JPH11320564A - タイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機 - Google Patents

タイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機

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JPH11320564A
JPH11320564A JP10134911A JP13491198A JPH11320564A JP H11320564 A JPH11320564 A JP H11320564A JP 10134911 A JP10134911 A JP 10134911A JP 13491198 A JP13491198 A JP 13491198A JP H11320564 A JPH11320564 A JP H11320564A
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vulcanizing
vulcanization
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vulcanized
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明のタイヤ加硫方法及びタイヤ加硫装置
は、タイヤ加硫のサイクルタイムの短縮化を図ること
で、生産性を向上することにある。 【解決手段】 本発明は、グリーンタイヤ5をタイヤ加
硫機2とポストキュアインフレータ3とで加硫成形す
る。一次加硫として、タイヤ加硫機2によってグリンタ
イヤ5を部分的に加硫する。そして、二次加硫として、
ポストキュアインフレータ3によって一次加硫されたタ
イヤ6を全体的に加硫する。これによって、タイヤ加硫
機2とポストキュアインフレータ3とで、同時並行して
加硫することで、タイヤ加硫のサイクルタイムの短縮化
を図って、生産性を向上するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリーンタイヤを
加硫成形するタイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、タイヤ加硫は、タイヤ加硫プ
レスのモールド(金型)内にグリーンタイヤを装填し、
グリーンタイヤ内に加熱媒体を吹き込むことで、加熱に
よるゴムの変質によって加硫を施すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイヤ
は、図11に断面図として示すように、不均厚なもので
あって、タイヤ加硫プレスでの未加硫タイヤの発生を防
ぐため、厚肉部のトレッド部Rやビード部Vの昇温を基
準として加硫時間が設定されている。このため、グリー
ンタイヤの薄肉部であるサイドウォール部Sの内外部が
加硫温度に達しても、肉厚部のトレッド部Rやビード部
Vの内部が加硫温度に達するまで待機しなければなら
ず、その間の熱エネルギの損失による生産コストの上昇
を招くばかりでなく、タイヤ加硫のサイクルタイムも長
くなるため、生産性を低下させている。
【0004】本発明は、タイヤ加硫のサイクルタイムの
短縮化を図って、生産性を向上することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のタイヤ加硫方法
及びタイヤ加硫機では、タイヤ加硫プレスでグリンータ
イヤを加熱して一次加硫を施し、タイヤ加硫プレスの外
部で一次加硫されたタイヤに二次加硫を施すようにし
た。グリーンタイヤの全ての加硫成形をタイヤ加硫プレ
スで行うのではなく、グリーンタイヤの一次加硫と、一
次加硫されたタイヤの二次加硫とを分けて行うことで並
行して加硫行程が実施でき、タイヤを1ヶ所で拘束する
時間が短くなり、トータル的にタイヤ加硫のサイクルタ
イムの短縮化を図れる。
【0006】二次加硫工程において、一次加硫されたタ
イヤを断熱的に保温すると、一次加硫で蓄えられた熱容
量で二次加硫を実施できる。
【0007】二次加硫工程において、一次加硫されたタ
イヤの加硫反応によって発生する物質を回収/除去する
ようにした。
【0008】二次加硫工程の後に、二次加硫されたタイ
ヤの冷却を行なうようにした。この冷却としては、二次
加硫手段と別個、又は一体的に設けられた冷却手段で行
なう。また、二次加硫手段が備える複数の加硫ポジショ
ンの一部を冷却手段として用いることもできる。
【0009】二次加硫工程において、一次加硫されたタ
イヤを加熱、昇温させると、タイヤの加硫反応を促進で
きる。また、一次加硫されたタイヤを加熱、昇温させる
ものとして、タイヤ加硫プレスから排出される熱エネル
ギで加熱したエアを一次加硫されたタイヤに吹き付ける
もの、加熱ヒータで一次加硫されたタイヤを加熱するも
の、これらの組合わせのものがある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のタイヤ加硫方法及びタイ
ヤ加硫機について説明する。
【0011】本発明のタイヤ加硫方法及びタイヤ加硫機
は、タイヤ加硫プレスによってグリーンタイヤに一次加
硫を施し、タイヤ加硫プレスの外部で一次加硫されたタ
イヤに二次加硫を施すようにした。これによって、グリ
ーンタイヤに対する一次加硫、二次加硫を分けて行うこ
とで、並行して加硫行程が実施でき、タイヤを1ヶ所で
拘束する時間を短くすることで、タイヤ加硫のサイクル
タイムを短縮して、生産性を向上するものである。
【0012】以下、本発明の実施形態におけるタイヤ加
硫機を説明し、その後にタイヤ加硫方法について説明す
る。
【0013】図1〜図3に示すタイヤ加硫機1は、グリ
ーンタイヤ5に一次加硫を施すタイヤ加硫プレス2と、
タイヤ加硫プレス2の外部で一次加硫されたタイヤ6
(以下、「一次加硫済タイヤ6」という)に二次加硫を
施すポストキュアインフレータ3の上リム15側に設け
た容器本体28と、下リム16側に設けた蓋体29とか
らなる断熱体17で構成された二次加硫機構14と、一
次加硫済タイヤ6等を搬送する搬送手段4とからなって
いる。
【0014】タイヤ加硫プレス2は、2つのグリーンタ
イヤ5を同時に一次加硫できるものを示している。タイ
ヤ加硫プレス2はグリーンタイヤ5を加硫成形するため
の2つのモールド9(金型)と、各モールド9にグリー
ンタイヤ5を旋回搬入する2つの搬入ローダ10を含ん
で構成されている。各モールド9は、上下に開閉自在に
された上下のモールド9A,9Bとでなっている。各上
モールド9Aは、加硫機フレーム12に固設された複数
の昇降シリンダによって昇降自在とされており、加硫機
フレーム12に固定された各下モールド9Bに対して開
閉される。各搬入ローダ10は、加硫機フレーム12の
前面側中央位置に立設されたガイド支柱12Aに昇降、
旋回自在に設けられており、旋回アーム10A先端のタ
イヤチャック10Bによってグリーンタイヤ5の上ビー
ド部Vを把持して各モールド9内に旋回搬入する(図2
参照)。
【0015】タイヤ加硫プレス2は、図4(a)に示す
ように、各搬入ローダ10でグリーンタイヤ5を把持し
て開状態の上下モールド9A,9B間に装填し、同時に
ブラダ13(可撓性の袋体)をグリーンタイヤ5内側に
装入し、各モールド9を閉状態とした後に、ブラダ13
内に加圧加熱媒体を吹き込むことで、グリーンタイヤ5
をモールド9に押し付けて必要形状に成形し、加熱によ
るゴムの変質でグリーンタイヤ5に一次加硫を施す。
尚、タイヤ加硫プレス2としては、図4(b)に示すよ
うに、ブラダを有しないブラダレス式のものを用いて、
予め必要形状に成形されたグリーンタイヤ5を各モール
ド9内に装着した後に、グリーンタイヤ5内に加熱媒体
を吹き込むことで、グリーンタイヤ5に一次加硫を施す
ものや、又、加熱された内金型を、内方よりグリーンタ
イヤに押し付けるようにして一次加硫を施すものでもよ
い。
【0016】二次加硫手段は、2つの一次加硫済タイヤ
6を同時に二次加硫できるものを示しており、タイヤ加
硫プレス2の後方に並設されたポストキュアインフレー
タ3の構成をそのまま利用して、一次加硫済タイヤ6に
二次加硫を施す2つの二次加硫機構14を備えている。
即ち、各二次加硫機構14は、一次加硫済タイヤ6を挟
持する上リム15側に設けた容器本体28と、下リム1
6側に設けた蓋体29と、熱源とからなり、上下リム1
5,16で挟持された一次加硫済タイヤ6を断熱収納す
る断熱体17により構成されている。
【0017】各上下リム15,16は、センタフレーム
18に軸支された反転軸19周りの待機ポジションP
1,挟持ポジションP2の各々に反転自在に配置されて
いる(図2および図3参照)。各ポジションP1,P2
の反転は、センタフレーム18に設けられた反転シリン
ダ、リンク機構によって反転軸19を回動させることで
行われる。各上リム15は、台座21を介して反転軸1
9に取り付けられて各ポジションP1,P2に配置され
ている。各台座21には凹部21aが形成されている。
また、各下リム16は、各上リム15に対峙して台座2
2に取り付けられており、各台座22には凹部21aに
嵌め込み自在なロッキングシャフト23が設けられてい
る。
【0018】そして、各待機ポジションP1の上下リム
15,16は凹部21aとロッキングシャフト23との
嵌め込みで一体化されて一次加硫済タイヤ6を挟持す
る。各挟持ポジションP2の下リム16は、台座22を
介して昇降フレーム26に着脱自在に取り付けられてい
る。昇降フレーム26はセンタフレーム18に沿って昇
降するガイド台25に支持されており、挟持シリンダ2
7で昇降されて各挟持ポジションP2の上下リム15,
16で一次加硫済タイヤ6の挟持、又は挟持解除を可能
とする。
【0019】断熱体17は、容器本体28内に断熱シー
ル29a(Oリング)を介して蓋体29を嵌め込むこと
で、一次加硫済タイヤ6を断熱収納して保温できる構成
とされている。容器本体28は開口側を各下リム16に
対峙させて各上リム15の台座21に取り付けられ、蓋
体29は各下リム16の台座22に取り付けられてい
る。この構成で、断熱体17は各挟持ポジションP2で
上下リム15,16を一体化すると、蓋体29が容器本
体28の開口側から嵌め込まれて、上下リム15,16
外周りに一次加硫済タイヤ6を収納する断熱空間を形成
する。
【0020】ポストキュアインフレータ3を兼ねた二次
加硫機構14は、一次加硫済タイヤ6を各挟持ポジショ
ンP2の下リム15で支持し、昇降フレーム26の上昇
によって一次加硫済タイヤ6を断熱体17に収納して断
熱的に挟持する。この状態で、一次加硫済タイヤ6に内
圧を作用することで膨張させて、一次加硫済タイヤ6を
保温することで、一次加硫で蓄えられた熱の放熱を防
ぎ、この熱(自己熱)によって、加硫量の低い部分を含
むタイヤ6全体に二次加硫を施す〔図5(a)参照〕。
【0021】また、ポストキュアインフレータ3は、本
来の機能である加硫済タイヤの冷却のために二次加硫の
後、開閉弁30を開弁してエア供給源31から冷却エア
を断熱体17内に流通させることで、二次加硫されたタ
イヤ7(以下、二次加硫済タイヤ7」という)を膨張冷
却させる。また、この時タイヤ内方へ封入される内圧用
エアについても冷却用エアと入れ替える〔図5(b)参
照〕。
【0022】尚、一次加硫済タイヤ6の二次加硫は、各
挟持ポジションP2で行っても良いが、一次加硫済タイ
ヤ6を断熱的に挟持した後に反転させて各待機ポジショ
ンP1で行うようにしても良い。
【0023】搬送手段4は、タイヤ加硫プレス2とポス
トキュアインフレータ3間で一次加硫済タイヤ6、ポス
トキュアインフレータ3で冷却されたタイヤ8(以下、
「冷却済タイヤ8」という)を旋回搬送する2つの搬送
ローダ35と、各搬送ローダ35から冷却済タイヤ8を
受けて搬出コンベア36まで放出させる2つの放出コン
ベア37とで構成されている(図1および図2参照)。
【0024】各搬送ローダ35は、タイヤ加硫プレス2
の後方センタフレーム12Bに昇降、旋回自在に設けら
れている。各搬送ローダ35は、旋回アーム35A先端
にタイヤチャック35Bを有している。タイヤチャック
35Bは放射方向に一斉に拡径又は縮径する3枚以上の
爪35a(図2参照)を持っており、縮径状態の各爪3
5aを各タイヤ6,8内に差し込んで拡径することで、
上ビード部Vで各タイヤ6,8を把持し、再び各爪35
aを縮径することで各タイヤ6,8を開放する。この構
成で、各搬送ローダ35は、タイヤ加硫プレス2の各モ
ールド9から一次加硫済タイヤ6を把持してポストキュ
アインフレータ3の各挟持ポジションP2(図1参照)
まで旋回搬送して二次加硫に移行させる。また、各搬送
ローダ35は、ポストキュアインフレータ3での二次加
硫工程、膨張冷却工程が終了すると、各挟持ポジション
P2にて冷却済タイヤ8を把持してポストキュアインフ
レータ3とタイヤ加硫プレス2間の旋回軌跡a中の各放
出ポジションP3まで旋回搬送する。
【0025】各放出コンベア37は、各搬送ローダ35
の放出ポジションP3の下方に位置して、ポストキュア
インフレータ3の各挟持ポジションP2側方に並設され
ている。また、各放出コンベア37は、各挟持ポジショ
ンP2の下リム16、蓋体29の昇降に影響を与えない
ように、搬出コンベア36に向けて下向き傾斜されてい
る。この構成で、各放出コンベア37は、各搬送ローダ
35で旋回搬送された冷却済タイヤ8を各放出ポジショ
ンP3で受けて、冷却済タイヤ8をその自重によって搬
出コンベア37まで滑るように案内して放出させる。ま
た、搬出コンベア36はポストキュアインフレータ3の
後方に並設されており、各放出コンベア37から放出さ
れる冷却済タイヤ8をタイヤ検査機や出荷場所まで搬出
する。
【0026】次に、タイヤ加硫機1におけるタイヤ加硫
方法について説明する。
【0027】グリーンタイヤ5を加硫成形して製品タイ
ヤにするには、タイヤ加硫プレス2でグリーンタイヤ5
に部分的な一次加硫を施し、続いてポストキュアインフ
レータ3の構成をそのまま利用した二次加硫機構14で
未加硫を含む一次加硫済タイヤ6内層(全体)に二次加
硫を施すことで行う。
【0028】タイヤ加硫プレス2による一次加硫は、図
4(a)に示すように、各モールド9間にグリーンタイ
ヤ5を装填し、同時にブラダ13をグリーンタイヤ5内
側に装入する。続いて、ブラダ13内に加圧加熱媒体を
吹き込むことで、グリーンタイヤ5をモールド9に押し
付けて必要な形状に成形し、加熱によるゴムの変質で一
次加硫を施す(一次加硫工程)。尚、一次加硫は、図4
(b)に示すブラダレス式のタイヤ加硫プレス2を用い
ても良い。
【0029】また、タイヤ加硫プレス2の一次加硫条件
は、グリーンタイヤ5に対する加硫程度(グリーンタイ
ヤ5に部分的な加硫を施す程度)、加硫温度と加硫時間
との相対関係で決定される。尚、一次加硫条件は、タイ
ヤのサイズによって、適宜変更されるものである。グリ
ーンタイヤ5に対する加硫度は、各搬送ローダ6で旋回
搬送される一次加硫済タイヤ6の形状変形を伴わない程
度にし、加硫反応によって発生する反応ガス等の発生量
がある程度まで減少した状態とする。即ち、グリーンタ
イヤ5に100%近くまで加硫を施すのではなく、例え
ばグリーンタイヤ5のサイドウォール部S(薄肉部)を
内層にまで所望の加硫度を施し、トレッド部Rや上下ビ
ード部V(厚肉部)を表面層にのみ所望の加硫度を施す
如きである。加硫温度は、グリーンタイヤ5の一次加硫
に悪影響を及ぼすことなく、形状変形を伴わない程度の
加硫をグリーンタイヤ5に施せる温度とする。一般的
に、加硫温度が高くなるにつれて、グリーンタイヤ5の
昇温も急速に行われることからゴムの変質による加硫反
応も促進され、加硫時間も短くなる。加硫時間は、最適
な加硫温度を選択して、この加硫温度で形状変形を伴わ
ない程度までグリーンタイヤ5に一次加硫を施せる時間
とする。
【0030】一次加硫工程が終了すると、各搬送ローダ
35によって一次加硫済タイヤ6を把持してタイヤ加硫
プレス2の外部に搬出させるとともに、ポストキュアイ
ンフレータ3の各挟持ポジションP2まで旋回搬送す
る。尚、一次加硫済タイヤ6の搬送は、各搬送ローダ3
5によって吊下げ状態で行われることになるが、一次加
硫を施していることから、その形状変形を伴うことなく
行うことができる。
【0031】続いて、各搬送ローダ35を下降させるこ
とで、一次加硫済タイヤ6を各挟持ポジションP2の下
リム16上に支持し、各搬送ローダ35を上昇、旋回さ
せて各挟持ポジションP2から退避させて二次加硫に移
行させる。また、各搬送ローダ35の搬送中において
も、一次加硫済タイヤ6は一次加硫で加熱された熱(自
己熱)によって、加硫が進行している。尚、一次加硫済
タイヤ6が一次加硫から二次加硫に移行すると、タイヤ
加硫プレス2の各モールド9(金型)内には新たなグリ
ーンタイヤ5が装填され、一次加硫に移行することで、
タイヤ加硫プレス2の一次加硫とポストキュアインフレ
ータ3における二次加硫機構14での二次加硫とが同時
並行して行われる。
【0032】ポストキュアインフレータ3における二次
加硫機構14での二次加硫は、昇降フレーム26によっ
て各挟持ポジションP2の下リム16とともに一次加硫
済タイヤ6を上昇させて、各上下リム15,16を一体
化することで、一次加硫済タイヤ6を二次加硫機構14
の断熱体17内に断熱挟持する〔図5(a)参照〕。こ
の状態で、一次加硫済タイヤ6は、一次加硫工程で加熱
された加硫温度に近い温度で保温され、この熱(自己
熱)によって、内層まで昇温されて二次加硫が施される
(二次加硫工程)。この時、タイヤ6内にはタイヤ形状
を安定化させる目的でエアを封入する。
【0033】この二次加硫の程度は、サイドウォール部
S(薄肉部)、トレッド部Rや上下ビード部Vの厚肉部
の未加硫部を含む一次加硫済タイヤ6内層(全体)にわ
たって加硫を施すもので、二次加硫の加硫温度は一次加
硫工程における加硫温度より低くなっているのでオーバ
加硫されることもない。また、二次加硫工程を各挟持ポ
ジションP2で行うのみならず、各挟持ポジションP2
で一次加硫済タイヤ6を断熱挟持した後に、反転させる
ことで各待機ポジションP1で二次加硫を施しても良
い。このように、各待機ポジションP1で二次加硫を行
うと、二次加硫の加硫時間が一次加硫より長くなっても
各挟持ポジションP2が空いているので連続して各タイ
ヤ5,6に一次加硫、二次加硫を施せる。
【0034】二次加硫が終了すると、開閉弁30を開弁
してエア供給源31から冷却エアを断熱体17内に流通
させることで、二次加硫済タイヤ7を膨張冷却させる
〔図5(b)参照〕。またこの時、タイヤ内方へ封入さ
れているエアについても冷却用エアを入れ替える。
【0035】冷却が終了すると、昇降フレーム26によ
って各挟持ポジションP2の下リム16を冷却済タイヤ
8とともに下降して、断熱体17を開放して搬出可能な
状態にする。この状態で、各搬送ローダ35によって冷
却済タイヤ8を把持して各放出ポジションP3上まで旋
回搬送して、各放出コンベア37上に受け渡す。
【0036】冷却済タイヤ8は、その自重により各放出
コンベア37上を自重下降して搬出コンベア36に放出
され、この搬出コンンベア36によってタイヤ検査機や
出荷場所まで搬出される。尚、冷却済タイヤ8の搬出コ
ンベア36への放出は、搬出コンベア36に順次、搬出
される冷却済タイヤ8が重ならないように放出タイミン
グが調整されている。
【0037】このように、本発明のタイヤ加硫方法及び
タイヤ加硫機によれば、グリーンタイヤ5の全ての加硫
成形をタイヤ加硫プレス2で行うのではなく、一次加硫
工程と二次加硫工程とに分けて、グリーンタイヤ5と一
次加硫済タイヤ6に対して同時並行して加硫を行うよう
にしたので、結果としてタイヤが1ヶ所に拘束される時
間が短くなり、タイヤ加硫のサイクルタイム(生産サイ
クル)を短縮することが可能となり、もって生産性の向
上を図れる。また、二次加硫工程において、一次加硫済
タイヤ6を一次加硫工程の加硫温度に近い温度で保温す
ると、二次加硫の加硫反応を促進できる。
【0038】次に、二次加硫工程において、一次加硫済
タイヤ6を加熱、昇温して加硫反応を促進させるため断
熱体17に付加された加熱手段について、図6〜図8に
基づいて説明する。
【0039】図6に示す加熱手段40は、タイヤ加硫プ
レス2から排出される加熱媒体(一次加硫工程で使用さ
れる加熱媒体)の排熱を利用してエアを加熱し、この加
熱エアを管路41を通して一次加硫済タイヤ6の外周に
吹き付けて加熱、昇温することで、加硫反応を促進する
ものである。一次加硫工程で排出される加熱媒体の排熱
を利用(リサイクル利用)するので、別途加熱装置を設
ける必要がなく、効率の良い熱利用が可能となり、又省
エネ化が図れる。また、配管41に切換弁42を設け、
この切換弁42によって冷却エアを断熱体17内に流通
させることで、二次加硫済タイヤ7を膨張冷却する。
【0040】図7に示す加熱手段50は、加熱ヒータ5
1,52(遠赤外線ヒータやセラミックスヒータ等)を
一次加硫済タイヤ6の内外周に対向させて、断熱体17
内周とロッキングシャフト23外周とに配置し、これら
のヒータ51,52で一次加硫済タイヤ6の内外周を加
熱、昇温することで、加硫反応を促進するものである。
また、断熱体17内には開閉弁54の開弁によって冷却
エアが流通されて、二次加硫済タイヤ7を膨張冷却す
る。
【0041】図8に示す加熱手段60は、タイヤ加硫プ
レス2から排出される加熱媒体を利用してエアを加熱
し、この加熱エアを管路63を通して一次加硫済タイヤ
6の内外周(トレッド部Rの内外周)に吹き付け加熱
し、且つ加熱ヒータ61,62(遠赤外線ヒータやセラ
ミックスヒータ等)を一次加硫済タイヤ6の内外周に対
向させて、断熱体17内周とロッキングシャフト23外
周とに配置し、これらのヒータ61,62で一次加硫済
タイヤ6の内外周を加熱することで、加硫反応を促進す
るものである。また、配管63に切換弁65を設け、こ
の切換弁65によって冷却エアを断熱体17内に流通さ
せることで、二次加硫済タイヤ7を膨張冷却する。尚、
64は一次加硫済タイヤ6内周に加熱エア又は冷却エア
を流通させる管路に設けられた開閉弁である。
【0042】図6乃至図8に示す加熱手段を用いて、一
次加硫済タイヤ6を加硫温度に近い温度まで加熱するこ
とで、オーバ加硫を発生させることなく、未加硫部の加
硫反応を促進できる。したがって、二次加硫の加硫時間
を短くして、タイヤ加硫全体のサイクルタイムの短縮化
が図れ、生産性も向上する。特に、タイヤの厚肉部とな
るトレッド部Rを加熱することで、加硫に時間のかかる
部分の加硫反応を促進できる。
【0043】また、図6乃至図8に示すように、タイヤ
加硫プレス2から排出される加熱媒体でエアを加熱させ
ると、別途、エアを加熱する機器を設ける必要もなく、
タイヤ加硫機1全体の熱エネルギを有効に利用して、省
エネのタイヤ加硫機1を提供できる。但し、加熱エア
は、タイヤ加硫プレス2から排出される加熱媒体によっ
てエアを加熱して発生させるものに限定されない。ま
た、各加熱手段40,50,60を断熱体17に配置す
ることなく、各加熱手段40,50,60単独で一次加
硫済タイヤ6の内外周(トレッド部Rの内外周)を加
熱、昇温させても良い。
【0044】また、二次加硫工程において、一次加硫済
タイヤ6に二次加硫を施すとその反応によって有害なガ
スやゴム塵などの物質が発生する。この物質を直接、断
熱体17内から外部に排出することは外部環境に影響を
与えることになる。したがって、図9に示すように、二
次加硫工程で発生する物質を回収・除去することが好適
である。
【0045】図9に示す断熱体17には、図6又は図8
と同様な加熱手段40、60で加熱された加熱エアを導
入する開閉弁70の他に、内部からガスやゴム塵などを
外部に導く吸引ダクト71が設けられている。この吸引
ダクト71にはガスやタール等を回収・除去しうるフィ
ルタ72が連結されている。この構成で、二次加硫工程
で発生するガスやゴム塵などは、フィルタ72で十分に
回収・除去されて外部に排出できるので、外部環境に悪
影響を与えることがなくなる。
【0046】尚、本発明のタイヤ加硫方法及びタイヤ加
硫機1において、二次加硫工程をポストキュアインフレ
ータ3で行うものについて説明したが、これに限定され
るものでなく、タイヤ加硫プレス2の外部に加熱/加硫
手段を設けるようにしても良い。
【0047】この場合、加硫手段は、ポストキュアイン
フレータ3が備えると同様な構成で、一次加硫済タイヤ
6を挟持できる上下リム15,16と、挟持された一次
加硫済タイヤ6を断熱的に収納できる断熱体17とを有
し、且つ挟持された一次加硫済タイヤ6内にエアを封入
し加圧できる機能を備えたものを用意する。これによっ
て、ポストキュアインフレータ3で説明したと同様に、
一次加硫と二次加硫を同時並行してでき、加熱手段4
0,50,60の付加によって二次加硫の加硫時間を短
縮して、タイヤ加硫全体のサイクルタイムの短縮化を図
って、生産性を向上できる。
【0048】また、二次加硫工程において、一次加硫済
タイヤ6を保温、又は加熱して二次加硫を施すことにつ
いて説明したが、タイヤのサイズによってこれに限定さ
れるものでない。即ち、トラックやバス等に用いられる
大型サイズの肉厚タイヤにおいては、タイヤ加硫プレス
2の一次加硫で形状がほぼ決まるので、二次加硫を行う
ときに一次加硫済タイヤを挟持し、膨張させなくても形
状変形が少ない。したがって、大型サイズのタイヤにお
いては、タイヤ加硫プレス2の一次加硫工程の後に、各
搬送ローダ35で直接、各放出コンベア37上に受け渡
して搬送コンベア上(二次加硫手段)で一次加硫での加
熱によって二次加硫を施し、冷却を行うようにできる。
このことから、二次加硫において、一次加硫済タイヤ6
を断熱挟持して膨張させるか否かは、タイヤのサイズに
起因して、適宜選択されて行われるものである。
【0049】さらに、二次加硫済タイヤ7をポストキュ
アインフレータ3で冷却することについて説明したが、
これに限定されるものでない。二次加硫済タイヤ7は、
その形状が決まっているので、ポストキュアインフレー
タ3での二次加硫の直後に、各搬送ローダ35で搬出し
て、各放出コンベア37に受け渡し、搬出コンベア36
上で自然冷却、又は冷却エアを強制的に吹き付けて冷却
するようにしても良い。また、別途に冷却のための装置
を設けて、この冷却装置で二次加硫済タイヤ7を挟持
し、膨張させて自然冷却させるか、又強制的に冷却エア
を吹き付けて強制冷却するようにしても良い。
【0050】更に、ポストキュアインフレータ3におい
て、二次加硫工程と冷却工程とを同時に行なう際の変形
としては、図10に示す構成を用いても良い。図10の
ポストキュアインレータ3は、上下リム15,16を反
転軸19周りに4組放射状の4ポジション設けたもので
ある。この4ポジションのうち2ポジションを二次加硫
工程を行なう二次加硫機構14A,14Bとし、他の2
ポジションを膨張冷却を行なう冷却手段とする。尚、二
次加硫機構14A,14Bは図1〜図8に示す断熱体1
7や加熱手段40などを備えるものである。この構成
で、タイヤ加硫プレス2から連続して一次加硫される一
次加硫済タイヤ6をポストキュアインフレータ3に搬送
し、反転軸19の回転によって連続した二次加硫工程
と、冷却工程を行なうことができる。
【0051】また、タイヤ加硫プレス2での一次加硫工
程の加硫時間を短縮するために、各モールド9内のグリ
ーンタイヤ5内周を加熱ヒータ(遠赤外線ヒータ)など
で加熱することで、加硫を促進するようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、グリーンタイヤに対す
る加硫を、一次加硫と二次加硫とに分けて、これら各工
程を独立して同時並行して行うようにしたので、タイヤ
加硫のサイクルタイムの短縮化を図れ、もって生産性を
向上できる。
【0053】二次加硫において、一次加硫済タイヤを保
温すると、一次加硫で加熱された加硫温度に近い温度で
加硫を施させるので、二次加硫工程の加硫時間を短縮で
き、もってタイヤ加硫のサイクルタイムを短縮化して、
生産性を向上できる。
【0054】二次加硫において、一次加硫済タイヤを加
熱、昇温すると、タイヤの加硫反応を促進できる。した
がって、二次加硫の加硫時間を短くでき、タイヤ加硫の
サイクルタイヤを短縮化して、生産性を向上できる。ま
た、一次加硫済タイヤを加熱、昇温するものとして、タ
イヤ加硫プレスから排出される熱エネルギで加熱された
エアを一次加硫済タイヤに吹き付けるもの、加熱ヒータ
で一次加硫済タイヤを加熱するもの、これらの組合わせ
のものがあり、特にタイヤ加硫プレスの排出熱エネルギ
を利用すると、省エネのタイヤ加硫機を提供できる。
【0055】二次加硫工程において、一次加硫されたタ
イヤの加硫反応によって発生する物質を回収/除去する
ので、その物質によって外部環境に悪影響を与えること
がない。また、二次加硫手段で、二次加硫されたタイヤ
を個別、一体的に冷却すると、タイヤ加硫プレスからの
一次加硫されたタイヤを連続して二次加硫、冷却でき、
グリーンタイヤの加硫成形を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤ加硫機の全体構成を示す上面図である。
【図2】図1のA−A矢視図で、タイヤ加硫機の全体構
成を示す側面図である。
【図3】図1のB−B矢視図で、タイヤ加硫機の全体構
成を示す背面図である。
【図4】タイヤ加硫プレスでの一次加硫の状態を示す要
部拡大図である。
【図5】ポストキュアインフレータでの二次加硫の状態
を示す要部拡大図である。
【図6】ポストキュアインフレータでの加硫手段の変形
例を示す要部拡大図である。
【図7】ポストキュアインフレータでの加硫手段の変形
例を示す要部拡大図である。
【図8】ポストキュアインフレータでの加硫手段の変形
例を示す要部拡大図である。
【図9】ポストキュアインフレータでの加硫手段の変形
例を示す要部拡大図である。
【図10】ポストキュアインフレータでの加硫手段の変
形例を示す要部拡大図である。
【図11】グリーンタイヤの断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 タイヤ加硫機 2 タイヤ加硫プレス 3 ポストキュアインフレータ(二次加硫手段) 17 断熱体 40,50,60 加熱手段 51,52,61,62 加熱ヒータ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーンタイヤを加硫成形するタイヤ加
    硫方法において、 タイヤ加硫プレスにて、前記グリーンタイヤを加熱して
    該グリーンタイヤに一次加硫を施す一次加硫工程と、 前記タイヤ加硫プレスの外部で、一次加硫されたタイヤ
    に二次加硫を施す二次加硫工程と、 を含んでなるタイヤ加硫方法。
  2. 【請求項2】 前記二次加硫工程において、前記一次加
    硫されたタイヤを断熱的に保温するようにした請求項1
    に記載のタイヤ加硫方法。
  3. 【請求項3】 前記二次加硫工程において、前記一次加
    硫されたタイヤを加熱、昇温するようにした請求項1又
    は請求項2に記載のタイヤ加硫方法。
  4. 【請求項4】 前記二次加硫工程において、前記一次加
    硫されたタイヤの加硫反応によって発生する物質を回収
    /除去するようにした請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載のタイヤ加硫方法。
  5. 【請求項5】 前記二次加硫工程の後に、前記二次加硫
    されたタイヤの冷却を行なうようにした請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載のタイヤ加硫方法。
  6. 【請求項6】 グリーンタイヤを加硫成形するタイヤ加
    硫機において、 前記グリーンタイヤを加熱して、該グリーンタイヤに一
    次加硫を施すタイヤ加硫プレスと、 前記タイヤ加硫プレスの外部に設けられ、一次加硫され
    たタイヤに二次加硫を施す二次加硫手段と、 を含んでなるタイヤ加硫機。
  7. 【請求項7】 前記二次加硫手段は、前記一次加硫され
    たタイヤを断熱的に保温するものである請求項6に記載
    のタイヤ加硫機。
  8. 【請求項8】 前記二次加硫手段は、前記一次加硫され
    たタイヤを加熱、昇温する加熱手段を有してなる請求項
    6又は請求項7記載のタイヤ加硫機。
  9. 【請求項9】 前記加熱手段は、前記タイヤ加硫プレス
    から排出される熱エネルギで加熱されたエアを、前記一
    次加硫されたタイヤに吹き付けて加熱、昇温させるもの
    である請求項8記載のタイヤ加硫機。
  10. 【請求項10】 前記加熱手段は、前記一次加硫された
    タイヤに対向して設けられた加熱ヒータである請求項8
    記載のタイヤ加硫機。
  11. 【請求項11】 前記加熱手段は、前記タイヤ加硫プレ
    スから排出される熱エネルギで加熱され、前記一次加硫
    されたタイヤに吹き付けられる加熱エアと、前記一次加
    硫されたタイヤに対向して設けられた加熱ヒータとでな
    る請求項8に記載のタイヤ加硫機。
  12. 【請求項12】 前記二次加硫手段は、前記一次加硫さ
    れたタイヤの加硫反応によって発生する物質を回収/除
    去する手段を備えてなる請求項6乃至請求項8のいずれ
    かに記載のタイヤ加硫機。
  13. 【請求項13】 前記二次加硫されたタイヤを冷却させ
    る冷却手段を、前記二次加硫手段に対して個別、又は一
    体的に設けてなる請求項6乃至請求項8のいずれかに記
    載のタイヤ加硫機。
  14. 【請求項14】 前記二次加硫手段は、前記一次加硫さ
    れたタイヤの複数を二次加硫できる複数の加硫ポジショ
    ンを有し、これら加硫ポジションの一部を冷却手段とし
    て兼用した請求項13に記載のタイヤ加硫機。
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