JPH11326548A - 時計用文字盤およびその製造方法 - Google Patents

時計用文字盤およびその製造方法

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JPH11326548A
JPH11326548A JP29804898A JP29804898A JPH11326548A JP H11326548 A JPH11326548 A JP H11326548A JP 29804898 A JP29804898 A JP 29804898A JP 29804898 A JP29804898 A JP 29804898A JP H11326548 A JPH11326548 A JP H11326548A
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Japan
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substrate
timepiece dial
ink
manufacturing
image
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JP29804898A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sano
強 佐野
Hiroyuki Onishi
弘幸 大西
Sadao Kanbe
貞男 神戸
Masaru Kojima
勝 小島
Tatsuya Shimoda
達也 下田
Yukio Kasahara
幸雄 笠原
Akio Magario
昭男 曲尾
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の時計用文字盤の製造方法は図柄の版を
起こし、その版を用い製造していたため、時間とコスト
がかかる欠点があった。また、耐光性に優れ平易に作成
できる時計用文字盤が無かった。 【解決手段】 コンピュータグラフィック技術とインク
ジェット印刷技術と多孔質基板5を用い、手軽にオリジ
ナルな図柄を形成するようにし、また、顔料を用いた図
柄を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時計用文字盤および
その製造方法に関し、更に詳しくは吐出装置により図柄
を形成することができる時計用文字盤およびその該時計
用文字盤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人々の価値観の多様化に伴い、個
性を出せるような商品が要求されている。一種の個性を
出せる時計においても、消費者各自の要求が簡単に反映
されるようになれば、腕時計の歴史においては画期的な
ものとなる。この一つの手段として時計の文字盤の図柄
を任意に変える方法が考えられる。
【0003】従来時計用の文字盤の図柄を変える方法と
しては、特殊印刷(松本和男著、印刷出版研究所発
行)、特殊印刷入門(池田一郎著、印刷学会編集所発
行)に記載されているように、パッド印刷、スクリーン
印刷、オフセット印刷による絵柄の転写による方法等が
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、時計の文字盤の
製造方法としては、このような方法が一般的に用いられ
ていた。しかし、これらの方法では次のような課題があ
った。
【0005】いずれも写真製版技術による版下、版を
1色毎におこす必要があった。 キャラクター等の図柄は5色以上使うものがあり、版
と文字盤の位置合わせ及び色合わせが大変であり作業者
の熟練が必要であった。 高価な専用機械が多数必要になり、設置場所も防塵対
策も必要であった。 一般的に有害な有機溶媒を用いた印刷インキ、及び洗
浄液を用いるため作業環境、及び安全衛生対策が必要で
あった。
【0006】人々の価値観の多様化に伴い、オリジナ
ルの図柄を有す時計がすぐに欲しい、あるいは図柄を新
しくしたいというような要望が出てきた。しかしこのよ
うな要望には、コスト的にも、時間的にも無理があっ
た。すぐにという意味では人間が図柄を描くという方法
もあるが、簡単に、きれいに、精細にという意味では問
題があった。特に、画像形成における下地の質感を損な
うことなく精細な画像を平易に形成することをは大きな
問題として残されていた。
【0007】時計用文字盤においては、図柄を形成し
た際に、特に該図柄が色鮮やかなカラー画像である場合
には、該画像を長期にわたって良好な状態で維持するた
めに、極めて高い耐光性が必要とされている。
【0008】本発明の目的は上記課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、個性化に対
応できるオリジナル性の高い図柄を極めて平易に形成で
き、また、高発色で且つ充分な色材の定着性があるだけ
でなく、極めて高い耐光性を有する時計用文字盤および
その製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る時計用文字
盤は、基板上に画像形成可能なインク受容層を形成した
ことを特徴とし(請求項1)、これにより上記目的を達成
することができる。
【0010】また、本発明に係る上記時計用文字盤にお
いて、 ・前記基板がアルミニウムであること(請求項2)、 ・前記基板において、前記インク受容層が形成された面
とは反対側に粘着層が形成されたこと(請求項3)、 ・前記インク受容層がアルミナ多孔質層にて構成された
こと(請求項4)、 ・前記アルミナ多孔質層がアルミナゾルをコートして形
成されたこと(請求項5)、 ・前記基板が矩形状に構成されたこと(請求項6)、 ・前記基板上に形成された画像が、顔料を含む色材にて
形成されていること(請求項7) を特徴とする。
【0011】本発明に係る時計用文字盤の製造方法は、
吐出装置を用い、基板上に色材を射出し図柄を形成する
時計用文字盤の製造方法において、文字盤の基板面、又
は塗料表面層に細孔を施すことを特徴とし(請求項8)、
これにより上記目的を達成することができる。
【0012】また、本発明に係る上記時計用文字盤の製
造方法において、 ・前記吐出装置がインクジェット装置であること(請求
項9)、 ・基板の表面を有機金属化合物の加水分解溶液、又はこ
れら溶液に酸化物微粉末が添加された溶液でコートした
後、乾燥、焼成すること(請求項10)、 ・基板の表面を水溶性高分子を溶解した溶液に無機
子を分散した溶液でコートした後、乾燥すること(請求
項11)、 ・基板が酸性溶液中で電気的に処理されたアルミニウム
基板であること(請求項12)、 ・図柄を形成後、透明な保護層を設けること(請求項1
3)、 ・前記色材が顔料を含むこと(請求項14)、 ・前記色材が顔料を含むインク組成物よりなり、該イン
ク組成物をインクジェット装置にて吐出して基盤上に画
像を形成すること(請求項15)、 ・前記顔料を含むインク組成物がカラー表示の少なくと
も一部に用いられていること(請求項16)、 を特徴とする。
【0013】(作用)本発明に係る時計用文字盤によれ
ば、基板上に画像形成可能なインク受容層が形成されて
いるので、インクジェット装置のごとき吐出装置をパソ
コンで制御することにより、パソコン上の図柄を容易に
打ち出すことができ、効率良く、精細でオリジナルな図
柄を有す時計用の文字盤を短時間で作成できる。(請求
項1)
【0014】また、本発明に係る上記時計用文字盤にお
いて、前記基板がアルミニウムであることにより、該基
板は軽量であり且つ加工し易い。(請求項2)、
【0015】本発明に係る上記時計用文字盤において、
前記基板には、前記インク受容層が形成された面とは反
対側に粘着層が形成されていることにより、時計用文字
盤を、例えばシールのように所望の箇所に貼り付けて設
けることができる。(請求項3)
【0016】本発明に係る上記時計用文字盤において、
前記インク受容層がアルミナ多孔質層にて構成されたこ
とにより、色材の定着性がよく、色のにじみが防止さ
れ、下地の質感を損なうことが防止できる。(請求項4)
【0017】また、本発明に係る上記時計用文字盤にお
いて、前記アルミナ多孔質層がアルミナゾルをコートし
て形成されたことにより、高性能のインク受容層の製造
が容易である。(請求項5)
【0018】また、本発明に係る上記時計用文字盤にお
いて、前記基板が矩形状に構成されたことにより、イン
クジェット装置などの吐出装置への装填が容易にであ
り、画像形成がの位置合わせ等の点で有利である。(請
求項6)
【0019】さらに、本発明に係る上記時計用文字盤に
おいて、前記基板上に形成された画像が、顔料を含む色
材にて形成されていることにより、画像の耐光性が高ま
り、長期にわたって良好な画像が維持される。(請求項
7)
【0020】本発明に係る時計用文字盤の製造方法によ
れば、吐出装置を用い、基板上に色材を射出し図柄を形
成する時計用文字盤の製造方法において、文字盤の基板
表面に細孔を有す基板を用いることで、吐出装置をパソ
コンで制御することによりパソコン上の図柄を打ち出す
ようにして画像形成ができるので、効率良く、精細でオ
リジナルな図柄を有す時計用の文字盤を、簡単にかつ短
時間で作成できる。(請求項8)
【0021】また、本発明に係る時計用文字盤の製造方
法において、画像形成をする吐出装置がインクジェット
装置である場合には、吐出装置としては極めて高速、精
細、手に入りやすい等の要求が満足され、精細かつ複雑
な図柄でも、熟練を要することなく平易かつ短時間のう
ちに形成でき、個性豊かなオリジナル画像を形成するこ
とができる。(請求項9)
【0022】本発明に係る時計用文字盤の製造方法にお
いて、基板の表面が有機金属化合物の加水分解溶液、又
はこれら溶液に酸化物微粉末が添加された溶液でコート
した後、乾燥、焼成した基板である場合、基板表面を多
孔質の前駆体溶液をコートし、乾燥、焼成する事により
基板表面が多孔質になり、射出した色材が良くのるよう
になる。(請求項10)
【0023】本発明に係る時計用文字盤の製造方法にお
いて、基板の表面が水溶性高分子を溶解した溶液に無機
質粒子を分散した溶液でコートした後、乾燥した基板で
ある場合、各種の無機質粒子を材料として、これに水を
適宜混合することにより多孔質コート材を形成できる。
(請求項11)
【0024】本発明に係る時計用文字盤の製造方法にお
いて、基板が酸性溶液中で電気的に処理されたアルミニ
ウム基板である場合、アルミ基板には基板と垂直に微細
な穴が形成され、基板上に射出された色材がにじむこと
なく図柄が高精細に表現できる。(請求項12)
【0025】更にまた、本発明に係る時計用文字盤の製
造方法において、図柄を形成した後、表面を適当な透明
なコート材で覆うことにより、形成された画像はコート
材により保護される。(請求項13)
【0026】また、本発明に係る時計用文字盤の製造方
法において、前記色材が顔料を含むことにより、画像の
耐光性が高めることができる。(請求項14)
【0027】本発明に係る時計用文字盤の製造方法にお
いて、前記色材が顔料を含むインク組成物よりなること
により、画像の耐光性を高めることができる。また、こ
のインク組成物をインクジェット装置にて吐出して基盤
上に画像を形成することにより、耐光性のある画像を文
字盤上に容易に形成することができる。(請求項15)
【0028】また、本発明に係る時計用文字盤の製造方
法において、前記顔料を含むインク組成物がカラー表示
の少なくとも一部に用いられていることにより、耐光性
に優れたカラー画像を時計用文字盤上に形成することが
できる。(請求項16)
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る時計用文字盤
およびその製造方法について詳細に説明する。なお、図
1は、本発明の一実施の形態であって、インクジェット
装置を用い基板上に図面を描いた概念図である。図2
は、本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。図3
は、図2における要部断面図(A−A断面図)である。図
4は、本発明の他の実施の形態の要部断面図である。
【0030】本発明の文字盤の製造方法は、図1に示す
ように、例えば、パーソナルコンピュータ1などにより
適宜制御される吐出装置2を用い、基板5上に色材を射
出し図柄を形成する時計用文字盤の製造方法である。そ
して、この製造方法において、文字盤の基板表面に細孔
4を有す基板5を用いることを特徴としている。なお、
この吐出装置2としては、溶液を出せるようなもので有
ればディスペンサー等でも良い。
【0031】本実施の形態においては、吐出装置2をコ
ンピュータ1(パソコン)で制御することにより、パソコ
ン上の画面に表示されている所望の図柄を打ち出すこと
ができる。このようにすることにより、極めて複雑かつ
精細な画像であっても、効率良く、精細でオリジナルな
図柄を有す時計用の文字盤として短時間で作成できる。
【0032】また、本発明の文字盤の製造方法は、図1
に示す時計用文字盤の製造方法において、吐出装置2を
インクジェット装置とすることが望ましい。すなわち、
吐出装置2としては、特殊な装置でなく、しかも高速、
精細、手に入りやすい等の特徴が要求されるため、イン
クジェット装置はこれらの条件を満たすため、本発明の
製造方法にとって極めて好適である。
【0033】本発明の文字盤の製造方法は、その一つの
形態として、基板5の表面が有機金属化合物の加水分解
溶液、又はこれら溶液に酸化物微粉末が添加された溶液
でコートした後、乾燥、焼成した基板5を用いることが
できる。この様に、基板5の表面を多孔質の前駆体溶液
をコートし、乾燥、焼成する事により基板表面が多孔質
になり、射出した色材が良くのるようになる。すなわ
ち、従来の滑らかな基板では色がはげる欠点があった
が、上記の製造方法による基板表面の多孔質構造によ
り、色材の定着がよく色のはがれがなくなる。
【0034】有機金属化合物としてはテトラエチルシリ
ケートやトリイソプロポキシアルミニウム等が好適であ
る。これらの有機金属化合物を水、又はアルコール含有
水に溶解し加水分解を起こし、ゾル溶液を作り、この溶
液を基板表面に塗布し、乾燥、焼成することにより多孔
質な表面を作る。尚、このゾル溶液に酸化珪素等の酸化
物微粉末を添加することにより細孔を効率良く形成でき
る。
【0035】また、本発明の時計用文字盤は、基板の表
面が水溶性高分子を溶解した溶液に無機顔料(無機質粒
子)を分散した溶液でコートした後、乾燥した基板とす
ることができる。図2および図3には本発明の他の実施
の形態を示す。図2および図3に示すように、基板23
上に画像形成可能なインク受容層24が形成されている
矩形の基板シート25とすることができる。このような
基板シート25により、前掲のインクジェット装置のご
とき吐出装置2に適用することができる。なお、基板2
3はアルミニウムにより構成することができる。アルミ
ニウムにより構成することにより、軽量であり且つ加工
し易い。
【0036】また、インク受容層24がアルミナ多孔質
層にて構成されたことにより、色材の定着性がよく、色
のにじみが防止され、下地の質感を維持できる。そし
て、アルミナ多孔質層は、アルミナゾルをコートして形
成することができる。
【0037】また、本発明に係る時計用文字盤は、図4
に示すような構成とすることができる。図4に示す基板
シート45は、基板43にインク受容層44が形成され
た面とは反対側に粘着層46が形成されている。この粘
着層46が設けられたことにより、時計用文字盤を、例
えばシールのように所望の箇所に貼り付けて設けること
ができる。なお、この場合、剥離シート48が設けられ
ており、この剥離シート48により、インク受容層44
への画像形成に支障を来さない。
【0038】粘着層46を構成する粘着剤としては、粘
着性を付与する低Tgの主モノマー成分,接着性や凝集
力を付与する高Tgのコモノマー成分,架橋や接着性改
良のための官能基含有モノマー成分などを主とする重合
体または共重合体を用いることができ、これらの重合体
または共重合体の溶液に架橋剤を添加して使用すること
ができる。
【0039】主モノマー成分としては、アクリル酸エチ
ル,アクリル酸ブチル,アクリル酸アミル,アクリル酸
-2-エチルヘキシル,アクリル酸オクチル,アクリル酸
シクロヘキシル,アクリル酸ベンジル等のアクリル酸ア
ルキルエステルや、メタクリル酸ブチル,メタクリル酸
-2-エチルヘキシル,メタクリル酸シクロヘキシル,メ
タクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステル
等を用いることができる。
【0040】コモノマー成分としては、アクリル酸メチ
ル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,酢酸ビ
ニル,スチレン,アクリロニトリル等を用いることがで
き、また、官能基含有モノマー成分としては、アクリル
酸,メタクリル酸,マレイン酸,イタコン酸,クロトン
酸等のカルボキシル含有モノマーや、2-ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート,2-ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート,N-メチロールアクリルアミド等のヒドロキ
シル基含有モノマー,アクリルアミド,メタクリルアミ
ド,グリシジルメタクリレート等を用いることができ
る。
【0041】粘着剤として、上述した重合体または共重
合体の溶液に架橋剤を添加して使用するが、架橋剤とし
ては、イソシアナート系,エポキシ系,エチレンイミン
系,アルミキレート系など官能基と反応し得る種類の架
橋剤を選択し添加すればよい。
【0042】インク受容層に用いられる無機顔料(無機
質粒子)としては、シリカ、硫酸カルシウム、クレー、
ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、酸化チタン、酸化亜鉛、サチンホワイト、珪酸
アルミニウム、珪酸マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、リトポン、アルミナ、ゼオライト、コロイダルシリ
カ、コロイダルアルミナ等が考えられる。また水溶性高
分子としては澱粉、ゼラチン、アラビヤゴム、アルギン
酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリビニルアセタール等が考えられる。上記材料と
水を適宜混合することにより多孔質コート材を形成でき
る。
【0043】また、本発明の文字盤の製造方法は、前掲
の時計用文字盤の製造方法において、基板5が酸性溶液
中で電気的に処理されたアルミニウム基板とすることが
できる。このようにすることにより、アルミ基板には基
板と垂直に微細な穴が形成され、基板5上に射出された
色材がにじむことなく図柄が高精細に表現できる。
【0044】更にまた、本発明の方法により図柄を形成
した後、図3に示すように、この表面(インク受容層2
4)を適当な透明なコート材27で覆うことができる。
このコート材27により、画像の形成されたインク受容
層24を長期にわたって保護することができる。このコ
ート材27としては、透明なアクリル系、又はセルロー
ス系の透明なクリヤーラッカー等が使用できる。
【0045】顔料としては、特別な制限無しに無機顔
料、有機顔料を使用することができる。無機顔料として
は、酸化チタンおよび酸化鉄に加え、コンタクト法、フ
ァーネスト法、サーマル法などの公知の方法によって製
造されたカーボンブラックを使用することができる。ま
た、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性
アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含
む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリ
レン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジ
オキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン
顔料、キノフラロン顔料など)、染料キレート(例え
ば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートな
ど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックな
どを使用できる。
【0046】本発明の好ましい形態によれば、これらの
顔料は、分散剤または界面活性剤で水性媒体中に分散さ
せて得られた顔料分散液としてインクに漆加されるのが
好ましい。好ましい分散剤としては、顔料分散液を調製
するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤を
使用することができる。なお、この顔料分散液に含まれ
る分散剤および界面活性剤が、インク組成物の分散剤お
よび界面活性剤としても機能するであろうことは当業者
にあきらかであろう。
【0047】インクヘの顔料の添加量は、0.5〜25
重量%程度が好ましく、より好ましくは2〜15重量%
程度である。一般に顔料インク組成物は、所定量の顔料
と分散剤、保湿機能などを付与させるための溶剤を添加
して、ボールミルなどの分散機を用いて、得ることがで
きる。また、時計用文字盤の基板表面層がアルミナゾル
からなる多孔質層で形成された基板に、顔料からなるイ
ンク組成物を記録させると、顔料を取りまく分散剤との
相乗効果によって発色を損なうことなく、極めて良好な
インク定着性を有する時計用文字盤記録画像を得ること
が出来る。
【0048】以下本発明の実施例をもとに更に詳しく説
明する。 (実施例1)トリイソプロポキシアルミニウム3グラム
を、1規定塩酸2ミリリットルを混合した100ミリリ
ットルのイソプロピルアルコール溶液に加えた。得られ
たこの溶液を密閉容器に入れ、150℃で4日間加水分
解をした。この加水分解溶液を、スピンコート法によ
り、表面をニッケルにより防錆処理した真鍮基板に塗布
した。塗布した基板を400℃で焼成した。このように
して得た基板にインクジェット装置を用い図柄を描い
た。この基板の表面をアクリル系の透明ラッカーでコー
トし時計用文字盤とした。
【0049】(実施例2)文字盤基板黄銅表面を研磨し
た後ニッケル、及び銀のメッキを施した。得られた基板
上に有色系の塗料及びアクリル系のクリヤーラッカーを
塗布した後、珪酸マグネシウムを分散したポリアクリル
酸ソーダの1.5重量パーセントの水溶液をスピンコー
トした。この基板を乾燥後、インクジェットプリンティ
ング装置で図柄を作成した。作成後、セルロース系のク
リヤーラッカーを塗布し、保護層とした。
【0050】(実施例3)純アルミニウム基板(厚み1
mm)を用意し、一度、高圧でプレスをした後、350
℃でアニールをした。アセトンで脱脂、純粋で洗浄後、
クロム酸で電気化学的に研磨した。研磨後水洗し、乾燥
した。得られた基板を20%硫酸浴につけ、浴温度を1
5℃以下に保持しながら、対極を白金電極として、20
ボルトの電圧を印加した。10分ほど電圧印加してから
基板を取り出し乾燥した。
【0051】得られた基板を図1に示すような印刷装置
にセットし、コンピュータ上で作成した図柄をインクジ
ェット装置により、基板上に図柄を打ち出した。尚、図
1は本発明の製造方法の概念図を示し、図において1は
コンピュータを、2は吐出装置を、3は色材を、4は細
孔を、5は基板をそれぞれ示す。図柄を打ち出した後、
基板を乾燥し、更にこの基板の上にアクリル樹脂を塗布
し保護層とし、時計用文字盤とした。
【0052】(実施例4)アルミナゾル100重量部に
ポリビニルアルコール25重量部および水を加えて総固
形分濃度10重量%の塗工液を調整した。この塗工液を
アルミニウム基板に30g/m2になるように、バーコ
ーターを用いて塗布し、60℃のオーブン中で数分間保
持した後、さらに150℃のオーブンにて数十秒間保持
させて、ベーマイト質の多孔質層を作成し、時計用基盤
を得た。この時計用基盤に、インクジェットプリンタ
(セイコーエプソン社製MJ−700V2C)を使用し
て、時計プリント図柄の印刷を行った。
【0053】こうして得られた図柄模様入り時計基盤
は、図柄の発色性は極めて高く、耐摩擦性も良好であっ
た。また、保護層を設けた実施例においては、画像の保
護機能があり、長期にわたって画像が良好に維持され
た。
【0054】(実施例5) 顔料インク組成物の調製 以下の各色の顔料を3重量部用い、スチレンーアクリル
酸高分子(分子量7000)0.8重量部、グリセリン20重
量部、水酸化カリウム0.08重量部、純水(残部)を
ボールミルで分散し、各色の顔料インク組成物を得た。 ブラックインク カーボンブラック イエローインク C.I.ピグメントイエロー74 マゼンタインク C.I.ピグメントレッド122 シアンインク C.I.ピグメントブルー15:3 このブラック、マゼンタ、イエロー、シアンからなる顔
料インクをインクカートリッジに充填し、実施例4に記
載の基板に時計プリント図柄の印刷をインクジェットプ
リンタ(セイコーエプソン社製MJ−700V2C)で行ない、
この図柄の耐光性の試験を次の条件により行なった。
【0055】(試験条件)キセノンウエザオメーターCi
35A(ATRAS 社製)を使用し、ブラックパネル63℃、相対
湿度50%、340nm紫外光放射照度0.35W/m2で暴露した。
(例えば、90kJ/m2のエネルギーを照射するのに要する
時間は約71時間である。) (評価結果)屋外1年相当とされる300kJ/m2まで照射し
たところ、画像の劣化(退色)はまったく認められなか
った。さらに、600kJ/m2まで照射したところ、この場合
も画像の劣化はまったく認められなかった。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る時計用
文字盤およびその製造方法によれば、時間とコストのか
かる製版技術を用いないで、コンピュータグラフィック
技術を用い、インクジェット装置で描画させるたことが
できるので、簡単に、早く、オリジルな時計用文字盤を
作成できる。更に、場合によっては少量多品種品だけで
なく、無人での大量生産品にも対応できる。また、基板
表面に多孔質なコートをするため色材の塗りがよくな
る。更に基板に垂直な孔を形成することにより、色材の
にじみがなくなり、精細な画像を形成でき、保護コート
をすることにより色あせ等も防止できる。また、基板の
インク受容層にアルミナ多孔質層を設けたことにより、
色材の定着が良好で、色のにじみもなく、下地の質感を
損なうことなくインクジェット印刷が可能になる。更に
水溶性のインキが使用可能となるため、従来の画像形成
方法に比べて安全衛生上好ましい。また、前記基板上に
形成された画像が、顔料を含む色材にて形成されること
により、画像の耐光性が極めて優れ、長期にわたって良
好な画像を維持することができ、高品質かつ劣化のない
時計用文字盤を提供することができる。また、該時計用
文字盤を製作するのに、顔料を含むインク組成物をイン
クジェット装置にて吐出して基盤上に画像を形成するこ
とにより、極めて平易に保存性の高い時計用文字盤を提
供することができる。さらに又、本発明に係る構成のイ
ンク受容層に、図柄を形成する際、色材が顔料からなる
インク組成物を使用した場合、実使用環境下においても
充分な保存性(画像堅牢性、耐光性)を有することが出
来る。特に、インク受容層がアルミナなどの多孔質層か
らなる場合には、高発色でかつ充分な色材の定着性を有
する高品質な時計用文字盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の、インクジェット装置を用
い基板上に図面を描いている概念図である。
【図2】本発明に係る時計用文字盤の他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図3】図2における要部断面図である。
【図4】本発明に係る時計用文字盤の他の実施の形態の
要部断面図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 吐出装置 3 色材 4 細孔 5,23,43 基板 25,45 基板シート 24,44 インク受容層 46 粘着層
フロントページの続き (72)発明者 小島 勝 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 (72)発明者 下田 達也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 (72)発明者 笠原 幸雄 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内 (72)発明者 曲尾 昭男 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ −エプソン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に画像形成可能なインク受容層を
    形成したことを特徴とする時計用文字盤。
  2. 【請求項2】 前記基板がアルミニウムであることを特
    徴とする請求項1に記載の時計用文字盤。
  3. 【請求項3】 前記基板において、前記インク受容層が
    形成された面とは反対側に粘着層が形成されたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の時計用文字盤。
  4. 【請求項4】 前記インク受容層がアルミナ多孔質層に
    て構成されたことを特徴とする請求項1、2又は3に記
    載の時計用文字盤。
  5. 【請求項5】 前記アルミナ多孔質層がアルミナゾルを
    コートして形成されたことを特徴とする請求項4に記載
    の時計用文字盤。
  6. 【請求項6】 前記基板が矩形状に構成されたことを特
    徴とする請求項1から5の何れかに記載の時計用文字
    盤。
  7. 【請求項7】 請求項1から6に記載の時計用文字盤に
    おいて、前記基板上に形成された画像が、顔料を含む色
    材にて形成されていることを特徴とする時計用文字盤。
  8. 【請求項8】 吐出装置を用い、基板上に色材を射出し
    図柄を形成する時計用文字盤の製造方法において、文字
    盤の基板面、又は塗料表面層に細孔を施すことを特徴と
    する時計用文字盤の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記吐出装置がインクジェット装置であ
    ることを特徴とする請求項8に記載の時計用文字盤の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 基板の表面を有機金属化合物の加水分
    解溶液、又はこれら溶液に酸化物微粉末が添加された溶
    液でコートした後、乾燥、焼成することを特徴とする請
    求項8に記載の時計用文字盤の製造方法。
  11. 【請求項11】 基板の表面を水溶性高分子を溶解した
    溶液に無機質粒子を分散した溶液でコートした後、乾燥
    することを特徴とする請求項8に記載の時計用文字盤の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 基板が酸性溶液中で電気的に処理され
    たアルミニウム基板であることを特徴とする請求項8に
    記載の時計用文字盤の製造方法。
  13. 【請求項13】 図柄を形成後、透明な保護層を設ける
    ことを特徴とする請求項8に記載の時計用文字盤の製造
    方法。
  14. 【請求項14】前記色材が顔料を含むことを特徴とする
    請求項8から13のいずれか一項に記載の時計用文字盤
    の製造方法。
  15. 【請求項15】前記色材が顔料を含むインク組成物より
    なり、該インク組成物をインクジェット装置にて吐出し
    て基盤上に画像を形成することを特徴とする請求項8,
    10,11,12,13のいずれか一項に記載の時計用
    文字盤の製造方法。
  16. 【請求項16】前記顔料を含むインク組成物がカラー表
    示の少なくとも一部に用いられていることを特徴とする
    請求項15に記載の時計用文字盤の製造方法。
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