JPH11322762A - アミンボラン類の製造方法 - Google Patents

アミンボラン類の製造方法

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JPH11322762A
JPH11322762A JP13917598A JP13917598A JPH11322762A JP H11322762 A JPH11322762 A JP H11322762A JP 13917598 A JP13917598 A JP 13917598A JP 13917598 A JP13917598 A JP 13917598A JP H11322762 A JPH11322762 A JP H11322762A
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amine
borane
aqueous solution
dichloromethane
amine borane
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Hisanori Iga
久矩 伊賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な原料と簡単な処理にて純度の高い、結
晶性の優れたアミンボランの製造方法を提供する。 【解決手段】 アミン塩類と水素化ホウ素ナトリウムを
ジメトキシエタン中で反応させる工程と、残留または未
反応のアミン塩類を水酸化ナトリウムまたはカリウムの
水溶液で分解処理する工程と、アミンボラン類を多量に
含む上層とアミンボラン類が微量に溶解した水溶液の下
層とに分液する工程と、下層の水溶液をアミンボランに
対する溶解性の優れたジクロルメタンあるいはベンゼン
で処理してアミンボランを回収する工程と、残留または
未反応のジクロルメタンあるいはベンゼンを上層と混合
し、それらを追出し蒸留により精製する工程とを具備し
た構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミンボラン類の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アミンボラン類、特にジメチルアミンボ
ランはホウ素系無電解ニッケルメッキ用の還元剤として
有名な化合物であり、また、コンピューター等の基板の
「積層銅版」の製造に不可欠な化合物でもある。また一
方、その原料の水素化ホウ素ナトリウム(Na BH4
等は強力な還元剤(無機、有機化学)であるが、特に有
機合成では還元力が強過ぎる場合に、還元力がやや弱い
このアミンボラン類が使用される。
【0003】従来、アミンボランを工業的に製造する方
法として、アミンとジボラン(B26 :Na BH4
強酸で分解すると生成する)を直接反応させる方法が知
られているが、ジボランは猛毒の気体であり、また無水
状態で保持など取扱が容易でなく、さらには、製造コス
トも高価である。
【0004】そこで、ジボランを使用しないアミンボラ
ンの製法として、アミンと水素化ホウ素ナトリウム(N
a BH4 )を水−トルエン混合溶媒中で反応させる方法
が試みられたが(西独公開特許第1618387号)、
この方法は反応の後処理が複雑であり、しかも目的とす
るアミンボランが低収率で得られるに過ぎず、工業的な
製造法としては、全く満足すべきものではなかった。
【0005】また、反応溶媒としてジメチルエーテル、
テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサン等を
使用した場合は、反応に長時間かかり、しかも満足すべ
き収率で反応が進行しない(アミンボラン収率3−35
%程度)。さらに、反応溶媒としてジメチルホルムアミ
ドやジメチルアセトアミドを使用した場合には、反応生
成物が着色する場合があり、従って反応生成物をカラム
クロマトグラフィーに付するとか、ジクロルメタン、ベ
ンゼン等で再結晶化のための精製が必要となる。
【0006】かくして、以上の各欠点を解消するものと
して、アミンの塩類と水素化ホウ素ナトリウム(Na B
4 )をジメトキシエタン(DME)中で反応させるこ
とによってアミンボランを製造するアミンボランの製造
方法が提案されている(特開昭56−158792
号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法、あるいはジメトキシエタンと同じグループのグライ
ム類の溶媒を使用してアミンボラン類を得ようとする
と、目的とする製品アミンボラン類が過剰のアミン塩類
と低融点の混合物を生じ、純度の高い製品は得られない
し、一方、溶媒であるグライム類の完全な追出し蒸留も
困難で有り、残留溶媒により一層の純度低下をもたらし
ている。
【0008】上記課題を解消すべく鋭意研究の結果、本
発明者は、アミン塩類と水素化ホウ素ナトリウムをジメ
トキシエタン中で反応させることで生じる残留(または
未反応)アミン塩類を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)
またはカリウムの水溶液で分解処理すると、大部分のア
ミンボラン類と残留溶媒を含む上層と、微量のアミンボ
ラン類が溶解した水酸化ナトリウム等の水溶液の下層が
生じることを見出し、下層より微量のアミンボランを回
収すべく、アミンボラン類の易溶な低沸点溶媒であるジ
クロルメタン、ベンゼン等を使用してアミンボラン類の
抽出を繰り返し、得られた溶媒層の上層と混合し、溶媒
を追出し蒸留することで、純度の高い、結晶性の優れた
アミンボラン類が得られる本発明を完成するに至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係わ
るアミンボラン類の製造方法は、アミン塩類と水素化ホ
ウ素ナトリウムをジメトキシエタン中で反応させる工程
と、残留または未反応のアミン塩類を水酸化ナトリウム
またはカリウムの水溶液で分解処理する工程と、アミン
ボラン類を多量に含む上層とアミンボラン類が微量に溶
解した水溶液の下層とに分液する工程と、下層の水溶液
をアミンボランに対する溶解性の優れたジクロルメタン
あるいはベンゼンで処理してアミンボランを回収する工
程と、残留または未反応のジクロルメタンあるいはベン
ゼンを上層と混合し、それらを追出し蒸留により精製す
る工程とを具備するものである。
【0010】本発明に用いるアミンとしては、例えば、
メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、tert−ブチルアミン、ジメチル
アミン、ジー(n−プロピル)アミン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン等のアルキルアミン、またはピリ
ジンアミン、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン、ピ
ロリジン等の環状アミンが挙げられる。
【0011】これらのアミン塩類としては、従来公知の
ものを広く使用でき、例えばアミンの塩酸塩、臭化水素
酸塩、よう化水素酸塩等の無機酸塩や蟻酸塩、炭酸塩等
の有機酸塩を挙げることができるが、入手の容易さ、反
応性、反応の後処理の容易さを考慮すれば、塩酸塩が最
も好ましい。
【0012】反応は、アミン塩類と水素化ホウ素ナトリ
ウム(Na BH4 )等をジメトキシエタン(DME)あ
るいはジグライム中で氷冷下ないし室温にて行なう。ア
ミン塩類と水素化ホウ素ナトリウム(Na BH4 )等は
ほぼ等モルか、必ず水素化ホウ素ナトリウム等を過剰
(1−1.15モル)に用いることが必要である。
【0013】この点、従来の技術では反応完結のため、
経済的に安価なアミン塩類を過剰に使用しているが、こ
れでは製品の純度を下げ、融点が低くなり、極めて複雑
な製品の精製を必要とする。
【0014】因みに、これを確かめるために次の試験を
行なった。市販試薬ジメチルアミンボラン及びジメチル
アミン塩酸塩(いずれも室温で固体)を用いて、ジメチ
ルアミンボランに5%、10%、15%(重量%)の割
合でジメチルアミン塩酸塩を添加それぞれ若干加熱混合
し、放冷した所、融点35℃のジメチルアミンボラン
が、この状態では常温でひどい融点降下を示し(固化し
なくなり)、特に15%の混合物は液体の状態に近ずい
た。これで原料のジメチルアミン塩酸塩は製品のジメチ
ルアミンボランの融点を降下させることが判明した(N
a BH4 等にはこの現象は認められなかった)。従っ
て、反応後のジメチルアミン塩酸塩の分解が前述の様に
必要となるのである。
【0015】他方、反応時間は撹拌条件に大きく支配さ
れる。原料のジメチルアミン塩酸塩および水素化ホウ素
ナトリウム(Na BH4 )は殆ど溶媒のジメトキシエタ
ン(DME)に溶解しないため反応が進みにくく、むし
ろ原料の粒子間衝突の方が効果がある。そこで、撹拌は
強撹拌(乱流)で行なう方が好ましい(通常の200−
400rpm程度の撹拌では反応終了まで40−50時
間かかる)。幸いジメチルアミン塩酸塩は既述の様に製
品のジメチルアミンボラン(DMAB)に溶解するため
後半には反応速度が早くなる。
【0016】以上の処理後、溶媒のジメトキシエタン
(DME)あるいはグライム類は追出し蒸留にて回収
(約7割)、再使用されるが、原料のアミン塩類、水素
化ホウ素ナトリウム(Na BH4 )等は吸湿性があり、
追出し蒸留で回収されたジメトキシエタン、グライム類
等にはかなり水分が含まれているため、反応が極端に低
下するか、殆んど反応不能となる。
【0017】そこで、回収したジメトキシエタン、グラ
イム類等を、例えばフレーク状苛性ソーダを添加し、撹
拌することで脱水処理してから再使用するものである。
尚、脱水方法はこの方法に限定されるものではなく、他
には脱水剤を入れることでも良い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)反応容器中で、ジメチルアミン塩酸塩10
0kgを370リットルのジメトキシエタン(DME)
に懸濁させておき、撹拌下これに水素化ホウ素ナトリウ
ム(Na BH4 )50kg(塩酸塩に対するモル比1.
08)を少量ずつ加えた。次いで、その反応容器を10
℃の冷却水で冷却しながら温度の上昇を押え、乱流にて
(1.100rpm)約10時間撹拌して反応させた
後、反応容器を50℃の温湯で加熱しながら、ジメトキ
シエタン(DME)を減圧留去した。(約285リット
ル回収)蒸留残渣に270リットルの5%苛性ソーダ溶
液と、50リットルのジクロルメタンを徐々に添加して
撹拌すると、ジクロルメタン上層と苛性ソーダ水溶液の
下層に分れ、この上層と下層を分液した。
【0019】それから、下層の水溶液に溶解している少
量のジメチルアミンボラン(DMAB)をジクロルメタ
ン50リットルで抽出回収した。ジクロルメタン上層
は、さらに減圧蒸留にてジクロルメタンとジメトキシエ
タン(DME)を追出し蒸留し、析出した固形物(主と
して塩化ナトリウム)を濾別後、ジメチルアミンボラン
(DMAB)を冷却晶出させ、母液を遠心分離機、真空
乾燥機にかけて、製品のジメチルアミンボラン(DMA
B)66kg、純度98%(収率90%)、mp.35
℃を得た。尚、減圧蒸留にて回収された285リットル
のジメトキシエタン(DME)は7kgのフレーク苛性
ソーダを添加、撹拌して水分を除去し、反応性良好なジ
メトキシエタン(DME)280リットルを得た。
【0020】(実施例2)反応容器中で、ピリジンアミ
ン塩酸塩14kgを62リットルのジメトキシエタン
(DME)に懸濁させておき、撹拌下これに水素化ホウ
素ナトリウム(NaBH4 )5.1kg(塩酸塩に対す
るモル比1.12)を少量ずつ加えた。次いで、その反
応容器を10℃の冷却水で冷却しながら温度の上昇を押
え、乱流にて(1,100rpm)約10時間撹拌して
反応させた後、反応容器を60℃の温湯で加熱しなが
ら、ジメキシエタン(DME)を減圧留去した。(約5
1リットル回収)蒸留残渣に45リットルの5%苛性ソ
ーダ溶液と23リットルのジクロルメタンを徐々に添加
して撹拌すると、ジクロルメタン上層と苛性ソーダ水溶
液の下層に分れ、この上層と下層を分液した。
【0021】それから、下層の水溶液に溶解している少
量のピリジンボラン(PYB)をジクロルメタン23リ
ットルで抽出回収した。ジクロルメタン上層は、さらに
減圧蒸留にてジクロルメタンとジメトキシエタン(DM
E)を追出し蒸留し、析出した固形物(主として塩化ナ
トリウム)を濾別後、ピリジンボラン(PYB)を冷却
晶出させ、母液を遠心分離機、真空乾燥機にかけて製品
のピリジンボラン(PYB)9.7kg、純度97%
(回収率84%)、mp.10−11℃を得た。尚、減
圧蒸留にて回収された51リットルのジメトキシエタン
(DME)は1.5kgのフレーク苛性ソーダを添加、
撹拌して水分を除去し、反応性良好なジメキシエタン
(DME)50リットルを得た。
【0022】(実施例3)実施例1のジメチルアミン塩
酸塩、実施例2のピリジンアミン塩酸塩にかえ、トリメ
チルアミン塩酸塩を用いれば、トリメチルアミンボラン
(収率83%)、mp.93.5℃が得られた。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上のとおり構成されるもの
であるから、安価な原料と簡単な処理にて純度の高い、
結晶性の優れたアミンボラン類が得られるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミン塩類と水素化ホウ素ナトリウムを
    ジメトキシエタン中で反応させる工程と、残留または未
    反応のアミン塩類を水酸化ナトリウムまたはカリウムの
    水溶液で分解処理する工程と、アミンボラン類を多量に
    含む上層とアミンボラン類が微量に溶解した水溶液の下
    層とに分液する工程と、下層の水溶液をアミンボランに
    対する溶解性の優れたジクロルメタンあるいはベンゼン
    で処理してアミンボランを回収する工程と、残留または
    未反応のジクロルメタンあるいはベンゼンを上層と混合
    し、それらを追出し蒸留により精製する工程とを具備し
    たことを特徴とするアミンボラン類の製造方法。
JP13917598A 1998-05-06 1998-05-06 アミンボラン類の製造方法 Pending JPH11322762A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449579B1 (ko) * 2002-02-06 2004-09-18 한국이엔에쓰 주식회사 모포린 보레인의 제조방법
CN101575101B (zh) 2008-05-07 2011-02-16 中国科学院金属研究所 氨基硼烷规模化制备方法
CN102718786A (zh) * 2012-06-21 2012-10-10 上海申宇医药化工有限公司 二甲胺硼烷的制备方法

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