JPH11320525A - インサート器具におけるセラミックスインサート要素体の製造方法 - Google Patents
インサート器具におけるセラミックスインサート要素体の製造方法Info
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- JPH11320525A JPH11320525A JP10137292A JP13729298A JPH11320525A JP H11320525 A JPH11320525 A JP H11320525A JP 10137292 A JP10137292 A JP 10137292A JP 13729298 A JP13729298 A JP 13729298A JP H11320525 A JPH11320525 A JP H11320525A
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Landscapes
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- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 セラミックスインサート要素体を安価にかつ
その雌ねじ部を強固に精度良く製造する。 【解決手段】 主成分となる酸化アルミニウムに焼結を
助ける副成分と水を添加して原料スラリーを形成し、こ
の原料スラリーに有機バインダーと分散剤を添加したも
のをスプレードライヤーで噴霧造粒し、得られた顆粒1
1を静水圧成形機により成形型を用いて所定の形状に成
形した後焼成する。又、成形圧力の範囲を300〜10
00kg/cm2とする。
その雌ねじ部を強固に精度良く製造する。 【解決手段】 主成分となる酸化アルミニウムに焼結を
助ける副成分と水を添加して原料スラリーを形成し、こ
の原料スラリーに有機バインダーと分散剤を添加したも
のをスプレードライヤーで噴霧造粒し、得られた顆粒1
1を静水圧成形機により成形型を用いて所定の形状に成
形した後焼成する。又、成形圧力の範囲を300〜10
00kg/cm2とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種構成物(ビ
ル、高速道路、橋桁、地下構造物、電柱などのコンクリ
ート構造物、岸壁、石壁などの石材構造物、その他各種
建材からなる構造物など)に埋設して使用されるインサ
ート器具におけるセラミックスインサート要素体の製造
方法に関するものである。
ル、高速道路、橋桁、地下構造物、電柱などのコンクリ
ート構造物、岸壁、石壁などの石材構造物、その他各種
建材からなる構造物など)に埋設して使用されるインサ
ート器具におけるセラミックスインサート要素体の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のインサート器具としては、一般
に、雌型部材として用いるインサート要素体と、雄型部
材として用いるボルトとからなり、インサート要素体を
予めコンクリート構造物に埋設しておき、このインサー
ト要素体のねじ穴にボルトを螺合して結合する構成のも
のが広く知られている。
に、雌型部材として用いるインサート要素体と、雄型部
材として用いるボルトとからなり、インサート要素体を
予めコンクリート構造物に埋設しておき、このインサー
ト要素体のねじ穴にボルトを螺合して結合する構成のも
のが広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のインサート器具
においては、インサート要素体が鉄などの金属製である
ために、コンクリート内で短時間のうちに腐食し、イン
サート要素体自身はもちろん、コンクリートまでも劣化
させてしまうという課題があった。又、インサート要素
体に耐腐食材料であるステンレスを用いた場合でも、電
食、孔食等が原因と考えられるステンレス特有の腐食が
発生した。
においては、インサート要素体が鉄などの金属製である
ために、コンクリート内で短時間のうちに腐食し、イン
サート要素体自身はもちろん、コンクリートまでも劣化
させてしまうという課題があった。又、インサート要素
体に耐腐食材料であるステンレスを用いた場合でも、電
食、孔食等が原因と考えられるステンレス特有の腐食が
発生した。
【0004】そこで、耐腐食性を良好にするために、近
年、セラミックス製のインサート要素体を使用するよう
になった。その一例を図4に示す。図4は、特開平10
−46676号で本出願人等が提案したものであり、1
は外周面を曲面状とした樽形状に形成されたセラミック
製のインサート要素体であり、その中心には雌ねじ部1
aが設けられ、コンクリートなどの構成物2に埋設され
ている。1bはインサート要素体1の最大径部1cから
構成物2の反表面側の外周に少なくとも1個所設けられ
た切欠部からなる回り止めであり、インサート要素体1
が構成物2に対して回転しないように設けたものであ
る。又、インサート要素体1における構成物2の表面側
端部の径は反表面側端部の径より小さくなっている。
又、最大径部1cは両端部の中間点より反表面側に変位
している。3は構成物2におけるその表面とインサート
要素体1との間にインサート要素体1と同軸状に埋設さ
れた筒体であり、内周に固定具挿通穴3aを有する。4
は被固定部材5及び固定具挿通穴3aに挿通され、その
雄ねじ部4aがインサート要素体1の雌ねじ部1aに螺
着された固定具(ボルト)であり、このようにして被固
定部材5は構成物2に取り付けられる。
年、セラミックス製のインサート要素体を使用するよう
になった。その一例を図4に示す。図4は、特開平10
−46676号で本出願人等が提案したものであり、1
は外周面を曲面状とした樽形状に形成されたセラミック
製のインサート要素体であり、その中心には雌ねじ部1
aが設けられ、コンクリートなどの構成物2に埋設され
ている。1bはインサート要素体1の最大径部1cから
構成物2の反表面側の外周に少なくとも1個所設けられ
た切欠部からなる回り止めであり、インサート要素体1
が構成物2に対して回転しないように設けたものであ
る。又、インサート要素体1における構成物2の表面側
端部の径は反表面側端部の径より小さくなっている。
又、最大径部1cは両端部の中間点より反表面側に変位
している。3は構成物2におけるその表面とインサート
要素体1との間にインサート要素体1と同軸状に埋設さ
れた筒体であり、内周に固定具挿通穴3aを有する。4
は被固定部材5及び固定具挿通穴3aに挿通され、その
雄ねじ部4aがインサート要素体1の雌ねじ部1aに螺
着された固定具(ボルト)であり、このようにして被固
定部材5は構成物2に取り付けられる。
【0005】上記構成のインサート器具においては、イ
ンサート要素体1をセラミックスにより形成したことに
より耐食性を向上することができる。なお、筒体3もセ
ラミックスや樹脂などにより形成するが、固定具挿通穴
3aを他の手段により形成すれば筒体3は必ずしも必要
でない。構成物2としては、ビル、高速道路、橋桁、地
下構造物、電柱などのコンクリート構造物、岸壁、石壁
などの石材構造物、その他の各種建材からなる構造物な
どが該当する。又、インサート器具の施工箇所は、構成
物2の床面、天井、側壁、下面、上面、側面などであ
る。
ンサート要素体1をセラミックスにより形成したことに
より耐食性を向上することができる。なお、筒体3もセ
ラミックスや樹脂などにより形成するが、固定具挿通穴
3aを他の手段により形成すれば筒体3は必ずしも必要
でない。構成物2としては、ビル、高速道路、橋桁、地
下構造物、電柱などのコンクリート構造物、岸壁、石壁
などの石材構造物、その他の各種建材からなる構造物な
どが該当する。又、インサート器具の施工箇所は、構成
物2の床面、天井、側壁、下面、上面、側面などであ
る。
【0006】しかしながら、上記したインサート器具に
おいては、セラミックスインサート要素体1は、材料自
身が非常に硬く、焼結後雌ねじ部1aの加工にダイヤモ
ンドを使用する必要があり、コストが非常に高くなっ
た。又、最初の成形工程においてねじ切りやねじ型の挿
入により雌ねじ部1aを形成した場合には、加工時の残
留応力により焼結後ねじ山が脱落したり、反応収縮が適
合しなかったりして歩留が低下した。
おいては、セラミックスインサート要素体1は、材料自
身が非常に硬く、焼結後雌ねじ部1aの加工にダイヤモ
ンドを使用する必要があり、コストが非常に高くなっ
た。又、最初の成形工程においてねじ切りやねじ型の挿
入により雌ねじ部1aを形成した場合には、加工時の残
留応力により焼結後ねじ山が脱落したり、反応収縮が適
合しなかったりして歩留が低下した。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、セラミックスインサート要素
体を安価にかつその雌ねじ部を強固に精度良く製造する
ことができるインサート器具におけるセラミックスイン
サート要素体の製造方法を得ることを目的とする。
めに成されたものであり、セラミックスインサート要素
体を安価にかつその雌ねじ部を強固に精度良く製造する
ことができるインサート器具におけるセラミックスイン
サート要素体の製造方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るインサート器具におけるセラミックスインサート要素
体の製造方法は、主成分となる酸化アルミニウムに焼結
を助ける副成分と水を添加して原料スラリーを形成し、
この原料スラリーに有機バインダーと分散剤を添加した
ものをスプレードライヤーで噴霧造粒し、得られた顆粒
を静水圧成形機により成形型を用いて所定の形状に成形
した後焼成するもので、静水圧成形機による成形圧力の
範囲を300〜1000kg/cm2とするものであ
る。
るインサート器具におけるセラミックスインサート要素
体の製造方法は、主成分となる酸化アルミニウムに焼結
を助ける副成分と水を添加して原料スラリーを形成し、
この原料スラリーに有機バインダーと分散剤を添加した
ものをスプレードライヤーで噴霧造粒し、得られた顆粒
を静水圧成形機により成形型を用いて所定の形状に成形
した後焼成するもので、静水圧成形機による成形圧力の
範囲を300〜1000kg/cm2とするものであ
る。
【0009】請求項2に係るインサート器具におけるセ
ラミックスインサート要素体の製造方法は、成形型にお
けるセラミックスインサート要素体の雌ねじ部を成形す
るねじ部をピッカース硬度HV600以上の金属材料に
より形成するとともに、表面仕上げ粗さRmaxを0.3
μm以下に加工したものである。
ラミックスインサート要素体の製造方法は、成形型にお
けるセラミックスインサート要素体の雌ねじ部を成形す
るねじ部をピッカース硬度HV600以上の金属材料に
より形成するとともに、表面仕上げ粗さRmaxを0.3
μm以下に加工したものである。
【0010】請求項3に係るインサート器具におけるセ
ラミックスインサート要素体の製造方法は、上記成形型
のねじ部は、固定具挿入側端部に不完全ねじ部を1〜3
山有するとともに、固定の不完全ねじ部の切り込み角度
を80〜95度としたものである。
ラミックスインサート要素体の製造方法は、上記成形型
のねじ部は、固定具挿入側端部に不完全ねじ部を1〜3
山有するとともに、固定の不完全ねじ部の切り込み角度
を80〜95度としたものである。
【0011】請求項4に係るインサート器具におけるセ
ラミックスインサート要素体の製造方法は、上記成形型
のねじ部は、山部の先端の形状をR形状とするととも
に、その径を固定具の雄ねじ部の径の1〜3%としたも
のである。
ラミックスインサート要素体の製造方法は、上記成形型
のねじ部は、山部の先端の形状をR形状とするととも
に、その径を固定具の雄ねじ部の径の1〜3%としたも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面とともに説明する。まず、主成分となる酸化アルミニ
ウム(Al2O3)に焼結を助ける副成分を添加し、これ
に純水を加えボールミルにて10時間混合粉砕を行う。
副成分としては、MgO、CaO、SiO2などを合計
3〜6重量%添加する。上記のようにして得られた原料
スラリーにポリビニールアルコールなどの有機バインダ
ーと分散剤としてのポリカルボン酸アンモニウム塩を添
加し、スプレードライヤーで150℃の乾燥温度で噴霧
造粒し、得られた顆粒を静水圧成形機(通称CIP)に
より成形型を用いて500Kg/cm2の圧力で成形す
る。
面とともに説明する。まず、主成分となる酸化アルミニ
ウム(Al2O3)に焼結を助ける副成分を添加し、これ
に純水を加えボールミルにて10時間混合粉砕を行う。
副成分としては、MgO、CaO、SiO2などを合計
3〜6重量%添加する。上記のようにして得られた原料
スラリーにポリビニールアルコールなどの有機バインダ
ーと分散剤としてのポリカルボン酸アンモニウム塩を添
加し、スプレードライヤーで150℃の乾燥温度で噴霧
造粒し、得られた顆粒を静水圧成形機(通称CIP)に
より成形型を用いて500Kg/cm2の圧力で成形す
る。
【0013】図1は静水圧成形機の要部断面図を示し、
6は筒状の成型ゴム型、7,8は金属材料からなる上蓋
及び下蓋であり、下蓋8にはねじ部8aが立設され、こ
れらにより成形型が形成される。成形型は圧力容器9内
に加圧ゴム型10を介して挿入される。成形に際しては
上記のように形成された顆粒11を成形ゴム型6、上蓋
7及び下蓋8からなる成形型内に充填し、この成形型を
加圧ゴム型10内に挿入する。この状態で上蓋7及び下
蓋8に上下から圧力を加えるとともに、圧力容器9に設
けた圧力口9aから静水圧を加圧ゴム型10を介して成
形型に加えると、静水圧は成形型に均等に加えられる。
6は筒状の成型ゴム型、7,8は金属材料からなる上蓋
及び下蓋であり、下蓋8にはねじ部8aが立設され、こ
れらにより成形型が形成される。成形型は圧力容器9内
に加圧ゴム型10を介して挿入される。成形に際しては
上記のように形成された顆粒11を成形ゴム型6、上蓋
7及び下蓋8からなる成形型内に充填し、この成形型を
加圧ゴム型10内に挿入する。この状態で上蓋7及び下
蓋8に上下から圧力を加えるとともに、圧力容器9に設
けた圧力口9aから静水圧を加圧ゴム型10を介して成
形型に加えると、静水圧は成形型に均等に加えられる。
【0014】成形されたインサート要素体は成形型から
取り出し、バッチタイプのガス炉内で1600℃の温度
により2時間焼成し、100℃/hの降温速度で冷却
し、セラミックスインサート要素体が完成する。
取り出し、バッチタイプのガス炉内で1600℃の温度
により2時間焼成し、100℃/hの降温速度で冷却
し、セラミックスインサート要素体が完成する。
【0015】上記したように、噴霧造粒後の原料粉体の
成形を静水圧成形機により行ったのは、他の成形方法、
例えば乾式金型成形では圧力の不均一性が大きく、焼成
収縮後セラミックスインサート要素体の主に雌ねじ部の
径にばらつきが生じ、規格から外れてしまうからであ
る。又、鋳込成形や射出成形ではバインダーの含有量を
多くしなければならず、焼成収縮後のばらつきが大きく
なり、やはり雌ねじ部が規格範囲外のものとなってしま
うからである。この点、静水圧成形では静水圧が成形型
に均等に加わり、またバインダー量も少なくてよいの
で、インサート要素体の雌ねじ部の径を規格範囲内とす
ることができる。又、静水圧成形を500kg/cm2
の圧力で行ったが、300〜1000kg/cm2の範
囲内であればよい。300kg/cm2以下では成形強
度が不足して欠け、クラックが発生し、1000kg/
cm2以上では圧力解除までの時間が長く、生産性が低
下するとともに、離型性が悪く、縦割れが発生し易いか
らである。
成形を静水圧成形機により行ったのは、他の成形方法、
例えば乾式金型成形では圧力の不均一性が大きく、焼成
収縮後セラミックスインサート要素体の主に雌ねじ部の
径にばらつきが生じ、規格から外れてしまうからであ
る。又、鋳込成形や射出成形ではバインダーの含有量を
多くしなければならず、焼成収縮後のばらつきが大きく
なり、やはり雌ねじ部が規格範囲外のものとなってしま
うからである。この点、静水圧成形では静水圧が成形型
に均等に加わり、またバインダー量も少なくてよいの
で、インサート要素体の雌ねじ部の径を規格範囲内とす
ることができる。又、静水圧成形を500kg/cm2
の圧力で行ったが、300〜1000kg/cm2の範
囲内であればよい。300kg/cm2以下では成形強
度が不足して欠け、クラックが発生し、1000kg/
cm2以上では圧力解除までの時間が長く、生産性が低
下するとともに、離型性が悪く、縦割れが発生し易いか
らである。
【0016】成形型のうち、ねじ部8aはセラミックス
に負けない硬質の金属製が望ましく、例えばピッカース
硬度Hvが600以上のSKS材により形成する。又、
ねじ部8aの表面は成形時や脱型時の摩擦をできるだけ
小さくする必要があり、研摩処理を行って表面粗さR
max0.3μm以下にする必要がある。これらの範囲外
であると、型の摩耗等により脱型が難しくなったり、脱
型時にねじ山が脱落したりした。
に負けない硬質の金属製が望ましく、例えばピッカース
硬度Hvが600以上のSKS材により形成する。又、
ねじ部8aの表面は成形時や脱型時の摩擦をできるだけ
小さくする必要があり、研摩処理を行って表面粗さR
max0.3μm以下にする必要がある。これらの範囲外
であると、型の摩耗等により脱型が難しくなったり、脱
型時にねじ山が脱落したりした。
【0017】又、図2は図1のA部拡大図、即ちねじ部
8aにおける固定具4の挿入側端部に該当する部分の断
面図を示し、図示のように該端部には不完全ねじ部を1
〜3山設ける。不完全ねじ部は、通常のねじ部に対して
切り込み角度とねじ山高さが完全ねじ部と異なるもので
あり、例えば、その切り込み(ねじ切りバイト)角度を
80〜95度とする(完全ねじ部の切り込み角度は60
度である。)。これは、固定具4の挿入開始側の起点に
なるねじ山の立ち上がり個所が通常のねじ形状のままで
あると、成形密度が非常に低下してしまい、強度が低く
なり、ねじ山が欠け易くなるからである。又、完全ねじ
部の山形の先端をR形状とし、その径の大きさは固定具
4の雄ねじ部4aの径の1〜3%とする。これは、プレ
ス型で成形する際にねじ山部に適当なRを持たせない
と、脱型時のせん断力により角部にクラックが生じてね
じ山部に脱落が発生し、または残留応力により焼成中に
クラックが発生するからである。
8aにおける固定具4の挿入側端部に該当する部分の断
面図を示し、図示のように該端部には不完全ねじ部を1
〜3山設ける。不完全ねじ部は、通常のねじ部に対して
切り込み角度とねじ山高さが完全ねじ部と異なるもので
あり、例えば、その切り込み(ねじ切りバイト)角度を
80〜95度とする(完全ねじ部の切り込み角度は60
度である。)。これは、固定具4の挿入開始側の起点に
なるねじ山の立ち上がり個所が通常のねじ形状のままで
あると、成形密度が非常に低下してしまい、強度が低く
なり、ねじ山が欠け易くなるからである。又、完全ねじ
部の山形の先端をR形状とし、その径の大きさは固定具
4の雄ねじ部4aの径の1〜3%とする。これは、プレ
ス型で成形する際にねじ山部に適当なRを持たせない
と、脱型時のせん断力により角部にクラックが生じてね
じ山部に脱落が発生し、または残留応力により焼成中に
クラックが発生するからである。
【0018】上記のように形成されたセラミックスイン
サート要素体12は図3に示すように従来同様に構成物
2中に筒体3を介して埋設され、被固定部材5及び固定
具挿通穴3aを挿通した固定具4の雄ねじ部4aをセラ
ミックスインサート要素体12の中心に形成された雌ね
じ部12aに螺着し、被固定部材5を構成物2に固定す
る。
サート要素体12は図3に示すように従来同様に構成物
2中に筒体3を介して埋設され、被固定部材5及び固定
具挿通穴3aを挿通した固定具4の雄ねじ部4aをセラ
ミックスインサート要素体12の中心に形成された雌ね
じ部12aに螺着し、被固定部材5を構成物2に固定す
る。
【0019】上記実施形態においては、酸化アルミニウ
ムを用いてセラミックスインサート要素体12を形成し
ており、耐食性が良好で、長期間信頼性が高くなる。
又、耐火性がコンクリート以上に高く、温度変化時の膨
張収縮が少なく、コンクリートに近くなる。さらに、最
も形成が困難な雌ねじ部12aの形成をプレス工程によ
る静水圧成形により形成しており、ダイヤモンド加工が
不要となって経済性を高めることができる。しかも、プ
レス工程のみで完全形状あるいは完全形状に近い成形体
を得ることができ、切削屑の発生を低減することができ
る。又、静水圧成形では、静水圧が成形型に均等に加わ
るとともに、バインダー量も少なくてよいので、インサ
ート要素体12の雌ねじ部12aの径にばらつきを生じ
ず、規格範囲内にすることができる。又、成形圧力を3
00〜1000kg/cm2の範囲内としたので、成形
強度の不足による欠け、クラックは生じず、生産性も向
上する。
ムを用いてセラミックスインサート要素体12を形成し
ており、耐食性が良好で、長期間信頼性が高くなる。
又、耐火性がコンクリート以上に高く、温度変化時の膨
張収縮が少なく、コンクリートに近くなる。さらに、最
も形成が困難な雌ねじ部12aの形成をプレス工程によ
る静水圧成形により形成しており、ダイヤモンド加工が
不要となって経済性を高めることができる。しかも、プ
レス工程のみで完全形状あるいは完全形状に近い成形体
を得ることができ、切削屑の発生を低減することができ
る。又、静水圧成形では、静水圧が成形型に均等に加わ
るとともに、バインダー量も少なくてよいので、インサ
ート要素体12の雌ねじ部12aの径にばらつきを生じ
ず、規格範囲内にすることができる。又、成形圧力を3
00〜1000kg/cm2の範囲内としたので、成形
強度の不足による欠け、クラックは生じず、生産性も向
上する。
【0020】又、成形型のねじ部8aをピッカース硬度
Hvが600以上の金属製とし、その表面粗さRmaxを
0.3μm以下としたので、成形時や脱型時の摩擦や摩
耗が小さくなり、脱型困難や脱形時のねじ部8aのねじ
山の脱落を防止することができる。又、ねじ部8aの固
定具4挿入側端部に不完全ねじ部を1〜3山設け、その
切り込み角度を80〜95度としたので、この部分の成
形密度の低下による強度不足によりインサート要素体1
2のねじ部12aに欠損が生じるのを防止することがで
きる。さらに、成形型のねじ部8aのうちの完全ねじ部
の先端をR形状とし、その径を固定具4の雄ねじ部4a
の径の1〜3%としたので、脱型時や焼成時のクラック
の発生を防止することができる。
Hvが600以上の金属製とし、その表面粗さRmaxを
0.3μm以下としたので、成形時や脱型時の摩擦や摩
耗が小さくなり、脱型困難や脱形時のねじ部8aのねじ
山の脱落を防止することができる。又、ねじ部8aの固
定具4挿入側端部に不完全ねじ部を1〜3山設け、その
切り込み角度を80〜95度としたので、この部分の成
形密度の低下による強度不足によりインサート要素体1
2のねじ部12aに欠損が生じるのを防止することがで
きる。さらに、成形型のねじ部8aのうちの完全ねじ部
の先端をR形状とし、その径を固定具4の雄ねじ部4a
の径の1〜3%としたので、脱型時や焼成時のクラック
の発生を防止することができる。
【0021】なお、従来例で述べたように、筒体3は必
ずしも必要でなく、構成物2の種類や施工個所も従来と
同様である。
ずしも必要でなく、構成物2の種類や施工個所も従来と
同様である。
【0022】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求請1によれ
ば、酸化アルミニウムを主成分としてセラミックスイン
サート要素体を形成しており、耐食性を向上することが
できる。又、インサート要素体を静水圧成形により形成
しており、雌ねじ部の形成にダイヤモンド加工が不要と
なり、安価に製造することができる。又、静水圧成形で
は成形型に均等に圧力が加わるので、インサート要素体
の特に雌ねじ部の径を正確に形成することができる。
又、成形圧力を300〜1000kg/cm2としてお
り、成形強度の不足による欠け、クラックは生じず、生
産性も向上することができる。
ば、酸化アルミニウムを主成分としてセラミックスイン
サート要素体を形成しており、耐食性を向上することが
できる。又、インサート要素体を静水圧成形により形成
しており、雌ねじ部の形成にダイヤモンド加工が不要と
なり、安価に製造することができる。又、静水圧成形で
は成形型に均等に圧力が加わるので、インサート要素体
の特に雌ねじ部の径を正確に形成することができる。
又、成形圧力を300〜1000kg/cm2としてお
り、成形強度の不足による欠け、クラックは生じず、生
産性も向上することができる。
【0023】請求項2によれば、成形型のねじ部をピッ
カース硬度HVが600以上の金属製とし、その表面粗
さRmaxを0.3μm以下としたので、成形時や脱型時
の摩擦や摩耗を小さくすることができ、脱型困難な脱型
時のねじ部のねじ山の脱落を防止することができる。
カース硬度HVが600以上の金属製とし、その表面粗
さRmaxを0.3μm以下としたので、成形時や脱型時
の摩擦や摩耗を小さくすることができ、脱型困難な脱型
時のねじ部のねじ山の脱落を防止することができる。
【0024】請求項3によれば、成形型のねじ部におい
て、固定具挿入側端部に不完全ねじ部を1〜3山設ける
とともに、その切り込み角度を80〜95度としてお
り、この部分の成形密度が増大し、成形密度の低下によ
る強度不足によりインサート要素体の雌ねじ部に欠損が
生じるのを防止することができる。
て、固定具挿入側端部に不完全ねじ部を1〜3山設ける
とともに、その切り込み角度を80〜95度としてお
り、この部分の成形密度が増大し、成形密度の低下によ
る強度不足によりインサート要素体の雌ねじ部に欠損が
生じるのを防止することができる。
【0025】請求項4によれば、成形型のねじ部の山部
の先端の形状をR形状とするとともに、その径を固定具
の雄ねじ部の径の1〜3%としており、脱型時や焼成時
のクラック発生を防止することができる。
の先端の形状をR形状とするとともに、その径を固定具
の雄ねじ部の径の1〜3%としており、脱型時や焼成時
のクラック発生を防止することができる。
【図1】この発明による静水圧成形機の要部断面図であ
る。
る。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】この発明によるセラミックスインサート要素体
を有するインサート器具の施工状態を示す断面図であ
る。
を有するインサート器具の施工状態を示す断面図であ
る。
【図4】従来のセラミックスインサート要素体を有する
インサート器具の施工状態を示す断面図である。
インサート器具の施工状態を示す断面図である。
2…構成物 4…固定具 4a…雄ねじ部 5…被固定部材 6…成形ゴム型 7…上蓋 8…下蓋 8a…ねじ部 11…顆粒 12…セラミックスインサート要素体 12a…雌ねじ部
Claims (4)
- 【請求項1】 構成物内に埋設され、雌ねじ部を有する
セラミックスインサート要素体と、インサート要素体の
雌ねじ部に螺合される雄ねじ部を有する固定具からなる
インサート器具におけるセラミックスインサート要素体
の製造方法において、主成分となる酸化アルミニウムに
焼結を助ける副成分と水を添加して原料スラリーを形成
し、この原料スラリーに有機バインダーと分散剤を添加
したものをスプレードライヤーで噴霧造粒し、得られた
顆粒を静水圧成形機により成形型を用いて所定の形状に
成形した後焼成するもので、静水圧成形機による成形圧
力の範囲を300〜1000kg/cm2とすることを
特徴とするインサート器具におけるセラミックスインサ
ート要素体の製造方法。 - 【請求項2】 上記成形型におけるセラミックスインサ
ート要素体の雌ねじ部を成形するねじ部をピッカース高
度HV600以上の金属材料により形成するとともに、
表面仕上げ粗さRmaxを0.3μm以下に加工すること
を特徴とする請求項1記載のインサート器具におけるセ
ラミックスインサート要素体の製造方法。 - 【請求項3】 上記成形型のねじ部は、固定具挿入側端
部に不完全ねじ部を1〜3山有するとともに、この不完
全ねじ部の切り込み角度が80〜95度であることを特
徴とする請求項1または2記載のインサート器具におけ
るセラミックスインサート要素体の製造方法。 - 【請求項4】 上記成形型のねじ部は、山部の先端の形
状がR形状であるとともに、その径が固定具の雄ねじ部
の径の1〜3%であることを特徴とする請求項1〜3の
いずれかに記載のインサート器具におけるセラミックス
インサート要素体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10137292A JPH11320525A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | インサート器具におけるセラミックスインサート要素体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10137292A JPH11320525A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | インサート器具におけるセラミックスインサート要素体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11320525A true JPH11320525A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15195283
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10137292A Pending JPH11320525A (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | インサート器具におけるセラミックスインサート要素体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11320525A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100432164B1 (ko) * | 2001-04-19 | 2004-05-17 | 이부락 | 세라믹 볼트 너트 초음파 성형 방법 및 가공방법 |
| US7504063B2 (en) | 2003-07-09 | 2009-03-17 | Kabushiki Kaisha Meidensha | Method of producing molded green body and producing insert by baking the green body |
| JP2016023119A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | 太平洋セメント株式会社 | コンクリート用埋設部材 |
| JP2016141591A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 太平洋セメント株式会社 | コンクリート埋設用位置調整部材 |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP10137292A patent/JPH11320525A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100432164B1 (ko) * | 2001-04-19 | 2004-05-17 | 이부락 | 세라믹 볼트 너트 초음파 성형 방법 및 가공방법 |
| US7504063B2 (en) | 2003-07-09 | 2009-03-17 | Kabushiki Kaisha Meidensha | Method of producing molded green body and producing insert by baking the green body |
| JP2016023119A (ja) * | 2014-07-24 | 2016-02-08 | 太平洋セメント株式会社 | コンクリート用埋設部材 |
| JP2016141591A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | 太平洋セメント株式会社 | コンクリート埋設用位置調整部材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040823 |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070110 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070403 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070814 |