JPH11324215A - 磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材及びその製造方法 - Google Patents

磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材及びその製造方法

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JPH11324215A
JPH11324215A JP14018098A JP14018098A JPH11324215A JP H11324215 A JPH11324215 A JP H11324215A JP 14018098 A JP14018098 A JP 14018098A JP 14018098 A JP14018098 A JP 14018098A JP H11324215 A JPH11324215 A JP H11324215A
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natural stone
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JP14018098A
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Hisashi Takii
尚志 滝井
Shigenori Toda
重憲 戸田
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YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
Original Assignee
YAMAMOTO YOGYO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然石の磨き仕上げと同等な重厚さ、深みに
富んだ高級感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する
装飾材ならびにその製造方法を提供する。 【解決手段】 シート基材6の上の第3の層3とその表
面を不連続的に覆っているか又は連続的に覆っているが
部分的に非常に薄く覆っている部分を有する第2の層2
と、第2の層2の不存在部分の少なくとも一部又は第2
の層2の上を部分的に覆って第2の層の一部又は第2の
層の一部と第3の層の一部が表面に露出される様に前記
第2の層または前記第2の層と第3の層の表面露出部分
を少くとも一部残してその他の部分を覆っている第1の
層1とからなり、第2の層2又は第2の層2と第3の層
3の表面に露出している部分と第1の層1の表面が同一
平面を形成し、第1の層1と第2の層2又は第1の層1
と第2の層2と第3の層3とからなる不定形模様が表面
に発現している磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内外装壁
面或は床面や構築物の表面の装飾用として、重厚さ、深
みに富んだ磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材なら
びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂エマルションと大理石粉末その
他の骨材や着色硅砂あるいは有色陶磁器粉などの着色骨
材などの骨材を含む塗布材(吹付材とも言われている)
を合成繊維やガラス繊維あるいはその他の無機繊維から
なる寒冷紗や不織布その他の布帛類や適宜の固体基材上
に吹付け等適宜の方法により塗布して天然石風の模様を
施した装飾材は建築物の内外装壁面或は床面の装飾用な
ど建築物表面仕上用シートとして用いられている。(特
開平4−76151号、特開平3−279561号)。
【0003】砂岩、粘板岩、泥岩などの堆積岩は、岩石
の機械的風化で生じた砕屑物が流水、風、氷河などによ
って運ばれ堆積し固結して生じた岩石類であり、一般に
成層構造を有している。そのため、層方向にやや斜めに
表面を平らに研磨すると層によって若干の色調の違いが
あるため、その違いが不定形の模様となり、ほんのわず
かの微妙な色調の相違、例えば若干の明度の差異や、彩
度の違い、あるいは色相の違い、あるいはこれらの2つ
以上の違いにより、落ち着いた不定形の模様がうっすら
と現れ、重厚な独特の風合の磨き仕上げ装飾材が得られ
る。また、場合によっては層と層の境目が不定形の筋状
に表面に現れて重厚な独特の風合の磨き仕上げ装飾材が
得られる。また、色調の相違が比較的大きい場合には、
その色調の違うところが明確に現れてそれなりの独特の
美観が生じる。
【0004】また、堆積岩に限らず、花崗岩、閃緑岩、
カンラン岩、流紋岩、その他の火成岩や、石灰岩、ある
いは変成岩である大理石や蛇紋岩などの表面を研磨して
平らな平板状にすると、そこに独特の各種模様、例えば
細かい斑点状の模様とか、不定形の筋状の模様とか、不
定形の縞状の模様などが現れ、高級な建築物の装飾材な
どとして使用されている。例えば花崗岩、御影石など
は、いろいろな色調や模様のものがあるが、これを研磨
して磨き仕上げした場合には、例えば主に石英のやや透
明性を帯びた白い斑点模様、黒雲母の象徴的な斑点模
様、長石の白い又はややピンクのやや大きめの不定形模
様、白雲母の光沢のある斑点状模様などが不規則に分散
されていて独特の高級な風合を醸し出す。あるいは大理
石のある種のものは、磨き仕上げする事により、黄土色
のベースにやや赤みのかかった濃色の茶色の細い不定形
の筋状模様ややや白味を帯びた細長い不定形の縞模様が
入った重厚感、高級感のある光沢のある装飾材とする事
ができる。
【0005】そのため、これら磨き仕上げ調の天然石か
らなる装飾材は、高級建築物の壁材や床材などに用いら
れてきている。しかし、天然石は高価であり、非常に重
く運搬に極めてコストがかかり、また、重いので例えば
高所などでは作業がしにくい、重くて脆いので運搬中や
取り付け作業中の取り扱い方によっては、衝撃により、
例えばトラックから作業現場に荷を降ろす際の不注意な
衝撃などにより角などの一部が欠けたりする、産地が限
られ従って同一品種のものを長期間に亘って安定して供
給しにくい、同一色調で揃えて建築物を装飾しようと思
っても、必ずしも同様なトーンの品質のものが大量に入
手できるとは限らない、曲面に加工することが難しいな
どの問題がある。また、天然の大理石などは、非常に美
しい磨き仕上げ模様を形成できるが、単産カルシウムが
主成分であるため、酸に弱く、酸性雨などの影響や大気
中の酸成分が雨などで濡れた場合に作用するため、屋外
では一般に用いられていないなどの問題もある。
【0006】一方、前述した合成樹脂エマルションと大
理石粉末、硅砂、陶磁器粉あるいは着色硅砂、有色陶磁
器粉などの適宜の骨材を含む吹付材を寒冷紗その他の適
宜の布状シート基材上に吹付け等適宜の方法により塗布
し、あるいは成型加工して得られる天然石風の模様を施
した装飾材は天然の岩石に比べて比較的安価であり、耐
水・耐酸性があり、重さも軽くなり運搬コストの面でも
有利であり同一品種のものを長期間に亘って安定して生
産でき、また、用いる合成樹脂の種類にもよるが、最も
良く用いられているアクリル系樹脂の場合など一般に熱
可塑性樹脂又はその架橋物などの場合には比較的柔軟性
があるので、適宜の岩石模様を有する平面状のシート状
物を製造しておいて、これを施工面の曲面に沿って曲げ
ながら曲面に施工することが可能であるし、成型品が硬
くなる合成樹脂を用いる場合には、目的の曲面を有する
基材に吹付けないし塗布する方法や、鋳型を曲面状にし
ておいて成型する事なども考えられるので比較的容易に
曲面加工もできる事や、比較的軽くて施工時の取扱が容
易な事から、高所などにおいても施工作業がしやすいな
どの利点かあり、近年、建築物の内外装壁面或は床面の
装飾用など建築物表面仕上用シートなどとして頻繁に用
いられてきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にこれら
の合成による装飾材は、表面が凹凸状のものが比較的天
然石調の雰囲気を出す事ができるが、表面が平らな磨き
仕上げ調で天然石の磨き仕上げと同等な重厚感、高級感
を有するものは得られていない。一般にこれら合成品を
用いて表面が平らな磨き仕上げにしても、いわゆるタイ
ルの様な比較的単調な感じのものしか得られず、前述し
た天然石調の重厚感、高級感を有する磨き仕上げ調のも
のが得られていないのが現状である。
【0008】本発明は従来の天然石の磨き仕上げ品の欠
点がなく、且つ、従来の合成品ではなし得なかった、天
然石の磨き仕上げと同等な重厚さ、深みに富んだ高級感
を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材ならび
にその製造方法を提供する事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次ぎの様な磨き仕上調天然石調模様を有す
る装飾材ならびにその製造方法を提供する。
【0010】(1)合成樹脂マトリックス中に骨材が分
散されてなり表面が平らな磨き仕上調天然石調模様を有
する装飾材であって、(イ)合成樹脂マトリックス中に
骨材が分散されてなる下層となる第3の層と(ロ)前記
第3の層の表面を不連続的に覆っているか又は連続的に
覆っているが部分的に非常に薄く覆っている部分を有す
る合成樹脂マトリックス中に骨材が分散されてなる第2
の層と、(ハ)前記第2の層の不存在部分の少なくとも
一部または第2の層の上を部分的に覆って、前記第2の
層の一部または前記第2の層の一部と第3の層の一部が
表面に露出される様に前記第2の層または前記第2の層
と第3の層の表面露出部分を少なくとも一部残してその
他の部分を覆っている合成樹脂マトリックス中に骨材が
分散されてなる第1の層とからなり、前記第2の層また
は前記第2の層と第3の層の表面に露出している部分と
第1の層の表面が平らで同一平面を形成しており、少な
くとも第1の層と第2の層または第1の層と第2の層と
第3の層とからなる不定形模様が表面に発現しているこ
とを特徴とする磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材。
【0011】(2)層の色調が、第1の層と第2の層と
で、ならびに、第2の層と第3の層とで、それぞれ異な
っている前記(1)項に記載の磨き仕上調天然石調模様
を有する装飾材。
【0012】(3)配合されている骨材の大きさ、種
類、色調の少なくとも1種が、第1の層と第2の層と
で、ならびに、第2の層と第3の層とで、それぞれ異な
っている前記(1)〜(2)項のいずれかに記載の磨き
仕上調天然石調模様を有する装飾材。
【0013】(4)骨材が主として粒径0.05〜1.
5mmの大きさの骨材である前記(1)〜(3)項のい
ずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材。 (5)骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状物またはこ
れらの着色物の少なくとも1種からなる骨材である前記
(1)〜(4)項のいずれかに記載の磨き仕上調天然石
調模様を有する装飾材。
【0014】(6)第1の層、第2の層及び第3の層の
いずれか少なくとも1つが、更に1色または2色以上の
着色薄片状合成樹脂フレークを含有する前記(1)〜
(5)項のいずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を
有する装飾材。
【0015】(7)第1の層、第2の層及び第3の層の
合成樹脂マトリックスの割合がそれぞれ骨材100重量
部に対し、5〜20重量部である前記(1)〜(6)項
のいずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装
飾材。
【0016】(8)第1の層と第2の層との、ならび
に、第2の層と第3の層との色調の差異が、色相、明
度、彩度の少なくとも1つが異なるものである前記
(2)〜(7)項のいずれかに記載の磨き仕上調天然石
調模様を有する装飾材。
【0017】(9)明度の差異が,マンセル値で0.5
〜4である前記(8)項に記載の磨き仕上調天然石調模
様を有する装飾材。 (10)彩度の差異が,マンセル値で1〜5である前記
(8)項に記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材。
【0018】(11)裏側に布状シート基材が積層され
てなる前記(1)〜(10)項のいずれかに記載の磨き
仕上調天然石調模様を有する装飾材。 (12)合成樹脂マトリックスがアクリル系樹脂のマト
リックスである前記(1)〜(11)項のいずれかに記
載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材。
【0019】(13)凹凸反転レリーフ模様を有する鋳
型に合成樹脂エマルションまたは溶液中に骨材が分散さ
れてなる第2の層を形成するための第2の塗布材を塗布
し、前記第2の塗布材が乾燥する前に鋳型の凹凸反転レ
リーフ模様の凸部の上に塗布されている第2の塗布材の
少なくとも1部又は全部を除去し、乾燥させ又は乾燥せ
ずに、ついで合成樹脂エマルションまたは溶液中に骨材
が分散されてなる下層となる第3の層を形成するための
第3の塗布材を塗布し、乾燥後前記鋳型から取り出し、
第2の層が形成されている側から合成樹脂エマルション
または溶液中に骨材が分散されてなる第1の層を形成す
るための第1の塗布材をその全面に塗布し、乾燥後、第
1の層が部分的に表面に残り、かつ、第2の層または第
2の層と第3の層の一部が表面に現れる程度に、表面全
面が平面になる様に第1の層を形成した側から研磨する
工程を含む少なくとも第1の層と第2の層または第1の
層と第2の層と第3の層とからなる不定形模様が表面に
発現している磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材の
製造方法。
【0020】(14)下層を形成するための第3の塗布
材を塗布後、その表面が乾燥する前に布状シート基材が
積層される工程を含む前記(13)項に記載の磨き仕上
調天然石調模様を有する装飾材の製造方法。
【0021】(15)乾燥後の色調が、第1の塗布材と
第2の塗布材とで、ならびに、第2の塗布材と第3の塗
布材とで、それぞれ異なる塗布材を用いてなる乾燥後の
色調が第1の層と第2の層とで、ならびに、第2の層と
第3の層とで、それぞれ異なっている前記(13)〜
(14)項のいずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様
を有する装飾材の製造方法。
【0022】(16)配合されている骨材の大きさ、種
類、色調の少なくとも1種が、第1の塗布材と第2の塗
布材とで、ならびに、第2の塗布材と第3の塗布材と
で、それぞれ異なっている前記(13)〜(15)項の
いずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材の製造方法。
【0023】(17)骨材が主として粒径0.05〜
1.5mmの大きさの骨材である前記(13)〜(1
6)項のいずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有
する装飾材の製造方法。
【0024】(18)骨材が天然石細粒状物、陶磁器細
粒状物またはこれらの着色物の少なくとも1種からなる
骨材である前記(13)〜(17)項のいずれかに記載
の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材の製造方法。
【0025】(19)第1の塗布材、第2の塗布材及び
第3の塗布材のいずれか少なくとも1つが、更に1色ま
たは2色以上の着色薄片状合成樹脂フレークを含有する
前記(13)〜(18)項のいずれかに記載の磨き仕上
調天然石調模様を有する装飾材の製造方法。
【0026】(20)第1の塗布材、第2の塗布材また
は第3の塗布材において、合成樹脂エマルションまたは
溶液の割合が合成樹脂固形分で骨材100重量部に対
し、5〜20重量部である前記(13)〜(19)項の
いずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材の製造方法。
【0027】(21)第1の塗布材と第2の塗布材と
の、ならびに、第2の塗布材と第3の塗布材との、その
乾燥後の色調の差異が、色相、明度、彩度の少なくとも
1つが異なるものである前記(15)〜(20)項のい
ずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材
の製造方法。
【0028】(22)明度の差異が,マンセル値で0.
5〜4である前記(21)項に記載の磨き仕上調天然石
調模様を有する装飾材の製造方法。 (23)彩度の差異が,マンセル値で1〜5である前記
(21)項に記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装
飾材の製造方法。
【0029】(24)合成樹脂エマルションまたは溶液
がアクリル系樹脂のエマルションまたは溶液である前記
(13)〜(23)項のいずれかに記載の磨き仕上調天
然石調模様を有する装飾材の製造方法。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の磨き仕上調天然石調模様
を有する装飾材を構成する一成分の合成樹脂マトリック
スは、第1の層、第2の層及び第3の層の合成樹脂成分
のいずれにおいても、通常、原料として、即ち第1の塗
布材、第2の塗布材及び第3の塗布材の合成樹脂成分の
原料として、合成樹脂エマルションあるいは合成樹脂溶
液が用いられ、天然石調模様を有する装飾材の製造の際
に従来より用いられている各種の合成樹脂エマルション
や溶液を用いることができる。有機溶剤の回収や環境問
題などを余り考慮する必要がないという点からは、合成
樹脂エマルションが好ましく用いられる。特に耐候性、
対アルカリ性、耐水性、接着性、柔軟性、耐吸水性等を
満足する合成樹脂エマルションが好ましく、具体的な例
としては、例えばアクリル系樹脂エマルション(アクリ
ル−スチレン系樹脂エマルション、アクリル−ウレタン
系樹脂エマルション、アクリル−シリコン樹脂系エマル
ション、アクリル−弗素樹脂系エマルションも含む)、
エチレン−酢酸ビニル樹脂などの酢酸ビニル系樹脂エマ
ルション、塩化ビニル系樹脂エマルション、ウレタン系
樹脂エマルション等が挙げられる。これらのいずれの樹
脂も乾燥後の樹脂マトリックスは適宜の柔軟性を有して
おり、曲面への施工も可能である。中でもアクリル系樹
脂エマルションが比較的安価な割りには、耐候性の点で
より優れているので建築物や構築物の内外装壁面或は床
面などの表面仕上用シートとして用いた場合など長期の
耐久性を有し好ましい。
【0031】第1の層、第2の層及び第3の層またはそ
の原料である第1の塗布材、第2の塗布材及び第3の塗
布材に配合される骨材としては、従来より天然石調模様
を有する装飾材の製造の際に用いられている各種の公知
の骨材を用いる事ができ、大理石粉や御影石粉、硅砂そ
の他の天然石粉、陶磁器粉、あるいはこれらを人工的に
着色した例えば着色焼成硅砂や有色陶磁器粉などのいわ
ゆる着色骨材と称されているものなど、天然石細粒状
物、陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の少なくと
も1種からなる骨材で代表される無機材料が好ましく用
いられるが、これらに限定されるものではなく、プラス
チックなどの有機材料から成る骨材を用いてもよい。プ
ラスチックなどの有機材料から成る骨材は、無機材料か
ら成る骨材に比べて若干コスト的に高くなる傾向があ
る。
【0032】骨材の大きさは主として粒径0.05〜
1.5mmの大きさの骨材を用いることが好ましい。こ
こで粒径とは骨材が球状でない場合には、測定時に顕微
鏡などの適宜の器具で観測する場合にその観測している
骨材の粒子が見えている状態で、その粒子1つの最も大
きな径をもってその骨材粒子の粒径としている。
【0033】なお、人工的に着色を施した着色骨材ある
いは特に人工的に着色を施していない素材そのままの色
の骨材などの中から適宜1種または2種以上を併用する
ことによって所望の色調や風合を調整することができ
る。
【0034】骨材と合成樹脂マトリックスの配合割合は
どの様な風合いの天然石調の装飾材とするかとか、第1
の塗布材と第2の塗布材において、あるいは第2の塗布
材と第3の塗布材とで色調などを異なるものにするかな
ど、目的に応じて若干の相違があるが、合成樹脂エマル
ションまたは溶液の割合が固形分で骨材100重量部に
対し、5〜20重量部程度が好ましい。
【0035】この範囲の好ましい態様とすることによ
り、合成樹脂成分は、骨材のバインダーとしての役割も
果たすに十分な量であり、収縮やクラックの発生が生じ
る程合成樹脂成分が多すぎることもなく、しかも天然石
調の風合いを保持したまま、耐久性のある強度を有する
磨き仕上げ調の天然石調装飾材が提供できる。
【0036】塗膜層の色調を調整するには各種骨材やこ
れらを人工的に着色したいわゆる着色骨材などの1種ま
たは2種以上の配合量や、添加する骨材の種類、粒度、
色を適宜選定して配合したり、着色材を必要に応じて添
加するなどすることによって達成される。
【0037】また、第1の塗布材、第2の塗布材及び第
3の塗布材のいずれか少なくとも1つに、必要に応じて
独特の風合を出すために、必要に応じて別途、1色また
は2色以上の着色薄片状合成樹脂フレークを添加しても
よい。
【0038】着色薄片状合成樹脂フレークとしては、公
知の各種のものを用いることができる。その内でも不定
形で柔軟な着色薄片状樹脂フレーク(以下、着色薄片状
不定形柔軟樹脂フレークと表現することもある。)を用
いることが好ましく、着色薄片状不定形柔軟樹脂フレー
クの製造法は、特に限定するものではないが、本発明者
らが新たに開発して提案した次の様な製造法によって得
られる着色薄片状不定形柔軟樹脂フレークは、好ましい
ものの1つと言える。すなわち、骨材と合成樹脂エマル
ションまたは溶液ならびに必要に応じて着色材とからな
る混合物を、剥離性を有する平滑なまたは多少の凹凸を
有する平面材、例えばポリプロピレンフィルムや発泡体
シート、シリコーンゴムシート、フッ素樹脂フィルムや
シートなどの上に薄く吹き付けガンなどを用いて吹き付
けて乾燥させる。薄く吹き付けた場合には意図的に不均
一に吹き付けなくとも通常厚みは不均一になるが、場合
により不均一に部分的に非吹き付け部分が生じる程度に
薄く不均一に吹き付けててもよい。これを乾燥させ、前
記剥離性を有する平面材から剥離して得られるほぼ連続
しているが柔軟な薄い樹脂シート状物を得て、このシー
ト状物を塗布材中に混入して攪拌することにより細片に
分割されて不定形の薄片状不定形柔軟樹脂フレークとし
た着色薄片状不定形柔軟樹脂フレークが生産効率もよ
く、薄く柔軟なので、塗布材中に混入して吹き付けガン
を用いて吹き付け塗布する場合でも多少大きなサイズの
フレークでも容易に吹き付けガンのノズルを通り、塗布
された後も、柔軟なので、末端が跳ね上がるなどの問題
もなく好ましい。特に装飾材にやや大きめの斑点模様を
付与する場合にかかるフレークは好適に用いられる。
【0039】前記薄片状不定形柔軟樹脂フレークの厚み
は、平均厚みで好ましくは1mm以下、特に0.2〜
0.9mm程度が柔軟性を有し、かつ、第1の吹付材中
に添加されて吹き付けガンなどで基材上に塗布される場
合においても、容易に吹き付けガンのノズルを通り、極
めて柔軟なので、塗布された後もフレーク末端が装飾材
面から跳ね上がるなどの現象もなく好ましい。
【0040】この薄片状不定形柔軟樹脂フレークのため
のほぼ連続している柔軟な薄い樹脂シート状物を得るた
めに用いられる骨材の材質としては、前記各種塗布材に
配合される骨材の素材と同様の素材の骨材を用い得る。
ただ、骨材の粒度は若干小さめのものが好ましく、具体
的には、粒長径が0.5mm以下、より好ましくは0.
01mm〜0.5mm程度のものが好ましく用いられ
る。また、この柔軟な薄い樹脂シート状物を形成するた
めの合成樹脂エマルションまたは溶液としては、前述し
た各種塗布材の成分として用いられる合成樹脂エマルシ
ョンまたは溶液と同様のものを用いることができる。こ
の場合の骨材と合成樹脂エマルションまたは溶液の配合
割合としては、合成樹脂エマルションまたは溶液の割合
が樹脂固形分で骨材100重量部に対し、20〜100
重量部程度が好ましく、特に30〜70重量部程度が好
ましい。
【0041】また、更に必要に応じて独特の風合を出す
ために、前記各種塗布材には、別途、雲母や着色雲母な
どで代表されるマイカ薄片を加えてもよい。かかるマイ
カ薄片としては、通常サイズ(長径)0.5mm以上〜
1cm程度の大きさのものが好ましく用いられる。た
だ、サイズの大きいものを用いた場合には、吹き付けガ
ンのノズルを詰まらせる恐れがあるので、その場合は吹
き付けガンを使用しない塗布方法、例えばローラー、鏝
または刷毛による塗布などの適宜の塗布方法を採用すれ
ばよい。合成樹脂エマルションまたは溶液の合成樹脂固
形分とマイカ薄片の割合は、マイカ薄片1重量部に対し
て合成樹脂固形分5〜100重量部の割合が好ましい。
マイカ薄片を添加することにより、天然石特有の天然石
を割った際にその劈開面に発現される結晶部分が示す特
有の鱗片状の光輝性を付与する特有の効果を発揮する装
飾材を得ることもできる。
【0042】本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する
装飾材は、(イ)下層となる第3の層と(ロ)[ロ−
1]前記第3の層の表面を不連続的に覆っているかまた
は[ロ−2]連続的に覆っているが部分的に非常に薄く
覆っている部分を有する第2の層と、(ハ)前記第2の
層の不存在部分の少なくとも一部または第2の層の上を
部分的に覆って、[ハ−1]前記第2の層の一部または
[ハ−2]前記第2の層の一部と第3の層の一部が表面
に露出される様に前記第2の層または前記第2の層と第
3の層の表面露出部分を少なくとも一部残してその他の
部分を覆っている第1の層とからなり、前記第2の層ま
たは前記第2の層と第3の層の表面に露出している部分
と第1の層の表面が平らで同一平面を形成しており、少
なくとも第1の層と第2の層または第1の層と第2の層
と第3の層とからなる不定形模様が表面に発現している
磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材である。
【0043】上記の意味をより分かり易くするために、
後に製造工程で詳細に説明する図1、図2のうち図2の
(g)の本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材完成品の一例の断面図を引用して説明すると次の様で
ある。
【0044】図2の(g)において、1は第1の層、2
が第2の層、3が第3の層、6は布などのシート状基
材、1aは第2の層2の上を部分的に覆っている第1の
層1の部分(第2の層が表面に露出した部分2cの部分
が第1の層1で覆われていないので「部分的に第2の層
を覆っている部分」と呼んでいる。)、2aは第2の層
のうち第3の層の表面を連続的に覆っているが部分的に
非常に薄く覆っている部分、2eは第2の層が「第3の
層の表面を不連続的に覆っている」と表現されている部
分の不連続の部分であり、言い換えればこの第3の層の
上には第2の層が存在しない部分を示している。2cは
第2の層の表面露出部分、3aは第3の層の表面露出部
分である。この記号を用いて上記構成を説明すると次の
様になる。
【0045】(イ)下層となる第3の層3と(ロ)[ロ
−1]前記第3の層3の表面を不連続的に覆っているか
(2e)または[ロ−2]連続的に覆っているが部分的
に非常に薄く覆っている部分(2a)を有する第2の層
2と、(ハ)前記第2の層2の不存在部分(2e)の少
なくとも一部または第2の層2の上を部分的に覆って
(1a)、[ハ−1]前記第2の層の一部(2c)また
は[ハ−2]前記第2の層の一部(2c)と第3の層の
一部(3a)が表面に露出される様に前記第2の層また
は前記第2の層と第3の層の表面露出部分(2c、3
a)を少なくとも一部残してその他の部分を覆っている
第1の層1とからなり、前記第2の層(2c)または前
記第2の層(2c)と第3の層(3a)の表面に露出し
ている部分(2c、3a)と第1の層1の表面が平らで
同一平面を形成しており、少なくとも第1の層と第2の
層または第1の層と第2の層と第3の層とからなる不定
形模様が表面に発現(1と2cまたは1と2cと3a)
している磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材であ
る。上記のうち「または」と記載した要件はいずれか一
方のみでもよいし、その両者が混在して存在してもよい
ことを意味するものである。
【0046】この様にすることにより、各層の表面に現
れる形や大きさによりその模様が表面に現れて、その模
様に応じて各種の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材とすることができる。そして各層の色調が、第1の層
と第2の層とで、ならびに、第2の層と第3の層とで、
それぞれ異なっている態様としたり(この場合第1の層
と第3の層の色調は同じでも、異なっていてもよいこと
を意味している。)、配合されている骨材の大きさ、種
類、色調の少なくとも1種が、第1の層と第2の層と
で、ならびに、第2の層と第3の層とで、それぞれ異な
っている(この場合第1の層と第3の層の前記要件は同
じでも、異なっていてもよいことを意味している。)態
様とすれば、その異なり方の程度が小さい場合、一般に
落ち着いた感じの磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材とすることができ、その異なり方の程度が大きくなる
に従って、一般にややはっきりした模様の磨き仕上調天
然石調模様を有する装飾材とすることができる。例えば
砂岩調の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材では、
近くで見たのではほとんど区別がつかないごくわずかな
色調の変化のあるものでも、建築物や構築物に施工し
て、やや離れて眺めると、わずかな色調の違いが、独特
の風合を醸し出す効果のあるものも得られる。
【0047】尚、第1の層から第3の層まで、全部同一
の色調であったり、同一組成のすなわち配合されている
骨材の大きさ、種類、色調が同一のものであっても差し
支えない。この場合、製造法で示した様に、第2の層を
形成する第2の塗布材が乾燥される前に第3の層を形成
する第3の塗布材を塗布しても、少なくとも第1の層を
形成する第1の塗布材は第2ならびに第3の塗布材が乾
燥された状態で塗布されたり、あるいは、第2の塗布材
が乾燥された後第3の塗布材が塗布され、更にこれらを
乾燥した後、第1の塗布材を塗布して乾燥し、最後に表
面を研磨して製造するので、乾燥された層の上に次の層
の塗布材を塗布した場合には、層の境目に微妙な違いが
現れて、それなりの独特の風合を持たせる事ができるか
らである。しかし、一般には、前述した様に層の色調
が、第1の層と第2の層とで、ならびに、第2の層と第
3の層とで、それぞれ異なっている態様とするか、配合
されている骨材の大きさ、種類、色調の少なくとも1種
が、第1の層と第2の層とで、ならびに、第2の層と第
3の層とで、それぞれ異なっている態様とする事が好ま
しい。
【0048】尚、図2の(g)に示した態様で、前述の
様に色調あるいは骨材組成が、第1の層と第2の層と
で、ならびに、第2の層と第3の層とで、それぞれ異な
っている態様とした場合に、図2の(g)の左側の2c
の部分は第2の層の色調が現れ、それから順次右方向に
見ていくと1aで示した部分は、次第に第1の層が厚く
なっていくので、第1の層が薄い部分は、その下の第2
の層の色調も第1の層の薄い部分に写し出されるので、
第1の層の色調と第2の層の色調が混ざった様になり、
それが右方向に進むに従い第1の層の色調が主体性を帯
びてくるので、連続的な微妙な色調の変化を醸し出す事
ができるのである。これが一層天然石に類似した独特の
微妙な風合、深み付を付与する作用を果たすことになる
のである。また、2eの部分と2aの部分では、第1の
層の下に存在する層が異なるため、第1の層の厚さによ
っては、表側から見た色調は、うっすらと微妙に異な
り、これも一層天然石に類似した独特の微妙な風合、深
み付を付与する作用を果たすことになる。2eの部分で
特に第1の層の色調をそのまま強調し、その下層の反映
をカットしたい場合には、2eの部分の第1の層の厚み
が厚くなる様な設計とするか、第3の層として第1の層
と同じ塗布材(同じ色調のもの)を用いればよい。その
場合でも図2の(g)の左側の2cの部分は第2の層の
色調が現れ、それから順次右方向に見ていくと1aで示
した部分は、次第に第1の層が厚くなっていくので、第
1の層が薄い部分は、その下の第2の層の色調も第1の
層の薄い部分に写し出されるので、第1の層の色調と第
2の層の色調が混ざった様になり、それが図面右方向に
進むに従い第1の層の色調が主体性を帯びてきて、最後
に2eの部分で第1の層の色調が完全に反映されること
になるだけで、上記と同様の作用効果が発揮されること
に変わりはない。
【0049】そして上述した様に、本発明の態様では、
単純に表面に現れた各層の色調のみが表面の色調として
現れるのではなく、各層の重なり具合やその厚みなどの
組み合わせによって、各層の単純な2つまたは3つの色
調以外にその微妙な色調の変化が生じて、うっすらとし
た模様の変化となって現れ、より天然石に類似した深み
を付与する場合があるので、「少なくとも第1の層と第
2の層または第1の層と第2の層と第3の層とからなる
不定形模様が表面に発現していることを特徴とする磨き
仕上調天然石調模様を有する装飾材」と表現した文言の
「少なくとも」は各層の単純な2つまたは3つの色調以
外にその微妙な色調の変化が生じている場合のことを含
める意味の表現である。
【0050】尚、図2(g)に示した態様は、種々の態
様をまとめて説明するために、上述した種々の態様が混
在した態様にしてあるが、この全ての態様を包含するこ
とが必須ではなく、何が必須かは前述した請求項に記載
した通りである。尚、図2(g)に示した態様を斜視図
で示したものが図3である。但し、図3においては、第
1の層の厚みとその下層都の関係で微妙に色調が変化す
ることは表面側に図面で色調の変化を表しにくいので図
面上での表現は省略している。
【0051】そのほか例えば図4に平面図で示した様
に、第1の層1をベージュ系の色調にし、第2の層2を
ブラウン系の色調にし、第3の層3を第1の層より明度
の高めの白味を帯びたベージュ系の色調にし、第2の層
2が濃いめの色調なので目立つ状態で細い筋状に多数表
面に現れ、頻度は少ないが第3の層3がやや白味を帯び
たベージュ系の色調で縞状に表面に現れ、残りの部分が
その中間色である第1の層1のベージュ系の色調とし、
かつ透明なトップコート層を施した態様にすると、表面
光沢を有し、高級感のある大理石調の図4に示した様な
磨き仕上調の装飾材とすることができる。
【0052】また、例えば図5に平面図で示した様に、
第1の層1をややブラウン色を帯びた若干濃色のベージ
ュ系の色調にし、第2の層2をベージュ系の色調にし、
第3の層3を第1の層と同じにするかそれよりより明度
の若干高めの白味を帯びたベージュ系の色調にし、この
3層の色調をほぼ同系統の色調にして第2の層2と第3
の層3が不定形の縞状に表面に現れる様にすると、第1
の層1と第2の層2と場合により第3の層3からなる高
級感のある砂岩調模様の図5に示した様な磨き仕上調の
装飾材とすることができる。
【0053】尚、必要に応じて図2の(h)に示した様
に、透明なトップコート4の層を薄く塗布して形成して
もよい。一般に表面を研磨した場合には、研磨の程度に
もよるが、表面の荒さにより、光が乱反射するため、全
体の色調がやや白っぽくなることがあり、これをもう少
し白味を抑える色調としたり、より光沢を持たせたい場
合には、トップコート4の層を設ける事が好ましい。ト
ップコート層に用いられる乾燥後透明な樹脂層を形成し
得る合成樹脂エマルションまたは溶液としては、前述し
た塗布材用の合成樹脂エマルションまたは溶液成分とし
て例示したと同様な合成樹脂エマルションまたは溶液を
用いることができる。トップコート層は、装飾材に表面
光沢を付与したい場合とか、耐候性、耐水性、防汚性な
どの性質を更に付与するために用いられるが、すべての
種類の表面仕上用装飾材に施されることが必須のもので
はなく、余り表面光沢を出したくない装飾材に仕上げる
場合には使用されない。
【0054】本発明において第1の塗布材と第2の塗布
材とで、また、第2の塗布材と第3の塗布材とでその乾
燥後の色調に差が生じるような態様とする場合には、各
塗布材の着色材や骨材の配合を調整する。目的とする色
調差によって異なるが、色調差は例えば、塗布材の乾燥
後の色相、明度、彩度の少なくとも1つが異なるように
調整することによって達成される。そして、好ましくは
塗布材の乾燥後の明度の差異の範囲が,マンセル値で
0.5〜4とするか、彩度の差異の範囲が,マンセル値
で1〜5の範囲にするか、その両者を満足させる範囲に
するか、更にこの両者の範囲を満足し色相を異ならせる
範囲の色調差とすることが、天然石により類似した重厚
性、深みが付与できることからも好ましい。尚、塗布材
の色調差を乾燥後の色調で比べるのは、乾燥前で色調を
整えておけば通常の場合十分であるが、一部のものには
乾燥前と乾燥後で色調が若干異なってくるものもあるの
で、乾燥後の色調で比べることが好ましいためである。
もし、表面に現れるいずれか少なくとも1つの層中に斑
点状模様に肉眼ではっきり認識できる程度の骨材や、色
彩の異なる斑点状模様が存在する場合には、通常色調の
相違は斑点状模様部分を除いたベースとなる部分の色調
で比較する。
【0055】尚、マンセル値は、色彩学などの各種書籍
に掲載されていて、著名であるので説明は省略する。例
えぱ「マンセル ブック オブ カラー 、ネーバリン
グヒューズ 版」(米国メリーランド州ボルチモアのマ
ンセル カラー カンパニー インコーポレーテッド発
行)(MUNSELL BOOK OF COLOR, NEIGHBORING HUESEDIT
ION, MUNSELL COLOR COMPANY, Inc. BALTIMORE ・ MAR
YLAND U.S.A.)などに掲載されている。
【0056】また、各層の色調は同一でもあるいは異な
っていてもよいが、配合されている骨材の大きさ、種
類、色調の少なくとも1種が、第1の層と第2の層と
で、ならびに、第2の層と第3の層とで、それぞれ異な
っている態様としても、層間の違いがでるので、この様
な組み合わせも好ましい。
【0057】また、必要に応じて装飾材全体の厚みを厚
くするために本発明の目的を阻害しない限り第3の層の
更に下側に他の層を積層しても差し支えない。積層され
るかかる下地層としては同様に合成樹脂エマルションま
たは溶液中に骨材が分散されてなる下地層用塗布材が用
いられ、この下地層についてはその色調はほとんど考慮
する必要はなく、各塗布材の回収物の混合物などを用い
ることも差し支えない。
【0058】各塗布材には、更に必要に応じて充填材、
造膜助剤、増粘剤、消泡剤、pH調整剤などを加えた
り、粘度を小さめにするために水などや適宜の溶剤など
を加えてもよい。
【0059】例えば、充填材としては炭酸カルシウムな
ど、増粘剤としては例えばメチルセルロース系のもの
(たとえば“ハイメトローズ90SH−30000”、
信越化学(株)社製)、造膜助剤としては例えばブチル
カルビトールアセテートなど、消泡剤としては例えば
“ノプコサントNXZ”(サンノプコサン(株)社製)
など、pH調整剤としては濃アンモニア水などが好適に
用いられるが、これらのみに限定されるものではない。
【0060】本発明の装飾材に於てはその裏側に布状シ
ート基材が積層されていることが装飾材の強度をより大
きくでき、従って取扱がより容易な装飾材を提供できる
点からも好ましいが、かかる布状シート基材としては、
例えば従来より用いられているこの種の建築物表面仕上
用シートなどの装飾材の製造の際に用いられている布状
シート基材などが同様に用い得る。具体的には、例えば
合成繊維や無機繊維からなる織物や不織布、たとえば具
体的には、アクリル繊維やポリエステル繊維からなる寒
冷紗や不織布、ガラス繊維織物、グラスウール不織布、
合成紙などの布帛類が好ましい。吸水性のない又は吸水
性の小さい布帛類が好ましいのは、吸水性の大きいもの
は水分により膨張し、乾燥時に収縮しやすい傾向があ
り、乾燥後の製品が反ったりして変形する恐れがある
が、吸水性のない又は吸水性の小さい織物を用いた場合
にはこの様な問題が生じないので好ましい。
【0061】また、布状シート基材が好ましいのは、柔
軟な装飾材の場合にはその柔軟性を阻害しないことや、
布は通気性があるため鋳型で本発明の装飾材を成型し乾
燥させる場合に、水分や溶剤などを鋳型の存在しない
側、すなわち裏側から容易に蒸発させることができるか
らである。また布帛類以外の基材としては、本発明の様
な鋳型による成型でなく、基材の上に第3の塗布材を適
宜の形状で塗布し乾燥し又は乾燥せずに、第2の塗布材
を塗布し乾燥し、ついで第1の塗布材を塗布し乾燥する
方法などの様に表側から乾燥する方法を採用する場合に
は、例えばコンクリートパネル押出成形セメント板、石
膏ボード、硅カル板(硅酸カルシウム板)、アルミニウ
ムシートや亜鉛引鋼板その他の金属板、金属金網、エキ
スパンドメタル、ゴムシート、合成樹脂シートなどを用
いてもよい。また、これらのシートでも穴開きのものを
用いれば、鋳型を用いる本発明方法にも適用可能であ
る。
【0062】本発明方法の如く裏側に布状シート基材を
積層する場合には、通常、下層を形成するための第3の
塗布材を塗布後、その表面が乾燥する前に布状シート基
材を積層し、通常は積層後その上を例えば適宜のローラ
ーなどで押さえてから乾燥させる方法や、また、下層を
形成するための第3の塗布材を塗布後、厚みを付与する
ための前述した下地層用塗布材を更に塗布し、その表面
が乾燥する前に布状シート基材を前記と同様にして積層
してもよい。そして、必要に応じ、布状シート基材を積
層した場合には、更にその上に第1〜第3の塗布材のい
ずれか、あるいは下地層用の塗布材などのうちいずれか
を更に薄く吹き付けたり塗布しておくことも、よりしっ
かりと布状シート基材を接着させることができ、好まし
い。
【0063】本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する
装飾材の製造方法を実施する際に使用する凹凸反転レリ
ーフ模様を有する鋳型としては、特に限定するものでは
ないがシリコンゴムの鋳型やポリエステルフィルムまた
はその発泡体シート、ポリオレフィンフィルムまたはそ
の発泡体シートなどの適宜のプラスチックフィルムまた
はシート(発泡体シートを含む)からなる鋳型が好適に
用いられる。例えば、シリコンゴムの鋳型の場合には、
目的とする天然石の割り肌に直接市販の型取り用のシリ
コンゴムを塗布して固めた後、シリコンゴムを天然石の
割り肌から剥離させる事により、凹凸反転レリーフ模様
を有する鋳型を容易に得る事ができる。しかし、勿論、
天然石を母型とせずに、任意に目的に応じた凹凸反転レ
リーフ模様付与してよいことは当然である。また、ポリ
エステルフィルムまたはまたはその発泡体シート(フィ
ルムまたはまたはその発泡体シートを以下単にフィルム
で代表する)、ポリオレフィンフィルムなどのプラスチ
ックフィルムの鋳型の場合には、通常の鋳型製作の方法
を応用する事ができ、まず目的とする凹凸模様の金属製
の雄型と雌型の金型を作成し、作成された金属製の雄型
と雌型の金型を加熱してその間にポリエステルフィル
ム、ポリオレフィンフィルムなどの適宜のプラスチック
フイルムをはさんで金型でエンボスして成型する事によ
り、容易に凹凸反転レリーフ模様を有する鋳型を得る事
ができる。
【0064】このようにして内面が凹凸反転レリーフ模
様を有する鋳型を用いて本発明の磨き仕上調天然石調模
様を有する装飾材を製造する方法について、以下図面を
参照しながら更に説明する。
【0065】図1と図2は本発明の磨き仕上調天然石調
模様を有する装飾材の製造方法の一実施の形態の工程を
示す工程断面図である。図1(a)、(b)、(c)、
(d)と図2の(e)、(f)、(g)、(h)とは図
1から続く一連の工程であるが、1つの図に収まらない
ので図1と図2に分けて描いたものである。
【0066】図1(a)に示すように、ベニヤ板などの
適宜の平坦な基板台10上に前述した凹凸反転レリーフ
模様を有する鋳型11を載置する。次いで図1(b)に
示すように、鋳型に合成樹脂エマルションまたは溶液中
に適宜の骨材が分散されてなる第2の層2の原料である
第2の塗布材2を塗布する。塗布手段は特に制限するも
のではないが通常は吹付けガンを用いて塗布材2を鋳型
11の上に吹付けるか、塗布材2を鏝を用いて鋳型11
の上に塗布するのが一般的である。塗布量も特に制限す
るものではないが、通常1〜1.5kg/m2 程度であ
る。場合によって、2bで示した様な薄く塗布した部分
を作ってもよい。
【0067】次に図1(c)に示すように、第2の塗布
材層が乾燥する前に(通常塗布直後〜塗布後30分以内
程度が好ましい。)鋳型11の凹凸反転レリーフ模様の
凸部の上に塗布されている第2の塗布材の少なくとも1
部(2aで示した第2の層が薄くなる様にする部分)又
は全部(2eで示した)を除去する。除去手段は特に限
定するものではないが通常はゴム製のへらなどを用いて
掻き落す手法が用いられる。こうすることによって鋳型
11の凹凸反転レリーフ模様の凹部などに第2の塗布材
2が残ることになる。また、2bで示した様な薄く塗布
した部分を前述した様な塗布の段階で調整せずに厚めに
塗布しておいて、この段階でへらなどで厚みが薄くなる
ように厚みを調整してもよい。こうして第2の塗布材2
を用いて第2の層2を形成する。(ここで、第2の塗布
材を2で示し、第2の層を表すのにも同じ符号2を用い
たが、結果的に乾燥前の材料が塗布材と言う表現で現さ
れ、その塗布材が乾燥されて形成された層が前記層を示
すので、それぞれ別の符号を用いるとかえって図面が複
雑になり、わかりづらくなるので、同一の符号を用いて
いる。以下、第3の塗布材3と第3の層3ならびに第1
の塗布材1と第1の層1についても同様である。) 次いで図1の(d)に示されるように、合成樹脂エマル
ションまたは溶液中に適宜の骨材が分散されてなる第3
の層3を形成するための第3の塗布材3が塗布される。
第3の塗布材3は、第2の塗布材2が乾燥した後塗布し
てもよいし、場合により第2の塗布材2が乾燥しない内
に塗布してもよい。塗布手段は前記第2の塗布材の塗布
手段と同様の手段を用いることができる。塗布量も特に
制限するものではないが、通常2.5〜3kg/m2
度である。
【0068】次いで必要に応じて、第3の塗布材3の表
面が乾燥する前に(通常塗布直後〜塗布後30分以内程
度が好ましい。)布状シート基材6を積層し、鏝または
ローラーなどでその上から押さえ付けて第3の塗布材層
にしっかりと積層されるようにする。布状シート基材6
の積層後、より接着性を確実なものとする為、更にその
上から薄く第1の塗布材、第2の塗布材または第3の塗
布材あるいは前述した下地層用塗布材などの適宜の塗布
材を吹付けておいても良い。そして第3の塗布材3を乾
燥させ、第3の層3とする。
【0069】そして次に図2の(e)に示されるよう
に、全体が乾燥した時点で鋳型を取り外し、布状シート
基材6の上に第3の層3と第2の層2が形成された、中
間積層体を得る。
【0070】次に図2の(f)に示されるように、第2
の層2が形成されている側から合成樹脂エマルションま
たは溶液中に骨材が分散されてなる第1の層1を形成す
るための第1の塗布材1をその全面に塗布する。塗布量
は第2の層2がほぼ覆い隠される程度の量でよい。場合
によっては第2の層2の最も突出した部分が一部覆われ
ていない程度でもよい。そして第1の塗布材を乾燥後、
第1の層1が部分的に表面に残り、かつ、第2の層2ま
たは第2の層2と第3の層3の一部が表面に現れる程度
に、表面全面が平面になる様に第1の層を形成した側か
ら研磨する。この図2(f)では研磨して現れる表面の
水平面を点線7で示した(これを研磨面7まで研磨する
と言うこともある。)。
【0071】こうして研磨面7まで研磨して得られた、
本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を図2
の(g)に示した。これを斜視図で示した一例が図3で
ある。
【0072】そして、必要に応じて図2の(h)に示す
ように、この上に乾燥後透明となる合成樹脂エマルショ
ンまたは溶液を薄く塗布しトップコート4の層を形成し
てもよい。
【0073】かかる工程により第1の層と第2の層また
は第1の層と第2の層と第3の層とからなる不定形模様
(例えば1、1a、2c、3a部分参照)が表面に発現
している磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材が得ら
れる。
【0074】この装飾材は天然石に比べて軽いし、天然
石の様に脆くないので作業中に落したり、運搬中の不注
意などによる多少の衝撃が加わっても欠けたりする恐れ
が少ないので、取り扱いが容易であり、高所などでの作
業もやりやすくなる。又、大理石、石灰岩などの酸性雨
などの酸に弱い天然石では使用できない屋外用としても
用いることができる。
【0075】そして従来の合成品ではなし得なかった、
天然石の磨き仕上げと同等な重厚さ、深みに富んだ高級
感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を得
ることができる。
【0076】従って本発明の装飾材は、建築物や構築物
の表面、例えば、建築物内外装壁面や床面、支柱の表
面、塀の表面、宅地造成の法面、建築物用擁壁、高架道
路や橋梁などの壁面や脚柱の外装、横断歩道橋の外壁、
トンネルなどの出入口などの表面仕上げ用の装飾材とし
て、好適に用いられる。
【0077】
【実施例】以下、より具体的な実施例を挙げて更に本発
明を説明するが、本発明はこの実施例のもののみに限定
されるものではない。
【0078】実施例1 巾1000mm、長さ750mm、厚さ40mmの大き
さの天然のインド砂岩表面の割り肌形状面に、型取り用
シリコンゴム(信越化学工業(株)製の“信越シリコン
KE−17”)を用いて型取りした後、シリコンゴムを
天然のインド砂岩から剥離した。シリコンゴムの使用量
は1Kg/0.75m2 であった。
【0079】以上の様に作製したシリコンゴムの凹凸反
転レリーフ型シートの周囲の4辺を断裁して、960mm
×680mmの大きさに加工して鋳型を作成した。鋳型を
基板台(ベニヤ板5.5mm厚 950×670mm)の上
に、型取りしたインド砂岩割り肌状凹凸反転レリーフ模
様が形成されている面を上にして置く。
【0080】次いで第2の層を形成するための第2の塗
布材として、 合成樹脂エマルション:アクリル樹脂系エマルション
(旭化成工業(株)製“ポリトロンE-300 ”)3000
g、 骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-1”(粒径0.35〜0.55mm)]6500
gと、天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-100”(粒径0.075〜0.15mm)]20
00g、 着色骨材:ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製
“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径0.18〜0.25
mm)]500gと、イエロー系着色焼成硅砂[新東陶
料(株)製“67イエロー”(粒子サイズ6号と7号の混合:
粒径0.30〜0.35mm)]300gと、オレンジ
系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛フ”(粒子
サイズ8号:粒径0.18〜0.25mm)]700
g、 とから調整された第2の塗布材(調合乾燥後の色がやや
明るいベージュ系の色、マンセル値が10YR 8/
4、ここで10YRは色相を表す記号で赤色よりの黄色
を示している。8/4の8は明度を示す記号で、数値が
大きい方が明るい色であることを示している。4は彩度
を示す記号で、数値が大きい方が鮮やかな色であること
を示している。)を、塗布器具としてアジャスト式リシ
ンガン(吹付ガン)口径5mm(豊岡製作所製)を用いて
塗布量が約1.2Kg/m2 となる様に前記鋳型に吹付けて
第2の塗布材層を形成し、塗布後すぐに鋳型の凸部分に
塗布された第2の塗布材層を、図1(c)の2aに示し
た様に第2の塗布材層を薄くしたりあるいは2eに示し
た様にほとんど除去したり、更には、必要に応じて図1
(c)の2bの如く鋳型の凹部に塗布された第2の塗布
材の一部を薄くするなどゴムベラで調整し、気温16
℃、湿度75%で6時間自然乾燥した。
【0081】次いで第3の層を形成するための第3の塗
布材として、 合成樹脂エマルション:アクリル樹脂系エマルション
(旭化成工業(株)製“ポリトロンE-300 ”)3000
g、 骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-1”(粒径0.35〜0.55mm]6500g
と、天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製
“KD-100”(粒径0.075〜0.15mm)]200
0g、 着色骨材:ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製
“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径0.18〜0.25
mm)]800gと、ブラウン系着色焼成硅砂[新東陶
料(株)製“20R201”(粒子サイズ8号:粒径0.18
〜0.25mm)]100gと、オレンジ系着色焼成硅
砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛フ”(粒子サイズ8号:
粒径0.18〜0.25mm)]600g、 とから調整された第3の塗布材(調合乾燥後の色がやや
黒めのベージュ系の色、マンセル値が10YR 7/
3)を、塗布器具としてタイルガン(吹付ガン)口径8
mm(豊岡製作所製)を用いて塗布量が約3Kg/m2 となる
様に前記第2の塗布材層が形成されている鋳型に吹付け
て、第3の塗布材層を形成し、塗布後すぐにポリエステ
ル繊維の不織布を積層しローラーで押さえ付けた。その
後温度45℃の乾燥室で8時間放置して乾燥し、乾燥後
鋳型を取り外した。こうすることにより、第2の塗布材
層からなる上層がやや明るいベージュ系の色を呈し、第
3の塗布材層からなる層がそれよりやや濃いめのベージ
ュ系の色を有し、第2の塗布材層と第3の塗布材層の明
度のマンセル値の差が1で、彩度のマンセル値の差が1
の表面が凹凸模様の中間積層体を得た。
【0082】この中間積層体の第2の塗布材層が塗布さ
れている側から第3の塗布材と同じ組成の第1の塗布材
をノズル口径8mmの吹付ガン(豊岡製作所製)を用いて
第2の塗布材層から形成された第2の層の最も高い部分
も被覆されるまで、かつほぼ表面全体がほぼ同じ高さ
(レベル)になる様に塗布し、温度45℃の乾燥室で8
時間放置して乾燥した。
【0083】得られた図2の(f)に相当する段階の状
態の積層物の表面から、点線ライン7で例示した様に、
図2の(g)の段階で例示した様な第1の層が部分的に
表面に残り、かつ、第2の層と第3の層の一部が表面に
現れる程度に、表面全面が平面になる様に第1の層を形
成した側から研磨し、第1の層と第2の層と第3の層と
からなる落ち着いた不定形模様が表面に発現している図
5に示した様な磨き仕上インド砂岩調模様を有する装飾
材を得た。
【0084】実施例2 950mm×650mmの大きさで厚さ0.3mmのポリプ
ロピレンフィルムを真空成型して得られた図4の2に匹
敵する部分を形成するために細い筋状(線状)の凹部が
部分的にところどころ集中して設けられ,また、図4の
3に匹敵する部分を形成するために縞状の凹部が2ケ所
設けられている凹凸レリーフ模様が形成されている鋳型
を用意し、この鋳型を基板台(ベニヤ板5.5mm厚 9
50×670mm)の上に、鋳型の内側面を上にして置
く。
【0085】次いで第2の層を形成するための第2の塗
布材として、 合成樹脂エマルション:アクリル樹脂系エマルション
(旭化成工業(株)製“ポリトロンE-300 ”)3500
g、 骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-1”(粒径0.35〜0.55mm]2500g
と、天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製
“KD-100”(粒径0.075〜0.15mm)]150
0g、 着色骨材:レッド系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製
“No.8レット゛ ”(粒子サイズ8号:粒径0.18〜0.
25mm)]5000gと、オレンジ系着色焼成硅砂
[新東陶料(株)製“No.8ハ゛フ”(粒子サイズ8号:粒
径0.18〜0.25mm)]1000g、 とから調整された第2の塗布材(調合乾燥後の色がレン
ガ色、マンセル値が10R 4/8)を用い塗布器具と
してアジャスト式リシンガン(吹付ガン)口径5mm(豊
岡製作所製)を用いて塗布量が約1.2Kg/m2 となる様
に前記鋳型に吹付けて第2の塗布材層を形成し、塗布後
すぐに鋳型の凸部分に塗布された第2の塗布材層を、図
1(c)の2eに示した様にほとんど除去したり、更に
は、図1(c)の2bの部分の鋳型の凹部に塗布された
第2の塗布材もゴムベラで薄くなる様に掻き落とし、気
温16℃、湿度75%で6時間自然乾燥した。
【0086】次いで第3の層を形成するための第3の塗
布材として、 合成樹脂エマルション:アクリル樹脂系エマルション
(旭化成工業(株)製“ポリトロンE-300 ”)3500
g、 骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-1”(粒径0.35〜0.55mm)]6500
gと、天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-100”(粒径0.075〜0.15mm)]20
00g、 着色骨材:ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製
“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径0.18〜0.25
mm)]500gと、イエロー系着色焼成硅砂[新東陶
料(株)製“67イエロー”(粒子サイズ6号と7号の混合:
粒径0.30〜0.35mm)]300gと、オレンジ
系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛フ”(粒子
サイズ8号:粒径0.18〜0.25mm)]700
g、 とから調整された第3の塗布材(調合乾燥後の色がやや
白めのベージュ系の色、マンセル値が10YR 7/
3)を、塗布器具としてタイルガン(吹付ガン)口径8
mm(豊岡製作所製)を用いて塗布量が約3Kg/m2 となる
様に前記第2の塗布材層が形成されている鋳型に吹付け
て、第3の塗布材層を形成し、塗布後すぐにポリエステ
ル繊維の不織布を積層しローラーで押さえ付けた。その
後温度45℃の乾燥室で8時間放置して乾燥し、乾燥後
鋳型を取り外した。こうすることにより、第2の塗布材
層からなる上層がレンガ色を呈し、第3の塗布材層から
なる層がそれよりやや白めベージュ系の色を有し、第2
の塗布材層と第3の塗布材層の明度のマンセル値の差が
3で、彩度のマンセル値の差が5の表面が凹凸模様の中
間積層体を得た。
【0087】次いで第1の層を形成するための第1の塗
布材として、 合成樹脂エマルション:アクリル樹脂系エマルション
(旭化成工業(株)製“ポリトロンE-300 ”)3500
g、 骨材:天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-1”(粒径0.35〜0.55mm)]6500
gと、天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン
製“KD-100”(粒径0.075〜0.15mm)]20
00g、 着色骨材:ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製
“20Y205”(粒子サイズ8号:粒径0.18〜0.25
mm)]800gと、ブラウン系着色焼成硅砂[新東陶
料(株)製“20R201”(粒子サイズ8号:粒径0.18
〜0.25mm)]100gと、オレンジ系着色焼成硅
砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛フ”(粒子サイズ8号:
粒径0.18〜0.25mm)]600g、 とから調整された第1の塗布材(調合乾燥後の色がベー
ジュ系の色、マンセル値が10YR 8/4)を、塗布
器具としてノズル口径8mmの吹付ガン(豊岡製作所製)
を用いて第2の塗布材層から形成されている第2の層の
最も高い部分も被覆されるまで、かつほぼ表面全体がほ
ぼ同じ高さ(レベル)になる様に、前記中間積層体の第
2の塗布材層が形成されている側から塗布し、温度45
℃の乾燥室で8時間放置して乾燥した。
【0088】得られた図2の(f)の段階で示した様な
状態の積層物の表面から、点線ライン7で例示した様
に、図2の(g)の段階で例示した様な第1の層が部分
的に表面に残り、かつ、第2の層と第3の層の一部が表
面に現れる程度に、表面全面が平面になる様に第1の層
を形成した側から研磨し、更に研磨した面側から図2の
(h)で示した様に、トップコートとして乾燥すると透
明になるアクリル−シリコーン系樹脂エマルション塗料
を口径1.0mmの塗料ガンを用いて2回塗布により
0.2〜0.3kg/m2 となるように均一に塗布仕上
げた。
【0089】得られた装飾材は、図4に示した様な第1
の層1がベージュ系の色調で、第2の層2がレンガ色で
第3の層3が第1の層より明度の高めの白味を帯びたベ
ージュ系の色調であって、第2の層2が細い筋状に多数
表面に現れ、頻度は少ないが第3の層3が縞状に表面に
現れ、表面の残余の部分が第1の層1からなり、かつ表
面が光沢のある高級感のある大理石調の磨き仕上装飾材
であった。
【0090】
【発明の効果】(1)本発明の装飾材は、磨き仕上され
た天然石よりも軽量で取扱が容易であり、運搬中や作業
中のちょっとした衝撃により欠けたりする欠点が改良さ
れ、酸性雨などによる酸性環境に対して耐久性があり、
かつ天然石の磨き仕上げと同等な重厚さ、深みに富んだ
高級感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材
を提供できる。
【0091】(2)また、前記(2)項に記載したよう
に、層の色調が、第1の層と第2の層とで、ならびに、
第2の層と第3の層とで、それぞれ異なっている本発明
の好ましい態様とすることにより、より模様が明確に認
識され、重厚さ、深みに富んだ高級感を有する磨き仕上
調天然石調模様を有する装飾材を提供できる。
【0092】(3)また、前記(3)項に記載したよう
に、配合されている骨材の大きさ、種類、色調の少なく
とも1種が、第1の層と第2の層とで、ならびに、第2
の層と第3の層とで、それぞれ異なっている本発明の好
ましい態様とすることにより、より模様が明確に認識さ
れ、重厚さ、深みに富んだ高級感を有する磨き仕上調天
然石調模様を有する装飾材を提供できる。
【0093】(4)また、前記(4)項に記載したよう
に、骨材が主として粒径0.05〜1.5mmの大きさ
の骨材である本発明の好ましい態様とすることにより、
天然石により風合が類似した、重厚さ、深みに富んだ高
級感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を
提供できる。
【0094】(5)また、前記(5)項に記載したよう
に、骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状物またはこれ
らの着色物の少なくとも1種からなる骨材である本発明
の好ましい態様とすることにより、有機の骨材などに比
べて安価であり、また、色褪せや変色などが生じる恐れ
がなく耐久性のよい重厚さ、深みに富んだ高級感を有す
る磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を提供でき
る。
【0095】(6)また、前記(6)項に記載したよう
に、第1の層、第2の層及び第3の層のいずれか少なく
とも1つが、更に1色または2色以上の着色薄片状合成
樹脂フレークを含有する本発明の好ましい態様とするこ
とにより、表面に更にやや大きめの斑点状の模様を有す
る天然石に風合が類似した、重厚さ、深みに富んだ高級
感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を提
供できる。
【0096】(7)また、前記(7)項に記載したよう
に、第1の層、第2の層及び第3の層の合成樹脂マトリ
ックスの割合がそれぞれ骨材100重量部に対し、5〜
20重量部である本発明の好ましい態様とすることによ
り、合成樹脂マトリックスと骨材の割合が好適な範囲な
ので、合成樹脂マトリックスは骨材のバインダーの役割
も果たし、天然の堆積岩調の風合いを保持したまま、耐
久性のある強度を有する重厚さ、深みに富んだ高級感を
有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を提供で
きる。
【0097】(8)また、前記(8)項に記載したよう
に、第1の層と第2の層との、ならびに、第2の層と第
3の層との色調の差異が、色相、明度、彩度の少なくと
も1つが異なるものである本発明の好ましい態様とする
ことにより、天然石のごときより重厚さ、深みに富んだ
高級感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材
を提供できる。
【0098】(9)また、前記(9)項に記載したよう
に、明度の差異が,マンセル値で0.5〜4である本発
明の好ましい態様とすることにより、砂岩調などの堆積
岩調にする場合に、天然砂岩などの天然堆積岩により類
似した重厚さ、深みに富んだ高級感を有する磨き仕上調
天然砂岩調石調模様を有する装飾材を提供できる。
【0099】(10)また、前記(10)項に記載した
ように、彩度の差異が,マンセル値で1〜5である本発
明の好ましい態様とすることにより、砂岩調などの堆積
岩調にする場合に、天然砂岩などの天然堆積岩により類
似した重厚さ、深みに富んだ高級感を有する磨き仕上調
天然砂岩調石調模様を有する装飾材を提供できる。
【0100】(11)また、前記(11)項に記載した
ように、裏側に布状シート基材が積層されてなる本発明
の好ましい態様とすることにより、より強度が大きく、
従って取扱が容易な磨き仕上調天然石調模様を有する装
飾材を提供できる。
【0101】(12)また、前記(12)項に記載した
ように、合成樹脂マトリックスがアクリル系樹脂のマト
リックスである本発明の好ましい態様とすることによ
り、比較的安価な割りには、耐候性、耐水性、接着性、
柔軟性などのすべての性質が十分満足できるので、耐久
性が良く長期の使用に耐え、加工や施工がしやすく、曲
面への施工も可能な磨き仕上調天然石調模様を有する装
飾材を提供できる。
【0102】(13)また、前記(13)項に記載した
ように、本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材の製造方法によれば、酸性雨などによる酸性環境に対
して耐久性があり、しかも天然石の磨き仕上調装飾材と
同様な重厚さ、深みに富んだ高級感を有する磨き仕上調
天然石調模様を有する装飾材を容易に製造し得る。
【0103】(14)また、前記(14)項に記載した
ように、下層を形成するための第3の塗布材を塗布後、
その表面が乾燥する前に布状シート基材が積層される工
程を含む本発明の好ましい態様とすることにより、より
強度が大きく、従って取扱が容易な磨き仕上調天然石調
模様を有する装飾材を容易に製造し得る。
【0104】(15)また、前記(15)項に記載した
ように、乾燥後の色調が、第1の塗布材と第2の塗布材
とで、ならびに、第2の塗布材と第3の塗布材とで、そ
れぞれ異なる塗布材を用いてなる乾燥後の色調が第1の
層と第2の層とで、ならびに、第2の層と第3の層と
で、それぞれ異なっている本発明の好ましい態様とする
ことにより、より模様が明確に認識され、重厚さ、深み
に富んだ高級感を有する磨き仕上調天然石調模様を有す
る装飾材を容易に製造し得る。
【0105】(16)また、前記(16)項に記載した
ように、配合されている骨材の大きさ、種類、色調の少
なくとも1種が、第1の塗布材と第2の塗布材とで、な
らびに、第2の塗布材と第3の塗布材とで、それぞれ異
なっている本発明の好ましい態様とすることにより、よ
り模様が明確に認識され、重厚さ、深みに富んだ高級感
を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を容易
に製造し得る。
【0106】(17)また、前記(17)項に記載した
ように、骨材が主として12〜200メッシュの大きさ
の骨材である本発明の好ましい態様とすることにより、
天然石により風合が類似した、重厚さ、深みに富んだ高
級感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を
容易に製造し得る。
【0107】(18)また、前記(18)項に記載した
ように、骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状物または
これらの着色物の少なくとも1種からなる骨材である本
発明の好ましい態様とすることにより、有機の骨材など
に比べて安価であり、また、色褪せや変色などが生じる
恐れがなく耐久性のよい重厚さ、深みに富んだ高級感を
有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材を容易に
製造し得る。
【0108】(19)また、前記(19)項に記載した
ように、第1の塗布材、第2の塗布材及び第3の塗布材
のいずれか少なくとも1つが、更に1色または2色以上
の着色薄片状合成樹脂フレークを含有する本発明の好ま
しい態様とすることにより、表面に更にやや大きめの斑
点状の模様を有する天然石に風合が類似した、重厚さ、
深みに富んだ高級感を有する磨き仕上調天然石調模様を
容易に製造し得る。
【0109】(20)また、前記(20)項に記載した
ように、第1の塗布材、第2の塗布材または第3の塗布
材において、合成樹脂エマルションまたは溶液の割合が
合成樹脂固形分で骨材100重量部に対し、5〜20重
量部である本発明の好ましい態様とすることにより、得
られた装飾材の合成樹脂マトリックスと骨材の割合が好
適な範囲なので、乾燥の際に収縮などが生じにくく、ク
ラックの発生がなく、合成樹脂マトリックスは、骨材の
バインダーの役割も果たし、天然石の風合いを保持した
まま、耐久性のある強度を有する重厚さ、深みに富んだ
高級感を有する磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材
を容易に製造し得る。
【0110】(21)また、前記(21)項に記載した
ように、第1の塗布材と第2の塗布材との、ならびに、
第2の塗布材と第3の塗布材との、その乾燥後の色調の
差異が、色相、明度、彩度の少なくとも1つが異なるも
のである本発明の好ましい態様とすることにより、天然
石のごときより重厚さ、深みに富んだ高級感を有する磨
き仕上調天然石調模様を有する装飾材を容易に製造し得
る。
【0111】(22)また、前記(22)項に記載した
ように、明度の差異が,マンセル値で0.5〜4である
本発明の好ましい態様とすることにより、砂岩調などの
堆積岩調の装飾材を製造する場合に、天然砂岩などの天
然堆積岩により類似した重厚さ、深みに富んだ高級感を
有する磨き仕上調天然砂岩調石調模様を有する装飾材を
容易に製造し得る。
【0112】(23)また、前記(23)項に記載した
ように、彩度の差異が,マンセル値で1〜5である本発
明の好ましい態様とすることにより、砂岩調などの堆積
岩調にする場合に、天然砂岩などの天然堆積岩により類
似した重厚さ、深みに富んだ高級感を有する磨き仕上調
天然砂岩調石調模様を有する装飾材を容易に製造し得
る。
【0113】(24)また、前記(24)項に記載した
ように、合成樹脂エマルションまたは溶液がアクリル系
樹脂のエマルションまたは溶液である本発明の好ましい
態様とすることにより、比較的安価な割りには、耐候
性、耐水性、接着性、柔軟性などのすべての性質が十分
満足できるので、耐久性が良く長期の使用に耐え、加工
や施工がしやすく、曲面への施工も可能な磨き仕上調天
然石調模様を有する装飾材を容易に製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材の製造方法の一実施の形態の工程の一部を示す工程断
面図である。
【図2】本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材の製造方法の一実施の形態の工程の前記図1に示した
工程の続きの工程示す工程断面図である。
【図3】本発明の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
材の一実施の形態の部分斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態の大理石調の磨き仕上調
の装飾材の平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態の砂岩調模様の磨き仕上
調の装飾材の平面図である。
【符号の説明】
1 第1の層(第1の塗布材) 1a 第2の層2の上を部分的に覆っている第1の層1
の部分 2 第2の層(第2の塗布材) 2a 第2の層のうち第3の層の表面を連続的に覆って
いるが部分的に非常に薄く覆っている部分 2b 第2の塗布材を薄く塗布した部分 2c 第2の層が表面に露出した部分 2e 第3の層の上に第2の層が存在しない部分 3 第3の層(第3の塗布材) 4 トップコート 6 布状シート基材 7 研磨面 10 基板台 11 鋳型
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】そのため、これら磨き仕上げ調の天然石か
らなる装飾材は、高級建築物の壁材や床材などに用いら
れてきている。しかし、天然石は高価であり、非常に重
く運搬に極めてコストがかかり、また、重いので例えば
高所などでは作業がしにくい、重くて脆いので運搬中や
取り付け作業中の取り扱い方によっては、衝撃により、
例えばトラックから作業現場に荷を降ろす際の不注意な
衝撃などにより角などの一部が欠けたりする、産地が限
られ従って同一品種のものを長期間に亘って安定して供
給しにくい、同一色調で揃えて建築物を装飾しようと思
っても、必ずしも同様なトーンの品質のものが大量に入
手できるとは限らない、曲面に加工することが難しいな
どの問題がある。また、天然の大理石などは、非常に美
しい磨き仕上げ模様を形成できるが、炭酸カルシウムが
主成分であるため、酸に弱く、酸性雨などの影響や大気
中の酸成分が雨などで濡れた場合に作用するため、屋外
では一般に用いられていないなどの問題もある。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂マトリックス中に骨材が分散さ
    れてなり表面が平らな磨き仕上調天然石調模様を有する
    装飾材であって、(イ)合成樹脂マトリックス中に骨材
    が分散されてなる下層となる第3の層と(ロ)前記第3
    の層の表面を不連続的に覆っているかまたは連続的に覆
    っているが部分的に非常に薄く覆っている部分を有する
    合成樹脂マトリックス中に骨材が分散されてなる第2の
    層と、(ハ)前記第2の層の不存在部分の少なくとも一
    部または第2の層の上を部分的に覆って、前記第2の層
    の一部または前記第2の層の一部と第3の層の一部が表
    面に露出される様に前記第2の層または前記第2の層と
    第3の層の表面露出部分を少なくとも一部残してその他
    の部分を覆っている合成樹脂マトリックス中に骨材が分
    散されてなる第1の層とからなり、前記第2の層または
    前記第2の層と第3の層の表面に露出している部分と第
    1の層の表面が平らで同一平面を形成しており、少なく
    とも第1の層と第2の層または第1の層と第2の層と第
    3の層とからなる不定形模様が表面に発現していること
    を特徴とする磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材。
  2. 【請求項2】 層の色調が、第1の層と第2の層とで、
    ならびに、第2の層と第3の層とで、それぞれ異なって
    いる請求項1に記載の磨き仕上調天然石調模様を有する
    装飾材。
  3. 【請求項3】 配合されている骨材の大きさ、種類、色
    調の少なくとも1種が、第1の層と第2の層とで、なら
    びに、第2の層と第3の層とで、それぞれ異なっている
    請求項1または2のいずれかに記載の磨き仕上調天然石
    調模様を有する装飾材。
  4. 【請求項4】 骨材が主として粒径0.05〜1.5m
    mの大きさの骨材である請求項1〜3のいずれかに記載
    の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材。
  5. 【請求項5】 骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状物
    またはこれらの着色物の少なくとも1種からなる骨材で
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の磨き仕上調天然石
    調模様を有する装飾材。
  6. 【請求項6】 第1の層、第2の層及び第3の層のいず
    れか少なくとも1つが、更に1色または2色以上の着色
    薄片状合成樹脂フレークを含有する請求項1〜5のいず
    れかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材。
  7. 【請求項7】 第1の層、第2の層及び第3の層の合成
    樹脂マトリックスの割合がそれぞれ骨材100重量部に
    対し、5〜20重量部である請求項1〜6のいずれかに
    記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材。
  8. 【請求項8】 第1の層と第2の層との、ならびに、第
    2の層と第3の層との色調の差異が、色相、明度、彩度
    の少なくとも1つが異なるものである請求項2〜7のい
    ずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾
    材。
  9. 【請求項9】 明度の差異が,マンセル値で0.5〜4
    である請求項8に記載の磨き仕上調天然石調模様を有す
    る装飾材。
  10. 【請求項10】 彩度の差異が,マンセル値で1〜5で
    ある請求項8に記載の磨き仕上調天然石調模様を有する
    装飾材。
  11. 【請求項11】 裏側に布状シート基材が積層されてな
    る請求項1〜10のいずれかに記載の磨き仕上調天然石
    調模様を有する装飾材。
  12. 【請求項12】 合成樹脂マトリックスがアクリル系樹
    脂のマトリックスである請求項1〜11のいずれかに記
    載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材。
  13. 【請求項13】 凹凸反転レリーフ模様を有する鋳型に
    合成樹脂エマルションまたは溶液中に骨材が分散されて
    なる第2の層を形成するための第2の塗布材を塗布し、
    前記第2の塗布材が乾燥する前に鋳型の凹凸反転レリー
    フ模様の凸部の上に塗布されている第2の塗布材の少な
    くとも1部又は全部を除去し、乾燥させ又は乾燥せず
    に、ついで合成樹脂エマルションまたは溶液中に骨材が
    分散されてなる下層となる第3の層を形成するための第
    3の塗布材を塗布し、乾燥後前記鋳型から取り出し、第
    2の層が形成されている側から合成樹脂エマルションま
    たは溶液中に骨材が分散されてなる第1の層を形成する
    ための第1の塗布材をその全面に塗布し、乾燥後、第1
    の層が部分的に表面に残り、かつ、第2の層または第2
    の層と第3の層の一部が表面に現れる程度に、表面全面
    が平面になる様に第1の層を形成した側から研磨する工
    程を含む少なくとも第1の層と第2の層または第1の層
    と第2の層と第3の層とからなる不定形模様が表面に発
    現している磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 下層を形成するための第3の塗布材を
    塗布後、その表面が乾燥する前に布状シート基材が積層
    される工程を含む請求項13に記載の磨き仕上調天然石
    調模様を有する装飾材の製造方法。
  15. 【請求項15】 乾燥後の色調が、第1の塗布材と第2
    の塗布材とで、ならびに、第2の塗布材と第3の塗布材
    とで、それぞれ異なる塗布材を用いてなる乾燥後の色調
    が第1の層と第2の層とで、ならびに、第2の層と第3
    の層とで、それぞれ異なっている請求項13〜14のい
    ずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 配合されている骨材の大きさ、種類、
    色調の少なくとも1種が、第1の塗布材と第2の塗布材
    とで、ならびに、第2の塗布材と第3の塗布材とで、そ
    れぞれ異なっている請求項13〜15のいずれかに記載
    の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材の製造方法。
  17. 【請求項17】 骨材が主として粒径0.05〜1.5
    mmの大きさの骨材である請求項13〜16のいずれか
    に記載の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状
    物またはこれらの着色物の少なくとも1種からなる骨材
    である請求項13〜17のいずれかに記載の磨き仕上調
    天然石調模様を有する装飾材の製造方法。
  19. 【請求項19】 第1の塗布材、第2の塗布材及び第3
    の塗布材のいずれか少なくとも1つが、更に1色または
    2色以上の着色薄片状合成樹脂フレークを含有する請求
    項13〜18のいずれかに記載の磨き仕上調天然石調模
    様を有する装飾材の製造方法。
  20. 【請求項20】 第1の塗布材、第2の塗布材または第
    3の塗布材において、合成樹脂エマルションまたは溶液
    の割合が合成樹脂固形分で骨材100重量部に対し、5
    〜20重量部である請求項13〜19のいずれかに記載
    の磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材の製造方法。
  21. 【請求項21】 第1の塗布材と第2の塗布材との、な
    らびに、第2の塗布材と第3の塗布材との、その乾燥後
    の色調の差異が、色相、明度、彩度の少なくとも1つが
    異なるものである請求項15〜20のいずれかに記載の
    磨き仕上調天然石調模様を有する装飾材の製造方法。
  22. 【請求項22】 明度の差異が,マンセル値で0.5〜
    4である請求項21に記載の磨き仕上調天然石調模様を
    有する装飾材の製造方法。
  23. 【請求項23】 彩度の差異が,マンセル値で1〜5で
    ある請求項21に記載の磨き仕上調天然石調模様を有す
    る装飾材の製造方法。
  24. 【請求項24】 合成樹脂エマルションまたは溶液がア
    クリル系樹脂のエマルションまたは溶液である請求項1
    3〜23のいずれかに記載の磨き仕上調天然石調模様を
    有する装飾材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001293837A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Toli Corp 装飾材、及びその製造方法
JP2013064269A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Hama Cast:Kk 建築物用壁面材及びその製造方法

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