JPH11322663A - γ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造方法 - Google Patents
γ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造方法Info
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- JPH11322663A JPH11322663A JP14837198A JP14837198A JPH11322663A JP H11322663 A JPH11322663 A JP H11322663A JP 14837198 A JP14837198 A JP 14837198A JP 14837198 A JP14837198 A JP 14837198A JP H11322663 A JPH11322663 A JP H11322663A
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- JP
- Japan
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- group
- reaction
- acid derivative
- fluorine gas
- diketene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 医薬品、農薬の中間体として有用な化合物で
あるγ−フルオロアセト酢酸誘導体を、簡単かつ安価に
合成する。 【解決手段】 化学式1で表されるジケテンとフッ素ガ
スとを反応させ、さらに求核試薬NuHを反応させるこ
とを特徴とする一般式2で表されるγ−フルオロアセト
酢酸誘導体の製造方法。 【化1】 (ただし、Nuは、RO、RR'N、RR'NCON、R
OCONまたはRSを示し、RとR'はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基またはアリ
ール基を示す。)
あるγ−フルオロアセト酢酸誘導体を、簡単かつ安価に
合成する。 【解決手段】 化学式1で表されるジケテンとフッ素ガ
スとを反応させ、さらに求核試薬NuHを反応させるこ
とを特徴とする一般式2で表されるγ−フルオロアセト
酢酸誘導体の製造方法。 【化1】 (ただし、Nuは、RO、RR'N、RR'NCON、R
OCONまたはRSを示し、RとR'はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基またはアリ
ール基を示す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、農薬の中
間体として有用な化合物であるγ−フルオロアセト酢酸
誘導体の製造方法に関する。
間体として有用な化合物であるγ−フルオロアセト酢酸
誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】γ−フルオロアセト酢酸誘導体は、医薬
品、農薬の中間体として有用な化合物であり、例えば下
記化学式3と化学式4で表される抗高血圧治療薬の合成
中間体として用いられている。
品、農薬の中間体として有用な化合物であり、例えば下
記化学式3と化学式4で表される抗高血圧治療薬の合成
中間体として用いられている。
【0003】
【化2】
【0004】一方、医薬品や農薬のような既存の生理活
性物質の骨格に、F基とCF3基を導入して生理活性の
増強または新規生理活性の発現をねらった研究が進んで
おり、今後さらに、CFH2基とCF2H基の導入による
新規化合物の開発が予測される。しかしながら、既存の
骨格またはそれらの中間体に、直接CFH2基を導入す
る事は困難な事が多く、CFH2基を有する中間体を容
易に達成可能な製造方法が要求されている。
性物質の骨格に、F基とCF3基を導入して生理活性の
増強または新規生理活性の発現をねらった研究が進んで
おり、今後さらに、CFH2基とCF2H基の導入による
新規化合物の開発が予測される。しかしながら、既存の
骨格またはそれらの中間体に、直接CFH2基を導入す
る事は困難な事が多く、CFH2基を有する中間体を容
易に達成可能な製造方法が要求されている。
【0005】γ−フルオロアセト酢酸誘導体を合成する
方法としては、例えばモノフルオロ酢酸エステルとブロ
モ酢酸エステルのグリニャール反応(J.Chem.Soc.,195
9,3278)、マロン酸モノエステルを出発物質とする3工
程合成(Org.Prep.Proc.Int.,10,221(1978))、メルド
ラム酸とモノフルオロ酢酸クロライドとの反応(EP 12
5,803 A2)などが知られているが、いずれも数工程の反
応を要するうえ、あらかじめフッ素を含んだ原料を用い
るため、原料が高価であり、かつ入手しにくいなどの問
題点を有していた。
方法としては、例えばモノフルオロ酢酸エステルとブロ
モ酢酸エステルのグリニャール反応(J.Chem.Soc.,195
9,3278)、マロン酸モノエステルを出発物質とする3工
程合成(Org.Prep.Proc.Int.,10,221(1978))、メルド
ラム酸とモノフルオロ酢酸クロライドとの反応(EP 12
5,803 A2)などが知られているが、いずれも数工程の反
応を要するうえ、あらかじめフッ素を含んだ原料を用い
るため、原料が高価であり、かつ入手しにくいなどの問
題点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点を解消し、医薬品、農薬の中間体として
有用な化合物であるγ−フルオロアセト酢酸誘導体を、
簡単かつ安価に合成可能な製造方法を提供することにあ
る。
従来技術の欠点を解消し、医薬品、農薬の中間体として
有用な化合物であるγ−フルオロアセト酢酸誘導体を、
簡単かつ安価に合成可能な製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、上記問
題点を解決すべく鋭意検討を行い、ジケテンとフッ素ガ
スと求核試薬NuHを反応させることにより、中間体を
取り出さずOne-Potで簡単にγ−フルオロアセト酢酸誘
導体が得られることを見出し、本発明を完成した。すな
わち本発明は、下記化学式1で表されるジケテンとフッ
素ガスとを反応させ、次いで求核試薬NuHを反応させ
ることを特徴とする下記一般式2で表されるγ−フルオ
ロアセト酢酸誘導体の製造方法である。
題点を解決すべく鋭意検討を行い、ジケテンとフッ素ガ
スと求核試薬NuHを反応させることにより、中間体を
取り出さずOne-Potで簡単にγ−フルオロアセト酢酸誘
導体が得られることを見出し、本発明を完成した。すな
わち本発明は、下記化学式1で表されるジケテンとフッ
素ガスとを反応させ、次いで求核試薬NuHを反応させ
ることを特徴とする下記一般式2で表されるγ−フルオ
ロアセト酢酸誘導体の製造方法である。
【0008】
【化3】 (ただし、Nuは、RO、RR'N、RR'NCON、R
OCONまたはRSを示し、RとR'はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、またはア
リール基を示す。)
OCONまたはRSを示し、RとR'はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、またはア
リール基を示す。)
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のγ−フルオロアセト酢酸
誘導体の製造法に用いることのできる求核試薬は、上記
したように式NuHで表されるので、具体的には、水、
アルコール、アミン、硫化水素、チオールなどである。
誘導体の製造法に用いることのできる求核試薬は、上記
したように式NuHで表されるので、具体的には、水、
アルコール、アミン、硫化水素、チオールなどである。
【0010】本発明のγ−フルオロアセト酢酸誘導体の
製造法に用いることのできる求核試薬NuHにおいて、
Nu中のアルキル基RとR'は、直鎖でも分岐鎖でもよ
い。また、アルキル基の炭素−炭素結合間にヘテロ原子
が挿入された基、炭素原子に低級アルキル置換ヘテロ原
子が結合した基、水素原子の1個以上がヘテロ原子を含
む基に置換された基などが挙げられ、炭素数は1〜12
であるが、1〜6のアルキル基が好ましい。アルキル基
を置換するヘテロ原子としては、酸素原子、窒素原子と
イオウ原子が好ましく、酸素原子はエーテル性の酸素原
子(−O−)であるのが好ましく、窒素原子は第3級ア
ミンが好ましく、イオウ原子はチオエーテル性のイオウ
原子(−S−)が好ましい。炭素数1〜12のアルキル
基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブ
チル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、
およびシクロヘキシル基などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
製造法に用いることのできる求核試薬NuHにおいて、
Nu中のアルキル基RとR'は、直鎖でも分岐鎖でもよ
い。また、アルキル基の炭素−炭素結合間にヘテロ原子
が挿入された基、炭素原子に低級アルキル置換ヘテロ原
子が結合した基、水素原子の1個以上がヘテロ原子を含
む基に置換された基などが挙げられ、炭素数は1〜12
であるが、1〜6のアルキル基が好ましい。アルキル基
を置換するヘテロ原子としては、酸素原子、窒素原子と
イオウ原子が好ましく、酸素原子はエーテル性の酸素原
子(−O−)であるのが好ましく、窒素原子は第3級ア
ミンが好ましく、イオウ原子はチオエーテル性のイオウ
原子(−S−)が好ましい。炭素数1〜12のアルキル
基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブ
チル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、
およびシクロヘキシル基などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0011】また、Nu中のアリール基としては、フェ
ニル基、ベンジル基、フェネチル基、炭素数1〜3のア
ルキル基で置換されたフェニル基、炭素数1〜3のアル
キル基で置換されたベンジル基、および炭素数1〜3の
アルキル基で置換されたフェネチル基などが挙げられ、
また、各々の炭素−炭素結合間にヘテロ原子が挿入され
た基、炭素原子に低級アルキル置換ヘテロ原子が結合し
た基、水素原子の1個以上がヘテロ原子を含む基に置換
された基などが挙げられ、炭素数に制限はないが、6〜
12が好ましい。アリール基を置換するヘテロ原子とし
ては、酸素原子、窒素原子とイオウ原子が好ましく、酸
素原子はエーテル性の酸素原子(−O−)が好ましく、
窒素原子は第3級アミンが好ましく、イオウ原子はチオ
エーテル性のイオウ原子(−S−)が好ましい。
ニル基、ベンジル基、フェネチル基、炭素数1〜3のア
ルキル基で置換されたフェニル基、炭素数1〜3のアル
キル基で置換されたベンジル基、および炭素数1〜3の
アルキル基で置換されたフェネチル基などが挙げられ、
また、各々の炭素−炭素結合間にヘテロ原子が挿入され
た基、炭素原子に低級アルキル置換ヘテロ原子が結合し
た基、水素原子の1個以上がヘテロ原子を含む基に置換
された基などが挙げられ、炭素数に制限はないが、6〜
12が好ましい。アリール基を置換するヘテロ原子とし
ては、酸素原子、窒素原子とイオウ原子が好ましく、酸
素原子はエーテル性の酸素原子(−O−)が好ましく、
窒素原子は第3級アミンが好ましく、イオウ原子はチオ
エーテル性のイオウ原子(−S−)が好ましい。
【0012】アリール基の具体例としては、フェニル
基、ベンジル基、フェネチル基、2−アルキルフェニル
基、3−アルキルフェニル基、4−アルキルフェニル
基、2,3−ジアルキルフェニル基、2,4−ジアルキ
ルフェニル基、2,5−ジアルキルフェニル基、2,6
−ジアルキルフェニル基、3,4−ジアルキルフェニル
基、2,4,6−トリアルキルフェニル基、2,3,4
−トリアルキルフェニル基、3,4,5−トリアルキル
フェニル基、2−アルキルベンジル基、3−アルキルベ
ンジル基、4−アルキルベンジル基、2,3−ジアルキ
ルベンジル基、2,4−ジアルキルベンジル基、2,5
−ジアルキルベンジル基、2,6−ジアルキルベンジル
基、3,4−ジアルキルベンジル基、2,4,6−トリ
アルキルベンジル基、2,3,4−トリアルキルベンジ
ル基、3,4,5−トリアルキルベンジル基、2−アル
キルフェネチル基、3−アルキルフェネチル基、4−ア
ルキルフェネチル基、2,3−ジアルキルフェネチル
基、2,4−ジアルキルフェネチル基、2,5−ジアル
キルフェネチル基、2,6−ジアルキルフェネチル基、
3,4−ジアルキルフェネチル基、2,4,6−トリア
ルキルフェネチル基、2,3,4−トリアルキルフェネ
チル基、および3,4,5−トリアルキルフェネチル基
などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
基、ベンジル基、フェネチル基、2−アルキルフェニル
基、3−アルキルフェニル基、4−アルキルフェニル
基、2,3−ジアルキルフェニル基、2,4−ジアルキ
ルフェニル基、2,5−ジアルキルフェニル基、2,6
−ジアルキルフェニル基、3,4−ジアルキルフェニル
基、2,4,6−トリアルキルフェニル基、2,3,4
−トリアルキルフェニル基、3,4,5−トリアルキル
フェニル基、2−アルキルベンジル基、3−アルキルベ
ンジル基、4−アルキルベンジル基、2,3−ジアルキ
ルベンジル基、2,4−ジアルキルベンジル基、2,5
−ジアルキルベンジル基、2,6−ジアルキルベンジル
基、3,4−ジアルキルベンジル基、2,4,6−トリ
アルキルベンジル基、2,3,4−トリアルキルベンジ
ル基、3,4,5−トリアルキルベンジル基、2−アル
キルフェネチル基、3−アルキルフェネチル基、4−ア
ルキルフェネチル基、2,3−ジアルキルフェネチル
基、2,4−ジアルキルフェネチル基、2,5−ジアル
キルフェネチル基、2,6−ジアルキルフェネチル基、
3,4−ジアルキルフェネチル基、2,4,6−トリア
ルキルフェネチル基、2,3,4−トリアルキルフェネ
チル基、および3,4,5−トリアルキルフェネチル基
などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0013】本発明のγ−フルオロアセト酢酸誘導体の
製造法に用いることのできる上記化学式1で表されるジ
ケテンは、市販のものをそのまま使用できるが、ジケテ
ンは室温で数週間放置すると、着色、重合するために蒸
留後直ちに使用するのが好ましい。本発明のγ−フルオ
ロアセト酢酸誘導体の製造法に用いるフッ素ガスは、通
常使用されているフッ素ガスを使用できるが、反応の制
御を容易にするには、窒素ガスなどの不活性ガスで希釈
したものを用いるのが好ましい。この場合の不活性ガス
で希釈した場合のフッ素ガス濃度は、0.5〜20体積
%が好ましく、特に1〜10体積%が好ましい。本発明
のγ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造法における反応
温度は、−78℃〜室温の温度範囲が好ましく、特に−
78〜0℃の範囲が好ましい。また、本発明の反応時間
は0.1〜5時間が好ましい。
製造法に用いることのできる上記化学式1で表されるジ
ケテンは、市販のものをそのまま使用できるが、ジケテ
ンは室温で数週間放置すると、着色、重合するために蒸
留後直ちに使用するのが好ましい。本発明のγ−フルオ
ロアセト酢酸誘導体の製造法に用いるフッ素ガスは、通
常使用されているフッ素ガスを使用できるが、反応の制
御を容易にするには、窒素ガスなどの不活性ガスで希釈
したものを用いるのが好ましい。この場合の不活性ガス
で希釈した場合のフッ素ガス濃度は、0.5〜20体積
%が好ましく、特に1〜10体積%が好ましい。本発明
のγ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造法における反応
温度は、−78℃〜室温の温度範囲が好ましく、特に−
78〜0℃の範囲が好ましい。また、本発明の反応時間
は0.1〜5時間が好ましい。
【0014】本発明のγ−フルオロアセト酢酸誘導体の
製造法は、好ましくは溶媒の存在下で行われる。該溶媒
は、本発明の反応に関与しない有機溶媒から選択するの
が好ましく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、フルオロトリクロロメタン、1,2−ジクロ
ロメタンなどのハロゲン系溶媒や、アセトニトリルなど
の非プロトン極性溶媒が好ましい。溶媒の量は、上記化
学式1で表されるジケテンの1重量部に対して、1〜1
000重量部が好ましい。本発明の製造方法において、
上記化学式1で表されるジケテンを、反応溶媒に均一に
溶解させ、所定の温度で攪拌下、不活性ガスで希釈した
フッ素ガスを導通し反応させた後、いったん不活性ガス
でフッ素ガスを置換し、そこに求核試薬NuHを滴下反
応させ、反応終了後、後処理することにより、上記一般
式2で表されるγーフルオロアセト酢酸誘導体が得られ
る。
製造法は、好ましくは溶媒の存在下で行われる。該溶媒
は、本発明の反応に関与しない有機溶媒から選択するの
が好ましく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、フルオロトリクロロメタン、1,2−ジクロ
ロメタンなどのハロゲン系溶媒や、アセトニトリルなど
の非プロトン極性溶媒が好ましい。溶媒の量は、上記化
学式1で表されるジケテンの1重量部に対して、1〜1
000重量部が好ましい。本発明の製造方法において、
上記化学式1で表されるジケテンを、反応溶媒に均一に
溶解させ、所定の温度で攪拌下、不活性ガスで希釈した
フッ素ガスを導通し反応させた後、いったん不活性ガス
でフッ素ガスを置換し、そこに求核試薬NuHを滴下反
応させ、反応終了後、後処理することにより、上記一般
式2で表されるγーフルオロアセト酢酸誘導体が得られ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0016】実施例1 <γ−フルオロアセト酢酸エチルの製造方法>フルオロ
トリクロロメタン40mlにジケテン184.2mg(2.2m
mol)を溶解した溶液を−78℃に冷却し、攪拌した。
ここに窒素ガスで5%に希釈したフッ素ガスを2.6等
量導通した。窒素ガスで充分置換した後、エタノール
2.5ml(42.5mmol)を滴下し5分間攪拌した。反応液
を中和し、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた
油状化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘ
キサン/酢酸エチル=10/1体積比]で精製し、無色油
状のγ−フルオロアセト酢酸エチル142.8mg(収率
42%)を得た。得られた化合物のスペクトルデータを
以下に示す。 High-resolution MS m/z: Calcd C6H9FO2(M+):148.
0535. Found:148.0536 IR(CHCl3) : 1748(sh),1728.1664cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm):1.291(3H,t,J=7.1H
z,-OCH2CH3 ),3.597(2x0.9H,d,J=3.6Hz,C2-H),4.224(2H,
q,J=7.1Hz,-OCH2 CH3),4.854(2x0.1H,dd,J=45.9,1.2Hz,C
4-H),4.912(2x0.9H,d,J=47.6Hz,C4-H),5.312(1x0.1H,b
r,C2-H),12.497(1x0.1H,br,-OH)
トリクロロメタン40mlにジケテン184.2mg(2.2m
mol)を溶解した溶液を−78℃に冷却し、攪拌した。
ここに窒素ガスで5%に希釈したフッ素ガスを2.6等
量導通した。窒素ガスで充分置換した後、エタノール
2.5ml(42.5mmol)を滴下し5分間攪拌した。反応液
を中和し、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた
油状化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘ
キサン/酢酸エチル=10/1体積比]で精製し、無色油
状のγ−フルオロアセト酢酸エチル142.8mg(収率
42%)を得た。得られた化合物のスペクトルデータを
以下に示す。 High-resolution MS m/z: Calcd C6H9FO2(M+):148.
0535. Found:148.0536 IR(CHCl3) : 1748(sh),1728.1664cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm):1.291(3H,t,J=7.1H
z,-OCH2CH3 ),3.597(2x0.9H,d,J=3.6Hz,C2-H),4.224(2H,
q,J=7.1Hz,-OCH2 CH3),4.854(2x0.1H,dd,J=45.9,1.2Hz,C
4-H),4.912(2x0.9H,d,J=47.6Hz,C4-H),5.312(1x0.1H,b
r,C2-H),12.497(1x0.1H,br,-OH)
【0017】実施例2 <γ−フルオロ−N−フェニルアセトアセタミドの製造
方法>フルオロトリクロロメタン25mlにジケテン21
8.4mg(2.6mmol)を溶解した溶液を−78℃に冷却
し、攪拌した。ここに窒素ガスで3.2%に希釈したフッ
素ガスを1.2等量導通した。窒素ガスで充分置換した
後、N−メチルアニリン0.84ml(7.8mmol)を滴下
し5分間攪拌した。反応液を中和し、飽和食塩水で洗浄
した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去した。得られた油状化合物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル=10/1
体積比]で精製し、無色油状のγ−フルオロ−N−フェ
ニルアセトアセタミド260.4mg(収率48%)を得
た。得られた化合物のスペクトルデータを以下に示す。 High-resolution MS m/z : Calcd C11H12FNO
2(M+):209.0851. Found:209.0852 IR(neat) : 1740,1688(sh),1648.1596cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) : 3.198(3x0.64H,
s,-NCH3),3.224(3x0.36H,s,-NCH3),3.292(2x0.64H,d,J=
3.6Hz,C2-H),4.598(2x0.36H,d,J=46.4Hz,C4-H),4.692(2
x0.64H,d,J=47.5Hz,C4-H),4.918(1x0.36H,br,C2-H),7.0
50-7.186,7.228-7.353(5H,m,-NPh)
方法>フルオロトリクロロメタン25mlにジケテン21
8.4mg(2.6mmol)を溶解した溶液を−78℃に冷却
し、攪拌した。ここに窒素ガスで3.2%に希釈したフッ
素ガスを1.2等量導通した。窒素ガスで充分置換した
後、N−メチルアニリン0.84ml(7.8mmol)を滴下
し5分間攪拌した。反応液を中和し、飽和食塩水で洗浄
した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去した。得られた油状化合物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル=10/1
体積比]で精製し、無色油状のγ−フルオロ−N−フェ
ニルアセトアセタミド260.4mg(収率48%)を得
た。得られた化合物のスペクトルデータを以下に示す。 High-resolution MS m/z : Calcd C11H12FNO
2(M+):209.0851. Found:209.0852 IR(neat) : 1740,1688(sh),1648.1596cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) : 3.198(3x0.64H,
s,-NCH3),3.224(3x0.36H,s,-NCH3),3.292(2x0.64H,d,J=
3.6Hz,C2-H),4.598(2x0.36H,d,J=46.4Hz,C4-H),4.692(2
x0.64H,d,J=47.5Hz,C4-H),4.918(1x0.36H,br,C2-H),7.0
50-7.186,7.228-7.353(5H,m,-NPh)
【0018】実施例3 <γ−フルオロ−N,N−ジエチルアセトアセタミドの
製造方法>フルオロトリクロロメタン25mlにジケテン
218.4mg(2.6mmol)を溶解した溶液を−78℃に
冷却し、攪拌した。ここに窒素ガスで3.2%に希釈した
フッ素ガスを1.2等量導通した。窒素ガスで充分置換し
た後、ジエチルアミン0.81ml(7.8mmol)を滴下し
5分間攪拌した。反応液を中和し、飽和食塩水で洗浄し
た後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去した。得られた油状化合物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル=5/1体積
比]で精製し、無色油状のγ−フルオロ−N,N−ジエ
チルアセトアセタミド192.2mg(収率42%)を得
た。得られた化合物のスペクトルデータを以下に示す。 High-resolution MS m/z : Calcd C8H14FNO2(M+):
175.1008. Found:175.1008 IR(neat) : 1740,1640,1596cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) : 1.143(3x0.5H,t,
J=7.1Hz,-NCH2CH3 ) 1.214(3x0.5H,t,J=7.1Hz,-NCH2CH3 ),3.300(2x0.5H,q,J=
7.1Hz,-NCH2 CH3),3.401(2x0.5H,q,J=7.1Hz,-NCH2 CH3),
3.611(2x0.5H,d,J=4.1Hz,C2-H),4.853(2x0.5H,d,J=46.4
Hz,C4-H),4.970(2x0.5H,d,J=47.2Hz,C4-H),5.399(1x0.5
H,d,J=0.83Hz,C2-H)
製造方法>フルオロトリクロロメタン25mlにジケテン
218.4mg(2.6mmol)を溶解した溶液を−78℃に
冷却し、攪拌した。ここに窒素ガスで3.2%に希釈した
フッ素ガスを1.2等量導通した。窒素ガスで充分置換し
た後、ジエチルアミン0.81ml(7.8mmol)を滴下し
5分間攪拌した。反応液を中和し、飽和食塩水で洗浄し
た後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を
減圧留去した。得られた油状化合物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸エチル=5/1体積
比]で精製し、無色油状のγ−フルオロ−N,N−ジエ
チルアセトアセタミド192.2mg(収率42%)を得
た。得られた化合物のスペクトルデータを以下に示す。 High-resolution MS m/z : Calcd C8H14FNO2(M+):
175.1008. Found:175.1008 IR(neat) : 1740,1640,1596cm-1 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(ppm) : 1.143(3x0.5H,t,
J=7.1Hz,-NCH2CH3 ) 1.214(3x0.5H,t,J=7.1Hz,-NCH2CH3 ),3.300(2x0.5H,q,J=
7.1Hz,-NCH2 CH3),3.401(2x0.5H,q,J=7.1Hz,-NCH2 CH3),
3.611(2x0.5H,d,J=4.1Hz,C2-H),4.853(2x0.5H,d,J=46.4
Hz,C4-H),4.970(2x0.5H,d,J=47.2Hz,C4-H),5.399(1x0.5
H,d,J=0.83Hz,C2-H)
【0019】比較例1 <γ−フルオロアセト酢酸エチルエステルの製造方法>
無水エーテル7mlに、フルオロ酢酸エチルエステル2.
10g(19.7mmol)、削り状マグネシウム(0.72g)及び
塩化水銀(II)(0.05g)を加えて攪拌し、そこに無水エ
ーテル5mlに溶解したブロム酢酸エチルエステル3.3
0g(19.8mmol)を1ml加え、発熱反応が起きるまで部
分的に加熱した。発熱反応状態中に残りのブロモ酢酸エ
チルエステルの無水エーテル溶液を、激しく発熱しない
ように15〜20分かけて滴下した。滴下終了後、30分
間加熱還流し、その後室温まで冷却して氷水15gに反
応液を注ぎ、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた油状化合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸
エチル=10/1体積比]で精製し、無色油状の表記化合
物0.60g(収率21%)を得た。
無水エーテル7mlに、フルオロ酢酸エチルエステル2.
10g(19.7mmol)、削り状マグネシウム(0.72g)及び
塩化水銀(II)(0.05g)を加えて攪拌し、そこに無水エ
ーテル5mlに溶解したブロム酢酸エチルエステル3.3
0g(19.8mmol)を1ml加え、発熱反応が起きるまで部
分的に加熱した。発熱反応状態中に残りのブロモ酢酸エ
チルエステルの無水エーテル溶液を、激しく発熱しない
ように15〜20分かけて滴下した。滴下終了後、30分
間加熱還流し、その後室温まで冷却して氷水15gに反
応液を注ぎ、分液した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた油状化合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン/酢酸
エチル=10/1体積比]で精製し、無色油状の表記化合
物0.60g(収率21%)を得た。
【0020】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いることで、医薬
品、農薬の中間体として有用な化合物であるγ−フルオ
ロアセト酢酸誘導体を、簡単かつ安価に合成することが
可能となった。
品、農薬の中間体として有用な化合物であるγ−フルオ
ロアセト酢酸誘導体を、簡単かつ安価に合成することが
可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 235/80 C07C 235/80 269/06 269/06 271/64 271/64 273/00 273/00 275/50 275/50 327/20 327/20
Claims (1)
- 【請求項1】下記化学式1で表されるジケテンとフッ素
ガスとを反応させ、さらに求核試薬NuHを反応させる
ことを特徴とする下記一般式2で表されるγ−フルオロ
アセト酢酸誘導体の製造方法。 【化1】 (ただし、Nuは、RO、RR'N、RR'NCON、R
OCONまたはRSを示し、RとR'はそれぞれ独立
に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基またはアリ
ール基を示す。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14837198A JPH11322663A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | γ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14837198A JPH11322663A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | γ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11322663A true JPH11322663A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15451274
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14837198A Pending JPH11322663A (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | γ−フルオロアセト酢酸誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11322663A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8481778B2 (en) | 2007-08-16 | 2013-07-09 | Solvay (Societe Anonyme) | Process for the preparation of esters of 4-fluorosubstituted 3-oxo-alcanoic acids |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP14837198A patent/JPH11322663A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8481778B2 (en) | 2007-08-16 | 2013-07-09 | Solvay (Societe Anonyme) | Process for the preparation of esters of 4-fluorosubstituted 3-oxo-alcanoic acids |
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