JPH1132403A - 集電装置用摺板及びその製造方法 - Google Patents
集電装置用摺板及びその製造方法Info
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- JPH1132403A JPH1132403A JP19933597A JP19933597A JPH1132403A JP H1132403 A JPH1132403 A JP H1132403A JP 19933597 A JP19933597 A JP 19933597A JP 19933597 A JP19933597 A JP 19933597A JP H1132403 A JPH1132403 A JP H1132403A
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- Japan
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- sliding plate
- current collector
- lubricating substance
- matrix
- aluminum
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- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で良好な摺動特性を有し、トロリー側で
ある銅に対しての相手攻撃性が少ない集電装置用摺板及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 アルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中にセラミック繊維及び潤滑物質を分散さ
せた複合材で、アルミナ・シリカ短繊維(2)及び潤滑
物質(3)で多孔質繊維成形体(1)を成形し、同じ型
状のキャビテイを有する加圧鋳造装置(スクイズキャス
ティングマシン)にセットし加圧鋳造を行い、摺板を製
造する。
ある銅に対しての相手攻撃性が少ない集電装置用摺板及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 アルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中にセラミック繊維及び潤滑物質を分散さ
せた複合材で、アルミナ・シリカ短繊維(2)及び潤滑
物質(3)で多孔質繊維成形体(1)を成形し、同じ型
状のキャビテイを有する加圧鋳造装置(スクイズキャス
ティングマシン)にセットし加圧鋳造を行い、摺板を製
造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集電装置に用いら
れる摺板及びその製造方法に関し、特にセラミック短繊
維と潤滑物質を分散させたアルミニウム系複合材の集電
装置用摺板及びその製造方法に関すものである。
れる摺板及びその製造方法に関し、特にセラミック短繊
維と潤滑物質を分散させたアルミニウム系複合材の集電
装置用摺板及びその製造方法に関すものである。
【0002】
【従来の技術】集電装置用の摺板は、トロリー線と接触
して摺動するものであるため、耐摩耗性、耐アーク性、
通電性に優れることが要求される。従来、このような要
求に応えるものとして、銅系または鉄系の焼結合金より
なる摺板が広く用いられている。しかし、鉄道車両の高
速化につれて摺板の摩耗は増大する傾向にあり、従来の
銅系または鉄系の摺板に代わる新しい摺板の登場が待た
れている。特に高速では、摺板の寿命が著しく短く、こ
のような条件での使用に耐える摺板の開発が急がれてい
る。また在来線のような鉄道車両も営業運転速度を引き
上げる傾向にあり、この面からも摺板の耐摩耗性を向上
させる必要が生じている。
して摺動するものであるため、耐摩耗性、耐アーク性、
通電性に優れることが要求される。従来、このような要
求に応えるものとして、銅系または鉄系の焼結合金より
なる摺板が広く用いられている。しかし、鉄道車両の高
速化につれて摺板の摩耗は増大する傾向にあり、従来の
銅系または鉄系の摺板に代わる新しい摺板の登場が待た
れている。特に高速では、摺板の寿命が著しく短く、こ
のような条件での使用に耐える摺板の開発が急がれてい
る。また在来線のような鉄道車両も営業運転速度を引き
上げる傾向にあり、この面からも摺板の耐摩耗性を向上
させる必要が生じている。
【0003】また、摺板に対する要求は最近の鉄道車両
の高速化に伴いさらに厳しさを増してきており、新たに
トロリー線に対する追随性も重要視されるようになって
きている。トロリー線に対する追随性が不十分である
と、高速走行時に離線が激しくなり、アークが頻繁に発
生して、摺板及びトロリー線の損耗が激しくなるだけで
なく、電波障害を引き起こすという問題がある。従来の
銅系または鉄系の焼結合金よりなる摺板の主成分が、比
重の大きい銅または鉄であるため、摺板自体の質量が大
きく、トロリー線に対する追随性を高めることが困難で
あった。
の高速化に伴いさらに厳しさを増してきており、新たに
トロリー線に対する追随性も重要視されるようになって
きている。トロリー線に対する追随性が不十分である
と、高速走行時に離線が激しくなり、アークが頻繁に発
生して、摺板及びトロリー線の損耗が激しくなるだけで
なく、電波障害を引き起こすという問題がある。従来の
銅系または鉄系の焼結合金よりなる摺板の主成分が、比
重の大きい銅または鉄であるため、摺板自体の質量が大
きく、トロリー線に対する追随性を高めることが困難で
あった。
【0004】さらに、摺板に要求される特性としては、
トロリー線との摺動でトロリー線に摩耗や破損をできる
だけ生じさせないことや、車両走行時に衝撃荷重により
摺板が破損し、集電トラブルをおこしたり、トロリー線
を損傷させたり、破損片が飛散して事故を起こしたりす
ることのないように十分な靭性を有することが重要であ
る。これを改善するものとして、軽量で高導電性を有す
るアルミニウムまたはアルミニウム合金を主成分とし、
これに耐摩耗性を付与する目的でセラミックス繊維、セ
ラミックス粒子及びセラミックスウィスカーのうち1種
または2種以上を分散させた複合材で構成した摺板が提
案されている(例えば特開平6−234061号公報、
特開平6−271956号公報、特開平6−27660
4号公報、特開平8−308012号公報、特開平8−
317504号公報)。
トロリー線との摺動でトロリー線に摩耗や破損をできる
だけ生じさせないことや、車両走行時に衝撃荷重により
摺板が破損し、集電トラブルをおこしたり、トロリー線
を損傷させたり、破損片が飛散して事故を起こしたりす
ることのないように十分な靭性を有することが重要であ
る。これを改善するものとして、軽量で高導電性を有す
るアルミニウムまたはアルミニウム合金を主成分とし、
これに耐摩耗性を付与する目的でセラミックス繊維、セ
ラミックス粒子及びセラミックスウィスカーのうち1種
または2種以上を分散させた複合材で構成した摺板が提
案されている(例えば特開平6−234061号公報、
特開平6−271956号公報、特開平6−27660
4号公報、特開平8−308012号公報、特開平8−
317504号公報)。
【0005】
【発明が解決しよとする課題】上記のようなアルミニウ
ム系複合材よりなる摺板は、極めて軽量で、良好な摺動
特性を有することが確認されているが、まだ次のような
問題点を有している。即ち、摺板側であるアルミニウム
系複合材は、摺動に対して摩耗量が少ないが、トロリー
側である銅に対しての相手攻撃性が高い点が上げられ
る。さらにマトリックスであるアルミニウム合金が摺動
時に優先損耗し、摺動面での見かけ繊維量の増加による
表層の脆化やマトリックスの損耗による孔の発生など
で、走行時にトロリーの衝撃でクラック破壊を起こす危
険性があった。本発明は、上記のような問題点に対応し
て、軽量で良好な摺動特性を有し、トロリー側である銅
に対しての相手攻撃性が少ない集電装置用摺板及びその
製造方法を提供するものである。
ム系複合材よりなる摺板は、極めて軽量で、良好な摺動
特性を有することが確認されているが、まだ次のような
問題点を有している。即ち、摺板側であるアルミニウム
系複合材は、摺動に対して摩耗量が少ないが、トロリー
側である銅に対しての相手攻撃性が高い点が上げられ
る。さらにマトリックスであるアルミニウム合金が摺動
時に優先損耗し、摺動面での見かけ繊維量の増加による
表層の脆化やマトリックスの損耗による孔の発生など
で、走行時にトロリーの衝撃でクラック破壊を起こす危
険性があった。本発明は、上記のような問題点に対応し
て、軽量で良好な摺動特性を有し、トロリー側である銅
に対しての相手攻撃性が少ない集電装置用摺板及びその
製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためのもので、集電装置用摺板の摺動面を含む一
部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金のマトリッ
クス中にセラミック繊維を体積充填率5〜30%及び潤
滑物質を体積充填率3〜30%分散させた複合材である
ことを特徴とする集電装置用摺板である。また、潤滑物
質が、大きさが600μm以下の粒子であることを特徴
とするものである。
決するためのもので、集電装置用摺板の摺動面を含む一
部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金のマトリッ
クス中にセラミック繊維を体積充填率5〜30%及び潤
滑物質を体積充填率3〜30%分散させた複合材である
ことを特徴とする集電装置用摺板である。また、潤滑物
質が、大きさが600μm以下の粒子であることを特徴
とするものである。
【0007】また、潤滑物質は、カーボン、2硫化モリ
ブデン、マイカ、2硫化タングステン、窒化ボロンの1
種又は2種以上であることを特徴とするものであり、セ
ラミック繊維は、アルミナ・シリカ短繊維であることを
特徴とするものである。さらに、セラミック短繊維と潤
滑物子で多孔質繊維成形体を形成し、マトリックスとな
るアルミニウムまたはアルミニウム合金溶湯を加圧注入
し加圧下で凝固させることを特徴とする集電装置用摺板
の製造方法である。
ブデン、マイカ、2硫化タングステン、窒化ボロンの1
種又は2種以上であることを特徴とするものであり、セ
ラミック繊維は、アルミナ・シリカ短繊維であることを
特徴とするものである。さらに、セラミック短繊維と潤
滑物子で多孔質繊維成形体を形成し、マトリックスとな
るアルミニウムまたはアルミニウム合金溶湯を加圧注入
し加圧下で凝固させることを特徴とする集電装置用摺板
の製造方法である。
【0008】
【作用】本発明の集電装置用摺板の摺動面について、上
記課題を解決するため多くの試験研究を重ねた結果、見
いだしもので、アルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中にセラミック繊維、例えばアルミナ及び
/又はシリカ短繊維を体積充填率5〜30%と、さらに
添加成分として体積充填率3〜30%の潤滑物質を分散
させたことにより、摺動に対して摩耗量が少なく、トロ
リー側である銅に対しての相手攻撃性を低減することが
でき、かつマトリックス部の優先摩耗を抑えることによ
る表層の脆化を防止することができるものである。摺動
集電時の摺板は、トロリー線との間で機械摩耗による表
面荒れが生じることでアークを発生し電気的摩耗が生じ
る。このような摩耗に対して本発明のセラミック繊維例
えばアルミナ・シリカ短繊維に潤滑物質を含有、分散さ
せた複合摺板は、電気摩耗を発生させる機械摩耗を低減
することに有効なもので、最終的にアークによる激しい
摩耗を抑えることができるものである。
記課題を解決するため多くの試験研究を重ねた結果、見
いだしもので、アルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中にセラミック繊維、例えばアルミナ及び
/又はシリカ短繊維を体積充填率5〜30%と、さらに
添加成分として体積充填率3〜30%の潤滑物質を分散
させたことにより、摺動に対して摩耗量が少なく、トロ
リー側である銅に対しての相手攻撃性を低減することが
でき、かつマトリックス部の優先摩耗を抑えることによ
る表層の脆化を防止することができるものである。摺動
集電時の摺板は、トロリー線との間で機械摩耗による表
面荒れが生じることでアークを発生し電気的摩耗が生じ
る。このような摩耗に対して本発明のセラミック繊維例
えばアルミナ・シリカ短繊維に潤滑物質を含有、分散さ
せた複合摺板は、電気摩耗を発生させる機械摩耗を低減
することに有効なもので、最終的にアークによる激しい
摩耗を抑えることができるものである。
【0009】
【発明の実施の態様】本発明の複合材は、セラミック繊
維と潤滑物質がアルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中に分散させたもので、潤滑物質がのマト
リックス中に均等に分散するものである。従来、複合材
に潤滑材を添加させたものは知られているが、マトリッ
クスとなるアルミ溶湯を鋳造する場合は、添加する潤滑
物質が均等に分散せることが困難であったが、潤滑物質
がセラミック繊維に構造的に分散していることにより、
均等に分散せることができるものである。
維と潤滑物質がアルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中に分散させたもので、潤滑物質がのマト
リックス中に均等に分散するものである。従来、複合材
に潤滑材を添加させたものは知られているが、マトリッ
クスとなるアルミ溶湯を鋳造する場合は、添加する潤滑
物質が均等に分散せることが困難であったが、潤滑物質
がセラミック繊維に構造的に分散していることにより、
均等に分散せることができるものである。
【0010】マトリックス中に分散させるセラミック繊
維の体積充填率は5〜30%で、好ましくは6〜30%
である。これは体積充填率が5%未満では、摩耗に対す
る支持効果を得ることができず、トロリー側へのマトリ
ックスの凝着摩耗が顕著となる。また30%を越える場
合は、繊維成形体への溶湯の含浸が困難となり、潤滑物
質の体積充填率との関係からも5〜30%、好ましくは
6〜30%である。
維の体積充填率は5〜30%で、好ましくは6〜30%
である。これは体積充填率が5%未満では、摩耗に対す
る支持効果を得ることができず、トロリー側へのマトリ
ックスの凝着摩耗が顕著となる。また30%を越える場
合は、繊維成形体への溶湯の含浸が困難となり、潤滑物
質の体積充填率との関係からも5〜30%、好ましくは
6〜30%である。
【0011】マトリックス中に分散させる潤滑物質の体
積充填率は3〜30%、好ましくは4〜30%、であ
る。これは、体積充填率が3未満では、十分な摺板側の
耐摩耗特性及びトロリー側の凝着摩耗の低減を図ること
はできない。30%を越えると摺板としての機械的特
性、通電特性を得ることができないので3〜30%、好
ましくは4〜30%である。
積充填率は3〜30%、好ましくは4〜30%、であ
る。これは、体積充填率が3未満では、十分な摺板側の
耐摩耗特性及びトロリー側の凝着摩耗の低減を図ること
はできない。30%を越えると摺板としての機械的特
性、通電特性を得ることができないので3〜30%、好
ましくは4〜30%である。
【0012】このように、セラミック繊維を体積充填率
で5〜30%及び潤滑物質を体積充填率で3〜30%の
両者をマトリックス中に分散させるもので、これら両者
の体積充填率は摺板として所望の機械的特性、通電特性
の点から8〜60%、好ましくは10〜60%である。
で5〜30%及び潤滑物質を体積充填率で3〜30%の
両者をマトリックス中に分散させるもので、これら両者
の体積充填率は摺板として所望の機械的特性、通電特性
の点から8〜60%、好ましくは10〜60%である。
【0013】また、潤滑物質の大きさが600μm以下
であることが好ましい。これはマトリックス中に分散し
ている潤滑物質が600μmを越えると、マトリックス
から脱落しやすくなる。また摺動時に潤滑物質が均等に
分散することができないため、摩耗特性が低下して十分
な摺動特性が得られないことになる。潤滑物質は、その
粒子の形状には板状、不規則球状、球状、針状等があ
り、このような形状を含むものである。例えば、潤滑物
質の粒子形状が板状のものでは、その粒子の大きさ60
0μm以下で、厚みは50μm以下のものを用いる。潤
滑物質の大きさは、試料を顕微鏡または走査電子顕微鏡
の写真に撮り、写真よりその粒子の大きさを測るもの
で、その測定にあたっては、約100個の粒子の平均の
値を示したものである。そして潤滑物質の粒子形状は板
状、不規則球状、球状、針状等の形状のものがありみる
角度により粒子の大きさに差があるので、粒子の2箇所
でその長さを測定し平均値をそれぞれの粒子の大きさと
した。具体的には、潤滑物質の粒子の形状が板状または
針状のときは、粒子の長さと幅の2箇所で測定し、その
平均をそれぞれの粒子の大きさとし、また形状が球状ま
たは不規則球状のときは、その直径の最大長さと最小長
さの2箇所で測定し、平均値をそれぞれの粒子の大きさ
とした。
であることが好ましい。これはマトリックス中に分散し
ている潤滑物質が600μmを越えると、マトリックス
から脱落しやすくなる。また摺動時に潤滑物質が均等に
分散することができないため、摩耗特性が低下して十分
な摺動特性が得られないことになる。潤滑物質は、その
粒子の形状には板状、不規則球状、球状、針状等があ
り、このような形状を含むものである。例えば、潤滑物
質の粒子形状が板状のものでは、その粒子の大きさ60
0μm以下で、厚みは50μm以下のものを用いる。潤
滑物質の大きさは、試料を顕微鏡または走査電子顕微鏡
の写真に撮り、写真よりその粒子の大きさを測るもの
で、その測定にあたっては、約100個の粒子の平均の
値を示したものである。そして潤滑物質の粒子形状は板
状、不規則球状、球状、針状等の形状のものがありみる
角度により粒子の大きさに差があるので、粒子の2箇所
でその長さを測定し平均値をそれぞれの粒子の大きさと
した。具体的には、潤滑物質の粒子の形状が板状または
針状のときは、粒子の長さと幅の2箇所で測定し、その
平均をそれぞれの粒子の大きさとし、また形状が球状ま
たは不規則球状のときは、その直径の最大長さと最小長
さの2箇所で測定し、平均値をそれぞれの粒子の大きさ
とした。
【0014】本発明の潤滑物質としては、カーボン、2
硫化モリブデン、マイカ、2硫化タングステン、窒化ボ
ロンの1種又は2種以上であることが好ましい。これら
の潤滑物質は層状組織を有し、また劈開面を有している
もので、このような鱗片状の層構造を有した潤滑物質は
層剥離を起こし易いものである。
硫化モリブデン、マイカ、2硫化タングステン、窒化ボ
ロンの1種又は2種以上であることが好ましい。これら
の潤滑物質は層状組織を有し、また劈開面を有している
もので、このような鱗片状の層構造を有した潤滑物質は
層剥離を起こし易いものである。
【0015】従来の潤滑材をマトリックス中に分散させ
たものは、上述のように潤滑材が均等に分散せることが
困難であった。さらに潤滑材がマトリックスからプルア
ウトしたり、また界面脆化による脱落等が生じ、マトリ
ックス部の優先摩耗が生じることになるものであった。
これに対して、本発明の潤滑物質がセラミック繊維に構
造的に分散し、アルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中に分散しているものである。このように
潤滑物質がマトリックスに分散し接合されている。
たものは、上述のように潤滑材が均等に分散せることが
困難であった。さらに潤滑材がマトリックスからプルア
ウトしたり、また界面脆化による脱落等が生じ、マトリ
ックス部の優先摩耗が生じることになるものであった。
これに対して、本発明の潤滑物質がセラミック繊維に構
造的に分散し、アルミニウムまたはアルミニウム合金の
マトリックス中に分散しているものである。このように
潤滑物質がマトリックスに分散し接合されている。
【0016】さらに前記の潤滑物質は、鱗片状の層構造
を有しているので、摺動時に潤滑物質は層剥離を起こし
て良好な潤滑性、即ち摺動耐摩耗性を発揮する。これは
層状組織を有する潤滑物質の各層間の界面の接合力が、
潤滑物質のマトリックスとの接合力より弱いため、摺動
時に潤滑物質は層剥離を起こす。また層剥離した潤滑物
質は、マトリックスであるアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金に均等に分散する。このため良好な摺動耐摩耗
性を発揮するものである。このようにカーボン、2硫化
モリブデン、マイカ、2硫化タングステン、窒化ボロン
等の層構造を有する潤滑物質は、その層界面の接着力
が、マトリックス界面との接合力より弱いため、摺動時
にマイカの劈開面で層剥離を起こしてマトリックスに均
等に分散するので、優れた摺動耐摩耗性を発揮するもの
である。
を有しているので、摺動時に潤滑物質は層剥離を起こし
て良好な潤滑性、即ち摺動耐摩耗性を発揮する。これは
層状組織を有する潤滑物質の各層間の界面の接合力が、
潤滑物質のマトリックスとの接合力より弱いため、摺動
時に潤滑物質は層剥離を起こす。また層剥離した潤滑物
質は、マトリックスであるアルミニウムまたはアルミニ
ウム合金に均等に分散する。このため良好な摺動耐摩耗
性を発揮するものである。このようにカーボン、2硫化
モリブデン、マイカ、2硫化タングステン、窒化ボロン
等の層構造を有する潤滑物質は、その層界面の接着力
が、マトリックス界面との接合力より弱いため、摺動時
にマイカの劈開面で層剥離を起こしてマトリックスに均
等に分散するので、優れた摺動耐摩耗性を発揮するもの
である。
【0017】本発明において、セラミック繊維は、アル
ミナ及び/又はシリカ短繊維で、特にアルミナ・シリカ
短繊維が好ましい。例えば、このような短繊維は、直径
1〜10μm、好ましくは3〜5μm、長さは100〜
3000μm好ましくは300〜800μmである。
ミナ及び/又はシリカ短繊維で、特にアルミナ・シリカ
短繊維が好ましい。例えば、このような短繊維は、直径
1〜10μm、好ましくは3〜5μm、長さは100〜
3000μm好ましくは300〜800μmである。
【0018】また、本発明の複合材は、加圧鋳造法によ
りアルミ溶湯を高圧含浸させ製造するものであり、セラ
ミック繊維は、アルミ溶湯との濡れ性、加圧鋳造過程で
のアルミ溶湯との反応の点からアルミナ・シリカ短繊維
が好ましい。特に、アルミナとシリカ成分については、
シリカ成分があまり多いアルミナ・シリカ短繊維を用い
るとアルミ溶湯との濡れ性が良くなり、加圧鋳造法時の
アルミ溶湯の含浸性は良くなるが、シリカ成分とアルミ
溶湯が反応してアルミナ・シリカ短繊維の表面に好まし
くない化合物が生成することになるので、シリカ成分が
あまり多くないアルミナ・シリカ短繊維が好ましい。例
えばシリカ成分が20重量%以下のアルミナ・シリカ短
繊維が好ましい。
りアルミ溶湯を高圧含浸させ製造するものであり、セラ
ミック繊維は、アルミ溶湯との濡れ性、加圧鋳造過程で
のアルミ溶湯との反応の点からアルミナ・シリカ短繊維
が好ましい。特に、アルミナとシリカ成分については、
シリカ成分があまり多いアルミナ・シリカ短繊維を用い
るとアルミ溶湯との濡れ性が良くなり、加圧鋳造法時の
アルミ溶湯の含浸性は良くなるが、シリカ成分とアルミ
溶湯が反応してアルミナ・シリカ短繊維の表面に好まし
くない化合物が生成することになるので、シリカ成分が
あまり多くないアルミナ・シリカ短繊維が好ましい。例
えばシリカ成分が20重量%以下のアルミナ・シリカ短
繊維が好ましい。
【0019】またマトリックス(母材)は、アルミニウ
ムあるいはアルミニウム合金であるので、従来の銅系ま
たは鉄系の焼結合金より軽量化が図られ、通電特性によ
り優れた集電装置用摺板となる。マトリックス(母材)
としてのアルミニウム合金は、特定のアルミニウム合金
に限定されるものではないが、具体的に例示するとその
成分は、Si:11.0〜13.5wt%,Cu:0.
50〜1.3wt%,Mg:0.8〜1.3wt%,N
i:0.50〜1.3wt%,及びFe:1.0wt%
以下,Mn:0.02wt%以下,Cr:0.10wt
%以下,Zn:0.25wt%以下の1種または2種以
上を含み残部Alと不可避不純物よりなりアルミニウム
合金である。
ムあるいはアルミニウム合金であるので、従来の銅系ま
たは鉄系の焼結合金より軽量化が図られ、通電特性によ
り優れた集電装置用摺板となる。マトリックス(母材)
としてのアルミニウム合金は、特定のアルミニウム合金
に限定されるものではないが、具体的に例示するとその
成分は、Si:11.0〜13.5wt%,Cu:0.
50〜1.3wt%,Mg:0.8〜1.3wt%,N
i:0.50〜1.3wt%,及びFe:1.0wt%
以下,Mn:0.02wt%以下,Cr:0.10wt
%以下,Zn:0.25wt%以下の1種または2種以
上を含み残部Alと不可避不純物よりなりアルミニウム
合金である。
【0020】本発明に係る集電装置用摺板は、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金のマトリックスにセラミッ
ク短繊維と潤滑物質を分散させた複合材の部分と、その
バックの金属材の部分とで構成されることが好ましい。
またバック金属部は、複合材のマトリックスと同じアル
ミニウムまたはアルミニウム合金が好ましい。
ウムまたはアルミニウム合金のマトリックスにセラミッ
ク短繊維と潤滑物質を分散させた複合材の部分と、その
バックの金属材の部分とで構成されることが好ましい。
またバック金属部は、複合材のマトリックスと同じアル
ミニウムまたはアルミニウム合金が好ましい。
【0021】本発明に係る摺板の製造方法は、セラミッ
ク短繊維と潤滑物質で多孔質繊維成形体を形成し、キャ
ビティ内にセットし、マトリックスとなるアルミニウム
またはアルミニウム合金溶湯を加圧注入し加圧下で凝固
させるものである。このように潤滑物質をセラミック繊
維に混合して多孔質繊維成形体を形成しているので、潤
滑材の粒子がセラミック繊維に構造的(メカニカル)に
分散したした状態で、アルミニウムまたはアルミニウム
合金溶湯を加圧注入した後でも潤滑物質の粒子がマトリ
ックス中に偏ることなく分散されることになる。セラミ
ック短繊維と潤滑物質を混合させ、多孔質繊維成形体
(プリフォーム)を形成するに際し、バインダーを用い
ることが好ましい。例えばシリカ系無機バインダーを用
いる。
ク短繊維と潤滑物質で多孔質繊維成形体を形成し、キャ
ビティ内にセットし、マトリックスとなるアルミニウム
またはアルミニウム合金溶湯を加圧注入し加圧下で凝固
させるものである。このように潤滑物質をセラミック繊
維に混合して多孔質繊維成形体を形成しているので、潤
滑材の粒子がセラミック繊維に構造的(メカニカル)に
分散したした状態で、アルミニウムまたはアルミニウム
合金溶湯を加圧注入した後でも潤滑物質の粒子がマトリ
ックス中に偏ることなく分散されることになる。セラミ
ック短繊維と潤滑物質を混合させ、多孔質繊維成形体
(プリフォーム)を形成するに際し、バインダーを用い
ることが好ましい。例えばシリカ系無機バインダーを用
いる。
【0022】次いでプリフォームを予め加熱してキャビ
ティ内にセットし、マトリックスとなるアルミニウムま
たはアルミニウム合金溶湯を加圧注入し、プリフォーム
に含浸させ、そして加圧下で凝固させる。得られた複合
材を機械加工にて所望形状の摺板形状に仕上げるもので
ある。また、セラミック短繊維と潤滑物質を分散させた
複合材の部分とバックの金属材の部分とで構成される摺
板の製造においては、プリフォームを金型のキャビティ
内にセットし、含浸させる加圧鋳造時にバックの金属材
を一体に加圧鋳造することが好ましい。
ティ内にセットし、マトリックスとなるアルミニウムま
たはアルミニウム合金溶湯を加圧注入し、プリフォーム
に含浸させ、そして加圧下で凝固させる。得られた複合
材を機械加工にて所望形状の摺板形状に仕上げるもので
ある。また、セラミック短繊維と潤滑物質を分散させた
複合材の部分とバックの金属材の部分とで構成される摺
板の製造においては、プリフォームを金型のキャビティ
内にセットし、含浸させる加圧鋳造時にバックの金属材
を一体に加圧鋳造することが好ましい。
【0023】具体的には、固定型と可動型よりなる分割
金型のキャビティ内に、予め加熱したプリフォーム(多
孔質繊維成形体)をセットし、中子ピン等を利用して固
定型に係止固定し可動型を型締めする。この状態で溶湯
注入口からアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯
を加圧注入し、多孔質繊維成形体に含浸させ、そして加
圧下で凝固させるものである。その後分割金型をばら
し、溶湯注入口の凝固部を切断除去し、摺動面を軽く切
削仕上し、必要に応じさらにT6の熱処理を施すもので
ある。
金型のキャビティ内に、予め加熱したプリフォーム(多
孔質繊維成形体)をセットし、中子ピン等を利用して固
定型に係止固定し可動型を型締めする。この状態で溶湯
注入口からアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯
を加圧注入し、多孔質繊維成形体に含浸させ、そして加
圧下で凝固させるものである。その後分割金型をばら
し、溶湯注入口の凝固部を切断除去し、摺動面を軽く切
削仕上し、必要に応じさらにT6の熱処理を施すもので
ある。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例について、図1、図2及
び表1〜表4で詳細に説明する。まず、図1に示すよう
に、アルミナ・シリカ短繊維(2)及び潤滑物質(3)
で多孔質繊維成形体(1)を成形する。多孔質繊維成形
体(1)は、摺板と同じ平面形状に成形し、同型状のキ
ャビテイを有する加圧鋳造装置(スクイズキャスティン
グマシン)にセットし加圧鋳造を行い、図2に示すよう
な複合材の部分(5)と非複合部のバックの金属部分
(6)よりなる摺板(4)を作ったる。このようにして
製造された複合材の摺板(4)から断面10mm×25
mmの通電摩耗試験片を切削加工、穿孔加工を施し採取
した。
び表1〜表4で詳細に説明する。まず、図1に示すよう
に、アルミナ・シリカ短繊維(2)及び潤滑物質(3)
で多孔質繊維成形体(1)を成形する。多孔質繊維成形
体(1)は、摺板と同じ平面形状に成形し、同型状のキ
ャビテイを有する加圧鋳造装置(スクイズキャスティン
グマシン)にセットし加圧鋳造を行い、図2に示すよう
な複合材の部分(5)と非複合部のバックの金属部分
(6)よりなる摺板(4)を作ったる。このようにして
製造された複合材の摺板(4)から断面10mm×25
mmの通電摩耗試験片を切削加工、穿孔加工を施し採取
した。
【0025】表1は、試験条件を示すもので、本試験片
を周長約3mの回転リングを有する通電摩耗試験機にセ
ットして、通電摩耗特性を評価した。回転リングを構成
する相手材は通常のトロリー線と同じ硬銅である。表2
〜表4は、試験片の成分、及び試験結果を示すものであ
る。表2〜表4に示す本発明例のNo.1〜No.12
試験片は、セラミック短繊維としてアルミナ・シリカ短
繊維(成分比=アルミナ85%:シリカ15%)を用
い、その繊維の体積充填率が異なるものである。比較材
も同じアルミナ・シリカ短繊維を用いた。またアルミナ
・シリカ短繊維は、その直径は平均で約3.5μm、そ
の長さは平均で約400μmのものを用いた。
を周長約3mの回転リングを有する通電摩耗試験機にセ
ットして、通電摩耗特性を評価した。回転リングを構成
する相手材は通常のトロリー線と同じ硬銅である。表2
〜表4は、試験片の成分、及び試験結果を示すものであ
る。表2〜表4に示す本発明例のNo.1〜No.12
試験片は、セラミック短繊維としてアルミナ・シリカ短
繊維(成分比=アルミナ85%:シリカ15%)を用
い、その繊維の体積充填率が異なるものである。比較材
も同じアルミナ・シリカ短繊維を用いた。またアルミナ
・シリカ短繊維は、その直径は平均で約3.5μm、そ
の長さは平均で約400μmのものを用いた。
【0026】マトリックスは、本発明例のNo.1〜N
o.12試験片では、アルミ合金A(Si:11.16
wt%,Fe:0.13wt%,Cu:1.03wt
%,Mg:0.88wt%,Cr:0.008wt%,
Zn:0.023wt%,Ni:0.92wt%,残部
Alのアルミニウム合金)である。また、比較材のマト
リックスも、繊維の体積充填率5%と10%のものは、
本発明例と同じ組成のアルミ合金Aである。繊維の体積
充填率30%のものは、アルミ合金B(ADC12(S
i:9.6〜12.0wt%,Fe:1.3wt%,C
u:1.5〜3.5wt%,Mn:0.5wt%以下,
Mg:0.3wt%以下,Zn:1.0wt%以下,N
i:0.5wt%以下,Sn:0.3wt%以下,残部
Al)のアルミニウム合金)である。
o.12試験片では、アルミ合金A(Si:11.16
wt%,Fe:0.13wt%,Cu:1.03wt
%,Mg:0.88wt%,Cr:0.008wt%,
Zn:0.023wt%,Ni:0.92wt%,残部
Alのアルミニウム合金)である。また、比較材のマト
リックスも、繊維の体積充填率5%と10%のものは、
本発明例と同じ組成のアルミ合金Aである。繊維の体積
充填率30%のものは、アルミ合金B(ADC12(S
i:9.6〜12.0wt%,Fe:1.3wt%,C
u:1.5〜3.5wt%,Mn:0.5wt%以下,
Mg:0.3wt%以下,Zn:1.0wt%以下,N
i:0.5wt%以下,Sn:0.3wt%以下,残部
Al)のアルミニウム合金)である。
【0027】本発明例のNo.1〜No.12の試験片
は、潤滑物質を添加したもので、アルミナ・シリカ短繊
維と各種潤滑物質により構成され多孔質繊維成形体を加
圧鋳造し含浸させたものである。比較材は潤滑物質を添
加しないものである。本発明例に添加する潤滑物質は、
その粒子の大きさ300μmのもので、粒子の形状は板
状のもので、厚みは20μmである。本発明例No.1
〜No.4(表2)の潤滑物質はカーボン、No.5〜
No.8(表3)は2硫化モリブデン、No.9〜N
o.12(表4)はマイカである。また、本発明例のN
o.1〜No.12の試験片、及び比較材の試験片は、
複合材の部分とバックの金属部の比率は、複合材の部分
70%、バックの金属部30%である。
は、潤滑物質を添加したもので、アルミナ・シリカ短繊
維と各種潤滑物質により構成され多孔質繊維成形体を加
圧鋳造し含浸させたものである。比較材は潤滑物質を添
加しないものである。本発明例に添加する潤滑物質は、
その粒子の大きさ300μmのもので、粒子の形状は板
状のもので、厚みは20μmである。本発明例No.1
〜No.4(表2)の潤滑物質はカーボン、No.5〜
No.8(表3)は2硫化モリブデン、No.9〜N
o.12(表4)はマイカである。また、本発明例のN
o.1〜No.12の試験片、及び比較材の試験片は、
複合材の部分とバックの金属部の比率は、複合材の部分
70%、バックの金属部30%である。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0028】表2〜表4から明らかなように、潤滑物質
を分散させた本発明例は、No.1〜No.4のカーボ
ン、No.5〜No.8の2硫化モリブデン、No.9
〜No.12のマイカのいずれの試験片とも、比較材に
比べ無通電、通電のいずれの摺動状態でも、比摩耗量
(10−8mm2/N)か少なく、耐摩耗性に優れる結
果が得られた。
を分散させた本発明例は、No.1〜No.4のカーボ
ン、No.5〜No.8の2硫化モリブデン、No.9
〜No.12のマイカのいずれの試験片とも、比較材に
比べ無通電、通電のいずれの摺動状態でも、比摩耗量
(10−8mm2/N)か少なく、耐摩耗性に優れる結
果が得られた。
【0029】具体的には、本発明例のNo.1〜No.
4において、カーボンの体積充填率が3%の本発明例N
o.1ではアルミナ・シリカ短繊維の体積充填率が5
%、15%、30%と高くなるほど、無通電、通電、い
ずれの摺動状態でも比摩耗量が少ない。またカーボンの
体積充填率が3%、10%、20%と30%と多くなる
ほど、無通電、通電、いずれの摺動状態でも比摩耗量か
少ない。また、No.5〜No.8の2硫化モリブデ
ン、No.9〜No.12のマイカの試験片でも同様の
傾向であった。このように本発明例の集電装置用摺板
は、通電、無通電時のいずれの摺動状態でも良好な耐摩
耗性を発揮し、高い摺動特性を示すものである。
4において、カーボンの体積充填率が3%の本発明例N
o.1ではアルミナ・シリカ短繊維の体積充填率が5
%、15%、30%と高くなるほど、無通電、通電、い
ずれの摺動状態でも比摩耗量が少ない。またカーボンの
体積充填率が3%、10%、20%と30%と多くなる
ほど、無通電、通電、いずれの摺動状態でも比摩耗量か
少ない。また、No.5〜No.8の2硫化モリブデ
ン、No.9〜No.12のマイカの試験片でも同様の
傾向であった。このように本発明例の集電装置用摺板
は、通電、無通電時のいずれの摺動状態でも良好な耐摩
耗性を発揮し、高い摺動特性を示すものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかわる
集電装置用摺板は、軽量で摩耗量が少ないという摺動特
性を有し、トロリー側である銅に対しての相手攻撃性を
低減し、かつマトリックス部の優先摩耗を抑えることが
できるものである。また通電、無通電時のいずれの摺動
状態でも良好な耐摩耗性を発揮しするもので、軽量でト
ロリー側である銅に対しての相手攻撃性が少ない集電装
置用摺板の実用化に大きく貢献できるという顕著な効果
を奏するものである。
集電装置用摺板は、軽量で摩耗量が少ないという摺動特
性を有し、トロリー側である銅に対しての相手攻撃性を
低減し、かつマトリックス部の優先摩耗を抑えることが
できるものである。また通電、無通電時のいずれの摺動
状態でも良好な耐摩耗性を発揮しするもので、軽量でト
ロリー側である銅に対しての相手攻撃性が少ない集電装
置用摺板の実用化に大きく貢献できるという顕著な効果
を奏するものである。
【図1】本発明の実施例を説明する図
【図2】本発明の実施例を説明する図
1 多孔質繊維成形体 2 アルミナ・シリカ短繊維 3 潤滑物質 4 摺板 5 複合部 6 非複合部(バックの金属部)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 集電装置用摺板及びその製造方法
Claims (5)
- 【請求項1】 集電装置用摺板の摺動面を含む一部が、
アルミニウムまたはアルミニウム合金のマトリックス中
にセラミック繊維を体積充填率5〜30%及び潤滑物質
を体積充填率3〜30%分散させた複合材であることを
特徴とする集電装置用摺板。 - 【請求項2】 潤滑物質が、大きさが600μm以下の
粒子であることを特徴とする請求項1に記載の集電装置
用摺板。 - 【請求項3】 潤滑物質が、カーボン、2硫化モリブデ
ン、マイカ、2硫化タングステン、窒化ボロンの1種又
は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記
載の集電装置用摺板。 - 【請求項4】 セラミック繊維が、アルミナ・シリカ短
繊維であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載の集電装置用摺板。 - 【請求項5】 セラミック短繊維と潤滑物子で多孔質繊
維成形体を形成し、マトリックスとなるアルミニウムま
たはアルミニウム合金溶湯を加圧注入し加圧下で凝固さ
せることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
集電装置用摺板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19933597A JPH1132403A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 集電装置用摺板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19933597A JPH1132403A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 集電装置用摺板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1132403A true JPH1132403A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16406089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19933597A Pending JPH1132403A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 集電装置用摺板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1132403A (ja) |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP19933597A patent/JPH1132403A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040202 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20040614 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |