JPH11318234A - 地盤補強性能を備えた防草用マット - Google Patents

地盤補強性能を備えた防草用マット

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JPH11318234A
JPH11318234A JP13693698A JP13693698A JPH11318234A JP H11318234 A JPH11318234 A JP H11318234A JP 13693698 A JP13693698 A JP 13693698A JP 13693698 A JP13693698 A JP 13693698A JP H11318234 A JPH11318234 A JP H11318234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防草効果に優れ、かつ地盤補強性能をも具備
する防草用マット(10)を提供すること。 【解決手段】 厚み25mm、空隙率95%の三次元立
体網目構造の支持マット(12)と、支持マット(12)の
上面に重ね合わされるメッシュシート(14)とよりな
り、支持マット(12)は、直径1mmの複数のポリプロ
ピレン線条(16)が互いに交差しながら水平方向、厚み
方向及び斜め方向に規則的に屈曲して延びてなり、メッ
シュシート(14)は、支持マット(12)の内部にて生育
した植物が突き抜け得ない程度の大きさ、例えば2mm
四方の網目を備えている防草用マット(10)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防草用マットに関
し、詳しくは地盤補強性能を備えた防草用マットに関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来の防
草用マットとして光を通さない不織布を用いたものがあ
った(実公平7−7379号公報、実開平7−2302
1号公報参照)。すなわち、非透光性の不織布を地盤上
に敷設し、これによって防草効果を期待するマットがあ
った。非透光性の不織布を敷設すれば地盤への日光が遮
断され、用土中に含まれている雑草の種子は発芽し得
ず、確かに防草効果は期待できる。
【0003】しかしながら、従来の防草用マットは、飛
来種子に対しては無抵抗であった。すなわち、不織布上
において当該飛来種子が発芽し、その根が不織布の内部
に延びて地中に達し、そして大きく生育してしまうとい
った問題があった。
【0004】なお、前記不織布に代えて単にゴムシート
あるいは非透光性の合成樹脂シートを敷設すれば、不織
布上における飛来種子の生育を一応回避することができ
る。しかしこの場合、次のような問題があった。すなわ
ち、傾斜面に、例えば河川の法面に、ゴムシートよりな
る防草用シートを敷設すれば、前述したように用土中に
含まれている雑草種子は発芽し得ず、防草効果は十分に
期待できる。しかも、当該防草用シート上において飛来
種子が発芽して成長するといった問題もない。しかしな
がら、法面(傾斜面)において植物が根絶することによ
り、換言すれば法面の土中において植物が根を張り巡ら
さなくことにより、当該法面の地盤が緩み、延いては地
盤の崩落を招くおそれがあった。
【0005】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、防草効果に優れ、
かつ地盤補強性能をも具備する防草用マットを提供する
ところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1記載の防
草用マットは、雑草等の植物が露出するのを防ぐべく地
盤に敷設する防草用マットであって、所定厚を有する三
次元立体網目構造の支持マットと、前記支持マットの上
面に重ね合わされる、メッシュシートや不織布などのカ
バーシートとよりなり、前記支持マットは、直径0.5
〜2mmの複数の線条体が互いに交差しながら水平方
向、厚み方向及び斜め方向に規則的あるいは不規則に屈
曲して延び、かつその内部において、雑草等の植物が生
育し得る程度の空隙を備えてなり、前記カバーシート
は、透水性および透光性を有し、かつ前記支持マットの
内部にて生育した植物の突き抜けを阻害するものもので
ある。
【0007】請求項1記載の防草用マットにあっては、
所定厚を有する三次元立体網目構造の支持マットの上面
に透水性および透光性を有するカバーシートが重ね合わ
されてなるものなので、水及び日光はカバーシートを透
過し、また支持マットを透過して地盤に達する。これに
より、防草用マットを敷設しても用土中における種子は
発芽し得、支持マットの内部における空隙にて成長を続
ける。しかしながら、前述したように、支持マットの上
面にカバーシートが重ね合わされているので、支持マッ
トの内部にて成長した植物がカバーシートを突き抜けて
防草マットの上に現れるといった心配はなく、前記の植
物は引き続き支持マットにおける内部の空隙にて成長を
続ける。その間、植物における多数本の根は地盤の奥深
くにまで張り巡らされ、当該地盤の補強に寄与する。
【0008】また仮に、防草用マット上に(カバーシー
トの上に)飛来種子が落下しても、支持マットが所定厚
を有する三次元立体網目構造をなしているのでカバーシ
ートから地盤までの間においてある程度の隔たりが存し
(すなわち、カバーシート上に落下した飛来種子から地
盤までが比較的遠く)、これにより、当該種子が防草用
マット上において根付くことは出来ない。
【0009】なお、支持マットが、複数の線条体が互い
に交差しながら水平方向、厚み方向、及び斜め方向に規
則的あるいは不規則に屈曲して延びてなるものなので、
機械的強度(例えば圧縮強度)が比較的大きく、防草用
マットの上に人や車が載った際の、三次元立体網目構造
の破壊を最小限に抑えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】支持マットの線条体を構成する素
材としては特に限定はなく、合成樹脂(ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなど)、金属(ステンレススチールな
ど)が挙げられるが、複数の線条体の交差点にて、当該
線条体を互いに接着(熱融着)することができるという
点で、ポリプロピレン等の低融点性の熱可塑性樹脂が好
ましい。線条体を交差点にて互いに接着(熱融着)すれ
ば、当該支持マットの機械的強度がより一層大きくなり
好適である。また、その線条体の太さとしては、人や車
の踏み込みに対抗し得るという意味で、直径0.5mm
以上は必要である。また、当該支持マットが有効な空隙
率を保有するという意味で、直径2mmが上限である。
好ましい範囲は0.5〜1.5mmである。
【0011】支持マットの厚みとしては5〜50mmで
あることが好ましい。5mm未満であれば、カバーシー
トと地盤との間隔が小さくなり過ぎて、飛来種子の発芽
の可能性が高くなり、50mmを超えれば、取り扱いが
悪くなるというばかりか、支持マットの内部において成
長する植物が大きくなり過ぎて、当該植物の成長に伴っ
て防草用マットを持ち上げてしまう可能性が生じる。な
お、10〜30mmであることがさらに好ましい。
【0012】支持マットの空隙率は85〜98%である
ことが好ましい。85%未満であれば、支持マット内部
における植物の成長に支障を来たす可能性が生じ、98
%を超える場合には、強度的(機械的強度)に悪影響を
及ぼす可能性が生じる。さらに好ましい範囲は90〜9
5%である。
【0013】カバーシートが、所定間隔ごとに形成され
た網目よりなる孔を備えたメッシュシート(繊維編織
物)からなり、前記孔の縦横の大きさが0.1〜4mm
×0.1〜4mmであることが好適である。0.1mm
未満の場合、光や水の透過性が少なくなり、支持マット
内部での植物の生育が悪くなる可能性が生じ、4mmを
超える場合、支持マット内部で成長した植物が当該孔を
通ってカバーシートを突き抜けてしまう可能性が生じ
る。好ましい範囲は0.2〜3mmである。なお、メッ
シュシートを使用する代わりに、同程度の透水性、透光
性を備えた不織布(目付:70〜220g/m)を使
用することもできる。
【0014】支持マットとカバーシートが予め互いに接
合され一体的に構成されていれば防草用マットの敷設が
容易となるので好ましいが特に限定はない。敷設時に接
着剤を用いて一体化しても構わない。敷設時に一体化す
る場合、支持マットが熱可塑性樹脂よりなる場合は、当
該支持マットの上面に熱をかけて一部を溶融せしめ、硬
化しないうちにカバーシートを被せて融着することがで
きる。
【0015】夏の強烈な陽射しを長時間受けても防草用
マットが劣化しないよう、支持マット及びカバーシート
に耐熱性が付与されていることが好適である。耐熱性を
付与することのできる化合物としては特に限定はなく、
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,
4′−ビフェニレンジホスフォナイト、ジステアリルペ
ンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、3,4,5,
6−ジベンゾ−1,2−オキサホスファン−2−オキシ
ド等のリン系安定剤、テトラキス[メチレン−3(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロオキシ−フェニル)プ
ロピオネート]メタン、2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチル−フェノール、2−t−ブチル−4−メトキシフ
ェノール等のフェノール系安定剤、メルカプトプロピオ
ン酸エステル等の含硫黄系安定剤、が使用できる。
【0016】また、雨水による劣化を防ぐ目的として、
支持マット及びカバーシートに耐候性(耐水性、紫外線
吸収剤、光安定剤)が付与されていることが好適であ
る。耐候性を付与することのできる化合物としては特に
限定はなく、例えば、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2′
−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチル
ブチル)−6−(2−N−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)フェノール]、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジクミルフェニル)フェニルベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−
オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のトリアゾー
ル系紫外線吸収剤や、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペラジニル)セバケート、ポリ[[6−
(1,1,3,3−テトラメチルブチルイミノ)−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジイル]−[4−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジニル)−イミノ]−
[4−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル)
−イミノ]]等のヒンダードアミン系光安定剤が使用さ
れる。中でもトリアゾール系のものが効果的である。ま
た、フッ素系樹脂の塗布、吹き付けなどにより耐水性を
付与することも可能である。
【0017】熱安定剤や耐候剤は、0.01〜2.0p
hr添加されるのが好ましい。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例を以下に説明するが、本発
明はこれによって限定されるものではない。
【0019】本発明の防草用マット(10)は、例えば図
1に示すように、三次元立体網目構造をなす支持マット
(12)と、この支持マット(12)の上面に接着(熱融
着)されたメッシュシート(14)からなる。支持マット
(12)およびメッシュシート(14)はいずれも、その素
材成分中に熱安定剤および耐候剤が配合され、耐熱性お
よび耐候性が付与されている。
【0020】支持マット(12)は、直径1mmのポリプ
ロピレン線条(16)の多数が互いに交差しながら水平方
向、厚み方向及び斜め方向に規則的に屈曲して延び、か
つそれぞれの交差点において互いに接着(熱融着)され
てなる、厚み25mm、空隙率95%の嵩高な網状をな
している。
【0021】メッシュシート(14)は、太さ0.5mm
のポリプロピレン単繊維を縦糸・横糸に用いてメッシュ
状に平織、綾織あるいは朱子織したもので、網目の大き
さが縦横0.2〜2mmである。
【0022】支持マット(12)は、前述したように、多
数のポリプロピレン線条(16)の屈曲(屈折)によって
規則的な山部と谷部を形成しておくことが望ましく、前
記したメッシュシート(14)は、支持マット(12)の上
面側において所定間隔ごとに存する前記山部の頂部に位
置するポリプロピレン線条(16)に、スポット的に接着
(熱融着)されている。
【0023】上記した実施例の2層構造をなす防草用マ
ット(10)は、例えば図2〜3に略示した装置を用いる
ことによって効率よく製造することができる。すなわ
ち、図に示すように、下面に孔径1mmの紡糸ノズル
(図示せず)が多数列設された樹脂タンク(20)にポリ
プロピレン樹脂溶融物が収納されている。紡糸ノズルか
らポリプロピレン樹脂溶融物が多数本の連続線条(16
´)として紡出されて自然落下し、これが矢印方向に走
行しているベルト状のコンベア(22)の上に集積されて
いく。このコンベア(22)は、ポリプロピレン樹脂溶融
物よりなる連続線条(16´)の落下速度よりも遅い速度
で走行しており、その上面が凹凸形状をなしている。し
たがって、コンベア(22)上におけるポリプロピレン樹
脂溶融物よりなる連続線条(16´)は、コンベア(22)
の凹凸形状に従って、波状に成型される。すなわち、前
記連続線条(16´)は、コンベア(22)上にて互いに交
差しながら、かつ水平方向、厚み方向(上下方向)、及
び斜め方向に屈曲しながら延びて集積され、その集積時
において線条同志が交差点で熱融着するとともに、集積
された線条が硬化する前にメッシュシート(14)が連続
線条(16´)の上に加圧状態で載置される。これによ
り、2層構造をなす防草用マットを製造することができ
る。このように、本実施例の場合、支持マット(12)の
厚みおよび空隙(24)(内部空間)の大きさはコンベア
(22)の凹凸の大きさによって決定される。
【0024】上記構成の防草用マット(10)の複数枚を
用いて実際に屋外にて防草効果を調べた。
【0025】すなわち、地盤の用土中に撒種(種子:野
沢菜3粒、ツル植物3粒、ケンタッキー31フェスタ5
粒、ブルーグラス30粒、ホワイトクローバー10粒)
して、その上に数枚の防草用マット(10)を敷設し、上
から数本の杭を突き刺して地盤に固定した。のち、毎日
適当量の水を与え、植物の生育状況を観察した。その結
果、数日後、種子は発芽し、支持マット(12)内部にお
ける空隙(24)にて成長を続けた。しかしながら、支持
マット(12)の上面にメッシュシート(14)が重ね合わ
されているので、支持マット(12)の内部にて成長した
植物がメッシュシート(14)を突き抜けて防草マット
(10)の上に現れることはなく、植物は引き続き支持マ
ット(12)における内部にて横方向に延びながら成長を
続けた。ある程度成長したのち、防草用マット(10)を
取り除いて植物を掘り起こしたら、当該植物における多
数本の根が地盤の奥深くにまで張り巡らされていた。ま
た、防草用マット(10)上に(メッシュシート(14)の
上に)飛来種子が落下し、これが防草用マット(10)上
で成長することもなかった。
【0026】支持マットにおける空隙(24)の大きさ
(空隙率)や厚み、カバーシートの網目の大きさ、及び
カバーシートの種類(メッシュシート、不織布)を下記
[表1]〜[表4]に示すように各々変えて同様の実験
を行なった。なお、表中における防草効果として「良
好」とあるものは、支持マットの空隙における植物の成
長が良く(すなわち、当該植物の根による地盤補強作用
が充分に期待でき)、しかもその植物が防草用マット
(カバーシート)を突き抜けることはなく、かつ飛来種
子の成長も阻害していることを示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】本発明により、防草効果に優れ、かつ地
盤補強性能をも具備する防草用マットを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す防草用マットの分解斜
視図である。
【図2】図1の防草用マットにおける支持マットの製造
工程を示す略示説明図である。
【図3】図2の支持マットにメッシュシートを重ね合わ
せる工程を示す略示側面図である。
【図4】支持マットにおける内部空間に植物が成長した
状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10……防草用マット 12……支持マット 14……メッシュシート 16……ポリプロピレン線条 24……空隙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雑草等の植物が露出するのを防ぐべく地盤
    に敷設する防草用マットであって、 所定厚を有する三次元立体網目構造の支持マットと、前
    記支持マットの上面に重ね合わされるカバーシートとよ
    りなり、 前記支持マットは、直径0.5〜2mmの複数の線条体
    が互いに交差しながら水平方向、厚み方向及び斜め方向
    に規則的あるいは不規則に屈曲して延び、かつその内部
    において、雑草等の植物が生育し得る程度の空隙を備え
    てなり、 前記カバーシートは、透水性および透光性を有し、かつ
    前記支持マットの内部にて生育した植物の突き抜けを阻
    害するものであることを特徴とする防草用マット。
  2. 【請求項2】前記支持マットにおける複数の線条体が熱
    可塑性樹脂からなり、当該線条体の交差点にて互いに熱
    融着されてなることを特徴とする請求項1に記載の防草
    用マット。
  3. 【請求項3】前記支持マットの厚みが5〜50mmであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の防草用マッ
    ト。
  4. 【請求項4】前記支持マットの空隙率が85〜98%で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の防草用マット。
  5. 【請求項5】前記カバーシートが繊維編織物からなるメ
    ッシュシートであり、所定間隔毎に形成された網目より
    なる孔を備え、前記孔の縦横の大きさが0.1〜4.0
    mm×0.1〜4.0mmであることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の防草用マット。
  6. 【請求項6】前記支持マットとカバーシートとが互いに
    接合され、一体的に構成されていることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の防草用マット。
  7. 【請求項7】前記支持マット及びカバーシートに耐熱性
    が付与されていることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の防草用マット。
  8. 【請求項8】前記支持マット及びカバーシートに耐候性
    が付与されていることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1項に記載の防草用マット。
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