JPH11324407A - 振り子式制振装置 - Google Patents

振り子式制振装置

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JPH11324407A
JPH11324407A JP12770998A JP12770998A JPH11324407A JP H11324407 A JPH11324407 A JP H11324407A JP 12770998 A JP12770998 A JP 12770998A JP 12770998 A JP12770998 A JP 12770998A JP H11324407 A JPH11324407 A JP H11324407A
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JP
Japan
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pendulum
vibration damping
type vibration
fixed
damping device
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Application number
JP12770998A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Aida
安彦 相田
Yuji Maeda
祐治 前田
Hiroshi Niwa
博志 丹羽
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】照明灯ポール等の細長いスペースにも収納でき
る小型化可能な制振装置を提供する。 【解決手段】振り子式制振装置は、照明灯ポールOBに
固定される振り子装置1と、この振り子装置1の振り子
運動を弾性支持する磁気式ばね・ダンパ装置2とを備え
る。振り子装置1は、重り10、これを支持する剛体ア
ーム11、このアーム11を少なくとも1方向に回動自
在に支持する回転支持部材12(回転軸13およびベア
リング14)とを備える。磁気式ばね・ダンパ装置2
は、互いに複数の要素磁石22、32を配列して構成さ
れる対を成す可動部磁石列20および固定部磁石列20
と、導体板40とを備える。可動部磁石列20を剛体ア
ーム11の中間位置に取り付ける。この可動部磁石列2
0に非接触でその各要素磁石22…22と異磁極となる
状態で固定部磁石列30を照明ポールOBに固定する。
この両磁石列20、30の隙間SPに導体板40を挿入
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動吸振器の原理
に基づいて構造物の振動を抑制する振り子式制振装置に
かかり、とくに地震や風などの外力で発生する構造物の
振動を抑制する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、制振対象の構造物に対して予め特
定された振動方向に剛性要素と減衰要素とを介して所定
重さの付加重量を振動させることにより、構造物の振動
を制振する動吸振器が知られている。この動吸振器で
は、制振すべき振動方向が複数の場合には、その各方向
に個別に設置する必要がある。この設置例を図13に示
す。図13に示す動吸振器は、付加重量200を剛性要
素201と減衰要素202とで支持するものであり、構
造物OBの複数個(図中では2個)の振動方向に対応し
た個数分設置されている。
【0003】このように複数個の動吸振器を設置する例
は、建築構造物等の大形構造物のように動吸振器の設置
スペースが十分に確保できる場合には特に問題はない。
しかながら、設置スペースが限られ、しかも制振すべき
振動方向が複数存在する制振対象、例えば照明灯等の細
長い長尺構造物の場合には、付加重量の振動方向が一定
の従来構造のままでは機構が複雑で小型化に限界があ
り、制振効果を得るために適切な配置設定を行うことが
困難であった。
【0004】この対策として、ばね要素と減衰要素とに
磁気力を利用する磁気ばね・ダンパ要素を採用した動吸
振器が提案されている。この一例を図14に示す。
【0005】図14に示す動吸振器は、照明灯ポールを
有する照明灯装置の振動を制振する装置に適用したもの
であり、この照明灯装置の照明器具DEを一体に収納す
る収納箱CA内で照明灯ポールOBの頂部に接続する端
部に取り付けられている。すなわち、この動吸振器は、
ポールOBの頂部にベース体としての据付け台座100
を備え、この台座100上に互いに異磁極となる状態で
対向して配置される一対の多重構造磁石、すなわち固定
部磁石110及び可動部磁石120と、この両者11
0、120の隙間SPに配置される導体板130と、可
動部磁石列120に固定される可動重量140とを設置
した構造となっている。
【0006】固定部磁石110は、台座100上に固定
されたヨーク(磁性材)111と、このヨーク111上
の内側及び外側で互いに異磁極となるように配列される
固定部内側磁石(S極)112及び固定部外側磁石(N
極)113とで構成されている。また可動部磁石120
は、可動重量140に固定されたヨーク(磁性材)12
1と、このヨーク上121上の内側及び外側で互いに異
磁極となり且つ固定部磁石110に対しても異磁極とな
るように配列される可動部内側磁石(N極)122及び
可動部外側磁石(S極)123とで構成されている。
【0007】固定部磁石110と可動部磁石120は、
据付け台座100と可動重量140とにそれぞれ設置さ
れた対を成すベアリング受け座114、124を介して
複数の剛球115…115を直接挟み込むようにして上
下に一定の隙間SPを確保して設置されている。
【0008】導体板130は、この隙間SPに両磁石1
12、113、122、123と非接触となる状態で導
体板支持リング131を介して据付け台座100に固定
されている。この従来例では、導体板130を制振対象
物である照明灯ポールOB(固定部)側に固定してある
が、可動重量140側に固定しても同様の効果を得られ
る。
【0009】上記の動吸振器によれば、固定部磁石11
0、可動部磁石120、及び導体板130が磁気ばね・
ダンパ要素として機能するため、動吸振器を照明灯等の
長尺構造物の頂部に設置できると共に、その構造を小型
化できるといった利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例の磁気ばね・ダンパ要素を用いた動吸振器で
は、可動質量の並進運動により制振効果を得るため、磁
気ばね・ダンパ要素にも可動質量と同じ可動変位を確保
する必要があり、例えば照明灯ポール等の細長いスペー
ス内に収納する大きさに小型化することは困難である。
【0011】この発明は、このような従来の事情を考慮
に入れてなされたものであり、照明灯ポール等の細長い
スペースにも収納できる小型化可能な制振装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は、動吸振器の可動質量の動きを従来例の
並進運動ではなく振り子運動に置き換えるアイデアに着
目した。このことを図1に基づいて説明する。
【0013】図1(a)は並進運動の場合、図1(b)
は振り子運動の場合を示す。ここで、制振対象物m1を
同じ可動質量m2の動きによって制振する場合を考え
る。図1(b)に示す振り子運動の場合には、振り子の
支点01から可動質量m2の重心までの距離をL1と
し、その中間部で振り子を支持するバネk2及びダンパ
c2までの距離をL2とし、長さ比をλ=L1/L2と
すると、図1(a)に示す並進運動の場合と同じ制振効
果を得るためには、バネk2及びダンパc2は並進運動
の場合のλ2 倍の大きさが必要となるが、可動変位につ
いては並進運動の場合の1/λと小さくなる。
【0014】すなわち、この発明に係る振り子式制振装
置は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、制
振対象物に固定される振り子装置と、この振り子装置の
振り子運動を弾性支持する磁気式ばね・ダンパ装置とを
備えている。この構成で、前記振り子装置は、重りと、
この重りを支持する剛体アームと、この剛体アームを少
なくとも1方向に回動自在に支持する回転支持部材とを
備え、前記磁気式ばね・ダンパ装置は、互いに複数の要
素磁石を配列して構成される対を成す可動部磁石列およ
び固定部磁石列と、導体板とを備え、前記可動部磁石列
を前記剛体アームの所定位置に取り付け、この可動部磁
石列に非接触でその各要素磁石と異磁極となる状態で前
記固定部磁石列を前記制振対象物に固定し、その固定部
磁石列と可動部磁石列との隙間に前記導体板を挿入配置
したことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明では、前記磁気式ばね
・ダンパ装置は、前記対を成す可動部磁石列および固定
部磁石列を複数組備え、この各組の両磁石列の隙間にそ
れぞれ前記導体板を設けたことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明では、前記剛体アーム
は伸縮自在の多重管で構成されることを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、前記回転支持部材
は、回転軸とそれを支えるベアリングとを備えたことを
特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明では、前記回転支持部
材は、前記剛体アームを互いに直交する2方向のそれぞ
れに回動可能に支持するものであることを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明は、前記回転支持部材
は、前記剛体アームに配置される球形ボールと、この球
形ボールを保持し且つ前記制振対象物に固定されるホル
ダーとを備えたことを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明では、前記剛体アーム
の中間部に磁気ダンパ装置を備えたことを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明では、前記重りの先端
部に磁気ダンパ装置を備えたことを特徴とする。
【0022】請求項9記載の発明では、前記制振対象物
は中空のポール体であり、このポール体内のポール頂部
または中間部の所定位置に前記振り子装置を設置したこ
とを特徴とする。
【0023】上記の発明によれば、振り子装置とこれを
弾性支持する磁気式ばね・ダンパ装置とを備え、振り子
を構成する剛体アームの中間位置に可動部磁石列を配置
し、これと隙間を介して対向する制振対象物側に固定部
磁石列を配置し、両磁石列の隙間に導体板を挿入配置し
たことを特徴とする。
【0024】従って、磁気式ばね・ダンパ装置を小型化
でき、より強力なばね定数及び減衰係数が得ることがで
きるため、照明灯ポールのような細長いスペースに収納
できる振り子式制振装置を実現できる。
【0025】請求項2記載の発明では、例えば可動部磁
石列の両側に固定部磁石列を配置することにより、磁気
ばね・ダンパ要素を二重化し、並列のばね・ダンパとし
て用いることにより、さらに小型化が図ることができ
る。
【0026】請求項3記載の発明では、剛体アームが自
在に伸縮することにより、振り子の支点から可動質量の
重心までの距離(L1)と中間支持するバネ及びダンパ
までの距離(L2)との長さ比(λ=L1/L2)を自
由に調整できるため、可動質量(m2)及びばね(k
2)を変えずに長さ比λの調整だけで、制振対象物に応
じて振動数を最適状態に調整できる。
【0027】請求項4〜6記載の発明では、剛体アーム
の支点を中心に振り子を回転自由な構造を提供できる。
特に請求項5及び6記載の発明では振り子を2次元方向
に自在に回動できる。
【0028】請求項7または8記載の発明では、磁気ば
ね・ダンパ装置をより小型化する際別途に磁気ダンパ装
置を設けることにより、余裕を持って設計できる磁気ば
ね定数に比べて導体板の容積を必要とする磁気減衰係数
を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる振り子式
制振装置の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0030】(第1の実施の形態)図2に示す振り子式
制振装置は、前述の振り子運動を採用した動吸振器の原
理に基づくものであり、制振対象物である長尺の照明灯
ポールOB内に設置される振り子装置1と、この振り子
装置1の振り子運動を弾性支持する磁気式ばね・ダンパ
装置2とを備えている。
【0031】振り子装置1は、重り10と、この重り1
0を固定支持する剛体アーム11と、この剛体アーム1
1を回転自由な状態で支持する回転支持部材12とを備
えてている。回転支持部材12は、回転軸13とそれを
支えるベアリング14とで構成され、図3に示すように
互いに直交する2方向X、Yを中心に剛体アーム11の
2次元方向への振り子運動をサポート可能となってい
る。この回転支持部材12はベース板15を介して照明
灯ポールOBに固定されている。
【0032】磁気式ばね・ダンパ装置2は、剛体アーム
11の中間位置に設置される可動部磁石列20と、この
可動部磁石列20に互いに対向して照明灯ポールOB側
に固定される固定部磁石列30と、この両磁石列の空隙
部SPに挿入配置される導体板40とを備えている。
【0033】可動部磁石列20は、導体アーム11に固
定されるバックヨーク21と、このバックヨーク21上
に所定のパターンで配列される複数の要素磁石22…2
2とで構成されている。この各要素磁石22…22の配
列パターンの一例を図4に示す。
【0034】固定部磁石列30は、ベース板15に設け
た固定部円筒16の底面側に固定されるバックヨーク3
1と、このバックヨーク31上の可動部磁石列20の対
向側でその各要素磁石22…22と同一の形状及び配列
を有し且つ異磁極となるように配置される複数の要素磁
石32…32とで構成されている。
【0035】導体板40は、可動部磁石列20と固定部
磁石列30との空隙部SPに挿入配置され、支持脚41
を介して固定部磁石列30のバックヨーク31に固定さ
れている。
【0036】ここで、この実施の形態の全体動作を説明
する。
【0037】まず、照明灯ポールOBが外力により振動
し、剛体アーム11が静止位置から動いたとする。これ
により、可動部磁石列20と固定部磁石列20とが互い
に位置がずれると、互いに対向する各要素磁石22、3
2が互いに異なる磁極を持つために吸引力が働く一方、
隣接する同一磁極に近づくことにより反発力が働くた
め、いずれもの力も剛体アーム11の移動に対抗して元
に戻す方向に復元力として作用する。
【0038】同時に導体板40を通過する磁束は、可動
部磁石列20の移動に伴って導体板10に対して相対運
動するため、導体板40に発生する渦電流損による磁気
減衰力として作用する。
【0039】従って、可動部磁石列20、固定部磁石列
20、及び導体板40が動吸振器の理論に基づく最適ば
ね定数及び最適減衰係数をもつ磁気ばね及び磁気ダンパ
として作用することにより、振り子を構成する剛体アー
ム11をその中間位置で弾性支持するため、照明灯ポー
ルの振動が抑制される。
【0040】この実施の形態によれば、磁気式ばね・ダ
ンパ装置を小型化しても、大きな復元力、減衰力が得ら
れるため、照明灯ポールのような細長いスペースに収納
できる振り子式制振装置が実現できる。
【0041】なお、この実施の形態では、要素磁石とし
て小型の矩形磁石を用いてあるが、この発明はこれに限
定されるものではなく、例えば図5に示すように各磁石
列20(30)の各要素磁石として多重構造のリング状
磁石22…22(32…32)を用いてもよい。
【0042】(第2の実施の形態)図6に示す振り子式
制振装置は、複数組の可動部磁石列及び固定部磁石列を
備えたものである。すなわち、可動部磁石列20は、剛
体アーム11の中間位置に固定されるバックヨーク21
と、このバックヨーク21の両側にそれぞれ上記と同様
のパターンで配列される複数の要素磁石22…22とで
構成される。また、2組の固定部磁石列30、30は、
可動部磁石列20の上下方向に非接触で対向する位置に
それぞれ同一の形状及び配列パターンで互いに異磁極と
な状態で配置される複数の要素磁石32…32と、この
各要素磁石32…32が固定されるバックヨーク31、
31とで構成される。
【0043】この2組の磁石列20、30の各空隙S
P、SPには、導体板40、40が設置され、この各導
体板40、40が固定部円筒16に固定される。2組の
固定部磁石列30、30は、固定脚33…33を介して
各導体板40、40に固定される。
【0044】この実施の形態によれば、上記と同様の効
果に加え、2組の磁気ばね・ダンパ要素を並列に設置し
て剛体アームを弾性支持する構成としたため、限られた
スペースであってもより大きなばね定数及び減衰係数が
得ることができ、より一層の小型化を図ることができる
といった利点がある。
【0045】(第3の実施の形態)図7(a)に示す振
り子式制振装置は、重り10を支持している剛体アーム
11として伸縮自在の二重管(多重管)を採用したもの
である。すなわち、この剛体アーム11は、外管50と
内管51との二重管で構成し、両者50、51をスライ
ドさせることで剛体アーム11の長さを自在に調整する
構造となっている。
【0046】この二重管における外管50と内管51の
固定方法の一例を図7(b)に示す。ここでは、外管5
0に複数の貫通孔52…52を設け、その各貫通孔52
…52を臨む内管51に複数のナット53…53を固定
し、外管50と内管51の位置決め後にそれぞれ外管5
0側から複数のボルト54…54で締め付けてある。
【0047】この実施の形態によれば、上記と同様の効
果に加え、剛体アームを自在に伸縮させることにより、
振り子の支点から可動質量(m2)の重心までの距離L
1と中間支持するばね(k2)及びダンパ(c2)まで
の距離L2の長さ比(λ=L1/L2)が自由に調整で
きるため、可動質量(m2)及びばね(k2)を変えず
に長さ比の調整だけで、制振対象物に応じて振動数を最
適状態に調整することができるといった利点がある。
【0048】(第4の実施の形態)図8に示す振り子式
制振装置は、回転支持部材60として剛体アーム11の
支点側端部に取り付けられる球形ボール61及びその固
定ネジ62と、その球形ボール61を回転自由に保持す
るホルダー63とを備え、このホルダー63をベース板
15に固定してある。この回転支持部材60を採用する
ことにより、上記効果に加え、より一層簡単な構造で剛
体アームを2次元方向に自由に回転させることができ
る。
【0049】なお、この実施の形態ではホルダーで球形
ボールを包み込み、回転運動以外は任意方向の並進運動
を拘束する構成としてあるが、例えば振り子全体の自重
と磁気ばね・ダンパ装置における磁気吸引力の釣り合い
から、剛体アームをホルダーに押し付ける方向の力が支
配的な場合には、ホルダーに開口した球面座を持たせ、
その球面座に球形ボールを押し付ける構造としてもよ
い。
【0050】(第5の実施の形態)この実施の形態で
は、上記と同様の構成に加え、さらに磁気ダンパ装置を
備えた2種類の振り子式制振装置を図9〜図12に基づ
いて説明する。
【0051】図9及ぶ図10に示す振り子式制振装置
は、剛体アーム11の中間部に磁気ダンパ装置70を設
けてある。この磁気ダンパ装置70は、剛体アーム11
の中間部に設置される導体板71と、この導体板71を
挟んで上下に一定の隙間SP、SPを開けて所定の円周
パターン(図10参照)で配置される複数の要素磁石7
2…72と、この各要素磁石72…72が固定される上
下のバックヨーク73、73とで構成され、この各バッ
クヨーク73、73を照明灯ポールOBに取り付けたも
のである(図中の破線部は磁気回路を示す)。
【0052】図11及び図12に示す振り子式制振装置
は、重り10の先端部に磁気ダンパ装置80を設けてあ
る。この磁気ダンパ装置80は、重り10の先端部にバ
ックヨーク81を介して複数の要素磁石82…82を配
置し、この各磁石82…82を臨む側に一定の空隙SP
を開けて非接触で導体板83を配置し、この導体板83
を照明灯ポールOBに固定した構成となっている(図中
の破線部は磁気回路を示す)。
【0053】以上の2種類の振り子制振装置では、いず
れも別途の磁気ダンパ装置を備えたため、上記効果に加
え、前述の磁気ばね・ダンパ装置とは別に自由に磁気減
衰係数が設定できるといった利点がある。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、振り子を構成する剛体アームの中間位置を磁気式ば
ね・ダンパ装置で支持する構成としたため、磁気式ばね
・ダンパ装置を小型化できると共に、従来よりも一層強
力なバネ定数及び減衰係数を得ることができ、照明灯ポ
ールのような細長いスペースに収納できる振り子式制振
装置を提供できる。
【0055】特に剛体アームを自在に伸縮させる場合に
は、振り子の支点から可動質量の重心までの距離と、そ
の中間部で支持するバネ及びダンパまでの距離との長さ
比を自由に調整できることから、可動質量及びバネを変
えずに長さ比の調整のみで制振対象物に応じて広い範囲
で振動数を最適状態に調整できるといった利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理を説明する図で、(a)は従来
例の並進運動のよる動吸振器の場合の説明図、(b)は
振り子運動による動吸振器の場合の説明図。
【図2】第1の実施の形態における振り子式制振装置を
示す概略縦断面図。
【図3】図2中のA−A線矢視断面図。
【図4】図2中のB−B線矢視断面図。
【図5】要素磁石として多重構造のリング状磁石を設け
た場合の概略断面図。
【図6】第2の実施の形態における振り子式制振装置を
示す縦断面図。
【図7】第3の実施の形態における振り子式制振装置を
示す縦断面図。
【図8】第4の実施の形態における振り子式制振装置を
示す縦断面図。
【図9】第5に実施の形態における振り子式制振装置を
示す縦断面図。
【図10】図9中のC−C線矢視断面図。
【図11】第5に実施の形態における別の振り子式制振
装置を示す縦断面図。
【図12】図11中のD−D線矢視断面図。
【図13】従来例の動吸振器の設置方法を説明する模式
図。
【図14】従来例の磁気式ばね・ダンパ装置を用いた制
振装置を示す縦断面図。
【符号の説明】
OB 照明灯ポール(制振対象構造物) 1 振り子装置 2 磁気式ばね・ダンパ装置 10 重り 11 剛体アーム 12 回転支持部材 13 回転軸 14 ベアリング 15 ベース板 16 固定部円筒 20 可動部磁石列 21 バックヨーク 22 要素磁石 30 固定部磁石列 31 バックヨーク 32 要素磁石 40 導体板 41 支持脚 SP 空隙部 50 外管 51 内管 52 貫通孔 53 ナット 54 ボルト 60 回転支持部材 61 球形ボール 62 固定ネジ 63 ホルダー 70 ダンパ装置 71 導体板 72 要素磁石 73 バックヨーク SP 空隙 80 導体板 81 バックヨーク 82 要素磁石 SP 空隙 83 導体板 100 据え付け台座 110 固定部磁石 111 ヨーク 112 固定部内側磁石 113 固定部外側磁石 114 ベアリング受け座 115 剛球 120 可動部磁石 121 ヨーク 122 可動部内側磁石 123 可動部外側磁石 130 導体板 131 導体板支持リング 140 可動重量 DE 照明器具 CA 収納箱 OB 照明灯ポール 200 付加重量 201 剛性要素 202 減衰要素 OB 制振対象構造物

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振対象物に固定される振り子装置と、
    この振り子装置の振り子運動を弾性支持する磁気式ばね
    ・ダンパ装置とを備えた振り子式制振装置であって、 前記振り子装置は、重りと、この重りを支持する剛体ア
    ームと、この剛体アームを少なくとも1方向に回動自在
    に支持する回転支持部材とを備え、 前記磁気式ばね・ダンパ装置は、互いに複数の要素磁石
    を配列して構成される対を成す可動部磁石列および固定
    部磁石列と、導体板とを備え、前記可動部磁石列を前記
    剛体アームの所定位置に取り付け、この可動部磁石列に
    非接触でその各要素磁石と異磁極となる状態で前記固定
    部磁石列を前記制振対象物に固定し、その固定部磁石列
    と可動部磁石列との隙間に前記導体板を挿入配置したこ
    とを特徴とする振り子式制振装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、前記磁気
    式ばね・ダンパ装置は、前記対を成す可動部磁石列およ
    び固定部磁石列を複数組備え、この各組の両磁石列間の
    隙間にそれぞれ前記導体板を設けたことを特徴とする振
    り子式制振装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の発明において、
    前記剛体アームは伸縮自在の多重管で構成されることを
    特徴とする振り子式制振装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の発明において、
    前記回転支持部材は、回転軸とそれを支えるベアリング
    とを備えたことを特徴とする振り子式制振装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発明において、前記回転
    支持部材は、前記剛体アームを互いに直交する2方向の
    それぞれに回動可能に支持するものであることを特徴と
    する振り子式制振装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の発明において、
    前記回転支持部材は、前記剛体アームに配置される球形
    ボールと、この球形ボールを保持し且つ前記制振対象物
    に固定されるホルダーとを備えたことを特徴とする振り
    子式制振装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の発明において、
    前記剛体アームの中間部に磁気ダンパ装置をさらに備え
    たことを特徴とする振り子式制振装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の発明において、
    前記重りの先端部に磁気ダンパ装置をさらに備えたこと
    を特徴とする振り子式制振装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8までのいずれか1項に記
    載の発明において、前記制振対象物は中空のポール体で
    あり、このポール体内の頂部または中間部の所定位置に
    前記振り子装置を設置したことを特徴とする振り子式制
    振装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001349094A (ja) * 2000-06-08 2001-12-21 Sekisui House Ltd 同調振り子式制振装置
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