JPH11326008A - 流体中の粉体の3次元空間分布の立体像および当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置 - Google Patents

流体中の粉体の3次元空間分布の立体像および当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置

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JPH11326008A
JPH11326008A JP10153970A JP15397098A JPH11326008A JP H11326008 A JPH11326008 A JP H11326008A JP 10153970 A JP10153970 A JP 10153970A JP 15397098 A JP15397098 A JP 15397098A JP H11326008 A JPH11326008 A JP H11326008A
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Yoshihiro Yamada
義博 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉体の空間移動のように短時間の連続的な現象
に追従し、処理時間が短く、記録媒体も少量とすること
ができる粉体の空間分布の立体像の簡易再構築と、粉体
移動速度分布を簡易に構築する 【解決手段】複数の位置よりそれぞれ発生させた平行光
線を粉体が位置する可視化領域に導き透過させる投影手
段αと、投影手段αにより投影する投影像を撮影し画像
処理する投影像画像処理手段βと、可視化領域内のすべ
ての領域について,任意の座標の粉体濃度分布を、前記
投影像画像処理手段βで得られた同時刻における複数デ
ータに基づき、当該座標の粉体濃度分布を投影座標成分
の関数として求め再構築する3次元空間分布の立体像構
築手段γと、上記立体像構築手段γを連続した2時刻で
行い、2時刻分の粉体空間分布の各相互相関をベクトル
値の分布で表す粉体移動速度分布構築手段δとからなる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉体などの濃度
分布の立体像の簡易再構築装置に関し、詳細には複数方
向からの平行光線の透過光による像をCCDカメラ等を用
いて撮影し、粉体等の瞬間的な濃度分布および当該分布
の3次元移動速度分布を簡易的に立体構成する粉体分布
の立体像の簡易再構築装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、物体表面および物体内部構造
の空間分布の立体像および当該分布の3次元移動速度分
布の再構築装置が提案されている。この物体表面および
物体内部構造の空間分布の立体像を再構築することに関
する技術は、例えば、(1)CT法として知られるよう
に、例えば点光源とセンサーの列を可視化領域の回りに
配置し、投影像に再構成関数を畳み込み演算し、逆投影
して原画像を再構成する方法、すなわち、投影像に‘逆
投影すると無関係な座標の値が打ち消し合うような関
数’を掛けて積分する(投影方向の数だけ総和をとる)
方法(Hounsfield(1967年ころ):以
下、「先行技術例1」という)(2)光切断法として知
られるように、「静止スリット光源の照射光軸を境にそ
の両側から静止スリット光の交差する走査スリット光を
測定対象物に照射することにより,対象物を広範囲に撮
像して,スリット画像の合成を容易かつ精度良く行う」
ことを目的とし、「基準レーザから静止スリット光であ
る基準スリット光が測定対象物に照射される。この時,
基準レーザからの基準スリット光による測定対象物上の
基準光切断線は右側CCDカメラ及び左側CCDカメラ
により撮像される。撮像された基準光切断線6は画像プ
ロセツサにより画像イメージの基準シリンダ画像として
画像処理される。そして,画像プロセッサは,基準スリ
ット画像の各画像イメージ上における位置を検出し,こ
の位置データを画像メモリに格納する」する方法(特開
平4−42010号公報:以下、「先行技術例2」とい
う)等がある。
【0003】また流体の2次元移動速度分布の平面像を
再構築することに関する技術は、例えば、(3)「気液
混相流れ場において液速度の計測を行うことができるよ
うにすること」を目的として「硫化亜鉛粒子、または硫
化亜鉛を表面にコーティングした粒子をトレーサ粒子と
して気液混相流れ場に混入するとともに、近紫外線領域
の波長のパルスレーザ光を照射して上記トレーサ粒子か
らルミネセンスによる蛍光を発するようにするととも
に、上記トレーサ粒子の発する蛍光のみを画像化するよ
うにし、上記画像化により得られた画像から上記トレー
サ粒子の移動速度を算出することにより、気液混相流れ
場の液速度計測」を行う方法(特開平7−63642号
公報:以下、「先行技術例3」という)(4)「粒子径
2mm以下10μm以上の粒子を混入した流体中にレー
ザ光を光シート状に2次元的に広げて連続的に照射する
ことにより,流れ場を可視化して,定量的に流れ場の物
理量を求めること」を目的とし、「微細粒子を混入した
液体中の粒子がレーザシート面を通過する時に散乱若し
くは螢光した光をシート面と直交する方向からCCDカ
メラにて撮影し,この粒子の散乱光または螢光をカメラ
を介して記録媒体に録画し,画像情報から粒子の速度に
応じた時間間隔で時刻乃至6時刻分のフィールド情報を
取り出す。そして,これらの情報を夫々画像処理するこ
とによつて流れ領域を一度に可視化し,流体の速度や流
れ関数等の物理量を測定する」方法(特許191253
3号公報:以下、「先行技術例4」という)などがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図10aに示すとおり
従来は、上記(1)の先行技術例1のCT法として知られ
るように、放射状に光を発する点光源1とセンサーの列
2を可視化領域3の回りに配置し、投影像に再構成関数
を畳み込み演算し、逆投影して原画像を再構成する方法
や、図10bに示す上記(2)先行技術例2の光切断法
として知られるように、走査スリット光4を測定対象物
5に照射することにより,対象物上の基準光切断線6を
CCDカメラ7により撮像し、撮像された基準光切断線
は画像プロセッサにより画像イメージとして画像処理す
る方法等があるが、装置が高価であること、あるいは、
粉体の空間移動のように10ミリ秒程度の短時間の連続
的な現象を追従するには、電子ビームスキャンを用いた
CTでも処理時間が最小で0.1秒以上であるため対応
できず、また記録媒体も大量に必要となってくること、
という問題があった。
【0005】また、上記(3)(4)で示した先行技術
例3,4として示した、流体の2次元移動速度分布の平
面像を再構築する技術として、図10cに示す如く、徴
細粒子を混入した流体8中にレーザ光を光シート状に2
次元的に広げて連続的に照射し、粒子がレーザシート面
9を通過する時に散乱若しくは螢光した光をシート面と
直交する方向からCCDカメラ10にて撮影し,この粒
子の散乱光または螢光をカメラを介して記録媒体に録画
し,画像情報から粒子の速度に応じた時間間隔で時刻乃
至6時刻分のフィールド情報を取り出し,これらの情報
を夫々画像処理することによつて流れ領域を一度に可視
化し,流体の速度や流れ関数等の物理量を測定するもの
であるが、装置が高価であること、また、高精度ではあ
るものの再構成できるのが2次元のデータにとどまるこ
と、さらに、粉体等によって照射光が弱まると、計測が
困難となる、という問題があった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑み、粉体の空間移
動のように10ミリ秒程度の短時間の連続的な現象に追
従でき、簡易な構成で、安価に実現可能で、低精度では
あるものの3次元分布が再構成でき、さらに、粉体等に
よって照射光が多少弱まっても計測することができる流
体中の粉体などの3次元移動速度分布の簡易再構築装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粉体の空間
移動のように10ミリ秒程度の短時間の連続的な現象に
追従でき、処理時間が短く対応可能で、記録媒体も少量
とすることができる粉体の空間分布の立体像を簡易再構
築し、安価で実現可能で、低精度ではあるものの3次元
分布が再構成でき、さらに、粉体等によって照射光が多
少弱まっても計測することができる流体中の粉体の3次
元空間分布の立体像及び当該分布の3次元移動速度分布
の簡易再構築装置を提供するに際し、数値シミュレーシ
ョン等を用いて鋭意検討を重ねた結果、複数方向から平
行光線を可視化領域に導き透過させ、平行光線による投
影像としてCCDカメラ等により撮影した像を画像処理し
て得られた同時刻における複数の輝度の数値マトリック
スを用いて、可視化領域内のすべての領域について,任
意座標の粉体等の濃度分布を、複数の同時刻の数値マト
リックスの当該射影座標成分の関数Rとして求め再構成
することにより、安価で実現可能で、粉体の空間移動の
ように10ミリ秒程度の短時間の連続的な現象に追従す
るため、処理時間が短く対応可能で、また記録媒体容量
も少量とすることができることを見出した。
【0008】本発明は以上の知見に基づいてなされたも
のであって、その要旨とするところは、(1)複数方向
からの平行光線の透過光による像を撮影手段を用いて撮
影し、流体中の粉体の瞬間的な濃度分布を立体構成する
粉体分布の立体像の簡易再構築装置において、二以上の
位置よりそれぞれ発生させた平行光線を被検出物の粉体
が位置する可視化領域に導き透過させる投影手段と、投
影手段により投影する投影像を撮影し画像処理する投影
像画像処理手段と、可視化領域内のすべての領域につい
て,任意の座標の粉体濃度分布を、前記投影像画像処理
手段で得られた同時刻における複数の輝度の数値マトリ
ックスを用いて、当該座標の粉体濃度分布を投影座標成
分の関数として求め再構築する3次元空間分布の立体像
構築手段と、上記立体像構築手段を連続した2時刻で行
い、2時刻分の粉体空間分布の各相互相関をベクトル値
の分布で表す、粉体移動速度分布構築手段とからなるこ
とを特徴とする流体中の粉体の3次元空間分布の立体像
および当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置
であり、(2)前記(1)に記載の3次元空間分布の立
体像構築手段として、投影像画像処理手段により得られ
た像を画像処理して得られた同時刻における複数の輝度
の数値マトリックスA=(A(u,k)),B=(B
(v,k)),C=(C(w,k))…を用いて、可視
化領域内のすべての領域について,任意座標(i,j,
k)の粉体等の3次元濃度分布R(i,j,k)を、複
数の同時刻の数値マトリックスの当該射影座標成分A
(u,k),B(v,k),C(w,k)…の関数R
(i,j,k)=f(A(u,k),B(v,k),C
(w,k)…),ただし、u=g(i,j),v=h
(i,j),w=m(i,j)として求め再構成するこ
と、また、(3)可視化領域内のすべての領域につい
て,ある座標(i,j,k)の粉体等の3次元移動速度
分布V(i,j,k)を、前記(2)に記載の立体像構
築手段を連続した2時刻T1秒とT1+ΔT秒で施し、
2時刻分の3次元空間分布の立体像の各部分の相互相関
が最大となるベクトル値L(i,j,k)=(L 1,
L2,L3)を求め、ΔTで除したベクトル値V(i,
j,k)=(L1/ΔT,L2/ΔT,L3/ΔT)の
分布として求め再構成すること、また、(4)前記
(1)での複数方向を、90度回転した2方向とするこ
と、つまりR(i,j,k)=f(A(i,k),B
(j,k))とすること、また、(5)数値マトリック
スの当該座標成分の関数を、輝度の数値マトリックスの
当該射影座標成分の重みつき掛け算とすること、つまり
R(i,j,k)=(定数)×A(i,j)×B(i,
k)とすること、また、(6)数値マトリックスの当該
座標成分の関数を、輝度の数値マトリックスの当該射影
座標成分の重みつき掛け算のべき乗とすること、また、
(7)平行光線を、X線ないしレーザー光とすること、
また、(8)2組のシュリーレン装置を用いて、同一可
視化領域に2方向から平行光線を導き透過させること、
また、(9)2組のシュリーレン装置を用いて、同一可
視化領域に2方向から平行光線を導き透過させ、密度分
布の投影像としてのシュリーレン像を用いて画像処理す
ること、また、(10)複数の鏡を用いて、複数の平行
光線による像を、一つのカメラに撮影して、同時刻の画
像マトリックスを1画面に捉えること、また、(11)
濃度分布に複数の極大値がある場合に発生するゴースト
像を判別し取り除くこと、つまりk断面における極大値
の座標として(i1,j1),(i2,j2),(i
2,j1),(i1,j2)の組に着目し、投影方向の
2等分線方向に対称な分布をしている1組をゴースト像
と判別し取り除くこと、を特徴とする流体中の粉体など
の3次元空間分布の立体像および当該分布の3次元移動
速度分布の簡易再構築装置にある。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、粉体などの空間分布の立体
像の簡易再構築装置ないし流体中の粉体などの3次元移
動速度分布の簡易再構築装置における原理について従来
法と対比しながら図面を見ながら説明する。図1は本発
明の、粉体などの空間分布の立体像の簡易再構築装置な
いし流体中の粉体などの3次元移動速度分布の簡易再構
築装置を示した図である。図2は本発明の、粉体などの
空間分布の立体像の簡易再構築装置ないし流体中の粉体
などの3次元移動速度分布の簡易再構築装置の原理を示
した図である。図3は本発明の、粉体などの空間分布の
立体像の簡易再構築装置において、複数方向から平行光
線を可視化領域に導き透過させ、平行光線による投影像
としてCCDカメラ等により撮影した像を画像処理して得
られた複数の同時刻の輝度の数値マトリックスを用い
て、可視化領域内のすべての領域について,ある座標の
粉体等の濃度分布を、複数の同時刻の数値マトリックス
の当該射影座標成分の関数Rとして求め再構成した図で
ある。また図4は本発明の、流体中の粉体などの3次元
移動速度分布の簡易再構築装置において、図1の手法を
連続した2時刻T1秒とT1+ΔT秒で施し、2時刻分
の3次元空間分布の立体像の各部分の相互相関が最大と
なるベクトル値Lを求め、ΔTで除したベクトル値Vの
分布として求め再構成した図である。
【0010】本発明では、図1に示すように、複数方向
からの平行光線の透過光による像をCCDカメラ等の撮影
手段を用いて撮影し、流体中の粉体の瞬間的な濃度分布
を立体構成する粉体分布の立体像の簡易再構築装置にお
いて、二以上の位置よりそれぞれ発生させた平行光線を
被検出物の粉体が位置する可視化領域に導き透過させる
投影手段αと、投影手段により投影する投影像を撮影し
画像処理する投影像画像処理手段βと、可視化領域内の
すべての領域について,任意の座標の3次元粉体濃度分
布を、前記投影像画像処理手段βで得られた同時刻にお
ける複数の輝度の数値マトリックスを用いて、当該座標
の粉体濃度分布を投影座標成分の関数として求め再構築
する3次元空間分布の立体像構築手段γと、上記立体像
構築手段γを連続した2時刻で行い、2時刻分の粉体空
間分布の各相互相関をベクトル値の分布で表す、粉体移
動速度分布構築手段δとから構成した。
【0011】このように構成することにより、同時刻の
流体中の粉体の濃度分布を2つ以上の位置からの平行光
線による投影手段αで透過し、この投影手段αで得たデ
ータを基に投影像画像処理手段βで画像処理をすること
で、2以上の位置から観察した同時刻の粉体の平面的な
濃度分布をそれぞれ把握できる。そして、この複数の平
面的な濃度分布を用いて立体像構築手段γで、輝度の数
値マトリックスを用いて、当該座標の粉体濃度分布を投
影座標成分の関数として求め再構築することで3次元空
間分布の立体像を構築する。
【0012】次に、立体像構築手段γを連続した2時刻
で求め、粉体移動速度分布構築手段δで粉体空間分布の
各相互相関をベクトル値の分布で表すことにより、粉体
の移動速度分布を把握することが出来る。このように流
体中の粉体などの3次元空間分布の立体像、および当該
分布の3次元移動速度分布Vを簡易に再構築することが
出来ることより、安価で実現可能で、粉体の空間移動の
ように10ミリ秒程度の短時間の連続的な現象に追従す
るため、処理時間が短く対応可能で、また記録媒体も少
量とすることができる。また、可視化領域内の全ての領
域について、任意の座標の粉体等の3次元移動速度分布
Vを、安価で実現可能で、低精度ではあるものの、粉体
空間分布の各相互相関のベクトル値分布VaをΔTで除
したベクトル値の分布として3次元分布が再構成でき
る。さらに、従来は、スリット光を垂直方向から投影し
て見ていたため、粉体の陰の別の粉体は見えなかった
が、本発明では、透過光を用いているため粉体が存在し
ない部分では陰とならない。このため粉体等によって照
射光が多少弱まっても照射光に応じた投影像画像処理手
段βで対処でき、粉体分布を計測することができた。
【0013】次に、図2に示すモデルの、数値シミュレ
ーションを行ってみると可視化対象である3次元濃度分
布11にj方向の平行光線12,及びi方向の平行光線
13を照射し、得られたi軸上の像Rx(i),とj軸
上の像Ry(j)を用いて、i,j平面上の再構成像R
(i,j)を数値マトリックスの当該座標成分の関数と
すること、つまり、輝度の数値マトリックスの当該射影
座標成分の重みつき掛け算とすること、例えばR(i,
j)=(係数)×Rx(i)×Ry(j),あるいは重み
つき掛け算のべき乗とすることで、当該座標に対応する
値のみを用いて演算して求め再構成することは、ジェッ
ト断面モデルの元画像モデルbについて、再生画像cが
得られるが、dに示すように元画像モデルと再生画像の
値を比較すると、ほぼ同じ値が得られ、確実に再現する
ことができた。
【0014】また図3に示すように、投影手段αとして
複数方向から平行光線11,12,13を可視化領域1
4に導き透過させ、投影手段αにより投影する投影像と
してCCDカメラ等により撮影した像を画像処理する投影
像画像処理手段βで画像処理して得られた複数の同時刻
の輝度の数値マトリックス1 5,1 6,17を用い
て、可視化領域内のすべての領域について,ある座標の
粉体等の濃度分布を、複数の同時刻の数値マトリックス
の当該射影座標成分の関数Rとして求め再構成すること
により立体像を得ることが出来る。
【0015】次に、図4に示すように、流体中の粉体な
どの3次元移動速度分布の簡易再構築の原理について述
べる。上記、図3の手法を連続した2時刻T1秒とT1
+ΔT秒で施し、2時刻分の3次元空間分布の立体像1
8,19の各部分20,21の相互相関が最大となるベ
クトル値Lを求め、ΔTで除したベクトル値Vの分布と
して求め再構成する。
【0016】つぎに、粉体などの空間分布の立体像の簡
易再構築装置ないし流体中の粉体などの3次元移動速度
分布の筒易再構築装置における、簡易化手法について図
面を見ながら説明する。図5は本発明の、粉体などの空
間分布の立体像の簡易再構築装置において、図3の複数
の透視方向を、90度回転した2方向とした図である。
図6は複数の鏡を用いて、複数の平行光線による像を、
一つのカメラに撮影して、同時刻の画像マトリックスを
1画面に捉える方法を示した図である。図7は本発明
の、粉体などの空間分布の立体像の簡易再構築装置にお
いて、2組のシュリーレン装置を用いて、同一可視化領
域に2方向から平行光線を導き透過させる方法を示した
図である。
【0017】ここで、図5は、図3の複数方向を、90
度回転した2方向としたもので、投影手段αである平行
光線25,26を可視化領域22に導き透過させ、平行
光線による投影像としてCCDカメラ等により撮影し、こ
の像を投影像画像処理手段βで画像処理して得られた2
つの同時刻の輝度の数値マトリックス23,24を用い
て、可視化領域内のすべての領域について,任意の座標
の粉体等の濃度分布を、複数の同時刻の数値マトリック
スの当該射影座標成分の関数Rとして求める立体像構築
手段γで再構成するものである。
【0018】また、ここで、投影手段αとしての平行光
線の発生方法としては、図7のように、2組のシュリー
レン装置を用いて、同一可視化領域に2方向から平行光
線を導き透過させる方法が考えられる。すなわち、一組
のシュリーレン装置は、点光源28を凹面鏡29の焦点
距離に配置し、平行光線30を作り、可視化部27を通
過させ、凹面鏡31で反射させ焦点距離に配置したカメ
ラ32により撮影した像を画像処理して輝度の数値マト
リックスを1つ得、もう一組のシュリーレン装置とし
て、点光源33を凹面鏡34の焦点距離に配置し、平行
光線35を作り、可視化部27を通過させ、凹面鏡36
で反射させ焦点距離に配置したカメラ37により撮影し
た像を画像処理して輝度の数値マトリックスを1つ得る
ことができるが、図6のように平面鏡を合めた複数の鏡
を用いて、複数の平行光線による像を、一つのカメラに
撮影して、同時刻の画像マトリックスを1画面に捉える
方法を用いると、CCDカメラは1台で、凹面鏡は3枚
というように、1台ずつ節約できるし、画像処理して得
られる輝度の数値マトリックス2枚の同時刻性も保つこ
とが出来、取り扱い上有利である。
【0019】つぎに、本発明における、誤差低減手法に
ついて図面に基づき説明する。図8は濃度分布に複数の
極大値がある場合に発生するゴースト像を判別し取り除
く方法を示した図である。ここで、元画像(a)の濃度
分布に複数の極大値38,39がある場合に再生像
(b)の濃度分布には正しい像40,41の他にゴース
ト像42,43,44が発生する。そこでこの断面にお
ける極大値の座標として(i1,j1),(i2,j
2),(i2,j1),(i1,j2)の組に着目し、
投影方向の2等分線方向に対称な分布をしている1組4
2,43をゴースト像と判別し取り除くことにより誤差
が低減された像(c)を求めることが出来る。即ち、図
8で示す正しい像40,41の値は、粉体濃度分布に応
じた値となり、全く同じ値となることはない。従って、
正しい像40,41の値が異なることより、正しい像4
0,41に基づき形成されるゴースト像42,43は、
図8の例では、正しい2つの像40,41の平均が、ゴ
ースト像42,43の値となり、ゴースト像同士はいず
れも同じ数値となる。このため、正しい像40,41と
ゴースト像42,43の判別が可能となり、ゴースト像
42,43を除去することが出来る。
【0020】
【実施例】以下、図6と図9の図面を参照しながら、本
発明の実施例について具体的に説明する。図9は本発明
の実施例を示した図である。図6において、点光源1を
凹面鏡1の焦点距離である3mの位置に配置し、平行光
線を作り、平面鏡1で反射させ、可視化領域を通過さ
せ、凹面鏡2で反射させ、さらに平面鏡2で反射させ、
焦点距離に配置したカメラにより撮影した像と、点光源
2を凹面鏡1の焦点距離に配置し、平行光線を作り、平
面鏡3で反射させ、可視化領域を通過させ、凹面鏡3で
反射させ、さらに平面鏡4で反射させ、焦点距離である
3mの位置に配置したカメラにより撮影した像を同時に
カメラに取り込み、画像処理して図9(a)に示す2方
向の輝度の数値マトリックスA(i,j)およびB
(i,k)を得て、R(i,j,k)=A(i,j)×
B(i,k)/maxA(i,j)/maxB(i,
k)なる演算で図9(b)に示す4つの時刻の粉体の再
生像を容易に得た。このように複数の鏡を用いて、複数
の平行光線による像を、一つのカメラに撮影して、同時
刻の画像マトリックスを1画面に捉えることで、複数方
向からの平行光線の透過光による像をCCDカメラ等を用
いて撮影し、粉体等の瞬間的な濃度分布を簡易的に立体
構成する粉体分布の立体像を簡易的に再構築することが
できた。
【0021】
【発明の効果】この発明の粉体などの空間分布の立体像
の簡易再構築装置ないし3次元移動速度分布の簡易再構
築装置は、複数方向から平行光線を可視化領域に導き透
過させ、平行光線による投影像としてCCDカメラ等によ
り撮影した像を画像処理して得られた複数の同時刻の輝
度の数値マトリックスを用いて、可視化領域内のすべて
の領域について,ある座標の粉体等の濃度分布を、複数
の同時刻の数値マトリックスの当該射影座標成分の関数
Rとして求め再構成するため、安価に再現することが可
能で、また粉体の空間移動のように10ミリ秒程度の短
時間の連続的な現象を追従することが出来、処理時間が
短く対応可能であり、記録媒体も少量とすることができ
る。また、可視化領域内のすべての領域について,ある
座標の粉体等の3次元移動速度分布Vを、連続した2時
刻のデータで3次元空間分布の立体像の各部分の相互相
関を表すことが出来、粉体の移動速度分布を簡易に把握
することができ、粉体吹き込み方法に適用すれば、例え
ば粉体の拡散状況を把握でき制御等が簡易になった。ま
た、粉体移動速度分布の再構築が簡易に、かつ安価に実
現可能であり、さらに、透過光を用いる技術であること
より粉体等によって照射光が多少弱まっても計測するこ
とができることより、簡易的に粉体分布を再構築出来る
効果を有する等、本発明は優れた効果を有するものであ
る。
【図面の簡事な説明】
【図1】本発明の、粉体などの空間分布の立体像の簡易
再構築装置及び流体中の粉体の3次元移動速度分布の簡
易再構築装置を示した説明図である。
【図2】本発明の、粉体などの空間分布の立体像の簡易
再構築装置ないし流体中の粉体などの3次元移動速度分
布の筒易再構築装置の原理を示した説明図である。
【図3】本発明における立体像構築手段で再構成する説
明図である。
【図4】本発明における粉体移動速度分布構築手段で再
構成する説明図である。
【図5】本発明における投影手段の投影方向を90度回
転した2方向とした立体像構築手段で再構成する説明図
である。
【図6】複数の鏡を用いて、複数の平行光線による像
を、一つのカメラに撮影して、同時刻の画像マトリック
スを1画面に捉える方法を示した説明図である。
【図7】本発明において投影手段に2組のシュリーレン
装置を用いた例の概略説明図である。
【図8】濃度分布に複数の極大値がある場台に発生する
ゴースト像を判別し収り除く方法を示した説明図であ
る。
【図9】本発明を具体的に適用した粉体の再生像を得た
実施例を示した説明図である。
【図10】従来の立体像の再構築方法を示した図であ
る。
【符号の説明】 α 投影手段 β 投影像画像処理手段 γ 立体像構築手段 δ 粉体移動速度分布構築手段 1,28,33 数射状に光を発する点光源 2 センサーの列 3,14,22 可視化領域 4 走査スリット光 5 測定対象物 6 対象物上の基準光切断線 7,10,32,37 CCDカメラ 8 徴細粒子を混入した流体 9 レーザシート面 11,12,13 平行光線 15,16,17,23,24 輝度の数値マトリック
ス 18,19 立体像 20,21 立体像 18,19 の各部分 25,26,30,35 平行光線 29,31,34,36 関面鏡 27 可視化部 38,39 極大値 40,41 正しい像 42,43,44 ゴースト像

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数方向からの平行光線の透過光による像
    を撮影手段を用いて撮影し、流体中の粉体の瞬間的な濃
    度分布を立体構成する粉体分布の立体像の簡易再構築装
    置において、 二以上の位置よりそれぞれ発生させた平行光線を被検出
    物の粉体が位置する可視化領域に導き透過させる投影手
    段と、 投影手段により投影する投影像を撮影し画像処理する投
    影像画像処理手段と、 可視化領域内のすべての領域について,任意の座標の粉
    体濃度分布を、前記投影像画像処理手段で得られた同時
    刻における複数の輝度の数値マトリックスを用いて、当
    該座標の粉体濃度分布を投影座標成分の関数として求め
    再構築する3次元空間分布の立体像構築手段と、 上記立体像構築手段を連続した2時刻で行い、2時刻分
    の粉体空間分布の各相互相関をベクトル値の分布で表
    す、粉体移動速度分布構築手段と、からなることを特徴
    とする流体中の粉体の3次元空間分布の立体像および当
    該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の3次元空間分布の立体像構
    築手段として、 投影像画像処理手段で得られた同時刻における複数の輝
    度の数値マトリックスA=(A(u,k)),B=(B
    (v,k)),C=(C(w,k))…を用いて、可視化
    領域内のすべての領域について,ある座標(i,j,
    k)の粉体の3次元濃度分布R(i,j,k)を、同時
    刻における複数の数値マトリックスの当該射影座標成分
    A(u,k),B(v,k),C(w,k)…の関数R
    (i,j,k)=f(A(u,k),B(v,k),C
    (w,k)…),ただし、u=g(i,j),v=h
    (i,j),w=m(i,j)として求め再構成するこ
    とを特徴とする流体中の粉体の3次元空間分布の立体像
    および当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の粉体移動速度分布構築手段
    として、 可視化領域内のすべての領域について,ある座標(i,
    j,k)の粉体の3次元移動速度分布V(i,j,k)
    を、請求項2記載の立体像構築手段を連続した2時刻T
    1秒とT1+ΔT秒で施し、2時刻分の3次元空間分布
    の立体像の各部分の相互相関が最大となるベクトル値L
    (i,j,k)=(L1,L2,L3)を求め、ΔTで
    除したベクトル値V(i,j,k)=(L1/ΔT,L
    2/ΔT,L3/ΔT)の分布として求め再構成するこ
    とを特徴とする流体中の粉体の3次元空間分布の立体像
    および当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装
    置。
  4. 【請求項4】二以上の位置よりそれぞれ発生させた平行
    光線を90度回転した2方向であるR(i,j,k)=
    f(A(i,k),B(j,k))とすることを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の流体中の粉体の3次
    元空間分布の立体像および当該分布の3次元移動速度分
    布の簡易再構築装置。
  5. 【請求項5】数値マトリックスの当該座標成分の関数
    を、輝度の数値マトリックスの当該射影座標成分の重み
    つき掛け算であるR(i,j,k)=(定数)×A
    (i,j)×B(i,k)とすることを特徴とする請求
    項4記載の流体中の粉体の3次元空間分布の立体像およ
    び当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置。
  6. 【請求項6】数値マトリックスの当該座標成分の関数
    を、輝度の数値マトリックスの当該射影座標成分の重み
    つき掛け算のべき乗とすることを特徴とする請求項4記
    載の流体中の粉体の3次元空間分布の立体像および当該
    分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置。
  7. 【請求項7】平行光線を、X線ないしレーザー光とする
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1
    項に記載の流体中の粉体の3次元空間分布の立体像およ
    び当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置。
  8. 【請求項8】2組のシュリーレン装置を用いて、同一可
    視化領域に2方向から平行光線を導き透過させることを
    特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記
    載の流体中の粉体の3次元空間分布の立体像および当該
    分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置。
  9. 【請求項9】2組のシュリーレン装置を用いて、同一可
    視化領域に2方向から平行光線を導き透過させ、密度分
    布の投影像としてのシュリーレン像を用いて画像処理す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか
    1項に記載の流体中の粉体の3次元空間分布の立体像お
    よび当該分布の3次元移動速度分布の簡易再構築装置。
  10. 【請求項10】複数の鏡を用いて、複数の平行光線によ
    る像を、一つのカメラに撮影して、同時刻の画像マトリ
    ックスを1画面に捉えることを特徴とする請求項1ない
    し請求項9のいずれか1項に記載の流体中の粉体の3次
    元空間分布の立体像および当該分布の3次元移動速度分
    布の簡易再構築装置。
  11. 【請求項11】濃度分布に複数の極大値がある場合に発
    生するゴースト像を判別し取り除く際に、k断面におけ
    る極大値の座標として(i1,j1),(i2,j
    2),(i2,j1),(i1,j2)の組に着目し、
    投影方向の2等分線方向に対称な分布をしている1組を
    ゴースト像と判別し取り除くことを特徴とする請求項1
    ないし請求項10のいずれか1項に記載の流体中の粉体
    の3次元空間分布の立体像および当該分布の3次元移動
    速度分布の簡易再構築装置。
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