JPH11323799A - 建材製造用プレス網 - Google Patents

建材製造用プレス網

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JPH11323799A
JPH11323799A JP16270998A JP16270998A JPH11323799A JP H11323799 A JPH11323799 A JP H11323799A JP 16270998 A JP16270998 A JP 16270998A JP 16270998 A JP16270998 A JP 16270998A JP H11323799 A JPH11323799 A JP H11323799A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のニードルフェルトを用いた方法でフェ
ルトの汚れやすい欠点、織網を用いた場合の原料洩れの
問題を解決したプレス網を提供する。 【解決手段】 抄造された建材を載置して搬送し、搬送
途中において成形型でプレスして搾水する建材製造用プ
レス網であって、緯糸を脱水面側はモノフィラメントま
たは、モノフィラメントと小径の素糸を纏めた素糸間に
微細な搾水間隙を形成した糸とし、経糸をモノフィラメ
ント、モノフィラメント撚糸、芯線がモノフィラメント
である糸から選んだ少なくとも1種類の糸とし、緯糸を
複数層配置し、経糸を単層配置して織製した織網からな
るベルトである、建材製造用プレス網である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スレートや瓦等の
建材製造用プレス網に関する。
【0002】
【従来の技術】スレートや瓦等の建材の製造方法は周知
の技術であって、セメント、パーライト、石膏、スラ
グ、骨材、有機繊維、無機繊維、石綿等の原料を水に溶
かしたスラリーを抄造パートで抄造し、その後プレスパ
ートに搬送してプレス搾水、成型、型抜き等を実施する
ものである。プレスパートとしては、(イ)図10に示
すような、ロール間にニードルフェルトを掛け入れ、フ
ェルトの上側であるプレス面側に金型、フェルトを挟ん
でフェルトの下側である脱水面側にサクションボックス
を配設した装置を用い、フェルト上に抄造物を供給し、
搬送し金型部でプレスして搾水するとともに余分な水分
をサクションボックスで吸引するという長網式の方法
と、(ロ)図11に示すような、上部にニードルフェル
トや織網を取り付けたサクションボックス、その下部に
順次移動されて設置されるように金型を配設した装置を
用い、金型上に抄造物を供給し、金型をサクションボッ
クスの下部に移動設置し、サクションボックスでプレス
して搾水するとともに余分な水分を吸引するという方
法、(ハ)図12に示すような、上部にニードルフェル
トや織網を取り付けた上部サクションボックス、その下
部に順次移動されて設置されるようにニードルフェルト
や織網を取り付けた下部サクションボックスを配設した
装置を用い、下部サクションボックス上に抄造物を供給
し、下部サクションボックスを上部サクションボックス
の下部に移動設置し、上部サクションボックスでプレス
して搾水するとともに余分な水分を吸引するという方
法、(ニ)図13に示すような、上部に金型、下部にサ
クションボックス、中間部にキャタピラ状に連設した上
側にニードルフェルトまたは織網を取り付けたパンチン
グプレートを配設した装置を用い、フェルト上に抄造物
を供給し、パンチングプレートを金型とサクションボッ
クスの間に移動設置し、金型でプレスして搾水するとと
もに余分な水分をサクションボックスで吸引するという
方法である。建材のプレスにおいて上記の方法では、従
来はモノフィラメント又はマルチフィラメントを織り合
わせた基布の表面と裏面に合成繊維のバットをニードリ
ングによって交絡させたいわゆるニードルフェルトが使
用されている。これはスレートや瓦等の建材の原料が紙
原料とは異なり、上述したような非常に細かい粉状の材
料が主体であるため、網目空間を有する織網では原料が
洩れてしまって所望の厚さや坪料の建材を製造すること
が困難であるからである。また、織網を使用した場合は
製品に織網のマークが転写されるという問題もあってニ
ードルフェルトが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建材製造用機械のプレ
スパートにおいては、前述したようにフェルトで搾水
し、サクションボックス等の強制吸引装置によって、フ
ェルトを介して抄造物からの余分の水分を除去してい
る。ニードルフェルトは、表裏がバッドで覆われて微細
に形成されているためいるため原料の洩れが少なく歩留
まりが良いという利点がある反面、バッドがz軸方向全
体に密集していることもあり原料がフェルト内部に蓄積
されて汚れやすいという欠点がある。
【0004】また、ニードルフェルトの伸び剛性、曲げ
剛性、寸法や姿勢の安定性が悪いという性質も大きな欠
点となっていた。長網方式では、建材は非常に抄造坪量
が大きく重いために、抄造物が載ったプレス網を良好に
走行させるためには、プレス網に大きな張力を掛けて強
力に張って確実に駆動ロールの力を伝達させることが必
要である。しかし、ニードルフェルトは伸び剛性が弱
く、伸びに応じて発生する巾収縮や厚さの減少も大きい
ために、大きな張力を掛けることができず良好に走行さ
せることができなかった。また、スリップが発生したり
する問題があった。スリップが発生するとプレス網の走
行面の摩耗が促進されて寿命が短くなったり、電力負荷
が上昇してマシンが停止してしまう等の問題が発生して
生産性に重大な影響を及ぼす。また、ニードルフェルト
は強力に張ることができないことに加えて曲げ剛性が弱
いために、サクションボックスや搬送ロールの間のプレ
ス網を支持するものが無い部分において、抄造物の重さ
に耐えきれずに撓みが発生して抄造物に割れやひびを発
生させるという問題もあった。また、ニードルフェルト
は使用するにつれ、次第に圧縮されて厚さが減少し、そ
れに応じて搾水能力が低下する問題もあった。また、プ
レス金型の凹凸の型に応じてニードルフェルトのバット
が潰れ、その型が残ってしまい、金型の型替えをした後
も製品に以前の型がフェルトから転写されるという問題
があった。さらに、長網式のプレスパートで抄造物をカ
ッテイングする場合、カッターの歯がバット繊維や基布
を切り、穴あきが発生し易いという問題もあった。
【0005】本発明は、上記の欠点を解決し、歩留まり
が良く、良好な剛性、洗浄性、脱水性を有する建材製造
用プレス網を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. 抄造された建材を載置して搬送し、搬送途中に
おいて成形型でプレスして搾水する建材製造用プレス網
であって、緯糸を脱水面側はモノフィラメントまたは、
モノフィラメントと小径の素糸を纏めた素糸間に微細な
搾水間隙を形成した糸とし、経糸をモノフィラメント、
モノフィラメント撚糸、芯線がモノフィラメントである
糸から選んだ少なくとも1種類の糸とし、緯糸を複数層
配置し、経糸を単層配置して織製した織網からなるベル
トである、建材製造用プレス網。 2. 経糸を複数層配置し、サクションボックスに接す
る脱水面側はモノフィラメント、モノフィラメント撚
糸、芯線がモノフィラメントである糸から選んだ少なく
とも1種類の糸とし、プレス面側はモノフィラメント、
モノフィラメント撚糸、芯線がモノフィラメントである
糸、小径の素糸を纏めた素糸間に微細な搾水間隙を形成
した糸から選んだ少なくとも1種類の糸とした、1項に
記載された建材製造用プレス網。 3. 小径の素糸を纏めて素糸間に微細な搾水間隙を形
成した糸が、スパン糸,マルチフィラメント,起毛糸,
モノフィラメント撚り糸,モール糸,フィラメント加工
糸,モノフィラメントの芯線にスパン糸を巻き付けた
糸,モノフィラメントの芯線にマルチフィラメントを巻
き付けた糸,またはこれらのうち少なくとも2種以上を
共撚した糸から選ばれた糸である、1項又は2項に記載
された建材製造用プレス網 4. 芯線がモノフィラメントである糸がモノフィラメ
ントにスパン糸またはマルチフィラメントを巻き付けた
糸である、1項ないし3項のいずれか1項に記載された
建材製造用プレス網。 5. 脱水面側緯糸層とプレス面側緯糸層との間にモノ
フィラメントから成る中間緯糸層を配置した、1項乃至
4項のいずれか1項に記載された建材製造用プレス網。 6. 脱水面側緯糸層とプレス面側緯糸層との間にスパ
ン糸,マルチフィラメント,起毛糸,モノフィラメント
撚り糸,モール糸,フィラメント加工糸,モノフィラメ
ントの芯線にスパン糸を巻き付けた糸,モノフィラメン
トの芯線にマルチフィラメントを巻き付けた糸,または
これらのうち少なくとも2種以上を共撚した糸、から選
ばれた中間緯糸層を配置した、1項乃至4項のいずれか
1項に記載された建材製造用プレス網。 7. 脱水面側緯糸層とプレス面側緯糸層との間に、モ
ノフィラメントとスパン糸,マルチフィラメント,起毛
糸,モノフィラメント撚り糸,モール糸,フィラメント
加工糸,モノフィラメントの芯線にスパン糸を巻き付け
た糸,モノフィラメントの芯線にマルチフィラメントを
巻き付けた糸,これらのうち少なくとも2種以上を共撚
した糸から選ばれた糸から成る中間緯糸層を配置した、
1項乃至4項のいずれか1項に記載された建材製造用プ
レス網。」に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】建材製造用プレス網において、含
水率が小さく、マークの発生がない良好な製品を得るた
めには搾水空間が微細でなくてはならない。しかしなが
らフェルトのような構造では前述の種々の問題があるの
で本発明は、バットを用いない織網構造とし、プレス面
側には微細な搾水空間を有する糸、例えばスパン糸,マ
ルチフィラメント,起毛モノフィラメント撚り糸,モー
ル糸,フィラメント加工糸,モノフィラメントの芯線に
スパン糸を巻き付けた糸,モノフィラメントの芯線にマ
ルチフィラメントを巻き付けた糸,またはこれらのうち
少なくとも2種以上を共撚した糸等を用い、これ等の糸
を織り込むことにより、プレス面側に微細な搾水空間を
密に形成してスラリーからの原料の洩れを防止して歩留
まりを向上し、脱水面側にはモノフィラメントを主体に
用いて網目構造とすることにより、洗浄シャワーの通り
易い立体空間を確保して洗浄性を良くするとともに、剛
性を向上した多機能織物を形成したのである。脱水面側
に大きな脱水空間、洗浄シャワーの通り易い立体空間を
確保し、かつ脱水面側が摩耗されてもその空間を良好に
維持するために、脱水面側の緯糸に、剛性が大きく摩耗
性が良好なモノフィラメントを配置する必要がある。微
細な搾水空間を有する糸とは、上述のように種々の糸が
選択できるが、特にプレス面に使用する糸としては、モ
ール糸、2種以上を共撚した糸が、繊維の拘束力が強
く、かつ搾水性にも優れているため好適である。
【0008】なお、本明細書において、スパン糸とは短
繊維を収束させて糸状としたものの意味であって、紡績
糸等である。また、マルチフィラメントとは細かい単繊
維を収束させて糸状としたもの、起毛糸とはマルチフィ
ラメントの表面を針状のもので引っ掻いて毛羽立たせた
もの、フィラメント加工糸とはフィラメント糸に伸縮加
工やかさ高加工、巻縮加工等をほどこした糸状体であ
り、一般にテクスチャードヤーン,バルキーヤーン,ス
トレッチヤーン,タスラン加工糸と称される糸を含む意
味であり、ウーリーナイロン等もこれに含まれる。モー
ル糸とはマルチフィラメント等の芯糸を中心に短繊維を
放射状に配置させて糸状としたものである。放射状に配
置した短繊維に巻縮加工等を施したものも含まれる。ま
た、プレス面側とは製品と接触する側、脱水面側とはサ
クションボックスと接触する側をいう。長網式では、脱
水面側が走行面側となる。
【0009】脱水面の立体空間は、サクションボックス
で吸引した場合の大きな脱水空間ともなるため、本発明
のプレス網は原料の洩れが少ないにもかかわらず脱水性
も非常に良好となる。そして、この良好な脱水性は、脱
水面が摩耗してモノフィラメントが削られたとしても、
立体空間が多少減少するだけであって平面空間はかわら
ないため、脱水性の低下は少く、使用末期まで良好に維
持できる。長網式の場合に優れた効果となる。フェルト
の場合は、裏面まで微細な合成繊維バットで満たされて
いる構造で、大きな脱水空間は存在しないためもともと
脱水性が悪く、脱水面が擦られて摩耗してくると、微細
繊維間の拘束力が弱いために、搾水空間が潰されてその
間に汚れが蓄積されてさらに脱水性が低下するのであ
る。
【0010】又、本発明は脱水面がモノフィラメントの
網目構造を有することにより、ニードルフェルトに比べ
て、織物としての伸び剛性、曲げ剛性が極めて高くなる
ので、大きな張力を掛けて強力に張って確実に駆動ロー
ルの力を伝達させて良好に走行させることができ、スリ
ップが発生したりする問題がない。また、サクションボ
ックスや搬送ロールの間のプレス網を支持するものが無
い部分においても、製品の重さに十分に耐えて撓みが発
生することがなく製品に割れやひびを発生させる問題も
ない。また、過大なストレッチャーや巾出しロール等の
装置が不要となる副次的効果も得られる。また、使用時
の厚さの減少も極めて小さい。ニードルフェルトは使用
するにつれ、次第に圧縮されて厚さが減少し、それに応
じて搾水能力が低下するが、本発明は織網としての剛性
が高いため、厚さの減少が少なく、使用末期まで良好な
搾水能力を維持できる。
【0011】耐高圧洗浄シャワー性については、本発明
の建材製造用プレス網の表面を構成している糸は、ニー
ドルフェルトのバットと同じ様な細い繊維の集合体であ
りながら、全体が織網構造を有しているために、緯糸な
らば経糸に、経糸ならば緯糸に短い周期で互いに織り込
まれて、強く拘束されているので、シャワー水の衝撃で
切断されたり脱落することはない。この耐高圧シャワー
性もプレス面を織網構造にしたことによって得られた効
果である。また、本発明は上述のように、ニードルフェ
ルトの様なZ軸方向全体に細かい繊維が密集している構
造ではなく、プレス面にのみ細かい繊維の集合体が形成
されて、この繊維集合体が強く拘束されている構造のた
めもともと汚れが蓄積しにくいのである。また汚れても
フェルトを洗浄できないような低圧シャワーで充分洗浄
することができる。
【0012】織り構造については、経糸がモノフィラメ
ント、モノフィラメント撚糸または芯線がモノフィラメ
ントである糸の層を有し、緯糸がプレス面側に小径の素
糸を纏めて素糸間に微細な搾水間隙を形成した糸であ
り、脱水面側にモノフィラメントを主に配置した多層に
形成されていれば特に限定されず、経糸一重緯糸二重、
経糸一重緯糸三重、経糸二重緯糸三重、経糸二重緯糸二
重の二層構造等、種々の構造が採用できる。経糸のモノ
フィラメント、モノフィラメント撚糸または芯線がモノ
フィラメントである糸の層は剛性と寸法安定性の向上、
脱水面側のモノフィラメント緯糸は剛性と耐摩耗性の向
上、大きな立体空間の確保の役割を果たす。糸の材質は
特に限定されるものではなく、ポリエステルやポリアミ
ド、ポリフェニレンサルファイド等の合成繊維や、レー
ヨン等の化学繊維、綿等の天然繊維等様々な材質が使用
できる。脱水面緯糸材質をポリアミドとした場合は耐摩
耗性、耐ニップ性、耐フィブリル性が良好となり、ポリ
エステルを用いると剛性が大きくなるので、剛性重視の
場合には、ポリエステルを用いる。また、両特性のバラ
ンスを考えてポリアミドとポリエステルを例えば交互に
配置することもできる。
【0013】経糸を二層にすると、脱水側はモノフィラ
メントとし、プレス面側を小径の素糸を纏めた素糸間に
微細な搾水間隙を形成した糸とすることができる。脱水
面のモノフィラメントで主に剛性、寸法安定性向上を図
り、プレス面側を小径の素糸を纏めた素糸間に微細な搾
水間隙を形成した糸で原料の洩れを少なくして歩留ま
り、搾水能力の向上を図るのである。緯糸のプレス面側
と脱水面側の間にはモノフィラメントやプレス面と同じ
中間緯糸層を配置することができ、歩留まりを向上させ
ることができる。中間層には要求される条件に応じて、
より剛性を向上したい場合はモノフィラメントを配置す
ることにより剛性を大きくすることができ、より歩留ま
りを向上したい場合はプレス面と同様な小径の素糸を纏
めた素糸間に微細な搾水間隙を形成した糸を配置するの
である。またモノフィラメントと小径素糸を纏めた素糸
を交互に配置して上記の中間的な性能とすることもでき
る。また、脱水面側においても、より搾水効率を上げ、
製品の含水率を軽減させたい場合には、モノフィラメン
トと小径の素糸を纏めた素糸間に微細な脱水間隙を形成
した糸とを配列することもできる。
【0014】
【実施例】発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参
照して説明する。図1は、本発明の建材製造用プレス網
の一実施例を示す平面図、図2は、図1のI−I′線で
切断した経糸に沿った断面図である。経糸1に直径0.
35mmのポリアミドモノフィラメントを1インチ当た
り90本配置し、プレス面側緯糸2に540デニールの
ポリアミド起毛糸と800デニールのポリアミドマルチ
フィラメントの巻縮加工糸とを共撚した糸を1インチ当
たり22本配置し、中間層緯糸3には直径0.45mm
のポリエステルモノフィラメントを1インチ当たり22
本配置し、脱水面側緯糸4には直径0.40mmのポリ
アミドモノフィラメントとポリエステルモノフィラメン
トを1インチ当たり11本ずつ配置した8シャフトの経
糸一重緯糸三重織の建材製造用プレス網である。
【0015】図3は、本発明の建材製造用プレス網の一
実施例を示す平面図、図4は、図3をII−II′線で
切断した経糸に沿った断面図である。経糸1にポリエス
テルモノフィラメントを配置し、プレス面側緯糸2にポ
リアミドスパン糸を配置し、中間層緯糸3と脱水面側緯
糸4にはポリアミドモノフィラメントを配置した8シャ
フトの経糸一重緯糸三重織の建材製追用プレス網であ
る。図5は、本発明の建材製造用プレス網の一実施例を
示す平面図、図6は、図5のIII−III′線で切断
した経糸に沿った斜め上方から見た断面図である。プレ
ス面側緯糸2にポリアミドモール糸を配置し、中間層緯
糸3にポリエステルモノフィラメント、脱水面側緯糸4
にはポリアミドモノフィラメントの撚り糸とポリアミド
フィラメントを交互に配列し、経糸1にはエステルポリ
モノフィラメントとポリエステルモノフィラメント撚糸
を同組織で並列に配置した8シャフトの経糸一重緯糸三
重織の建材製造用プレス網である。
【0016】図7は、本発明の建材製造用プレス網の他
の実施例を示す経糸に沿った断面図である。経糸5にポ
リエステルモノフィラメントの撚り糸、プレス面側緯糸
6にポリアミドスパン糸、中間層緯糸にはポリアミドモ
ノフィラメントの撚り糸の中間層緯糸7とポリアミドモ
ノフィラメントの中間層緯糸8とを交互に、脱水面側緯
糸9にポリアミドモノフィラメントを配置した8シャフ
トの緯糸三重織の建材製造用プレス網である。
【0017】図8は、本発明の建材製造用プレス網の他
の実施例を示す経糸に沿った断面図である。プレス面側
経糸10にポリアミドマルチフィラメント、脱水面側経
糸11にポリエステルモノフィラメント、プレス面側緯
糸12にポリアミドマルチフィラメント、中間層緯糸1
3にポリアミドモノフィラメントの撚り糸、脱水面側緯
糸14にポリアミドモノフィラメントを配置した8シャ
フトの経糸二重緯糸三重織の建材製造用プレス網であ
る。
【0018】図9は、本発明の建材製造用プレス網の他
の実施例を示す緯糸に沿った断面図である。プレス面側
経糸15にポリエステルモノフィラメントの芯糸にポリ
アミドスパン糸を巻き付けた糸、脱水面側経糸16にポ
リエステルモノフィラメント、プレス面側緯糸17にウ
ーリーナイロン糸、脱水面側緯糸18にポリアミドモノ
フィラメント、接結糸19としてポリアミドモノフィラ
メントを配置した8シャフトの経糸二重緯糸二重織の二
層織物の建材製造用プレス網である。
【0019】図10から図13は、建材製造用装置のプ
レスパートの種類を示す説明図である。図10は、ロー
ル間にニードルフェルト20を掛け入れ、フェルトの上
部側であるプレス面側に金型21、フェルトを挟んでフ
ェルトの下部側である走行面側にサクションボックス2
2を配設した、フェルト上に抄造物23を供給して搬送
し金型部で金型でプレスして搾水し余分な水分をサクシ
ョンボックスで吸引するという長網式の装置である。図
11は、上部にニードルフェルト20や織網を取り付け
たサクションボックス22、その下部に順次移動されて
設置されるように金型21を配設した、金型上に抄造物
23を供給し金型をサクションボックスの下部に移動設
置し、サクションボックスでプレスして搾水するととも
に余分な水分を吸引するという方法に用いる装置であ
る。図12は、上部にニードルフェルト20や織網を取
り付けた上部サクションボックス22、その下部に順次
移動されて設置されるようにニードルフェルトや織網を
取り付けた下部サクションボックス22を配設した、下
部サクションボックス上に抄造物23を供給し下部サク
ションボックスを上部サクションボックスの下部に移動
設置し、上部サクションボックスでプレスして搾水する
とともに余分な水分を吸引するという方法に用いる装置
である。図13は、上部に金型21、下部にサクション
ボックス22、中間部にキャタピラ状に連設した上側に
ニードルフェルト20または織網を取り付けたパンチン
グメタル24を配設した、パンチングメタル上に抄造物
23を供給して搬送し金型部で金型でプレスして搾水し
余分な水分をサクションボックスで吸引するという方法
に用いる装置である。尚、本発明の建材製造用プレス網
は、長網式の建材製造用プレス装置に使用されたときに
最も優れた効果を奏するが、勿論これに限定されるもの
ではなく、他の建材製造用プレス装置にも使用できる。
【0020】次に本発明の実施例である建材製造用プレ
ス網と従来例であるニードルフェルトとの比較試験を示
して本発明の効果を説明する。本発明の実施例には図
1,2に示した実施例を採用し、比較例は下記に示す従
来のニードルフェルトとした。
【0021】比較例 経糸にポリアミドモノフィラメント撚糸、緯糸にポリア
ミドモノフィラメント撚糸を用いた基布に1m当たり
2.2Kgのポリアミド製バットをニードリングによっ
て交絡させたニードルフェルトである。
【0022】比較試験 1. プレス搾水試験 実施例と比較例を天板がパンチングメタルで形成されて
いるサクションボックスの上にセットし、その上に抄造
物を載せる。次に上方からプレス搾水し、搾水後の抄造
物の含水率を測定するとともに、実施例と比較例の汚れ
状況を観察する。 1)含水率 実施例 25% 比較例 27% 2)含水率 実施例 汚れなし 比較例 汚れあり(目詰まりが発生) 2.剛性 1)伸び 長さ方向、巾方向における乾燥時と湿潤時のテンション
7Kg/cmと14Kg/cm時の 伸びおよび破
断強度を比較した。結果を表1に示す。 2)曲げ 長さ方向、巾方向の曲げこわさを比較した。(熊谷理機
工業株式会社製テーバーステイフネステスターを使用し
て測定) 実施例が長さ方向35.6g−cm 巾方向114.8
g−cm 比較例が長さ方向18.4g−cm 巾方向14.7g
−cm 3.耐シャワー性 実施例と比較例を枠に設置し、高圧シャワーを下記の条
件で当てて、シャワーに対する耐久性を見た。 シャワー圧 : 20,30Kg/cm ノズル径 : 1mm 距 離 : 100mm 摺動距離 : 経糸方向50mm,緯糸方向50mm 摺動速度 : 経糸方向50mm/30sec,緯糸
方向50mm/7sec シャワー圧20Kg/cmでは、比較例は30分でか
なり穴明きが見られ、実施例は45分で多少毛羽立ちが
発生したが穴明きや糸の切断は見られない。シャワー圧
30Kg/cmでは、比較例は1サイクルする前に穴
明きが発生し、実施例は20分で多少毛羽立ちが発生し
たが穴明きや糸の切断は見られない。 4.耐ニップ性 下記の条件で2本のロール間にサンプルを挟んでニップ
を加えながら摺動させ、糸のフィブリル化やつぶれ具合
を判定した。 張 力 : 2.5Kg/cm ニップロール: φ40mm×2本(クロムメッキ・ス
チール製) ニップ条件 : 乾式15Kg/cm ストローク : 100mm 摺動速度 : 50回/min 摺動回数 : 15,000往復 比較例は外観上さほど変化は見られないが、厚さが4
0.64%も減少した。実施例はフィブリル化の発生は
全くなく、プレス面側緯糸のポリアミドマルチフィラメ
ントのタスラン加工糸とポリアミドマルチフィラメント
の巻縮加工糸とを共撚した糸が多少つぶれて平らになる
程度であった。厚さの減少は7.8%であった。 5. 耐カッター性 プレス搾水試験後、抄造物を建材用カッターで切断し、
実施例と比較例のカッター接触部の表面状況を拡大鏡で
観察した。 実施例 カッター痕なし 比較例 バットが切断され、、カッター痕発生 以上の試験結果により、本発明の建材製造用プレス網は
剛性、耐シャワー性、耐ニップ性全てにおいてニードル
フェルトと比較すると断然有利であり優れていることが
わかる。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の建材製造用プレス網は、原料の
洩れが少なく、歩留まりの良いプレスが行え、搾水性も
良好である。また、剛性が優れているため、抄造物にひ
びや割れを発生させることがないまた、耐シャワー性に
優れており、高圧シャワー洗浄が可能で汚れを簡単に除
去することができるため、生産速度を上げることができ
る。さらに、耐摩耗性、耐ニップ性が優れており、厚さ
の減少も少ないため、長期間使用されても使用末期まで
良好な搾水性を維持できる。このような良好な剛性、洗
浄性、搾水性、耐摩耗性を有する建材製造用プレス網を
使用することにより、本発明の最終的な目的である建材
の生産性向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建材製造用プレス網の一実施例を示す
平面図である。
【図2】図1のI−I′線で切断した経糸に沿った断面
図である。
【図3】本発明の建材製造用プレス網の一実施例を示す
平面図である。
【図4】図3のII−II′線で切断した経糸に沿った
断面図である。
【図5】本発明の建材製造用プレス網の一実施例を示す
平面図である。
【図6】図5のIII−III′線で切断した経糸に沿
った断面図である。
【図7】本発明の建材製造用プレス網の他の実施例を示
す経糸に沿った断面図である。
【図8】本発明の建材製造用プレス網の他の実施例を示
す経糸に沿った断面図である。
【図9】本発明の建材製造用プレス網の他の実施例を示
す緯糸に沿った断面図である。
【図10】建材製造用装置のプレスパートを示す説明図
である。
【図11】建材製造用装置のプレスパートを示す説明図
である。
【図12】建材製造用装置のプレスパートを示す説明図
である。
【図13】建材製造用装置のプレスパートを示す説明図
である。
【符号の説明】
1 経糸 2 プレス面側緯糸 3 中間層緯糸 4 脱水面側緯糸 5 経糸 6 プレス面側緯糸 7 中間層緯糸 8 中間層緯糸 9 脱水面側緯糸 10 プレス面側経糸 11 脱水面側経糸 12 プレス面側緯糸 13 中間層緯糸 14 脱水面側緯糸 15 プレス面側経糸 16 脱水面側経糸 17 プレス面側緯糸 18 脱水面側緯糸 19 接結糸 20 フェルト 21 金型 22 サクションボックス 23 抄造物 24 パンチングプレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄造された建材を載置して搬送し、搬送
    途中において成形型でプレスして搾水する建材製造用プ
    レス網であって、緯糸を脱水面側はモノフィラメントま
    たは、モノフィラメントと小径の素糸を纏めた素糸間に
    微細な搾水間隙を形成した糸とし、経糸をモノフィラメ
    ント、モノフィラメント撚糸、芯線がモノフィラメント
    である糸から選んだ少なくとも1種類の糸とし、緯糸を
    複数層配置し、経糸を単層配置して織製した織網からな
    るベルトである、建材製造用プレス網。
  2. 【請求項2】 経糸を複数層配置し、サクションボック
    スに接する脱水面側はモノフィラメント、モノフィラメ
    ント撚糸、芯線がモノフィラメントである糸から選んだ
    少なくとも1種類の糸とし、プレス面側はモノフィラメ
    ント、モノフィラメント撚糸、芯線がモノフィラメント
    である糸、小径の素糸を纏めた素糸間に微細な搾水間隙
    を形成した糸から選んだ少なくとも1種類の糸とした、
    請求項1に記載された建材製造用プレス網。
  3. 【請求項3】 小径の素糸を纏めて素糸間に微細な搾水
    間隙を形成した糸が、スパン糸,マルチフィラメント,
    起毛糸,モノフィラメント撚り糸,モール糸,フィラメ
    ント加工糸,モノフィラメントの芯線にスパン糸を巻き
    付けた糸,モノフィラメントの芯線にマルチフィラメン
    トを巻き付けた糸,またはこれらのうち少なくとも2種
    以上を共撚した糸から選ばれた糸である、請求項1又は
    2に記載された建材製造用プレス網
  4. 【請求項4】 芯線がモノフィラメントである糸がモノ
    フィラメントにスパン糸またはマルチフィラメントを巻
    き付けた糸である、請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載された建材製造用プレス網。
  5. 【請求項5】 脱水面側緯糸層とプレス面側緯糸層との
    間にモノフィラメントから成る中間緯糸層を配置した、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載された建材製造用
    プレス網。
  6. 【請求項6】 脱水面側緯糸層とプレス面側緯糸層との
    間にスパン糸,マルチフィラメント,起毛糸,モノフィ
    ラメント撚り糸,モール糸,フィラメント加工糸,モノ
    フィラメントの芯線にスパン糸を巻き付けた糸,モノフ
    ィラメントの芯線にマルチフィラメントを巻き付けた
    糸,またはこれらのうち少なくとも2種以上を共撚した
    糸、から選ばれた中間緯糸層を配置した、請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載された建材製追用プレス網。
  7. 【請求項7】 脱水面側緯糸層とプレス面側緯糸層との
    間に、モノフィラメントとスパン糸,マルチフィラメン
    ト,起毛糸,モノフィラメント撚り糸,モール糸,フィ
    ラメント加工糸,モノフィラメントの芯線にスパン糸を
    巻き付けた糸,モノフィラメントの芯線にマルチフィラ
    メントを巻き付けた糸,これらのうち少なくとも2種以
    上を共撚した糸から選ばれた糸から成る中間緯糸層を配
    置した、請求項1乃至4のいずれか1項に記載された建
    材製造用プレス網。
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