が適用できるもので
あり、スラスト軸受面10は、回転軸1の軸径よりも大
きい直径の大径部としたスラストカラー5の端面と摺接
している。
【0037】なお、同スラスト軸受面10の構造につい
ては公知技術であるが、図示省略の一つ以上の潤滑ポケ
ットと潤滑パッドを有して構成されている。
【0038】前記のように構成された本実施の形態にお
いては、まず回転軸1の自重は、ジャーナル軸受面7を
介してジャーナル軸受シェル2の軸受ハウジング3bで
受ける。
【0039】回転軸1の軸心が水平面から上下に外れる
いわゆる角度的な心外れを生じた場合には、調心ピン9
を中心にジャーナル軸受シェル2が回転軸1に追従する
ように回転し、回転軸1の角度的な心外れを許容でき
る。
【0040】このため回転軸1はジャーナル軸受シェル
2に片当たりすることがなく、ジャーナル軸受2を正常
に機能させ、ジャーナル軸受面7が焼付き、異常摩耗な
どの損傷を生じることがない。
【0041】この結果はスラスト軸受4についても同様
のことが言え、ジャーナル軸受シェル2が回転軸1に追
従するように調心ピン9を中心に回転することで、スラ
ストカラー5がスラスト軸受面10に片当たりせず、焼
付き、異常摩耗などの損傷を生じることがない。
【0042】荷重の分担負荷についてみると、回転軸1
の自重すなわちラジアル方向の荷重については、ジャー
ナル軸受面7を介してジャーナル軸受シェル2の軸受ハ
ウジング3bで受ける。また、軸方向推力については、
スラスト軸受面10を介して調心ピン9が連結している
軸受ハウジング3bで受けることになる。
【0043】更に詳細に言えば、ラジアル荷重はジャー
ナル軸受シェル2を介して軸受ハウジング3bの凹状球
面で受け、一方スラスト荷重は調心ピン9を介して軸受
ハウジング3bの側面で受けるので、各荷重は軸受ハウ
ジング3bのそれぞれ別の位置で受けることになり、荷
重を分担していることになる。
【0044】この結果、荷重を分担して支持することに
より接触荷重を低減でき、結果的にジャーナル軸受シェ
ル外周面11と軸受ハウジング3間の摩擦抵抗を減少す
ることができるので、よりスムースな調心作用を行なう
ことができる。
【0045】なお、調心ピン9については、調心ピン9
の直方体部分14が軸受ハウジング3bに連結してお
り、直方体形状のため回転することができないがしか
し、回転軸1の上下方向の微小な動きを拘束しないた
め、調心ピン9と軸受ハウジング3は上下方向にスライ
ド可能なようになっている。
【0046】また、調心ピン9の円筒部分13について
は、同円筒部分13がジャーナル軸受シェル2に連結し
ており、かつ円筒形状のため、ジャーナル軸受シェル2
の調心作用に伴ない、円筒部分13とジャーナル軸受シ
ェル2の円筒穴15はすべりを生じ、無理なく回動する
ことになる。
【0047】次に本発明の実施の第2形態について図5
及び図6に基づいて説明する。なお、前記した実施の第
1形態と同一部分については図中に同一符号を付して示
し、重複する説明は省略して本実施の第2形態に固有
の、特徴ある点を重点的に説明する。
【0048】本実施の形態では、ジャーナル軸受シェル
2の外周の凸状球面とこれに摺接する軸受ハウジング3
a、3bの間において、ジャーナル軸受シェル外周面1
1に摺動部材16を固着したものである。
【0049】摺動部材16の具体的な固着方法とその材
質は、たとえばスチール材表面にりん酸塩皮膜処理を施
したのちさらに四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)をコ
ーティングしたものなどがあるが、これに限られるもの
ではなく、摺動部材の材質については、摩擦抵抗の小さ
いものを適用することができる。
【0050】すなわち摩擦抵抗の小さいものであれば、
回転軸1の軸心が水平面から上下に外れるいわゆる角度
的な心外れを生じた場合でも、ジャーナル軸受シェル2
が調心ピン9の回りに回転する調心作用をスムースに行
なうことができるからである。
【0051】このように本実施の形態では、ジャーナル
軸受シェル2の外周面に摺動部材16を固着することに
より、ジャーナル軸受シェル外周面11と軸受ハウジン
グ3a、3b間の摩擦抵抗を低減させることができ、回
転軸1の軸心が水平面から上下に外れるいわゆる角度的
な心外れを生じた場合でも、ジャーナル軸受シェル2が
調心ピン9回りに回転する調心作用をスムースに行なう
ことができる。
【0052】なお、ここでは摺動部材16をジャーナル
軸受シェル外周面11に固着したものを示したが、摺動
部材16の設置位置はこれに限定されるものではなく、
ジャーナル軸受シェル外周面11と摺動面を形成する軸
受ハウジング3a、3bの摺動面でもよいこと、更に、
ジャーナル軸受シェル外周面11と軸受ハウジング3
a、3bの両方の摺動面であってもよいことは勿論であ
る。
【0053】次に本発明の実施の第3形態について図7
乃至図9に基づいて説明する。なお、前記した実施の第
1形態と同一部分については図中に同一符号を付して示
し、重複する説明は省略して本実施の第3形態に固有
の、特徴ある点を重点的に説明する。
【0054】本実施の形態では、ジャーナル軸受シェル
2の外周の凸状球面とこれに摺接する軸受ハウジング3
a、3bの間において、軸受ハウジング3bの摺接面に
周方向に複数個のグリースポケット17を設け、かつ、
複数個のグリースポケット17全部を囲むような配列で
弾性シール溝19に弾性シール20を設けたものであ
る。
【0055】各グリースポケット17には、グリース供
給管18に連なるグリース供給孔があり、定期的なグリ
ース補給が可能である。グリースポケット17を設ける
ことで、ジャーナル軸受シェル2とこれに摺接する軸受
ハウジング3a、3bは、グリース潤滑を行なう。この
場合、ジャーナル軸受シェル2または軸受ハウジング3
a、3bのいずれか一方がホワイトメタル、鉛入りの銅
合金などの摺動材であることが好ましい。
【0056】このようにグリースポケット17を設けグ
リース潤滑にすることにより、ジャーナル軸受シェル外
周面11と軸受ハウジング3a、3b間の摩擦抵抗を低
減させることができるので、回転軸1の軸心が水平面か
ら上下に外れるいわゆる角度的な心外れを生じた場合で
も、ジャーナル軸受シェル2が調心ピン9回りに回転す
る調心作用をスムースに行なうことができる。
【0057】また、この場合において複数個のグリース
ポケット17の全部を囲むように弾性シール溝19を形
成して弾性シール20を設けることは、グリースが系外
へ漏出することを防止する効果がある。
【0058】なおここではグリースポケット17の配設
位置を軸受ハウジング3bとしたものについて説明した
が、この位置はこれ限られるものではなく、軸受ハウジ
ング3a側、又はジャーナル軸受シェル外周面11側が
選択されても良いことは勿論である。
【0059】次に本発明の実施の第4形態について図1
0乃至図12に基づいて説明する。なお、前記した実施
の第1形態と同一部分については図中に同一符号を付し
て示し、重複する説明は省略して本実施の第4形態に固
有の、特徴ある点を重点的に説明する。
【0060】本実施の形態では、ジャーナル軸受シェル
2の凸状の外周面とこれに摺接する軸受ハウジング3
a、3bとの間において、ジャーナル軸受シェル外周面
11に周方向で複数に分割されたパッド状の摺動部材2
1を固定したものである。
【0061】パッド状の摺動部材21は、軸受ハウジン
グ3bに対応するジャーナル軸受シェル2の下半分に2
箇所、軸受ハウジング3aに対応するジャーナル軸受シ
ェル2の上半分の頂点に1箇所設けたが、その個数およ
び配置について特に制限はない。
【0062】摺動部材21としては、スチール材表面に
りん酸塩皮膜処理を施したのち、さらに四ふっ化エチレ
ン樹脂(PTFE)をコーティングしたもの、Co基合
金などが適用可能であり、要するに低摩擦で耐摩耗性の
良好な材料であれば特に制限はない。
【0063】パッド状の摺動部材21には複数の貫通穴
21aが形成されており、この貫通穴21aを通して適
宜の固着具により同摺動部材21をジャーナル軸受シェ
ル外周面11に固定することにより、ジャーナル軸受シ
ェル外周面11全体を凸球面に仕上げる必要がなくな
り、パッド状摺動部材21のすべり面22であるパッド
面のみを凸球面に仕上げることで十分になる。
【0064】したがって本実施の形態によればジャーナ
ル軸受シェル2の外周面を精密加工する必要がなくなる
ので、加工が容易でかつ低コストに軸受を製作すること
が可能となる。
【0065】なお、ここではパッド状の摺動部材21を
ジャーナル軸受シェル外周面11に配設したものについ
て示したが、同摺動部材21の設置位置はこれに限定さ
れることなく、軸受ハウジング3a、3b側に設置して
もよいことは勿論である。
【0066】次に本発明の実施の第5形態について図1
3乃至図15に基づいて説明する。なお、前記した実施
の第1形態と同一部分については図中に同一符号を付し
て示し、重複する説明は省略して本実施の第5形態に固
有の、特徴ある点を重点的に説明する。
【0067】本実施の形態においては、ジャーナル軸受
シェル2の外周面とこれに摺接する軸受ハウジング3
a、3bに関して、軸受ハウジング3b側に静圧ポケッ
ト23を設けて静圧軸受構造を構成したものである。
【0068】すなわち、本実施の形態においては軸受ハ
ウジング3bに一つ以上の静圧ポケット23を設けてお
り、背面に設けた潤滑油供給管24を通して潤滑油が静
圧ポケット23に供給されるように構成されている。
【0069】ジャーナル軸受シェル2を軸受ハウジング
3a、3bに対して油膜を介して浮上させることによ
り、ジャーナル軸受シェル2が調心ピン9を中心に回転
する時の回転抵抗をほぼゼロになるまで小さくでき、回
転軸1の軸心が水平面から上下に外れるいわゆる角度的
心外れに対してよりスムースに追従することが可能であ
る。
【0070】本実施の形態ではこのような静圧軸受構造
にすることにより、摩擦抵抗をほぼゼロ近くに低減する
ことができ、前記した摺動部材21を用いる場合に比較
して、ジャーナル軸受シェル2の回転抵抗を激減するこ
とが可能である。
【0071】なお、静圧ポケット23の個数と配置、な
らびに給油圧力を公知の技術により適切に条件設定する
ことにより、ジャーナル軸受シェル2を軸受ハウジング
3a、3bから離して油膜で浮上させることが可能であ
る。
【0072】また、ここでは静圧ポケット23を軸受ハ
ウジング3b側に設けたものについて説明したが、その
設置位置はこれに限定されるものではなく、例えばジャ
ーナル軸受シェル2の外周面側に設けることも可能であ
る。
【0073】次に本発明の実施の第6形態について図1
6に基づいて説明する。なお、前記した実施の第1形態
と同一部分については図中に同一符号を付して示し、重
複する説明は省略して本実施の第6形態に固有の、特徴
ある点を重点的に説明する。
【0074】本実施の形態においては、ジャーナル軸受
シェル2と軸受ハウジング3を連結させる調心ピン9に
関して、ジャーナル軸受シェル2との間に調心ピン9を
支持する転がり軸受25を設けたものである。
【0075】調心ピン9にはスラスト軸受4を介して軸
方向推力がかかるが、調心ピン9が連結するジャーナル
軸受シェル2との間に転がり軸受25を設けることによ
り、ジャーナル軸受シェル2が調心ピン9を中心に回転
する時の回転抵抗を低減でき、回転軸1の軸心が水平面
から上下に外れるいわゆる角度的心外れに対してスムー
スに追従することが可能となる。
【0076】本実施の形態によれば、前記のように転が
り軸受25を設けることにより、ジャーナル軸受シェル
2の回転抵抗を前記静圧ポケット23による静圧軸受ほ
どではないが、前記摺動部材21を用いる場合と比較し
て低減することができる。
【0077】なお、図示のものでは、各調心ピン9当た
り2個の転がり軸受25を設けた事例を示したが、これ
に限定されるものではなく転がり軸受25の個数は1個
以上でとくに制限はないことは勿論である。
【0078】次に本発明の実施の第7形態について図1
7に基づいて説明する。なお、前記した実施の第1形態
と同一部分については図中に同一符号を付して示し、重
複する説明は省略して本実施の第7形態に固有の、特徴
ある点を重点的に説明する。
【0079】本実施の形態においては、ジャーナル軸受
シェル2と軸受ハウジング3を連結させる調心ピン9に
関して、ジャーナル軸受シェル2の調心ピン9を支持す
る円筒穴15に給油管26に連なる給油孔27を設けて
いるので、ジャーナル軸受シェル2と調心ピン9は給油
孔27からの給油により油潤滑状態となり、摩耗を低減
できる。
【0080】調心ピン9にはスラスト軸受4を介して、
軸方向推力がかかるので、ジャーナル軸受シェル2が調
心ピン9を中心に回転する時、調心ピン9とジャーナル
軸受シェル2の円筒穴15にはすべりを生じる必要があ
る。
【0081】調心ピン9が連接するジャーナル軸受シェ
ル2の円筒穴15に給油孔27を設けることにより、す
べり部位に油が浸透し、ジャーナル軸受シェル2が調心
ピン9を中心に回転する時の回転抵抗を低減でき、回転
軸1の角度的心外れに対してスムースに追従することが
可能である。
【0082】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ジャーナル軸受
シェル外周面を凸状球面とし、これに摺接する凹状球面
を有する軸受ハウジングで同ジャーナル軸受シェルを支
持すると共に、同ジャーナル軸受シェル側端面にスラス
ト軸受を形成した組み合わせすべり軸受において、前記
ジャーナル軸受シェル外周の凸状球面の中心点を含む水
平面に配置した左右一対の調心ピンで前記軸受ハウジン
グとジャーナル軸受シェルを連結し、回転軸の軸心が水
平面から上下にずれて傾くことを許容可能に構成したの
で、ジャーナル軸受シェルは調心ピンまわりに回動して
回転軸の軸心が水平面から上下にずれて傾くことを許容
することにより、回転軸がジャーナル軸受けシェルに片
当たりすることなくジャーナル軸受の正常機能を確保し
て、ジャーナル軸受けが焼付いて異常摩耗等の損傷を生
じることもなく、この種軸受にとって厄介ないわゆる回
転軸の角度的な心外れを簡便、簡素な構成にもかかわら
ず適切に対処することができたものである。
【0084】また請求項2に記載の発明によれば、前記
ジャーナル軸受シェル外周面とこれに摺接する軸受ハウ
ジングは、少なくともいずれか一方の摺接面に摺動部材
を設けて組み合わせすべり軸受を構成したので、同摺動
部材によりジャーナル軸受シェル外周面と軸受ハウジン
グとの間の摩擦抵抗を低減し、かつ、回転軸の軸心が水
平面から上下にずれて傾いた場合であっても調心作用を
円滑に行うことができたものである。
【0085】また請求項3に記載の発明によれば、前記
ジャーナル軸受シェル外周面とこれに摺接する軸受ハウ
ジングは、いずれか一方の摺接面にグリースポケットと
同グリースポケットを囲む弾性シールを設けて組み合わ
せすべり軸受を構成したので、同グリースポケットに供
給されるグリースの潤滑機能により、ジャーナル軸受シ
ェル外周面と軸受ハウジングとの間の摩擦抵抗を低減
し、回転軸の軸心が水平面から上下にずれて傾いた場合
であっても調心作用を円滑に行うことができると共に、
弾性シールによりグリースポケットのグリースが系外へ
漏出することも防止して、この種装置の信頼性、安全性
を高めることができたものである。
【0086】また請求項4に記載の発明によれば、前記
ジャーナル軸受シェル外周面又は軸受ハウジングの内周
面のいずれか一方に周方向で複数に分割したパット状の
摺動部材を設けて組み合わせすべり軸受を構成したの
で、精密加工する摺接面が分割区間で不要となる分、加
工作業の容易化および低コスト化に連なり、生産性、経
済性の向上を図ることができたものである。
【0087】また請求項5に記載の発明によれば、前記
ジャーナル軸受外周面とこれに摺接する軸受ハウジング
は、いずれか一方の摺接面に潤滑油を供給する静圧ポケ
ットを設けて組み合わせすべり軸受を構成したので、同
静圧ポケットに油膜等を形成することにより、ジャーナ
ル軸受シェルを軸受ハウジングから離して浮上させ、回
転軸の軸心が水平面から上下にずれて傾いた場合であっ
てもこれに対してスムーズに追従対処することが可能と
なったものである。
【0088】また請求項6に記載の発明によれば、前記
調心ピンはころがり軸受を介して前記ジャーナル軸受シ
ェルに支持されて組み合わせすべり軸受を構成したの
で、ジャーナル軸受シェルと調心ピンとの相互間の回転
抵抗を低減でき、回転軸の軸心が水平面から上下にずれ
て傾く、いわゆる回転軸の角度的な心外れに対して適切
に追従し対処することができたものである。
【0089】更にまた請求項7に記載の発明によれば、
前記調心ピンを支持するジャーナル軸受シェルの支持部
に給油孔を設けて組み合わせすべり軸受を構成したの
で、ジャーナル軸受シェルの調心ピン支持部に給油孔を
介して給油することにより、ジャーナル軸受シェルと調
心ピンとの相互間の回転抵抗を低減でき、回転軸の軸心
が水平面から上下にずれて傾く、いわゆる回転軸の角度
的な心外れに対してスムーズに追従、対処することがで
きたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の第1形態に係る組み合わせす
べり軸受の縦断面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図2のB−B断面図である。
【図4】 図1の実施の第1形態における調心ピンを示
し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側
面図、そして(d)は平面図である。
【図5】 本発明の実施の第2形態に係る組み合わせす
べり軸受の縦断面図である。
【図6】 図5のA−A断面図である。
【図7】 本発明の実施の第3形態に係る組み合わせす
べり軸受の縦断面図である。
【図8】 図7のA−A断面図である。
【図9】 図7の実施の第3形態における軸受ハウジン
グを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図10】 本発明の実施の第4形態に係る組み合わせ
すべり軸受の縦断面図である。
【図11】 図10のA−A断面図である。
【図12】 図10の実施の第4形態における摺動部材
を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、そして
(c)は右側面図である。
【図13】 本発明の実施の第5形態に係る組み合わせ
すべり軸受の縦断面図である。
【図14】 図13のA−A断面図である。
【図15】 図13の実施の第5形態における軸受ハウ
ジングを示し、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
【図16】 本発明の実施の第6形態に係る組み合わせ
すべり軸受の軸方向縦断面図である。
【図17】 本発明の実施の第7形態に係る組み合わせ
すべり軸受の軸方向縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ジャーナル軸受シェル 3 軸受ハウジング 3a 軸受ハウジング 3b 軸受ハウジング 4 スラスト軸受 5 スラストカラー 6 ケーシング 7 ジャーナル軸受面 8a 水平接合面 8b 水平接合面 9 調心ピン 10 スラスト軸受面 11 ジャーナル軸受シェル外周面 12 ジャーナル軸受シェル端面 13 円筒部分 14 直方体部分 15 円筒穴 16 摺動部材 17 グリースポケット 18 グリース供給管 19 弾性シール溝 20 弾性シール 21 摺動部材 21a 貫通穴 22 すべり面 23 静圧ポケット 24 潤滑油供給管 25 転がり軸受 26 給油管 27 給油孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 宏 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 (72)発明者 野口 俊英 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャーナル軸受シェル外周面を凸状球面
    とし、これに摺接する凹状球面を有する軸受ハウジング
    で同ジャーナル軸受シェルを支持すると共に、同ジャー
    ナル軸受シェル側端面にスラスト軸受を形成した組み合
    わせすべり軸受において、前記ジャーナル軸受シェル外
    周の凸状球面の中心点を含む水平面に配置した左右一対
    の調心ピンで前記軸受ハウジングとジャーナル軸受シェ
    ルを連結し、回転軸の軸心が水平面から上下にずれて傾
    くことを許容可能にしたことを特徴とする組み合わせす
    べり軸受。
  2. 【請求項2】 前記ジャーナル軸受シェル外周面とこれ
    に摺接する軸受ハウジングは、少なくともいずれか一方
    の摺接面に摺動部材を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の組み合わせすべり軸受。
  3. 【請求項3】 前記ジャーナル軸受シェル外周面とこれ
    に摺接する軸受ハウジングは、いずれか一方の摺接面に
    グリースポケットと同グリースポケットを囲む弾性シー
    ルを設けたことを特徴とする請求項1に記載の組み合わ
    せすべり軸受。
  4. 【請求項4】 前記ジャーナル軸受シェル外周面又は軸
    受ハウジングの内周面のいずれか一方に周方向で複数に
    分割したパット状の摺動部材を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の組み合わせすべり軸受。
  5. 【請求項5】 前記ジャーナル軸受外周面とこれに摺接
    する軸受ハウジングは、いずれか一方の摺接面に潤滑油
    を供給する静圧ポケットを設けたことをを特徴とする請
    求項1に記載の組み合わせすべり軸受。
  6. 【請求項6】 前記調心ピンはころがり軸受を介して前
    記ジャーナル軸受シェルに支持されたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の組み合わせす
    べり軸受。
  7. 【請求項7】 前記調心ピンを支持するジャーナル軸受
    シェルの支持部に給油孔を設けたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載の組み合わせすべり
    軸受。
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