JPH11320298A - コネクチングロッドの製造設備 - Google Patents

コネクチングロッドの製造設備

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JPH11320298A
JPH11320298A JP13386998A JP13386998A JPH11320298A JP H11320298 A JPH11320298 A JP H11320298A JP 13386998 A JP13386998 A JP 13386998A JP 13386998 A JP13386998 A JP 13386998A JP H11320298 A JPH11320298 A JP H11320298A
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JP
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jig
machine
processing machine
connecting rod
processing
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JP13386998A
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Ikuhiko Hashimoto
郁彦 橋本
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Yasunaga Corp
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Yasunaga Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種少・中量品に対してリードタイムの短
縮、高品質の確保及び準備費用の低減等を図るようにし
たコネクチングロッドの製造設備を提供する。 【解決手段】 コネクチングロッドの加工工程におい
て、冶具交換及び工法だけで対応可能な工程は、第1取
付冶具を介して専用加工機に取り付けて加工を行い、冶
具及び工法で対応することができない工程で、且つ精度
に係わる小端穴仕上げ、軸幅削り工程(OP20)、ボルト穴
仕上げ工程(OP80)、大小端穴仕上げボーリング工程(OP1
60)等は、NC加工機を使用し、ワークをカセット冶具
によりNC加工機に取り付ける。NC加工機は、カセッ
ト冶具がワーク台に取り付けられたとき当該カセット治
具の記憶手段に記憶されている基準位置補正量情報を読
み取り、読み取った基準位置補正量情報に基づき前記基
準位置を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクチングロッ
ドの製造設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのコネクチングロッドの
製造設備は、1機種1ラインの専用ラインが主流であっ
た。しかしながら、経済状況の変化等により、自動車の
生産形態も同一車種を多量に生産することが少なくなり
つつあり、更にその車両に搭載されるエンジンそのもの
も、多機種小・中量生産が主流となってきている。これ
に伴い、コネクチングロッドも補用品、増産分のオーバ
フロー分、少数の特殊機種等小ロッド品の要求や、小・
中量多機種への要望が増えつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コネクチングロッド
は、精度的に厳しい部品であるために高品質を確保する
必要がある。このため、数十個、数百個単位の少量品の
場合にはマシニングセンタにより対応することが可能で
あるが、数千個、数万個単位の中量品に対しては不向き
である。即ち、マシニングセンタは、コネクチングロッ
ド1個当たりの加工時間が長く、従って、中量品に対処
するためには多数(数十台)のマシニングセンタを設置
することが必要となり、設備費が極めて高価となる。
【0004】一方、専用ラインは、冶具の取り外しがな
いために精度が高く、且つコネクチングロッド1個当た
りの加工時間が短く、生産性が極めて高い。しかしなが
ら、機種を変更する場合にはこれに伴い冶具を交換する
必要があり、冶具と加工機間の精度出の際に作業者が微
調整を行うために非常に長時間を要する(約2日)。即
ち、コネクチングロッドは、高精度の製品であり、冶具
と加工機間の大まかな寸法合わせは、冶具で調整するこ
とができるが、最終的な微調整は、作業者が行わなけれ
ばならず、段取りに時間が掛かる。
【0005】このため、従来の1機種1ラインの専用機
を主体として構築された製造ラインでは、多品種小・中
量生産が難しくなり、製造コストが割高となるばかりで
なく、機種を変更する際の生産準備期間が長く、これに
伴い生産準備費用が高価となり、更に段取り替え時間
(切換時間)も長くなり、生産性が大幅に低下する等の
問題がある。
【0006】このため、上記コネクチングロッドのよう
な類似形状で且つ類似工程の高精度の部品で、しかも、
多品種小・中量の生産に対して1ラインで柔軟に対処す
ることが可能なコネクチングロッドの製造設備が要望さ
れている。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、多品種少・中量品に対してリードタイムの短縮、高
品質の確保及び準備費用の低減等を図るようにしたコネ
クチングロッドの製造設備を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、ライン上に搬送装置を介して複数の
加工機を配設し、鍛造素形材から最終製品を一貫加工す
る、コネクチングロッドの製造設備において、前記複数
の加工機は、ワークを第1取付治具を介して当該ワーク
台に取り付けると共に、ツール軸が実質的に固定される
専用加工機と、ワークを第2取付治具を介して当該ワー
ク台に取り付けると共に、取付けられた第2取付治具に
対するツール軸の基準位置が補正可能であり、該基準位
置を基準にしてツール軸を移動させてワークに所望の加
工を施すNC加工機とを備えて成り、前記第2取付治具
は、カセット治具であり、かつ、当該カセット治具に対
する前記ツール軸の基準位置補正量情報を記憶する記憶
手段を備え、前記NC加工機は、前記第2取付治具が当
該ワーク台に取り付けられたとき、前記記憶手段に記憶
される基準位置補正量情報を読み取り、読み取った基準
位置補正量情報に基づき前記基準位置を補正することを
特徴とする。
【0009】コネクチングロッドの加工工程において、
冶具交換及び工法だけで対応可能な工程は、第1取付冶
具を介して専用加工機に取り付けて加工を行い、冶具及
び工法で対応することができない工程で、且つ精度に係
わる工程は、NC加工機を使用し、ワークをカセット冶
具によりNC加工機に取り付ける。NC加工機は、カセ
ット冶具がワーク台に取り付けられたとき、当該カセッ
ト治具の記憶手段に記憶されている基準位置補正量情報
を読取り、読取った基準位置補正量情報に基づき前記基
準位置を補正する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
より詳細に説明する。
【0011】図1は、エンジンのピストンとクランクシ
ャフトとを連結するコネクチングロッドを示す。図1に
おいてコネクチングロッド1は、鍛造素形材により形成
され、小端部1a、幹部1b及び大端部1cから成り、
小端部1aにはピストンピン軸穴(以下「小端穴」とい
う)1dが穿設され、大端部1cにクランクピン軸受穴
(以下「大端穴」という)1eが穿設されている。大端
部1cは、大端穴1eの部位で半割りされてロッドキャ
ップ1fとされ、二つに分割されたホワイトメタル等の
軸受を抱いて通常リーマボルト2、2とナット3、3で
締め付けて固定されている。
【0012】このコネクチングロッド1は、小端穴1d
の中心と大端穴1eの中心とを結ぶ中心間距離(ピッ
チ)a、小端穴1dと大端穴1eの平行度及び直角度、
大端部1cのロッドキャップ1fを固定する2本のリー
マボルト2、2の中心距離(ピッチ)b等が高精度に加
工されている。大端部1cは、大端穴1eを穴開け加工
した後二分割し、次いで、リーマボルト2、2のボルト
穴を開け加工する加工方法と、大端穴1eを穴開け加工
し、リーマボルト2、2の各ボルト穴を開けした後二分
割する加工方法とがある。従って、前者の加工方法場合
には、大端部1c本体側(以下「ロッド1A」という)
の2本のボルト穴のピッチ(中心距離)とロッドキャッ
プ1f側の対応する2本の各ボルト穴のピッチとを正確
に合致させて加工することが必要不可欠である。
【0013】そこで、本発明では、特殊な加工(切断、
合わせ面研削等)、及び精度を必要としない或いは精度
が確保し易い(側面削り、洗浄、ブッシュ圧入等)一部
工程では、専用加工機を使用し、精度が必要或いは製品
により寸法が異なる加工箇所(小端穴仕上げ、軸幅削
り、ボルト穴仕上げ、大端穴仕上げボーリング等)につ
いては、NC加工機を使用し、当該NC加工機で使用す
る複数のカセット冶具間のバラツキは、これらのカセッ
ト冶具とNC加工機間の通信により補正し、難しい精度
であっても精度の確保を可能とする。
【0014】カセット冶具は、機種毎に専用のカセット
冶具を使用し、更に各機種毎に複数個のカセット冶具を
備える。そして、各カセット冶具は、当該カセット治具
に対するNC加工機のツール軸の基準位置補正量情報を
記憶する記憶手段を備えている。そして、NC加工機
は、カセット冶具がワーク台に取り付けられたとき、前
記記憶手段に記憶される基準位置補正量情報を読み取
り、この読み取った基準位置補正量情報に基づきいて前
記基準位置を補正する。これにより、各カセット冶具間
のバラツキが簡単に、且つ正確に補正される。機種を変
更する場合には、NC加工機の制御プログラムを現在の
機種の制御プログラムから変更する機種の制御プログラ
ムに変更する。これにより機種の変更が容易となる。リ
ーマボルト穴のピッチの対応は、NC加工とし、加工軸
間隔をNCで変更して多機種の対応を可能とする。1軸
NC専用機及びロボットを多用して機種の切換がプログ
ラムの変更とカセット上の取付冶具変更で可能とし、微
細な精度の修正は、NCデータの書き換えで可能とし、
加工後に計測をインラインで行い、NC加工機へフィー
ドバックすることにより補正を容易に可能とする。更
に、機種切換時に精度出しが容易な工程や特殊な加工工
程には、汎用機を使用する。
【0015】このように、冶具交換及び工法だけで対応
可能な工程は、専用加工機を使用し、冶具及び工法で対
応することができない工程は、一軸NC加工機を使用
し、精度に係わる工程は、NC付専用機を使用して、工
程毎の加工専用機化を図り、ラインのフレキシブル化を
図り、段取り替え時間の短縮を図る。また、移動型ロボ
ットによりワークの着脱、搬送を行うことで、工数の低
減を図る。
【0016】図2は、本発明に係るコネクチングロッド
の製造設備の一例を示す。図2において、コネクチング
ロッドの製造設備10は、ワーク(未加工のコネクチン
グロッド)を載置する載置台11、搬送装置としてのコ
ンベア12〜16が配設され、コンベア16の終端位置
に最終製品(加工完了後のコネクチングロッド)の載置
台19が配設されている。コンベア12〜16には後述
する複数の専用機、NC加工機が配設されており、ワー
クとしての鍛造素形材であるコネクチングロッド1が、
載置台11からコンベア12〜16へと矢印で示すよう
に搬送され、各加工工程において専用加工機、NC加工
機により順次加工されて最終製品とされ、載置台19に
載置される。
【0017】コンベア12には、コネクチングロッド1
の基面(上面)、反基面(下面)を夫々研削加工(側面
フライス)する専用加工機としての立型ミリング・マシ
ン(以下「立MI専用機」という)20、21が設置さ
れており、コンベア13の左端に枝分かれして設置され
ているコンベア14の搬入側のコンベア14−1には小
端穴1d仕上げ、及び軸幅削り加工をする1軸NC加工
機22が設置され、搬出側のコンベア14−2には大端
穴1e加工、面取り、合わせ面削り、ノック溝削り加工
をする1軸NC加工機23が設置されている。これらの
1軸NC加工機22、23は、実施例では、2台並設さ
れているが生産量(サイクルタイム)に応じて、増設さ
れる。
【0018】加工機23の隣には、コンベア13に臨ん
で大端部1cのボルト、ナット座削り加工をする専用加
工機としてのマシニングセンタ24、大径部1c合わせ
面を切断加工をする専用加工機としての横型ミリング・
マシン(以下「横MI専用機」という)25が設置され
ている。横MI専用機25の隣にコンベア13から枝分
かれして設置されているコンベア15の搬入側のコンベ
ア15−1には大端部1cの合わせ面フライス、ボルト
穴明け、ボルト、ナット座面加工をする1軸NC加工機
26が、搬出側のコンベア15−2にはオイルジェット
穴明けNC加工機27が設置されいてる。これらのNC
加工機26、27は、生産量に応じて増設される。
【0019】NC加工機27の隣には合わせ面を研削加
工する専用加工機としてのロータリ研削盤28、ボルト
穴仕上げ加工する1軸NC加工機29、アセンブリ(ロ
ッド1Aとロッドキャップ1f)の前洗浄を行う洗浄機
30、ロッド・ロッドキャップ組付機31、及び大、小
端部1c、1bの両側面を研削する専用加工機としての
ロータリ研削盤31が順次設置されている。
【0020】コンベア16には右端から、小端穴1dに
ブッシュを圧入する圧入専用機33、小端テーパ削り、
油穴明け加工をする1軸NC加工機34、大端穴1e中
仕上げ加工をする1軸NC加工機35が設置されてい
る。1軸NC加工機35の隣に大、小端部1c、1bの
バランスをとるためのバランス削り加工をする1軸NC
加工機36、大、小端穴1e、1dを仕上げ加工する専
用加工機としての横型ボーリング(横Bor)専用機37、
大端穴1eをホーニング加工をする専用加工機としての
ホーニング専用機38、最終製品としてのコネクチング
ロッド1の最終洗浄を行う洗浄機39、及び大小端穴1
e、1dの穴径、合わせマークの刻印、大、小端部1
c、1bの重量等を測定する穴計測器40が設置されて
いる。前記大、小端穴仕上げ加工を行う横Bor専用機3
7は、NCを備えており、小端穴1dと大端穴1e間の
ピッチaの微調整が可能とされている。そして、穴計測
機器40により各種の計測が完了した最終製品としての
コネクチングロッド1がコンベア16から製品の載置台
19に搬送される。前記各加工工程における専用加工
機、NC加工機等へのワークの着脱及び搬送は、図示し
ない移動型ロボットにより行われる。
【0021】そして、第2工程(OP20)の小端穴仕
上げ、軸幅削り加工をする1軸NC加工機22、第8工
程(OP80)のボルト穴仕上げ加工をする1軸NC加
工機29、及び第16工程(OP160)の大、小端穴
1e、1d仕上げボーリング加工をするボーリング専用
機37においては、ワークを、夫々これらのNC加工機
毎に専用のカセット冶具を介してワーク台に取り付け
る。
【0022】専用加工機も、NC加工機も、通常の熟練
した作業者が作業して得られる冶具の取付精度は、±0.
05mmであり、NC加工機の位置出し精度は、±2〜3μmm
である。従って、NC加工機の位置出し精度は、作業者
による取付精度に比べて十分に小さい。
【0023】前記各NC加工機のカセット冶具の取付誤
差は、専用加工機の冶具の取付誤差と同等、又は大きく
ても良い。これは、NC加工機は、最終的に微調整によ
り前記取付誤差よりも小さい誤差に調整することができ
るためである。これにより、従来、作業者が長時間を要
して行っていた微調整を簡単に行うことが可能となり、
段取り替え時間の大幅な短縮が可能となる。
【0024】図3にカセット冶具の一例を示す。図3
は、コネクチングロッドの第8の加工工程(OP80)
のボルト穴仕上げ加工における1軸NC加工機29に使
用されるカセット冶具50を示す。
【0025】カセット冶具50は、円板状の基板51に
2組のコネクチングロッドを支持可能とされ、大端部1
cが二分割された各コネクチングロッドのロッド1Aを
支持するロッド支持部52、52と、各ロッドキャップ
1fを支持するロッドキャップ支持部53、53が図示
のように並設されている。ロッド支持部52の一端略中
央には小端穴1dに嵌合して位置決めする位置決めピン
54が垂設され、他端には大端部1cの両側面をクラン
プして位置決めするクランプ機構55、56が設けられ
ている。
【0026】クランプ機構55、56は、図4に示すよ
うに構成されている。一側のクランプ機構55は、頭部
が大端部1cの一側の側面に当接して係止する固定ピン
57とされている。他側のクランプ機構56は、可動ピ
ン58がスプリング59により進退可能とされ、頭部が
スプリング59のばね力により大端部1cの他側の側面
に弾性的に圧接して固定ピン57と協働して大端部1c
を位置決めする。これにより、ロッド1Aを上方から着
脱可能とされる。尚、大端部1cは、半割の大端穴1e
の周縁部を3本のピン60により水平に支持される。
【0027】ロッドキャップ支持部53は、ロッドキャ
ップ1fの合わせ面を係止する係止部材62と、ロッド
キャップ1fの両側面をクランプするクランプ機構6
3、64と、両側のナット座面に当接してロッドキャッ
プ1fを係止部材62に押し付けて係止する係止部材6
5と、係止部材65を進退可能に支持する支持部材66
と、リンク機構67を介して支持部材66に連結され、
係止部材65を係止位置、係止解除位置に駆動するアク
チュエータ例えば、油圧シリンダ68等により構成され
ている。支持部材66には、2つのキャップ支持部5
3、53の各係止部材65、65が一体に設けられてお
り、同時に駆動される。油圧シリンダ68が伸長すると
係止部材65が後退してロッドキャップ1fの係止を解
除し、短縮すると係止部材が前進してロッドキャップ1
fを係止する。
【0028】クランプ機構63、64は、前記クランプ
機構55、56と同様に構成されている。支持部材66
の一側にはドグ70、71が設けられており、進退に応
じてリミットスイッチ73、74が駆動される。これに
よりロッドキャップ1fの着脱を判定する。また、ロッ
ドキャップ1fもロッド1Aと同様半割の大端穴1eの
周縁部を3本のピン(図示せず)により水平に支持され
る。
【0029】尚、上記基板51には当該カセット冶具5
0がNC加工機に取り付けられた際に前記油圧シリンダ
68を油圧源に接続するための油圧の接続部や油路、リ
ミットスイッチ73、74等をNC加工機と電気的に接
続するためのコネクタ(何れも図示せず)等が設けられ
ている。
【0030】基板51にはNC加工機(図示せず)のワ
ーク台に載置された際に位置決めを行うための2本の位
置決めピン76、77が設けられている。また、基板5
1の所定位置には、当該カセット治具50に対するNC
加工機のツール軸の基準位置補正量情報(データ)を記
憶する記憶手段例えば、ICカード、バーコード等(図
示せず)が備えられている。この取付位置データは、カ
セット冶具がNC加工機に装着された際に当該NC加工
機に備えられている読取手段例えば、ICカード受信装
置、バーコードリーダ等により読み取られる。
【0031】カセット冶具50のロッド1Aのロッド支
持部52への着脱、及びロッドキャップ1fのキャップ
支持部53への着脱は、夫々ロボットにより行われる。
このカセット冶具50は、NC加工機のワーク台に取り
付けられ、前記位置決めピン76、77により位置決め
される。次いで、図4に示すようにNC装置に設けられ
ているワーク押さえ冶具80により各ロッド1A、各ロ
ッドキャップ1fの上面が押さえられて係止される。こ
のワーク押さえ冶具80は、油圧シリンダ(図示せず)
により昇降されて、ロッド1A、ロッドキャップ1fを
係止し、又は係止を解除する。
【0032】NC加工機は、カセット冶具50がワーク
台に取り付けられたとき、前記記憶手段に記憶される基
準位置補正量情報を読み取り、読み取った基準位置補正
量情報に基づき前記基準位置を補正する。そして、NC
加工機は、ツール軸を矢印A又はB方向、C又はD方
向、又は垂直方向にNC制御して移動させ、或いは、カ
セット冶具50を矢印E又はF方向に回動させて各ロッ
ド1A、及び各ロッドキャップ1fを加工する。
【0033】次に、図2及び図5乃至図8に示すフロー
チャートを参照して、コネクチングロッドの加工手順を
説明する。尚、以下の各工程におけるワークの着脱及び
搬送は、移動型ロボットにより行われる。
【0034】図2に示す載置台11に搬入された鍛造素
形材としてのコネクチングロッド1は、コンベア12に
より搬送され、立MI専用機20により基面(上面)が
研削(側面フライス)され(図5の第1工程OP10−
1)、次いで、立MI専用機21により前記基面(上
面)を基準として反基面(下面)が研削(側面フライ
ス)され(第1工程OP10−2)、コンベア13から
コンベア14−1に搬送され、1軸NC加工機22によ
り小端穴1dの仕上げ、軸幅削り加工され(第2工程O
P20)、コンベア14−2に搬送されて、1軸NC加
工機23により大端穴1eの粗加工、面取り、ノック溝
削りが行われ(第3工程OP30)、コンベア13に搬
送される。
【0035】コンベア13に搬送されたコネクチングロ
ッド1は、マシニングセンタ24によりボルト、ナット
座削りが行われ(図6の第4工程OP40)、横MI専
用機25により大端部1cの合わせ面(ロッドキャップ
1f)が切断される(第5工程OP50)。次いで、コ
ネクチングロッド1は、コンベア15−1に搬送されて
1軸NC加工機に26により合わせ面、ボルト穴、ボル
ト、ナット座面が順次加工され(第6工程OP60−
1)、コンベア15−2に搬送され、1軸NC加工機2
7によりオイルジェット穴明け加工が行われて(第6工
程OP60−2)、コンベア13に搬送される。尚、ワ
ークによっては、第3工程OP30から第6工程OP6
0−1に飛び越す場合もある。
【0036】次いで、コネクチングロッド1は、ロータ
リ研削盤28により合わせ面が研削され(図7の第7工
程OP70)、1軸NC加工機29によりボルト穴仕上
げ加工が行われた後(第8工程OP80)、洗浄機30
によりロッド側とキャップ側とが前洗浄され(第9工程
OP90)、組付機31によりロッドとロッドキャップ
とが組み付けられ(第10工程OP100)、ロータリ
研磨機32により大小端部1c、1bの両面が研削され
て(第11工程OP110)、コンベア13からコンベ
ア16に搬送される。次いで、コネクチングロッド1
は、圧入専用機33により小端穴1dにブッシュが圧入
され(第12工程OP120)、1軸NC加工機34に
より小端テーパ削り、小端油穴加工が行われ(第13工
程OP130)、1軸NC加工機35により大端穴1e
及び前記ブッシュ穴の中仕上げが行われる(第14工程
OP140)。
【0037】次いで、1軸NC加工機36により大小端
部のバランス削りが行われ(図8の第15工程OP15
0)、横Bor専用機37により大端穴1e、小端穴1d
の仕上げ加工が行われる(第16工程OP160)。
尚、ワークによっては、第14工程OP140から第1
6工程OP160に飛び越すこともある。次いで、ホー
ニング専用機38により大端穴1eのホーニング加工が
行われ(第17工程OP170)、洗浄機39により最
終洗浄され(第18工程OP180)、穴計測器40に
より大、小端穴1e、1dの穴径、大端穴1eと小端穴
1d間のピッチa、大、小端部1c、1bの重量測定等
が行われ(第19工程OP190)、完成品(最終製
品)としてコンベア16から製品の載置台19に搬送さ
れる。
【0038】因みに、本発明の製造設備によれば、多機
種に対応可能であり、生産準備期間(リードタイム:製
品の受注決定から納品までの期間)が約3ヶ月、生産設
備費用が1〜3千万円(冶工具、検査具のみ)、量変動
対応性に優れ、切換時間が約2〜3時間、生産能力約4
万本/月である。これに対して、従来の専用機ラインに
おいては、1機種が基本であり、生産準備期間が約8ヶ
月、生産準備費用が数億円、量変動対応性が悪く、切換
時間が1〜2日、生産の能力が約15万本/月である。
また、マシニングセンタを備えたマシニングラインで
は、生産能力以外は、本発明と略同程度であるが、生産
能力が著しく低く40本/日・台程度である。そして、
コスト比較をした場合、本願発明では、従来の専用機ラ
インに対して約1.4倍程度であり、マシニングラインで
は、10〜20倍と極めて高価となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、特殊
な加工及び精度を必要としない或いは精度が確保し易い
一部工程では、専用加工機を使用し、精度が必要或いは
製品により寸法が異なる加工箇所については、NC加工
機を使用し、当該NC加工機で使用する複数のカセット
冶具間のバラツキは、これらのカセット冶具とNC加工
機間の通信により補正することで、難しい精度であって
も容易且つ迅速に精度の確保が可能となり、多機種に対
応可能なフレキシブルラインを構築することができ、多
品種小・中量生産でも生産性を落とすことなく、製造す
ることが可能となり、更にリードタイムを大幅に短縮す
ることが可能となると共に、高品質の確保及び準備費用
の大幅な低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コネクチングロッドの平面図である。
【図2】本発明に係るコネクチングロッドの製造設備の
概略構成図である。
【図3】NC加工機にワークを着脱するカセット冶具の
一例を示す平面図である。
【図4】図3のカセット冶具のクランプ機構の一部切欠
図である。
【図5】図2の製造設備によるコネクチングロッドの加
工手順を示すフローチャートの一部である。
【図6】図5のフローチャートの続きである。
【図7】図6のフローチャートの続きである。
【図8】図7のフローチャートの続きである。
【符号の説明】
1 コネクチングロッド 1a 小端部 1c 大端部 1d 小端穴 1e 大端穴 1f キャップ 1A ロッド 10 コネクチングロッドの製造設備 12〜16 ベルトコンベア 20、21、24、25、28、31、32、33、37、38 専用機 22、23、26、27、29、34、35、36 1軸NC加工機 50 カセット冶具 52 ロッド支持部 53 キャップ支持部 76、77 位置決めピン 80 ワーク押さえ冶具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン上に搬送装置を介して複数の加工
    機を配設し、鍛造素形材から最終製品を一貫加工する、
    コネクチングロッドの製造設備において、 前記複数の加工機は、 ワークを第1取付治具を介して当該ワーク台に取り付け
    ると共に、ツール軸が実質的に固定される専用加工機
    と、 ワークを第2取付治具を介して当該ワーク台に取り付け
    ると共に、取付けられた第2取付治具に対するツール軸
    の基準位置が補正可能であり、該基準位置を基準にして
    ツール軸を移動させてワークに所望の加工を施すNC加工
    機とを備えて成り、 前記第2取付治具は、カセット治具であり、かつ、当該
    カセット治具に対する前記ツール軸の基準位置補正量情
    報を記憶する記憶手段を備え、 前記NC加工機は、前記第2取付治具が当該ワーク台に
    取り付けられたとき、前記記憶手段に記憶される基準位
    置補正量情報を読み取り、読み取った基準位置補正量情
    報に基づき前記基準位置を補正することを特徴とするコ
    ネクチングロッドの製造設備。
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