JPH11318191A - コンバインの穀粒排出操作装置 - Google Patents

コンバインの穀粒排出操作装置

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JPH11318191A
JPH11318191A JP15681298A JP15681298A JPH11318191A JP H11318191 A JPH11318191 A JP H11318191A JP 15681298 A JP15681298 A JP 15681298A JP 15681298 A JP15681298 A JP 15681298A JP H11318191 A JPH11318191 A JP H11318191A
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順二 林
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浩行 小郷
Makoto Yabuki
矢吹  誠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀粒排出の操作を電気的に行うものにおい
て、穀粒排出中に、穀粒排出を停止させるための電気系
統が故障したとき、穀粒排出を確実に非常停止させるこ
とができ、また穀粒排出を操作するための電気系統が故
障したときでも、穀粒排出操作を確実且つ円滑に行える
ようにする。 【解決手段】 スイッチ37の操作により電気的に穀粒
排出クラッチ機構29の断続を行わせるようにした電気
式穀粒排出操作手段に加えて、この電気式穀粒排出操作
手段の作動状態の如何に拘わらず、操作レバー36の操
作により機械的に前記穀粒排出クラッチ機構29の断続
を行わせることを可能とした機械式穀粒排出操作手段を
設けた穀粒排出操作装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの穀粒
排出操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチ操作により電動モーターが作動
して籾排出クラッチ機構の断続を行わせるものとした電
気式籾排出操作手段を備えたコンバインは存在している
(特公平6−42807号公報参照)。
【0003】上記コンバインにおいて、スイッチ操作に
より籾排出指令が制御装置に入力されると、籾排出クラ
ッチ機構が続作動し、籾排出オーガ装置にエンジンの回
転が伝達され、籾排出オーガ装置の籾排出口から籾タン
ク内の籾が排出される。
【0004】逆にスイッチ操作により籾排出の停止指令
が制御装置に入力されると、籾排出クラッチ機構が断作
動し、籾排出オーガ装置へのエンジンの回転の伝達が断
たれ、籾タンク内の籾の排出が停止される。
【0005】上記スイッチは例えば操縦部と、籾排出オ
ーガ装置の一部をなす横向きオーガの先端部との二個所
に設けるようになされるのであり、このようにすれば操
縦部及び横向きオーガ先端部の何れの場所からも籾排出
クラッチ機構を断続させることができ、籾排出作業が便
利に行えるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のコンバ
インでは、籾排出クラッチ機構が続状態となされて籾の
排出が行われている途中で、籾排出操作用の電気系統が
故障し前記クラッチ手段の操作が不可能になった場合、
籾排出の停止操作はエンジンを停止させることにより行
っているが、このような処置では籾排出の迅速な停止が
困難となって不安全となるほか、籾排出オーガ装置に作
用している籾抵抗がエンジンの再始動を妨げるため、円
滑な籾排出作業が損なわれる。
【0007】また籾排出クラッチ機構が断状態のとき
に、籾排出操作用の電気系統が故障すると、籾排出クラ
ッチの断続操作が困難となり、籾排出作業が円滑に行え
なくなってしまう。本発明は上記のような実情に対処し
得るコンバインの穀粒排出操作装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、刈取部、操縦部、エンジン、脱穀選別
処理部及び穀粒タンクを走行部に支持させると共に、穀
粒タンク内の穀粒を機外に排出させるための穀粒排出オ
ーガ装置を具備し、この穀粒排出オーガ装置には穀粒排
出クラッチ機構を介してエンジンの回転を伝達されるも
のとなされたコンバインにおいて、スイッチ操作により
電気的に穀粒排出クラッチ機構の断続を行わせるように
した電気式穀粒排出操作手段に加えて、この電気式穀粒
排出操作手段の作動状態の如何に拘わらず、操作レバー
の操作により機械的に前記穀粒排出クラッチ機構の断続
を行うことを可能とした機械式穀粒排出操作手段を設け
るのである。
【0009】この発明によれば、穀粒排出操作用の電気
系統が故障したとき、電気式穀粒排出操作手段に代えて
機械式穀粒排出操作手段を使用することにより、穀粒排
出の開始及び停止の操作が行われるものとなる。
【0010】上記発明は具体的には次のような構成とな
す。即ち、穀粒排出クラッチ機構をインナー及びアウタ
ーを介して動作させるものとした操作レバーを設け、一
方では前記インナーを変位させることにより穀粒排出ク
ラッチ機構を動作させるものとした電動モーター及び、
このモーターを作動させるためのスイッチを設けるほ
か、アウターの一端部が通常位置と非通常位置の何れか
に固定される構成となす。
【0011】これによれば、スイッチ及び操作レバーの
何れによっても穀粒排出クラッチ機構の断続操作が可能
となる。さらに詳細に言うと、電動モーターが穀粒排出
クラッチ機構の続状態で故障したときは単に操作レバー
を操作するのみで、穀粒排出クラッチ機構が断続される
ものとなり、一方、電動モーターが穀粒排出クラッチ機
構の断状態で故障したときは、アウターの一端部を特定
方向へ離れた他位置に位置保持させた状態の下で、操作
レバーを操作することにより、穀粒排出クラッチ機構が
断続されるものとなる。
【0012】この発明はさらに次のように具体化させる
ことができる。即ち、インナーの適当に離れた二個所を
案内部材(一対のアウター受)に支持させると共に、こ
の案内部材(一対のアウター受)間のインナー部分を電
動モーターでインナーと交差する向きへ変位させること
により穀粒排出クラッチ機構が作動される構成となす。
【0013】或いはこれに代えて、電動モーターがアウ
ターの一端部を変位させることでインナーが変位され、
このインナーの変位により穀粒排出クラッチ機構が作動
される構成となす。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図6は本発明の一実施例に
係るコンバインに関するもので、図1は平面図、図2は
右側面図、図3〜図6は籾排出オーガ装置の操作装置の
一部を示す説明図である。
【0015】図1及び図2において、1は走行部、2は
走行部1に支持された機台、そして、3は機台2の前部
に設けた刈取部である。機台2上には操縦部4、脱穀選
別処理部5、排わら処理部6、籾タンク7及び籾排出オ
ーガ装置8が設けてある。
【0016】上記籾排出オーガ装置8についてさらに詳
しく説明すると、籾タンク7の底部に前後向きに装設さ
れた下部コンベア9、籾タンク7の後部に起立状に設け
られた縦向きオーガ10、及び、縦向きオーガ10の上
端から接続筒部11を介して横向きに延出された横向き
オーガ12からなっている。
【0017】ここに、下部コンベア9は、操縦部4の後
部に設けたエンジン13の回転を伝達されることによ
り、籾タンク7内の籾を縦向きオーガ10の下部へ向け
て送り出すものとなしてある。
【0018】縦向きオーガ10は、一定縦軸Y廻りの回
転自在に支持された縦パイプ15を備えると共にこの縦
パイプ15内に前記下部コンベア9と連動される縦向き
コンベア10aを設け、この縦向きコンベア10aで籾
を下方から上方へ搬送するようになすほか、機台2と同
体部に設けられた電動モーター16により縦パイプ15
が一定縦軸Y廻りへ回動されるようになしてある。
【0019】上記電動モーター16の内部にはこれの回
転を規制するためのブレーキ手段16aが組み込んであ
り、このブレーキ手段16aは電動モーター16への駆
動用電力の通電が絶たれた状態のとき及び電動モーター
16が回転するときに、縦パイプ15の自由な回転を許
容する状態、即ち非規制状態となるようになされてい
る。
【0020】接続筒部11は、縦向きオーガ10と横向
きオーガ12とを前記一定縦軸Yと直交した一定横軸X
廻りの揺動可能に接続すると共に、内部には縦向きオー
ガ10内の縦向きコンベア10aと連動されて籾を縦向
きオーガ10側から横向きオーガ12側へ搬送するもの
とした図示しない受継コンベアを設け、外部には横向き
オーガ12を一定横軸X廻りへ起伏させるための油圧シ
リンダ17を設けた構成となしてある。
【0021】そして横向きオーガ12については、次の
ようになしてある。即ち、元側オーガ18と先側オーガ
19とを備えており、これらのオーガ18、17はそれ
ぞれの側に固着されたフランジ18a、19aを介して
結合されている。先側オーガ19の先端部には籾排出口
20が設けてあり、この排出口20の下端周囲から撓み
変形可能な樹脂シート21が垂下させてある。
【0022】元側オーガ18と先側オーガ19の内方に
は、それぞれに対応させて元側コンベア18bと先側コ
ンベア19bとが設けてあり、この際、元側コンベア1
8は接続筒部11の受継コンベアと連動連結させ、また
元側コンベア18bと先側コンベア19bの各コンベア
軸は一体状に結合させている。脱穀選別処理部5の側部
には横向きオーガ12を格納姿勢状態に支持するための
受止め具22が設けてある。
【0023】上記エンジン13から下部コンベア9まで
の動力伝達機構は次のようになしてある。即ち、籾タン
ク7の下部近傍の機台2上に中間伝動装置23が設けて
あり、この伝動装置23には機体左右方向の軸廻りへ回
転される第一中間プーリ24と、このプーリ24と連動
連結され機体前後方向の軸廻りへ回転される第二中間プ
ーリ25とを備えている。
【0024】そして第一中間プーリ24には、エンジン
13の出力軸に固定された原動プーリ26に掛け回され
た無端状の伝動ベルト27が緊張状態に掛け回してあ
り、また第二中間プーリ25と下部コンベア9の前部に
固定された入力プーリ28との間には、これらプーリ間
の回転伝達を断続させるための籾排出クラッチ機構29
が形成してある。
【0025】このクラッチ機構29は図3に示すように
第二中間プーリ25と入力プーリ28との間に弛緩状態
に掛け回される無端状の伝動ベルト30と、この伝動ベ
ルト30を緊張させるためのテンションローラ31とを
備えている。この際、テンションローラ31は、機台2
と同体に固定された支軸32に揺動可能に支持されたア
ーム部材33の先端に軸着されている。
【0026】次に籾排出オーガ装置8用の操作装置につ
いて図1〜図6により説明する。34は電動モーター1
6及び油圧シリンダ17を作動させるための制御装置
で、操縦部4近傍に設けてある。この制御装置34に所
要の指令を入力するための操作手段35A、35Bが、
操縦部4と、横向きオーガ12の先端部とに設けてあ
る。
【0027】操縦部4の操作手段35Aは前記クラッチ
機構29を機械的に断続させるための操作レバー36
と、前記クラッチ機構29を電気的に断続させるための
籾排出スイッチ37と、横向きオーガ12を昇降及び旋
回作動させるためのクロスレバースイッチ38とからな
っている。一方、横向きオーガ12先端部の操作手段3
5Bは前記クラッチ機構29を電気的に断続させるため
の籾排出スイッチ39と、このオーガ12を昇降させる
ための昇降スイッチ40と、このオーガ12の自由な旋
回を規制するためのブレーキ手段16aを非規制状態に
するものとした旋回規制解除スイッチ41とからなって
いる。
【0028】上記操作レバー36は揺動操作されるもの
で、入り位置p1と切り位置p2の二位置で保持される
ようになしてある。また上記昇降スイッチ40と籾排出
スイッチ39とは横向きオーガ12先端部の側部に設け
たスイッチボックス42に取り付けてある。そして、旋
回規制解除スイッチ41は横向きオーガ12先端部に突
出状に固定させた平面視コ字形の取手43の側辺部に取
り付けてある。この際、取手43の内方には旋回規制解
除スイッチ41を入り切りさせるためのレバー部材44
を設ける。
【0029】各スイッチ37、38、39、40、41
について説明すると、籾排出スイッチ37、39は何れ
も二つのスイッチs1、s2からなり、一方のスイッチ
s1を押し操作すると籾排出指令が、そして他方のスイ
ッチs2を押し操作すると籾排出の停止指令が制御装置
34に入力されるようになしてある。
【0030】クロスレバースイッチ38はレバー部材を
前後左右に揺動させるものとなしてあって、レバー部材
が前後に揺動されると、昇降指令が制御装置34に入力
され、左右に揺動されると、旋回指令が制御装置34に
入力されるようになしてある。
【0031】昇降スイッチ40は上側スイッチ40aを
押し操作しているときのみ上昇指令が制御装置34に入
力され、下側スイッチ40bを押し操作しているときの
み下降指令が制御装置34に入力されるようになしてあ
り、また旋回規制解除スイッチ41はレバー部材44を
取手43の握り部43aに近接させているときブレーキ
手段16aが非規制状態となるようになしてある。
【0032】図5において、45はバッテリ、46は電
動モーター16を発停させるリレーボックス、47は前
記クラッチ機構29を断続させるための電動モーター4
8を発停させるリレーボックス、そして49は前記油圧
シリンダ17を伸縮させるための圧力油を供給排出する
ための油流れ方向切換弁を開閉させるためのソレノイド
である。
【0033】上記操作レバー36及び籾排出スイッチ3
7、39による操作機構について、さらに詳細に説明す
ると、次のとおりである。即ち、操作レバー36は図3
に示す軸50廻りの揺動可能に装着してあり、その出力
部36aと、前記アーム部材33の入力部33aに係着
されたスプリング34の先端部とをインナー51をなす
ワイヤで結合させている。
【0034】インナー51はフレキシブルな案内管をな
した二つのアウター52、53に内挿させてあり、二つ
のアウター52、53の間にはモーターユニット54が
設けてある。モーターユニット54は図6に示すように
機体の適宜個所に固定された板部材55と、この板部材
55に固定された電動モーター48と、このモーター4
8により作動されるインナー引張手段56と、各アウタ
ー52、53の端部を位置保持させるための一対のアウ
ター受57、58とを備えている。
【0035】各アウター受57、58は図6Bに示すよ
うな軸部aを有すると共に、この軸部aを板部材55の
孔に挿着して軸部a廻りの揺動自在となしてある。そし
て、一方のアウター52は一端を前記アウター受57に
支持させ、他端を、通常位置p3及び非通常位置p4の
何れかに択一的に固定されるアウター受59に支持させ
たものとなし、他方のアウター53は一端を前記アウタ
ー受58に支持させ、他端を機体側に固定されたアウタ
ー受60に支持させたものとなしてある。
【0036】上記インナー引張手段56は、電動モータ
ー48で回転支持軸48a廻りへ回転されるクランク6
1から引張ロッド62を延長させ、このロッド62の先
端にインナー51に係合される円形体63を枢着し、電
動モーター48の回転によりインナー51を仮想線k1
のように引き寄せ或いは実線のように復帰させるものと
なしてある。
【0037】上記した操作装置は例えば次のように使用
される。即ち、籾排出オーガ装置8を操縦部4から作動
させても支障がない場合は、操縦部4の操作手段35A
を操作することにより所要の作動を行わせる。
【0038】例えば横向きオーガ12を上昇させたいと
きは、クロスレバースイッチ38のレバー部材を後方
へ、逆に下降させたいときはこれを前方へ揺動させる。
このレバー部材の前後揺動により、制御装置34がソレ
ノイド49の通電状態を変化させて圧力油の流れ方向切
換弁を切換作動させ、この切換作動により油圧シリンダ
17が伸張或いは下降され、横向きオーガ12がX軸廻
りへ揺動され、籾排出口20は予定どうりに上昇或いは
下降されるものとなる。
【0039】また横向きオーガ12を左方へ旋回させた
いときは、レバー部材を左方へ揺動させ、逆に横向きオ
ーガ12を右方へ旋回させたいときはこれを右方へ揺動
させる。このレバー部材の左右揺動により制御装置34
は電動モータ16に正転用或いは逆転用の通電を行い、
これによりブレーキ手段16aは非規制状態となって電
動モーター16が正転又は逆転され、縦パイプ15がY
軸廻りへ回動され、横向きオーガ12は予定された左右
何れかの向きへ旋回されるものとなる。
【0040】上記のようにして横向きオーガ12を昇降
及び旋回作動させてこれを所要の位置に設定した後、籾
タンク7内の籾を排出させるのである。通常使用の場
合、操作レバー36は入り位置p1に保持させておき、
アウタ受59は通常位置p3に固定しておく。この初期
状態において電動モーター48が籾排出を停止させる状
態となっているとき、インナー51は籾排出クラッチ機
構29を続状態としない程度に矢印方向f1へ引かれた
状態となっている。
【0041】この初期状態の下で籾を排出させるときは
籾排出スイッチ37の一方のスイッチs1を入り操作す
る。これにより制御装置34は電動モータ48を作動さ
せ、この作動によりクランク60が回転されてインナー
51が矢印方向f1へ引かれ、籾排出クラッチ機構29
が続状態となり、エンジン13の回転は下部コンベア9
に伝達される。下部コンベア9の回転は縦向きコンベア
10a、受継コンベア、元側コンベア18b及び先側コ
ンベア19bにこの順に伝達され、籾タンク7内の籾は
籾排出口20から排出されるものとなる。
【0042】籾排出を停止させるときは、他方のスイッ
チs2を入り操作するのであり、これにより制御装置3
4は電動モータ48を逆向きに作動させ、この作動によ
りクランク60が逆向きへ回転されてインナー51がテ
ンションプーリ31の重さ等で矢印方向f1の逆へ引き
戻され、籾排出クラッチ機構29が切り状態となり、エ
ンジン13の回転は下部コンベア9から切り離され、籾
排出は停止される。
【0043】一方、籾排出口20から排出される籾を順
次、別の袋に収容するように処理することがあるが、こ
のような場合は横向きオーガ12先端部の操作手段35
Bを操作することにより横向きオーガ12を作動させ
る。
【0044】即ち、例えば横向きオーガ12を上昇させ
たいときは、昇降スイッチ28のうちの一方のスイッチ
28aを押し操作するのであり、これにより制御装置2
3はクロスレバースイッチ38のレバー部材を後方へ揺
動させたときと同様に作用し、スイッチ28aの押し操
作中、油圧シリンダ17が伸張されて横向きオーガ12
がX軸廻りの上方へ揺動され、籾排出口20が上昇され
るものとなる。
【0045】逆に横向きオーガ12を下降させたいとき
は、他方のスイッチ28bを押し操作するのであり、こ
れにより制御装置23はクロスレバースイッチ38のレ
バー部材を後方へ揺動させたときと同様に作用し、スイ
ッチ28bの押し操作中、油圧シリンダ17が短縮され
て横向きオーガ12がX軸廻りの下方へ揺動され、籾排
出口20が下降されるものとなる。
【0046】また横向きオーガ12を旋回させたいとき
は、取手43の握り部43aをレバー部材44と一緒に
握る。この際、レバー部材44が取手43を握った手に
より握り部43a側へ変位されるため、電動モーター1
6への通電が絶たれるのであり、これにより電動モータ
ー16はたとえクロスレバースイッチ38を誤って操作
しても回転しない状態になると共に、ブレーキ手段16
aは非規制状態となって、横向きオーガ12は人為力で
左右へ旋回変位されるものとなる。
【0047】特に籾を袋詰めするようなときは籾排出口
20を正確に袋の口に合わせることが必要であるが、籾
排出口20近傍で作業をしている作業者は籾排出口20
から離れることなく横向きオーガ12の旋回位置を自身
の手で正確に微調整でき、籾排出口20は簡便に袋の口
に合致されるものとなる。
【0048】上記のようにして横向きオーガ12を所要
の位置に設定した後、籾タンク7内の籾を排出させるの
であり、先の初期状態の下で、籾排出スイッチ39の一
方のスイッチs1を入り操作する。これにより、操縦部
4の籾排出スイッチ39の操作の場合と同様に、制御装
置34は電動モーター48を作動させ、これに関連して
籾タンク7内の籾が籾排出口20から排出されるものと
なる。また他方のスイッチs2を入り操作すると、操縦
部4の籾排出スイッチ37の操作の場合と同様に制御装
置34が電動モーター48を逆作動させ、籾排出は停止
される。
【0049】ところで、操縦部4又は横向きオーガ12
先端部の籾排出スイッチ37、39により籾排出クラッ
チ機構29を続状態として先の通常使用の状態下で籾排
出を行っているとき、電気系統が故障して電動モーター
48の作動が不可能となることがある。このような場合
において、直ちに籾排出を停止させないと籾が受入れ容
器から溢れ出る等の事故の発生が予想されることある
が、このようなときは操作レバー36を切り位置p2
(図3参照)に操作するのである。
【0050】この操作により、インナー51は操作レバ
ー36で引かれていた長さだけテンションローラ31等
の重量により矢印方向f1の逆向きへ引き戻され、籾排
出クラッチ機構29はたとえ電動モーター48が作動し
なくても断状態となり、籾排出は直ちに停止される。こ
の後、継続して籾排出を行うときは操作レバー36の操
作により籾排出クラッチ機構29を断続させるようにす
る。
【0051】また籾排出クラッチ機構29の断状態で電
気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能とな
ることがあるが、このような場合にも籾排出を行いたい
ことがある。この場合は、アウター受59を通常位置p
3から取り外して非通常位置p4に固定させる。これに
より、インナー51はアウター受59の移動距離に関連
した一定寸法だけ矢印方向f1へ引かれた状態となる。
【0052】この状態の下で、操作レバー36を操作し
て籾排出クラッチ機構29の断続を行わせ、籾排出を実
施する。この際、操作レバー36の切り状態では、イン
ナー51がテンションローラー31等の重量により矢印
方向f1の逆向きへ引き戻されて籾排出クラッチ機構2
9は断状態となり、また操作レバー36の入り状態では
インナー51が矢印方向f1へ引かれるため、たとえ電
動モーター48が作動しなくても、籾排出クラッチ機構
29は続状態となる。
【0053】次に上記操作装置の第一変形例を図1、図
2、図4、図5、図7及び図8により説明する。ここ
に、図は7はこの変形例に係る操作装置を示す説明図、
図8は図7の一部を示す図である。図7に示すように、
操作レバー36の出力部36aとスプリング34の先端
部とを結合させたインナー51は単一のアウター64に
内挿させてあり、アウター64の途中には先のモータユ
ニット54(図3参照)は設けられていない。
【0054】上記アウター64の一端は機体に固定され
たアウター受60に支持させ、他端は支持レバー65の
一端に固定されたアウタ受59に支持させている。上記
支持レバー65は機台2に固定された支軸66に揺動可
能に装着されていて、この支持レバー65と機台2との
間にはスプリング67が張設してある。
【0055】そして、支持レバー65の他端は機体に固
定された電動モーター48と引張手段68を介して連動
連結させてあり、電動モータ48は回転して引張手段6
8をその長手方向へ変位させることにより支持レバー6
5及びアウター受59を図8に示す入り位置p5と切り
位置p6の何れかへ択一的に移動させるものとなしてあ
る。この際、引張手段を短縮させる等により、支持レバ
ー65を電動モーター48の作動位置とは無関係に揺動
させ、図示しない固定手段を介してアウター受59を入
り位置p5に固定させ得るようになす。
【0056】この変形例の操作装置により籾排出を行う
場合の使用例を説明すると、通常使用の場合には、操作
レバー36は先の実施例の場合と同様に入り位置p1に
保持させておく。この初期状態において電動モーター4
8が籾排出の停止された状態となっているときは、イン
ナー51は籾排出クラッチ機構29を続状態としない程
度に矢印方向f1へ引かれた状態となっている。
【0057】この状態の下で籾を排出させるときは、籾
排出スイッチ37又は39の一方のスイッチs1を入り
操作する。これにより制御装置34は電動モーター48
を作動させ、この作動により支持レバー65が入り位置
p5に揺動されてインナー51が矢印方向f1へ引か
れ、籾排出クラッチ機構29が続状態となり、籾タンク
7内の籾は籾排出口20から排出されるものとなる。
【0058】籾排出を停止させるときは、他方のスイッ
チs2を入り操作するのであり、これにより制御装置3
4は電動モーター48を逆向きに作動させ、この作動に
より支持レバー65が切り位置p6に揺動されてインナ
ー51がテンションローラー等の重量で矢印方向f1の
逆へ引き戻され、籾排出クラッチ機構29が切り状態と
なり、籾排出は停止される。
【0059】また操縦部4又は横向きオーガ12先端部
の籾排出スイッチ37又は39により籾排出クラッチ機
構29を続状態として先の通常使用の状態下で籾排出を
行っているとき、電気系統が故障して電動モーター48
の作動が不可能となった場合において直ちに籾排出を停
止させる必要がるときは、操作レバー36を切り位置p
2に操作する。
【0060】この操作により、インナー51は操作レバ
ー36で引かれていた長さだけテンションローラー31
等の重量により矢印方向f1の逆向きへ引き戻され、籾
排出クラッチ機構29はたとえ電動モーター48が作動
しなくても断状態となり、籾排出は直ちに停止される。
この後、継続して籾排出を行うときは操作レバー36の
操作により籾排出クラッチ機構29を断続させるように
する。
【0061】また籾排出クラッチ機構29の断状態で電
気系統が故障して電動モーター48の作動が不可能とな
ることがあるが、このような場合において籾排出を行い
たいときは、人為力で支持レバー65を揺動させて入り
位置p5に固定させる。これにより、インナー51はア
ウター受59の移動距離に関連した一定寸法だけ矢印方
向f1へ引かれた状態となる。
【0062】この状態の下で、操作レバー36を操作し
て籾排出クラッチ機構29の断続を行わせ、籾排出を実
施する。この際、操作レバー36の切り位置p2では、
インナー51がテンションローラー31等の重量により
引き戻されて籾排出クラッチ機構29は断状態となり、
また操作レバー36の入り位置p1ではインナー51が
矢印方向f1へ引かれるため、たとえ電動モーター48
が作動しなくても、籾排出クラッチ機構29は続状態と
なる。
【0063】次に上記操作装置の第二変形例を図1、図
2、図4、図5及び図9により説明する。ここに、図は
9はこの変形例に係る操作装置を示す説明図である。図
9Aに示すように、籾排出クラッチ機構29のアーム部
材33に係着されたスプリング34の先端部からインナ
ー51が延出させてある。この際、インナー51は操縦
部4の操作レバー36の出力部と結合され且つ図示しな
い単一のアウターに内挿されていることは先の変形例と
変わりない。
【0064】上記アウターの各端部は機体に固定された
アウター受に支持させてあり、操作レバー36は入り位
置で籾排出クラッチ機構29を続状態となし、切り位置
で籾排出クラッチ機構29を切り状態となすものとなし
てある。また図9B及びCに示すように原動プーリ26
と第一中間プーリ24との間にはこれらプーリ間の回転
伝達を断続させるための籾排出入力クラッチ機構69が
形成してある。
【0065】この入力クラッチ機構69は原動プーリ2
6と第一中間プーリ24との間に弛緩状態に掛け回され
た伝動ベルト27と、これをを緊張させるためのテンシ
ョンローラ70からなっている。この際、テンションロ
ーラ70は、機台2と同体に固定された支軸71に揺動
可能に支持されたアーム部材72の先端に軸着してあ
る。
【0066】アーム部材72にはスプリング73が係着
してあり、このスプリング73の先端部と機台2に固定
された電動モーター48とは引張手段74を介して連動
連結されている。電動モーター48は回転により引張手
段74を変位させてアーム部材72を入り位置p7と切
り位置p8の何れかへ択一的に移動させるものとなして
ある。
【0067】この際、引張手段74を矢印方向f2へ人
為力で揺動させる等により、アーム部材74を図示しな
い固定手段を介して、電動モーター48の回転位置とは
無関係に、入り位置p7に固定させ得るようになす。
【0068】この変形例に係る操作装置により籾排出を
行う場合の使用例を説明すると、通常使用の場合、操作
レバー36は先の実施例の場合と同様に入り位置に固定
させておく。
【0069】この初期状態の下で籾を排出させるとき
は、籾排出スイッチ37又は39の一方のスイッチs1
を入り操作する。これにより制御装置34は電動モータ
ー48を作動させ、この作動によりアーム部材72が入
り位置p7に揺動されて入力クラッチ機構69が続状態
となり、籾タンク7内の籾は籾排出口20から排出され
るものとなる。
【0070】籾排出を停止させるときは、他方のスイッ
チs2を入り操作するのであり、これにより制御装置3
4は電動モーター48を逆向きに作動させ、この作動に
よりアーム部材72が切り位置p8に揺動されて入力ク
ラッチ機構69が切り状態となり、籾排出は停止され
る。
【0071】また操縦部4又は横向きオーガ12先端部
の籾排出スイッチ37又は39により入力クラッチ機構
69を続状態として先の通常使用の状態下で籾排出を行
っているとき、電気系統が故障して電動モーター48の
作動が不可能となった場合において直ちに籾排出を停止
させる必要がるときは、操作レバー36を切り位置に操
作する。
【0072】この操作により、籾排出クラッチ機構29
はたとえ電動モーター48が作動しなくても断状態とな
り、籾排出は直ちに停止される。この後、継続して籾排
出を行うときは操作レバー36の操作により籾排出クラ
ッチ機構29を断続させるようにする。
【0073】また入力クラッチ機構69の断状態で電気
系統が故障して電動モーター48の作動が不可能となる
ことがあるが、このような場合において籾排出を行いた
いときは、人為力でアーム部材72を揺動させて入り位
置p7に固定させる。この状態の下で、操作レバー36
を操作して籾排出クラッチ機構29の断続を行わせ、籾
排出を実施する。
【0074】
【発明の効果】以上のように構成した本発明によれば、
籾排出中において籾の排出を停止させるための電気系統
が故障したときは、操作レバーの操作により、籾の排出
を機械的に非常停止させることができ、これにより籾が
不用意に容器外へ溢れ出る等の事故を防止でき、籾排出
中の安全が確保されるものとなる。また籾排出作動を操
作するための電気系統が故障しても、操作レバーの操作
により、籾排出作業を機械的且つ円滑に行うことができ
るものとなる。
【0075】請求項2に記載したものによれば構造簡易
であって確実に作動するものとなり、請求項3に記載の
ものによれば、籾排出クラッチ機構を断続させるための
電動モーター及びこれに関連した部材(クランク、イン
ナー引張手段、案内部材)をユニット化し易く、しかも
電動モーター等の取付場所がインナーの長さ途中であれ
ば何処でもよいため多種のコンバインに適用できるもの
である。
【0076】請求項4に記載のものによれば、アウター
の一端部を電動モータで変位させることにより籾排出ク
ラッチ機構が入り切り作動されるため、モータで直接に
インナーを引張する必要のないものとなり、籾排出クラ
ッチ機構を断続させるための操作装置の構造を多様化さ
せるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの平面図で
ある。
【図2】上記コンバインの右側面図である。
【図3】上記コンバインの籾排出オーガ装置の操作装置
の一部で、籾排出クラッチ機構を操作するための機構を
示す説明図である。
【図4】上記操作装置の一部で、横向きオーガの先端部
に設けた操作手段を示し、Aは平面図、Bは側面図、C
は正面図である。
【図5】上記操作装置の一部である電気系統を示す図で
ある。
【図6】上記操作装置の一部を示し、Aは籾排出クラッ
チ機構を操作するためのモーターユニットを示す図、B
はAのx−x部を示す図である。
【図7】上記操作装置の第一変形例を示す説明図であ
る。
【図8】図7の一部を示す図である。
【図9】上記操作装置の第二変形例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 走行部 3 刈取部 4 操縦部 6 脱穀選別処理部 7 籾タンク 8 籾排出オーガ装置 13 エンジン 29 籾排出クラッチ機構 36 操作レバー 37、39 スイッチ 48 電動モーター 51 インナー 52、53、64 アウター 57、58 アウター受(案内部材) p3 通常位置 p4 非通常位置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取部、操縦部、エンジン、脱穀選別処
    理部及び穀粒タンクを走行部に支持させると共に、穀粒
    タンク内の穀粒を機外に排出させるための穀粒排出オー
    ガ装置を具備し、この穀粒排出オーガ装置には穀粒排出
    クラッチ機構を介してエンジンの回転を伝達されるもの
    となされたコンバインにおいて、スイッチ操作により電
    気的に穀粒排出クラッチ機構の断続を行わせるようにし
    た電気式穀粒排出操作手段に加えて、この電気式穀粒排
    出操作手段の作動状態の如何に拘わらず、操作レバーの
    操作により機械的に前記穀粒排出クラッチ機構の断続を
    行うことを可能とした機械式穀粒排出操作手段を設けた
    ことを特徴とするコンバインの穀粒排出操作装置。
  2. 【請求項2】 穀粒排出クラッチ機構をインナー及びア
    ウターを介して動作させるものとした操作レバーを設
    け、一方では前記インナーを変位させることにより穀粒
    排出クラッチ機構を動作させるものとした電動モーター
    及び、このモーターを作動させるためのスイッチを設け
    るほか、アウターの一端部が通常位置と非通常位置の何
    れかに択一的に固定される構成としたことを特徴とする
    コンバインの穀粒排出操作装置。
  3. 【請求項3】 インナーの適当に離れた二個所を案内部
    材に支持させ、この案内部材間のインナー部分を電動モ
    ーターでインナーと交差する向きへ変位させることで穀
    粒排出クラッチ機構を作動させる構成としたことを特徴
    とする請求項2記載のコンバインの穀粒排出操作装置。
  4. 【請求項4】 電動モーターがアウターの一端部を変位
    させることでインナーが変位され、このインナーの変位
    により穀粒排出クラッチ機構が作動される構成としたこ
    とを特徴とする請求項2記載のコンバインの穀粒排出操
    作装置。
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