JPH11316469A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ―トリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ―トリッジ及び電子写真装置

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JPH11316469A
JPH11316469A JP5705299A JP5705299A JPH11316469A JP H11316469 A JPH11316469 A JP H11316469A JP 5705299 A JP5705299 A JP 5705299A JP 5705299 A JP5705299 A JP 5705299A JP H11316469 A JPH11316469 A JP H11316469A
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正人 田中
Hideyuki Takai
秀幸 高井
Koichi Nakada
浩一 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用的な高感度特性と繰り返し使用時の安定
した電位特性を有する写真感光体、該電子写真感光体を
有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供す
ることである。 【解決手段】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
体において、該感光層が特定の構造を有する有機基を有
するアゾ顔料を含有することを特徴とする電子写真感光
体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及
び電子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の構造を有す
るアゾ顔料を含有する電子写真感光体、該電子写真感光
体を備えたプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体に用いる光導電性
物質としては、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の
無機光導電性物質が広く用いられていた。有機光導電性
物質を用いた電子写真感光体は、有機光導電性物質の成
膜性が良く、塗工によって生産できるため、極めて生産
性が高く、安価な電子写真感光体を提供できるという利
点を有している。また、使用する染料や顔料等の選択に
より、感度を有する波長域を自在にコントロールできる
という利点も有し、これまで幅広い検討がなされてき
た。
【0003】特に最近では、有機光導電性染料や顔料を
含有した電荷発生層と、光導電性ポリマーや低分子の光
導電性物質を含有した電荷輸送層を積層した機能分離型
感光体の開発により、従来の有機電子写真感光体の欠点
とされていた感度や耐久性に著しい改善がなされてき
た。
【0004】アゾ顔料は優れた光導電性を示し、しかも
アゾ成分とカプラー成分の組み合わせ方で様々な特性を
有する化合物が容易に得られることから、これまで数多
くの化合物が提案されており、例えば特開昭47−37
543号公報、特開昭53−132347号公報、特開
昭54−22834号公報、特開昭58−70232号
公報、特開昭60−131539号公報、特開昭62−
2267号公報、特開昭62−192747号公報、特
開昭63−262656号公報、特開昭63−2647
62号公報及び特開平1−180554号公報等に開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アゾ顔料を用いた電子写真感光体は、感度や繰り返し使
用時の電位安定性の面で必ずしも十分であるとは言え
ず、実用化されているのは極僅かな材料のみである。
【0006】本発明の目的は、新規な電子写真感光体を
提供すること、実用的な高感度特性と繰り返し使用時の
安定した電位特性を有する写真感光体を提供すること、
また該電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ並
びに電子写真装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は支持体上
に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が
下記式(1)
【0008】
【外7】 (式中、Bは同一または異なって、水素原子、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、置換もしくは無置換のアル
キル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基及び置換も
しくは無置換のアミノ基を示し、Z1 は酸素原子及び硫
黄原子を示し、k1 は0または1を示し、Aは
【0009】
【外8】 を示し、R1 及びR2 は同一または異なって、水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール
基、置換もしくは無置換の複素環基及び置換もしくは無
置換の、R1 とR2 が結合して式中の窒素原子を環内に
含む環状アミノ基を形成するための基を示し、Z2 は酸
素原子及び硫黄原子を示し、k2 は1または2を示し、
Dは置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは
無置換のアルケニレン基及び
【0010】
【外9】 を示し、k3 は0または1を示す。)で示される有機基
を有するアゾ顔料を含有することを特徴とする電子写真
感光体である。
【0011】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】式中、
【0013】
【外10】 は、アゾ基を基準としてナフタレン環の6位の炭素に結
合することが電子写真特性の点で好ましい。
【0014】Bのアルキル基としてはメチル、エチル及
びプロピル等の基が挙げられ、アルコキシ基としては、
メトキシ及びエトキシ等の基が挙げられ、アミノ基とし
てはアミノ基及びジメチルアミノ基等が挙げられる。こ
れらの基が有してもよい置換基としてはフッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子等のハロゲン原子、ニ
トロ基及びシアノ基等が挙げられる。
【0015】また、R1 及びR2 のアルキル基としては
メチル、エチル、プロピル及びブチル等が挙げられ、ア
ラルキル基としてはベンジル、フェネチル及びナフチル
メチル等が挙げられ、アリール基としてはフェニル、ビ
フェニル、ナフチル及びアンスリル等が挙げられ、複素
環基としてはピリジル、チエニル、フリル、チアゾリ
ル、カルバゾリル、ジベンゾフリル、ベンゾイミダゾリ
ル及びベンゾチアゾリル等が挙げられる。
【0016】上記アルキル基が有してもよい置換基とし
てはフッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等
のハロゲン原子、ニトロ基及びシアノ基等が挙げられ、
上記アラルキル基、アリール基及び複素環基の有しても
よい置換基としては、メチル、エチル及びプロピル等の
アルキル基、メトキシ及びエトキシ等のアルコキシ基、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子等のハ
ロゲン原子、ジメチルアミノ及びジエチルアミノ等のア
ルキルアミノ基、フェニルカルバモイル基、ニトロ基、
シアノ基及びトリフルオロメチル等のハロメチル基等が
挙げられる。
【0017】R1 とR2 が結合することによって形成さ
れる式中の窒素原子を環内に含む環状アミノ基としては
ピロリル、ピロリニル、ピロリジル、インドリル、ピペ
リジニル、ピペラジニル、イソインドリル、カルバゾリ
ル、ベンゾインドリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピ
ラゾニリル、オキサジニル、フェノキサジニル及びベン
ゾカルバゾリル等から誘導される環状アミノ基が挙げら
れる。
【0018】この環状アミノ基が有してもよい置換基と
してはメチル、エチル及びプロピル等のアルキル基、メ
トキシ及びエトキシ等のアルコキシ基、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子等のハロゲン原子、ニ
トロ基、シアノ基及びトリフルオロメチル等のハロメチ
ル基等が挙げられる。
【0019】水素結合能力による顔料分子間の相互作用
の点から、R1 は水素原子であることが好ましい。ま
た、R1 が水素原子である場合、R2 は置換もしくは無
置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基
及び置換もしくは無置換のアリール基であることが好ま
しく、そのなかでも置換基もしくは無置換のアリール基
であることが好ましく、特には置換もしくは無置換のフ
ェニル基であることが好ましい。
【0020】Dのアルキレン基としてはメチレン、エチ
レン及びプロピレン等が挙げられ、アルケニレン基とし
てはビニレン及びプロペニレン等が挙げられる。
【0021】上記アルキレン基及びアルケニレン基が有
してもよい置換基としてはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子及びヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基及びシ
アノ基などが挙げられる。
【0022】Dのアルキレン基及びアルケニレン基とし
ては、k2 が1のときは−CH2 −、−CH2 CH2
−、−CH(CH3 )−、−CH2 CH2 CH2 −及び
−CH=CH−であることが好ましく、K2 が2のとき
は−CH2 −であることが、好ましい。また、Dがこれ
らの好ましい基であるときは、Bは全て水素原子である
ことが好ましく、Z2 は酸素原子であることが好まし
い。また、Dが
【0023】
【外11】 のときは、k2 は1であることが好ましい。
【0024】本発明においては、アゾ顔料が、式(1)
で示される有機基が結合基を介して結合してもよい、置
換もしくは無置換の芳香族炭化水素環または複素環を結
合している構造を有することが好ましい。
【0025】結合基を介して結合していてもよい、置換
もしくは無置換の芳香族炭化水素環としてはベンゼン、
ナフタレン、フルオレン、フェナンスレン、アントラセ
ン及びピレン等が挙げられ、結合基を介して結合してい
てもよい、置換もしくは無置換の複素環としてはフラ
ン、チオフェン、ピリジン、インドール、ベンゾチアゾ
ール、カルバゾール、アクリドン、ジベンゾチオフェ
ン、ベンゾオキサゾール、オキサジアゾール及びチアゾ
ール等の複素環、更に上記芳香族炭化水素環及び複素環
基を直接、あるいは芳香族性基または非芳香族性基で結
合したもの、例えばビフェニル、ビナフチル、ジフェニ
ルアミン、トリフェニルアミン、N−メチルジフェニル
アミン、フルオレノン、フェナンスレンキノン、アント
ラキノン、ベンズアンスロン、アンスアンスロン、ター
フェニル、ジフェニルオキサジアゾール、スチルベン、
ジスチリルベンゼン、アゾベンゼン、アゾキシベンゼ
ン、フェニルベンズオキサゾール、ジフェニルメタン、
ジフェニルスルホン、ジフェニルエーテル、ベンゾフェ
ノン、テトラフェニル−p−フェニレンジアミン、テト
ラフェニルベンジジン、N−フェニル−2−ピリジルア
ミン及びN,N−ジフェニル−2−ピリジルアミン等の
基が挙げられる。
【0026】上記芳香族炭化水素環及び複素環が有して
もよい置換基としては、メチル、エチル、プロピル及び
ブチル等のアルキル基、メトキシ及びエトキシ等のアル
コキシ基、ジメチルアミノ及びジエチルアミノ等のジア
ルキルアミノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及び
ヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基及び
ハロメチル基等が挙げられる。
【0027】即ち、本発明に用いられるアゾ顔料は下記
式(2)で示されることが好ましい。
【0028】
【外12】 (式中、Arは結合基を介して結合していてもよい、置
換もしくは無置換のアリール基及び置換もしくは無置換
の複素環基を示し、nは1〜4の整数を示し、Cpはフ
ェノール性水酸基を有するカプラー残基を示し、該Cp
の少なくともひとつは式(1)で示される有機基であ
る。) 本発明においては、nが2以上、特には2であることが
電子写真特性の点で好ましい。
【0029】式(2)中、式(1)で示される有機基以
外のCpの好ましい例としては、下記式(3)〜(1
6)で示される基が挙げられる。ただし、これらに限定
されるものではない。
【0030】
【外13】
【0031】
【外14】
【0032】
【外15】 上記式中のX1 はベンゼン環と縮合して、置換もしくは
無置換のナフタレン環、置換もしくは無置換のアントラ
セン環、置換もしくは無置換の、カルバゾール環、置換
もしくは無置換のベンゾカルバゾール環、置換もしくは
無置換のジベンゾフラン環、置換もしくは無置換のベン
ゾナフトフラン環、置換もしくは無置換のジフェニレン
サルファイト環、置換もしくは無置換のキノリン環、置
換もしくは無置換のイソキノリン環及び置換もしくは無
置換のアクリジン環等の芳香族炭化水素環及び複素環を
形成するのに必要な有機基を示す。
【0033】R4 及びR5 は同一または異なって、水素
原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは
無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール
基、置換もしくは無置換の複素環基及び置換もしくは無
置換の、R4 とR5 が結合して式中の窒素原子を環内に
含む環状アミノ基を形成するための基を示す。R6 及び
7 は同一または異なって、水素原子、置換もしくは無
置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル
基、置換もしくは無置換のアリール基及び置換もしくは
無置換の複素環基を示す。R8 は置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換
もしくは無置換のアリール基及び置換もしくは無置換の
複素環基を示す。
【0034】Y1 は置換もしくは無置換の2価の炭化水
素環基及び複素環基を形成するための基を示す。
【0035】形成される炭化水素環基及び複素環基は、
1 を含む下記の有機基
【0036】
【外16】 であり、好ましい例としては下記の基等が挙げられる。
【0037】
【外17】
【0038】Y2 は置換もしくは無置換の2価の芳香族
炭化水素環基を示し、o−フェニレン、o−ナフチレ
ン、ペリナフチレン、1,2−アンスリレン及び9,1
0−フェナンスレン等の基が挙げられ、Y3 は置換もし
くは無置換の2価の芳香族炭化水素環基あるいは窒素原
子を環内に含む2価の複素環基を示し、2価の芳香族炭
化水素環基としてはo−フェニレン、o−ナフチレン、
ペリナフチレン、1,2−アンスリレン及び9,10−
フェナンスレン等の基が挙げられ、窒素原子を環内に含
む2価の複素環基としては3,4−ピラゾールジイル、
2,3−ピリジンジイル、4,5−ピリジンジイル、
6,7−インダゾールジイル、5,6−ベンズイミダゾ
ールジイル及び6,7−キノリンジイル等の基が挙げら
れる。
【0039】Eは酸素原子、硫黄原子及びN−置換また
は無置換のイミノ基を示し、Nの置換基としては置換も
しくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラ
ルキル基及び置換もしくは無置換のアリール基を示す。
【0040】Z3 は酸素原子及び硫黄原子を示す。
【0041】上記R4 乃至R8 及びEのアルキル基とし
てはメチル、エチル及びプロピル等の基が挙げられ、ア
ラルキル基としては、ベンジル、フェネチル及びナフチ
ルメチル等の基が挙げられ、アリール基としてはフェニ
ル、ジフェニル、ナフチル及びアンスリル等の素が挙げ
られ、複素環基としてはピリジル、チエニル、フリル、
チアゾリル、カルバゾリル、ジベンゾフリル、ベンゾイ
ミダゾリル及びベンゾチアゾリル等の基が挙げられ、窒
素原子を環内に含む環状アミノ基としては、ピロール、
ピロリン、ピロリジン、ピロリドン、インドール、イン
ドリン、イソインドール、カルバゾール、ベンゾインド
ール、イミダゾール、ピラゾール、ピラゾリン、オキサ
ジン、フェノキサジン及びベンゾカルバゾール等から誘
導される基が挙げられる。
【0042】また、X1 、R4 乃至R8 、Y1 、Y2
3 及びEが有してもよい置換基としては、メチル、エ
チル、プロピル及びブチル等のアルキル基、メトキシ及
びエトキシ等のアルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子及びヨウ素原子等のハロゲン原子、ジメチルア
ミノ及びジエチルアミノ等のアルキルアミノ基、フェニ
ルカルバモイル基、ニトロ基、シアノ基及びトリフルオ
ロメチル等のハロメチル基等が挙げられる。
【0043】本発明に用いるアゾ顔料の好ましい例を以
下に列挙する。なお、本発明に用いるアゾ顔料はこれら
の代表例に限定されるものではない。
【0044】
【外18】
【0045】
【外19】
【0046】
【外20】
【0047】
【外21】
【0048】
【外22】
【0049】
【外23】
【0050】
【外24】
【0051】
【外25】
【0052】
【外26】
【0053】
【外27】
【0054】
【外28】
【0055】
【外29】
【0056】
【外30】
【0057】
【外31】
【0058】
【外32】
【0059】
【外33】
【0060】
【外34】
【0061】
【外35】
【0062】
【外36】
【0063】
【外37】
【0064】
【外38】
【0065】
【外39】
【0066】
【外40】
【0067】
【外41】
【0068】
【外42】
【0069】
【外43】
【0070】
【外44】
【0071】
【外45】
【0072】
【外46】
【0073】
【外47】
【0074】
【外48】
【0075】
【外49】
【0076】
【外50】
【0077】
【外51】
【0078】
【外52】
【0079】
【外53】
【0080】
【外54】
【0081】
【外55】
【0082】
【外56】
【0083】
【外57】
【0084】
【外58】
【0085】
【外59】
【0086】
【外60】
【0087】
【外61】
【0088】
【外62】
【0089】
【外63】
【0090】
【外64】
【0091】
【外65】
【0092】
【外66】
【0093】
【外67】
【0094】
【外68】
【0095】
【外69】
【0096】
【外70】
【0097】
【外71】
【0098】
【外72】
【0099】
【外73】
【0100】
【外74】
【0101】
【外75】
【0102】
【外76】
【0103】
【外77】
【0104】
【外78】
【0105】
【外79】
【0106】
【外80】
【0107】
【外81】
【0108】
【外82】
【0109】
【外83】
【0110】
【外84】
【0111】
【外85】
【0112】
【外86】
【0113】
【外87】
【0114】
【外88】
【0115】
【外89】
【0116】
【外90】
【0117】
【外91】
【0118】
【外92】
【0119】
【外93】
【0120】
【外94】
【0121】
【外95】
【0122】
【外96】
【0123】本発明に用いられるアゾ顔料は、下記式
(17)
【0124】
【外97】 (式中、B、Z1 、k1 及びAは式(1)のものと同
様。)で示されるカプラー成分とジアゾニウム塩構造を
有する化合物とをアルカリの存在下でカップリングする
ことによって容易に合成することができる。
【0125】更に、上記式(17)で示されるカプラー
成分は、k1 が0のときは、下記式(18)
【0126】
【外98】 (式中、Z1 は式(1)のものと同様。)で示される酸
と下記式(19)
【0127】
【外99】 (式中、B及びAは式(1)のものと同様。)で示され
るアニリン類とを、k1 が1のときは、下記式(20)
【0128】
【外100】 で示されるカルボン酸と下記式(21)
【0129】
【外101】 (式中、B、Z1 及びAは式(1)のものと同様。)で
示される尿素類とをベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等から選ばれる芳
香族系溶剤中、三塩化リンの存在下、80〜200℃で
加熱縮合するか、または下記式(22)(k1 =0)ま
たは下記式(23)(k1 =1)
【0130】
【外102】 (式中、Z1 は式(1)のものと同様。)
【0131】
【外103】 で示される酸クロリドと前記アニリン類または尿素類と
を上記芳香族系溶剤中で加熱して得られる化合物を酸や
アルカリ性条件下で脱アセチル化することにより合成す
ることができる。
【0132】本発明に用いられるアゾ顔料は、このよう
にして得られた式(17)で示されるカプラー成分を、
例えば下記式(24)
【0133】
【外104】 (式中、Ar及びnは式(2)のものと同様。)で示さ
れるアミノ化合物を常法によりジアゾ化したものと、ア
ルカリ存在下で水系カップリング反応させることにより
合成することができる。また、このアミノ化合物のジア
ゾニウム塩をホウフッ化塩あるいは塩化亜鉛複塩等の形
で一旦単離した後、適当な溶剤、例えばN,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びジ
メチルスルホキシド等の有機溶剤中、酢酸ソーダ、ピリ
ジン、トリメチルアミン及びトリエチルアミン等の塩基
の存在下で有機溶剤系カップリング反応することによっ
ても、本発明に用いられるアゾ顔料を合成することがで
きる。
【0134】また、本発明に用いられるアゾ顔料がフェ
ノール性水酸基を有するカプラー残基を複数有する場合
(式(2)ではnが2、3及び4の場合)は、同一分子
内に式(1)で示される有機基を1個含んでいればよい
が、好ましくは2個以上である。
【0135】式(1)で示される有機基以外のカプラー
残基を有するアゾ顔料は、下記式(25)
【0136】
【外105】 (式中、Arは式(2)のものと同様であり、m1 及び
2 はそれぞれ独立に1、2または3を示し、m1 +m
2 ≦4である。)で示されるアミノ化合物を常法により
ジアゾ化し、得られたジアゾニウム塩を前記式(17)
で示されるカプラー成分とアルカリ存在下でカップリン
グした後、例えば塩酸等の鉱酸類で加水分解し、下記式
(26)
【0137】
【外106】 (式中、Ar、B、Z1 、k1 及びAは式(1)のもの
と同様であり、m1 及びm2 は式(25)のものと同
様。)で示される反応生成物を得、この生成物を再度常
法によりジアゾ化後、式(17)とは別の例えば、式
(3)〜(16)に示されるような基を誘導するフェノ
ール性水酸基を有するカプラー成分と逐次カップリング
反応させることによって合成することができる。また、
常法により得た式(24)で示されるアミノ化合物のジ
アゾニウム塩を式(17)で示されるカプラー成分を少
なくとも1種含む混合カプラー溶液中に添加し、アルカ
リ存在下でカップリング反応させて目的のアゾ顔料を合
成してもよい。また、式(17)で示されるカプラー成
分の1種とアルカリ存在下で一次カップリング後、別種
のカプラー成分のアルカリ存在溶液を順次添加し、カッ
プリング反応を行わせる方法でも目的のアゾ顔料を合成
することができる。
【0138】合成例1(顔料例(2)−1の合成) 300ミリリットルビーカーに水150ミリリットル、
濃塩酸20ミリリットル(0.23モル)とo−アニシ
ジンを7.8g(0.032モル)を入れ、0℃迄冷却
し、亜硝酸ソーダ4.6g(0.076モル)を水10
ミリリットルに溶かした液を液温を5℃に保ちながら1
0分間で滴下した。15分間攪拌した後カーボンろ過
し、この溶液の中にホウフッ化ナトリウム10.5g
(0.096モル)を水90ミリリットルに溶解した液
を攪拌下に滴下した。析出したホウフッ化塩をろ過し、
冷水で洗浄した後、アセトニトリルで洗浄し、室温で減
圧乾燥した。収量は12.0gで、収率は85%であっ
た。
【0139】次に、1リットルビーカーにN,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF)50ミリリットルを入れ、
下記式
【0140】
【外107】 で示される化合物16.7g(0.042モル)を溶解
し、液温を5℃に冷却した後、先に得たホウフッ化塩
8.8g(0.020モル)を溶解し、次いでトリエチ
ルアミン5.1g(0.050モル)を5分間で滴下し
た。2時間攪拌した後、析出した顔料をろ取し、DMF
で4回、水で3回洗浄した後、凍結乾燥した。収量は1
9.5gで、収率は92%であった。
【0141】元素分析値 元素 計算値(%) 実験値(%) C 72.58 72.69 H 4.76 4.73 N 10.58 10.63
【0142】合成例2(顔料例(6)−1の合成) 1リットルビーカーにN,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)50ミリリットルを入れ、4−(2−ヒドロ
キシナフタレン−6−カルボキサミド)ベンズアニリド
16.1g(0.042モル)を溶解し、液温を5℃に
冷却した後、合成例1と同様にして得たホウフッ化塩
8.8g(0.020モル)を溶解し、次いでトリエチ
ルアミン5.1g(0.050モル)を5分間で滴下し
た。2時間攪拌した後、析出した顔料をろ取し、DMF
で4回、水で3回洗浄した後、凍結乾燥した。収量は1
9.2gで、収率は93%であった。
【0143】元素分析値 元素 計算値(%) 実験値(%) C 72.22 72.35 H 4.50 4.53 N 10.87 10.84
【0144】本発明の電子写真感光体は、支持体上に式
(1)で示される有機基を有するアゾ顔料を含有する感
光層を有する。本発明の電子写真感光体の好ましい例と
して、感光層を電荷発生層と電荷輸送層に機能分離した
電子写真感光体が挙げられる。
【0145】電荷発生層は、前記のアゾ顔料を適当な溶
剤中でバインダー樹脂と共に分散した塗布液を、支持体
上に公知の方法によって塗布することによって形成する
ことができる。その膜厚は5μm以下であることが好ま
しく、特には0.1〜1μmであることが好ましい。
【0146】この際に用いられるバインダー樹脂は、広
範な絶縁性樹脂から選択でき、また、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルアントラセン及びポリビニル
ピレン等の有機光導電性ポリマーからも選択できる。好
ましくはポリビニルブチラール、ポリビニルベンザー
ル、ポリアリレート(ビスフェノールとフタル酸の重縮
合体等)、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキ
シ樹脂、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリアクリル
アミド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース
系樹脂、ポリウレタン、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル及びポリビニルピロリドン等が挙げられる。また、バ
インダー樹脂の電荷発生層中における含有率は、80重
量%以下であることが好ましく、特には40重量%以下
であることが好ましい。
【0147】また、使用する溶剤は、前記の樹脂を溶解
し、後述の電荷輸送層や下引き層を溶解しないものから
選択することが好ましい。具体的には、メタノール、エ
タノール及びイソプロパノール等のアルコール系化合
物、アセトン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチ
ルケトン等のケトン系化合物、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド系化合物、ジメチルスルホキシド等の
スルホキシド系化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン及びエチレングリコールモノメチルエーテル等のエー
テル系化合物、酢酸メチル及び酢酸エチル等のエステル
系化合物、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエチ
レン、四塩化炭素、ジクロルヘキサン及びトリクロルエ
チレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素あるいはベンゼ
ン、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン及びジク
ロルベンゼン等の芳香族化合物等を用いることができ
る。
【0148】塗工は浸漬コーティング法、スプレーコー
ティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーテ
ィング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコー
ティング法、ローラーコーティング法及びカーテンコー
ティング法等のコーティング法を用いて行うことができ
る。
【0149】乾燥は、室温における指触乾燥後、加熱乾
燥する方法が好ましい。加熱乾燥は30〜200℃で5
分間〜2時間の範囲で静止または送風下で行うことがで
きる。
【0150】電荷輸送層は電荷発生層の上または下に積
層され、電界の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受
け取り、これを輸送する機能を有している。
【0151】電荷輸送物質は電子輸送性物質と正孔輸送
性物質とがあり、電子輸送性物質としては、例えばクロ
ラニル、ブロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキシジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フ
ルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フル
オレノン、2,4,7−トリニトロ−9−ジシアノメチ
レンフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサ
ントン及び2,4,8−トリニトロチオキサントン等の
電子吸引性物質やこれら電子吸引性物質を高分子化した
もの等が挙げられる。
【0152】正孔輸送性物質としては、N−エチルカル
バゾール及びN−イソプロピルカルバゾール等のカルバ
ゾール系化合物、N−メチル−N−フェニルヒドラジノ
−3−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−
ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチル
フェノチアジン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−
メチリデン−10−エチルフェノキサジン、p−ジエチ
ルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラ
ゾン及びp−ピロリジノベンズアルデヒド−N,N−ジ
フェニルヒドラゾン等のヒドラゾン系化合物、1−〔ピ
リジル(2)〕−3−(α−メチル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−ジフェニル−3−(p−ジエチルアミノ
スチリル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)ピラゾリン、1−フェニル−3−(α−ベンジ
ル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチ
ルアミノフェニル)ピラゾリン、及びスピロピラゾリン
等のピラゾリン系化合物、4−ジエチルアミノ−β−ナ
フチルスチレン及び4−ジフェニルアミノ−4′−メト
キシスチルベン等のスチリル系化合物、2−(p−ジエ
チルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノベンズオキ
サゾール及び2−(p−ジエチルアミノフェニル)−4
−(p−ジエチルアミノフェニル)−5−(2−クロロ
フェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化合物、2
−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミ
ノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、ビス(4
−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フェニルメ
タン及び2−(N,N−p−ジトリル)アミノ−9,9
−ジメチルフルオレン等のトリアリールメタン系化合
物、1,1−ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−
メチルフェニル)ヘプタン及び1,1,2,2−テトラ
キス(4−N,N−ジメチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)エタン等のポリアリールアルカン系化合物、トリフ
ェニルアミン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビ
ニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアク
リジン、ポリ−9−ビニルアントラセン、ピレン−ホル
ムアルデヒド樹脂及びエチレンカルバゾールホルムアル
デヒド樹脂等が挙げられる。これらの有機電荷輸送物質
の他にセレン、セレン−テルル、アモルファスシリコン
及び硫化カドミウム等の無機材料も用いることができ
る。また、これらの電荷輸送物質は1種または2種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0153】電荷輸送物質が成膜性を有していないとき
には、適当なバインダー樹脂を選択することによって被
膜形成できる。バインダー樹脂としては、例えばアクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレンコポ
リマー、アクリロニトリル−ブタジエンコポリマー、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリスル
ホン、ポリアクリルアミド、ポリアミド及び塩素化ゴム
等の絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセン及びポリビニルピレン等の
有機光導電性ポリマー等が挙げられる。
【0154】電荷輸送層は、電荷キヤリアを輸送できる
限界があるので、必要以上に膜厚を厚くすることができ
ない。一般的には5〜30μm、好ましくは10〜25
μmである。塗工によって電荷輸送層を形成する際に
は、前述したような適当なコーティング法を用いること
ができる。
【0155】本発明の別の具体例として、前述のアゾ顔
料と電荷輸送物質を同一層に含有する感光層を有する電
子写真感光体を挙げることができる。また、この例にお
いて、前記電荷輸送物質に加えて、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾールとトリニトロフルオレノンからなる電荷移動
錯体化合物を用いることができる。この場合は、前述の
アゾ顔料と電荷移動錯体化合物をテトラヒドロフランに
溶解したポリエステル溶液中に分散した後、被膜形成さ
せて作成する。
【0156】いずれの感光層においても、式(1)で示
される有機基を有するアゾ顔料を少なくとも1種含有す
る。その結晶形は非晶質であっても結晶質であってもよ
く、また必要に応じて光吸収の異なる顔料を組み合わせ
て用いることによって感光体の感度を高めたり、パンク
ロマチックな感光体を作成する等の目的で式(1)で示
される有機基を有するアゾ顔料を2種以上組み合わせた
り、あるいは公知の電荷発生物質と組み合わせて用いる
ことも可能である。
【0157】本発明に用いられる支持体は、導電性を有
していれば、いずれのものでもよく、例えばアルミニウ
ム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナジ
ウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジ
ウム、金及び白金を用いることができる。その他にはア
ルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化
スズ及び酸化インジウム−酸化スズ合金等を真空蒸着法
によって被膜形成された層を有するプラスチック(例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート及びアクリル樹脂、ポリフッ
化エチレン等)、導電性粒子(例えばアルミニウム粉
末、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、カーボンブラッ
ク及び銀粒子等)を適当なバインダー樹脂と共にプラス
チックまたは前記支持体の上に被覆した支持体、導電性
粒子をプラスチックや紙に含浸させた支持体や導電性ポ
リマーを有するプラスチック等を用いることができる。
【0158】本発明においては、支持体と感光層の中間
にバリヤー機能と接着機能を有する下引き層を設けるこ
とができる。下引き層の膜厚は0.1〜10μm、好ま
しくは0.5〜5μmである。下引き層はカゼイン、ポ
リビニルアルコール、ニトロセルロース、ポリアミド
(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合
ナイロン及びN−アルコキシメチル化ナイロン等)、ポ
リウレタン及び酸化アルミニウム等によって形成するこ
とができる。
【0159】また、本発明においては、感光層を外部か
らの機械的及び化学的悪影響から保護すること等を目的
として、保護層として樹脂層や導電性粒子や電荷輸送物
質を含有する樹脂層を感光層上に設けることもできる。
【0160】本発明の電子写真感光体は電子写真複写機
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター及
びレーザー製版等の近赤外光源を用いたデジタル記録シ
ステムの多数の電子写真応用分野にも広く用いることが
できる。
【0161】次に、本発明のプロセスカートリッジ及び
電子写真装置について説明する。図1に本発明の電子写
真感光体を有するプロセスカートリッジを有する電子写
真装置の概略構成を示す。図において、1はドラム状の
本発明の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向
に所定の周速度で回転駆動される。感光体1は回転過程
において、一次帯電手段3によりその周面に正または負
の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光や
レーザービーム走査露光等の露光手段(不図示)からの
露光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像
が順次形成されていく。
【0162】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピー)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリーニング手段9によって転写残りトナーの除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返し
画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ロ
ーラー等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は
必ずしも必要ではない。
【0163】本発明においては、上述の感光体1、一次
帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを
複写機やレーザービームプリンター等の電子写真装置本
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば一次帯電
手段3、現像手段5及びクリーニング手段9の少なくと
も1つを感光体1と共に一体に支持してカートリッジ化
し、装置本体のレール12等の案内手段を用いて装置本
体に着脱可能なプロセスカートリッジ11とすることが
できる。
【0164】なお、露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読み取り、信号化し、
この信号に従って行われるレーザービームの走査、LE
Dアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等によ
り照射される光である。
【0165】
【実施例】実施例1 アルミニウム支持体上にメトキシメチル化ナイロン(重
量平均分子量32,000)5gとアルコール可溶性共
重合ナイロン(重量平均分子量29,000)10gを
メタノール95gに溶解した液をマイヤーバーで塗布
し、乾燥することによって、膜厚が1μmの下引き層を
形成した。
【0166】次に、前記顔料例(2)−1の顔料5gを
シクロヘキサノン95gにポリビニルブチラール(ブチ
ラール化度63モル%)2gを溶かした液に加え、サン
ドミルで20時間分散した。この分散液を下引き層の上
にマイヤーバーで塗布し、乾燥することによって、膜厚
が0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0167】次いで、下記式
【0168】
【外108】 で示されるヒドラゾン化合物5gとポリメチルメタクリ
レート(数平均分子量100,000)5gをクロロベ
ンゼン35gに溶解し、この液を電荷発生層の上にマイ
ヤーバーで塗布し、乾燥することによって、膜厚が20
μmの電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真感光体
とした。
【0169】実施例2〜36 顔料例(2)−1の顔料に代えて、表1に示される顔料
を用いた他は、実施例1と同様にして実施例2〜36の
電写真感光体を作成した。
【0170】作成した各電子写真感光体を静電複写紙試
験装置(商品名SP−428、川口電機(株)製)を用
いて−5KVのコロナ放電で負に帯電し、1秒間暗所放
置した後、ハロゲンランプを用いて照度10ルックスの
光で露光し、帯電特性を評価した。帯電特性としては帯
電直後の表面電位V0 と暗所放置後の表面電位が1/2
に減衰するのに必要な露光量E1/2 を測定した。結果を
表1に示す。
【0171】
【表1】
【0172】比較例1〜5 顔料例(2)−1の顔料に代えて、下記式で示される比
較顔料1〜5を用いた他は、実施例1と同様にして比較
例1〜5の電子写真感光体を作成し、評価した。結果を
表2に示す。
【0173】
【外109】
【0174】
【外110】
【0175】
【表2】
【0176】これらの評価結果から、本発明の電子写真
感光体はいずれも十分な帯電能と優れた感度特性を有し
ていることがわかる。
【0177】実施例37〜60 実施例1で作成した電子写真感光体を外径30φmmの
シリンダーに貼り付け、−6.5KVのコロナ帯電器、
露光光学系、現像器、転写帯電器、除電露光光学系及び
クリーナーを備えた電子写真複写機の感光体として取り
付けた。
【0178】初期の暗部電位VD と明部電位VL をそれ
ぞれ−700V、−200V付近に設定し、5,000
回繰り返し使用した際の初回と5,000回転目での暗
部電位の変動量ΔVD と明部電位の変動量ΔVL を測定
した。結果を表3に示す。なお、電位の変動量における
負符号は電位の絶対値が減少したことを表わし、正符号
は電位の絶対値が増加したことを表わす。
【0179】実施例3、4、6、7、10、11、1
4、15〜23、27〜30、32、33及び36で作
成した電子写真感光体についても同様に評価を行った。
結果を表3に示す。
【0180】
【表3】
【0181】比較例6〜10 比較例1〜5で作成した電子写真感光体を実施例37と
同様の方法で評価した。結果を表4に示す。
【0182】
【表4】
【0183】これらの結果から、本発明の電子写真感光
体は繰り返し使用時の電位変動が少ないことがわかる。
【0184】実施例61 アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム
のアルミニウム面上に1.2μmの膜厚を有するポリビ
ニルアルコールの下引き層を形成し、この上に実施例1
と同様の電荷発生層用の分散液をマイヤーバーで塗布
し、乾燥することによって、膜厚が0.2μmの電荷発
生層を形成した。
【0185】次いで、下記式
【0186】
【外111】 で示されるスチリル化合物5gとポリカーボネート(重
量平均分子量55,000)5gをテトラヒドロフラン
40gに溶かした液を電荷発生層の上にマイヤーバーで
塗布し、乾燥することによって、膜厚が20μmの電荷
輸送層を形成した。
【0187】作成した電子写真感光体の帯電特性と耐久
特性を実施例1及び実施例37と同様の方法によって評
価した。結果を示す。 V0 :−720V、E1/2 :0.95lux・sec ΔVD :+5V、ΔVL :+5V
【0188】実施例62 実施例19と同様の電荷発生層用の分散液を用いた他
は、実施例61と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価した。結果を示す。 V0 :−710V、E1/2 :1.40lux・sec ΔVD :+15V、ΔVL :+5V
【0189】実施例63 アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム
のアルミニウム面上に1.0μmの膜厚を有するポリビ
ニルアルコールの下引き層を形成し、この上に実施例6
と同様の電荷発生層用の分散液をマイヤーバーで塗布
し、乾燥することによって、膜厚が0.20μmの電荷
発生層を形成した。
【0190】次いで、下記式
【0191】
【外112】 で示されるトリアリールアミン化合物5gとポリカーボ
ネート(重量平均分子量55,000)5gをテトラヒ
ドロフラン40gに溶かした液を電荷発生層の上にマイ
ヤーバーで塗布し、乾燥することによって、膜厚が21
μmの電荷輸送層を形成した。
【0192】作成した電子写真感光体の帯電特性と耐久
特性を実施例1及び実施例37と同様の方法によって評
価した。結果を示す。 V0 :−710V、E1/2 :0.82lux・sec ΔVD :0V、ΔVL :+15V
【0193】実施例64 実施例33と同様の電荷発生層用の分散液を用いた他
は、実施例63と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価した。結果を示す。 V0 :−730V、E1/2 :0.78lux・sec ΔVD :0V、ΔVL :−5V
【0194】実施例65 電荷発生層と電荷輸送層を逆の順番で積層した他は、実
施例17と同様にして電子写真感光体を作成し、評価し
た。ただし帯電は正帯電とした。結果を示す。 V0 :+700V、E1/2 :1.37lux・sec
【0195】実施例66 電荷発生層と電荷輸送層を逆の順番で積層した他は、実
施例27と同様にして電子写真感光体を作成し、実施例
65と同様にして評価した。結果を示す。 V0 :+700V、E1/2 :1.53lux・sec
【0196】実施例67 実施例14と同様にして電荷発生層まで形成した。2,
4,7−トリニトロ−9−フルオレノン5gとポリ−
4,4′−ジオキシジフェニル−2,2−プロパンカー
ボネート(重量平均分子量300,000)5gをテト
ラヒドロフラン50gに溶解した液を上記電荷発生層の
上にマイヤーバーで塗布し、乾燥することによって、膜
厚が20μmの電荷輸送層を形成した。
【0197】作成した電子写真感光体の帯電特性を実施
例1と同様の方法によって評価した。ただし帯電は正帯
電とした。結果を示す。 V0 :+690V、E1/2 :1.72lux・sec
【0198】実施例68 実施例29と同様の電荷発生層用の分散液を用いた他
は、実施例67と同様にして電子写真感光体を作成し、
評価した。結果を示す。 V0 :+700V、E1/2 :1.63lux・sec
【0199】実施例69 顔料例(3)−18の顔料0.5gをシクロヘキサノン
9.5gと共にペイントシェイカーで5時間分散した。
ここへ実施例1で用いたのと同じ電荷輸送物質5gとポ
リカーボネート5gをテトラヒドロフラン50gに溶か
した液を加え、更に1時間振とうした。調製した塗布液
をアルミニウム支持体上にマイヤーバーで塗布し、乾燥
することによって、膜厚が21μmの感光層を形成し
た。
【0200】作成した電子写真感光体の帯電特性を実施
例1と同様の方法で評価した。ただし帯電は正帯電とし
た。結果を示す。 V0 :+700V、E1/2 :1.25lux・sec
【0201】実施例70 顔料例(7)−15の顔料を用いた他は、実施例69と
同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。結果を
示す。 V0 :+700V、E1/2 :1.75lux・sec
【0202】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、感光層に特
定の構造を有するアゾ顔料を含有することにより、感光
層内部における電荷キヤリアの発生効率ないしは注入効
率のいずれか一方あるいは双方が改善され、感度や繰り
返し使用時の電位安定性に優れた特性が得られるという
顕著な効果を奏する。また、プロセスカートリッジ及び
電子写真装置に装着して同様に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
    体において該感光層が下記式(1) 【外1】 (式中、Bは同一または異なって、水素原子、ハロゲン
    原子、ニトロ基、シアノ基、置換もしくは無置換のアル
    キル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基及び置換も
    しくは無置換のアミノ基を示し、Z1 は酸素原子及び硫
    黄原子を示し、k1 は0または1を示し、Aは 【外2】 を示し、R1 及びR2 は同一または異なって、水素原
    子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無
    置換のアラルキル基、置換もしくは無置換のアリール
    基、置換もしくは無置換の複素環基及び置換もしくは無
    置換の、R1 とR2 が結合して式中の窒素原子を環内に
    含む環状アミノ基を形成するための基を示し、Z2 は酸
    素原子及び硫黄原子を示し、k2 は1または2を示し、
    Dは置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは
    無置換のアルケニレン基及び 【外3】 を示し、k3 は0または1を示す。)で示される有機基
    を有するアゾ顔料を含有することを特徴とする電子写真
    感光体。
  2. 【請求項2】 アゾ顔料が、式(1)で示される有機基
    が結合基を介して結合してもよい、置換もしくは無置換
    の芳香族炭化水素環または複素環と結合している構造を
    有する請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 アゾ顔料が下記式(2) 【外4】 (式中、Arは結合基を介して結合していてもよい、置
    換もしくは無置換のアリール基及び置換もしくは無置換
    の複素環基を示し、nは1〜4の整数を示し、Cpはフ
    ェノール性水酸基を有するカプラー残基を示し、該Cp
    の少なくともひとつは式(1)で示される有機基であ
    る。)で示される請求項2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 nが2以上である請求項3記載の電子写
    真感光体。
  5. 【請求項5】 アゾ顔料が有する 【外5】 がアゾ基を基準としてナフタレン環の6位の炭素に結合
    し、かつAが以下の(a)または(b) (a)Bの全てが水素原子で、k2 が1で、Z2 が酸素
    原子で、Dが−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH
    (CH3 )−、−CH2 CH2 CH2 −及び−CH=C
    H−であるか、Bの全てが水素原子で、k2 が2で、Z
    2 が酸素原子で、Dが−CH2 −である。 (b)k2 が1で、Dが 【外6】 (式中、k3 は0または1で示す。)である。の条件を
    満足する請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真感
    光体。
  6. 【請求項6】 R1 が水素原子である請求項1乃至5の
    いずれかに記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 R2 が置換もしくは無置換のアルキル
    基、置換もしくは無置換のアラルキル基及び置換もしく
    は無置換のアリール基である請求項6記載の電子写真感
    光体。
  8. 【請求項8】 R2 が置換もしくは無置換のアリール基
    である請求項7記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 R2 が置換もしくは無置換のフェニル基
    である請求項8記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の電
    子写真感光体、及び帯電手段、現像手段及びクリーニン
    グ手段からなる群より選択される少なくともひとつの手
    段を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれかに記載の電
    子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写
    手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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