JPH11321531A - 頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構造 - Google Patents

頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構造

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JPH11321531A
JPH11321531A JP10128594A JP12859498A JPH11321531A JP H11321531 A JPH11321531 A JP H11321531A JP 10128594 A JP10128594 A JP 10128594A JP 12859498 A JP12859498 A JP 12859498A JP H11321531 A JPH11321531 A JP H11321531A
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airbag bag
pillar garnish
pillar
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裕樹 中嶋
Yutaka Nagai
裕 永井
Fumitake Kobayashi
文武 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ袋体展開時の、ピラーガーニッシ
ュの破損、外れを抑制すると共に、エアバッグ袋体をス
ムーズに展開する。 【解決手段】 フロントピラーガーニッシュ26の上端
部近傍はピラーインナパネル34にボルト72及びウエ
ルドナット74によって固定されている。フロントピラ
ーガーニッシュ26の下端部近傍は、係合ピン82によ
ってピラーインナパネル34の取付孔84の周縁部に係
合している。取付孔84は大径部84Aからピラーイン
ナパネル34の長手中央方向へ延設された小径部84B
を有しており、エアバッグ袋体展開時に、フロントピラ
ーガーニッシュ26がく字状に屈曲する場合には、フロ
ントピラーガーニッシュ26と共に係合ピン82がピラ
ーインナパネル34に対して所定範囲内でへ移動可能と
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、こ
のガスによってピラー及びルーフサイドレールに沿って
膨張展開するカーテン状頭部保護エアバッグ袋体を格納
したフロントピラーガーニッシュの配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る乗員頭部の保護性能を向上させるべく、フロントピラ
ーからルーフサイドレールに跨がって折り畳み状態で格
納されたエアバッグ袋体を、ウインドガラスに沿ってカ
ーテン状に膨張させる乗員保護装置が既に提案されてい
る。以下、この種の乗員保護装置を開示したWO 96
/26087号公報に示される構成について説明する。
【0003】図13に示されるように、この乗員保護装
置100は、フロントピラー部102からルーフサイド
レール部104に跨がって配設された長尺状のダクト1
06と、フロントピラー部102からルーフサイドレー
ル部104に沿って折り畳み状態で格納されると共に前
端固定点108及び後端固定点110にて車体側に固定
されたエアバッグ袋体112と、ホース114を介して
ダクト106の後端部と接続されると共に車体側部への
所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレータ11
6と、一端部が車体側に固定されると共に他端部がエア
バッグ袋体112の後端部に固定された帯状のストラッ
プ118と、を主要構成要素として構成されている。さ
らに、上述したエアバッグ袋体112は、各々略円筒状
に形成されかつ略車両上下方向を長手方向として配置さ
れた複数のセル120を連接させることにより構成され
ている。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のエアバッグ袋
体112の各セル120内へ流入される。その結果、各
セル120が略車両上下方向を長手方向として略円筒状
に膨張し、これによりエアバッグ袋体112がウインド
ガラス122に沿ってカーテン状に膨張される。さら
に、エアバッグ袋体112の後端部はストラップ118
を介して車体側に連結されているため、前端固定点10
8とストラップ118の後端固定点とを結ぶ線上に所定
のテンションが付与されると共に、エアバッグ袋体11
2の後端側が確実にセンタピラー部124の上部内側に
配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな自動車用乗員保護装置の配設構造では、エアバッグ
袋体展開時にエアバッグ袋体の膨張圧によって、エアバ
ッグ袋体が収納されたピラーガーニッシュの所定の部位
が展開することで、エアバッグ袋体が車室内に展開可能
になっている。このため、エアバッグ袋体112の展開
を迅速に行うため、インフレータ116のガス圧を高く
することが考えられるが、インフレータ116のガス圧
を高くし過ぎると、エアバッグ袋体112の展開膨張時
に、ピラーガーニッシュが破損したり、外れたりする心
配がある。一方、ピラーガーニッシュの上下両端部をボ
ルト等による締結構造とした場合には、ピラーガーニッ
シュがエアバッグ袋体の展開に合せて変形し難くなり、
エアバッグ袋体がスムーズに展開しなくなることも考え
られる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグ袋
体展開時の、ピラーガーニッシュの破損、外れを抑制で
きると共に、エアバッグ袋体をスムーズに展開できる頭
部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニ
ッシュの配設構造を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、フロントピラーとルーフサイドレールに跨がって搭
載されたカーテン状頭部保護エアバッグ袋体を格納した
フロントピラーガーニッシュの配設構造において、前記
フロントピラーガーニッシュの一端部を締結手段により
前記フロントピラーに固定すると共に、前記フロントピ
ラーガーニッシュの他端部を前記フロントピラーに所定
範囲内でスライド可能に保持したことを特徴とする。
【0008】従って、エアバッグ袋体展開時に、エアバ
ッグ袋体の膨張力によって、フロントピラーガーニッシ
ュが、車室方向へ押圧されると、フロントピラーガーニ
ッシュの上下方向の中間部が車室方向へ突出するように
湾曲し、く字状に変形する。この際、フロントピラーガ
ーニッシュの他端部が、フロントピラーに対して所定範
囲内でスライドするため、フロントピラーガーニッシュ
の特定の部位に大きな荷重が作用するのを抑制できる。
この結果、エアバッグ袋体展開時の、ピラーガーニッシ
ュの破損、外れを抑制できる。また、フロントピラーガ
ーニッシュの他端部が、フロントピラーに対して所定範
囲内でスライドするため、フロントピラーガーニッシュ
が大きく屈曲でき、フロントピラーガーニッシュとフロ
ントピラーインナパネルとの開口面積が増大する。この
結果、エアバッグ袋体をスムーズに展開できる。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガー
ニッシュの配設構造において、エアバッグ袋体展開時に
前記フロントピラーガーニッシュの下端部がインストル
メントパネルに対して、前記スライド量が設定値を越え
た場合に、離脱可能に取り付けられていることを特徴と
する。
【0010】従って、請求項1記載の内容に加えて、エ
アバッグ袋体展開時に、フロントピラーガーニッシュの
下端部のスライド量が設定値を越えると、フロントピラ
ーガーニッシュの下端部がインストルメントパネルから
離脱する。この結果、フロントピラーガーニッシュの特
定の部位に大きな荷重が作用することを効果的に抑制で
き、エアバッグ袋体展開時の、ピラーガーニッシュの破
損、外れを更に効果的に抑制できる。また、フロントピ
ラーガーニッシュの下端部がインストルメントパネルか
ら離脱するため、フロントピラーガーニッシュとフロン
トピラーインナパネルとの開口面積が更に増大し、エア
バッグ袋体を更にスムーズに展開できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の頭部保護エアバッグ袋体
を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構造の第
1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0012】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0013】図8に示される如く、本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ12と、作動することによりガスを噴出する円柱状
のインフレータ14と、エアバッグ袋体16と、を主要
構成要素として構成されている。センサ12は、センタ
ピラー(Bピラー)18の下端部付近に配設されてお
り、所定値以上の側突荷重が車体側部に作用した場合に
側突状態を検出するようになっている。
【0014】インフレータ14はフロントピラー(Aピ
ラー)20とインストルメントパネル22との接続部付
近に配設されており、前述したセンサ12と接続されて
いる。従って、センサ12が側突状態を検出すると、イ
ンフレータ14が作動するようになっている。
【0015】エアバッグ袋体16の側面視で上下方向中
間部には、エアバッグ袋体16の前端固定点と後端固定
点とを結ぶテンションラインTを横切りエアバッグ袋体
上下方向を長手方向とする複数の非膨張部24が所定の
間隔で形成されており、これらの非膨張部24によっ
て、エアバッグ袋体展開時にテンションラインTを横切
る複数の略平行な円筒状膨張部が形成されるようになっ
ている。
【0016】また、エアバッグ袋体16の前端部16A
は、インフレータ14から噴出されたガスが流入される
ようにインフレータ配設位置に配置されており、中間部
16Bの上端縁部はフロントピラー20及びルーフサイ
ドレール28に沿って配置され、後端部16Cの上端縁
部はクォータピラー(Cピラー)30付近に配置されて
いる。
【0017】図9に示される如く、エアバッグ袋体16
は、略上下方向へ蛇腹状に折り畳まれて長尺状にされた
上でフロントピラーガーニッシュ26(以下、単にガー
ニッシュ26という)とルーフヘッドライニング27と
に跨がって収容されている。
【0018】図7に示される如く、エアバッグ袋体16
は、一枚の基布17を下端で二つ折りにしてあり、重ね
合わせた上端縁部17Aと、後部17Bを縫合糸19に
よって縫合して形成されている。エアバッグ袋体16
は、略平行四辺形状に形成されており、上端縁部17A
には矩形ベロ状の取付部35が突出形成されている。こ
れらの取付部35の略中央部には取付孔36が穿設され
ており、これらの取付孔36のピッチは、ボデー側の取
付穴のピッチよりも長く、且つ、エアバッグ袋体展開時
に、フロントピラー20及びルーフサイドレール28を
隙間無く覆うことができる長さ以下に設定されている。
なお、エアバッグ袋体16の非膨張部24は、縫合糸2
5による縫合とシール剤塗布により形成されている。
【0019】図2に示される如く、フロントピラー20
は、車室外側に配置された断面ハット状のピラーアウタ
パネル32と、車室内側に配置された略平板状のピラー
インナパネル34と、前後両端部がピラーアウタパネル
32とピラーインナパネル34との間に挟持状態で配置
された断面略ハット状のピラーリインフォース33と、
によって閉断面構造とされている。なお、フロントピラ
ー20の後端フランジ部には、オープニングウエザスト
リップ38(以下、単にウエザストリップ38という)
が弾性的に嵌着されている。
【0020】上述したフロントピラー20におけるピラ
ーインナパネル34の車室内側には、樹脂製のガーニッ
シュ26が配設されている。ガーニッシュ26は弾性変
形し易く破損し難い樹脂材によって形成された基材44
と、この基材44の表面(車室内側の面)を覆う表皮4
8と、によって構成されている。なお、ガーニッシュ2
6の端末部は、前述したウエザストリップ38に弾性的
に係止されている。
【0021】また、エアバッグ袋体展開時に車室内方へ
展開するガーニッシュ26の後部26Aは、ピラーイン
ナパネル34に対して車室内側に所定の間隔をあけて配
置されており、これによりガーニッシュ26とピラーイ
ンナパネル34との間には所定の後側空間部50が形成
されている。この後側空間部50内には、所定の折り畳
み方で矩形断面状に折り畳まれたエアバッグ袋体16の
前部16Aが、所定の膨張圧で展開されるケース23と
共に格納されている。なお、エアバッグ袋体16の前部
16A及びケース23の適宜部位にはヒレ状のバッグ固
定部及びケース固定部が一体的に形成されており、これ
らのバッグ固定部及びケース固定部がピラーインナパネ
ル34に固定されるようになっている。また、エアバッ
グ袋体16をテープ止めやラッピングすることで、ケー
ス23を省略した構成としても良い。
【0022】ガーニッシュ26の前部26Bはピラーイ
ンナパネル34に対して車室内側に所定の間隔をあけて
配置されており、これによりガーニッシュ26の前部2
6Bとピラーインナパネル34との間には所定の前側空
間部56が形成されている。この前側空間部56は、ド
レンホースやワイヤハーネスを配索するためのスペース
として用いられている。なお、ガーニッシュ26の後部
26Aの板厚を前部26Bの板厚よりも薄くして、ガー
ニッシュ26の後部26Aをさらに展開し易くしても良
い。さらに、ガーニッシュ26の内壁面にヒンジ部を構
成する凹溝を形成することが好ましい。
【0023】図5に示される如く、ガーニッシュ26の
上端部近傍の意匠面には、矩形状の凹部58が形成され
ており、この凹部58にはキャップ76が嵌合されてい
る。
【0024】図2に示される如く、ガーニッシュ26の
凹部58の裏面側には、取付孔21を有する取付ボス部
26Cが形成されている。取付孔21の内周面には、ガ
ーニッシュ26をピラーインナパネル34に締結固定す
る際にボルト72の締付力を確保できるように金属製の
スリーブ29が嵌挿されている。ガーニッシュ26は、
この取付ボス部26Cを介してピラーインナパネル34
に、締結手段としてのボルト72及びウエルドナット7
4によって固定されている。
【0025】さらに、ボルト72の頭部72Aには、フ
ランジ部72Bが形成されており、このフランジ部72
Bにキャップ76の係合爪76Aを係合させることによ
り、キャップ76を固定している。キャップ76の裏面
側には、キャップ76とガーニッシュ26の基材44と
を連結する連結部78が一体成形されている。この連結
部78は紐状とされており、先端部がT字状(図1参
照)の係合部78Aとなっている。
【0026】連結部78は、ガーニッシュ26の凹部5
8に形成された切欠80を挿通しており、係合部78A
は、切欠80の外周部に係合する大きさに設定されてい
る。即ち、係合部78Aを切欠80に通す場合には、連
結部78を弾性変形させてその先端の係合部78Aを切
欠80に向ける必要があるが、キャップ76が凹部58
から外れた場合には、係合部78Aが切欠80の外周部
に係合するため、キャップ76のガーニッシュ26から
の脱落を抑制できるようになっている。
【0027】図3に示される如く、ガーニッシュ26の
下端部近傍の裏面には、係合ピン82が配設されてお
り、係合ピン82の一方の端部に形成された大径部82
Aが基材44にインサート成形によって固定されてい
る。係合ピン82の他方の端部82Bの近傍には、小径
部82Cが形成されており、端部82Bがピラーインナ
パネル34に穿設された取付孔84の周縁部に係合して
いる。
【0028】図4に示される如く、取付孔84は、係合
ピン82の端部82Bが貫通する大径部84Aと、この
大径部84Aからピラーインナパネル34の長手中央方
向(図4の矢印A方向)へ延設された小径部84Bとで
構成されている。このため、エアバッグ袋体展開時に、
ガーニッシュ26が長手方向中央部で屈曲し、く字状と
なった場合には、ガーニッシュ26と共に係合ピン82
がピラーインナパネル34に対して図4の矢印A方向へ
移動するようになっている。即ち、ガーニッシュ26の
下端部が、フロントピラー20に対して小径部84Bの
長さによって決まる所定のスライド範囲L内でスライド
可能となっている。
【0029】図5に示される如く、ガーニッシュ26の
下端部26Dは、インストルメントパネル22の車幅方
向端部に形成された凹部22Aに挿入されている。
【0030】図6に示される如く、ガーニッシュ26の
下端部26Dは、インストルメントパネル22の意匠面
22Bから差込量Sだけ挿入されている。この差込量S
は、スライド範囲Lより短く設定されており(S<
L)、ガーニッシュ26の下端部26Aは、図6の矢印
A方向へ長さSを越えて移動した場合に、インストルメ
ントパネル22の凹部22Aから離脱するようになって
いる。
【0031】なお、図5に示される如く、ガーニッシュ
26の下端部には差し込み部26Eが形成されており、
この差し込み部26Eをインストルメントパネル22の
インサートに穿設された開口部(図示省略)に挿入する
ことで、組付け時にガーニッシュ26を正規組付け位置
から略車両後方へ所定角度傾斜した傾斜位置に仮り置き
可能となっている。
【0032】また、ガーニッシュ26のピラーインナパ
ネル34への取付固定は、取付孔84における大径部8
4Aに係合ピン82の係止端部82Bを挿入(図4の下
方の一点鎖線の位置に挿入)させた後、小径部84B側
(上方)に係止端部82Bをスライド(図4の実線の位
置にスライド)させる。さらに、取付ボス部26Cの取
付孔21内周面に嵌挿スリーブ29を経て、ボルト72
をウエルドナット74に螺合させる。次いで、予めガー
ニッシュ26に連結しておいたキャップ76をボルト7
2のフランジ部72Bに係合させることにより、組付作
業を完了させることができる。
【0033】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0034】車体側部へ所定値の高荷重が作用すると、
この状態がセンサ12によって検出されてセンタコント
ロールユニットに出力される。このため、センタコント
ロールユニットから作動電流がインフレータ14のスク
イブに通電され、インフレータ14を作動させる。これ
により、インフレータ14から所定量のガスが噴出さ
れ、エアバッグ袋体16に前端部から流入されていく。
これにより、エアバッグ袋体16が膨張し始め、その際
の膨張圧でケース23がその角部にて破断して図2に二
点鎖線で示すように展開される。その後、エアバッグ袋
体16は、ガーニッシュ26の後部26A及び、ルーフ
サイドレール28に位置されるルーフヘッドライニング
27の下部を押し開きながらカーテン状に膨張される。
これにより、膨張したエアバッグ袋体16が車体側部と
乗員頭部との間に介在され、このエアバッグ袋体16に
よって当該乗員頭部が保護される。
【0035】なお、本実施形態では前述した如く、エア
バッグ袋体16の上下方向中間部に複数の非膨張部24
が形成されているため、インフレータ14から噴出され
たガスはエアバッグ袋体16の前端部から流入した後、
最前端に位置された非膨張部24によって上下に分流さ
れる。このため、エアバッグ袋体16は、その外周部が
枠状のフレームを形成するが如く膨張し、続いて非膨張
部24間にガスが流入し当該部位をバッグ厚さ方向に膨
張させる。これにより、非膨張部24間に所定のテンシ
ョンが作用し、最終的にはエアバッグ袋体16は前端固
定点と後端固定点とを結ぶテンションラインTに沿って
大きな張力が作用した略平行四辺形状に膨張する。
【0036】ここで、本実施形態では、エアバッグ袋体
16の膨張力によって、ガーニッシュ26が、車室方向
へ押圧されると、ガーニッシュ26の上下方向の中間部
が車室方向へ突出するように湾曲し、く字状に変形す
る。この際、ガーニッシュ26の下端部が、図4に示さ
れる如く、フロントピラー20に対して所定範囲L内で
図4の矢印A方向へスライドするため、ガーニッシュ2
6の特定の部位に大きな荷重が作用することを抑制でき
る。この結果、ガーニッシュ26の破損、外れを抑制で
きる。
【0037】また、ガーニッシュ26の下端部が、フロ
ントピラー20に対して図4の矢印A方向へスライド
し、ガーニッシュ26が大きく屈曲できるため、ガーニ
ッシュ26とフロントピラーインナパネル34との開口
面積が増大する。この結果、エアバッグ袋体16をスム
ーズに展開できる。
【0038】また、本実施形態では、エアバッグ袋体展
開時に、ガーニッシュ26の下端部26Dが、フロント
ピラー20に対して矢印A方向へ長さSを越えて移動し
た場合に、ガーニッシュ26の下端部26Dが、インス
トルメントパネル22の凹部22Aから離脱する。この
ため、この離脱によっても、ガーニッシュ26の特定の
部位に大きな荷重が作用することを抑制でき、ガーニッ
シュ26の破損、外れをさらに効果的に抑制できる。ま
た、ガーニッシュ26の下端部26Dが、インストルメ
ントパネル22の凹部22Aから離脱するため、ガーニ
ッシュ26とフロントピラーインナパネル32との開口
面積が更に増大する。この結果、エアバッグ袋体16を
更にスムーズに展開できる。
【0039】なお、本実施形態では、図3に示される如
く、ガーニッシュ26に係合ピン82を配設し、この係
合ピン82が係合する取付孔84をピラーインナパネル
34に穿設したが、これに代えて、図10及び図11に
示される如く、ピラーインナパネル34に係合ピン82
を配設し、ガーニッシュ26の裏面側に設けた断面コ字
状の凸部26Fに取付孔84を穿設した構成としても良
い。
【0040】また、図12に示される如く、ガーニッシ
ュ26の下端部近傍をフロントピラーインナパネル34
に締結結合し、ガーニッシュ26の上端部近傍をフロン
トピラーインナパネル34にスライド可能に取り付けた
構成としても良い。但し、この場合には、取付孔84の
小径部84Bは大径部84Aからピラーインナパネル3
4の長手中央方向、即ち、図1とは逆方向(斜め下方)
に延設する。
【0041】また、ガーニッシュ26の下端部の締結点
は、前記第1実施形態におけるスライド取付点よりも上
方に配置することが好ましい。これは、エアバッグ袋体
16の膨張力によるガーニッシュ26の下端部の変形を
利用して、インストルメントパネル22の凹部22Aか
らガーニッシュ26の下端部を容易に離脱させることが
できるためである。
【0042】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、フロントピラ
ーとルーフサイドレールに跨がって搭載されたカーテン
状頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガ
ーニッシュの配設構造において、フロントピラーガーニ
ッシュの一端部を締結手段によりフロントピラーに固定
すると共に、フロントピラーガーニッシュの他端部をフ
ロントピラーに所定範囲内でスライド可能に保持したた
め、エアバッグ袋体展開時の、フロントピラーガーニッ
シュの破損、外れを抑制できると共に、エアバッグ袋体
をスムーズに展開できるという優れた効果を有する。
【0044】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガー
ニッシュの配設構造において、エアバッグ袋体展開時に
フロントピラーガーニッシュの下端部がインストルメン
トパネルに対して、スライド量が設定値を越えた場合
に、離脱可能に取り付けられているため、請求項1記載
の効果に加えて、エアバッグ袋体を更にスムーズに展開
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構
造を示す車両斜め前方内側から見た分解斜視図である。
【図2】図5の2−2線に沿った拡大断面図である。
【図3】図5の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構
造における係合部を示す車室内側から見た側面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構
造を示す車室内側から見た概略図である。
【図6】図5の6−6線に沿った拡大断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構
造におけるエアバッグ袋体の展開状態を示す概略側面図
である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構
造におけるエアバッグ袋体膨張展開状態を示す概略側面
図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ袋体を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構
造におけるエアバッグ袋体格納状態を示す概略側面図で
ある。
【図10】本発明の第1実施形態の変形例に係る頭部保
護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニッシ
ュの配設構造の一部を示す車両斜め前方内側から見た分
解斜視図である。
【図11】本発明の第1実施形態の変形例に係る頭部保
護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニッシ
ュの配設構造の図3に対応する断面図である。
【図12】本発明の第1実施形態の他の変形例に係る頭
部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガーニ
ッシュの配設構造を示す車両斜め前方内側から見た分解
斜視図である。
【図13】従来の実施形態に係る頭部保護エアバッグ装
置におけるエアバッグ袋体の展開完了状態を示す概略側
面図である。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 14 インフレータ 16 エアバッグ袋体 20 フロントピラー(Aピラー) 22 インストルメントパネル 26 フロントピラーガーニッシュ 26E ガーニッシュの差し込み部 34 ピラーインナパネル 72 ボルト(締結手段) 74 ウエルドナット(締結手段) 82 係合ピン 84 取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 裕 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小林 文武 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントピラーとルーフサイドレールに
    跨がって搭載されたカーテン状頭部保護エアバッグ袋体
    を格納したフロントピラーガーニッシュの配設構造にお
    いて、 前記フロントピラーガーニッシュの一端部を締結手段に
    より前記フロントピラーに固定すると共に、前記フロン
    トピラーガーニッシュの他端部を前記フロントピラーに
    所定範囲内でスライド可能に保持したことを特徴とする
    頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラーガー
    ニッシュの配設構造。
  2. 【請求項2】 エアバッグ袋体展開時に前記フロントピ
    ラーガーニッシュの下端部がインストルメントパネルに
    対して、前記スライド量が設定値を越えた場合に、離脱
    可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記
    載の頭部保護エアバッグ袋体を格納したフロントピラー
    ガーニッシュの配設構造。
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WO2019038831A1 (ja) * 2017-08-22 2019-02-28 河西工業株式会社 自動車用内装部品

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